JPH11239582A - 体腔内組織の回収袋 - Google Patents

体腔内組織の回収袋

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JPH11239582A
JPH11239582A JP10045344A JP4534498A JPH11239582A JP H11239582 A JPH11239582 A JP H11239582A JP 10045344 A JP10045344 A JP 10045344A JP 4534498 A JP4534498 A JP 4534498A JP H11239582 A JPH11239582 A JP H11239582A
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bag
mouth
tissue
bag body
collection
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JP10045344A
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Toshiya Sugai
俊哉 菅井
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、袋本体に取り込んだ体腔内組織をこ
ぼすことなく、体外に回収することができると共に、回
収する際の袋本体の体積を小さくして体外に回収し易く
することができるようにした体腔内組織の回収袋を提供
することを目的とする。 【解決手段】本発明は、体腔内組織を取り込んで体外に
回収する体腔内組織の回収袋において、口部22を有し
た袋本体21の口部22を密閉するファスナを設け、さ
らに袋本体21内に連通し、袋本体21の内部の気体や
液状物を外部に排出するための管路チューブ38を設け
たものである。従って袋本体21に一旦、取り込んだ体
腔内組織をこぼすことなく、袋本体21を体外に取り出
すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、腹腔鏡下
手術において、切除した体腔内組織を取り込んで体外に
回収する場合に使用する体腔内組織の回収袋に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、トラカールや腹腔鏡等を用いて開
腹することなく、腹腔内部位を手術する腹腔鏡下手術
(ラパロスコピックサージャリー)が行われている。腹
腔内で切除された臓器や患部等の組織を体外に回収する
場合、従来では、柔軟な袋や収縮できる容器等を用いて
いた(特開昭7−328017号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、腹腔鏡下手
術において、柔軟な袋や収縮できる容器等を用いて切除
した組織を体外に回収する場合、その袋や容器等の内部
に組織を取り込み、トラカールや小さな穿孔を通じてそ
の袋や容器等ごと体外に引き出す。しかし、回収する組
織が大きいと、全体が大きく膨らみ、小さな孔から引き
出すことができなくなる。そこで、モースレーター等で
組織を粉砕したり鋏鉗子で組織を切り刻むことが行われ
ているが、組織を粉砕したり切り刻むことは採取した組
織の病理検査の妨げになる。また、組織を刻んだり粉砕
したりせずに回収しようとすると、腹壁に小切開を加え
ることになる等、腹腔鏡下手術のメリットが減少するこ
とになる。
【0004】また、腹腔内で切除した組織を袋等の内部
に取り入れた場合、固形分だけではなく血液等の液体
分、さらには気体分も多く含まれている。また、組織の
固形分も一般に柔らかく膨らんでいる。このため、内容
積が増した状態にある。従ってトラカールや小さな穿孔
を通じて体外に引き出す際に袋等の口部が絞られると、
内部の気体や液体が抜けず、袋等を体外に引き出すこと
が困難になる。
【0005】本発明は上記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、袋本体に取り込んだ体腔
