JPH11231616A - 導電性ローラ - Google Patents

導電性ローラ

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JPH11231616A
JPH11231616A JP4457998A JP4457998A JPH11231616A JP H11231616 A JPH11231616 A JP H11231616A JP 4457998 A JP4457998 A JP 4457998A JP 4457998 A JP4457998 A JP 4457998A JP H11231616 A JPH11231616 A JP H11231616A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性及び非汚染性に優れた導電性ローラを
提供する。 【解決手段】 円柱状の芯金と、上記芯金の周囲に同心
円状に積層された導電性を有する加硫ゴム層とからなる
導電性ローラであって、上記加硫ゴム層は、内層及び外
層からなるものであり、上記外層は、エピクロルヒドリ
ン及びエチレンオキサイドからなるエピクロルヒドリン
系共重合体を含むポリマー組成物からなるものである導
電性ローラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性ローラに関
し、特に、電子写真装置の帯電ローラ、転写ローラ、現
像ローラ等として好適に用いられる導電性ローラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電
子写真装置は、表面に光導電体層を有する感光体を設
け、作動する際には、当該感光体の外周面を一様に帯電
し、ついで被複写体へ照射反射光や電子信号に応じたレ
ーザー光で外周を露光することにより静電潜像を形成
し、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成
した後、用紙等に転写させて定着させるものである。
【0003】このような過程においては、図3に示すよ
うに、感光体11を一様に帯電させるための帯電ローラ
4、トナーを搬送するためのトナー搬送ローラ8、トナ
ーを感光体11に付着させるための現像ローラ9、トナ
ー像を感光体11から用紙に転写するための転写ローラ
1等の種々のローラが用いられている。
【0004】このようなローラは、一般に、円柱状の芯
金とこの芯金の周囲に同心円状に積層された加硫ゴム層
とから構成されており、その用途に応じて導電性(電気
抵抗、並びに、そのばらつき及び環境安定性)、非汚染
性、低硬度、寸法安定性等の性能が要求される。特に、
ローラの電気抵抗の制御と、感光体、トナー、紙等の接
触する相手部材への非汚染性の向上は重要な課題であ
る。
【0005】ローラの電気抵抗の制御は、従来、ローラ
を構成する加硫前のゴム中に、カーボンブラック、金属
微粒子、金属酸化物微粒子等の導電付与材を混練・分散
させることによりなされている。しかしながら、このよ
うな方法は、導電付与材の分散のコントロールが難し
く、また、成形・加硫時のゴム流動によって導電付与材
の分散状態が変化し、その結果、電気抵抗がばらつくと
いう問題があった。
【0006】このような問題を解決する方法として、ポ
リマー自体が導電性を有する材料であるエピクロルヒド
リンとエチレンオキサイドとの共重合体を用いる方法が
提案されている。このような共重合体を用いることで、
導電付与材なし又は少量の添加によって所望の電気抵抗
値を得ることができ、また、電気抵抗のばらつきを小さ
くすることができることが知られている。例えば、特開
平1−142569号公報には、このような共重合体を
外層とした2層構造のゴム層を有する導電性ロールが開
示されている。ここで、通常、エピクロルヒドリンとエ
チレンオキサイドとの共重合体は、パーオキサイド加
硫、鉛丹加硫、トリアジンチオール加硫等の方法により
加硫される。しかしながら、パーオキサイド加硫は、一
般的に空気中での加硫が困難であるため、加硫方法が限
定されるという問題があった。鉛丹加硫は、重金属によ
る毒性や環境汚染の問題があった。トリアジンチオール
加硫は、その分解物が有機感光体等の相手部材を汚染
し、感光体の機能を低下させるという問題があった。す
なわち、エピクロルヒドリンとエチレンオキサイドとの
共重合体の加硫系においては、導電性ローラを構成する
加硫ゴム層として好適なものは得られていないのが実情
であった。
【0007】また、このような加硫ゴムは、直接他の部
