JPH11245094A - 可動フレーム式プレス機 - Google Patents
可動フレーム式プレス機Info
- Publication number
- JPH11245094A JPH11245094A JP10095127A JP9512798A JPH11245094A JP H11245094 A JPH11245094 A JP H11245094A JP 10095127 A JP10095127 A JP 10095127A JP 9512798 A JP9512798 A JP 9512798A JP H11245094 A JPH11245094 A JP H11245094A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- load
- movable
- press
- frame
- actuator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B1/00—Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B7/00—Presses characterised by a particular arrangement of the pressing members
- B30B7/04—Presses characterised by a particular arrangement of the pressing members wherein pressing is effected in different directions simultaneously or in turn
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B11/00—Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
- B30B11/02—Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a ram exerting pressure on the material in a moulding space
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B15/00—Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
- B30B15/04—Frames; Guides
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Press Drives And Press Lines (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
- Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 １つのアクチュエータを用いて被加圧物の両
端から両軸プレス作業工程を可能にするとともに、両端
に掛かる荷重を均等にすることができるプレス機を提案
する。 【解決手段】 可動プレスフレーム２の２本の支柱を固
定ベースフレーム５の上面の両サイドに設けた摺動部を
介して自由にスライドできるようにし、可動プレスフレ
ーム２の自重以上の負荷がアクチュエータ６の可動ロッ
ド７に掛かると、その負荷の反作用により逆に可動プレ
スフレーム２が上昇するようになる。よって、両軸から
の荷重は常に等しくなるので被加圧物に均等な荷重を掛
けることができる。
端から両軸プレス作業工程を可能にするとともに、両端
に掛かる荷重を均等にすることができるプレス機を提案
する。 【解決手段】 可動プレスフレーム２の２本の支柱を固
定ベースフレーム５の上面の両サイドに設けた摺動部を
介して自由にスライドできるようにし、可動プレスフレ
ーム２の自重以上の負荷がアクチュエータ６の可動ロッ
ド７に掛かると、その負荷の反作用により逆に可動プレ
スフレーム２が上昇するようになる。よって、両軸から
の荷重は常に等しくなるので被加圧物に均等な荷重を掛
けることができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス加圧による
圧縮・減容・カシメ・圧入等の作業において１つのアク
チュエータの駆動加圧により、固定ベースフレームへの
作用とその反作用を利用して可動プレスフレームを移動
