JPH11247062A - 繊維を形成する装置および方法 - Google Patents

繊維を形成する装置および方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリマーを周期的に排出できる装置と方法。 【解決手段】 繊維形成樹脂から繊維を断続的に形成す
る装置は、(a) ダイ・ハウジングと、(b) 溶融繊維形成
樹脂の供給を受ける樹脂チェンバーを有し、前記ダイ・
ハウジング内部に配置されたダイ組立体と、(c) 前記溶
融樹脂の流れを引張して繊維に形成する繊維化手段と、
(d) 前記樹脂出口オリフィスから排出される前記溶融樹
脂の流れを選択的に遮断するオン・オフ制御手段とを備
える。前記樹脂チェンバーは、該樹脂チェンバーと流体
的に連通し、前記溶融樹脂流れを放出する樹脂出口オリ
フィスを有しており、前記溶融樹脂流れは第一軸を形成
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、看護用品、清掃用品お
よび拭布等の広範囲の用途に適した不織布の製造装置に
関する。より詳細には、本発明は、熱可塑性ポリマー樹
脂を形成している繊維から不織布を成形する新規な方法
および装置を提供する。
【0002】
【従来の技術】不織布の製造技術は高度に発達してい
る。一般的な不織布ウェブの製造方法は、フィラメント
または繊維を種々の、あるいは特定の直径に成形し、ウ
ェブが所望の基本重量になるように、フィラメントまた
は繊維を重ね合わせるようにしてキャリア上に堆積させ
ることである。成形過程はできあがったウェブの特性に
大きな影響を与えるため、成形過程を制御するための多
くの手段が試みとして開発されてきた。例えば、195
1年10月16日付けでレイデッシュ(Ladisch)に付与
された米国特許第2,571,457 号が開示する噴射ノズル
は、ポリマーの流れ連続体を空気その他の弾性流体とと
もにノズルの中央オリフィスを通過させ、コーンの頂点
に向かう螺旋状流れとすることによって、フィラメント
及び/または繊維の直径を約1ミクロンまたはそれ以下
に成形する。1962年1月23日付けでレイディッシ
ュに付与された米国特許第3,017,664 号が開示する繊維
成形ノズルにおいては、ポリマーの流れ連続体がノズル
オリフィスから管の形状をなして排出される。この管形
状体は、ポリマーが、オリフィス内部に位置している円
筒体の外周壁にわたって拡散することによって形成され
る。ポリマーのフィルムの回りに高速度で螺旋状に回転
している弾性流体によってフィルムと該弾性流体との間
に真空がつくり出される。繊維は、液体状になっている
繊維のフィルムから引き出され、弾性流体内部において
細く引き抜かれる。これら二つのレイディッシュの特許
はオリフィスから流出する樹脂の流れをとり囲む螺旋状
に回転する空気流を開示しているが、空気はポリマー連
続体をとり囲んでいないノズル開口を通って排出される
ものである。
【0003】1970年12月1日付けでワグナー(Wa
gner) 他に付与された米国特許第3,543,332 号は回転ノ
ズルを利用した繊維製造装置を開示している。回転ノズ
ルは、ポリマーの流れ連続体を形成する中央オリフィス
と、中央オリフィスをとり囲むように配置され、繊維成
形空気を通過させる付属オリフィスとを有している。1
973年8月23日付けでケラー(Keller) 他に付与さ
れた米国特許第3,755,527 号は溶融吹付不織合成ポリマ
ーマットの製造方法を開示している。この溶融吹付方法
は複数の押し出しオリフィスを用いる。溶融ポリマー樹
脂はこの押し出しオリフィスを通って押し出される。複
数のオリフィスの各側面上には、。加熱気体流を供給す
る加熱空気スロットがある。この加熱気体流は、樹脂で
形成された複数の繊維流れ連続体の各側面上にあるシー
トのような形状をなしている。10〜40ミクロンの直
径を有する繊維をつくり出すため、ダイ先端の温度、樹
脂の流量および樹脂の分子量を適当に選択して、ダイ孔
内部のみかけの粘度が10〜800ポアズ[poise] とな
るようにする。次いで、ダイ先端温度を変化させて、粘
度を作動範囲になるにように調整する。
【0004】1975年9月16日付けでブレアー(Bl
air)に付与された米国特許第3,905,734 号は溶融吹付技
術を利用した連続管状体形成装置を改良したものを開示
している。この装置は、ポリマー排出オリフィスの各側
面上におけるナイフ状の気体流れ連続体を利用してい
る。1976年8月31日付けバンティン(Buntin) 他
に付与された米国特許第3,978,185 号は熱可塑性ポリマ
ー繊維からつくられた溶融吹付不織マットを開示してい
る。同特許によれば、この溶融吹付不織マットはポリマ
ーショットがほぼ完全になくなっており、また特定の溶
融吹付方法によって高ポリマー処理率において製造され
る。この溶融吹付では、特定の粘度範囲を有する熱可塑
性ポリマー樹脂は、遊離基含有化合物の存在によって品
位が低下している。
【0005】オシド(Oshido) 他に付与された1979
年1月23日付けの米国特許第4,135,903 号及び198
0年1月29日付けの米国特許第4,185,981 号は、高速
気体流れを利用して熱軟化物質から繊維を製造する方法
及び装置を開示している。この方法及び装置は、中心軸
の回りに溶融ポリマーを回転させ、ほぼ円錐形に成形す
る。この円錐形の断面積は第一コーン内の流れ方向に向
かって漸次減少しており、円錐形溶融ポリマーは第一コ
ーンの先端から流れ方向に、かつ第二コーンの半径方向
外方に繊維の形状をなして進んで行く。樹脂を形成して
いる溶融繊維から布をつくり、そしてその布からマット
をつくる装置及び方法であって、一孔当たりの処理量が
増加し、作動範囲もより広くなっている装置及び方法を
さらに開発することは依然として課題である。
【0006】前述の文献か開示する装置及び方法によれ
ば、不織布からなる平坦なマットまたはウェブ成形する
ことができるが、それらのマットまたはウェブは、おむ
つその他の看護用品のような他の物品への組み込み、ま
たは使い捨て作業着のような用品への転換加工を必要と
するものである。不織繊維製造技術の進歩にともなっ
て、それらの物品の用途や応用範囲は相当に広がってき
た。新しい用途や応用範囲が見つかるにつれて、現在の
製品の限界が次第に明らかになっている。繊維製品に用
いられるポリマーのコストが上昇することに伴って、製
品自体のコストも重要な要素になっている。不織製品の
コストを下げる一つの方法は製品の生産率を上げること
である。しかしながら、現在の溶融吹付基においては、
溶融吹付ダイスが処理し得るポリマー量に厳しい限界が
ある。ポリマーの粘度と圧力が増加すると、この業界で
はよく知られているように、ダイスが砕けたり、避けた
りする可能性も増大する。したがって、本発明の目的
は、より高圧のポリマーを処理し、従来の溶融吹付ダイ
先端構造と比較して一孔当たりのポリマー処理量を増大
させることがてできる装置および方法を提供することで
ある。
【0007】不織繊維製品およびその結果物としてのウ
ェブにおけるもう一つの大きな問題は、ショット(shot)
と呼ばれる現象である。このショットが起こるのは、引
かれてきた空気が押し出されたポリマーの流れ連続体に
正しく作用しなかったときである。このような状況が生
じると、ポリマーの小さなビーズが繊維に沿って形成さ
れ、このためできあがったウェブは大変ラフな手触りを
有することになる。この原因は、装置の設計、ポリマー
に対する空気の比の不適切な調整、処理条件、あるいは
これらの組み合わせである。ほとんど全ての場合におい
て、ショットは好ましいことではない。したがって、本
発明の目的は、必要な場合には、押し出されたポリマー
に対して、その周囲に送る空気流量を増加させ、ショッ
トを減少させ、さらに、繊維成形効率を増加させるか、
あるいは、必要な場合には、処理工程を逆戻りさせる装
置及び方法を提供することである。
【0008】不織製品に対する要求がより複雑になるに
伴い、不織製品は、異種のポリマー化合物及び/または
異なる繊維サイズの繊維を緊密にからませて成形するこ
とが要求される。一以上のポリマー及び/または繊維を
使用している実際の製品は複数バンク積層装置を用いて
製造することが必要である。この装置においては、ダイ
の一のパンクは一種類のサイズの繊維またはポリマーを
製造し、他の組のダイは他のサイズの繊維またはポリマ
ーを製造する。したがって、本発明の目的は、多成分不
織製品をより一般的な、かつ効率的な方法で製造する装
置及び方法を提供することである。さらに現在の溶融吹
付装置及び方法の欠点は、三次元的構造であって、及び
