JPH1124316A - ブルー色系トナー及びその製造方法 - Google Patents

ブルー色系トナー及びその製造方法

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JPH1124316A
JPH1124316A JP17435597A JP17435597A JPH1124316A JP H1124316 A JPH1124316 A JP H1124316A JP 17435597 A JP17435597 A JP 17435597A JP 17435597 A JP17435597 A JP 17435597A JP H1124316 A JPH1124316 A JP H1124316A
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refractive index
film
layer
toner
coating
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JP17435597A
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Inventor
Takashi Shinko
貴史 新子
Katsuto Nakatsuka
勝人 中塚
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Nittetsu Mining Co Ltd
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Nittetsu Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鮮明なブルー色系の色調を有し、かつ1成分
系現像方式でも優れた複合した機能を果たし得るカラー
トナーおよび、そのトナーの効率的、高精度の製造方法
を提供する。 【解決手段】 基体粒子の表面に屈折率の大きい被膜と
小さい被膜とが隣合って積層した複数の被膜層と、該被
膜層の外側に顔料および染料が分散された接着樹脂層と
を有し、380〜500nmの間にピークを有する反射
スペクトルを示すことを特徴とし、多層膜の形成におい
て該基体粒子及び被膜層の屈折率、反射スペクトルを前
記条件に設定することを特徴とする製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はブルー色系トナー及
びその製造方法に関するものであり、特に、複写機用、
プリンター用のカラー磁性トナーおよび印刷用カラート
ナー用等多種の目的に用いられるブルー色系トナー及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、電子写真方式による複写、印刷等
における画像形成方法には、磁性または誘電性等を有す
るキャリアと色材であるトナーとを併用する2成分系現
像法と、トナー自身が磁性または誘電性等を備える1成
分系現像方法とがある。1成分系現像方法では、キャリ
アを使わないため現像装置が簡素(現像装置の大きさで
は、2成分系現像方式の約2〜3分の1である。)とな
ることや、現像剤の管理が容易になる等、利点が多い。
しかし、カラー画像を形成しようとすると、トナーが暗
色がかり、鮮やかな色彩とはならなかった。これは、1
成分系現像方法により鮮明なカラー画像を得るには、ト
ナー自身を鮮やかな色に着色する必要があるが、その基
体となる基体粒子は一般に黒色であるため、その表面に
直接着色膜を設けても全体として暗色となってしまうか
らである。
【0003】そのため、現状ではカラー画像形成には2
成分系現像法が採用されているが、カラー複写のために
は3原色と黒色との4色を必要とするため、自ずと現像
装置が大きくなる。また、現像剤の管理や画像形成後に
発生するキャリアの処理等も問題となっている。従っ
て、1成分系現像方法により鮮やかな色彩が得られれ
ば、複写装置が簡素でコンパクトになり、また現像剤の
管理やキャリアの処理も解消されるため、カラー画像形
成に適した1成分系現像方法用のトナーを製造する技術
が強く望まれている。
【0004】これに対して、本発明者らは先に、ある粉
体粒子だけが備える性質のほかに別の性質を併せ持ち、
複合した機能を有する粉体を提供するために、該粉体粒
子を基体として、金属アルコキシド溶液中に基体粒子を
分散し、金属アルコキシドを加水分解することにより、
基体粒子の表面に均一な0.01〜20μmの厚みの金
属酸化物膜を生成させる方法(特開平6−228604
号公報)、表面に金属酸化物からなる薄膜と、金属から
なる薄膜とを交互に複数層設けてなる機能性粉体(特開
平7−90310号公報)、金属酸化物膜で多層被覆し
てなる粉体を熱処理して、より緻密で安定した金属酸化
物多層膜を有する粉体をを提案し、製造することが可能
になった(特願平7−80832号)。
【0005】上記に挙げた金属酸化物膜や金属膜等を複
数層設けた粉体は、各層の膜厚を調整することにより特
別の機能を付与することができるものであって、例えば
基体粒子の表面に、屈折率の異なる被覆膜を入射光の4
分の1波長に相当する厚さずつ設けるようにすると、入
射光を全て反射する粉体が得られる。これを磁性体を基
体粒子とするものに適用すると、光を全て反射して白色
に輝くトナー用粉体を製造することができ、更にこの粉
体の表面の前記光干渉性多層膜を構成する各単位被覆層
が特定の同一波長の干渉反射ピークを有するように、膜
厚を設定すると、染料や顔料を用いずとも、単色の着色
粉体することができ、その上に樹脂層を設ければ、鮮や
かな色に着色されたカラートナーを製造することができ
る可能性を示唆している(WO96/28269)。
【0006】本発明者らは、前記の方法により、基体粒
子の上に前記光干渉性多層膜より、白色をはじめとする
着色した複合原料粉体を得ることができるようになった
が、更にその上にバインダー用有機高分子膜を成膜する
こと、また、有機高分子膜に着色剤を含有させることに
より、1成分系であっても鮮やかな色彩の画像を形成で
きるカラートナーを提供することを開示している(特願
平8−147420号明細書)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、目的とする特
定の色調を有する着色粉体を得る技術については明確な
開示がなされていなく、従来の方法では、鮮やかなブル