材と接触するような使用方法に適用すると、相手部材を
汚染するという問題があった。このような問題を解決す
る方法としては、ローラ表面を、ウレタン樹脂、アクリ
ル樹脂等の非汚染材料で被覆する方法や、加硫ゴム中に
反応性材料を添加し、表面近傍で非汚染物質の硬化膜を
形成する方法が提案されているが、非汚染材料で被覆す
る方法は、コストが高くなるという問題があり、また、
硬化膜を形成する方法は、膜厚制御が難しく、均一な品
質を得ることができず、また、表面状態の変化によって
ねらいの性能が得られない恐れがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑み、導電性及び非汚染性に優れた導電性ローラを提供
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、円柱状の芯金
と、上記芯金の周囲に同心円状に積層された導電性を有
する加硫ゴム層とからなる導電性ローラであって、上記
加硫ゴム層は、内層及び外層からなるものであり、上記
外層は、エピクロルヒドリン及びエチレンオキサイドか
らなる共重合体を含むポリマー組成物からなるものであ
る導電性ローラである。以下に本発明を詳述する。
【0010】本発明の導電性ローラは、円柱状の芯金
と、上記芯金の周囲に同心円状に積層された導電性を有
する加硫ゴム層とからなるものである。上記円柱状の芯
金としては、例えば、中空円柱状や中実状の鉄製芯金、
鋼性芯金等のローラ用芯金として従来一般に用いられて
いるもの等を挙げることができる。
【0011】上記加硫ゴム層は、内層及び外層からなる
ものである。上記内層を構成する加硫ゴム層として特に
限定されず、例えば、エチレン−プロピレン−エチリデ
ンノルボルネン共重合体を含む組成物からなるもの等を
挙げることができる。
【0012】上記内層は、発泡ゴム層であることが好ま
しい。上記内層を発泡ゴム層とするには、例えば、アゾ
ジカルボンアミド等の発泡剤、セルトンNP(三協化成
社製)等の発泡助剤を上記組成物中に含有させることに
より行うことができる。また、上記内層は、複数層から
構成されるものであってもよい。
【0013】上記外層は、エピクロルヒドリン及びエチ
レンオキサイドからなるエピクロルヒドリン系共重合体
を含むポリマー組成物からなるものである。上記外層
は、無発泡ゴム層であることが好ましい。
【0014】上記ポリマー組成物は、エチレンオキサイ
ドの共重合比率が5〜40モル%のものであることが好
ましい。5モル%未満であると、所望の半導電領域の電
気抵抗が得られず、40モル%を超えると、感光体等の
相手部材を汚染する。より好ましくは、10〜30モル
%である。エチレンオキサイドが汚染に関与するメカニ
ズムは明確ではないが、エチレンオキサイドの共重合比
率が大きいと、分子中に存在するエーテル鎖に起因する
フレキシブルな酸素原子が多くなり、これが感光体等に
接触してこの表面を変質させるものと考えられる。ま
た、エーテル鎖が多くなるとポリマー中に含まれる水分
が多くなり、これが感光体汚染物質(内因、外因共に考
えられる)を溶解させて感光体表面に付着させる役割を
担っていることも考えられる。
【0015】上記ポリマー組成物は、6−メチルキノキ
サリン−2,3−ジチオカルバメートを加硫剤として含
有するものであることが好ましい。上記6−メチルキノ
キサリン−2,3−ジチオカルバメートは毒性がなく、
また、上記6−メチルキノキサリン−2,3−ジチオカ
ルバメートを加硫剤として含有する上記ポリマー組成物
は、加硫方式に制限を受けない。
【0016】上記6−メチルキノキサリン−2,3−ジ
チオカルバメートの含有量は、上記エピクロルヒドリン
系共重合体100重量部に対して、0.5〜5重量部が
好ましい。上記ポリマー組成物には、加硫反応を速やか
に進行させるため受酸剤を添加するのが好ましい。上記
受剤としては特に限定されず、例えば、MgO、ハイド
ロタルサイト系化合物等を挙げることができる。
【0017】上記ポリマー組成物は、シリカ微粉末を含
有するものであることが好ましい。上記シリカ微粉末を
含有することにより、得られる外層の電気抵抗の調整が
容易になり、また、電気抵抗の環境によるばらつきを抑
えることができる。また、得られる外層の表面が平滑に
なり、かつ、粘着性が低下するため、感光体等の相手部
材に対する汚染性がより低減される。
【0018】上記シリカ微粉末の含有量は、上記エピク
ロルヒドリン系共重合体100重量部に対して、1〜6