/または縦、横方向のいずれか、あるいは双方における
密度を適切に区分した不織物品をつくり出すことができ
ないことである。このことの主な原因は、前述の溶融吹
付装置は構造が平面的で、ポリマーを加熱する必要性お
よび不活性ポリマーによるダイ孔の閉塞の問題があるた
め、連続的に作動させなければならないことである。こ
の結果、これらの装置は、種々の密度や他の特性を有す
る不織物品を連続的に循環してつくり出すことができな
い。したがって、本発明の目的は、繊維成形工程中にお
いてポリマーを周期的に排出することができる装置及び
方法を提供することである。
【0009】現在の溶融吹付装置では、製品は特定の幅
を有するようにつくられるが、この幅は通常は溶融吹付
ダイ先端または開口部のパンクの幅に相当している。幅
を変えるためには、ダイ孔を塞ぐか、あるいは装置を止
めて、より小さい、または、より大きいダイ先端のパン
クに交換することを必要とする。したがって、本発明の
目的は、不織物品の幅をそのような交換なしに変えるこ
とができる装置及び方法を提供することである。最後
に、現在の溶融吹付装置は、小さいダイ開口が凝固した
ポリマーで充満すると詰まることが多い。実際、装置の
作動中にダイ開口が詰まらないことはほとんどない。ご
く少数のダイ開口が詰まっても製品の品質には影響は出
ないが、一旦、多数のダイ開口が詰まると、ダイ先端は
費用と時間のかかる方法によって清掃しなければならな
い。したがって、本発明の目的は、自動清掃が可能な装
置および方法を提供することである。
【0010】本発明のこれらの、および他の目的、利点
は以下の説明、図面、特許請求の範囲を参照することに
よって、より明確になる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、熱可塑
性ポリマー樹脂を形成している繊維からなる不織ウェブ
を成形する方法および装置が提供される。このウェブ成
形装置は、熱可塑性ポリマー樹脂を形成している溶融ウ
ェブを供給するリザーバ手段と、前記樹脂を前記リザー
バ手段から吸い上げ繊維形成ダイに送るポンプ手段とを
備えている。ダイ手段はリザーバ手段から吸い上げられ
る樹脂の不連続流れを形成する。ダイ手段は、第一流体
通路手段を用いて、樹脂流れから繊維を成形する繊維成
形手段を備えている。第一流体通路手段は空気その他の
流体の流れを形成する。この流体の流れは樹脂流れと接
触し、ダイ手段から所定の距離の間において樹脂流れを
実質的にとり囲んでいる。繊維成形手段は、形成された
繊維と接触し、繊維を細くするための第二流体通路手段
を備えることもできる。ダイ手段から調節可能な所定の
距離に隔置された受け取り手段は、流体通路手段から成
形されたウェブを集め、不織ウェブを成形する。ダイ手
段内部にあって、水圧で作動するステムは繊維成形樹脂
の流れを選択的に停止させるオン・オフ制御を行う。ス
テムは、また、ダイ手段から樹脂の破片を除去するため
に用いることもできる。
【0012】本発明の他の利点は、添付図面を参照して
行う以下の詳細な説明によって一層明らかになる。
【0013】
【実施例】図1は、熱可塑性ポリマー樹脂を形成してい
る繊維から不織ウェブを成形する装置10を概略的に示
した図である。ウェブ成形装置10を熱可塑性ポリマー
樹脂を形成している溶融繊維を供給するリザーバ12を
有する。ここで用いる樹脂はよく知られているものであ
る。本発明を実施する際に使用するく樹脂の例として
は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエーテルエス
テル・コポリマー、ポリウレタン、ポリエーテル−アミ
ド・コポリマー、スチレン−エチレン、ブチレン・コポ
リマーがあるが、これらに限定されるものではない。さ
らに、これらのポリマーやコポリマーの特性は、当業者
には周知の各種流れ調整剤その他の添加剤を加えること
によって、さらに高めることができる。
【0014】これらのポリマーのうちの多くは、現在の
溶融吹付機において、高速で処理することは、不可能で
はないにしても相当に困難である。ポリマーの粘度の高
さによって、高圧になるとダイが詰まるからである。そ
のようなポリマーの例としては、PETポリエステル、
スチレン−エチレン、ブチレン・コポリマー、ポリエー
テルエステル・コポリマーがある。以下に述べるよう
に、これらのポリマーは本発明に係る方法及び装置を用
いることによって押し出しが可能となる。リザーバ12
はポリマー樹脂を溶融し、それを溶融状態に保つ手段を
備えている。多くの樹脂は149〜260℃の範囲の温
度で溶融する。したがって、リザーバ12は樹脂の温度
を少なくともこの範囲に維持できるものでなければなら
ない。ポンプ14はリザーバ12から溶融樹脂を吸い上
げ、それを一または二以上の繊維成形ダイ16に送る。
ウェブ成形装置10は、オン・オフ制御手段を作動させ
るための加圧空気18の供給源と、溶融樹脂を繊維状に
するための繊維化用流体20の供給源とを備えている。
図3および図4に示すように、本発明に係る繊維および
不織物品を成形するため、ダイ16は1個あるいは複数
個の結合体を用いることができる。
【0015】ダイ16から放出される繊維22は連続ワ
イヤ成形ベルト24その他の受容手段上に集められ、ウ
ェブ26となる。受容手段はベルト24が繊維22を受
け取る部分の下方に真空をつくり出す真空形成手段27
を備えることができる。真空形成手段27はウェブ26
を効果的にベルト24の表面に引きつけ、できあがった
不織ウェブ26の密度に影響を与える。ベルト24が繊
維22を受け取る表面はダイ16から所定ょ距離A′の
間隔を有する。できあがったウェブ26は巻き取りロー
ラー28により巻き取られるようにすることもできる。
あるいは、ウェブ26はこの成形過程からさらに下流側
に送ることもできる。一般に、成形距離A′は約7〜1
00cmである。図2には、繊維成形ダイ16が最も単純
な形式のものとして示されている。ダイ16は、このダ
イ16を受け入れるハウジング29を有しており、ハウ
ジング29は樹脂ノズル31を備えている。樹脂ノズル
31には、空気形成チェンバー33を外周に有してお
り、空気プレート35を先端に嵌めている。空気プレー
ト35は、複数のノズルに設ける複数の開口を有するよ
うにすることもできる。図3および図4は直列に並んだ
四つの組立体36を示している。あるいは、組立体36
は複数の列に並べ、またはジグザグ状に並べて、単位幅
当たりの開口の数を増やすようにすることもできる。樹
脂ノズル31には格納式プランジャー組立体37(オン
・オフ制御手段の一部)が嵌合している。格納式プラン
ジャー組立体37は樹脂流れを止めて、ノズルオリフィ
スの清掃を行う。ダイ16には空気と溶融樹脂の双方が
供給される。空気は格納式プランジャ組立体37を作動
させることと、後に詳述するように、溶融樹脂を引っ張
り、細くして繊維にすることとの双方に用いられる。
【0016】図2において、ダイ16の入口から出口ま
での溶融樹脂の流れを追跡してみると、溶融樹脂は最
初、樹脂入口ポート38を通ってダイ16のハウジング
29に入り、ダイ16の内部にあるノズル31内部に導
かれる。ノズル31は樹脂流れチェンバー39を備えて
おり、樹脂流れチェンバー39は、水圧で作動するプラ
ンジャー組立体37を内部に含み、プランジャー組立体
37を取り囲んでいる。このように、樹脂入口ポート3
8と樹脂流れチェンバー39とは相互に流体的に連通し
ている。溶融樹脂が樹脂流れチェンバー39に入ると、
溶融樹脂はチェンバー39を満たし、チェンバー39に
圧力を作用させる。次いで、溶融樹脂は樹脂流体毛細管
40を通ってチェンバー39から排出され、空気プレー
ト組立体35内部にある樹脂出口オリフィス41を介し
て繊維に成形される。最初の状態では、プランジャー組
立体37が樹脂出口オリフィス41の基底部に対向して
位置しているので、溶融樹脂は排出されない。プランジ
ャー組立体37が格納され、樹脂出口オリフィス41の
基底部から離れると、樹脂は樹脂流れチェンバー39か
ら排出され、繊維22の成形が開始される。
【0017】樹脂出口オリフィス41から排出された樹
脂を繊維状にし、細くするため、繊維状化空気その他の
流体が樹脂をとり囲み、樹脂を引張し、繊維22にす
る。このため、ダイ手段16には、繊維22を引張し、
細くするための第一繊維化手段、必要な場合には、さら
に第二繊維化手段が備えられる。繊維化を促進する源と
しての空気その他の流体は流体入口ポート42からダイ
16に入る。図2からわかるように、流体入口ポート4
2は空気形成チェンバー33と流体的に連通している。
空気形成チェンバー33はハウジング29、ダイ16の
