JPH11245090A - スクリュープレス式圧搾機 - Google Patents

スクリュープレス式圧搾機

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JPH11245090A
JPH11245090A JP5520198A JP5520198A JPH11245090A JP H11245090 A JPH11245090 A JP H11245090A JP 5520198 A JP5520198 A JP 5520198A JP 5520198 A JP5520198 A JP 5520198A JP H11245090 A JPH11245090 A JP H11245090A
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screw
squeezed
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press
pressure
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JP5520198A
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Nobuyoshi Fukui
信義 福井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スクリュープレス式圧搾機においてスクリュー
回転速度を大きくすると、スクリュー回転翼は直刃であ
るため、入口付近の流動性のある被圧搾物は反動で回転
翼を乗り越えて入口側に逆戻りする点で、スクリュー回
転速度は自ずから制限されて処理量も制限される。 【解決手段】透水性を有するスクリーン部材で構成され
た外筒の両端部に、被圧搾物の入口部と出口部が形成さ
れ、外筒の内部に、外周面に螺旋状スクリュー回転翼3
2が固定された回転軸31が配設され、スクリュー回転
翼32の隣接する翼相互間に形成された被圧搾物搬送空
間の容積が、入口部から出口部に向って漸減されたスク
リュープレス式圧搾機において、スクリュー回転翼32
の先端部における搬送方向側の側面を、少なくとも入口
部の直後から搬送方向所定長さに亘って、搬送方向側に
傾斜32a、32fさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品や飼料の圧搾
又は脱水加工等に好適なスクリュープレス式圧搾機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】食品や飼料の圧搾又は脱水加工等に使用
されるスクリュープレス式圧搾機の一例を図5〜図7を
参照して以下に説明する(特許番号第2519460
号)。まず図5において(1)は機台、(2)はホッパ
ー、(3)は外筒、(4)は内筒、(5)はケーキ出
口、(6)は第1モータ、(7)は搬送空間、(8)は
螺旋状スクリュー回転翼である。
【0003】上記機台(1)は水平に据え置かれ、その
一端部側に被圧搾物の投入口としてのホッパー(2)が
立設される。外筒(3)はホッパー(2)から機台
(1)の他端側に向かって略水平で位置固定状に配設さ
れる共に、外筒(3)内に内筒(4)が同軸で回転自在
に配設され、内筒(4)と外筒(3)の他端部間にケー
キ出口(5)を設けている。
【0004】上記内筒(4)はホッパー(2)内を貫通
していて、その一端部が出力の大きい第1モータ(6)
に連動連結され、図5中矢印(A)方向に回転駆動され
るものであって、略3等分した中央部を機台(1)の他
端部側に向かって拡がる円錐形に形成し、円錐部(4
a)の両側に小径軸部(4b)と大径円筒部(4c)と
を連設して構成され、この内、大径円筒部(4c)は、
被圧搾物の圧搾により生成される搾り液を通す簀の子状