させることのできるプレス機に関するものである。
圧縮・減容・カシメ・圧入等の作業において１つのアク
チュエータの駆動加圧により、固定ベースフレームへの
作用とその反作用を利用して可動プレスフレームを移動
させることのできるプレス機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、プレス機は、被加圧物に対して１
つのアクチュエータを擁する一軸系のプレス方式が汎用
的に使用されているが、この方式では、加圧軸の上下方
向に圧力分布が生じ易いという欠点があった。また、こ
れを改良するために、上下二軸の加圧方式によるプレス
機も考案されているが、反対の方向からも荷重を加える
には、プレスフレームの両端にアクチュエータを設置し
なければならなかった。また、両端のアクチュエータか
ら荷重を加える時に、その圧力バランスを均等にするに
は精密なロードセルに依る荷重管理を行い、フィードバ
ックを掛けてアクチュエータを制御しなければならず、
非常に複雑で高価なものになるという問題があった。粉
体の金型プレス成形時においては、下パンチを予め挿入
したダイをスペーサーでかさ上げしておき、粉体を充填
後に上パンチを被せて仮荷重を掛けて粉体を圧縮後すぐ
に減圧しスペーサーを取り除いた後、再度、上パンチに
荷重を加えて上下パンチ間の粉体に伝わる圧力伝播を均
一にする方式が一般的に採用される。しかしながら、仮
荷重の設定次第で上下パンチの荷重バランスを取ること
が難しく、また、スペーサーを取り除くことや金型の自
立安定性及び下パンチの折損等を避けるために、下パン
チを短くして上パンチはダイ金型の長さより長く製作し
た方が望ましく、そのようにした際の脱型時には金型を
反転させて上パンチを下にして成形体を突き出すという
作業等、非常に面倒な作業をしなければならなかった。
つのアクチュエータを擁する一軸系のプレス方式が汎用
的に使用されているが、この方式では、加圧軸の上下方
向に圧力分布が生じ易いという欠点があった。また、こ
れを改良するために、上下二軸の加圧方式によるプレス
機も考案されているが、反対の方向からも荷重を加える
には、プレスフレームの両端にアクチュエータを設置し
なければならなかった。また、両端のアクチュエータか
ら荷重を加える時に、その圧力バランスを均等にするに
は精密なロードセルに依る荷重管理を行い、フィードバ
ックを掛けてアクチュエータを制御しなければならず、
非常に複雑で高価なものになるという問題があった。粉
体の金型プレス成形時においては、下パンチを予め挿入
したダイをスペーサーでかさ上げしておき、粉体を充填
後に上パンチを被せて仮荷重を掛けて粉体を圧縮後すぐ
に減圧しスペーサーを取り除いた後、再度、上パンチに
荷重を加えて上下パンチ間の粉体に伝わる圧力伝播を均
一にする方式が一般的に採用される。しかしながら、仮
荷重の設定次第で上下パンチの荷重バランスを取ること
が難しく、また、スペーサーを取り除くことや金型の自
立安定性及び下パンチの折損等を避けるために、下パン
チを短くして上パンチはダイ金型の長さより長く製作し
た方が望ましく、そのようにした際の脱型時には金型を
反転させて上パンチを下にして成形体を突き出すという
作業等、非常に面倒な作業をしなければならなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プレスフレ
ームを可動式にしたことにより、１つのアクチュエータ
の駆動だけで被加圧物の両端からのプレス加圧を可能に
し、かつ両端からの荷重を均等に制御することができ、
被加圧物の圧力分布を大幅に均一化させることが可能で
ある。また、粉体プレス時に於いても両軸成形から成形
体脱型に至る工程数を減少させることができ、作業性を
向上させたプレス機を提供することにある。
ームを可動式にしたことにより、１つのアクチュエータ
の駆動だけで被加圧物の両端からのプレス加圧を可能に
し、かつ両端からの荷重を均等に制御することができ、
被加圧物の圧力分布を大幅に均一化させることが可能で
ある。また、粉体プレス時に於いても両軸成形から成形
体脱型に至る工程数を減少させることができ、作業性を
向上させたプレス機を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、プレスフレー
ムを可動できるようにするため、従来のようにプレスフ
レームをベース台座等に固定せず、自由に上下もしくは
左右に移動できるようにしたことによって、１つのアク
