JPH11244756A - 脱泡粘稠液分配ポッティング装置 - Google Patents
脱泡粘稠液分配ポッティング装置Info
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- JPH11244756A JPH11244756A JP4676398A JP4676398A JPH11244756A JP H11244756 A JPH11244756 A JP H11244756A JP 4676398 A JP4676398 A JP 4676398A JP 4676398 A JP4676398 A JP 4676398A JP H11244756 A JPH11244756 A JP H11244756A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】材料の脱泡効果が高く、粘稠液の分配時に気泡
の混入及び分配の不均等を防いで、粘稠液の注出の隣接
間隔を設定自在に行える脱泡粘稠液分配ポッティングシ
ステム装置及び方法の提供。 【解決手段】材料である主剤又は硬化剤の全体的な均等
加熱及び気泡を液面に強制誘導する攪拌により脱泡して
吐出する主剤タンクα1及び硬化剤タンクα2と、前記
主剤及び前記硬化剤を混合して粘稠液を吐出するミキサ
ヘッドβと、前記粘稠液を淀みなく直接分岐して隣接間
隔を設定自在に流通量を均等に分配して直下に配した基
層体δ上に注出してポッティングする分配装置γと、で
システム構成する特徴。
の混入及び分配の不均等を防いで、粘稠液の注出の隣接
間隔を設定自在に行える脱泡粘稠液分配ポッティングシ
ステム装置及び方法の提供。 【解決手段】材料である主剤又は硬化剤の全体的な均等
加熱及び気泡を液面に強制誘導する攪拌により脱泡して
吐出する主剤タンクα1及び硬化剤タンクα2と、前記
主剤及び前記硬化剤を混合して粘稠液を吐出するミキサ
ヘッドβと、前記粘稠液を淀みなく直接分岐して隣接間
隔を設定自在に流通量を均等に分配して直下に配した基
層体δ上に注出してポッティングする分配装置γと、で
システム構成する特徴。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基層体上に樹脂等
の粘稠液のポッティングを行う作業において、材料を脱
泡して、当該材料の混合により粘稠液を生成し、当該粘
稠液を分配・注出してポッティングを行う脱泡粘稠液分
配ポッティング装置及び方法に関するものである。
の粘稠液のポッティングを行う作業において、材料を脱
泡して、当該材料の混合により粘稠液を生成し、当該粘
稠液を分配・注出してポッティングを行う脱泡粘稠液分
配ポッティング装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポッティング作業において、材料
を脱泡する材料タンクは、例えば特許第2101736
号公報に、またノズルを分岐して粘稠液を分配する分配
装置は、例えば特許第2532175号公報に記載され
ている。
を脱泡する材料タンクは、例えば特許第2101736
号公報に、またノズルを分岐して粘稠液を分配する分配
装置は、例えば特許第2532175号公報に記載され
ている。
【0003】以下、図7又は図8を参照して、従来の装
置について説明する。図7は、従来の材料タンクの一部
破断図であり、図8は、従来の分配装置の一部破断図で
ある。従来のポッティング作業は、材料である主剤又は
硬化剤を材料タンクで脱泡して、前記主剤と前記硬化剤
をミキサヘッドで混合して粘稠液を生成し、分配装置で
前記粘稠液を分配して基層体上に注出してポッティング
を行っていた。
置について説明する。図7は、従来の材料タンクの一部
破断図であり、図8は、従来の分配装置の一部破断図で
ある。従来のポッティング作業は、材料である主剤又は
硬化剤を材料タンクで脱泡して、前記主剤と前記硬化剤
をミキサヘッドで混合して粘稠液を生成し、分配装置で
前記粘稠液を分配して基層体上に注出してポッティング
を行っていた。
【0004】先ず図7を参照して、従来での材料タンク
での手順について説明する。タンク1Aに前記材料を投
入して、前記材料の粘度低下を図るため2本のバンドヒ
ータ5Aを図示しないサーモスタットへ配線5Aaを通
して接続して前記材料の温度制御を行い、排気バルブ6
Aにより前記タンク1A内の気体部分の排気をして、図
示しない真空ポンプへ接続した真空パイプ9Aから前記
タンク1A内の気体部分を真空にして攪拌時の気泡の混
入を防ぎ、軸12Aに取り付けられた孔13Aaの開い
た攪拌羽根13Aをモータ14Aにより回転させて材料
の攪拌をして、材料内の気泡を脱泡し、吐出口4Aから
図示しない吐出ポンプを用いて材料を吐出する。以上の
手順を確認窓16Aで適時確認して行う。
での手順について説明する。タンク1Aに前記材料を投
入して、前記材料の粘度低下を図るため2本のバンドヒ
ータ5Aを図示しないサーモスタットへ配線5Aaを通
して接続して前記材料の温度制御を行い、排気バルブ6
Aにより前記タンク1A内の気体部分の排気をして、図
示しない真空ポンプへ接続した真空パイプ9Aから前記
タンク1A内の気体部分を真空にして攪拌時の気泡の混
入を防ぎ、軸12Aに取り付けられた孔13Aaの開い
た攪拌羽根13Aをモータ14Aにより回転させて材料
の攪拌をして、材料内の気泡を脱泡し、吐出口4Aから
図示しない吐出ポンプを用いて材料を吐出する。以上の
手順を確認窓16Aで適時確認して行う。
【0005】次に図8を参照して、従来での分配装置で
の手順について説明する。前記粘稠液を分配器本体17
Aに螺合された螺合ニップルカプラ18Aと接続された
ホース32を通して、分配器本体17A内の液部屋31
に流入して、ジョイント19Aによって接続された複数
のフレキシブルパイプノズル20Aのそれぞれを通って
分配され、先部相互間隔が調整不能に貫着固定されたノ
ズル立て21Aにより前記各パイプノズル20Aから基
層体33上に前記粘稠液を注出してポッティングを行っ
ていた。
の手順について説明する。前記粘稠液を分配器本体17
Aに螺合された螺合ニップルカプラ18Aと接続された
ホース32を通して、分配器本体17A内の液部屋31
に流入して、ジョイント19Aによって接続された複数
のフレキシブルパイプノズル20Aのそれぞれを通って
分配され、先部相互間隔が調整不能に貫着固定されたノ
ズル立て21Aにより前記各パイプノズル20Aから基
層体33上に前記粘稠液を注出してポッティングを行っ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の材
料タンク1Aにおいて、前記孔13Aaの開いた前記攪
拌羽根13Aの形状では、攪拌時に前記孔13Aaを通
る前記材料は水平方向にしか流れず、上と横方向への攪
拌流が生起し難くしかも回転抵抗が大きく、回転スピー
ドも上がらず、前記材料内の気泡が上昇し易くなってい
ないために脱泡効果が低い。
料タンク1Aにおいて、前記孔13Aaの開いた前記攪
拌羽根13Aの形状では、攪拌時に前記孔13Aaを通
る前記材料は水平方向にしか流れず、上と横方向への攪
拌流が生起し難くしかも回転抵抗が大きく、回転スピー
ドも上がらず、前記材料内の気泡が上昇し易くなってい
ないために脱泡効果が低い。
【0007】また、前記バンドヒータ5Aは上下2本が
平行に設置されており、局所加熱であるため、前記材料
内の気泡の上昇速度を上げるための前記材料の粘度の低
下において、熱を全体に伝えるという効果に乏しく、前
記各バンドヒータ5A間並びに材料タンク1A中心及び
底辺に位置する前記材料に熱が伝わりにくく、上記の水
平方向の攪拌では攪拌効果が小さいため前記材料におけ
る温度差や斑が生じるので、全体として攪拌による脱泡
効果が低く、当該脱泡効果を上げるには攪拌の時間を更
に増やさなければならなかった。
平行に設置されており、局所加熱であるため、前記材料
内の気泡の上昇速度を上げるための前記材料の粘度の低
下において、熱を全体に伝えるという効果に乏しく、前
記各バンドヒータ5A間並びに材料タンク1A中心及び
底辺に位置する前記材料に熱が伝わりにくく、上記の水
平方向の攪拌では攪拌効果が小さいため前記材料におけ
る温度差や斑が生じるので、全体として攪拌による脱泡
効果が低く、当該脱泡効果を上げるには攪拌の時間を更
に増やさなければならなかった。
【0008】また、従来の分配装置においては、前記粘
稠液を前記液部屋31に流入する際に、当該液部屋31
中の上隅部31a又は下隅部31bに当該液部屋31の
粘稠液含有気体が溜ってしまい、その後の流通で当該粘
稠液に前記気体の混入による気泡が混じってしまい易い
という欠点があった。
稠液を前記液部屋31に流入する際に、当該液部屋31
中の上隅部31a又は下隅部31bに当該液部屋31の
粘稠液含有気体が溜ってしまい、その後の流通で当該粘
稠液に前記気体の混入による気泡が混じってしまい易い
という欠点があった。
【0009】また、前記気体の混入が無くても、前記液
部屋31の前記上隅部31a及び前記下隅部31bにお
いて前記粘稠液自体がスムーズに流れることはなく停滞
残留し、残留物は時間が経つと硬化が始まり、当該粘稠
液の硬化部分が増大していき、流通面積の閉塞化による
粘稠液の分配量の不均等等が起こってしまっていた。
部屋31の前記上隅部31a及び前記下隅部31bにお
いて前記粘稠液自体がスムーズに流れることはなく停滞
残留し、残留物は時間が経つと硬化が始まり、当該粘稠
液の硬化部分が増大していき、流通面積の閉塞化による
粘稠液の分配量の不均等等が起こってしまっていた。
【0010】また、前記分配器17Aは、前記螺合ニッ
プルカプラ18Aと螺合により固定されているので、前
記液部屋31との螺合隙間部分に前記粘稠液が入り込
み、時間が経つと硬化するため、この部分においても、
当該粘稠液の硬化部分の廻り込みによる肥大閉塞化で流
通が妨げられてしまい、また長時間の使用等により引き
張り分離荷重の掛かる螺合部分の損傷等による緩みが起
こり交換等のメンテナンスが必要であった。
プルカプラ18Aと螺合により固定されているので、前
記液部屋31との螺合隙間部分に前記粘稠液が入り込
み、時間が経つと硬化するため、この部分においても、
当該粘稠液の硬化部分の廻り込みによる肥大閉塞化で流
通が妨げられてしまい、また長時間の使用等により引き
張り分離荷重の掛かる螺合部分の損傷等による緩みが起
こり交換等のメンテナンスが必要であった。
【0011】また、前記各パイプノズル20Aの先端隣
接相互間隔が固定化されたノズル立て21Aを使用して
いたので、前記各パイプノズル20A先部の間隔を任意
の長さに変える場合にはその都度いちいち必要な間隔を
有したノズル立て21Aに交換しなければならなかっ
た。
接相互間隔が固定化されたノズル立て21Aを使用して
いたので、前記各パイプノズル20A先部の間隔を任意
の長さに変える場合にはその都度いちいち必要な間隔を
有したノズル立て21Aに交換しなければならなかっ
た。
【0012】また、前記分配器本体17Aと別途支持さ
れる前記ノズル立て21Aはお互いに固定連結しあって
なく、相対的に移動して前記パイプノズル20Aに無理
な力が加わった場合に、前記パイプノズル20Aの流出
断面積が変化し、前記各パイプノズル20Aの吐出量が
異なり均一な分配がなされない事態が起こっていた。
れる前記ノズル立て21Aはお互いに固定連結しあって
なく、相対的に移動して前記パイプノズル20Aに無理
な力が加わった場合に、前記パイプノズル20Aの流出
断面積が変化し、前記各パイプノズル20Aの吐出量が
異なり均一な分配がなされない事態が起こっていた。
【0013】なお、前記分配器本体17Aと前記ノズル
立て21Aをお互いに固定連結させてロボットアーム等
へ取付る場合は、枠状の固定具を介して固定連結してい
たので、装置自体が大きくなり持ち運び、取付・取外し
等の取扱いに不便であった。
立て21Aをお互いに固定連結させてロボットアーム等
へ取付る場合は、枠状の固定具を介して固定連結してい
たので、装置自体が大きくなり持ち運び、取付・取外し
等の取扱いに不便であった。
【0014】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
