JPH11245898A - 磁力を利用した擬似重力発生装置、移動体制御装置、移動装置、静止装置及び筋力・骨等の強化調整具 - Google Patents

磁力を利用した擬似重力発生装置、移動体制御装置、移動装置、静止装置及び筋力・骨等の強化調整具

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JPH11245898A
JPH11245898A JP6602298A JP6602298A JPH11245898A JP H11245898 A JPH11245898 A JP H11245898A JP 6602298 A JP6602298 A JP 6602298A JP 6602298 A JP6602298 A JP 6602298A JP H11245898 A JPH11245898 A JP H11245898A
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metal
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moving
magnetic force
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Mamoru Yagi
護 八木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】磁力を利用した擬似重力発生装置、移動体制御
装置、移動装置、静止装置及び筋力・骨等の強化調整具
を提供する。 【解決手段】疑似重力発生装置は、本体内に入る者の人
体又は人体に装着されたウェア等の装着物に取り付けら
れた金属、永久磁石又は電磁部材2,3間に生じる磁力
により、本体20内に擬似重力環境を発生させる。移動
体制御装置は、電磁部材と、永久磁石又は移動体10の
移動を制御し、移動装置は、金属、永久磁石又は電磁部
材間2,3に生じる磁力により、移動すべき者を所望の
方向に移動させると共に、静止装置は、金属、永久磁石
又は電磁部材2,3間に生じる磁力により、静止すべき
者を本体20に静止させる。筋力・骨等の強化調整具
は、人体又は人体に装着されたウェア等の装着物の所望
の箇所に取り付けられ、金属、永久磁石又は電磁部材
2,3間の磁力により、筋力や骨等を強化・調整する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁力を利用した擬
似重力発生装置、移動体制御装置、移動装置、静止装置
及び筋力・骨等の強化調整具に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、有人衛星、宇宙ステーション、
宇宙基地(月面基地や惑星基地等)、スペースシャト
ル、宇宙船等において、人体が無重力状態又は微小重力
状態に長時間さらされると、人体機能に各種の悪影響を
生じることが知られている。 【0003】そこで、従来では、回転による遠心力を利
用して人工的に重力を発生させることにより、無重力状
態又は微小重力状態での人体機能低下を抑制している。 【0004】また、近年、フライトシミュレータ等の各
種の仮想体験装置が開発されている。図10は従来の仮
想体験装置を示す斜視図である。例えば、図10に示す
ように、従来の仮想体験装置は、取付台30と、その取
付台30上に回動可能に取り付けられた複数の油圧シリ
ンダ31と、その油圧シリンダ31のロッド31aの先
端部に回動可能に取り付けられた移動体32と、を有す
る。 【0005】従来の仮想体験装置によれば、油圧シリン
ダ31のロッド31aを伸縮することにより移動体32
をいろいろな角度に傾斜させ、移動体32の内部に設置
されたディスプレイ(図示せず)に表示される映像と移
動体32の動きとを連動させて、移動体32に乗ってい
る者に各種の仮想体験を与えることができる。 【0006】さらに、従来の健康維持用器具、スポーツ
トレーニング用器具又はリハビリ用器具等の中には、体
にウェイトをかけて筋力や骨等を強化したり調整したり
