JPH11243432A - タイミング同期回路 - Google Patents

タイミング同期回路

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JPH11243432A
JPH11243432A JP10059082A JP5908298A JPH11243432A JP H11243432 A JPH11243432 A JP H11243432A JP 10059082 A JP10059082 A JP 10059082A JP 5908298 A JP5908298 A JP 5908298A JP H11243432 A JPH11243432 A JP H11243432A
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JP
Japan
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interpolator
interpolation
output
timing
signal
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Withdrawn
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JP10059082A
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Inventor
Shigeru Ono
茂 小野
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New Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
New Japan Radio Co Ltd
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Publication date
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インタポレータへの入力信号のサンプリング
速度を上げること。 【解決手段】 インタポレータ12の前段にFIR型デ
ィジタルフィルタからなるプレ・インタポレータ11を
設け、該プレ・インタポレータ11により入力ディジタ
ル信号の2倍のサンプリング速度のディジタル信号を生
成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル通信用
受信機において、受信信号からデータシンボルを復調す
るために必要となる、データシンボルに対するタイミン
グ同期の捕捉及び追跡を行うタイミング同期回路に係
り、特にタイミング誤差情報に基づき、インタポレータ
を用いてシンボルタイミングに合った信号を補間生成す
るようなタイミング同期回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のタイミング同期回路につ
いては、たとえば、文献1(Floyd M.Gardner,"Interpo
lation in digital modems - Part I : Fundamental
s", IEEETransactions on Communications, Vol.41, N
o.3, pp.501-507 (March 1993))、及び文献2(Lars E
rup, Floyd M. Gardner, Robert A. Harris, "Interpol
ation in digital modems - Part II : Implementaitio
n and performance", IEEETransactions on Communicat
ions, Vol.41, No.6, pp.998-1008 (June 1993))に記
載されている。
【0003】図6は従来の典型的なディジタル通信用受
信機の構成を示すブロック図である。この受信機は、受
信端子20、復調器21、発振器22、低域通過フィル
タ(以下ではLPFと略す)23、アナログ/ディジタ
ル変換器(以下ではA/D変換器と略す)24、タイミ
ング同期回路25、判定回路26、出力端子27を有す
る。
【0004】受信信号は、まず、受信端子20から復調
器21へ入力される。図6では省略されているが、受信
信号は、復調器21に入る前に、増幅器やフィルタ等の
各種の無線帯域回路を通過することもある。また、無線
通信においては、受信信号は図6に示されていないアン
テナで捕まえられてから、復調器21にはいる。
