JPH11231403A - フィルム情報書込装置、フィルム情報読取装置及びフィルム情報取扱装置 - Google Patents

フィルム情報書込装置、フィルム情報読取装置及びフィルム情報取扱装置

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JPH11231403A
JPH11231403A JP10249674A JP24967498A JPH11231403A JP H11231403 A JPH11231403 A JP H11231403A JP 10249674 A JP10249674 A JP 10249674A JP 24967498 A JP24967498 A JP 24967498A JP H11231403 A JPH11231403 A JP H11231403A
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trimming
film
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image
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JP10249674A
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English (en)
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Yasuaki Serita
保明 芹田
Masataka Hamada
正隆 浜田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でプリントフォーマットとトリミ
ング倍率とのフィルム面への書込みを可能にする。 【解決手段】 フォーマット設定スイッチ10で設定さ
れたプリントフォーマットとトリミング設定スイッチ1
1でトリミング倍率とからなるフィルム情報は制御部2
5内のデータ変換回路26で3ビットのデータに変換さ
れ、LED発光制御部27に入力される。フィルム給送
時におけるフィルムFの上下のエッジ部の移動経路上に
それぞれ発光素子17,18が配置され、一連の撮影動
作の間にLED発光制御部27が発光素子17,18を
発光してフィルム情報がフィルムFの上下のエッジ部に
書き込まれる。プリントフォーマット情報とトリミング
情報とをフィルムFに光学的に書き込むことで、装置を
複雑化することなく両情報を容易にフィルム面に書き込
めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影時に予め設定
されたプリントフォーマット情報とトリミング情報とか
らなるフィルム情報をロールフィルムのフィルム面に記
録しておき、このフィルム情報に基づいてロールフィル
ムの各コマに撮影された画像を印画紙にプリントし、も
しくは表示装置に表示する写真システムを構築する際の
フィルム情報をフィルムに書き込むフィルム情報書込装
置、フィルムに書き込まれたフィルム情報を読み取るフ
ィルム情報読取装置及びフィルム情報を用いて所定の処
理を行うフィルム情報取扱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、新写真システムにおいては、撮影
コマのプリントサイズを示すプリントフォーマット情報
(Cフォーマット(標準),Hフォーマット(ハイビジ
ョン),Pフォーマット(パノラマ)等の情報)とトリ
ミング情報(撮影コマの一部画像を元のサイズに拡大し
てプリントする際の拡大倍率の情報)とからなるフィル
ム情報をフィルム面に書き込むことができるようになさ
れている。このシステムでは、プリントフォーマット情
報はロールフィルムのフィルム面に光学的又は磁気的に
記録され、トリミング情報はロールフィルムのフィルム
面に磁気的に記録されるようになっている。
【0003】また、特開昭54−26721号公報に
は、ファインダの視野サイズを光学的に可変とし、ファ
ィンダの視野サイズに連動してトリミング情報をフィル
ム面に光学的に書き込むことのできるカメラが提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の新写真システム
においては、フィルム面へのプリントフォーマット及び
トリミング倍率の情報の書込方法が規定されているのみ
で、カメラにおけるプリントフォーマット及びトリミン
グ倍率の設定方法については規定されていない。カメラ
で複数のプリントフォーマットとトリミング倍率とを設
定可能にすると、プリントフォーマットとトリミング倍
率との組み合わせによっては、トリミング調整の効果が
有効に発揮されない場合も生じ、却って操作性が低下す
るおそれがある。
【0005】また、従来の新写真システムではプリント
フォーマット情報は光学的又は磁気的に書き込まれ、ト
リミング情報は磁気的に書き込まれるようになっている