スクリーン部材(S)によって形成され、又、円錐部
(4a)及び小径軸部(4b)は搾り液を通さない盲板
により形成されている。
【0005】上記外筒(3)は全体が被圧搾物の搾り液
を通す簀の子状スクリーン部材(S)により構成されて
おり、ホッパー出口(2a)に臨む一端部から円錐部
(4a)の大径端部上に位置する中間部までを大径円筒
状に形成し、大径円筒部(3a)から内筒(4)の大径
円筒部(4c)の端部上までの部分(3b)をケーキ出
口(5)側に向かってすぼまる円錐形に形成している。
従って、外筒(3)と内筒(4)との間には、径方向断
面積がホッパー出口(2a)側で最大で、ケーキ出口
(5)側に向かって次第に小さくなる搬送空間(7)が
形成されるのであり、搬送空間(7)からホッパー
(2)に到る空間に亘って、内筒(4)に溶接等により
固着したスクリュー回転翼(8)を配設している。
【0006】上記スクリュー回転翼(8)は内筒(4)
の駆動回転によって外筒(3)の内周面に略摺接する状
態で回転し、その螺旋作用により、ホッパー(2)から
投入された被圧搾物を回転方向に回転させながらケーキ
出口(5)側に向かって搬送する。そして、スクリュー
回転翼(8)によって搬送空間(7)が、ケーキ出口
(5)に向かって次第に狭くなる複数の搬送室(7a)
に区画され、被圧搾物をより狭い搬送室(7a)へと搬
送して行く過程で、被圧搾物を次第に加圧脱水し、これ
によって搾出された搾り液が外筒(3)のスクリーンを
通じて外部に排出されると共に、内筒大径円筒部(4
c)のスクリーンを通じて内筒内に流入し、この圧搾に
より生成されたケーキはケーキ出口(5)から外部に吐
出される。
【0007】上記スクリーン部材(S)は、図6(a)
(b)に示すように、断面が略二等辺三角形を呈するス
テンレス鋼製の条材(25)を所要の間隙(t)を設け
て多数本並列状に配置すると共に、この並列状態で各条
材(25)をやや傾斜状に変位させ、この変位姿勢を保
持した状態で、各条材(25)と略直交して配置された
水滴状もしくは平板状の連結用条材(26a)又は(2
6b)を溶接一体化したものである。このように各条材
(25)の底面側で狭く、その尖端側で広い断面扇形の
スリット状間隙(t)を各条材(25)間に介在させた
簀の子状スクリーン部材(S)によって外筒(3)と内
筒(4)を構成する。
【0008】そして、圧搾過程において外筒(7)及び
内筒大径円筒部(4c)の搬送空間(7)に臨む両周面
は間隙(t)の開口が狭く、受圧面が広い上に、各条材
(25)が三角形状をしていて受圧方向に対する強度が
大きいため、被圧搾物に高圧の圧搾圧を付与して強力な
脱水或は圧搾を行うことが出来る。又、狭い間隙(t)
の中に入り込んだ被圧搾部中の夾雑物は、扇形に広がる
間隙(t)から全く滞留することなく速やかに抜け出て
いく。
【0009】又、内筒大径円筒部(4c)内には、内部
に溜まった搾り液を真空吸引により外部に排出する真空
吸引装置(9)が組込まれている。上記真空吸引装置
(9)は大径円筒部(4c)の軸芯に設けた吸引パイプ
(10)の一端を、円錐部(4a)と大径円筒部(4
c)とを隔てる隔壁(11)に溶接して一端開口部を気
密に閉塞すると共に、吸引パイプ(10)の他端を、機
台(1)の他端部に設置した真空ポンプ(12)の吸気
路に気密、且つ、回転自在に取り付ける一方、図6
(c)の縦断面図に示すように、吸引パイプ(10)と
大径円筒部(4c)との間に形成された閉塞空間を仕切
壁(13)によって径方向に複数(図では4つ)に分割
すると共に、閉塞空間を隔壁(14)によって軸方向に
複数(図では2つ)に分割して、搾り液が侵入する所要
数の液溜め室(15)を形成し、更に各液溜め室(1
5)と連通する誘導パイプ(16)を吸引パイプ(1
0)中に臨ませた構成を有している。尚、図5中、(1
7)は真空ポンプ(12)の吸気路途中に設けた真空
計、(18)は真空ポンプ(12)の吐出路に設けた流
