JPH11234898A - 超電導限流器 - Google Patents

超電導限流器

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JPH11234898A
JPH11234898A JP10039051A JP3905198A JPH11234898A JP H11234898 A JPH11234898 A JP H11234898A JP 10039051 A JP10039051 A JP 10039051A JP 3905198 A JP3905198 A JP 3905198A JP H11234898 A JPH11234898 A JP H11234898A
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JP
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superconducting
current
insulator
film
current limiter
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Application number
JP10039051A
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English (en)
Inventor
Sadajiro Mori
貞次郎 森
Tatsuya Hayashi
龍也 林
Toshio Umemura
敏夫 梅村
Shigeru Matsuno
繁 松野
Hidefusa Uchikawa
英興 内川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Abstract

(57)【要約】 【課題】 限流開始電流が小さく、また復旧時間が短い
超電導限流器の提供。 【解決手段】 互いに電磁誘導関係に置かれたコイルと
閉電流路を形成する超電導体とを備えた超電導限流器に
おいて、前記超電導体は絶縁物の表面に形成された超電
導膜であることを特徴とする。 【効果】 限流開始電流が小さく、また復旧時間が短
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事故時に流れる短
絡電流を抑制する交流用の限流器に関し、詳しくは、互
いに電磁誘導関係に置かれたコイルと閉電流路を形成す
る超電導体とを備えた超電導限流器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の限流器として、例えば、
特開平6−237523号公報に示されたものがある。
図11はその正面図、図12は側面図であり、図中の符
号1は超電導性組成物で形成されたバルク状の超電導
体、2は超電導体1の外側に巻かれたコイルである。こ
の超電導体1は、例えば液体窒素のような冷媒で、臨界
温度より低い温度に冷却され、超電導状態になってい
る。
【0003】この従来の限流器では、負荷電流がコイル
2に流れると、発生した磁束により超電導体1に誘導電
流が流れ、コイル2に発生する磁束は、超電導体1の誘
導電流が作る磁束でほぼ打ち消されて、コイルは低イン
ダクタンスの状態にある。従って、限流器は低インピー
ダンスの状態で負荷電流が通電される。
【0004】短絡事故が発生すると、コイル2に大きな
電流が流れ、コイル2が発生する磁束が多くなり、超電
導体1に流れる電流が大きくなって、超電導体1がクエ
ンチし、高抵抗状態になる。従って、超電導体1に流れ
る電流は小さくなり、超電導体1に流れる電流が作る磁
束が少なくなって、限流器は高インピーダンス状態にな
り、短絡電流が抑制される。
【0005】図示しない開閉装置で短絡電流が遮断され
ると、超電導体1は加熱されなくなり、冷媒によって冷
却され温度が低下して行く。そして、臨界温度より低く
なると、負荷電流の再通電が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
限流器では、バルク状の超電導体が用いられているの
で、臨界電流密度が低い。そのため、超電導体1の断面
積を大きくすることが必要であった。その結果、超電導
体1の熱容量が大きくなり、短絡事故時、超電導体1の
温度上昇の速度が遅くなるので、限流開始に大きな電流
を要するという問題点があった。
【0007】又、超電導体1の熱容量が大きいため、抑
制された短絡電流が遮断された後に、超電導体1の温度
