JPH11240402A - エアバッグ装置におけるバッグの折り畳み賦形方法及びその装置、並びに賦形されたバッグを備えたエアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置におけるバッグの折り畳み賦形方法及びその装置、並びに賦形されたバッグを備えたエアバッグ装置

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JPH11240402A
JPH11240402A JP5736198A JP5736198A JPH11240402A JP H11240402 A JPH11240402 A JP H11240402A JP 5736198 A JP5736198 A JP 5736198A JP 5736198 A JP5736198 A JP 5736198A JP H11240402 A JPH11240402 A JP H11240402A
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bag
folded
folding
module cover
shaped
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Shinji Shindo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、エアバッグ装置にお
けるバッグの折り畳み賦形方法及びその装置、並びに賦
形されたバッグを備えたエアバッグ装置を提供する。 【解決手段】 エアバッグ装置におけるバッグの折り
畳み賦形方法によれば、少なくともバッグ2とモジュー
ルカバーを備えたエアバッグ装置用のバッグ2の折り畳
み賦形方法であって、バッグ2を所定形状に折り畳み、
折り畳んだ状態のバッグ2を高温多湿雰囲気中に置いて
(スチームを当てるか又は通過させる方法を含む)バッ
グ2を所定形状に保持賦形する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアバッグ装置にお
けるバッグの折り畳み賦形方法及びその装置、並びに賦
形されたバッグを備えたエアバッグ装置に係り、特にエ
アバッグ装置のモジュール化のときに、バッグの組み付
けを改良できるエアバッグ装置におけるバッグの折り畳
み賦形方法及びその装置、並びに賦形されたバッグを備
えたエアバッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からエアバッグ装置は、例えば図1
で示すように、リテーナ4と、インフレータ5とを連結
し、インフレータ5のガス発生口を被覆して折り畳まれ
たバッグと、これらバッグとインフレータ5とを覆うよ
うに被覆したモジュールカバーと、を備えたエアバッグ
装置が知られている。
【0003】このエアーバッグ装置では、モジュールカ
バーとリテーナ4とをリベット等の固着具により固定し
ている。このときに、不図示の補強プレートにより、モ
ジュールカバーとリテーナ4と補強プレートとを一体に
連結している。そして、バッグは折り畳み工程の後で、
すぐにモジュールカバーへ挿入している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来技
術では、バッグを、折り畳み工程の後で、すぐにモジュ
ールカバーへ挿入していた。つまり、図6で示すよう
に、バックリングをバッグの開口内に装着すると共に、
所定形状にバッグを折り畳む。このとき折り畳んだだけ
では、くせが付いていない為、バラケ易い。即ち、バッ
グの弾力性によりバッグの折り畳み状態が図6の状態か
ら図7のように、ばらけ易くなるという不都合があっ
た。
【0005】さらに、図8で示すように、折り畳んだま
まの状態の保形が困難であるため、モジュールカバーへ
挿入する組み付けが困難で、熟練を要したりする不都合
があった。また、バッグが折り畳み状態からばらけるた
め、バラケた状態ではカバーに挿入し難く噛み込んでし
まうことが発生しやすいという不都合もあった。
【0006】また挿入後においても、くせが付いていな
いため、図9で示すように、モジュールカバー上面方向
へ押す力が強く、バッグがモジュールカバー内で膨ら
み、外観が悪くなる原因になっていた。
【0007】このため、エアバッグ装置のモジュールカ
バーへバッグを装着するときの作業効率を良好ならし
め、折り畳んだ状態を簡単な技術により保形でき、特に