ー色系の色を呈する多層膜被膜粉体の色を発色させるた
めの条件範囲が明確でなかった。例えば、ブルー色は、
光の3原色の一つであり、また人に対して心理的に清潔
感、清涼感、安心感を与える重要な色素である。このよ
うなブルー色系の色調を有し、かつ特定の機能を有する
ブルー色系トナーを得ることは産業上大いに意義のある
ことである。更に、有色性多層膜被覆粉体を樹脂と複合
化し、カラートナー化する際に、特に、下地が暗い場
合、透明な樹脂層を透過性の高い染料で着色した場合、
染料の着色力が弱く樹脂層の色と有色性多層膜被覆粉体
との色が合わないため、所望の調色ができないことがあ
る。
【0008】従って、本発明の目的は、上述のように、
粉体粒子を基体として、その表面に金属酸化物膜等の多
層膜被膜を形成する技術をより発展させて、産業上有用
である鮮明なブルー色系の色調を有し、かつ1成分系現
像方式でも優れた複合した機能を果たし得るカラートナ
ーおよび、そのトナーの効率的、高精度の製造方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の目
的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、多層膜被覆
粉体を形成する際、膜の組合せ、それぞれの膜の厚さ、
さらにそれらを制御する方法を改良することにより、従
来より、極大反射率が高く、分光反射波形の振幅の大き
い粉体が得られ、粉体自身の色が向上し、特に、膜設計
において、チタニアとシリカの交互膜の各層を形成した
際にみられる極大値の波長の範囲を、特定の範囲に限定
した時、鮮やかなブルー色系の粉体が得られることを見
い出し、本発明に到達した。
【0010】すなわち、本発明は以下のとおりである。 (1)基体粒子の表面に屈折率の大きい被膜と小さい被
膜とが隣合って積層した複数の被膜層と、該被膜層の外
側に顔料および染料が分散された接着樹脂層とを有し、
380〜500nmの間にピークを有する反射スペクト
ルを示すことを特徴とするブルー色系トナー。 (2)基体粒子の屈折率が該基体表面と接する第1層被
膜の屈折率よりも大きい場合には偶数層の被膜を有し、
基体粒子の屈折率が該第1層被膜の屈折率よりも小さい
場合には奇数層の被膜を有することを特徴とする前記
(1)のブルー色系トナー。 (3)基体粒子が磁性体、誘電体または導電体であるこ
とを特徴とする前記(1)のブルー色系トナー。 (4)顔料が接着樹脂層中に5〜60vol%で分散さ
れていることを特徴とする前記(1)のブルー色系トナ
ー。 (5)接着樹脂層が、顔料5〜60vol%の内層と顔
料0〜15vol%の外層の2層構造を有することを特
徴とする前記(4)のブルー色系トナー。
【0011】(6)基体粒子の表面に複数の屈折率の異
なる被膜層と該被膜層の外側に顔料および染料が分散さ
れた接着樹脂層とを有するブルー色系トナーの製造方法
において、該基体粒子の表面に屈折率の大きい被膜と小
さい被膜とが隣合って積層する複数層を形成し、380
〜500nmの間にピークを有する反射スペクトルを示
す様に該基体粒子及び被膜層の条件を設定することを特
徴とするブルー色系トナーの製造方法。 (7)基体粒子の屈折率が該基体表面と接する第1層被
膜の屈折率よりも大きい場合には偶数層の被膜を形成
し、基体粒子の屈折率が該第1層被膜の屈折率よりも小
さい場合には奇数層の被膜を形成することを特徴とする
前記(6)のブルー色系トナーの製造方法。 (8)基体粒子を磁性体、誘電体または導電体とするこ
とを特徴とする前記(6)のブルー色系トナーの製造方
法。 (9)顔料を接着樹脂層中に5〜60vol%の範囲で
分散、含有させることを特徴とする前記(6)のブルー
色系トナーの製造方法。 (10)接着樹脂層を、顔料5〜60vol%の内層と
顔料0〜15vol%の外層の2層構造とすることを特
徴とする前記(6)のブルー色系トナーの製造方法。
【0012】
【発明の実施の形態】前記基体粒子の表面上に金属酸化
物および金属膜等を複数層とする場合において、前記被
覆膜(基体粒子を被覆する膜の層)の各層の厚さを調整
することにより特別の機能を与えることができる。例え
ば、基体粒子の表面に、屈折率の異なる交互被覆膜を、
下記の式(1)を満たすように、被膜を形成する物質の
屈折率nと380〜500nmの間にある可視光の波長
の4分の1の整数m倍に相当する厚さdを有する交互膜
を適当な厚さと枚数設けると、380〜500nmの間
にある波長λの光(フレネルの干渉反射を利用したも
の)が反射または吸収される。 nd=mλ/4 (1)
【0013】この作用を利用して、基体粒子の表面に目
標とする380〜500nmの間の波長に対し、式
(1)を満たすような膜の厚みと屈折率を有する被膜を
製膜し、さらにその上に屈折率の異なる被膜を被覆する
ことを1度あるいはそれ以上交互に繰り返すことにより
380〜500nmの間に反射ピークを有する膜が形成
される。このとき製膜する物質の順序は次のように決め
る。まず核となる基体の屈折率が高いときには第1層目
が屈折率の低い膜、逆の関係の場合には第1層目が屈折
率の高い膜とすることが好ましい。膜厚は、膜屈折率と
膜厚の積である光学膜厚の変化を分光光度計などで反射
波形として測定、制御するが、反射波形が最終的に必要
な波形になるように各層の膜厚を設計する。例えば、図
1に示すように各単位被膜の反射波形のピーク位置を3
80〜500nmの範囲に精密に合わせると、染料や顔
料を用いずともブルー色系の単色の着色粉体とすること
ができる。
【0014】ただし、実際の基体の場合、基体の粒径、
形状、膜物質および基体粒子物質の相互の界面での位相
ずれ及び屈折率の波長依存性によるピークシフトなどを
考慮して設計する必要がある。例えば、基体粒子の形状
が平行平板状である場合には、粒子平面に形成される平
行膜によるフレネル干渉は上記式(1)のnを下記の式
(2)のNに置き換えた条件で設計する。特に、基体の
形状が平行平板状である場合でも金属膜が含まれる場合
には、式(2)の金属の屈折率Nに減衰係数κが含まれ
る。なお、透明酸化物(誘電体)の場合にはκは非常に
小さく無視できる。 N=n+iκ(iは複素数を表す) (2) この減衰係数κが大きいと、膜物質および基体物質の相
互の界面での位相ずれが大きくなり、さらに多層膜のす
べての層に位相ずれによる干渉最適膜厚に影響を及ぼ
す。
【0015】これにより幾何学的な膜厚だけを合わせて
もピーク位置がずれるため、特にブルー色系に着色する