空気プレート35の内壁とノズル31の外壁との間の空
間として形成されている。空気形成チェンバー33は少
なくともノズル31の下部を囲んでおり、空気プレート
35まで延びており、環状流体出口ポート43で終わっ
ている。環状流体出口ポート43は3.0〜5.0mmの範囲
の直径を有している。この環状流体出口ポート43が繊
維22を細くし、繊維状にするための第一繊維化手段を
形成している。環状流体出口ポート43は直径が小さく
されているので、繊維化用空気は速度を増し、このた
め、繊維22はより細くされる。
【0018】溶融繊維22をより細く繊維化するため、
第二の繊維化手段を設けることもできる。図2および図
3を参照すると、空気プレート組立体35は第二流体出
口ポート44と嵌合している。第二流体出口ポート44
は第一流体出口ポート43から半径方向および軸方向外
方に隔置されており、複数の第二の流体流れをつくり出
す。この第二の流体流れは溶融樹脂と衝突し、繊維をよ
り細くする。これらの第二流体出口ポート44は流体チ
ャネル45を介して空気供給源20と連通している流体
チャネル45は第二流体出口ポート44と空気形成チェ
ンバー33とを連結している。あるいは、図示していな
いが、第二流体出口ポート44は独立の加圧流体源と結
合させることもできる。これによって、その加圧流体源
から放出される流体の種類および/または圧力は第一繊
維化用流体とは独立に制御することができる。適切な繊
維及びウェブの形成にとって重要なことは繊維の形成と
それに続く細流化とのバランスである。ノズル31、樹
脂出口オリフィス41と第一、第二繊維化流体流れとの
間の相互作用については後にさらに詳述する。
【0019】図2と関連して、図5に詳細に示すよう
に、樹脂出口オリフィス41と環状流体出口ポート43
とは、ダイ16の空気プレート35内にある環状壁46
の上方において集合する。環状壁46の高さは線48と
線49との間の長さB′により表される。この長さB′
は機械の仕様により制限されるものであるが、環状壁4
6の高さB′は0.5mm以下であることが好ましい。この
高さが大きくなりすぎると、樹脂出口オリフィス41か
ら排出される溶融樹脂は環状壁46上に集まり、溶融樹
脂の大きな一滴がウェブ26上に落下することになる。
これらの大きな滴下は「ショット」と呼ばれており、不
織ウェブの最終用途に応じて必要であったり、不要であ
ったりする。樹脂出口オリフィス41と環状流体出口ポ
ート43とは環状壁46上において集合するので、ノズ
ル31、したがって樹脂出口オリフィス41は、空気プ
レート35に対して変位することができ、したがって、
ダイ16内部の凹部の容量を変化させることができる。
この凹部の長さC′は樹脂出口オリフィス41の端部
(線50)と環状壁46の底辺(線48)との間の長さ
として測定される。この長さC′を調整することによっ
て、環状流体出口ポート43からの空気流れの効果を溶
融樹脂の繊維化に対して良好にすることができる。凹部
の長さC′は0〜5mmであることが好ましい。長さC′
は空気流れ、ポリマーの粘度及び他の各種要因に依存す
るものであるが、これらを適当に組み合わせることによ
り溶融樹脂の効果的な制御及び繊維化を行うことができ
る。C′=0の場合には、環状流体出口ポート43は、
ハウジング29の空気プレート35の外周表面によって
形成される平面と同一平面内に位置する。この同一平面
は図5に示す線48を含んでいる。一般的に、長さC′
が減少するほど、環状流体出口ポート43から放出され
る空気は高速度となり、樹脂出口オリフィス41から排
出される溶融樹脂は一層細流化される。この逆に、長さ
C′が増加するほど、環状流体出口ポート43から放出
される空気は低速度となり、樹脂出口オリフィス41か
ら排出される溶融樹脂が細流化される度合いは低下す
る。また、ある場合には、ノズル31をハウジング29
の外周表面によって形成される表面を越えて延ばす方が
好ましい場合もある。
【0020】図2および図5を参照すると、空気はダイ
16のハウジング29の側面にある流体入口ポート42
を通って流体出口ポート43へ送られる。流体入口ポー
ト42は空気を空気形成チェンバー33へ向ける。空気
形成チェンバー33はノズル31を囲んでおり、空気プ
レート35内の流体出口ポートと連通している。空気形
成チェンバー33は空洞表面56を有している。空洞表
面56は、断面がほぼ環状である円筒部分58と、空気
プレート35内に位置する第二円錐台部分60とからな
る。第二円錐台部分60の表面は図4および図5の角度
D′で定められる第一流体流れ角度をもって傾斜してい
る。第一繊維化流体はこの角度D′をもって第一軸61
に沿って排出されている溶融樹脂の流れに対して向けら
れる。第一流体流れ角度D′はノズル31の垂直軸、す
なわち第一軸61と、第二円錐台部分60の傾斜表面に
対する接線51との間の角度である。一般的には、この
第一流体流れ角度D′は約15〜60°である。この第
一軸61は、溶融樹脂が樹脂出口オリフィス41から排
出されるときに、溶融樹脂の最初の流れ通路を定めるも
のである。
【0021】図2から図5までを参照すると、空気プレ
ート35は第二流体出口ポート44を備えることができ
る。この第二流体出口ポート44は第一流体出口ポート
43から半径方向および軸方向外方に隔置されており、
複数の第二流体流れをつくり出す。この第二流体流れは
溶融樹脂と衝突し、溶融樹脂を繊維化する。これらの第
二流体出口ポート44は流体チャネル45を介して空気
供給源20と速通している。この空気チャネル45は第
二流体出口ポート44を空気形成チェンバー33と連結
している。あるいは、図示していないが、第二流体出口
ポート44は独立の流体源と連結させてもよい。これに
よって、その流体源から放出させる流体の種類及び/ま
たは圧力を第一繊維化流体源とは独立に制御することが
できる。また、第二流体出口ポート44は、異なる繊維
形成効果を得るために、大きさの異なる円形または他の
形状の断面を有していてもよい。
【0022】第二流体出口ポート44はノズル31の長
手方向軸61の半径方向内方に角度をなしており、この
ため第二繊維化流体は所定の角度をもって予備的に形成
された繊維22と衝突する。この角度は第二流体流れ角
度E′と呼ばれ、溶融樹脂流れの第一軸61(ノズル3
1の長手方向軸)と、第二流体出口ポート44から排出
される流体流れのいずれかに対する接線52との間の角
度として測定される(図5参照)。この角度E′は1〜
45°の範囲で変化し得る。空気プレート35の凹部底
面62は第一および第二繊維化用流体流れと共働して限
定繊維化領域を形成している。この限定繊維化領域にお
いては、流体出口ポート43を通った第一繊維化用流体
が樹脂出口オリフィス41から排出された溶融樹脂の流
れと接触し、溶融樹脂の流れをほぼとり囲む。次いで、
第二繊維化用流体は予備的に形成された繊維と衝突す
る。第一及び第二流体出口ポート43、44から排出さ
れた繊維化用空気は、ダイから排出される際、自由膨張
噴射気体のように行動する。この気体膨張によって大規
模な乱流が生成し、このため溶融樹脂の流れは雑多な方
向に飛散する。こうして、溶融樹脂の流れは相当程度に
細流化され、繊維化される。第二繊維化流れは第一繊維
化流体流れによって拡散した繊維と衝突し、二つの流れ
が衝突した地点において繊維化用流体は非円形の膨張気
体63、64、65、66(図5参照)を形成する。こ
のような乱流繊維化方法は、工業界では一般的である溶
融吹付方法と類似している。しかしながら、逆に本発明
に係る方法及び装置は現在の溶融吹付装置及び技術と比
較してノズル1個当たりの処理量が50倍である。不織
方法その他の連続フィラメント繊維化方法によって、繊
維化用空気は積層領域において制御される。これによっ
て溶融樹脂を制御状態の下に細流化できる。乱流繊維化
方法の利点は、積層連続的フィラメント方法よりも細流
化を一層進めることができることである。細流化を一層
進めることができれば、その結果としてより小さなサイ
ズの繊維を形成することができる。
【0023】第一及び第二繊維化用流体の繊維に対する
種々の応用範囲の他に、繊維の成形を行うノズル31に
も種々の応用を行うことができる。図6及び図7に詳細
に示すように、ノズル31の第一実験例は第一軸部分6
8を備えている。第一軸部分68は所定の半径を有し、
軸端部70を備えている。軸端部70にはランド表面7
2が形成されており、このランド表面72に樹脂出口オ
リフィス41がある。軸端部70は所定の半径を有して
おり、その半径は第一軸部分68の半径より小さい。さ
らに、ノズル31は第一軸部分68と軸端部70との間
に延びるテーパ付軸部分74を有する。テーパ付軸部分
