JPH11242059A - ピークホールド回路 - Google Patents

ピークホールド回路

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JPH11242059A
JPH11242059A JP4482798A JP4482798A JPH11242059A JP H11242059 A JPH11242059 A JP H11242059A JP 4482798 A JP4482798 A JP 4482798A JP 4482798 A JP4482798 A JP 4482798A JP H11242059 A JPH11242059 A JP H11242059A
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Kenzo Hashikawa
健三 橋川
Kazuhiro Komatsu
和弘 小松
Masahito Taki
雅人 滝
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Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速でピークホールド電圧のリセットが可能な
ピークホールド回路を実現する。 【解決手段】 入力信号の正側のピークホールド回路に
おけるピーク電圧保持素子の出力電圧を、入力信号の負
側のピークホールド回路を用いてリセットし、正側のピ
ークホールド回路の初期化を行う。また、入力信号の負
側のピークホールド回路におけるピーク電圧保持素子の
出力電圧を、入力信号の正側のピークホールド回路を用
いてリセットし、負側のピークホールド回路の初期化を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力信号のピーク
電圧を保持して出力するピークホールド回路に関し、特
に保持したピーク電圧のリセット処理が適切に行われる
ピークホールド回路に関する。
【0002】
【従来の技術】センサを用いた制御系や、オーディオ等
における信号レベル表示のために、信号のピークを保持
して出力するピークホールド回路がよく用いられてい
る。図8は、比較器CMP1を用いたこの種ピークホー
ルド回路の一例を示し、また図9はピークホールド回路
の動作状態を示す波形図である。PチャンネルMOSF
ETであるMOS1のドレインには電源Vccが接続さ
れ、ソースにはコンデンサC1の一端が接続され、コン
デンサC1の他端は接地され、またゲートには比較器C
MP1の出力が接続されており、MOS1は比較器CM
P1の出力が高電圧(H信号)出力の時には遮断状態
(ドレイン−ソース間)に、低電圧(L信号)出力の時
には導通状態になる。比較器CMP1の非反転入力端子
はMOS1とコンデンサC1間に接続され、また反転入
力端子にはピークホールドすべき入力信号Vinが入力
されるようになっている。従って、入力信号Vinとコ
ンデンサC1の電圧が比較器CMP1により比較され、
コンデンサC1電圧が入力信号Vinより低い場合に
は、MOS1が導通状態となってコンデンサC1が充電
される。また、コンデンサC1電圧が入力信号Vinよ
り高い場合には、MOS1が非導通状態となってコンデ
ンサC1は充電されない。このため、コンデンサC1の
電圧は入力信号Vinのピーク電圧で保持されることに
なる。
【0003】また、コンデンサC1と並列に、Nチャン
ネルMOSFETであるMOS2が接続され、MOS2
のゲートにはリセット信号Vrst(H信号)が入力さ
れるようになっている。従って、リセット信号Vrst
が入力されると、MOS2が導通状態となってコンデン
サC1の電荷は、MOS2を通って放電され、コンデン
サC1の電圧は0(接地状態)となり、ピークホールド
回路はリセットされる。 しかし、ピークホールド回路
のリセット時の電圧は、0(接地)状態ではなく、ある
基準電圧(バイアス電圧)とすることが一般的である。
そして、この場合入力信号のDC成分は不要であり、通
常コンデンサを用いてDCカットを行う。図10は、ピ
ークホールド回路のリセット時の電圧を、基準電圧(バ
イアス電圧:Bias)とする場合の回路の一例であ
る。尚、図8の回路と同一機能を有する構成部品には同
じ符号を付してその説明を省略する。
【0004】比較器CMP2の非反転入力端子は基準と
なるバイアス電圧(Bias)に接続され、また反転入
力端子は出力と接続されている。従って、比較器CMP
2の出力はバイアス電圧Biasとなる。比較器CMP
2の出力は抵抗rlを介して比較器CMP1の非反転入
力端子に接続され、コンデンサC2によりDCカットさ