チュエータだけで両端から荷重を同時に加えることが可
能となる。以下に本発明の基本的構造及び原理を図面を
参照して説明する。図１は、本発明の基本構造を示す原
理図である。可動プレスフレーム２と固定ベースフレー
ム５は、それぞれ独立しており、可動プレスフレーム２
の支柱は固定ベースフレーム５の摺動部を介して自由に
スライドすることができる。可動プレスフレーム２と固
定ベースフレーム５が接触する摺動部は、一般的に極力
摩擦抵抗を小さくするために、例えば、可動プレスフレ
ーム２の支柱は磨いたロッドを使用し、固定ベースフレ
ーム５の摺動面にはボールベアリングや潤滑剤等を用い
て、可動プレスフレーム２の自重以外は殆ど負荷が掛か
らないように工夫してある。次に作動の原理を図１で説
明する。アクチュエータ６を液圧、空気圧又はネジ式等
の任意の駆動源を用いて作動させ、可動ロッド７を下へ
移動させていく。予め、固定ベースフレーム５の上面に
セットされた治具（下パンチ９とスペーサー４）と被加
圧物３及びその上の上パンチは接触させてある。可動ロ
ッド７をさらに降下させ、上パンチを押し始めると可動
ロッド７に加圧のために負荷が掛かり、荷重計１の指針
が動き始める。そして、可動プレスフレーム２の自重以
上の負荷が可動ロッド７に掛かると、可動ロッド７と上
パンチ８の境界面で作用と反作用によって逆に可動プレ
スフレーム２を持ち上げていき下から下パンチ９を押し
上げる。これは、ニュートン力学の第３法則「作用と反
作用」を利用したもので、荷重が大きくなればなるほど
可動プレスフレーム２と固定ベースフレーム５の間で発
生する摺動による摩擦抵抗と自重の負荷は無視できる数
値となり、被加圧物の両端での荷重をほぼ均等にするこ
とが可能である。上記は、上下軸を例にして説明した
が、左右軸のみならず、あらゆる方向の二軸に対して有
効である。また、無重力系内では、摺動部での摩擦抵抗
だけが、被加圧物の両端の荷重差である。
ムを可動できるようにするため、従来のようにプレスフ
レームをベース台座等に固定せず、自由に上下もしくは
左右に移動できるようにしたことによって、１つのアク
チュエータだけで両端から荷重を同時に加えることが可
能となる。以下に本発明の基本的構造及び原理を図面を
参照して説明する。図１は、本発明の基本構造を示す原
理図である。可動プレスフレーム２と固定ベースフレー
ム５は、それぞれ独立しており、可動プレスフレーム２
の支柱は固定ベースフレーム５の摺動部を介して自由に
スライドすることができる。可動プレスフレーム２と固
定ベースフレーム５が接触する摺動部は、一般的に極力
摩擦抵抗を小さくするために、例えば、可動プレスフレ
ーム２の支柱は磨いたロッドを使用し、固定ベースフレ
ーム５の摺動面にはボールベアリングや潤滑剤等を用い
て、可動プレスフレーム２の自重以外は殆ど負荷が掛か
らないように工夫してある。次に作動の原理を図１で説
明する。アクチュエータ６を液圧、空気圧又はネジ式等
の任意の駆動源を用いて作動させ、可動ロッド７を下へ
移動させていく。予め、固定ベースフレーム５の上面に
セットされた治具（下パンチ９とスペーサー４）と被加
圧物３及びその上の上パンチは接触させてある。可動ロ
ッド７をさらに降下させ、上パンチを押し始めると可動
ロッド７に加圧のために負荷が掛かり、荷重計１の指針
が動き始める。そして、可動プレスフレーム２の自重以
上の負荷が可動ロッド７に掛かると、可動ロッド７と上
パンチ８の境界面で作用と反作用によって逆に可動プレ
スフレーム２を持ち上げていき下から下パンチ９を押し
上げる。これは、ニュートン力学の第３法則「作用と反
作用」を利用したもので、荷重が大きくなればなるほど
可動プレスフレーム２と固定ベースフレーム５の間で発
生する摺動による摩擦抵抗と自重の負荷は無視できる数
値となり、被加圧物の両端での荷重をほぼ均等にするこ
とが可能である。上記は、上下軸を例にして説明した
が、左右軸のみならず、あらゆる方向の二軸に対して有
効である。また、無重力系内では、摺動部での摩擦抵抗
だけが、被加圧物の両端の荷重差である。
【０００５】
【実施例】以下に本発明における粉体成形プレス機の実
施例を図２〜４を参照して説明する。図２及び図３・図
４は、薬品やセラミックス等の微粉体を金型プレス成形
する時のフロー図である。先ず初めに、図２の固定ベー
スフレーム１５上にダイ金型１３の下から挿入した下パ
ンチ１９と、ダイ金型１３を支えるスペーサー１４をセ
ットする。次にダイ金型１３の中に粉体を充填し、上パ
