JPH11246351A - 自然に見える敏感肌用のメークアップ化粧料 - Google Patents

自然に見える敏感肌用のメークアップ化粧料

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JPH11246351A
JPH11246351A JP10062266A JP6226698A JPH11246351A JP H11246351 A JPH11246351 A JP H11246351A JP 10062266 A JP10062266 A JP 10062266A JP 6226698 A JP6226698 A JP 6226698A JP H11246351 A JPH11246351 A JP H11246351A
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JP
Japan
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weight
cosmetic
powder
red
parts
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JP10062266A
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Yuka Suzuki
優加 鈴木
Takeshi Nakamura
武 中村
Tadao Nakamura
直生 中村
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Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本発明は、シミやソバカスを隠蔽する作用と
敏感肌の人にも刺激を発現しにくいと言う特性を有しな
がら、生き生きとした自然な肌色の仕上がりを提供しう
る、メークアップ化粧料などの化粧料を提供することを
課題とする。 【解決手段】 1)体質粉体上に有機赤色色素を含有す
る赤色粉体層を有し、更にその上部に半透明粉体を含む
層を有する粉体と2)アルキル変性カルボキシビニルポ
リマー及び/又は生理的に許容されるその塩との2成分
を化粧料に含有させる。本発明によれば、安全性に優れ
シミやソバカスを隠蔽する作用を有しながら、生き生き
とした自然な肌色の仕上がりを提供しうる、化粧料を提
供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、敏感肌にも適用し
うる、生き生きとして自然な仕上がりを提供するメーク
アップ化粧料に有用な化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】メークアップ化粧料は、シミなどの欠点
を隠し、美しく装う為に古くより使用されており、その
恩恵に浴した人の数は数え上げることができないほど多
数である。この様なメークアップ化粧料においても、美
しさを飽くなく追求する人間にとって、解決すべき課題
は常に存在している。更に、メークアップ化粧料の効能
はこれに止まらず、DNAやRNAを損傷したり、コラ
ーゲン組織を破壊したりする人体に有害な紫外線からの
人体の保護にも大きな役割を担っている。近年に於いて
の最大のメークアップ化粧料の課題は、紫外線から肌を
防護しながらシミやソバカス等の欠点を隠し、なおかつ
自然に見えるメークアップの仕上がりを提供することで
ある。紫外線防護、シミやソバカスの隠蔽には微粒子二
酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、金属石鹸処理微粒子二酸
化チタン等の新素材の登場により著しい進歩を経験した
が、反面この様な素材を使用することにより、メークア
ップの仕上がりに白っぽさが目立つ傾向が認められ、メ
ークアップの上がりは大変美しいものの、仕上がりに自
然さがなくなるような現象が生じてきた。これを克服す
るために、シリカ等の半透明粉体の配合による散乱効果
や二酸化チタンを表面に被覆したセリサイトの様な白っ
ぽさを感じさせない素材により、白っぽさを克服し、自
然な仕上がりを得ることができたが、この様なメークア
ップ化粧料に於いても、更に未だ有色色素の調整による
色合わせでは対応できない、生き生きとした自然な肌色
の実現が課題として残った。更に、メークアップ化粧料
の内、乳化型ファンデーションや水分散型ファンデーシ
ョンは、塗布時の摩擦が少ないため使用感が優しいこと
と親水性の物質を含有しスキンケアが可能なこと等の理