れたセンサからの入力信号Vsにバイアス電圧Bias
を印加するようになっている。また、比較器CMP2の
出力はMOS2のソースにも接続されている。
【0005】このため、通常時、コンデンサC1の電圧
は入力信号Vsにバイアス電圧Biasを加えた入力信
号Vinのピーク電圧が保持されることになり、その電
圧がピークホールド回路出力となる。また、リセット時
には、コンデンサC1はその電圧がバイアス電圧Bia
sとなるまで放電されるので、リセット時のピークホー
ルド回路出力は、バイアス電圧Biasとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10に示し
たピークホールド回路によれば、リセット時のコンデン
サC1の放電電流Irstは、オペアンプAMP1の能
力により制限されるが、特にMOSを用いた回路ではそ
の電流を十分に大きくできない。このためリセット回路
の時定数を小さくできず、リセット完了までに時間がか
かるという問題がある。また、通常動作時のピークホー
ルド回路出力には比較器CMP1とオペアンプAMP1
の両方の影響を受けるバイアス電圧Biasが加わって
いるが、リセット時のピークホールド回路出力にはオペ
アンプAMP1だけの影響を受けるバイアス電圧Bia
sが加わっている。このため、ピークホールド回路出力
のオフセット量に差が生じる問題がある。
【0007】本発明は上記問題を解決し、リセットを高
速で行え、またオフセット量の変動が少ないピークホー
ルド回路を実現することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記課題を
解決するため、本発明に係るピークホールド回路(1)
は、印加された電圧を保持する電圧保持素子と、該電圧
保持素子の充電状態を制御する充電スイッチ素子と、入
力信号にバイアス電圧を加えるバイアス回路と、前記電
圧保持素子の電圧と前記バイアス電圧が加えられた入力
信号とを比較し、前記電圧保持素子の電圧が低い場合に
該電圧保持素子が充電状態となるように前記充電スイッ
チ素子を制御する比較回路とを含んで構成され、前記電
圧保持素子の保持電圧を出力とするピークホールド回路
において、前記電圧保持素子の放電状態を制御する放電
スイッチ素子と、リセット信号が入力された時に、前記
比較回路が、前記電圧保持素子が非充電状態となるよう
に前記充電スイッチ素子を制御すると共に、前記電圧保
持素子の電圧と前記バイアス電圧とを比較し、前記電圧
保持素子の電圧が高い場合に該電圧保持素子が放電状態
となるように前記放電スイッチ素子を制御するように、
前記比較回路の入出力状態を切り換える切換回路とを備
えていることを特徴としている。
【0009】上記ピークホールド回路(1)によれば、
リセット時には放電素子を介して電圧保持素子がバイア
ス電圧まで確実に放電されるので、その放電先は接地
等、比較的自由に設定できるので、放電を高速で行うこ
とが可能となり、リセットの高速化を図ることができ
る。また、通常時とリセット時でバイアス電圧Bias
に影響を与える比較回路に違いがないので、オフセット
量の変動を防止できる。
【0010】また本発明に係るピークホールド回路
(2)は、上記ピークホールド回路(1)において、前
記電圧保持素子の充電状態を停止した後、該電圧保持素
子が放電状態となるように、前記充電スイッチ素子と前
記放電スイッチ素子との動作タイミングを設定する動作
タイミング設定手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0011】上記ピークホールド回路(2)によれば、
電源から(接地へ)前記充電スイッチ素子と前記放電ス
イッチ素子とを通って、ほぼ抵抗なしに流れる貫通電流
の発生を予防できる。
【0012】また本発明に係るピークホールド回路
(3)は、上記ピークホールド回路(1)または(2)
において、前記充電スイッチ素子と前記放電スイッチ素
子とを介して前記電圧保持素子への充放電がなされない
状態の時に、前記比較回路の入力状態を切り換える切換
タイミング設定手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0013】上記ピークホールド回路(3)によれば、
前記比較回路の入力状態切換は、ピークホールド回路の
出力に影響が無いとき、つまり前記電圧保持素子への充
放電がなされない時に行われるので、前記比較回路の入
力切換時に発生する切換ノイズのピークホールド回路出
力への悪影響を防止できる。
【0014】また本発明に係るピークホールド回路
(4)は、上記ピークホールド回路(1)において、前
記リセット信号が所定時間以上継続した場合、前記比較