バッグへの影響が殆どなく折り畳み状態に賦形できる技
術が、外観上、組み付け作業上において必要とする、技
術的課題がある。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、エアバッグ装置におけるバッグの折り
畳み賦形方法及びその装置、並びに賦形されたバッグを
備えたエアバッグ装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1の
エアバッグ装置におけるバッグの折り畳み賦形方法によ
れば、少なくともバッグとモジュールカバーを備えたエ
アバッグ装置用のバッグの折り畳み賦形方法であって、
前記バッグを所定形状に折り畳み、折り畳んだ状態のバ
ッグを高温多湿雰囲気中に置いて(スチームを当てるか
又は通過させる方法を含む)バッグを所定形状に保持賦
形することにより解決される。
【0010】そして、スチームによる加熱を施してバッ
グを所定形状に保持賦形した後に、乾燥手段によりバッ
グに付着した水分を除去するように構成すると好適であ
る。
【0011】上記課題は、請求項3のエアバッグ装置に
おけるバッグの折り畳み賦形装置によれば、所定モジュ
ールカバー1に相当する内側形状をした装置であって、
この装置は折り畳まれたバッグを保持すると共に、スチ
ームを通過又は透過できるように構成することで、解決
される。
【0012】さらに請求項4のエアバッグ装置における
バッグの折り畳み賦形装置によれば、所定モジュールカ
バー相当の内側形状をした装置と、該装置に形成された
数個〜数十の穴と、前記装置にスチームを供給するスチ
ーム供給手段と、を備え、前記装置に折り畳んだバッグ
を装着した後で、前記スチーム供給手段によりスチーム
を供給するように構成することにより解決される。この
とき、装置には、装置内に収容された物の乾燥手段が設
けられていると、好適である。前記装置は一方面が開口
したカップ状をしており、カップ状の周面のうち少なく
とも対向する周面部分が開閉可能に形成されるように構
成することが可能である。
【0013】また、上記課題は、請求項7の発明によれ
ば、少なくともバッグとモジュールカバーを備えたエア
バッグ装置であって、前記バッグを所定形状に折り畳
み、折り畳んだ状態のバッグを高温多湿雰囲気中に置い
て、バッグを所定形状に折り畳んだ状態を保持賦形し、
該折り畳んだ状態を保持賦形されたバッグを前記モジュ
ールカバー内に組み付けることにより、解決される。こ
のとき、前記折り畳んだ状態のバッグを高温多湿雰囲気
中に置いて、バッグを所定形状に折り畳んだ状態を保持
賦形した後に、乾燥手段によりバッグに付着した水分を
除去したバッグを前記モジュールカバー内に組み付けた
る構成とすると、好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】上記課題は、請求項1のエアバッ
グ装置Sにおけるバッグ2の折り畳み賦形方法によれ
ば、少なくともバッグ2とモジュールカバー1を備えた
エアバッグ装置用のバッグ2の折り畳み賦形方法であっ
て、前記バッグ2を所定形状に折り畳み、折り畳んだ状
態のバッグ2を高温多湿雰囲気中に置いてバッグ2を所
定形状に保持賦形することにより解決される。このよう
にすると、バッグ2に折り畳んだときの折り目を付ける
ことができ、折り畳んだ状態の形状を維持することが可
能となる。
【0015】そして、高温多湿雰囲気中にバッグ2を置
いて、バッグ2を所定形状に保持賦形した後に、乾燥手
段である熱風、ドライ空気等により、バッグ2に付着し
た水分を除去するように構成すると好適である。このよ
うに乾燥手段を用いることにより、高温多湿雰囲気中を
構成する大型の容器内でバッグ2を、折り畳んだ状態の
保持賦形をするときに、湿度条件を各種設定することが
可能となる。
【0016】上記課題は、請求項3のエアバッグ装置S
におけるバッグ2の折り畳み賦形装置10によれば、所
定モジュールカバー1に相当する内側形状をした装置で
あって、この装置10は折り畳まれたバッグ2を保持す
ると共に、スチームを通過又は透過できるように構成す
ることで、解決される。この構成によれば、バッグ2を
保形するための装置には、モジュールカバー1に相当す
る内側形状をしていればよく、網状、枠状等各種の簡便
な装置を用いることが可能となる。
【0017】さらに請求項4のエアバッグ装置Sにおけ
るバッグ2の折り畳み賦形装置10によれば、所定モジ
ュールカバー1に相当する内側形状をした装置と、この