内組織を極力こぼすことなく、体外に回収することがで
きると共に、回収する際の袋本体の体積を極力小さくし
て体外に取り出し易くするようにした体腔内組織の回収
袋を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、体腔内組織を
取り込んで体外に回収する体腔内組織の回収袋におい
て、口部を有した袋本体と、袋本体内に連通し、回収袋
内部の物の少なくとも一部を外部に排出するための管路
手段とを具備するものである。従って、袋本体内に一
旦、取り込んだ体腔内組織をこぼすことなく、その回収
袋をコンパクトにして体外に取り出すことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]図1乃至図7
を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。図1
は、例えば腹腔鏡下手術において使用する体腔内組織の
回収具1を示す。この回収具1は挿入部2と、これの先
端に装着される回収袋3とからなる。挿入部2は直線的
で長尺なインナーロッド11とこれに被嵌されるアウタ
ーチューブ12とで構成され、アウターチューブ12は
インナーロッド11の先端から手元付近までの領域でそ
の外周に摺動自在に装着されている。すなわち、インナ
ーロッド11はアウターチューブ12に対して進退自在
に設けられ、かつ進退操作自在となっている。インナー
ロッド11の内部には糸通路15と管路手段挿通路16
が形成されている。アウターチューブ12の先端部分は
インナーロッド11の先端より先に位置しており、この
アウターチューブ12の先端部分の内側により上記回収
袋3を装填する収納室17を形成している。インナーロ
ッド11の先端には回収袋3の後端、例えば後述する弾
性部材31, 32の後端部分を嵌め込んで係着する係止
用溝部18が形成されている。
【0008】図4で示す如く、上記回収袋3は袋本体2
1を有してなり、この袋本体21は、柔軟なフイルム材
によって形成された矩形状の2枚のシート部分を重ね合
わせる形とすると共にその一辺部を口部22とし、他の
3つの辺部を封止した形の袋状のものであり、ここでは
1枚の矩形シートを2つ折りにし、折り目と対向する辺
を口部22とし、折り目と口部22以外の辺を例えば熱
融着して封止している。23, 24はその封止部であ
る。
【0009】また、口部22の辺の長さをL1 、口部2
2の辺に隣接する先端側の辺25の長さをL2 とする
と、L1 の方がL2 よりも長い。つまり、先端側に長い
長方形の形状に形成されている。ただし、口部22の辺
に隣接する後端側の辺26の部分は袋本体21の底辺2
7側程、先端側に向う傾斜辺となっている。この傾斜を
付ける、いわゆる面取り手段により後述するように回収
袋3を体外に取り出すときの抵抗を少なくする誘導機能
を奏するようになっている。
【0010】袋本体21の口部22の開口両端縁にはそ
の辺に沿ってそれぞれ帯状に形成した弾性部材31, 3
2が設けられている。この実施形態では袋本体21を形
成するフイルム材と一体に形成されているが、口部22
の開口両端縁に別の部材を取着して構成してもよい。弾
性部材31, 32の前後両端は口部22の開口部の前後
終端において連結されている。弾性部材31, 32は口
部22の開口を広げる向きに付勢する弾性力を有し、通
常、図6で示すように、口部22の開口を広げている。
【0011】袋本体21の口部22にはその開口部を封
止し、回収袋3を密閉する手段が設けられている。ここ
では、ファスナー30の形式でその密閉手段が構成され
ている。すなわち図5で示す如く、袋本体21の口部2
2の開口両端縁において対向する一方の弾性部材31の
内面には係止受け用溝33が口部22の辺に沿って全長
にわたり形成されている。また、他方の弾性部材32の
内面にはその係止受け用溝33に嵌まり込んで係止する
係止用突条部34が同じく口部22の辺に沿って全長に
わたり形成されている。そして、後述するファスナーコ
マ35により係止用溝33に係止受け用突条部34を押
し付けると、弾性的に変形しながら係止用突条部34が
係止受け用溝33内に嵌まり込んで係止することにより
