JPH11242A - 陳列什器の補助具およびこれを用いた陳列什器システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】一種類の支持具が複数の種類の陳列棚に用いら
れるようになされるための補助具およびこの補助具が用
いられた陳列什器システムに関する。 【解決手段】上下に適宜間隔で横桟４１が配設されてな
る陳列什器の壁面と、鈎形に折曲された鈎形係止部１１
が適宜間隔をあけて配設され、この鈎形係止部の下部が
連結部１２で連結された陳列什器の補助具１と、基板２
１の上部が背面側に折曲されて折曲部２２となされ、こ
の折曲部が上方に折曲されて係止部２３となされた支持
具からなり、補助具の鈎形係止部が横桟に係止され、支
持具の係止部が前記横桟と補助具の連結部の間隙に挿入
取着されたもので、レールタイプ用の支持具がネットタ
イプにも使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一種類の支持具が
複数の種類の陳列棚に用いられるようになされるための
補助具およびこの補助具が用いられた陳列什器システム
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、陳列棚に用いられる支持具は陳列
什器のタイプのちがいに応じて異なるタイプの支持具が
用いられていた。例えば、レールタイプの陳列什器には
基板の上部が背面側に折曲され、この折曲部が上方に折
曲されて係止部となされた支持具が用いられ、この係止
部が陳列什器の壁面を構成するレールの袋溝に挿入支持
具が壁面に取着されるようなされたものが知られてい
る。又、ネットタイプの陳列什器には基板の上部が背面
側に鈎形に折曲されて係止部となされた支持具が用いら
れ、壁面を構成するネットの横桟にこの係止部が係止さ
れ支持具が壁面に取着されるようになされたものが知ら
れている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き陳列什器に於いては、何れの什器に於いても陳列する
物品に応じて、多数の種類の支持具が必要であり、この
多種類の支持具の夫々にレールタイプ用とネットタイプ
用の２種類が必要となり、多種類の支持具を在庫として
持たねばならず、施工時に於いても、２種類の陳列什器
を併用するときには夫々の陳列什器のタイプに応じた支
持具を用いなければならず、部材の管理に問題があっ
た。

【０００４】そこで本発明者は従来の欠点に鑑み鋭意研
究の結果、レールタイプとネットタイプの２種類の陳列
什器に同じ支持具が使えるようにするための補助具およ
びこれを用いた陳列什器システムを提供するものであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明請求項１記載の陳
列什器の補助具は、鈎形に折曲された鈎形係止部が適宜
間隔をあけて配設され、この鈎形係止部の下部が連結部
で連結されたもので、鈎形係止部が陳列什器の横桟に係
止される。

【０００６】本発明請求項２記載の陳列什器システム
は、上下に適宜間隔で横桟が配設されてなる陳列什器の
壁面と、鈎形に折曲された鈎形係止部が適宜間隔をあけ
て配設され、この鈎形係止部の下部が連結部で連結され
た陳列什器の補助具と、基板の上部が背面側に折曲され
て折曲部となされ、この折曲部が上方に折曲されて係止
部となされた支持具からなり、補助具の鈎形係止部が横
桟に係止され、支持具の係止部が前記横桟と補助具の連
結部の間隙に挿入取着されたもので、レールタイプ用の
支持具がネットタイプにも使用できる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
に付いて説明する。図１は本発明の実施形態の一例を示
す補助具１は上部の両側端が背面側に鈎形に折曲され
て、鈎形係止部１１となされ、この鈎形係止部１１の内
径が陳列什器の壁面を構成する横桟４１の外径より稍々
大径となされ、この両側端に形成された夫々の鈎形係止
部１１の下端部が連結部１２により連結されている。こ
の連結部１２は下方へ延設され、下端部の中央が背面側
に切り起こされて下部係止部１３となされ、下側の横桟
４１に係止されるようになされている。補助具１は鋼板
などの金属板が適宜折曲され、鍍金などの表面処理が施
されて作製される。