ので、これらの情報のフィルム面への書込装置(以下、
フィルム情報書込装置という。)が複雑になり、カメラ
にこのフィルム情報書込装置を設ける場合、カメラの小
型化、コンパクト化の要請に対して障害になるという問
題がある。
【0006】このため、好ましくはプリントフォーマッ
ト情報及びトリミング情報を光学的もしくは磁気的のい
ずれか一方の方法でフィルム面に書き込むようにすると
よいが、磁気ヘッドは露光素子に比してサイズ的にもコ
スト的にも不利であるので、両情報は光学的に書き込む
ことが望ましい。
【0007】この場合、更に新写真システムにおけるプ
リントフォーマット情報の光学的な書込方法の規格に抵
触しないようにトリミング情報を書き込むことが望まし
いが、両情報の光学的な書込方法は提案されていない。
プリントフォーマット情報の書込方法に抵触しないよう
にプリントフォーマット情報とトリミング情報とをフィ
ルム面に書き込むには、両情報をビット配列からなるデ
ータに変換する際、それぞれ互いに独立したビット配列
にするとよいが、このようにすると、それぞれのビット
配列に未使用のビット配列が生じた場合に有効に利用さ
れず、例えばトリミング情報の選択数を多くすると、こ
れに応じてビット配列のビット数が増加し、露光素子が
増加するという不都合が生じる。
【0008】一方、上記公報に記載のカメラは、トリミ
ング倍率の情報のみを設定するもので、プリントフォー
マット情報とトリミング情報とを組み合わせてなるフィ
ルム情報の設定及びこのフィルム情報のフィルムへの書
込方法に関する技術は何ら開示されていない。
【0009】本発明は、上記背景に鑑みてなされたもの
であり、新写真システムにおけるプリントフォーマット
情報のフィルム面への光学的な書込方法に抵触すること
なく簡単な構造でプリントフォーマットとトリミング倍
率の両情報を組み合わせてなるフィルム情報をフィルム
面に書き込むフィルム情報書込装置、フィルムに書き込
まれたフィルム情報を読み取るフィルム情報読取装置及
びこのフィルム情報を利用して各コマの撮影画像のプリ
ント等を行うフィルム情報取扱装置を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、プリントのフ
ォーマットに関するプリントフォーマット情報と原画像
のトリミング領域に関するトリミング情報とからなるフ
ィルム情報をフィルムに書き込むフィルム情報書込装置
であって、予め設定された複数のプリントフォーマット
情報が選択的に設定可能なフォーマット情報設定手段
と、予め設定された複数のトリミング情報が選択的に設
定可能なトリミング情報設定手段と、上記フォーマット
情報設定手段及び上記トリミング情報設定手段で設定さ
れたフィルム情報をビット配列からなる所定のデータに
変換するデータ変換手段と、上記データ変換手段から出
力されるプリントフォーマット情報に対応するデータを
フィルムに書き込む第1のデータ書込手段と、上記デー
タ変換手段から出力されるトリミング情報に対応するデ
ータをフィルムに書き込む第2のデータ書込手段とを備
えたものである(請求項1)。
【0011】上記構成によれば、予め設定された複数の
プリントフォーマット情報とトリミング情報の中から所
望のプリントフォーマット情報とトリミング情報とが選
択的に設定される。例えばプリントフォーマット情報と
してC,H,Pの3種類のフォーマットが用意され、ト
リミング情報として1.0倍(トリミングなし)、1.
4倍及び2.0倍の3種類の倍率が用意されている場
合、C,H,Pのフォーマットの中から任意のフォーマ
ットが選択的に設定されるとともに、1.0倍、1.4
倍、2.0倍の倍率の中から任意のトリミング倍率が選
択的に設定される。
【0012】そして、プリントフォーマット及びトリミ
ング倍率が設定されると、それぞれビット配列からなる
データに変換され、各データが、例えば磁気的にあるい
は光学的にフィルム面に書き込まれる。
【0013】なお、フォーマット情報設定手段とトリミ
ング情報設定手段とは互いに独立してプリントフォーマ
ット情報とトリミング情報とを設定可能にしてもよく
(請求項2)、トリミング情報設定手段は、フォーマッ
ト情報設定手段で設定されるプリントフォーマット情報
に従属してトリミング情報が設定可能にしてもよい(請
求項3)。そして、後者の場合、トリミング情報設定手
段で設定可能なトリミング情報の数はフォーマット情報
設定手段で選択されるプリントフォーマット情報によっ
て異なるようにするとよい(請求項4)。
【0014】請求項2記載の発明によれば、例えば上述
の例で、C,H,Pの3種類のプリントフォーマットと
1倍,1.4倍,2倍の3種類のトリミング倍率とがそ
れぞれ独立に設定される。従って、合計9通りのプリン
トフォーマットとトリミング倍率との組合わせの中から
任意の1組が選択設定可能となる。
【0015】また、請求項3記載の発明によれば、上述
の例で、C,H,Pのプリントフォーマットの設定に応
じて1倍,1.4倍,2倍の3種類のトリミング倍率の
