JPH11248390A - 熱交換エレメント及びその製造方法 - Google Patents

熱交換エレメント及びその製造方法

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JPH11248390A
JPH11248390A JP5307298A JP5307298A JPH11248390A JP H11248390 A JPH11248390 A JP H11248390A JP 5307298 A JP5307298 A JP 5307298A JP 5307298 A JP5307298 A JP 5307298A JP H11248390 A JPH11248390 A JP H11248390A
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JP
Japan
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heat exchange
ribs
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exchange element
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JP5307298A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Sueoka
敬久 末岡
Eiichi Kitano
榮一 北野
Hiroshi Kawasaki
拓 川▼崎▲
Nariyuki Takaoka
成幸 高岡
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換エレメントの低コスト化と軽量化の両
立と、シール性の向上による信頼性の確保とを可能とす
る熱交換エレメント及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 方形の機能紙3の一方の面3a上に、紙
紐5と該紙紐5を上記機能紙3に接着するホットメルト
樹脂6とで構成され且つ上記機能紙3の一端3cとこれ
に対向する他端3dとの間に跨がって直線状に延びる複
数本のリブ4,4,・・を、上記機能紙3の一側端3e
からこれに対向する他側端3fに向けて所定間隔で略平
行に多列配置してなる複数枚のエレメント単体2,2,
・・を、隣接する一方のエレメント単体2のリブ4,
4,・・と他方のエレメント単体2のリブ4,4,・・
とが略直交するように順次積層して熱交換エレメント1
を得る。かかる構成とすることで、例えば上記リブ4の
全体をホットメルト樹脂6で成形する場合に比して、該
ホットメルト樹脂6の使用量を格段に減らすことがで
き、その結果、上記エレメント単体2、延いては上記熱
交換エレメント1の低コスト化と軽量化等が実現され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、全熱交換器に適
用される熱交換エレメント及びその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、空気清浄装置においては、室内
から排出される室内空気と室外から取り入れられる外気
との間において熱交換を行わせて室内空気から熱回収を
行うために全熱交換器が用いられる。そして、この全熱
交換器には、二つの空気流を相互に離隔状態で且つ相互
に直交する方向に流しその隔壁を介して熱交換を行わせ
るように構成された熱交換エレメントが備えられてい
る。
【0003】ところで、図6には、従来一般的な熱交換
エレメント31を示しているが、この熱交換エレメント
31は次のようにして製造される。即ち、先ず、図5に
示すように、方形の機能紙33の一方の面上に、該機能
紙33の一端33aから他端33bに跨がってホットメ
ルト樹脂を直線状に付着してなる複数本のリブ34,3
4,・・を所定間隔をもって略平行に多列配置してエレ
メント単体32を形成する。しかる後、かかる構成の複
数枚のエレメント単体32,32,・・を、図6に示す
ように、上下方向に隣接する一方のエレメント単体32
のリブ34,34,・・と他方のエレメント単体32の
リブ34,34,・・とが略直交するように順次積層し
且つこれを一体化することで、所定厚さで且つ方形の平
面形状をもつブロック状の熱交換エレメント31が構成
される。