装置に形成された数個〜数十の穴と、前記装置にスチー
ムを供給するスチーム供給手段と、を備え、前記装置に
折り畳んだバッグ2を装着した後で、前記スチーム供給
手段によりスチームを供給するように構成すること、に
より解決される。このように構成すると、折り畳み賦形
装置10だけで、バッグ2の折り畳み状態を保持賦形す
ることが可能となる。
【0018】このとき、装置10には、装置10内に収
容されたバッグ2の乾燥手段が設けられていると好適で
ある。これにより、高温多湿雰囲気中において、バッグ
2の内側や外側に付着する可能性のある水分を除去する
ことが可能となる。また装置10は一方面が開口したカ
ップ状をしており、カップ状の周面のうち少なくとも対
向する周面部分が開閉可能に形成されるように構成する
ことが可能である。このように構成すると、折り畳んだ
状態のバッグ2(賦形前)を、装置10内に配置するこ
とが容易となり、作業効率を高めることが可能となる。
【0019】また、上記課題は、請求項7の発明によれ
ば、少なくともバッグ2とモジュールカバー1を備えた
エアバッグ装置Sであって、前記バッグ2を所定形状に
折り畳み、折り畳んだ状態のバッグ2を高温多湿雰囲気
中に置いて、バッグ2を所定形状に折り畳んだ状態を保
持賦形し、この折り畳んだ状態を保持賦形されたバッグ
2を前記モジュールカバー1内に組み付けることによ
り、解決される。
【0020】このとき、前記折り畳んだ状態のバッグ2
を高温多湿雰囲気中に置いて、バッグ2を所定形状に折
り畳んだ状態を保持賦形した後に、乾燥手段によりバッ
グ2に付着した水分を除去したバッグ2を前記モジュー
ルカバー1内に組み付けたる構成とすると、好適であ
る。このように構成すると、バッグ2によるモジュール
カバー1への影響のないエアバッグ装置Sを提供するこ
とが可能となり、バッグ2の膨れ等による外観不良等を
防止することが可能となるだけでなく、常時にはバッグ
2によるモジュールカバー1への負荷がないため、モジ
ュールカバー1に形成される開裂線に、バッグ2の膨れ
を考慮することなく設計することが可能とする。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限
定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変す
ることができるものである。
【0022】図1乃至図5は本発明の一実施例を示すも
のであり、図1はエアバッグ装置の概略を示す分解斜視
図、図2はバッグの折り畳み状態を示す説明断面図、図
3はバッグに賦形する状態を示す説明図、図4はバック
に賦形する状態を示す説明断面図、図5はバッグをカバ
ーに装着する状態の説明図である。
【0023】本発明に係るエアバッグ装置Sは,少なく
ともバッグ2とモジュールカバー1を備えていれば良い
が、本例に係るエアバッグ装置Sは、モジュールカバー
1と、バッグ2と、このバッグ2の開口2aの内側位置
に挿入されるバッグリング3と、リテーナ4と、インフ
レータ5と、リベット等の固着具6と、を主要構成要素
としている。また本発明のエアバッグ装置Sは、下記に
例として説明する保形されたバッグ2を用いるものであ
る。
【0024】つまり、バッグ2を所定形状に折り畳み、
折り畳んだ状態のバッグ2を高温多湿雰囲気中に置い
て、例えば高温多湿雰囲気中として、スチームによる加
熱を施して、バッグ2を所定形状に折り畳んだ状態を保
持賦形する。そして、折り畳んだ状態を保持賦形された
バッグ2をモジュールカバー1内に組み付ける。
【0025】このとき、折り畳んだ状態のバッグ2を高
温多湿雰囲気中、例えばスチームによる加熱を施してバ
ッグ2を所定形状に折り畳んだ状態を保持賦形した後
に、乾燥手段によりバッグ2に付着した水分を除去した
バッグ2をモジュールカバー1内に組み付けたる構成と
している。次に、これらの具体的な例を詳細に説明す
る。
【0026】本例のインフレータ5は、図示するような
公知のものを用いており、リテーナ4に保持される。本
例のリテーナ4は、上面中央にインフレータ5のガス発
生口5aを配置する開口部4aを有し、開口部4aの外
周上面には、バッグ2の中に配置されるバッグリング3
と連結するための連結孔4bが所定数(すなわちバッグ
リングに形成された数に合わせて)形成され、側面には
取り付けのためのフランジ部4cが形成されている。こ
のフランジ部4cには、固着具6が取り付けられる連結
穴4dが所用数形成されている。