うちのいずれかの倍率が設定可能となる。更に請求項4
記載の発明によれば、C,H,Pのプリントフォーマッ
トの設定に応じて1倍,1.4倍,2倍の3種類のトリ
ミング倍率のうちのいずれかの倍率が設定可能となる
が、プリントフォーマットによってトリミング倍率の選
択数が相違する。すなわち、例えばCフォーマットが設
定されたときは、上述した3種類のトリミング倍率が選
択可能になり、Hフォーマットが設定されたときは、1
倍と1.4倍の2種類のトリミング倍率が選択可能にな
り、Pフォーマットが選択されたときは、トリミング倍
率は1倍に自動設定され、他の倍率は選択できない。
【0016】また、本発明は、上記フィルム情報書込装
置において、トリミング情報は、原画像のトリミング領
域をトリミング倍率で規定したものであり、トリミング
情報設定手段で選択可能な複数のトリミング倍率は、当
該トリミング倍率が所定の変化率で変化する数列を構成
するように予め設定されているものである(請求項
5)。
【0017】上記構成によれば、設定可能なトリミング
倍率は、所定の変化率で変化する数列を構成するように
設定されている。すなわち、トリミング倍率は、公比が
およそ1.4の等比数列を構成するように、1.0,
1.4,2.0,…に設定されている。
【0018】また、本発明は、上記フィルム情報書込装
置において、プリントフォーマット情報のデータを構成
するビット配列で識別可能な情報の数は、フォーマット
情報設定手段で設定可能なプリントフォーマット情報の
数よりも大きく、かつ、トリミング情報のデータを構成
するビット配列で識別可能な情報の数は、トリミング情
報設定手段で設定可能なトリミング倍率の数よりも小さ
くなされ、データ変換手段は、トリミング情報設定手段
で設定される一部のトリミング情報をプリントフォーマ
ット情報のデータを構成するビット配列の当該プリント
フォーマット情報に使用されないビット配列とトリミン
グ情報のデータを構成するビット配列とを組み合わせて
なるビット配列からなるデータに変換するものである
(請求項6)。
【0019】なお、トリミング情報設定手段で選択可能
なトリミング倍率は、倍率値が所定の変化率で変化する
数列を構成するように予め設定された第1のトリミング
倍率とこの第1のトリミング倍率に所定の係数を乗じて
得られる第2のトリミング倍率とからなり、データ変換
手段は、上記第1のトリミング倍率をトリミング情報の
データを構成するビット配列のみからなるデータに変換
し、上記第2のトリミング倍率をプリントフォーマット
情報のデータを構成するビット配列の当該プリントフォ
ーマット情報に使用されないビット配列とトリミング情
報のデータを構成するビット配列とを組み合わせてなる
ビット配列からなるデータに変換するようにするとよい
(請求項7)。
【0020】更に、データ変換手段は、第2のトリミン
グ倍率を構成する第1のトリミング倍率をトリミング情
報のデータを構成するビット配列からなるデータに変換
し、第2のトリミング倍率を構成する所定の係数をプリ
ントフォーマット情報のデータを構成するビット配列の
当該プリントフォーマット情報に使用されないビット配
列からなるデータに変換するようにするとよい(請求項
8)。
【0021】上記構成によれば、例えばプリントフォー
マット情報及びトリミング情報のデータがそれぞれ2ビ
ットのビット配列からなる場合、その識別可能な情報の
数は4(=22)であるから、フォーマット情報設定手
段で設定可能なプリントフォーマットは、3個以下に設
定されている。例えば上述の例では、プリントフォーマ
ットはC,H,Pの3種類が設定可能になされている。
【0022】また、トリミング情報設定手段で設定可能
なトリミング倍率の数は5個以上に設定され、好ましく
はトリミング倍率は所定の変化率で変化する数列(例え
ば等比数列)を構成するように設定された第1のトリミ
ング倍率n1とこの第1のトリミング倍率n1に所定の係
数kを乗じて得られる第2のトリミング倍率n2(=k
・n1)とから構成されている。例えば第1のトリミン
グ倍率n1として1.0倍,1.4倍,2.0倍の3種
類が設定され、第2のトリミング倍率n2として第1の
トリミング倍率n1に係数k=1.2に乗じて得られる
1.2(=1.0×1.2)倍,1.68(=1.4×1.2)倍,
2.4(=2.0×1.2)倍の3種類が設定されている。従
って、トリミング情報設定手段で設定可能なトリミング
倍率はおよそ1.2の公比を有する等比数列を構成する
ようになっている。
【0023】そして、プリントフォーマット情報に対応
するビット配列を(B,C)の2ビット配列とし、トリ
ミング情報に対応するビット配列を(D,E)の2ビッ
ト配列とすると、C,H,Pの各プリントフォーマット
は、例えば(B,C)=(0,1),(0,0),
(1,0)のデータにそれぞれ変換され、(1,1)の
データはプリントフォーマットのデータとして使用され
ない。
【0024】一方、1.0倍〜2.4倍の各トリミング
倍率のうち、第1のトリミング倍率n1を構成する1.
