JPH11244401A - 放射線治療装置 - Google Patents

放射線治療装置

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JPH11244401A
JPH11244401A JP6035798A JP6035798A JPH11244401A JP H11244401 A JPH11244401 A JP H11244401A JP 6035798 A JP6035798 A JP 6035798A JP 6035798 A JP6035798 A JP 6035798A JP H11244401 A JPH11244401 A JP H11244401A
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JP
Japan
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radiation
dose distribution
irradiation
irradiation field
radiation beam
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JP6035798A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Naito
芳樹 内藤
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線ビームの照射野の周囲の線量分布を測
定できる放射線治療装置を提供する。 【解決手段】 放射線治療装置のガントリの放射線源か
ら放射される放射線ビームの照射野8を限定する多分割
コリメータ4を構成するリーフ11の照射野側の端面1
1Aの下部に放射線検出器12がねじなどで固定されて
いる。放射線検出器12は放射線ビームの照射方向にほ
ぼ直交するように配置されている。多分割コリメータ4
のリーフ11によって形成される照射野8と、放射線検
出器12の配置との関係は図2(c)の如くなるので、
放射線ビームの照射野8の形状が複雑であっても、照射
野の周辺部の線量分布の測定が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被照射体に照射さ
れる放射線ビームの線量分布を測定できる放射線治療装
置に係り、特に放射線を被照射体に照射中にも線量分布
をモニタリングすることができる放射線治療装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近の放射線治療装置では、電子線加速
部とガントリ部とを有し、電子線加速部で高速に加速し
た電子線を、ガントリ部のターゲットに衝突させ、ター
ゲットで発生した放射線を患者の患部に照射する。電子
線を照射する場合には上記の高速に加速された電子線が
直接利用されるが、通常はターゲットが放射線源とな
る。放射線源からの放射線はフィルタにより線量分布を
適当に調整された後、コリメータによって照射野を限定
してから患者の患部に照射される。また、ガントリは放
射線源が水平軸を中心にして回転可能に構成されている
ので、水平に配置された寝台に寝載された患者の患部に
対し、放射線源を回転させながら放射線を照射すること
が可能である。
【0003】放射線治療にあたっては、患部に照射する
放射線量が重要な目安となるため、放射線ビームの線量
分布の管理は重要である。このため、従来の放射線治療
装置においては、放射線源の線量分布の測定を患者の治
療の前に実施していた。この線量分布の測定では専用の
測定装置が用いられていた。その測定方法は専用の水槽
に水をいれ、その水中にて放射線検出器を3次元に直線
運動させて線量分布を測定するものである。この測定装
置を用いた場合、放射線検出器を3次元に直線運動させ
るだけであるので、長方形の照射野の線量分布しか測定
できなかった。
【0004】また、上述の如く、放射線源からの放射線
ビームはコリメータのリーフによって照射野を限定され
る。この照射野は当初は正方形又は長方形などの四角形
のものであったため、鉛ブロックにて四角形の照射野を
作っていたが、最近では照射野を患部に適した形状とす
るため、多分割化したリーフから成る多分割コリメータ
を用いて複雑な形状の照射野が作られている。この多分
割コリメータは、多数のタングステンや鉛で作られたリ
ーフで構成され、各リーフは放射線源を中心に円弧を描
いて動き、そのリーフの放射線ビーム中心側の端面の組
合せで照射野を形成する。このため、多分割コリメータ
を使用することにより、放射線の遮蔽効果もよくなり、
複雑な形状の照射野も短時間で容易に作られるようにな
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術で
は、放射線ビームの線量分布の測定にあたって、専用の
水槽を使用しないと測定できないため、患者を寝台に寝
かせたままで測定することができなかった。また、この
方法では治療前の線量分布の測定ができるだけで、治療
中の線量分布を測定することができなかった。更に、コ
リメータが多分割化されて、複雑な形状の照射野を形成
することができるようになったが、その複雑な形状の照
射野の周辺部の線量分布を測定することは困難であっ
た。
【0006】これらのことを考慮して、本発明では、複
