JPH11241755A - ボールねじ装置 - Google Patents

ボールねじ装置

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JPH11241755A
JPH11241755A JP4540898A JP4540898A JPH11241755A JP H11241755 A JPH11241755 A JP H11241755A JP 4540898 A JP4540898 A JP 4540898A JP 4540898 A JP4540898 A JP 4540898A JP H11241755 A JPH11241755 A JP H11241755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
screw shaft
ball screw
screw
ball nut
Prior art date
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Pending
Application number
JP4540898A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Yabe
孝之 矢部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP4540898A priority Critical patent/JPH11241755A/ja
Publication of JPH11241755A publication Critical patent/JPH11241755A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ねじ軸回転方式の作動であっても、危険速度域
に達したときのボールナット内でのラジアル荷重の発生
を抑えて、疲れ寿命の低下を伴うことなく高速作動を可
能とすることができるボールねじ装置を提供する。 【解決手段】外周面にボールねじ溝1aが形成されたね
じ軸1と、このねじ軸1の外周に嵌合し、内周面にねじ
軸1のボールねじ溝1aに対向するボールねじ溝2aが
形成されたボールナット2と、ねじ軸1のボールねじ溝
1aとボールナット2のボールねじ溝2aとの間に嵌合
挿入された多数のボール3とを備えるボールねじ装置に
おいて、前記ボールナット2に、ねじ軸1のランド部b
に点接触あるいは線接触する回転自在なローラ5を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種機器の送り機
構等に用いられるボールねじ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ボールねじ装置は回転運動を直線運動に
変換する機械要素で、外周面にボールねじ溝が形成され
たねじ軸と、このねじ軸の外周に嵌合し、内周面にねじ
軸のボールねじ溝に対向するボールねじ溝が形成された
ボールナットと、ねじ軸のボールねじ溝とボールナット
のボールねじ溝との間に嵌合挿入された多数のボールと
で構成されている。そしてねじ軸とボールナットとの相
対的な螺旋回転動作で回転運動が直線運動に変換され
る。
【0003】このようなボールねじ装置においては、そ
の作動時にねじ軸のラジアル方向の固有振動数と回転振
動力とが共振現象を起こすような状況のときをいわゆる
危険速度としており、この危険速度に達すると、ねじ軸
が大きく振動し、ボールナット内のラジアル荷重が増大
し、疲れ寿命が低下してしまう。
【0004】この危険速度に達するときの対策として、
本出願人は特開平7―293659号に示す技術を提案
している。この技術は、ねじ軸を中空状とし、その中空
穴内に棒状の制振質量体を挿入し、この制振質量体をね
じ軸の中空内に介在する二個以上の保持環で支持するこ
とを基本としている。
【0005】このボールねじ装置は、ボールナット回転
方式での使用を対象としていて、ボールナットの回転に
伴ってねじ軸に加わる微小振動の振動数が危険速度域と
なった場合に、ねじ軸とこのねじ軸の中空穴内の制振質
量体との干渉でその振動を減衰させて通常の危険速度を
越えるような高速作動を可能にしている。そしてこのよ
うな構造においては、危険速度に達したときのねじ軸の
過大な振動が抑えられるからボールナット内に発生する
ラジアル荷重が抑えられ、このため疲れ寿命の低下を防
止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ねじ軸を中
空状とし、その中空穴内に制振質量体を挿入した構造で
あると、その構造上、ボールナット回転方式での使用が
可能だけで、ねじ軸回転方式での使用が困難である。
【0007】本発明はこのような点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、ねじ軸回転方式の作
動であっても、危険速度域に達したときのボールナット
内でのラジアル荷重の発生を抑えて、疲れ寿命の低下を
伴うことなく高速作動を可能とすることができるボール
ねじ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような目的