【0005】復調器21では、発振器22で発生した局
部搬送波を乗算器212で受信信号に掛け合わせ、ま
た、その局部搬送波を90度移相器211で90度だけ
位相を進めた後に乗算器213で受信信号に掛け合わせ
ることにより、変調周波数帯の受信信号をベースバンド
信号に変換する。但し、図6では変調方式としてQPS
Kに代表される直交変調を用いた場合を示しており、た
とえば変調方式として1つの搬送波しか必要としないB
PSKを用いた場合は、90度移相器211と乗算器2
13は不要になる。復調器21からの出力信号のうち、
乗算器212からの信号は同相成分(以下ではI成分と
略す)を表し、乗算器213からの信号は直交位相成分
(以下ではQ成分と略す)を表す。
【0006】復調器21からのI成分とQ成分の2つの
出力信号は、LPF23へ入力される。このLPF23
は、図6では1つのブロックで表しているが、I成分と
Q成分のそれぞれの信号に対する独立した2つのLPF
から構成されている。このLPF23は、信号帯域外雑
音を除去する機能と、後段に続くA/D変換器24での
サンプリング操作におけるエリアスの発生を防止する機
能と、受信信号に対するマッチドフィルタとしての機能
とを有する。
【0007】LPF23からのI成分とQ成分の2つの
出力信号は、A/D変換器24へ入力される。このA/
D変換器24は、図6では1つのブロックで表している
が、I成分とQ成分のそれぞれの信号に対する独立した
2つのA/D変換器から構成されている。このA/D変
換器24では、LPF23からのアナログ信号をサンプ
リングし、ディジタル信号に変換する。
【0008】A/D変換器24からのI成分とQ成分の
2つの出力信号は、タイミング同期回路25へ入力され
る。このタイミング同期回路25では、受信信号内のデ
ータシンボルに対するタイミング同期を捕捉および追跡
し、タイミング同期のとれた信号を出力する。
【0009】タイミング同期回路25からの出力信号
は、判定回路26においてシンボルの判定が行われ、復
号されたシンボルが出力端子27に出力される。判定回
路26は、例えば変調方式としてQPSKが用いられた
場合は、入力された信号のI成分とQ成分のそれぞれの
極性を判定し、送信時に用いられた変調論理に従ってシ
ンボルを復号する。また、図6には表されていないが、
通信中の付加雑音や各種の信号劣化からデータを保護す
るために誤り訂正符号などを用いた場合には、判定回路
26の後段に、これらの誤り訂正符号のための復号回路
が必要になる。
【0010】図7は前記文献1に示されているような従
来のタイミング同期回路25の構成を示すブロック図で
ある。この図7のタイミング同期回路25は、入力端子
101,102、インタポレータ31、タイミング誤差
検出回路13、ループフィルタ14、制御回路15、出
力端子161,162を有する。また、ループフィルタ
14は、乗算器141,142、積分器143、加算器
144を有する。
【0011】入力端子101,102からは、A/D変
換器24から出力されたディジタル信号のI成分とQ成
分がそれぞれ入力される。インタポレータ31は、I成
分とQ成分のそれぞれに対して、制御回路15からの情
報kとμに基づき、所望の時刻の信号を補間生成して出
力する。I成分又はQ成分に対して、インタポレータ3
1の入力信号と出力信号を、それぞれx(k)とy(i)で表
す。前記の文献2に示されているように、インタポレー
タ31における補間方法としては、一般に次の3つの方
法が用いられる。
【0012】 線形補間: y(i)=x(k)+μ[x(k+1)-x(k)] (1) 放物線補間: y(i)=x(k)+μ[−αx(k+2)+(α+1)x(k+1)+(α-1)x(k)-αx(k-1)] +μ2[αx(k+2)-αx(k+1)-αx(k)+αx(k-1)] (2) 3次補間: y(i)=x(k)+μ[-(1/6)x(k+2)+x(k+1)-(1/2)x(k)-(1/3)x(k-1)] +μ2[(1/2)x(k+1)-x(k)+(1/2)x(k-1)] +μ3[(1/6)x(k+2)-(1/2)x(k+1)+(1/2)x(k)-(1/6)x(k-1)] (3) 但し、kはインタポレータ31の入力における時間座標
で表した補間の基準となる時間指標であり、インタポレ
ータ31の出力における時間座標で表した時刻iよりも
前で、かつ最も近い時刻である。一般に、インタポレー
タ31の入力と出力でサンプリング速度が違っているた
め、それぞれの離散的時刻を表す時間指標も異なり、そ
れゆえ、このような表現となる。また、μは、インタポ
レータ31の入力での時刻kから出力での時刻iに対応す
