JPH11242567A - 情報処理システム - Google Patents

情報処理システム

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JPH11242567A
JPH11242567A JP10060419A JP6041998A JPH11242567A JP H11242567 A JPH11242567 A JP H11242567A JP 10060419 A JP10060419 A JP 10060419A JP 6041998 A JP6041998 A JP 6041998A JP H11242567 A JPH11242567 A JP H11242567A
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JP10060419A
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Misako Tamura
美佐子 田村
Yoshihiro Azumi
義弘 安積
Shigeru Kijiro
茂 木城
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライトレコードを正記憶制御装置から副記憶
制御装置へ転送する際のデータ転送処理オーバヘッドの
削減を図ることにある。 【解決手段】 本発明の情報処理システムでは、リモー
トバックアップによるデータ二重保持のために、中央処
理装置からのライト命令を正側記憶サブシステムの他
に、副側記憶サブシステムにも反映させるためのリモー
トコピー専用データ転送手段を有し、特に中央処理装置
から発行された命令がフォーマットライト命令の場合、
当該命令で更新されるべきデータのうち、ライト対象レ
コードのみをリモートデータ転送にて転送し、ライト対
象レコード以降トラックエンドまでのイレーズ用データ
はリモートデータ転送では転送せずにおくことで、リモ
ートデータ転送処理を短縮する手段(201,203)と、リモ
ートデータ転送の終了後に当該トラックのイレーズ対象
部分のイレーズ処理を行なう手段(301)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中央処理装置と、同
一データを保持する複数の記憶制御装置から構成される
情報処理システムに係り、特に複数の記憶制御装置が同
一のデータを保持するリモートコピー機能を有する情報
処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】中央処理装置と、周辺記憶装置およびそ
の制御装置とから構成される情報処理システムにおいて
は、その情報処理性能とともに記憶されたデータの保証
が非常に重要な課題である。このデータ保証に対する課
題を解決するため、従来よりデータを二重化する方式が
採用されている。ミラーリングと呼ばれるこの方式によ
って、二重化された一方のデータが障害にみまわれた場
合も、他方のデータからデータを回復させることが可能
である。
【0003】さらに、データ保証に関する別な技術とし
ては、D.A.Patterson,et,al."Introduction to Redunda
nt Arrays of Inexpensive Disks",spring COMPCON'89,
pp.112-117,Feb.1989で述べられているRAID技術が公知
である。これは、単位データを複数の記憶装置に分割し
て記憶、さらにパリティデータに代表されるデータ回復
用の冗長データを作成し、記憶することによってデータ
を記憶した記憶装置に障害が発生しても、冗長データと
他の記憶装置に分割記憶されたデータからデータ回復を
可能にすることにより、信頼性を高めた技術である。と
ころが、上記で述べたこれらのデータ保証技術は、一つ
の記憶制御装置内におけるデータ保証に係る技術であ
り、遠隔に配置された情報処理システムが機能してオン
ライン業務を行なうような情報システムにおける、事
故、天災等によるシステムダウン、データ消失などの問
題に対する解決策とはなっていない。
【0004】この問題を解決するための技術としては、
