JPH1124697A - オーディオエンコーダ - Google Patents

オーディオエンコーダ

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JPH1124697A
JPH1124697A JP9183434A JP18343497A JPH1124697A JP H1124697 A JPH1124697 A JP H1124697A JP 9183434 A JP9183434 A JP 9183434A JP 18343497 A JP18343497 A JP 18343497A JP H1124697 A JPH1124697 A JP H1124697A
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JP
Japan
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wind noise
filter
band
audio encoder
sound
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JP9183434A
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English (en)
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Noriko Irie
典子 入江
Naohiro Sakurai
直弘 櫻井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】MPEGオーディオ等のサブバンド分析を用い
るオーディオ符号化方式をビデオカメラの録音方式とし
て用いた場合、風切り音がない場合にも音質を劣化させ
ることなく、少ない処理量で容易に風切り音を除去する
MPEGオーディオエンコーダを提供することにある。 【解決手段】風切り音検出手段とスイッチを設け、サブ
バンド分析を行うフィルタバンクの風切り音の成分が多
く含まれる帯域の通常のフィルタと風切り音の成分があ
まり含まれないフィルタを二種類備える。そして風切り
音検出結果が風切り音検出ありの場合は帯域の広い通常
のフィルタの出力を、風切り音検出なしの場合は帯域の
狭い風切り音の成分をあまり通さない方のフィルタを用
いて符号化を行う。または風切り音が含まれる帯域のフ
ィルタの出力または符号割当を0とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サブバンドフィル
タを利用したオーディオエンコーダ、特に屋外で録音す
る装置に用いるオーディオエンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】近年ビデオカメラのディジタル化が進
み、録画方式と共に、高品質,高密度でかつ長時間、録
音可能な方式が要求されている。
【0003】高品質・高能率ステレオ・オーディオ符号
化としてサブバンドフィルタを用いたオーディオエンコ
ード方式の1つに通称MPEGオーディオと呼ばれる方
式がある。MPEGオーディオを音響信号符号化方式と
して採用したビデオカメラが製品化されている。
【0004】MPEGオーディオは、高品質・高能率ス
テレオ・オーディオ符号化のISO/IEC標準であ
り、ISO/IEC SC29/WG11に設置された
MPEG(Moving Picture Experts Group)の中で動画
像の符号化と並行して標準化された。MPEGオーディ
オの詳細な説明はアスキー社出版の最新MPEG教科書
にある。
【0005】図2にMPEG1オーディオの基本構成を
示す。1はサブバンド分析フィルタバンク、2は聴覚心
理モデル部、3はビット割り当て部、4はビットストリ
ーム形成部、5はA/D変換器である。
【0006】A/D変換器5で16ビットA/D変換さ
れたディジタルオーディオ信号は、サブバンド分析フィ
ルタバンク1に入力され、32の等間隔のサブバンド
(帯域分割)信号に分割される。つまり、時間領域から
周波数帯域への写像が行われる。MPEGオーディオの
レイヤ1では各サブバンド12サンプル、レイヤ2では
各サブバンド36サンプルを1ブロックとする。
【0007】一方、A/D変換器5で16ビットでA/
D変換されたディジタルオーディオ信号は、サブバンド
分析フィルタバンク1に入力されると同時に聴覚心理モ
デル部2にも入力され、聴覚心理モデル部2で聴覚心理
に基づいた量子化誤差のマスキングレベルが計算され
る。
【0008】次に、サブバンド分析フィルタバンク1で
得られた写像信号は、聴覚心理モデル部2で得られた量
子化誤差のマスキングレベルを用いて、聴覚心理モデル
に基づいたビット割当に従って量子化される。