74のテーパの角度は、ノズル31の長手方向軸61
と、円錐台部分74のテーパ状表面の接線73との間の
角度F′により定まる。一般的に、この円錐台角度F′
は約15〜60°である。さらに、ノズル31はノズル
31をダイ16のハウジング29に結合させるためのネ
ジ付端部75を備えることができる。
【0024】ノズル31は、さらに、流体の流れをノズ
ル31の周囲に向ける手段を備える。この流体流れ方向
決定手段はノズル31の外周面上にある複数の溝76か
らなる。溝76はテーパ付軸部分74から軸端部70に
延び、さらに、ランド表面72に達している。本発明に
おけるノズルの第二の実施例を図8および図9に示す。
同様の構成要素は同じ番号に「′」を付して表す。本実
施例ではノズル31′は軸端部70を備えていない。ラ
ンド表面72′はテーパ付軸部分74′の末端にある。
図7と図9の双方の実施例に示されているように、溝7
6、76′はランド表面72、72′まで延びている。
繊維化用空気供給源20が供給する第一空気流れは、図
2に示す流体入口ポート42を通ってダイ16内部に流
入する。内部空洞33は流入してきた空気をノズル31
の周囲に分散させるためのバランス用チャネルとして作
用する。空気はノズル31の周囲で平衡を保ち、装置内
部の空気圧によって、空洞33内部にある空気流れチャ
ネルの流体出口ポート43へ向かう。この第一空気は、
ノズル31の外周上に複合的な角度をもって切り込まれ
て形成された溝76、76′を流れることによって、繊
維化用空気は新しく成形された繊維22の周囲に螺旋状
に旋回し、その繊維22を細流化する。
【0025】溝螺旋角度G′は、図10に示すように、
ノズル31の第一軸61と、一つの溝76の長手方向軸
に平衡な線78とがなす角度である。溝螺旋角度G′は
一般的に約20〜45°である。この溝螺旋角度によっ
て、樹脂出口オリフィス41から流出された溶融樹脂流
れに作用する流体流れの回転力及び遠心力が定まる。溝
アタック角度H′によって空気がどれくらい早期に溶融
樹脂流れと接触するかが決まる。この角度はノズル31
の長手方向軸61と、一の溝76の内面83と平行な線
79とがなす角度である(図11参照)。この溝アタッ
ク角度H′と空気形成チェンバー33の円錐台部分60
の角度とによって、第一空気が溝76を流れ、樹脂出口
オリフィス41から排出された溶融樹脂の流れと接触す
るときのその衝突位置が定まる。溝アタック角度H′は
約7〜60°である。
【0026】図12及び図13に示すノズルの第三実験
例においては、ノズル31はテーパ付軸部分74または
ランド表面72上に溝を有していない。この第三実験例
においては、溝が設けられていないことから空気流れの
回転力は最小になっている。このことは、比較的小さい
溶融強度を有する特定の溶融ポリマーにとっては好適で
ある。ダイ・ハウジング29の内部には、流れの特性を
変え、ひいては本発明に係る方法および装置によってつ
くられた繊維22の成形状況を変えることができる多数
の表面が存在する。本発明の特に有用な特徴はノズル3
1の代替可能性である。空気プレート35を取り外せ
ば、ノズル31を取り外して新しいものと交換できる。
この結果、ノズルを交換するだけでも樹脂や繊維の成形
状況をある程度変化させることができる。
【0027】また、溶融樹脂の流れ、ひいては繊維の形
成を選択的に開始または停止する手段が設けられている
ことによって、本発明は他の利点をも有する。図3およ
び図4に示すような複数ダイ装置においては、一つもし
くは複数個、またはすべてのノズルを順にオン・オフ制
御することができる。これによって、繊維成形工程を途
中で停止させることが可能になり、それぞれ分離した個
々の不織ウェブをつくることができる。さらに、ノズル
を選択的に順にオン・オフ制御することができるので、
不織ウェブは縦方向および横方向のいずれか、あるいは
双方において基本重量(坪量)を変化させて成形するこ
とができる。看護用品(おむつ、生理用品等)の成形の
ようなライン式製造においては、製品の設計領域および
特性として、例えば一定幅の吸収特性を有するようにす
ることもできる。これを達成するために、装置10は、
樹脂出口オリフィス41から排出される樹脂流れを選択
的に停止または開始し得るオン・オフ制御手段を備えて
いる。このオン・オフ制御手段は同時に樹脂出口オリフ
ィス41から樹脂の破片を除去することも行う。
【0028】図2および図5を参照すると、オン・オフ
制御手段は空気圧装置90を備えている。空気圧装置9
0はダイ・ハウジング29と結合しており、ダイ・ハウ
ジング29の一部を形成している。空気圧装置90から
延びて樹脂流れチェンバー39内部にかけてプランジャ
ー組立体、すなわち往復ステム92が設けられている。
往復ステム92は樹脂流体毛細管40上に位置する先端
94を有している。往復ステム92は着座位置と非着座
位置との間を往復動する。図2および図5に示すよう
に、非着座位置においては先端94は樹脂流れチェンバ
ー39内部に引き込まれており、この状態では先端94
は樹脂流体毛細管40から隔置されている。着座位置
(図示せず)においては、往復ステム92の先端94は
毛細管40上に着座している。往復ステム92が着座す
ることによって、静水圧が毛細管40内に生じ、これに
よって毛細管40内の破片がとり除かれ、そして樹脂出
口オリフィス41からの溶融樹脂の流れが制限される。
【0029】空気圧装置90は、図2に示すように、上
部室96aと下部96bとを備える空気圧室96を有し
ている。往復ステム92は空気圧室96内部に延びる端
部98を有している。往復ステム92の端部98にはピ
ストン100が取り付けられており、このピストン10
0にはシール102が嵌合しており、空気圧室96の壁
部と接触し、空気圧室96を上部室96aと下部室96
bとに分けている。空気圧室96は空気圧室96内に開
口している一対の水圧流体ポート104、106を備え
ている。両ポート104、106からピストン100の
両側に可変流体圧が導かれ、ピストン100を空気圧室
96内部で往復動させる。これによって、往復ステム9
2が着座位置と非着座位置との間を往復動する。樹脂流
れチェンバー39にはステムポート108が設けられて
いる。往復ステム92はこのステムポート108を通っ
て延びている。往復ステム92とステムポート108と
の間には耐高温運動用シール110が配置されている。
耐高温運動用シール110は往復ステム92とステムポ
ート108との摺動係合に対して完全なシールを行うも
ので、溶融樹脂がステムポート108を通って流れ出す
ことを防止する。耐高温運動用シール110は断面がU
字型でしる。このため、流入してくるポリマー樹脂によ
る圧力を受けて、往復ステム92とポート108の壁部
との間の空間内で膨張し得る。このように、耐高温運動
用シール110は、溶融樹脂の圧力が作用している状態
下において、溶融樹脂と外部とを遮断している。このシ
ール機構は350℃までの温度において有効にシール作
用を行う。オン・オフ機構が作動すると、上部室96a
と下部室96bのいずれかが選択的に加圧される。オン
・オフ機構をオンの状態にして溶融樹脂の樹脂出口オリ
フィス41からの流出を始めると、上部室96a内の圧
力はポート104を通って逃げ、加圧空気がポート10
6から下部室96b内に導入される。このようにピスト
ン100の両側の圧力のつり合いがくずれると、ピスト
ン100はさらに上部室96aの方向へ移動し、往復ス
テム92の先端94は毛細管40から離脱する。これに
よって、溶融樹脂は樹脂流れチェンバー39から樹脂出
口オリフィス41を通って流出されるようになる。オン
・オフ機構をオフの状態にして溶融樹脂の流れを止める
と、前述とは逆の作動が行われる。すなわち、下部室9
6b内の圧力が減少し、上部室96a内の圧力が増加
し、再びビストン100両側の圧力のつり合いがくずれ
る。これによって、往復ステム92の先端94が毛細管
40上に着座し、溶融樹脂の流れを停止させる。さら
に、この作動によって毛細管40内に十分な静水圧が発
生し、毛細管40内部の破片を取り除く。あるいは、空
気圧装置90を改良して、例えば、上部室96aと下部
室96bのいずれか一方に機械式バネ(図示せず)を設
けるようにすることもできる。このバネの力がピストン
100に作用し、往復ステム92を着座位置または非着
座位置のいずれかに保つ。バネを設けていない方の室に
は空気圧を作用させる必要はない。このように、本発明
は、変化する状態の下においても利用でき、有効な処理
範囲を確保でき、従来の溶融吹付方法よりも有意義であ
る。
【0030】本発明はさらに不織ウェブ16を成形する
