JPH11239324A - 動き検出装置 - Google Patents

動き検出装置

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Publication number
JPH11239324A
JPH11239324A JP10038693A JP3869398A JPH11239324A JP H11239324 A JPH11239324 A JP H11239324A JP 10038693 A JP10038693 A JP 10038693A JP 3869398 A JP3869398 A JP 3869398A JP H11239324 A JPH11239324 A JP H11239324A
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JP
Japan
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circuit
motion
inter
frame difference
determination
Prior art date
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Application number
JP10038693A
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English (en)
Inventor
Satoshi Sugawa
聡 須川
Shiro Hosoya
史郎 細谷
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH11239324A publication Critical patent/JPH11239324A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動きの誤判定や検出もれが発生することのな
い動き検出装置を得る。 【解決手段】 エッジ検出回路1には映像信号が入力さ
れ、第1次動き判定回路2にはフレーム間差信号が入力
される。エッジ検出回路1及び第1次動き判定回路2の
出力はパターン判別回路3にそれぞれ入力され、パター
ン判別回路3の出力は平滑化回路4に入力される。平滑
化回路4にはフレーム間差信号も入力される。平滑化回
路4の出力は変換回路5に入力され、変換回路5は動き
係数Kを出力する。平滑化回路4の備える複数の乗算器
のそれぞれの係数は可変であり、注目画素が静止画領域
にある場合には動画領域にある画素に対応する乗算器の
影響を緩和するように乗算器の係数を変化させ、一方、
注目画素が動画領域にある場合には静止画領域にある画
素に対応する乗算器の影響を緩和するように乗算器の係
数を変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、テレビジョン受
像器の高画質化を図るための信号処理で用いられる動き
検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、動き適応走査線変換回路の構成
を示すブロック図である。図8において、符号101
m,101sはフィールドメモリであり、符号102m
は動画用補間信号生成回路、符号102sは静止画用補
間信号生成回路である。また、符号100は動き検出装
置であり、符号103は混合回路である。動き検出装置
100には、映像信号とフィールドメモリ101m,1
01sのそれぞれの出力信号とによって生成されるフレ
ーム間差信号が入力され、動き係数K(0≦K≦1)を
出力する。混合回路103は、動き係数Kと、動画用補
間信号Xmと、静止画用補間信号Xsとに基づいて、補
間信号Xoを次式に従って生成する。 Xo=K・Xm+(1−K)・Xs このように、テレビジョン受像器等においては、高画質
化を図るために、受信した映像信号から動き情報を検出
し、その動き情報に基づいて、輝度信号及び色信号の分
離フィルタの特性、あるいは走査線補間フィルタの特性
等を変化させる処理、いわゆる動き適応処理が行われて
いる。
【0003】図9は、動き検出装置100の構成を示す