由により広く使用されているが、その反面、比重の大き
い粉体を均一に長時間分散しなければならないことか
ら、使用する界面活性剤の量が多く、時にこれが原因と
なって敏感肌の人に刺激を発現する場合があり、この様
な系での界面活性剤の含有量の削減が求められていた。
更に、ファンデーション系は比重の大きい粉体類を分散
するため、通常は石鹸などの強固なゲル構造を形成する
成分を使用することが大きいため、通常はpHが8以上
になることが多かった。このpHは皮膚のpHとは乖離
しているため、pHを下げる技術も望まれていた。
【0003】一方、1)体質粉体上に有機赤色色素を含
有する赤色粉体層を有し、更にその上部に半透明粉体を
含む層を有する粉体と2)アルキル変性カルボキシビニ
ルポリマーとの2成分を含有する化粧料は全く知られて
いないし、この様な化粧料が、優れたシミやソバカスを
隠蔽する作用と敏感肌の人にも刺激が発現しにくいと言
う特性を有しながら、生き生きとした自然な肌色を提供
しうることも全く知られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況を踏まえて為されたものであり、シミやソバカスを隠
蔽する作用と敏感肌の人にも刺激を発現しにくいと言う
特性を有しながら、生き生きとした自然な肌色の仕上が
りを提供しうる、メークアップ化粧料などの化粧料を提
供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決方法】本発明者らはかかる状況に鑑みて、
シミやソバカスを隠蔽する作用を有しながら、生き生き
とした自然な肌色の仕上がりを提供しうる、メークアッ
プ化粧料を求めて、鋭意研究を重ねた結果、体質粉体上
に有機赤色色素を含有する赤色粉体層を有し、更にその
上部に半透明粉体を含む層を有する粉体(以下、赤色透
明粉体と言う)を含有する化粧料がその様な仕上がりを
提供することを見いだした。更に、この化粧料の品質を
高める研究を重ねた結果、アルキル変性カルボキシビニ
ルポリマーが併存することにより、上記自然な仕上がり
に加えて、優れた安全性を有する特性をも合わせ持つこ
とを見いだし、発明を完成させるに至った。以下、本発
明について、その実施の形態を中心に詳細に説明を加え
る。
【0006】
【発明の実施の形態】(1)本発明の必須成分である赤
色透明粉体 本発明の赤色透明粉体は、体質粉体上に有機赤色色素を
含有する赤色粉体層を有し、更にその上部に半透明粉体
を含む層を有する事を特徴とする。ここで、体質粉体と
してはマイカ、セリサイト、タルク、チタンマイカ、チ
タンセリサイト、二酸化チタン、酸化亜鉛、無水珪酸、
酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、
酸化鉄及びそれらから選ばれる2種以上の燒結体から選
ばれる1種乃至は2種以上が好ましく、量としては、1
〜40重量%が好ましい。有機赤色色素としては赤色2
26、赤色201、赤色202及び赤色106及びこれ
らのレーキ体から選ばれる1種乃至は2種以上が好まし
く、量としては1〜40%が好ましく、半透明粉体とし
てはシリカが好ましく、量としては20〜70重量%が
好ましい。ここで、燒結体の形式としては、通常の燒結
体でも、結晶格子中に異種化合物乃至は原子が入り込ん
だドープ体でも、それらの複合形態でも良い。体質粉
体、赤色粉体層、半透明粉体を含む層はそれぞれ通常粉
体で使用される任意成分等を含有することができる。こ
の様な粉体は、体質粉体上に赤色粉体層をメカノケミカ
ルにコーティングし、更にシリカゲルなどの半透明粉体
を含む層を沈殿させてコーティングし90〜300℃で
焼成したり、メカノケミカルにコーティングさせたりす
ることにより製造できる。更に、かかる粉体にシリコー
ン処理、金属石鹸処理、フッ化炭化水素処理等の表面処
理したものも本発明の粉体に属する。更に好ましい、形
態としては、半透明層中に酸化鉄及び/又は黄色有機色
素を含有することである、黄色有機色素としては、黄色
4号及び/又はそのレーキ化物が例示できる。酸化鉄と
しては、ベンガラ、黄色酸化鉄、鉄黒、ナノタイトの様
な超微粒子酸化鉄等が例示できる。酸化鉄及び/又は黄
色有機色素の好ましい含有量は透明粉体層全量に対して
1〜20重量%である。本発明の化粧料に於ける、当該
赤色透明粉体の好ましい含有量は、1〜50重量%であ
り、更に好ましくは5〜30重量%である。勿論本発明
の化粧料に於いて、当該赤色透明粉体は唯一種を含有す
ることもできるし、二種以上を組み合わせて含有するこ
ともできる。本発明の化粧料に於いて、当該赤色透明粉