【0009】その後、ビットストリーム形成部4では、
量子化されたデータがヘッダや補助情報とともにフレー
ム形成される。
【0010】復号部では、符号化部とほぼ逆の処理が行
われる。圧縮され記憶されたデータは、ビットストリー
ムから、ヘッダ,補助情報,量子化されたサブバンド信
号に分解される。サブバンド信号は割り当てられたビッ
ト数で逆量子化され、サブバンド合成フィルタで合成さ
れた後、アナログ信号に変換されスピーカから再生され
る。
【0011】さて、屋外でビデオカメラ装置で撮影する
と同時に音をマイクから取り込む場合、ビデオカメラを
動かしたり、風向きなどで発生する風切り音が希望する
音に混入し、再生時に風切り音が雑音となって聞こえる
という問題がある。この対策として、風切り音の主な周
波数成分が200Hz以下であるため、マイクから入力
された信号に、ハイパスフィルタを通し、約200Hz
以下の周波数成分の信号を取り除く方法が一般に用いら
れている。図3に従来例のブロック図を示す。
【0012】MPEGオーディオを屋外でも用いるビデ
オカメラの音響信号符号化方式として採用し、マイコン
等を利用してソフトウェアで実現する場合に、風切り音
防止のためのハイパスフィルタはフィルタの次数が高く
必要であり演算量が多いという問題がある。演算量は実
現上重要な要素となり、また演算量の増大は消費電流の
増大をまねき記録時間が短くなるという問題がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】屋外でビデオカメラで
撮影すると同時に録音する場合、希望する音とともに風
切り音が混入し、希望する音を妨害するという問題があ
る。その対策として風切り音を防止するために、風切り
音の成分が多く含まれる低周波数帯域をカットするため
にハイパスフィルタを用いると演算量がその分増大する
という問題がある。また風切り音がない場合には音質が
劣化するという問題がある。
【0014】本発明の目的は、MPEGオーディオ等の
サブバンド分析を用いるオーディオ符号化方式をビデオ
カメラの録音方式として用いた場合、風切り音がない場
合にも音質を劣化させることなく、少ない処理量で容易
に風切り音を除去するMPEGオーディオエンコーダを
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、風切り音検出手段とスイッチを設け、サブバンド分
析を行うフィルタバンクの風切り音の成分が多く含まれ
る帯域の通常のフィルタと風切り音の成分があまり含ま
れないフィルタを二種類備える。そして風切り音検出結
果が風切り音検出ありの場合は帯域の広い通常のフィル
タの出力を、風切り音検出なしの場合は帯域の狭い風切
り音の成分をあまり通さない方のフィルタを用いて符号
化を行う。
【0016】または風切り音が含まれる帯域のフィルタ
の出力または符号割当を0とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を詳細に説
明する。なお、実施例の説明の前に、サブバンド符号化
について説明する。
【0018】サブバンド符号化は、入力信号を複数の周
波数帯域に分割し、各帯域電力の遍在を利用しつつ各帯
域において独立に符号化を行う。MPEGオーディオの
帯域分割には演算量と遅延時間が比較的少ないポリフェ
ーズ・フィルタ・バンク(Polyphase Filter Bank:P
FB)が用いられている。ポリフェーズ・フィルタ・バ
ンクの説明を行う。
【0019】ポリフェーズ・フィルタ・バンクの設計
は、基本フィルタの設計とその周波数シフトから構成さ
れる。まず、ベースバンド基本フィルタh(k)を設計
する。h(k)は基本フィルタのインパルス応答とす
る。次に基本フィルタを周波数シフトしてh0(k)を
得る。
【0020】例えば全帯域を4分割した場合の各帯域の
インパルス応答は低い周波数帯域からh0(k),h1
(k),h2(k),h3(k)とすると
【0021】
【数1】h0(k)=h(k)×(cosπ/8)k h1(k)=h(k)×(cos(3π/8))k h2(k)=h(k)×(cos(5π/8))k h3(k)=h(k)×(cos(7π/8))k となる。
【0022】一般にN分割PFBにおけるq番目フィル
タのインパルス応答hq(k)は、
【0023】
【数2】hq(k)=h(k)×(cos((2q+
1)/2N))k となる。
【0024】サブバンドフィルタの出力信号は入力信号
と各帯域のインパルス応答の畳込み演算で各帯域のサブ
バンド信号を得る。
【0025】第1の実施例について図1を用いて説明す
る。図において、1はマイク、2は増幅器、3はA/D
変換器、4はサブバンド分析部、5は量子化・符号化
部、6はビットストリーム形成部、7は記録部、8は風
切り音検出部、9は零出力部、10は第一番目のバンド