ンチ１８をその上に被せる。これでプレス準備完了であ
る。駆動源１０からハンドポンプもしくは電動ポンプ等
でシリンダー１６に作動オイルを送り込む。するとピス
トンロッド１７が、下方へ動き始め上パンチ１８を押し
込んでいき、粉体の圧縮成形が開始される。粉体が固ま
り始めると、ダイ金型側壁に圧力が生じて上パンチ荷重
が下パンチに１００％伝わらなくなる。すると、上パン
チ荷重が下パンチ荷重より高くなりその差が可動プレス
フレーム１２の自重と固定ベースフレーム１５との摺動
抵抗の和より大きくなると、可動プレスフレーム１２は
ピストンロッド１７と上パンチ１８の接面を支点として
作用・反作用により、持ち上がり始める。図３は可動プ
レスフレーム１２が上昇し始め、下パンチ１９からの荷
重が増大しだし、粉体を上下から均等な圧縮荷重になる
まで圧縮をしている状態を示している。その後は、上下
パンチの荷重差は、常に可動プレスフレームの自重と僅
かの摩擦抵抗だけで、任意の設定荷重まで上下均一に圧
縮を続ける。以下に図４で圧縮されたプレス成形体２２
の取り出し方を説明する。ピストンロッド１７を一度圧
力解放して上昇させ、脱型用アダプター２１を上パンチ
の上から被せ、再度ピストンロッド１７をゆっくり下降
させる。図４のようにダイ金型１３の下のスペーサー１
４を取り除いておくと、ダイ金型１３とプレス成形体２
２との側圧の大きさにより、ダイ金型１３が押し下げら
れるか、可動フレーム固定ロッド２３が押し上げられる
かが決定される。つまり、プレス成形体は、側圧荷重が
可動プレスフレーム１２の自重とその摺動部の摩擦抵抗
による負荷荷重の和より小さいと、ダイ金型１３は下降
し、大きいと可動フレーム固定ロッド２３により押し上
げられる。この動作を繰り返してプレス成形体は脱型さ
れる。図４の可動フレーム固定ロッド２３は、被加圧物
の寸法、形状等によって複数個の設置をしても構わな
い。このようにしてプレス成形された圧縮成形体は、上
下より均等に加圧されている。これは、通常の両軸プレ
ス金型成形で観察することのできる成形体の中心付近
に、粉体の移動しない界面が発生し、帯状のラインを呈
することによって確認することができる。この帯状ライ
ンが成形体の中央に呈していれば、帯状ラインを中心に
粉体が上下から均等に圧縮移動し、密度分布はより均等
となり、高密度均質な成形体を得ることができるのであ
る。この可動フレーム式プレス機の実験機を使用して、
セラミックス粉体の圧縮成形テストをすることにより、
上記の帯状ラインが成形体の中央に呈することを確認し
た。この時、スペーサー１４は、取り除かずにそのまま
任意の最終圧力まで加圧してしてから脱型したが、従来
の技術のように仮荷重を加えた後にスペーサー１４を取
り除き、再加圧しても同様の結果が得られた。よって、
作業上の操作は、スペーサー１４を取り除かない方が一
工程省けて簡便となる。また、両軸からピストンで加圧
しても条件次第では帯状ラインを成形体の中心にするこ
とが可能であったが、ばらつきが多く、粉体の種類によ
っても側圧や、粉体とダイ金型１３の摩擦抵抗が変化す
るため、精密な制御を必要とし、条件設定が非常に困難
であった。
施例を図２〜４を参照して説明する。図２及び図３・図
４は、薬品やセラミックス等の微粉体を金型プレス成形
する時のフロー図である。先ず初めに、図２の固定ベー
スフレーム１５上にダイ金型１３の下から挿入した下パ
ンチ１９と、ダイ金型１３を支えるスペーサー１４をセ
ットする。次にダイ金型１３の中に粉体を充填し、上パ
ンチ１８をその上に被せる。これでプレス準備完了であ
る。駆動源１０からハンドポンプもしくは電動ポンプ等
でシリンダー１６に作動オイルを送り込む。するとピス
トンロッド１７が、下方へ動き始め上パンチ１８を押し
込んでいき、粉体の圧縮成形が開始される。粉体が固ま
り始めると、ダイ金型側壁に圧力が生じて上パンチ荷重
が下パンチに１００％伝わらなくなる。すると、上パン
チ荷重が下パンチ荷重より高くなりその差が可動プレス
フレーム１２の自重と固定ベースフレーム１５との摺動
抵抗の和より大きくなると、可動プレスフレーム１２は
ピストンロッド１７と上パンチ１８の接面を支点として
作用・反作用により、持ち上がり始める。図３は可動プ
レスフレーム１２が上昇し始め、下パンチ１９からの荷
重が増大しだし、粉体を上下から均等な圧縮荷重になる
まで圧縮をしている状態を示している。その後は、上下
パンチの荷重差は、常に可動プレスフレームの自重と僅
かの摩擦抵抗だけで、任意の設定荷重まで上下均一に圧
