JPH11235322A - 音響mri装置および音響mri用プローブ - Google Patents

音響mri装置および音響mri用プローブ

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JPH11235322A
JPH11235322A JP10042589A JP4258998A JPH11235322A JP H11235322 A JPH11235322 A JP H11235322A JP 10042589 A JP10042589 A JP 10042589A JP 4258998 A JP4258998 A JP 4258998A JP H11235322 A JPH11235322 A JP H11235322A
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JP
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balloon
acoustic
vibration
mri
catheter
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JP10042589A
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Hitoshi Yamagata
仁 山形
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大掛かりで操作が複雑化する別体装置を必要す
ることなく、使い勝手を向上させ、また構造の比較的簡
単な構成でありながら、患部に確実に音響エネルギを伝
えることができ、高精度かつ能率良く音響MRI法を実
施させる。 【解決手段】被検体の血管に挿入され且つ気体を給排す
ることにより膨脹、収縮可能なバルーン21aと、バル
ーンに音響振動エネルギを供給する手段23、23a、
21と、バルーンに設置されたMRI用の受信コイル7
Rとを備えた音響MRI用プローブPRを形成する。バ
ルーン21aは、経皮的に血管内に挿入される管状のカ
テーテル21の一部に当該カテーテルの内部と連通した
状態で当該カテーテルと一体に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体内の原子核
スピンの磁気共鳴現象を利用した磁気共鳴イメージング
(MRI)の技術分野に属し、とくに、音響MRIと呼
ばれるイメージング法の実施に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴(MR)イメージングは、静磁
場中に置かれた被検体の原子核スピンをそのラーモア周
波数の高周波信号で磁気的に励起し、この励起に伴って
発生するMR信号に基づいて画像を再構成したり、スペ
クトルを得る手法である。
【0003】この磁気共鳴イメージングの分野におい
て、近年、組織に音響エネルギを加えたときに組織の弾
性係数の違いが組織中のスピンの挙動に反映する現象に
着目して、磁気共鳴イメージングの位相法を用いて組織
の弾性係数のマッピングを行うというイメージング法
(以下、音響MRIまたは音響MRI法と呼ぶ)の研究
例が報告されている。(例えば、「R Muthupillai et a
l., "Magnetic ResonanceImaging of Acoustic Strain
Waves, 189, SMRM, 1995 」参照。)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この音響MRIを実行
するには、イメージング中に何等かの方法で、音響エネ
ルギを患部に伝達しなければならない。しかしながら、
従来の磁気共鳴イメージング装置やMRI用受信装置の
場合、音響エネルギを患部に供給する各別の構成を備え
ていない。
【0005】このため、従来の装置を用いて音響MRI
を実施する場合、何等かの音響エネルギ伝達装置が別体
として必要になる。しかし、別体装置を用いた場合、臨
床の場に設置する装置全体が、設備的に大掛かりにな
り、また操作的に複雑になりすぎて、実際のイメージン
グは殆ど困難であると想定される。
【0006】ところで、この磁気共鳴イメージングの分
野において、近年、生体内部、例えば血管内部や体腔部
内に受信RFコイルを挿入して患部に接近させ、患部を
間近から画像化しようとする内視鏡的使用法が提案され
ている。
【0007】この使用法を実現するMRI用受信装置の
一例として、血管狭窄などの診断および治療や、体腔内
の例えば胃癌などの患部の診断のために用いられるバル
ーンカテーテルに、MRI用微小受信コイルを埋め込ん
だ装置が知られている。この装置を使って、生体内の局
所的な患部の画像をより精細に捕らえようとする試みが
なされている。
【0008】また、別の例として、例えば特開昭64−
20832号公報に記載の発明である「NMR計測用ア
ンテナ装置」や、特開平6−7320号公報に記載の発
明である「MR内視鏡装置」がある。このいずれの装置
も、その具体的な態様においては、光学内視鏡装置のス
コープ先端寄りの所定位置に膨脹・収縮可能なバルーン
を併設し、このバルーンにMRIの受信RFコイル(ア