0倍,1.4倍,2.0倍は、(D,E)の2ビット配
列からなるデータに変換され、第2のトリミング倍率n
2を構成する1.2倍,1.68倍,2.4倍は、プリ
ントフォーマットのデータとしては使用されない(B,
C)=(1,1)のビット配列と(D,E)の2ビット
配列とを組み合わせてなる(1,1,D,E)の4ビッ
ト配列からなるデータに変換される。例えば第1のトリ
ミング倍率n1を構成する1.0倍,1.4倍,2.0
倍は、(D,E)=(0,0),(1,0),(0,
1)のデータにそれぞれ変換され、第2のトリミング倍
率n2を構成する1.2倍,1.68倍,2.4倍は、
(1,1,D,E)=(1,1,0,0),(1,1,
1,0),(1,1,0,1)のデータにそれぞれ変換
される。
【0025】また、本発明は、上記フィルム情報書込装
置において、設定可能なトリミング倍率の数はトリミン
グ情報のデータを構成するビット配列で識別可能な情報
の数より小さく、かつ、トリミング情報設定手段は原画
像の中央部にのみトリミング領域を有する複数のトリミ
ング倍率と原画像の中央部を含む少なくとも2つの領域
にトリミング領域を有するトリミング倍率とが設定可能
になされ、データ変換手段は、上記トリミング情報設定
手段で設定された原画像の中央部にトリミング領域を有
するトリミング倍率を上記トリミング情報のデータを構
成する所定のビット配列に変換し、上記トリミング情報
設定手段で設定された原画像の中央部以外にトリミング
領域を有するトリミング倍率を上記トリミング情報のデ
ータを構成するビット配列のうち、上記所定のビット配
列以外のビット配列に変換するものである(請求項
9)。
【0026】上記構成によれば、トリミング情報設定手
段は、例えば原画像の中央部にのみトリミング領域を有
するトリミング倍率として、例えば1,0倍が、また、
原画像の中央部を含む少なくとも2つの領域(例えば原
画像の中央部、左端部及び右端部)にトリミング領域を
有するトリミング倍率として1.4倍が設定可能になさ
れ、トリミング情報のデータは、例えば2ビットのビッ
ト配列で構成されている。
【0027】そして、トリミング情報設定手段で原画像
の中央部にトリミング領域を有する1.0倍,1.4倍
のトリミング倍率が設定されると、例えば(D,E)=
(0,0),(1,0)のビット配列のデータにそれぞ
れ変換され、トリミング情報設定手段で原画像の左端部
又は右端部にトリミング領域を有する1.4倍の各トリ
ミング倍率が設定されると、例えば(D,E)=(0,
1),(1,1)のビット配列のデータにそれぞれ変換
される。
【0028】また、本発明は、フィルム情報書込装置に
おいて、フィルムは、一方の側部に各コマに対応してコ
マ送りを制御するための一対のパーフォレーションが穿
設されたロールフィルムからなり、フィルム情報は、そ
のロールフィルムに撮影された各コマ毎に当該コマの撮
影領域外に書き込まれるものである(請求項10)。
【0029】なお、プリントフォーマット情報に対応す
るデータは、ロールフィルムの長手方向の一方の側部の
撮影領域外に書き込み、トリミング情報に対応するデー
タは、ロールフィルムの長手方向の両側部の撮影領域外
に書き込むようにするとよい(請求項11)。また、プ
リントフォーマット情報に対応するデータは、ロールフ
ィルムの長手方向の一方の側部の撮影領域外に書き込
み、トリミング情報に対応するデータは、ロールフィル
ムの長手方向の他方の側部の撮影領域外に書き込むよう
にしてもよい(請求項12)。この場合、トリミング情
報に対応するデータは、ロールフィルムのパーフォレー
ションが設けられた側部であって各コマに対応して設け
られた一対のパーフォレーションの間に書き込むように
するとよい(請求項13)。
【0030】更に、プリントフォーマット情報に対応す
るデータは、ロールフィルムの長手方向の一方の側部の
撮影領域外に書き込み、トリミング情報に対応するデー