目的は次の通りである。
目的は次の通りである。
【0015】本発明の第1の目的は、材料の脱泡効果を
上げることができる脱泡粘稠液分配ポッティング装置及
び方法を提供せんとするものである。
上げることができる脱泡粘稠液分配ポッティング装置及
び方法を提供せんとするものである。
【0016】本発明の第2の目的は、粘稠液に新たに気
泡を混入することを防ぎつつ、詰りがなく粘稠液の流通
をストレートかつスムーズにして常時均一に行うことが
できる脱泡粘稠液分配ポッティング装置及び方法を提供
せんとするものである。
泡を混入することを防ぎつつ、詰りがなく粘稠液の流通
をストレートかつスムーズにして常時均一に行うことが
できる脱泡粘稠液分配ポッティング装置及び方法を提供
せんとするものである。
【0017】本発明の第3の目的は、分岐したパイプノ
ズルの変形を抑えつつ、装置規模を抑えて一体に取扱い
することのできる脱泡粘稠液分配ポッティング装置及び
方法を提供せんとするものである。
ズルの変形を抑えつつ、装置規模を抑えて一体に取扱い
することのできる脱泡粘稠液分配ポッティング装置及び
方法を提供せんとするものである。
【0018】本発明のその他の目的は、明細書、図面、
特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らか
となろう。
特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らか
となろう。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題の解
決に当たり、材料全体を加熱するヒータ及び誘導攪拌羽
根を有する主剤タンク及び硬化剤タンクと、ミキサヘッ
ドと、直接連通分岐ブロック及びパイプノズルの相互間
隔が可変なノズル立て及び連結控部材を有する分配装置
とを順次接続し、当該分配装置下にポッティング対象で
ある基層体とを配する装置を用いるという手段を講じ
る。
決に当たり、材料全体を加熱するヒータ及び誘導攪拌羽
根を有する主剤タンク及び硬化剤タンクと、ミキサヘッ
ドと、直接連通分岐ブロック及びパイプノズルの相互間
隔が可変なノズル立て及び連結控部材を有する分配装置
とを順次接続し、当該分配装置下にポッティング対象で
ある基層体とを配する装置を用いるという手段を講じ
る。
【0020】また、材料である主剤又は硬化剤の全体的
均一な加熱及び気泡を液面に誘導する攪拌により脱泡し
て吐出し、前記主剤及び前記硬化剤を混合して粘稠液を
吐出し、前記粘稠液を直接ストレート分岐して隣接相互
間隔を自在に設定しかつ量を均等に分配してポッティン
グする方法を用いるという手法を講じる。
均一な加熱及び気泡を液面に誘導する攪拌により脱泡し
て吐出し、前記主剤及び前記硬化剤を混合して粘稠液を
吐出し、前記粘稠液を直接ストレート分岐して隣接相互
間隔を自在に設定しかつ量を均等に分配してポッティン
グする方法を用いるという手法を講じる。
【0021】更に具体的詳細に述べると、当該課題の解
決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に
亙る新規な特徴的構成手段又は手法を採用することによ
り、前記目的を達成するよう為される。
決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に
亙る新規な特徴的構成手段又は手法を採用することによ
り、前記目的を達成するよう為される。
【0022】即ち、本発明装置の第1の特徴は、材料で
ある主剤又は硬化剤を脱泡して吐出する材料タンクとし
ての主剤タンク及び硬化剤タンクと、当該吐出した主剤
及び硬化剤を混合して粘稠液を吐出するミキサヘッド
と、当該粘稠液を分配して直下に配したポッティング対
象である基層体群上にそれぞれ注出してポッティングす
る分配装置と、でシステム構成したポッティング装置に
おいて、材料タンクが、取付け中心側辺寄りから外側辺
に亙って多段並行に水平画成する各上下口縁に形成され
た上下誘導小片を互いに対側方向かつ当該下誘導小片を
斜め上向又は当該上誘導小片を斜め下向に平行に揃えて
折り返し開設した複数の上方誘導口と、上誘導小片と同
側に斜め下向に折曲した下端部の上方誘導片とを設けた
誘導攪拌羽根を、タンク本体内に回転自在に垂下した回
転軸に取付け、攪拌時、材料の各上方誘導口の通過時に
上下誘導小片及び上方誘導片により水平遠心方向と斜め
上方向との合成方向のタンク本体内周面寄りの液面へ材
料を強制誘導自在に構成してなる脱泡粘稠液分配ポッテ
ィング装置の構成採用にある。
ある主剤又は硬化剤を脱泡して吐出する材料タンクとし
ての主剤タンク及び硬化剤タンクと、当該吐出した主剤
及び硬化剤を混合して粘稠液を吐出するミキサヘッド
と、当該粘稠液を分配して直下に配したポッティング対
象である基層体群上にそれぞれ注出してポッティングす
る分配装置と、でシステム構成したポッティング装置に
おいて、材料タンクが、取付け中心側辺寄りから外側辺
に亙って多段並行に水平画成する各上下口縁に形成され
た上下誘導小片を互いに対側方向かつ当該下誘導小片を
斜め上向又は当該上誘導小片を斜め下向に平行に揃えて
折り返し開設した複数の上方誘導口と、上誘導小片と同
側に斜め下向に折曲した下端部の上方誘導片とを設けた
誘導攪拌羽根を、タンク本体内に回転自在に垂下した回
転軸に取付け、攪拌時、材料の各上方誘導口の通過時に
上下誘導小片及び上方誘導片により水平遠心方向と斜め
上方向との合成方向のタンク本体内周面寄りの液面へ材
料を強制誘導自在に構成してなる脱泡粘稠液分配ポッテ
ィング装置の構成採用にある。
【0023】本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装
置の第1の特徴における材料タンクが、タンク本体上
に、蓋締め付け螺子によって締め付け固定された蓋と、
材料を投入する材料投入口と、材料を吐出するタンク本
体の底面中央又は側面下部に取り付けられた吐出口と、
タンク本体を包覆する包みヒータと、温度を測定する温
度センサと、タンク本体内の気体部分の自然排気を行う
排気バルブと、真空排気を行う真空バルブと、加圧を行
うエア加圧バルブと、排気・加圧圧力を測定する圧力セ
ンサと、タンク本体内の圧力を測定する圧力計と、当該
タンク本体内の圧力の急激な変化を防止するリリーフ弁
と、回転軸を回転する攪拌モータと、タンク本体内の液
量を測定するレベルゲージと、を装備してなる脱泡粘稠
液分配ポッティング装置の構成採用にある。
置の第1の特徴における材料タンクが、タンク本体上
に、蓋締め付け螺子によって締め付け固定された蓋と、
材料を投入する材料投入口と、材料を吐出するタンク本
体の底面中央又は側面下部に取り付けられた吐出口と、
タンク本体を包覆する包みヒータと、温度を測定する温
度センサと、タンク本体内の気体部分の自然排気を行う
排気バルブと、真空排気を行う真空バルブと、加圧を行
うエア加圧バルブと、排気・加圧圧力を測定する圧力セ
ンサと、タンク本体内の圧力を測定する圧力計と、当該
タンク本体内の圧力の急激な変化を防止するリリーフ弁
と、回転軸を回転する攪拌モータと、タンク本体内の液
量を測定するレベルゲージと、を装備してなる脱泡粘稠
液分配ポッティング装置の構成採用にある。
【0024】本発明装置の第3の特徴は、上記本発明装
置の第2の特徴における包みヒータが、タンクの側面か
ら底面に亙って覆う包容形状である脱泡粘稠液分配ポッ
ティング装置の構成採用にある。
置の第2の特徴における包みヒータが、タンクの側面か
ら底面に亙って覆う包容形状である脱泡粘稠液分配ポッ
ティング装置の構成採用にある。
【0025】本発明装置の第4の特徴は、上記本発明装
置の第1、第2又は第3の特徴における分配装置が、内
部に内通した主内管孔と分岐の数の分岐内管孔とを直接
連通して、ミキサヘッドからのホースと主内管孔とを連
結するニップルカプラを上面に一体突出成形しするとと
もに各分岐内管孔外端にノズルジョイントを取付けた直
接連通分岐ブロックと、当該各ノズルジョイントに基端
を連結するパイプノズル群と、当該各パイプノズル先端
の位置決め固定をするノズル立てと、を有してなる脱泡
粘稠液分配ポッティング装置の構成採用にある。
置の第1、第2又は第3の特徴における分配装置が、内
部に内通した主内管孔と分岐の数の分岐内管孔とを直接
連通して、ミキサヘッドからのホースと主内管孔とを連
結するニップルカプラを上面に一体突出成形しするとと
もに各分岐内管孔外端にノズルジョイントを取付けた直
接連通分岐ブロックと、当該各ノズルジョイントに基端
を連結するパイプノズル群と、当該各パイプノズル先端
の位置決め固定をするノズル立てと、を有してなる脱泡
粘稠液分配ポッティング装置の構成採用にある。
【0026】本発明装置の第5の特徴は、上記本発明装
置の第4の特徴におけるノズル立てが、当該ノズル立て
に貫設延在した水平ガイド溝孔に沿って隣接間隔を調整
自在に設定される分岐の数のノズル固定スライドと、当
該水平ガイド溝孔にノズル固定スライドを位置決め固定
する分岐の数の蝶螺子と、パイプノズル先端部を当該ノ
ズル固定スライドに固定する分岐の数のノズル固定螺子
と、を有してなる脱泡粘稠液分配ポッティング装置の構
成採用にある。
置の第4の特徴におけるノズル立てが、当該ノズル立て
に貫設延在した水平ガイド溝孔に沿って隣接間隔を調整
自在に設定される分岐の数のノズル固定スライドと、当
該水平ガイド溝孔にノズル固定スライドを位置決め固定
する分岐の数の蝶螺子と、パイプノズル先端部を当該ノ
ズル固定スライドに固定する分岐の数のノズル固定螺子
と、を有してなる脱泡粘稠液分配ポッティング装置の構
成採用にある。
【0027】本発明装置の第6の特徴は、上記本発明装
置の第4又は第5の特徴における直接連通分岐ブロック
とノズル立てが、相互間を連結控部材で一体介結してな
る脱泡粘稠液分配ポッティング装置の構成採用にある。
置の第4又は第5の特徴における直接連通分岐ブロック
とノズル立てが、相互間を連結控部材で一体介結してな
る脱泡粘稠液分配ポッティング装置の構成採用にある。
【0028】本発明方法の第1の特徴は、材料である主
剤又は硬化剤を各別脱泡して吐出し、当該主剤及び当該
硬化剤を混合して粘稠液として吐出し、当該粘稠液を分
配して基層体上に注出してポッティングを行うに当た
り、前記各別脱胞は、密封真空雰囲気内で、各材料を均
一加熱して、当該材料をその液面に気泡が強制的に上昇
誘導されるように攪拌して行ってなる脱泡粘稠液分配ポ
ッティング方法の構成採用にある。
剤又は硬化剤を各別脱泡して吐出し、当該主剤及び当該
硬化剤を混合して粘稠液として吐出し、当該粘稠液を分
配して基層体上に注出してポッティングを行うに当た
り、前記各別脱胞は、密封真空雰囲気内で、各材料を均
一加熱して、当該材料をその液面に気泡が強制的に上昇
誘導されるように攪拌して行ってなる脱泡粘稠液分配ポ
ッティング方法の構成採用にある。
【0029】本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方
法の第1の特徴における均一加熱が、前記材料の側方か
ら底方全領域に亙って全体的に行ってなる脱泡粘稠液分
配ポッティング方法の構成採用にある。
法の第1の特徴における均一加熱が、前記材料の側方か
ら底方全領域に亙って全体的に行ってなる脱泡粘稠液分
配ポッティング方法の構成採用にある。
【0030】本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方
法の第1又は第2の特徴における分配が、粘稠液を途中
で溜めずに一気に直接連通分岐して、各パイプノズルに
分流してなる脱泡粘稠液分配ポッティング方法の構成採
用にある。
法の第1又は第2の特徴における分配が、粘稠液を途中
で溜めずに一気に直接連通分岐して、各パイプノズルに
分流してなる脱泡粘稠液分配ポッティング方法の構成採
用にある。
【0031】本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方
法の第1、第2又は第3の特徴における注出が、注出隣
接間隔を調整自在に設定して行ってなる脱泡粘稠液分配
ポッティング方法の構成採用にある。
法の第1、第2又は第3の特徴における注出が、注出隣