ンテナ)を取り付けた構造になっている。
【0009】しかしながら、これらの内視鏡的使用の装
置においても、音響エネルギを患部に伝達するには別体
の装置が必要であり、上述したと同様の問題がある。ま
た、この別体装置を用いる場合、血管などの患部の側に
は既に、受信コイルを埋め込んだバルーンなどが受信の
ために位置しているから、患部に的確に音響エネルギを
伝える最も良い場所の確保が困難であり、結局、音響エ
ネルギの的確な伝達は実際上、困難である。
【0010】したがって、従来の各種の装置をもってし
ても、現在研究されている音響MRI法を好適に実施し
得るものではなかった。
【0011】本発明は、このような従来技術の現状を打
破するためになされたものであり、音響エネルギの伝達
のための大掛かりで、操作が複雑化する別体装置を必要
することなく、使い勝手を向上させ、また構造の比較的
簡単な構成でありながら、患部に確実に音響エネルギを
伝えることができ、高精度かつ能率良く音響MRI法を
実施できるようにすることを、その目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、本発明の音響MRI用プローブは、被検体の体腔内
に挿入され且つ気体を給排することにより膨脹、収縮可
能なバルーンと、このバルーンに音響の振動エネルギを
供給する振動供給手段と、前記バルーンに設置された磁
気共鳴イメージング(MRI)用の受信コイルとを備え
たことを特徴とする。
【0013】好適には、前記バルーンは、経皮的に血管
内に挿入される管状のカテーテルの一部に当該カテーテ
ルの内部と連通した状態で当該カテーテルと一体に設け
られている構造である。
【0014】これにより、バルーンがカテーテルの一部
として形成され、しかもバルーン内部にMRI用受信コ
イルが装備され、かつ、この同一バルーンを介して音響
振動エネルギを患部に確実に伝達することができる。し
たがって、従来のように、音響エネルギの伝達のための
大掛かりで、操作が複雑化する別体装置を必要としな
い。また、MR信号受信と音響振動エネルギの伝達とい
う両機能を統合しているため、使い勝手にも優れる。こ
のように構造の比較的簡単な構成でありながら、患部に
確実に音響エネルギを伝えることができ、高精度に音響
MRI法を実施でき、診断能を向上させ、治療効果の確
認も的確に行うことができる。
【0015】上述の構成の好適な一例として、前記バル
ーンは、前記振動エネルギの前記被検体の体腔壁への伝
達を促進する振動伝達促進部を備える。好ましくは、前
記振動伝達促進部は、前記カテーテルの軸方向またはそ
の軸方向に直交した方向に沿って前記バルーンに複数個
形成されている。また別の例では、前記振動伝達促進部
は、前記バルーンの膜厚を部分的に薄く形成した膜構造
を有する。さらに別の例では、前記振動伝達促進部は、
前記バルーンの膜の弾性係数を部分的に小さく形成した
膜構造を有する。この振動伝達促進部を形成することに
より、モアレパターンを利用して弾性係数の違いをコン
トラスト良く捕らえた音響MRI像を提供できる。
【0016】さらに好適には、前記振動供給手段は前記
振動を発生する振動源を有し、この振動源は前記プロー
ブの外部に設けられている構成とする。例えば前記振動
源は、気体振動を発生する気体ポンプである。空気ポン
プの吐出圧をオン・オフ制御することで、カテーテルを
通してバルーン内部に空気圧による音響エネルギを確実
に発生させることができる。
【0017】さらに好適には、前記振動供給手段は前記
振動を発生する振動源を有し、この振動源は前記バルー
ン内に設けることである。この振動源を例えばセラミッ
ク振動子でコンパクトに形成することができる。
【0018】さらに好適には、前記カテーテルはオペレ
ータが操作するガイドワイヤを貫通させて備えることで
ある。ガイドワイヤを通してカテーテル、すなわち、バ
ルーンを血管などの体腔内の患部の位置まで確実に案内
できる。
【0019】さらに好適には、前記バルーンに、このバ
ルーン内部とは非連通であってバルーン外部同士を前記
カテーテルの軸方向に連通させるバイパス路を形成した
構造とすることである。バルーン膨脹時には、このバイ
パス路を通して血液が上流側から下流側に流れることが
でき、したがって、一時的にせよ、血管を止血すること
がなく、止血による弊害を確実に排除できる。
【0020】一方、前記目的を達成するため、本発明の
音響MRI用装置は、被検体の体腔内に挿入され且つ気
体を給排することにより膨脹、収縮可能なバルーンと、
このバルーンに音響の振動エネルギを供給する振動供給
手段と、前記バルーンに設置された磁気共鳴イメージン
グ(MRI)用の受信コイルとを備えた音響MRI用プ
ローブと、前記バルーンとの間で気体を給排する給排手
段と、前記被検体の周囲に配置された傾斜磁場コイルお
よび送信コイルと、この傾斜磁場コイルおよび送信コイ
ルを介して被検体内に磁気共鳴現象を生じさせる手段
と、前記受信コイルで受信される前記磁気共鳴現象に伴
って発生する信号を処理する手段と、を備える。この音
響MRI装置によって、従来の困難な状況を打破して、
大掛かりな設備を伴うことなく、確実かつ精度の良い音
響MRIを実施できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。