IBM社のPPRC(拡張リモートコピー)機能(IBM3990 Model
6 Enhancements)に代表される遠隔データ二重化技術が
挙げられる。この遠隔データ二重化(以下リモートコピ
ーと記述)技術においては、同一データを保持する正副
の記憶装置をそれぞれ正副の記憶制御装置配下に設け、
正副記憶制御装置間をケーブル接続し、中央処理装置か
らのライトコマンドに対し、当該コマンドを受け付けた
正側記憶制御装置が正側記憶装置にデータを書き込むと
ともに、副側記憶制御装置に対してデータ転送を指示す
ることで正副両方の記憶装置のデータの一致を保ったま
ま記憶する。このデータ転送に係る技術としては、Unit
ed States Patent Number5,155,845記載の技術がある。
本技術によれば、正副の記憶制御装置を接続し、中央装
置からのライトコマンドに対し、コマンドを受け付けた
正側記憶制御装置が副側の記憶制御装置に対してデータ
転送を行なうことで正副記憶装置へのライト処理を並行
に行なうことが可能である。
【0005】リモートコピーはデータの遠隔バックアッ
プを目的とすることから、正側から副側の記憶装置への
ライト処理による正側通常処理への影響を最小限に抑え
る技術が重要となってくる。リモートコピー機能によっ
て遠隔データ二重化を実現するシステムでは、災害等に
よる障害時のシステム切替えの観点から正副の記憶制御
装置間距離を大きくとられることが多く、また、装置間
インタフェースには光ファイバケーブルが使用されるの
が一般的である。このような環境設定におけるリモート
コピーシステムでは、装置間の距離が副側記憶装置への
ライト時間処理時間に大きく影響する。一般に、装置間
距離が大きくなればなるほど、ケーブルの転送レートは
劣化し、ケーブルディレイによるライト処理時間への影
響が大きくなる。さらに、記憶装置が大型計算機システ
ムで用いられているCKD(カウント、キー、データ)形
式のディスク装置である場合、個々のレコード毎にその
データ転送を指示するチャネルコマンドが連続して発行
される。このため、リード/ライト処理には対象レコー
ドを転送する時間とコマンドチェイニングに要する時間
とが含まれる。
【0006】この問題に着眼し、リモートコピーシステ
ムにおける正副記憶装置間のデータ転送処理の性能向上
を図る技術の例が特開平9−190292号公報に開示
されている。この技術は、正副記憶制御装置間のデータ
転送処理において、正副記憶制御装置間のコマンドチェ
イニング時間を考慮し、チャネル装置から受け付けたコ
マンドチェインをそのまま副側へ発行する場合と、ライ
トレコード分のデータあるいはライトレコードを含む複
数トラック分のデータをまとめて書き込む命令により1
回で転送する場合のデータ転送処理時間を比較し、処理
時間が最小となるように副側の記憶制御装置に発行する
ライトコマンドを選択することによりバックアップ処理
である副側の記憶装置へのライト処理時間を最小限にお
さえることを目的としている。さらに、データをまとめ
て転送する場合に、転送対象データを物理的なブロック
単位に分割して転送する方式についても言及している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術で記述
したリモートコピーシステムにおける正副記憶制御装置
間のライト処理性能向上を目的とした技術においては、
ライト処理に含まれるライトレコードデータそのものの
転送処理とコマンドチェイニング処理のうち、コマンド
チェイニング処理によって引き起こされるデータ転送オ
ーバヘッドを縮小させることを狙いとしていた。本発明
の目的は、コマンドチェイニング処理ではなくライトレ
コードのデータ転送処理オーバヘッドの削減を図ること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、中央処理装置と、前記中央処理装置に接
続されデータバッファを備えた第一の記憶制御装置と、
該第一の記憶制御装置と接続されデータバッファを備え
た第二の記憶制御装置と、該第一の記憶制御装置に接続
されるリード/ライト単位をレコードとする第一の記憶
装置と、該第二の記憶制御装置に接続されるリード/ラ
イト単位をレコードとする第二の記憶装置を備え、該第