口部22を封止するようになっている。
【0012】上記ファスナーコマ35は口部22の弾性
部材31, 32に装着してなり、その弾性部材31, 3
2をレールとしてガイドされ、口部22の辺方向に沿っ
て移動できるように装着されている。ファスナーコマ3
5は両方の弾性部材31, 32を挟み込むものであり、
口部22を開いておくときには図6で示す如く先端側に
位置させておき、図7で示す如くファスナーコマ35を
後端側に移動させることにより口部22を閉じるように
なっている。
【0013】ファスナーコマ35には牽引用操作索条と
しての糸36が連結されている。糸36は口部22内を
通り、弾性部材31, 32の後端部分に形成したガイド
孔37を通じて後方に貫通し、後方へ延出するようにな
っている。
【0014】さらに口部22の弾性部材32における後
端部分には管路チューブ38が接続されている。この管
路チューブ38の先端は袋本体3内に開口しており、管
路チューブ38は袋本体3内に連通するようになってい
る。尚、図1で示す如く、管路チューブ38の先端は口
部22の付近で袋本体3内の底部に向けて開口している
が、管路チューブ38の先端を延長して袋本体3内の底
部近くで開口させるようにしてもよい。この場合には後
述するような管路チューブ38を通じての吸引排出作用
を安定的に行うことが可能となる。
【0015】上記糸36は回収袋3を回収具1に装着し
たとき、その回収具1の糸通路15に挿通され、管路チ
ューブ38は回収具1の管路手段挿通路16に挿通さ
れ、いずれも回収具1の後端から後方へ延出させられる
ようになっている。糸36の後端には球状の操作つまみ
39が取着されている。管路チューブ38の後端には後
述する吸引装置40に接続するためのコネクタ41が設
けられている。
【0016】上記吸引装置40は図3で示す如く、吸引
ポンプ42の他、吸引瓶43が付設され、管路チューブ
38は吸引瓶43を経て吸引ポンプ42に接続されるよ
うになっている。また、装置本体44の前面には各種ス
イッチや各種メータを備えた操作パネル45が設けられ
ている。尚、吸引装置の吸引源としては装置本体44内
に吸引ポンプを設けずに手術室の壁吸引装置を利用した
ものでもよい。
【0017】次に、腹腔鏡下手術において、上記回収具
1を使用する場合の作用について説明する。まず、図1
乃至図3で示す如く、袋本体21を畳んで丸めた回収袋
3を回収具1の収納室17内に収納する。この回収袋3
を装着した回収具1を用いて体腔内組織を回収するには
図示しないトラカール等を通じてその挿入部2を腹腔内
に導入する。腹腔内に導入したところで図6で示す如
く、アウターチューブ12に対してインナーロッドを前
進させて収納室17を開放すると、ファスナーコマ35
は予め先端側に位置させられているため、口部22は弾
性部材31, 32の弾性復元作用により自ら開く。口部
22の開きが小さい場合、または弾性部材31, 32等
による自然に開口する機能がない場合には上記管路チュ
ーブ38を通じて炭酸ガス等の加圧流体を袋本体21内
に吹き込む。すると、その袋本体21が内部圧力で膨ら
み、口部22を強制的に開くことができる。
【0018】図6は加圧流体を袋本体21内に吹き込ん
だときの状態であり、同図中、細線で表示する矢印46
は加圧流体の流れ込み方向を示し、袋本体21内に吹き
込まれた加圧流体はその圧力で、太い線で表示する矢印
47の向きに袋本体21の口部22を大きく押し広げ
る。このように袋本体21の口部22が簡単に開けるの
で他の器具を用いての開口作業を2次元画面の観察下で
行う必要がなくなる。また、自然または簡単に口部22
を開かせることができるので、体腔内組織を回収する作
業の能率が向上する。
【0019】尚、加圧流体を供給することにより気腹圧
力が過大になろうとするが、この過剰な気体は気腹器に
内蔵された圧力調整機能により排出され、加圧流体の流
入があっても腹腔内の圧力は常に適切な値に維持され
る。
【0020】次に、把持鉗子等を補助的に用いて腹腔鏡
下手術により切除した組織48を、広げた口部22から
回収袋3内に取り込む。この後、図7で示す如く、操作