【0004】そして、この熱交換エレメント31におい
ては、上記各エレメント単体32,32,・・の各リブ
34,34,・・により形成される隙間部分が、該各エ
レメント単体32,32,・・毎に交互に直交状態で交
差しており、これら直交する二方向の隙間が空気流路と
して機能するものである。従って、上記エレメント単体
32に設けられた上記各リブ34,34,・・は、隣接
するエレメント単体32,32相互間の間隔を保持して
上記空気流路を形成するものであるためその高さ寸法は
該各リブ34,34,・・間において可及的に均等であ
ることが要求される。また、特に、エレメント単体32
の左右両側端に位置するリブ34,34は、上述の如き
エレメント単体32,32間の間隔保持機能と同時に、
その内側寄りの空気流路を流れる空気が外側へ漏出する
のを防止するシール機能をも要求されるものであるた
め、これが変形してシール性を損ねないように所要の形
状保持力を有することが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の熱交
換エレメント及びその製造方法によれば、空気流路形成
用の上記リブ34の全体を比較的高価なホットメルト樹
脂を用いて形成するようにしていたことから、熱交換エ
レメント31におけるホットメルト樹脂の使用量が多
く、その結果、製造コストが高くつくという問題があっ
た。
【0006】また、ホットメルト樹脂の使用量が多いこ
とから熱交換エレメント31を構成する上記各エレメン
ト単体32,32,・・が比較的重たいものとなるが、
該エレメント単体32の主体部を構成する上記機能紙3
3は形状保持力が小さい。このため、特に該エレメント
単体32の左右両端部分においてはその形状を保持して
シール性を確保するという観点から特別の補強が必要と
なり、この補強によってさらに重量が増すことにな、軽
量化とシール性の確保の両立が難しいという問題もあっ
た。
【0007】さらに、ホットメルト樹脂を線状に付着さ
せて上記リブ34を形成しているので、上記エレメント
単体32の各リブ34,34,・・間においてその高さ
寸法にバラツキが生じ易く、このため各エレメント単体
32,32,・・を積層して熱交換エレメント31を形
成する場合に、高さの低いリブ34部分において隙間が
生じるおそれがある。この場合、この隙間が生じた位置
が上記エレメント単体32の平面方向内側寄りである場
合にはさほど問題は生じないが、これが上記エレメント
単体32の左右両端寄りである場合には各空気流路間の
シール性の低下につながるため問題となる。
【0008】そこで本願発明は、ホットメルト樹脂の使
用量を減らせることで熱交換エレメントの低コスト化と
軽量化とを両立させるとともに、リブ高さの均等化と形
状保持力の向上とによってエレメント単体の両端部にお
けるシール性を高めて使用上の信頼性を確保し得るよう
にした熱交換エレメント及びその製造方法を提供せんと
してなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0010】本願の第1の発明にかかる熱交換エレメン
トでは、図1に例示するように、方形の機能紙3の一方
の面3a上に、紙紐5と該紙紐5を上記機能紙3に接着
するホットメルト樹脂6とで構成され且つ上記機能紙3
の一端3cとこれに対向する他端3dとの間に跨がって
直線状に延びる複数本のリブ4,4,・・を、上記機能
紙3の一側端3eからこれに対向する他側端3fに向け
て所定間隔で略平行に多列配置してなる複数枚のエレメ
ント単体2,2,・・を、隣接する一方のエレメント単
体2のリブ4,4,・・と他方のエレメント単体2のリ
ブ4,4,・・とが略直交するように順次積層して構成
したことを特徴としている。
【0011】本願の第2の発明では、図3に例示するよ
うに、上記第1の発明にかかる熱交換エレメントにおい
て、上記エレメント単体2における上記各リブ4,4,
・・相互間の間隔を、上記機能紙3の上記一側端3e寄
り部位と上記他側端3f寄り部位とにおいては、これら
以外の部位における間隔よりも狭く設定したことを特徴
としている。
【0012】本願の第3の発明にかかる熱交換エレメン
トの製造方法では、図4に例示するように、順次送出さ
れる帯状の機能紙シート13の一方の面13a上に、該
機能紙シート13の幅方向に所定間隔をもって順次直線
状に送出される複数本の紙紐5,5,・・を、それぞれ
ホットメルト樹脂6,6,・・により連続的に接着固定