体は色調、色感も含めて自然な仕上がり感の提供に大き
な寄与をしている。
【0007】<製造例1>下記に示す組成の粉体を乾式
ボールミルで48時間処理し、原料粉体1を得た。この
もの30重量部に煙霧状シリカゲル70重量部を加え、
乾式ボールミルで処理して本発明の必須成分の赤色透明
粉体1を得た。 赤色202号 20 重量部 鉄ドープ板状マイカ 80 重量部
【0008】<製造例2>下記に示す組成の粉体を乾式
ボールミルで48時間処理し、原料粉体2を得た。この
もの30重量部に球状シリカ70重量部を加え、乾式ボ
ールミルで処理して本発明の必須成分の赤色透明粉体2
を得た。 赤色106号アルミニウムレーキ 30 重量部 セリサイト 70 重量部
【0009】<製造例3>下記に示す組成の粉体を乾式
ボールミルで48時間処理し、原料粉体3を得た。この
もの30重量部に煙霧状シリカ60重量部と珪酸カルシ
ウム10重量部を加え、乾式ボールミルで処理して本発
明の必須成分の赤色透明粉体3を得た。 赤色226号 40 重量部 チタンセリサイト 60 重量部
【0010】<製造例4>下記に示す組成の粉体を乾式
ボールミルで48時間処理し、原料粉体4を得た。この
もの30重量部に、ケイソウ比2の水ガラス200重量
部を比重1.2になるように水で希釈したものを攪拌し
ながら加え、これに過剰量の4N酢酸水溶液を一気に加
えゲルを生成させた。このゲルを良く水洗した後、ソッ
クスレー抽出器でエタノールを用いて水を抽出し、この
ゲルに更に充分なアルコールを加え、100〜160℃
で加熱し、原料粉体4を16重量%内層に含有する煙霧
状シリカゲル(シリカゲル84重量%でコーティングさ
れた原料粉体4)である、本発明の必須成分の赤色透明
粉体4を得た。 赤色226号 40 重量部 チタンセリサイト 50 重量部 板状シリカ 10 重量部
【0011】<製造例5>下記に示す組成2の粉体を乾
式ボールミルで48時間処理し、更に組成1の粉体を加
え48時間乾式ボールミル処理し原料粉体5を得た。こ
のもの60重量部に、ケイソウ比2の水ガラス200重
量部を比重1.2になるように水で希釈したものを攪拌
しながら加え、これに過剰量の4N酢酸水溶液を一気に
加えゲルを生成させた。このゲルを良く水洗した後、ソ
ックスレー抽出器でエタノールを用いて水を抽出し、こ
のゲルに更に充分なアルコールを加え、100〜160
℃で加熱し、原料粉体5を39重量%内層に含有する煙
霧状シリカゲル(シリカゲル61重量%でコーティング
された原料粉体5)である、本発明の必須成分の赤色透
明粉体5を得た。 (組成1) 赤色226号 20 重量部 赤色202号 10 重量部 ベンガラ 10 重量部 (組成2) チタンセリサイト 30 重量部 タルク 10 重量部 マイカ 10 重量部 二酸化チタン 5 重量部
【0012】<製造例6>90重量部の赤色透明粉体1
に10重量部のハイドロジェンメチルポリシロキサンを
コーティングし、100℃で48時間焼き付けて本発明
の必須成分の赤色透明粉体6を得た。
【0013】<製造例7>90重量部の赤色透明粉体1
に10重量部のステアリン酸亜鉛をコーティングし、1
00℃で48時間焼き付けて本発明の必須成分の赤色透
明粉体7を得た。
【0014】<製造例8>下記に示す組成の粉体を乾式
ボールミルで48時間処理し、原料粉体1を得た。この
もの30重量部に煙霧状シリカゲル60重量部と黄色酸
化鉄10重量部を加え、乾式ボールミルで処理して本発
明の必須成分の赤色透明粉体8を得た。 赤色202号 20 重量部 鉄ドープ板状マイカ 80 重量部
【0015】<製造例9>下記に示す組成の粉体を乾式
ボールミルで48時間処理し、原料粉体2を得た。この
もの30重量部に球状シリカ50重量部と黄色4号アル
ミニウムレーキ20重量部を加え、乾式ボールミルで処
理して本発明の必須成分の赤色透明粉体9を得た。 赤色106号アルミニウムレーキ 30 重量部 セリサイト 70 重量部
【0016】<製造例10>下記に示す組成の粉体を乾
式ボールミルで48時間処理し、原料粉体3を得た。こ
のもの30重量部に煙霧状シリカ55重量部と珪酸カル
シウム10重量部と黄色酸化鉄3重量部と黄色4号2重
量部を加え、乾式ボールミルで処理して本発明の必須成
分の赤色透明粉体10を得た。 赤色226号 40 重量部 チタンセリサイト 60 重量部
【0017】<製造例11>下記に示す組成の粉体を乾
式ボールミルで48時間処理し、原料粉体4を得た。こ
のもの30重量部に、ケイソウ比2の水ガラス180重
量部を比重1.2になるように水で希釈したものと黄色
酸化鉄10重量部を攪拌しながら加え、これに過剰量の