際に色が淡くなる。これを防ぐためには、すべての膜に
対する位相ずれの影響を加味し、コンピュータシミュレ
ーションであらかじめ膜厚の組合せが最適になるように
設計する。
【0016】さらに、金属表面にある酸化物層のための
位相ずれや、屈折率の波長依存性によるピークシフトが
ある。これらを補正するためには、分光光度計などで、
反射ピークが最終目的膜数で目標波長である380〜5
00nmの範囲になるよう最適の条件を見出すことが必
要である。
【0017】球状粉体などの曲面に形成された膜の干渉
は平板と同様に起こり、基本的にはフレネルの干渉原理
に従う。したがって、着色方法も図1のようにブルー色
系に設計することができる。ただし曲面の場合には、粉
体に入射し反射された光が複雑に干渉を起こす。これら
の干渉波形は膜数が少ない場合には平板とほぼ同じであ
る。しかし、総数が増えると多層膜内部での干渉がより
複雑になる。多層膜の場合もフレネル干渉に基づいて、
反射分光曲線をコンピュータシミュレーションであらか
じめ膜厚の組合せが最適になるよう設計することができ
る。特に基体粒子表面への被膜形成の場合、基体粒子表
面とすべての膜に対する位相ずれの影響を加味し、コン
ピュータシミュレーションであらかじめ膜厚の組合せが
最適になるよう設計する。さらに、基体粒子表面にある
酸化物層のためのピークシフトや屈折率の波長依存性に
よるピークシフトも加味する。実際のサンプル製造では
設計した分光曲線を参考にし、実際の膜においてこれら
を補正するために、分光光度計などで反射ピークが最終
目的膜数で380〜500nmの範囲の目標波長になる
よう膜厚を変えながら最適の条件を見出さねばならな
い。
【0018】不定形状の粉末に着色する場合も多層膜に
よる干渉が起こり、球状粉体の干渉多層膜の条件を参考
にし基本的な膜設計を行う。上記の多層膜を構成する各
単位被膜のピーク位置は各層の膜厚により調整すること
ができ、膜厚は基体粒子の表面に金属酸化物等の固相成
分を形成させる被覆形成条件中、原料組成、固相析出速
度および基体量などを制御することにより、精度良く膜
厚を制御でき、均一な厚さの被膜を形成することがで
き、所望のブルー色系に着色することができる。以上の
ように、反射ピークが最終目的膜数で380〜500n
mの範囲の目標波長になるよう膜形成溶液などの製膜条
件を変えながら最適の条件を見出すことにより、ブルー
色系の粉体を得ることができる。また、多層膜を構成す
る物質の組合せおよび各単位被膜の膜厚を制御すること
により多層膜干渉による発色を調整することができる。
これにより、染料や顔料を用いなくても粉体を所望のブ
ルー色系に鮮やかに着色することができる。
【0019】上記複数の被覆層(基体粒子を被覆する膜
の層)の外側(表面)に顔料および染料を含有する接着
樹脂層が形成される。この接着樹脂層は単にトナーの定
着を付与するバインダーとしての機能を有するだけでな
く、該トナーが紙面に付着した時の該トナー粒子同士の
隙間による色抜け部分が生じるため、有機高分子膜に着
色剤を含有させて、付着に伴う有機高分子膜の広がりに
よってトナー付着部周辺を着色することが好ましく、散
乱粒子(着色剤)を含有させることにより、より鮮やか
な所望のブルー色系に調色を容易にすることができる。
上記散乱粒子は接着樹脂層の可視光透過性を抑えるた
め、散乱粒子を接着樹脂層の体積に対して散乱粒子の体
積が5〜60vol%(重量%では5〜50wt%)の
範囲に混合されることが好ましく、より好ましくは5〜
45vol%(5〜35wt%)の範囲に調整されるこ
とが好ましい。5vol%未満では散乱粒子による調色
効果が無く、60vol%以上では樹脂の結着力が無く
なり、膜の形成が不可能となり、共に不適である。
【0020】上記の構成により、基体粒子の上に金属化
合物膜及び/または金属膜等からなる多層の光干渉性の
被覆膜を設け、その膜構成によりブルー色系を呈する粉
体とし、更にその上に散乱粒子を含有させた接着樹脂層
を成膜することにより、1成分系であっても鮮やかな色
彩の画像を形成できるブルー色系トナーとすることがで
きる。
【0021】以下、本発明のブルー色系トナー及びその
製造法について詳細に説明する。本発明のブルー色系ト
ナー及びその製造方法において、その金属酸化物膜等を
形成させる対象となる基体粒子は、特に限定されず、無
機物でも、有機物でもよく磁性体、誘電体および導電体
等が主に用いられる。基体が金属の場合、鉄、ニッケ
ル、クロム、チタン、アルミニウム等、どのような金属
でもよいが、その磁性を利用するものにおいては、鉄、
コバルト、ニッケル等磁性を帯びるものが好ましい。こ
れらの金属は合金でも良く、前記の磁性を有するもので
あるときには、強磁性合金を使用することが好ましい。
また、その粉体の基体が金属化合物の場合には、その代
表的なものとして前記した金属の酸化物が挙げられる
が、例えば、鉄、ニッケル、クロム、チタン、アルミニ
ウム、ケイ素等の外、カルシウム、マグネシウム、バリ
ウム等の酸化物、あるいはこれらの複合酸化物でも良
い。さらに、金属酸化物以外の金属化合物としては、金
属窒化物、金属炭化物等を挙げることができる。
【0022】但し、磁性体粒子は、解像度を高めるため
により微粉化して使用される傾向にあることから、磁化
が大きい磁性体を使用することが好ましい。好ましく
は、粉状物の状態で、10kOeの磁場を印加した時に
90emu/g以上、好ましくは150emu/g以上
の磁化を有する磁性体である。このような高い磁化を有
する磁性体は、カラー磁性トナーとして接着用樹脂や電
荷調整剤あるいは着色剤等を添加しても、全体としての
磁化が10〜90emu/g(10kOe磁場印加)と
いう高い磁化を有するカラー磁性トナーの原料粉体とな
る。
【0023】さらに、基体粒子として、金属以外では、
半金属、非金属の化合物、特に酸化物、炭化物、窒化物
であり、シリカ、ガラスビーズ等を使用することができ
る。その他の無機物としてはシラスバルーン(中空ケイ
酸粒子)などの無機中空粒子、微小炭素中空球(クレカ
スフェアー)、電融アルミナバブル、アエロジル、ホワ
イトカーボン、シリカ微小中空球、炭酸カルシウム微小
中空球、炭酸カルシウム、パーライト、タルク、ベント
ナイト、合成雲母、白雲母など雲母類、カオリン等を用
いることができる。
【0024】有機物としては、樹脂粒子が好ましい。樹
脂粒子の具体例としては、セルロースパウダー、酢酸セ