させるとともに、上記複数本の紙紐5,5,・・が接着
固定された上記機能紙シート13を、その長さ方向にお
ける所定寸法位置で切断して方形の平面形状をもつエレ
メント単体2,2,・・を形成し、しかる後、上記複数
枚のエレメント単体2,2,・・を、上下方向に隣接す
る一方のエレメント単体2のリブ4,4,・・と他方の
エレメント単体2のリブ4,4,・・とが略直交するよ
うに順次積層して熱交換エレメントを得ることを特徴と
している。
【0013】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0014】(イ) 本願の第1の発明にかかる熱交換
エレメントによれば、方形の機能紙3の一方の面3a上
に、紙紐5と該紙紐5を上記機能紙3に接着するホット
メルト樹脂6とで構成され且つ上記機能紙3の一端3c
とこれに対向する他端3dとの間に跨がって直線状に延
びる複数本のリブ4,4,・・を、上記機能紙3の一側
端3eからこれに対向する他側端3fに向けて所定間隔
で略平行に多列配置してなる複数枚のエレメント単体
2,2,・・を、隣接する一方のエレメント単体2のリ
ブ4,4,・・と他方のエレメント単体2のリブ4,
4,・・とが略直交するように順次積層して構成してい
るので、上記ホットメルト樹脂6は、少なくとも上記紙
紐5を上記機能紙3に接着し得る量だけ使用すれば足
り、例えば従来のように、このリブ4そのものをホット
メルト樹脂6によって形成する場合に比して、該ホット
メルト樹脂6の使用量を格段に減らすことができる。
【0015】この結果、比較的高価なホットメルト樹脂
6の使用量が減ることと、上記紙紐5はホットメルト樹
脂に比して非常に廉価であることの相乗効果として、該
紙紐5をホットメルト樹脂6により上記機能紙3に接着
固定して構成される複数本のリブ4,4,・・を備えて
なる上記エレメント単体2、延いては該エレメント単体
2を複数枚積層してなる上記熱交換エレメント1の製造
コストをより低く抑えることができ、安価な熱交換エレ
メント1の提供が可能となるものである。
【0016】また、このようにホットメルト樹脂6の使
用量が少ないことに加えて、上記紙紐5は非常に軽量で
あることから該紙紐5をホットメルト樹脂6により上記
機能紙3に接着固定して構成される複数本の上記リブ
4,4,・・を備えてなる上記エレメント単体2をより
軽量とすることができ、しかも該紙紐5はその性状とし
て、例えばホットメルト樹脂6そのものを線状に成形し
たものに比してその形状保持力が高く、これらの相乗効
果として、上記エレメント単体2に特別の補強構造を設
けずとも、該エレメント単体2の形状を適正に維持する
ことができる。
【0017】さらに、上記紙紐5は元々その径がその全
長に亙って均等化されていることから、該紙紐5をホッ
トメルト樹脂6により上記機能紙3に接着固定して構成
される複数本の上記リブ4,4,・・の高さは該各リブ
4,4,・・間において可及的に均等とされる。従っ
て、かかる高さの均等なリブ4,4,・・を備えた上記
エレメント単体2を複数枚積層して上記熱交換エレメン
ト1を構成する場合、該各リブ4,4,・・部分におい
て無用の隙間を生じることなく上記各エレメント単体
2,2,・・を積層することができ、それだけ熱交換エ
レメント1全体として高い強度が確保される。また、特
に上記各エレメント単体2,2,・・の両側端(即ち、
各リブ4,4,・・の列設方向の両端)においては、上
記紙紐5の形状保持力とも相俟って、積層方向において
隣接する一方のエレメント単体2におけるリブ4と他方
のエレメント単体2における機能紙3との間の高いシー
ル性が確保され、その結果、積層された上記各エレメン
ト単体2,2,・・相互間にそれぞれ形成される空気流
路のうち、上記機能紙3を挟んで隣接する一方の空気流
路と他方の空気流路との間での空気の出入りが確実に阻
止され、それだけ熱交換エレメント1の使用上における
信頼性が向上することになる。
【0018】(ロ) 本願の第2の発明にかかる熱交換
エレメントによれば、上記(イ)に記載の効果に加えて
次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この発明で
は、上記エレメント単体2における上記各リブ4,4,
・・相互間の間隔を、上記機能紙3の上記一側端3e寄
り部位と上記他側端3f寄り部位とにおいては、これら
以外の部位における間隔よりも狭く設定しているので、