一の記憶装置と第二の記憶装置は同一のデータを保持
し、前記第一の記憶制御装置が前記中央処理装置からの
ライト処理命令を受け付けデータバッファにライトレコ
ードを書き込み、前記第二の記憶制御装置に対しての該
ライトレコードを含むデータのライト処理命令をレコー
ド単位ではなくデータバッファの物理的な単位で転送す
る固定長データ転送命令を発行する機能を有する情報処
理システムにおいて、前記第一の記憶制御装置は、中央
処理装置からのレコードライトとライト対象レコード以
降トラック終端までのフォーマットを指示するフォーマ
ットライト命令を受け付けたとき、ライト対象レコード
を含む固定長データのみを第二の記憶制御装置に対して
転送する手段を有するようにしている。
【0009】また、前記第二の記憶制御装置は、前記第
一の記憶制御装置からの固定長データ転送されたデータ
が、中央処理装置から前記第一の記憶制御装置への前記
フォーマットライト命令によるライトデータであること
を該固定長データ転送の制御情報から識別する手段を有
し、識別の結果、前記フォーマットライト命令によるラ
イトデータである場合は、前記第一の記憶制御装置から
転送されたデータを含むトラックの少なくとも一部をフ
ォーマット処理する手段を有するようにしている。
【0010】また、前記第二の記憶制御装置は、前記第
一の記憶制御装置からの固定長データ転送されたデータ
を含むトラックが既にフォーマット処理されているか否
かの情報を保持する手段を有し、前記第一の記憶制御装
置から転送されたデータがフォーマットライト命令によ
るライトデータであった場合は、前記保持された情報に
基づきフォーマット処理の要否の判定を行なう手段を有
するようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて説明する。図1に本発明の一実施例のリモートコピ
ー情報処理システムを示す。本図を用いて本発明を用い
た遠隔データ二重化(以下、リモートコピーと記す)シス
テムの構成および処理の流れについて説明する。まず最
初に本実施例のリモートコピー情報処理システムの構成
を説明する。本実施例のリモートコピーシステムは中央
処理装置1、正側記憶サブシステム2、副側記憶サブシ
ステム3から構成される。正側記憶サブシステム2は、
正側記憶制御装置20と正側記憶装置21から構成さ
れ、副側記憶サブシステム3は、副側記憶制御装置30
と副側記憶装置31とから構成される。正側記憶制御装
置20は中央処理装置1とデータ転送パス40により接
続される。また、正側記憶制御装置20と副側記憶制御
装置30はデータ転送パス41により接続される。
【0012】チャネル制御部200は中央処理装置1と
記憶制御装置20のインタフェース機能を持ち、中央処
理装置1が発行する記憶装置21内のデータに対するリ
ード/ライト要求を受け付ける。コマンド制御部202
はチャネル制御部200が受け付けたリード/ライト要
求を実行する機能を持つ。ドライブ制御部206は記憶
制御装置20と記憶装置21のインタフェース機能を持
ち、記憶制御装置20と記憶装置21とのデータ転送処
理を制御する。リモートI/O制御部203は正側記憶
サブシステム2が保持するデータを副側記憶サブシステ
ム3にリモートバックアップするための制御を行なう。
リモートデータ転送制御部201は、リモートバックア
ップのため、副側記憶装置31内のデータに対するリー
ド/ライト要求を、副側記憶制御装置30に対して発行
する機能をもつ。制御メモリ204は記憶制御装置20
の制御情報の格納用メモリである。キャッシュメモリ2
05は記憶制御装置20と記憶装置21とのデータ転送
時に一時的にデータを格納するバッファメモリである。
また、リモートコンソール207は遠隔制御および保守
用のコンソールである。
【0013】副側制御装置30内のチャネル制御部30
0は正側記憶制御装置20と副側記憶制御装置30との
インタフェース機能を持ち、記憶制御装置20のリモー
トデータ転送制御部201から副側記憶装置31内のデ
ータに対して発行されたリード/ライト要求を受け付け
る。コマンド制御部301はチャネル制御部300が受
け付けたリード/ライト要求を実行する機能を持つ。ド
ライブ制御部304は記憶制御装置30と記憶装置31