縮を続ける。以下に図４で圧縮されたプレス成形体２２
の取り出し方を説明する。ピストンロッド１７を一度圧
力解放して上昇させ、脱型用アダプター２１を上パンチ
の上から被せ、再度ピストンロッド１７をゆっくり下降
させる。図４のようにダイ金型１３の下のスペーサー１
４を取り除いておくと、ダイ金型１３とプレス成形体２
２との側圧の大きさにより、ダイ金型１３が押し下げら
れるか、可動フレーム固定ロッド２３が押し上げられる
かが決定される。つまり、プレス成形体は、側圧荷重が
可動プレスフレーム１２の自重とその摺動部の摩擦抵抗
による負荷荷重の和より小さいと、ダイ金型１３は下降
し、大きいと可動フレーム固定ロッド２３により押し上
げられる。この動作を繰り返してプレス成形体は脱型さ
れる。図４の可動フレーム固定ロッド２３は、被加圧物
の寸法、形状等によって複数個の設置をしても構わな
い。このようにしてプレス成形された圧縮成形体は、上
下より均等に加圧されている。これは、通常の両軸プレ
ス金型成形で観察することのできる成形体の中心付近
に、粉体の移動しない界面が発生し、帯状のラインを呈
することによって確認することができる。この帯状ライ
ンが成形体の中央に呈していれば、帯状ラインを中心に
粉体が上下から均等に圧縮移動し、密度分布はより均等
となり、高密度均質な成形体を得ることができるのであ
る。この可動フレーム式プレス機の実験機を使用して、
セラミックス粉体の圧縮成形テストをすることにより、
上記の帯状ラインが成形体の中央に呈することを確認し
た。この時、スペーサー１４は、取り除かずにそのまま
任意の最終圧力まで加圧してしてから脱型したが、従来
の技術のように仮荷重を加えた後にスペーサー１４を取
り除き、再加圧しても同様の結果が得られた。よって、
作業上の操作は、スペーサー１４を取り除かない方が一
工程省けて簡便となる。また、両軸からピストンで加圧
しても条件次第では帯状ラインを成形体の中心にするこ
とが可能であったが、ばらつきが多く、粉体の種類によ
っても側圧や、粉体とダイ金型１３の摩擦抵抗が変化す
るため、精密な制御を必要とし、条件設定が非常に困難
であった。
【０００６】
【発明の効果】本発明の可動フレーム式プレス機は、１
つのアクチュエータだけで両軸からプレス加圧をするこ
とができる優れたプレス機であり、かつ、両軸からの荷
重は、可動プレスフレームの自重と固定ベースフレーム
との摺動摩擦抵抗を除けば、均一である。よって、加圧
する両端にアクチュエータを設置する必要は無くなるの
で、簡便なプレス機となり、また精密な制御をする必要
もなくなる。本発明により、あらゆるプレス作業工程に
おいて、被加圧物の両端で荷重管理をしなくても均等荷
重を掛けることが可能となり、粉体圧縮成形や減容、カ
シメ・圧入等のプレス工程で均等荷重が必要な時にその
要求に応えることができるものである。
つのアクチュエータだけで両軸からプレス加圧をするこ
とができる優れたプレス機であり、かつ、両軸からの荷
重は、可動プレスフレームの自重と固定ベースフレーム
との摺動摩擦抵抗を除けば、均一である。よって、加圧
する両端にアクチュエータを設置する必要は無くなるの
で、簡便なプレス機となり、また精密な制御をする必要
もなくなる。本発明により、あらゆるプレス作業工程に
おいて、被加圧物の両端で荷重管理をしなくても均等荷
重を掛けることが可能となり、粉体圧縮成形や減容、カ
シメ・圧入等のプレス工程で均等荷重が必要な時にその
要求に応えることができるものである。
【図１】・・・本発明の基本的構造の原理図
【図２】・・・図１の基本的構造を利用した粉体成形プ
レス機のフローを示す断面図
レス機のフローを示す断面図
【図３】・・・図２の粉体の圧縮時に可動プレスフレー
ムが上昇した時のフローを示す断面図
ムが上昇した時のフローを示す断面図
【図４】・・・脱型用アダプターを装着し、プレス成形
品を押し出して脱型している時のフローを示す断面図
品を押し出して脱型している時のフローを示す断面図
１，１１ 荷重計 ９，１９ 下パ
ンチ ２，１２ 可動プレスフレーム １０ 駆動源 ３ 被加圧物 １３ ダイ金型 ４，１４ スペーサー １６ シリンダー ５，１５ 固定ベースフレーム １７ ピストンロ
ッド ６ アクチュエータ ２１ 脱型用アダ
プター ７ 可動ロッド ２２ プレス成形
体 ８，１８ 上パンチ ２３ 可動フレー
ム固定ロッド
ンチ ２，１２ 可動プレスフレーム １０ 駆動源 ３ 被加圧物 １３ ダイ金型 ４，１４ スペーサー １６ シリンダー ５，１５ 固定ベースフレーム １７ ピストンロ
