JPH11243304A - アンテナ共用器 - Google Patents

アンテナ共用器

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JPH11243304A
JPH11243304A JP10059299A JP5929998A JPH11243304A JP H11243304 A JPH11243304 A JP H11243304A JP 10059299 A JP10059299 A JP 10059299A JP 5929998 A JP5929998 A JP 5929998A JP H11243304 A JPH11243304 A JP H11243304A
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Toru Yamada
徹 山田
Yukihiro Takeda
幸弘 竹田
Masami Kita
雅己 北
Hideyuki Miyake
秀行 三宅
Toshio Ishizaki
俊雄 石崎
Makoto Fujikawa
藤川  誠
Hideki Hayama
秀樹 葉山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で高性能のアンテナ共用器を実現するこ
と。 【解決手段】 送信入出力端子129,130間に結合
する共振器101〜102をインピーダンス可変素子1
24、125と並列接続し、同時に受信入出力端子12
9、131間に結合する共振器103、104、105
をインピーダンス可変素子126,127,128と並
列接続して、制御端子に印加する制御信号により前記イ
ンピーダンス可変素子124〜128のインピーダンス
を変化させることによって、送信入出力端子129,1
30間及び受信入出力端子129,131間の周波数伝
達特性を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として無線機の
高周波回路などに使用され、1本のアンテナを送信機と
受信機で共用するアンテナ共用器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信の発展にともない、ア
ンテナ共用器は多数の携帯電話機や自動車電話機で使用
されている。以下に図面を参照しながら、上記した従来
のアンテナ共用器の一例について説明する。
【0003】図13は従来のアンテナ共用器の分解斜視
図を示すものである。図13において、1301から1
306は誘電体同軸共振器、1307は結合基板、13
08は金属製ケース、1309は金属製カバー、131
0から1312は直列コンデンサ、1313と1314
はインダクタ、1315から1318は結合コンデン
サ、1321から1326は結合ピン、1331は送信
端子、1332はアンテナ端子、1333は受信端子、
1341から1347は結合基板1307上に形成され
た電極パターンである。
【0004】誘電体同軸共振器1301、1302、1
303と、直列コンデンサ1310、1311、131
2と、インダクタ1313、1314は送信帯域阻止フ
ィルタを構成する。また、誘電体同軸共振器1304、
1305、1306と、結合コンデンサ1315、13
16、1317、1318は受信帯域通過フィルタを構
成する。
【0005】送信フィルタの一端は送信機と電気的に接
続される送信端子1331に接続され、送信フィルタの
他端は受信フィルタの一端と接続されると共に、アンテ
ナに電気的に接続されるアンテナ端子1332に接続さ
れる。受信フィルタの他端は受信機に電気的に接続され
る受信端子1333に接続される。
【0006】以上のように構成されたアンテナ共用器に
ついて、以下その動作について説明する。
【0007】まず、送信帯域阻止フィルタは送信周波数
帯域の送信信号に対して小さな挿入損失を示し、送信信
号をほとんど減衰させることなく送信端子1331から
アンテナ端子1332へと伝達させることができる。ま
た、受信周波数帯域の受信信号に対しては大きな挿入損
失を示し、受信周波数帯域の入力信号はほとんど反射さ
れるため、アンテナ端子から入力された受信信号は受信
帯域通過フィルタの方へ戻ってくるという動作を示す。
【0008】一方、これに対して、受信帯域通過フィル
タは受信周波数帯域の受信信号に対して小さな挿入損失
を示し、受信信号をほとんど減衰させることなくアンテ
ナ端子1332から受信端子1333へと伝達させるこ
とができる。また、送信周波数帯域の送信信号に対して
は大きな挿入損失を示し、送信周波数帯域の入力信号は
ほとんど反射されるため、送信フィルタからやってきた
送信信号はアンテナ端子1332の方へ送り出されると
いう動作を示す。
【0009】移動体通信等の高周波帯域で用いられるア
ンテナ共用器は広狭様々な帯域特性を有しており、ある
程度広い帯域において必要な減衰量を確保するためには
縦続接続されている誘電体同軸共振器の段数を更に多く
しなければならない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、減衰量を大きくするために共振器の段数
を増加させると信号の通過帯域幅における損失が増加し
てしまう。この弊害の回避策として誘電体同軸共振器自
体の無負荷Qを大きくすることが考えられるが無負荷Q
を大きくするためには誘電体同軸共振器自体の容積を大
きくしなければならなく最近のアンテナ共用器の小型化
傾向と相反している。
【0011】本発明は、上記従来の課題に鑑み、アンテ