を達成するために、外周面にボールねじ溝が形成された
ねじ軸と、このねじ軸の外周に嵌合し、内周面にねじ軸
のボールねじ溝に対向するボールねじ溝が形成されたボ
ールナットと、ねじ軸のボールねじ溝とボールナットの
ボールねじ溝との間に嵌合挿入された多数のボールとを
備えるボールねじ装置において、前記ボールナットに、
ねじ軸のランド部に点接触あるいは線接触する回転自在
なローラを設けるようにしたものである。
【0009】ローラはボールナットの両側に設けること
が好ましく、さらにそのローラはねじ軸の外周に均等的
に配置するようにボールナットの両側に複数ずつ設ける
ことが好ましい。
【0010】このボールねじ装置がその作動時に危険速
度域に達すると、ねじ軸が振動して撓むが、このねじ軸
がボールナットに設けられたローラにより強固に支持さ
れるため、ボールナット内ではその撓みが抑えられる。
したがってボールナット内のボールはラジアル荷重を受
けずに済み、危険速度域に達してねじ軸が振動する状態
となっても疲れ寿命の低下を伴うことなく使用すること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1にはボールねじ装置をそ
の軸方向の直角方向から見た側面図を、図2にはボール
ねじ装置をその軸方向から見た正面図をそれぞれ示して
ある。
【0012】このボールねじ装置は、ねじ軸1およびこ
のねじ軸1の外周に回転自在に嵌合したボールナット2
を備えている。ねじ軸1の外周面には螺旋状にボールね
じ溝1aが形成され、またボールナット2の内周面には
ねじ軸1のボールねじ溝1aに対向するボールねじ溝2
aが形成されている。
【0013】互いに対向したねじ軸1のボールねじ溝1
aとボールナット2のボールねじ溝2aとの間には多数
の鋼製のボール3が嵌合挿入され、これらボール3を介
してねじ軸1とボールナット2との相対的な螺旋回転運
動が可能となっている。なお、図には示していないが、
ボールナット2にはその螺旋回転運動時にボール3を無
限循環させるための循環路が設けられている。
【0014】ボールナット2の両端側の端面には、それ
ぞれ支軸4を介して円筒型のローラ5が三つずつねじ軸
1の外周に均等的に配置するように設けられている。各
ローラ5はねじ軸1におけるボールねじ溝1aの相互間
のランド部1bに強く接触し、この接触でねじ軸1がボ
ールナット2に対して強固に支持されている。
【0015】すなわち、図3に示すように、ボールナッ
ト2のボールねじ溝2aとボール3との間のその半径方
向の隙間をa、ねじ軸1のボールねじ溝1aとボール3
との間のその半径方向の隙間をb、ねじ軸1のランド部
1bとローラ5との間の隙間をcとしたときに、(a+
b)≧(2×c)の関係が常に成り立つように設定され
ている。
【0016】そして各ローラ5の回転軸線はねじ軸1の
軸線に対して傾斜しており、したがって各ローラ5の周
面はねじ軸1のランド部1bに点接触で接触する状態と
なっている。
【0017】ローラ5を回転自在に支持した各支軸4は
ボールナット2の端面に取り付けられているが、その取
り付けの手段としては、図4(A)に示すようにねじ込
みによる手段、あるいは図4(B)に示すように圧入に
よる手段等を適宜採用することができる。
【0018】また、支軸4に対するローラ5の支持手段
としては、図5(A)に示すようにボール軸受構造を用
いる手段、あるいは図5(B)に示すように円筒ころ軸
受構造を用いる手段、さらには図5(C)に示すように
滑り軸受構造を用いる手段等を採用することができる。
【0019】このように構成されたボールねじ装置は、
その作動時にねじ軸1が回転し、このねじ軸1でボール
ナット2がねじ軸1の軸方向に沿う直線運動をする。こ
の作動時に、ボールねじ装置が危険速度域に達するとね
じ軸1が振動して撓むが、ここでねじ軸1はボールナッ
ト2の両端側に設けられた各ローラ5によりボールナッ
ト2に対して強固に支持されており、このためボールナ
ット2内のねじ軸1の部分ではそのローラ5による支持
力で撓みが抑えられる。
【0020】図6(A)には、本発明におけるボールね
じ装置が危険速度域に達したときのねじ軸1の撓みの状
態を示してあり、CLがねじ軸1の静止時の軸心、La
がねじ軸1が撓んだときの軸心である。
【0021】図6(B)には、ローラ5を備えていない
ボールねじ装置が危険速度域に達したときのねじ軸1の
撓みの状態を示してあり、CLがねじ軸1の静止時の軸
心、Lbがねじ軸1が撓んだときの軸心である。
【0022】ローラ5を備えていないボールねじ装置に
おいては、図6(B)に示すように危険速度域に達した
ときのねじ軸1の撓みはボールナット2の内部の部分を
含む全体に亘って生じる。このため、ボールナット2内
のボール3はねじ軸1の撓みによりボールナット2の中
心からボールナット2の端面に向かって徐々にラジアル
荷重を受けることになり、特にボールナット2の端面の
部分では局所的に過大なラジアル荷重を受ける。
【0023】これに対し、本発明のボールねじ装置にお
いては、危険速度域に達すると、ねじ軸1が振動して撓
むが、このねじ軸1がボールナット2の両端側に設けら
