JPH11247064A - 高吸油性清拭用不織布 - Google Patents

高吸油性清拭用不織布

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Publication number
JPH11247064A
JPH11247064A JP5237198A JP5237198A JPH11247064A JP H11247064 A JPH11247064 A JP H11247064A JP 5237198 A JP5237198 A JP 5237198A JP 5237198 A JP5237198 A JP 5237198A JP H11247064 A JPH11247064 A JP H11247064A
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JP
Japan
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nonwoven fabric
oil
wiping
layer
fibers
Prior art date
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Pending
Application number
JP5237198A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroo Ito
弘雄 伊藤
Megumi Shibuya
恵 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP5237198A priority Critical patent/JPH11247064A/ja
Publication of JPH11247064A publication Critical patent/JPH11247064A/ja
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  • Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量の水を吸収できるうえに、強度が大きい
ので、油を吸った状態で強く拭いてもよれたり破れたり
しない高吸油性清拭用不織布を提供する。 【解決手段】 中層3となる寒冷紗とその上下外層2、
4を形成する親油性繊維層からなる3層構造のスパンレ
ース不織布である高吸油性清拭用不織布を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工業用ワイプ、カ
ウンタークロス及び家庭用のテーブルクロス、食器用ふ
きん、ランチョンマット、おしぼり等に好適に使用され
る清拭用不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から工業用ワイプ、カウンタークロ
ス及び家庭用のテーブルクロス、食器用ふきん、ランチ
ョンマット、おしぼり等の清拭用布には、綿、レーヨン
等の織物が主に利用されてきた。
【0003】しかしながら、近年、低コストで製造でき
る不織布が同様の用途に利用されるようになってきた。
ここで下記の表1には、不織布製造法の違いによる清拭
基材への適性を示す。
【0004】
【表1】
【0005】前記用途の不織布には、吸油性確保のため
に親油性の繊維を使う必要がある。また、多量の油を吸
収させるためにある程度の厚さが必要であることから、
機械的結合により形成される不織布のうちとりわけ安価
であるスパンレース法の不織布が使われてきている。
【0006】スパンレース法による不織布製造において
は、通常100kg/cm2以下の水圧により水流交絡処理
されるが、レーヨン繊維の場合100g/m2以上の坪
量になると、繊維の交絡の程度が弱まり、強度が小さく
なるために吸油すると型くずれしたり破れたりしてしま
うことがあった。そこで、80g/m2以下の坪量の商
品が大部分である。しかしこの坪量では、従来からある
140g/m2程度の坪量の織布製の清拭基材ほど吸油
することは出来なかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題点を解消するべくなされたものであって、多量の油
を吸収できるうえに、強度が大きいので、油を吸った状
態で強く拭いてもよれたり破れたりしない安価な高吸油
性清拭用不織布を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、中層となる寒冷紗と外層を形成する親油
性繊維層からなる3層構造のスパンレース不織布である
ことを特徴とする高吸油性清拭用不織布の構成を有す
る。本発明においては、中層の寒冷紗の坪量が10g/
2以上で50g/m2未満であることが好ましい。ま
た、不織布全体の坪量が60g/m2以上で150g/
2以下であることが好適である。
【0009】本発明の高吸油性清拭用不織布によれば、
中層に寒冷紗を用いるので、それ自身の強度から、親油
性繊維のみからなる不織布に比較して、全体の強度が高
くなる。また、寒冷紗自身は糸と糸の間に大きな空間を
有しており、上下にある繊維ウエッブを水流により交絡
させる妨げになりにくく、かつ、上下の繊維が互いに交
絡し合うことが出来る例えば中層である寒冷紗の坪量を
10g/m2以上とすれば、それ自身の強度が向上する
ので、不織布全体としての強度がより確実に大きくな
る。また、寒冷紗自身は糸と糸の間に大きな空間を有し
ておりその坪量が50g/m2未満とすれば、より一
層、上下にある繊維ウエッブを水流により交絡させる妨
げになりにくく、かつ、上下の繊維が互いに交絡し合う
ことが出来るので、繊維の毛羽立ちが少なく、不織布の
一体化ができ強度向上にとり好適である。
【0010】一方、外層を親油性繊維層とするのでその
吸油性から全体に多量の油を含ませることができる。こ
の場合に、不織布自体の坪量が60g/m2以上とすれ
ば、不織布内に確実に多量の油を含むことが出来る。ま
た、坪量を150g/m2以下にすれば、水流による交
絡が十分に形成されるので繊維の毛羽立ちを少なくする
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照しながら詳細に説明する。図1に示すように、実施
形態に係る高吸油性清拭用不織布1は、中層3の上・下
が上層2と下層4とで挟まれた3層構造からなってい
る。
【0012】上層2と下層4に使われる繊維としては、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ポリエステ
ルなどの親油性繊維より選ばれる。また、これらの繊維
に第4級アンモニウム塩やポリカルボン酸系あるいは、
キチン・キトサンなどの抗菌剤を練り混んだ物を使うこ
とが出来る。以上の繊維を単独でもあるいは複数の繊維
種を任意の比率で混合して用いても良い。また、前記繊
維の太さや繊維長については特に限定されないが、以下
のものが良好である。
【0013】すなわち、上記の使用される繊維の太さと
しては、1〜5d(デニール)が望ましい。というのも