るまでの時間のずれであり、 0≦μ<1 (4) である。
【0013】インタポレータ31の補間方法としては、
sin(x)/xの形の標本化関数信号を等間隔に並べて、その
合成信号として補間を行うことにより、理想的な結果が
得られる。しかし、標本化関数はきわめてなだらかな減
衰関数であるため、ある時刻の信号値を補間するため
に、その時刻の前後の多くのサンプルからの影響を考慮
しなければならなくなることや、任意のxに対するsin
(x)を計算する必要があることから、実現が容易である
とはいえず、そのため、(1)〜(3)式で表した近似的な方
法が用いられている。
【0014】インタポレータ31からの出力信号は、出
力端子161,162に出力されると共に、タイミング
誤差検出回路13へ入力される。タイミング誤差検出回
路13では、データシンボルに対するタイミングのずれ
に応じたタイミング誤差信号を出力する。タイミング誤
差信号を求める方法としては、たとえば前記文献2に示
されるように、ガードナーの方法が用いられる。ガード
ナーの方法において、タイミング誤差信号e(i)は、次の
式で表される。 e(i)=u(i-1)[u(i-2)-u(i)]+v(i-1)[v(i-2)-v(i)] (5) 但し、u(i)とv(i)は、それぞれタイミング誤差検出回路
13の入力信号のI成分とQ成分を表している。
【0015】タイミング誤差検出回路13の出力信号
は、ループフィルタ14へ入力される。図7では、ルー
プフィルタ14として2次のフィルタを用いている。ル
ープフィルタ14に入力された信号は、2つに分かれ
て、それぞれ乗算重みKPとKIを有する乗算器14
1,142へと入力される。乗算器142からの出力信
号は積分器143へ入力され、そこで積分された結果
が、加算器144で乗算器141からの出力信号と加算
される。そして、加算器144の出力信号が、ループフ
ィルタ14の出力信号となる。
【0016】ループフィルタ14の出力信号は、制御回
路15へ入力される。この制御回路15は実数を表すデ
ィジタル値を記憶するカウンタになっている。カウンタ
の値をここではRで表す。この制御回路15では、イン
タポレータ31の出力信号のサンプリング速度に合わせ
て、カウンタ値Rにループフィルタ14の出力値を加算
し、カウンタ値Rを更新する。そして、カウンタ値Rの
整数部をk、小数点以下の端数をμとして出力する。制
御回路15からのこの出力信号kとμが、インタポレー
タ31で補間を行う時刻を表す信号になる。
【0017】さて、従来のタイミング同期回路25の構
成としては、図7に示したようにインタポレータ31を
用いることなく、ループフィルタ14の出力信号を基
に、A/D変換器24のサンプリングのタイミングを制
御するような構成とするものも用いられている。しか
し、例えば、画像処理やディジタルテレビ放送のような
高速なデータを扱う用途においては、A/D変換器24
のサンプリング速度も高速となるため、そのサンプリン
グのタイミングを精度良く制御することが容易ではな
く、それゆえ、図7に示すような構成が用いられるよう
になってきている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のサンプリング同期回路においては、たとえばデ
ィジタル衛星テレビ放送のような極めて高速なデータを
伝送する用途において、A/D変換器24の実現性か
ら、そのサンプリング速度をデータシンボル速度の1.5
倍から2倍程度に低く抑える必要があり、(1)〜(3)式で
表した近似的な補間方法を用いたインタポレータ31だ
けでは十分な補間精度を得られずに、シンボル誤り率
(以下ではSERと略す)特性に代表される通信性能が
劣化してしまうという問題があった。
【0019】本発明は以上のような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、処理量又はハードウエア規模
を大きく増加させることなく、通信性能の劣化を小さく
抑えることのできるタイミング同期回路を提供すること
である。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の発明は、入力されたディジタル信号の各サンプ
ル値に応じた振幅を有し該ディジタル信号のサンプリン
グ周期と同じ時間間隔で並んだ有限個数の標本化関数か
らの影響を加算することにより、前記各サンプルの中間
時刻のサンプル値を補間して、前記ディジタル信号の2
倍のサンプリング速度のディジタル信号を生成するプレ
・インタポレータと、該プレ・インタポレータの出力か
ら所望の時刻のサンプルの値を近似補間して出力するイ
ンタポレータと、該インタポレータの出力を基に、前記