【0022】第1の実施形態 本発明の第1の実施形態を図1〜図4を参照して説明す
る。
【0023】この実施形態にかかる、音響MRI法を実
施するMRI(磁気共鳴イメージング)装置(以下、音
響MRI装置と言う)の概略構成を図1に示す。
【0024】この音響MRI装置は、概括的には、被検
体Pを載せる寝台部と、静磁場を供給する静磁場供給部
と、静磁場に位置情報を付加するための傾斜磁場を供給
する傾斜磁場供給部と、高周波(RF)信号を送受信す
る送受信部と、バルーン付きカテーテルを基礎的構成要
素とするプローブ、およびシステム全体のコントロール
及び画像再構成を担う制御・演算部とを備えている。プ
ローブは、被検体Pの患部に振動を供給するための振動
供給部を含み、この振動供給部が本発明の1つの特徴を
成す。以下、この各部の構成を詳述する。
【0025】静磁場供給部は、静磁場を発生する、例え
ば超電導方式の磁石1と、この磁石1に電流を供給する
静磁場電源2とを備える。磁石1は略円筒状に形成され
ており、その内側の略円柱状の開口部を撮像用空間とし
て提供している。この開口部には被検体Pが遊挿され
る。磁石1は開口部の軸方向(Z軸方向)に静磁場H0
を発生させる。なお、この磁石にはシムコイル(図示せ
ず)が併設されている。このシムコイルには、シムコイ
ル電源(図示せず)から静磁場均一化のための電流が供
給される。
【0026】寝台部は、天板を搭載した寝台と、寝台の
各部の動きを制御する寝台制御装置(図示せず)とを備
える。被検体Pを載せた天板が磁石1の開口部に退避可
能に挿入される。
【0027】傾斜磁場供給部は、磁石1の開口部内に組
み込まれた傾斜磁場コイルユニット3を備える。この傾
斜磁場コイルユニット3は、互いに直交するX、Y、Z
軸方向の傾斜磁場を発生させるための3組(種類)の
x,y,zコイルを備える。傾斜磁場発生部はさらに、
x,y,zコイルに電流を供給する傾斜磁場電源4を備
える。この傾斜磁場電源4は、後述するシーケンサ5の
制御のもと、x,y,zコイルそれぞれに傾斜磁場を発
生させるためのパルス電流を供給する。
【0028】傾斜磁場電源4からx,y,zコイルに供
給されるパルス電流の比を制御することにより、3軸
X,Y,Z方向の傾斜磁場を合成して、スライス用傾斜
磁場GS 、位相エンコード用傾斜磁場GE 、および読出
し用(周波数エンコード用)傾斜磁場GR の各方向を任
意に設定・変更することができる。スライス用、位相エ
ンコード用、及び読出し用の各傾斜磁場は静磁場H0
重畳される。
【0029】送受信部は、磁石1の開口部(撮像用空
間)内にて被検体Pの近傍に配設されるRF送信コイル
7Tと、このRF送信コイル7Tに接続された送信器8
Tと、被検体Pの体内に置かれて患部に近接配置される
RF受信コイル7Rと、このRF受信コイル7Rに接続
された受信器8Rとを備える。なお、RF受信コイル7
Rは、後述するプローブのカテーテル内に配置される。
【0030】送信器8Tは、後述するシーケンサ5の制
御のもとに、核磁気共鳴(NMR)を励起させるための
ラーモア周波数のRF電流パルスをRF送信コイル7T
に供給する機能を担う。また受信器8Rは、後述するシ
ーケンサ5の制御のもとに、RF受信コイル7Rが受信
したMR信号(高周波信号)を受信し、この受信信号に
各種の信号処理を施すとともに、その処理した信号をデ
ジタル信号に変換するようになっている。
【0031】プローブは、上記RF受信コイル7Rを内
蔵し、また後述する振動供給部を一体化して備え、これ
により本発明の音響MRI用プローブを成す。このプロ
ーブPRは、図2に詳細に示す如く、被検体P内に挿入
されるバルーン付きカテーテル21のほか、カテーテル
21に機構的に付随している送吸気装置22、振動発生
装置23、ガイドワイヤ24、およびガイドワイヤ操作
器25を備える。
【0032】カテーテル21は、可塑性のある材料で形
成された中空の細長い管状構造を有し、その外径は血管
や腸管などに挿入可能な適宜な太さになっている。ガイ
ドワイヤ24は、カテーテル21の内部をその軸方向に
走行・貫通して先端から所定長さだけ突出している。ガ
イドワイヤ24のカテーテル21への差入れ部位および
カテーテル21からの取出し部位は気密に保持されてい
る。ガイドワイヤ24は手元側でガイドワイヤ操作器2
5に結合している。このため、オペレータはガイドワイ
ヤ操作器25を操作してガイドワイヤ24を血管などの
体腔内に案内することで、カテーテル21も経皮的に体
腔内に挿入できる。なお、カテーテル21の管状基材自
体は体腔内への挿入中および抜去中に、その形状が崩れ
ない程度の硬さの可撓性材料で形成されている。
【0033】カテーテル21の先端部の近傍、すなわ
ち、先端面から所定距離だけ手元側に離れた位置には円
筒状のバルーン21aが一体に設けられている。バルー
ン21aは、本実施形態にあっては、体腔患部に対して
音響振動を伝達する音響窓として機能する。バルーン2
1aは膨脹・収縮可能な比較的柔軟な弾性材料(例えば
ゴム材)で円筒状に形成されており、その辺縁がカテー
テル21の管状基材の辺縁と気密に接合されている。こ
のバルーン21aの内側壁面には、可撓性のある金属材
料で形成された前記RF受信コイル7Rが接着・固定さ