0重量部が好ましい。1重量部未満であると、シリカ微
粉末を配合することによる効果が充分に発揮されず、得
られる外層の電気抵抗のばらつきが大きくなり、60重
量部を超えると、加工性の低下、硬度・弾性率の増大等
に加えて、吸湿性も増大するため、得られる外層の電気
抵抗の環境依存性が増大する。より好ましくは、5〜4
0重量%である。
【0019】上記シリカ微粉末は、SiO2 の含有量が
80重量%以上のものが好ましい。80重量%未満であ
ると、シリカ微粉末の純度が低くなるため、得られる外
層の電気抵抗の制御が困難になり、また、得られる外層
が感光体等の相手部材を汚染する。
【0020】上記シリカ微粉末は、比表面積が150m
2 /g以上のものが好ましい。150m2 /gを未満で
あると、上記ポリマー組成物中に混練した場合の分散性
が低下するため、得られる外層の電気抵抗のばらつきが
大きくなる。
【0021】第二の本発明は、円柱状の芯金の周囲に、
同心円状に、内層及び外層からなる未加硫ゴム層を積層
することにより導電性ローラ予備成形体を形成し、成形
型内において、上記未加硫ゴム層を加硫する導電性ロー
ラの製造方法である。
【0022】第二の本発明は、第一の本発明である導電
性ローラを製造するための導電性ローラの製造方法であ
る。
【0023】第二の本発明においては、まず、上記円柱
状の芯金の周囲に、同心円状に、未加硫の内層及び未加
硫の外層からなる未加硫ゴム層を積層することにより導
電性ローラ予備成形体を形成する。上記未加硫ゴム層を
積層する方法としては、例えば、クロスヘッド等を用い
て同時押出する方法等を挙げることができる。上記クロ
スヘッドは、一般に針金の被覆に用いられている装置で
あり、押出機のシリンダーの吐出部に取り付けて使用さ
れるものである。
【0024】成形型内において、上記未加硫ゴム層を加
硫する方法としては、例えば、図4に示すように、未加
硫の内層13及び未加硫の外層14からなる未加硫ゴム
層が積層された導電性ローラ予備成形体を、フランジ1
5を有する円筒状の成形型16内に装着し、加熱する方
法等を挙げることができる。なお、内層を発泡ゴム層と
する場合には、同時に発泡させる。
【0025】本発明の導電性ローラは、複写機、ファク
シミリ、プリンタ等の電子写真装置の帯電ローラ、現像
ローラ、転写ローラ、クリーニングローラ等の導電性ロ
ーラとして好適に用いることができる。
【0026】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0027】配合例1〜8の評価 表1に示した配合例1〜8を用いてプレス加硫によって
作製した加硫物シートを市販の有機感光体表面に貼り付
け、40℃、90%の環境下に14日放置し、その後加
硫物シートを取り除いて感光体表面を目視にて観察し
た。結果を表3に示した。表3に示したように、配合例
1、2及び3は汚染が見られなかったが、配合例4、5
及び6では表面のくもりが見られた。また、配合例7及
び8では顕著なくもりが見られた。感光体表面を金属顕
微鏡にて詳細に観察した結果、配合例1、2及び3では
感光体表面は平滑であったが、配合例4、5及び6では
表面が平滑でなく、その度合いはエチレンオキサイド量
が多い配合例ほど顕著であることが確認された。配合例
7及び8では感光体表面の凹凸が顕著であり、明らかに
感光体表面が浸食されていることが確認された。また、
電気抵抗の測定では、配合例2〜8では半導電領域の電
気抵抗を示したが、配合例1は電気抵抗が高くなった。
【0028】実施例1 表1に示した配合例2を外層に、表2に示した配合例9
からなる発泡ゴム層を内層に用いた導電性ローラを作製
した。得られた導電性ローラは、感光体と接触させた状
態で40℃、90%の環境下に14日放置したときの感
光体非汚染性が良好であった。また、この導電性ローラ
を帯電ローラとして図3に示した電子写真装置に適用
し、反転現像にて被写画像を形成した結果、地肌かぶり
や黒点汚れ、異常放電等による画像の乱れのない良好な
画像が得られた。
【0029】参考例1 表1に示した配合例4を外層に、表2に示した配合例9
からなる発泡ゴム層を内層に用いた導電性ローラを作製
した。得られた導電性ローラを用いて実施例1と同様の
感光体汚染評価を行ったところ、感光体表面にくもりに
よる汚染が見られた。また、この導電性ローラを帯電ロ
ーラとして図3に示した電子写真装置に適用し、反転現
像にて被写画像を形成した結果、地肌かぶりや異常放電
等による画像の乱れは見られなかったが、所々帯状の黒