ッド ６ アクチュエータ ２１ 脱型用アダ
プター ７ 可動ロッド ２２ プレス成形
体 ８，１８ 上パンチ ２３ 可動フレー
ム固定ロッド
Claims (1)
- 【請求項１】固定ベースフレームと可動ロッドを持つア
クチュエータ付き可動プレスフレームと該アクチュエー
タに連動する可動ロッドよりなり、該アクチュエータの
作動で可動ロッドより被加圧物に加圧するに際し、可動
フレームの自重以上のプレス荷重が発生すると、可動フ
レームが移動し、両軸加圧する機構を有することを特徴
とする可動フレーム式プレス機。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10095127A JPH11245094A (ja) | 1998-03-03 | 1998-03-03 | 可動フレーム式プレス機 |
| KR1019980024388A KR100297192B1 (ko) | 1998-03-03 | 1998-06-26 | 가동 프레임식 프레스 |
| US09/260,065 US6167802B1 (en) | 1998-03-03 | 1999-03-02 | Sliding frame press |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10095127A JPH11245094A (ja) | 1998-03-03 | 1998-03-03 | 可動フレーム式プレス機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11245094A true JPH11245094A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=14129169
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10095127A Pending JPH11245094A (ja) | 1998-03-03 | 1998-03-03 | 可動フレーム式プレス機 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6167802B1 (ja) |
| JP (1) | JPH11245094A (ja) |
| KR (1) | KR100297192B1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107557093A (zh) * | 2017-11-08 | 2018-01-09 | 王关根 | 一种多功能煤饼制造设备 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU2002215124A1 (en) * | 2001-11-20 | 2003-06-10 | Marc Gibson-Collinson | An arrangement for a double-acting press |
| US20060016233A1 (en) * | 2004-07-23 | 2006-01-26 | Schoch Daniel A | Vibration severity monitor for a press die |
| EP1952696A1 (en) * | 2007-02-01 | 2008-08-06 | Nestec S.A. | A method and apparatus for making centre-filled shaped food products |
| CN103692510A (zh) * | 2013-12-12 | 2014-04-02 | 余成月 | 拼木冷压机 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US435212A (en) * | 1890-08-26 | Compound press | ||
| JPS5919098A (ja) * | 1982-07-23 | 1984-01-31 | Uchiyama Mfg Corp | ロ−タリ−式加圧装置 |
| EP0274702B1 (en) * | 1986-12-18 | 1992-03-18 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Molding process and device therefor |