入力されたディジタル信号に含まれているデータシンボ
ルのタイミングと前記インタポレータの出力のタイミン
グとのずれを検出するタイミング誤差検出回路と、該タ
イミング誤差検出回路の出力を平滑化するループフィル
タと、該ループフィルタの出力から前記インタポレータ
で補間すべき前記所望の時刻を表す指標を求め、これを
前記インタポレータに供給する制御回路と、を具備する
よう構成した。第2の発明は、第1の発明において、前
記プレ・インタポレータを、FIR型ディジタルフィル
タで構成した。第3の発明は、第1の発明において、前
記プレ・インタポレータを、入力されたディジタル信号
の各サンプルの期間を3つ又はそれ以上の整数で等分し
た2又はそれ以上の数の中間時刻のサンプル値を補間し
て、前記ディジタル信号の3倍又はそれ以上の整数倍の
サンプリング速度のディジタル信号を生成する別のプレ
・インタポレータに置換して構成した。第4の発明は、
第1又は第3の発明において、前記制御回路が、前記所
望の時刻を表す指標を前記インタポレータに供給すると
共に、入力されたディジタル信号に含まれているデータ
シンボルの速度に応じて、前記プレ・インタポレータと
前記インタポレータに対して補間の要否を示す信号を供
給し、前記プレ・インタポレータは、該補間の要否を示
す信号に従って補間の実行又は不実行を切り替え、前記
プレ・インタポレータは、前記プレ・インタポレータに
おける補間の有無により変わる入力速度に適応して近似
補間を行うよう構成した。第5の発明は、第1又は第3
の発明において、前記制御回路からの前記所望の時刻を
表す指標に基づき、前記のプレ・インタポレータが前記
インタポレータで必要となる時刻のサンプルのみを補間
するよう構成した。第6の発明は、第1乃至第5の発明
において、前記インタポレータの後段にディジタルフィ
ルタを有し、該ディジタルフィルタの出力が、本タイミ
ング同期回路の出力となると共に、前記タイミング誤差
検出回路に供給されるように構成した。第7の発明は、
第1乃至第6の発明において、前記インタポレータが、
近似補間手段として線形補間、放物線補間、又は3次補
間を用いるよう構成した。
【0021】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1は本発
明のタイミング同期回路の第1の実施の形態のブロック
図である。このタイミング同期回路は、入力端子10
1,102、プレ・インタポレータ11、インタポレー
タ12、タイミング誤差検出回路13、ループフィルタ
14、制御回路15、出力端子161,162を有す
る。ループフィルタ14は、乗算器141,142、積
分器143、加算器144を有する。図7に示したもの
と同じものには同じ符号を付している。
【0022】入力端子101,102からはA/D変換
器24から出力されたディジタル信号のI成分とQ成分
がそれぞれ入力される。プレ・インタポレータ11は、
そのI成分とQ成分に対して、各サンプルの中間時刻の
サンプル値を補間して、サンプリング速度を2倍に上げ
る。すなわち、入力されたディジタル信号の各サンプル
値に応じた振幅を有し該ディジタル信号のサンプリング
周期と同じ時間間隔で並んだ有限個数の標本化関数から
の影響を加算する。このときの補間方法としては、標本
化関数列を用いた最適に近い方法を用いる。
【0023】プレ・インタポレータ11の入力信号と出
力信号をそれぞれx(k)とz(n)で表せば、プレ・インタポ
レータ11では、次式の補間を行うことになる。但し、
x(k)とz(n)は、各信号のI成分又はQ成分を表してお
り、各信号のI成分又はQ成分に対して独立に成立す
る。 z(2k+1)=C(-M+1)x(k-M+1)+C(-M+2)x(k-M+2)+・・・+C(0)x(k) +C(1)x(k+1)+C(2)x(k+2)+・・・+C(M)x(k+M) (6) z(2k)=x(k) (7) 但し、 C(m)=C(-m+1)=sin[(m-1/2)π]/[(m-1/2)π] (8) である。nが奇数のときには(6)式、偶数のときには(7)
式が用いられる。補間のための係数C(m)は、(8)式に示
されるように特定の場合のみ必要になり、予め計算して
記憶しておけばよい。また、Mは考慮すべき標本化関数
の長さの2倍を表すものであり、QPSK変調を用いた
場合のSER特性のシミュレーション結果によれば、5
程度で十分である。
【0024】(6)〜(8)式が示すように、プレ・インタポ
レータ11は、データシンボル速度の1.5〜2倍程度の
サンプリング速度を有するA/D変換器24の出力信号
より、データシンボル速度の3〜4倍程度のサンプリン
グ速度を有するディジタル信号を生成する機能を有して