ルロースパウダー、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル、メラミン樹脂、ポリウレタン、酢酸ビニル樹
脂、ケイ素樹脂、アクリル酸エステル、メタアクリル酸
エステル、スチレン、エチレン、プロピレン及びこれら
の誘導体の重合または共重合により得られる球状または
破砕の粒子などが挙げられる。特に好ましい樹脂粒子は
アクリル酸またはメタアクリル酸エステルの重合により
得られる球状のアクリル樹脂粒子である。但し、樹脂粒
子を基体とする場合、乾燥における加熱温度は樹脂の融
点以下でなければならない。
【0025】基体の形状としては、球体、亜球状態、正
多面体等の等方体、直方体、回転楕円体、菱面体、板状
体、針状体(円柱、角柱)などの多面体、さらに粉砕物
のような全く不定形な粉体も使用可能である。これらの
基体は、粒径については特に限定するものでないが、
0.01μm〜数mmの範囲のものが好ましい。また、
基体粒子の比重としては、0.1〜10.5の範囲のも
のが用いられるが、流動性、浮遊性の面から0.1〜
5.5が好ましく、より好ましくは0.1〜2.8の範
囲である。基体の比重が0.1未満では液体中の浮力が
大きすぎ、膜を多層あるいは非常に厚くする必要があ
り、不経済である。一方、10.5を超えると、浮遊さ
せるための膜が厚くなり、同様に不経済である。
【0026】本発明のブルー色系トナーにおいて、比重
0.1〜10.5の基体粒子の表面に形成される複数の
被膜層(基体粒子を被覆する膜の層)は、それらの屈折
率が互いに異なるものであることが必要であり、それら
の被膜層を構成する材料は無機金属化合物、金属または
合金、および有機物のうちから任意に選択することが望
ましい。
【0027】被膜層を構成する無機金属化合物として
は、その代表的なものとして金属酸化物が挙げられ、具
体例として例えば鉄、ニッケル、クロム、チタン、アル
ミニウム、ケイ素、カルシウム、マグネシウム、バリウ
ムなどの酸化物、あるいはチタン酸バリウム、チタン酸
鉛などこれらの複合酸化物が挙げられる。さらに、金属
酸化物以外の金属化合物としてはフッ化マグネシウム、
フッ化カルシウムなどの金属フッ化物、鉄窒化物などの
金属窒化物、硫化亜鉛、硫化カドミウムなどの金属硫化
物、炭酸カルシウムなどの金属炭酸塩、燐酸カルシウム
などの金属燐酸塩、金属炭化物などが挙げられる。
【0028】被膜層を構成する金属単体としては金属
銀、金属コバルト、金属ニッケル、金属鉄などが挙げら
れ、金属合金としては鉄・ニッケル合金、鉄・コバルト
合金、鉄・ニッケル合金窒化物、鉄・ニッケル・コバル
ト合金窒化物などが挙げられる。
【0029】被膜層を構成する有機物としては、核を構
成する上記の有機物と同一でも異なってもよく、特に限
定されるものではないが、好ましくは樹脂である。樹脂
の具体例としては、セルロース、酢酸セルロース、ポリ
アミド、エポキシ樹脂、ポリエステル、メラミン樹脂、
ポリウレタン、酢酸ビニル樹脂、ケイ素樹脂、アクリル
酸エステル、メタアクリル酸エステル、スチレン、エチ
レン、プロピレン及びこれらの誘導体の重合体または共
重合体などが挙げられる。
【0030】このように、被膜層を構成する材料として
種々の材料を使用することができるが、それらの材料の
組合せは各被膜層の屈折率を考慮した上で、顔料や塗料
の種類、目的、被塗布物などに応じて適宜選択すること
が必要である。
【0031】その膜の形成方法としては、その形成する
物質に応じて次のような方法を挙げることができるが、
その外の方法を使用することもできる。 (1)有機物膜(樹脂膜)を形成する場合 a.液相中での重合法 基体粒子を分散させて乳化重合させることにより、その
粒子の上に樹脂膜を形成させる方法などが使用できる。 b.気相中での製膜法(CVD)(PVD)
【0032】(2)無機金属化合物膜を形成する場合 a.液相中での固相析出法 基体となる粒子を金属アルコキシド溶液中に分散し、金
属アルコキシドを加水分解することにより、その粒子の
上に金属酸化物膜を形成する方法が好ましく、緻密な金
属酸化物膜を形成することができる。また、金属塩水溶
液の反応により粒子の上に金属酸化物膜等を形成するこ
とができる。 b.気相中での製膜法(CVD)(PVD) (3)金属膜あるいは合金膜を形成する場合 a.液相中での金属塩の還元法 金属塩水溶液中で金属塩を還元して金属を析出させて金
属膜を形成する、いわゆる化学メッキ法が使用される。 b.気相中での製膜法(CVD)(PVD) 金属の真空蒸着などにより、粒子の表面に金属膜を形成
することができる。
【0033】次に一例として、本発明において、高い屈
折率の物質と低屈折率の物質の交互多層膜を形成する具
体的方法を以下に説明する。屈折率の高い金属酸化物膜
を形成するには、チタンあるいはジルコニウムなどのア
ルコキシドを溶解したアルコール溶液に、前記の基体粒
子を分散し、攪拌させながら水とアルコール及び触媒の
混合溶液を滴下し、前記アルコキシドを加水分解するこ
とにより、基体表面に高屈折率膜として酸化チタン膜あ
るいは酸化ジルコニウム膜を形成する。その後、粉体を
固液分離し真空乾燥後、熱処理を施す。乾燥手段として
は、真空加熱乾燥、真空乾燥、自然乾燥のいずれでもよ
い。また、雰囲気調整しながら不活性雰囲気中で噴霧乾
燥機などの装置を用いることも可能である。熱処理は酸
化しない被膜組成物は空気中で、酸化し易い被膜組成物
については不活性雰囲気中で150〜1100℃(基体
が無機粉体の場合)または150〜500℃(基体が無
機粉体以外の場合)で1分〜3時間熱処理する。
【0034】続いてケイ素アルコキシド、アルミニウム
アルコキシドなどの、酸化物になったときに低屈折率と
なる金属アルコキシドを溶解したアルコール溶液に、前
記の高屈折率膜を形成した粉体を分散し、攪拌させなが
ら水とアルコール及び触媒の混合溶液を滴下し、前記ア
ルコキシドを加水分解することにより、粉体表面に低屈
折率膜として酸化ケイ素あるいは酸化アルミニウムの膜
を形成する。その後、粉体を固液分離し真空乾燥後、前
記と同様に熱処理を施す。この操作により、基体粒子の
表面に高屈折率の金属酸化物膜と低屈折率の金属酸化物
膜が2層に有する粉体が得られる。さらに、この金属酸
化物膜を形成する操作を繰り返すことにより、多層の金
属酸化物膜をその表面上に有する粉体が得られる。その
際、前記したように、高屈折率の金属酸化物膜と低屈折
率の金属酸化物膜が交互に設けられている粉体とするこ
とにより、高い反射率を有する粉体が得られる。