点汚れが見られ、良好な画像は得られなかった。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】なお、表1及び表2中において、各配合物
は以下の通りである。 ポリマー(1):エピクロルヒドリン−エチレンオキサ
イド−アリルグリシジルエーテル共重合体(エチレンオ
キサイド5モル%) ポリマー(2):エピクロルヒドリン−エチレンオキサ
イド−アリルグリシジルエーテル共重合体(エチレンオ
キサイド20モル%)
【0034】ポリマー(3):エピクロルヒドリン−エ
チレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体
(エチレンオキサイド30モル%) ポリマー(4):エピクロルヒドリン−エチレンオキサ
イド−アリルグリシジルエーテル共重合体(エチレンオ
キサイド45モル%)
【0035】ポリマー(5):エピクロルヒドリン−エ
チレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体
(エチレンオキサイド50モル%) ポリマー(6):エピクロルヒドリン−エチレンオキサ
イド−アリルグリシジルエーテル共重合体(エチレンオ
キサイド60モル%) ポリマー(7):エチレン−プロピレン−エチリデンノ
ルボルネン共重合体
【0036】受酸剤:ハイドロタルサイト系化合物 加硫剤(1):6−メチルキノキサリン−2,3−ジチ
オカルバメート 加硫剤(2):2,4,6−トリメルカプト−s−トリ
アジン 加硫剤(3):ジクミルパーオキサイド 加硫剤(4):オイルサルファー 加硫促進剤(1):ジフェニルグアニジン 加硫促進剤(2):テトラメチルチウラムジスルフィド 加硫促進剤(3):N−シクロヘキシル−2−ベンゾチ
アジル−スルフェンアミド
【0037】カーボンブラック:SRFカーボン 軟化剤:パラフィン系プロセスオイル 発泡剤:アゾジカルボンアミド 発泡助剤:セルトンNP(三協化成社製)
【0038】配合例10〜17の評価 表4に示した配合例10〜17の加硫物シートの電気抵
抗を測定した。その結果、シリカ微粉末の配合量によっ
て電気抵抗を調整することができ、環境による変動も小
さいことが確認された。 (測定条件) ハイレスターIP(三菱化学社製)、2
50V印加、環境10℃10%、25℃50%、35℃
80%。
【0039】実施例2 表4に示した配合例10を外層に、表5に示した配合例
18からなる発泡ゴム層を内層に用いた導電性ローラを
作製した。得られた導電性ローラは、感光体と接触させ
た状態で40℃、90%の環境下に14日放置したとき
の感光体非汚染性が良好であった。また、この導電性ロ
ーラを帯電ローラとして図3に示した電子写真装置に適
用し、反転現像にて被写画像を形成した結果、画像の乱
れのない良好な画像が得られた。
【0040】参考例2 表4に示した配合例16を外層に用いた以外は実施例2
と同様にして導電性ローラを作製し、評価した。この導
電性ローラの感光体非汚染性は良好であったが、電気抵
抗が低すぎるために異常放電が起こったと考えられる黒
点汚れとピンホールリークによる感光体破壊が発生し
た。
【0041】参考例3 表4に示した配合例17を外層に用いた以外は実施例2
と同様にして導電性ローラを作製し、評価した。この導
電性ローラの感光体非汚染性は良好であったが、電気抵
抗が高すぎるために放電が充分でなく、地肌かぶりによ
る画像の乱れが発生した。
【0042】比較例1 表5に示した配合例19を外層に用いた以外は実施例2
と同様にして導電性ローラを作製し、評価した。この導
電性ローラの長手方向の抵抗を7点測定した結果、両端
部の抵抗が低下していることが確認された。なお、実施
例2の導電性ローラにおいてはこのような抵抗のばらつ
きは確認されなかった。
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】なお、表4及び表5において、各配合物は
以下の通りである。 ポリマー(8):エピクロルヒドリン−エチレンオキサ
イド共重合体(エチレンオキサイド30モル%) ポリマー(9):エピクロルヒドリン−エチレンオキサ
イド共重合体(エチレンオキサイド20モル%)
【0046】シリカ微粉末:粒子径16μm、比表面積
240m2 /g、SiO2 含有量94重量% 発泡剤:アゾジカルボンアミド 発泡助剤:セルトンNP(三協化成社製)
【0047】
【発明の効果】本発明の導電性ローラは、上述の構成か
らなるので、導電性に優れており、かつ、電子写真装置