とのインタフェース機能を持ち、記憶制御装置30と記
憶装置31とのデータ転送を制御する。制御メモリ30
2は記憶制御装置30の制御情報を格納するメモリであ
る。キャッシュメモリ303は記憶制御装置30と記憶
装置31とのデータ転送時に一時的にデータを格納する
ためのバッファメモリである。
【0014】次に本実施例のリモートコピー情報処理シ
ステムにおける正側記憶サブシステム2および副側記憶
サブシステム3のデータ二重保持について説明する。本
実施例のリモートコピー情報処理システムでデータを二
重保持するには、まず、正側記憶サブシステム2内の論
理ボリュームおよび物理ボリュームを、副側記憶サブシ
ステム3内のどの論理ボリュームおよび物理ボリューム
に対応付け、各々のデータを二重化するかを定義する。
この対応付けによって定義され、データ二重化がなされ
たボリュームはペア状態であるという。二重化するボリ
ュームの定義はリモートコンソール207から記憶制御
装置20に対して入力され、記憶制御装置20内の制御
メモリ204に格納され、リモートI/O制御部203
により状態管理および制御される。
【0015】リモートコンソール207から入力された
二重化対象ボリュームは、リモートI/O制御部203
によってまず初期二重化が行われる。このペアボリュー
ム形成のための初期二重化処理を形成コピーという。こ
の形成コピー処理は、リモートI/O制御部203によ
って行われ、まず記憶装置21内の二重化対象ボリュー
ム内のデータをリードし、ここでリードしたデータを副
側記憶制御装置30に対してライトする要求を、リモー
トデータ転送制御部201を介して発行する処理を、二
重化対象ボリューム全てのデータのコピーが終了するま
で繰り返すことで実現する。この処理により二重化され
たボリューム内データに対しては、中央処理装置1から
の記憶装置21内データに対するライト要求に応じて常
にデータを一致させる制御が必要となる。
【0016】次に、正側記憶サブシステム2と副側記憶
サブシステム3でデータが二重化された状態における、
中央処理装置1から記憶装置21内のデータに対するラ
イト要求があった場合のデータの流れ、データ二重化処
理のシーケンスについて説明する。中央処理装置1から
発行されたライト要求はチャネル制御部200によって
受け付けられ、ライトレコードはコマンド制御部202
によってキャッシュメモリ205に格納される。キャッ
シュメモリ205に格納されたライトレコードは、中央
処理装置1から発行されたライト要求とは非同期に、ド
ライブ制御部206によって記憶装置21に書き込まれ
る。記憶装置へのライト処理をこのように上位装置から
の命令と非同期に行なう制御をライトアフタ制御とい
う。
【0017】一方、リモートI/O制御部203は、リ
モートI/Oにてデータ二重化を行なうため、リモート
データ転送制御部201を介して記憶制御装置30に対
し、記憶装置21内のライト対象データに二重化対応す
る記憶装置31内データに対するライト要求を発行し、
キャッシュメモリ205に格納された中央処理装置1か
らのライトレコードを転送する。副側記憶サブシステム
3の記憶制御装置30のチャネル制御部300は正側記
憶制御装置20のリモートデータ転送制御部201より
発行されたライト要求を受け付ける。チャネル制御部3
00によって受け付けられたこのライト要求はコマンド
制御部301により実行される。このライト処理は正側
記憶制御装置20でもなされたのと同様にライトアフタ
制御による処理の流れで行われる。副側チャネル制御部
300は、コマンド制御部301によってライト対象デ
ータがキャッシュメモリ303に書き込まれた段階でデ
ータ二重化(リモートI/O)完了の報告を正側記憶制御
装置20に対して行なう。この二重化完了報告を受け付
けた時点で、正側記憶制御装置20は中央処理装置1に
対して、ライト要求の終了報告を行なう。
【0018】リモートコピーによりデータを遠隔二重化
保持しているシステムと、リモートコピーによるデータ
の遠隔二重化を行なっていないシステムとにおける、上
記のライト要求に対する処理シーケンスのタイムチャー
トを図2に示す。図2に示したように、リモートコピー
によるデータ二重化を行なっていないシステムのタイム
