JPH11242614A - 並列プログラム用リアルタイム検証装置および方法 - Google Patents

並列プログラム用リアルタイム検証装置および方法

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JPH11242614A
JPH11242614A JP10043247A JP4324798A JPH11242614A JP H11242614 A JPH11242614 A JP H11242614A JP 10043247 A JP10043247 A JP 10043247A JP 4324798 A JP4324798 A JP 4324798A JP H11242614 A JPH11242614 A JP H11242614A
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JP
Japan
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time
execution
program
input
real
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JP10043247A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Izumi
秀幸 和泉
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアルタイムシステムを構築する並列プログ
ラムの要求仕様に基づく時間制約条件で効率良く検証が
行える並列プログラム用リアルタイム検証装置を提供す
る。 【解決手段】 本発明は、要求仕様の時間制約条件を設
定する仕様制約時間設定手段2と、設定された仕様制約
時間を基に判定条件を保持する判定条件保持手段3と、
仕様上の計測ポイントと実際のプログラムでの位置の対
応情報を設定するログ対応手段4と、時間計測ルーチン
を対象プログラム中に設定する計測ルーチン設定手段5
と、プログラム実行中に計測対象の処理群ごとに計測I
D番号を設定する仕様ID設定手段6と、計測時刻と計
測ID番号を記録する計測ログ記憶手段7と、判定条件
を基に実行時間を計算して時間制約条件を検証するログ
仕様時間検証手段8とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リアルタイムシス
テムでの並列プログラムに対する時間制約条件を検証す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リアルタイムシステムを構築するソフト
ウェアには一般に、入力が投入された時点から所定の時
間内で処理を完了すること、一定の周期時間で処理を繰
り返し実行することなど時間制約条件が要求仕様として
定義される。リアルタイムシステムを構築するアプリケ
ーションでは、複数のモジュールを組み合わせて対象の
機能を実現することがある。特に大規模なシステムや優
先度の違う処理を並行して動作させる場合には、複数の
モジュール機能を組み合わせることが多い。ここでモジ
ュールとは、仕様で要求された機能をプログラムで実現
する時に、分割可能な最小単位の部分機能を実現する処
理の固まりである。また、並列プログラム中では、各モ
ジュールは1つの処理の流れの中で逐次的に実行され
る。
【0003】このようなシステムでは、要求仕様の時間
制約条件をみたすように、各モジュールに消費してよい
時間を分配する。それぞれのモジュールが分配された時
間で実行が完了するようにプログラムを作成し、必要が
あればチューニングを行う。各モジュールの実行時間
は、モジュールの開始点と終了点で時間計測用のルーチ
ンを実行して計測される。この時間計測用のルーチン
は、ソースプログラムの対応する位置に明示的に挿入し
たり、ツールやライブラリなどを用いて暗黙に設定した
りする。逐次的に実行するプログラムでは、各モジュー
ルの実行順序は逐次的である。このため、各モジュール
の開始点と終了点による計測時間の和を取ることなど
で、時間制約条件をみたしているかを推定することがで
きる。
【0004】並列プログラムで要求仕様の時間制約条件
を判定する場合には、逐次プログラムの場合と異なり、
並列プログラムの実現方法により時間制約の判定方法が
影響を受ける。例えば、ある機能を実現するモジュール
を複数の処理の流れで並列に実行させた時に、その中の
1つのモジュールが終了した時点で機能に対する実行が
完了したとするのか、全てのモジュールが終了した時点
で実行が完了したとするのかで、実行時間の判定条件は
異なる。どちらの判定条件を使用するかは、要求仕様を
実現する並列プログラムの実現方法に依存するものであ
る。このため、並列プログラムで要求仕様の時間制約条
件を判定するには、要求仕様に対するプログラムの実現
方法の知識が必要になる。
【0005】並列プログラムでは、モジュールは各処理
の流れの中では逐次的に実行されるが、処理の流れの間
では明示的な同期をとらない限り順序関係が存在しな
い。このため、各処理の流れの中ではモジュールは順番
に実行されるが、他の処理の流れのモジュールとの間に
は同期を取った箇所以外では順序関係が存在せず、全体
として半順序で実行される。また、並列プログラムでは
処理の流れの間で資源を共有している場合に排他制御を
行っていると、実行時のタイミングによって各処理の実
行時間が異なるといった特徴もある。このため、並列プ
ログラムで時間制約条件を判定する対象の機能が複数の
処理の流れを用いて実現されている場合には、各モジュ
ールの実行順序が半順序となり、逐次プログラムのよう
に各モジュールの実行時間の和からは単純に時間制約条
件を推定することができない。
【0006】各モジュールの実行時間は実行のタイミン
グで異なり、かつ実行することでお互いに他のモジュー
ルの実行時間に影響を与える。よって、個々のモジュー
ルで計測した時間のみで時間制約条件を判定するだけで
は検証が不十分であり、システム全体で時間制約条件を
判定する必要がある。
【0007】並列プログラムでは各モジュールの実行時
間を計測する場合でも、ソースプログラムの位置と実行
された時刻だけでは時間の計測が行えないケースがあ
る。例えば、同じ種類のモジュール処理が並行して実行
されている場合には、異なったモジュール処理の流れの
時刻情報がそれぞれ同じソースプログラムの位置に対し
て採取される。このようなケースでモジュール処理時間
の計測を行うには、モジュール処理の流れを識別する情
報をソースプログラムの位置とモジュール処理時刻情報
と一緒に採取する機能が必要になる。さらに、時間制約
判定対象の機能を実現するモジュール群が複数の処理に
跨って実行され、かつ同じ種類のモジュール処理が並行
して実行されているような場合には、判定の基準となる
時間を計測するために、モジュール間の対応関係を取る
仕組みも必要になる。
【0008】並列プログラムでは、外部からの投入され
る入力のタイミングによって動作や実行時間に影響を受
ける。このため、時間制約の検証を行う時には外部から
の投入される入力のタイミングを調整できる仕組みが必
要になる。また、検証時に外部から投入された入力をそ
の投入タイミングと共に記憶できることが重要である。
【0009】従来、このような並列プログラムに対して
仕様上の時間制約条件を検証できる装置は見あたらな
い。ただし、時間制約条件を判定する際に利用できる並
列プログラムに対する時間の計測技術として特開平6−
83608号公報に示されるような、並列プログラム用
のトレース装置がある。図31は特開平6−83608
号公報に開示された従来の技術を示す並列プログラム用
のトレース装置の構成図である。この装置は、イベント
情報を収集するイベントトレース収集部39と、収集し
たイベントトレースデータをトレースファイル40へ格
納するイベントトレース管理部41と、トレースファイ
ル40のデータを元にイベント情報の表示や解析を行う
イベントトレース表示部43とクリティカルパス解析部
44で構成される。尚、特開平6−83608号公報で
使用されているイベントは、並列プログラムで各CPU
に割り当てられて実行される部分プログラムであり、本
特許でのモジュールに相当するものである。以後、混乱
を避けるため、特開平6−83608号公報のイベント
をモジュールと記述する。
【0010】この装置は、時間制約条件を判定する装置
ではないが、各モジュール間の順序関係を識別するため
の呼出し元情報と、モジュールを識別するための自分自
身の名前と、処理の流れを識別するための実行プロセッ
サの番号と、各モジュールの実行時間を計測するための
開始時刻と終了時刻の情報を採取できる。また、各モジ
ュール間の順序関係を識別するための呼出し元情報を利
用して、ある機能を実現するためのモジュール間の対応
関係を辿っていくことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の装置は時
間計測用の装置であるが、仕様上の判定を行う際に基準
となる判定条件を指定する機能と、指定された判定条件
を利用して自動的に判定を実施する機能を有しない。時
間制約の判定条件には、開始後一定時間内で終了するこ
と、一定周期内で実行すること、並列実行中の複数のモ
ジュールの1つが終了するまでの時間に制約があるこ
と、複数のモジュール全てが終了するまでの時間に制約
があること、など様々な条件がある。また、これらの判
定条件は、仕様として設定されている条件だけではなく
並列プログラムの実現方法により加わる条件がある。こ
の従来の装置では、時間制約条件の判定を行うために
は、人間が仕様上の時間制約条件と実行時間情報の両方
を参照しながら判断しなければならない問題点があっ
た。
【0012】要求仕様を基にそれを実現するプログラム
を開発する場合には、要求仕様上の機能とそれを実現す
るプログラムの各モジュールが必ずしも一致するとは限
らない。このため、要求仕様で設定されている時間制約
条件を判定するために、仕様上の時間計測の基準となる
場所で対象プログラムの実行時間を計測する必要があ
る。これに対して従来の装置は作成したプログラムのモ
ジュールごとの時間を計測するように構成されている。
このため、仕様上の時間計測の基準となる場所で時間の
計測ができる保証がないという問題点があった。
【0013】従来の装置は、呼出し元情報を利用して各
モジュール間の順序関係を辿っていく。このため、複数
のモジュールを組み合わせて実現された機能に対する時
間制約条件を計測するときに、開始から終了までのパス
を順次辿っていかなければならない。開始から終了まで
のモジュールの実行パスが長い場合や複雑な場合には、
パスを辿る手間が大きくなる問題点があった。
【0014】従来の装置における時間制約条件の判定で
は、開始と終了に関係する時点で実行時間などの情報を
得られる。しかし、従来の装置は呼出し元情報を利用し
て順序関係を把握するために、全てのモジュールで呼出
し元情報を採取しなければならない。このため、オーバ
ーヘッドが大きい問題点もあった。
【0015】従来の装置は、要求仕様からプログラムを
設計するときに各モジュールや部分機能に対して割り当
てた時間をみたしているかを自動的に判定する手段がな
く、時間制約条件を満たさない原因を判定するのが困難
である問題点もあった。
【0016】並列プログラムでは、外部からの投入され
る入力のタイミングによって動作や実行時間に影響を受
ける。従来の装置では外部からの入力をコントロールす
る手段がないことと、また投入された入力を記憶する手
段もないという問題点があった。
【0017】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、要求仕様の時間制約の判定条件を
設定できると共に、仕様上の時間計測の基準となる場所
と対象プログラムで実行時間を計測する場所の対応をと
ることができ、計測した時間と指定された条件を利用し
て自動的に判定を行うことで、要求仕様の時間制約条件
からリアルタイムシステムを構築する並列プログラムの
時間制約を検証できる装置を得ることを目的とする。
【0018】また、並列プログラムの実現方法に依存す
る判定条件や周期的に実行される処理の時間制約につい
ても時間制約を検証できる装置を得ることを目的とす
る。
【0019】検証にあたっては、仕様上の時間計測の基
準となる場所でのみ判定に必要な最低限の情報のみを採
取できると共に、実現方法に依存する計算方法などを利
用することで効率の良く並列プログラムの検証を行える
ことも目的とする。
【0020】並列プログラムを構成する各モジュールや
部分機能に対して、それぞれに割り当てた時間制約条件
での検証ができると共に、検証時のプログラムの実行状
況や実行順序情報と組み合わせて評価することで時間制
約を満たさない原因の解析ができるようにすることも目
的とする。
【0021】検証時に外部からの入力を疑似的に生成で
きると共に、投入するタイミングを調整できる手段を設
けることで、テスト入力の投入タイミングと判定条件を
組み合わせて時間制約を判定できる装置を得て、検証の
精度をあげることも目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】第1の発明の並列プログ
ラム用リアルタイム検証装置は、複数の処理の流れが同
時に実行される並列プログラムを利用したリアルタイム
システムにおいて、仕様制約時間設定手段により要求仕
様としての時間制約条件を設定し、設定された時間制約
条件を判定条件保持手段により保持し、ログ対応手段に
より判定に必要な仕様上の計測ポイントと実際に計算機
上で動作する並列プログラムの対応する位置を結びつけ
る対応情報を設定し、計測ルーチン設定手段により計測
位置に対応するプログラム上の位置に時間計測ルーチン
を設定し、仕様ID設定手段により数の処理の流れが同
時に実行される並列プログラムで判定対象の仕様上の機