4N酢酸水溶液を一気に加えゲルを生成させた。このゲ
ルを良く水洗した後、ソックスレー抽出器でエタノール
を用いて水を抽出し、このゲルに更に充分なアルコール
を加え、100〜160℃で加熱し、原料粉体4を16
重量%内層に含有する黄色煙霧状シリカゲル(シリカゲ
ル73重量%と黄色酸化鉄9重量%でコーティングされ
た原料粉体4)である、本発明の必須成分の赤色透明粉
体11を得た。 赤色226号 40 重量部 チタンセリサイト 50 重量部 板状シリカ 10 重量部
【0018】<製造例12>下記に示す組成2の粉体を
乾式ボールミルで48時間処理し、更に組成1の粉体を
加え48時間乾式ボールミル処理し原料粉体5を得た。
このもの60重量部に、ケイソウ比2の水ガラス180
重量部を比重1.2になるように水で希釈したものと黄
色酸化鉄10重量部とを攪拌しながら加え、これに過剰
量の4N酢酸水溶液を一気に加えゲルを生成させた。こ
のゲルを良く水洗した後、ソックスレー抽出器でエタノ
ールを用いて水を抽出し、このゲルに更に充分なアルコ
ールを加え、100〜160℃で加熱し、原料粉体5を
37重量%内層に含有する黄色煙霧状シリカゲル(シリ
カゲル52重量%と黄色酸化鉄7重量%でコーティング
された原料粉体5)である、本発明の必須成分の赤色透
明粉体12を得た。 (組成1) 赤色226号 20 重量部 赤色202号 10 重量部 ベンガラ 10 重量部 (組成2) チタンセリサイト 30 重量部 タルク 10 重量部 マイカ 10 重量部 二酸化チタン 5 重量部
【0019】<製造例13>90重量部の赤色透明粉体
8に10重量部のハイドロジェンメチルポリシロキサン
をコーティングし、100℃で48時間焼き付けて本発
明の必須成分の赤色透明粉体13を得た。
【0020】<製造例14>90重量部の赤色透明粉体
8に10重量部のステアリン酸亜鉛をコーティングし、
100℃で48時間焼き付けて本発明の必須成分の赤色
透明粉体14を得た。
【0021】(2)本発明の化粧料の必須成分であるア
ルキル変性カルボキシビニルポリマー 本発明のもう一方の必須成分である、アルキル変性カル
ボキシビニルポリマーは、乳化作用を有する増粘剤とし
て、化粧料などの分野で使用されているが、このもの
は、粉体、取り分け未処理の粉体に対して凝集を促すよ
うな作用があるため、ファンデーション等の粉体を水な
どの水性担体を含有する系に使用することは行われてい
なかった。しかしながら、本発明者らは鋭意研究を重ね
た結果、この様な系の内、乳化系に於いては、少量の液
状の非イオン界面活性剤等を存在させることによりこの
様な凝集を抑えることができることを見いだした。この
技術を応用した結果、赤色粉体との組み合わせにより、
自然に見えてカバー力があり、敏感肌でも適用できる水
性担体を含有するメークアップ化粧料が得ることを見い
だした。ここでアルキル変性カルボキシビニルポリマー
としては、既にグッドリッチ社より、ペムレンTR−1
或いはペムレンTR−2の商品名で市販されているもの
が存在し、このものを利用することが品質が安定してい
るため特に好ましい。本発明の化粧料に於ける、これら
のアルキル変性カルボキシビニルポリマーの好ましい含
有量は、化粧料全量に対して、0.01〜5重量%であ
り、更に好ましくは0.05〜1重量%が特に好まし
い。このものは、ナトリウム、カリウムのようなアルカ
リ金属やトリエタノールアミンなどのアミンや塩基性ア
ミノ酸などの塩基性物質で全部若しくは一部を中和して
生理的に許容しうる塩を含む形で用いるのが好ましい。
【0022】(3)本発明の化粧料 本発明の化粧料は上記透明赤色粉体とアルキル変性カル
ボキシビニルポリマーとを含有することを特徴とする。
本発明の化粧料としては、化粧料であれば特段の限定は
されないが、アンダーメークアップ、コントロールカラ
ー、ファンデーション等の水などの水性担体を含有する
メークアップ化粧料に適用するのが好ましく、中でも乳
化剤形のアンダーメークアップ、コントロールカラー、
ファンデーションに適用するのが特に好ましい。本発明
の化粧料は、pHを7未満に調整する事が可能であり、
pHを7未満に調整し、皮膚上のpHとの乖離を小さく
して用いるのに適している。本発明の化粧料では、これ
ら必須成分以外に通常化粧料で使用される任意成分を含
有することができる。かかる任意成分としては、例え
ば、ワセリンやマイクロクリスタリンワックス等のよう
な炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛
脂、オリーブ油等のトリグリセライド類、セタノール、
オレイルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン
酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタ
ンジオール、マルチトール等の多価アルコール類、HL
B3〜20の脂肪酸モノグリセライド、ソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
硬化ひまし油、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の非イ
オン界面活性剤、アルキル硫酸系、或いはアルキルスル
ホコハク酸系、アルキル燐酸系等のアニオン界面活性
剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノー
ル、カーボポール等の増粘剤、パラベンやベンザルコニ
ウム塩等の防腐剤、桂皮酸系、パラアミノ安息香酸系、
ベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤、トコフェロール
類、BHA、BHT等の抗酸化剤、ベンガラ、二酸化チ
タン、酸化鉄、紺青、群青等の表面処理をされていても
良い色素、虹彩箔を含むチタンマイカ、チタンセリサイ
ト、酸化亜鉛、マイカ、セリサイト等の表面処理をされ
ていても良い粉体類、ビタミンAとその誘導体、ビタミ
ンDとその誘導体等の薬効成分、レシチン等の燐脂質等
が例示できる。更にナイロンパウダーやアクリル樹脂粉
体などは化粧仕上がりを素早く提供できるので、含有さ
せることが好ましい。更に、本発明の化粧料で粉体の分
散安定化に大きな貢献のある、1気圧25℃で液体であ
る、HLB3〜7の非イオン界面活性剤を含有させるこ
とが好ましい。この様な非イオン界面活性剤の好ましい
例としては、グリセリルオレート、ジグリセリルオレー
ト、トリグリセリルオレート、ソルビタンオレート、グ
リセリルイソステアレート、ジグリセリルイソステアレ
ート、トリグリセリルイソステアレートが例示できる。
これらは唯1種を含有させることもできるし2種以上を
含有させることもできる。これらの1気圧25℃で液状
のHLB3〜7の非イオン性界面活性剤の含有量は0.
01〜1重量%が好ましい。その他の好ましい任意成分
の含有量は、0.01〜10重量%が好ましい。本発明
の化粧料は常法に従って製造することができる。本発明
の化粧料は、生き生きとした自然な化粧仕上がりを為し
うること及びその安全性に優れることを特長とする。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明について更に詳
細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限定
を受けないことは言うまでもない。
【0024】<実施例1〜14>下記に示す処方に従っ
て水中油乳化型ファンデーションを作成した。即ち、
イ)、ロ)、ハ)の各成分を80℃に加熱し、イ)に
ニ)を分散させ、これにロ)にハ)を加えて中和したも
のを徐々に加え乳化し、これを攪拌しながら冷却しファ
ンデーションを得た。このものについて、専門パネラー
により自然に見える程度を、+++:極めて自然に見え
る、++:非常に自然に見える、+:明らかに自然に見
える、±:やや自然に見える、−:自然に見えないの基
準に従って評価してもらった。この結果を表1に示す。
更に、光学顕微鏡によって粉体の分散性を++:非常に
良く分散している、+:良く分散している、±:やや凝
集が見られる、−:凝集しているの基準に従って判定し
た。この結果も表1に示す。これより、本発明の化粧料
は自然に見える作用に優れることがわかる。更に、通常
は分散性が悪いとされているアルキル変性カルボキシビ
ニルポリマー存在下でも分散性に優れていることがわか
る。更に、pHも7未満であることがわかる。 イ) ホホバ油 4 重量部 スクワラン 2 重量部 環状ジメチルポリシロキサン3量体 3 重量部 マイクロクリスタリンワックス 2 重量部 セチルパルミテート 2 重量部 蔗糖脂肪酸エステル 1 重量部 ソルビタンセスキオレート 0.2重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 ロ) ペムレンTR−2 0.5重量部 1,3−ブタンジオール 8 重量部 グリセリン 2 重量部 メチルパラベン 0.2重量部 水 30 重量部 ハ) トリエタノールアミン 0.6重量部 水 25.4重量部 ニ) 二酸化チタン(タイペークTTO−F−6) 8 重量部 黄色酸化鉄 3 重量部 ベンガラ 1 重量部 タルク 5 重量部 赤色透明粉体 3 重量部 *赤色透明粉体の詳細は表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】<実施例15>実施例1の粉体について、