【0035】本発明においては、基体粉体の粒子の上に
金属酸化物の膜を被覆した後、その形成された金属酸化
物膜を熱処理して、膜を構成する金属酸化物の密度を高
めることにより、膜の屈折率を上げ、高い屈折率の金属
酸化物膜と低い屈折率の金属酸化物膜との差を大きくし
さらに粒径を小さくするものである。また、その熱処理
は、金属酸化物膜を被覆した毎に行ってもよいし、また
金属酸化物膜を被覆し、その上に金属酸化物膜を順次被
覆した後に行ってもよい。さらに、加水分解後に、乾燥
することなく、次の被覆処理を行ってもよいし、乾燥し
た後、次の被覆処理を行ってもよい。但し、現在高解像
度の要求に応えるためトナーの微細化並びに基体粒子の
微細化が進み、基体粒子の表面に均一な膜を成膜する必
要がある。
【0036】次に、本発明のブルー色系トナーおよびそ
の製造方法において、上記複数の被覆層(基体粒子を被
覆する膜の層)の外側(表面)に顔料および染料を含有
する接着樹脂層が形成される。この接着樹脂層の形成法
としては、PVD法、CVD法あるいはスプレードライ
法等により、多層膜被覆粉体の表面に直接有機高分子膜
を被覆する方法も可能であるが、本発明においてはより
密着性を高めるために、重合法により成膜することが好
ましい。この重合法としては、有機高分子の種類に応じ
て好ましい重合法を適宜選択することができる。具体的
には、乳化重合法、懸濁重合法、シード重合法、ins
itu重合法等を有機高分子の種類に応じて採用するこ
とができる。更に、有機高分子の種類によっては、相分
離法を採用することもできる。
【0037】また、使用可能な接着樹脂としては、トナ
ーのバインダー用樹脂として使用されるものの中で、上
記した重合法により成膜可能なものであれば特に制限さ
れるものではない。例えば、以下のポリマーを例示する
ことができる。即ち、ポリスチレン、スチレンとα−メ
チルスチレン共重合体、スチレンとビニルトルエン共重
合体等の芳香族炭化水素系オリゴマーおよびポリマー、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテン等のオレフ
ィン系オリゴマーおよびポリマー、アクリル酸エチル、
メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸エチル、アクリ
ロニトリル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、酢酸
ビニル等のモノマーの共重合体からなるビニル系オリゴ
マーおよびポリマー、あるいは、ポリブタジエン、ポリ
ペンタジエン、ポリクロロプレン等のジエン系オリゴマ
ー、ポリエステル等のエステル系オリゴマー等のオリゴ
マー単体あるいはこれらオリゴマーの共重合体、上記炭
化水素系モノマーやオリゴマー、オレフィン系オリゴマ
ー、ビニル系モノマーやオリゴマー、ポリクロロプレン
系モノマーやオリゴマー、エステル系モノマーやオリゴ
マー等の中の複数のモノマーやオリゴマーから形成され
る共重合体、天然ロウ、ポリエチレンワックス等のワッ
クス類、この他ロジン変成アルキッド樹脂のようなアル
キッド樹脂等が用いられる。
【0038】この接着樹脂層の被覆量は、本発明のブル
ー色系トナーが紙面に付着した際に落下や剥離を起こさ
ない程度に広がる量であるが、上記のように、散乱粒子
(着色剤)との関係から、紙面に付着した際に多層膜被
覆粉体が占める面積の約4倍程度に広がる量とすること
が好ましい。
【0039】本発明のブルー色系トナーおよびその製造
方法において、この接着樹脂層を着色するための着色剤
としては、シアン系の着色剤が挙げられ、それぞれ次の
ような有機染料を用いることができる。 有機顔料 :フタロシアニン系染料、オイル系染料
等、 シアン系顔料:フタロシアニン系顔料等、 無機顔料 :チタニア、アルミナ、シリカ、ジルコニ
ア、セリア、酸化亜鉛などの金属酸化物粉体、コバルト
アルミネート等複合酸化物顔料等。 また、これら着色剤の接着樹脂層中の含有量は、ブルー
色系トナーが紙面に付着した時に、多層膜被覆粉体が占
める投影面積の約2倍ないし約10倍程度の面積にわた
って均一に着色できる量であることが好ましい。
【0040】本発明のブルー色系トナーは、上記の基
体、光干渉性多層被覆膜及び接着樹脂層を必須成分とし
て構成されるが、その他にも電荷制御剤、流動化剤や離
型剤を接着樹脂層中に含有させてもよい。電荷制御剤
は、トナーの帯電性を調整するために添加される添加剤
であり、有機酸、界面活性剤、その他誘電性物質が使用
される。正帯電トナー用に用いられるものとしては、ア
ルキルサリチル酸の金属錯体、ジカルボン酸の金属錯
体、多環体サリチル酸金属塩、脂肪酸金属塩等を用いる
ことができる。負帯電トナー用に用いられるものとして
は、4級アンモニウム塩、ベンゾチアゾール誘導体、グ
アナミン誘導体、ジブチルチンオキサイド、含窒素化合
物、塩素化パラフィン、塩素化ポリエステル等を用いる
ことができる。流動化剤は、トナーの流動性を向上させ
て、紙面上での不要な残留を防止するために添加される
添加剤であり、例えばコロイダルシリカ、アエロジル、
酸化チタン粉、アルミナ粉、酸化亜鉛粉、脂肪酸金属塩
粉等を用いることができる。離型剤は、現像機の定着ロ
ールなどへのトナーの付着を防止するために添加される
添加剤であり、例えば低分子ポリエチレン、低分子ポリ
プロピレン等を用いることができる。接着樹脂層中のこ
れら添加剤の含有量は、総量として上限を60重量%程
度とすることが好ましい。前記含有量よりも多量になる
と、磁性トナーである場合、実用的な磁気特性が得られ
ない。
【0041】以上の要素を組み合わせることにより、鮮
やかなブルー色系のカラー磁性トナーとすることができ
る。図2は、上記で説明した、本発明に係るブルー色系
トナーの一実施形態を示す概略断面図であるが、図示さ
れるように、基体粒子1上に、金属化合物膜2と別の金
属化合物膜3とを積層してなる光干渉性多層膜が形成さ
れ、更に最外表面を散乱粒子を含む接着樹脂層4で被覆
して構成される。尚、金属化合物膜2及び別の金属化合
物膜3は、その一方が金属膜であってもよい。
【0042】
【実施例】以下に本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、勿論本発明の範囲は、これらによって限定
されるものではない。
【0043】実施例1(多層膜被覆粉体の製造) 1層目:シリカコーティング BASF製カーボニル鉄粉(平均粒径1.8μm)10