つまみ39により糸36を引き、口部22に沿ってファ
スナーコマ35を後端まで移動させて、口部22を閉じ
る。このとき、管路チューブ38を吸引装置40に接続
して吸引を行うと、袋本体21が収縮しようとするの
で、口部22の封止動作がスムーズに行われるようにな
る。また、このときの液漏れも少ない。この封止時の吸
引作用、さらには袋本体21の口部22が完全に閉じた
後にも管路チューブ38を通じて吸引装置40による吸
引を行う。すると、図7で示す如く、袋本体21内の気
体や液状物49が吸引排出され、袋本体21は小さく収
縮することができる。さらに吸引圧力により袋本体21
が強く収縮し、偏平になると共に、その容積が小さくな
る。
【0021】この後、アウターチューブ12を前進させ
て回収袋3を包み込むようにして再生された収納室17
内に回収袋3を取り込む。このとき、袋本体21は前後
方向に長い長方形であり、しかも、後端側の辺26の部
分は袋本体21の底辺27側程、先端側に向う傾斜とな
っているために収納室17内に回収袋3を比較的抵抗な
く容易に取り込むことができる。また、組織48の取り
込み量が多く、回収袋3を収納室17内に取り込むこと
が困難な場合においては、収納室17内に取り込むこと
なく、回収具1と共に、トラカールや小さな穿孔を通じ
て体外に引き出すが、そのときにも抵抗なく容易に体外
に取り出すことができる。
【0022】回収袋3の袋本体21は偏平シート状であ
り、偏平に収縮するため、回収袋3を折り畳んだり丸く
畳んだりし易い。このため、畳んで収納室17内に取り
込んだり、回収具1と共にトラカールや小さな穿孔を通
じて体外に引き出すことが可能である。この際にも抵抗
なく体外に取り出すことができる。また、インナーロッ
ド11の先端に回収袋3を係着するため、そのインナー
ロッド11を回転して袋本体21を回せば、丸めるよう
に小さく畳むこともできる。
【0023】以上の如く、体腔内で切除した組織48を
回収袋3内に取り込むと共に、流動物を排出するため、
さらにはその後、その回収袋3の口部22を密閉するか
ら、回収袋3を体外に取り出す際、内容物が口部22か
らこぼすことがない。また、回収袋3内に取り込まれた
空気や、血液などの液状物は管路チューブ38を通じて
吸引し、回収袋3内から排出するようにしたから、組織
を取り込んだ回収袋3の容積を小さくすることができ、
体積を小さくして回収袋3を体外へ容易に取り出すこと
ができるようになる。
【0024】[第2の実施形態]図8及び図9を参照し
て、本発明の第2の実施形態を説明する。ただし、第1
の実施形態と同一の構成は同一の符号を付し、その詳細
な説明は省略する。
【0025】この実施形態の回収袋3は袋本体21の一
側面に圧迫補助用糸状部材51を付設し、この糸状部材
51により袋本体21を折り畳めるようにしたものであ
る。すなわち糸状部材51は複数の糸部分51a, 51
b, 51cに分かれ、各糸部分51a, 51b, 51c
の先端は袋本体21の外表面における底辺部近くの糸取
付け部52a, 52b, 52cに取着されている。糸取
付け部52a, 52b, 52cは袋本体21の底辺部の
全長の範囲において略均等に分散して配置されている。
ここでは3つの糸取付け部52a, 52b, 52cを設
けているから底辺部の先端と後端と中央の位置に設けら
れることになる。
【0026】また、各糸部分51a, 51b, 51cは
袋本体21の口部22近くの上端辺部に配設したガイド
ループ53a, 53b, 53cに案内されてから袋本体
21の上端後部に導かれ、一本の糸状部材51となって
回収具1の挿入部2に形成される図示しないガイド通路
を通じて回収具1の手元側に導かれ、体外から牽引操作
できるようになっている。
【0027】そして、この回収袋3は前述した第1の実
施形態と同様に使用されるが、袋本体21の内部に組織
48を取り込んだ後、体外から糸状部材51を牽引する
と、袋本体21は各糸部分51a, 51b, 51cは袋
本体21の底辺部近くにある糸取付け部52a, 52
b, 52cを引いて袋本体21の底部を引き上げること
により、図9で示す如く、袋本体21を強制的に折り畳
