JPH11234293A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JPH11234293A
JPH11234293A JP3506198A JP3506198A JPH11234293A JP H11234293 A JPH11234293 A JP H11234293A JP 3506198 A JP3506198 A JP 3506198A JP 3506198 A JP3506198 A JP 3506198A JP H11234293 A JPH11234293 A JP H11234293A
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JP
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node
transfer rate
communication device
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JP3506198A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Ueno
正俊 上野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

(57)【要約】 【課題】目的に合わせたデータ転送速度を選択できるよ
うにする。 【解決手段】複数の通信装置のうち1つが制御ノード
で、残りの通信装置の全てが被制御ノードであり、これ
ら全ての被制御ノードは制御ノードのみと通信するよう
になされた無線通信ネットワークに使用される通信装置
である。制御ノードから上記被制御ノードに通信すると
きの上記制御ノードのデータ転送速度は、被制御ノード
の全てが使用できるデータ転送速度の中で、最も高速な
データ転送速度に設定される。被制御ノードから上記制
御ノードに通信するときのデータ転送速度の初期設定
は、個々の被制御ノードごとに設定されると共に、制御
ノードと被制御ノードとの間のデータ転送速度のうち共
通する最高のデータ転送速度に設定される。目的に応じ
て切り替えることによって最適な転送速度となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無線ネットワー
クを構築するときに使用して好適な通信装置に関する。
詳しくは、無線ネットワークに接続される通信装置のデ
ータ転送速度として高速のデータ転送速度で通信できる
ものにあっては、これよりも低速なデータ転送速度でも
通信できるように、複数のデータ転送速度を切り替えら
れるように構成することによって、リアルタイム転送や
節電転送など転送目的に合ったデータ転送速度を利用し
て通信できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯機器の普及が進むにつれて、
各種アナログ及びディジタルのインタフェースのワイヤ
レス化が進んでいる。特にコンピュータ分野に関して
は、ワイヤレス化及び高速化への取り組みが盛んであ
り、例えばワイヤレスLAN(local area network )や
IrDA(infrared data association)に代表されるよ
うな技術を用いて、同一部屋内に置かれた携帯機器間に
限らず、携帯機器と据置き機器との間などにおいても、
非接触接続によるネットワーク(無線ネットワーク)の
構築が進められている。
【0003】例えばワイヤレスLANでは、CSMA
(carrier sense multiple access )と呼ばれるアクセ
ス制御プロトコルを用いることによって、複数のノード
間の通信を可能にしている。またIrDAでは、IrL
AP(link access protocol)と呼ばれるアクセス制御プ
ロトコルを用いることによって、2つのノード間の通信
を可能にしている。
【0004】ここで、上述したUSBやIEEE139
4などの高速シリアルバスをワイヤレス化して無線ネッ
トワークを構築する場合には、図9に示すようなネット
ワークの構築が考えられる。同図Aは集中制御方式(集
中管理方式)であって、ネットワークを構築する複数の
通信装置の1つを制御ノードと定め、それ以外の通信装
置は被制御ノードとして動作させる。例えば図9Aのよ
うに、通信装置(ノード)1が制御ノードとなり、残り
のノード2、3、4を被制御ノードとして集中管理する
方式である。これに対して図9Bのネットワークは、相
互制御方式であって、全てのノード1〜4の間で通信を
行うことができる。
【0005】このようなネットワーク構成にあって、発
信ノードの切り替えが頻繁に発生するネットワークでの
使用状況を考慮すると、ノード間の通信は複数のノード
で調停する図9Bの方式よりは、1つのノードが集中し
て管理・制御する図9Aの方式の方が、転送幅や転送時
間の管理が容易になる。したがって高速シリアルバスを
ワイヤレス化する際には、図9Aのようにネットワーク
上の複数装置間の通信制御は1つの制御ノードが担当す
るような無線ネットワークとするのが適切である。この
場合、制御ノード以外の1以上の被制御ノードは、転送
タイミングや転送時間、転送幅などの通信制御が、この
制御ノードによって管理されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9Aのよ
うに無線通信ネットワークに使用される高速のシリアル
バスに接続する通信装置のなかには、複数のデータ転送
速度を用意し、これを必要に応じて切り替えて通信を行
った方がよいものも存在する。例えば電池電源を併用で
きるポータブルな通信装置では、AVデータなどのよう
にリアルタイム性が要求される通信を行う場合の他に、
リアルタイム性を要求されないような通常のデータ(管
理データなど)を送信する場合がある。
【0007】リアルタイム通信は高速のデータ転送速度
で行う必要があるが、リアルタイム性が要求されない通
常のデータなどを送信するときは、低速のデータ転送速
度で充分であって、特に高速のデータ転送速度を用いて
データを送信する必然性がないばかりか、電力消費とい
う面からも不利である。周知のように電力消費は低速な
データ転送速度よりも高速のデータ転送速度の方が大き
いからである。
【0008】したがって、電池電源などを併用できるよ
うにしたポータブル機器などの場合であって、リアルタ
イム性が要求されないデータ転送のときにはできるだけ
低速なデータ転送速度を選択して電池寿命を長くし、リ
アルタイム性が要求されるデータ転送のときにはこれよ
りも高速なデータ転送速度を選択してリアルタイム送信
を実現できた方が好ましい。
【0009】もちろん、ポータブル機器の場合でAC電
源を利用する場合などのときには、電池寿命を考慮する
必要がないから、この場合にはユーザの意志によって高
速のデータ転送速度に切り替えられるようにしておけば
さらに便利である。
【0010】この他に、図9Aに示すような無線通信ネ
ットワークでは、制御ノード1との通信距離によって通
信品質が大幅に変化する。例えば通信媒体として赤外光
線などを使用する場合には、通信距離などの通信環境に
よっては、送信された信号が著しく劣化して受信される
場合が考えられる。このような場合にも意識的にデータ
転送速度を低速側に変更できた方が通信品質を確保する
上で好ましい。
【0011】このような観点からすると、複数のデータ
転送速度を選択できるように通信装置が構成されている
ことが好ましいが、全ての通信装置に複数のデータ転送
速度が可能な機能を搭載することは得策ではない。それ
は、低速なデータ転送速度のみで充分な通信装置も存在
するからである。
【0012】例えば図10Aのように、3つのノード1
〜3によってネットワークが構築され、これらノード1
〜3の全てが例えば50Mbpsのデータ転送速度で通
信しているネットワークの中に、これよりもデータ転送
速度が遅い(例えば25Mbps)被制御ノード4が参
入したときを考える。
【0013】直前までのデータ転送速度のままでは、制
御ノード1と被制御ノード4との間の通信を行うことが
できないから、この場合には、同図Bのように参入した
被制御ノード4のデータ転送速度として50Mbpsま
で取り扱えるように変更することがまず考えられる。そ
うすれば、制御ノード1から被制御ノード4へのデータ
転送速度も、被制御ノード4から制御ノード1へのデー
タ転送速度も共に50Mbpsとなって高速通信が可能
になる。しかし、被制御ノード4にとっては無駄な機能
までも搭載することになり、経済的でもない。
【0014】これに対して図10Cに示すように、参入
する被制御ノード4のデータ転送速度はそのままの25
Mbpsとする代わり、制御ノード1のデータ転送速度
として今までよりも低速なデータ転送速度(25Mbp
s)をも取り扱えるようにすることが考えられる。
【0015】こうすれば、制御ノード1から被制御ノー
ド4へのデータ転送速度も、被制御ノード4から制御ノ
ード1へのデータ転送速度も共に25Mbpsとなっ
て、被制御ノード4のネットワークへの参入が可能にな
る。この場合には他の被制御ノード2、3に対しても制
御ノード1からは25Mbpsという低速なデータ転送
速度で通信が行われる。これによって被制御ノードの全
てに対する制御ノード1からのデータ転送速度が同一と
なって、データ転送速度の管理が容易になる。ただし、
被制御ノード2あるいは3からのデータ転送速度は図1
0Aの場合と同じく50Mbpsが使用される。これに
よって高速転送が確保される。
【0016】新規参入としては図10Dのように、75
Mbpsと言うような、より高速なデータ転送が可能な
被制御ノード(通信装置)5が参入することも考えられ
る。この場合には、参入した被制御ノード5のデータ転
送速度をネットワークの最高速度である50Mbpsに
すれば、全ての被制御ノードに対して高速通信(50M
bps)が可能になる。
【0017】そこで、本発明はこのような実情を鑑みて
なされたものであり、特に集中制御方式によって無線通
信ネットワークを構築する場合に使用される通信装置で
あって、制御ノードとなり得る通信装置には複数のデー
タ転送速度を用意し、これを必要に応じて切り替えて通
信を行うことによって、不必要な設備を避けながら目的
に合ったデータ転送速度を選択できるようにしたもので
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載したこの発明に係る通信装置では、
複数の通信装置のうち1つが制御ノードで、残りの通信
装置の全てが被制御ノードであり、これら全ての被制御
ノードは上記制御ノードのみと通信するようになされた
無線通信ネットワークに使用される通信装置であって、
上記通信装置が高速なデータ転送速度を使用できるもの
であるときには、これよりも低速なデータ転送速度を切
り替えて使用することができるようになされたことを特
徴とする。
【0019】この発明では、制御ノードになり得る通信
装置に対してのみ、複数の被制御ノードとそれぞれ別々
のデータ転送速度で通信できる機能を搭載する。これに
よって無駄な設備を抑制できる。そして制御ノードから
被制御ノードに情報(データ)を送信する場合には、全
てのノードの共通なデータ転送速度のうち最も速いデー
タ転送速度が、制御ノードのデータ転送速度に選ばれ
る。これによって全ての被制御ノードに対しては単一の
データ転送速度でデータを送信できるから制御ノードの
管理が容易になる。
【0020】また、被制御ノードから制御ノードへのデ
ータ送信を行うに当たっては、これら2つのノードの持
つデータ転送速度のうち最も速いデータ転送速度がその
被制御ノードのデータ転送速度として選定される。例え
ば制御ノードが50Mbpsと25Mbpsで、被制御
ノードが50Mbpsの場合には、50Mbpsがその
被制御ノードにおけるデータ転送速度として選ばれ、被
制御ノードが25Mbpsであるときには25Mbps
がその被制御ノードにおけるデータ転送速度として選ば
れることになる。これによって最も効率のよいデータ送
信を実現できる。
【0021】以上のようにして設定されたデータ転送速
度は、使用する電源によって、受信状態によってあるい
はユーザの手動操作などによって、それぞれ変更するこ
とができる。この変更処理によって目的に合わせたデー
タ転送速度を選択できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい一実施形
態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ま
ず、この発明の原理的な説明から行う。
【0023】この発明に係る通信装置のハード構成につ
いては後述するとして、この発明が対象とする無線通信
ネットワークは、通信媒体として電波、赤外線、レーザ
光などの無線を使用するもので、例えば同じ室内に置か
れた複数の通信装置(TV、ラジオ、携帯電話、電子手
帳、プリンタ、パソコンなど)の1つが制御ノードとな
り、そのほかの通信装置が被制御ノードとなって1つの
無線による通信ネットワークを構築する。部屋から退室
した携帯型の通信装置はこのネットワークの被制御ノー
ドとしての資格を喪失する。ネットワークが構築されて
いる部屋に運び込まれた通信装置は一定の接続手順を踏
むことによって被制御ノードとしての資格を得る。
【0024】この接続手順のなかにデータ転送速度の設
定処理が含まれる。データ転送速度の設定は制御ノード
側と被制御ノード側のそれぞれにおいて行われる。既に
無線通信ネットワークが構築されている場合には、参入
する新たなノードによっては今までのデータ転送速度を
変更する必要が生じる場合がある。
【0025】制御ノードのデータ転送速度の初期設定か
ら説明すると、この場合にはデータの転送先に拘わら
ず、全ての被制御ノードが使用できるデータ転送速度の
内で最も高速なデータ転送速度が制御ノードのデータ転
送速度として設定される。つまり、例えば全てのノード
において共通するデータ転送速度のうち、最も速いデー
タ転送速度が50Mbpsであるときには、50Mbp
sが制御ノードのデータ転送速度として選ばれる。ま
た、データ転送速度として50Mbpsと25Mbps
とが混在するときには、共通するデータ転送速度のうち
最も速い速度が選ばれる。この例では共通するデータ転
送速度のうち最も速い速度は25Mbpsである。
【0026】図3はこれを実現するための一例を示すフ
ローチャートであって、制御ノードに関するデータ転送
速度(発信転送速度)を決定する処理がスタートする
と、まずそのネットワークに参入したノード(新規被制
御ノード)との最初の交信、つまり新規ノードからの信
号に基づいて、被制御ノードが発信可能な最高データ転
送速度情報を制御ノード1側で取得する(ステップ4
1)。
【0027】次に、この最高データ転送速度と、制御ノ
ード1が既に使用しているデータ転送速度(現在発信し
ている転送速度)とを比較する(ステップ42)。そし
てこの最高データ転送速度が現在使用しているデータ転
送速度より遅い場合には、現在使用しているデータ転送
速度を、参入した被制御ノードの最高データ転送速度ま
で落とす速度変更処理を実行して、このデータ転送速度
の設定処理が終了する(ステップ43)。そうしない
と、新規な被制御ノードとの通信を同一のデータ転送速
度をもって実現できなくなるからである。
【0028】これに対しステップ42において、新規ノ
ード側の最高データ転送速度が現在使用しているデータ
転送速度より速い場合には、現在使用しているデータ転
送速度をそのまま制御ノードのデータ転送速度として使
用する。つまりこの場合には速度変更処理は行われな
い。
【0029】このようなデータ転送速度の設定処理を行
うことによって、ノードのデータ転送速度がそれぞれ相
違する場合であっても、全てのノードが共通するデータ
転送速度のうち最も速いデータ転送速度が制御ノードの
データ転送速度として選ばれるから、これによって効率
のよいデータ通信を実現できる。
【0030】また、このデータ転送速度は新規に参入す
るノードによっては適応的に制御されるから、参入ノー
ドの変更が生じた場合でも常に新たなノードを加えた全
てのノードが共通するデータ転送速度のうち最も速いデ
ータ転送速度を用いてデータ通信を行うことができる。
【0031】次に、被制御ノードのデータ転送速度の設
定について説明する。図10Cに示すようにデータ転送
速度が混在する場合、例えば50Mbpsの被制御ノー
ド2、3と、25Mbpsの被制御ノード4が混在する
場合を考える。
【0032】まず、被制御ノード2あるいは3から制御
ノード1へのデータ送信は、ノード1、2、3が共通す
るデータ転送速度のうち最も速いデータ転送速度の50
Mbpsでデータの送信が行われる。次に、被制御ノー
ド4はその最高データ転送速度が25Mbpsであるた
め、被制御ノード4から制御ノード1へのデータ送信
は、ノード1と4が共通するデータ転送速度のうち最も
速い速度である25Mbpsがデータ転送速度として選
ばれる。これらは何れもデータの転送効率を考慮したた
めである。
【0033】なお、制御ノード1から複数の被制御ノー
ド2〜4にデータを送信する場合は、図3の説明からも
明らかなように、これらノード1〜4が共通するデータ
転送速度のうち最も速い速度である25Mbpsが、制
御ノード1のデータ転送速度として設定されることにな
る。
【0034】このような被制御ノードにおけるデータ転
送速度の決定処理を図4以下を参照して説明する。被制
御ノードのデータ転送速度を設定するに当たっては、制
御ノードのデータ転送速度との関係から初期設定値を設
定できるのみに留まらず、被制御ノードが使用する駆動
電源の種類や、受信状態などによって適応的に変更でき
るようになされている。
【0035】そのため、図4に示すフローチャートのよ
うに、被制御ノードが発信するデータ転送速度の決定処
理が開始されると、まず第1に、そのノードの駆動電源
が電池駆動であるかどうかが判別される(ステップ8
1)。これは上述したように、電池併用型の通信装置に
あってはデータを高速で送信すべき場合と、低速送信で
も充分な場合とがあり、電池駆動の場合はどちらかと言
えば低速送信で充分な場合が多いからである。
【0036】したがって、データ転送速度が別の処理ス
テップによって初期設定されている場合でも、電池駆動
の場合には、発信すべきデータ転送速度を低速側、この
例ではその被制御ノードが持つ最低のデータ転送速度に
変更してデータ転送速度の決定処理を終了する(ステッ
プ82、89)。
【0037】第2に、S/Nの状況が判別され(ステッ
プ83)、S/Nが悪い場合には上述したと同様にデー
タ転送速度を低速側例えばその被制御ノードが持つ最低
のデータ転送速度に変更してデータ転送速度の決定処理
を終了する(ステップ82、89)。
【0038】第3に、手動で低速のデータ転送速度が選
択されているときにも(ステップ84)、例えばその被
制御ノードが持つ最低のデータ転送速度に変更してデー
タ転送速度の決定処理を終了する(ステップ82、8
9)。
【0039】これに対して、電池駆動でもなければ、充
分なS/Nが得られている場合さらには手動でデータ転
送速度が選択されていない場合には(ステップ81、8
3、84)、制御ノード1から発信可能な最高のデータ
転送速度情報を取得する(ステップ85)。次に、所得
したデータ転送速度情報を自己の発信可能なデータ転送
速度と比較し(ステップ86)、自己のデータ転送速度
よりも速い場合には、自己の発信可能な最高のデータ転
送速度を、データ転送速度に変更して、データ転送速度
決定処理を終了する(ステップ87、89)。これによ
って自己が持つ最高のデータ転送速度でデータの送信を
行うことができる。
【0040】また、所得したデータ転送速度情報を自己
の発信可能なデータ転送速度と比較した結果、自己のデ
ータ転送速度の方が速い場合には、自己の発信可能な最
高のデータ転送速度を、制御ノード側における最高のデ
ータ転送速度まで落として、データ転送速度決定処理を
終了する(ステップ88、89)。これによって制御ノ
ードと共有するデータ転送速度のうちの最高のデータ転
送速度でデータの送信を行うことができる。
【0041】このようにデータ転送速度が初期設定され
るわけであるが、上述したようなデータ転送速度の変更
条件が予め設定されているときは、先に述べたように変
更条件の方を優先してデータ転送速度が設定されること
は言うまでもない。
【0042】初期設定されたデータ転送速度を適応的に
変更するには図5のようにすればよい。まず、電源の状
態を判別し(ステップ91)、電源の状態が変更された
ときは、その状態変更が電池電源への変更であるかが判
別され(ステップ92)、電池電源によって駆動される
ようになったときはデータ転送速度を低速側に変更され
る(ステップ93)。このとき電力の消費状況に応じて
低速なデータ転送速度を選択するようにしてもよい。
【0043】データ転送速度を変更することによって被
制御ノードにおけるデータ転送速度(発信転送速度)の
変更処理が終了する(ステップ94)。電池電源からA
C電源に変更されているときには別のデータ転送速度変
更処理ルーチン110に遷移するがこれについては後述
する。
【0044】同様に、使用中にS/N状況が大幅に変化
したときには(ステップ95)、何れの方向に変化した
かを判断し、低下する方向に変化したときには(ステッ
プ96)、低下したレベルをも考慮してデータ転送速度
を現在使用中のものよりもさらに低速のデータ転送速度
に変更して速度変更処理が終了する(ステップ97、9
4)。低下レベルに拘わらず最低のデータ転送速度に変
更するようにしてもよい。
【0045】次に、手動によって初期設定値が変更され
たときには(ステップ98)、現在よりも速度が下げら
れ場合はその値まで落としたものをデータ転送速度とし
て使用する(ステップ99、100、94)。
【0046】電源の状態が変更されたものの、電池駆動
からAC駆動に変更されたとき(ステップ92)、ある
いはS/Nが良好となる方向に変化したとき(ステップ
96)、さらには手動によりデータ転送速度が高速側に
変更されたようなときには(ステップ99)、図4に示
すようなデータ転送速度設定処理を行えばよい。
【0047】これを改めて図6に示すと、この図6に示
すデータ転送速度の変更処理において、上述した条件の
下でデータ転送速度の変更処理が開始されると、制御ノ
ード1から発信可能な最高のデータ転送速度情報を取得
する(ステップ111)。次に、所得したデータ転送速
度情報を自己の発信可能なデータ転送速度と比較し、自
己のデータ転送速度よりも速い場合には、自己の発信可
能な最高のデータ転送速度を、データ転送速度に変更し
て、データ転送速度決定処理を終了する(ステップ11
2、113、115)。これによって自己が持つ最高の
データ転送速度でデータの送信を行うことができる。
【0048】また、所得したデータ転送速度情報を自己
の発信可能なデータ転送速度と比較した結果、自己のデ
ータ転送速度の方が速い場合には、自己の発信可能な最
高のデータ転送速度を、制御ノード側における最高のデ
ータ転送速度まで落として、データ転送速度決定処理を
終了する(ステップ112、114、115)。これに
よって制御ノードと共有するデータ転送速度のうちの最
高のデータ転送速度でデータの送信を行うことができ
る。
【0049】このように図6のようなステップでデータ
転送速度を初期設定しても、通信途中で上述したような
条件変化が発生したときには、データ転送速度を適応的
に変更することができるから、最も適したデータ転送速
度でデータ送信を継続できる特徴を有する。
【0050】ところで、無線通信ネットワークとして図
9Aに示すような集中制御方式を採用する場合には、制
御ノード1は当該ネットワークに接続される全てのノー
ドを区別する必要がある。このために、各ノードに対し
て識別子(以下ノードIDという)を付加する。
【0051】ノードIDの付与方法としては、例えばI
EEE1394で設定されているノードユニークIDの
ように、機器の工場出荷時にそれぞれの機器に個別に付
与されるIDをそのまま使用することも考えられる。し
かし、このIDは数10ビット(64ビット程度)で構
成されたID番号であるため、取り扱う情報量が膨大
で、容易には管理できない。
【0052】そこで、当該ネットワークのみで取り扱う
少ない情報量で可能なノードIDを付与する。制御ノー
ドは、ノードIDという小さい情報量の識別子を、各ノ
ードがネットワークに接続された時点で付加することに
より、制御ノード自分自身を含めた当該ネットワーク上
での全てのノードを区別することができる。
【0053】ノードIDは各ノード個々に設定する値
(番号)であって、各ノードにいかなる値が付けられる
かは、当該ノードがネットワークに接続されたときの状
況によって異なる。そして付与されるべきノードIDを
制御ノードが一括して管理すれば、複数の被制御ノード
に対して同一のノードIDが付与されるような誤ったI
D付与は発生しない。各ノードは制御ノードからこのノ
ードIDを割り当てられることにより、ネットワークに
参加することが可能になる。
【0054】このようなことからノードIDとしては1
つのネットワーク上で区別できるだけの情報量で足り
る。1つの制御ノードが制御可能なノード数を例えば6
4個以下とすれば、6ビットの情報量で制御ノードを含
めた全てのノードを区別できることになる。これによ
り、被制御ノードが複数の同一型の機器であるか、また
は用途の全く異なる機器であるかに拘わらず、少ない情
報量で全てのノードを区別して制御できる。
【0055】ノードIDが付与されたノードが制御ノー
ドや他のノードと通信を行うには、まず制御ノードは発
信許可信号としてノードIDの値を被制御ノード個々に
対して送信する。各被制御ノードは、受信した値をチェ
ックして自分のノードIDであるかどうかを判断する。
自己のノードIDであるときには発信機会が与えられた
ものとして送信を開始する。自己のノードIDではなく
したがって発信が許可されていないときには、送信しな
いか、あるいは送信を停止する。
【0056】このように、1つのネットワーク上で各ノ
ード固有のノードIDを付与することによって、複数の
被制御ノードが同時に送信して妨害し合うようなことが
なくなり、1つの制御ノードによってネットワーク全体
の通信制御が可能になる。制御ノードになることができ
る通信装置は、パソコンなどのように双方向通信が可能
な機器である。
【0057】図7はノードIDの登録処理例を示すフロ
ーチャートであって、ノード初期化処理が起動すると、
まず最初にワイヤレス空間にネットワークが構築されて
いるかどうかを他ノードからの信号受信によって判断す
る(ステップ51,52)。
【0058】新たなノードが参加可能なネットワークか
らの信号を受信できないときにはネットワークが未だ構
築されていないと考えられるからである。あるいは周波
数の異なる別チャネルを用いるなどの手法で既存のネッ
トワークとは干渉し合わないような新たなネットワーク
を構築しようとしているときには、別チャネルを用いた
当該ノードにとってはまだネットワークが構築されてい
ないと判断できるからである。
【0059】このように初期化直後のノードは、既に構
築されているネットワークの妨害を防止するため、他の
ノードからの信号の受信を開始し(ステップ51)、ワ
イヤレス空間にまだネットワークが構築されていない状
態であることを確認する(ステップ52)。
【0060】他の制御ノードからの信号を受信できない
ときには、当該ノードが制御ノードになり得るノード機
器であるかどうかを判断し(ステップ53)、もし制御
ノードになり得るノード機器であるときには当該ワイヤ
レス空間上の通信制御を担当する制御ノードとなり、制
御ノード処理状態に移行して当該ワイヤレスネットワー
クに接続しようとする新たなノード出現の待機状態とな
る(ステップ54)。
【0061】制御ノードになりたてのノードは、その無
線ネットワーク内に未だ通信の対象となる被制御ノード
を持たないため、制御ノード機器側からはネットワーク
制御信号に空のデータを付加して送信し続ける。あるい
はネットワーク制御信号のみを断続的に送信し続ける。
このネットワーク制御信号の送出によって当該ワイヤレ
ス空間で別のノードが制御ノードになることを防止して
いる。
【0062】これに対して制御ノードになり得る機能を
持たないノードであったときには、新たなノードが制御
ノードになって無線ネットワークを構築するまで待つ
(ステップ53,51)。
【0063】ステップ52において、他のネットワーク
からの信号が受信可能な場合は、既に構築されているネ
ットワークの妨害となるので、当該既存のネットワーク
に参加する等の処理に切り替える。
【0064】他のネットワークからの信号を受信できる
状態にあるときは、このワイヤレス空間に既に通信制御
を担当する制御ノードが存在していることになる。この
状態では制御ノードからはネットワーク制御信号が送信
される。このネットワーク制御信号には、新規参加しよ
うとするノード(ノードIDを持たないノード)が発信
可能な唯一の機会である、一時利用目的のノードIDに
対して送信許可が出される。その送信許可を受け取るこ
とによって、新たなノードはネットワーク参加のための
処理作業を開始することができる。
【0065】ここに、一時利用目的のノードIDとは、
そのノード機器固有のノードIDが設定されるまでの間
だけ使用される仮のノードIDである。新たにネットワ
ークに参加するノード機器側は、一時利用目的のノード
IDが送信可能な状態であるときにのみ制御ノード側に
送信することができる。
【0066】送信が許可された新たなノードは、制御ノ
ードに対して、現在のノードIDの使用状況を記録した
ID領域の情報をリクエストする(ステップ55)。ノ
ードIDの使用状況を確認することにより、複数の被ノ
ード機器が同一のノードIDを獲得し、登録する間違い
を回避している。
【0067】ノードIDの使用状況を獲得した当該新規
ノードは、未使用のノードIDを調査し、未使用ノード
があるときにはその中から使用するノードIDを決定す
る(ステップ56,58)。未使用のノードIDがまっ
たくないときには、規定個数のノードが当該無線ネット
ワークに参加していることであり、当該制御ノードはこ
れ以上被制御ノードを制御できないことを意味するの
で、当該新規ノードは参加作業を中止する(ステップ5
7)。この処理を行うことによって、制御ノードの最大
制御能力以上のノード数が当該ネットワークに参加する
ことはない。
【0068】新規ノードがどのノードIDを使用するか
が決定したら(ステップ58)、当該新規ノードは再度
一時利用目的のノードIDが送信許可されたタイミング
に、そのノードIDが「使用中」である旨の上書き(更
新)が行われる(ステップ59)。
【0069】この上書き処理としては、変更前の値と変
更後の値の両方を使用し、変更前の値が変更後の値と同
じ場合に限り新規ノードに関するノードIDの上書きを
許可している。これは、当該新規ノードが処理している
間に別の新規ノードによって当該第1の記録領域の内容
が書き替えられていないことを確認した上で、メモリ領
域を書き替える(セットする)ための処理である。これ
で新規ノードが使用するノードIDの正規登録を保証し
ている。
【0070】ノードIDの上書きが成功した場合、当該
新規ノードは自ら決定したノードIDを使用することが
できる(ステップ60)。以降、当該新規ノードは、制
御ノードから送られる当該ノードIDの発信許可信号に
応じて発信することができる(ステップ61)。
【0071】ノードIDの上書き処理が失敗した場合に
は、ノードIDの情報を取り寄せた後に、他のノード
(新規ノード)によってノードIDの使用状況が変更さ
れた可能性が高いので、再度使用状況のリクエストから
処理を再開することになる(ステップ60,55)。
【0072】以上の処理によって、既に使用している他
のノード機器の使用者の手を煩わせることなく、ネット
ワーク稼働中に動的に新規ノードで使用するノードID
を獲得することができると共に、取得したこのノードI
Dによって当該無線ネットワークに参加することができ
る。
【0073】上述とは逆に、既にノードIDを持つノー
ド機器が空間に構築されているネットワークから抜ける
場合を、図8に示すフローチャートにしたがって説明す
る。当該ネットワークから抜ける場合も、制御ノード側
のメモリへの上書きという処理はネットワークへの参加
の場合と変わらない。
【0074】ネットワークからの離脱例を図8にしたが
って説明する。この例ではノード機器の電源をオフする
と自動的に図8の制御プログラムが起動されるようにな
っている。まず、使用中のノードIDの送信が許可され
ると、当該ノードは制御ノードに対して現在のノードI
Dの使用状況の情報をリクエストする(ステップ7
1)。
【0075】使用状況を獲得した当該ノードは、メモリ
での使用状態を確認し(ステップ72)、当該ノードI
Dが再び送信許可されたときに、メモリに対して(未使
用=フラグ「0」)とするための上書きを行う(ステッ
プ73)。この処理で直前まで使用していたノードID
が未使用状態に変更される。
【0076】この上書き処理にあっても、変更前の値と
変更後の値の両方を使用し、変更前の値が変更後の値と
同じ場合に限り上書きを許可して更新する(ステップ7
3)。これによって、メモリに上書きしようとする間
に、別のノードによってその記録領域が変更されたかど
うかの確認を行うことができる。更新処理が成功すると
ノード終了状態に移行する(ステップ74,75)。
【0077】上書きが成功すると、当該ノードはノード
IDを返却してネットワークから抜けたことになり、使
用していたノードIDへの発信許可は停止する。上書き
処理が失敗した場合は、ノードIDの情報を取り寄せた
後に、他のノードによってノードIDの使用状況が変更
された可能性が高いので、この場合には再度使用状況を
リクエストして同じような手順処理が繰り返される(ス
テップ74,71)。
【0078】以上の処理によって、既にノードIDを持
つノードは、別のノード機器の使用者によるネットワー
ク設定変更の手間を煩わせることなく、ネットワーク稼
働中に動的にノード機器をネットワークから外したり、
停止させたりすることができる。
【0079】図7の制御プログラムはノード機器の電源
オンによって起動され、図8の制御プログラムはノード
機器の電源オフによって起動されるから、制御ノード機
器の電源がオフされない限り、当該ネットワークは生き
続ける。他のノード機器は電源のオンオフの都度、ノー
ドIDを獲得したり、ノードIDを解放する動作が行わ
れる。
【0080】以上のような高速アクセスが可能な無線通
信ネットワークに接続される通信装置の一実施形態を図
1に示す。
【0081】図1はこの発明に係る通信装置であるノー
ド10の一実施形態を示す要部の系統図であって、端子
12に供給された伝送すべきデータ(AVデータなど)
は、信号形態の変換回路14に供給されて、この例では
固定長のフレームデータに変換される。この例では図2
に示すように1サイクルが複数のフレーム(図では6フ
レーム)で構成される。1サイクルはIEEE1394
高速シリアルバスの場合125μsecであり、先頭フレ
ームの前には同期信号SYNCが付加される。
【0082】同期信号SYNCには、少なくともこの例では
転送クロック信号の他に、ノードの識別子であるノード
IDや、そのノードに対する発信許可信号さらにはノー
ドの最も速いデータ転送速度(データ転送速度の種類を
含む)などが含まれているものとする。
【0083】IEEE1394などの高速シリアルバス
では、パケットを単位としてデータの送信が行われる
が、このパケットデータは周知のように可変長である。
固定長のフレームで1サイクルを構成することによっ
て、フレームを単位としてノードの切り替え処理を実現
できるし、先頭の転送クロック信号を1サイクル毎に与
えることによってネットワークが半二重通信となるの
で、制御ノードとノードとの同期処理が簡単となるか
ら、ノード切り替え時間を大幅に短縮できる。これによ
ってAVデータなどをリアルタイムで転送できることに
なる。またフレームは固定長であるために、ECCなど
のエラー訂正が容易になるなどの特徴を有する。
【0084】信号変換回路14ではフレーム変換処理の
他に、図2に示すような各種の同期信号が付加される。
このような処理を実現するためにCPU構成の制御部2
0が設けられ、フレーム化のための処理がなされる。
【0085】この制御部20には、フレーム化処理や、
図3から図8に示した各種処理を実行するための各種制
御プログラムが格納されたROM22を始めてとして、
信号処理のためのワーキング用メモリ(RAM)24な
どが設けられており、さらにこの制御部20には操作キ
ーの入力部(操作部)26やLCDなどの表示部28が
夫々設けられている。
【0086】信号変換回路14において生成された図2
に示すようなフォーマットを有する送信信号は、送信部
16に供給されて無線ネットワークにおいて使用されて
いる通信媒体に変換されてその出力素子18より無線ネ
ットワークに向けて送信される。
【0087】通信媒体として赤外線が使用されるものと
すれば、送信部16に接続された赤外線発光素子18が
送信信号によって励起される。また、受光素子30によ
って受光された赤外線による信号(受信信号)が受信部
32で電気信号に変換された上で上述した信号変換回路
14に入力されて、逆変換処理してパケットデータなど
に戻される。
【0088】高速転送として使用するデータ転送速度
を、低速転送として使用するデータ転送速度の整数倍に
することにより、図1に示すデータ処理用クロックを共
通化することが容易になり、複数のデータ転送速度を送
受信する回路を構成する際に、ジッタの発生を抑制する
ことが可能となる。
【0089】AVデータのような連続した実時間データ
を伝送する場合で、そのリアルタイム性を確保するため
には、予め制御ノードに対して転送幅を予約して、特定
の転送幅を確保すればよい。
【0090】例えば、図11に示すように、ノード1と
4がそれぞれ50Mbpsのデータ転送速度であり、ノ
ード2と3がそれぞれ25Mbpsのデータ転送速度で
あるときを考える。このとき被制御ノード4は制御ノー
ド1との通信である種のデータ送信に関してはその転送
幅が確保されている。
【0091】そうした場合、予約されていないデータを
制御ノード1が送信する場合には、ノード1〜4の共通
のデータ転送速度のうちの最高の転送速度である25M
bpsで送信される。これに対して、予約されたデータ
を送信するときには、その転送幅が予め決められている
ため、ノード1と4のデータ転送速度のうちの最高のデ
ータ転送速度であるこの例では50Mbpsで送信され
る。これによって連続した実時間データを効率よく送信
できる。
【0092】上述した通信媒体としては、赤外光線を例
示したが、この他にレーザ光、電波などを使用すること
もできる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明では、特に
無線によってネットワークを構築するに当たり、このネ
ットワークに接続されたノードのうち1つのノードを制
御ノードとして位置付け、この制御ノードがネットワー
クに接続される他の全てのノードを制御することによっ
て、各ノードに対する発信許可の制御を簡略化したもの
である。
【0094】さらに、この発明では複数のデータ転送速
度を用意し、これを必要に応じて切り替えて通信を行う
ようにしたものである。電池電源を併用できるポータブ
ルな通信装置などでは、リアルタイム性が要求される通
信を行う場合には高速のデータ転送速度を使用し、リア
ルタイム性を要求されないような通常のデータを送信す
る場合には低速のデータ転送速度を使用するようにする
ことによって、データ転送効率が改善されたり、電力消
費を抑制できるなどの特徴を有する。
【0095】したがってこの発明はUSBやIEEE1
394などの高速シリアルバスを使用したネットワーク
のワイヤレス化を容易に実現できる特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る通信装置の一実施形態を示す要
部の系統図である。
【図2】この発明に係る通信装置の送信フォーマットの
一実施形態を示す図である。
【図3】制御ノード側のデータ転送速度を決定するとき
に使用される一例のフローチャートである。
【図4】被制御ノード側のデータ転送速度を決定すると
きに使用される一例のフローチャートである。
【図5】リアルタイム変更処理の一例を示すフローチャ
ートである(その1)。
【図6】リアルタイム変更処理の一例を示すフローチャ
ートである(その2)。
【図7】ノードIDの登録処理過程を示すフローチャー
トである。
【図8】被制御ノードがネットワークから離れる際の処
理過程を示すフローチャートである。
【図9】無線通信ネットワークの構築例を示す図であ
る。
【図10】無線通信ネットワークとデータ転送速度との
関係を示す図である。
【図11】無線通信ネットワークとデータ転送速度との
関係を示す図である。
【符号の説明】
10・・・ノード、14・・・信号変換回路、16・・
・送信部、18・・・赤外線発光素子、20・・・制御
部、30・・・赤外線受光素子、32・・・受信部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信装置のうち1つが制御ノード
    で、残りの通信装置の全てが被制御ノードであり、これ
    ら全ての被制御ノードは上記制御ノードのみと通信する
    ようになされた無線通信ネットワークに使用される通信
    装置であって、 上記通信装置が高速なデータ転送速度を使用できるもの
    であるときには、これよりも低速なデータ転送速度を切
    り替えて使用することができるようになされたことを特
    徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 上記制御ノードから上記被制御ノードに
    通信するときの上記制御ノードとなる通信装置のデータ
    転送速度は、上記被制御ノードとなる通信装置の全てが
    使用できるデータ転送速度の中で、最も高速なデータ転
    送速度に設定されるようになされたことを特徴とする請
    求項1記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 上記制御ノードとなる通信装置のデータ
    転送速度は、新たな被制御ノードである通信装置がその
    ネットワークへ参入する都度決定されるようになされた
    ことを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 上記被制御ノードから上記制御ノードに
    通信するときのデータ転送速度の初期設定は、 個々の被制御ノードである通信装置ごとに設定されると
    共に、 上記制御ノードと被制御ノードとの間のデータ転送速度
    のうち共通する最高のデータ転送速度が、上記被制御ノ
    ードとなる通信装置のデータ転送速度に設定されるよう
    になされたことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 上記被制御ノードとなる通信装置のデー
    タ転送速度は、電池電源が使用されるときその速度を低
    速のデータ転送速度に切り替えることができるようにな
    されたことを特徴とする請求項3記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 上記被制御ノードとなる通信装置のデー
    タ転送速度は、手動によって変更できるようにしたこと
    を特徴とする請求項3記載の通信装置。
  7. 【請求項7】 上記被制御ノードとなる通信装置のデー
    タ転送速度は、受信したデータの劣化状態に応じて変更
    できるようになされたことを特徴とする請求項3記載の
    通信装置。
  8. 【請求項8】 無線通信媒体として、電波、赤外光線、
    レーザ光などを用いるようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の通信装置。
JP3506198A 1998-02-17 1998-02-17 通信装置 Pending JPH11234293A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002036672A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Brother Ind Ltd 印刷装置
WO2003009559A1 (fr) * 2001-07-16 2003-01-30 Fujitsu Limited Unite peripherique
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JP2009188653A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Japan Radio Co Ltd テレメータ方式

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