するための器具が各種開発されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】従来の技術には次のよ
うな課題がある。 (1)回転による遠心力を利用して人工的に重力を発生
させる技術では、有人衛星、宇宙ステーション、宇宙基
地(月面基地や惑星基地等)、スペースシャトル、宇宙
船等を所定の速度で回転させるために、かなりのエネル
ギーを必要とする。また、所望の重力を得るために、速
度調整を行う必要がある。そのため、より簡単な方法で
地球上の重力環境に近い擬似重力環境や重力実験を行う
環境を得る技術が望まれていた。 (2)従来の仮想体験装置では、移動体の傾斜角度が油
圧シリンダのロッドの伸縮する長さで制限されるので、
移動体を広範囲の角度で傾斜させたり、移動体を上下左
右斜めに自由に回転させることができないので、移動体
に乗っている者に与える仮想体験にも制限がある。 【0008】また、移動体を上下左右斜めに自由に回転
させるためには、移動体の周囲を支持部材によって回転
可能に支持する必要がある。しかし、移動体と支持部材
との間に機械的な摩擦が生じて、移動体を円滑に移動さ
せることができず、支持部材の磨耗等の問題が生じる。 (3)従来では、磁力を利用して、所望の方向に移動し
たり、瞬時に安定した状態で静止するための装置がなか
った。 (4)従来の筋力・骨等の強化調整具は非常に重いた
め、持ち運びや取扱いに不便であり、また、余分な筋力
がつきやすかった。 【0009】本発明は、磁力を利用することにより、簡
単な構成で擬似重力環境を得ることができる擬似重力発
生装置を提供することを目的とする。 【0010】本発明は、移動体を広範囲の角度に傾斜さ
せたり、上下左右斜めに自由に回転させることができ、
円滑に移動させることができる移動体制御装置を提供す
ることを目的とする。 【0011】本発明は、磁力を利用した移動装置及び静
止装置を提供することを目的とする。 【0012】本発明は、持ち運びや取扱いに便利であ
り、最適な箇所に筋力や骨等を強化・調整することがで
きる筋力・骨等の強化調整具を提供することを目的とす
る。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明の擬似重力発生装
置は、出入可能な本体と、その本体の所定箇所に取り付
けられた金属、永久磁石又は電磁部材と、本体内に入る
者の人体又は人体に装着されたウェア等の装着物に取り
付けられた金属、永久磁石又は電磁部材と、を有し、金
属、永久磁石又は電磁部材間に生じる磁力により、本体
内に擬似重力環境を発生させることを特徴とするもので
ある。 【0014】上記本体内にある物体に取り付けられた金
属、永久磁石又は電磁部材を有してもよい。 【0015】本発明の擬似重力発生装置は又、磁力の方
向及び又は強度を制御する手段を有してもよい。 【0016】本発明の移動体制御装置は、移動体と、そ
の移動体の周囲を移動可能に支持する支持部材と、移動
体の所定箇所に取り付けられた永久磁石又は電磁部材
と、支持部材の所定箇所に取り付けられた永久磁石又は
電磁部材と、永久磁石又は電磁部材間の磁力の方向及び
又は強度を制御して、移動体の移動を制御する手段と、
を有することを特徴とするものである。 【0017】本発明の移動装置は、本体に取り付けられ
た金属、永久磁石又は電磁部材と、移動すべき者の人体
又は人体に装着されたウェア等の装着物に取り付けられ
た金属、永久磁石又は電磁部材と、を有し、金属、永久
磁石又は電磁部材間に生じる磁力により、移動すべき者
を所望の方向に移動させることを特徴とするものであ
る。 【0018】本発明の移動装置は又、磁力の方向及び又
は強度を制御する手段を有してもよい。 【0019】本発明の静止装置は、本体に取り付けられ
た金属、永久磁石又は電磁部材と、静止すべき者の人体
又は人体に装着されたウェア等の装着物に取り付けられ
た金属、永久磁石又は電磁部材と、を有し、金属、永久
磁石又は電磁部材間に生じる磁力により、静止すべき者
