JPH11239562A - 靴底洗浄装置 - Google Patents

靴底洗浄装置

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JPH11239562A
JPH11239562A JP6051298A JP6051298A JPH11239562A JP H11239562 A JPH11239562 A JP H11239562A JP 6051298 A JP6051298 A JP 6051298A JP 6051298 A JP6051298 A JP 6051298A JP H11239562 A JPH11239562 A JP H11239562A
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brush
cleaning
shoe sole
washing
belt
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Hiroshi Goto
浩 後藤
Daisuke Tashiro
大輔 田城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシと靴底との有効且つ広範囲な接触が得
られ洗浄効果に優れると共に、装置の小型化と機構の簡
素化を実現する靴底洗浄装置及び洗浄方法を提供する。 【解決手段】 洗浄槽2の上部において靴底を支持可能
なグレーチング部材3、該グレーチング部材3の下面に
沿って格子棒31と同方向に走行する無端ブラシベルト
4を備え、該ブラシベルト4の外周面に形成されたブラ
シ毛43はその先端が前記グレーチング部材3の間隙部
33から上面に突出する長さを有するものとした。ま
た、上記靴底洗浄装置において、洗浄槽2内の洗浄液1
1の静水位12をグレーチング部材3の上面より高く保
持し、靴底を洗浄液11に浸漬した状態でブラシベルト
4を走行させ洗浄する洗浄方法を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛生管理された室
内への入室者の靴底を洗浄するための靴底洗浄装置及び
洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】食品メーカーや給食センター等において
は、無菌環境で製品製造や調理を行うために様々な衛生
管理がなされているが、入室時に室外で汚染した入室者
の靴底を洗浄することも重要である。
【0003】このような靴底洗浄装置としては、例えば
実開昭51−6555号公報や特開平8−103409
号公報に、踏み板の間隙部から多数の回転ブラシを突出
させた装置が記載されているが、これらの装置では、踏
み板部分では洗浄効果が得られないのは勿論、踏み板の
間隙部であっても曲面的な回転ブラシと平面的な靴底と
では有効な接触面積は更に限定されざるを得ない。そこ
で、この欠点を補うために回転ブラシを入室者の進行方
向に多数並設し、入室者が歩行することによって接触の
頻度を向上させるようにしているが、装置が大型化する
と共に駆動機構が複雑化することとなった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の技術の
上記の点に鑑みて、ブラシと靴底との有効且つ広範囲な
接触が得られ洗浄効果に優れると共に、装置の小型化と
機構の簡素化を実現する靴底洗浄装置及び洗浄方法を提
供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の靴底洗浄装置は、平行に配置された複数の
格子棒とその支持枠からなり、洗浄槽の上部において靴
底を支持可能なグレーチング部材、及び、該グレーチン
グ部材の下面に沿って前記格子棒と同方向に走行する無
端ブラシベルトを備え、該ブラシベルトの外周面に形成
されたブラシ毛はその先端が前記グレーチング部材の間
隙部から上面に突出する長さを有するものとした。ま
た、上記靴底洗浄装置において、洗浄槽内の洗浄液の静
水位をグレーチング部材の上面より高く保持し靴底を洗
浄液に浸漬した状態でブラシベルトを走行させ洗浄する
洗浄方法を採用した。
【0006】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明靴底洗浄装