上記機能紙3の上記一側端3e寄り部位と上記他側端3
f寄り部位、即ち、隣接する空気流路相互間での空気の
出入りを防止して信頼性を確保する上において最も高い
シール性が要求される部位においては、リブ4,4,・
・間の間隔を狭くして該リブ4の配置密度を高めたこと
によって該リブ4とこれに隣接する他のエレメント単体
2の機能紙3との間の接触面積(即ち、積層状態での接
着面積)が増加することになる。この結果、上述の如き
上記紙紐5の高い形状保持力と、該紙紐5の径の均等性
による該紙紐5とこれに隣接する他のエレメント単体2
の機能紙3との間の均等な接触状態の確保、と相俟っ
て、上記各エレメント単体2,2,・・の両側端3e,
3fにおけるシール性がより一層向上し、上記熱交換エ
レメント1の使用上における信頼性がさらに高まること
になる。
【0019】(ハ) 本願の第3の発明にかかる熱交換
エレメントの製造方法によれば、順次送出される帯状の
機能紙シート13の一方の面13a上に、該機能紙シー
ト13の幅方向に所定間隔をもって順次直線状に送出さ
れる複数本の紙紐5,5,・・を、それぞれホットメル
ト樹脂6,6,・・により連続的に接着固定させるとと
もに、上記複数本の紙紐5,5,・・が接着固定された
上記機能紙シート13を、その長さ方向における所定寸
法位置で切断して方形の平面形状をもつエレメント単体
2,2,・・を形成し、しかる後、上記複数枚のエレメ
ント単体2,2,・・を、上下方向に隣接する一方のエ
レメント単体2のリブ4,4,・・と他方のエレメント
単体2のリブ4,4,・・とが略直交するように順次積
層して熱交換エレメントを得るようにしているので、安
価で且つ軽量で、しかも各エレメント単体2,2,・・
間において高いシール性をもち使用上の信頼性の高い熱
交換エレメントを提供することができるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる熱交換エ
レメント及びその製造方法を実施形態に基づいて具体的
に説明する。
【0021】先ず、図1には本願発明の第1の実施形態
にかかる熱交換エレメント1を示している。この熱交換
エレメント1は、全熱交換器に装着されて、例えば室内
から排出される室内空気と室外から導入される外気とを
直交状態で流し、これら相互間で熱交換を行わせるもの
であって、次述する複数枚のエレメント単体2,2,・
・を順次厚さ方向に積層して構成される。
【0022】上記エレメント単体2は、図1及び図2に
示すように、方形の機能紙3の一方の面3a上に、該機
能紙3の一端3cとこれに対向する他端3dとの間に跨
がって直線状に延びる複数本のリブ4,4,・・を、該
機能紙3の一側端3eからこれに対向する他側端3fに
向けて所定間隔で略平行に多列配置して構成されてい
る。
【0023】上記リブ4は、複数枚の上記各エレメント
単体2,2,・・を積層して上記熱交換エレメント1を
構成する場合において、積層方向に隣接する一方のエレ
メント単体2の機能紙3と、他方のエレメント単体2の
機能紙3との間隔を所定寸法に保持して、これら両者間
の隙間を空気流路7,8として機能させるためのもので
あって、図1及び図2に示すように、直線状に延びて上
記リブ4の主体部となる所定径の紙紐5を、ホットメル
ト樹脂6によって上記機能紙3の一方の面3a上に接着
固定して構成される。
【0024】尚、この実施形態においては、図2に示す
ように、上記機能紙3の面3a上に載置された上記紙紐
5のほぼ全周をホットメルト樹脂6によって被包し且つ
これを上記機能紙3側に接着固定するようにしている
が、本願発明はかかる構成に限定されるものではなく、
上記ホットメルト樹脂6は少なくとも上記紙紐5と上記
機能紙3とを接着固定できればその目的を達成するもの
であり、従って、比較的高価なホットメルト樹脂の使用
量をできるだけ少なくするという観点からすれば、上記
紙紐5と機能紙3との接触部の近傍のみに設けるのが好
ましい。
【0025】このように構成された上記エレメント単体
2を複数枚積層し且つこれら相互を接着して一体化する
ことで上記熱交換エレメント1が構成されるものであ
る。この場合、図1に示すように、積層方向において隣
接する一方のエレメント単体2の上記各リブ4,4,・
・と他方のエレメント単体2のリブ4,4,・・とが略
直交するように、上記各エレメント単体2,2,・・の
積層時の方向を設定している。従って、このように構成