が臨界温度以下になるまでの時間が長くかかる。その結
果、負荷電流を再通電できるまでの時間即ち復旧時間が
長くなるという問題点もあった。
【0008】本発明は、かかる問題点を解決し、限流動
作開始電流が小さく、限流動作後の復旧時間が短い限流
器の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに電磁誘
導関係に置かれたコイルと閉電流路を形成する超電導体
とを備えた超電導限流器において、前記超電導体は絶縁
物の表面に形成された超電導膜であることを特徴とす
る。
【0010】又、コイルは筒状に形成された絶縁物の筒
の外側空間又は筒の内側空間に配置されたことを特徴と
する。
【0011】又、別空間に配置されたコイルと超電導膜
とが磁性体を介して磁気的に結合されたことを特徴とす
る。
【0012】又、磁性体の一部は、筒状に形成された絶
縁物の筒中に挿通されたことを特徴とする。
【0013】又、磁性体の一部は、板状に形成された絶
縁物の貫通穴に挿通されたことを特徴とする。
【0014】又、貫通穴を有し表面に超電導膜が形成さ
れた板状の絶縁物は、貫通穴に挿通された磁性体の磁路
に対して超電導膜が実質的に直角となるよう配置された
ことを特徴とする。
【0015】又、筒状に形成された絶縁物の筒の外側又
は内側の表面に超電導膜が形成されたことを特徴とす
る。
【0016】又、板状に形成された絶縁物の表又は裏若
しくは双方の何れかの表面に超電導膜が形成されたこと
を特徴とする。
【0017】又、絶縁物は円柱状又は角柱状に形成され
たことを特徴とする。
【0018】又、超電導膜が形成された絶縁物を2以上
実質的に重ねた構成とされたことを特徴とする。
【0019】又、超電導膜の表面に更に金属膜が形成さ
れたことを特徴とする。
【0020】又、コイルは超電導材で形成されたことを
特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて説明する。
【0022】実施の形態1.図1は本発明の実施形態の
一例を示す正面図、図2はその側面図であり、互いに電
磁誘導関係に置かれたコイル2と閉電流路を形成する超
電導体としての超電導膜1とを示す。超電導体として超
電導膜1は筒状に形成された絶縁物3の表面、ここでは
筒の外側の表面即ち外周表面に成膜されている。絶縁物
3の表面への成膜法として、例えばCVD法即ち化学蒸
着法が用いられる。超電導膜1としては、例えば、イッ
トリウム系、ビスマス系などの酸化物超電導膜(高温超
電導膜)を用いている。尚、図示の超電導膜1は、図示
しない冷却装置により、液体窒素のような冷媒を用い
て、臨界温度より低い温度に冷却されている。
【0023】図示の絶縁物3は、1000A乃至500
0Aに対応させる限流器用の例で、外径200mm、内
径150mm、長さ500mmの筒状に成形されて、そ
の外周表面に超電導体としての超電導膜が膜厚0.5μ
mにて形成されている。絶縁物3の材質として例えば単
結晶のチタン酸ストロンチウムが用いられている。尚、
絶縁物3の形としてはこの筒状に限らず、コイル2の配
置に支障のない限り、円柱状或いは四角形や六角形等の
角柱状であってもよい。コイル2は、銅製のもので、筒
状に成形された絶縁部3の筒の外側空間にあって、筒の
外周を取り巻くように巻き回されている。
【0024】この実施の形態1では、超電導導体として
の超電導膜1とコイル2とが上記のように構成されてお
り、負荷電流がコイル2に流れる。コイル2に電流が流
れると、磁束が発生し、この磁束により超電導膜1に誘
導電流が流れる。コイル2が発生する磁束は、超電導膜
1の誘導電流が作る磁束でほぼ打ち消されるため、低イ
ンダクタンスの状態にあり、従って、この限流器では低
インピーダンスの状態で負荷電流が通電される。
【0025】短絡事故が発生すると、コイル2に過電流
が流れ、電流量が大きくなるため、コイル2が発生する
磁束が多くなり、その結果、超電導膜1に流れる誘導電
流が大きくなって、超電導膜1がクエンチし、高抵抗状
態になる。高抵抗状態になると、超電導膜1に流れる誘
導電流が小さくなり、超電導膜1に流れる電流が作る磁
束が少なくなって、限流器は高インピーダンス状態にな
り、この状態で短絡電流が抑制される。そして、図示し
ない開閉装置で短絡電流が遮断されると、高抵抗状態下
での超電導膜1の発熱が速やかに止まり、冷媒による冷
却で急激に温度が低下し、速やかに臨界温度に至り、臨
海温度より低くなることで、負荷電流の再通電が可能と
なる。