を本体に静止させることを特徴とするものである。 【0020】本発明の静止装置は又、磁力の方向及び又
は強度を制御する手段を有してもよい。 【0021】本発明の筋力・骨等の強化調整具は、人体
又は人体に装着されたウェア等の装着物の所望の箇所に
取り付けられ、金属、永久磁石又は電磁部材間の磁力に
より、筋力や骨等を強化、調整することを特徴とするも
のである。 【0022】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態に係る擬似重力発生装置を示す断面図、図2
は、金属、永久磁石又は電磁部材がウェアに取り付けら
れた状態を示す説明図である。 【0023】図1及び図2に示すように、本発明の擬似
重力発生装置は、有人衛星、宇宙ステーション、宇宙基
地(月面基地や惑星基地等)、スペースシャトル、宇宙
船等に設けられ、出入可能な中空の本体1と、その本体
1の所定箇所に取り付けられた金属、永久磁石又は電磁
部材2と、本体1内に入る者の人体又は人体に装着され
たウェア等の装着物に取り付けられた金属、永久磁石又
は電磁部材3と、を有する。 【0024】本体1には、金属、永久磁石又は電磁部材
2、3から生じる磁力が外部に漏れるのを防止するた
め、磁気シールド部材を設けるのが好ましい。また、本
体1の出入口にも磁気シールド部材を用いてもよい。 【0025】金属、永久磁石又は電磁部材2は、本体1
の天井、床面、側壁や本体1内に設置されるベッド4、
椅子5等に固定又は着脱可能に取り付けられる。なお、
宇宙空間においては本体1の位置が相対的に変わるの
で、それに応じて天井が床面や側壁になったり、床面が
側壁になったり、或はそれらの逆になることもある。 【0026】金属、永久磁石又は電磁部材3は、本体1
内に入る者の人体又は人体に装着されたウェア等の装着
物の一部又は全体にわたって、固定又は着脱可能に取り
付けられる。 【0027】金属、永久磁石又は電磁部材2、3は、そ
れらの間で生じる磁力による吸引力及び反発力により、
所望の重力レベルになるように適宜選択される。 【0028】本発明の擬似重力発生装置によれば、本体
1に取り付けられた金属、永久磁石又は電磁部材2と、
本体1内に入る者の人体又は人体に装着されたウェア等
の装着物に取り付けられた金属、永久磁石又は電磁部材
3との間に生じる磁力の吸引力及び反発力により、本体
1内に擬似重力環境を発生させることができる。従っ
て、従来よりも簡単な構成で、かつ低コストで、地球上
の同じ重力状態を作り出すことができ、無重力状態、微
小重力状態、過大重力状態での人体機能低下を抑制する
ことができる。また、人体実験のような各種実験等を行
うために、無重力状態、微小重力状態、過大重力状態等
所望の重力状態を作り出すことができる。 【0029】なお、本体1内にある器具等の物体に金
属、永久磁石又は電磁部材を取り付けてもよい。従っ
て、例えば、運動器具等を用いてより効果的に筋肉、骨
等を鍛えることもできる。 【0030】図3は、本発明の第2の実施の形態に係る
擬似重力発生装置を示す断面図である。 【0031】第2の実施の形態では、本体1の天井、床
面、側壁に電磁コイル等の多数の電磁部材6が設けら
れ、その電磁部材6に電線を介して制御部7が接続され
る。制御部7は、電磁部材6に流す電流を制御すること
により、電磁部材6の磁力の方向及び又は強度を制御す
る。 【0032】第2の実施の形態によれば、制御部7によ
って電磁部材6の磁力の方向及び又は強度を制御するこ
とにより、所望の擬似重力を得ることができ、また、本
体1が傾いたり回転しても、常に擬似重力を所望の方向
に制御することができる。従って、例えば、本体1内で
地球上で仮想宇宙遊泳等を行うことも可能である。 【0033】図4(A)及び(B)は、本発明の移動体
制御装置を示す断面図、図5(A)は移動体の外周面を
示す正面図、(B)及び(C)は支持部材の一部を示す
説明図である。 【0034】本発明の移動体制御装置は、中空の移動体
10と、その移動体10の周囲を移動可能に支持する支
持部材11とを有する。移動体10の内部には操縦者9