置の一実施形態を示すものである。図において、靴底洗
浄装置1は、洗浄液11を収容する洗浄槽2,該洗浄槽
2の上部において靴底を支持するグレーチング部材3,
3、該グレーチング部材3,3の下面に沿って走行する
ブラシベルト4,4(コンベアブラシ)を備えている。
【0007】グレーチング部材3,3は、ブラシベルト
4,4の走行方向と同方向に平行に配置された複数の格
子棒31と、それらを両端部において相互に連結する支
持枠32とで形成され、左右の靴Sに対応した同形状の
2枚の部材で構成されている。格子棒31は、それらの
間隙部33の開口面積を最大限に確保しつつも、利用者
の体重を支える充分な強度が得られるように薄板状とし
ている。また、同じ理由から格子棒31の間隙は、靴S
のヒールや爪先が落ち込まない範囲で広くすることが好
ましく、図示例では開口率80%以上である。そして、
これらグレーチング部材3,3は洗浄槽2の内壁面に突
設した受け部材21,21と、洗浄槽2の中央部に架設
された支持梁22によって、洗浄槽2の上端近くに着脱
可能な状態に支持されている。
【0008】ブラシベルト4,4は、それぞれ駆動側,
従動側の一対からなるプーリ41,42間に張架された
無端ベルトの外表面にブラシ毛43を植設してなる。ブ
ラシ毛43は、ブラシベルト4,4の走行方向に沿って
列設され、ブラシベルト4,4の幅方向に対しては、図
2に示す如く前記グレーチング部材3,3の各格子棒3
1,31の間隙部33,33……に一致させて間欠的に
設けられている。従って、ブラシベルト4,4の表面に
はベルトの走行方向に平行なブラシ毛43の無い部分が
存在しており、該部分はグレーチング部材3,3の各格
子棒31,31に一致している。
【0009】ブラシ毛43の毛長は、少なくともその先
端が上記グレーチング部材3,3の各格子棒31の間隙
部33から上面側に突出する長さを有し、その突出量
は、特に限定されているものではないが、想定される靴
底の凹凸の深さ程度が好ましい。
【0010】そして、ブラシベルト4,4は、先述した
グレーチング部材3,3と同様に、左右の靴S,Sに対
応して別々に設けると共に、その走行方向は、靴底に接
触する上面側において左右夫々靴S,Sの外側から内側
に向けて幅方向に走行するように設けられている。
【0011】これは、靴底のブロックパターンが一般に
歩行方向に対してのグリップ力が得られるよう幅方向を
基調として形成されており、そのような靴底に対しての
洗浄効果を考慮したものである。また、左右のブラシベ
ルト4,4が共に内側に向かうことで、それらの走行に
よって惹起される洗浄槽2の液面12での波を打ち消し
小さく抑えることも可能となっている。
【0012】尚、ブラシベルト4,4の走行方向は必ず
しも上記に限定されるものではなく、例えば、靴Sの長
手方向に走行する、左右の靴S,Sに共通の1系統のブ
ラシベルトで装置を構成することも可能である。
【0013】そして、ブラシベルト4,4を張架する各
1対のプーリ41,42は、それらの回転軸が図示しな
い軸受等で回転自在に支持され、且つ、駆動側プーリ4
1の回転軸41aはモータ44の回転軸に直接若しくは
ギヤ,チェーン等の駆動伝達手段を介して連結され、そ
れにより駆動回転される。
【0014】洗浄槽2内に収容される洗浄液11の液面
12は、図示の如くグレーチング部材3,3の上面より
高く(ブラシ毛43の先端程度)確保され、靴底,ブラ
シ毛43共に洗浄液11中に浸漬した状態で洗浄がなさ
れる。液面12を一定に保持する手段としては、フロー
トスイッチ13(液面レベルセンサ)を洗浄槽2に設
け、それに給水手段に設けたバルブを電気的若しくは機
械的に連動させ、液面12の水位が下がったらバルブが
開いて洗浄液11が補充されるようにする。尚、液面レ
ベルセンサとしては浮力以外の静電容量を利用したもの
等を用いても良い。また、オーバーフロー管を設けて水
位を一定に保つようにしても良い。
【0015】次に、上記実施形態に基づいて作用を説明
する。
【0016】靴底洗浄装置1は、衛生管理された作業室
の入口等に設置される。そして、入室者が作業室内に入
室する際、靴底洗浄装置1のグレーチング部材3,3の
上に立ち止まると、グレーチング部材3,3の受け部材
21,22等に付設されている図示しないスイッチが入