| JPH0777679B2 (ja) | 1986-12-31 | 1995-08-23 | 明 平井 | 粉体成型装置 |
| US5215010A (en) * | 1992-03-13 | 1993-06-01 | Johnson Jerome A | Free-ranging bi-directional shop press |
| JPH05315175A (ja) * | 1992-05-14 | 1993-11-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気回路部品の製造方法および成形金型 |
-
1998
- 1998-03-03 JP JP10095127A patent/JPH11245094A/ja active Pending
- 1998-06-26 KR KR1019980024388A patent/KR100297192B1/ko not_active IP Right Cessation
-
1999
- 1999-03-02 US US09/260,065 patent/US6167802B1/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107557093A (zh) * | 2017-11-08 | 2018-01-09 | 王关根 | 一种多功能煤饼制造设备 |
| CN107557093B (zh) * | 2017-11-08 | 2018-11-20 | 绍兴上虞宏叶机械设备有限公司 | 一种多功能煤饼制造设备 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US6167802B1 (en) | 2001-01-02 |
| KR100297192B1 (ko) | 2001-08-07 |
| KR19990076470A (ko) | 1999-10-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4974806B2 (ja) | 積層免震ベアリングの製造方法およびそれに用いられるプラグ体成形装置 | |
| JPH11245094A (ja) | 可動フレーム式プレス機 | |
| CN111283188A (zh) | 一种金属粉末冶金成型加工工艺 | |
| RU2370363C2 (ru) | Способ и установка для формования керамических панелей или плиток | |
| CN102548745B (zh) | 粉体的压缩成形方法及其装置 | |
| CN107020767A (zh) | 一种全自动粉末颗粒压制成型机 | |
| EP1741504B1 (en) | Method and apparatus for squeezing foundry sand | |
| JPH0314559B2 (ja) | ||
| CN2243976Y (zh) | 双面液压成型机 | |
| JPH04147798A (ja) | 粉末成形プレスにおける成形品のクラック除去方法および装置 | |
| JPH04319099A (ja) | 段付き形状圧粉体の成形方法、およびその成形装置 | |
| JP2010184293A (ja) | 粉体の圧縮成形方法ならびにその装置 | |
| JPH0154172B2 (ja) | ||
| JPS6330847B2 (ja) | ||
| JP2002115003A (ja) | 粉末成形装置 | |
| JPH0716795A (ja) | 粉末成形プレス | |
| CN114833921A (zh) | 马达驱动粉末成型机 | |
| JPH0354037B2 (ja) | ||
| RU2415730C1 (ru) | Устройство для обработки металлов давлением | |
| JP3872138B2 (ja) | 粉末成形装置 | |
| JPS6330361B2 (ja) | ||
| JP3453408B2 (ja) | クランプ手段付きのプレス装置 | |
| JP2009101391A (ja) | 機差模擬プレスとその剛性調整方法 | |
| JP2009178726A (ja) | プレス機械とその調節方法 | |
| CN114910335A (zh) | 压片机以及使用压片机制造样片的方法 |