JPH11244358A - 内筒使用型消化管チューブ - Google Patents

内筒使用型消化管チューブ

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JPH11244358A
JPH11244358A JP9217198A JP9217198A JPH11244358A JP H11244358 A JPH11244358 A JP H11244358A JP 9217198 A JP9217198 A JP 9217198A JP 9217198 A JP9217198 A JP 9217198A JP H11244358 A JPH11244358 A JP H11244358A
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JP
Japan
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tube
outer tube
inner tube
alimentary canal
pain
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Pending
Application number
JP9217198A
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English (en)
Inventor
Akira Shinpo
暁 新保
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】消化管チューブ使用患者の一番の苦痛は硬く、
太いチューブが鼻腔から咽頭、食道を通り胃にいたるま
で留置し続けられることである。消化管チューブ本来の
機能を損なわず、使用される患者の苦痛を軽減したい。 【解決手段】外筒1に内筒2を装着した状態で患者に挿
入し、薬剤や経管栄養食を患者に投与する時以外は内筒
を外筒から抜去し、患者には薄い外筒のみを留置する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 医療器具(消化管チュー
ブ) 【0002】 【従来の技術】従来の消化管チューブは、全長に渡り中
空の1層性の管状構造をもち、患者への挿入時、患者へ
の薬剤および経管栄養食投与時のみならず、これらの非
投与時においても、これを抜去しないかぎり常に肉厚で
硬い管が留置され続けていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この全長に渡る、厚く
硬い管壁は患者の命綱である管空を保つという点で、ま
た、患者への挿入が楽だという主に医療従事者側の都合
から合理的であるとされてきたが、反面、患者はかなり
の苦痛を強いられる。 【0004】すなわち厚く、硬い管壁は患者の鼻腔、咽
頭、食道、胃ふん門部、胃粘膜に接触、圧迫を加えつつ
留置し続けられ、これに耐えられなくなった患者はチュ
ーブを自己抜去し、チューブの挿入と自己抜去が延々と
繰り返される。 【0005】これを防ぐために、患者はついには両上肢
や体幹をベッド柵に縛り付けられてしまう。 【0006】これが患者の日常生活動作(ADL)のは
かり知れない低下をもたらすことは明白である。 【0007】医療現場では、ただ不快なチューブを嫌が
っただけなのにこのような経過で悲惨な状況に陥ってい
く患者が実に多く嘆かわしい。 【0008】チューブを用いた投薬や栄養管理がやむを
えない場合があるとしても、苦痛の少ないチューブをつ
くることは可能で、早急に解決しなければならない問題
であるとの一念が本発明の出発点である。 【0009】 【課題を解決しようとするための手段】チューブ壁を壁
の厚い内筒と、壁の薄い外筒との2層構造とする。 【0010】この際、チューブのどの部分から2層とす
るかは任意である。 【0011】患者が最も苦痛を感じる部分は鼻腔、咽
頭、上部食道であるから、この部分は2層であることが
望ましい。 【0012】まず、患者にチューブを挿入する時は、外
筒に内筒をセットした状態で挿入する。(挿入の仕方は
従来の消化管チューブと同様である。) 【0013】もし、患者にひき続き薬剤あるいは経管栄
養食を投与するなら、この状態つまり、外筒に内筒をセ
ットした状態で、内筒を通して投与を行なう。(ここま
では従来の消化管チューブと同じ) 【0014】もし、患者に投与するものがなければ、外
筒を患者の体内に留置したまま内筒を抜去する。 【0015】患者に挿入されているのは薄い外筒のみと
なる。 【0016】この際、鼻腔から体外に出ている部分につ
いては、畳むあるいは捻るかして、次の内筒使用時まで
患者の顔面のごく1部に留めておくこともできる。(従
来のチューブは鼻からつり下げておくことが多く、美容
上著しく見劣りした。) 【0017】次に、薬剤あるいは経管栄養食の投与時に
は、先に抜去した内筒を再び外筒に挿入セットし、同様
に内筒を通してこれらを投与する。 【0018】以上の操作を任意の時点で何回でも繰り返
して行なうことができる。 【0019】最後に、チューブ自体を患者の体内から抜
く時も内筒を外筒に挿入セットした状態でこれを行な
う。 【0020】 【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき図面て説明する。 【0021】図1は外筒に内筒を装着した状態で、この
状態でチューブを鼻腔より先端部が胃腔に達するまで挿
入し(図4)、この状態で薬剤あるいは経管栄養食の投
与を行い、またチューブを抜去するときもこの状態で行
う。 【0022】挿入後、薬剤および経管栄養非投与時は図
2、図5の如く、内筒を外筒より抜去し、外筒のみ患者
に留置し(図5)、チューブ圧迫の苦痛から患者を開放
し、さらに患者の鼻腔から出た外筒部分は図6に示した
ごとく、単に下垂させてもよいし、折り畳むあるいは捻
るなどして、患者のじゃまにならない部分にテープ固定
してもよいので患者の美容上の苦痛をも軽減する。 【0023】薬剤および経管栄養投与が必要な時には外
筒に再び内筒を挿入しこれを投与する。(図1および図
4) 【0024】同処置終了後は再度外筒より内筒を抜去す
る。(図2および図5) 【0025】このように、随意かつ随時、チューブ内筒
は外筒から取出したり、装着したりすることができ、患
者は薬剤投与時あるいは経管栄養投与時以外の圧倒的長
時間をやわらかい外筒のみの留置で過ごすことができ
る。(図5) 【0026】ところで、内筒と外筒の接合部は図3に示
す通りさまざまな形態があり、さらに、この接合部を設
定する場所は、本チューブの任意の部位で可能である。
(すなわち口側より肛門側にむけて任意の部位まで外筒
のみとなりうる。) 【0027】 【発明の効果】長岡西病院の入院患者で消化管チューブ
を必要とする患者53例のうち従来のチューブを使用し
た場合は、53例中40例(75.5%)でチューブの
自己抜去が行なわれたが、本発明の内筒使用型消化管チ
ューブを使用した臨床試験を現在予定中である。
【図面の簡単な説明】 【図1】内筒使用型消化管チューブの外観で、内筒を外
筒に挿入した状態である。A−A′側が肛門側(Ana
l)、B−B′側が口側(Oral)を示している。内
筒は黒色で、外筒は青色で描いてある。 【図2】内筒を外筒から完全に抜去した状態。 【図3】内筒と外筒の接合部の形態。様々ありうる。こ
こでは、基本的な4つの形態を図示してある。 【図4】外筒に内筒を装着した状態で患者にチューブを
胃腔まで挿入ししている。 【図5】外筒を患者に残し、内筒を抜去している。 【図6】外筒の口側末端が患者の鼻腔から出ている様
子。上から、単に鼻から垂らしている。折り畳んでテー
プでとめる。捻ってテープでとめる。 【符号の説明】 1 外筒 2 内筒 A−A′ Anal(肛門)側 B−B′ Oral(口)側