室者の体重を受圧することによってONになり、モータ
44が作動しブラシベルト4の回転と共に、グレーチン
グ部材3の各格子棒31の間隙部33から突出している
ブラシ毛43が靴底に沿って水平に移動しながら該靴底
を洗浄液11中で洗浄する。
【0017】この際、靴底との接触面ではブラシ毛43
が水平方向に移動するため、広範囲に亘り充分な接触が
得られ、尚且つ、一度靴底に接触したブラシ毛43はブ
ラシベルト4の回転によって洗浄槽2の底部側(ブラシ
ベルト4の下面側)に移動し、ブラシ自体に付着した
り、ベルト表面に堆積したゴミ,汚れを分離した後、再
度、靴底に接するため、靴底には常にきれいなブラシ毛
43が接触することになり、洗浄効果が良好である。
尚、洗浄槽2の底部側においてブラシ毛43に接し、該
ブラシ毛43に付着した汚れを掻き取る部材を設けても
良い。
【0018】そして、予め設定されている一定時間(若
しくは一定の積算回転数)の洗浄を行った後、時限スイ
ッチ等によりモータ44が自動的に停止し、入室者は洗
浄が完了したことを知り入室する。
【0019】尚、装置の作動及び停止は上記以外のスイ
ッチにより行っても良い。また、洗浄開始時等にオーバ
ーフローしながら洗浄したり、洗浄終了時に水位を下げ
るようにしても良い。そして、洗浄水11が汚れた場合
には図示しない排水口を開いて排水し、洗浄水11と共
に洗浄槽2内の汚れを排出する。
【0020】上記実施形態においては、各1本の幅の広
いベルト4に複数列のブラシ毛43を植設する場合を示
したが、前記ブラシ毛43を1乃至は少数列のみ植設し
た、幅の狭いブラシベルトを複数並設するようにしても
良い。その場合ベルトはVベルト等であっても良い。ま
た、左右の靴Sを1本のブラシベルトで賄う場合等には
ブラシベルトの弛みを防止するアイドルプーリ等を追加
しても良い。
【0021】また、上記実施形態では、洗浄槽2内の洗
浄液11の水位をグレーチング部材3の上面以上に保持
し、洗浄液11中に靴底を浸漬した状態、若しくは、洗
浄液11に靴底が直接触れる状態で該靴底を洗浄する場
合を示したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、洗浄液の水位をより低く設定し、ブラシベルト4が
洗浄槽2の底部側においてのみ洗浄液に接するようにす
ることもできる。
【0022】また、洗浄液11の水位は、洗浄の対象と
なる靴が長靴等の耐水性の靴のみの場合と、それ以外の
非耐水性の靴を含む場合とを考慮して決定される。ま
た、洗浄槽2に洗浄液を収容する代りに、洗浄槽に吸気
手段,フィルタ等からなる集塵装置を設け、乾式の靴底
クリーナを構成することもできる。
【0023】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成されているの
で、以下に述べる効果を奏する。
【0024】靴底洗浄装置は、平行に配置された複数の
格子棒とその支持枠からなり、洗浄槽の上部において靴
底を支持可能なグレーチング部材、及び、該グレーチン
グ部材の下面に沿って前記格子棒と同方向に走行する無
端ブラシベルトを備え、該ブラシベルトの外周面に形成
されたブラシ毛はその先端が前記グレーチング部材の間
隙部から上面に突出する長さを有するものとしたので、
ブラシと靴底との充分且つ広範囲な接触が得られると共
に、靴底より分離した汚れはブラシベルトによって洗浄
槽の底部側に移動し靴底には常にきれいなブラシが接触
することになり、優れた洗浄効果が得られる。また、ブ
ラシと靴底との充分な接触が得られることで、洗浄部分
の面積は必要最小限で済み、装置の小型化が可能である
と共に、駆動系が簡素化され、且つ、運転音も小さく抑
えることができる。
【0025】また、上記靴底洗浄装置において、洗浄槽
内の洗浄液の静水位をグレーチング部材の上面より高く
保持し靴底を洗浄液に浸漬した状態でブラシベルトを走
行させ洗浄する洗浄方法を採用したので、洗浄液自体の
洗浄作用,ブラシベルトの接触による洗浄作用に加えて
ブラシベルトの回転によって生じる水流による洗浄作用
の複合的な洗浄作用によって迅速且つ良好な洗浄を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の靴底洗浄装置を示す正面図で
ある。