ブロック図である。フレーム間差信号を平滑化回路10
4で平滑化した後、変換回路105によって動き係数K
を得る。
【0004】図10は、平滑化回路104の構成を示す
ブロック図である。入力信号たるフレーム間差信号を逐
次遅延するための複数の遅延素子Tと、係数の異なる複
数の乗算器と、各乗算器の出力を累加するための複数の
加算器とによって構成されている。
【0005】図11は、変換回路105の変換特性を概
略的に示すグラフである。変換回路105には平滑化回
路104の最終段の加算器の出力が入力され、これに応
じた動き係数Kが出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の動き検出装置では、図12(a)(b)に示すよう
に、しきい値よりもわずかに低いレベルのフレーム間差
が平滑化によって引き上げられ、本来静止画であるにも
拘わらず動画と判定(誤判定)されたり、その逆に、図
13(a)(b)に示すように、しきい値よりもわずか
に高いレベルのフレーム間差が平滑化によって引き下げ
られ、本来動画であるにも拘わらず静止画と判定(検出
もれ)される場合があるという問題があった。そして、
このような誤判定あるいは検出もれは、動き適応走査線
変換後の画像の画質の低下を引き起こす要因ともなる。
【0007】以下、動きの誤判定及び検出もれについて
詳細に説明する。まず、動きの誤判定について説明す
る。以下では説明の簡単化のため、平滑化回路104の
出力が予め定められているフレーム間差のしきい値(こ
こでは「42」とする。)よりも大きければ変換回路1
05は動き係数K=1を出力し、小さければK=0を出
力するものとする。また、平滑化回路104の備える各
乗算器の係数は、(C-3,C-2,C-1,C0,C1
2,C3)=(1/16,1/8,1/4,1/2,1
/4,1/8,1/16)であるものとする。フレーム
間差信号として、例えば図3(a)に示す信号が平滑化
回路104に入力された場合を考える。このとき平滑化
回路104の出力は、(1/16)*16+(1/8)
*16+(1/4)*16+(1/2)*16+(1/
4)*64+(1/8)*64+(1/16)*64=
43となり、しきい値の「42」よりも大きくなる。そ
の結果、動き判定を行う注目画素Dは本来静止画領域に
属するにも拘わらず動画と判定される。このように、動
画領域と静止画領域の境界付近において、静止画領域の
フレーム間差のレベルが動画領域のフレーム間差の高い
レベルに引き上げられることによって動きの誤判定が生
じる。
【0008】次に、動きの検出もれについて説明する。
フレーム間差信号として、例えば図4(a)に示す信号
が平滑化回路104に入力された場合を考える。このと
き平滑化回路104の出力は、(1/16)*32+
(1/8)*32+(1/4)*32+(1/2)*3
2+(1/4)*32+(1/8)*8+(1/16)
*8=39.5となり、しきい値の「42」よりも小さ
くなる。その結果、動き判定を行う注目画素Dは本来動
画領域に属するにも拘わらず静止画と判定される。この
ように、動画領域と静止画領域の境界付近において、動
画領域のフレーム間差のレベルが静止画領域のフレーム
間差の低いレベルに引き下げられることによって動きの
検出もれが生じる。
【0009】この発明はこのような問題を解決するため
になされたものであり、動きの誤判定や検出もれが発生
することのない動き検出装置を得ることを目的とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
に記載の動き検出装置は、注目画素のフレーム間差を注
目画素の周囲の画素のフレーム間差を加味して平滑化す
ることにより注目画素の平滑化フレーム間差を出力する
平滑化回路と、平滑化フレーム間差に基づいて注目画素
の動き係数を出力する変換回路とを有する動き係数出力
手段と、注目画素のフレーム間差及び周囲の画素のフレ
ーム間差を与えるフレーム間差信号と、フレーム間差信
号を与える映像信号とに基づいて、注目画素が静止画領
域及び動画領域のいずれに属するかの判別を実行し、判
別の結果を動き係数出力手段に入力する判別手段とを備
え、動き係数出力手段による処理特性を判別手段による
判別の結果に応じて異ならせるものである。