接間隔を調整自在に設定して行ってなる脱泡粘稠液分配
ポッティング方法の構成採用にある。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の一実施形態に係る装置例及びこれに対応する方法
例につき順に説明する。
発明の一実施形態に係る装置例及びこれに対応する方法
例につき順に説明する。
【0033】(装置例)本発明の一実施形態に係る装置
例を図1乃至図6を参照して説明する。図1は、本装置
例である脱泡分配ポッティング装置のブロック構成図で
あり、図2で(a)は前記脱泡分配ポッティング装置中
の材料タンクの外観図であり、(b)は前記材料タンク
内の誘導攪拌羽根の拡大正面図であり、(c)は当該誘
導攪拌羽根の拡大側面図である。
例を図1乃至図6を参照して説明する。図1は、本装置
例である脱泡分配ポッティング装置のブロック構成図で
あり、図2で(a)は前記脱泡分配ポッティング装置中
の材料タンクの外観図であり、(b)は前記材料タンク
内の誘導攪拌羽根の拡大正面図であり、(c)は当該誘
導攪拌羽根の拡大側面図である。
【0034】図3は、前記脱泡分配ポッティング装置中
の分配装置の正面図であり、図4は、同じく背面図であ
り、図5は同じく側面図であり、図6で(a)は、前記
分配装置中の直接連通分岐ブロックの拡大正面図であ
り、(b)は同じく半部縦断拡大底面図である。
の分配装置の正面図であり、図4は、同じく背面図であ
り、図5は同じく側面図であり、図6で(a)は、前記
分配装置中の直接連通分岐ブロックの拡大正面図であ
り、(b)は同じく半部縦断拡大底面図である。
【0035】先ず、図1を参照して、本装置例の脱泡分
配ポッティング装置は、材料である主剤又は硬化剤を収
容する材料タンクαとしての主剤タンクα1及び硬化剤
タンクα2と、前記主剤及び前記硬化剤を合流混合して
粘稠液を吐出するミキサヘッドβと、前記粘稠液を分配
し直下に配したポッティング対象である基層体δ上に注
出してポッティングを行う分配装置γとからなる。
配ポッティング装置は、材料である主剤又は硬化剤を収
容する材料タンクαとしての主剤タンクα1及び硬化剤
タンクα2と、前記主剤及び前記硬化剤を合流混合して
粘稠液を吐出するミキサヘッドβと、前記粘稠液を分配
し直下に配したポッティング対象である基層体δ上に注
出してポッティングを行う分配装置γとからなる。
【0036】次に、図2(a)を参照して、前記材料タ
ンクαは、材料を収容する有底円筒形のタンク本体1
と、当該タンク本体1の蓋であるドーム形蓋2と、前記
タンク本体1と前記蓋2を締め付け固定する蓋締め付け
蝶螺子2aと、以下これ等のタンク本体1又は蓋2にそ
れぞれ装備される、材料を投入する蓋付材料投入口3
と、図示しない吐出ポンプに接続された前記タンク本体
1の側面下部又は底面中央に開通する前記材料の吐出管
4a又は4bと、前記タンク本体1の外側面及び外底面
を包覆する有底円筒形包みヒータ5と、当該包みヒータ
5の温度制御のための温度センサ5aと、前記タンク本
体1内の自然排気を行う排気バルブ6と、図示しない真
空ポンプに接続された真空バルブ7と、図示しないエア
加圧ポンプに接続されたエア加圧バルブ8と、前記排気
バルブ6と前記真空バルブ7と前記エア加圧バルブ8の
取付けパイプジョイント9aに設けられた圧力センサ9
と、前記タンク本体1の圧力計10と、同じくリリーフ
弁11と、回転軸12に設けられた誘導攪拌羽根13
と、前記回転軸12に接手12aを介して連結する攪拌
モータ14と、前記タンク本体1の側面に設けられたレ
ベルゲージ15と、前記蓋2上の確認窓16と、からな
る。
ンクαは、材料を収容する有底円筒形のタンク本体1
と、当該タンク本体1の蓋であるドーム形蓋2と、前記
タンク本体1と前記蓋2を締め付け固定する蓋締め付け
蝶螺子2aと、以下これ等のタンク本体1又は蓋2にそ
れぞれ装備される、材料を投入する蓋付材料投入口3
と、図示しない吐出ポンプに接続された前記タンク本体
1の側面下部又は底面中央に開通する前記材料の吐出管
4a又は4bと、前記タンク本体1の外側面及び外底面
を包覆する有底円筒形包みヒータ5と、当該包みヒータ
5の温度制御のための温度センサ5aと、前記タンク本
体1内の自然排気を行う排気バルブ6と、図示しない真
空ポンプに接続された真空バルブ7と、図示しないエア
加圧ポンプに接続されたエア加圧バルブ8と、前記排気
バルブ6と前記真空バルブ7と前記エア加圧バルブ8の
取付けパイプジョイント9aに設けられた圧力センサ9
と、前記タンク本体1の圧力計10と、同じくリリーフ
弁11と、回転軸12に設けられた誘導攪拌羽根13
と、前記回転軸12に接手12aを介して連結する攪拌
モータ14と、前記タンク本体1の側面に設けられたレ
ベルゲージ15と、前記蓋2上の確認窓16と、からな
る。
【0037】前記吐出管4aを用いることにより、前記
材料タンクαは台、床等の平面に置設することが可能で
あり、前記吐出管4bを用いる場合には前記平面に前記
吐出管4b用の挿通穴を空けて置設することが可能であ
る。
材料タンクαは台、床等の平面に置設することが可能で
あり、前記吐出管4bを用いる場合には前記平面に前記
吐出管4b用の挿通穴を空けて置設することが可能であ
る。
【0038】ここで、図2(b)及び(c)を参照し
て、誘導攪拌羽根13は、取付け中心側辺寄りから外側
辺に亙って多段並行に水平画成した際、上下口縁に生じ
た上下返りにより形成された上下誘導小片13a′,1
3a″を互いに対側方向かつ斜め上向又は斜め下向平行
に揃えて折り返し開設された材料の上方誘導口13a
と、同じく上誘導小片13a′と同側に下向斜方に折曲
したの下端部上方誘導片13bを有する。
て、誘導攪拌羽根13は、取付け中心側辺寄りから外側
辺に亙って多段並行に水平画成した際、上下口縁に生じ
た上下返りにより形成された上下誘導小片13a′,1
3a″を互いに対側方向かつ斜め上向又は斜め下向平行
に揃えて折り返し開設された材料の上方誘導口13a
と、同じく上誘導小片13a′と同側に下向斜方に折曲
したの下端部上方誘導片13bを有する。
【0039】次に、図3乃至図5を参照して、前記分配
装置γは、前記ミキサヘッドβからの図示しないホース
と接続するため外周に螺子切りを施した一体ニップルカ
プラ17を上面中央に一体突出成形した直接連通分岐ブ
ロック18と、当該直接連通分岐ブロック18外周等間
隔に螺植した6個のノズルジョイント19によって基端
20a接続された6本のフレキシブルパイプノズル20
と、貫通したパイプノズル20の各先端部20bをノズ
ル固定螺子21で固定して水平ガイド溝孔24aに沿っ
て調整スライドする各ノズル固定スライド22を蝶螺子
23で位置決め固定するノズル立て24と、前記直接連
通分岐ブロック18と前記ノズル立て24間を固定螺子
25にて固定連結する正面工字形の連結控部材26から
なる。
装置γは、前記ミキサヘッドβからの図示しないホース
と接続するため外周に螺子切りを施した一体ニップルカ
プラ17を上面中央に一体突出成形した直接連通分岐ブ
ロック18と、当該直接連通分岐ブロック18外周等間
隔に螺植した6個のノズルジョイント19によって基端
20a接続された6本のフレキシブルパイプノズル20
と、貫通したパイプノズル20の各先端部20bをノズ
ル固定螺子21で固定して水平ガイド溝孔24aに沿っ
て調整スライドする各ノズル固定スライド22を蝶螺子
23で位置決め固定するノズル立て24と、前記直接連
通分岐ブロック18と前記ノズル立て24間を固定螺子
25にて固定連結する正面工字形の連結控部材26から
なる。
【0040】次に、図6(a)及び(b)を参照して、
前記直接連通分岐ブロック18は、前記一体ニップルカ
プラ17の平面軸心に主内管孔27と、当該主内管孔2
7内端から同方向等角度で6方向かつ水平方向に放射分
岐された分岐内管孔28群と、当該分岐内管孔28群と
前記ノズルジョイント19群を対応接続するジョイント
取付螺子穴29と、前記固定螺子25を取付ける螺子穴
30を穿設してある。
前記直接連通分岐ブロック18は、前記一体ニップルカ
プラ17の平面軸心に主内管孔27と、当該主内管孔2
7内端から同方向等角度で6方向かつ水平方向に放射分
岐された分岐内管孔28群と、当該分岐内管孔28群と
前記ノズルジョイント19群を対応接続するジョイント
取付螺子穴29と、前記固定螺子25を取付ける螺子穴
30を穿設してある。
【0041】本装置例では、分岐の数が6であるが、勿
論その他の任意の複数の数に放射分岐したブロックにし
てもよい。また、本装置例は材料が主剤及び硬化剤の2
液性樹脂の場合であり、1液性樹脂の場合は材料タンク
αは1つでよく、ミキサヘッドβも必要でない。
論その他の任意の複数の数に放射分岐したブロックにし
てもよい。また、本装置例は材料が主剤及び硬化剤の2
液性樹脂の場合であり、1液性樹脂の場合は材料タンク
αは1つでよく、ミキサヘッドβも必要でない。
【0042】(方法例)本方法例は、前記装置例に対応
適用したものであり、以下同じく図1乃至図6までを参
照して説明する。
適用したものであり、以下同じく図1乃至図6までを参
照して説明する。
【0043】先ず、図1を参照して、本方法例の脱泡粘
稠液分配ポッティング方法の全体的な処理手順は、材料
である主剤又は硬化剤を材料タンクαとしての主剤タン
クα1及び硬化剤タンクα2において脱泡して吐出し、
脱泡した前記材料をミキサヘッドβで混合して粘稠液を
吐出し、前記粘稠液を分配装置γによって分配して、基
層体δ上に注出してポッティングを行う。以下、本方法
例の特徴を有する材料タンクαでの処理手順及び分配装
置γでの詳細な処理手順を順に説明する。
稠液分配ポッティング方法の全体的な処理手順は、材料
である主剤又は硬化剤を材料タンクαとしての主剤タン
クα1及び硬化剤タンクα2において脱泡して吐出し、
脱泡した前記材料をミキサヘッドβで混合して粘稠液を
吐出し、前記粘稠液を分配装置γによって分配して、基
層体δ上に注出してポッティングを行う。以下、本方法
例の特徴を有する材料タンクαでの処理手順及び分配装
置γでの詳細な処理手順を順に説明する。
【0044】先ず、前記材料タンクαについては、図2
(a)を参照して説明する。材料タンクαの蓋2を蓋締
め付け螺子2aで締め付け固定されたタンク本体1の蓋
を取った材料投入口3から適量の材料を投入し、蓋を締
めて前記材料の脱泡を行い、図示しない吐出ポンプによ
って吐出口4a又は吐出口4bから脱泡した前記材料の
吐出を行う。
(a)を参照して説明する。材料タンクαの蓋2を蓋締
め付け螺子2aで締め付け固定されたタンク本体1の蓋
を取った材料投入口3から適量の材料を投入し、蓋を締
めて前記材料の脱泡を行い、図示しない吐出ポンプによ
って吐出口4a又は吐出口4bから脱泡した前記材料の
吐出を行う。
【0045】前記タンク1内の脱泡は、先ず包みヒータ
5により前記材料の粘度低下を行うためタンク本体1の
側面及び底面全体から適温となるよう加熱し、温度セン
サ5aを用いて適温となるよう維持する。粘度が下がる
ことにより気泡の液面への上昇速度等の移動速度も上が
る。
5により前記材料の粘度低下を行うためタンク本体1の
側面及び底面全体から適温となるよう加熱し、温度セン
サ5aを用いて適温となるよう維持する。粘度が下がる
ことにより気泡の液面への上昇速度等の移動速度も上が
る。
【0046】次に、排気バルブ6により前記タンク本体
1内の気体部分の自然排気を行い、図示しない真空ポン
プにより真空バルブ7を通して真空となるように更に真
空排気を行う。このとき、圧力センサ9を用いて排気圧
力が適切な値で行われるように調整して真空排気を行
う。
1内の気体部分の自然排気を行い、図示しない真空ポン
プにより真空バルブ7を通して真空となるように更に真
空排気を行う。このとき、圧力センサ9を用いて排気圧
力が適切な値で行われるように調整して真空排気を行
う。
【0047】なお、前記タンク本体1内の圧力を圧力計
で適時計測され、急激な圧力変化が起こる場合にはリリ
ーフ弁11により急激な圧力変化の緩和が行われる。な
お、必要時には図示しないエア加圧ポンプに接続された
エア加圧バルブ8によるエア加圧及び前記排気バルブ6
による自然排気を行う。
で適時計測され、急激な圧力変化が起こる場合にはリリ