【図2】本発明実施形態の靴底洗浄装置を示す要部側断
面図である。
【符号の説明】 1 靴底洗浄装置 2 洗浄槽 3 グレーチング部材 4 ブラシベルト 11 洗浄液 12 液面 31 格子棒 32 支持枠 33 間隙部 43 ブラシ毛
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 靴底洗浄装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛生管理された室
内への入室者の靴底を洗浄するための靴底洗浄装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】食品メーカーや給食センター等において
は、無菌環境で製品製造や調理を行うために様々な衛生
管理がなされているが、入室時に室外で汚染した入室者
の靴底を洗浄することも重要である。
【0003】このような靴底洗浄装置としては、例えば
実開昭51−65555号公報や特開平8−10340
9号公報に、踏み板の間隙部から多数の回転ブラシを突
出させた装置が記載されているが、これらの装置では、
踏み板部分では洗浄効果が得られないのは勿論、踏み板
の間隙部であっても曲面的な回転ブラシと平面的な靴底
とでは有効な接触面積は更に限定されざるを得ない。そ
こで、この欠点を補うために回転ブラシを入室者の進行
方向に多数並設し、入室者が歩行することによって接触
の頻度を向上させるようにしているが、装置が大型化す
ると共に駆動機構が複雑化することとなった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の技術の
上記の点に鑑みて、ブラシと靴底との有効且つ広範囲な
接触が得られ洗浄効果に優れると共に、装置の小型化と
機構の簡素化を実現する靴底洗浄装置を提供することを
目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の靴底洗浄装置は、洗浄液を収容する洗浄槽
の上部において左右の靴底を着用状態で支持可能であっ
て、該靴底の幅方向に平行に配置された複数の格子棒と
その支持枠からなるグレーチング部材、及び、該グレー
チング部材の下面に沿って前記格子棒と同方向に走行す
る無端ブラシベルトを備え、該ブラシベルトの外周面に
形成されたブラシ毛はその先端が前記グレーチング部材
の間隙部から上面に突出する長さを有するものとする一
方、洗浄槽内の洗浄液の静水位を検知するフロートスイ
ッチと、それに連動して開閉する給水手段のバルブとに
より洗浄液の水位をグレーチング部材の上面より高く前
記ブラシ毛の先端と同程度に一定に保持し、靴底を洗浄
液に浸漬した状態でブラシベルトを走行させ洗浄するよ
うにした。また、上記ブラシベルトが左右の各靴底に対
応して別々に設けた左右一対からなり、且つ、各ブラシ
ベルトをそれらの上面側が互いに装置の外側から内側に
向かうように対向して走行させるようにしても良い。
【0006】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明靴底洗浄装
置の一実施形態を示すものである。図において、靴底洗
浄装置1は、洗浄液11を収容する洗浄槽2,該洗浄槽
2の上部において靴底を支持するグレーチング部材3,
3、該グレーチング部材3,3の下面に沿って走行する
ブラシベルト4,4(コンベアブラシ)を備えている。
【0007】グレーチング部材3,3は、ブラシベルト
4,4の走行方向と同方向に平行に配置された複数の格
子棒31と、それらを両端部において相互に連結する支
持枠32とで形成され、左右の靴Sに対応した同形状の
2枚の部材で構成されている。格子棒31は、それらの
間隙部33の開口面積を最大限に確保しつつも、利用者
の体重を支える充分な強度が得られるように薄板状とし
ている。また、同じ理由から格子棒31の間隙は、靴S
のヒールや爪先が落ち込まない範囲で広くすることが好
ましく、図示例では開口率80%以上である。そして、
これらグレーチング部材3,3は洗浄槽2の内壁面に突
設した受け部材21,21と、洗浄槽2の中央部に架設
された支持梁22によって、洗浄槽2の上端近くに着脱
可能な状態に支持されている。
【0008】ブラシベルト4,4は、それぞれ駆動側,
従動側の一対からなるプーリ41,42間に張架された