【0026】本発明の限流器では、超電導体として膜状
に形成された超電導膜1が用いられている。この超電導
膜1の臨界電流密度は、従来のバルク状の超電導体の臨
界電流密度より格段に大きいので、従来のバルク状の超
電導体に比べてその断面積を小さくすることができる。
断面積が小さい超電導膜1では、その熱容量が小さくな
るため、短絡事故時、超電導膜1の温度上昇速度が上が
り、限流動作開始までの時間を短縮化でき、限流開始電
流を小さくすることができる。又、超電導体1の断面積
が小さいので、限流動作中の超電導膜1の抵抗が高くな
り、超電導膜1に流れる電流が小さくなる。その結果、
限流動作中における超電導膜1への注入エネルギーを低
減できる。限流動作中における超電導膜1への注入エネ
ルギーが小さいこと、又、超電導膜1の熱容量が小さい
ことから、超電導膜の冷却が速やかに行われ、限流器の
復旧時間を短縮することができる。
【0027】実施の形態2.上記の実施の形態1の図1
及び2では、コイル2は超電導膜1が形成された筒状の
絶縁物3の筒の外側空間に設けられているが、ここに示
す図3は、筒状の絶縁物3の筒の内側空間即ち筒中にコ
イル2が設けられている実施の形態である。この実施の
形態2によれば、実施の形態1の場合と同様の作用効果
を発揮するだけでなく、限流開始電流を小さくできると
共に、復旧時間を短縮することができる。更に、筒の内
側空間にコイル2を配設してあるので、筒の外側にコイ
ル2を配設するのに比べて、限流器自体を小型化するこ
とできる。
【0028】実施の形態3.図4は、筒状に形成された
絶縁物3の筒の内側空間、即ち、筒中の軸方向に貫通す
るように磁性体4が挿通され、この磁性体4を介して超
電導膜1とコイル2とが磁気的に結合されている実施の
形態である。この形態では、コイル2に流れる電流が作
る磁束のほとんど全ては磁性体4内に形成されるので、
負荷電流通電時におけるコイル2の漏れ磁束が少なくな
り、限流器のインピーダンスを小さくでき、その結果、
負荷電流の変動に伴う限流器の電圧降下の変動が小さく
なるので、負荷装置への供給電圧を安定化できる。
【0029】実施の形態4.図5は、筒状の絶縁部3の
代わりに平らな板状に形成された絶縁物3が用いられた
実施の形態である。この板状の絶縁物3には、図6の平
面図、図7の断面図に示すように、板の厚み方向に貫通
する貫通穴5が設けてある。この板状の絶縁物3の表面
には超電導体としての超電導膜1が形成されており、絶
縁物3は、貫通穴5に挿通された磁性体4の磁路に対し
て超電導膜1が実質的に直角となるよう配置するのが好
ましい。勿論、磁性体4の磁路に対する超電導膜1の配
置は、直角であることに限定はされない。この実施の形
態4によれば、上記の実施の形態3の場合と同様、コイ
ル2に流れる電流が作る磁束のほとんど全てが磁性体4
内に形成されるので、負荷電流通電時におけるコイル1
の漏れ磁束が少なくなり、限流器のインピーダンスを小
さくでき、その結果、負荷電流の変動に伴う限流器の電
圧降下の変動が小さくなるので、負荷装置への供給電圧
を安定化できる。尚、この形態4に示す板状の絶縁物3
の平面形状は円形に形成してあるが、これに限らず、例
えば楕円形や四角形やその他の多角形状であってもよ
い。
【0030】超電導膜1は、上述したようにCVD法に
より成膜されるが、原料ガスの吹き付け工程があるた
め、曲面への吹き付けとなる筒状の絶縁物3の場合より
も、平らな平面への吹き付けとなる板状の絶縁物3の場
合の方が、より均一に成膜することができる。従って、
絶縁物3を平らな板状に形成してその表面に膜を形成す
る上記の実施の形態4が、形成された超電導膜1に於け
る超電導組成物や膜厚の均一性を高くすることができる
ので、信頼性の高い限流器を得ることができる。
【0031】実施の形態5 超電導膜1は、筒状に形成された絶縁物3においては、
上記実施の形態1を示す図2、図3に示すように筒の外
側に形成しているが、筒の内側、即ち筒中の内周面に形
成してもよい(図示せず)。
【0032】実施の形態6 板状に形成された絶縁物3においては、上記実施の形態
4の図4乃至図7に示すようにその表に形成している
が、その裏であっても、或いは表裏の双方の表面に形成
してもよい(図示せず)。
【0033】実施の形態7 図8は、超電導体としての超電導膜1を複数用いた形態
を示すもので、筒状に形成された絶縁物3の表面に超電
導膜1が形成されている場合において、表面に超電導膜
1a,1bが形成された2つの径の異なる筒状の絶縁物
3a、3bを、同軸的に適当な間隙をおいて、2つの超