ナ共用器の形状を大きくすることなく、高減衰量かつ低
損失であるアンテナ共用器を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、送信
入力端子と、受信出力端子と、送信出力端子及び受信入
力端子が共通化されたアンテナ端子と、前記送信入力端
子及び前記送信出力端子間に設けられ、結合素子により
結合された少なくとも1つの共振素子を有する送信フィ
ルタと、前記受信出力端子及び受信入力端子間に設けら
れ、結合素子により結合された少なくとも1つの共振素
子を有する受信フィルタと、前記送信フィルタの共振素
子及び前記受信フィルタの共振素子にそれぞれ並列接続
されたインピーダンス可変素子とを備え、制御信号を印
加することにより前記インピーダンス可変素子のインピ
ーダンスを変化させることによって、前記送信フィルタ
の周波数伝達特性及び前記受信フィルタの周波数伝達特
性を制御することを特徴とするアンテナ共用器である。
【0013】請求項7の発明は、送信入力端子と、受信
出力端子と、送信出力端子及び受信入力端子が共通化さ
れたアンテナ端子と、前記送信入力端子及び前記送信出
力端子間に設けられ、結合素子により結合された少なく
とも1つの共振素子を有する送信フィルタと、前記受信
出力端子及び受信入力端子間に設けられ、結合素子によ
り結合された少なくとも1つの共振素子を有する受信フ
ィルタと、前記送信フィルタの共振素子の共振素子に並
列接続されたインピーダンス可変素子とを備え、制御信
号を印加することにより前記インピーダンス可変素子の
インピーダンスを変化させることによって、前記送信フ
ィルタのみの周波数伝達特性を制御することを特徴とす
るアンテナ共用器である。
【0014】請求項20の発明は、4分の1波長先端短
絡伝送線路で構成される複数の誘電体同軸共振器の開放
端に容量素子を接続し、前記容量素子の他端同士をイン
ダクタンス結合素子により接続した帯域阻止フィルタ
と、4分の1波長先端短絡伝送線路で構成される複数の
誘電体同軸共振器の開放端同士を容量結合素子により接
続し、前記誘電体同軸共振器と前記容量結合素子に跨る
バイパス回路を設けた有極型帯域通過フィルタとを備
え、前記帯域阻止フィルタの出力端と前記有極型帯域通
過フィルタの入力端を接続して共通端子を設けると共
に、前記帯域阻止フィルタ及び前記有極型帯域通過フィ
ルタそれぞれの1つ以上の誘電体同軸共振器の開放端
に、結合コンデンサとスイッチング素子の直列接続で構
成される周波数シフト回路を並列接続し、前記周波数シ
フト回路に少なくとも抵抗とチョークコイルとバイパス
コンデンサを介して外部印加電圧を与えることにより、
前記帯域阻止フィルタの阻止帯域と前記有極型帯域通過
フィルタの通過帯域を同期して変化させることを特徴と
するアンテナ共用器である。
【0015】請求項21の発明は、4分の1波長先端短
絡伝送線路で構成される複数の誘電体同軸共振器の開放
端に容量素子を接続し、前記容量素子の他端同士をイン
ダクタンス結合素子により接続した帯域阻止フィルタ
と、4分の1波長先端短絡伝送線路で構成される複数の
誘電体同軸共振器の開放端同士を容量結合素子により接
続し、前記誘電体同軸共振器と前記容量結合素子に跨る
バイパス回路を設けた有極型帯域通過フィルタとを備
え、前記帯域阻止フィルタの出力端と前記有極型帯域通
過フィルタの入力端を接続して共通端子を設けると共
に、前記帯域阻止フィルタの1つ以上の誘電体同軸共振
器の開放端に、結合コンデンサとスイッチング素子の直
列接続で構成される周波数シフト回路を並列接続し、前
記周波数シフト回路に少なくとも抵抗とチョークコイル
とバイパスコンデンサを介して外部印加電圧を与えるこ
とにより、前記帯域阻止フィルタの阻止帯域を変化させ
ることを特徴とするアンテナ共用器である。
【0016】請求項22の発明は、送信帯域の一部分の
みを通過し、それに対応する受信帯域の一部分を減衰さ
せる送信フィルタと、受信帯域の一部分のみを通過し、
それに対応する送信帯域の一部分を減衰させる受信フィ
ルタとを備え、前記送信フィルタの通過帯域及び減衰帯
域と前記受信フィルタの通過帯域及び減衰帯域とを同期
して変化させることを特徴とするアンテナ共用器であ
る。
【0017】請求項23の発明は、PINダイオード
と、そのPINダイオードをオンオフするための制御信
号を印加する制御端子とを備え、前記制御信号の論理構
成を、一方は正の直流電圧印加状態とし、他方は直流電
圧値不定状態としたことを特徴とするスイッチ素子であ
る。
【0018】請求項24の発明は、上記いずれかに記載
の前記アンテナ共用器と、そのアンテナ共用器に接続さ
れた信号処理回路とを備えたことを特徴とする通信機器
である。
【0019】上記構成により本発明は、アンテナ共用器
の送信及び受信フィルター部にスイッチング素子や可変
容量素子を加えることにより、外部からの制御にて送信
フィルターと受信フィルターを同期して可変可能とし、
共用器の重要な要求性能である送受の通過帯域の周波数
を制御するこができ、その結果、無線機のアンテナ共用
器で必要な送信チャンネルと受信チャンネルは通常同期
して変化するので、通常のアンテナ共用器より少ない段
数で大きな減衰量をとることができる。また、少ない段
数なので通過帯域内における損失も少なくでき、アンテ
ナ共用器の形状そのものを小さくできるようになる。さ
らには、スイッチOFF時に端子を直流電圧値不定とし
て強信号入力時に優れた特性を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施の形態の