【0027】本例のモジュールカバー1は、開裂する上
面部1aと、この上面部1aの裏面側から延出した脚部
1bとから構成されている。
【0028】本例のバッグ2は、前面を構成する布(フ
ロント側)と後面を構成する布(リヤ側)とを重ね合わ
せ、それらの周縁部をミシン等で縫着して袋体として構
成されている。このバッグ2は、中にガスが吹き込まれ
ていない状態にあっては、平たい円形形状のものであ
り、リヤ側の中央には、インフレータ5の先端側を受け
入れるための開口2aが設けられている。このインフレ
ータ5のガス発生口を装着する開口の内側外周にバッグ
リング3が配設され、バッグ2の開口2a内側を、バッ
グリング3と上記リテーナ4とで狭持させて、バッグを
リテーナ4と連結する。
【0029】バッグ2は予め決められた折り畳み方法に
より、エアバッグ装置Sの作動時に展開し易いように折
り畳まれる。例えば、先ず、バッグ2の右側片を垂直中
心線からその直径の略8分の1程度下側によった位置
で、かつ垂直中心線と平行な折り返し線に沿ってフロン
ト側に(即ち、リテーナ4と反対側に)折り返す。次い
でこの折り返した部分を垂直中心線に沿って折り返す。
さらに再び折り返し線に沿って折り返す。これにより、
右半側折り畳み体が形成される。次に、バッグ2の左半
分を上記と同様に折り畳み、左半側折り畳み体を形成す
る。このように、バッグ2を第1の方向に折り畳んで細
長い長方形状の折り畳み体とし,次に、この細長い折り
畳み体を折り畳む。
【0030】この細長い折り畳み体を水平中心線と平行
な折り返し線に沿って先端側を巻き込むように複数回巻
回するように折り返し、インフレータ5の上面側の位置
に上側巻部が形成される。
【0031】その後、バッグ2の下半分を同様に折り畳
み、インフレータ5の上面の位置に下側巻部が形成され
る。このように折り畳み体を第2の方向に折り畳むこと
により、バッグ2がインフレータ5の上面に折り畳まれ
る。
【0032】なお、折り畳みの具体的な技術は、上記技
術のほかに各種の公知の技術を利用することが可能であ
る。例えば図2は公知の折り畳みの例であるが,上記例
で説明した以外の技術は省略する。
【0033】上記のように折り畳まれたバッグ2の、折
り畳み状態を保形する。この保形は、バッグ2を予め定
めた所定形状に折り畳み、折り畳んだ状態のバッグ2
に、高温多湿雰囲気中に置くことによって、バッグ2を
所定形状に保持賦形するものである。
【0034】上記のように高温多湿雰囲気中にバッグ2
を置いて、バッグ2を所定形状に折り畳んだ状態を保持
賦形するが、通常は、高温多湿雰囲気中としては、バッ
グ2の保形のために特別に形成された所定装置内にバッ
グ2を置いて、この所定装置内にスチームを供給するこ
とにより構成することが可能であるが、所定装置内への
スチーム供給に限定されることはない。
【0035】そして、高温多湿雰囲気中においては、温
度が高い場合には、バッグ2に与えられた熱により、水
分は蒸発して、バッグ2に水分が残存することは殆どな
いが、高温多湿雰囲気中の温度をある程度低く設定した
場合には、バッグ2に水分が付着したままとなるおそれ
があるので、必要に応じて、乾燥手段によりバッグ2に
付着した水分を除去するように構成する。
【0036】次に、上記保形するためのエアバッグ装置
Sにおけるバッグ2の折り畳み賦形装置10について説
明する。本例のエアバッグ装置Sにおけるバッグ2の折
り畳み賦形装置10は、予め決められた所定モジュール
カバー1に相当する内側形状をした治具から構成され、
少なくともスチームを通過可能なものから形成されてい
る。
【0037】治具(つまり装置)内に、前述したように
折り畳まれたバッグ2を装着する。このバッグ2が装着
された装置(治具)10は、高温多湿状態の雰囲気中に
配置される。このように高温多湿雰囲気中に晒すことに
より、折り畳まれたバッグ2を、折り畳まれた状態のま
ま保持賦形することが可能となうる。なお装置(治具)
10はスチームを通過(透過)できるように構成したも
のであり、装置(治具)としては、網状のものから構成
されたもの、枠状のものから構成されたもの、容器の壁
体に穴を形成したもの、スチームを透過できる材質から
構成されたもの等、各種のものを用いることが可能であ
る。
【0038】また高温多湿雰囲気中として、大きなスチ
ーム室に上記装置10を多数配置することが可能であ
り、これにより、量産効果を奏することが可能である。
特に装置(治具)10として、網状、枠状等の簡易なも