本発明の化粧料以外の化粧料との効果の比較を行った。
比較例として、実施例1の化粧料の赤色透明粉体1を赤
色202号:6重量部、鉄ドープマイカ:24重量部、
煙霧状シリカゲル:70重量部を混合した混合粉体1に
置換した比較例1、実施例1の化粧料のペムレンTR−
2をカルボキシビニルポリマー0.3重量部とポリオキ
シエチレン(20)ベヘニルエーテル0.2重量部に置
換した、比較例2を用い、対照例として、実施例1の化
粧料の赤色透明粉体1を赤色202号:6重量部、鉄ド
ープマイカ:24重量部、煙霧状シリカゲル:70重量
部を混合した混合粉体1に、更にペムレンTR−2をカ
ルボキシビニルポリマー0.3重量部とポリオキシエチ
レン(20)ベヘニルエーテル0.2重量部に置換した
物を用いた。効果の比較は、仕上がりの自然さについ
て、専門パネラー10名を用いて、対照例に対して実施
例1、比較例1、比較例2がどの程度優れているかを半
顔テスト(右半顔に対照例、左半顔に実施例又は比較例
を塗布し比較する。)で比較した。評価基準は、++:
対照例に比して非常に優れている、+:対照例に比して
明らかに優れている、±:対照例に比してやや優れてい
る、−:対照例と同程度、−−:対照例より劣ってい
る、の5段階分類を用いた。結果を出現例数として表2
に示す。更に、光学顕微鏡下粉体の分散性を上記実施例
の基準に従って判定した。この結果も表2に示す。これ
より、本発明の化粧料の効果は単なる相加的効果ではな
いことがわかる。
【0027】
【表2】
【0028】<実施例16〜19>下記に示す処方に従
って水中油乳化型ファンデーションを作成した。即ち、
イ)、ロ)、ハ)の各成分を80℃に加熱し、イ)に
ニ)を分散させ、これにロ)にハ)を加えて中和したも
のを徐々に加え乳化し、これを攪拌しながら冷却しファ
ンデーションを得た。このものについて、光学顕微鏡に
よって粉体の分散性を++:非常に良く分散している、
+:良く分散している、±:やや凝集が見られる、−:
凝集しているの基準に従って判定した。この結果も表3
に示す。尚、仕上がりの自然さは何れのサンプルも優れ
ていた。これより、本発明の化粧料は自然に見える作用
に優れることがわかる。更に、任意成分として液状の非
イオン界面活性剤を含有することが好ましいことがわか
る。。 イ) ホホバ油 4 重量部 スクワラン 2 重量部 環状ジメチルポリシロキサン3量体 3 重量部 マイクロクリスタリンワックス 2 重量部 セチルパルミテート 2 重量部 蔗糖脂肪酸エステル 1 重量部 非イオン界面活性剤** 0.2重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 ロ) ペムレンTR−2 0.5重量部 1,3−ブタンジオール 8 重量部 グリセリン 2 重量部 メチルパラベン 0.2重量部 水 30 重量部 ハ) トリエタノールアミン 0.6重量部 水 25.4重量部 ニ) 二酸化チタン(タイペークTTO−F−6) 8 重量部 黄色酸化鉄 3 重量部 ベンガラ 1 重量部 タルク 5 重量部 赤色透明粉体8 3 重量部 **非イオン界面活性剤の種類は表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】<実施例20>上記実施例16〜19のフ
ァンデーションを用いて、敏感肌の人1群10人を対象
に使用テストを行った。即ち、ファンデーションを最低
1日1回、10日間連続使用して、刺激発現の有無をア
ンケートによって聞いた。結果を発現例数として表4に
示す。これより、本発明の化粧料であるファンデーショ
ンは刺激発現が少ないこと、又、非イオン性界面活性剤
としては、1気圧25℃下で液状のHLB3〜7の非イ
オン界面活性剤が好ましいことがわかる。
【0031】
【表4】
【0032】<実施例21>下記に示す処方に従って水
中油乳化型アンダーメークアップを作成した。即ち、
イ)、ロ)、ハ)の各成分を80℃に加熱し、イ)に
ニ)を分散させ、これにロ)にハ)を加えて中和したも
のを徐々に加え乳化し、これを攪拌しながら冷却しアン
ダーメークアップを得た。このものは分散性に優れてい