チャート50で示されるように、中央処理装置500か
ら記憶装置501に対するライト要求に対する終了報告
は、記憶制御装置内のキャッシュメモリへのライトデー
タ転送5010が完了した時点でなされる。一方、リモ
ートコピーによるデータ二重化システムの場合は、タイ
ムチャート51に示されるように、正側記憶制御装置5
11から副側制御装置512へのデータ二重化処理に要
する時間(データ転送時間)5120がそのまま中央処理
装置510へのライト終了報告の遅延時間となる。この
ようにリモートコピーによるデータ二重化を行なった場
合、二重化を行なわないケースに比べ、ライト要求に対
するレスポンスタイムの遅延、またそれによって引き起
こされるシステムのスループット低減の問題が生じる。
このようなリモートコピーにおけるデータ二重化処理オ
ーバヘッドに着目しながら、引き続き、中央処理装置か
らのライト要求に対する処理を詳細に説明する。
【0019】図3に示したように、中央処理装置から発
行されたライト要求60がレコード1、レコード2、レ
コード3の連続した3個のレコードをライトするコマン
ドチェイン(DEFINE EXTENT / LOCATE RECORD / WRITE(R
1) / WRITE(R2) / WRITE(R3))であった場合、図3の処
理シーケンス61に示すように、中央処理装置610と
記憶制御装置611とのデータ転送は、DEFINE EXTEN
T、LOCATE RECORDでそれぞれコマンドとパラメータのや
り取り、WRITE(Rn:n=1,2,3)ではそれぞれコマンドおよ
びデータのやり取りがなされる。このようにコマンドチ
ェイン処理のたびに制御情報のやり取りがなされる処理
シーケンスで正側記憶制御装置から副側記憶制御装置へ
のリモートI/Oによるリモートデータ転送がなされた
場合、中央処理装置から正側記憶制御装置にデータが転
送された時間と同等な時間がかかるばかりでなく、正副
記憶制御装置間を接続するデータ転送パスの長さに応じ
たディレイもライト処理のオーバヘッドの増大要因とな
り、中央処理装置の通常処理性能に与える影響が大きく
なる。このリモートコピーに要するオーバヘッドを軽減
するために本実施例のリモートコピー情報処理システム
では、正側記憶制御装置から副側記憶制御装置へのリモ
ートデータ転送処理を、中央処理装置から正側記憶制御
装置へのデータ転送シーケンスとは異なるプロトコルで
実施する。
【0020】この正側記憶制御装置から副側記憶制御装
置へのリモートコピー専用データ転送の概略を図4に提
示する。本図で表すリモートコピー専用データ転送シー
ケンス71においては、図3で示したライト命令と同じ
データの転送を行なう。ただし、命令形式は中央処理装
置から正側記憶制御装置へ発行される命令形式とは異な
る命令形式を用いる。本実施例のリモートコピー情報処
理システムでは、この命令形式をリモートコピー専用命
令形式とする。本図においては、例としてリモートコピ
ー専用命令形式によるリモートコピー専用コマンド70
を提示する。例えば、中央処理装置が発行するライト要
求がコマンドチェイン(DEFINE EXTENT / LOCATE RECORD
/ WRITE(R1) / WRITE(R2) / WRITE(R3))であった場
合、当該コマンドチェインと同等な動作をするリモート
コピー専用コマンドは、図内にもあるように、専用コマ
ンド、パラメータ、データ(R1+R2+R3)とから構成され
る。上記コマンドチェインと同等な動作は、リモートコ
ピー専用コマンドによれば、図4の転送シーケンス71
に示すようにリモートコピー専用ライトコマンドのやり
取り、パラメータのやり取り、データ転送、終了確認情
報やり取りというシーケンスで実現する。データ転送は
データ転送をレコード単位の論理的なデータのかたまり
ではなく、物理的に固定長のデータに区切って転送す
る。論理レコード毎に転送を行なうためのコマンドその
他制御情報のやり取りの回数が減少するため、コマンド
チェイニングのたびにコマンドその他制御情報の送受信
をおこなう命令形式によるデータ転送よりもデータ転送
時間の短縮を果たすことができる。
【0021】以下に、リモートコピー専用命令形式によ