タは、上記プリントフォーマット情報のデータの書込位
置の近傍位置に書き込むようにしてもよい(請求項1
4)。そして、この場合は、第1のデータ書込手段は第
2のデータ書込手段を兼用するようにするとよい(請求
項15)。
【0031】また、第1及び第2のデータ書込手段は、
フィルム情報を光学的にフィルムに書き込むべくデータ
変換手段から出力されるデータに基づきフィルムを露光
する露光手段で構成するとよい(請求項16)。
【0032】上記構成によれば、プリントフォーマット
情報設定手段で設定されたプリントフォーマット情報と
トリミング情報設定手段で設定されたトリミング情報と
はそれぞれデータに変換され、ロールフィルムに撮影さ
れた各コマ毎に当該コマの撮影領域以外の領域(例えば
ロールフィルムの両側部)にそのデータに基づいて書き
込まれる。
【0033】例えばプリントフォーマット情報に対応す
るデータは、ロールフィルムの長手方向の一方の側部に
書き込まれ、トリミング情報に対応するデータは、ロー
ルフィルムの長手方向の両側部もしくは他方の側部に書
き込まれる。そして、トリミング情報のロールフィルム
の他方の側部への書込みでは、トリミング情報はロール
フィルムのパーフォレーションが設けられた側部であっ
て各コマに対応して設けられた一対のパーフォレーショ
ンの間に書き込まれる。
【0034】また、プリントフォーマット情報に対応す
るデータとトリミング情報に対応するデータとは、ロー
ルフィルムの長手方向の一方の側部にトリミング情報に
対応するデータをプリントフォーマット情報のデータに
隣接して書き込まれる。そして、この場合は、第1のデ
ータ書込手段をロールフィルムに対して相対移動してプ
リントフォーマット情報及びトリミング情報に対応する
データがロールフィルムの長手方向の一方の側部に書き
込まれる。また、このデータの書込みは当該データに基
づいてフィルム面を露光することにより光学的に書き込
まれる。
【0035】また、本発明は、上記フィルム情報書込装
置を備え、プリントフォーマット情報とトリミング情報
とからなるフィルム情報を取り扱うフィルム情報取扱装
置であって、撮影毎に設定されたフィルム情報をフィル
ムに書き込むカメラである(請求項17)。
【0036】このカメラでは、シャッタ操作が行われる
と、被写体光像のフィルムへの露光処理(露光開始から
フィルム巻上げまでの間)において、プリントフォーマ
ット情報設定手段及びトリミング情報設定手段で設定さ
れたプリントフォーマット情報及びトリミング情報から
なるフィルム情報がデータに変換され、そのデータがフ
ィルムの各コマの撮影領域外に書き込まれる。
【0037】また、本発明は、上記フィルム情報書込装
置によりフィルムに書き込まれたフィルム情報を読み取
るフィルム情報読取装置であって、上記フィルムに書き
込まれたプリントフォーマット情報に対応するデータを
読み取る第1のデータ読取手段と、上記フィルムに書き
込まれたトリミング情報に対応するデータを読み取る第
2のデータ読取手段と、上記第1及び第2のデータ読取
手段で読み取られたデータからプリントフォーマット情
報とトリミング情報とをそれぞれ判別する情報判別手段
とを備えたものである(請求項18)。
【0038】上記構成によれば、フィルムに書き込まれ
たプリントフォーマット情報に対応するデータとトリミ
ング情報に対応するデータとがそれぞれ読み込まれ、こ
れらのデータからプリントフォーマット情報及びトリミ
ング情報の内容が判別される。
【0039】また、本発明は、上記フィルム情報読取装
置を備え、プリントフォーマット情報とトリミング情報
とからなるフィルム情報を取り扱うフィルム情報取扱装
置であって、フィルムの各コマに撮影された画像を読み
取る画像読取手段と、上記画像読取手段で読み取られた
画像から上記フィルム情報読取装置で読み取られたプリ
ントフォーマット情報及びトリミング情報に基づき所定