能を実現する処理群を識別するためにプログラム実行中
に計測対象の処理群ごとに計測ID番号を設定し、計測
ログ記憶手段により時間計測ルーチンが採取した時刻情
報と計測ID番号とを供に記録し、ログ仕様時間検証手
段により計測ログ記憶手段が記録した時刻情報と判定条
件保持手段が保持する判定条件を基に実行時間を計算し
て時間制約条件を検証するように構成される。
【0023】第2の発明の並列プログラム用リアルタイ
ム検証装置は、実現依存判定条件設定手段により要求仕
様に対するプログラムの実現方法に依存する判定条件や
計算方法を計算方法判定条件保持手段の判定条件に追加
することで、プログラムの実現方法に依存する判定条件
や計算方法を利用して時間制約条件を検証するように構
成される。
【0024】第3の発明の並列プログラム用リアルタイ
ム検証装置は、機能識別情報追加設定手段により計測ポ
イントと並列プログラムの対応する位置に加えてプログ
ラムの変数値などの情報を識別子情報としてログ対応手
段の対応情報に追加し、識別子情報を採取するように時
間計測ルーチンをプログラムに設定し、時間計測ルーチ
ンを通過時に時に時刻と供に識別子情報を採取して記録
し、時間制約検証を行う時に計測ID番号と組み合わせ
て検証対応の機能を実現する処理群を識別するように構
成される。
【0025】第4の発明の並列プログラム用リアルタイ
ム検証装置は、検証制約選択設定手段により仕様制約時
間設定手段が保持する要求仕様の時間制約条件から検証
を行う条件を選択して判定条件保持手段に設定すること
で、必要な判定条件に絞って時間制約条件を検証するよ
うに構成される。
【0026】第5の発明の並列プログラム用リアルタイ
ム検証装置は、周期的に実行される処理を識別するため
に、周期ID設定手段により対象プログラム実行中に各
周期の種類と順序を周期ID番号として設定して時刻情
報を採取するときに時刻情報と計測ID番号に周期ID
番号を追加して記録し、この周期IDを利用して対応す
る周期間の時間間隔を計算することで、周期の間隔に対
する時間制約条件を検証するように構成される。
【0027】第6の発明の並列プログラム用リアルタイ
ム検証装置は、部分機能時間制約追加設定手段により仕
様を実現するために組み合わされる各部分機能ごとの時
間制約条件を判定条件保持手段の判定条件に追加するこ
とで、仕様を実現するために組み合わされる各部分機能
についても時間制約条件を検証するように構成される。
【0028】第7の発明の並列プログラム用リアルタイ
ム検証装置は、実行状況ログ採取指定手段により情報を
採取する時間計測ルーチンを設定し、検証に用いる時刻
情報と共に実行状況のログデータを採取して実行状況表
示手段により連動して表示することで、時間制約条件の
検証結果をプログラムの実行状況と比較較して検討する
ように構成される。
【0029】第8の発明の並列プログラム用リアルタイ
ム検証装置は、実行順序トレースログ採取指定手段によ
り実行されたプログラムの順序を把握するのに必要な位
置へ時間計測ルーチンを設定し、対応する場所の時間計
測ルーチンによる通過時刻情報を実行順序情報を実行順
序記録手段により記録し、実行順序別検証結果表示手段
により時間制約条件の検証結果と実行順序情報を組み合
わせて表示することで、時間制約条件の検証結果をプロ
グラムの実行順序と比較して検討するように構成され
る。
【0030】第9の発明の並列プログラム用リアルタイ
ム検証装置は、静的実行順序設定手段によりプログラム
のソースコードや設計情報などから静的に解析可能な実
行順序のパターンを設定し、動的実行順序解析手段によ
り実行順序記録手段が記録した実行順序情報か実行可能
な実行順序のパターンを解析し、静的実行順序設定手段
と動的実行順序解析手段からの実行順序のパターンを全
実行順序生成手段により統合し、実行順序パターン網羅
度解析手段により時間制約の検証結果と実行順序の組を
全実行順序のパターンとを対応させることで、実行順序
のパターンに対する時間制約条件の検証の網羅度を把握
するように構成される。
【0031】第10の発明の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置は、テスト入力生成手段によりテスト用の
入力を生成し、テスト入力投入時刻設定手段により生成
したテスト入力を投入する時刻を設定し、実行時刻監視
手段により実行中の並列プログラムの実行時刻を監視
し、時刻指定テスト入力投入手段により実行時刻監視手
段の時刻情報に基づいてテスト入力生成手段が生成した
テスト入力投を対象のプログラムに投入することで、設
定した時刻に対象のテスト入力を行いながら時間制約条
件を検証するように構成される。
【0032】第11の発明の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置は、テスト入力生成手段によりテスト用の
入力を生成し、テストイベント対応手段により生成した
テスト入力を投入するタイミングを指定するイベントと
の対応関係を設定し、テスト入力用イベント設定手段に
よりテスト入力と順序関係を持たせるイベントを発生さ
せるためにプログラムの対応する位置にイベント発生ル
ーチンを設定し、順序指定テスト入力投入手段によりプ
ログラム実行中にイベントの発生を監視してテスト入力
投入イベント設定手段の情報に基づいて指定のテスト入
力を並列プログラムに投入することで、対象プログラム
の任意の場所を実行直後にテスト入力を投入しながら時
間制約条件を検証するように構成される。
【0033】第12の発明の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置は、投入条件設定手段によりテスト入力を
投入する条件を設定し、投入条件判定情報追加手段によ
りイベント発生ルーチンを設定する時に投入の判定に使
用するプログラムの情報を採取するように指定し、件判
定テスト入力投入手段により実行中に対象イベントが発
生した時に投入条件設定手段の判定条件に従ってスト入
力を投入することで、対象プログラムの実行情報に基づ
いてテスト入力を投入しながら時間制約条件を検証する
ように構成される。
【0034】第13の発明の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置は、テスト入力投入差分時間設定手段によ
り生成したテスト入力を投入するタイミングをプログラ
ム実行中に発生するイベントとイベント発生後の差分時
間と共に設定し、実行時刻監視手段により実行中の並列
プログラムの実行時刻を監視し、差分時間指定テスト入
力投入手段によりイベントの発生と実行時刻監視手段の
実行時刻を監視して対象のイベント発生後に指定された
時刻が経過した時にテスト入力を並列プログラムに投入
することで、対象プログラムの任意の場所を実行した後
の差分時間を指定してテスト入力を投入しながら時間制
約条件を検証するように構成される。
【0035】第14の発明の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置は、実行時刻監視手段により実行中の並列
プログラムの実行時刻を監視し、外部入力記憶手段によ
り外部から投入される入力を受取って実行時刻監視手段
の時刻情報と供に記憶し、外部入力投入手段により外部
入力記憶手段が受け取った外部入力を対象プログラムに
投入することで、時間制約条件の検証結果を外部からの
入力情報と比較して検討するように構成される。
【0036】第15の発明の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置は、部分機能ごとの時間制約条件を設定
し、設定された各部分機能ごとの時間制約条件を判定条
件保持手段の判定条件に追加する部分機能時間制約追加
設定手段と、時間計測ルーチンを設定するプログラム上
の位置および採取する情報の種類を保持する実行状況ロ
グ採取指定手段と、時間計測ルーチンにより通過時刻や
その他の情報が採取された時に必要な情報を採取して記
録する実行状況表示手段と、実行されたプログラムの順
序を把握するのに必要な位置へ時間計測ルーチンを設定
する実行順序トレースログ採取指定手段と、前記実行順
序トレースログ採取指定手段が設定した時間計測ルーチ
ンが採取した情報を記録する実行順序記録手段と、前記
実行順序記録手段が記録した情報を検証実行時のプログ
ラムの時間で表示する実行順序別検証結果表示手段と、
プログラムのソースコードや設計情報などから静的に解
析可能な実行順序のパターンを設定する静的実行順序設
定手段と、前記実行順序記録手段が記録した実行時の記
録を前記実行順序トレースログ採取指定手段に基づいて
解析して実行順序のパターンを解析する動的実行順序解
析手段と、静的実行順序設定手段と動的実行順序解析手
段からの実行順序のパターンを統合する全実行順序生成
手段と、実行順序のパターンに対する時間制約条件の検
証の網羅度を把握する実行順序パターン網羅度解析手段
とを備え、実行順序のパターンの網羅度を把握して、各
部分機能毎の時間制約条件を検証するように構成され
る。
【0037】第16の発明の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置における時間制約条件の検証方法は、複数
の処理の流れが同時に実行される並列プログラムを利用
したリアルタイムシステムにおいて、要求仕様の時間制
約条件に基づいて設定された時間制約の判定条件を保持
すると共に仕様上の計測ポイントに対応するプログラム
の位置に時刻計測用の時間計測ルーチンを設定し、プロ
グラムを実行中に計測ルーチンを通過した時にその実行
時刻情報を採取すると同時に計測対象の処理の固まりを
識別するための計測ID番号を記録し、計測ID番号を
用いて実行時刻間の対応を把握して検証対象の機能の実
行時間情報を計算し、保持している要求仕様の時間制約
条件に基づいて検証するように構成される。
【0038】第17の発明の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置における時間制約条件の検証方法は、プロ
グラムの実現方法に依存する判定条件や計算方法を要求
仕様の時間制約条件に追加して設定し、求仕様の時間制
約条件をプログラムの実現方法に依存する判定条件や計
算方法を利用して検証するように構成される。
【0039】第18の発明の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置における時間制約条件の検証方法は、対象
プログラム実行中に、各周期処理ごとに周期の種類と順
序を周期ID番号として設定し、時刻情報を採取すると
きに時刻情報と計測ID番号に周期ID番号を追加して
記録し、周期ID番号を利用して対応する周期間の時間
間隔を計算して周期の間隔に対する時間制約条件を検証
するように構成される。
【0040】第19の発明の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置における時間制約条件の検証方法は、テス
ト用の入力を生成し、生成したテスト入力を投入する時
刻を設定し、プログラム実行中に実行時刻を監視し、そ
の監視時刻と同期させて指定の時刻でテスト入力を投入
することで、プログラムへのテスト入力の投入時刻を指
定して時間制約条件を検証するように構成される。
【0041】第20の発明の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置における時間制約条件の検証方法は、テス
ト用の入力を生成し、生成したテスト入力を投入するタ
イミングを指定するイベント発生ルーチンを設定し、プ
ログラム実行中にイベントの発生を監視し、イベント発
生時に対応するテスト入力を投入することで、テスト入
力を対象プログラムの任意の場所を実行直後に投入して
時間制約条件を検証するように構成される。
【0042】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1の並列プログラム用リアルタイム検証装置の
構成図である。図1に示す本発明の並列プログラム用リ
アルタイム検証装置1は、仕様制約時間設定手段2、判
定条件保持手段3、ログ対応手段4、計測ルーチン設定
手段5、仕様ID設定手段6、計測ログ記憶手段7、ロ
グ仕様時間検証手段8から構成され、検証対象並列プロ
グラム9を検証する。以下、本発明の実施の形態1の並
列プログラム用リアルタイム検証装置を図1を用いて説
明する。
【0043】この実施の形態1の並列プログラム用リア
ルタイム検証装置1において、時間制約の検証対象プロ
グラムは、共有メモリ密結合型の並列計算機上で動作
し、処理の流れの単位がスレッドであるマルチスレッド
プログラムとする。
【0044】図2は、この実施の形態での並列プログラ
ム用リアルタイム検証装置1での時間制約条件検証のフ
ローチャートを示す図である。
【0045】図3は、この実施の形態での検証対象並列
プログラム9に対する要求仕様としての時間制約条件を
示す図である。この図3において、検証条件1は、ユー
ザ入力後に画面表示が実行され、その完了までの時間が
500msec未満であることを示す。検証条件2は、デー
タ到着後に画面表示更新が実行され、その完了までの時
間が50msec未満であることを示す。
【0046】図4は、図3を表にしたものであり、検証
条件1は計測開始がユーザ入力によって行われ、計測完
了が画面表示完了によって行われ、その制約条件が50
0msec未満であることを示す。検証条件2は計測開始が
ユーザ入力によって行われ、計測完了が画面更新完了に
よって行われ、その制約条件が50msec未満であること
を示す。図4は、図2の例の仕様を仕様制約時間設定手
段2により設定された判定条件保持手段3の判定条件の
例である。
【0047】図5は図4の判定条件にログ対応手段4に
よるプログラム上の計測位置情報を付加した例を示す表
である。図5において、検証条件1中の計測開始のプロ