ーフ弁11により急激な圧力変化の緩和が行われる。な
お、必要時には図示しないエア加圧ポンプに接続された
エア加圧バルブ8によるエア加圧及び前記排気バルブ6
による自然排気を行う。
【0048】次に、真空排気がなされてから、回転軸1
2に取付けられた誘導攪拌羽根13を攪拌モータ14に
より回転させて、前記材料の攪拌を一定時間行うことに
より前記材料内の脱泡を完了する。
2に取付けられた誘導攪拌羽根13を攪拌モータ14に
より回転させて、前記材料の攪拌を一定時間行うことに
より前記材料内の脱泡を完了する。
【0049】ここで、前記材料の攪拌は図2(b)又は
(c)を参照して、上方誘導口13aの通過時の上下誘
導小片13a′,13a″又は上方誘導片13bにより
矢印に示す遠心方向と斜め上方向との合成方向に強制的
に前記材料が液面へ上方誘導される回転方向に前記誘導
攪拌羽根13を抵抗が少なくより高速に回転させる。図
2(c)では前記材料が右から左へしかも手前へ流れる
方向である。
(c)を参照して、上方誘導口13aの通過時の上下誘
導小片13a′,13a″又は上方誘導片13bにより
矢印に示す遠心方向と斜め上方向との合成方向に強制的
に前記材料が液面へ上方誘導される回転方向に前記誘導
攪拌羽根13を抵抗が少なくより高速に回転させる。図
2(c)では前記材料が右から左へしかも手前へ流れる
方向である。
【0050】よって、前記材料内の気泡はタンク本体1
内周面寄りの液面で脱泡が促進助長されるように攪拌さ
れるため、脱泡効率を高めることができて、これにより
脱泡を行う時間も短くすることができる。以上の材料投
入、脱泡、材料の吐出は、レベルゲージ15及び確認窓
16を適時用いて確認をして進める。
内周面寄りの液面で脱泡が促進助長されるように攪拌さ
れるため、脱泡効率を高めることができて、これにより
脱泡を行う時間も短くすることができる。以上の材料投
入、脱泡、材料の吐出は、レベルゲージ15及び確認窓
16を適時用いて確認をして進める。
【0051】次に、前記分配装置γについて図3乃至図
6を参照して説明する。前記分配装置γは、前記ミキサ
ヘッドβと接続された図示しないホース等と接続する一
体ニップルカプラ17から前記粘稠液を直接連通分岐ブ
ロック18内に流入する。
6を参照して説明する。前記分配装置γは、前記ミキサ
ヘッドβと接続された図示しないホース等と接続する一
体ニップルカプラ17から前記粘稠液を直接連通分岐ブ
ロック18内に流入する。
【0052】ここで、図6(a)及び(b)を併せて参
照して、前記粘稠液を主内管孔27を通って、途中淀む
ことなく流速を落さず当該主内管孔27から直接連通さ
れた分岐内管孔28に分岐されて一気に流通する。
照して、前記粘稠液を主内管孔27を通って、途中淀む
ことなく流速を落さず当該主内管孔27から直接連通さ
れた分岐内管孔28に分岐されて一気に流通する。
【0053】途中に液部屋を介さずに直接分岐を行うこ
とにより、液部屋での気泡の混入や前記粘稠液の残留物
の硬化による流通断面積の閉塞化が起こることが防げ
て、また前記一体ニップルカプラ17が直接連通分岐ブ
ロック18と螺合してなく一体成形しているので、螺合
部分に前記粘稠液が侵入して廻り込み肥大硬化が起こる
ことも無く、長時間の使用で螺合部分の損傷等により緩
むことも無い。
とにより、液部屋での気泡の混入や前記粘稠液の残留物
の硬化による流通断面積の閉塞化が起こることが防げ
て、また前記一体ニップルカプラ17が直接連通分岐ブ
ロック18と螺合してなく一体成形しているので、螺合
部分に前記粘稠液が侵入して廻り込み肥大硬化が起こる
ことも無く、長時間の使用で螺合部分の損傷等により緩
むことも無い。
【0054】次に各ジョイント取付螺子穴29に螺植し
た各ノズルジョイント19から各パイプノズル20へ前
記粘稠液を流出して、前記各パイプノズル20を通した
前記粘稠液を直下の基層体δ上に注出してポッティング
する。複数の基層体δ上に同時に注出してポッティング
を行うため、注出位置をノズル立て24上の各ノズル固
定スライド22を調節自在に動かして、ノズル固定螺子
21及び蝶螺子23により位置決め固定する。
た各ノズルジョイント19から各パイプノズル20へ前
記粘稠液を流出して、前記各パイプノズル20を通した
前記粘稠液を直下の基層体δ上に注出してポッティング
する。複数の基層体δ上に同時に注出してポッティング
を行うため、注出位置をノズル立て24上の各ノズル固
定スライド22を調節自在に動かして、ノズル固定螺子
21及び蝶螺子23により位置決め固定する。
【0055】前記各ノズル固定スライド22は、それぞ
れ独立自在に移動が可能なので、前記各ノズル固定スラ
イド22の各間隔を一定にしない位置決め固定も可能で
あり、固定間隔を変更するときにいちいち行うノズル立
ての交換も必要でなくなる。また、基層体δ上への注出
によるポッティングは、前記直接連通分岐ブロック17
と前記ノズル立て21を連結控部材26と固定螺子25
により連結させて、相対変位がなく一体にポッティング
を行う。
れ独立自在に移動が可能なので、前記各ノズル固定スラ
イド22の各間隔を一定にしない位置決め固定も可能で
あり、固定間隔を変更するときにいちいち行うノズル立
ての交換も必要でなくなる。また、基層体δ上への注出
によるポッティングは、前記直接連通分岐ブロック17
と前記ノズル立て21を連結控部材26と固定螺子25
により連結させて、相対変位がなく一体にポッティング
を行う。
【0056】よって、パイプノズル20に無理な力が働
いて弾性変形が起こることは無いので均等な分配・注出
がなされ、また前記連結控部材26は正面工字形板状で
あり、板状のものよりも装置規模が大きくならず、例え
ば、ロボットアームに前記分配装置γを設置する場合に
も、当該連結控部材26を取付けて行えば装置規模も小
さくなり、一体となった前記分配装置γの移動動作にも
邪魔とならない。
いて弾性変形が起こることは無いので均等な分配・注出
がなされ、また前記連結控部材26は正面工字形板状で
あり、板状のものよりも装置規模が大きくならず、例え
ば、ロボットアームに前記分配装置γを設置する場合に
も、当該連結控部材26を取付けて行えば装置規模も小
さくなり、一体となった前記分配装置γの移動動作にも
邪魔とならない。
【0057】また、粘稠液の注出を真空下で行えば、注
出時における気泡の混入も防ぐことができ、前記装置例
及び本方法例と組合せれば、更なる脱泡効果が得られ
る。
出時における気泡の混入も防ぐことができ、前記装置例
及び本方法例と組合せれば、更なる脱泡効果が得られ
る。
【0058】以上、本発明の実施の形態につき説明した
が、本発明は、必ずしも上述した手段及び手法にのみ限
定されるものではなく、本発明にいう目的を達成し、本
発明にいう効果を有する範囲内において、適宜に変更実
施することが可能なものである。
が、本発明は、必ずしも上述した手段及び手法にのみ限
定されるものではなく、本発明にいう目的を達成し、本
発明にいう効果を有する範囲内において、適宜に変更実
施することが可能なものである。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
材料タンク中の材料の全体的な均等加熱により粘度を効
率的に均一低下させて、誘導攪拌羽根により材料の気泡
を液面に誘導する攪拌を行うので、材料の攪拌による脱
泡効果が高くなり、脱泡時間が短くて済む。
材料タンク中の材料の全体的な均等加熱により粘度を効
率的に均一低下させて、誘導攪拌羽根により材料の気泡
を液面に誘導する攪拌を行うので、材料の攪拌による脱
泡効果が高くなり、脱泡時間が短くて済む。
【0060】また、分配装置において、粘稠液を淀みな
くしかも圧力低下なく直接分岐することにより気泡の混
入を防いで且つ流通をスムーズに行わせて、各パイプノ
ズル先端の隣接間隔を調整自在に位置決め固定すること
により、分配の間隔を設定自在にポッティングが行え
て、直接連通分岐ブロックとノズル立てを連結控部材で
一体連結させるので、粘稠液の均等な分配・注出がなさ
れ、装置規模が大きくならず且つ分配装置が一体に扱え
る。
くしかも圧力低下なく直接分岐することにより気泡の混
入を防いで且つ流通をスムーズに行わせて、各パイプノ
ズル先端の隣接間隔を調整自在に位置決め固定すること
により、分配の間隔を設定自在にポッティングが行え
て、直接連通分岐ブロックとノズル立てを連結控部材で
一体連結させるので、粘稠液の均等な分配・注出がなさ
れ、装置規模が大きくならず且つ分配装置が一体に扱え
る。
【図1】本発明の一実施形態である装置例のシステム全
体の概念構成ブロック図である。
体の概念構成ブロック図である。
【図2】(a)は同上における材料タンクの外観図であ
り、(b)は前記材料タンク中の誘導攪拌羽根の拡大正
面図であり、(c)は同じく誘導攪拌羽根の拡大側面図
である。
り、(b)は前記材料タンク中の誘導攪拌羽根の拡大正
面図であり、(c)は同じく誘導攪拌羽根の拡大側面図
である。
【図3】図1における分配装置の正面図である。
【図4】同上、背面図である。
【図5】同上、側面図である。
【図6】(a)は分配装置中の直接連通分岐ブロックの
半部縦断面拡大正面図であり、(b)は同じく拡大底面
図である。
半部縦断面拡大正面図であり、(b)は同じく拡大底面
図である。
【図7】従来の材料タンクの一部破断図である。
【図8】従来の分配装置の一部破断図である。
α…材料タンク α1…主剤タンク α2…硬化剤タンク β…ミキサヘッド γ…分配装置 δ…基層体 1…タンク本体 1A…タンク 2…蓋 2a…蓋締め付け螺子 3…材料投入口 4a,4b,4A…吐出パイプ 5…ヒータ 5a…温度センサ 5A…バンドヒータ 5Aa…配線 6,6A…排気バルブ 7…真空バルブ 7A…真空パイプ 8…エア加圧バルブ 9…圧力センサ 10…圧力計 11…リリーフ弁 12…回転軸 12A…軸 13…誘導攪拌羽根 13a…上方誘導口 13a′,13a″…上下誘導小片 13b…上方誘導片 13A…攪拌羽根 13Aa…孔 14,14A…攪拌モータ 15…レベルゲージ 16,16A…確認窓 17…一体ニップルカプラ 17A…分配器本体 18…直接連通分岐ブロック 18A…螺合ニップルカプラ 19…ノズルジョイント 19A…ジョイント 20,20A…パイプノズル 20a…基端 20b…先端部 21…ノズル固定螺子 21A…ノズル立て 22…ノズル固定スライド 23…蝶螺子 24…ノズル立て 24a…水平ガイド溝孔 25…固定螺子 26…連結控部材 27…主内管孔 28…分岐内管孔 29…ジョイント取付螺子穴 30…螺子穴 31…液部屋 31a…上隅部 31b…下隅部 32…ホース 33…基層体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】脱泡粘稠液分配ポッティング装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基層体上に樹脂等
の粘稠液のポッティングを行う作業において、材料を脱
泡して、当該材料の混合により粘稠液を生成し、当該粘
稠液を分配・注出してポッティングを行う脱泡粘稠液分
配ポッティング装置に関するものである。
の粘稠液のポッティングを行う作業において、材料を脱
泡して、当該材料の混合により粘稠液を生成し、当該粘
稠液を分配・注出してポッティングを行う脱泡粘稠液分
配ポッティング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポッティング作業において、材料
を脱泡する材料タンクは、例えば特許第2101736
号公報に、またノズルを分岐して粘稠液を分配する分配
装置は、例えば特許第2532175号公報に記載され
ている。
を脱泡する材料タンクは、例えば特許第2101736
号公報に、またノズルを分岐して粘稠液を分配する分配
装置は、例えば特許第2532175号公報に記載され
ている。
【0003】以下、図7又は図8を参照して、従来の装
置について説明する。図7は、従来の材料タンクの一部
破断図であり、図8は、従来の分配装置の一部破断図で
ある。従来のポッティング作業は、材料である主剤又は
硬化剤を材料タンクで脱泡して、前記主剤と前記硬化剤
をミキサヘッドで混合して粘稠液を生成し、分配装置で