された熱交換エレメント1においては、積層された複数
枚のエレメント単体2,2,・・の各機能紙3,3,・
・相互間に形成される隙間は、その開口方向が直交する
二方向に交互に変化することになる。そして、直交する
二方向のうち、一方の方向に開口する各隙間はそれぞれ
空気流路7,7,・・とされ、他方の方向に開口する各
隙間はそれぞれ空気流路8,8,・・となり、例えば上
記各空気流路7,7,・・には室内空気が、上記各空気
流路8,8,・・には外気が、それぞれ流通し、これら
各空気流路7,7,・・及び空気流路8,8,・・を区
画する上記各エレメント単体2,2,・・の機能紙3,
3,・・を介して室内空気と外気との間で熱交換が行わ
れるものである。
【0026】このように構成された上記熱交換エレメン
ト1においては、次のような特有の作用効果が奏せられ
る。
【0027】先ず、第1に、この実施形態の熱交換エレ
メント1においては、上記各エレメント単体2,2,・
・を積層した状態において、該各エレメント単体2,
2,・・の機能紙3,3,・・の間隔を保持するための
上記各リブ4,4,・・を、上記紙紐5と該紙紐5を上
記機能紙3に接着するホットメルト樹脂6とで構成する
ようにしているので、上記ホットメルト樹脂6は、少な
くとも上記紙紐5を上記機能紙3に接着し得る量だけ使
用すれば足り、例えば従来のように、このリブ4そのも
のをホットメルト樹脂6によって一体的に成形する場合
に比して、該ホットメルト樹脂6の使用量を格段に減ら
すことができる。
【0028】この結果、比較的高価なホットメルト樹脂
6の使用量が減ることと、上記紙紐5はホットメルト樹
脂に比して非常に廉価であることの相乗効果として、上
記エレメント単体2、延いては該エレメント単体2を複
数枚積層してなる上記熱交換エレメント1の製造コスト
をより一層低く抑えることができ、安価な熱交換エレメ
ント1の提供が可能となるものである。
【0029】第2に、この実施形態の熱交換エレメント
1においては、上述のように、ホットメルト樹脂6の使
用量が少ないことに加えて、上記紙紐5は非常に軽量で
あることから該紙紐5をホットメルト樹脂6により上記
機能紙3に接着固定して構成される複数本の上記リブ
4,4,・・を備えてなる上記エレメント単体2をより
軽量とすることができ、しかも該紙紐5はその性状とし
て、例えばホットメルト樹脂6そのものを線状に成形し
たものに比してその形状保持力が高く、これらの相乗効
果として、上記エレメント単体2に特別の補強構造を設
けずとも、該エレメント単体2の形状を適正に維持する
ことができることになる。
【0030】第3に、この実施形態の熱交換エレメント
1においては、上記エレメント単体2に設けられる上記
リブ4の主体部を上記紙紐5で構成しているが、この紙
紐5はその製造時点においてその径が全長に亙って可及
的に均等化されている。このため、該紙紐5をホットメ
ルト樹脂6により上記機能紙3に接着固定して構成され
る複数本の上記リブ4,4,・・の高さは該各リブ4,
4,・・間において殆どバラツキがなく、可及的に均等
とされる。従って、このように高さが均等なリブ4,
4,・・を備えた上記エレメント単体2を複数枚積層し
て上記熱交換エレメント1を構成する場合、該各リブ
4,4,・・部分において無用の隙間(即ち、積層方向
の一方のエレメント単体2におけるリブ4の頂面と、他
方のエレメント単体2における機能紙3の面との間の隙
間)を生じることなく上記各エレメント単体2,2,・
・を積層することができ、それだけ熱交換エレメント1
全体として高い強度が確保される。
【0031】また、この場合、特に上記各エレメント単
体2,2,・・の両側端(即ち、上記機能紙3の両側端
3e,3f部分)においては、上記紙紐5が比較的高い
形状保持力を有することと相俟って、積層方向において
隣接する一方のエレメント単体2における上記リブ4と
他方のエレメント単体2における上記機能紙3との間の
高いシール性が確保される。この結果、積層された上記
各エレメント単体2,2,・・相互間にそれぞれ形成さ
れる上記各空気流路7,7,・・,同8,8,・・のう
ち、上記機能紙3を挟んで隣接する一方の空気流路7と
他方の空気流路8との間における空気の出入りが確実に
阻止され、それだけ上記熱交換エレメント1の使用上に
おける信頼性が向上することになる。
【0032】一方、図3には、本願発明の第2の実施形
態にかかる熱交換エレメント1を示している。この実施