量調整弁である。
【0010】上記真空吸引装置(9)は圧搾稼動時にお
いて、吸引パイプ(10)が内筒(4)と共に矢印
(A)方向に回転し、これに伴って全方向から搾り液が
各液溜め室(15)に侵入する。各液溜め室(15)も
吸引パイプ(10)と共に同方向に回転するものである
ため、これに侵入した搾り液は各液溜め室(15)に滞
留することなく、誘導パイプ(16)を介して効率良く
吸引パイプ(10)の中に吸引され、更に真空ポンプ
(12)の吐出路から外部へと排出されるのである。
尚、真空吸引装置以外の搾り液排出手段を用いても良
い。
【0011】一方、ケーキ出口(5)にはケーキの吐出
圧を一定に保持し、或は任意に調節するための吐出圧自
動調整装置(19)を設けている。上記吐出圧自動調整
装置(19)は、図5及び図7に示すように、内筒
(4)の大径円筒部(4c)と略同径の筒部を有する回
転ドラム(20)を大径円筒部(4c)の端部に突合わ
せ状に対向させて、吸引パイプ(10)上にベアリング
(21)を介して回転自在に支持すると共に、回転ドラ
ム(20)上にスクリュー回転翼(8)とは逆向きのス
クリュー形をなす回転翼(22)を溶接等により固着す
る。一方、回転ドラム(20)を機台(1)の他端側に
設けた出力小の第2モータ(23)と連動連結して、第
2モータ(23)により内筒(4)の回転方向とは逆方
向(図5中矢印(B)方向)に回転させることにより、
ケーキ出口(5)から排出されるケーキを回転翼(2
2)によって削り取るように構成され、更にケーキ出口
(5)近傍の搬送室(7a)部分にケーキ内圧を計測す
るためのダイアフラム式圧力計(24)を設け、圧力計
(24)に第2モータ(23)を電気的に連動させ、
又、第2モータ(23)としてインバータ圧力調整モー
タを使用することにより、回転ドラム(20)の回転速
度を任意に調節することが出来るようにし、これによっ
てケーキの吐出圧の調整を図っている。
【0012】又、ケーキ出口(5)付近は内筒大径円筒
部(4c)の端部は所要寸法、例えば50mm程度だけ
盲板で形成し、又、回転ドラム(20)の周りの外筒
(3)の端部も同様に盲板で形成して、ケーキ出口
(5)に達した搾り液がケーキ内に戻るのを防止する構
造としている。
【0013】上記構成によれば、ホッパー(2)から連
続して投入される被圧搾物はスクリュー回転翼(8)に
より順次搬送空間(7)に搬送され、小径軸部(4b)
周りの搬送室(7a)では弱い圧搾圧を受け、その後、
円錐部(4a)に到って徐々に高圧で圧搾される。円錐
部(4a)までの圧搾過程では、圧搾後、搬送室(7
a)に残るケーキは未だ固形化が進行するまでには至っ
ていないので、搾り液は専ら外筒(3)のスクリーンを
経て外部に排出される。ケーキ内層に生成された搾り液
は内筒(4)のスクリーンから吸引パイプ(10)を経
て外部に排出されるので、水泡の発生が抑制され、脱水
効果が著しく向上する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、処理量増大を図ってスクリュー回転速度を大きくし
た場合、搬送抵抗が大きくなると共にスクリュー回転翼
(8)は平坦な直刃であるため、入口近傍の含水率大
(50%以上)で流動性のある被圧搾物は反動で回転翼
(8)を乗り越えて入口側に逆戻りしてしまう点で、そ
のため、スクリュー回転速度は自ずから制限され、現
状、約10回転/分が限界で、同時に処理量も制限され
る。
【0015】本発明の目的は、スクリュー回転速度を大
きくしても被圧搾物の逆戻りが防止されて処理量を増大
出来るスクリュープレス式圧搾機を提供することであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、透水性を有す
るスクリーン部材で構成された外筒の両端部に、被圧搾
物の入口部と出口部が形成され、上記外筒の内部に、外