前記粘稠液を分配して基層体上に注出してポッティング
を行っていた。
置について説明する。図7は、従来の材料タンクの一部
破断図であり、図8は、従来の分配装置の一部破断図で
ある。従来のポッティング作業は、材料である主剤又は
硬化剤を材料タンクで脱泡して、前記主剤と前記硬化剤
をミキサヘッドで混合して粘稠液を生成し、分配装置で
前記粘稠液を分配して基層体上に注出してポッティング
を行っていた。
【0004】先ず図7を参照して、従来での材料タンク
での手順について説明する。タンク1Aに前記材料を投
入して、前記材料の粘度低下を図るため2本のバンドヒ
ータ5Aを図示しないサーモスタットへ配線5Aaを通
して接続して前記材料の温度制御を行い、排気バルブ6
Aにより前記タンク1A内の気体部分の排気をして、図
示しない真空ポンプへ接続した真空パイプ9Aから前記
タンク1A内の気体部分を真空にして攪拌時の気泡の混
入を防ぎ、軸12Aに取り付けられた孔13Aaの開い
た攪拌羽根13Aをモータ14Aにより回転させて材料
の攪拌をして、材料内の気泡を脱泡し、吐出口4Aから
図示しない吐出ポンプを用いて材料を吐出する。以上の
手順を確認窓16Aで適時確認して行う。
での手順について説明する。タンク1Aに前記材料を投
入して、前記材料の粘度低下を図るため2本のバンドヒ
ータ5Aを図示しないサーモスタットへ配線5Aaを通
して接続して前記材料の温度制御を行い、排気バルブ6
Aにより前記タンク1A内の気体部分の排気をして、図
示しない真空ポンプへ接続した真空パイプ9Aから前記
タンク1A内の気体部分を真空にして攪拌時の気泡の混
入を防ぎ、軸12Aに取り付けられた孔13Aaの開い
た攪拌羽根13Aをモータ14Aにより回転させて材料
の攪拌をして、材料内の気泡を脱泡し、吐出口4Aから
図示しない吐出ポンプを用いて材料を吐出する。以上の
手順を確認窓16Aで適時確認して行う。
【0005】次に図8を参照して、従来での分配装置で
の手順について説明する。前記粘稠液を分配器本体17
Aに螺合された螺合ニップルカプラ18Aと接続された
ホース32を通して、分配器本体17A内の液部屋31
に流入して、ジョイント19Aによって接続された複数
のフレキシブルパイプノズル20Aのそれぞれを通って
分配され、先部相互間隔が調整不能に貫着固定されたノ
ズル立て21Aにより前記各パイプノズル20Aから基
層体33上に前記粘稠液を注出してポッティングを行っ
ていた。
の手順について説明する。前記粘稠液を分配器本体17
Aに螺合された螺合ニップルカプラ18Aと接続された
ホース32を通して、分配器本体17A内の液部屋31
に流入して、ジョイント19Aによって接続された複数
のフレキシブルパイプノズル20Aのそれぞれを通って
分配され、先部相互間隔が調整不能に貫着固定されたノ
ズル立て21Aにより前記各パイプノズル20Aから基
層体33上に前記粘稠液を注出してポッティングを行っ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の材
料タンク1Aにおいて、前記孔13Aaの開いた前記攪
拌羽根13Aの形状では、攪拌時に前記孔13Aaを通
る前記材料は水平方向にしか流れず、上と横方向への攪
拌流が生起し難くしかも回転抵抗が大きく、回転スピー
ドも上がらず、前記材料内の気泡が上昇し易くなってい
ないために脱泡効果が低い。
料タンク1Aにおいて、前記孔13Aaの開いた前記攪
拌羽根13Aの形状では、攪拌時に前記孔13Aaを通
る前記材料は水平方向にしか流れず、上と横方向への攪
拌流が生起し難くしかも回転抵抗が大きく、回転スピー
ドも上がらず、前記材料内の気泡が上昇し易くなってい
ないために脱泡効果が低い。
【0007】また、前記バンドヒータ5Aは上下2本が
平行に設置されており、局所加熱であるため、前記材料
内の気泡の上昇速度を上げるための前記材料の粘度の低
下において、熱を全体に伝えるという効果に乏しく、前
記各バンドヒータ5A間並びに材料タンク1A中心及び
底辺に位置する前記材料に熱が伝わりにくく、上記の水
平方向の攪拌では攪拌効果が小さいため前記材料におけ
る温度差や斑が生じるので、全体として攪拌による脱泡
効果が低く、当該脱泡効果を上げるには攪拌の時間を更
に増やさなければならなかった。
平行に設置されており、局所加熱であるため、前記材料
内の気泡の上昇速度を上げるための前記材料の粘度の低
下において、熱を全体に伝えるという効果に乏しく、前
記各バンドヒータ5A間並びに材料タンク1A中心及び
底辺に位置する前記材料に熱が伝わりにくく、上記の水
平方向の攪拌では攪拌効果が小さいため前記材料におけ
る温度差や斑が生じるので、全体として攪拌による脱泡
効果が低く、当該脱泡効果を上げるには攪拌の時間を更
に増やさなければならなかった。
【0008】また、従来の分配装置においては、前記粘
稠液を前記液部屋31に流入する際に、当該液部屋31
中の上隅部31a又は下隅部31bに当該液部屋31の
粘稠液含有気体が溜ってしまい、その後の流通で当該粘
稠液に前記気体の混入による気泡が混じってしまい易い
という欠点があった。
稠液を前記液部屋31に流入する際に、当該液部屋31
中の上隅部31a又は下隅部31bに当該液部屋31の
粘稠液含有気体が溜ってしまい、その後の流通で当該粘
稠液に前記気体の混入による気泡が混じってしまい易い
という欠点があった。
【0009】また、前記気体の混入が無くても、前記液
部屋31の前記上隅部31a及び前記下隅部31bにお
いて前記粘稠液自体がスムーズに流れることはなく停滞
残留し、残留物は時間が経つと硬化が始まり、当該粘稠
液の硬化部分が増大していき、流通面積の閉塞化による
粘稠液の分配量の不均等等が起こってしまっていた。
部屋31の前記上隅部31a及び前記下隅部31bにお
いて前記粘稠液自体がスムーズに流れることはなく停滞
残留し、残留物は時間が経つと硬化が始まり、当該粘稠
液の硬化部分が増大していき、流通面積の閉塞化による
粘稠液の分配量の不均等等が起こってしまっていた。
【0010】また、前記分配器17Aは、前記螺合ニッ
プルカプラ18Aと螺合により固定されているので、前
記液部屋31との螺合隙間部分に前記粘稠液が入り込
み、時間が経つと硬化するため、この部分においても、
当該粘稠液の硬化部分の廻り込みによる肥大閉塞化で流
通が妨げられてしまい、また長時間の使用等により引き
張り分離荷重の掛かる螺合部分の損傷等による緩みが起
こり交換等のメンテナンスが必要であった。
プルカプラ18Aと螺合により固定されているので、前
記液部屋31との螺合隙間部分に前記粘稠液が入り込
み、時間が経つと硬化するため、この部分においても、
当該粘稠液の硬化部分の廻り込みによる肥大閉塞化で流
通が妨げられてしまい、また長時間の使用等により引き
張り分離荷重の掛かる螺合部分の損傷等による緩みが起
こり交換等のメンテナンスが必要であった。
【0011】また、前記各パイプノズル20Aの先端隣
接相互間隔が固定化されたノズル立て21Aを使用して
いたので、前記各パイプノズル20A先部の間隔を任意
の長さに変える場合にはその都度いちいち必要な間隔を
有したノズル立て21Aに交換しなければならなかっ
た。
接相互間隔が固定化されたノズル立て21Aを使用して
いたので、前記各パイプノズル20A先部の間隔を任意
の長さに変える場合にはその都度いちいち必要な間隔を
有したノズル立て21Aに交換しなければならなかっ
た。
【0012】また、前記分配器本体17Aと別途支持さ
れる前記ノズル立て21Aはお互いに固定連結しあって
なく、相対的に移動して前記パイプノズル20Aに無理
な力が加わった場合に、前記パイプノズル20Aの流出
断面積が変化し、前記各パイプノズル20Aの吐出量が
異なり均一な分配がなされない事態が起こっていた。
れる前記ノズル立て21Aはお互いに固定連結しあって
なく、相対的に移動して前記パイプノズル20Aに無理
な力が加わった場合に、前記パイプノズル20Aの流出
断面積が変化し、前記各パイプノズル20Aの吐出量が
異なり均一な分配がなされない事態が起こっていた。
【0013】なお、前記分配器本体17Aと前記ノズル
立て21Aをお互いに固定連結させてロボットアーム等
へ取付る場合は、枠状の固定具を介して固定連結してい
たので、装置自体が大きくなり持ち運び、取付・取外し
等の取扱いに不便であった。
立て21Aをお互いに固定連結させてロボットアーム等
へ取付る場合は、枠状の固定具を介して固定連結してい
たので、装置自体が大きくなり持ち運び、取付・取外し
等の取扱いに不便であった。
【0014】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
目的は次の通りである。
目的は次の通りである。
【0015】本発明の第1の目的は、材料の脱泡効果を
上げることができる脱泡粘稠液分配ポッティング装置を
提供せんとするものである。
上げることができる脱泡粘稠液分配ポッティング装置を
提供せんとするものである。
【0016】本発明の第2の目的は、粘稠液に新たに気
泡を混入することを防ぎつつ、詰りがなく粘稠液の流通
をストレートかつスムーズにして常時均一に行うことが
できる脱泡粘稠液分配ポッティング装置を提供せんとす
るものである。
泡を混入することを防ぎつつ、詰りがなく粘稠液の流通
をストレートかつスムーズにして常時均一に行うことが
できる脱泡粘稠液分配ポッティング装置を提供せんとす
るものである。
【0017】本発明の第3の目的は、分岐したパイプノ
ズルの変形を抑えつつ、装置規模を抑えて一体に取扱い
することのできる脱泡粘稠液分配ポッティング装置を提
供せんとするものである。
ズルの変形を抑えつつ、装置規模を抑えて一体に取扱い
することのできる脱泡粘稠液分配ポッティング装置を提
供せんとするものである。
【0018】本発明のその他の目的は、明細書、図面、
特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らか
となろう。
特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らか
となろう。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題の解
決に当たり、材料全体を加熱するヒータ及び誘導攪拌羽
根を有する主剤タンク及び硬化剤タンクと、ミキサヘッ
ドと、直接連通分岐ブロック及びパイプノズルの相互間
隔が可変なノズル立て及び連結控部材を有する分配装置
とを順次接続し、当該分配装置下にポッティング対象で
ある基層体とを配する装置を用いるという手段を講じ
る。
決に当たり、材料全体を加熱するヒータ及び誘導攪拌羽
根を有する主剤タンク及び硬化剤タンクと、ミキサヘッ
ドと、直接連通分岐ブロック及びパイプノズルの相互間
隔が可変なノズル立て及び連結控部材を有する分配装置
とを順次接続し、当該分配装置下にポッティング対象で
ある基層体とを配する装置を用いるという手段を講じ
る。
【0020】更に具体的詳細に述べると、当該課題の解
決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に
亙る新規な特徴的構成手段を採用することにより、前記
目的を達成するよう為される。
決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に
亙る新規な特徴的構成手段を採用することにより、前記
目的を達成するよう為される。
【0021】即ち、本発明装置の第1の特徴は、材料で
ある主剤又は硬化剤を脱泡して吐出する材料タンクとし
ての主剤タンク及び硬化剤タンクと、当該吐出した主剤
及び硬化剤を混合して粘稠液を吐出するミキサヘッド
と、当該粘稠液を分配して直下に配したポッティング対
象である基層体群上にそれぞれ注出してポッティングす
る分配装置と、でシステム構成したポッティング装置に
おいて、材料タンクが、取付け中心側辺寄りから外側辺
に亙って多段並行に水平画成する各上下口縁に形成され
た上下誘導小片を互いに対側方向かつ当該下誘導小片を
斜め上向又は当該上誘導小片を斜め下向に平行に揃えて
折り返し開設した複数の上方誘導口と、上誘導小片と同
側に斜め下向に折曲した下端部の上方誘導片とを設けた
誘導攪拌羽根を、タンク本体内に回転自在に垂下した回