のトリミング領域の画像を抽出して所定の鑑賞用の画像
を作成する鑑賞画像作成手段とを備えたものである(請
求項19)。
【0040】上記構成によれば、フィルムの各コマに撮
影された画像が読み取られるとともに、当該コマに対応
して書き込まれたプリントフォーマット情報及びトリミ
ング情報が読み取られる。また、プリントフォーマット
情報及びトリミング情報フィルム情報に基づき読取画像
からトリミング領域の画像が抽出され、この抽出画像を
用いて鑑賞用の画像が作成される。例えば読み取られた
画像がCフォーマットでトリミング倍率が2.0倍の場
合、読取画像の中央部の50%の領域であって、アスペ
クト比が4:3となるトリミング領域の画像が抽出さ
れ、この抽出画像を2倍に拡大した画像に基づいて鑑賞
用の画像(例えば印画紙に焼き付けられる画像やCRT
等の表示装置に再生表示される画像等の鑑賞可能な画
像)が作成される。
【0041】また、本発明は、上記フィルム情報読取装
置を備え、プリントフォーマット情報とトリミング情報
とからなるフィルム情報を取り扱うフィルム情報取扱装
置であって、上記フィルム情報読取装置で読み取られた
プリントフォーマット情報及びトリミング情報に基づき
フィルムの各コマに撮影された画像から所定のトリミン
グ領域の画像を読み取る画像読取手段と、上記画像読取
手段で読み取られた画像を用いて所定の鑑賞用の画像を
作成する鑑賞画像作成手段とを備えたものである(請求
項20)。
【0042】上記構成よれば、フィルムの各コマに対応
して書き込まれたプリントフォーマット情報及びトリミ
ング情報が読み取られるとともに、プリントフォーマッ
ト情報及びトリミング情報の内容が判別される。続い
て、この判別結果に基づき当該コマに撮影された画像の
うち、トリミング領域の画像が読み取られ、この読取画
像を用いて鑑賞用の画像が作成される。例えば上述の例
では、フィルムのコマに撮影された画像から中央部の5
0%の領域であって、アスペクト比が4:3となる一部
領域の画像が読み取られ、この読取画像を2倍に拡大し
た画像に基づいて鑑賞用の画像が作成される。
【0043】また、本発明は、上記フィルム情報取扱装
置において、画像を表示する表示手段と、鑑賞画像作成
手段で作成された鑑賞用の画像を上記表示手段に表示さ
せる表示制御手段とを備えたものである(請求項2
1)。この構成によれば、鑑賞画像作成手段で作成され
た鑑賞用の画像は表示手段に再生表示される。
【0044】また、本発明は、上記フィルム情報取扱装
置において、画像を記録する記憶手段と、鑑賞画像作成
手段で作成された鑑賞用の画像を上記記憶手段に記録す
る記録制御手段とを備えたものである(請求項22)。
この構成によれば、鑑賞画像作成手段で作成された鑑賞
用の画像は記憶手段に再記録される。
【0045】また、本発明は、上記フィルム情報取扱装
置において、記録紙に画像を形成する画像形成手段と、
鑑賞画像作成手段で作成された鑑賞用の画像を上記記録
紙に形成させる画像形成制御手段とを備えたものである
(請求項23)。この構成によれば、鑑賞画像作成手段
で作成された鑑賞用の画像は記録紙にプリントされる。
【0046】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るフィルム情
報書込装置を備えたカメラの第1の実施形態の正面図で
あり、図2は、同カメラの背面図である。
【0047】図1に示すカメラ1は、新写真システム用
のフィルムが適用されるカメラである。カメラ1の本体
正面の略中央に撮影レンズ2が設けられ、この撮影レン
ズ2の上部にAF測距部3とファインダ光学系4とが設
けられている。また、正面右端上部に内蔵フラッシュ5
が設けられ、正面左端のグリップ部6の上方位置にシャ
ッタボタン7が設けられている。
【0048】また、カメラ1の本体背面の上記ファイン
ダ光学系4に対応する位置にファインダ窓8が設けら
れ、その左側に電源スイッチ9が設けられている。更に