周面に螺旋状スクリュー回転翼が固定された回転軸が配
設され、上記スクリュー回転翼の隣接する翼相互間に形
成された被圧搾物搬送空間の容積が、上記入口部から出
口部に向って漸減されたスクリュープレス式圧搾機にお
いて、上記スクリュー回転翼の先端部における搬送方向
側の側面を、少なくとも上記入口部の直後から搬送方向
所定長さに亘って、搬送方向側に傾斜させたことを特徴
とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係るスクリュープレス式
圧搾機の実施の形態を図1〜図4を参照して以下に説明
する。本発明の特徴は、スクリュー回転翼の先端部にお
ける搬送方向側の側面を、少なくとも入口部の直後から
搬送方向所定長さに亘って、搬送方向側に傾斜させたこ
とで、その実施の形態を図1を参照して示す。まず図1
(a)(b)は本発明に係るスクリュー回転翼(32)
の正面図と要部拡大図を示し、スクリュー回転翼(3
2)は、後述する外筒内に回転自在に配設された回転軸
(31)の周面に軸方向に沿って溶接等で固着される。
【0018】ここで、図1(b)に示すように、スクリ
ュー回転翼(32)の断面形状を外筒の入口部直後から
回転軸中央部{円錐部(31a)}付近まで搬送方向に
湾曲した所定曲率(θ)の碗状回転翼(32a)に形成
することにより先端部における搬送方向側の側面を搬送
方向に傾斜させ、それ以後、直刃(32d)とする。そ
うすると、入口部から中央部付近まで比較的、含水率が
大きい流動性のある被圧搾物を搬送しつつ圧搾する際、
被圧搾物がスクリュー回転翼(32)を乗り越えること
が困難となり、スクリュー回転速度を大きくしても逆戻
りを確実に防止出来る。又、被圧搾物は入口部から中央
部付近まで搬送及び圧搾される間に含水率が約半減して
固形化が進行するため、以後の被圧搾物の逆戻りは起き
難くなり、直刃で良い。又、図1(c)に示すように、
スクリュー回転翼(32)の先端部(32f)における
搬送方向側の側面を部分的に搬送方向に単に屈曲又は湾
曲させて傾斜させるだけでも良い。
【0019】次に、図1(b)に示すように、スクリュ
ー回転翼(32)の先端部に搬送方向にフランジ部(3
2b)を設けると、より確実に被圧搾物の逆流を防止出
来る。上記フランジ部(32b)はホッパー直後から一
回転半(540゜)の範囲で突出させる。この時、回転
翼形状の急激な変化を回避するため、碗状回転翼(32
a)の曲率(θ)又は図1(c)の先端部(32f)の
傾斜角、及びフランジ部(32b)の幅(D)を搬送方
向に漸減する。
【0020】尚、入口部のホッパーから直接、被圧搾物
が投入される回転翼部分(32c)は投入を妨げないよ
うに直刃とし、その直後から碗状回転翼(32a)に形
成することが望ましい。更に、図1(b)(d)に示す
ように、フランジ部(32b)の出口側の板厚(Wa)
を入口側の板厚(Wb)よりやや小さくして出口側に向
かってやや拡開させる。又、出口に近いスクリュー回転
翼(32e)を根元部で太く、先端部で細くすると、被
圧搾物が回転翼間から出易くなる。
【0021】次に、本発明に係るスクリュープレス式圧
搾機の総括的構成を図2及び図3を参照して示す。まず
図2(a)(b)はスクリュープレス式圧搾機の平面図
と縦断面正面図、図2(c)(d)は図2(a)の左右
各側面図、図2(e)は図2(b)のX−X線断面図、
図2(f)は吐出口の側面図、図3(a)(b)(c)
はスクリュープレス式圧搾機の要部縦断面正面図と各部
分拡大図である。図において(30)は外筒、(31)
は回転軸、(32)は螺旋式スクリュー回転翼である。
【0022】上記外筒(30)は、ステンレス鋼製条材
が軸方向に多数本並列配置された透水性簀の子状スクリ
ーン部材(S){図6(a)(b)}を参照)により全
体が構成された円筒体で、その両端部に被圧搾物の入口
部と出口部が形成され、機台(33)に立設したホッパ