新規な方法を提供する。この方法は、繊維からなる多量
の溶融熱可塑性樹脂を供給し、この樹脂を繊維成形ダイ
16に吸い上げ、ダイ16から流出される樹脂の不連続
流れを形成し、空気その他の繊維化用流体の流れを成形
された樹脂流れと接触させ、樹脂流れをほぼとり囲むよ
うにさせ、ダイ16から所定の距離A′離れた地点にお
いて成形されたウェブを集積することからなる。より詳
細には、繊維化用流体の流れは所定の距離の間において
樹脂に完全に含有されることとなる。この距離はダイ凹
部距離C′と呼ばれ、図5に示す線48と線50との間
の距離である。この距離は出口オリフィスを空気開口4
3から引っ込めることによって変えることが可能であ
る。この方法は、さらに、空気形成チェンバー33内部
にあるダイ16内の樹脂ノズル31の周囲に対して、流
体入口ポート42から流入する流体流れをつり合わせる
工程を含む。流体流れは、ノズル31の外周に形成され
た溝76を流れることによって、ノズル31の周囲に分
散する。第二の繊維化用流体を形成することによって、
繊維をより拡散させ、さらに繊維化を促進することがで
きる。この第二の繊維化用流体は繊維と衝突する少なく
とも二つの流体流れを含んでおり、第一空気流れをほぼ
とり囲み、そして流体流れと衝突して非円形の膨張気体
63〜66(図5参照)を形成することによって生じ
る。この第二繊維化用流体は、とり囲んでいる流体の両
側にある二つの出口オリフィス44から流れてくるもの
であり、とり囲んでいる流体流れに対して図5に示す角
度E′をなして流れる。
【0031】この方法は、さらに、樹脂出口オリフィス
41から流出される樹脂の流れを選択的に停止させる工
程を含む。この樹脂流れの停止は往復ステム92が往復
動することにより行われる。すなわち、往復ステム92
の先端94は樹脂流体毛細管40の表面に着座し、樹脂
流れを止め、あるいは樹脂流体毛細管40から往復ステ
ム92の先端94が離脱し、樹脂流れの停止を解除す
る。往復ステム92の先端94を着座すると、毛細管4
0内に静水圧が生じ、毛細管40および樹脂出口オリフ
ィス41から破片を除去する。往復ステム92は、空気
圧室96内部の該往復ステム92に連結されたビストン
100を空気圧で付勢することによって往復動し、往復
ステム92の先端94が着座または非着座位置に位置す
る。往復ステム92は短い、または長いストロークで往
復動することができる。
【0032】樹脂出口オリフィス41の好ましい直径の
範囲は0.5〜1.0mmである。ただし、実験によれば、繊
維化に有効なポリマーオリフィス直径は最大で3mmであ
る。繊維化に有効なノズル凹部C′の長さは0〜5mmで
あった。ノズル温度は138〜330℃の範囲内で変化
した。また、実験によれば、繊維化に有効な空気流量は
ノズル1個当たり56〜1558標準リットル/分であ
った。ノズル空気圧は、最大317KPaの圧力を用い
て試験を行った結果、6.9〜172KPaの範囲で変化
した。繊維化用空気温度は、使用したポリマーに応じ
て、137〜343℃の範囲で変化した。ノズル先端と
ベルト24の着地点との間の距離である形成距離A′は
15〜46cmの範囲で変化した。ただし、実験によれ
ば、最低7.5cmから最大102cmの範囲内でも良好な結
果を示した。ポリマー排出量はノズル1個当たり0.76
〜38グラム/分の範囲で変化した。ただし、他の実験
によれば、ノズル1個当たり最低で0.1グラム/分から
最大で151グラム/分の範囲の排出量も可能であっ
た。本発明によって繊維化可能なポリマーには、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ポリブチレン、PETポリエ
ステル、PETGコポリエステル、PBTポリエステ
ル、エチレンビニルアセテート・コポリマー、ポリウレ
タン、ポリエーテルエステル・コポリマー、スチレン/
エチレンーブチレン・コポリマーがある。ただし、これ
らに限定されるものではない。
【0033】本発明に係る装置および産品の機能や特性
を調べるため、以下に述べるように一連の実験を行っ
た。この実験に用いた装置は図1に概略的に示した型式
のものであり、図2に示すような一般的なダイ先端組立
体を備えたものである。これらのすべての例において
は、ノズル先端および空気プレートの形状は構造的に変
えることが可能であり、これによって、生成された繊維
の特性を変えることも可能である。さらに、ノズル凹部
距離および形成距離を変化させて、繊維の成形及び生成
される不織ウェブの特性に影響を与えることも可能であ
る。仕様するポリマーに応じて、他の要素を変化させて
繊維成形に影響を与えることも可能である。ここで、他
の要素とは、ポリマーの溶融温度、ノズル1個当たりの
ポリマー排出量〔グラム/分〕、ノズル1個当たりの空
気流量〔標準リントル/分〕、および成形空気の空気温
度である。ほとんどすべての場合において、樹脂は4個
のノズルを有する組立体から押し出される。しかしなが
ら、実験例8、9、13、14では1個のノズルを有す
る組立体が、実験例4で8個のノズルを有する組立体
が、実験例12では18個のノズルを有する組立体がそ
れぞれ用いられている。以下のすべての実験結果はノズ
ル1個当たりのものである。
【0034】実験例1 PETポリエステル(イーストマン・ケミカル・プロダ
クツ社の製品No. 9028)を287℃の溶融温度にお
いて、ノズル1個当たり3.1グラム/分の割合で押し出
す。この場合の溶融圧力は455KPaである。繊維化
用流体としては空気を用いる。空気流量はノズル1個当
たり177標準リットル/分であり、空気温度は293
℃である。ダイ・ハウジング内部にある各ノズルは直径
12mmの第一軸部分、直径5mmの円筒形の軸端部、直径
1mmの樹脂出口オリフィスを有し、円錐台部分の傾斜角
度は45°である。各ノズルは6個の溝を備えており、
この溝の溝螺旋角度は20°、溝アタック角度は7°で
ある。空気流れの構造に関しては、第一空気開口の直径
が5mm、第一流体流れ角度が45°であり、二つの第二
空気オリフィスはともに1.5mmの直径を有し、相互に1
80°の角度をなしている。第二流体流れ角度は45°
である。ノズル凹部距離は2mmであり、ダイとベルトと
の間の成形距離は38.10cmである。これらの条件の下
において、繊維の平均直径は15.5ミクロンであり、押
し出された繊維から成形されたウェブの密度は約0.06
1グラム/cm3 であり、ショットの平均サイズは光学顕
微鏡を用いて0.015mm3 であった。
【0035】実験例2 PETGコポリエステル(イーストマン・ケミカル・プ
ロダクツ社の製品名コーダー(Kodar)6763)を28
7℃の溶融温度において、ノズル1個当たり7.4グラム
/分の割合で押し出す。この場合の溶融圧力は896K
Paである。繊維化用流体としては空気を用いる。空気
流量はノズル1個当たり127標準リットル/分であ
り、空気温度は283℃である。ダイ・ハウジング内部
にある各ノズルは直径12mmの第一軸部分、直径5mmの
円筒形の軸端部、直径1mmの樹脂出口オリフィスを有
し、円錐台部分の傾斜角度は45°である。各ノズルは
6個の溝を備えており、この溝の溝螺旋角度は20°、
溝アタック角度は7°である。空気流れの構造に関して
は、第一空気開口の直径が5mm、第一流体流れ角度が4
5°であり、二つの第二空気オリフィスはともに2.0mm
の直径を有し、相互に180°の角度をなしている。第
二流体流れ角度は45°である。ノズル凹部距離は2mm
であり、ダイとベルトとの間の成形距離は58cmであ
る。これらの条件の下において、繊維の平均直径は24.
9ミクロンであり、押し出された繊維から成形されたウ
ェブの密度は約0.050グラム/cm3 であり、ショット
の平均サイズは光学顕微鏡を用いて0.0076mm3 であ
った。
【0036】実験例3 B.F.グッドリッチ(Goodrich) 社の製品であるポリ
ウレタン(製品名エスタン(Estane)5740X732)
を216℃の溶融温度において、ノズル1個当たり6.6
グラム/分の割合で押し出す。この場合の溶融圧力は8
27KPaである。繊維化用流体としては空気を用い
る。空気流量はノズル1個当たり184標準リットル/
分であり、空気温度は23℃である。ダイ・ハウジング
内部にある各ノズルは直径12mmの第一軸部分、直径5
mmの円筒形の軸端部、直径1mmの樹脂出口オリフィスを
有し、円錐台部分の傾斜角度は45°である。各ノズル
は6個の溝を備えており、この溝の溝螺旋角度は20
°、溝アタック角度は7°である。空気流れの構造に関
しては、第一空気開口の直径が5mm、第一流体流れ角度
が45°であり、二つの第二空気オリフィスはともに1.