グラムはfile input.cであり、計測完了のプログラムは
file draw.cであり、検証条件2に対応するプログラム
はfile getdata.cであり、計測完了のプログラムはfile
draw.cであることが分かる。
【0048】図6は検証対象並列プログラム9でプログ
ラム実行の流れを示す図である。図6で、スレッド1〜
6は並列プログラム中の複数の処理の流れであり、スレ
ッド1とスレッド2は、ユーザ入力受付を実行するスレ
ッドであり、スレッド3とスレッド4は処理を実行する
スレッドである。ここで、ユーザ入力受付と処理の実行
を行うスレッド間には特別の結び付きはなく、スレッド
1で受付された入力に対する処理は、投入タイミングに
よりスレッド3またはスレッド4で実行される。スレッ
ド2で受付された入力も同様に投入タイミングによりス
レッド3またはスレッド4で実行される。また、スレッ
ド3とスレッド4は同じソースコードを実行する処理
で、実行される処理間には同期機構などは存在せず、順
序関係がない。図6においては、入力1がスレッド1で
受付されてスレッド3で処理が実行され、入力2がスレ
ッド2で受付されてスレッド4で処理が実行されている
例である。図6では後から実行を開始したスレッド4の
処理が先に終了している。
【0049】図7は時間計測ルーチンによる図6のスレ
ッド3とスレッド4の終了時刻情報を示す表である。た
とえば、スレッド4においては、通過時間500msecが
経過すると計測が終了することが定義され、スレッド3
においては、通過時間450msecが経過すると計測が終
了することが定義される。図6の例ではスレッド4がス
レッド3より先に終了しているが、スレッド3とスレッ
ド4で実行される処理間には順序関係がないため必ずス
レッド4が先に終了する保証はなく、スレッド3が先に
終了することもある。また、前述のようにスレッド1で
受付された入力が必ずスレッド3で実行されている保証
もない。このため、入力開始から処理完了までの時間を
計算する時に、通過時刻と計測ルーチンの種類と計測ル
ーチンが設定されているプログラム上の位置情報と実行
したスレッドの情報だけでは、入力と処理完了の対応関
係を取ることができない。
【0050】図8は、図7に計測ID番号を付加したと
きの終了時刻情報を示す図である。ここでは、スレッド
4に計測ID番号E1、スレッド3に計測ID番号E2
が割り当てられる。なお、図8において、計測ID番号
によりスレッド3とスレッド4の実行終了順序に関係な
く、入力と処理完了の対応関係が得られていることが分
かる。
【0051】図1から図8を用いて並列プログラム用リ
アルタイム検証装置の動作を説明する。図1の仕様制約
時間設定手段2は、図2のステップ21〜ステップ23
に示すように、検証のための実行の準備を行う。すなわ
ち、ステップ21において、仕様制約時間設定手段2
は、仕様定義ファイルの解析などによって、時間制約条
件を自動で、またエディタなどを用いて手動で設定す
る。仕様制約時間設定手段2に設定された検証対象の時
間制約条件は、判定条件保持手段3で判定条件として保
持される。
【0052】図1のログ対応手段4は、図2のステップ
S22に示すように、判定条件保持手段3の判定条件に
設定された仕様上の時間計測位置に対する対象プログラ
ム上の計測位置を設定する。すなわち、各々の仕様上の
時間計測位置に対して、検証対象プログラムの仕様定義
やプログラムの設計や実現情報などの定義ファイルを解
析し、自動的にまたはエディタなどを用いて手動で、対
応するプログラム上の計測位置を設定する。設定された
プログラム上の計測位置情報は、判定条件保持手段3の
判定条件と共に保持される。
【0053】図1の計測ルーチン設定手段5は、図2の
ステップS23に示すように、プログラム上の計測位置
情報から、検証対象並列プログラム9の対応するプログ
ラム上の位置に時間を計測するための時間計測ルーチン
を設定する。プログラム上の計測位置情報はログ対応手
段4により設定された情報を、判定条件保持手段3の判
定条件を参照して入手する。対象プログラムへの計測ル
ーチンの設定には、直接ソースコードやロードモジュー
ル中に設定することや、並列処理機構を提供するライブ
ラリ中などの対象プログラムの実現を支援するライブラ
リやミドルウェアで自動的に設定する方法などがある。
【0054】計測ルーチン設定手段5は、検証対象並列
プログラム9へ時間計測ルーチンを設定後、検証対象並
列プログラム9を実行する。図2のステップS24およ
びS25に示すように、検証対象並列プログラム9の実
行中に時間計測ルーチンを設定した箇所を通過すると、
通過時刻と計測ルーチンの種類と計測ルーチンが設定さ
れているプログラム上の位置情報と実行したスレッドの
情報などを採取する。
【0055】一方、図1の仕様ID設定手段6は、図2
のステップS25に示すように、プログラム実行中に計
測対象の処理群ごとに計測ID番号を設定する。図6の
例では、計測開始である入力1と入力2の投入時点でそ
れぞれに計測ID番号E1、E2を割り当てる。割り当
てられた計測ID番号E1、E2は処理実行中に対応す
る処理群の中で継承される。これらの計測ID番号E
1、E2は、図2のステップS25に示すように、上記
の時間計測ルーチン実行時に得られた通過時刻などの情
報と共に計測ログ記憶手段7中に記録される。
【0056】プログラム実行完了後に、計測ログ記憶手
段7により記録された実行時刻の情報から、ログ仕様時
間検証手段8により時間制約条件の検証が行われる。た
とえば、図2のステップS27においては、ログ仕様時
間検証手段8が、上記で得られた通過時刻情報の記録と
判定条件から要求仕様の時間制約条件の検証を行う。
【0057】図9は、ログ仕様時間検証手段8による時
間制約条件判定のフローチャートを示す図である。ログ
仕様時間検証手段8では、図9のステップ30に示すよ
うに、計測ログ記憶手段7から次データを得る。ログ仕
様時間検証手段8は、ステップS31において、計測ロ
グ記憶手段7から得られたデータが計測開始の時刻か否
かを判断する。もし、計測開始の時刻でない場合は、ス
テップ30に戻り、計測ログ記憶手段7から次データを
得る。ステップ32において、ログ仕様時間検証手段8
は、判定条件保持手段3から対応する計測終了データの
位置情報を入手する。ステップ33において、ログ仕様
時間検証手段8は、その後、計算した実行時間を判定条
件保持手段3の保持する判定条件と比較してその検証す
る。判定条件保持手段3に保持された計測開始および終
了時点のプログラム上の位置情報と計測ID番号を参照
し、それらの情報を基に計測ログ記憶手段7から対応す
る計測終了データを入手し、ステップ34でこれらのデ
ータを基に実行時間を計算する。ステップ35におい
て、ログ仕様時間検証手段8は、判定条件保持手段3か
ら対応する判定条件を入手する。ステップ36におい
て、検証を実行し、結果を表示する。この表示が終わっ
たら、処理はステップ30に戻る。
【0058】尚、上記実施の形態では検証対象並列プロ
グラム9の実行終了後に検証をおこなっているが、一定
の時間間隔や計測終了の計測ルーチン実行時などを指定
して、実行中に検証を行うこともできる。
【0059】実施の形態2.次に、本発明の実施の形態
2の並列プログラム用リアルタイム検証装置を図10を
用いて説明する。図10は、図1の並列プログラム用リ
アルタイム検証装置1に実現依存判定条件設定手段10
を追加した並列プログラム用リアルタイム検証装置を示
す図である。ここで、実現依存判定条件設定手段10
は、プログラムの実現方法に依存する判定条件などを設
計定義ファイルの解析などにより自動で、またエディタ
などを用いて手動で設定する手段である。図10におい
て、図1と同一の番号が付されたブロックは同一または
ほぼ同一の動作をするので詳細な説明を省略する。
【0060】図11はこの実施の形態2における検証対
象並列プログラム9に対する要求仕様としての時間制約
条件を示す図である。この図11において、検証条件1
は、検索要求後に検索が実行され、その完了までの時間
が500msec未満であることを示す。検証条件2は、デ
ータ到着後に画面表示更新が実行され、その完了までの
時間が50msec未満であることを示す。
【0061】図12は、プログラムの実現方法に依存す
る判定条件を示す図である。図12において、仕様1の
実現においては、検索要求があった場合、いずれかの検
索スレッドが発見された時点で処理は終了する。一方、
仕様2の実現においては、データが到着した場合、画面
上半分描画更新スレッドおよび画面下半分描画更新スレ
ッドの両方が終了した時点で処理は終了する。
【0062】図13は、図11を表にしたものである。
図13において、検証条件1は検索要求(プログラムfi
le input.c line 78)によって計測が開始され、たとえ
ば、検索完了(プログラムfile serch.c、line 225、fi
le serch.c、line 248、fileserch.c、line 325)がO
R論理演算され、これらのプログラムのいずれかの終了
時間である制約条件が500msec未満であることを示
す。一方、検証条件2はデータ到着(プログラムfile g
etdata.c line 175)によって計測が開始され、たとえ
ば、描画更新完了(プログラムfile draw.c、line 23
5、file draw.c、line 258)がAND論理演算され、こ
れらのプログラムの両方が終了する時間である制約条件
が50msec未満であることを示す。これらの条件は判定
条件保持手段3に判定条件として記録される。
【0063】図14は、本実施の形態2における計測ロ
グ記憶手段7の記録の例を示す図である。図14におい
て、計測ID番号E1の計測開始はスレッド0で行わ
れ、通過時刻は425msecであり、スレッド3における
計測ID番号E1の計測終了時刻は558msecであり、
スレッド1における計測ID番号E1の計測終了時刻は
733msecであり、スレッド2における計測ID番号E
1の計測終了時刻は847msecである。ここで、スレッ
ド1,2,3の終了条件はOR条件であるから、558
msec、733msecまたは847msecのいずれか最短の時
間となり、558msec−425msec=133msecとな
る。
【0064】また、計測ID番号E2の計測開始はスレ
ッド0で行われ、通過時刻は1210msecであり、スレ
ッド5における計測ID番号E2の計測終了時刻は12
30msecであり、スレッド4における計測ID番号E2
の計測終了時刻は1245msecである。ここで、スレッ
ド5,4の終了条件はAND条件であるから、1230
msec、および1245msecのいずれか最長の時間とな
り、1245msec−1210msec=35msecとなる。
【0065】実施の形態2の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置においては、実現依存判定条件設定手段1
0に設定されたプログラムの実現方法に依存する判定条
件が、判定条件保持手段3の判定条件に検証対象の時間
制約条件として追加して保存される。
【0066】次に、実施の形態2の並列プログラム用リ
アルタイム検証装置の動作について説明する。図10の
仕様制約時間設定手段2は、図1に示す実施の形態1の
場合と同様に、検証のための実行の準備を行う。すなわ
ち、仕様制約時間設定手段2は、仕様定義ファイルの解
析などによって、時間制約条件を自動で、またエディタ
などを用いて手動で設定する。仕様制約時間設定手段2
に設定された検証対象の時間制約条件は、判定条件保持
手段3で判定条件として保持される。ログ対応手段4
は、実現依存判定条件設定手段10が追加した判定条件
についても、仕様制約時間設定手段2で指定された要求
仕様箇所と同様に、対応するプログラム上の計測位置を
判定条件保持手段3の判定条件に設定する。
【0067】計測ルーチン設定手段5は、図1に示す実
施の形態1の場合と同様に、判定条件で指定された箇所
に時間計測ルーチンを検証対象並列プログラム9に設定
する。この時、実現依存判定条件設定手段10で設定さ
れた箇所にも時間計測ルーチンが設定される。計測ルー
チン設定手段5により検証対象並列プログラム9へ時間
計測ルーチンを設定後、検証対象並列プログラム9を実
行する。図1に示す実施の形態1の場合と同様に、検証
対象並列プログラム9の実行中に時間計測ルーチンを設
定した箇所を通過すると、通過時刻と計測ルーチンの種
類と計測ルーチンが設定されているプログラム上の位置
情報と実行したスレッドの情報などを採取する。
【0068】プログラム実行中に仕様ID設定手段6
は、図1に示す実施の形態1の場合と同様に、計測ID
を設定し、計測ログ記憶手段7は通過時刻情報などを計
測IDと共に記録する。実現依存判定条件設定手段10
で指定された箇所の時間計測ルーチンも他の場所と同じ
ように情報が記録される。
【0069】ログ仕様時間検証手段8は、基本的に図1
に示す実施の形態1の場合と同様の手順で、時間の計算
と時間制約条件の検証を行う。このとき、実現依存判定
条件設定手段10で指定された判定条件も評価される。
【0070】図14に示すように、検証条件1に対応す
る処理は3つの処理のOR条件で終了を判定できるので
スレッド3の終了時刻(558msec)が検証対象の終了
時刻として使用され、検証条件2対応する処理は2つの
処理のAND条件で終了を判定するのでスレッド4の終
了時刻(1245msec)が検証対象の終了時刻として使
用される。
【0071】実施の形態3.本発明の実施の形態2の並
列プログラム用リアルタイム検証装置を図15を用いて
説明する。図15は、図1の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置1に機能識別情報追加設定手段12を追加
した並列プログラム用リアルタイム検証装置を示す図で
ある。ここで、機能識別情報追加設定手段12は、プロ