いる。このため、インタポレータ12への入力信号は、
図7に示したインタポレータ31への入力信号と比べて
2倍のサンプリング速度の信号となる。インタポレータ
12の機能は、入力信号が2倍の速度であることを除い
て、図7に示したインタポレータ31の機能と同様であ
る。すなわち、(1)〜(3)式に示した近似的な補間方法を
用いる。
【0025】インタポレータ12からの出力信号は、図
7に示した場合と同様に、出力端子161,162から
出力されると共に、タイミング誤差検出回路13、ルー
プフィルタ14、制御回路15の帰還路を通り、制御回
路15からインタポレータ12で補間を行う時刻を表す
信号kとμを出力する。
【0026】なお、以上の説明では、プレ・インタポレ
ータ11は各サンプルの中間時刻のサンプル値を補間し
てサンプリング速度を2倍に上げるものとしたが、これ
を、各サンプル期間を3等分した2つの中間時刻のサン
プル値を補間してサンプリング速度を3倍に上げること
もできる。また、同様にして、補間する中間時刻の数を
増やしてサンプリング速度を更に上げることもできる。
但し、補間する中間時刻の数を増やすことは、プレ・イ
ンタポレータ11の処理量を増やすことになるため、タ
イミング同期回路の全体に要求される性能を考慮して、
インタポレータ12の補間方法とも合わせて、最適な方
法を決める必要がある。
【0027】図2はプレ・インタポレータ11の構成例
を示すブロック図である。プレ・インタポレータ11は
2つのFIR型ディジタルフィルタで構成することがで
き、入力端子40,41、遅延器420〜428,43
0〜438、乗算器440〜449,450〜459、
加算器46,47、出力端子48,49を有する。入力
端子40、遅延器420〜428、乗算器440〜44
9、加算器46、出力端子48によりI成分に対するデ
ィジタルフィルタを構成し、入力端子41、遅延器43
0〜438、乗算器450〜459、加算器47、出力
端子49によりQ成分に対するディジタルを構成する。
この図2では、例として、M=5である10タップのデ
ィジタルフィルタの場合を示している。
【0028】信号のI成分とQ成分に対する各ディジタ
ルフィルタの動作は同様であるため、信号のI成分に対
するディジタルフィルタを代表して動作を詳細に説明す
る。プレ・インタポレータ11への入力信号のI成分
は、入力端子40から遅延器420へ入力される。遅延
器420はA/D変換器24からの次の出力サンプルが
入力信号として遅延器420に入るのと同時に記憶して
いた信号を出力し、この出力が遅延器421へ入る。遅
延器421も遅延器420と同じ遅延時間を有してお
り、以下同様にして、A/D変換器24のサンプリング
速度に合わせて信号が次々と遅延器428まで送られ
る。このため、遅延器420〜428は9段のシフトレ
ジスタで構成することができる。そして、入力端子40
と各遅延器420〜428からの出力信号は、乗算器4
40〜449において、それぞれ乗算重みC(-4),C(-
3),C(-2),・・・,C(5)を乗算され、さらに各乗算器
440〜449の出力が加算器46で加え合わされてか
ら、出力端子48に出力される。乗算重みC(-4),C(-
3),C(-2),・・・,C(5)は、(8)式で表されるが、先に
説明したように定数である。
【0029】[第2の実施の形態]図3は本発明のタイ
ミング同期回路の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。図3において、51はプレ・インタポレータ、5
2はインタポレータ、53は制御回路であり、その他の
図1と同じ構成要素には同じ符号を付している。
【0030】このタイミング同期回路は、制御回路53
からプレ・インタポレータ51への動作を制御するため
の信号パスaを設けている点が、図1に示したタイミン
グ同期回路と異なっている。たとえば、ディジタル衛星
テレビ放送のような用途においては、送信されるデータ
シンボル速度を変えることができ、受信機でも、それに
応じて動作を適応する必要がある。従って、ある場合に
はきわめて高速なデータシンボル速度に対応する必要が
あっても、別の場合には、比較的低速なデータシンボル
速度になることもあり得る。しかし、受信機において、
A/D変換器24のサンプリング速度を適応的に変える
ことは、それに付随してLPF23の特性を変える必要
があり、できれば行いたくない。このため、A/D変換
器24のサンプリング速度は、高速のデータシンボル速
度に対応した速さで、常に行うことになる。低速なデー
タシンボル速度においては、このA/D変換器24のサ
ンプリング速度は十分に速いものとなり、それゆえ、敢