れている。このため、バルーン21aの膨脹、収縮に伴
ってRF受信コイル7Rの形状も任意に変えられる。
【0034】カテーテル21の内側中空部とバルーン2
1aのそれとは連通状態にある。バルーン21aは、カ
テーテル21の内圧、すなわちバルーン21aの内圧が
高くなった場合にのみ円筒状の形状のまま膨脹し、内圧
が低い場合には収縮してカテーテル24の基材とほぼ同
一径のままその一部を成す。なお、本実施形態における
バルーン21aは図3に示すように、その肉厚が均一に
形成されている。
【0035】カテーテル21の管状基材は、その手元側
で送吸気装置22に結合している。この送吸気装置22
は、その一例として、図示しないが、送気ポンプ、吸気
ポンプ、切換弁、および、これらのポンプ、切換弁を駆
動・制御させる制御部を備えた従来周知の構成を取るこ
とができる(例えば特開平6−7320号参照)。送気
ポンプの吐出口および吸気ポンプの吸引口はチューブ2
2aを介してカテーテル2の管状基材に気密に結合して
いる。送吸気装置22の内部において、チューブ22a
の両ポンプへの分岐点に切換弁が介挿されている。
【0036】このため、切換弁の流路が送気ポンプ側に
切り換えられると、送気ポンプの吐出空気がカテーテル
21に送られ、カテーテル内(すなわちバルーン21a
内)の圧力が高まる。反対に、切換弁の流路が吸気ポン
プ側に切り換えられると、カテーテル(すなわちバルー
ン21)の空気が吸引され、その圧力が下げられる。送
気ポンプ、吸気ポンプ、および切換弁のこれら送気モー
ド、吸気モード毎の動作切換は制御部を介して、後述す
るコントローラからの指令に同期して実行される。これ
により、送気モード、吸気モードそれぞれにて、バルー
ン21aの内圧pを図4(a)に示す如く、「高」また
は「低」の所定値に保持できる。この結果、内圧p=
「高」のときにバルーン21aの所望の膨脹状態に保持
でき、また、内圧p=「低」のときにバルーン21aの
所望の収縮状態に保持できる。
【0037】振動供給部は上述したプローブPRに一体
的に組み込まれている。この振動供給部は、音響的振動
を発生させる振動発生装置23と、この装置の振動出力
ポートと前記送吸気用チューブ22aとを連通させる振
動伝達チューブ23aとを備える。
【0038】振動発生装置23は、図示しないが、画成
した振動用スペース内に配置したセラミック振動子と、
このセラミック振動子の電極に駆動用のパルス電圧を供
給するパルサ回路とを備える。パルサ回路は後述するコ
ントローラからの指令に応答してパルス電圧を発生し、
セラミック振動子に供給する。このパルス電圧供給に応
答してセラミック振動子が機械的に振動し、空気圧の振
動(音響振動)を例えば図4(b)の如く発生する。こ
の圧力振動は振動伝達チューブ23aを介して送吸気用
チューブ22aに伝達し、さらにカテーテル21、すな
わちバルーン21aに至り、バルーン21aの内圧pに
重畳する。これにより、内圧pは例えば図4(c)に示
す如く振動する。この内圧振動はバルーン21aの壁部
を通ってその外部に伝わる。
【0039】さらに、制御・演算部は、シーケンサ5、
コントローラ6、演算装置10、記憶装置11、表示器
12、および入力器13を備える。
【0040】この内、コントローラ6はコンピュータを
有し、このコンピュータに予め記憶させたソフトウエア
手順により、シーケンサ5にパルスシーケンス情報を指
令するとともに、シーケンサ5、送吸気装置22、振動
発生装置23、演算装置10を含むシステム全体の制御
ブロックの動作タイミングを整合させながらそれらの制
御を統括する機能を有する。このコントローラ6の制御
動作により、音響MRIのパルスシーケンスと音響振動
のオン、オフの発生シーケンスとの同期もとられる。
【0041】シーケンサ5は、CPUおよびメモリを備
えており、コントローラ6から送られてきたパルスシー
ケンス情報を記憶し、この情報にしたがって傾斜磁場電
源4、送信器8R、受信器8Tの一連の動作を制御す
る。ここで、パルスシーケンス情報とは、一連のパルス
シーケンスにしたがって傾斜磁場電源4、送信器8Rお
よび受信器8Tを動作させるために必要な全ての情報で
あり、例えばx,y,zコイルに印加するパルス電流の
強度、印加時間、印加タイミングなどに関する情報を含
む。
【0042】このパルスシーケンスとしては、例えば読
出し傾斜磁場方向に印加するフローエンコードパルスを
含む、位相法を実施できるFE法、SE法のパルス列が
設定される。
【0043】また演算装置10は、受信器8RからのM
R信号のデジタルデータを入力して内蔵メモリで形成さ
れるフーリエ空間(k空間または周波数空間とも呼ばれ
る)への原データ(生データとも呼ばれる)の配置、お
よび、原データを実空間画像に再構成するための2次元
または3次元のフーリエ変換処理を行う一方で、適宜な
画像データ処理を行うようになっている。
【0044】記憶装置11は、原データおよび再構成画
像データのみならず、処理された画像データを保管する
ことができる。表示器12は画像を表示する。また入力
器13を介して、オペレータが希望するスキャン条件、
パルスシーケンスなどの情報をコントローラ6に入力で
きるようになっている。
【0045】次に、この実施形態の作用効果を説明す
る。