パスフィルタである。4のサブバンド分析部は等間隔に
並んだ同じ帯域幅の複数のサブバンドフィルタから構成
される。サブバンドフィルタは低い周波数帯域から順番
に第1番目,第2番目,・・・第N番目とする。
【0026】まず、マイク1から取り込んだ入力オーデ
ィオ信号を、増幅器2で増幅し、A/D変換器3でディ
ジタル信号に変換する。例えばサンプリング周波数を3
2kHzとする。
【0027】次にサブバンド分析部4で各周波数帯域に
分割する。この例では64帯域に分割する。この場合各
バンドパスフィルタの帯域幅は約250Hzであり、最
も低い周波数帯域のフィルタの帯域は約250Hz以下
である。
【0028】一方、ビデオカメラにおいて撮影,集音す
ると同時に風切り音検出部8で、風切り音の有無を検
出,判定する。風切り音の有無の判定は、例えば入力信
号のスペクトルや零クロスを観測したり、画像の変化か
ら判定したり、またビデオカメラのユーザ等が風切り音
の有無を随時設定可能としその設定状態によって判定す
る方法などがある。
【0029】風切り音検出部8で風切り音ありと判定し
た場合には、サブバンド分析部4内の風切り音の周波数
成分を多く含む第1番目のフィルタの計算を行わずに、
第1番目のサブバンド分析部の出力を強制的に0として
量子化・符号化部5に入力する。第(n+1)番目のサ
ブバンドフィルタの入力をxn(k)、出力をyn(k)
とすると、第1番目のサブバンド分析部の出力y0
(k)はy0(k)=0となる。
【0030】風切り音検出部8で風切り音なしと判定し
た場合には、サブバンド符号化部の第1番目のフィルタ
を通過した信号をそのまま第1番目のサブバンド分析部
の出力として、量子化・符号化部5に入力する。このと
き第1番目のサブバンド分析部の出力y0(k)は、
【0031】
【数3】y0(k)=h0(k)*x0(k) ここでhn(k)は第(n+1)番目のフィルタのイン
パルス応答である。
【0032】次に量子化・符号化部5では各帯域毎に割
り当てられたビット割当情報に基づいて、入力信号を量
子化し、符号化し、ビットストリーム形成部6に出力す
る。
【0033】ビットストリーム形成部6では決められた
フォーマットに従ってヘッダや補助情報などを付加し、
ビットストリームを形成する。
【0034】ビットストリーム形成部6で形成されたビ
ットストリームのデータは順番にメモリ等の記録部7に
書き込まれ、保存される。
【0035】復号器では、符号化部とほぼ逆の処理が行
われる。圧縮され記憶されたデータは、ビットストリー
ムから、ヘッダ,補助情報,量子化されたサブバンド信
号に分解される。サブバンド信号は割り当てられたビッ
ト数で逆量子化され、サブバンド合成フィルタで合成さ
れた後、アナログ信号に変換されスピーカから再生され
る。
【0036】第1の実施例において、除去したい周波数
帯域が複数のフィルタにまたがる場合には第1番目に限
らず、風切り音の有無によって複数のサブバンド分析部
の出力を強制的に0とすることも可能である。
【0037】第1の実施例によると、風切り音がない場
合には音質を劣化させることなく。
【0038】少ない演算量で風切り音を除去することが
できるという効果が得られる。
【0039】次に第2の実施例について図4を用いて詳
細に説明する。
【0040】図4において、41はマイク、42は増幅
器、43はA/D変換器、44はサブバンド分析部、4
5は量子化・符号化部、46はビットストリーム形成
部、47は記録部、48は風切り音検出部、49はフィ
ルタ、50は第一番目のバンドパスフィルタである。4
4のサブバンド分析部は等間隔に並んだ同じ帯域幅の複
数のサブバンドフィルタから構成される。サブバンドフ
ィルタは低い周波数帯域から順番に第1番目,第2番
目,・・・第N番目とする。
【0041】まず、マイク41から取り込んだ入力オー
ディオ信号を、増幅器42で増幅し、A/D変換器43
でディジタル信号に変換する。例えばサンプリング周波
数を32kHzとする。
【0042】次にサブバンド分析部44で各周波数帯域
に分割する。この例では32帯域に分割する。この場合
各バンドパスフィルタの帯域幅は約500Hzであり、
最も低い周波数帯域のフィルタの帯域は約500Hz以
下である。
【0043】一方、ビデオカメラにおいて撮影,集音す
ると同時に風切り音検出部48で、風切り音の有無を検
出,判定する。風切り音の有無の判定は、例えば画像の
変化から判定したり、またビデオカメラのユーザ等が風
切り音の有無を随時設定可能としその設定状態によって
判定する方法などがある。
【0044】ここで49のフィルタは第1番目のフィル
タより狭い帯域幅で、たとえば第1番目のフィルタの上
半分の周波数帯域の信号を通過させるフィルタである。
この実施例では第一番目のフィルタの通過帯域が500
Hzと風切り音の主な周波数成分である200Hzより