【0011】また、この発明のうち請求項2に記載の動
き検出装置は、請求項1記載の動き検出装置であって、
判別手段は、フレーム間差信号を受けて、注目画素のフ
レーム間差及び周囲の画素のフレーム間差と所定のしき
い値との比較をそれぞれ行い、比較の結果を出力する第
1次動き判定回路と、映像信号を受けて、映像信号のエ
ッジに関するエッジ情報を出力するエッジ検出回路と、
第1次動き判定回路による比較の結果とエッジ情報とに
基づいて判別の結果を出力するパターン判別回路とを有
することを特徴とするものである。
【0012】また、この発明のうち請求項3に記載の動
き検出装置は、請求項2記載の動き検出装置であって、
パターン判別回路は、注目画素及び周囲の画素をエッジ
の位置に応じて第1及び第2の群に分割し、第1及び第
2の群がそれぞれ静止画領域及び動画領域のいずれに対
応するかを、注目画素及び周囲の画素のうち、フレーム
間差がしきい値以上である画素の個数と、フレーム間差
がしきい値よりも小さい画素の個数との多数決をとるこ
とにより判別することを特徴とするものである。
【0013】また、この発明のうち請求項4に記載の動
き検出装置は、請求項2記載の動き検出装置であって、
判別手段による判別の結果は平滑化回路に入力され、平
滑化回路は、注目画素及び周囲の画素のそれぞれに対応
して設けられた、可変の係数を有する乗算器を有し、係
数の値は判別の結果に応じて変えられることを特徴とす
るものである。
【0014】また、この発明のうち請求項5に記載の動
き検出装置は、請求項2記載の動き検出装置であって、
判別手段による判別の結果は変換回路に入力され、変換
回路は複数の変換特性を有し、判別の結果に応じて、複
数の変換特性の中から一の変換特性が選択されることを
特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
実施の形態1に係る動き検出装置の構成を示すブロック
図である。エッジ検出回路1には映像信号が入力され、
第1次動き判定回路2にはフレーム間差信号が入力され
る。ここで、フレーム間差信号は、映像信号をフレーム
ごとにフレームメモリ(図示せず)に記憶し、現在のフ
レームと前回のフレームとの差をとることによって得ら
れる。エッジ検出回路1及び第1次動き判定回路2の出
力はパターン判別回路3にそれぞれ入力され、パターン
判別回路3の出力は平滑化回路4に入力される。平滑化
回路4にはフレーム間差信号も入力される。平滑化回路
4の出力は変換回路5に入力され、変換回路5は動き係
数Kを出力する。
【0016】図2は、平滑化回路4の構成を示すブロッ
ク図である。平滑化回路4への入力信号たるフレーム間
差信号を逐次遅延するための複数の遅延素子Tと、逐次
遅延された上記フレーム間差信号と所定の係数とを乗算
して、その乗算結果を出力する複数の乗算器(以下、係
数Cn(−3≦n≦3)を有する乗算器をその係数を以
て乗算器Cnと表記する。)と、各乗算器の出力を累加
するための複数の加算器とによって構成されている。こ
こで、各乗算器の係数Cnは可変であり、パターン判別
回路3からの出力によって制御される。なお、ここで
は、初めに各乗算器の係数は(C-3,C-2,C-1
0,C1,C2,C3)=(1/16,1/8,1/4,1/
2,1/4,1/8,1/16)に設定されているものと
する。
【0017】図3(a)は、第1次動き判定回路2及び
平滑化回路4にそれぞれ入力されるフレーム間差信号を
模式的に表すグラフである。水平方向に連続する7個の
画素A〜Gのそれぞれのフレーム間差が示されている。
図3(a)に示すように、画素A〜Dのフレーム間差は
いずれも16、画素E,F,Gのフレーム間差はいずれ
も64であるものとする。ここで、中央の画素Dが動き
判定を行う注目画素である。また、図3(b)は、エッ
ジ検出回路1の出力たるエッジ情報を表すグラフであ
り、図3(c)は、第1次動き判定回路2の出力たる第
1次動き判定結果を表すグラフである。
【0018】以下、図3(a)〜(c)を参照しつつ、
図1に示した動き検出装置の動作について説明する。但
し、ここでは説明の簡単化のため、平滑化回路4の出力
が予め定められているフレーム間差のしきい値(ここで
は「42」とする。)よりも大きければ変換回路5は動