電導膜1a,1bが実質的に重なるように嵌め合わせて
構成したものである。
【0034】実施の形態8 図9は、板状に形成された絶縁物3の表面に超電導膜1
が形成されている場合において、超電導体としての超電
導膜1を複数用いた形態を示す。この形態8は、2枚の
板状の絶縁物3a、3bが、貫通穴5に挿通された磁性
体4の磁路に対して超電導膜1が実質的に直角となる状
態にて、磁路の方向即ち磁性体4の延在方向に適当な間
隔をおいて、2つの超電導膜1a,1bが実質的に重な
るように配置された構成としたものである。
【0035】上記実施の形態7、8のように、超電導体
としての超電導膜1を複数用いることにより、超電導膜
のトータル臨界電流を大きくすることができるので、大
きな負荷電流を連続して通電できる限流器を得ることが
できる。尚、上記実施の形態7、8では、超電導膜1を
2枚重ねた例であるが、それぞれの構成から明らかなよ
うに、その重ね数は、この実施例で示す2枚に限らず、
所要のスペースが用意できれば、理論上2以上幾つも重
ねて構成することができる。
【0036】実施の形態9 図10は、超電導膜1の表面に更に金属膜6を形成した
形態を示すもので、超電導膜1の上を覆うように重ねて
金属膜6が形成されている。これに用いる金属膜4とし
ては、電気伝導率の高い材質の物が適当である。例えば
厚さ0.1μmの銀膜、金膜などが好ましい。このよう
に、超電導膜1の上に金属膜4を形成するのは、超電導
膜1の溶融事故を避けるためである。即ち、超電導膜1
に超電導組成物の不均一や膜厚の不均一等があると、限
流動作中に、その不均一部分での膜の抵抗率が低くな
り、大きな電流がそこに集中的に流れ込み、その部分の
温度上昇が高くなって、ついにはその部分が溶融してし
まうという事故が発生する。これを避けるため、この実
施の形態9のように、超電導膜1の上に金属膜4を形成
しておくと、超電導膜1の抵抗率が低い個所へ流れ込も
うとする電流が金属膜4に分流されることによって、超
電導膜1の抵抗率が低い個所の溶融を避けることができ
る。従って又、信頼性の高い限流器を得ることができ
る。
【0037】実施の形態10 以上で述べたきた実施形態のでコイル2は銅製として説
明したきたが、このコイルを超電導材で形成するとよ
い。超電導材からなるコイル2を用いると、コイル2に
負荷電流通電時の発熱がほとんどないので、冷媒の蒸発
を少なく抑制することができる。従って、冷媒の補充量
や頻度が少なくなり、ラニングコストの低い経済的な限
流器を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載される効果を奏する。即ち、本
発明では、超電導体を膜として形成しているので、臨界
電流密度の高い超電導体が得られるし、その断面積を小
さくすることができる。又、そのために、超電導体の熱
容量を小さくすることができるため、限流動作開始電流
を小さくすることができる。又、断面積を小さくできる
ことから、限流動作時の超電導体の抵抗を高くすること
ができるので、限流動作時の超電導体としての超電導膜
の電流を小さくすることができる。又、熱容量も小さく
なるので、限流動作後の復旧時間を短縮することができ
る。又、超電導体としての超電導膜は絶縁体の表面に形
成されるから、絶縁体を基盤としてその膜の形態を維持
できる。又、絶縁体或いはその表面を所望の形にするこ
とで、超電導膜の形態を任意の形に形成できる。
【0039】又、コイルを筒の内側空間に配置した構成
では、限流開始電流が小さく、復旧時間が短い限流器を
得ることが出来るし、この構成によれば設置スペースが
小さくなり、装置を小型化できる。
【0040】又、磁性体を介して磁気的にコイルと超電
導体とを結合した構成では、負荷電流通電時のインピー
ダンスの低い限流器を提供することができるし、同一空
間に装置しなければならないという制約から解放され、
両者を別空間に比較的任意に配置することが可能とな
り、装置の設置スペースの環境に応じての配置設計に自
由度が得られる。
【0041】又、磁性体の一部が絶縁物の筒中に挿通し
た構成では、磁性体を介してのコイルと超電導膜との相
互作用の効率性を高めることができる。
【0042】又、磁性体の一部が板状に形成された絶縁
物の貫通穴に挿通した構成でも、磁性体を介してのコイ
ルと超電導膜との相互作用の効率性を高めることができ
る。
【0043】又、超電導膜を板状に形成した絶縁体の表
面に形成すると、筒体の内外周面という曲面に形成する
より、均質な膜の形成が容易となり、信頼性の高い限流