大きいため、約250以下の信号を除去し、250Hz
から500Hzの信号のみを取り出し、符号化に使用す
る。
【0045】このとき第1番目のフィルタのインパルス
応答をh0(k)とすると、
【0046】
【数4】 h0(k)=h(k)×cos((1/2N)k) と表され、風切り音検出時の第1番目のフィルタのイン
パルス応答をg0(k)とすると、
【0047】
【数5】gq(k)=h(k)×cos(3/4N)k と表される。
【0048】風切り音検出部48で風切り音ありと判定
した場合には、サブバンド分析部44内の風切り音の周
波数成分を多く含む第1番目のフィルタの計算を行わず
に、第1番目のサブバンドフィルタより狭帯域のフィル
タを用いる。
【0049】そしてその出力を第一番目のサブバンド分
析部の出力として、量子化・符号化部5に入力する。第
(n+1)番目のサブバンドフィルタの入力をxn
(k)、出力をyn(k)とすると、第1番目のサブバ
ンド分析部の出力y0(k)は、y0(k)=g0(k)
*x0(k)となる。
【0050】風切り音検出部8で風切り音なしと判定し
た場合には、サブバンド符号化部の第1番目のフィルタ
を通過した信号をそのまま第1番目のサブバンド分析部
の出力として、量子化・符号化部5に入力する。このと
き第1番目のサブバンド分析部の出力y0(k)は、y0
(k)=h0(k)*x0(k)、ここでhn(k)は第
(n+1)番目のフィルタのインパルス応答である。
【0051】次に量子化・符号化部5では各帯域毎に割
り当てられたビット割当情報に基づいて、入力信号を量
子化し、符号化し、ビットストリーム形成部6に出力す
る。
【0052】ビットストリーム形成部6では決められた
フォーマットに従ってヘッダや補助情報などを付加し、
ビットストリームを形成する。
【0053】ビットストリーム形成部6で形成されたビ
ットストリームのデータは順番にメモリ等の記録部7に
書き込まれ、保存される。
【0054】復号器では、符号化部とほぼ逆の処理が行
われる。圧縮され記憶されたデータは、ビットストリー
ムから、ヘッダ,補助情報,量子化されたサブバンド信
号に分解される。サブバンド信号は割り当てられたビッ
ト数で逆量子化され、サブバンド合成フィルタで合成さ
れた後、アナログ信号に変換されスピーカから再生され
る。
【0055】第2の実施例において、除去したい周波数
帯域が複数のフィルタにまたがる場合には第1番目に限
らず、風切り音の有無によって複数のサブバンド分析部
の出力を切り替えることも可能である。
【0056】第2の実施例によると、サブバンド分析に
用いる各フィルタの帯域幅が、風切り音の周波数帯域よ
りも広い場合においても、風切り音がない場合に音質を
劣化させることなく。少ない演算量で風切り音を除去す
ることができるという効果が得られる。
【0057】次に第3の実施例について図5を用いて詳
細に説明する。図5において、81はマイク、82は増
幅器、83はA/D変換器、84はサブバンド分析部、
85は量子化・符号化部、86はビットストリーム形成
部、87は記録部、88は風切り音検出部、89はスイ
ッチ、90は第一番目のバンドパスフィルタ、91は風
切り音除去部であり0固定部または風切り音除去フィル
タのいずれかである。84のサブバンド分析部は等間隔
に並んだ同じ帯域幅の複数のサブバンドフィルタから構
成される。サブバンドフィルタは低い周波数帯域から順
番に第1番目,第2番目,・・・第N番目とする。
【0058】第3の実施例では風切り音の検出方法につ
いて説明する。まず、第1,2の実施例と同様に、マイ
ク81から取り込んだ入力オーディオ信号を、増幅器8
2で増幅し、A/D変換器83でディジタル信号に変換
する。
【0059】次にサブバンド分析部84で各周波数帯域
に分割する。このとき風切り音の周波数成分を多く含む
帯域のサブバンド信号出力を、風切り音検出部へ入力す
る。このときサブバンド信号が複数のフィルタに及ぶ場
合は複数入力する。図では最も低い周波数帯域の第1番
目のフィルタのみを入力する例を示す。
【0060】風切り音検出部では、例えばサブバンド信
号のパワーがあらかじめ設定した値よりも大きいとき
は、風切り音ありと判定し、判定結果をスイッチ89に
出力する。スイッチ89では風切り音なしの場合は通常
の第1番目のフィルタの出力を量子化・符号化部85に
入力し、風切り音ありの場合は風切り音除去部の出力を
量子化・符号化部85に入力する。
【0061】次に量子化・符号化部85では各帯域毎に
割り当てられたビット割当情報に基づいて、入力信号を
量子化し、符号化し、ビットストリーム形成部86に出
力する。
【0062】ビットストリーム形成部86では決められ
たフォーマットに従ってヘッダや補助情報などを付加
し、ビットストリームを形成する。
【0063】ビットストリーム形成部86で形成された
ビットストリームのデータは順番にメモリ等の記録部8