アンテナ共用器について、図面を参照しながら説明す
る。
【0021】図1は本発明の第1の実施の形態における
アンテナ共用器の回路構成図を示すものである。図1に
おいて、101から105は4分の1波長先端短絡伝送
線路で構成される誘電体同軸共振器、106、107は
直列コンデンサ、108、109は接地コンデンサ、1
10から112は結合インダクタ、113、114は結
合コンデンサ、115、116はバイパスコンデンサ、
117、118は端子間整合用のコンデンサ及びインダ
クタ、119から123はスイッチ、124から128
はスイッチ結合用コンデンサ、129はアンテナ端子、
130は送信端子、131は受信端子である。
【0022】誘電体同軸共振器101、102の開放端
には直列コンデンサ106、107が接続され、インダ
クタ110により共振器間を結合させて帯域阻止フィル
タを構成する。結合インダクタ110の両端には高調波
抑圧のための接地容量108、109が接続されてい
る。一方、誘電体同軸共振器103、104、105は
コンデンサ113、114により互いに結合され、入出
力の結合インダクタ111、112を各々誘電体同軸共
振器103、105の開放端に接続して帯域通過フィル
タを構成する。また、結合素子111、113に跨った
バイパスコンデンサ115と、結合素子112、114
に跨ったバイパスコンデンサ116とにより、通過帯域
の高域側に減衰極を形成している。上記送信帯域阻止フ
ィルタの出力端と上記受信帯域通過フィルタの入力端は
端子間整合用の直列インダクタ118及び並列コンデン
サ117を介してアンテナ端子129に接続されアンテ
ナ共用器を構成する。さらに、誘電体同軸共振器10
1、102、103、104、105の開放端にはスイ
ッチ結合用コンデンサ124、125、126、12
7、128を介してスイッチ119、120、121、
122、123に接続され、各スイッチの他端は全て接
地されている。
【0023】以上のように構成されたアンテナ共用器に
ついて、以下図1及び図2を用いてその動作を説明す
る。
【0024】まず、図2は第1の実施例の形態のアンテ
ナ共用器の通過特性を示すものである。図2(a)は送
信フィルタの通過特性であり、送信端子130よりアン
テナ端子129に至る伝送線路に直列コンデンサ10
6、107を介して接地された誘電体同軸共振器10
1、102並びに段間結合インダクタ110により帯域
阻止フィルターを構成し、前記結合インダクタ110と
フィルタ出力端に接続した直列インダクタ118及び接
地コンデンサ108、109、117により低域通過特
性を形成して送信帯域高調波を抑圧している。インダク
タ118とコンデンサ117はアンテナ端子129にお
いて送信側フィルタと受信側フィルタが各々の周波数帯
において影響を与えないようにインピーダンスを調整す
る役割も果たしている。送信フィルタは通過帯域である
送信周波数帯域の送信信号に対して小さな挿入損失を示
し、送信信号をほとんど減衰させることなく送信端子1
30からアンテナ端子129へと伝達させることができ
る。また、受信周波数帯域の受信信号に対しては大きな
挿入損失を示し、受信周波数帯域の入力信号はほとんど
反射されるため、アンテナ端子129から入力された受
信信号は受信フィルタの方へ戻ってくるという動作を示
す。また、図2(b)は受信フィルタの通過特性であ
り、アンテナ端子129より受信端子131に至る伝送
線路に接地された誘電体同軸共振器103、104、1
05並びに段間結合コンデンサ113、114及び入出
力結合インダクタ111、112により帯域通過フィル
ターを構成し、前記帯域通過フィルターのインピーダン
ス特性とバイパス回路に用いているコンデンサ115、
116のインピーダンスにより減衰極が生じる。図1の
場合、入出力の結合にインダクタを使用しているためバ
イパス回路のインピーダンスは等価的に誘導性となり、
帯域通過フィルターのインピーダンスが容量性のとこ
ろ、つまり、帯域通過フィルターの中心周波数より高い
送信周波数付近の周波数領域で減衰極が生まれることに
なる。受信フィルタは受信周波数帯域の受信信号に対し
て小さな挿入損失を示し、受信信号をほとんど減衰させ
ることなくアンテナ端子129から受信端子131へと
伝達させることができる。また、送信周波数帯域の送信
信号に対しては大きな挿入損失を示し、送信周波数帯域
の入力信号はほとんど反射されるため、送信フィルタか
らやってきた送信信号はアンテナ端子129の方へ送り
出されるという動作を示す。
【0025】さらに、誘電体同軸共振器101、10
2、103、104、105の開放端には、直流電流阻
止のためのスイッチ結合コンデンサ124、125、1
26、127、128と、一端を接地したスイッチ11
9、120、121、122、123との直列接続で構
成される周波数シフト回路が並列に接続されている。即
ち、誘電体同軸共振器101から105の共振周波数は
誘電体同軸共振器自身のキャパシタンス成分及びインダ
クタンス成分とスイッチ119から123がON時もし
くはOFF時の周波数シフト回路のキャパシタンスによ
り決まる。スイッチがONした場合キャパシタンス成分
の増加に伴い共振器の共振周波数を下げ、ついてはフィ
ルターの中心周波数を下げることになり送信フィルタの
阻止帯域及び受信フィルタの通過帯域を周波数の低い方
向に移動する。また、スイッチがOFFした場合キャパ
シタンス成分の減少に伴い誘電体同軸共振器の共振周波
数を上げる。ついてはフィルターの中心周波数を上げる