転軸に取付け、攪拌時、材料の各上方誘導口の通過時に
上下誘導小片及び上方誘導片により水平遠心方向と斜め
上方向との合成方向のタンク本体内周面寄りの液面へ材
料を強制誘導自在に構成してなる脱泡粘稠液分配ポッテ
ィング装置の構成採用にある。
ある主剤又は硬化剤を脱泡して吐出する材料タンクとし
ての主剤タンク及び硬化剤タンクと、当該吐出した主剤
及び硬化剤を混合して粘稠液を吐出するミキサヘッド
と、当該粘稠液を分配して直下に配したポッティング対
象である基層体群上にそれぞれ注出してポッティングす
る分配装置と、でシステム構成したポッティング装置に
おいて、材料タンクが、取付け中心側辺寄りから外側辺
に亙って多段並行に水平画成する各上下口縁に形成され
た上下誘導小片を互いに対側方向かつ当該下誘導小片を
斜め上向又は当該上誘導小片を斜め下向に平行に揃えて
折り返し開設した複数の上方誘導口と、上誘導小片と同
側に斜め下向に折曲した下端部の上方誘導片とを設けた
誘導攪拌羽根を、タンク本体内に回転自在に垂下した回
転軸に取付け、攪拌時、材料の各上方誘導口の通過時に
上下誘導小片及び上方誘導片により水平遠心方向と斜め
上方向との合成方向のタンク本体内周面寄りの液面へ材
料を強制誘導自在に構成してなる脱泡粘稠液分配ポッテ
ィング装置の構成採用にある。
【0022】本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装
置の第1の特徴における材料タンクが、タンク本体上
に、蓋締め付け螺子によって締め付け固定された蓋と、
材料を投入する材料投入口と、材料を吐出するタンク本
体の底面中央又は側面下部に取り付けられた吐出口と、
タンク本体を包覆する包みヒータと、温度を測定する温
度センサと、タンク本体内の気体部分の自然排気を行う
排気バルブと、真空排気を行う真空バルブと、加圧を行
うエア加圧バルブと、排気・加圧圧力を測定する圧力セ
ンサと、タンク本体内の圧力を測定する圧力計と、当該
タンク本体内の圧力の急激な変化を防止するリリーフ弁
と、回転軸を回転する攪拌モータと、タンク本体内の液
量を測定するレベルゲージと、を装備してなる脱泡粘稠
液分配ポッティング装置の構成採用にある。
置の第1の特徴における材料タンクが、タンク本体上
に、蓋締め付け螺子によって締め付け固定された蓋と、
材料を投入する材料投入口と、材料を吐出するタンク本
体の底面中央又は側面下部に取り付けられた吐出口と、
タンク本体を包覆する包みヒータと、温度を測定する温
度センサと、タンク本体内の気体部分の自然排気を行う
排気バルブと、真空排気を行う真空バルブと、加圧を行
うエア加圧バルブと、排気・加圧圧力を測定する圧力セ
ンサと、タンク本体内の圧力を測定する圧力計と、当該
タンク本体内の圧力の急激な変化を防止するリリーフ弁
と、回転軸を回転する攪拌モータと、タンク本体内の液
量を測定するレベルゲージと、を装備してなる脱泡粘稠
液分配ポッティング装置の構成採用にある。
【0023】本発明装置の第3の特徴は、上記本発明装
置の第2の特徴における包みヒータが、タンクの側面か
ら底面に亙って覆う包容形状である脱泡粘稠液分配ポッ
ティング装置の構成採用にある。
置の第2の特徴における包みヒータが、タンクの側面か
ら底面に亙って覆う包容形状である脱泡粘稠液分配ポッ
ティング装置の構成採用にある。
【0024】本発明装置の第4の特徴は、上記本発明装
置の第1、第2又は第3の特徴における分配装置が、内
部に内通した主内管孔と分岐の数の分岐内管孔とを直接
連通して、ミキサヘッドからのホースと主内管孔とを連
結するニップルカプラを上面に一体突出成形しするとと
もに各分岐内管孔外端にノズルジョイントを取付けた直
接連通分岐ブロックと、当該各ノズルジョイントに基端
を連結するパイプノズル群と、当該各パイプノズル先端
の位置決め固定をするノズル立てと、を有してなる脱泡
粘稠液分配ポッティング装置の構成採用にある。
置の第1、第2又は第3の特徴における分配装置が、内
部に内通した主内管孔と分岐の数の分岐内管孔とを直接
連通して、ミキサヘッドからのホースと主内管孔とを連
結するニップルカプラを上面に一体突出成形しするとと
もに各分岐内管孔外端にノズルジョイントを取付けた直
接連通分岐ブロックと、当該各ノズルジョイントに基端
を連結するパイプノズル群と、当該各パイプノズル先端
の位置決め固定をするノズル立てと、を有してなる脱泡
粘稠液分配ポッティング装置の構成採用にある。
【0025】本発明装置の第5の特徴は、上記本発明装
置の第4の特徴におけるノズル立てが、当該ノズル立て
に貫設延在した水平ガイド溝孔に沿って隣接間隔を調整
自在に設定される分岐の数のノズル固定スライドと、当
該水平ガイド溝孔にノズル固定スライドを位置決め固定
する分岐の数の蝶螺子と、パイプノズル先端部を当該ノ
ズル固定スライドに固定する分岐の数のノズル固定螺子
と、を有してなる脱泡粘稠液分配ポッティング装置の構
成採用にある。
置の第4の特徴におけるノズル立てが、当該ノズル立て
に貫設延在した水平ガイド溝孔に沿って隣接間隔を調整
自在に設定される分岐の数のノズル固定スライドと、当
該水平ガイド溝孔にノズル固定スライドを位置決め固定
する分岐の数の蝶螺子と、パイプノズル先端部を当該ノ
ズル固定スライドに固定する分岐の数のノズル固定螺子
と、を有してなる脱泡粘稠液分配ポッティング装置の構
成採用にある。
【0026】本発明装置の第6の特徴は、上記本発明装
置の第4又は第5の特徴における直接連通分岐ブロック
とノズル立てが、相互間を連結控部材で一体介結してな
る脱泡粘稠液分配ポッティング装置の構成採用にある。
置の第4又は第5の特徴における直接連通分岐ブロック
とノズル立てが、相互間を連結控部材で一体介結してな
る脱泡粘稠液分配ポッティング装置の構成採用にある。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の一実施形態に係る装置例及びこれに対応する方法
例につき順に説明する。
発明の一実施形態に係る装置例及びこれに対応する方法
例につき順に説明する。
【0028】(装置例)本発明の一実施形態に係る装置
例を図1乃至図6を参照して説明する。図1は、本装置
例である脱泡分配ポッティング装置のブロック構成図で
あり、図2で(a)は前記脱泡分配ポッティング装置中
の材料タンクの外観図であり、(b)は前記材料タンク
内の誘導攪拌羽根の拡大正面図であり、(c)は当該誘
導攪拌羽根の拡大側面図である。
例を図1乃至図6を参照して説明する。図1は、本装置
例である脱泡分配ポッティング装置のブロック構成図で
あり、図2で(a)は前記脱泡分配ポッティング装置中
の材料タンクの外観図であり、(b)は前記材料タンク
内の誘導攪拌羽根の拡大正面図であり、(c)は当該誘
導攪拌羽根の拡大側面図である。
【0029】図3は、前記脱泡分配ポッティング装置中
の分配装置の正面図であり、図4は、同じく背面図であ
り、図5は同じく側面図であり、図6で(a)は、前記
分配装置中の直接連通分岐ブロックの拡大正面図であ
り、(b)は同じく半部縦断拡大底面図である。
の分配装置の正面図であり、図4は、同じく背面図であ
り、図5は同じく側面図であり、図6で(a)は、前記
分配装置中の直接連通分岐ブロックの拡大正面図であ
り、(b)は同じく半部縦断拡大底面図である。
【0030】先ず、図1を参照して、本装置例の脱泡分
配ポッティング装置は、材料である主剤又は硬化剤を収
容する材料タンクαとしての主剤タンクα1及び硬化剤
タンクα2と、前記主剤及び前記硬化剤を合流混合して
粘稠液を吐出するミキサヘッドβと、前記粘稠液を分配
し直下に配したポッティング対象である基層体δ上に注
出してポッティングを行う分配装置γとからなる。
配ポッティング装置は、材料である主剤又は硬化剤を収
容する材料タンクαとしての主剤タンクα1及び硬化剤
タンクα2と、前記主剤及び前記硬化剤を合流混合して
粘稠液を吐出するミキサヘッドβと、前記粘稠液を分配
し直下に配したポッティング対象である基層体δ上に注
出してポッティングを行う分配装置γとからなる。
【0031】次に、図2(a)を参照して、前記材料タ
ンクαは、材料を収容する有底円筒形のタンク本体1
と、当該タンク本体1の蓋であるドーム形蓋2と、前記
タンク本体1と前記蓋2を締め付け固定する蓋締め付け
蝶螺子2aと、以下これ等のタンク本体1又は蓋2にそ
れぞれ装備される、材料を投入する蓋付材料投入口3
と、図示しない吐出ポンプに接続された前記タンク本体
1の側面下部又は底面中央に開通する前記材料の吐出管
4a又は4bと、前記タンク本体1の外側面及び外底面
を包覆する有底円筒形包みヒータ5と、当該包みヒータ
5の温度制御のための温度センサ5aと、前記タンク本
体1内の自然排気を行う排気バルブ6と、図示しない真
空ポンプに接続された真空バルブ7と、図示しないエア
加圧ポンプに接続されたエア加圧バルブ8と、前記排気
バルブ6と前記真空バルブ7と前記エア加圧バルブ8の
取付けパイプジョイント9aに設けられた圧力センサ9
と、前記タンク本体1の圧力計10と、同じくリリーフ
弁11と、回転軸12に設けられた誘導攪拌羽根13
と、前記回転軸12に接手12aを介して連結する攪拌
モータ14と、前記タンク本体1の側面に設けられたレ
ベルゲージ15と、前記蓋2上の確認窓16と、からな
る。
ンクαは、材料を収容する有底円筒形のタンク本体1
と、当該タンク本体1の蓋であるドーム形蓋2と、前記
タンク本体1と前記蓋2を締め付け固定する蓋締め付け
蝶螺子2aと、以下これ等のタンク本体1又は蓋2にそ
れぞれ装備される、材料を投入する蓋付材料投入口3
と、図示しない吐出ポンプに接続された前記タンク本体
1の側面下部又は底面中央に開通する前記材料の吐出管
4a又は4bと、前記タンク本体1の外側面及び外底面
を包覆する有底円筒形包みヒータ5と、当該包みヒータ
5の温度制御のための温度センサ5aと、前記タンク本
体1内の自然排気を行う排気バルブ6と、図示しない真
空ポンプに接続された真空バルブ7と、図示しないエア
加圧ポンプに接続されたエア加圧バルブ8と、前記排気
バルブ6と前記真空バルブ7と前記エア加圧バルブ8の
取付けパイプジョイント9aに設けられた圧力センサ9
と、前記タンク本体1の圧力計10と、同じくリリーフ
弁11と、回転軸12に設けられた誘導攪拌羽根13
と、前記回転軸12に接手12aを介して連結する攪拌
モータ14と、前記タンク本体1の側面に設けられたレ
ベルゲージ15と、前記蓋2上の確認窓16と、からな
る。
【0032】前記吐出管4aを用いることにより、前記
材料タンクαは台、床等の平面に置設することが可能で
あり、前記吐出管4bを用いる場合には前記平面に前記
吐出管4b用の挿通穴を空けて置設することが可能であ
る。
材料タンクαは台、床等の平面に置設することが可能で
あり、前記吐出管4bを用いる場合には前記平面に前記
吐出管4b用の挿通穴を空けて置設することが可能であ
る。
【0033】ここで、図2(b)及び(c)を参照し
て、誘導攪拌羽根13は、取付け中心側辺寄りから外側
辺に亙って多段並行に水平画成した際、上下口縁に生じ
た上下返りにより形成された上下誘導小片13a′,1
3a″を互いに対側方向かつ斜め上向又は斜め下向平行
に揃えて折り返し開設された材料の上方誘導口13a
と、同じく上誘導小片13a′と同側に下向斜方に折曲
したの下端部上方誘導片13bを有する。
て、誘導攪拌羽根13は、取付け中心側辺寄りから外側
辺に亙って多段並行に水平画成した際、上下口縁に生じ
た上下返りにより形成された上下誘導小片13a′,1
3a″を互いに対側方向かつ斜め上向又は斜め下向平行
に揃えて折り返し開設された材料の上方誘導口13a
と、同じく上誘導小片13a′と同側に下向斜方に折曲
したの下端部上方誘導片13bを有する。
【0034】次に、図3乃至図5を参照して、前記分配
装置γは、前記ミキサヘッドβからの図示しないホース
と接続するため外周に螺子切りを施した一体ニップルカ
プラ17を上面中央に一体突出成形した直接連通分岐ブ
ロック18と、当該直接連通分岐ブロック18外周等間
隔に螺植した6個のノズルジョイント19によって基端
20a接続された6本のフレキシブルパイプノズル20
と、貫通したパイプノズル20の各先端部20bをノズ