が着座する操縦席12、映像が表示されるディスプレイ
13、操縦者が操作を行うための操縦桿やハンドル14
等が設置される。操縦席12には操縦者9を固定するた
めの安全ベルト(図示せず)が設けられるのが好まし
い。また、ディスプレイ13の代わりに操縦者9が仮想
映像装置を装着してもよい。 【0035】移動体10の外部には図5(A)に示すよ
うに、永久磁石15が碁盤目状に取り付けられる。この
永久磁石15はS極とN極が交互に並ぶように配列され
る。 【0036】支持部材11の内面には、電磁部材16が
碁盤目状に取り付けられる。この電磁部材16は、図5
(B)に示すように、S極とN極が交互に並ぶように励
磁される。電磁部材16は電線17を介して制御部18
に接続される。制御部18は、電磁部材16に流す電流
の向きを制御することにより、支持部材11に設けられ
た電磁部材16の磁極を変えることができ(図5(C)
参照)、電流の量を制御することにより、電磁部材から
発生する磁力の強度を変化させることができる。これに
よって、移動体10を支持部材11の電磁部材16上に
浮遊又は接触した状態で、傾斜させたり、上下左右斜め
に自由に回転させたりすることができる。なお、移動体
10を支持部材11と接触させた状態で移動させる場合
には、オイル等で摩擦を軽減するのが好ましい。 【0037】支持部材11は、取付台19上に固定して
取り付けられる。 【0038】本発明の移動体制御装置によれば、移動体
10を広範囲の角度で傾斜させることができ、かつ、移
動体10を上下左右斜めに自由に回転させることができ
るので、移動体10に載っている操縦者9にさまざまな
仮想体験を与えることができる。また、移動体10を支
持部材11上に浮遊させた状態で、傾斜させたり、回転
させることができるので、摩擦のほとんどない状態で移
動体10を円滑に移動させることができ、浮遊させず接
触した状態であっても、オイル等で摩擦を軽減すれば、
滑らかに移動させることもできる。 【0039】図6は本発明の他の形態の移動体制御装置
を示し、(A)は平面断面図、(B)は側断面図であ
る。図6に示すように、この移動体制御装置は、移動体
10にゴム等の弾力性のある部材8が取り付けられ、そ
の部材8の表面に金属、永久磁石又は電磁部材8aが取
り付けられる。なお、部材8の表面部をゴム等の弾力性
の物質で作り、支持部材11と対向する部分に金属、永
久磁石又は電磁部材8aを取り付けてもよい。 【0040】一方、中空半球状の支持部材11の内面に
は、電磁部材16が取り付けられ、電線17を介して制
御部18に接続される。制御部18は、電磁部材16に
流す電流の向きを制御することにより、支持部材11に
設けられた電磁部材16の磁極を変えることができ、電
流の量を制御することにより、電磁部材16から発生す
る磁力の強度を変化させることができる。これによっ
て、移動体10を支持部材11の電磁部材16上で浮遊
又は接触させた状態で、傾斜させたり、上下左右斜めに
自由に回転させたりすることができる。なお、移動体1
0を支持部材11と接触させた状態で移動させる場合に
は、オイル等で摩擦を軽減するのが好ましい。 【0041】移動体10の部材8は弾力性があるので、
移動体10の移動に伴う衝撃を緩衝させることができ、
また、タイヤと同様な感触を操縦者9に与えることがで
きるので、自動車等に乗っているような仮想体験を得ら
れる。 【0042】本発明の移動体制御装置は、例えば、フラ
イトシミュレータ、ジェットコースタのシミュレータ、
宇宙遊泳のシミュレータ、レーシングゲームのシミュレ
ータ、スノーボードのシミュレータ、スキーのシミュレ
ータ、自動車教習所等で使用されるシミュレータ等の駆
動装置として適用できる。 【0043】また、2以上の本発明の移動体制御装置の
内部又は外部を有線又は無線で接続することにより、対
戦型のゲーム機として使用することができる。 【0044】さらに、移動体10内に気体等を送入した
り、音声を流したり、ディスプレイ13に三次元映像を
表示したりして、移動体10に載っている者により現実