ことになり送信フィルタの阻止帯域及び受信フィルタの
通過帯域を周波数の高い方向に移動する。つまり、送信
フィルタの阻止帯域及び受信フィルタの通過帯域を同期
して可変することができる。
【0026】スイッチ119から123に用いる具体的
な回路構成としては図3に示すようなPINダイオード
を使用した回路があげられる。301はPINダイオー
ドで、直流電流阻止のための結合コンデンサ302(図
1における124から128に相当)との直列接続によ
り周波数シフト回路を構成する。スイッチング素子30
1と結合コンデンサ302との接続点には制御端子30
6より抵抗305、バイパスコンデンサ304及びチョ
ークコイル303を介してバンドを切り換えるためのシ
フト電圧を与えて制御できるようにしている。制御端子
306より与えられるシフト電圧はPINダイオード3
01をON/OFFするためのものである。カソード側
に与えたバイアス電圧より高いある一定の電圧を加える
ことによりPINダイオードには順方向電流が流れ非常
に小さい抵抗値をもつことになりONすることになる。
305はON時の電流値を制御するための抵抗である。
逆に、0Vもしくは逆バイアス電圧を与えることにより
順方向電流は流れなくなり非常に大きい抵抗値をもつこ
とになりOFFすることになる。
【0027】ここで、アンテナ共用器は強電力を有する
送信信号が通過するため耐電力特性も重要な要素とな
る。図3の構成においてOFF時にバイアス電圧を0V
とすると、送信信号電力の影響によりフィルタの通過帯
域特性が劣化する。これは強入力時にPINダイオード
301のアノード端子側に漏れ込む電力によりPINダ
イオードが瞬間的にON状態になり、信号成分の一部が
検波されてアノード端子に直流電圧が発生する。この電
圧が制御端子306を通ってアースに流れ、結果として
信号成分の損失が増加するという現象が支配的となる。
この対策として制御端子306に逆バイアス電圧を与え
れば、検波電流は制限できる。また、図4のようにダイ
オード301の両側にバイアス電圧を与える構成とすれ
ば、ON時に制御端子402に正電圧を与え、OFF時
に制御端子403に正電圧を与えることにより、負電源
を用いることなくOFF時に逆バイアスを与えることが
可能となる。しかしながら、この劣化現象を完全に抑圧
するには相当大きな逆バイアス電圧を与える必要があ
る。そこで、OFF時に制御端子306を切り離して直
流電圧値不定状態即ちOPEN状態とすると、上述の検
波電流が全く流れなくなるため、損失劣化は発生し得な
くなり、強入力時の共用器特性は大幅に改善する。
【0028】図5はその効果を示した実験結果であり入
力電力レベルに対する送信フィルタ挿入損失の劣化量を
表わしている。501は制御端子をOPENとしたとき
の特性。502、503、504は逆バイアス電圧を−
5V、−3V、0V としたときの特性であり、OPE
N制御時に強入力時の挿入損失の劣化量が改善している
様子がわかる。
【0029】さらに、OFF時に制御端子をOPENと
する制御方法は、その動作原理がPINダイオードの非
線型現象を抑圧する働きを利用しているため、挿入損失
劣化のみならず歪み特性の改善にも効果がある。図6、
図7、図8はそれぞれダイオードOFF時の高調波特
性、隣接チャネル漏洩電力特性、3次相互変調歪み特性
であり、いずれの場合にもOPEN制御時の特性が−3
V逆バイアス電圧印加時より大幅に優れている様子がわ
かる。なお図8の特性は、入力信号の一方を送信端から
30dBmのレベルで一定とし、もう一方をアンテナ端
から入力して可変とし、受信端子に現れる信号レベルを
測定した値である。
【0030】ここで、送信信号を送出しない待ち受け状
態では、通信機全体の消費電流が少ないためアンテナ共
用器の消費電流も極力削減する必要がある。従って、待
ち受け時に送信フィルタは不使用であるため送信帯域を
制御するスイッチは常にOFF状態としても実使用上問
題なく、待ち受け時の消費電流が削減できる。
【0031】また、PINダイオードをONからOFF
に切り替えるとき、正電圧印加状態から瞬間的に電圧不
定状態に切り替えると、ダイオードのアノード側に残っ
た電荷がすぐには放電せず、ある一定の時定数を持って
放電し、その結果スイッチの切替え速度が遅くなる場合
がある。その時は制御を電圧不定状態に切り替える際に
瞬間的に接地するか、逆バイアス電圧を印加すれば、ア
ノードの残留電荷は瞬時に放電し切替え速度の劣化を防
ぐことができる。
【0032】さらに、送信フィルタは帯域阻止フィルタ
と低域通過フィルタを組み合わせた回路構成をしてお
り、低域通過フィルタを構成する結合コンデンサ10
9、117の一端は接地する必要があるが、単に共通の
接地端子に接続すると、この接地電極を介して電気的に
結合し、低域通過フィルタの減衰特性が悪化する。図9
はアンテナ端子近傍の共用器回路基板実装図であり、図
1と共通の素子には同一の番号を付けている。901は
アンテナ端子、902はアンテナ端子に隣接した送信側
方向にある接地端子、903はアンテナ端子に隣接した
受信側方向にある接地端子である。図9に示すように、
アンテナ端子901によって分離された接地端子902
と903にそれぞれコンデンサ109と117を接続す
ることにより、接地電極を介しての電気的結合を大幅に
減らすことができ、フィルタの減衰特性を改善できる。
また、距離を隔てた接地電極を設け、これらに接地して
も同様の効果が得られる。
【0033】スイッチ素子119から123については