ー(34)が入口部に配設される。外筒(30)の上方
に給水管(35)が軸方向に配設され、その下部に設け
たスプレーノズル(35a)からスチーム等を下方に供
給して外筒(30)の目詰まり等を水洗除去する。
【0023】回転軸(31)は外筒(30)内に同軸で
回転自在に配設された円筒軸で、外筒(30)の出口部
と回転軸(31)の他端部との間に吐出口(36)を設
けている。そして、ホッパー(34)内を貫通して、そ
の一端部が軸受(37)に軸支されてスプロケット(3
8)を経て出力大のスクリュー回転翼駆動用モータ(3
9)に連動連結され、回転駆動される。又、略3等分し
た中央部を機台(33)の他端部側に向かって拡がる円
錐形に形成し、円錐部(31a)の両側に小径軸部(3
1b)と大径円筒部(31c)とを連設して構成する。
この内、大径円筒部(31c)はステンレス鋼製条材が
周方向に多数本並列配置された透水性簀の子状スクリー
ン部材(S)によって形成され、又、円錐部(31a)
及び小径軸部(31b)は搾り液を通さない盲板により
形成されている。
【0024】上記スクリュー回転翼(32)は上述した
ように回転軸(31)の外周面に軸方向にホッパー(3
4)から他端部に亘って溶接等により固定され、その隣
接する回転翼相互間に被圧搾物の複数の搬送空間(4
0)を形成する。且つ、回転翼ピッチを搬送方向に漸
次、小さくし、しかも外筒(30)と回転軸(31)と
の間で径方向断面積がホッパー出口側で最大で、吐出口
(36)側に向かって次第に小さくなるため、搬送空間
(40)の容積は入口部から出口部に向かって漸減す
る。
【0025】そして、回転軸(31)の駆動回転によっ
て外筒(30)の内周面に略摺接する状態で回転し、そ
の螺旋作用によりホッパー(34)から搬送空間(4
0)に投入された被圧搾物を回転方向に回転させながら
吐出口(36)側に向かって搬送する。同時に、被圧搾
物をより狭い搬送空間(40)へと搬送して行く過程
で、被圧搾物を次第に加圧脱水し、搾出された搾り液が
外筒(30)のスクリーンを通じて外部に排出されると
共に、回転軸大径円筒部(31c)のスクリーンを通じ
て回転軸内に流入し、又、圧搾により生成されたケーキ
は吐出口(36)から外部に吐出される。
【0026】又、回転軸大径円筒部(31c)内には、
従来同様、図3(a)に示すように、内部に溜まった搾
り液を真空吸引により外部に排出する真空吸引装置(4
1)が組込まれている。上記真空吸引装置(41)は、
図3(a)(c)及び図4(a)に示すように、大径円
筒部(31c)の軸芯に設けた吸引パイプ(42)の一
端を、円錐部(31a)と大径円筒部(31c)とを隔
てる隔壁(43)に溶接して一端開口部を気密に閉塞す
ると共に、吸引パイプ(42)の他端を、機台(33)
の他端部に設置した真空ポンプ(図示せず)の吸気路に
気密、且つ、回転自在に取り付ける。一方、図4(b)
(c)に示す図4(a)のY−Y、Z−Z線各縦断面図
に示すように、吸引パイプ(42)と大径円筒部(31
c)との間に形成された閉塞空間を仕切壁(44)によ
って径方向に複数(図では4つ)に分割して、搾り液が
侵入する所要数の液溜め室(45)を形成し、更に各液
溜め室(45)と連通する誘導パイプ(46)を軸方向
に互い違いにずらせて吸引パイプ(42)中に臨ませた
構成を有している。
【0027】上記真空吸引装置(41)は圧搾稼動時に
おいて、吸引パイプ(42)が内筒(31)と共に図5
に示す矢印(A)方向に回転し、これに伴って全方向か
ら搾り液が各液溜め室(45)に侵入する。各液溜め室
(45)も吸引パイプ(42)と共に同方向に回転する
ため、侵入した搾り液は各液溜め室(45)に滞留する
ことなく、誘導パイプ(46)を介して効率良く吸引パ
イプ中に吸引され、更に真空ポンプの吐出路から外部へ
と排出されるのである。尚、搾り液排出手段は真空吸引
装置以外でも良い。