れた各ローラ5によりボールナット2に対して強固に支
持されているから、図6(A)の軸線Laで示すように
ボールナット2内の部分では撓みが抑えられる。
【0024】したがって、ボールナット2内のボール3
はラジアル荷重を受けずに済み、危険速度域に達してね
じ軸1が振動する状態でも疲れ寿命を招くことなく使用
することができる。
【0025】また、ローラ5はねじ軸1のボールねじ溝
1aを避けたランド部1bに接触しているものであり、
したがってねじ軸1の精度や寿命等に影響が及ぶような
ことがない。
【0026】なお、前記実施形態においては、ローラ5
として円筒型のローラを用いたが、図7に示すように、
周面が内側に円弧状に湾曲する鼓型のローラ5を用いる
ことも可能である。そしてこの場合には、ローラ5の軸
方向をねじ軸1の軸方向に対して傾斜させ、かつ周面の
湾曲の曲率半径を適宜選定することにより、ローラ5の
周面をねじ軸1のランド部1bに線接触させることが可
能である。
【0027】ローラ5の周面とねじ軸1のランド部1b
とが線接触すると、ねじ軸1をより安定して支持するこ
とができるとともに、そのローラ5の周面およびねじ軸
1のランド部1bの摩耗を軽減することができる利点が
ある。
【0028】さらに、鼓型のローラ5を用いる場合、図
8に示すように、ローラ5がねじ軸1のボールねじ溝1
aを跨ぎ、そのボールねじ溝1aの両側のランド部1b
にローラ5の周面が線接触するように配置させることも
可能で、この場合においても、ねじ軸1を安定して支持
することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明のボールねじ
装置によれば、ねじ軸回転方式で使用して危険速度域に
達したときに、ボールナット内でのねじ軸の撓みをその
ボールナットに設けたローラで抑えることができ、した
がってボールナット内でのラジアル荷重の発生を抑えて
疲れ寿命の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るボールねじ装置の側
面図。
【図2】そのボールねじ装置の正面図。
【図3】ねじ軸とローラとの間の隙間関係を説明するた
めの図。
【図4】ローラ支持用の支軸の取り付け構造の例を示す
断面図。
【図5】ローラの支持構造の例を示す断面図。
【図6】ボールねじ装置が危険速度域に達したときのね
じ軸の撓みの状態を、ローラを備える本発明のボールね
じ装置とローラを備えないボールねじ装置とで比較して
示す図。
【図7】鼓型のローラを用いた例を示す図。
【図8】ねじ軸のボールねじ溝を跨ぐように、そのねじ
軸に鼓型のローラを接触させた例を示す図。
【符号の説明】
1…ねじ軸 1a…ボールねじ溝 1b…ランド部 2…ボールナット 2a…ボールねじ溝 3…ボール 4…支軸 5…ローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面にボールねじ溝が形成されたねじ軸
    と、このねじ軸の外周に嵌合し、内周面にねじ軸のボー
    ルねじ溝に対向するボールねじ溝が形成されたボールナ
    ットと、ねじ軸のボールねじ溝とボールナットのボール
    ねじ溝との間に嵌合挿入された多数のボールとを備える
    ボールねじ装置において、 前記ボールナットに、ねじ軸のランド部に点接触あるい
    は線接触する回転自在なローラを設けたことを特徴とす
    るボールねじ装置。
JP4540898A 1998-02-26 1998-02-26 ボールねじ装置 Pending JPH11241755A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4540898A JPH11241755A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 ボールねじ装置

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ID=12718439

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JP4540898A Pending JPH11241755A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 ボールねじ装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT517943B1 (de) * 2015-10-15 2017-06-15 Rene Semmelrath Gewindetrieb mit zumindest einem Lager als Planeten

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT517943B1 (de) * 2015-10-15 2017-06-15 Rene Semmelrath Gewindetrieb mit zumindest einem Lager als Planeten
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