上記のPINダイオードのほかにトランジスタを使用す
ることもできる。例えば図10はスイッチング素子とし
て電界効果型トランジスタ(FET)1001を用いた
例である。FETのゲート電極はバイパスコンデンサ1
002を介して制御端子1003に接続される。FET
は電圧制御素子であるため、ダイオード使用時のような
ON時の消費電流が発生せず低消費電流化に効果があ
る。また、スイッチ素子としてバラクタダイオードを用
いれば帯域の連続的な変化が可能となる。
【0034】上記の構成に基づく800〜1000メガ
ヘルツの周波数に対する送信フィルタと受信フィルタの
通過特性の関係は図2のようになる。図2(a)の20
1、(b)の203はスイッチがONの場合の通過特性
であり、スイッチをOFFにすると図2(a)の20
2、(b)の204になる。このようにスイッチの切替
えによりアンテナ共用器の送信側阻止帯域と受信側通過
帯域の周波数を同期して変化させている。
【0035】以上のように本実施の形態によれば、外部
印加電圧にてアンテナ共用器の送信フィルタの阻止帯域
及び受信フィルタの通過帯域を同期して制御することが
でき、ある程度広い帯域を得る場合でもフィルターの段
数を増やすことなく減衰量をとるこができる。また段数
が少なくてよいため損失が減少する。ついては、アンテ
ナ共用器自体の形状も小型化できる。さらに、スイッチ
OFF時に制御端子をOPENとすることで、強電力信
号入力時の特性劣化を防ぐことができる。
【0036】以下本発明の第2の実施の形態のアンテナ
共用器について図面を参照しながら説明する。
【0037】図11は本発明の第2の実施の形態におけ
るアンテナ共用器の回路構成図を示すものである。図1
1において、1101から1106は4分の1波長先端
短絡伝送線路で構成される誘電体同軸共振器、110
7、1108は直列コンデンサ、1109、1110は
接地コンデンサ、1111から1113は結合インダク
タ、1114から1116は結合コンデンサ、111
7、1118はバイパスコンデンサ、1119、112
0は端子間整合用のコンデンサ及びインダクタ、112
1、1122はスイッチ、1123、1124はスイッ
チ結合用コンデンサ、1125はアンテナ端子、112
6は送信端子、1127は受信端子である。
【0038】誘電体同軸共振器1101、1102の開
放端には直列コンデンサ1107、1108が接続さ
れ、インダクタ1111により共振器間を結合させて帯
域阻止フィルタを構成する。結合インダクタ1111の
両端には高調波抑圧のための接地容量1109、111
0が接続されている。一方、誘電体同軸共振器110
3、1104、1105、1106はコンデンサ111
4、1115、1116により互いに結合され、入出力
の結合インダクタ1112、1113を各々誘電体同軸
共振器1103、1106の開放端に接続して受信帯域
通過フィルタを構成する。また、結合素子1112、1
114に跨ったバイパスコンデンサ1117と結合素子
1113、1116に跨ったバイパスコンデンサ111
8とにより、通過帯域の高域側に減衰極を形成してい
る。上記帯域阻止フィルタの出力端と上記帯域通過フィ
ルタの入力端は端子間整合用の直列インダクタ1120
及び並列コンデンサ1119を介してアンテナ端子11
25に接続されアンテナ共用器を構成する。さらに、誘
電体同軸共振器1101、1102の開放端にはスイッ
チ結合コンデンサ1123、1124を介してスイッチ
1121、1122が接続され、各スイッチの他端は全
て接地されている。
【0039】以上のように構成されたアンテナ共用器に
ついて、以下図11及び図12を用いてその動作を説明
する。
【0040】まず、図12は第2の実施の形態のアンテ
ナ共用器の通過特性を示すものである。図12(a)は
送信フィルタの通過特性であり、送信端子1126より
アンテナ端子1125に至る伝送線路に直列コンデンサ
1107、1108を介して接地された誘電体同軸共振
器1101、1102並びに段間結合インダクタ111
1により帯域阻止フィルターを構成し、前記結合インダ
クタ1111とフィルタ出力端に接続した直列インダク
タ1120及び接地コンデンサ1109、1110、1
119により低域通過特性を形成して送信帯域高調波を
抑圧している。インダクタ1120とコンデンサ111
9はアンテナ端子1125において送信側フィルタと受
信側フィルタが各々の周波数帯において影響を与えない
ようにインピーダンスを調整する役割も果たしている。
送信フィルタは通過帯域である送信周波数帯域の送信信
号に対して小さな挿入損失を示し、送信信号をほとんど
減衰させることなく送信端子1126からアンテナ端子
1125へと伝達させることができる。また受信周波数
帯域の受信信号に対しては大きな挿入損失を示し、受信
周波数帯域の入力信号はほとんど反射されるため、アン
テナ端子1125から入力された受信信号は受信フィル
タの方へ戻ってくるという動作を示す。また、図12
(b)は受信フィルタの通過特性であり、アンテナ端子
1125より受信端子1127に至る伝送線路に接地さ
れた誘電体同軸共振器1103、1104、1105、
1106並びに段間結合コンデンサ1114、111
5、1116及び入出力結合インダクタ1112、11
13により帯域通過フィルターを構成し、前記帯域通過
フィルターのインピーダンス特性とバイパス回路に用い
ているコンデンサ1117、1118のインピーダンス
により減衰極が生じる。図11の場合、入出力の結合に
インダクタを使用しているためバイパス回路のインピー