5mmの直径を有し、相互に180°の角度をなしてい
る。第二流体流れ角度は25°である。ノズル凹部距離
は2mmであり、ダイとベルトとの間の成形距離は15cm
である。これらの条件の下において、繊維の平均直径は
24ミクロンであり、押し出された繊維から成形された
ウェブの密度は約0.150グラム/cm3 であり、ショッ
トの平均サイズは光学顕微鏡を用いて0.0098mm3
あった。
【0037】実験例4 スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン・コポリマー
(シェル・ケミカル・カンパニー社の製品名クラトン(K
raton)G−2740X)を238℃の溶融温度におい
て、ノズル1個当たり3.7グラム/分の割合で押し出
す。この場合の溶融圧力は586KPaである。繊維化
用流体としては空気を用いる。空気流量はノズル1個当
たり120標準リットル/分であり、空気温度は263
℃である。ダイ・ハウジング内部にある各ノズルは直径
12mmの第一軸部分、直径4mmの円筒形の軸端部、直径
1mmの樹脂出口オリフィスを有し、円錐台部分の傾斜角
度は45°である。各ノズルは6個の溝を備えており、
この溝の溝螺旋角度は20°、溝アタック角度は45°
である。空気流れの構造に関しては、第一空気開口の直
径が4mm、第一流体流れ角度が45°であり、第一空気
開口の各側面上にある三つの第二空気オリフィスはいず
れも1.5mmの直径を有している。第二流体流れ角度は4
5°である。ノズル凹部距離は2mmであり、ダイとベル
トとの間の成形距離は23cmである。これらの条件の下
において、繊維の平均直径は86ミクロンであり、押し
出された繊維から成形されたウェブの密度は約0.161
グラム/cm 3 であり、ショットの平均サイズは光学顕微
鏡を用いて0.025mm3 であった。
【0038】実験例5 ポリエチレン(ダウ・ケミカル社のアスパン(Aspun) 6
814)を83%(重量%を表す。以下同じ)、ポリエ
チレン(アライド・ケミカル社のAC−9)を12%、
青ポリエチレン着色剤を4%、湿潤剤を1%含有するポ
リマーを232℃の溶融温度において、ノズル1個当た
り18.9グラム/分の割合で押し出す。この場合の溶融
圧力は2758KPaである。繊維化用流体としては空
気を用いる。空気流量はノズル1個当たり348標準リ
ットル/分であり、空気温度は210℃である。ダイ・
ハウジング内部にある各ノズルは直径12mmの第一軸部
分、直径5mmの円筒形の軸端部、直径1mmの樹脂出口オ
リフィスを有し、円錐台部分の傾斜角度は45°であ
る。各ノズルは6個の溝を備えており、この溝の溝螺旋
角度は20°、溝アタック角度は7°である。空気流れ
の構造に関しては、第一空気開口の直径が5mm、第一流
体流れ角度が45°であり、二つの第二空気オリフィス
はともに2mmの直径を有し、相互に180°の角度をな
している。第二流体流れ角度は45°である。ノズル凹
部距離は4mmであり、ダイとベルトとの間の成形距離は
54cmである。これらの条件の下において、繊維の平均
直径は21ミクロンであり、押し出された繊維から成形
されたウェブの密度は約0.072グラム/cm3 であり、
ショットの平均サイズは光学顕微鏡を用いて0.24mm3
であった。
【0039】実験例6 ポリプロピレン(ハイモント・プロファクス(Himont Pr
ofax) 社のPF−015)を93.5%、青ポリプロピレ
ン濃厚顔料(スタンドリッジ・カラー(Standridge Gol
or) 社のNo. 5834)を4.0%、湿潤剤を2.5%それ
ぞれ含有する混合剤を235℃の溶融温度において、ノ
ズル1個当たり18.9グラム/分の割合で押し出す。こ
の場合の溶融圧力は1172KPaである。繊維化用流
体としては空気を用いる。空気流量はノズル1個当たり
266標準リットル/分であり、空気温度は235℃で
ある。ダイ・ハウジング内部にある各ノズルは直径12
mmの第一軸部分、直径5mmの円筒形の軸端部、直径1mm
の樹脂出口オリフィスを有し、円錐台部分の傾斜角度は
45°である。各ノズルは6個の溝を備えており、この
溝の溝螺旋角度は20°、溝アタック角度は7°であ
る。空気流れの構造に関しては、第一空気開口の直径が
4mm、第一流体流れ角度が45°であり、第一空気開口
の各側面上にある二つの第二空気オリフィスはともに1.
5mmの直径を有している。第二流体流れ角度は45°で
ある。ノズル凹部距離は2mmであり、ダイとベルトとの
間の成形距離は48cmである。これらの条件の下におい
て、繊維の平均直径は21ミクロンであり、押し出され
た繊維から成形されたウェブの密度は約0.080グラム
/cm3 であり、ショットの平均サイズは光学顕微鏡を用
いて0.11mm3 であった。
【0040】実験例7 ポリプロピレン(ハイモント・プロファクス社のPF−
015)を260℃の溶融温度において、ノズル1個当
たり2.8グラム/分の割合で押し出す。この場合の溶融
圧力は103KPaである。繊維化用流体としては空気
を用いる。空気流量はノズル1個当たり545標準リッ
トル/分であり、空気温度は260℃である。ダイ・ハ
ウジング内部にある各ノズルは直径12mmの第一軸部
分、直径1.25mmの円筒形の軸端部、直径1mmの樹脂出
口オリフィスを有し、円錐台部分の傾斜角度は30°で
ある。各ノズルには溝は設けられていない。空気流れの
構造に関しては、第一空気開口の直径が3mm、第一流体
流れ角度が30°であり、空気プレートの各側面上の三
つの第二空気オリフィスはいずれも1.5mmの直径を有し
ている。第二流体流れ角度は45°である。ノズル凹部
距離は0.5mmであり、ダイとベルトとの間の成形距離は
48cmである。これらの条件の下において、繊維の平均
直径は2.3ミクロンであり、押し出された繊維から成形
されたウェブの密度は約0.069グラム/cm3 であり、
ショットの平均サイズは光学顕微鏡を用いて0.034mm
3 であった。
【0041】実験例8 ポリプロピレン(ハイモン・プロファクス社のPF−0
15)を260℃の溶融温度において、ノズル1個当た
り148グラム/分の割合で押し出す。この場合の溶融
圧力は1710KPaである。繊維化用流体としては空
気を用いる。空気流量はノズル1個当たり1558標準
リットル/分であり、空気温度は260℃である。ダイ
・ハウジング内部にある各ノズルは直径12mmの第一軸
部分、直径5mmの円筒形の軸端部、直径1mmの樹脂出口
オリフィスを有し、円錐台部分の傾斜角度は45°であ
る。各ノズルは6個の溝を備えており、この溝の溝螺旋
角度は20°、溝アタック角度は7°である。空気流れ
の構造に関しては、第一空気開口の直径が5mm、第一流
体流れ角度が45°であり、二つの第二空気オリフィス
はともに1.5mmの直径を有し、相互に180°の角度を
なくしている。第二流体流れ角度は45°である。ノズ
ル凹部距離は2mmであり、ダイとベルトとの間の成形距
離は38cmである。これらの条件の下において、繊維の
平均直径は30ミクロンであり、押し出された繊維から
成形されたウェブの密度は約0.069グラム/cm3 であ
り、ショットの平均サイズは光学顕微鏡を用いて0.30
mm3 であった。
【0042】実験例9 ポリプロピレン(ハイモント・プロファクス社のPF−
015)を260℃の溶融温度において、ノズル1個当
たり37グラム/分の割合で押し出す。この場合の溶融
圧力は690KPaである。繊維化用流体としては空気
を用いる。空気流量はノズル1個当たり651標準リッ
トル/分であり、空気温度は260℃である。ダイ・ハ
ウジング内部にある各ノズルは直径12mmの第一軸部
分、直径5mmの円筒形の軸端部、直径1mmの樹脂出口オ
リフィスを有し、円錐台部分の傾斜角度は45°であ
る。各ノズルは6個の溝を備えており、この溝の溝螺旋
角度は20°、溝アタック角度は7°である。空気流れ
の構造に関しては、第一空気開口の直径が5mm、第一流
体流れ角度が45°であり、二つの第二空気オリフィス
はともに1.5mmの直径を有し、相互に180°の角度を
なしている。第二流体流れ角度は45°である。ノズル
凹部距離は2mmであり、ダイとベルトとの間の成形距離
は38cmである。これらの条件の下において、繊維の平
均直径は3.1ミクロンであり、押し出された繊維から成
形されたウェブの密度は約0.049グラム/cm3 であ
り、ショットの平均サイズは光学顕微鏡を用いて0.07
8mm3 であった。
【0043】実験例10 ポリエーテルエステル・コポリマー(アクゾ(Akzo)社の
製品名アーニテル(Arnitel) EM−450)を266℃
の溶融温度において、ノズル1個当たり2.95グラム/