ファインダ窓8の右側にプリントフォーマットを設定す
るためのフォーマット設定スイッチ10とトリミング倍
率を設定するためのトリミング設定スイッチ11がこの
順に設けられている。
【0049】フォーマット設定スイッチ10は、水平位
置に対して上下方向に所定の角度範囲で回動可能に支持
されたレバー部材からなり、上端位置と水平位置と下端
位置の3箇所にそれぞれC(標準)フォーマット、H
(ハイビジョン)フォーマット、P(パノラマ)フォー
マットの設定位置が設けられている。そして、レバー部
材をC,H,Pのいずれかのフォーマット位置に設定す
ることによりそのフォーマット位置のプリントフォーマ
ットが設定されるようになっている。
【0050】トリミング設定スイッチ11は、2接点式
スライドスイッチからなり、摘みをオン側に設定するこ
とにより予め設定された所定のトリミング倍率n(例え
ばn=1.4倍)が設定され、オフ側に設定することに
よりトリミング調整が解除されるようになっている。ト
リミング倍率nは、フォーマット設定スイッチ10と独
立に設定可能で、下記表1に示す6通りのプリントフォ
ーマットとトリミング倍率との組み合わせが設定可能に
なっている。
【0051】
【表1】
【0052】なお、トリミング倍率nでトリミング調整
するとは、プリントもしくは各コマの撮影画像(以下、
コマ画像という。)をCRT等の表示装置に再生する
際、図3に示すように、コマ画像の中心部分の1/nの
面積を有する領域(以下、この領域をプリント領域とい
う。)の画像A′をn倍に拡大して(すなわち、撮影画
像Aのサイズに拡大して)プリントもしくは再生表示す
るものである。また、この実施の形態では、トリミング
倍率が1個だけ設定できるようになっているが、2個以
上設定できるようにしてもよい。
【0053】フォーマット設定スイッチ10及びトリミ
ング設定スイッチ11により設定されたプリントフォー
マット及びトリミング倍率nの情報(以下、これらの情
報をプリント情報という。)は、後述するように、フィ
ルムの各コマの対応して当該フィルム面に光学的に記録
される。
【0054】図1に戻り、図示はしていないが、カメラ
1の本体内の正面から見て左端部(グリップ部の背面位
置)に新写真システムに適用されるフィルムカートリッ
ジが装填されるカートリッジ装填室が設けられ、内蔵フ
ラッシュ5の下方位置にフィルム巻取室が設けられてい
る。このフィルム巻取室にはフィルムカートリッジから
引き出されたフィルムを巻き取る巻取スプールが設けら
れている。カートリッジ装填室は本体底面に装填口を有
し、この装填口は本体底面に回動可能に設けられた開閉
蓋で密閉されるようなっている。そして、フィルムカー
トリッジは、開閉蓋を開放して装填口からフィルム装填
室に挿入される。
【0055】図4は、カメラ1に設けられたフィルム情
報書込装置の一実施の形態の概略構成を示す図である。
【0056】同図に示すフィルム情報書込装置は、フォ
ーマット設定スイッチ10及びトリミング設定スイッチ
11で設定されたフィルム情報をフィルム面に光学的に
書き込むものである。なお、フィルム情報をフィルム面
に磁気的に書き込むようにしてもよい。
【0057】同図において、フィルムカートリッジ12
は、カートリッジ装填室に収納されたフィルムカートリ
ッジである。フィルムカートリッジ12にはロール状の
フィルムFが収納されている。巻取スプール13は、カ
メラ1のフィルム巻取室に設けられたフィルムFを巻き
取るスプールである。カートリッジ装填室とフィルム巻
取室との間であって撮影レンズ2の後方位置には露光枠
体14が設けられている。この露光枠体14は、フィル
ムカートリッジ12から押し出されたフィルムFのフィ
ルム巻取室側への給送のガイド板であるとともに、略中
央に所定のサイズ(例えば略17mm(縦)×30mm
(横))の矩形の露光窓15を有し、フィルムFへの被
写体の投影像を規定するものである。