グラムの変数値などの情報を識別子として設定する手段
である。図15において、図1と同一の番号が付された
ブロックは同一またはほぼ同一の動作をするので詳細な
説明を省略する。
【0072】実施の形態3の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置においては、機能識別情報追加設定手段1
2に設定されたプログラムの変数値などの情報の識別子
が、判定条件保持手段3の判定条件に追加して保存され
る。
【0073】次に、実施の形態3の並列プログラム用リ
アルタイム検証装置の動作について説明する。図15の
仕様制約時間設定手段2は、図1に示す実施の形態1の
場合と同様に、検証のための実行の準備を行う。すなわ
ち、仕様制約時間設定手段2は、仕様定義ファイルの解
析などによって、時間制約条件を自動で、またエディタ
などを用いて手動で設定する。仕様制約時間設定手段2
に設定された検証対象の時間制約条件は、判定条件保持
手段3で判定条件として保持される。ログ対応手段4
は、機能識別情報追加設定手段12が追加した識別子に
ついても、仕様制約時間設定手段2で指定された要求仕
様箇所と同様に、対応するプログラム上の計測位置を判
定条件保持手段3の判定条件に設定する。
【0074】計測ルーチン設定手段5は、図1に示す実
施の形態1の場合と同様に、判定条件で指定された箇所
に時間計測ルーチンを検証対象並列プログラム9に設定
する。この時、機能識別情報追加設定手段12で設定さ
れた箇所にも時間計測ルーチンが設定される。計測ルー
チン設定手段5により検証対象並列プログラム9へ時間
計測ルーチンを設定後、検証対象並列プログラム9を実
行する。図1に示す実施の形態1の場合と同様に、検証
対象並列プログラム9の実行中に時間計測ルーチンを設
定した箇所を通過すると、通過時刻と計測ルーチンの種
類と計測ルーチンが設定されているプログラム上の位置
情報と実行したスレッドの情報などを採取する。
【0075】プログラム実行中に仕様ID設定手段6は
図1に示す実施の形態1の場合と同様に、計測IDを設
定し、計測ログ記憶手段7は通過時刻情報などを計測I
Dと共に記録する。機能識別情報追加設定手段12で指
定された箇所の時間計測ルーチンも他の場所と同じよう
に情報が記録される。
【0076】ログ仕様時間検証手段8は基本的に図1に
示す実施の形態1の場合と同様の手順で、時間の計算と
時間制約条件の検証を行う。このとき、機能識別情報追
加設定手段12で指定された識別子の判定条件も評価さ
れる。
【0077】実施の形態4.次に、本発明の実施の形態
4の並列プログラム用リアルタイム検証装置を図16を
用いて説明する。図16は、図1の並列プログラム用リ
アルタイム検証装置1に検証制約選択設定手段23を追
加した並列プログラム用リアルタイム検証装置である。
ここで、検証制約選択設定手段23は、検証対象の時間
制約条件を選択して判定条件保持手段3の判定条件とし
て設定する手段である。図16において、図1と同一の
番号が付されたブロックは同一またはほぼ同一の動作を
するので詳細な説明を省略する。
【0078】実施の形態4の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置においては、検証制約選択設定手段23で
設定された検証対象の時間制約条件が、判定条件保持手
段3の判定条件に追加して保存される。
【0079】次に、実施の形態4の並列プログラム用リ
アルタイム検証装置の動作について説明する。図16の
仕様制約時間設定手段2は、図1に示す実施の形態1の
場合と同様に、検証のための実行の準備を行う。すなわ
ち、仕様制約時間設定手段2は、仕様定義ファイルの解
析などによって、時間制約条件を自動で、またエディタ
などを用いて手動で設定する。仕様制約時間設定手段2
に設定された検証対象の時間制約条件は、判定条件保持
手段3で判定条件として保持される。ログ対応手段4
は、検証制約選択設定手段23が追加した検証対象の時
間制約条件についても、仕様制約時間設定手段2で指定
された要求仕様箇所と同様に、対応するプログラム上の
計測位置を判定条件保持手段3の判定条件に設定する。
【0080】計測ルーチン設定手段5は、図1に示す実
施の形態1の場合と同様に、判定条件で指定された箇所
に時間計測ルーチンを検証対象並列プログラム9に設定
する。この時、検証制約選択設定手段23で設定された
検証対象の時間制約条件にも時間計測ルーチンが設定さ
れる。計測ルーチン設定手段5により検証対象並列プロ
グラム9へ時間計測ルーチンを設定後、検証対象並列プ
ログラム9を実行する。図1に示す実施の形態1の場合
と同様に、検証対象並列プログラム9の実行中に時間計
測ルーチンを設定した箇所を通過すると、通過時刻と計
測ルーチンの種類と計測ルーチンが設定されているプロ
グラム上の位置情報と実行したスレッドの情報などを採
取する。
【0081】プログラム実行中に仕様ID設定手段6は
図1に示す実施の形態1の場合と同様に、計測IDを設
定し、計測ログ記憶手段7は通過時刻情報などを計測I
Dと共に記録する。検証制約選択設定手段23で指定さ
れた検証対象の時間制約条件の時間計測ルーチンも他の
場所と同じように情報が記録される。
【0082】ログ仕様時間検証手段8は基本的に図1に
示す実施の形態1の場合と同様の手順で、時間の計算と
時間制約条件の検証を行う。このとき、検証制約選択設
定手段23で指定された検証対象の時間制約条件の判定
条件も評価される。
【0083】実施の形態5.次に、本発明の実施の形態
5の並列プログラム用リアルタイム検証装置を図17を
用いて説明する。図17は、図1の並列プログラム用リ
アルタイム検証装置1に周期ID設定手段11を追加し
た並列プログラム用リアルタイム検証装置である。ここ
で、周期ID設定手段11は、プログラム実行中に検証
対象並列プログラム9の周期に対して各周期の種類と順
序を周期ID番号として設定する手段である。図17に
おいて、図1と同一の番号が付されたブロックは同一ま
たはほぼ同一の動作をするので詳細な説明を省略する。
【0084】図18はこの実施の形態5における検証対
象並列プログラム9に対する要求仕様としての時間制約
条件を示す図である。この図18において、検証条件1
は、受信開始指示後にデータが受信されるまでの時間が
30msec未満であることを示す。検証条件2は、データ
受信後に次のデータを受信するまでの周期が350msec
未満であることを示す。
【0085】図19は、図18を表にしたものであり、
検証条件1は受信開始指示(プログラムfile input.c l
ine 166)によって受信が開始され、たとえば、データ
受信(プログラムfile input.c line 28)までの時間の
制約条件が30msec未満であることを示す。一方、検証
条件2はデータ受信(プログラムfile input.c line2
8)によって受信が開始され、たとえば、次のデータ受
信(プログラムfile input.c line 28)までの時間の制
約条件が350msec未満であることを示す。これらの条
件は判定条件保持手段3に判定条件として記録される。
【0086】図20に本実施の形態5における計測ログ
記憶手段7の記録の例を示す。図20において、計測I
D番号E1の計測開始はスレッド0で行われ、通過時刻
は433msecであり、スレッド0における計測ID番号
E1の計測終了時刻は451msecであり、そのときの周
期IDはC1−0であり、スレッド0における計測ID
番号E1の計測終了時刻は788msecであり、そのとき
の周期IDはC1−1であり、スレッド0における計測
ID番号E1の計測終了時刻は1123msecであり、そ
のときの周期IDはC1−2である。
【0087】次に、実施の形態5の並列プログラム用リ
アルタイム検証装置の動作について説明する。図17の
仕様制約時間設定手段2は、図1に示す実施の形態1の
場合と同様に、検証のための実行の準備を行う。すなわ
ち、仕様制約時間設定手段2は、仕様定義ファイルの解
析などによって、時間制約条件を自動で、またエディタ
などを用いて手動で設定する。仕様制約時間設定手段2
に設定された検証対象の時間制約条件は、判定条件保持
手段3で判定条件として保持される。
【0088】計測ルーチン設定手段5は、図1に示す実
施の形態1の場合と同様に、判定条件で指定された箇所
に時間計測ルーチンを検証対象並列プログラム9に設定
する。プログラム実行中に仕様ID設定手段6は図1に
示す実施の形態1の場合と同様に計測IDを設定し、計
測ログ記憶手段7は通過時刻情報などを計測IDと共に
記録する。周期ID設定手段11はプログラム実行中に
計測対象の周期に対して各周期の種類と順序を周期ID
番号として設定する。設定された周期ID番号は、周期
に関する時刻を採取する計測ルーチン実行時に、通過時
刻情報などの計測ルーチン採取情報および計測IDに加
えて計測ログ記憶手段7に記録される。
【0089】計測ルーチン設定手段5により検証対象並
列プログラム9へ時間計測ルーチンを設定後、検証対象
並列プログラム9を実行する。図1に示す実施の形態1
の場合と同様に、検証対象並列プログラム9の実行中に
時間計測ルーチンを設定した箇所を通過すると、通過時
刻と計測ルーチンの種類と計測ルーチンが設定されてい
るプログラム上の位置情報と実行したスレッドの情報な
どを採取し、計測ログ記憶手段7に記録される。
【0090】ログ仕様時間検証手段8は基本的に図1に
示す実施の形態1の場合と同様の手順で、時間の計算と
時間制約条件の検証を行う。このとき、周期ID設定手
段11で設定された周期IDを利用して時間制約条件の
検証を行う。
【0091】実施の形態6.本発明の実施の形態6の並
列プログラム用リアルタイム検証装置を図21を用いて
説明する。図21は、図1の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置1に部分機能時間制約追加設定手段13を
追加した並列プログラム用リアルタイム検証装置であ
る。ここで、部分機能時間制約追加設定手段13は、各
部分機能ごとの時間制約条件を判定条件保持手段3の判
定条件に追加する手段である。図21において、図1と
同一の番号が付されたブロックは同一またはほぼ同一の
動作をするので詳細な説明を省略する。
【0092】実施の形態6の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置は、部分機能時間制約追加設定手段により
仕様を実現するために組み合わされる各部分機能ごとの
時間制約条件を判定条件保持手段の判定条件に追加する
ことによって、仕様を実現するために組み合わされる各
部分機能についても時間制約条件を検証するようにした
ものである。
【0093】実施の形態6の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置においては、部分機能時間制約追加設定手
段13に設定された部分機能時間制約条件が、判定条件
保持手段3の判定条件に追加されて保存される。
【0094】次に、実施の形態6の並列プログラム用リ
アルタイム検証装置の動作について説明する。図21の
仕様制約時間設定手段2は、図1に示す実施の形態1の
場合と同様に、検証のための実行の準備を行う。すなわ
ち、仕様制約時間設定手段2は、仕様定義ファイルの解
析などによって、時間制約条件を自動で、またエディタ
などを用いて手動で設定する。仕様制約時間設定手段2
に設定された検証対象の時間制約条件は、判定条件保持
手段3で判定条件として保持される。ログ対応手段4
は、部分機能時間制約追加設定手段13が追加した部分
機能時間制約条件についても、仕様制約時間設定手段2
で指定された要求仕様箇所と同様に、対応するプログラ
ム上の計測位置を判定条件保持手段3の判定条件に設定
する。
【0095】計測ルーチン設定手段5は、図1に示す実
施の形態1の場合と同様に、判定条件で指定された箇所
に時間計測ルーチンを検証対象並列プログラム9に設定
する。この時、部分機能時間制約追加設定手段13で設
定された箇所にも時間計測ルーチンが設定される。計測
ルーチン設定手段5により検証対象並列プログラム9へ
時間計測ルーチンを設定後、検証対象並列プログラム9
を実行する。図1に示す実施の形態1の場合と同様に、
検証対象並列プログラム9の実行中に時間計測ルーチン
を設定した箇所を通過すると、通過時刻と計測ルーチン
の種類と計測ルーチンが設定されているプログラム上の
位置情報と実行したスレッドの情報などを採取する。
【0096】プログラム実行中に仕様ID設定手段6は
図1に示す実施の形態1の場合と同様に、計測IDを設
定し、計測ログ記憶手段7は通過時刻情報などを計測I
Dと共に記録する。部分機能時間制約追加設定手段13
で指定された箇所の時間計測ルーチンも他の場所と同じ
ように情報が記録される。
【0097】ログ仕様時間検証手段8は、基本的に図1
に示す実施の形態1の場合と同様の手順で、時間の計算
と時間制約条件の検証を行う。このとき、部分機能時間
制約追加設定手段13で指定された部分機能時間制約の
判定条件も評価される。
【0098】実施の形態6の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置によれば、仕様を実現するために組み合わ
される各部分機能についても時間制約条件を検証できる
ので、各部分機能ごとの時間制約条件についても時間制
約条件を検証でき、それによって、時間制約条件を満た
さない原因となる部分機能の特定を容易に行える。さら
に、各部分機能ごとに設定した制約時間が適正であった
かを判断するための指標を得られる。
【0099】実施の形態7.本発明の実施の形態7の並
列プログラム用リアルタイム検証装置を図22を用いて
説明する。図22は、図1の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置1に実行状況ログ採取指定手段14および