gをエタノール100ml中に分散し、容器をオイルバ
スで加熱して液の温度を55℃に保持した。これにシリ
コンエトキシド6gとアンモニア水(29%濃度)6g
および水8gを添加し、撹拌しながら2時間反応させ、
膜厚を乾燥、加熱処理後、75nmになるように調節し
た。反応後エタノールで希釈洗浄し、濾過し、真空乾燥
機で110℃で3時間乾燥した。乾燥後回転式チューブ
炉を用いて加熱処理を650℃で30分間施し、シリカ
コート粉体A1 を得た。得られたシリカコート粉体A1
の分散状態は非常に良かった。
【0044】2層目:チタニアコーティング 加熱処理後再度、得られたシリカコート粉体A1 10g
に対しエタノール200mlを加え分散し、容器をオイ
ルバスで加熱して液の温度を55℃に保持した。これに
チタンエトキシド5gを加え撹拌する。これにエタノー
ル30mlと水8.0gの混合溶液を60分間かけて滴
下した後、2時間反応させ、膜厚を乾燥、加熱処理後、
50nmになるように調節した。反応後エタノールで希
釈洗浄し、濾過し、真空乾燥機で110℃で3時間乾燥
した。乾燥後、回転式チューブ炉を用いて加熱処理を6
50℃で30分間施し、シリカ・チタニアコート粉体A
2を得た。得られたシリカ・チタニアコート粉体A2
分散性が良く、それぞれ単粒子であった。シリカ・チタ
ニアコート粉体A2 は鮮やかな青色であった。
【0045】上記被覆膜の被覆粉体の分光反射曲線のピ
ーク波長、そのピーク波長での反射率および被覆膜の屈
折率、膜厚を下記の方法で測定した。 (1)分光反射曲線は、日本分光製、積分球付分光光度
計で粉体試料をガラスホルダーに詰め、その反射光を測
定した。測定方法はJISZ8723(1988)によ
り、測定した。 (2)屈折率と膜厚は、異なる条件で作製した、膜厚の
試料の分光反射曲線測定結果を、干渉の式に基づく機器
計算の曲線とのフィッティングにより求め評価した。
【0046】(多層膜被覆粉体の表面疎水化処理)得ら
れたシリカ・チタニアコート粉体A2 10gを、シリコ
ンエトキシド0.2gを溶解したエタノール溶液200
ml中に分散し、容器をオイルバスで加熱して液の温度
を55℃に保持した。これにアンモニア水(29%濃
度)3gを添加し、3時間撹拌後、濾過し、真空乾燥機
で100℃で2時間乾燥し、疎水化処理されたブルー色
系多層膜被覆粉体A3 を得た。
【0047】(散乱粒子の表面疎水化処理)平均粒径2
00nmの酸化チタン粒子にシリコンエトキシド1.2
gを溶解したエタノール溶液250ml中に分散し、容
器をオイルバスで加熱して液の温度を55℃に保持し
た。これにアンモニア水(29%濃度)6gを添加し、
3時間撹拌後、濾過し、真空乾燥機で100℃で2時間
乾燥し、疎水化処理された酸化チタン粉体を得た。
【0048】接着樹脂層 (ポリスチレン複合粉体、トナー化)スチレンモノマー
100gにあらかじめ前記の表面処理方法で親油化した
ブルー色系多層被覆粉体A3 100gと同じく親油化し
た酸化チタン45gを分散するまで高速攪拌機で攪拌
し、均一化した。このスチレンモノマーと粒子の混合物
を、n−ドデシル硫酸ナトリウムを蒸留水500gに溶
解した溶液を70℃に温度を保持し、高速攪拌しながら
投入し、十分に乳化粒子を微粒子化するまで攪拌した。
これに10%過硫酸アンモニウム水溶液10gを添加
し、4時間攪拌して反応させた。反応終了後、蒸留水2
リットルで希釈し、傾斜洗浄で上液を捨て沈澱物を集め
る。沈澱物をろ紙上で乾燥し、青色のポリスチレン被覆
粉体Aを得た。得られたブルー系色の粉Aは球状で、ま
た磁場10KOeでの磁化は120emu/gであっ
た。上記第1〜2被覆層および接着樹脂層の屈折率、膜
厚、粉体の分光反射曲線のピーク波長およびそのピーク
波長での反射率を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】実施例2 1層目:シリカコーティング BASF製カーボニル鉄粉(平均粒径1.8μm)10
gをエタノール100ml中に分散し、容器をオイルバ
スで加熱して液の温度を55℃に保持した。これにシリ
コンエトキシド6gとアンモニア水(29%濃度)6g
および水8gを添加し、撹拌しながら2時間反応させ、
膜厚を乾燥、加熱処理後、70nmになるように調節し
た。反応後エタノールで希釈洗浄し、濾過し、真空乾燥
機で110℃で3時間乾燥した。乾燥後、回転式チュー
ブ炉を用いて加熱処理を650℃で30分間施し、シリ
カコート粉体B1 を得た。得られたシリカコート粉体B
1の分散状態は非常に良かった。
【0051】2層目:チタニアコーティング 加熱処理後再度、得られたシリカコート粉体B1 10g
に対しエタノール200mlを加え分散し、容器をオイ
ルバスで加熱して液の温度を55℃に保持した。これに
チタンエトキシド4.7gを加え撹拌する。これにエタ
ノール30mlと水8.0gの混合溶液を60分間かけ
て滴下した後、2時間反応させ、膜厚を乾燥、加熱処理
後、45nmになるように調節した。反応後エタノール
で希釈洗浄し、濾過し、真空乾燥機で110℃で3時間
乾燥した。乾燥後、回転式チューブ炉を用いて加熱処理
を650℃で30分間施し、シリカ・チタニアコート粉
体B2 を得た。得られたシリカ・チタニアコート粉体B
2 は分散性が良く、それぞれ単粒子であった。シリカ・
チタニアコート粉体B2 は鮮やかな青紫色であった。上
記被覆膜の屈折率、膜厚、粉体の分光反射曲線のピーク
波長およびそのピーク波長での反射率を測定した。
【0052】3層目:シリカコーティング シリカ・チタニアコート粉体B2 10gをエタノール1
00ml中に分散し、容器をオイルバスで加熱して液の
温度を55℃に保持した。これにシリコンエトキシド6
gとアンモニア水(29%濃度)6gおよび水8gを添
加し、撹拌しながら2時間反応させ、膜厚を乾燥、加熱
処理後、75nmになるように調節した。反応後エタノ
ールで希釈洗浄し、濾過し、真空乾燥機で110℃で3
時間乾燥した。乾燥後、回転式チューブ炉を用いて加熱
処理を650℃で30分間施し、シリカ・チタニアコー
ト粉体B3 を得た。得られたシリカ・チタニアコート粉
体B3 の分散状態は非常に良かった。
【0053】4層目:チタニアコーティング 加熱処理後再度、得られたシリカコート粉体B3 10g
に対しエタノール200mlを加え分散し、容器をオイ
ルバスで加熱して液の温度を55℃に保持した。これに
チタンエトキシド5.5gを加え撹拌する。これにエタ