無端ベルトの外表面にブラシ毛43を植設してなる。ブ
ラシ毛43は、ブラシベルト4,4の走行方向に沿って
列設され、ブラシベルト4,4の幅方向に対しては、図
2に示す如く前記グレーチング部材3,3の各格子棒3
1,31の間隙部33,33……に一致させて間欠的に
設けられている。従って、ブラシベルト4,4の表面に
はベルトの走行方向に平行なブラシ毛43の無い部分が
存在しており、該部分はグレーチング部材3,3の各格
子棒31,31に一致している。
【0009】ブラシ毛43の毛長は、少なくともその先
端が上記グレーチング部材3,3の各格子棒31の間隙
部33から上面側に突出する長さを有し、その突出量
は、特に限定されているものではないが、想定される靴
底の凹凸の深さ程度が好ましい。
【0010】そして、ブラシベルト4,4は、先述した
グレーチング部材3,3と同様に、左右の靴S,Sに対
応して別々に設けると共に、その走行方向は、靴底に接
触する上面側において左右夫々靴S,Sの外側から内側
に向けて幅方向に走行するように設けられている。
【0011】これは、靴底のブロックパターンが一般に
歩行方向に対してのグリップ力が得られるよう幅方向を
基調として形成されており、そのような靴底に対しての
洗浄効果を考慮したものである。また、左右のブラシベ
ルト4,4が共に内側に向かうことで、それらの走行に
よって惹起される洗浄槽2の液面12での波を打ち消し
小さく抑えることも可能となっている。
【0012】そして、ブラシベルト4,4を張架する各
1対のプーリ41,42は、それらの回転軸が図示しな
い軸受等で回転自在に支持され、且つ、駆動側プーリ4
1の回転軸41aはモータ44の回転軸に直接若しくは
ギヤ,チェーン等の駆動伝達手段を介して連結され、そ
れにより駆動回転される。
【0013】洗浄槽2内に収容される洗浄液11の液面
12は、図示の如くグレーチング部材3,3の上面より
高く(ブラシ毛43の先端程度)確保され、靴底,ブラ
シ毛43共に洗浄液11中に浸漬した状態で洗浄がなさ
れる。液面12を一定に保持する手段としては、フロー
トスイッチ13(液面レベルセンサ)を洗浄槽2に設
け、それに給水手段に設けたバルブを電気的若しくは機
械的に連動させ、液面12の水位が下がったらバルブが
開いて洗浄液11が補充されるようにする。尚、液面レ
ベルセンサとしては浮力以外の静電容量を利用したもの
等を用いても良い。また、オーバーフロー管を設けて水
位を一定に保つようにしても良い。
【0014】次に、上記実施形態に基づいて作用を説明
する。
【0015】靴底洗浄装置1は、衛生管理された作業室
の入口等に設置される。そして、入室者が作業室内に入
室する際、靴底洗浄装置1のグレーチング部材3,3の
上に立ち止まると、グレーチング部材3,3の受け部材
21,22等に付設されている図示しないスイッチが入
室者の体重を受圧することによってONになり、モータ
44が作動しブラシベルト4の回転と共に、グレーチン
グ部材3の各格子棒31の間隙部33から突出している
ブラシ毛43が靴底に沿って水平に移動しながら該靴底
を洗浄液11中で洗浄する。
【0016】この際、靴底との接触面ではブラシ毛43
が水平方向に移動するため、広範囲に亘り充分な接触が
得られ、尚且つ、一度靴底に接触したブラシ毛43はブ
ラシベルト4の回転によって洗浄槽2の底部側(ブラシ
ベルト4の下面側)に移動し、ブラシ自体に付着した
り、ベルト表面に堆積したゴミ,汚れを分離した後、再
度、靴底に接するため、靴底には常にきれいなブラシ毛
43が接触することになり、洗浄効果が良好である。
尚、洗浄槽2の底部側においてブラシ毛43に接し、該
ブラシ毛43に付着した汚れを掻き取る部材を設けても
良い。
【0017】そして、予め設定されている一定時間(若
しくは一定の積算回転数)の洗浄を行った後、時限スイ
ッチ等によりモータ44が自動的に停止し、入室者は洗
浄が完了したことを知り入室する。
【0018】尚、装置の作動及び停止は上記以外のスイ
ッチにより行っても良い。また、洗浄開始時等にオーバ
ーフローしながら洗浄したり、洗浄終了時に水位を下げ
るようにしても良い。そして、洗浄水11が汚れた場合
には図示しない排水口を開いて排水し、洗浄水11と共
に洗浄槽2内の汚れを排出する。
【0019】上記実施形態においては、各1本の幅の広