実行状況表示手段15を追加した並列プログラム用リア
ルタイム検証装置を示す図である。ここで、実行状況表
示手段15は、検証対象並列プログラム9の時間計測ル
ーチンにより通過時刻やその他の情報を採取し表示する
手段であり、記録した情報を検証実行時のプログラムの
時間で表示する。実行状況ログ採取指定手段14は、情
報を採取する時間計測ルーチンを設定し判定条件保持手
段3に指定する手段である。図22において、図1と同
一の番号が付されたブロックは同一の動作をするので詳
細な説明を省略する。
【0100】実施の形態7の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置においては、実行状況表示手段15で得ら
れた検証対象並列プログラム9の実行状況に基づいて、
実行状況ログ採取指定手段14は、実行状況ログ採取の
指定を行い、実行状況ログ採取指定手段14によって手
段14が表示指定された情報が計測ログ記憶手段7に記
憶され、ログ仕様時間検証手段8で検証される。
【0101】実施の形態7の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置では、実行状況ログ採取指定手段14によ
り情報を採取する時間計測ルーチンを設定し、検証に用
いる時刻情報と共に実行状況のログデータを採取する実
行状況表示手段15と連動して表示することで、時間制
約条件の検証結果をプログラムの実行状況と比較較して
検討できるようにしたものである。これによって、時間
制約条件を満たさない原因の特定が容易に行える。
【0102】実施の形態8.本発明の実施の形態8の並
列プログラム用リアルタイム検証装置を図23を用いて
説明する。図23は、図1の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置1に実行順序トレースログ採取指定手段1
7、実行順序記録手段17および実行順序別検証結果表
示手段18を追加した並列プログラム用リアルタイム検
証装置を示す図である。ここで、実行順序トレースログ
採取指定手段16は、プログラムの順序を把握するのに
必要な位置へ時間計測ルーチンを設定し、実行順序記録
手段17は検証対象並列プログラム9の実行によって得
られた実行順序を記録し、実行順序別検証結果表示手段
18は、時間制約条件の検証結果と実行順序情報とを組
み合わせて表示する手段である。図23において、図1
と同一の番号が付されたブロックは同一またはほぼ同一
の動作をするので詳細な説明を省略する。
【0103】実施の形態8の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置は、実行順序トレースログ採取指定手段1
6により実行されたプログラムの順序を把握するのに必
要な位置へ時間計測ルーチンを設定し、対応する場所の
時間計測ルーチンによる通過時刻情報を実行順序情報を
実行順序記録手段17により記録し、実行順序別検証結
果表示手段18により時間制約条件の検証結果と実行順
序情報を組み合わせて表示する。したがって、実行時の
タイミングにより実行順序が異なる並列プログラムにお
いて、時間制約条件の検証を実施した実行順序を把握で
きる。
【0104】実施の形態9.本発明の実施の形態9の並
列プログラム用リアルタイム検証装置を図24を用いて
説明する。図24は、図23の並列プログラム用リアル
タイム検証装置1に、さらに、静的実行順序設定手段1
9、動的実行順序解析手段20、全実行順序生成手段2
1および実行順序パターン網羅度解析手段22を設けた
並列プログラム用リアルタイム検証装置を示す図であ
る。ここで、静的実行順序設定手段19は、プログラム
のソースコードや設計情報などから静的に解析可能な実
行順序のパターンを設定する手段である。動的実行順序
解析手段20は、実行順序記録手段17が記録した実行
順序情報から実行可能な実行順序のパターンを解析する
手段である。全実行順序生成手段21は、静的実行順序
設定手段19と動的実行順序解析手段20からの実行順
序のパターンを統合する手段である。実行順序パターン
網羅度解析手段22は、時間制約の検証結果および実行
順序の組を全実行順序のパターンとを対応させることに
よって、実行順序のパターンに対する時間制約条件の検
証の網羅度を把握する手段である。図24において、図
23と同一の番号が付されたブロックは同一またはほぼ
同一の動作をするので詳細な説明を省略する。
【0105】実施の形態9の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置は、静的実行順序設定手段19によりプロ
グラムのソースコードや設計情報などから静的に解析可
能な実行順序のパターンを設定し、動的実行順序解析手
段20により実行順序記録手段17が記録した実行順序
情報から実行可能な実行順序のパターンを解析し、静的
実行順序設定手段19および動的実行順序解析手段20
からの実行順序のパターンを全実行順序生成手段により
統合し、実行順序パターン網羅度解析手段22により時
間制約の検証結果および実行順序の組を全実行順序のパ
ターンとを対応させることによって、実行順序のパター
ンに対する時間制約条件の検証の網羅度を把握するよう
にしたものである。
【0106】実施の形態9の発明によれば、実行順序の
パターンに対する時間制約条件の検証の網羅度を把握で
きるので、実行時のタイミングにより実行順序が異なる
並列プログラムにおいて、全実行順序の組合せに対して
時間制約条件の検証を実施した実行順序を把握できる。
【0107】実施の形態10.本発明の実施の形態10
の並列プログラム用リアルタイム検証装置を図25を用
いて説明する。図25は、図1の並列プログラム用リア
ルタイム検証装置1に、さらに、テスト入力生成手段2
4、テスト入力投入時刻設定手段25、実行時刻監視手
段26および時刻指定テスト入力投入手段27を設けた
並列プログラム用リアルタイム検証装置を示す図であ
る。ここで、テスト入力生成手段24は、テスト用の入
力を生成する手段である。テスト入力投入時刻設定手段
25は、テスト入力生成手段24によって入力されたテ
スト入力を投入する時刻を設定する手段である。実行時
刻監視手段26は、実行中の並列プログラムの実行時刻
を監視する手段である。時刻指定テスト入力投入手段2
7は、実行時刻監視手段26の時刻情報に基づいてテス
ト入力生成手段24が生成したテスト入力投を対象のプ
ログラムに投入する手段である。図25において、図1
と同一の番号が付されたブロックは同一またはほぼ同一
の動作をするので詳細な説明を省略する。
【0108】実施の形態10の並列プログラム用リアル
タイム検証装置は、テスト入力生成手段24によりテス
ト用の入力を生成し、テスト入力投入時刻設定手段25
により生成したテスト入力を投入する時刻を設定し、実
行時刻監視手段26により実行中の並列プログラムの実
行時刻を監視し、時刻指定テスト入力投入手段27によ
り実行時刻監視手段26の時刻情報に基づいてテスト入
力生成手段24が生成したテスト入力投を対象のプログ
ラムに投入することによって、設定した時刻に対象のテ
スト入力を行いながら時間制約条件を検証するものであ
る。
【0109】実施の形態10の発明によれば、設定した
時刻に対象のテスト入力を行いながら時間制約条件を検
証するように構成されるので、入力の投入されるタイミ
ングによって動作や実行時間に影響を受ける並列プログ
ラムにおいて、入力をプログラムの時刻時刻に連動して
投入しながら時間検証を行うことができると共に、入力
の時刻を指定した時間制約条件を判定できる。
【0110】実施の形態11.本発明の実施の形態11
の並列プログラム用リアルタイム検証装置を図26を用
いて説明する。図26は、図1の並列プログラム用リア
ルタイム検証装置1に、さらに、テスト入力生成手段2
4、テストイベント対応手段28、テスト入力用イベン
ト設定手段29およびテスト入力用イベント設定手段3
0を設けた並列プログラム用リアルタイム検証装置を示
す図である。ここで、テスト入力生成手段24は、テス
ト用の入力を生成する手段である。テストイベント対応
手段28は、テスト入力生成手段24から入力されたテ
スト入力を投入するタイミングを指定するイベントとの
対応関係を設定する手段である。テスト入力用イベント
設定手段29は、テスト入力と順序関係を持たせるイベ
ントを発生させるためにプログラムの対応する位置にイ
ベント発生ルーチンを設定する手段である。イベント指
定テスト入力投入手段30は、プログラム実行中にイベ
ントの発生を監視してテストイベント対応手段28の情
報に基づいて指定のテスト入力を並列プログラムに投入
する手段である。図26において、図1と同一の番号が
付されたブロックは同一の動作をするので詳細な説明を
省略する。
【0111】実施の形態11の並列プログラム用リアル
タイム検証装置は、テスト入力生成手段24によりテス
ト用の入力を生成し、テストイベント対応手段28によ
り生成したテスト入力を投入するタイミングを指定する
イベントとの対応関係を設定し、テスト入力用イベント
設定手段29によりテスト入力と順序関係を持たせるイ
ベントを発生させるためにプログラムの対応する位置に
イベント発生ルーチンを設定し、イベント指定テスト入
力投入手段30によりプログラム実行中にイベントの発
生を監視してテストイベント対応手段28の情報に基づ
いて指定のテスト入力を並列プログラムに投入すること
で、対象プログラムの任意の場所を実行直後にテスト入
力を投入しながら時間制約条件を検証するものである。
【0112】実施の形態11の発明によれば、対象プロ
グラムの任意の場所を実行直後にテスト入力を投入しな
がら時間制約条件を検証するように構成されるので、入
力の投入されるタイミングによって動作や実行時間に影
響を受ける並列プログラムにおいて、プログラムの任意
の場所を実行直後に入力を投入しながら時間検証を行う
ことができると共に、プログラムの機能と入力の順序関
係を指定した時間制約条件を判定できる。
【0113】実施の形態12.本発明の実施の形態12
の並列プログラム用リアルタイム検証装置を図27を用
いて説明する。図27は、図1の並列プログラム用リア
ルタイム検証装置1に、さらに、テスト入力生成手段2
4、投入条件設定手段33、投入条件判定情報追加手段
34および条件判定テスト入力投入手段35を設けたも
のである。テスト入力生成手段24は、テスト用の入力
を生成する手段である。投入条件設定手段33は、テス
ト入力生成手段24によって入力されたテスト入力の投
入条件を設定する手段である。投入条件判定情報追加手
段34は、イベント発生ルーチンを設定する時に投入の
判定に使用するプログラムの情報を採取するように指定
する手段である。条件判定テスト入力投入手段35は、
実行中に対象イベントが発生した時に投入条件設定手段
33の判定条件に従ってテスト入力を投入する手段であ
る。図27において、図1と同一の番号が付されたブロ
ックは同一またはほぼ同一の動作をするので詳細な説明
を省略する。
【0114】実施の形態12の並列プログラム用リアル
タイム検証装置は、投入条件設定手段33によりテスト
入力を投入する条件を設定し、投入条件判定情報追加手
段34によりイベント発生ルーチンを設定する時に投入
の判定に使用するプログラムの情報を採取するように指
定し、条件判定テスト入力投入手段35により実行中に
対象イベントが発生した時に投入条件設定手段33の判
定条件に従ってスト入力を投入することで、対象プログ
ラムの実行情報に基づいてテスト入力を投入しながら時
間制約条件を検証するものである。
【0115】実施の形態12の発明によれば、対象プロ
グラムの実行情報に基づいてテスト入力を投入しながら
時間制約条件を検証するように構成されるので、入力の
投入されるタイミングによって動作や実行時間に影響を
受ける並列プログラムにおいて、プログラム中の情報に
基づいて入力の投入を選択しながら時間検証を行うこと
ができる。
【0116】実施の形態13.次に、本発明の実施の形
態13の並列プログラム用リアルタイム検証装置を図2
8を用いて説明する。図28は、図1の並列プログラム
用リアルタイム検証装置1に、テスト入力生成手段2
4、テスト入力投入時刻設定手段25、実行時刻監視手
段26、時刻指定テスト入力投入手段27、テストイベ
ント対応手段28、テスト入力用イベント設定手段2
9、テスト入力投入差分時間設定手段31、および差分
時間指定テスト入力投入手段32とを追加した並列プロ
グラム用リアルタイム検証装置である。図28におい
て、図1と同一の番号が付されたブロックは同一または
ほぼ同一の動作をするので詳細な説明を省略する。
【0117】この実施の形態13においては、プログラ
ム上のある場所(たとえば、位置A)を通過後、たとえ
ば、15msec後に所定のテスト入力(たとえば、テスト
入力T)を検証対象のプログラムに投入するように動作
させる並列プログラム用リアルタイム検証装置が実現で
きる。
【0118】テスト入力生成手段24は、検証中に投入
すべきテスト入力を生成する手段である。テスト入力の
生成は仕様定義書から自動的に生成するか、エディタを
利用して手動で生成する。本実施の形態13では、テス
ト入力Tを生成するものとする。
【0119】テスト入力投入差分時間設定手段31は、
投入するテスト入力の種類と投入のタイミングの情報を
設定する機能を持ち、設定された情報を内部で保持す
る。投入タイミングは、プログラム上のある場所(位置
A)とそこを通過後の時刻を指定する。情報の設定は仕
様定義書から自動的に設定し、またはエディタを利用し
て手動で設定することができる。
【0120】テスト入力用イベント設定手段29は、テ
スト投入のためのイベントを発生させるイベント発生ル
ーチンを検証対象並列プログラム9へ設定する手段であ
る。この実施の形態13ではテスト入力投入差分時間設
定手段31で指定された位置Aでイベントを発生させる
ようにイベント発生ルーチンし、テスト入力用イベント