【０００８】支持具２は基板２１の上部が背面側に折曲
されて折曲部２２となされ、この折曲部２２が上方に折
曲されて係止部２３となされている。基板２１の中央に
は棒状体が基板２１に直交するように取着されてフック
となされている。支持具２の基板２１は鋼板などの金属
板が適宜折曲され、鍍金などの表面処理が施されて作製
される。

【０００９】レールタイプの陳列什器は壁面を構成する
パネルが板状体で構成され表面が平面となされ、この板
状体の表面の両側端に亘って水平に多数の袋溝３１が適
宜間隔で設けられている。この袋溝３１に前記支持具２
の係止部２３が挿入されると係止部２３根元の折曲部２
２がこの袋溝３１の開口部側壁３２に当接され、支持具
２がパネルに取着される。

【００１０】ネットタイプの陳列什器に於いては、壁面
を構成するパネルは高さ方向に適宜間隔で配設された横
桟４１の端部が縦線材４２に挟まれ溶接などで固着さ
れ、作製されている。このパネルの横桟４１に前記補助
具１の鈎形係止部１１が係止されるとともに下部係止部
１３が別の横桟４１に係止され、補助具１がパネルに取
着される。補助具１の連結部１２と横桟４１の間隙４３
に支持具２の係止部２３が挿入され、係止部２３根元の
折曲部２２が補助具１の連結部１２上縁に当接されると
ともに、支持具２の基板２１が補助具１の連結部１２に
当接され、支持具２がパネルに取着される。

【００１１】支持具２は前記したフックタイプに限るも
のではなく、棚板を支える棚ブラケットタイプや、籠状
のバスケットタイプなど適宜形状の支持具２が陳列物に
応じて用いられる。

【００１２】本発明によれば前述した如く、レールタイ
プの陳列什器用の支持具２がネットタイプ用にも使用で
きるので、支持具の種類が少なくてすみ、部材の管理が
容易となる。

【００１３】

【発明の効果】上述の如く、本発明請求項１記載の陳列
什器の補助具は、鈎形に折曲された鈎形係止部が適宜間
隔をあけて配設され、この鈎形係止部の下部が連結部で
連結されたもので、鋼板などの金属板を折曲して作製さ
れるので、安価且つ容易に作製される。又、本発明請求
項２記載の陳列什器システムは上下に適宜間隔で横桟が
配設されてなる陳列什器の壁面と、前記陳列什器の補助
具と、基板の上部が背面側に折曲されて折曲部となさ
れ、この折曲部が上方に折曲されて係止部となされた支
持具からなり、補助具の鈎形係止部が横桟に係止され、
支持具の係止部が前記横桟と補助具の連結部の間隙に挿
入取着されたもので、レールタイプの陳列什器用の支持
具がネットタイプ用にも使用できるので、支持具の種類
が少なくてすみ、部材の管理が容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明補助具の使用状態の一例を示す組立説明
図である。

【図２】本発明補助具の使用状態の一例を示す組立図で
ある。

【図３】支持具の使用状態の一例を示す組立図である。

【符号の説明】

１ 補助具 １１ 鈎形係止具 １２ 連結部 １３ 下部係止部 ２ 支持具 ２１ 基板 ２２ 折曲部 ２３ 係止部 ３１ 袋溝 ３２ 開口部側壁 ４１ 横桟 ４２ 縦線材 ４３ 間隙

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鈎形に折曲された鈎形係止部が適宜間隔
   をあけて配設され、この鈎形係止部の下部が連結部で連
   結されたことを特徴とする陳列什器の補助具。
2. 【請求項２】 上下に適宜間隔で横桟が配設されてなる
   陳列什器の壁面と、請求項１記載の陳列什器の補助具
   と、基板の上部が背面側に折曲されて折曲部となされ、
   この折曲部が上方に折曲されて係止部となされた支持具
   からなり、補助具の鈎形係止部が横桟に係止され、支持
   具の係止部が前記横桟と補助具の連結部の間隙に挿入取
   着されたことを特徴とする陳列什器システム。