分の割合で押し出す。この場合の溶融圧力は869KP
aである。繊維化用流体としては空気を用いる。空気流
量はノズル1個当たり404標準リットル/分であり、
空気温度は264℃である。ダイ・ハウジング内部にあ
る各ノズルは直径12mmの第一軸部分、直径5mmの円筒
形の軸端部、直径1mmの樹脂出口オリフィスを有し、円
錐台部分の傾斜角度は45°である。各ノズルは6個の
溝を備えており、この溝の溝螺旋角度は20°、溝アタ
ック角度は7°である。空気流れの構造に関しては、第
一空気開口の直径が5mm、第一流体流れ角度が45°で
あり、二つの第二空気オリフィスはともに1.5mmの直径
を有し、相互に180°の角度をなしている。第二流体
流れ角度は25°である。ノズル凹部距離は2mmであ
り、ダイとベルトとの間の成形距離は24cmである。こ
れらの条件の下において、繊維の平均直径は12ミクロ
ンであり、押し出された繊維から成形されたウェブの密
度は約0.104グラム/cm2 であり、ショットの平均サ
イズは光学顕微鏡を用いて0.058mm3 であった。
【0044】実験例11 ポリプロピレン(ハイモント・ブロファクス社のPF−
015)を260℃の溶融温度において、ノズル1個当
たり23グラム/分の割合で押し出す。この場合の溶融
圧力は1931KPaである。繊維化用流体としては空
気を用いる。空気流量はノズル1個当たり375標準リ
ットル/分であり、空気温度は274℃である。ダイ・
ハウジング内部にある各ノズルは直径12mmの第一軸部
分、直径4mmの円筒形の軸端部、直径0.5mmの樹脂出口
オリフィスを有し、円錐台部分の傾斜角度は45°であ
る。各ノズルは6個の溝を備えており、この溝の溝螺旋
角度は20°、溝アタック角度は7°である、空気流れ
の構造に関しては、第一空気開口の直径が5mm、第一流
体流れ角度が45°であり、二つの第二空気オリフィス
はともに2mmの直径を有し、相互に180°の角度をな
している。第二流体流れ角度は45°である。ノズル凹
部距離は2mmであり、ダイとベルトとの間の成形距離は
13cmである。これらの条件の下において、繊維の平均
直径は5.7ミクロンであり、押し出された繊維から成形
されたウェブの密度は約0.035グラム/cm3 であり、
ショットの平均サイズは光学顕微鏡を用いて0.079mm
3 であった。
【0045】実験例12 ポリプロピレン(ハイモント・プロファクス社のPF−
015)を260℃の溶融温度において、ノズル1個当
たり0.34グラム/分の割合で押し出す。この場合の溶
融圧力は69KPaである。繊維化用流体としては空気
を用いる。空気流量はノズル1個当たり136標準リッ
トル/分であり、空気温度は304℃である。ダイ・ハ
ウジング内部にある各ノズルは直径12mmの第一軸部
分、直径1.25mmの円筒形の軸端部、直径1mmの樹脂出
口オリフィスを有し、円錐台部分の傾斜角度は30°で
ある。各ノズルには溝は設けられていない。空気流れの
構造に関しては、第一空気開口の直径が4mm、第一流体
流れ角度が45°であり、各樹脂出口オリフィスの各側
面上にある三つの第二空気オリフィスはいずれも1.5mm
の直径を有している。第二流体流れ角度は45°であ
る。ノズル凹部距離は2mmであり、ダイとベルトとの間
の成形距離は39cmである。これらの条件の下におい
て、繊維の平均直径は2.0ミクロン以下であり、押し出
された繊維から成形されたウェブの密度は約0.039グ
ラム/cm3 であり、ショットの平均サイズは光学顕微鏡
を用いて0.020mm3 であった。
【0046】実験例13 ポリプロピレン(ハイモント・プロファクス社のPF−
015)を260℃の溶融温度において、ノズル1個当
たり38.4グラム/分の割合で押し出す。この場合の溶
融圧力は462KPaである。繊維化用流体としては空
気を用いる。空気流量はノズル1個当たり1104標準
リットル/分であり、空気温度は260℃である。ダイ
・ハウジング内部にある各ノズルは直径12mmの第一軸
部分、直径5mmの円筒形の軸端部、直径2mmの樹脂出口
オリフィスを有し、円錐台部分の傾斜角度は45°であ
る。各ノズルは6個の溝を備えており、この溝の溝螺旋
角度は20°、溝アタック角度は7°である。空気流れ
の構造に関しては、第一空気開口の直径が5mm、第一流
体流れ角度が45°であり、二つの第二空気オリフィス
はともに1.5mmの直径を有し、相互に180°の角度を
なしている。第二流体流れ角度は45°である。ノズル
凹部距離は2mmであり、ダイとベルトとの間の成形距離
は38cmである。これらの条件の下において、繊維の平
均直径は3.3ミクロンであり、押し出された繊維から成
形されたウェブの密度は約0.095グラム/cm3 であ
り、ショットの平均サイズは光学顕微鏡を用いて0.14
mm3 であった。
【0047】実験例14 ポリプロピレン(ハイモント・プロファクス社のPF−
015)を260℃の溶融温度において、ノズル1個当
たり38.3グラム/分の割合で押し出す。この場合の溶
融圧力は283KPaである。繊維化用流体としては空
気を用いる。空気流量はノズル1個当たり651標準リ
ットル/分であり、空気温度は260℃である。ダイ・
ハウジング内部にある各ノズルは直径12mmの第一軸部
分、直径5mmの円筒形の軸端部、直径3mmの樹脂出口オ
リフィスを有し、円錐台部分の傾斜角度は45°であ
る。各ノズルは6個の溝を備えており、この溝の溝螺旋
角度は20°、溝アタック角度は7°である。空気流れ
の構造に関しては、第一空気開口の直径が5mm、第一流
体流れ角度が45°であり、二つの第二空オリフィスは
ともに1.5mmの直径を有し、相互に180°の角度をな
している。第二流体流れ角度は45°である。ノズル凹
部距離は2mmであり、ダイとベルトとの間の成形距離は
38cmである。これらの条件の下において、繊維の平均
直径は3.1ミクロンであり、押し出された繊維から成形
されたウェブの密度は約0.065グラム/cm3 であり、
ショットの平均サイズは光学顕微鏡を用いて0.075mm
3 であった。
【0048】以上述べた実験例から、本発明に係る方法
及び装置は、広範囲のポリマーから種々の条件下におい
て繊維の成形およびその結果物としての不織ウェブの成
形を可能にすることが理解される。代表的な溶融吹付機
では、最良の状態においても、ノズル1個当たり最大で
3グラム/分の割合で標準ポリマーを生成できるにすぎ
ない。ある種のポリマーにおいては、溶融吹付ダイの詰
まりのおそれがあるため、上記の割合で生成することす
ら不可能である。これとは逆に、本発明に係る方法およ
び装置は、ノズル1個当たり最大で150グラム/分の
割合でポリマーを生成できることが示された。この高い
処理能力はノズルの高い溶融圧力耐久能力によるもので
ある。実験例において述べたように、ノズルは最大で2
758KPaまでの溶融圧力に耐え得る。さらに、他の
実験によれば、ノズルは破壊することなく最大で690
0KPaの溶融圧力に耐え得ることが判明している。こ
の事実は、溶融吹付ダイ先端圧力は最大で2100KP
aでしかないと信じられてきたことに反している。この
ように、本発明に係る装置は単一の、あるいは複数のダ
イの構成で用いることができ、これらは、ノズル1個当
たりにおいて、現在の溶融吹付容量をはるかに越える能
力を有するものである。この結果として、本発明に係る
装置はスペースの余裕があまりない場合でも使用するこ
とができる。さらに、本装置は局部化した繊維成形を行
うこともでき、これによって、基本重量が広範囲に変化
する不織ウェブを生成することができる。基本重量が1
0%以上変化する不織ウェブは、縦方向と横方向のいず
れか、あるいはその双方において、繊維成形を局部的に
増加および/または減少させることによって形成され
る。この結果として、本発明に係る方法および装置は広
範囲に適用でき、現在の不織技術を高めることができ
る。
【0049】これまで本発明を説明してきたが、使用し
た術語はその語本来の意味に用いたものであって、限定
的な意味に用いたものではない。これまでの記述から本
発明は多くの応用や修正が可能であることは明白であ
る。したがって、特許請求の範囲の範囲から逸脱しない
範囲において、本発明はこれまで説明した以外の他の態
様によっても実施できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の概略図。
【図2】本発明に係るダイの断面図。
【図3】本発明に係るダイプレートの上方から見た平面
図。
【図4】図3の4−4線で切断した場合の断面図。
【図5】ダイ装置内部のノズルの部分的拡大断面図。
【図6】本発明に係るノズルの側面図。
【図7】図6の7−7線方向から見た平面図。
【図8】本発明に係る他の形式のノズルの側面図。