む。従って、袋本体21を確実に折り畳むことができる
ため、体外に回収する作業が容易であり、また、迅速に
行うことが可能となる。
【0028】尚、本発明は前述した各実施形態のものに
限られるものではない。例えば口部の密封手段としてそ
の口部内面に粘着性を付与して粘着させるものでもよ
く、この場合、袋本体内に加圧流体を吹き込んで口部を
開くことができる。
【0029】また、袋本体内に加圧流体を吹き込めば口
部が開き、吸引をかければ閉じるようにした密閉手段と
してもよい。また、他の器具を用いて口部の閉じる操作
を行うようにしてもよい。
【0030】また、口部を丸めたり折り畳んだりして密
封するようにしてもよい。この場合いわゆるマジックテ
ープのようなファスナーを付設するとよい。さらに、袋
本体の口部周縁に沿って紐部材を付設し、その紐部材を
牽引することにより口部を閉じる、いわゆるポーチの口
紐形式の密封手段であってもよい。
【0031】また、袋本体の口部密閉手段は袋本体の口
部周縁に設けられた弾性部材の弾性により閉じるように
したものでもよく、この場合には牽引紐部材で牽引して
袋本体の口部を開くようにするとよい。また、袋本体の
口部密閉手段はその口部が自ら開閉しない自然におかれ
たままの状態を維持し、管路手段により袋本体内を吸引
することにより口部を閉じるものであってもよい。
【0032】さらには袋本体の口部はこれの周縁に設け
られた弾性部材の弾性により開くものであり、袋本体の
口部を密閉する手段は牽引紐部材で弾性部材を締め付け
て袋本体の口部を閉じるようにしたものであってもよ
い。また袋本体の強度を高めるためにメッシュ入りのシ
ート材で形成してもよい。
【0033】第2の実施形態では、糸状部材により袋本
体を折り畳むようにしたが、袋本体の形状等によっては
糸状部材の数や配置を変えて折り畳み方を変えてもよ
く、また、袋本体を圧迫して畳み込むようにしてもよ
い。
【0034】本発明は前述した実施形態のものに限定さ
れない。また、上記実施形態の説明によれば少なくとも
以下に列記する事項及びその任意の組み合わせの事項の
ものが得られる。
【0035】<付記> 1.体腔内組織を取り込んで体外に回収する体腔内組織
の回収袋において、口部を有した袋本体と、袋本体内に
連通し、回収袋内部の物の少なくとも一部を外部に排出
するための管路手段とを具備することを特徴とする体腔
内組織の回収袋。 2.体腔内組織を取り込んで体外に回収する体腔内組織
の回収袋において、口部を有した袋本体と、袋本体の口
部を密閉する手段と、袋本体内に連通し、回収袋内部の
物の少なくとも一部を外部に排出するための管路手段と
を具備することを特徴とする体腔内組織の回収袋。 3.袋本体の口部を密閉する手段は袋本体の口部周縁に
設けられたファスナーであることを特徴とする第2項に
記載の体腔内組織の回収袋。 4.袋本体の口部を密閉する手段は袋本体の口部周縁に
設けられた紐部材を牽引して口部を密閉するものである
ことを特徴とする第2項に記載の体腔内組織の回収袋。
【0036】5.袋本体の口部を密閉する手段は袋本体
の口部周縁に設けられた弾性部材の弾性により閉じるも
のであり、牽引紐部材で牽引して袋本体の口部を開くよ
うにしたものであることを特徴とする第2項に記載の体
腔内組織の回収袋。 6.袋本体の口部はこれの周縁に設けられた弾性部材の
弾性により開くものであり、袋本体の口部を密閉する手
段は牽引紐部材で弾性部材を締め付けて袋本体の口部を
閉じるようにしたものであることを特徴とする第2項に
記載の体腔内組織の回収袋。 7.袋本体の口部を密閉する手段は袋本体の口部が自ら
開閉しない自然におかれたままの状態を維持し、管路手
段により袋本体内を吸引することにより口部を閉じるも
のであることを特徴とする第2項に記載の体腔内組織の
回収袋。 8.管路手段は吸引手段に連通可能であり、吸引手段に
よって袋本体の内部の内容物の少なくとも一部を外部に
排出し、袋本体を圧縮可能なものとしたことを特徴とす
る第1〜7項に記載の体腔内組織の回収袋。
【0037】9.袋本体の口部を密閉する手段は袋本体
の口部が初期状態において縮小されており、体内に挿入