に近い仮想体験を与えることもできる。 【0045】なお、移動体10に電磁部材を取り付け、
支持部材11に永久磁石を取り付けてもよく、移動体1
0及び支持部材11の両方に電磁部材を取り付けてもよ
い。また、移動体10及び支持部材11等の形状は図示
されたものに限定されず、適宜変更することができる。 【0046】図7は、本発明の移動装置を示す説明図で
ある。図7(A)に示す本発明の移動装置は、本体20
に取り付けられた金属、永久磁石又は電磁部材21と、
移動すべき者Mの人体又は人体に装着されたウェア等の
装着物に取り付けられた金属、永久磁石又は電磁部材2
2と、を有し、金属、永久磁石又は電磁部材21、22
間に生じる磁力により、移動すべき者Mを本体20側に
移動させたり、本体20から離れる方向に移動させたり
することができる。この移動装置を用いれば、例えば宇
宙遊泳の際の移動等を容易に行うことができる。なお、
金属、永久磁石又は電磁部材21を移動できるように構
成してもよい。 【0047】図7(B)に示す本発明の移動装置は、本
体20に取り付けられた紐や棒23等に金属、永久磁石
又は電磁部材21が取り付けられている。移動すべき者
Mは、人体又は人体に装着されたウェア等の装着物に取
り付けられた金属、永久磁石又は電磁部材22を、紐や
棒23等に取り付けられた霞属、永久磁石又は電磁部材
21に接触させて、紐や棒23等を用いて移動すること
ができる。 【0048】図7(C)に示す本発明の移動装置は、本
体20に取り付けられた伸縮可能な伸縮部材24に金
属、永久磁石又は電磁部材21が取り付けられている。
移動すべき者Mは、人体又は人体に装着されたウェア等
の装着物に取り付けられた金属、永久磁石又は電磁部材
22を、伸縮部材24に取り付けられた金属、永久磁石
又は電磁部材21に接触させ、伸縮部材24を伸縮させ
ることにより移動することができる。 【0049】なお、電磁部材の場合には、磁力の方向及
び又は強度を制御する装置を設けてもよい。 【0050】図8(A)及び(B)は、本発明の静止装
置を示す説明図である。本発明の静止装置は、本体25
に取り付けられた金属、永久磁石又は電磁部材26と、
静止すべき者Sの人体又は人体に装着された装着物(図
8ではシューズ)に取り付けられた金属、永久磁石又は
電磁部材27と、を有し、金属、永久磁石又は電磁部材
26、27間に生じる磁力により、静止すべき者Sを本
体25に静止させることができる。 【0051】従来、宇宙服を着て人工衛星等の修理や部
品の組立等を行う場合、非常に不安定な状態で作業を行
わなければならなかった。また、安全紐等を用いて作業
者を静止させていたので、その取付作業等のために時間
を要していた。本発明の静止装置を用いれば、例えば、
宇宙空間等において、組立作業や修理作業等の各種の作
業等を安定した状態で行うことができ、かつ、瞬時に作
業者を静止させることもできる。 【0052】なお、電磁部材の場合には、磁力の方向及
び又は強度を制御する制御部28を設けてもよい。ま
た、電磁部材に電流を流しているときだけ本体25に静
止できるようにして、電磁部材に電流を加減して、本体
25上を自由に移動できるようにしてもよい。 【0053】また、本体25に電磁部材25aを設け、
移動路29に電磁部材29aを設け、隣接する電磁部材
25a、29aを交互にN極とS極に励磁することによ
り、本体25を水平移動できるようにしてもよい。 【0054】図9は、本発明の筋力・骨等の強化調整具
を示す説明図である。図9(A)に示すように、本発明
の筋力・骨等の強化調整具40は金属、永久磁石又は電
磁部材41を有し、人体又は人体に装着されたウェア等
の装着物の腕部、足部、肩部等に取り付けて、金属、永
久磁石又は電磁部材41間の反発力又は吸引力を利用し
て筋力や骨等を強化したり、調整したりするものであ
る。 【0055】筋力・骨等の強化調整具40は、例えば図
9(C)に示すように帯状に形成され、金属、永久磁石
又は電磁部材41と、その両端部に設けられたマジック
テープ(登録商標)等の接続部42とを有し、人体又は
人体に装着されたウェア等の装着物に巻いた後、接続部