た。 イ) ホホバ油 4 重量部 スクワラン 2 重量部 環状ジメチルポリシロキサン3量体 3 重量部 マイクロクリスタリンワックス 2 重量部 セチルパルミテート 2 重量部 蔗糖脂肪酸エステル 1 重量部 ソルビタンセスキオレート 0.1重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 ロ) ペムレンTR−2 0.3重量部 1,3−ブタンジオール 8 重量部 グリセリン 2 重量部 メチルパラベン 0.2重量部 水 30 重量部 ハ) トリエタノールアミン 0.4重量部 水 43.7重量部 ニ) 二酸化チタン(タイペークTTO−F−6) 1 重量部 黄色酸化鉄 0.1重量部 赤色透明粉体9 1 重量部
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、安全性に優れシミやソ
バカスを隠蔽する作用を有しながら、生き生きとした自
然な肌色の仕上がりを提供しうる、化粧料を提供するこ
とができる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1)体質粉体上に有機赤色色素を含有す
    る赤色粉体層を有し、更にその上部に半透明粉体を含む
    層を有する粉体と2)アルキル変性カルボキシビニルポ
    リマー及び/又は生理的に許容されるその塩との2成分
    を含有する化粧料。
  2. 【請求項2】 請求項1における1)の成分の体質粉体
    がマイカ、セリサイト、タルク、チタンマイカ、チタン
    セリサイト、二酸化チタン、酸化亜鉛、無水珪酸、酸化
    ジルコニウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、酸化
    鉄及びそれらから選ばれる2種以上の燒結体から選ばれ
    る1種乃至は2種以上であることを特徴とする、請求項
    1に記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項1における1)の成分の有機赤色
    色素が赤色226、赤色201、赤色202、赤色10
    6及びそのレーキ体から選ばれる1種乃至は2種以上で
    あることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧
    料。
  4. 【請求項4】 請求項1における1)の成分の半透明粉
    体がシリカであることを特徴とする、請求項1〜3の何
    れか一項に記載の化粧料。
  5. 【請求項5】 請求項1における1)の成分の半透明粉
    体中に酸化鉄及び/又は黄色有機色素を含有することを
    特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の化粧
    料。
  6. 【請求項6】 黄色有機色素が、黄色4号及び/又はそ
    のレーキ化物であることを特徴とする、請求項5に記載
    の化粧料。
  7. 【請求項7】 酸化鉄が、ベンガラ、黄色酸化鉄、鉄黒
    及び超微粒子酸化鉄から選ばれる1種乃至は2種以上で
    ある、請求項5又は6に記載の化粧料。
  8. 【請求項8】 これら2種の成分に加えて、更に1気圧
    25℃下で液状のHLB3〜7の非イオン界面活性剤を
    含有することを特徴とする、請求項1〜7の何れか一項
    に記載の化粧料。
  9. 【請求項9】 1気圧25℃で液状のHLB3〜7の非
    イオン界面活性剤が、グリセリルオレート、ジグリセリ
    ルオレート、トリグリセリルオレート、ソルビタンオレ
    ート、グリセリルイソステアレート、ジグリセリルイソ
    ステアレート、トリグリセリルイソステアレートから選
    ばれる1種乃至は2種以上である、請求項8記載の化粧
    料。
  10. 【請求項10】 メークアップ化粧料であることを特徴
    とする、請求項1〜9の何れか一項に記載の化粧料。
  11. 【請求項11】 pHが7未満であることを特徴とす
    る、請求項1〜10の何れか一項に記載の化粧料。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63152671A (ja) * 1986-10-10 1988-06-25 ローヌープーラン・シミ 着色顔料、特に磁性顔料、その製造方法並びに特に発色用粉末の製造に対するその用途
JPH07187950A (ja) * 1993-12-24 1995-07-25 Kose Corp 水中油型化粧料
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