き係数K=1を出力し、小さければK=0を出力するも
のとする。
【0019】エッジ検出回路1は映像信号を受けて、図
3(b)に示すようなエッジ情報を出力する。映像信号
の静止画領域と動画領域との境界にはエッジが存在する
ことが多い。エッジ検出回路1は画素A〜G内における
エッジの有無を検出し、エッジが存在する画素に対して
は「1」を、エッジが存在しない画素に対しては「0」
をそれぞれ出力する。図3(b)に示したグラフによる
と、画素Eに映像信号のエッジが存在していることが分
かる。このことは、図3(a)に示したように、画素D
と画素Eとの間付近に静止画領域と動画領域との境界が
存在することと一致する。即ち、図3(b)のエッジ情
報を参照することにより、画素A〜G内に映像信号の静
止画領域と動画領域との境界が存在するか否か、及び存
在するとしたらそのエッジが存在する画素を把握するこ
とができる。
【0020】第1次動き判定回路2は、図3(a)に示
すフレーム間差信号を受けて、画素A〜Gのそれぞれの
フレーム間差を、予め定められた所定のしきい値と比較
する。そして、フレーム間差が上記しきい値以上である
画素に対しては第1次動き判定結果として「1」を出力
し、上記しきい値よりも小さい画素に対しては「0」を
出力する。例えば上記しきい値を「32」に設定したと
すると、画素A〜Dのフレーム間差は「16」でありし
きい値「32」よりも小さいので、第1次動き判定結果
は「0」となる。一方、画素E,Fのフレーム間差は
「64」でありしきい値「32」以上であるため、第1
次動き判定結果は「1」となる。以上より、図2(c)
のグラフに示したような第1次動き判定結果が第1次動
き判定回路2から出力されることとなる。図3(c)の
グラフを参照すると、画素A〜Dは静止画領域にあり、
画素E〜Gは動画領域にあることが分かる。
【0021】パターン判別回路3は、図3(b)に示し
たエッジ情報と、図3(c)に示した第1次動き判定結
果とを受けて、パターン判別信号を出力する。具体的に
は、エッジ情報から把握されるエッジの位置を基準とし
て注目画素Dと反対側の領域を領域X、注目画素Dと同
じ側の領域を領域Yとし、さらに、各領域X,Yについ
ての第1次動き判定結果を参照して、その結果から以下
の第1及び第2パターンのいずれか一方を選択してパタ
ーン判別信号として出力する。第1パターン:画素A〜
G内にエッジが存在し、領域Xが動画領域、かつ領域Y
が静止画領域である。第2パターン:画素A〜G内にエ
ッジが存在し、領域Xが静止画領域、かつ領域Yが動画
領域である。
【0022】なお、着目している領域(領域X又は領域
Y)が動画領域であるか否かは、例えば、その着目領域
の第1次動き判定結果の論理積をとることにより判定す
ることができる。図3(c)を参照すると、領域Xに属
する画素E,F,Gの第1次動き判定結果はいずれも
「1」であるため、その論理積も「1」となり、領域X
が動画領域であることが分かる。一方、着目領域が静止
画領域であるか否かは、例えば、その着目領域の第1次
動き判定結果の反転信号の論理積をとることにより判定
することができる。例えば図3を参照すると、領域Yに
属する画素A〜Dの第1次動き判定結果はいずれも
「0」であり、その反転信号はいずれも「1」となるた
め、その論理積も「1」となり、領域Yが静止画領域で
あることが分かる。
【0023】以上のように、画素A〜G内(図3(b)
の場合は画素E)にエッジが存在し、領域Xが動画領
域、かつ領域Yが静止画領域であるため、この場合は第
1パターンのパターン判別信号が出力されることとな
る。
【0024】平滑化回路4は、パターン判別信号に基づ
いてフレーム間差信号の平滑化を実行する。このとき、
パターン判別回路4から第1パターンのパターン判別信
号を受けた場合は、平滑化回路4の備える複数の乗算器
のうち領域Xに属する画素に対する乗算器の係数を元の
値よりも小さくする。例えば「0」にする場合を考える
と、領域Xには画素E,F,Gが存在し、画素E,F,
Gには乗算器C-3,C-2,C-1がそれぞれ対応するの
で、乗算器の係数は(C-3,C-2,C-1,C0,C1,C
2,C3)=(0,0,0,1/2,1/4,1/8,1/1
6)となる。その結果、平滑化回路の出力たる注目画素