【0028】一方、吐出口(36)には被圧搾物の吐出
圧を一定にして被圧搾物の含水率を一定に保持し、或は
吐出圧を任意に制御するための吐出圧自動制御機構(4
7)を設けている。上記吐出圧自動制御機構(47)
は、図2(a)(b)及び図3(a)に示すように、回
転軸大径円筒部(31c)と略同径の筒部を有する回転
ドラム(48)を大径円筒部(31c)の端部に突合わ
せ状に対向させて、図3(a)(c)に示すように、座
金(49)やベアリング(50)等を介して吸引パイプ
(42)上に回転自在に保持すると共に、他端部を軸受
(51)によって軸受けし、回転ドラム周面にスクリュ
ー形をなす直刃で二重の回転翼(52)を溶接等により
固着する。そして、回転ドラム(48)をスプロケット
(53)を介して出力の小さい排出制御用モータ(5
4)と連動連結し、モータ(54)により回転翼(5
2)の回転速度を内筒回転数に対し調節して被圧搾物の
吐出圧を制御するものである。尚、モータ(54)とし
てインバータ圧力調整モータを使用し、回転ドラム(4
8)の回転速度を任意に調節する。
【0029】例えば、搬送初期で被圧搾物の吐出圧が十
分な大きさに達しない場合、回転翼(52)をスクリュ
ー回転翼(32)よりもやや遅く回転させると、出口付
近で被圧搾物の搬送が阻害されて詰まり気味になり、吐
出圧を大きく出来る。一方、吐出圧が大きくなると、回
転翼(52)を速くして被圧搾物を速やかに搬送する。
即ち、回転翼(52)の回転速度を自在に変化させるこ
とにより被圧搾物の吐出圧を制御出来、更に回転翼(5
2)の二重羽根構造により厳密に制御出来る。
【0030】そこで、吐出口(36)近傍の搬送空間
(40)で回転ドラム(48)の上流側近傍に室内壁に
面一の検出端を露出させた圧力計(55)を設け、回転
ドラム上流側近傍における被圧搾物の圧力を常時検出す
ると共に、圧力計(55)にモータ(54)を電気的に
連動させる。そして、回転ドラム(48)の上流側近傍
における被圧搾物の圧力を検出し、それに応じて回転ド
ラム(48)の回転速度を自動的に調節することにより
吐出圧が常に一定になるように被圧搾物の圧力を制御し
て含水率を自動的に一定化する。上記圧力計(54)は
検出用の他、モニター用を併設しておき、圧力を随時、
目視で確認しつつ一定制御する。
【0031】上記構成によれば、ホッパー(34)から
連続して搬送空間(40)に投入された被圧搾物はスク
リュー回転翼(32)により順次搬送されつつ弱い圧搾
圧を受け、その後、円錐部(31a)に到って徐々に高
圧で圧搾される。この時、スクリュー回転速度を大きく
しても、被圧搾物の逆戻りは防止されるため、スクリュ
ー回転速度を大きく出来、実測で25回転/分まで速く
出来ることを確認した。且つ、吐出圧は自動的に定圧調
整されるため、24時間無人操業が可能となり、大きい
スクリュー回転速度と併せて被圧搾物の処理量を飛躍的
に増大出来る。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、透水性を有するスクリ
ーン部材で構成された外筒の両端部に、被圧搾物の入口
部と出口部が形成され、上記外筒の内部に、外周面に螺
旋状スクリュー回転翼が固定された回転軸が配設され、
上記スクリュー回転翼の隣接する翼相互間に形成された
被圧搾物搬送空間の容積が、上記入口部から出口部に向
って漸減されたスクリュープレス式圧搾機において、上
記スクリュー回転翼の先端部における搬送方向側の側面
を、少なくとも上記入口部の直後から搬送方向所定長さ
に亘って、搬送方向側に傾斜させたから、スクリュー回
転速度を大きくしても被圧搾物の逆流を防止出来、処理
量を大幅に増大出来る。又、スクリュー回転速度を大き
くすると、短時間で必要な圧力に到達するため、軸方向
の内外筒長を短縮出来て設備を小型化出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は本発明に係るスクリュー回転翼