後、袋本体の内部に流体を流入させることにより袋本体
の口部を、組織を取り込むのに適した形まで広げること
を特徴とする第2項に記載の体腔内組織の回収袋。 10.管路手段を通じて袋本体の内部に流体を流入させ
ることにより袋本体の口部を開放させることを特徴とす
る第8項に記載の体腔内組織の回収袋。
【0038】11.体腔内組織を体外に回収する体腔内
組織の回収袋において、袋本体の口部をその開口部の長
手方向に対して収縮変形させずに開口部の長手方向に対
して交差する向きで接離して、袋本体の口部を開閉可能
であることを特徴とする体腔内組織の回収袋。 12.袋本体の口部に弾性部材を配設し、その弾性部材
により袋本体の口部を開く向きに付勢するようにしたこ
とを特徴とした第11項に記載の体腔内体組の回収袋。 13.袋本体の口部に弾性部材を配設し、その弾性部材
により袋本体の口部を開く向きに付勢するようにしたこ
とを特徴とした第11項に記載の体腔内体組の回収袋。
【0039】14.袋本体の形状は略長方形の形状をし
ており、その袋本体の口部が、その長辺に位置して設け
られていることを特徴とする前記各項に記載の体腔内組
織の回収袋。 15.袋本体を体外に取り出す際に、進行方向となる辺
の袋本体の底辺側部分が、少なくとも体外への取り出し
に際して抵抗が少なくなるように面取りされていること
を特徴とする第14項に記載の体腔内組織の回収袋。 16.体腔内組織を体外に回収する体腔内組織の回収袋
において、袋本体の周辺の少なくとも一つ以上の部分
と、その他の少なくとも一つ以上の部分とを糸状の部材
によって連結し、糸状部材を牽引することによって、袋
本体を畳んで縮めることが可能なものとしたことを特徴
とする前記各項に記載の体腔内組織の回収袋。 17.体腔内組織を回収袋に入れて体外に回収する方法
において、回収袋を体内に挿入した後、回収袋内に体組
織を収納して回収袋の口部を密封し、回収袋の内容物の
少なくとも一部を外部に排出することによって、回収袋
の体積を縮小させた後、回収袋を体外に取り出す体腔内
組織の回収方法。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の体腔内組織
の回収袋によれば、袋本体に一旦、取り込んだ組織をこ
ぼすことなく、袋本体と共に体外に取り出すことができ
る。その際、袋本体の体積を小さくできるから、体外へ
回収袋を取り出し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る体腔内組織の回収具の縦
断面図。
【図2】回収袋を装着した上記回収具の正面図。
【図3】上記回収具の斜視図。
【図4】上記回収袋の側面図。
【図5】図4中、A−A線に沿う部分の断面図。
【図6】上記回収具の使用時の斜視図。
【図7】上記回収具の使用時の斜視図。
【図8】口部を閉じた回収袋の斜視図。
【図9】第2の実施形態に係る回収袋の斜視図。
【符号の説明】
1…回収具、2…挿入部、3…回収袋、17…収納室、
21…袋本体、22…口部、31…弾性部材、32…弾
性部材、33…溝部、34…突条部、35…ファスナー
コマ、38…管路チューブ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体腔内組織を取り込んで体外に回収する体
    腔内組織の回収袋において、 口部を有した袋本体と、この袋本体内に連通し、上記袋
    本体内部の物の少なくとも一部を外部に排出するための
    管路手段とを具備することを特徴とする体腔内組織の回
    収袋。
JP10045344A 1998-02-26 1998-02-26 体腔内組織の回収袋 Withdrawn JPH11239582A (ja)

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JP10045344A JPH11239582A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 体腔内組織の回収袋

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