Dの平滑化フレーム間差は、(1/16)*16+(1
/8)*16+(1/4)*16+(1/2)*16+
0*64+0*64+0*64=15となる。変換回路
5は、平滑化回路4から出力される注目画素Dの平滑化
フレーム間差と、予め定められているしきい値とを比較
し、その比較結果として動き係数Kを出力する。この場
合、注目画素Dの平滑化フレーム間差は「15」であ
り、しきい値の「42」よりも小さいので、変換回路5
は動き係数K=0を出力する。
【0025】一方、フレーム間差信号が図4(a)に示
すものである場合は、エッジ情報は図4(b)に示すよ
うなものとなり、第1次動き判定結果は図4(c)に示
すようなものとなる。その結果、領域Xが静止画領域、
領域Yが動画領域となり、パターン判別回路3からは第
2パターンのパターン判別信号が出力される。平滑化回
路4は、パターン判別回路4から第2パターンのパター
ン判別信号を受けた場合は、平滑化回路4の備える複数
の乗算器のうち領域Xに属する画素に対する乗算器の係
数を元の値よりも大きくする。例えば「1」にする場合
を考えると、領域Xには画素F,Gが存在し、画素F,
Gには乗算器C-3,C-2がそれぞれ対応するので、乗算
器の係数は(C-3,C-2,C-1,C0,C1,C2,C3
=(1,1,1/4,1/2,1/4,1/8,1/16)
となる。その結果、平滑化回路の出力たる注目画素Dの
平滑化フレーム間差は、(1/16)*32+(1/
8)*32+(1/4)*32+(1/2)*32+
(1/4)*32+1*8+1*8=54となる。この
平滑化フレーム間差「54」は、しきい値の「42」よ
りも大きいので、変換回路5は動き係数K=1を出力す
る。
【0026】なお、画素A〜G内に映像信号のエッジが
存在せず、パターン判別回路3から平滑化回路4へ第1
及び第2パターンのいずれのパターン判別信号も入力さ
れない場合は、乗算器C-3〜C3に対して最初に設定さ
れた係数を用いてフレーム間差信号の平滑化が実行され
ることとなる。
【0027】このように本実施の形態1に係る動き検出
回路によれば、乗算器の係数を可変とし、注目画素が静
止画領域にある場合には動画領域にある画素に対応する
乗算器の影響を緩和するように乗算器の係数を変化さ
せ、一方、注目画素が動画領域にある場合には静止画領
域にある画素に対応する乗算器の影響を緩和するように
乗算器の係数を変化させるため、平滑化によって動きの
誤判定や検出もれが発生することを防止することができ
る。
【0028】実施の形態2.図5(a)は、フレーム間
差信号を模式的に表したグラフであり、図5(b)は、
エッジ情報を表すグラフであり、図4(c)は、第1次
動き判定結果を表すグラフである。注目画素Dを中央に
含んで水平方向に連続する7個の画素A〜Gのそれぞれ
のフレーム間差が示されている。図3(a)と同様に、
画素A,C,Dのフレーム間差はいずれも「16」、画
素E,F,Gのフレーム間差はいずれも「64」であ
る。また、画素Bのフレーム間差は「32」であるが、
これは画素Bの本来のフレーム間差「16」がノイズの
影響等によって増加したものである。
【0029】第1次動き判定回路2による第1次動き判
定のしきい値が、実施の形態1の場合と同様に「32」
である場合、図5(a)に示すフレーム間差信号が第1
次動き判定回路2に入力されると、画素Bのフレーム間
差が第1次動き判定のしきい値以上になるため画素Bは
動画領域に属すると判定される。従って、図5(c)に
示すように、画素Bに関する第1動き判定結果としては
「1」が出力されることとなる。このような場合、実施
の形態1で説明したように、着目領域が静止画領域であ
るか否かを、その着目領域の第1次動き判定結果の反転
信号の論理積をとることにより判定するとすれば、領域
Yに属する画素Bの第1次動き判定結果の反転信号は
「0」となるため、その論理積は「0」となり、領域Y
が動画領域であると誤って判定されてしまう。
【0030】そこで、本実施の形態2においては、着目
領域が静止画領域であるか否かを、第1次動き判定結果
の反転信号の論理積ではなく、第1次動き判定結果の多
数決をとることにより判定する。具体的には、第1次動
き判定結果の「0」の個数と「1」の個数とを比較し、
「0」の個数が「1」の個数よりも多ければ、判定結果