回路が、前記電圧保持素子が非放電状態となるように前
記放電スイッチ素子を制御すると共に、前記電圧保持素
子の電圧と前記バイアス電圧とを比較し、前記電圧保持
素子の電圧が低い場合に該電圧保持素子が充電状態とな
るように前記充電スイッチ素子を制御するように、前記
比較回路の入出力状態を切り換える基準保持回路を備え
ていることを特徴としている。
【0015】上記ピークホールド回路(4)によれば、
前記電圧保持素子の電圧がバイアス電圧になった後は、
単に前記電圧保持素子がオープン状態となるのではな
く、該電圧保持素子の電圧がバイアス電圧となるような
制御が加えられるので、漏れ(リーク)電流による前記
電圧保持素子の電圧低下を防止できる。
【0016】また本発明に係るピークホールド回路
(5)は、上記ピークホールド回路(1)において、電
源投入後、前記電圧保持素子の電圧をピーク信号として
読み取る前に、前記リセット信号を出力する初期化手段
を備えていることを特徴としている。
【0017】上記ピークホールド回路(5)によれば、
前記電圧保持素子の電圧がバイアス電圧未満であって
も、一旦充電されて電圧が上昇した後改めてリセットが
行われるので、リセット時には前記電圧保持素子の電圧
が確実にバイアス電圧となる。
【0018】また本発明に係るピークホールド回路
(6)は、印加された電圧を保持する電圧保持素子と、
該電圧保持素子の放電状態を制御する放電スイッチ素子
と、入力信号にバイアス電圧を加えるバイアス回路と、
前記電圧保持素子の電圧と前記バイアス電圧が加えられ
た入力信号とを比較し、前記電圧保持素子の電圧が高い
場合に該電圧保持素子が放電状態となるように前記放電
スイッチ素子を制御する比較回路とを含んで構成され、
前記電圧保持素子の保持電圧を出力とするピークホール
ド回路において、前記電圧保持素子の充電状態を制御す
る充電スイッチ素子と、リセット信号が入力された時
に、前記比較回路が、前記電圧保持素子が非放電状態と
なるように前記放電スイッチ素子を制御すると共に、前
記電圧保持素子の電圧と前記バイアス電圧とを比較し、
前記電圧保持素子の電圧が低い場合に該電圧保持素子が
充電状態となるように前記充電スイッチ素子を制御する
ように、前記比較回路の入出力状態を切り換える切換回
路とを備えていることを特徴としている。
【0019】上記ピークホールド回路(6)によれば、
リセット時には前記充電スイッチ素子を介して前記電圧
保持素子がバイアス電圧まで充電されるので、その充電
先は電源等、比較的自由に設定できるので、充電を高速
で行うことが可能となり、リセットの高速化を図ること
ができる。また、通常時とリセット時でバイアス電圧に
影響を与える比較回路に違いがないので、オフセット量
の変動を防止できる。
【0020】また本発明に係るピークホールド回路
(7)は、上記ピークホールド回路(6)において、前
記電圧保持素子の放電状態を停止した後、該電圧保持素
子が充電状態となるように、前記充電スイッチ素子と前
記放電スイッチ素子との動作タイミングを設定する動作
タイミング設定手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0021】上記ピークホールド回路(7)によれば、
電源から(接地へ)前記充電スイッチ素子と前記放電ス
イッチ素子とを通って、ほぼ抵抗なしに流れる貫通電流
の発生を予防できる。
【0022】また本発明に係るピークホールド回路
(8)は、上記ピークホールド回路(6)または(7)
において、前記充電スイッチ素子と前記放電スイッチ素
子とを介して前記電圧保持素子への充放電がなされない
状態の時に、前記比較回路の入力状態を切り換える切換
タイミング設定手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0023】上記ピークホールド回路(8)によれば、
前記比較回路の入力状態の切換は、ピークホールド回路
の出力に影響が無いとき、つまり前記電圧保持素子への
充放電がなされない時に行われるので、前記比較回路の
入力切換時に発生する切換ノイズのピークホールド回路
出力への悪影響を防止できる。
【0024】また本発明に係るピークホールド回路
(9)は、上記ピークホールド回路(6)において、電
源投入後、前記電圧保持素子の電圧をピーク信号として
読み取る前に、前記リセット信号を出力する初期化手段
を備えていることを特徴としている。
【0025】上記ピークホールド回路(9)によれば、
前記電圧保持素子の電圧がバイアス電圧を越えていて
も、一旦放電されて電圧が下降した後改めてリセットが
行われるので、リセット時には前記電圧保持素子の電圧