設定手段29でイベント発生ルーチンを設定した後、検
証対象プログラムの実行を開始する。尚、この時点で、
図1に示す実施の形態1の場合と同様に、時間制約条件
検証のための実行開始の準備が整っているものとする。
実行時刻監視手段26は検証対象のプログラムの開始か
らの実行時刻情報を保持する手段である。
【0121】検証対象プログラムの実行開始後、検証対
象並列プログラム9の位置Aを通過するときにテスト投
入のためのイベントが発生する。この時、差分時間指定
テスト入力投入手段32は、まず実行時刻監視手段26
の時刻を参照してイベント発生の時刻を得る。次に、テ
スト入力投入差分時間設定手段31の情報を参照し、イ
ベント発生の時刻に差分時間である15msecを加えた時
刻とテスト入力Tのセットをテスト入力投入時刻設定手
段25に設定する。
【0122】テスト入力投入時刻設定手段25は、テス
ト入力投入差分時間設定手段31と同じように投入する
テスト入力の種類と投入のタイミングの情報を設定する
機能を有する手段である。ただし、投入のタイミングは
検証対象プログラムの実行開始後の時刻で指定する。
【0123】時刻指定テスト入力投入手段27は、プロ
グラム実行中に、テスト入力投入時刻設定手段25のテ
スト投入情報と、と実行時刻監視手段26の時刻を参照
し、指定の時刻に対象のテストを検証中のプログラムに
投入する。この実施の形態13では、時刻指定テスト入
力投入手段27はテスト入力投入時刻設定手段25に設
定された情報に基づいて、イベント発生から15msec後
の時刻にテスト入力Tを検証中のプログラムに投入す
る。
【0124】尚、本実施の形態13ではプログラム上の
位置とその差分時間に対する例を説明したが、差分時間
を設定しない場合にはプログラム上の位置をテストイベ
ント対応手段28で指定し、対象のイベント発生直後に
テスト入力用イベント設定手段30によりテスト入力を
投入することもできる。
【0125】実施の形態14.次に、本発明の実施の形
態14の並列プログラム用リアルタイム検証装置を図2
9を用いて説明する。図29は、図1の並列プログラム
用リアルタイム検証装置1に、実行時刻監視手段26、
外部入力記憶手段36および外部入力投入手段37を追
加した並列プログラム用リアルタイム検証装置である。
図29において、図1と同一の番号が付されたブロック
は同一またはほぼ同一の動作をするので詳細な説明を省
略する。
【0126】本発明の実施の形態14の並列プログラム
用リアルタイム検証装置は、実行時刻監視手段により実
行中の並列プログラムの実行時刻を監視し、外部入力記
憶手段により外部から投入される入力を受取って実行時
刻監視手段の時刻情報と供に記憶し、外部入力投入手段
により外部入力記憶手段が受け取った外部入力を対象プ
ログラムに投入することで、時間制約条件の検証結果を
外部からの入力情報と比較して検討するようにしたもの
である。
【0127】実施の形態15.次に、本発明の実施の形
態15の並列プログラム用リアルタイム検証装置を図3
0を用いて説明する。図30は、図1の並列プログラム
用リアルタイム検証装置1に、部分機能時間制約追加設
定手段13、実行状況ログ採取指定手段14、実行状況
表示手段15、実行順序トレースログ採取指定手段1
6、実行順序記録手段17、実行順序別検証結果表示手
段18、静的実行順序設定手段19、動的実行順序解析
手段20、全実行順序生成手段21、および実行順序パ
ターン網羅度解析手段22を追加した並列プログラム用
リアルタイム検証装置を示す図である。図30におい
て、図1と同一の番号が付されたブロックは同一または
ほぼ同一の動作をするので詳細な説明を省略する。
【0128】この実施の形態15においては、実施の形
態1の装置に対して、検証時間を満たさない原因の解析
やプログラムの実行状況を解析する並列プログラム用リ
アルタイム検証装置が実現できる。
【0129】部分機能時間制約追加設定手段13は仕様
を実現するために組み合わされる各部分機能ごとの時間
制約条件を設定し、設定された各部分機能ごとの時間制
約条件を判定条件保持手段3の判定条件に追加する手段
である。判定条件追加後は、実施の形態1の要求仕様に
対する時間制約条件と同じように各部分機能ごとの時間
制約条件の検証をおこなう。
【0130】実行状況ログ採取指定手段14は、ロック
や同期などの並列プログラムの様々な実行状況を把握す
るのに有効な情報を採取するために、時間計測ルーチン
を設定するプログラム上の位置および採取する情報の種
類を保持する。実行状況ログ採取指定手段14が保持す
る時間計測ルーチン設定情報は判定条件保持手段3の判
定条件に追加され、実施の形態1と同様に計測ルーチン
設定手段5により検証対象並列プログラム9に設定され
る。
【0131】時間計測ルーチン設定後にプログラム実行
中、実行状況表示手段15は、時間計測ルーチンにより
通過時刻やその他の情報が採取された時に必要な情報を
採取して記録する。採取する情報は、実行状況ログ採取
指定手段14の保持する時間計測ルーチンの設定情報を
参照して判断する。実行状況表示手段15は記録した情
報を検証実行時のプログラムの時間で表示する。
【0132】実行順序トレースログ採取指定手段16
は、実行されたプログラムの順序を把握するのに必要な
位置へ時間計測ルーチンを設定する。設定する位置情報
は、プログラムの実現情報やコンパイラの出力情報を解
析して入手したり、またエディタなどを用いて入力す
る。実行順序記録手段17は、実行順序トレースログ採
取指定手段16が設定した時間計測ルーチンが採取した
情報を記録する。実行順序別検証結果表示手段18は、
実行順序記録手段17が記録した情報を検証実行時のプ
ログラムの時間で表示すると共に、実施の形態1の検証
と同時にこの情報を採取して表示する。
【0133】静的実行順序設定手段19は、プログラム
のソースコードや設計情報などから静的に解析可能な実
行順序のパターンを設定する。動的実行順序解析手段2
0は、実行順序記録手段17が記録した実行時の記録を
実行順序トレースログ採取指定手段16に基づいて解析
して実行順序のパターンを解析する。実行順序パターン
網羅度解析手段22は、静的実行順序設定手段19と動
的実行順序解析手段20の情報から実行順序のパターン
を統合する。また、統合した実行順序のパターンと実行
順序トレースログ採取指定手段16の記録を比較して時
間制約条件を検証した実行順序と、未検証の実行順序情
報を表示する。
【0134】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、複
数の処理の流れが同時に実行される並列プログラムを利
用したリアルタイムシステムにおいて、仕様制約時間設
定手段により要求仕様としての時間制約条件を設定し、
設定された時間制約条件を判定条件保持手段により保持
し、ログ対応手段により判定に必要な仕様上の計測ポイ
ントと実際に計算機上で動作する並列プログラムの対応
する位置を結びつける対応情報を設定し、計測ルーチン
設定手段により計測位置に対応するプログラム上の位置
に時間計測ルーチンを設定し、仕様ID設定手段により
数の処理の流れが同時に実行される並列プログラムで判
定対象の仕様上の機能を実現する処理群を識別するため
にプログラム実行中に計測対象の処理群ごとに計測ID
番号を設定し、計測ログ記憶手段により時間計測ルーチ
ンが採取した時刻情報と計測ID番号とを供に記録し、
ログ仕様時間検証手段により計測ログ記憶手段が記録し
た時刻情報と判定条件保持手段が保持する判定条件を基
に実行時間を計算して時間制約条件を検証するように構
成したので、要求仕様として設定された時間制約条件を
みたしているかを正確にかつ効率良く検証することがで
きる効果がある。
【0135】第2の発明によれば、実現依存判定条件設
定手段により要求仕様に対するプログラムの実現方法に
依存する判定条件や計算方法を計算方法判定条件保持手
段の判定条件に追加することで、プログラムの実現方法
に依存する判定条件や計算方法を利用して時間制約条件
を検証するように構成したので、並列プログラムの実現
方法により生じる時間制約条件を判定できると共に、検
証作業を効率良く行える効果がある。
【0136】第3の発明によれば、機能識別情報追加設
定手段により計測ポイントと並列プログラムの対応する
位置に加えてプログラムの変数値などの情報を識別子情
報としてログ対応手段の対応情報に追加し、識別子情報
を採取するように時間計測ルーチンをプログラムに設定
し、プログラム実行中に時間計測ルーチンを通過した時
に時刻と供に識別子情報を採取して記録し、時間制約検
証を行う時に計測ID番号と組み合わせて検証対応の機
能を実現する処理群を識別するように構成したので、並
列プログラム中の変数値などの情報でしか仕様上の制約
条件に対応する計測対象の機能を識別できないようなケ
ースでも時間制約条件を検証できる効果がある。
【0137】第4の発明によれば、証制約選択設定手段
により仕様制約時間設定手段が保持する要求仕様の時間
制約条件から検証を行う条件を選択して判定条件保持手
段に設定することで、必要な判定条件に絞って時間制約
条件を検証するように構成したので、必要な時間制約条
件だけを効率良く判定できる効果がある。
【0138】第5の発明によれば、周期ID設定手段に
より対象プログラム実行中に各周期の種類と順序を周期
ID番号として設定して時刻情報を採取するときに時刻
情報と計測ID番号に周期ID番号を追加して記録し、
この周期IDを利用して対応する周期間の時間間隔を計
算することで、周期の間隔に対する時間制約条件を検証
するように構成したので、周期的に実行される処理を識
別することができると共に、周期の間隔に対する時間制
約条件を正確にかつ効率良く検証できる効果がある。
【0139】第6の発明によれば、部分機能時間制約追
加設定手段により仕様を実現するために組み合わされる
各部分機能ごとの時間制約条件を判定条件保持手段の判
定条件に追加することで、仕様を実現するために組み合
わされる各部分機能についても時間制約条件を検証する
ように構成されるので、各部分機能ごとの時間制約条件
についても時間制約条件を検証できると共に、時間制約
条件を満たさない原因となる部分機能の特定を容易に行
える効果がある。さらに、各部分機能ごとに設定した制
約時間が適正であったかを判断するための指標が得られ
る効果がある。
【0140】第7の発明によれば、実行状況ログ採取指
定手段により情報を採取する時間計測ルーチンを設定
し、検証に用いる時刻情報と共に実行状況のログデータ
を採取して実行状況表示手段により連動して表示するこ
とで、時間制約条件の検証結果をプログラムの実行状況
と比較較して検討するように構成したので、時間制約条
件を満たさない原因の特定が容易に行える効果がある。
【0141】第8の発明によれば、実行順序トレースロ
グ採取指定手段により実行されたプログラムの順序を把
握するのに必要な位置へ時間計測ルーチンを設定し、対
応する場所の時間計測ルーチンによる通過時刻情報を実
行順序記録手段により記録し、実行順序別検証結果表示
手段により時間制約条件の検証結果と実行順序情報を組
み合わせて表示することで、時間制約条件の検証結果を
プログラムの実行順序と比較して検討するように構成し
たので、実行時のタイミングにより実行順序が異なる並
列プログラムにおいて、時間制約条件の検証を実施した
実行順序を把握できる効果がある。
【0142】第9の発明によれば、静的実行順序設定手
段によりプログラムのソースコードや設計情報などから
静的に解析可能な実行順序のパターンを設定し、動的実
行順序解析手段により実行順序記録手段が記録した実行
順序情報か実行可能な実行順序のパターンを解析し、静
的実行順序設定手段と動的実行順序解析手段からの実行
順序のパターンを全実行順序生成手段により統合し、実
行順序パターン網羅度解析手段により時間制約の検証結
果と実行順序の組を全実行順序のパターンとを対応させ
ることで、実行順序のパターンに対する時間制約条件の
検証の網羅度を把握するように構成したので、実行時の
タイミングにより実行順序が異なる並列プログラムにお
いて、全実行順序の組合せに対して時間制約条件の検証
を実施した実行順序を把握できる効果がある。
【0143】第10の発明によれば、テスト入力生成手
段によりテスト用の入力を生成し、テスト入力投入時刻
設定手段により生成したテスト入力を投入する時刻を設
定し、実行時刻監視手段により実行中の並列プログラム
の実行時刻を監視し、時刻指定テスト入力投入手段によ
り実行時刻監視手段の時刻情報に基づいてテスト入力生
成手段が生成したテスト入力投を対象のプログラムに投
入することで、設定した時刻に対象のテスト入力を行い
ながら時間制約条件を検証するように構成したので、入
力の投入されるタイミングによって動作や実行時間に影
響を受ける並列プログラムにおいて、入力をプログラム
の時刻時刻に連動して投入しながら時間検証を行うこと
ができると共に、入力の時刻を指定した時間制約条件を
判定できる効果がある。
【0144】第11の発明によれば、テスト入力生成手
段によりテスト用の入力を生成し、テストイベント対応
手段により生成したテスト入力を投入するタイミングを
指定するイベントとの対応関係を設定し、テスト入力用
イベント設定手段によりテスト入力と順序関係を持たせ
るイベントを発生させるためにプログラムの対応する位
置にイベント発生ルーチンを設定し、順序指定テスト入
力投入手段によりプログラム実行中にイベントの発生を
監視してテスト入力投入イベント設定手段の情報に基づ
いて指定のテスト入力を並列プログラムに投入すること
で、対象プログラムの任意の場所を実行直後にテスト入
力を投入しながら時間制約条件を検証するように構成し
たので、入力の投入されるタイミングによって動作や実
行時間に影響を受ける並列プログラムにおいて、プログ
ラムの任意の場所を実行直後に入力を投入しながら時間
検証を行うことができると共に、プログラムの機能と入
力の順序関係を指定した時間制約条件を判定できる効果