ル固定螺子21で固定して水平ガイド溝孔24aに沿っ
て調整スライドする各ノズル固定スライド22を蝶螺子
23で位置決め固定するノズル立て24と、前記直接連
通分岐ブロック18と前記ノズル立て24間を固定螺子
25にて固定連結する正面工字形の連結控部材26から
なる。
装置γは、前記ミキサヘッドβからの図示しないホース
と接続するため外周に螺子切りを施した一体ニップルカ
プラ17を上面中央に一体突出成形した直接連通分岐ブ
ロック18と、当該直接連通分岐ブロック18外周等間
隔に螺植した6個のノズルジョイント19によって基端
20a接続された6本のフレキシブルパイプノズル20
と、貫通したパイプノズル20の各先端部20bをノズ
ル固定螺子21で固定して水平ガイド溝孔24aに沿っ
て調整スライドする各ノズル固定スライド22を蝶螺子
23で位置決め固定するノズル立て24と、前記直接連
通分岐ブロック18と前記ノズル立て24間を固定螺子
25にて固定連結する正面工字形の連結控部材26から
なる。
【0035】次に、図6(a)及び(b)を参照して、
前記直接連通分岐ブロック18は、前記一体ニップルカ
プラ17の平面軸心に主内管孔27と、当該主内管孔2
7内端から同方向等角度で6方向かつ水平方向に放射分
岐された分岐内管孔28群と、当該分岐内管孔28群と
前記ノズルジョイント19群を対応接続するジョイント
取付螺子穴29と、前記固定螺子25を取付ける螺子穴
30を穿設してある。
前記直接連通分岐ブロック18は、前記一体ニップルカ
プラ17の平面軸心に主内管孔27と、当該主内管孔2
7内端から同方向等角度で6方向かつ水平方向に放射分
岐された分岐内管孔28群と、当該分岐内管孔28群と
前記ノズルジョイント19群を対応接続するジョイント
取付螺子穴29と、前記固定螺子25を取付ける螺子穴
30を穿設してある。
【0036】本装置例では、分岐の数が6であるが、勿
論その他の任意の複数の数に放射分岐したブロックにし
てもよい。また、本装置例は材料が主剤及び硬化剤の2
液性樹脂の場合であり、1液性樹脂の場合は材料タンク
αは1つでよく、ミキサヘッドβも必要でない。
論その他の任意の複数の数に放射分岐したブロックにし
てもよい。また、本装置例は材料が主剤及び硬化剤の2
液性樹脂の場合であり、1液性樹脂の場合は材料タンク
αは1つでよく、ミキサヘッドβも必要でない。
【0037】本装置例は、前記のような基本的仕様を有
しその動作につき、以下同じく図1乃至図6までを参照
して説明する。
しその動作につき、以下同じく図1乃至図6までを参照
して説明する。
【0038】先ず、図1を参照して、本装置例の全体的
な処理動作は、材料である主剤又は硬化剤を材料タンク
αとしての主剤タンクα1及び硬化剤タンクα2におい
て脱泡して吐出し、脱泡した前記材料をミキサヘッドβ
で混合して粘稠液を吐出し、前記粘稠液を分配装置γに
よって分配して、基層体δ上に注出してポッティングを
行う。以下、本装置例において、材料タンクαでの処理
動作及び分配装置γでの詳細な処理動作を順に説明す
る。
な処理動作は、材料である主剤又は硬化剤を材料タンク
αとしての主剤タンクα1及び硬化剤タンクα2におい
て脱泡して吐出し、脱泡した前記材料をミキサヘッドβ
で混合して粘稠液を吐出し、前記粘稠液を分配装置γに
よって分配して、基層体δ上に注出してポッティングを
行う。以下、本装置例において、材料タンクαでの処理
動作及び分配装置γでの詳細な処理動作を順に説明す
る。
【0039】先ず、前記材料タンクαについては、図2
(a)を参照して説明する。材料タンクαの蓋2を蓋締
め付け螺子2aで締め付け固定されたタンク本体1の蓋
を取った材料投入口3から適量の材料を投入し、蓋を締
めて前記材料の脱泡を行い、図示しない吐出ポンプによ
って吐出口4a又は吐出口4bから脱泡した前記材料の
吐出を行う。
(a)を参照して説明する。材料タンクαの蓋2を蓋締
め付け螺子2aで締め付け固定されたタンク本体1の蓋
を取った材料投入口3から適量の材料を投入し、蓋を締
めて前記材料の脱泡を行い、図示しない吐出ポンプによ
って吐出口4a又は吐出口4bから脱泡した前記材料の
吐出を行う。
【0040】前記タンク1内の脱泡は、先ず包みヒータ
5により前記材料の粘度低下を行うためタンク本体1の
側面及び底面全体から適温となるよう加熱し、温度セン
サ5aを用いて適温となるよう維持する。粘度が下がる
ことにより気泡の液面への上昇速度等の移動速度も上が
る。
5により前記材料の粘度低下を行うためタンク本体1の
側面及び底面全体から適温となるよう加熱し、温度セン
サ5aを用いて適温となるよう維持する。粘度が下がる
ことにより気泡の液面への上昇速度等の移動速度も上が
る。
【0041】次に、排気バルブ6により前記タンク本体
1内の気体部分の自然排気を行い、図示しない真空ポン
プにより真空バルブ7を通して真空となるように更に真
空排気を行う。このとき、圧力センサ9を用いて排気圧
力が適切な値で行われるように調整して真空排気を行
う。
1内の気体部分の自然排気を行い、図示しない真空ポン
プにより真空バルブ7を通して真空となるように更に真
空排気を行う。このとき、圧力センサ9を用いて排気圧
力が適切な値で行われるように調整して真空排気を行
う。
【0042】なお、前記タンク本体1内の圧力を圧力計
で適時計測され、急激な圧力変化が起こる場合にはリリ
ーフ弁11により急激な圧力変化の緩和が行われる。な
お、必要時には図示しないエア加圧ポンプに接続された
エア加圧バルブ8によるエア加圧及び前記排気バルブ6
による自然排気を行う。
で適時計測され、急激な圧力変化が起こる場合にはリリ
ーフ弁11により急激な圧力変化の緩和が行われる。な
お、必要時には図示しないエア加圧ポンプに接続された
エア加圧バルブ8によるエア加圧及び前記排気バルブ6
による自然排気を行う。
【0043】次に、真空排気がなされてから、回転軸1
2に取付けられた誘導攪拌羽根13を攪拌モータ14に
より回転させて、前記材料の攪拌を一定時間行うことに
より前記材料内の脱泡を完了する。
2に取付けられた誘導攪拌羽根13を攪拌モータ14に
より回転させて、前記材料の攪拌を一定時間行うことに
より前記材料内の脱泡を完了する。
【0044】ここで、前記材料の攪拌は図2(b)又は
(c)を参照して、上方誘導口13aの通過時の上下誘
導小片13a′,13a″又は上方誘導片13bにより
矢印に示す遠心方向と斜め上方向との合成方向に強制的
に前記材料が液面へ上方誘導される回転方向に前記誘導
攪拌羽根13を抵抗が少なくより高速に回転させる。図
2(c)では前記材料が右から左へしかも手前へ流れる
方向である。
(c)を参照して、上方誘導口13aの通過時の上下誘
導小片13a′,13a″又は上方誘導片13bにより
矢印に示す遠心方向と斜め上方向との合成方向に強制的
に前記材料が液面へ上方誘導される回転方向に前記誘導
攪拌羽根13を抵抗が少なくより高速に回転させる。図
2(c)では前記材料が右から左へしかも手前へ流れる
方向である。
【0045】よって、前記材料内の気泡はタンク本体1
内周面寄りの液面で脱泡が促進助長されるように攪拌さ
れるため、脱泡効率を高めることができて、これにより
脱泡を行う時間も短くすることができる。以上の材料投
入、脱泡、材料の吐出は、レベルゲージ15及び確認窓
16を適時用いて確認をして進める。
内周面寄りの液面で脱泡が促進助長されるように攪拌さ
れるため、脱泡効率を高めることができて、これにより
脱泡を行う時間も短くすることができる。以上の材料投
入、脱泡、材料の吐出は、レベルゲージ15及び確認窓
16を適時用いて確認をして進める。
【0046】次に、前記分配装置γについて図3乃至図
6を参照して説明する。前記分配装置γは、前記ミキサ
ヘッドβと接続された図示しないホース等と接続する一
体ニップルカプラ17から前記粘稠液を直接連通分岐ブ
ロック18内に流入する。
6を参照して説明する。前記分配装置γは、前記ミキサ
ヘッドβと接続された図示しないホース等と接続する一
体ニップルカプラ17から前記粘稠液を直接連通分岐ブ
ロック18内に流入する。
【0047】ここで、図6(a)及び(b)を併せて参
照して、前記粘稠液を主内管孔27を通って、途中淀む
ことなく流速を落さず当該主内管孔27から直接連通さ
れた分岐内管孔28に分岐されて一気に流通する。
照して、前記粘稠液を主内管孔27を通って、途中淀む
ことなく流速を落さず当該主内管孔27から直接連通さ
れた分岐内管孔28に分岐されて一気に流通する。
【0048】途中に液部屋を介さずに直接分岐を行うこ
とにより、液部屋での気泡の混入や前記粘稠液の残留物
の硬化による流通断面積の閉塞化が起こることが防げ
て、また前記一体ニップルカプラ17が直接連通分岐ブ
ロック18と螺合してなく一体成形しているので、螺合
部分に前記粘稠液が侵入して廻り込み肥大硬化が起こる
ことも無く、長時間の使用で螺合部分の損傷等により緩
むことも無い。
とにより、液部屋での気泡の混入や前記粘稠液の残留物
の硬化による流通断面積の閉塞化が起こることが防げ
て、また前記一体ニップルカプラ17が直接連通分岐ブ
ロック18と螺合してなく一体成形しているので、螺合
部分に前記粘稠液が侵入して廻り込み肥大硬化が起こる
ことも無く、長時間の使用で螺合部分の損傷等により緩
むことも無い。
【0049】次に各ジョイント取付螺子穴29に螺植し
た各ノズルジョイント19から各パイプノズル20へ前
記粘稠液を流出して、前記各パイプノズル20を通した
前記粘稠液を直下の基層体δ上に注出してポッティング
する。複数の基層体δ上に同時に注出してポッティング
を行うため、注出位置をノズル立て24上の各ノズル固
定スライド22を調節自在に動かして、ノズル固定螺子
21及び蝶螺子23により位置決め固定する。
た各ノズルジョイント19から各パイプノズル20へ前
記粘稠液を流出して、前記各パイプノズル20を通した
前記粘稠液を直下の基層体δ上に注出してポッティング
する。複数の基層体δ上に同時に注出してポッティング
を行うため、注出位置をノズル立て24上の各ノズル固
定スライド22を調節自在に動かして、ノズル固定螺子
21及び蝶螺子23により位置決め固定する。
【0050】前記各ノズル固定スライド22は、それぞ
れ独立自在に移動が可能なので、前記各ノズル固定スラ
イド22の各間隔を一定にしない位置決め固定も可能で
あり、固定間隔を変更するときにいちいち行うノズル立
ての交換も必要でなくなる。また、基層体δ上への注出
によるポッティングは、前記直接連通分岐ブロック17
と前記ノズル立て21を連結控部材26と固定螺子25
により連結させて、相対変位がなく一体にポッティング
を行う。
れ独立自在に移動が可能なので、前記各ノズル固定スラ
イド22の各間隔を一定にしない位置決め固定も可能で
あり、固定間隔を変更するときにいちいち行うノズル立
ての交換も必要でなくなる。また、基層体δ上への注出
によるポッティングは、前記直接連通分岐ブロック17
と前記ノズル立て21を連結控部材26と固定螺子25
により連結させて、相対変位がなく一体にポッティング
を行う。
【0051】よって、パイプノズル20に無理な力が働
いて弾性変形が起こることは無いので均等な分配・注出
がなされ、また前記連結控部材26は正面工字形板状で
あり、板状のものよりも装置規模が大きくならず、例え
ば、ロボットアームに前記分配装置γを設置する場合に
も、当該連結控部材26を取付けて行えば装置規模も小
さくなり、一体となった前記分配装置γの移動動作にも
邪魔とならない。
いて弾性変形が起こることは無いので均等な分配・注出
がなされ、また前記連結控部材26は正面工字形板状で
あり、板状のものよりも装置規模が大きくならず、例え
ば、ロボットアームに前記分配装置γを設置する場合に
も、当該連結控部材26を取付けて行えば装置規模も小
さくなり、一体となった前記分配装置γの移動動作にも
邪魔とならない。
【0052】また、粘稠液の注出を真空下で行えば、注
出時における気泡の混入も防ぐことができ、前記装置例
及び本方法例と組合せれば、更なる脱泡効果が得られ
る。
出時における気泡の混入も防ぐことができ、前記装置例
及び本方法例と組合せれば、更なる脱泡効果が得られ
る。
【0053】以上、本発明の実施の形態につき説明した
が、本発明は、必ずしも上述した手段にのみ限定される