が確実にバイアス電圧となる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。図1は本発明の実施の形態に係るピークホー
ルド回路を示す回路構成図である。
【0027】PチャンネルMOSFETのMOS1のソ
ースには電源Vccが接続され、ドレインにはコンデン
サC1が接続され、またゲートにはスイッチSW2のコ
モン端子Cが接続されている。また、NチャンネルMO
SFETのMOS2のドレインにはMOS1のドレイン
が接続され、MOS2のソースは接地され、またゲート
にはスイッチSW3のコモン端子Cが接続されている。
そしてMOS1はそのゲート入力電圧が高電圧(H信
号)の時には遮断状態(ドレイン−ソース間)に、低電
圧(L信号)の時には導通状態になる。またMOS2は
そのゲート入力電圧がH信号の時には導通状態に、L信
号の時には遮断状態になる。つまり、MOS1のゲート
入力電圧がL信号の時、コンデンサC1は電源Vccと
接続され充電状態となり、またMOS2のゲート入力電
圧がH信号の時、コンデンサC1は接地され放電状態と
なる。そして、このコンデンサC1の電圧が入力信号V
inのピーク信号として出力される。
【0028】スイッチSW2の端子Hは電源電圧に接続
され、また端子Lは比較器CMP1の出力に接続され、
これら端子H,Lは接点の位置に応じてコモン端子Cと
選択的に接続されるようになっている。また、スイッチ
SW3の端子Hは比較器CMP1の出力に接続され、ま
た端子Lは接地され、これら端子H,Lは接点の位置に
応じてコモン端子Cと選択的に接続されるようになって
いる。そして、比較器CMP1の非反転入力端子はMO
S1とMOS2とコンデンサC1間に接続され、また反
転入力端子はスイッチSW1のコモン端子Cに接続され
ている。スイッチSW1の端子Hは比較器CMP2の出
力に接続され、また端子LはDCカット用のコンデンサ
C2を介してセンサに接続され、さらに抵抗r1を介し
て比較器CMP2の出力に接続されている。これらスイ
ッチSW1の端子H,Lは接点の位置に応じてコモン端
子Cと選択的に接続されるようになっている。
【0029】比較器CMP2の非反転入力端子は基準と
なるバイアス電圧(電圧Bias)に接続され、また反
転入力端子は出力と接続されている。従って、比較器C
MP2の出力はバイアス電圧Biasとなる。そして、
比較器CMP2の出力は抵抗r1を介してスイッチSW
1のL端子に接続され、コンデンサC2によりDCカッ
トされたセンサからの入力信号Vsにバイアス電圧Bi
asを印加する。
【0030】マイクロコンピュータ(マイコン)1は、
ピークホールド回路の出力するピーク電圧出力Vout
のA/D変換値を取り込んで、このピーク電圧Vout
を用いて適用される電子機器特有の処理を行う。また必
要に応じてピークホールド回路のリセット信号を出力す
る。タイミング制御回路2はクロックパルス発生回路3
からのクロック信号に基づき、マイコン1からのリセッ
ト信号のタイミングを調整して各スイッチSW1,2,
3に切換信号を出力する。そして、各スイッチSW1,
2,3はリセット時のタイミング制御回路2からの切換
信号によりコモン端子Cと端子Hが接続状態となるよう
に構成されており、トランジスタ、FET等のスイッチ
ングトランジスタにより構成されている。尚、クロック
パルス発生回路3によりマイコン1動作用のクロックパ
ルス発生回路を兼用することも可能であり、またマイコ
ン1の処理によりタイミング制御回路2と同じ処理を実
現することも可能である。
【0031】図2は通常時、つまり非リセット状態での
図1におけるピークホールド回路の等価回路を示す回路
図である。非リセット状態では、比較器CMP1の反転
入力端子には、コンデンサC2によりDCカットされた
センサからのセンサ信号Vsにバイアス電圧Biasが
印加された電圧がピークホールドすべき入力信号Vin
として入力される。そして、入力信号Vinとコンデン
サC1の電圧が比較器CMP1により比較され、コンデ
ンサC1の電圧が入力信号Vinより低い場合には、M
OS1が導通状態となってコンデンサC1が充電され
る。また、コンデンサC1電圧が入力信号Vinより高
い場合には、MOS1が非導通状態となってコンデンサ
C1は充電されない。このため、コンデンサC1の電圧
は入力信号Vinのピーク電圧が保持されることにな
る。
【0032】図3はリセット時、つまりリセット状態で
の図1におけるピークホールド回路の等価回路を示す回
路図である。リセット状態では、比較器CMP1の反転
入力端子には、比較器CMP2の出力であるバイアス電
圧Biasが入力される。そして、このバイアス電圧B
iasとコンデンサC1の電圧が比較器CMP1により
比較され、コンデンサC1の電圧がバイアス電圧Bia