【図9】図8に示したノズルの端面図。
【図10】螺旋溝角度G′を示す、図6のノズルの側面
図。
【図11】溝アタック角度H′を示す。図6のノズルの
斜視図。
【図12】本発明に係るノズルの他の実験例の側面図。
【図13】図12の13−13線方向から見た平面図。
【符号の説明】 10 ウェブ成形装置 12 リザーバ 14 ポンプ 16 繊維成形ダイ 18 加圧空気 20 繊維化用流体 22 繊維 24 ベルト 26 ウェブ 27 真空形成手段 28 巻き取りローラー 29 ダイ・ハウジング 31 樹脂ノズル 33 空気形成チェンバー 35 空気プレート 37 格納式プランジャー組立体 38 樹脂入口ポート 40 樹脂流体毛細管 41 樹脂出口オリフィス 42 流体入口ポート 43 環状流体出口ポート 44 第二流体出口ポート 45 流体チャネル 56 空洞表面 58 円筒部分 60 第二円錐台部分 61 長手方向軸 62 凹部底面 68 第一軸部分 70 軸端部 72 ランド表面 74 テーパ付軸部分 75 ネジ付端部 76 溝 90 空気圧装置 92 往復ステム 94 往復ステム先端 96 空気圧室 96a 上部室 96b 下部室 100 ピストン 102 シール 104,106 水圧流体ポート 108 ステムポート 110 耐高温運動用シール
フロントページの続き (72)発明者 アン エル ワーグナー アメリカ合衆国 ジョージア州 30130 カミング ルート8 ボックス 1393 (72)発明者 ラリー シー ファウラー アメリカ合衆国 ジョージア州 30136 ダルース グラヴィット プレイス 4261 (72)発明者 マーティン エイ アレン アメリカ合衆国 ジョージア州 30501 ゲインズヴィル ウィッポーウィル レー ン 2315 (72)発明者 ジョン ティー フェトコ ザ サード アメリカ合衆国 ジョージア州 30535 ドーソンヴィル ルート2 ボックス 2636

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 溶融繊維形成樹脂を一または二以上
    のダイ組立体内部に吸い上げ、前記ダイ組立体はそれぞ
    れ前記溶融繊維を受容する樹脂チェンバーと、前記チェ
    ンバーと流体的に連通し前記樹脂を排出する樹脂出口オ
    リフィスとを備えており、前記ダイ組立体はそれぞれ前
    記樹脂チェンバー内に格納可能なプランジャーを備えて
    おり、該プランジャーは、前記樹脂出口オリフィスと接
    触して前記樹脂の前記樹脂出口オリフィスからの流れを
    停止させる閉位置と、前記樹脂出口オリフィスから格納
    され前記樹脂の流れを前記樹脂出口オリフィスから流出
    させる開位置とを有し、 (b) 一または二以上の前記プランジャーを前記閉位置か
    ら前記開位置へ格納させ、前記プランジャーを開位置に
    して前記樹脂出口オリフィスから樹脂の流れを断続的に
    形成し、前記樹脂の流れは各第一軸に沿って延びてお
    り、 (c) 前記プランジャーを前記開位置と前記閉位置との間
    で選択的に往復させて一または二以上の前記樹脂の流れ
    を遮断し、 (d) 前記繊維を不織ウェブの形で集める、 ことからなる、繊維形成樹脂から断続的に繊維を形成す
    る方法。
  2. 【請求項2】 前記樹脂流れを完全にとり囲んで接触す
    る第一繊維化用流体を流すことによって、前記樹脂を繊
    維化して繊維を形成し、前記第一繊維化用流体は約15
    °〜60°の範囲内にある第一流体流れ角度をもって前
    記樹脂流れと接触し、前記第一流体流れ角度は前記樹脂
    流れの第一軸と、前記樹脂流れ周囲の前記第一繊維化用
    流体の流れの接線との内角であることを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも二つの流体流れを含む第二繊
    維化流体の流れに前記樹脂を接触させることによって、
    前記繊維を収集する以前に、前記樹脂をさらに繊維化さ
    せる工程を含み、前記二つの流体流れはそれぞれ約1〜
    45°の範囲の第二流体流れ角度をもって前記樹脂と衝
    突し、前記第二流体流れ角度は前記樹脂流れの第一軸
    と、前記樹脂流れ周囲の前記第二繊維化用流体流れの接
    線との間の内角であることを特徴とする請求項2記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 前記第一繊維化用流体流れの少なくとも
    一つを前記樹脂流れの前記第一軸の回りに旋回するよう
    に偏向させる工程を含むことを特徴とする請求項3記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 前記樹脂流れを遮断することによって個
    別の不織ウェブを成形することを特徴とする請求項1又
    は2記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記樹脂流れを遮断することによって、
    基本重量が少なくとも10%変化している不織ウェブを
    成形することを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 (a) ダイ・ハウジングと、 (b) 溶融繊維形成樹脂の供給を受ける樹脂チェンバーを
    有し、前記ダイ・ハウジング内部に配置されたダイ組立
    体と、 (c) 前記溶融樹脂の流れを引張して繊維に形成する繊維
    化手段と、 (d) 前記樹脂出口オリフィスから排出される前記溶融樹
    脂の流れを選択的に遮断するオン・オフ制御手段とを備
    え、 前記樹脂チェンバーは、該樹脂チェンバーと流体的に連
    通し、前記溶融樹脂流れを放出する樹脂出口オリフィス
    を有しており、前記溶融樹脂流れは第一軸を形成してい
    る繊維形成樹脂から繊維を断続的に形成する装置。
  8. 【請求項8】 前記オン・オフ制御手段は前記樹脂チェ
    ンバー内部にプランジャーを備えており、該プランジャ
    ーは閉位置と開位置とを有しており、前記閉位置におい
    ては、前記プランジャーは前記樹脂出口オリフィスと接
    触して該樹脂出口オリフィスから流出される前記溶融樹
    脂の流れを遮断し、前記開位置においては、前記プラン
    ジャーは前記樹脂出口オリフィスから引っ込み前記樹脂
    出口オリフィスから前記溶融樹脂を流出させることを特
    徴とする請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記ダイ・ハウジングは水圧室を有し、 前記プランジャーは、前記水圧室内部に延びている端部
    と、該プランジャーに取り付けられたピストンとを有
    し、 前記水圧室は該水圧室内に開口する水圧流体ポートを有
    し、該水圧流体ポートから可変流体圧が前記ピストンの
    両側に与えられ、これによって、前記ピストンが前記水
    圧室内において往復動し、前記プランジャーを前記開位
    置と前記閉位置との間を移動させることを特徴とする請
    求項8記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記繊維化手段は前記溶融樹脂流れを
    完全にとり囲む第一繊維化用流体を備えていることを特
    徴とする請求項9記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記ダイ・ハウジングは、前記樹脂出
    口オリフィスを完全にとり囲み、前記第一繊維化用流体
    を放出する流体出口ポートを備えていることを特徴とす
    る請求項10記載の装置。
  12. 【請求項12】 (a) ダイ・ハウジングと、 (b) 前記ダイ・ハウジング内部に配置された複数のダイ
    組立体と、 (c) 前記溶融樹脂の流れを引張して不織ウェブの形で収
    集される繊維に形成する繊維化手段と、 (d) 少なくとも一つの前記樹脂出口オリフィスから排出
    される前記溶融樹脂の流れを選択的に遮断して前記不織
    ウェブの密度を変化させるオン・オフ制御手段とを備
    え、 前記各ダイ組立体は溶融繊維形成樹脂の供給を受ける樹
    脂チェンバーを有し、前記樹脂チェンバーは、該樹脂チ
    ェンバーと流体的に連通し、前記溶融樹脂流れを放出す
    る樹脂出口オリフィスを有している、繊維形成樹脂から
    可変基本重量の不織ウェブを形成する装置。
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