形態の熱交換エレメント1は、上記第1の実施形態にか
かる熱交換エレメント1と同様の基本構成をもつもので
あって、方形の機能紙3の一方の面3a上に、該機能紙
3の一端3cとこれに対向する他端3dとの間に跨がっ
て直線状に延びる複数本のリブ4,4,・・を、該機能
紙3の一側端3eからこれに対向する他側端3fに向け
て所定間隔で略平行に多列配置して構成され、且つ上記
リブ4はこれが紙紐5と該紙紐5を上記機能紙3に接着
固定するホットメルト樹脂6とで構成されたものであ
る。
【0033】そして、この実施形態の熱交換エレメント
1が上記第1の実施形態にかかる熱交換エレメント1と
異なる点は、上記第1の実施形態の熱交換エレメント1
においてはそのエレメント単体2における上記各リブ
4,4,・・がほぼ等間隔で多列配置されていたのに対
して、この実施形態の熱交換エレメント1においてはそ
のエレメント単体2における上記各リブ4,4,・・の
配置間隔をその多列配置方向の位置によって異ならせた
点である。具体的には、上記エレメント単体2における
上記各リブ4,4,・・相互間の間隔を、上記機能紙3
の上記一側端3e寄り部位と上記他側端3f寄り部位
(即ち、上記各リブ4,4,・・の多列配置方向の両端
寄り部位)においては、これら以外の部位における間隔
よりも狭く設定している。従って、上記機能紙3上にお
ける上記リブ4,4,・・の配置密度は該機能紙3の両
側端3e,3f寄り部位が中央寄り部位よりも高く、該
両側端3e,3f寄り部位においてはそれぞれ2本のリ
ブ4,4が近接して配置された状態となっている。
【0034】このような構成とすることで、上記機能紙
3の上記両側端3e,3f寄り部位、即ち、隣接する空
気流路7,8の相互間における空気の出入りを防止して
上記熱交換エレメント1の使用上の信頼性を確保する上
において最も高いシール性が要求される部位において
は、積層方向に隣接するエレメント単体2,2相互間の
接触面積(即ち、積層状態での接着面積)が、他の部位
におけるそれよりも増加するとともに、その形状保持力
がさらに高まることになる。この結果、上述の如き上記
紙紐5の径の均等性による該紙紐5とこれに隣接する他
のエレメント単体2の機能紙3との間の均等な接触状態
の確保、と相俟って、上記各エレメント単体2,2,・
・の両側端3e,3fにおけるシール性がより一層向上
し、上記熱交換エレメント1の使用上における信頼性が
さらに高まることになる。
【0035】次に、上記各実施形態にかかる熱交換エレ
メント1の製造方法を図4を参照して説明する。
【0036】先ず、機能紙ロール12から順次繰り出さ
れる機能紙シート13の上面13a上に、該機能紙ロー
ル12の前方側に配置されたホットメルト塗布機14に
よって、紐ロール11から順次繰り出される複数本の紙
紐5,5,・・を線状に接着固定する。即ち、上記ホッ
トメルト塗布機14には上記機能紙シート13の幅方向
に所定間隔で(即ち、上記第1の実施形態の熱交換エレ
メント1を製造する場合には等間隔で、また上記第2の
実施形態にかかる熱交換エレメント1を製造する場合に
はその両端側の間隔を中央寄りよりも小さくした間隔
で)複数のノズル15,15,・・が備えられており、
該各ノズル15,15,・・のそれぞれを通して上記各
紙紐5,5,・・がその前方へ引き出されることで、該
各紙紐5,5,・・の周囲に溶融状態のホットメルト樹
脂6が付着され、このホットメルト樹脂6により上記紙
紐5が上記機能紙シート13の上面13a上に線状に接
着固定されるものである。そして、上記紙紐5,5,・
・を上記機能紙シート13側に接着固定するホットメル
ト樹脂6は、駆動ロール21側に至る間に、例えば送風
機等の冷却手段により冷却されて硬化し、上記各紙紐
5,5,・・を上記機能紙シート13に対して強固に接
着固定することになる。
【0037】線状の各紙紐5,5,・・がホットメルト
樹脂6によって接着固定された状態の上記機能紙シート
13は、カッターロール22においてその切刃23によ
り所定の長さ寸法に切断され、方形の機能紙3の上面3
aにリブ4,4,・・を多列配置した上記エレメント単
体2とされる。
【0038】このこのようにして形成される上記各エレ
メント単体2,2,・・は、コンベア29上において、
該各エレメント単体2,2,・・の各リブ4,4,・・
の頂面部分に、ロールコータ24により接着剤25が塗
布された後、ロボット26の吸着アーム27によって順