るフォーマットライト処理について説明する。フォーマ
ットライト処理については従来技術に関する記述でも触
れたが、図5に示すとおり、トラック内のライト対象レ
コード811をライトする処理および、当該ライトレコー
ド以降のレコードをトラック終端までイレーズする処理
からなる。つまり、当該トラック内に対するデータ更新
範囲はライトレコード位置からトラック終端までの範囲
になる。この処理を指示するフォーマットライト命令が
中央処理装置から発行された場合、リモートコピー専用
命令により、正側記憶制御装置から副側記憶制御装置へ
転送されるデータは、本来は、図6に示すようにライト
対象レコード更新データ93とトラック終端までのイレ
ーズ用データ(ここでは0データ)94となるはずであ
る。本実施例の情報処理システムでは、リモートコピー
におけるこのデータ長を短縮させることによりリモート
データ転送に要する時間の短縮、通常処理の性能への影
響の軽減を狙う。
【0022】図1において、リモートI/O制御部20
3は、中央処理装置1から発行された命令がフォーマッ
トライト命令であった場合、コマンド制御部202によ
る正側記憶制御装置20の内キャッシュメモリ205へ
のライト処理が終了したのち、リモートコピー専用フォ
ーマットライト命令をリモートデータ転送制御部201
を介し副側記憶制御装置30に対して発行する。この命
令の処理シーケンスは前述の場合と同様に、リモート
コピー専用フォーマットライトコマンド送受信、パラ
メータ送受信、データ転送、終了確認情報送受信か
ら成る。ここで転送するデータは図6のライト対象レコ
ード更新データ93のみであり、トラック終端までのイ
レーズ用データ(ここでは0データ)94は転送対象とし
ない。ただし、ライト対象データ93は、論理的なレコ
ード単位ではなく、物理的な転送ブロック単位で転送さ
れるため、ブロック境界においては、イレーズ用データ
94の一部を転送する場合もある。すなわち、ライト対
象データによりブロックが満たされない場合には、ブロ
ックのデータで満たされていない部分をイレーズ用デー
タ(0データ)で埋める。このリモートコピー専用フォ
ーマットライト命令が完了した時点で、正側記憶制御装
置20から中央処理装置1へフォーマットライト命令完
了報告がなされる。このリモートコピー専用フォーマッ
トライト処理によりリモートデータ転送が短縮された時
間は、トラック終端までのイレーズ用データ94を副側
記憶制御装置へ転送するのに要する時間とほぼ同等とな
る。
【0023】最後にこの方式により省略されたトラック
終端までのイレーズ処理について、図1を用いて説明す
る。副側記憶制御装置30のチャネル制御部300は、
正側記憶制御装置20から受け付けた命令がリモートコ
ピー専用フォーマットライト命令であった場合、正側記
憶制御装置20から転送されたデータをキャッシュメモ
リ303に書き込み、正側記憶制御装置20へリモート
データ転送に対する終了報告を行なった後で、コマンド
制御部301により、キャッシュメモリ303上で転送
されたデータを含むトラックに対してフォーマット処理
をする。すなわち、転送されたデータを含むブロック以
降をトラックエンドまでイレーズ処理を行なう。また、
別な方法としては、副側キャッシュメモリ303に正側
記憶制御装置20から転送されたデータを書き込み、副
側制御メモリ302内のキャッシュメモリ管理情報の当
該トラック情報にイレーズ未済みであることを示す情報
を書き込んで処理を終了させる。次にこのキャッシュメ
モリ303上の当該トラックデータに対してアクセスを
行なう制御は、I/Oを実行する前にコマンド制御部3
01によりイレーズを実行する。さらに別な方法として
は、副側記憶制御装置30内に非同期にキャッシュメモ
リ上のイレーズ未済トラックをサーチする制御部を設
け、当該イレーズ処理を実行させてもよい。このような
実現方法の組み合わせにより、リモートコピー専用フォ
ーマットライト命令でイレーズ処理を省いたことによ
り、本来イレーズされてあるべきデータにアクセスして
しまう事態を避けることができる。
【0024】
【発明の効果】フォーマットライト命令に対する正副の
記憶制御装置間のライトデータ転送処理時間を短縮する
ことができ、リモートコピーシステムにおけるバックア