器を提供することができる。
【0044】又、複数の超電導膜を用いることにより、
超電導膜のトータル臨界電流を大きくすることができる
ので、大きな負荷電流を連続して通電できる限流器を提
供することができる。又、従来と同程度の限られた小ス
ペースにおいて高性能を発揮できる小型限流器を提供す
ることができる。
【0045】又、超電導膜の表面に更に金属膜を形成す
ると、万一、膜に抵抗率の低い不均一な部位があっても
電流が金属膜の方に分流されるので、その部位での膜の
溶融事故を回避することができ、信頼性の高い限流器を
提供することができる。
【0046】又、コイルを超電導材で形成することによ
り、コイル自体の発熱量を少なくでき、省電力されたこ
とを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す正面図である。
【図2】 実施の形態1を示す側面図である。
【図3】 実施の形態2を示す側面図である。
【図4】 実施の形態4を示す一部切り欠き側面図であ
る。
【図5】 実施の形態4を示す一部切り欠き側面図であ
る。
【図6】 実施の形態4を示す絶縁体の平面図である。
【図7】 実施の形態4を示す絶縁体の断面図である。
【図8】 実施の形態7を示す側面図である。
【図9】 実施の形態8を示す一部切り欠き側面図であ
る。
【図10】実施の形態9を示す側面図である。
【図11】従来の限流器の正面図である。
【図12】従来の限流器の側面図である。
【符号の説明】
1 超電導膜、1a 超電導膜、1b 超電導膜、2
コイル、3 絶縁物、3a 絶縁物、3b 絶縁物、4
磁性体、5 穴、6 金属膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松野 繁 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 内川 英興 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに電磁誘導関係に置かれたコイルと
    閉電流路を形成する超電導体とを備えた超電導限流器に
    おいて、前記超電導体は絶縁物の表面に形成された超電
    導膜であることを特徴とする超電導限流器。
  2. 【請求項2】 コイルは筒状に形成された絶縁物の筒の
    外側空間又は筒の内側空間に配置されたことを特徴とす
    る請求項第1項記載の超電導限流器。
  3. 【請求項3】 別空間に配置されたコイルと超電導膜と
    が磁性体を介して磁気的に結合されたことを特徴とする
    請求項1記載の超電導限流器。
  4. 【請求項4】 磁性体の一部は、筒状に形成された絶縁
    物の筒中に挿通されたことを特徴とする請求項第3項記
    載の超電導限流器。
  5. 【請求項5】 磁性体の一部は、板状に形成された絶縁
    物の貫通穴に挿通されたことを特徴とする請求項第3項
    記載の超電導限流器。
  6. 【請求項6】 貫通穴を有し表面に超電導膜が形成され
    た板状の絶縁物は、貫通穴に挿通された磁性体の磁路に
    対して超電導膜が実質的に直角となるよう配置されたこ
    とを特徴とする請求項3又は請求項5に記載の超電導限
    流器。
  7. 【請求項7】 筒状に形成された絶縁物の筒の外側又は
    内側の表面に超電導膜が形成されたことを特徴とする請
    求項第1項乃至第4項の何れかに記載の超電導限流器。
  8. 【請求項8】 板状に形成された絶縁物の表又は裏若し
    くは双方の何れかの表面に超電導膜が形成されたことを
    特徴とする請求項第1項、第3項、第5項又は第6項に
    記載の超電導限流器。
  9. 【請求項9】 絶縁物は円柱状又は角柱状に形成された
    ことを特徴とする請求項第1項に記載の超電導限流器。
  10. 【請求項10】 超電導膜が形成された絶縁物を2以上
    実質的に重ねた構成とされたことを特徴とする請求項第
    1項乃至第8項の何れかに記載の超電導限流器。
  11. 【請求項11】 超電導膜の表面に更に金属膜が形成さ
    れたことを特徴とする請求項第1項乃至第10項の何れ
    かに記載の超電導限流器。
  12. 【請求項12】 コイルは超電導材で形成されたことを
    特徴とする請求項第1項乃至第11項の何れかに記載の
    超電導限流器。
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