【0046】コントローラ6は最初に送吸気装置22に
吸気モードを指令している。これにより、バルーン21
aは収縮状態になっている。このバルーン収縮状態にお
いて、オペレータは、ガイドワイヤ操作器25を操作す
ることで、体腔としての例えば血管内に経皮的に挿入し
たカテーテル21を、その血管内の例えばアテローム性
の狭窄部位(患部)KSまで血管に沿って自在に曲げな
がら案内する。そして、バルーン21aの位置を図2に
示すように狭窄部位にほぼ一致させる。このカテーテル
案内の間は少なくとも、バルーン21aは収縮状態にあ
るので、かかる案内をスムーズに行うことができる。
【0047】このようにバルーン21aの狭窄部位への
位置決めが完了すると、コントローラ6は送吸気装置2
2を指令を送って送気モードに移行させる。これによ
り、送吸気装置22が吐出する圧力空気は送吸気用チュ
ーブ22aを介してカテーテル21のバルーン21aに
送り込まれる。このため、バルーン21aの内圧pが一
定値まで高まり、バルーン21aが膨脹して、バルーン
21aの外周面が狭窄部位KSに殆ど密着した状態にな
る(図2参照)。バルーン21aが膨脹すると、その内
側周面に貼り付けてあるRF受信コイル7Rも一緒に3
次元的に広がって所定の空間形状に展開される。
【0048】この状態において、コントローラ6はシー
ケンサ5に撮像開始を指令する。この指令に応答して、
シーケンサ5は予め記憶している位相法のパルスシーケ
ンスを順次実行していく。このパルスシーケンスは、例
えば、フローエンコードパルスを用いたFE法である。
(例えば「R Muthupillai et al., "Magnetic Reso-nan
ce Imaging of Acoustic Strain Waves, 189, SMRM, 19
95 」の図1参照。)具体的には、このパルスシーケン
スは繰返し区間1とこの区間1に続く繰返し区間2とを
含む。繰返し区間1では、被検体外部に位置するRF送
信コイル7TからのRFパルスとスライス用傾斜磁場と
によりスライス選択励起された後、位相エンコード量可
変の位相エンコード用傾斜磁場が印加され、その後、読
出し方向にフローエンコードパルスと読出し用傾斜磁場
とが順次印加される。読出し用傾斜磁場の印加時間内に
発生するエコー信号がバルーン21a内のRF受信コイ
ル7Rにより受信される。
【0049】この繰返し区間1において、例えば、スラ
イス選択励起からフローエンコードパルスの印加終了ま
での期間、狭窄部位KSに音響振動が伝達される。この
振動伝達は、コントローラ6が振動発生装置23に振動
伝達の指令を与えることでパルスシーケンスに同期して
開始される。この指令がなされると、振動発生装置23
は可聴範囲、例えば500Hz〜2kHz程度の範囲内
の所望周波数で内蔵する圧電エラミックス(アクチュエ
ータ)を駆動する。この駆動に伴う、かかる周波数の空
気振動は振動伝達チューブ23aを介して送吸気用チュ
ーブ22aに送られ、カテーテル21内の圧力、すなわ
ちバルーン21aの内圧pに合成される。この合成(重
畳)状態の一例は図4(c)に模式的に示される。つま
り、バルーン21a内の空気が可聴範囲の所定周波数で
振動し、この振動がバルーン21aの壁を介して、これ
に密着する狭窄部位KSの組織に良好に伝達される。
【0050】このため、読出し用傾斜磁場と共にエコー
信号を読み出すことで、このイメージングは音響振動を
狭窄部位KSの組織に的確に反映させた状態での音響M
RIによる信号収集となる。
【0051】一方、繰返し区間1に続く繰返し区間2に
おいても、上述と同様に各方向のRFパルスおよび傾斜
磁場パルスの印加、ならびに、狭窄部位への伝達伝達が
行われる。ただし、繰返し区間2でのフローエンコード
パルスは繰返し区間1のそれに対して、パルス極性の反
転順序が反対になるように制御される。
【0052】この繰返し区間1および2に拠る一連のパ
ルス印加およびエコー信号収集は、位相エンコード量を
変えながら所定回数、繰り返される。これにより、同一
撮像断面について2フレーム分のエコー信号が収集され
る。
【0053】バルーン21a内のRF受信コイル7Rに
よって順次受信されたエコー信号は、受信器8Rにて所
定の信号処理に付され、またデジタル量のエコーデータ
に処理された後、演算装置10に送られる。上述のパル
スシーケンスを実行することで、2フレーム分の位相法
に係るエコーデータが演算装置10に格納される。演算
装置10は例えば所定数のMRデータが揃った段階で各
フレーム毎に画像再構成を行い、さらに、その2フレー
ム分の画像データ間の画素毎の差分を演算する。
【0054】これにより、組織中の静止しているスピン
の位相誤差は相殺され、音響による振動エネルギを加え
たことに因って動く位相誤差は強調され、位相法に拠る
組織の弾性係数のマッピング画像が得られる。前述した
ように、組織の弾性係数の違いは、振動エネルギを組織
に加えたときの組織中のスピンの挙動の違いに反映され
るから、狭窄部位KSの形態情報やアテローム性部位の
組織学的な情報など、種々の重要な情報が上記マッピン
グ像から得られる。
【0055】また、音響エネルギを患部に伝達する構造
が比較的簡素で、従来のようにMRI装置とは別体構造
の装置を併用する必要もなく、コンパクトで、占有スペ