ップ処理に起因する通常処理の性能劣化を軽減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の情報処理システムの構成を示
す図である。
【図2】リモートコピーシステムにおけるライト処理の
タイムチャートを示す図である。
【図3】ライトコマンド処理シーケンスを示す図であ
る。
【図4】リモートコピー専用データ転送を説明するため
の図である。
【図5】フォーマットライト処理を説明するための図で
ある。
【図6】フォーマットライト処理リモートデータ転送対
象データを示す図である。
【符号の説明】
1 中央処理装置 2 正側記憶サブシステム 20 正側記憶制御装置 21 正側記憶装置 200 チャネル制御部 201 リモートデータ転送制御部 202 コマンド制御部 203 リモートI/O制御部 204 制御メモリ 205 キャッシュメモリ 206 ドライブ制御部 207 リモートコンソール 3 正側記憶サブシステム 30 副側記憶制御装置 31 副側記憶装置 300 チャネル制御部 301 コマンド制御部 302 制御メモリ 303 キャッシュメモリ 304 ドライブ制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央処理装置と、前記中央処理装置に接
    続されデータバッファを備えた第一の記憶制御装置と、
    該第一の記憶制御装置と接続されデータバッファを備え
    た第二の記憶制御装置と、該第一の記憶制御装置に接続
    されるリード/ライト単位をレコードとする第一の記憶
    装置と、該第二の記憶制御装置に接続されるリード/ラ
    イト単位をレコードとする第二の記憶装置を備え、該第
    一の記憶装置と第二の記憶装置は同一のデータを保持
    し、前記第一の記憶制御装置が前記中央処理装置からの
    ライト処理命令を受け付けデータバッファにライトレコ
    ードを書き込み、前記第二の記憶制御装置に対しての該
    ライトレコードを含むデータのライト処理命令をレコー
    ド単位ではなくデータバッファの物理的な単位で転送す
    る固定長データ転送命令を発行する機能を有する情報処
    理システムにおいて、 前記第一の記憶制御装置は、中央処理装置からのレコー
    ドライトとライト対象レコード以降トラック終端までの
    フォーマットを指示するフォーマットライト命令を受け
    付けたとき、ライト対象レコードを含む固定長データの
    みを第二の記憶制御装置に対して転送する手段を有する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報処理システムにおい
    て、 前記第二の記憶制御装置は、前記第一の記憶制御装置か
    らの固定長データ転送されたデータが、中央処理装置か
    ら前記第一の記憶制御装置への前記フォーマットライト
    命令によるライトデータであることを該固定長データ転
    送の制御情報から識別する手段を有し、識別の結果、前
    記フォーマットライト命令によるライトデータである場
    合は、前記第一の記憶制御装置から転送されたデータを
    含むトラックの少なくとも一部をフォーマット処理する
    手段を有することを特徴とする情報処理システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の情報処理システムにおい
    て、 前記第二の記憶制御装置は、前記第一の記憶制御装置か
    らの固定長データ転送されたデータを含むトラックが既
    にフォーマット処理されているか否かの情報を保持する
    手段を有し、前記第一の記憶制御装置から転送されたデ
    ータがフォーマットライト命令によるライトデータであ
    った場合は、前記保持された情報に基づきフォーマット
    処理の要否の判定を行なう手段を有することを特徴とす
    る情報処理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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