雑な形状の照射野を持つ放射線ビームの線量分布を測定
でき、治療中の線量分布も測定可能な放射線治療装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の放射線治療装置は、被照射体に照射される
放射線ビームを放射する放射線源を有するガントリと,
前記放射線ビームの照射野を制限する複数個のリーフか
ら構成される多分割コリメータとを持つ放射線治療装置
において、前記多分割コリメータの少なくとも1個以上
のリーフの照射野側の放射線ビームに沿う端面に放射線
検出器を配置し、放射線ビームの照射野内の線量分布の
測定を可能にしたものである(請求項1)。
【0008】この構成では、多分割コリメータのリーフ
によって形成される放射線ビームの照射野の周辺部の線
量分布を放射線ビームの照射中に測定することができ
る。この結果、予備照射時の放射線ビームの線量分布の
測定結果を治療計画に活用することができ、また、治療
時には放射線ビームの線量分布を監視することにより、
照射された放射線ビームの強度又は線量分布の異常の有
無や照射線量を把握することができる。また、線量分布
の計測データを記録しておくことにより、照射後にも線
量分布や照射線量の評価を行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
を用いて説明する。図1は、本発明の放射線治療装置の
全体構成を示す概略図,図2は本発明の要部である多分
割コリメータの構造図,図3は線量分布測定データの処
理フローを示すブロック図である。図1において、放射
線治療装置は、ガントリ1と,ガントリ支持部2と,多
分割コリメータ4と,制御装置(図示せず)とから成
り、ガントリ1は電子線加速部で高速に加速された電子
線が衝突して放射線を発生するターゲット(放射線源)
3を有し、水平軸を中心に回転可能にガントリ支持部2
に支持されている。放射線源3で発生した放射線ビーム
5は多分割コリメータ4により照射野を限定されて、患
者6のアイソセンタ7に照射される。ガントリ1を回転
することにより、アイソセンタ7に対し、放射線ビーム
5を回転照射することができる。多分割コリメータ4
は、図2に示す如く、多数個のリーフ11から成り、各
リーフ11の照射野側の端面には、放射線検出器12が
取り付けられている。
【0010】次に、図2を用いて、本発明の放射線治療
装置の放射線ビームの線量分布測定の詳細について説明
する。図2(a)は多分割コリメータ4の構造を示した
ものである。多分割コリメータ4は、多数個の板状のリ
ーフ11を用いて放射線ビーム5の照射野8を形成す
る。各リーフ11は、鉛やタングステンなどの放射線を
透過しない金属板で作られており、コリメータ駆動装置
(図示せず)により、放射線源3を中心に円弧上を動
き、各リーフ11の端面の集合にて照射野8を形成する
ように駆動される。このため、各リーフ11の照射野8
側の端面11Aは常に放射線ビーム5の放射方向に沿う
ように移動する。また、照射野8は多数個のリーフ11
の集合によって作られるので、複雑な形状の照射野も形
成することができる。
【0011】図2(b)は、多分割コリメータのリーフ
に放射線検出器を取り付けた図を示したものである。図
2(b)において、放射線検出器12は、多分割コリメ
ータ4のリーフ11の照射野8側の端面11Aの下部
に、放射線検出部が照射野8内に突出するように取り付
けられている。ここに用いられる放射線検出器12は、
透過型のもので、半導体型や電離箱型などの放射線検出
器が使用される。また、放射線検出器12の固定はリー
フ11にねじ止めして行われる。また、接着剤などでリ
ーフ11に固着してもよい。放射線検出器12の取り付
け位置は、リーフ11の照射野8側の端面11Aに沿っ
た位置であれば、下部に限定されず、上部でも良く、又
は中間部でもよい。
【0012】また、放射線検出器12は、図2(b)に
示す如く、リーフ11の下面の片側に寄せて取り付けら
れている。図2(c)は、放射線検出器12を取り付け
たリーフ11のいくつかを放射線源3から見た図であ
る。リーフ11は、照射野(破線で示す)8を囲むよう
に配列されている。照射野8はリーフ11の端面11A
及び側面で形成されている。各リーフ11の端面11A
には放射線検出器12が取り付けられているが、それぞ
れの放射線検出器12が片側に寄せて取り付けられてい
るために、両側のリーフ11が接近した場合、又は密着
した場合でも、放射線検出器12が相互にぶつかり合う
ことはない。また、リーフ11への放射線検出器12の
取り付けは、図2(c)に示す如く全部のリーフ11に
取り付けてもよいが、リーフ11の個数が多い場合など
には、1個おきのリーフ11,又は2個おきのリーフ1
1に取り付けることにしてもよい。
【0013】また、放射線検出器12のリーフ11への
取り付けについては、図2(b)では、放射線ビーム5
に直交するように配置して、放射線ビーム5の照射をで
きるだけ多く受けるようにしたが、これに限定されず、
放射線ビーム5に対して、平行に配置しても、斜めに配
置しても良い。また、図2(b),図2(c)では、放
射線検出器12を左右両側のリーフ11の下部の放射線
源3からの距離が同じ位置に取り付けてあるが、これを
左右両側のリーフ11で放射線源3からの距離をずらし
て取り付けてもよい。このように位置をずらして放射線
検出器12を配置した場合、放射線検出器12が大きい