ダンスは等価的に誘導性となり、帯域通過フィルターの
インピーダンスが容量性のところ、つまり、帯域通過フ
ィルターの中心周波数より高い周波数領域で減衰極が生
まれることになる。受信フィルタは受信周波数帯域の受
信信号に対して小さな挿入損失を示し、受信信号をほと
んど減衰させることなくアンテナ端子1125から受信
端子1127へと伝達させることができる。また、送信
周波数帯域の送信信号に対しては大きな挿入損失を示
し、送信周波数帯域の入力信号はほとんど反射されるた
め、送信フィルタからやってきた送信信号はアンテナ端
子1125の方へ送り出されるという動作を示す。
【0041】さらに、誘電体同軸共振器1101、11
02の開放端には、直流電流阻止のためのスイッチ結合
コンデンサ1123、1124と一端を接地したスイッ
チ1121、1122との直列接続で構成される周波数
シフト回路が並列に接続されている。即ち、誘電体同軸
共振器1101、1102の共振周波数は誘電体同軸共
振器自身のキャパシタンス成分及びインダクタンス成分
とスイッチ1121、1122がONもしくはOFF時
の周波数シフト回路のキャパシタンスにより決まる。ス
イッチがONした場合キャパシタンス成分の増加に伴い
共振器の共振周波数を下げ、ついてはフィルターの中心
周波数を下げることになり送信フィルタの阻止帯域を周
波数の低い方向に移動する。また、スイッチがOFFし
た場合キャパシタンス成分の減少に伴い誘電体同軸共振
器の共振周波数を上げる。ついてはフィルターの中心周
波数を上げることになり送信フィルタの阻止帯域の通過
帯域を周波数の高い方向に移動する。つまり、受信フィ
ルタの通過帯域特性を固定したまま送信フィルタの阻止
帯域のみを可変することができる。これにより、第1の
実施の形態と比較して、受信フィルタの段数は増加して
挿入損失は増加するがシフト回路部の個数が減るため回
路の低消費電流化が可能となる。
【0042】以上の構成に基づいて800〜1000メ
ガヘルツの周波数に対する送信フィルタと受信フィルタ
の通過特性の関係を調べると図12のようになる。図1
2(a)の1201はスイッチがONの場合の送信フィ
ルタの通過特性であり、スイッチをOFFにすると12
02の特性になる。4、受信フィルタはスイッチの動作
に関わらず図12(b)の通過特性1203になる。こ
のようにスイッチの切替えによりアンテナ共用器の送信
フィルタの阻止帯域の周波数のみを変化させている。
【0043】なお、スイッチ1121、1122の回路
構成は第1の実施の形態と同様に図3、図4に示したP
INダイオードあるいは図10に示したFET、或いは
バラクタダイオードなどを用いることができ、その場合
には第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0044】以上のように本実施の形態によれば、外部
印加電圧にてアンテナ共用器の送信フィルタの阻止帯域
のみを制御することにより、第1の実施の形態と同様に
フィルターの段数を増やすことなく減衰量をとるこがで
きる。また段数が少なくてよいため損失が減少する。つ
いては、アンテナ共用器自体の形状も小型化できる。さ
らにスイッチOFF時に制御端子をOPENとすること
で、強電力信号入力時の特性劣化を防ぐことができる。
さらに受信時の低消費電流化を実現することとなる。
【0045】なお、第1及び第2の実施の形態におい
て、共振器の形態は誘電体同軸共振器としたが、ストリ
ップライン共振器でも構わない。また、フィルタの構成
は送信側を帯域阻止フィルタ、受信側を帯域通過フィル
タとしたが、低域通過フィルタなど、送信フィルタおよ
び受信フィルタの構成に対する様々な変形は自明であ
り、本発明の範疇に含まれることはいうまでもない。
【0046】また、第1及び第2の実施の形態において
は、スイッチ回路をアンテナ共用器に使用した場合につ
いて説明したが、制御方式、特にPINダイオードのO
FF時に直流電圧不定状態としてフィルタの強入力特性
の劣化を改善する手段は、アンテナ共用器に限らずPI
Nダイオードを利用して通過特性を制御するフィルタや
スイッチ回路にも適用できる。
【0047】また、上記第1及び第2の実施の形態で
は、共振素子とインピーダンス可変素子とも並列接続す
るのに、コンデンサを用いたが、インダクタを用いても
よい。
【0048】本発明は、送信通過帯域および受信通過帯
域が広く、更に前記送信通過帯域と前記受信通過帯域の
間隔が非常に狭いシステム用の通信機器に対して最も効
果的で、PCS、E−GSM、日本のCDMAなどがこ
れに該当する。例えばこの前記送信通過帯域と前記受信
通過帯域を相互に対応する帯域幅でそれぞれ二つに分割
し、送信Low帯域、送信High帯域、受信Low帯
域、受信High帯域とする。この分割されたそれぞれ
の二つの帯域を制御信号を与えることにより送信帯域と
受信帯域を同期させて切り換え、送信Lowには受信L
ow、送信Highには受信Highを対応させる。こ
れにより、動作時の送受信周波数間隔は等価的に広くな
り、フィルタの段数を増やすことなく減衰量が確保でき
る。なお、システムは前記制御信号により使用するチャ
ンネルの存在する帯域を選択することにより、全送信通
過帯域および全受信通過帯域をカバーすることができ
る。また、当然のことながら、本発明の構成は他のTD
MA、CDMAのシステムにも使用できる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、アンテナ共用器の形状を大きくすることなく、高減