いベルト4に複数列のブラシ毛43を植設する場合を示
したが、前記ブラシ毛43を1乃至は少数列のみ植設し
た、幅の狭いブラシベルトを複数並設するようにしても
良い。その場合ベルトはVベルト等であっても良い。ま
た、左右の靴Sを1本のブラシベルトで賄う場合等には
ブラシベルトの弛みを防止するアイドルプーリ等を追加
しても良い。
【0020】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成されているの
で、以下に述べる効果を奏する。
【0021】靴底洗浄装置は、洗浄液を収容する洗浄槽
の上部において左右の靴底を着用状態で支持可能であっ
て、該靴底の幅方向に平行に配置された複数の格子棒と
その支持枠からなるグレーチング部材、及び、該グレー
チング部材の下面に沿って前記格子棒と同方向に走行す
る無端ブラシベルトを備え、該ブラシベルトの外周面に
形成されたブラシ毛はその先端が前記グレーチング部材
の間隙部から上面に突出する長さを有するものとする一
方、洗浄槽内の洗浄液の静水位を検知するフロートスイ
ッチと、それに連動して開閉する給水手段のバルブとに
より洗浄液の水位をグレーチング部材の上面より高く前
記ブラシ毛の先端と同程度に一定に保持し、靴底を洗浄
液に浸漬した状態でブラシベルトを走行させ洗浄するよ
うにしたので、ブラシと靴底との充分且つ広範囲な接触
が得られると共に、靴底より分離した汚れはブラシベル
トによって洗浄槽の底部側に移動し靴底には常にきれい
なブラシが接触することになり、優れた洗浄効果が得ら
れる。また、ブラシと靴底との充分な接触が得られるこ
とで、洗浄部分の面積は必要最小限で済み、装置の小型
化が可能であると共に、駆動系が簡素化され、且つ、運
転音も小さく抑えることができる。
【0022】更に、洗浄槽内の洗浄液の静水位をグレー
チング部材の上面より高く保持し靴底を洗浄液に浸漬し
た状態でブラシベルトを走行させ洗浄するようにしたの
で、洗浄液自体の洗浄作用,ブラシベルトの接触による
洗浄作用に加えてブラシベルトの走行に伴う水流による
洗浄作用の複合的な洗浄作用によって迅速且つ良好な洗
浄を行うことができる。
【0023】また、ブラシベルトが左右の各靴底に対応
して別々に設けた左右一対からなり、且つ、各ブラシベ
ルトをそれらの上面側が互いに装置の外側から内側に向
かうように対向して走行させるようにしたので、ブラシ
ベルトの走行によって惹起される液面の波を打ち消すこ
とができると共に、左右各靴底に同条件でブラシベルト
のきれいな面が当たり、洗浄効果が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の靴底洗浄装置を示す正面図で
ある。
【図2】本発明実施形態の靴底洗浄装置を示す要部側断
面図である。
【符号の説明】 1 靴底洗浄装置 2 洗浄槽 3 グレーチング部材 4 ブラシベルト 11 洗浄液 12 液面 31 格子棒 32 支持枠 33 間隙部 43 ブラシ毛

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に配置された複数の格子棒とその支
    持枠からなり、洗浄槽の上部において靴底を支持可能な
    グレーチング部材、及び、該グレーチング部材の下面に
    沿って前記格子棒と同方向に走行する無端ブラシベルト
    を備え、該ブラシベルトの外周面に形成されたブラシ毛
    はその先端が前記グレーチング部材の間隙部から上面に
    突出する長さを有することを特徴とする靴底洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の靴底洗浄装置において、
    洗浄槽内の洗浄液の静水位をグレーチング部材の上面よ
    り高く保持し靴底を洗浄液に浸漬した状態でブラシベル
    トを走行させ洗浄することを特徴とする靴底洗浄方法。
JP6051298A 1998-02-25 1998-02-25 靴底洗浄装置 Expired - Lifetime JP2920758B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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