42同士を接続することにより身に付ける。そして、例
えば図9(D)に示すように、筋力・骨等の強化調整具
40を装着した腕を曲げると金属、永久磁石又は電磁部
材41間に発生する磁力が発生しているので、腕の筋力
や骨等を強化・調整することができる。また、例えば図
9(B)に示すように、金属で作られたウェア43を着
て、永久磁石又は電磁部材41を有する調整具40を身
に付けて、筋力や骨等を強化・調整することもできる。 【0056】なお、電磁部材の場合には、リモコン等を
用いて、電磁部材に電流を流して励磁させてもよい。 【0057】本発明の筋力・骨等の強化調整具40によ
れば、ウェイトの代りに磁力を用いるので、従来の器具
に比べ軽量に作ることができ、持ち運びや取扱いに便利
であり、また、最適な箇所の筋力や骨等を強化・調整す
ることができる。従って、本発明の筋力・骨等の強化調
整具40は、健康維持用器具、スポーツトレーニング用
器具又はリハビリ用器具等として用いることができる。 【0058】本発明は、上記の実施の形態に限定される
ことはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の
範囲内において、種々の変更が可能である。例えば、金
属、永久磁石、電磁部材の形状、大きさ、取付位置等は
図面に示されたものに限らず、適宜変更することができ
る。 【0059】 【発明の効果】本発明の擬似重力発生装置によれば、本
体に取り付けられた金属、永久磁石又は電磁部材と、本
体内に入る者の人体又は人体に装着されたウェア等の装
着物に取り付けられた金属、永久磁石又は電磁部材との
間に生じる磁力の吸引力及び反発力により、本体内に擬
似重力環境を発生させることができる。従って、従来よ
りも簡単な構成で、かつ低コストで、地球上の同じ重力
状態を作り出すことができ、無重力状態、微小重力状
態、過大重力状態での人体機能低下を抑制することがで
きる。また、人体実験のような各種実験等を行うため
に、無重力状態、微小重力状態、過大重力状態等所望の
重力状態を作り出すことができる。 【0060】本発明の移動体制御装置によれば、移動体
を広範囲の角度で傾斜させることができ、かつ、移動体
を上下左右斜めに自由に回転させることができるので、
移動体に載っている者にさまざまな仮想体験を与えるこ
とができる。また、移動体を支持部材上に浮遊させた状
態で、傾斜させたり、回転させることができるので、摩
擦のほとんどない状態で移動体を円滑に移動させること
ができ、浮遊させず接触した状態であっても、オイル等
で摩擦を軽減して滑らかに移動させることもできる。 【0061】本発明の移動装置によれば、磁力を利用し
ているので、容易に移動することができる。 【0062】本発明の静止装置によれば、磁力を利用し
ているので、瞬時に安定した状態で静止することもでき
る。 【0063】本発明の筋力・骨等の強化調整具によれ
ば、ウェイトの代りに磁力を用いるので、従来の器具に
比べ軽量に作ることができ、持ち運びや取扱いに便利で
あり、また、最適な箇所の筋力や骨等を強化・調整する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態に係る擬似重力発生
装置を示す断面図である。 【図2】金属、永久磁石又は電磁部材がウェアに取り付
けられた状態を示す説明図である。 【図3】本発明の第2の実施の形態に係る擬似重力発生
装置を示す断面図である。 【図4】(A)及び(B)は、本発明の移動体制御装置
を示す断面図である。 【図5】(A)は移動体の外周面を示す正面図、(B)
及び(C)は支持部材の一部を示す説明図である。 【図6】本発明の他の形態の移動体制御装置を示し、
(A)は平面断面図、(B)は側断面図である。 【図7】(A)、(B)及び(C)は、本発明の移動装
置を示す説明図である。 【図8】(A)及び(B)は、本発明の静止装置を示す
説明図である。 【図9】本発明の筋力・骨等の強化調整具を示す説明図