のを使用し、高温多湿雰囲気中として、大型のスチーム
室を利用すると、装置10自体は安価なものとすること
が可能である。
【0039】次に、上記エアバッグ装置Sにおけるバッ
グ2の折り畳み賦形装置10の他の実施例を、図3及び
図4に基づいて説明する。本例ではバッグ2の折り畳み
賦形装置10そのものに高温多湿雰囲気を形成するスチ
ーム供給手段を連結した例を示しているが、これに限ら
れないことは前述したとおりである。
【0040】本例の装置(治具)10は、予め設定され
る所定モジュールカバー1に相当する内側形状をした一
方面が開口11したカップ状の中空体から構成されてい
る。この装置10には、数個〜数十の穴12が形成され
ている。
【0041】このカップ状の周面13のうち少なくとも
対向する周面部分13a,13bが開閉可能に形成され
ている。つまり、12時と6時方向又は3時と9時方
向、12時と6時方向及び3時と9時方向、さらには1
2時と6時方向と3時と9時方向の組合せにおいて、開
閉可能に構成されている。このように予め、例えば12
時と6時方向(または3時と9時方向)に、開いておく
と、バッグ2の挿入を容易にすることができ、バッグ2
挿入後に閉じると、折りたたみ後の形状を保持したまま
バッグ2を挿入することが可能となる。
【0042】そして装置(治具)には、スチームを供給
するスチーム供給手段20が設けられている。このスチ
ーム供給手段20は、装置に固定的に取り付けられてい
ても、着脱可能であってもよい。
【0043】そして、この装置10に折り畳んだバッグ
2を装着した後で、前記スチーム供給手段20によりス
チームを供給する。スチーム供給手段20は、先ず、図
3で示すように、バッグ2を装置10内に装着して、蓋
体7で蓋をして、装置10内にバッグ2を装着する。こ
れによりバッグ2は、モジュールカバー1の内側形状と
同じ形状とされたまま、装置10内に配置される。本例
の蓋体7には開口部7aが形成されており、この開口部
7aに後述するスチーム供給部21を取り付ける。
【0044】本例のスチーム供給手段20は、図示しな
いスチーム発生供給装置と、スチーム供給部21と、連
結管22と、を主要構成要素とする。そして、図4で示
すように、カップ状の開口11の部分に、図示しないス
チーム発生供給装置と連結されたスチーム供給部21を
連結する。そして、本例の場合、ドライスチームを供給
するが、このスチーム供給手段20による供給時間は、
バッグ2の材質、布厚、バッグ2のコーティング材、ス
チームの温度等と関係するが、本例の場合、10秒〜6
0秒くらいが適当である。
【0045】なお、バッグ2に水分が付着する場合は、
乾燥手段としての温風(不図示のドライ温風供給手段)
等により乾燥させる。スチーム供給については、図3及
び図4のように、バッグ2の内側から供給するように構
成しているが、これに限らず外側から供給することもで
きる。なおバッグ2には、エアバッグ装置Sが作動し
て、バッグ2が膨張した後に、バッグ2内の空気(気
体)を抜くための空気穴が形成されたり、バッグ2の材
質として気体を透過するするもの等があり、高温多湿雰
囲気中(例えばスチームの供給)によって、バッグ2の
折り目を付けることが可能となる。
【0046】以上のようにすると、折り畳まれたバッグ
2は、その折り畳まれた状態で折り目として保持賦形さ
れることになる。つまり装置10から取り出したバッグ
2は、既にくせが付いているので、放置してもばらける
ことがなく、その後の工程でも簡単にモジュールカバー
1に挿入することが可能となる。このため、インフレー
タ5とリテーナ4と折り畳まれたバッグ2とを組み付け
るが、折り畳まれたバッグ2内のバッグリング3とリテ
ーナ4とを連結し、インフレータ5とリテーナ4を連結
するした後で、モジュールカバーをこれらインフレータ
5、リテーナ4、バッグ2を覆うようにして取り付ける
ことが容易となる。なお組み付け順番は上記に限定され
るものではない。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、賦形装
置から取り出したバッグは、既にくせが付いているの
で、放置してもばらけることがなく、その後の工程でも
簡単にモジュールカバーに挿入する事ができる。このた
め、バッグの折り畳み後、くせ付けを効果的、かつ簡略
化することが可能となる。そして、バッグはバラけにく
いので、組み付け時の作業性(すなわちモジュールカバ
ーへの挿入性)が良好であり、モジュールカバーへの装