次吸着支持され、交互に配置方向を変えながら積層且つ
接着されて一体化され、最終製品としての熱交換エレメ
ント1とされる。
【0039】尚、図4において符号28はコンベアであ
って、このコンベア28は積層工程に遅れが生じた場合
等において、同図に鎖線図示するように下降傾斜して上
記エレメント単体2をストックするものである。
【0040】このように、この製造方法によれば、機能
紙3の上面3aに、紙紐5とホットメルト樹脂6とでな
る直線状のリブ4を複数本多列配置してなる上記エレメ
ント単体2、及びこのエレメント単体2を順次複数枚積
層してなる上記熱交換エレメント1を容易に製造するこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる熱交換エレ
メントの斜視図である。
【図2】図1に示した熱交換器エレメントの要部拡大断
面図である。
【図3】本願発明の第2の実施形態にかかる熱交換エレ
メントの斜視図である。
【図4】本願発明にかかる熱交換エレメントの製造方法
の説明図である。
【図5】従来一般的な熱交換エレメントを構成するエレ
メント単体の斜視図である。
【図6】図5に示したエレメント単体を積層して構成さ
れる熱交換エレメントの断面図である。
【符号の説明】
1は熱交換エレメント、2はエレメント単体、3は機能
紙、4はリブ、5は紙紐、6はホットメルト層、7およ
び8は空気流路、11は紐ロール、12は機能紙ロー
ル、13は機能紙シート、14はホットメルト塗布機、
15はノズル、21は駆動ロール、22はカッターロー
ル、23は切刃、24はロールコータ、25は接着剤、
26はロボット、27は吸着アーム、28及び29はコ
ンベアである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川▼崎▲ 拓 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 高岡 成幸 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形の機能紙(3)の一方の面(3a)
    上に、紙紐(5)と該紙紐(5)を上記機能紙(3)に
    接着するホットメルト樹脂(6)とで構成され且つ上記
    機能紙(3)の一端(3c)とこれに対向する他端(3
    d)との間に跨がって直線状に延びる複数本のリブ
    (4),(4),・・を、上記機能紙(3)の一側端
    (3e)からこれに対向する他側端(3f)に向けて所
    定間隔で略平行に多列配置してなる複数枚のエレメント
    単体(2),(2),・・を、 隣接する一方のエレメント単体(2)のリブ(4),
    (4),・・と他方のエレメント単体(2)のリブ
    (4),(4),・・とが略直交するように順次積層し
    て構成したことを特徴とする熱交換エレメント。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記エレメント単体(2)における上記各リブ(4),
    (4),・・相互間の間隔が、上記機能紙(3)の上記
    一側端(3e)寄り部位と上記他側端(3f)寄り部位
    とにおいては、これら以外の部位における間隔よりも狭
    く設定されていることを特徴とする熱交換エレメント。
  3. 【請求項3】 順次送出される帯状の機能紙シート(1
    3)の一方の面(13a)上に、該機能紙シート(1
    3)の幅方向に所定間隔をもって順次直線状に送出され
    る複数本の紙紐(5),(5),・・を、それぞれホッ
    トメルト樹脂(6),(6),・・により連続的に接着
    固定させるとともに、 上記複数本の紙紐(5),(5),・・が接着固定され
    た上記機能紙シート(13)を、その長さ方向における
    所定寸法位置で切断して方形の平面形状をもつエレメン
    ト単体(2),(2),・・を形成し、 しかる後、上記複数枚のエレメント単体(2),
    (2),・・を、上下方向に隣接する一方のエレメント
    単体(2)のリブ(4),(4),・・と他方のエレメ
    ント単体(2)のリブ(4),(4),・・とが略直交
    するように順次積層して熱交換エレメントを得ることを
    特徴とする熱交換エレメントの製造方法。
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