ースも少なく、使い勝手の良い音響MRI装置を提供す
ることができる。
【0056】また、この第1の実施形態の音響MRI装
置では、振動源としてのセラミック振動子が振動発生装
置23の中に設けられている。つまり、振動源そのもの
が磁石1の外部に置かれるため、振動源が強い静磁場、
時間変動磁場、高周波磁場内での動作が困難な場合でも
実施可能であるという利点がある。
【0057】なお、上述した実施形態の音響MRI装置
のバルーン21aは、その弾性部材の肉厚が全体に均一
に形成されていたが、このバルーンは必ずしもそのよう
な構造に限定されない。例えば、図3に示したように全
体を単純に音響振動させるバルーンの場合、図5
(a),(b)に示す如く、バルーン21aにその長手
軸方向に沿って複数本の部分的に肉厚の薄い短冊パター
ン21axを一体に形成してもよい。また図6(a),
(b)に示す如く、バルーン21aにその周方向に沿っ
て複数本の部分的に膜厚の薄い短冊パターン21axを
一体に形成してもよい。これらの図の短冊パターン21
aはまた、そのほかの肉厚部分と同厚値でありながら、
そのパターン部分だけほかの部分よりも弾性係数の低い
膜材料で形成してもよい。
【0058】このように短冊パターン21ax,…,2
1axを形成すると、音響振動がその短冊パターン部分
だけ、残りの部分に比べて、外部に振動エネルギを伝達
し易くなる。同一バルーンから患部に伝わる振動エネル
ギの強さがこのように部分的に異なり、しかも、伝達す
る振動エネルギの強い部分が一定間隔(短冊パターン2
1ax間の間隔)になっていると、それらの中央(短冊
パターン21ax間の中央)には振動のモアレパターン
が生じる。このモアレパターンの振動は患部に伝わるか
ら、モアレパターンから患部の弾性係数の違いをよりコ
ントラスト良く捉えた音響MRI像を得ることができ
る。
【0059】バルーン21aに上述した短冊パターン2
1ax,…,21axを一体形成する構造は、以下の実
施形態のバルーンについても同様に実施できる。
【0060】第2の実施形態 第2の実施形態に係る音響MRI装置を図7、8に基づ
き説明する。なお、この実施形態において、第1の実施
形態の装置のものと同一または同等の構成要素には、同
一符号を用いて、その説明を簡略化または省略する。
【0061】上述した第1の実施形態の音響MRI装置
では、振動源としてのセラミック振動子が振動発生装置
23の中に設けられていたが、この第2の実施形態の装
置では、イメージング時には振動源が磁石内部に位置す
る構成を採る。
【0062】図7、8に示す如く、プローブPRの先端
寄りのバルーン21aの中空部内には、バルーン21a
の壁に触れない状態で(バルーン21aの膨脹状態のと
き)振動源30が支持体31によって吊持・配置されて
いる。この振動源30は、例えばセラミックス振動子で
あり、強い静磁場、時間変動磁場、高周波磁場の元であ
っても所望の振動発生動作が可能な仕様のものが選択さ
れている。振動源30には給電線32が電気的に接続さ
れている。給電線32はカテーテル21内を反対方向に
案内され、手元側のカテーテル端部から外部に気密に引
き出され、振動発生装置23の出力端に接続されてい
る。したがって、この場合の振動発生装置23は単に振
動源30に給電する電源として機能する。送吸気装置2
2のチューブ22aは振動発生装置23とは独立してカ
テーテル21に結合している。
【0063】そのほかの構成は第1の実施形態のものと
同一である。
【0064】このため、この実施形態の装置において
は、振動発生装置23は振動源30に給電する電源をオ
ン、オフ制御することで、振動源30を駆動させること
ができる。振動源30が発生した音響振動(空気振動)
はバルーン21a内の空気を伝搬してバルーン肉厚部に
伝わり、そこから患部に伝達する。したがって、上述し
た第1の実施形態のものと同等に音響振動を伝達して音
響MRIを好適に実施することができる。とくに、振動
発生装置23の内部構成を簡素化でき、この装置からの
配管の引き回しが無くなる分、その構成が簡素化でき
る。
【0065】第3の実施形態 本発明の第3の実施形態に係る音響MRI装置を、図9
を参照して説明する。この音響MRI装置は、バルーン
を膨脹させたときの血管の止血回避を考慮したものであ
る。
【0066】この音響MRI装置は図9に示すプローブ
PRを備える。このプローブPRは、前述したと同様の
カテーテル21を備え、その先端寄りの所定位置に膨脹
・伸縮自在なバルーン21aを気密にかつ一体に備えて
いる。このバルーン21aの手元側付根部分からカテー
テル先端側付根部分に掛けて、バルーン21aの内部を
通るバイパス路40がバルーンと一体に且つ気密に設け
られている。バイパス路40は、その横断面が円状また
は略円状に形成され、双方の入り口(出口)がバルーン
外部に開口している。そのほかの構成は第1の実施形態
のものと同様である。
【0067】このため、カテーテル21のバルーン21
aを血管VDの患部KS付近に挿入し、バルーン21a
を膨脹させると、図9に示すように、バルーン21aは
膨脹して患部KSに程よく密着する。これにより、音響
振動はアテローム性の患部に確実に伝達され、音響MR
Iを確実に実施できる。