繊維径が細い方が繊維自身が柔らかいので繊維同士の交
絡が良くなるとともに、手で触ったときの風合いが良く
なるからである。また、繊維長については、繊維間の交
絡が形成されやすい長さが必要であり、中間(中層3)
の寒冷紗を挟んで上下の繊維ウエッブが交絡する必要が
あることから、10mm以上、好ましくは20〜50mmが
望ましい。
【0014】また、不織布表面の毛羽立ちを抑えるため
に、熱融着繊維例えば、ポリプロピレンやポリエステル
繊維の外側にポリエチレンを配置した複合繊維を吸油性
の低下しない範囲、すなわち不織布繊維全体の20%以
下の範囲で用い、乾燥時に熱融着繊維の融点以上に加熱
することで繊維間の結合を増強させることが出来る。
【0015】中層3の寒冷紗については、親油性繊維で
あるレーヨンやポリエステルなどの繊維を使うことが望
ましい。また、寒冷紗の坪量は10g/m2以上50g
/m2未満とすることが好ましい。すなわち、寒冷紗の
坪量が10g/m2未満では十分な強度が得られない。
また、50g/m2以上になると上下の層の繊維ウエッ
ブが互いに一体化できなくなるので層分離しやすくな
る。さらに、好ましくは20〜30g/m2の範囲にあ
ることが望ましい。
【0016】以下、実施例および比較例を示して本発明
を具体的に説明するが、本発明は下記に制限されるもの
ではない。試料の調整は次の方法によって行った。テス
トローラーカード機(30cm幅)を用いて、表2と表3
の繊維ウエッブを作る。このウエッブの間に各寒冷紗を
入れテスト用コンベア式ウォーターニードリング装置に
供給し、1回目(表)40kg/cm2、2回目(裏)80k
g/cm2の水圧をかけ、130°Cのドラム乾燥機で乾燥
を行ったスパンレース不織布を作った。
【0017】尚、実施例中の試験方法は下記の通りで行
った。 1.吸油性 ラローズ法:接触吸油試験器を用い9cm2の試料の飽和
吸油量を測定する。1m2当たりのgに換算し記載し
た。(括弧内に別方法の吸油量測定値を入れる。) 測定方法:サンプル、用具は温度25℃、湿度65%の
恒温室中で24時間以上保管した後、測定に供した。シ
ートが十分浸漬できる大きさのバットに(サラダ油(日
清製油(株)製))油を入れ、重量および面積既知のシー
トを3分間浸漬した。ついで、10メッシュの金網上に
静置して1分間油切りした後、計量を行い初めの重量と
の差をシートの面積で割り1m2当たりの吸油量に換算
した。測定は5回行いその平均値を求めた。
【0018】2.強度 JIS P8113(紙および板紙の引張強さ試験方
法)およびJIS P8135(紙および板紙の湿潤引
張強さ試験方法)に従って、その強度を測定した。ただ
し、試片の幅は250mmとした。表中のMDは機械の流
れ方向、CDはそれと直角方向に試片を切り出したとき
の値を示す。
【0019】3.吸油時の保形性 試料を機械方向に40cm、直角方向に30cmになるよう
に長方形に切り出し、油を溜めた桶中で試料を手で軽く
10回もみ洗いした後絞る操作を5回繰り返した後のよ
れの状態を目視にて判定した。 ○:変形がほとんどない状態 △:少し変形している状態 ×:変形が大きくそれ以上使用が不可能である状態
【0020】(実施例1〜3、比較例1)使用素材:上
層と下層はポリプロピレン繊維 2d、51mm 中層はレーヨン寒冷紗
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】表2および表3に記載した結果をもとに、
本発明の有用性について詳しく述べる。実施例1〜3に
ついては従来の織物に比較し十分な吸油量を持っている
ことが判る。実施例6、比較例1のように不織布全体の
坪量が60g/m2未満では、十分な吸収量を達成し得
ない。また、実施例1、2から、中層の寒冷紗が強度向
上への寄与があることが判る。寒冷紗の坪量が大きくな
るに従ってその強度は大きくなり、10g/m2未満で
は十分な強度が確保されない傾向がある(実施例4)。
また、中層の坪量を大きくしすぎると実施例5のように
上下層が中間層のレーヨン寒冷紗と絡み合わないので寒
冷紗の坪量を上げただけの効果を期待できない。これ
は、寒冷紗の目がつまりすぎており、上下層の繊維が十
分一体化できないことによるものと推測される。
【0024】この様に本発明の実施形態によれば、中層
となる寒冷紗と外層を形成する繊維層からなる3層構造
のスパンレース不織布とし、中層の寒冷紗の坪量が好適
には10g/m2以上50g/m2未満とし、かつ不織布
全体の坪量が好適には60g/m2以上150g/m2
したので、十分な吸油量を持ち、かつ強度も優れた不織
布とすることができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、外
層の親油性繊維層により多量の油を吸収できるうえに、
中層の寒冷紗により強度が大きくなるので、油を吸った
状態で強く拭いてもよれたり破れたりしない清拭用不織
布を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高吸油性清拭用不織布の一実施形態を
説明する断面図である。
【符号の説明】
1 高吸油性清拭用不織布 2 上層 3 中層 4 下層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中層となる寒冷紗と外層を形成する親油
    性繊維層とからなる3層構造のスパンレース不織布であ
    ることを特徴とする高吸油性清拭用不織布。
JP5237198A 1998-03-04 1998-03-04 高吸油性清拭用不織布 Pending JPH11247064A (ja)

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ID=12912957

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JP5237198A Pending JPH11247064A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 高吸油性清拭用不織布

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JP (1) JPH11247064A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9388546B2 (en) 2013-07-26 2016-07-12 Victor Manuel Quinones Oil recovery system
CN115787296A (zh) * 2022-10-28 2023-03-14 深圳市烟芯科技有限公司 储油棉及其制备方法和电子烟用雾化器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9388546B2 (en) 2013-07-26 2016-07-12 Victor Manuel Quinones Oil recovery system
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