として「1」を出力し、その着目領域は静止画領域であ
ると判定する。もちろん、第1次動き判定結果の反転信
号の多数決をとることもでき、この場合は、第1次動き
判定結果の「1」の個数が「0」の個数よりも多ければ
判定結果「1」を出力して、その着目領域が静止画領域
であると判定する。
【0031】なお、以降の動作については、上記実施の
形態1で説明した動作と同様の動作が行われる。その結
果、乗算器の係数は(C-3,C-2,C-1,C0,C1,C
2,C3)=(0,0,0,1/2,1/4,1/8,1/1
6)となり、平滑化回路の出力たる注目画素Dの平滑化
フレーム間差は、(1/16)*16+(1/8)*3
2+(1/4)*16+(1/2)*16+0*64+
0*64+0*64=17となる。従って、この値はし
きい値の「42」よりも小さいので、変換回路5は動き
係数K=0を正しく出力する。
【0032】このように本実施の形態2に係る動き検出
回路によれば、フレーム間差信号にノイズが発生し、本
来静止画領域に属する画素の一部のフレーム間差が第1
次動き判定のしきい値を超える場合であっても、第1次
動き判定結果の多数決をとることにより、その着目領域
が静止画領域であると適切に判定することができる。
【0033】なお、以上の説明では着目領域が静止画領
域であるか否かを判定する場合の方法について述べた
が、動画領域であるか否かを判定する際に上記技術を適
用することにより同様の効果が得られることはいうまで
もない。
【0034】実施の形態3.図6は、本発明の実施の形
態3に係る動き検出装置の構成を示すブロック図であ
る。パターン判別回路3の出力たるパターン判別信号が
平滑化回路4ではなく変換回路5に入力されている点
で、上記実施の形態1に係る動き検出装置と相違する。
また、上記実施の形態1に係る動き検出装置の備える平
滑化回路4においては、複数の乗算器のそれぞれの係数
が可変であったが、本実施の形態3に係る動き検出装置
の備える平滑化回路41においては、複数の乗算器のそ
れぞれの係数が可変である必要はない。例えば、乗算器
の係数は(C-3,C-2,C-1,C0,C1,C2,C3)=
(1/16,1/8,1/4,1/2,1/4,1/8,1/
16)に設定されているものとする。
【0035】図7は、変換回路51の変換特性を示すグ
ラフである。ここで、図7の横軸たる「入力」とは、平
滑化回路41から入力される注目画素Dの平滑化フレー
ム間差の値を意味する。図7に示すように、変換回路5
1は、複数(図7では3つ)の変換特性P1〜P3を有し
ており、パターン判別回路3の出力たるパターン判別信
号に応じて、特性P1〜P3の中からいずれか一の特性が
選択される。
【0036】以下、図7を参照しつつ、図6に示した動
き検出装置の動作について説明する。パターン判別信号
が出力されるまでの動作は、上記実施の形態1で説明し
た動作と同様である。即ち、パターン判別回路3は、エ
ッジ検出回路1から出力されるエッジ情報と、第1次動
き検出回路から出力される第1次動き判定結果とに基づ
いて、上述した第1及び第2パターンのいずれか一方を
選択してパターン判別信号として出力する。そして、そ
のパターン判別信号は、変換回路51に入力される。
【0037】変換回路51が第1パターンのパターン判
別信号を受けた場合、即ち、画素A〜G内にエッジが存
在し、領域Xが動画領域、かつ領域Yが静止画領域であ
ると判定された場合は、変換回路51は変換特性P3
選択し、その時の入力に応じた動き係数Kを出力する。
【0038】一方、変換回路51が第2パターンのパタ
ーン判別信号を受けた場合、即ち、画素A〜G内にエッ
ジが存在し、領域Xが静止画領域、かつ領域Yが動画領
域であると判定された場合は、変換回路51は変換特性
1を選択し、その時の入力に応じた動き係数Kを出力
する。
【0039】さらに、画素A〜G内に映像信号のエッジ
が存在せず、パターン判別回路3から変換回路51へ第
1及び第2パターンのいずれのパターン判別信号も入力
されない場合は、変換回路51は変換特性P2を選択
し、その時の入力に応じた動き係数Kを出力する。
【0040】例えば、図3(a)に示したフレーム間差
信号が入力された場合を考える。このとき、平滑化回路