7に書き込まれ、保存される。
【0064】第3の実施例によると、新たに風切り音検
出部を設けることなく、演算量を増加させることなく、
風切り音の有無を判定し自動で切替することができると
いう効果が得られる。
【0065】次に第3の実施例について図5を用いて詳
細に説明する。図5において、81はマイク、82は増
幅器、83はA/D変換器、84はサブバンド分析部、
85は量子化・符号化部、86はビットストリーム形成
部、87は記録部、88は風切り音検出部、89はスイ
ッチ、90は第一番目のバンドパスフィルタ、91は風
切り音除去部である。84のサブバンド分析部は等間隔
に並んだ同じ帯域幅の複数のサブバンドフィルタから構
成される。サブバンドフィルタは低い周波数帯域から順
番に第1番目,第2番目,・・・第N番目とする。
【0066】第4の実施例でも風切り音の検出方法につ
いて説明する。まず、第1,2,3の実施例と同様に、
マイク101から取り込んだ入力オーディオ信号を、増
幅器102で増幅し、A/D変換器103でディジタル
信号に変換する。次にサブバンド分析部104で各周波
数帯域に分割する。
【0067】ここでMPEGオーディオにおいては、デ
ィジタルオーディオ信号をサブバンド分析部に入力する
と同時に、有効的にビット割当を行うために聴覚心理学
的にオーディオ信号を分析し、動的ビット割当を行うこ
とが規格化されている。例えばMPEGオーディオのレ
イヤ1での聴覚心理分析のモデル化されており、そのモ
デルではFFT(高速フーリエ変換)分析や各サブバン
ドでの音圧計算や、マスキングしきい値の計算などの分
析を行い、割当可能なビット数を算出している。
【0068】そこで、毎フレームごとに必ず行うこれら
の聴覚心理分析の分析結果を利用して、風切り音の検出
を行う。
【0069】例えばFFT分析結果を風切り音検出部に
入力し、FFT分析結果で得られるスペクトル情報から
風切り音の周波数成分が多く含まれているかどうかを検
出する。そして風切り音の有無を判定し、判定結果をス
イッチ109に出力する。
【0070】スイッチ109では風切り音なしの場合は
通常の第1番目のフィルタの出力を量子化・符号化部1
05に入力し、風切り音ありの場合は風切り音除去部の
出力を量子化・符号化部105に入力する。
【0071】次に量子化・符号化部85では各帯域毎に
割り当てられたビット割当情報に基づいて、入力信号を
量子化し、符号化し、ビットストリーム形成部86に出
力する。
【0072】ビットストリーム形成部86では決められ
たフォーマットに従ってヘッダや補助情報などを付加
し、ビットストリームを形成する。
【0073】ビットストリーム形成部86で形成された
ビットストリームのデータは順番にメモリ等の記録部8
7に書き込まれ、保存される。
【0074】第4の実施例によると、新たに風切り音検
出部を設けることなく、演算量を増加させることなく、
風切り音の有無を判定し自動で切替することができると
いう効果が得られる。
【0075】上記の実施例では、録音と同時に撮影を行
う時に撮影を行うユーザが風切り音の有り無しを判定
し、ボタン等の操作キーを操作する。風切り音検出部で
はボタン等の操作キーにより、風切り音の有無を判定
し、その結果によりフィルタを選択する。また、その
際、モニタ用のディスプレイに現在の風切り音の有無お
よび風切り音除去機能が選択されていないか選択されて
いるかを表示し、ユーザに知らせることも可能である。
【0076】またユーザが必要に応じて風切り音の有無
及び風切り音除去機能の選択状態を確認および設定およ
び解除が可能であり、効率よくユーザの要求に応じたオ
ーディオ方式を提供することができる。
【0077】
【発明の効果】本発明により、MPEGオーディオ等の
サブバンド分析を用いるオーディオ符号化方式をビデオ
カメラの録音方式として用いた場合、風切り音がない場
合にも音質を劣化させることなく、少ない処理量で容易
に風切り音を除去するMPEGオーディオエンコーダを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図。
【図2】従来例を示すブロック図。
【図3】従来例を示すブロック図。
【図4】本発明の第2の実施例を示すブロック図。
【図5】本発明の第3の実施例を示すブロック図。
【図6】本発明の第4の実施例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…マイク、2…増幅器、3…A/D変換器、4…サブ
バンド分析部、5…量子化・符号化部、6…ビットスト
リーム形成部、7…記録部、8…風切り音検出部、9…
スイッチ、10…第1番目のサブバンドフィルタ、11
…出力0固定部、21…マイク、22…増幅器、23…
A/D変換器、24…サブバンド分析部、25…量子化
・符号化部、26…ビットストリーム形成部、27…記