【0068】また、バルーン膨脹時に、バルーンの外周
部は血管VDの内壁一杯まで拡張して血管VDを塞ぐ状
態になる。しかし、血流はその上流側の開口からバルー
ン内部のバイパス路40を通って下流側の開口に抜け
る。このため、一時的にせよ、血管を止血することなく
音響MRIを実施でき、患者の負担も軽減できる。
【0069】なお、この止血回避のためのバイパス路構
造は上述した実施例のものに限定されることなく、種々
の変形が可能である。
【0070】例えば、図10に示すバイパス路構造は、
前述した第2の実施形態に係る、振動源30をバルーン
内部に設置した構造のものに適用したものである。
【0071】また、図11および図12に示すバイパス
路構造は、カテーテル21の管状基材が手元側から先端
部まで基本的に連続的に形成されているもので、バルー
ン収縮時にバルーンの強度がカテーテル基材の一部とし
ての必要強度を確保できないときにも、カテーテル21
を確実に挿入・抜取りできるようにしたものである。カ
テーテル21の先端寄りの所定位置に、その肉厚の幾分
薄い部分42を形成し(ただし、カテーテル21の基材
としての必要強度は確保されている)、その薄い部分4
2に収縮時のバルーン21a(またはバルーン21aお
よび振動源30)を収納する。この肉厚の幾分薄い部分
42のカテーテル内側には、上述と同様にバイパス路4
0が気密に且つ一体的に形成されている。また、その肉
厚の薄い部分42の中央付近の所定位置には、カテーテ
ル21内部とバルーン21a内部とを連通させる通気孔
41が穿設されている。これにより、バルーン21aは
この通気孔41を介して空気供給または排気され、膨脹
または収縮される。同時に、図11の構造の場合、この
通気孔41を介して音響振動エネルギがバルーン内部に
伝達し、患部KSに伝わる。また、図12の構造の場
合、振動源30がバルーン21a内部であって、カテー
テル基材の外側に形成される内部空間に配設されてお
り、これにより、第2の実施形態の装置と同様に音響振
動を発生・伝達できる。
【0072】このように種々のバイパス路構造が可能で
あり、一時的な止血による弊害を確実に回避でき、ま
た、プローブの設計・選択の自由度を高めることができ
る。
【0073】またなお、上述した実施形態および変形例
に係る音響MRI装置およびそのプローブは、本発明の
一例を説明するものであり、本発明をそのような実施形
態および変形例の構造および機能に限定することを意図
するものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて、さらに種々の変形が可能である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る音響
MRI装置および音響MRI用プローブは、被検体の体
腔内に挿入され且つ気体を給排することにより膨脹、収
縮可能なバルーンと、このバルーンに音響の振動エネル
ギを供給する振動供給手段と、前記バルーンに設置され
た磁気共鳴イメージング(MRI)用の受信コイルとを
備えたことを特徴とするため、従来のような音響エネル
ギの伝達のための大掛かりで、操作が複雑化する別体装
置を必要することなく、使い勝手を向上させ、また構造
の比較的簡単な構成としながらも、患部に確実に音響エ
ネルギを伝えることができ、高精度かつ能率良く音響M
RI法を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る音響MRI装置
の全体構成の一例を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態に係る音響MRI装置のプロー
ブ(バルーンを膨脹させた状態)の部分をより詳細に示
す構造図。
【図3】バルーンの膜構造の一例を示す図(同図(b)
は同図(a)中のa−a′線に沿った断面図である)。
【図4】音響振動発生のシーケンス例を示すタイミング
チャート。
【図5】バルーンの膜構造の別の例を示す図(同図
(b)は同図(a)中のa−a′線に沿った断面図であ
る)。
【図6】バルーンの膜構造のさらに別の例を示す図(同
図(b)は同図(a)中のa−a′線に沿った断面図で
ある)。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る音響MRI装置
の全体構成の一例を示すブロック図。
【図8】第2の実施形態に係る音響MRI装置のプロー
ブ(バルーンを膨脹させた状態)の部分をより詳細に示
す構造図。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る音響MRI装置
のプローブ先端のバルーンの構造を示す概略断面図。
【図10】バイパス路構造のそのほかの例を示すバルー
ンの概略断面図。
【図11】バイパス路構造のそのほかの例を示すバルー
ンの概略断面図。
【図12】バイパス路構造のそのほかの例を示すバルー
ンの概略断面図。
【符号の説明】
1 磁石 2 静磁場電源 3 傾斜磁場コイルユニット 4 傾斜磁場電源 5 シーケンサ 6 コントローラ 7T RF送信コイル 7R RF受信コイル 8T 送信器 8R 受信器 21 カテーテル 21a バルーン 21ax 短冊パターン(振動伝達促進部) 22 送吸気装置 23 振動発生装置 24 ガイドワイヤ 25 ガイドワイヤ操作器 30 振動源 31 支持体 32 給電線 40 バイパス路 41 通気孔 42 肉厚の薄い部分