衰量かつ低損失であるアンテナ共用器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるアンテナ共
用器の回路構成図。
【図2】第1の実施の形態における動作説明のためのア
ンテナ共用器の通過特性図。
【図3】第1の実施の形態におけるPINダイオードを
用いたシフト回路の構成図。
【図4】第1の実施の形態におけるPINダイオードを
用いたシフト回路の構成図。
【図5】第1の実施の形態におけるアンテナ共用器の入
力信号電力に対する挿入損失の特性図。
【図6】第1の実施の形態におけるアンテナ共用器の入
力信号電力に対する2倍高調波の特性図。
【図7】第1の実施の形態におけるアンテナ共用器の入
力信号電力に対する隣接チャネル漏洩電力の特性図。
【図8】第1の実施の形態におけるアンテナ共用器の入
力信号電力に対する3次相互変調歪みの特性図。
【図9】第1の実施の形態におけるアンテナ端子近傍の
回路基板実装図。
【図10】第1の実施の形態におけるFETを用いたシ
フト回路の構成図。
【図11】本発明の第2の実施の形態におけるアンテナ
共用器の回路構成図。
【図12】第2の実施の形態における動作説明のための
アンテナ共用器の通過特性図。
【図13】従来のアンテナ共用器の分解斜視図。
【符号の説明】
101〜105 共振器 119〜123 スイッチ 124〜128 コンデンサ 129 アンテナ端子 130 送信端子 131 受信端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 1/50 H04B 1/50 (72)発明者 三宅 秀行 京都府京田辺市大住浜55番12 松下日東電 器株式会社内 (72)発明者 石崎 俊雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤川 誠 京都府京田辺市大住浜55番12 松下日東電 器株式会社内 (72)発明者 葉山 秀樹 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信入力端子と、受信出力端子と、送信
    出力端子及び受信入力端子が共通化されたアンテナ端子
    と、前記送信入力端子及び前記送信出力端子間に設けら
    れ、結合素子により結合された少なくとも1つの共振素
    子を有する送信フィルタと、前記受信出力端子及び受信
    入力端子間に設けられ、結合素子により結合された少な
    くとも1つの共振素子を有する受信フィルタと、前記送
    信フィルタの共振素子及び前記受信フィルタの共振素子
    にそれぞれ並列接続されたインピーダンス可変素子とを
    備え、制御信号を印加することにより前記インピーダン
    ス可変素子のインピーダンスを変化させることによっ
    て、前記送信フィルタの周波数伝達特性及び前記受信フ
    ィルタの周波数伝達特性を制御することを特徴とするア
    ンテナ共用器。
  2. 【請求項2】 前記送信フィルタの周波数伝達特性及び
    前記受信フィルタの周波数伝達特性を同期して制御する
    ことを特徴とする請求項1記載のアンテナ共用器。
  3. 【請求項3】 前記制御信号の論理構成を、一方は正の
    直流電圧印加状態とし、他方は直流電圧値不定状態とし
    たことを特徴とする請求項2記載のアンテナ共用器。
  4. 【請求項4】 送信信号を送出しない待ち受け時におい
    て、送信側の制御論理と受信側の制御論理とを独立して
    制御することを特徴とする請求項1記載のアンテナ共用
    器。
  5. 【請求項5】 送信信号を送出しない待ち受け時におい
    て、前記制御信号の論理を、一方は送信側が直流電圧値
    不定状態、受信側が正の直流電圧印加状態とし、他方は
    受信側送信側ともに直流電圧値不定状態としたことを特
    徴とする請求項4記載のアンテナ共用器。
  6. 【請求項6】 送信信号を送出しない待ち受け時におい
    て、前記制御信号の論理を、一方は送信側が接地状態、
    受信側が正の直流電圧印加状態とし、他方は受信側送信
    側ともに接地状態としたことを特徴とする請求項4記載
    のアンテナ共用器。
  7. 【請求項7】 送信入力端子と、受信出力端子と、送信
    出力端子及び受信入力端子が共通化されたアンテナ端子
    と、前記送信入力端子及び前記送信出力端子間に設けら
    れ、結合素子により結合された少なくとも1つの共振素
    子を有する送信フィルタと、前記受信出力端子及び受信
    入力端子間に設けられ、結合素子により結合された少な
    くとも1つの共振素子を有する受信フィルタと、前記送
    信フィルタの共振素子の共振素子に並列接続されたイン
    ピーダンス可変素子とを備え、制御信号を印加すること
    により前記インピーダンス可変素子のインピーダンスを
    変化させることによって、前記送信フィルタのみの周波
    数伝達特性を制御することを特徴とするアンテナ共用
    器。
  8. 【請求項8】 前記制御信号の論理構成を、一方は正の
    直流電圧印加状態とし、他方は直流電圧値不定状態とし
    たことを特徴とする請求項7記載のアンテナ共用器。
  9. 【請求項9】 前記制御信号の論理構成において、正電
    圧印加状態から電圧値不定状態へ切り替える際に、一時
    的に0あるいは負の電圧を印加することを特徴とする請
    求項3、又は8記載のアンテナ共用器。
  10. 【請求項10】 前記送信フィルタの周波数伝達特性が