41からは、注目画素Dのフレーム間差として(1/1
6)*16+(1/8)*16+(1/4)*16+
(1/2)*16+(1/4)*64+(1/8)*6
4+(1/16)*64=43が入力される。一方、上
記実施の形態1で説明したように、パターン判別回路3
からは第1パターンのパターン判別信号が出力され、変
換回路51においては変換特性P3が選択されることと
なる。従って、図7より動き係数K=0が出力され、注
目画素Dは静止画領域に属すると正しく判定される。
【0041】次に、図4(a)に示したフレーム間差信
号が入力された場合を考える。このとき、平滑化回路4
1からは、注目画素Dのフレーム間差として(1/1
6)*32+(1/8)*32+(1/4)*32+
(1/2)*32+(1/4)*32+(1/8)*8
+(1/16)*8=39.5が入力される。一方、上
記実施の形態1で説明したように、パターン判別回路3
からは第2パターンのパターン判別信号が出力され、変
換回路51においては変換特性P1が選択されることと
なる。従って、図7より動き係数K=1が出力され、注
目画素Dは正しく動画領域に属すると判定される。
【0042】このように本実施の形態3に係る動き検出
回路によれば、変換回路に予め複数の変換特性を準備し
ておき、注目画素が静止画領域にあるか動画領域にある
かによって、適切な変換特性を選択する構成としたた
め、平滑化によって動きの誤判定や検出もれが発生する
ことを防止することができる。
【0043】
【発明の効果】この発明のうち請求項1に係るものによ
れば、判別手段による判別結果を考慮しつつ、即ち注目
画素が静止画領域に属するか動画領域に属するか否かを
考慮しつつ、係数出力手段によって適切な動き係数を出
力することができる。従って、動きの誤判定や検出もれ
が発生することを防止することができる。
【0044】また、この発明のうち請求項2に係るもの
によれば、複数の画素のそれぞれが静止画領域に属する
か動画領域に属するかを第1次動き判定回路が判定し、
映像信号にエッジが存在するか否かをエッジ検出回路が
検出する。従って、第1次動き判定回路による比較の結
果とエッジ情報とを参照することにより、注目画素が静
止画領域に属するか動画領域に属するか、及びどの画素
にエッジが存在するかを判断することができる。
【0045】また、この発明のうち請求項3に係るもの
によれば、フレーム間差信号にノイズが発生し、本来静
止画領域に属する画素の一部のフレーム間差がしきい値
以上になった場合、又は本来動画領域に属する画素の一
部のフレーム間差が第2のしきい値よりも小さくなった
場合であっても、第1及び第2の群のそれぞれが静止画
領域及び動画領域のいずれに属するかを適切に判別する
ことができる。
【0046】また、この発明のうち請求項4に係るもの
によれば、平滑化回路は係数が可変の乗算器を有し、そ
の係数の値は判別手段による判別の結果に応じて変えら
れるため、注目画素が静止画領域に属する場合には動画
領域に属する画素に対応する係数を小さくし、一方、注
目画素が動画領域に属する場合には静止画領域に属する
画素に対応する係数を大きくすることにより、平滑化に
よって動きの誤判定や検出もれが発生することを防止す
ることができる。
【0047】また、この発明のうち請求項5に係るもの
によれば、注目画素が静止画領域に属するか動画領域に
属するかに応じて、変換回路の有する複数の変換特性の
中から適切な変換特性を選択し得るため、平滑化によっ
て動きの誤判定や検出もれが発生することを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る動き検出装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】 平滑化回路4の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 フレーム間差信号と、エッジ情報と、第1次
動き判定結果とを表すグラフである。を模式的に表すグ
ラフである。
【図4】 フレーム間差信号と、エッジ情報と、第1次
動き判定結果とを表すグラフである。
【図5】 フレーム間差信号と、エッジ情報と、第1次
動き判定結果とを表すグラフである。
【図6】 本発明の実施の形態3に係る動き検出装置の