ノール30mlと水8.0gの混合溶液を60分間かけ
て滴下した後、2時間反応させ、膜厚を乾燥、加熱処理
後、53nmになるように調節した。反応後エタノール
で希釈洗浄し、濾過し、真空乾燥機で110℃で3時間
乾燥した。乾燥後、回転式チューブ炉を用いて加熱処理
を650℃で30分間施し、シリカ・チタニアコート粉
体B4 を得た。得られたシリカ・チタニアコート粉体B
4 は分散性が良く、それぞれ単粒子であった。シリカ・
チタニアコート粉体B4 は鮮やかな青色であった。
【0054】接着樹脂層 (ポリスチレン複合粉体)スチレンモノマー100gに
あらかじめ前記の表面処理方法で親油化したブルー色系
多層被覆粉体B4 100gと同じく親油化した酸化チタ
ン45gを分散するまで高速攪拌機で攪拌し、均一化し
た。このスチレンモノマーと粒子の混合物を、n−ドデ
シル硫酸ナトリウムを蒸留水500gに溶解した溶液を
70℃に温度を保持し、高速攪拌しながら投入し、十分
に乳化粒子を微粒子化するまで攪拌した。これに10%
過硫酸アンモニウム水溶液10gを添加し、4時間攪拌
して反応させた。反応終了後、蒸留水2リットルで希釈
し、傾斜洗浄で上液を捨て沈澱物を集める。沈澱物をろ
紙上で乾燥し、青色のポリスチレン被覆粉体Bを得た。
得られたブルー色系の粉は球状で、磁場10koeでの
磁化は78emu/gであった。上記被覆膜の屈折率、
膜厚、粉体の分光反射曲線のピーク波長およびそのピー
ク波長での反射率を測定した。上記第1〜4層および接
着樹脂層の屈折率、膜厚、粉体の分光反射曲線のピーク
波長およびそのピーク波長での反射率を表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】実施例3 1層目:樹脂層第1層膜 スチレンモノマー250gにあらかじめメタクリル酸で
親油化した実施例2と同様のブルー色系多層被覆粉体B
100gと同じく親油化した酸化チタン15gを分散す
るまで高速攪拌機で攪拌し、均一化した。このスチレン
モノマーと粒子の混合物を、n−ドデシル硫酸ナトリウ
ム8gを蒸留水100gに溶解した溶液を70℃に温度
を保持し、高速攪拌しながら投入し、十分に乳化粒子を
微粒子化するまで攪拌した。これに10%過硫酸アンモ
ニウム水溶液2gを添加し、重合反応を開始させ、4時
間攪拌して反応させた。反応終了後、蒸留水2リットル
で希釈し、傾斜洗浄で上液を捨て沈澱物を集める。沈澱
物をろ紙上で乾燥し、青色のポリスチレン被覆粉体C1
を得た。
【0057】2層目:樹脂層第2層膜 スチレンモノマー250gと粒子C1 の混合物を、あら
かじめ前記の表面処理方法で親油化した酸化チタン10
gを分散するまで高速攪拌機で攪拌し、均一化した。n
−ドデシル硫酸ナトリウム8gを蒸留水100gに溶解
した溶液を70℃に温度を保持し、高速攪拌しながら投
入し、十分に乳化粒子を微粒子化するまで攪拌した。こ
れに10%過硫酸アンモニウム水溶液2gを添加し、3
0分かけてビュレットで滴下し、4時間攪拌して反応さ
せた。反応終了後、蒸留水2リットルで希釈し、傾斜洗
浄で上液を捨て沈澱物を集める。沈澱物をろ紙上で乾燥
し、青白色のポリスチレン被覆粉体Cを得た。上記被覆
粉体の膜厚、粉体の分光反射曲線のピーク波長およびそ
のピーク波長での反射率を測定した結果を表3に示す。
【0058】
【表3】
【0059】比較例1 1層目:シリカコーティング BASF製カーボニル鉄粉(平均粒径1.8μm)10
gをエタノール100ml中に分散し、容器をオイルバ
スで加熱して液の温度を55℃に保持した。これにシリ
コンエトキシド6gとアンモニア水(29%濃度)6g
を添加し、撹拌しながら3時間反応させ、膜厚を乾燥、
加熱処理後、90nmになるように調節した。反応後エ
タノールで希釈洗浄し、濾過し、真空乾燥機で110℃
で3時間乾燥した。乾燥後回転式チューブ炉を用いて加
熱処理を650℃で30分間施し、シリカコート粉体D
1 を得た。得られたシリカコート粉体D1 の分散状態は
非常に良かった。
【0060】2層目:チタニアコーティング 加熱処理後再度、得られたシリカコート粉体D1 10g
に対しエタノール200mlを加え分散し、容器をオイ
ルバスで加熱して液の温度を55℃に保持した。これに
チタンエトキシド5gを加え撹拌する。これにエタノー
ル30mlと水8.0gの混合溶液を60分間かけて滴
下した後、3時間反応させ、膜厚を乾燥、加熱処理後、
60nmになるように調節した。反応後エタノールで希
釈洗浄し、濾過し、真空乾燥機で110℃で3時間乾燥
した。乾燥後、回転式チューブ炉を用いて加熱処理を6
50℃で30分間施し、シリカ・チタニアコート粉体D
2を得た。得られたシリカ・チタニアコート粉体D2
分散性が良く、それぞれ単粒子であった。シリカ・チタ
ニアコート粉体D2 はグリーン色であった。上記被覆膜
の屈折率、膜厚、粉体の分光反射曲線のピーク波長およ
びそのピーク波長での反射率を測定した。
【0061】接着樹脂層 (ポリスチレン複合粉体)スチレンモノマー100gに
あらかじめ前記の表面処理方法で親油化したブルー色系
多層被覆粉体D2 100gと同じく親油化した酸化チタ
ン25gを分散するまで高速攪拌機で攪拌し、均一化し
た。このスチレンモノマーと粒子の混合物を、n−ドデ
シル硫酸ナトリウムを蒸留水500gに溶解した溶液を
70℃に温度を保持し、高速攪拌しながら投入し、十分
に乳化粒子を微粒子化するまで攪拌した。これに10%
過硫酸アンモニウム水溶液10gを添加し、4時間攪拌
して反応させた。反応終了後、蒸留水2リットルで希釈
し、傾斜洗浄で上液を捨て沈澱物を集める。沈澱物をろ
紙上で乾燥し、グリーン色のポリスチレン被覆粉体Dを
得た。得られたグリーン色系の粉Dは球状で、磁場10
koeでの磁化は65emu/gであった。上記被覆膜
の屈折率、膜厚、粉体の分光反射曲線のピーク波長およ
びそのピーク波長での反射率を測定した。上記第1〜2
層および接着樹脂層の屈折率、膜厚、粉体の分光反射曲
線のピーク波長での反射率を表4に示す。
【0062】
【表4】
【0063】比較例2 (単純に磁性体と顔料を混合した場合)トルコブルー
(青色顔料)(平均粒径0.2μm、反射ピーク455
μm、反射率55%)を用い、これとBASF製カーボ
ニル鉄粉(平均粒径1.8μm)を重量比25g:25
gで混合し、十分に均一化した。この粉体を、蒸留水6
00gにスチレンモノマー90g、ブチレンアクリレー
ト10gを入れて70℃まで加熱攪拌し、更にラウリル