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の体腔内に挿入され且つ気体を給
    排することにより膨脹、収縮可能なバルーンと、このバ
    ルーンに音響の振動エネルギを供給する振動供給手段
    と、前記バルーンに設置された磁気共鳴イメージング
    (MRI)用の受信コイルとを備えたことを特徴とする
    音響MRI用プローブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、 前記バルーンは、経皮的に血管内に挿入される管状のカ
    テーテルの一部に当該カテーテルの内部と連通した状態
    で当該カテーテルと一体に設けられている構造の音響M
    RI用プローブ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明において、 前記バルーンは、前記振動エネルギの前記被検体の体腔
    壁への伝達を促進する振動伝達促進部を備える音響MR
    I用プローブ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の発明において、 前記振動伝達促進部は、前記カテーテルの軸方向または
    その軸方向に直交した方向に沿って前記バルーンに複数
    個形成されている音響MRI用プローブ。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の発明において、 前記振動伝達促進部は、前記バルーンの膜厚を部分的に
    薄く形成した膜構造を有する音響MRI用プローブ。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の発明において、 前記振動伝達促進部は、前記バルーンの膜の弾性係数を
    部分的に小さく形成した膜構造を有する音響MRI用プ
    ローブ。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の発明において、 前記振動供給手段は前記振動を発生する振動源を有し、
    この振動源は前記プローブの外部に設けられている音響
    MRI用プローブ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の発明において、 前記振動源は、気体振動を発生する気体ポンプである音
    響MRI用プローブ。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の発明において、 前記振動供給手段は前記振動を発生する振動源を有し、
    この振動源は前記バルーン内に設けてある音響MRI用
    プローブ。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の発明において、 前記カテーテルはオペレータが操作するガイドワイヤを
    貫通させて備える音響MRI用プローブ。
  11. 【請求項11】 請求項2記載の発明において、 前記バルーンに、このバルーン内部とは非連通であって
    バルーン外部同士を前記カテーテルの軸方向に連通させ
    るバイパス路を形成した構造の音響MRI用プローブ。
  12. 【請求項12】 被検体の体腔内に挿入され且つ気体を
    給排することにより膨脹、収縮可能なバルーンと、この
    バルーンに音響の振動エネルギを供給する振動供給手段
    と、前記バルーンに設置された磁気共鳴イメージング
    (MRI)用の受信コイルとを備えた音響MRI用プロ
    ーブと、 前記バルーンとの間で気体を給排する給排手段と、 前記被検体の周囲に配置された傾斜磁場コイルおよび送
    信コイルと、 この傾斜磁場コイルおよび送信コイルを介して被検体内
    に磁気共鳴現象を生じさせる手段と、 前記受信コイルで受信される前記磁気共鳴現象に伴って
    発生する信号を処理する手段と、を備えたことを特徴と
    する音響MRI装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008501416A (ja) * 2004-06-03 2008-01-24 メイヨ ファンデーション フォア メディカル エディケイション アンド リサーチ 連邦政府によって後援された研究に関する磁気共鳴エラストグラフィ表現のための圧力駆動ドライバ
KR101051112B1 (ko) * 2008-09-08 2011-07-21 곽영우 고막진단용 가이드팁

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008501416A (ja) * 2004-06-03 2008-01-24 メイヨ ファンデーション フォア メディカル エディケイション アンド リサーチ 連邦政府によって後援された研究に関する磁気共鳴エラストグラフィ表現のための圧力駆動ドライバ
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