えてプレ・インタポレータ11において信号のサンプリ
ング速度を上げる必要が無くなる。
【0031】そこで、図3に示したタイミング同期回路
では、データシンボル速度に応じて、制御回路53は、
プレ・インタポレータ51における補間動作の要否を判
断する。プレ・インタポレータ51における補間が必要
ない場合、プレ・インタポレータ51は何もせずに信号
を通過させる。インタポレータ52は、制御回路53か
らの信号で入力される信号のサンプリング速度を知り、
制御回路53からの補間を行う時刻を示す信号kとμに
基づき補間を行う。
【0032】[第3の実施の形態]図4は本発明のタイ
ミング同期回路25の第3の実施の形態を示すブロック
図である。図1に示したものと同じ構成要素には同じ符
号を付している。図4のタイミング同期回路は、図1に
示したタイミング同期回路におけるプレ・インタポレー
タ11とインタポレータ12を1つのインタポレータ6
1で実現したものである。そして、インタポレータ61
は、標本化関数補間部611と近似補間部612とを有
する。
【0033】A/D変換器24のサンプリング速度がデ
ータシンボル速度に対して比較的速い場合や、プレ・イ
ンタポレータ11において補間する中間時刻の数を多く
設定した場合、インタポレータ12における補間のため
には、プレ・インタポレータ11で補間した全ての信号
が必要にならないことがある。このような場合、プレ・
インタポレータ11において、全ての中間時刻を補間す
る必要はない。図4に示したタイミング同期回路は、こ
のような場合に、効率よく処理を行うことができる。
【0034】インタポレータ61において、標本化関数
補間部611は、制御回路15からの信号kに基づき、
近似補間部612で補間のために必要となるkの前後の
時刻においてのみ補間を行い、その信号を近似補間部6
12に出力する。図4における他のブロックの動作は、
図1におけるものと同様である。
【0035】[第4の実施の形態]図5は本発明のタイ
ミング同期回路25の第4の実施の形態を示すブロック
図である。図5において、71はディジタルフィルタで
あり、図1と同じ構成要素には同じ符号を付している。
【0036】図6に示したディジタル通信用受信機で
は、LPF23は受信信号に対するマッチドフィルタと
しての機能も併せ持つものとしていたが、マッチドフィ
ルタ機能を精度良く実現するためには、これをディジタ
ルフィルタとして構成することが多い。図5のタイミン
グ同期回路において、ディジタルフィルタ71は、デー
タシンボル速度の2倍のサンプリング速度を有するマッ
チドフィルタである。
【0037】[その他の実施の形態]以上、4つのタイ
ミング同期回路の実施の形態について説明したが、本発
明は、上述したような実施の形態に限定されるものでは
なく、他にも、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、様々
な変形実施可能であることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】以上から本発明によれば、タイミング同
期回路の入力信号のサンプリング速度がデータシンボル
速度の1.5〜2倍程度に低くなっても、プレ・インタポ
レータによってインタポレータへの入力信号のサンプリ
ング速度を上げることができるため、インタポレータで
の近似補間の精度を向上することができ、それゆえ、S
ER特性に代表される通信性能の劣化を小さく抑えるこ
とができる。また、このプレ・インタポレータは、10
タップ程度のFIR型ディジタルフィルタにより構成で
きるので、比較的小さい処理量又はハードウエア規模で
済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のタイミング同期回路の第1の実施の
形態を示すブロック図である。
【図2】 図1に示したタイミング同期回路のプレ・イ
ンタポレータの構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明のタイミング同期回路の第2の実施の
形態を示すブロック図である。
【図4】 本発明のタイミング同期回路の第3の実施の
形態を示すブロック図である。
【図5】 本発明のタイミング同期回路の第4の実施の
形態を示すブロック図である。
【図6】 従来の典型的なディジタル通信用受信機の構
成を示すブロック図である。
【図7】 従来のタイミング同期回路の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
101,102:入力端子、11:プレ・インタポレー