硫酸ナトリウムを入れて乳化した溶液中に入れ、高速攪
拌して十分混合した。これに過硫酸アンモニウム水溶液
10%を添加し、重合反応を開始させ、4時間攪拌し反
応させた。反応終了後、蒸留水2リットルで希釈し、傾
斜洗浄で上液を捨て、沈殿物を濾紙上で乾燥したとこ
ろ、顔料と鉄粉体が全てポリスチレンに被覆されて一体
となった球状粉体を得た。このポリスチレン被覆粉体I
は暗青色であり、反射ピーク455nm、反射率22%
に減少した。また、この粉体の磁場10kOeでの磁化は
75emu/gであった。
【0064】表1および表2と表3との比較から判るよ
うに、基体粒子の表面に交互に屈折率の異なる被覆層を
積層し、膜厚を制御することにより380〜500nm
の間に各被覆層の反射スペクトルのピークを調整するこ
とにより、本発明のブルー色系複合原料粉体が得られ
る。また、実施例1および2と比較例2との比較からわ
かるように、単純に顔料と基体粒子とバインダー樹脂と
を混合しただけでは色は良くならず、例えば、同様の磁
化を持つカラー磁性トナーであっても、色彩的に優れた
ブルー色系トナーとするためには、実施例のように基体
粒子に本発明による着色を施す必要があることが確認さ
れた。
【0065】
【発明の効果】本発明のブルー色系トナー及びその製造
方法により、複写機用、プリンター用のカラー磁性トナ
ーおよび印刷用カラートナー用等多種の目的に用いられ
るブルー色系複合原料粉体を製造することができ、かつ
1成分系現像方式でも優れた複合した機能を果たし得る
ブルー色系トナーおよび、そのトナーの効率的、高精度
の製造方法を提供する。得られたブルー色系トナーは従
来のトナーにとって代わる優れた性能を保持し、長期保
存においても安定な色調を提供することができる。分散
性が良好で、干渉反射が大きく、鮮明な色を可能とする
ものであり、また、基体粒子を用途、目的により、変え
ることができ、例えば、基体を磁性体にすると、磁性ト
ナーとなり、誘電体または導電体とすると、インクジェ
ットプリンター、静電記録装置等のトナーを提供でき、
産業界に寄与するところ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブルー色系に着色した粉体の多層膜を構成する
各単位被膜の反射強度の分光波形を示すグラフである。
【図2】本発明のブルー色系磁性トナーの一実施形態を
示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 基体粒子 2 金属化合物膜 3 金属化合物膜 4 接着樹脂層膜

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体粒子の表面に屈折率の大きい被膜と
    小さい被膜とが隣合って積層した複数の被膜層と、該被
    膜層の外側に顔料および染料が分散された接着樹脂層と
    を有し、380〜500nmの間にピークを有する反射
    スペクトルを示すことを特徴とするブルー色系トナー。
  2. 【請求項2】 基体粒子の屈折率が該基体表面と接する
    第1層被膜の屈折率よりも大きい場合には偶数層の被膜
    を有し、基体粒子の屈折率が該第1層被膜の屈折率より
    も小さい場合には奇数層の被膜を有することを特徴とす
    る請求項1記載のブルー色系トナー。
  3. 【請求項3】 基体粒子が磁性体、誘電体または導電体
    であることを特徴とする請求項1記載のブルー色系トナ
    ー。
  4. 【請求項4】 顔料が接着樹脂層中に5〜60vol%
    の範囲で分散、含有されていることを特徴とする請求項
    1記載のブルー色系トナー。
  5. 【請求項5】 接着樹脂層が、顔料の含有率5〜60v
    ol%の範囲の内層と、顔料0〜15vol%の範囲の
    外層の2層構造を有することを特徴とする請求項4記載
    のブルー色系トナー。
  6. 【請求項6】 基体粒子の表面に複数の屈折率の異なる
    被膜層と該被膜層の外側に顔料および染料が分散された
    接着樹脂層とを有するブルー色系トナーの製造方法にお
    いて、該基体粒子の表面に屈折率の大きい被膜と小さい
    被膜とが隣合って積層する複数層を形成し、380〜5
    00nmの間にピークを有する反射スペクトルを示す様
    に該基体粒子及び被膜層の条件を設定することを特徴と
    するブルー色系トナーの製造方法。
  7. 【請求項7】 基体粒子の屈折率が該基体表面と接する
    第1層被膜の屈折率よりも大きい場合には偶数層の被膜
    を形成し、基体粒子の屈折率が該第1層被膜の屈折率よ
    りも小さい場合には奇数層の被膜を形成することを特徴
    とする請求項6記載のブルー色系トナーの製造方法。
  8. 【請求項8】 基体粒子を磁性体、誘電体または導電体
    とすることを特徴とする請求項6記載のブルー色系トナ
    ーの製造方法。
  9. 【請求項9】 顔料を接着樹脂層中に5〜60vol%
    の範囲で分散、含有させることを特徴とする請求項6記
    載のブルー色系トナーの製造方法。
  10. 【請求項10】 接着樹脂層を、顔料5〜60vol%
    の範囲の内層と、顔料0〜15vol%の範囲の外層の
    2層構造とすることを特徴とする請求項9記載のブルー
    色系トナーの製造方法。
JP17435597A 1997-06-30 1997-06-30 ブルー色系トナー及びその製造方法 Pending JPH1124316A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012058457A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像用透明トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成方法、及び、画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012058457A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像用透明トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成方法、及び、画像形成装置

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