録部、31…スピーカ、32…増幅器、33…D/A変
換器、34…サブバンド合成部、5…逆量子化・復号
部、6…ビットストリーム分解部、41…マイク、42
…増幅器、43…A/D変換器、44…ハイパスフィル
タ、45…符号化部、46…ビットストリーム形成部、
47…記録部、51…スピーカ、52…増幅器、53…
D/A変換器、55…復号部、61…マイク、62…増
幅器、63…A/D変換器、64…サブバンド分析部、
65…量子化・符号化部、66…ビットストリーム形成
部、67…記録部、68…風切り音検出部、69…スイ
ッチ、70…第1番目のサブバンドフィルタ、71…風
切り音除去用フィルタ、81…マイク、82…増幅器、
83…A/D変換器、84…サブバンド分析部、85…
量子化・符号化部、86…ビットストリーム形成部、8
7…記録部、88…風切り音検出部、89…スイッチ、
90…第1番目のサブバンドフィルタ、91…風切り音
除去部、101…マイク、102…増幅器、103…A
/D変換器、104…サブバンド分析部、105…量子
化・符号化部、106…ビットストリーム形成部、10
7…記録部、108…風切り音検出部、109…スイッ
チ、110…第1番目のサブバンドフィルタ、111…
風切り音除去部、112…聴覚心理分析部、113…F
FT分析部、114…聴覚心理モデル部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オーディオ信号を入力し、帯域の異なる複
    数のフィルタから成るフィルタバンクで複数の周波数帯
    域に分割したサブバンド信号を出力し、符号化を行うオ
    ーディオエンコーダにおいて、該オーディオエンコーダ
    は風切り音の検出し風切り音の有無の判定結果を出力す
    る風切り音検出部と、前記風切り音の有無の判定結果を
    入力し、前記該判定結果によりフィルタバンクの出力を
    切り替えるスイッチを備え、前記判定結果が風切り音あ
    りの場合に前記フィルタバンクの1つまたは複数のフィ
    ルタの出力を強制的に0とすることを特徴とするオーデ
    ィオエンコーダ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のオーディオエンコーダ
    は、前記風切り音検出部の判定結果が風切り音ありの場
    合には、前記フィルタバンクの1つまたは複数のフィル
    タを、風切り音の周波数成分が比較的含まれないフィル
    タに切り替えることを特徴とするオーディオエンコー
    ダ。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の風切り音検出部
    は、前記フィルタバンクの1つまたは複数のフィルタの
    出力により風切り音の有無の判定結果を出力することを
    特徴とするオーディオエンコーダ。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載のオーディオエン
    コーダは、オーディオ信号を入力し、FFT分析や聴覚
    心理に基づいてオーディオ信号分析を行う聴覚心理分析
    部と、前記聴覚心理分析部と前記フィルタバンクの出力
    の両方を用いて量子化及び符号化を行う量子化および符
    号化部を備え、前記風切り音検出部は、前記聴覚心理分
    析部の分析結果を入力して、風切り音の有無の判定結果
    を出力することを特徴とするオーディオエンコーダ。
  5. 【請求項5】請求項1,2または3に記載のオーディオ
    エンコーダにおいて、風切り音の除去または不除去の切
    替をユーザが設定することを特徴とするオーディオエン
    コーダ。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載のオーディ
    オエンコーダにおいて、音響信号と同期して画像信号を
    取り込む撮影装置と被写体をモニタする表示装置を備
    え、表示装置に風切り音検出の有無を表示することを特
    徴とするオーディオエンコーダ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009005133A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Sanyo Electric Co Ltd 風雑音低減装置、及び、この風雑音低減装置を備えた電子機器
US8428275B2 (en) 2007-06-22 2013-04-23 Sanyo Electric Co., Ltd. Wind noise reduction device

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