タ、12:インタポレータ、13:タイミング誤差検出
回路、14:ループフィルタ、141,142:乗算
器、143:積分器、144:加算器、15:制御回
路、161,162:出力端子、20:受信端子、2
1:復調器、211:90度移相器、212,213:
乗算器、22:発振器、23:低域通過フィルタ、2
4:アナログ/ディジタル変換器、25:タイミング同
期回路、26:判定回路、27:出力端子、31:イン
タポレータ、40,41:入力端子、420〜428,
430〜438:遅延器、440〜449,450〜4
59:乗算器、46,47:加算器、48,49:出力
端子、51:プレ・インタポレータ、52:インタポレ
ータ、53:制御回路、61:インタポレータ、61
1:標本化関数補間部、612:近似補間部、71:デ
ィジタルフィルタ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力されたディジタル信号の各サンプル値
    に応じた振幅を有し該ディジタル信号のサンプリング周
    期と同じ時間間隔で並んだ有限個数の標本化関数からの
    影響を加算することにより、前記各サンプルの中間時刻
    のサンプル値を補間して、前記ディジタル信号の2倍の
    サンプリング速度のディジタル信号を生成するプレ・イ
    ンタポレータと、 該プレ・インタポレータの出力から所望の時刻のサンプ
    ルの値を近似補間して出力するインタポレータと、 該インタポレータの出力を基に、前記入力されたディジ
    タル信号に含まれているデータシンボルのタイミングと
    前記インタポレータの出力のタイミングとのずれを検出
    するタイミング誤差検出回路と、 該タイミング誤差検出回路の出力を平滑化するループフ
    ィルタと、 該ループフィルタの出力から前記インタポレータで補間
    すべき前記所望の時刻を表す指標を求め、これを前記イ
    ンタポレータに供給する制御回路と、 を具備することを特徴とするタイミング同期回路。
  2. 【請求項2】前記プレ・インタポレータが、FIR型デ
    ィジタルフィルタで構成されていることを特徴とする請
    求項1に記載のタイミング同期回路。
  3. 【請求項3】前記プレ・インタポレータを、入力された
    ディジタル信号の各サンプルの期間を3つ又はそれ以上
    の整数で等分した2又はそれ以上の数の中間時刻のサン
    プル値を補間して、前記ディジタル信号の3倍又はそれ
    以上の整数倍のサンプリング速度のディジタル信号を生
    成する別のプレ・インタポレータに置換したことを特徴
    とする請求項1に記載のタイミング同期回路。
  4. 【請求項4】前記制御回路が、前記所望の時刻を表す指
    標を前記インタポレータに供給すると共に、入力された
    ディジタル信号に含まれているデータシンボルの速度に
    応じて、前記プレ・インタポレータと前記インタポレー
    タに対して補間の要否を示す信号を供給し、 前記プレ・インタポレータは、該補間の要否を示す信号
    に従って補間の実行又は不実行を切り替え、 前記プレ・インタポレータは、前記プレ・インタポレー
    タにおける補間の有無により変わる入力速度に適応して
    近似補間を行うことを特徴とする請求項1又は3に記載
    のタイミング同期回路。
  5. 【請求項5】前記制御回路からの前記所望の時刻を表す
    指標に基づき、前記のプレ・インタポレータが前記イン
    タポレータで必要となる時刻のサンプルのみを補間する
    ことを特徴とする請求項1又は3に記載のタイミング同
    期回路。
  6. 【請求項6】前記インタポレータの後段にディジタルフ
    ィルタを有し、該ディジタルフィルタの出力が、本タイ
    ミング同期回路の出力となると共に、前記タイミング誤
    差検出回路に供給されることを特徴とする請求項1乃至
    5に記載のタイミング同期回路。
  7. 【請求項7】前記インタポレータが、近似補間手段とし
    て線形補間、放物線補間、又は3次補間を用いることを
    特徴とする請求項1乃至6に記載のタイミング同期回
    路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100519805B1 (ko) * 2002-11-26 2005-10-11 한국전자통신연구원 다중레벨 변조 기법을 위한 타이밍 동기루프 제어 장치를이용한 심볼 타이밍 동기 장치 및 그 방법
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