sより高い場合には、MOS2が導通状態となってコン
デンサC1が放電される。また、コンデンサC1電圧が
バイアス電圧Biasより低い場合には、MOS2が非
導通状態となってコンデンサC1は放電されない。この
ため、コンデンサC1の電圧はバイアス電圧Biasに
保持されることになる。
【0033】従って、コンデンサC1の放電時にはMO
S2を介して接地に直接放電が行われるので、放電電流
を大きくすることができ、放電時定数を小さく、つまり
ピークホールド回路のリセット速度を高速化できる。ま
た、バイアス電圧Biasのオフセット電圧は通常時
も、リセット時も比較器CMP1とオペアンプAMP1
の両方の影響を受けたオフセット電圧となり、オフセッ
ト電圧を相殺する処理等を比較的容易に行えることとな
る。
【0034】次にタイミング制御回路2の動作について
説明する。図4はリセット信号Vrstと各スイッチS
W1,2,3の切換状態(タイミング制御回路2の切換
制御信号出力状態)を示すタイミングチャートである。
時刻t1でリセット信号Vrstが出力されると(H信
号)、先ずスイッチSW2がH状態(端子Hとコモン端
子が接続)となり、MOS1は遮断状態となってコンデ
ンサC1はオープン状態となる。次に時刻t2でスイッ
チSW1がH状態となり、比較器CMP1の反転入力端
子はバイアス電圧Bias入力状態となる。そして、時
刻t3でスイッチSW3がH状態となり、MOS2はコ
ンデンサC1の電圧がバイアス電圧Biasとなるまで
導通状態となり、コンデンサC1は放電される。
【0035】また、時刻t4でリセット信号Vrstが
解除されると(L信号)、先ずスイッチSW3がL状態
(端子Lとコモン端子が接続)となり、MOS2は遮断
状態となってコンデンサC1はオープン状態となる。次
に時刻t5でスイッチSW1がL状態となり、比較器C
MP1の反転入力端子はDCカットされたセンサ信号V
sにバイアス電圧Biasが印加された入力信号Vin
の入力状態となる。そして、時刻t6でスイッチSW2
がL状態となり、MOS1はコンデンサC1の電圧が入
力信号Vin電圧となるまで導通状態となり、コンデン
サC1はピーク電圧に充電される。このような動作とな
るようにタイミング制御回路2の論理回路が設定されて
いる。
【0036】このような動作により、リセットと非リセ
ット状態の切り換わり時において、比較器CMP1の入
力を切り換える時には、コンデンサC1は外部からの信
号の影響を受けないオープン状態となっているので、切
換ノイズの影響がコンデンサC1に及ばず、出力される
ピーク値への悪影響を防ぐことができる。
【0037】次にタイミング制御回路2の別の動作の例
について説明する。図5はリセット信号Vrstと各ス
イッチSW1,2,3の切換状態(タイミング制御回路
2の切換制御信号出力状態)を示すタイミングチャート
である。時刻t7でリセット信号Vrstが出力される
と(H信号)、各スイッチSW1,2,3はH状態とな
る。しかし、スイッチSW2,3は、所定時間が経過し
時刻t8となるとリセットの解除前であってもL状態と
なる。そして、時刻t9でリセットが解除されるとスイ
ッチSW1もL状態となる。尚、所定時間経過前(時刻
t8以前)にリセットが解除されると、その時点でスイ
ッチSW2,3はスイッチSW1と共にL状態となる。
このような動作となるようにタイミング制御回路2の論
理回路が設定されている。
【0038】このような動作により、リセット状態が長
くなると、スイッチSW1はH状態のままで、スイッチ
SW2,3はL状態となる。従って、比較器CMP1の
反転入力にはバイアス電圧Biasが印加され、比較器
CMP1はコンデンサC1の電圧がバイアス電圧Bia
sとなるようにMOS1の接断状態を制御する。従っ
て、リセット時におけるコンデンサC1のリーク電流に
よるコンデンサC1の保持電圧のバイアス電圧Bias
からの低下を防止でき、コンデンサC1の電圧を確実に
バイアス電圧Biasに保持できる。
【0039】尚、上述の実施の形態では、入力信号Vi
nの正側のピークを保持するピークホールド回路を説明
したが、スイッチSW2,3の切換動作および動作タイ
ミングを反対にする等により、つまりコンデンサC1の
電圧を入力信号Vinと同じになるように放電する構成
とすることにより、リセット時に上記正側のピークを保
持するピークホールド回路と同様の効果を有する入力信
号Vinの負側のピークを保持するピークホールド回路
を実現することが可能である。また、各比較器CMP
1,2,3は、デジタル的に動作する比較器ではなく、
アナログ的に動作するオペアンプでも構成可能である。
さらに、スイッチSW1,2,3の動作タイミングにつ