    帯域阻止型であり、前記受信フィルタの周波数伝達特性
    が帯域通過型であることを特徴とする請求項1、又は7
    記載のアンテナ共用器。
  11. 【請求項11】 前記送信フィルタの周波数伝達特性
    が、帯域阻止型と低域通過型を同時に有することを特徴
    とする請求項10記載のアンテナ共用器。
  12. 【請求項12】 前記低域通過型周波数伝達特性を形成
    する複数の容量素子の一方の端子を、それぞれ独立した
    複数の接地端子に別個に接続したことを特徴とする請求
    項11記載のアンテナ共用器。
  13. 【請求項13】 前記複数の接地端子がアンテナ端子を
    挟んだ両側に形成されたことを特徴とする請求項12記
    載のアンテナ共用器。
  14. 【請求項14】 前記インピーダンス可変素子が、PI
    Nダイオードであることを特徴とする請求項1、又は7
    記載のアンテナ共用器。
  15. 【請求項15】 前記PINダイオードの両端に制御端
    子が設けられていることを特徴とする請求項14記載の
    アンテナ共用器。
  16. 【請求項16】 前記インピーダンス可変素子が、電界
    効果型トランジスタ(FET)であることを特徴とする
    請求項1、又は7記載のアンテナ共用器。
  17. 【請求項17】 前記インピーダンス可変素子が、バラ
    クタダイオードであることを特徴とする請求項1、又は
    7記載のアンテナ共用器。
  18. 【請求項18】 前記共振素子が、誘電体同軸共振器で
    あることを特徴とする請求項1、又は7記載のアンテナ
    共用器。
  19. 【請求項19】 前記共振素子が、ストリップライン共
    振器であることを特徴とする請求項1、又は7記載のア
    ンテナ共用器。
  20. 【請求項20】 4分の1波長先端短絡伝送線路で構成
    される複数の誘電体同軸共振器の開放端に容量素子を接
    続し、前記容量素子の他端同士をインダクタンス結合素
    子により接続した帯域阻止フィルタと、4分の1波長先
    端短絡伝送線路で構成される複数の誘電体同軸共振器の
    開放端同士を容量結合素子により接続し、前記誘電体同
    軸共振器と前記容量結合素子に跨るバイパス回路を設け
    た有極型帯域通過フィルタとを備え、前記帯域阻止フィ
    ルタの出力端と前記有極型帯域通過フィルタの入力端を
    接続して共通端子を設けると共に、前記帯域阻止フィル
    タ及び前記有極型帯域通過フィルタそれぞれの1つ以上
    の誘電体同軸共振器の開放端に、結合コンデンサとスイ
    ッチング素子の直列接続で構成される周波数シフト回路
    を並列接続し、前記周波数シフト回路に少なくとも抵抗
    とチョークコイルとバイパスコンデンサを介して外部印
    加電圧を与えることにより、前記帯域阻止フィルタの阻
    止帯域と前記有極型帯域通過フィルタの通過帯域を同期
    して変化させることを特徴とするアンテナ共用器。
  21. 【請求項21】 4分の1波長先端短絡伝送線路で構成
    される複数の誘電体同軸共振器の開放端に容量素子を接
    続し、前記容量素子の他端同士をインダクタンス結合素
    子により接続した帯域阻止フィルタと、4分の1波長先
    端短絡伝送線路で構成される複数の誘電体同軸共振器の
    開放端同士を容量結合素子により接続し、前記誘電体同
    軸共振器と前記容量結合素子に跨るバイパス回路を設け
    た有極型帯域通過フィルタとを備え、前記帯域阻止フィ
    ルタの出力端と前記有極型帯域通過フィルタの入力端を
    接続して共通端子を設けると共に、前記帯域阻止フィル
    タの1つ以上の誘電体同軸共振器の開放端に、結合コン
    デンサとスイッチング素子の直列接続で構成される周波
    数シフト回路を並列接続し、前記周波数シフト回路に少
    なくとも抵抗とチョークコイルとバイパスコンデンサを
    介して外部印加電圧を与えることにより、前記帯域阻止
    フィルタの阻止帯域を変化させることを特徴とするアン
    テナ共用器。
  22. 【請求項22】 送信帯域の一部分のみを通過し、それ
    に対応する受信帯域の一部分を減衰させる送信フィルタ
    と、受信帯域の一部分のみを通過し、それに対応する送
    信帯域の一部分を減衰させる受信フィルタとを備え、前
    記送信フィルタの通過帯域及び減衰帯域と前記受信フィ
    ルタの通過帯域及び減衰帯域とを同期して変化させるこ
    とを特徴とするアンテナ共用器。
  23. 【請求項23】 PINダイオードと、そのPINダイ
    オードをオンオフするための制御信号を印加する制御端
    子とを備え、前記制御信号の論理構成を、一方は正の直
    流電圧印加状態とし、他方は直流電圧値不定状態とした
    ことを特徴とするスイッチ素子。
  24. 【請求項24】 請求項1から22までのいずれかに記
    載の前記アンテナ共用器と、そのアンテナ共用器に接続
    された信号処理回路とを備えたことを特徴とする通信機
    器。
  25. 【請求項25】 請求項23に記載の前記スイッチ素子
    を用いた通過特性制御型フィルタ、あるいは信号切り替
    え回路を備えたことを特徴とする通信機器。
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