がある。
【0145】第12の発明によれば、投入条件設定手段
によりテスト入力を投入する条件を設定し、投入条件判
定情報追加手段によりイベント発生ルーチンを設定する
時に投入の判定に使用するプログラムの情報を採取する
ように指定し、件判定テスト入力投入手段により実行中
に対象イベントが発生した時に投入条件設定手段の判定
条件に従ってスト入力を投入することで、対象プログラ
ムの実行情報に基づいてテスト入力を投入しながら時間
制約条件を検証するように構成したので、入力の投入さ
れるタイミングによって動作や実行時間に影響を受ける
並列プログラムにおいて、プログラム中の情報に基づい
て入力の投入を選択しながら時間検証を行うことができ
る効果がある。
【0146】第13の発明によれば、テスト入力投入差
分時間設定手段により生成したテスト入力を投入するタ
イミングをプログラム実行中に発生するイベントとイベ
ント発生後の差分時間と共に設定し、実行時刻監視手段
により実行中の並列プログラムの実行時刻を監視し、差
分時間指定テスト入力投入手段によりイベントの発生と
実行時刻監視手段の実行時刻を監視して対象のイベント
発生後に指定された時刻が経過した時にテスト入力を並
列プログラムに投入することで、対象プログラムの任意
の場所を実行した後の差分時間を指定してテスト入力を
投入しながら時間制約条件を検証するように構成したの
で、入力の投入されるタイミングによって動作や実行時
間に影響を受ける並列プログラムにおいて、プログラム
の任意の場所を実行直後の差分時間を指定して入力を投
入しながら時間検証を行うことができると共に、プログ
ラムの機能と入力の順序関係に加えて時刻情報指定した
時間制約条件も判定できる効果がある。
【0147】第14の発明によれば、実行時刻監視手段
により実行中の並列プログラムの実行時刻を監視し、外
部入力記憶手段により外部から投入される入力を受取っ
て実行時刻監視手段の時刻情報と供に記憶し、外部入力
投入手段により外部入力記憶手段が受け取った外部入力
を対象プログラムに投入するように構成したので、時間
制約条件の検証結果を外部から投入された入力情報と比
較して検討できる効果がある。また、外部から投入され
た入力情報はプログラム実行中の時刻情報に基づいて記
憶しているので、投入のタイミングを把握できる効果も
ある。
【0148】第15の発明によれば、部分機能ごとの時
間制約条件を設定し、設定された各部分機能ごとの時間
制約条件を判定条件保持手段の判定条件に追加し、時間
計測ルーチンを設定するプログラム上の位置および採取
する情報の種類を保持し、時間計測ルーチンにより通過
時刻やその他の情報が採取された時に必要な情報を採取
して記録し、実行されたプログラムの順序を把握するの
に必要な位置へ時間計測ルーチンを設定し、前記実行順
序トレースログ採取指定手段が設定した時間計測ルーチ
ンが採取した情報を記録し、実行順序記録手段が記録し
た情報を検証実行時のプログラムの時間で表示し、プロ
グラムのソースコードや設計情報などから静的に解析可
能な実行順序のパターンを設定し、実行順序記録手段が
記録した実行時の記録を前記実行順序トレースログ採取
指定手段に基づいて解析して実行順序のパターンを解析
し、静的実行順序設定手段と動的実行順序解析手段から
の実行順序のパターンを統合するように構成されるの
で、実行順序のパターンの網羅度を把握して、各部分機
能毎の時間制約条件の検証を行える効果がある。
【0149】第16の発明によれば、複数の処理の流れ
が同時に実行される並列プログラムを利用したリアルタ
イムシステムにおいて、要求仕様の時間制約条件に基づ
いて設定された時間制約の判定条件を保持すると共に仕
様上の計測ポイントに対応するプログラムの位置に時刻
計測用の時間計測ルーチンを設定し、プログラムを実行
中に計測ルーチンを通過した時にその実行時刻情報を採
取すると同時に計測対象の処理の固まりを識別するため
の計測ID番号を記録し、計測ID番号を用いて実行時
刻間の対応を把握して検証対象の機能の実行時間情報を
計算し、保持している要求仕様の時間制約条件に基づい
て検証を行うように構成したので、要求仕様として設定
された時間制約条件をみたしているかを正確にかつ効率
良く検証することができる効果がある。
【0150】第17の発明によれば、プログラムの実現
方法に依存する判定条件や計算方法を要求仕様の時間制
約条件に追加して設定し、求仕様の時間制約条件をプロ
グラムの実現方法に依存する判定条件や計算方法を利用
して検証するように構成したので、並列プログラムの実
現方法により生じる時間制約条件を判定できると共に、
検証作業を効率良く行える効果がある。
【0151】第18の発明によれば、対象プログラム実
行中に各周期処理ごとに周期の種類と順序を周期ID番
号として設定し、時刻情報を採取するときに時刻情報と
計測ID番号に周期ID番号を追加して記録し、周期I
D番号を利用して対応する周期間の時間間隔を計算して
周期の間隔に対する時間制約条件を検証するように構成
したので、周期的に実行される処理を識別することがで
きると共に、周期の間隔に対する時間制約条件を正確に
かつ効率良く検証できる効果がある。
【0152】第19の発明によれば、テスト用の入力を
生成し、生成したテスト入力を投入する時刻を設定し、
プログラム実行中に実行時刻を監視し、その監視時刻と
同期させて指定の時刻でテスト入力を投入することで、
プログラムへのテスト入力の投入時刻を指定して時間制
約条件を検証するように構成したので、入力の投入され
るタイミングによって動作や実行時間に影響を受ける並
列プログラムにおいて、入力をプログラムの時刻時刻に
連動して投入しながら時間検証を行うことができると共
に、入力の時刻を指定した時間制約条件を判定できる効
果がある。
【0153】第20の発明によれば、テスト用の入力を
生成し、生成したテスト入力を投入するタイミングを指
定するイベント発生ルーチンを設定し、プログラム実行
中にイベントの発生を監視し、イベント発生時に対応す
るテスト入力を投入することで、テスト入力を対象プロ
グラムの任意の場所を実行直後に投入して時間制約条件
を検証するように構成したので、入力の投入されるタイ
ミングによって動作や実行時間に影響を受ける並列プロ
グラムにおいて、プログラムの任意の場所を実行直後に
入力を投入しながら時間検証を行うことができると共
に、プログラムの機能と入力の順序関係を指定した時間
制約条件を判定できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の並列プログラム用リ
アルタイム検証装置を示す図である。
【図2】 並列プログラム用リアルタイム検証装置での
検証のフローチャートを示す図である。
【図3】 実施の形態1の要求仕様としての時間制約条
件を示す図である。
【図4】 実施の形態1の要求仕様設定直後の判定条件
を示す図である。
【図5】 実施の形態1のプログラム上の計測位置情報
を付加した後の判定条件を示す図である。
【図6】 実施の形態1のプログラム実行の流れを示す
図である。
【図7】 実施の形態1の計測IDを含まない終了時刻
情報を示す図である。
【図8】 図7に計測ID番号を付加したときの終了時
刻情報を示す図である。
【図9】 実施の形態1の時間制約条件判定のフローチ
ャートを示す図である。
【図10】 実施の形態2の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置構成を示す図である。
【図11】 実施の形態2の要求仕様としての時間制約
条件を示す図である。
【図12】 実施の形態2のプログラムの実現方法に依
存する判定条件を示す図である。
【図13】 実施の形態2の判定条件を示す図である。
【図14】 実施の形態2の時間計測の記録を示す図で
ある。
【図15】 実施の形態3の並列プログラム用リアルタ
イム装置の構成を示す図である。
【図16】 実施の形態4の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置の構成を示す図である。
【図17】 実施の形態5の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置の構成を示す図である。
【図18】 実施の形態5の要求仕様としての時間制約
条件を示す図である。
【図19】 実施の形態5の判定条件を示す図である。
【図20】 実施の形態5の時間計測の記録を示す図で
ある。
【図21】 実施の形態6の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置の構成を示す図である。
【図22】 実施の形態7の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置の構成を示す図である。
【図23】 実施の形態8の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置の構成を示す図である。
【図24】 実施の形態9の並列プログラム用リアルタ
イム検証装置の構成を示す図である。
【図25】 実施の形態10の並列プログラム用リアル
タイム検証装置の構成を示す図である。
【図26】 実施の形態11の並列プログラム用リアル
タイム検証装置の構成を示す図である。
【図27】 実施の形態12の並列プログラム用リアル
タイム検証装置の構成を示す図である。
【図28】 実施の形態13の並列プログラム用リアル
タイム検証装置の構成を示す図である。
【図29】 実施の形態14の並列プログラム用リアル
タイム検証装置の構成を示す図である。
【図30】 実施の形態15の並列プログラム用リアル
タイム検証装置の構成を示す図である。
【図31】 従来の技術の並列プログラム用のトレース
装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 並列プログラム用リアルタイム検証装置、2 仕様
制約時間設定手段、3判定条件保持手段、4 ログ対応
手段、5 計測ルーチン設定手段、6 仕様ID設定手
6、7 計測ログ記憶手段、8 ログ仕様時間検証手
段、9 検証対象並列プログラム、10 実現依存判定
条件設定手段、11 周期ID設定手段、12 機能識
別情報追加設定手段、13 部分機能時間制約追加設定
手段、14実行状況ログ採取指定手段、15 実行状況
ログ採取指定手段、16 実行順序トレースログ採取指
定手段、17 実行順序記録手段、18 実行順序別検
証結果表示手段、19 静的実行順序設定手段、20
動的実行順序解析手段、21 全実行順序生成手段、2
2 実行順序パターン網羅度解析手段、23 検証制約
選択設定手段、24 テスト入力生成手段、25 テス
ト入力投入時刻設定手段、26 実行時刻監視手段、2
7 時刻指定テスト入力投入手段、28 テストイベン
ト対応手段、29 テスト入力用イベント設定手段、3
0 テスト入力用イベント設定手段、31 テスト入力
投入差分時間設定手段、32 差分時間指定テスト入力
投入手段、33 投入条件設定手段、34 投入条件判
定情報追加手、35 条件判定テスト入力投入手段、3
6 外部入力記憶手段、37外部入力投入手段

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の処理の流れが同時に実行される並
    列プログラムを用いる並列プログラム用リアルタイム検
    証装置において:要求仕様の時間制約条件を設定する仕
    様制約時間設定手段と、 設定された仕様制約時間を基に判定条件を保持する判定
    条件保持手段と、 仕様上の計測ポイントと実際に計算機上で動作する並列
    プログラムの対応する位置を結びつける対応情報を設定
    するログ対応手段と、 ログ対応手段が指定した位置で通過時刻や指定した情報
    を採取するための時間計測ルーチンを対象プログラム中
    に設定する計測ルーチン設定手段と、 複数の処理の流れが同時に実行される並列プログラムで
    判定対象の仕様上の機能を実現する処理群を識別するた
    めにプログラム実行中に計測対象の処理群ごとに計測I
    D番号を設定する仕様ID設定手段と、 対象のプログラムを実行時に計測ルーチン設定手段によ
    り採取される時刻情報などを仕様ID設定手段が設定し
    た計測ID番号を付加して記録する計測ログ記憶手段
    と、 計測ログ記憶手段が記録した時刻情報と判定条件保持手
    段が保持する判定条件を基に実行時間を計算して時間制
    約条件を検証するログ仕様時間検証手段とを備えたこと
    を特徴とする並列プログラム用リアルタイム検証装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の並列プログラム用リアル
    タイム検証装置において:さらに、 要求仕様に対するプログラムの実現方法に依存する判定
    条件や計算方法を設定し、設定された実現方法依存の判
    定条件を判定条件保持手段の判定条件に追加する実現依
    存判定条件設定手段を備えたことを特徴とする並列プロ
    グラム用リアルタイム検証装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の並列プログラム用リアル
    タイム検証装置において:さらに、 時間制約検証対応の機能を実現する処理群を識別するた
    めに、計測ポイントと並列プログラムの対応する位置に
    加えてプログラムの変数値などの情報を識別子として設
    定し、設定された識別情報をログ対応手段の対応情報に
    追加する機能識別情報追加設定手段を備えたことを特徴
    とする並列プログラム用リアルタイム検証装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の並列プログラム用リアル
    タイム検証装置において:さらに、 仕様制約時間設定手段が保持する要求仕様の時間制約条