場合でも、両側のリーフ11が接近したときなどにぶつ
かり合うことがなくなる。
【0014】図2(c)に示す如く、放射線検出器12
を放射線ビーム5の照射野8の周辺部に配置したことに
より、放射線ビーム5の周辺部の線量分布を測定するこ
とができる。また、放射線検出器12は常時多分割コリ
メータ4に取り付けられているので、放射線治療の準備
段階での線量分布の計測のみならず、治療中にも線量分
布の計測が可能となる。また、線量分布の計測時間とし
ては、一時的にも、又は連続的にも計測可能である。
【0015】次に、放射線検出器12で計測された放射
線ビーム5の線量分布データの処理について説明する。
図3に放射線ビーム5の線量分布データの処理に関する
ブロック構成図を示す。図3において、多分割コリメー
タ4に取り付けられた放射線検出器12によって検出さ
れた放射線は通常電流に変換されているので、この放射
線検出電流は電流電圧変換回路20にて電圧信号に変換
された後、A/Dコンバータ21によりデジタル信号に
変換されて、CPU(制御部)22に送られる。
【0016】CPU(制御部)22においては、放射線
ビーム5が照射中であれば、A/Dコンバータ21から
の線量分布データの読み込みを定期的に行って、以下に
述べるような処理を行う。放射線ビーム5が照射中であ
るかどうかは、放射線ビーム5の照射の制御を行う照射
制御装置27からの照射ステータス信号を受けて判断す
る。CPU(制御部)22では、先ず、読み込んだ線量
分布データに異常がないかどうかを判断する。線量が予
定値よりも極端に多いなどの異常があれば、線量分布デ
ータを異常と判断し、照射停止処理部26に指示して、
照射制御装置27に照射停止信号を送り、放射線ビーム
5の照射を停止させる。次に、読み込んだ線量分布デー
タが正常であると判断した場合には、放射線ビーム5の
線量分布図などを作り、テレビモニタなどから成る表示
部22の画面に表示する。放射線ビーム5の線量分布図
例としては、線量の計測値の分布をそのまま表示すると
か、線量の計測値の最大値又は平均値を100%として
%値で表わした分布を表示するとかして行う。術者は、
表示部22の画面を監視することにより、放射線ビーム
5の線量分布をモニタリングすることが可能となる。
【0017】表示部23の画面に表示された線量分布デ
ータは、メモリ24又は記録媒体25に保存される。こ
こで保存された線量分布データについては、術者は照射
終了後に、線量分布の経時変化や照射線量の評価に利用
することができる。また、治療計画のための予備照射時
の計測であれば、放射線ビーム5の照射野8の周辺部の
線量分布は重要であるので、術者はこの線量分布データ
に基づき、線量分布や照射野形状の良否の解析,照射野
形状の変更などを含めた治療計画のやり直しなど十分な
検討を行うことができる。
【0018】図3においては、CPU(制御部)22は
線量分布データの異常の有無の判断と,線量分布データ
の解析・記録とを行っているが、CPU(制御部)22
を2つにわけて、CPU(制御部)Iにて前者の作業を
行い、CPU(制御部)IIにて後者の作業を行っても
よい。この場合、CPU(制御部)IIと,表示部23
と,メモリ24と,記録媒体25とを纏めて、例えば線
量分布解析記録装置として独立の装置に纏めることもで
きる。
【0019】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、電
子線加速器を用いた放射線治療装置において、放射線ビ
ームの照射野の周囲の線量分布を測定でき、線量分布図
をモニタリングすることができるので、術者は放射線治
療の際の予備照射時及び照射中の放射線ビームの線量分
布の計測が可能となり、またその計測データに基づき、
治療計画の立案、修正や照射線量の評価などを行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射線治療装置の全体構成を示す概略
図。
【図2】本発明の要部である多分割コリメータの構造
図。
【図3】放射線ビームの線量分布データの処理に関する
ブロック構成図。
【符号の説明】
1 ガントリ 2 ガントリ支持部 3 放射線源(ターゲット) 4 多分割コリメータ 5 放射線ビーム 6 患者 7 アイソセンタ 8 照射野 11 リーフ 11A リーフの端面 12 放射線検出器 20 電流電圧変換回路 21 A/Dコンバータ 22 CPU(制御部) 23 表示部 24 メモリ 25 記録媒体 26 照射停止処理部 27 照射制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被照射体に照射される放射線ビームを放
    射する放射源を有するガントリと、前記放射線ビームの
    照射野を制限する複数個のリーフから構成される多分割
    コリメータとを持つ放射線治療装置において、前記多分
    割コリメータの少なくとも1個以上のリーフの照射野側
    の端面に放射線検出器を配置し、放射線ビームの照射野
    内の線量分布の測定を可能にしたことを特徴とする放射
    線治療装置。
JP6035798A 1998-02-26 1998-02-26 放射線治療装置 Pending JPH11244401A (ja)

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