いては、図4,5に示した動作タイミングを両方満たす
タイミングとすることも効果的である。
【0040】次にマイコン1の行うリセット動作につい
て説明する。図6はマイコンの行うリセット処理(正の
ピークホールド時)を示すフローチャートである。この
処理は正のピーク電圧を読み込む時に行われるが、電源
投入時にのみ行っても良い。ステップS1では、正側の
ピークホールド動作が、電源投入後既に行われたかどう
か、つまり各スイッチSW1,2,3のコモン端子Cを
端子L側に接続してコンデンサC1を入力信号Vinに
応じて充電する動作を行ったかどうかを判断し、正側の
ピークホールド動作を行っていなければステップS2に
移り、正側のピークホールド動作を行っていればステッ
プS3に移る。ステップS2では、正側のピークホール
ド動作を行いステップS3に移る。ステップS3ではリ
セット信号を出力し、ステップS4に移る。ステップS
4では初期設定終了処理、つまり正のピーク値の入力を
許可する処理等を行い処理を終える。
【0041】この処理によれば、コンデンサC1の電圧
がバイアス電圧Bias未満であっても、一旦充電され
てコンデンサC1の電圧がバイアス電圧Bias以上に
上昇した後、改めてリセットが行われてコンデンサC1
が放電されるので、リセット時にはコンデンサC1の電
圧が確実にバイアス電圧Biasとなる。
【0042】また図7はマイコンの行うリセット処理
(負のピークホールド時)を示すフローチャートであ
る。この処理は負のピーク電圧を読み込む時に行われる
が、電源投入時にのみ行っても良い。ステップS5で
は、負側のピークホールド動作が、電源投入後既に行わ
れたかどうかを判断し、負側のピークホールド動作を行
っていなければステップS6に移り、負側のピークホー
ルド動作を行っていればステップS7に移る。ステップ
S6では、負側のピークホールド動作を行いステップS
7に移る。ステップS7ではリセット信号を出力し、ス
テップS8に移る。ステップS8では初期設定終了処
理、つまり負のピーク値の入力を許可する処理等を行い
処理を終える。
【0043】この処理によれば、コンデンサC1の電圧
がバイアス電圧Biasを越えるものであっても、一旦
放電されてコンデンサC1の電圧がバイアス電圧Bia
s以下に下降した後、改めてリセットが行われてコンデ
ンサC1が充電されるので、リセット時にはコンデンサ
C1の電圧が確実にバイアス電圧Biasとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るピークホールド回路
を示す回路構成図である。
【図2】非リセット時のピークホールド回路を示す等価
回路図である。
【図3】リセット時のピークホールド回路を示す等価回
路図である。
【図4】リセット信号Vrstと各スイッチSW1,
2,3の切換状態(タイミング制御回路2の切換制御信
号出力状態)を示すタイミングチャートである。
【図5】別の実施の形態におけるリセット信号Vrst
と各スイッチSW1,2,3の切換状態(タイミング制
御回路2の切換制御信号出力状態)を示すタイミングチ
ャートである。
【図6】マイコンの行うリセット処理(正のピークホー
ルド時)を示すフローチャートである。
【図7】マイコンの行うリセット処理(負のピークホー
ルド時)を示すフローチャートである。
【図8】従来のピークホールド回路を示す回路図であ
る。
【図9】ピークホールド回路の動作を示す波形図であ
る。
【図10】従来のピークホールド回路を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1・・・マイクロコンピュータ(マイコン) 2・・・タイハング制御回路 CMP1,CMP2・・・比較器 SW1,SW2,SW3・・・スイッチ MOS1,2,3・・・CMOS FET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝 雅人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印加された電圧を保持する電圧保持素子
    と、 該電圧保持素子の充電状態を制御する充電スイッチ素子
    と、 入力信号にバイアス電圧を加えるバイアス回路と、 前記電圧保持素子の電圧と前記バイアス電圧が加えられ
    た入力信号とを比較し、前記電圧保持素子の電圧が低い
    場合に該電圧保持素子が充電状態となるように前記充電
    スイッチ素子を制御する比較回路とを含んで構成され、
    前記電圧保持素子の保持電圧を出力とするピークホール
    ド回路において、 前記電圧保持素子の放電状態を制御する放電スイッチ素