である。 【図10】従来の仮想体験装置を示す斜視図である。 【符号の説明】 1:本体 2:金属、永久磁石又は電磁部材 3:金属、永久磁石又は電磁部材 4:ベッド 5:椅子 6:電磁部材 7:制御部 8:弾力性のある部材 9:操縦者 10:移動体 11:支持部材 12:操縦席 13:ディスプレイ 14:操縦桿・ハンドル 15:永久磁石 16:電磁部材 17:電線 18:制御部 19:取付台 20:本体 21:金属、永久磁石又は電磁部材 22:金属、永久磁石又は電磁部材 25:本体 26:金属、永久磁石又は電磁部材 27:金属、永久磁石又は電磁部材 28:制御部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】出入可能な本体と、 その本体の所定箇所に取り付けられた金属、永久磁石又
    は電磁部材と、 前記本体内に入る者の人体又は人体に装着されたウェア
    等の装着物に取り付けられた金属、永久磁石又は電磁部
    材と、を有し、 前記金属、永久磁石又は電磁部材間に生じる磁力によ
    り、本体内に擬似重力環境を発生させることを特徴とす
    る擬似重力発生装置。 【請求項2】前記本体内にある物体に取り付けられた金
    属、永久磁石又は電磁部材を有することを特徴とする請
    求項1に記載の擬似重力発生装置。 【請求項3】前記磁力の方向及び又は強度を制御する手
    段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の擬
    似重力発生装置。 【請求項4】移動体と、 その移動体の周囲を移動可能に支持する支持部材と、 前記移動体の所定箇所に取り付けられた永久磁石又は電
    磁部材と、 前記支持部材の所定箇所に取り付けられた永久磁石又は
    電磁部材と、 前記永久磁石又は電磁部材間の磁力の方向及び又は強度
    を制御して、前記移動体の移動を制御する手段と、 を有することを特徴とする移動体制御装置。 【請求項5】前記移動体は、前記支持部材に接触するゴ
    ム等の弾力性のある部材を有することを特徴とする請求
    項4に記載の移動体制御装置。 【請求項6】本体に取り付けられた金属、永久磁石又は
    電磁部材と、 移動すべき者の人体又は人体に装着されたウェア等の装
    着物に取り付けられた金属、永久磁石又は電磁部材と、
    を有し、 前記金属、永久磁石又は電磁部材間に生じる磁力によ
    り、移動すべき者を所望の方向に移動させることを特徴
    とする移動装置。 【請求項7】前記磁力の方向及び又は強度を制御する手
    段を有することを特徴とする請求項6に記載の移動装
    置。 【請求項8】本体に取り付けられた金属、永久磁石又は
    電磁部材と、 静止すべき者の人体又は人体に装着されたウェア等の装
    着物に取り付けられた金属、永久磁石又は電磁部材と、
    を有し、 前記金属、永久磁石又は電磁部材間に生じる磁力によ
    り、静止すべき者を本体に静止させることを特徴とする
    静止装置。【請求項9〉前記磁力の方向及び又は強度を
    制御する手段を有することを特徴とする請求項8に記載
    の静止装置。 【請求項10】人体又は人体に装着されたウェア等の装
    着物の所望の箇所に取り付けられ、金属、永久磁石又は
    電磁部材間の磁力により、筋力や骨等を強化・調整する
    ことを特徴とする筋力・骨等の強化調整具。
JP6602298A 1998-03-03 1998-03-03 磁力を利用した擬似重力発生装置、移動体制御装置、移動装置、静止装置及び筋力・骨等の強化調整具 Pending JPH11245898A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107416233A (zh) * 2017-07-13 2017-12-01 黄仕 太空风力舱

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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