ものではなく、本発明にいう目的を達成し、本発明にい
う効果を有する範囲内において、適宜に変更実施するこ
とが可能なものである。
が、本発明は、必ずしも上述した手段にのみ限定される
ものではなく、本発明にいう目的を達成し、本発明にい
う効果を有する範囲内において、適宜に変更実施するこ
とが可能なものである。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
材料タンク中の材料の全体的な均等加熱により粘度を効
率的に均一低下させて、誘導攪拌羽根により材料の気泡
を液面に誘導する攪拌を行うので、材料の攪拌による脱
泡効果が高くなり、脱泡時間が短くて済む。
材料タンク中の材料の全体的な均等加熱により粘度を効
率的に均一低下させて、誘導攪拌羽根により材料の気泡
を液面に誘導する攪拌を行うので、材料の攪拌による脱
泡効果が高くなり、脱泡時間が短くて済む。
【0055】また、分配装置において、粘稠液を淀みな
くしかも圧力低下なく直接分岐することにより気泡の混
入を防いで且つ流通をスムーズに行わせて、各パイプノ
ズル先端の隣接間隔を調整自在に位置決め固定すること
により、分配の間隔を設定自在にポッティングが行え
て、直接連通分岐ブロックとノズル立てを連結控部材で
一体連結させるので、粘稠液の均等な分配・注出がなさ
れ、装置規模が大きくならず且つ分配装置が一体に扱え
る。
くしかも圧力低下なく直接分岐することにより気泡の混
入を防いで且つ流通をスムーズに行わせて、各パイプノ
ズル先端の隣接間隔を調整自在に位置決め固定すること
により、分配の間隔を設定自在にポッティングが行え
て、直接連通分岐ブロックとノズル立てを連結控部材で
一体連結させるので、粘稠液の均等な分配・注出がなさ
れ、装置規模が大きくならず且つ分配装置が一体に扱え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である装置例のシステム全
体の概念構成ブロック図である。
体の概念構成ブロック図である。
【図2】(a)は同上における材料タンクの外観図であ
り、(b)は前記材料タンク中の誘導攪拌羽根の拡大正
面図であり、(c)は同じく誘導攪拌羽根の拡大側面図
である。
り、(b)は前記材料タンク中の誘導攪拌羽根の拡大正
面図であり、(c)は同じく誘導攪拌羽根の拡大側面図
である。
【図3】図1における分配装置の正面図である。
【図4】同上、背面図である。
【図5】同上、側面図である。
【図6】(a)は分配装置中の直接連通分岐ブロックの
半部縦断面拡大正面図であり、(b)は同じく拡大底面
図である。
半部縦断面拡大正面図であり、(b)は同じく拡大底面
図である。
【図7】従来の材料タンクの一部破断図である。
【図8】従来の分配装置の一部破断図である。
【符号の説明】 α…材料タンク α1…主剤タンク α2…硬化剤タンク β…ミキサヘッド γ…分配装置 δ…基層体 1…タンク本体 1A…タンク 2…蓋 2a…蓋締め付け螺子 3…材料投入口 4a,4b,4A…吐出パイプ 5…ヒータ 5a…温度センサ 5A…バンドヒータ 5Aa…配線 6,6A…排気バルブ 7…真空バルブ 7A…真空パイプ 8…エア加圧バルブ 9…圧力センサ 10…圧力計 11…リリーフ弁 12…回転軸 12A…軸 13…誘導攪拌羽根 13a…上方誘導口 13a′,13a″…上下誘導小片 13b…上方誘導片 13A…攪拌羽根 13Aa…孔 14,14A…攪拌モータ 15…レベルゲージ 16,16A…確認窓 17…一体ニップルカプラ 17A…分配器本体 18…直接連通分岐ブロック 18A…螺合ニップルカプラ 19…ノズルジョイント 19A…ジョイント 20,20A…パイプノズル 20a…基端 20b…先端部 21…ノズル固定螺子 21A…ノズル立て 22…ノズル固定スライド 23…蝶螺子 24…ノズル立て 24a…水平ガイド溝孔 25…固定螺子 26…連結控部材 27…主内管孔 28…分岐内管孔 29…ジョイント取付螺子穴 30…螺子穴 31…液部屋 31a…上隅部 31b…下隅部 32…ホース 33…基層体
Claims (10)
- 【請求項1】材料である主剤又は硬化剤を脱泡して吐出
する材料タンクとしての主剤タンク及び硬化剤タンク
と、当該吐出した主剤及び前記硬化剤を混合して粘稠液
を吐出するミキサヘッドと、当該粘稠液を分配して直下
に配したポッティング対象である基層体群上にそれぞれ
注出してポッティングする分配装置と、でシステム構成
したポッティング装置において、 前記材料タンクは、 取付け中心側辺寄りから外側辺に亙って多段並行に水平
画成する各上下口縁に形成された上下誘導小片を互いに
対側方向かつ当該下誘導小片を斜め上向又は当該上誘導
小片を斜め下向に平行に揃えて折り返し開設した複数の
上方誘導口と、前記上誘導小片と同側に斜め下向に折曲
した下端部の上方誘導片とを設けた誘導攪拌羽根を、タ
ンク本体内に回転自在に垂下した回転軸に取付け、攪拌
時、前記材料の前記各上方誘導口の通過時に前記上下誘
導小片及び前記上方誘導片により水平遠心方向と斜め上
方向との合成方向の前記タンク本体内周面寄りの液面へ
前記材料を強制誘導自在に構成してなる、 ことを特徴とする脱泡粘稠液分配ポッティング装置。 - 【請求項2】前記材料タンクは、 前記タンク本体上に、蓋締め付け螺子によって締め付け
固定された蓋と、前記材料を投入する材料投入口と、前
記材料を吐出する前記タンク本体の底面中央又は側面下
部に取り付けられた吐出口と、前記タンク本体を包覆す
る包みヒータと、温度を測定する温度センサと、前記タ
ンク本体内の気体部分の自然排気を行う排気バルブと、
真空排気を行う真空バルブと、加圧を行うエア加圧バル
ブと、排気・加圧圧力を測定する圧力センサと、前記タ
ンク本体内の圧力を測定する圧力計と、当該タンク本体
内の圧力の急激な変化を防止するリリーフ弁と、前記回
転軸を回転する攪拌モータと、前記タンク内の液量を測
定するレベルゲージと、を装備する、 ことを特徴とする請求項1に記載の脱泡粘稠液分配ポッ
ティング装置。 - 【請求項3】前記包みヒータは、 前記タンクの側面から底面に亙って覆う包容形状であ
る、 ことを特徴とする請求項2に記載の脱泡粘稠液分配ポッ
ティング装置。 - 【請求項4】前記分配装置は、 内部に内通した主内管孔と分岐の数の分岐内管孔とを直
接連通して、前記ミキサヘッドからのホースと前記主内
管孔を連結するニップルカプラを上面に一体突出成形し
するとともに前記各分岐内管孔外端にノズルジョイント
を取付けた直接連通分岐ブロックと、 当該各ノズルジョイントに基端を連結するパイプノズル
群と、 当該各パイプノズル先端の位置決め固定をするノズル立
てと、を有する、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の脱泡粘稠
液分配ポッティング装置。 - 【請求項5】前記ノズル立ては、 当該ノズル立てに貫設延在した水平ガイド溝孔に沿って
隣接間隔を調整自在に設定される分岐の数のノズル固定
スライドと、 当該水平ガイド溝孔に前記ノズル固定スライドを位置き
め固定する分岐の数の蝶螺子と、 前記パイプノズル先端部を当該ノズル固定スライドに固
定する分岐の数のノズル固定螺子と、を有する、 ことを特徴とする請求項4に記載の脱泡粘稠液分配ポッ
ティング装置。 - 【請求項6】前記直接連通分岐ブロックと前記ノズル立
ては、 相互間を連結控部材で一体介結する、 ことを特徴とする請求項4又は5に記載の脱泡粘稠液分
配ポッティング装置。 - 【請求項7】材料である主剤又は硬化剤を各別脱泡して
吐出し、当該主剤及び当該硬化剤を混合して粘稠液とし
て吐出し、当該粘稠液を分配して基層体上に注出してポ
ッティングを行うに当たり、 前記各別脱胞は、 密封真空雰囲気内で、前記各材料を均一加熱して、当該
材料をその液面に気泡が強制的に上昇誘導されるように
攪拌して行う、 ことを特徴とする脱泡粘稠液分配ポッティング方法。 - 【請求項8】前記均一加熱は、 前記材料の側方から底方全領域に亙って全体的に行う、 ことを特徴とする請求項7に記載の脱泡粘稠液分配ポッ
ティング方法。 - 【請求項9】前記分配は、 前記粘稠液を途中で溜めずに一気に直接連通分岐して、
各パイプノズルに分流する、 ことを特徴とする請求項7又は8に記載の脱泡粘稠液分
配ポッティング方法。 - 【請求項10】前記注出は、 注出隣接間隔を調整自在に設定して行う、 ことを特徴とする請求項7、8又は9に記載の脱泡粘稠
液分配ポッティング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4676398A JP2919453B1 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 脱泡粘稠液分配ポッティング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4676398A JP2919453B1 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 脱泡粘稠液分配ポッティング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2919453B1 JP2919453B1 (ja) | 1999-07-12 |
JPH11244756A true JPH11244756A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12756387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4676398A Expired - Fee Related JP2919453B1 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 脱泡粘稠液分配ポッティング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2919453B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015025768A (ja) * | 2013-07-29 | 2015-02-05 | 多摩川精機株式会社 | レゾルバステータの製造方法及びレゾルバステータ |
WO2020153374A1 (ja) * | 2019-01-22 | 2020-07-30 | アイプラント株式会社 | チョコレートの製造方法とそれに用いる撹拌混合機 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110615127B (zh) * | 2019-10-22 | 2024-06-04 | 南京英颜生物科技有限公司 | 一种高科技眼润spa修复喷雾制备装置及其制备工艺 |
CN114055816A (zh) * | 2021-11-17 | 2022-02-18 | 国家石油天然气管网集团有限公司 | 一种用于钢质环氧套筒填料灌注的装置及方法 |
CN118156012B (zh) * | 2024-05-09 | 2024-09-10 | 岳池县宇虹科技有限公司 | 一种网络变压器加工工艺及网络变压器 |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP4676398A patent/JP2919453B1/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015025768A (ja) * | 2013-07-29 | 2015-02-05 | 多摩川精機株式会社 | レゾルバステータの製造方法及びレゾルバステータ |
WO2020153374A1 (ja) * | 2019-01-22 | 2020-07-30 | アイプラント株式会社 | チョコレートの製造方法とそれに用いる撹拌混合機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2919453B1 (ja) | 1999-07-12 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |