JPH11233857A - 偏光保持自己補償反射装置とレーザ共振器及びレーザ増幅器 - Google Patents

偏光保持自己補償反射装置とレーザ共振器及びレーザ増幅器

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JPH11233857A
JPH11233857A JP2695998A JP2695998A JPH11233857A JP H11233857 A JPH11233857 A JP H11233857A JP 2695998 A JP2695998 A JP 2695998A JP 2695998 A JP2695998 A JP 2695998A JP H11233857 A JPH11233857 A JP H11233857A
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axis
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Takayuki Yanagisawa
隆行 柳澤
Yoshihito Hirano
嘉仁 平野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反射装置のアライメントずれを自己補償し、
簡単な光学系により任意の偏光を持つ入力光の偏光を保
存して反射するようにした偏光保持自己補償反射装置を
得る。 【構成】 入力光を入力光とほぼ平行方向に反射して出
力し、入力光に対し垂直な平面内の第1の軸方向の偏光
の位相変化量と入力光に対し垂直な平面内の第1の軸に
垂直な第2の軸方向の偏光の位相変化量の差がπとなる
ように構成されたプリズム10と、ファスト軸に与える
位相変化とスロー軸に与える位相変化量の差がπ/2+
mπ(mは整数)となるよう構成され、ファスト軸また
はスロー軸が第1の軸または第2の軸と一致するように
配置された波長板1とからなり、入力光の偏光を保存し
て反射するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、反射鏡の傾きを
補償しかつ入射した光の偏光を保存して反射する偏光保
持自己補償反射装置と、これを用いたレーザ共振器及び
レーザ増幅器に関し、特に人工衛星や航空機などの飛翔
体に搭載される固体レーザの反射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の反射装置としては図8乃
至図10に示すようなものが知られている。図8乃至図
10は、Walter Koechner, "Splid-State Laser Engine
ergin"4th Ed, Springer Series in Optical Sciences,
Vol.1 (Springer, Germany,1995) の227ページに記
載されているレーザ発振器において、反射装置として用
いられているルーフプリズムを示したものである。図8
において、100はルーフプリズム、101〜105は
プリズム100を構成する各面、106は面102と面
103が交差する稜線である。
【0003】更に、図8を参照して、この従来のプリズ
ム100について詳細に説明する。プリズム100の各
斜面について、面101が面102となす角度は45度
かつ面103となす角度は45度、面102が面103
となす角度は90度であり、面104および面105
は、面101〜103それぞれとほぼ90度の角度をな
すように構成されている。
【0004】次に、図8乃至図10を参照して、プリズ
ム100の動作を説明する。図8において、稜線106
の方向をx軸、ルーフプリズム100に入射する入力光
の進行方向に垂直な平面内のx軸に垂直な方向をy軸と
し、入力光は面101にほぼ垂直に入射するものとす
る。
【0005】ルーフプリズム100の面101にほぼ垂
直に入射した入力光は、面102に対して入射角θ10
入射する。入力光は面102から反射され、面103に
対して入射角θ11で入射され、面103から反射され
て、面101から出力光として射出される。
【0006】図9を参照して、ルーフプリズム100に
入射したレーザ光の反射方向を説明する。図9におい
て、L1は入射した入力光の光路、L2はルーフプリズ
ム100により反射された出力光の光路である。面10
2と面103は互いに90度に固定されているため、面
101と光路L1のなす角θ10、および面101と光路
L1のなす角θ11はそれぞれほぼ45度となり、θ10
θ11の和は90度となる。
【0007】光路L1を進み、ルーフプリズム100に
入射した入力光は、面102によりほぼ90度、面10
3によりほぼ90度の角度変化が与えられ、二つの面が
入力光に与える全角度変化は、合計180度となる。す
なわち、ルーフプリズム100により反射された出力光
の光路L2は光路L1と平行になる。
【0008】次に、図10を参照して、ルーフプリズム
100が、x軸に平行な軸を回転軸として角度β傾いた
ときに入射したレーザ光の反射方向を説明する。図10
に示すように、入力光がルーフプリズム100に入射さ
れたときに、入力光が面102により与えられる角度変
化は(90+2β)度、面102から反射した入力光が
面103により与えられる角度変化は(90−2β)度
となり、光路L1と光路L2がなす角度は合計180度
となる。従って、ルーフプリズム100に、稜線106
を中心とした傾きが生じた場合でも、ルーフプリズム1
00は、入射した入力光を、入射した入力光に平行で進
行方向が逆方向の出力光として反射される。そのため、
ルーフプリズム100は、x軸に平行な軸を回転軸とし
たアライメントずれに対して、アライメントずれを補償
する自己補償反射装置として作用する。
【0009】次に、ルーフプリズム100から反射され
る出力光の偏光状態を考える。光が1つの平面から反射
する場合、入力光と出力光を含む平面に垂直方向の偏光
成分をS偏光、入力光と出力光を含む平面内で振動し、
S偏光に垂直な方向の偏光成分をP偏光という。例え
ば、面101において、入力光のx軸方向の偏光成分が
S偏光、y軸方向の偏光成分がP偏光となる。プリズム
内の全反射面では、入射角θの入力光に対し、S偏光成
分はδ(θ)位相が進み、P偏光成分はδ(θ)の位相
の遅れが生じる。ここで、δ(θ)はプリズム材料の屈
折率nを用いて、下式〔数1〕により表わされる。
【0010】
【数1】
【0011】入力光の偏光をx軸方向の成分Exとy軸
方向の成分Eyに分離すると、任意の入力光の偏光は次
式〔数2〕で表される。
【0012】
【数2】
【0013】面102における位相の変化J102、お
よび面103における位相の変化J103はジョーンズ
マトリクスを用いて下式〔数3〕及び〔数4〕のように
表される。
【0014】
【数3】
【0015】
【数4】
【0016】従って、プリズム100を通過した光の位
相の全変化量を表すジョーンズマトリクスJ100は下
式〔数5〕のように表される。
【0017】
【数5】
【0018】〔数5〕により、出力光のx軸成分とy軸
成分は、2(δ(θ10)+δ(θ11))の位相差が生ず
る。入力光の偏光がx軸成分とy軸成分を共に持つ場合
には、通常の光学材料ではδ(θ)はゼロでない値を持
つため、入力光と出力光の偏光状態は変化する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の反射装置においては、〔数5〕で示したように、入
力光の偏光のx軸成分とy軸成分で異なった位相変化が
生ずるため、入力光の偏光がx軸成分とy軸成分を持つ
場合、入力光と出力光の偏光状態が変化してしまうとい
う問題があった。具体的には、レーザ共振器やレーザ増
幅器の反射鏡や折り返し鏡において、偏光を保持して反
射させるには、入力光の偏光成分をx軸成分またはy軸
成分のみにする必要があり、そのため、光学系が複雑に
なるという問題があった。
【0020】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、反射装置のアライメントずれを自己
補償するとともに、偏光方向を調整する光学部品を必要
とせず、少ない光学部品の簡単な光学系により、任意の
偏光を持つ入力光に対し偏光を保存して反射するように
した偏光保持自己補償反射装置とレーザ共振器及びレー
ザ増幅器を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
にかかる偏光保持自己補償反射装置は、入力光を入力光
とほぼ平行方向に反射して出力し、入力光に対し垂直な
平面内の第1の軸方向の偏光の位相変化量と入力光に対
し垂直な平面内の第1の軸に垂直な第2の軸方向の偏光
の位相変化量の差がπとなるように構成されたプリズム
と、ファスト軸に与える位相変化とスロー軸に与える位
相変化量の差がπ/2+mπ(mは整数)となるよう構
成され、前記ファスト軸またはスロー軸が前記第1の軸
または第2の軸と一致するように配置された波長板とを
備えるようにしたものである。
【0022】請求項2に記載の本発明にかかるレーザ共
振器は、請求項1に記載の偏光保持自己補償反射装置
と、偏光保持自己補償反射装置の出力光を入力光として
ほぼ平行に反射するように配置された反射素子と、偏光
保持自己補償反射装置と反射素子とにより形成される光
路上に配置されたレーザ媒質と、レーザ媒質を励起する
励起光源とを備えるようにしたものである。
【0023】請求項3に記載の本発明にかかるレーザ共
振器は、前記反射素子として、コーナーキューブを用い
るようにしたものである。請求項4に記載の本発明にか
かるレーザ共振器は、前記反射素子に代わり、前記請求
項1に記載の偏光保持自己補償反射装置を第2の偏光保
持自己補償反射装置として用い、前記第2の偏光保持自
己補償反射装置の第4の軸を、前記請求項2記載の偏光
保持自己補償反射装置の第3の軸と直交するよう配置す
るようにしたものである。
【0024】請求項5に記載の本発明にかかるレーザ増
幅器は、光を入射する偏光子と、光路上に配置されたレ
ーザ媒質と、レーザ媒質を励起する励起光源と、入射光
を反射するよう配置された請求項1に記載の偏光保持自
己補償反射装置と、前記レーザ媒質と偏光保持自己補償
反射装置との間に、偏光保持自己補償反射装置に入射す
る前と後では偏光方向を互いに直行する方向に回転させ
る偏光回転素子とを備えるようにしたものである。
【0025】請求項6に記載の本発明にかかるレーザ増
幅器は、前記偏光回転素子として、1/4波長板を用
い、ファスト軸またはスロー軸を入射光の偏光方向に対
して45度の角度をなすように1/4波長板を配置する
ようにしたものである。
【0026】請求項7に記載の本発明にかかるレーザ増
幅器は、前記偏光回転素子として、1回の通過で45度
偏光を回転させるファラデーローテータを用いるように
したものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付図面、図1乃至図7に
基づき、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は
本発明の実施の形態1における偏光保持自己補償反射装
置の構成を示す図、図2は図1に示す偏光保持自己補償
反射装置を構成するプリズムの説明図、図3は図1に示
す偏光保持自己補償反射装置における偏光方向の説明
図、図4は本発明の実施の形態2におけるレーザ共振器
の構成を示す図、図5は本発明の実施の形態3における
レーザ共振器の構成を示す図、図6は本発明の実施の形
態4におけるレーザ共振器の構成を示す図、図7は本発
明の実施の形態5におけるレーザ増幅器の構成を示す図
である。
【0028】実施の形態1.まず、図1及び図2を参照
して、本発明の実施の形態1における偏光保持自己補償
反射装置の構成を説明する。図1において、1は位相変
化量(後述する)を調整する波長板、3は偏光保持自己
補償反射装置、10は入力光に対し垂直な平面内のx軸
方向(第1の軸方向)の偏光の位相変化量と入力光に対
し垂直な平面内のx軸に垂直なy軸方向(第2の軸方
向)の偏光の位相変化量の差がπとなるように構成され
たプリズムである。また、図2において、11乃至15
はプリズム10を構成するそれぞれの面である。
【0029】波長板1はファスト(fast)軸方向の
偏光成分の位相を進め、ファスト軸に垂直なスロー(s
low)軸方向の偏光成分の位相を遅らせる作用を持
つ。波長板1は、ファスト軸に与える位相変化量とスロ
ー軸に与える位相変化量の差が2α=π/2+mπ(m
は整数)となるように構成され、ファスト軸またはスロ
ー軸がx軸またはy軸と一致するように配置される。
【0030】図2に基づき、プリズム10について説明
する。各斜面は、面11が面13となす角度が90度で
あり、面12が面11となす角度は45度でかつ面13
となす角度は90度、面14が面11となす角度は90
度でかつ面13となす角度は135度、面15が面11
となす角度は90度でかつ面14となす角度は90度で
ある。
【0031】プリズム10に入射する入力光は、面11
にほぼ垂直に入射し、入射角θ1の角度で面12に入射
し、反射される。面12により反射された入力光は、入
射角θ2で面14に入射し、反射される。面14により
反射された入力光は、入射角θ3で面15に入射し、反
射される。面15で反射された入力光は、入射角θ4で
面12に再び入射し、反射され、面11から出力光とし
て出力される。
【0032】プリズム10に入射する入力光のx軸方向
の偏光成分は、面12に対してP偏光、y軸方向の偏光
成分が面12に対してS偏光となるため、面12におけ
るジョーンズマトリクスJ12は次式〔数6〕で表され
る。
【0033】
【数6】
【0034】同様に、面14および面15に対しては、
x軸方向の偏光成分がS偏光、y軸方向の偏光成分がP
偏光となるため、面14と面15の反射のジョーンズマ
トリクスJ14−15は下記〔数7〕のように表され
る。
【0035】
【数7】
【0036】ここで、面14と面15がなす稜線に対象
な方向の電界方向が反転することを考慮した。さらに、
面12により再び反射するため、入射から出射までのプ
リズム10のジョーンズマトリクスは、次式〔数8〕で
表される。
【0037】
【数8】
【0038】ここで、θ1〜θ4はすべて45度となる
ので、δ(θ1)=δ(θ2)=δ(θ3)=δ(θ
4)となり、〔数8〕は下記〔数9〕のようになる。
【0039】
【数9】
【0040】次に、図3に基づき、波長板1とプリズム
10を組み合わせたときのジョーンズマトリクスを考え
る。図3において、2は波長板1のファスト軸である。
波長板1は、ファスト軸方向の偏光成分とファスト軸に
垂直な方向(スロー軸)の偏光成分に異なった位相変化
を与える。ファスト軸とx軸のなす角度をφとし、ファ
スト軸とスロー軸の偏光成分に与える位相変化の差を2
αとすると、波長板1のジョーンズマトリクスは次式
〔数10〕で表される。
【0041】
【数10】
【0042】偏光板1のファスト軸とx軸のなす角度φ
をφ=nπ/2(nは整数)、かつファスト軸とスロー
軸に与える位相変化の差2αを2α=π/2+mπとし
たとき、波長板1に入射し、プリズム10を通過して、
再び波長板1から出射される場合の入射から出射までの
ジョーンズマトリクスJは次式〔数11〕で表される。
【0043】
【数11】
【0044】従って、y軸方向の偏光成分とx軸方向の
偏光成分に対して、同じ位相の変化を与えるため、任意
の偏光状態の入力光に対しても、偏光の状態を保持して
出力光として出射される。
【0045】また、上述したように、プリズム10の面
14と面15とにより構成されるルーフプリズム形状に
より、x軸に平行な軸を回転軸としたアライメントずれ
を補償する自己補償反射装置として作用する。以上の説
明により、x軸に平行な軸を回転軸としたアライメント
ずれを補償し、かつ任意の偏光状態の入力光をその偏光
状態を保持したまま反射する偏光保持自己補償反射装置
を構成することができる。
【0046】実施の形態2.まず、図4を参照して、本
発明の実施の形態2における自己補償型レーザ共振器
(以下、レーザ共振器という)の構成を説明する。図4
において、1は波長板、3は図1に示したものと同様な
偏光保持自己補償反射装置、4はレーザ媒質、5は励起
光源、6は反射素子、10はプリズムである。
【0047】次に、図4を参照して、本発明の実施の形
態2におけるレーザ共振器の動作を説明する。反射素子
6は偏光保持自己補償反射装置3からの出力光をほぼ平
行に反射するように配置され、レーザ光が装置内に閉じ
こめられるようにしたレーザ共振器を構成する。レーザ
媒質4はレーザ光の光路上に配置され、励起光源5によ
り励起されている。装置内に閉じこめられたレーザ光が
レーザ媒質を通過すると、レーザ光が増幅され、レーザ
発振器として動作する。
【0048】偏光保持自己補償反射装置3は、反射素子
6や光路中に配置された光学部品のx軸に平行な軸を中
心としたアライメントずれを補償する。また、例えば1
つの軸方向の偏光が発振し易いなど、レーザ媒質が偏光
依存性を持つ場合、偏光保持自己補償反射装置3による
反射が偏光を保存するため、レーザ媒質の偏光依存性に
あわせた自由な方向の偏光でレーザ発振を生ずることが
可能となる。
【0049】さらに、レーザ媒質4の励起光源5による
励起分布は、特にレーザ媒質4の側面から励起を行う場
合に生ずることが多いが、光軸に対して非対称な分布に
なることがある。励起分布が非対称な場合には、レーザ
光にも非対称な強度分布が生ずることになる。偏光保持
自己補償反射装置3は、プリズムの稜線を中心として線
対称な強度分布で入力光を反射するので、レーザ共振器
を周回すると、x軸に対して折り返されるため、レーザ
光の強度分布は、光軸を中心とした軸対称に近い形状と
なる。
【0050】上記のような作用により、レーザ媒質の偏
光依存性にあわせた自由な偏光方向で発振させることが
可能であり、アライメントずれに対して自己補償の機能
を有する安定したレーザ共振器を構成することができ
る。また、レーザ媒質の励起分布が非対称性を持つ場合
でも、軸対称に近い形状のレーザ出力を得ることができ
る。
【0051】実施の形態3.まず、図5を参照して、本
発明の実施の形態3における自己補償型レーザ共振器
(以下、レーザ共振器という)の構成を説明する。図5
において、1は波長板、3は図1に示したものと同様な
偏光保持自己補償反射装置、4はレーザ媒質、5は励起
光源、7はコーナーキューブリフレクタ、10はプリズ
ムである。
【0052】次に、図5を参照して、本発明の実施の形
態3におけるレーザ共振器の動作を説明する。コーナー
キューブリフレクタ7は偏光保持自己補償反射装置3か
らの出力光をほぼ平行に反射するように配置され、レー
ザ光が装置内に閉じこめられるようにしたレーザ共振器
を構成する。レーザ媒質4はレーザ光の光路上に配置さ
れ、励起光源5により励起される。装置内に閉じこめら
れたレーザ光は、レーザ媒質を通過するときに増幅さ
れ、レーザ発振器として動作する。
【0053】コーナーキューブリフレクタ7は、3つの
反射面が互いに90度の角度をなすように構成されてお
り、コーナーキューブリフレクタ7を構成する反射面の
一つに入射した入力光を、入力光と平行で進行方向が反
対の出力光として反射する。従って、コーナキューブリ
フレクタ7は、偏光保持自己補償反射装置3のy軸方向
のアライメントずれや光路中に配置された光学部品のア
ライメントずれによるレーザ光の光路の傾きを補償し、
安定したレーザ共振器を構成することが可能となる。
【0054】さらに、レーザ媒質4の励起光源5による
励起分布は、特にレーザ媒質4の側面から励起を行う場
合に生ずることが多いが、光軸に対して非対称な分布に
なることがある。励起分布が非対称な場合には、レーザ
光にも非対称な強度分布が生ずることになる。偏光保持
自己補償反射装置3は、プリズム10の稜線を中心とし
て線対称な強度分布で入力光を反射し、コーナーキュー
ブリフレクタは、3つの面がなす稜線で強度分布を折り
返して反射するため、レーザ共振器を周回すると、複数
方向でレーザ光の強度分布が折り返され、光軸を中心と
した軸対称に近い形状となる。
【0055】上記のような作用により、アライメントず
れに対して自己補償の機能を有する安定した自己補償型
レーザ共振器を構成することができる。また、レーザ媒
質の励起分布が非対称性を持つ場合でも、軸対称に近い
形状のレーザ出力を得ることができる。
【0056】実施の形態4.まず、図6を参照して、本
発明の実施の形態4における自己補償型レーザ共振器
(以下、レーザ共振器という)の構成を説明する。図6
において、1a及び1bは波長板、3a及び3bは図1
に示したものと同様な偏光保持自己補償反射装置、4は
レーザ媒質、5は励起光源、10a及び10bはプリズ
ムである。
【0057】次に、図6を参照して、本発明の実施の形
態4におけるレーザ共振器の動作を説明する。偏光保持
自己補償反射装置3bは偏光保持自己補償反射装置3a
からの出力光(その出力光路を第3の軸とする)をほぼ
平行に反射し、その反射光路(その反射光路を第4の軸
とする)を中心軸として90度回転するように配置さ
れ、レーザ光が装置内に閉じこめられるようにしたレー
ザ共振器を構成する。尚、前記第1の軸と第2の軸とは
直交するよう配置する。レーザ媒質4はレーザ光の光路
上に配置され、励起光源5により励起されている。閉じ
こめられたレーザ光がレーザ媒質を通過すると、レーザ
光が増幅され、レーザ発振器として動作する。
【0058】偏光保持自己補償反射装置3bは、偏光保
持自己補償反射装置3aや光路中に配置された光学部品
のy軸に平行な軸を中心としたアライメントずれを補償
し、偏光保持自己補償反射装置3aは、偏光保持自己補
償反射装置3bや光路中に配置された光学部品のx軸に
平行な軸を中心としたアライメントずれを補償する。ま
た、例えば一つの軸方向の偏光が発振しやすいなど、レ
ーザ媒質が偏光依存性を持つ場合、偏光保持自己補償反
射装置3a、3bによる反射が偏光を保存するため、レ
ーザ媒質の偏光依存性にあわせた自由な方向の偏光でレ
ーザ発振を生じさせることができる。
【0059】さらに、レーザ媒質4の励起光源5による
励起分布は、特にレーザ媒質4の側面から励起を行う場
合に生ずることが多いが、光軸に対して非対称な分布に
なることがある。励起分布が非対称な場合には、レーザ
光にも非対称な強度分布が生ずることになる。偏光保持
自己補償反射装置3aおよび3bは、プリズムの稜線を
中心として線対称な強度分布で入力光を反射するので、
レーザ共振器を周回すると、x軸およびy軸に対して複
数回折り返されるため、レーザ光の強度分布は、光軸を
中心とした軸対称に近い形状となる。
【0060】上記のような作用により、レーザ媒質の偏
光依存性にあわせた自由な偏光方向で発振させることが
可能であり、アライメントずれに対し自己補償の機能を
有する安定したレーザ共振器を構成することができる。
また、レーザ媒質の励起分布が非対称性を持つ場合で
も、軸対称に近い形状のレーザ出力を得ることができ
る。
【0061】実施の形態5.まず、図7を参照して、本
発明の実施の形態5におけるレーザ増幅器の構成を説明
する。図7において、1は波長板、3は図1に示したも
のと同様な偏光保持自己補償反射装置、4はレーザ媒
質、5は励起光源、8は偏光子、9は偏光回転素子、1
0はプリズムである。
【0062】次に、図7を参照して、本発明の実施の形
態5におけるレーザ増幅器の動作を説明する。偏光子8
は、第1の軸方向の偏光を反射し、光路に対して垂直な
平面内の第一の軸に垂直な第2の軸方向の偏光を透過す
る。偏光子8により反射するような偏光方向で入射した
レーザ光は、励起光源5によって励起されたレーザ媒質
4を通過するときに増幅される。レーザ媒質4から出射
したレーザ光は、偏光回転素子9を透過して偏光保持自
己補償反射装置3に入射する。レーザ光は偏光保持自己
補償反射装置3により、入射方向とほぼ平行に反射さ
れ、再び偏光回転素子9に入射する。偏光回転素子9
は、偏光保持反射装置3に入射する前と後で、偏光方向
をお互いに直交する方向に回転させる作用を持つ。レー
ザ光は、再びレーザ媒質4により増幅され、偏光子8を
透過して外部に出力される。偏光保持自己補償反射装置
3は、偏光回転素子9や光路中に配置された光学部品の
x軸に平行な軸を中心としたアライメントずれを補償す
る。
【0063】偏光回転素子9としては、例えば、1/4
波長板(図示せず)を用いる方法がある。入射したレー
ザ光の偏光方向に対してファスト軸またはスロー軸が4
5度の角度をなすように1/4波長板を配置すれば、偏
光保持自己補償反射装置3に入射する前のレーザ光は円
偏光となり、偏光保持自己補償反射装置3により偏光状
態を保持して反射される。再び1/4波長板に入射した
円偏光のレーザ光は、入射したレーザ光の偏光方向に対
して垂直方向の直線偏光に変換され、1/4波長板より
出力される。従って、入射したレーザ光の偏光方向に対
してファスト軸またはスロー軸が45度の角度をなすよ
うに配置された1/4波長板は、偏光回転素子9として
動作する。
【0064】また、偏光回転素子9として、ファラデー
ローテータ(図示せず)を用いても良い。ファラデーロ
ーテータは、入力光の偏光状態に関わらず、偏光をある
一定角度回転させる作用を持つ。偏光回転素子9とし
て、45度の偏光回転角を持つファラデーローテータを
配置すると、レーザ光はファラデーローテータを2度通
過するので、偏光回転素子9として動作する。ファラデ
ーローテータを偏光回転素子9として用いたレーザ増幅
器では、ファラデーローテータは波長板1にあるような
軸を持たないため、軸あわせの調整を必要とせず、調整
が容易になる。
【0065】さらに、レーザ媒質4の励起光源5による
励起分布は、光軸に対して非対称な分布になることがあ
る。励起分布が非対称な場合、レーザ光にも非対称な強
度分布が生ずることになる。偏光保持自己補償反射装置
3は、プリズム10の稜線を中心として線対称な強度分
布で入力光を反射するので、レーザ光の強度分布がx軸
に対して折り返されるため、出力光は光軸を中心とした
軸対称に近い形状となる。
【0066】上記のような作用により、本実施の形態
は、アライメントずれに対して自己補償の機能を有する
安定したレーザ増幅器を構成することが可能となる。ま
た、レーザ媒質の励起分布が非対称性を持つ場合でも、
軸対称に近い形状のレーザ出力を得ることができる。さ
らに、ファラデーローテータを偏光回転素子9として用
いた場合には、調整の容易なレーザ増幅器を得ることが
できる。
【0067】
【発明の効果】請求項1に記載の発明にかかる偏光保持
自己補償反射装置は、上記のように構成し、特にルーフ
プリズム形状としたことにより、1つの軸を中心とした
アライメントずれを補償することができ、またx軸方向
及びy軸方向の偏向成分に対し同じ位相の変化を与える
ようにしたため、任意の偏光を持つ入力光に対してもそ
の偏光状態を完全に保持して反射し出力光として出力す
ることができる。そのため、例えば、レーザ共振器の反
射鏡やレーザ増幅器の折り返し鏡に使用した場合、偏光
方向を調整する光学部品を必要とせず、簡単な構成且つ
少ない光学部品で、安定な光学系を構成することができ
る。
【0068】また、請求項2乃至請求項4に記載の発明
にかかるレーザ共振器は、請求項1に記載の偏光保持自
己補償反射装置と反射手段としてそれぞれ反射素子、コ
ーナーキューブリフレクタまたは第2の偏光保持自己補
償反射装置とを使用したことにより、アライメントずれ
に対して自己補償の機能を有する安定したレーザ共振器
を得ることができ、また偏光保持自己補償反射装置から
の反射が偏光を保持するため、レーザ光が周回すること
により、レーザ媒質の励起分布が非対称性を持つ場合で
も、軸対称に近い形状のレーザ出力を得ることができ
る。
【0069】さらに、請求項2乃至請求項4に記載の発
明にかかるレーザ共振器は、偏光依存性を有するレーザ
媒質を使用した場合、レーザ媒質の偏光依存性にあわせ
た自由な偏光方向で発振させることが可能である。
【0070】また、請求項5乃至請求項7に記載の発明
にかかるレーザ増幅器は、請求項1に記載の偏光保持自
己補償反射装置と偏光回転素子とを使用したことによ
り、アライメントずれを補償する自己補償型レーザ増幅
器を構成することができるとともに、レーザ媒質の励起
分布が非対称な場合でも、軸対称に近い形状のレーザ出
力を得ることができる。
【0071】さらに、請求項7に記載の発明にかかるレ
ーザ増幅器は、偏光回転素子9としてファラデーローテ
ータを使用したことにより、調整が容易なレーザ増幅器
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における偏光保持自己
補償反射装置の構成を示す図、
【図2】 図1に示す偏光保持自己補償反射装置を構成
するプリズムの説明図、
【図3】 図1に示す偏光保持自己補償反射装置におけ
る偏光方向の説明図、
【図4】 本発明の実施の形態2における自己補償型レ
ーザ共振器の構成を示す図、
【図5】 本発明の実施の形態3における自己補償型レ
ーザ共振器の構成を示す図、
【図6】 本発明の実施の形態4における自己補償型レ
ーザ共振器の構成を示す図、
【図7】 本発明の実施の形態5におけるレーザ増幅器
の構成を示す図、
【図8】 従来の自己補償反射装置の構成を示す図、
【図9】 従来の自己補償反射装置の反射方向を説明す
る説明図、
【図10】 従来の自己補償反射装置にアライメントず
れが生じたときの反射方向を説明する説明図。
【符号の説明】
1 波長板、 2 波長板のファスト軸、 3 偏光保
持自己補償反射装置、4 レーザ媒質、 5 励起光
源、 7 コーナーキューブリフレクタ、6 反射素
子、 8 偏光子、 9 偏光回転素子、 10 プリ
ズム、11〜15 面、 100 ルーフプリズム、
101〜105 面、106 稜線。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力光を入力光とほぼ平行方向に反射し
    て出力し、入力光に対し垂直な平面内の第1の軸方向の
    偏光の位相変化量と入力光に対し垂直な平面内の第1の
    軸に垂直な第2の軸方向の偏光の位相変化量の差がπと
    なるように構成されたプリズムと、ファスト軸に与える
    位相変化とスロー軸に与える位相変化量の差がπ/2+
    mπ(mは整数)となるよう構成され、前記ファスト軸
    またはスロー軸が前記第1の軸または第2の軸と一致す
    るように配置された波長板とを備えたことを特徴とする
    偏光保持自己補償反射装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の偏光保持自己補償反射
    装置と、偏光保持自己補償反射装置の出力光を入力光と
    してほぼ平行に反射するように配置された反射素子と、
    偏光保持自己補償反射装置と反射素子とにより形成され
    る光路上に配置されたレーザ媒質と、レーザ媒質を励起
    する励起光源とを備えたことを特徴とするレーザ共振
    器。
  3. 【請求項3】 前記反射素子として、コーナーキューブ
    を用いたことを特徴とする請求項2記載のレーザ共振
    器。
  4. 【請求項4】 前記反射素子に代わり、前記請求項1に
    記載の偏光保持自己補償反射装置を第2の偏光保持自己
    補償反射装置として用い、前記第2の偏光保持自己補償
    反射装置の第4の軸を、前記請求項2記載の偏光保持自
    己補償反射装置の第3の軸と直交するよう配置したこと
    を特徴とする請求項2記載のレーザ共振器。
  5. 【請求項5】 光を入射する偏光子と、光路上に配置さ
    れたレーザ媒質と、レーザ媒質を励起する励起光源と、
    入射光を反射するよう配置された請求項1に記載の偏光
    保持自己補償反射装置と、前記レーザ媒質と偏光保持自
    己補償反射装置との間に、偏光保持自己補償反射装置に
    入射する前と後では偏光方向を互いに直行する方向に回
    転させる偏光回転素子とを備えたことを特徴とするレー
    ザ増幅器。
  6. 【請求項6】 前記偏光回転素子として、1/4波長板
    を用い、ファスト軸またはスロー軸を入射光の偏光方向
    に対して45度の角度をなすように1/4波長板を配置
    したことを特徴とする請求項5記載のレーザ増幅器。
  7. 【請求項7】 前記偏光回転素子として、1回の通過で
    45度偏光を回転させるファラデーローテータを用いた
    ことを特徴とする請求項5記載のレーザ増幅器。
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