    件から検証を行う条件を選択して対応する条件のみを判
    定条件保持手段に設定する検証制約選択設定手段を備
    え、必要な判定条件に絞って時間制約条件を検証するこ
    とを特徴とする並列プログラム用リアルタイム検証装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の並列プログラム用リアル
    タイム検証装置において:さらに、 周期的に実行される処理を識別するために対象プログラ
    ム実行中に各周期の種類と順序を周期ID番号として設
    定し、時刻情報を採取するときに時刻情報と計測ID番
    号に周期ID番号を追加して記録できる周期ID設定手
    段を備えたことを特徴とする並列プログラム用リアルタ
    イム検証装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の並列プログラム用リアル
    タイム検証装置において:さらに、 仕様を実現するために組み合わされる各部分機能ごとの
    時間制約条件を設定し、設定された各部分機能ごとの時
    間制約条件を判定条件保持手段の判定条件に追加する部
    分機能時間制約追加設定手段を備え、 仕様を実現するために組み合わされる各部分機能につい
    ても時間制約条件を検証できることを特徴とする並列プ
    ログラム用リアルタイム検証装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の並列プログラム用リアル
    タイム検証装置において:さらに、 ロックや同期などの並列プログラムの様々な実行状況を
    把握するのに有効な情報を採取するために、情報を採取
    する時間計測ルーチンを設定するプログラム上の位置と
    そこで採取する情報の種類を保持する実行状況ログ採取
    指定手段と、 採取した実行状況のデータを実行時間検証に用いた時刻
    情報と連動して表示する実行状況表示手段とを備え、 時間制約条件の検証結果をプログラムの実行状況と比較
    較して検討することを特徴とする並列プログラム用リア
    ルタイム検証装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の並列プログラム用リアル
    タイム検証装置において:さらに、 実行されたプログラムの順序を把握するのに必要な位置
    へ時間計測ルーチンを設定する実行順序トレースログ採
    取指定手段と、 採取した実行順序情報を記録する実行順序記録手段と、 時間制約の検証結果を実行順序記録手段の実行順序記録
    と組み合わせて保持と表示を行う実行順序別検証結果表
    示手段とを備え、 時間制約条件の検証結果をプログラムの実行順序と比較
    して検討することを特徴とする並列プログラム用リアル
    タイム検証装置。
  9. 【請求項9】 請求項8の並列プログラム用リアルタイ
    ム検証装置において:さらに、 プログラムのソースコードや設計情報などから静的に解
    析可能な実行順序のパターンを設定する静的実行順序設
    定手段と、 実行順序記録手段が記録した実行順序情報から実行可能
    な実行順序のパターンを解析する動的実行順序解析手段
    と、 静的実行順序設定手段と動的実行順序解析手段からの実
    行順序のパターンを統合して全実行順序のパターンを生
    成する全実行順序生成手段と、 時間制約の検証結果と実行順序の組を全実行順序のパタ
    ーンと対応させる実行順序パターン網羅度解析手段とを
    備え、 実行順序のパターンに対する時間制約条件の検証の網羅
    度を把握することを特徴とする並列プログラム用リアル
    タイム検証装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の並列プログラム用リア
    ルタイム検証装置において:さらに、 テスト用の入力を生成するテスト入力生成手段と、 前記テスト入力生成手段によって生成されたテスト入力
    を投入する時刻を設定するテスト入力投入時刻設定手段
    と、 実行中の並列プログラムの実行時刻を監視する実行時刻
    監視手段と、 実行時刻監視手段の時刻情報に同期してテスト投入時刻
    設定手段が設定した時刻に対象のテスト入力を並列プロ
    グラムに投入する時刻指定テスト入力投入手段とを備
    え、 設定した時刻に対象のテスト入力を行いながら時間制約
    条件を検証することを特徴とする並列プログラム用リア
    ルタイム検証装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の並列プログラム用リア
    ルタイム検証装置において:さらに、 テスト用の入力を生成するテスト入力生成手段と、 前記テスト入力生成手段によて生成されたテスト入力を
    投入するタイミングを指定するイベントとの対応関係を
    設定するテストイベント対応手段と、 テスト入力と順序関係を持たせるイベントを発生させる
    ためにプログラムの対応する位置にイベント発生ルーチ
    ンを設定するテスト入力用イベント設定手段と、 プログラム実行中にイベントの発生を監視してテスト入
    力投入イベント設定手段の情報に基づいて指定のテスト
    入力を並列プログラムに投入するイベント指定テスト入
    力投入手段とを備え、 対象プログラムの任意の場所を実行直後にテスト入力を
    投入しながら時間制約条件を検証することを特徴とする
    並列プログラム用リアルタイム検証装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の並列プログラム用リア
    ルタイム検証装置において:さらに、 テスト用の入力を生成するテスト入力生成手段と、 前記テスト入力生成手段によて生成されたテスト入力を
    投入する条件を設定する投入条件設定手段と、 イベント発生ルーチンを設定する時に投入の判定に使用
    するプログラムの情報を採取するように指定する投入条
    件判定情報追加手段と、 実行中に対象イベントが発生した時に投入条件設定手段
    の判定条件に基づいてテスト入力の投入を指示する条件
    判定テスト入力投入手段とを備え、 テスト入力を対象プログラムの実行情報に基づいて投入
    しながら時間制約条件を検証することを特徴とする並列
    プログラム用リアルタイム検証装置。
  13. 【請求項13】 請求項1の並列プログラム用リアルタ
    イム検証装置において:さらに、 テスト用の入力を生成するテスト入力生成手段と、 テスト入力生成手段で生成されたテスト入力を投入する
    タイミングをプログラム実行中に発生するイベントおよ
    びイベント発生後の差分時間を共に設定するテスト入力
    投入差分時間設定手段と、 実行中の並列プログラムの実行時刻を監視する実行時刻
    監視手段と、 イベントの発生と実行時刻監視手段の実行時刻を監視し
    て対象のイベント発生後に指定された時刻が経過した時
    にテスト入力を並列プログラムに投入する差分時間指定
    テスト入力投入手段と、 投入するテスト入力の種類と投入のタイミングの情報を
    設定するテスト入力投入時刻設定手段と、 プログラム実行中に、テスト入力投入時刻設定手段のテ
    スト投入情報と、と実行時刻監視手段の時刻を参照し、
    指定の時刻に対象のテストを検証中のプログラムに投入
    する時刻指定テスト入力投入手段とを備え、 テスト入力を対象プログラムの任意の場所を実行後の差
    分時間を指定して投入しながら時間制約条件を検証する
    ことを特徴とする並列プログラム用リアルタイム検証装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の並列プログラム用リア
    ルタイム検証装置において:さらに、 実行中の並列プログラムの実行時刻を監視する実行時刻
    監視手段と、 時間制約条件検証時に対象プログラムに対して外部から
    投入される入力を受取って実行時刻監視手段の時間情報
    と供に保持する外部入力記憶手段と、 外部入力記憶手段が受け取った外部入力を対象プログラ
    ムに投入する外部入力投入手段とを備え、 検証結果を外部からの入力情報と比較較して検討するこ
    とを特徴とする並列プログラム用リアルタイム検証装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の並列プログラム用リア
    ルタイム検証装置において:さらに、 部分機能ごとの時間制約条件を設定し、設定された各部
    分機能ごとの時間制約条件を判定条件保持手段の判定条
    件に追加する部分機能時間制約追加設定手段と、 時間計測ルーチンを設定するプログラム上の位置および
    採取する情報の種類を保持する実行状況ログ採取指定手
    段と、 時間計測ルーチンにより通過時刻やその他の情報が採取
    された時に必要な情報を採取して記録する実行状況表示
    手段と、 実行されたプログラムの順序を把握するのに必要な位置
    へ時間計測ルーチンを設定する実行順序トレースログ採
    取指定手段と、 前記実行順序トレースログ採取指定手段が設定した時間
    計測ルーチンが採取した情報を記録する実行順序記録手
    段と、 前記実行順序記録手段が記録した情報を検証実行時のプ
    ログラムの時間で表示する実行順序別検証結果表示手段
    と、 プログラムのソースコードや設計情報などから静的に解
    析可能な実行順序のパターンを設定する静的実行順序設
    定手段と、 前記実行順序記録手段が記録した実行時の記録を前記実
    行順序トレースログ採取指定手段に基づいて解析して実
    行順序のパターンを解析する動的実行順序解析手段と、 静的実行順序設定手段と動的実行順序解析手段からの実
    行順序のパターンを統合する全実行順序生成手段と、 実行順序のパターンに対する時間制約条件の検証の網羅
    度を把握する実行順序パターン網羅度解析手段とを備
    え、 実行順序のパターンに対する時間制約条件の検証の網羅
    度を把握することを特徴とする並列プログラム用リアル
    タイム検証装置。
  16. 【請求項16】 複数の処理の流れが同時に実行される
    並列プログラムを用いる並列プログラム用リアルタイム
    検証装置における時間制約条件の検証方法において:要
    求仕様の時間制約条件に基づいて設定された時間制約の
    判定条件を保持すると共に仕様上の計測ポイントに対応
    するプログラムの位置に時刻計測用の時間計測ルーチン
    を設定し、 プログラムを実行中に計測ルーチンを通過した時にその
    実行時刻情報を採取すると同時に計測対象の処理の固ま
    りを識別するための計測ID番号を記録し、 前記計測ID番号を用いて実行時刻間の対応を把握して
    検証対象の機能の実行時間情報を計算し、 保持している要求仕様の時間制約条件に基づいて検証を
    行う並列プログラム用リアルタイム検証装置における時
    間制約条件の検証方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の並列プログラム用リ
    アルタイム検証装置における時間制約条件の検証方法に
    おいて:さらにプログラムの実現方法に依存する判定条
    件や計算方法を要求仕様の時間制約条件に追加して設定
    し、 求仕様の時間制約条件をプログラムの実現方法に依存す
    る判定条件や計算方法を利用して検証することを特徴と
    する並列プログラム用リアルタイム検証装置における時
    間制約条件の検証方法。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の並列プログラム用リ
    アルタイム検証装置における時間制約条件の検証方法に
    おいて:さらに周期的に実行される処理を識別するため
    に対象プログラム実行中に、各周期処理ごとに周期の種
    類と順序を周期ID番号として設定し、 時刻情報を採取するときに時刻情報と計測ID番号に周
    期ID番号を追加して記録し、 周期ID番号を利用して対応する周期間の時間間隔を計
    算して周期の間隔に対する時間制約条件を検証すること
    を特徴とする並列プログラム用リアルタイム検証装置に
    おける時間制約条件の検証方法。
  19. 【請求項19】 請求項16記載の並列プログラム用リ
    アルタイム検証装置における時間制約条件の検証方法に
    おいて:さらにテスト用の入力を生成し、生成したテス
    入力を投入する時刻を設定し、プログラム実行中に実行
    時刻を監視し、その監視時刻と同期させて指定の時刻で
    テスト入力を投入することによって、プログラムへのテ
    スト入力の投入時刻を指定して時間制約条件を検証する
    ことを特徴とする並列プログラム用リアルタイム検証装
    置における時間制約条件の検証方法。
  20. 【請求項20】 請求項16記載の並列プログラム用リ
    アルタイム検証装置における時間制約条件の検証方法に
    おいて:さらにテスト用の入力を生成し、生成したテス
    ト入力を投入するタイミングを指定するイベント発生ル
    ーチンを設定し、プログラム実行中にイベントの発生を
    監視し、イベント発生時に対応するテスト入力を投入す
    ることによって、テスト入力を対象プログラムの任意の
    場所を実行直後に投入して時間制約条件を検証すること
    を特徴とする並列プログラム用リアルタイム検証装置に
    おける時間制約条件の検証方法。
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