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】従来の消化管チューブと異なり、今回申請
    の内筒使用型消化管チューブは内筒とそれをとり囲む外
    筒よりなる2層構造をもつ。 【請求項2】この消化管チューブは、その全長の任意の
    部位から2層構造をとることが可能である。 【請求項3】この消化管チューブでは、内筒はこれを外
    筒から取り外すことができ、かつ再び外筒の中に挿入・
    装着することができる。 【請求項4】 【請求項3】に掲げた操作は、この消化管チューブが人
    体に挿入された状態であろうと人体外であろうと、繰り
    返し反復して、かつ任意の時に行なうことができる。 【請求項5】外筒壁の厚さは従来の1層の消化管チュー
    ブ壁の厚さと比べ著しく薄い。したがって、外筒壁はこ
    れを折り畳む、結ぶ、あるいは捻ることも可能である。 【請求項6】内筒と外筒の接合部の形態は図3に示すと
    おり基本形態として少なくとも4つの形態が可能であ
    る。
JP9217198A 1998-03-02 1998-03-02 内筒使用型消化管チューブ Pending JPH11244358A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013036050A2 (ko) * 2011-09-08 2013-03-14 전북대학교산학협력단 튜브 거치장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013036050A2 (ko) * 2011-09-08 2013-03-14 전북대학교산학협력단 튜브 거치장치
WO2013036050A3 (ko) * 2011-09-08 2013-05-02 전북대학교산학협력단 튜브 거치장치
KR101283390B1 (ko) * 2011-09-08 2013-07-08 전북대학교산학협력단 튜브 거치장치

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