の正面図と要部拡大図。(c)は本発明に係るスクリュ
ー回転翼の他の実施の形態を示す要部正面図。(d)は
本発明に係るスクリュー回転翼のフランジ部を示す部分
拡大正面図。
【図2】(a)(b)は本発明に係るスクリュープレス
式圧搾機の実施の形態を示す平面図と縦断面正面図。
(c)(d)は図1(a)の左右各側面図。(e)は図
1(b)のX−X線縦断面図。(f)は本発明に係るス
クリュープレス式圧搾機の吐出口の側面図。
【図3】(a)は本発明に係るスクリュープレス式圧搾
機の要部縦断面正面図。(b)(c)はそれぞれ図2
(a)の各部分拡大図。
【図4】(a)は本発明に係る真空吸引装置の要部正面
図。(b)(c)は図4(a)のY−Y、Z−Z線各断
面図。
【図5】従来のスクリュープレス式圧搾機の一例を示す
部分断面正面図。
【図6】(a)は図5のスクリュープレス式圧搾機の外
筒の部分拡大縦断側面図。(b)は図5のスクリュープ
レス式圧搾機の内筒及び外筒の部分拡大正面図。(c)
は図5のU−U線断面図。
【図7】図5のP部拡大断面図。
【符号の説明】
31 回転軸 32 スクリュー回転翼 32a 碗状回転翼 32b フランジ部 32f 傾斜した先端部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透水性を有するスクリーン部材で構成され
    た外筒の両端部に、被圧搾物の入口部と出口部が形成さ
    れ、上記外筒の内部に、外周面に螺旋状スクリュー回転
    翼が固定された回転軸が配設され、上記スクリュー回転
    翼の隣接する翼相互間に形成された被圧搾物搬送空間の
    容積が、上記入口部から出口部に向って漸減されたスク
    リュープレス式圧搾機において、 上記スクリュー回転翼の先端部における搬送方向側の側
    面を、少なくとも上記入口部の直後から搬送方向所定長
    さに亘って、搬送方向側に傾斜させたことを特徴とする
    スクリュープレス式圧搾機。
  2. 【請求項2】スクリュー回転翼の傾斜した先端部に搬送
    方向に突出したフランジ部を設けたことを特徴とする請
    求項1記載のスクリュープレス式圧搾機。
  3. 【請求項3】上記スクリュー回転翼の断面形状を碗状に
    することによりスクリュー回転翼の先端部を搬送方向に
    傾斜させたことを特徴とする請求項1記載のスクリュー
    プレス式圧搾機。
  4. 【請求項4】スクリュー回転翼先端部に搬送方向に突出
    したフランジ部を設けたことを特徴とする請求項3記載
    のスクリュープレス式圧搾機。
  5. 【請求項5】上記スクリュー回転翼の先端部傾斜角又は
    碗状曲率及びフランジ部の幅を搬送方向に漸減したこと
    を特徴とする請求項1、2、3、4の何れかに記載のス
    クリュープレス式圧搾機。
  6. 【請求項6】出口部付近の回転軸に隣接して回転自在に
    保持され、周面にスクリュー形の回転翼が固着された回
    転ドラムと、上記回転ドラムの上流側近傍における被圧
    搾物の圧力を検出する圧力計と、上記圧力計に電気的に
    連動した回転ドラム駆動モータとを具備し、検出された
    圧力に応じて上記回転ドラムの回転速度を自動制御して
    被圧搾物の吐出圧を定圧制御する吐出圧自動制御機構を
    付加したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5の
    何れかに記載のスクリュープレス式圧搾機。
JP5520198A 1998-03-06 1998-03-06 スクリュープレス式圧搾機 Withdrawn JPH11245090A (ja)

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