    子と、 リセット信号が入力された時に、前記比較回路が、前記
    電圧保持素子が非充電状態となるように前記充電スイッ
    チ素子を制御すると共に、前記電圧保持素子の電圧と前
    記バイアス電圧とを比較し、前記電圧保持素子の電圧が
    高い場合に該電圧保持素子が放電状態となるように前記
    放電スイッチ素子を制御するように、前記比較回路の入
    出力状態を切り換える切換回路とを備えていることを特
    徴とするピークホールド回路。
  2. 【請求項2】 前記電圧保持素子の充電状態を停止した
    後、該電圧保持素子が放電状態となるように、前記充電
    スイッチ素子と前記放電スイッチ素子との動作制御タイ
    ミングを設定する動作タイミング設定手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載のピークホールド回路。
  3. 【請求項3】 前記充電スイッチ素子と前記放電スイッ
    チ素子とを介して前記電圧保持素子への充放電がなされ
    ない状態の時に、前記比較回路の入力状態を切り換える
    切換タイミング設定手段を備えていることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載のピークホールド回路。
  4. 【請求項4】 前記リセット信号が所定時間以上継続し
    た場合、前記比較回路が、前記電圧保持素子が非放電状
    態となるように前記放電スイッチ素子を制御すると共
    に、前記電圧保持素子の電圧と前記バイアス電圧とを比
    較し、前記電圧保持素子の電圧が低い場合に該電圧保持
    素子が充電状態となるように前記充電スイッチ素子を制
    御するように、前記比較回路の入出力状態を切り換える
    基準保持回路を備えていることを特徴とする請求項1記
    載のピークホールド回路。
  5. 【請求項5】 電源投入後、前記電圧保持素子の電圧を
    ピーク信号として読み取る前に、前記リセット信号を出
    力する初期化手段を備えていることを特徴とする請求項
    1記載のピークホールド回路。
  6. 【請求項6】 印加された電圧を保持する電圧保持素子
    と、 該電圧保持素子の放電状態を制御する放電スイッチ素子
    と、 入力信号にバイアス電圧を加えるバイアス回路と、 前記電圧保持素子の電圧と前記バイアス電圧が加えられ
    た入力信号とを比較し、前記電圧保持素子の電圧が高い
    場合に該電圧保持素子が放電状態となるように前記放電
    スイッチ素子を制御する比較回路とを含んで構成され、
    前記電圧保持素子の保持電圧を出力とするピークホール
    ド回路において、 前記電圧保持素子の充電状態を制御する充電スイッチ素
    子と、 リセット信号が入力された時に、前記比較回路が、前記
    電圧保持素子が非放電状態となるように前記放電スイッ
    チ素子を制御すると共に、前記電圧保持素子の電圧と前
    記バイアス電圧とを比較し、前記電圧保持素子の電圧が
    低い場合に該電圧保持素子が充電状態となるように前記
    充電スイッチ素子を制御するように、前記比較回路の入
    出力状態を切り換える切換回路とを備えていることを特
    徴とするピークホールド回路。
  7. 【請求項7】 前記電圧保持素子の放電状態を停止した
    後、該電圧保持素子が充電状態となるように、前記充電
    スイッチ素子と前記放電スイッチ素子との動作タイミン
    グを設定する動作タイミング設定手段を備えていること
    を特徴とする請求項6記載のピークホールド回路。
  8. 【請求項8】 前記充電スイッチ素子と前記放電スイッ
    チ素子とを介して前記電圧保持素子への充放電がなされ
    ない状態の時に、前記比較回路の入力状態を切り換える
    切換タイミング設定手段を備えていることを特徴とする
    請求項6または請求項7記載のピークホールド回路。
  9. 【請求項9】 電源投入後、前記電圧保持素子の電圧を
    ピーク信号として読み取る前に、前記リセット信号を出
    力する初期化手段を備えていることを特徴とする請求項
    6記載のピークホールド回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015114238A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 新電元工業株式会社 ピークホールド回路およびピークホールド方法

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