等に適用した場合には、感光体等の相手部材を汚染せず
良好な画像を形成することができる。また、加硫剤とし
て特定のジチオカルバメートを用いることにより、毒性
や汚染の心配がなく、また、加硫方式に制限を受けな
い。
【0048】更に、本発明の導電性ローラは、シリカ微
粉末を配合することにより、電気抵抗の環境依存性を悪
化させることなく電気抵抗の調整を行うことができる。
シリカ微粉末が配合された本発明の導電性ローラは、従
来のカーボンブラック等を配合することによる導電機構
とは異なり、ポリマー自身の導電性と絶縁体によるバル
ク抵抗調整機構であるので、加工時のゴム流動による抵
抗のばらつきが小さく、ローラ成形後に抵抗が変更して
しまうことがない。また、シリカ微粉末を配合すること
により、感光体等の相手部材に対する非汚染性をより向
上させ、かつ、粘着性を低減させることができる。ま
た、本発明の導電性ローラの製造方法によれば、本発明
の導電性ローラを安価に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導電性ローラの横断面模式図である。
【図2】本発明の導電性ローラの縦断面模式図である。
【図3】電子写真装置の構造を示す模式図である。
【図4】本発明の導電性ローラの製造方法を説明するた
めの模式図である。
【符号の説明】
1 芯金 2 内層 3 外層 4 帯電ローラ 5 トナー規制ブレード 6 トナー攪拌プロペラ 7 現像機 8 トナー搬送ローラ 9 現像ローラ 10 転写ローラ 11 感光体 12 クリーニングブレード 13 内層(未加硫) 14 外層(未加硫) 15 フランジ 16 成形型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/08 501 G03G 15/08 501D 15/16 15/16 //(C08K 13/02 3:36 5:39)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状の芯金と、前記芯金の周囲に同心
    円状に積層された導電性を有する加硫ゴム層とからなる
    導電性ローラであって、前記加硫ゴム層は、内層及び外
    層からなるものであり、前記外層は、エピクロルヒドリ
    ン及びエチレンオキサイドからなるエピクロルヒドリン
    系共重合体を含むポリマー組成物からなるものであるこ
    とを特徴とする導電性ローラ。
  2. 【請求項2】 内層は、発泡ゴム層であり、外層は、無
    発泡ゴム層である請求項1記載の導電性ローラ。
  3. 【請求項3】 エピクロルヒドリン系共重合体は、エチ
    レンオキサイドの共重合比率が5〜40モル%である請
    求項1又は2記載の導電性ローラ。
  4. 【請求項4】 ポリマー組成物は、6−メチルキノキサ
    リン−2,3−ジチオカルバメートを加硫剤として含有
    するものである請求項1、2又は3記載の導電性ロー
    ラ。
  5. 【請求項5】 ポリマー組成物は、SiO2 の含有量が
    80重量%以上であり、かつ、比表面積が150m2
    g以上であるシリカ微粉末を、エピクロルヒドリン系共
    重合体100重量部に対して、1〜60重量部含有する
    ものである請求項1、2、3又4記載の導電性ローラ。
  6. 【請求項6】 円柱状の芯金の周囲に、同心円状に、内
    層及び外層からなる未加硫ゴム層を積層することにより
    導電性ローラ予備成形体を形成し、成形型内において、
    前記未加硫ゴム層を加硫することを特徴とする請求項
    1、2、3、4又は5記載の導電性ローラの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000302921A (ja) * 1999-04-23 2000-10-31 Sumitomo Rubber Ind Ltd 導電性ゴム組成物及びこれを用いた導電性ベルト
US7932318B2 (en) 2001-08-23 2011-04-26 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Conductive roller composition of chloroprene rubber, epichlorohydrin-ethylene oxide copolymer and thiourea

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