着後においても、バッグの膨れによる外観への影響がな
く、バッグの膨れを考慮した設計をする必要がなくなる
という顕著な作用効果を奏するもので、実用的価値は顕
著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】エアバッグ装置の概略を示す分解斜視図であ
る。
【図2】バッグの折り畳み状態を示す説明断面図であ
る。
【図3】バッグに賦形する状態を示す説明図である。
【図4】バックに賦形する状態を示す説明断面図であ
る。
【図5】バッグをカバーに装着する状態の説明図であ
る。
【図6】バッグを折り畳んだ状態を示す説明図である。
【図7】バッグの経時変化を示す説明図である。
【図8】バッグの組み付け時の不都合の説明図である。
【図9】従来のモジュール化したバッグの組み付け状態
の説明図である。
【符号の説明】
1 モジュールカバー 2 バッグ 2a バッグの開口 3 バッグリング 4 リテーナ 4a 開口部 4b 連結孔 4c フランジ部 4d 連結穴 5 インフレータ 5a ガス発生口 6 リベット等の固着具 10賦形装置 11 開口部 12 穴 13a,13b 対向する部分 20 スチーム供給手段 21 スチーム供給部 22 連通管 S エアバッグ装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともバッグとモジュールカバーを
    備えたエアバッグ装置用のバッグの折り畳み賦形方法で
    あって、前記バッグを所定形状に折り畳み、折り畳んだ
    状態のバッグを高温多湿雰囲気中に置いてバッグを所定
    形状に保持賦形したことを特徴とするエアバッグ装置に
    おけるバッグの折り畳み賦形方法。
  2. 【請求項2】 前記高温多湿雰囲気中に置いてバッグを
    所定形状に保持賦形した後に、乾燥手段によりバッグに
    付着した水分を除去したことを特徴とする請求項1記載
    のエアバッグ装置におけるバッグの折り畳み賦形方法。
  3. 【請求項3】 所定モジュールカバー相当の内側形状を
    した装置であって、該装置は折り畳まれたバッグを保持
    すると共に、スチームを通過又は透過できるように構成
    されたことを特徴とするエアバッグ装置におけるバッグ
    の折り畳み賦形装置。
  4. 【請求項4】 所定モジュールカバー相当の内側形状を
    した装置と、該装置に形成された数個〜数十の穴と、前
    記装置にスチームを供給するスチーム供給手段と、を備
    え、前記装置に折り畳んだバッグを装着した後で、前記
    スチーム供給手段によりスチームを供給することを特徴
    とするエアバッグ装置におけるバッグの折り畳み賦形装
    置。
  5. 【請求項5】 前記装置には装置内に収容された物の乾
    燥手段が設けられていることを特徴とする請求項4記載
    のエアバッグ装置におけるバッグの折り畳み賦形装置。
  6. 【請求項6】 前記装置は一方面が開口したカップ状を
    しており、カップ状の周面のうち少なくとも対向する周
    面部分が開閉可能に形成されていることを特徴とする請
    求項3乃至5のいずれか記載のエアバッグ装置における
    バッグの折り畳み賦形装置。
  7. 【請求項7】 少なくともバッグとモジュールカバーを
    備えたエアバッグ装置であって、前記バッグを所定形状
    に折り畳み、折り畳んだ状態のバッグを高温多湿雰囲気
    中に置いて、バッグを所定形状に折り畳んだ状態を保持
    賦形し、該折り畳んだ状態を保持賦形されたバッグを前
    記モジュールカバー内に組み付けたことを特徴とする賦
    形されたバッグを備えたエアバッグ装置。
  8. 【請求項8】 前記折り畳んだ状態のバッグにスチーム
    による加熱を施してバッグを所定形状に折り畳んだ状態
    を保持賦形した後に、乾燥手段によりバッグに付着した
    水分を除去したバッグを前記モジュールカバー内に組み
    付けたことを特徴とする請求項6記載の賦形されたバッ
    グを備えたエアバッグ装置。
JP5736198A 1998-02-24 1998-02-24 エアバッグ装置におけるバッグの折り畳み賦形方法及びその装置、並びに賦形されたバッグを備えたエアバッグ装置 Pending JPH11240402A (ja)

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