構成を示すブロック図である。
【図7】 変換回路51の変換特性を示すグラフであ
る。
【図8】 動き適応走査線変換回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】 動き検出装置100の構成を示すブロック図
である。
【図10】 平滑化回路104の構成を示すブロック図
である。
【図11】 変換回路105の変換特性を概略的に示す
グラフである。
【図12】 動きの誤判定を説明するためのグラフであ
る。
【図13】 動きの検出もれを説明するためのグラフで
ある。
【符号の説明】
1 エッジ検出回路、2 第1次動き判定回路、3 パ
ターン判別回路、4,41 平滑化回路、5,51 変
換回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注目画素のフレーム間差を前記注目画素
    の周囲の画素のフレーム間差を加味して平滑化すること
    により前記注目画素の平滑化フレーム間差を出力する平
    滑化回路と、前記平滑化フレーム間差に基づいて前記注
    目画素の動き係数を出力する変換回路とを有する動き係
    数出力手段と、 前記注目画素のフレーム間差及び前記周囲の画素のフレ
    ーム間差を与えるフレーム間差信号と、前記フレーム間
    差信号を与える映像信号とに基づいて、前記注目画素が
    静止画領域及び動画領域のいずれに属するかの判別を実
    行し、前記判別の結果を前記動き係数出力手段に入力す
    る判別手段とを備え、 前記動き係数出力手段による処理特性を前記判別手段に
    よる前記判別の結果に応じて異ならせる動き検出装置。
  2. 【請求項2】 前記判別手段は、 前記フレーム間差信号を受けて、前記注目画素のフレー
    ム間差及び前記周囲の画素のフレーム間差と所定のしき
    い値との比較をそれぞれ行い、前記比較の結果を出力す
    る第1次動き判定回路と、 前記映像信号を受けて、前記映像信号のエッジに関する
    エッジ情報を出力するエッジ検出回路と、 前記第1次動き判定回路による前記比較の結果と前記エ
    ッジ情報とに基づいて前記判別の結果を出力するパター
    ン判別回路とを有する、請求項1記載の動き検出装置。
  3. 【請求項3】 前記パターン判別回路は、前記注目画素
    及び前記周囲の画素を前記エッジの位置に応じて第1及
    び第2の群に分割し、前記第1及び第2の群がそれぞれ
    前記静止画領域及び前記動画領域のいずれに対応するか
    を、前記注目画素及び前記周囲の画素のうち、フレーム
    間差が前記しきい値以上である画素の個数と、フレーム
    間差が前記しきい値よりも小さい画素の個数との多数決
    をとることにより判別する、請求項2記載の動き検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記判別手段による前記判別の結果は前
    記平滑化回路に入力され、 前記平滑化回路は、前記注目画素及び前記周囲の画素の
    それぞれに対応して設けられた、可変の係数を有する乗
    算器を有し、 前記係数の値は前記判別の結果に応じて変えられる、請
    求項2記載の動き検出装置。
  5. 【請求項5】 前記判別手段による前記判別の結果は前
    記変換回路に入力され、 前記変換回路は複数の変換特性を有し、 前記判別の結果に応じて、複数の前記変換特性の中から
    一の変換特性が選択される、請求項2記載の動き検出装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6771319B2 (en) * 2000-08-23 2004-08-03 Sony Corporation Method and apparatus for simultaneously displaying both moving and still pictures on a display

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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