【0058】フィルムFは、その長手方向に複数のコマ
Fa(図4参照)が設けられ、一方のエッジ部(図中、
上側のエッジ部)に各コマFaに対応してそのコマFa
の露光領域を示す一対の穿孔(以下、パーフォーレーシ
ョンという。)Fb,Fb′が設けられている。パーフ
ォレーションFbは、フィルムFの巻上方向におけるコ
マFaの先端位置を示すものであり、パーフォレーショ
ンFb′は、フィルムFの巻上方向におけるコマFaの
後端位置を示すもので、それぞれ各コマFaの両端部の
所定位置に設けられている。
【0059】露光枠体14の露光窓15のカートリッジ
装填室側の上隅部の近傍位置であってパーフォレーショ
ンFb,Fb′の移動経路に対向する位置には、そのパ
ーフォレーシFb,Fb′を検出するためのフォトセン
サ16が設けられている。このフォトセンサ16は、フ
ォトインターラプタでも反射型フォトセンサでもいずれ
でもよい。フォトセンサ16の検出信号は、後述する制
御部25に入力され、各コマFaの露光領域の露光窓1
5への位置合わせに利用される。
【0060】露光枠体14の露光窓15のフィルム巻取
室側の上隅部の近傍位置であって、各コマFaが露光位
置に設定されたときのパーフォレーションFbとパーフ
ォレーションFb′との間に対向する位置に発光素子1
7が設けられている。また、露光枠体14の露光窓15
のフィルム巻取室側の下隅部の近傍位置に発光素子18
が設けられている。発光素子17,18は、フィルム情
報をフィルムFのフィルム面に各コマ毎に光学的(フィ
ルムFを露光して)に書き込むものである。従って、発
光素子17,18は、フィルム情報をフィルムFに書き
込むための露光素子として機能するものである。
【0061】発光素子17は、図5に示すように、1個
のLED(Light Emitted Diode)素子で構成され、発
光素子18は、所定の間隔で2個のLEDを並設して一
体的に形成されたLED素子で構成されている。なお、
発光素子17,18は、発光ダイオードに限定されるも
のではなく、フィルムFをスポット的に露光し得るもの
であれば、光源として他の発光源(例えばランプ)を用
いたものでもよい。
【0062】フィルム情報は、後述するように3ビット
のビット信号からなるデータに変換される。発光素子1
7,18は、このデータを構成する各ビット信号を光エ
ネルギーに変換してフィルムFに露光する。なお、デー
タの構成及びデータの各ビットの露光内容については後
述する。
【0063】モータ19は、フィルムFの給送を行うた
めの駆動源である。モータ19は、例えばステッピング
モータ等の電動モータで構成されている。モータドライ
バ20は、このモータ19の駆動(回転方向、回転速
度、回転量、起動/停止等)を制御するものである。モ
ータドライバ20は、モータ19への電源を供給すると
ともに、回転を制御するための制御信号(例えばパルス
列信号からなる信号)を生成してモータ6に出力する。
【0064】駆動力切換伝達機構21は、モータ19の
駆動力をフィルムカートリッジ12のスプールに嵌入装
着されるフォーク22と巻取スプール13のギヤ23に
噛合している駆動ギヤ24とに切換伝達するものであ
る。駆動力切換伝達機構21は、遊星ギヤ装置を組み合
わせてなる減速/駆動伝達部と、カムにより歯車列の連
結を切り換える駆動方向切換部とからなり、カムの位置
を切り換えてモータ19の駆動力の伝達方向を切り換え
るようになっている。カメラ1には、駆動力の伝達モー
ドとして、巻上げモード、巻戻しモード及びスラストモ
ードが設けられており、巻上げモードでは、モータ19
の駆動力が駆動力切換伝達機構21を介して駆動ギヤ2
4に伝達され、巻取スプール13の回転によりフィルム
Fが巻上方向に給送される。
【0065】また、巻戻しモードではモータ19の駆動
力が駆動力切換伝達機構21を介してフォーク22に伝
達され、フィルムカートリッジ12のスプールの回転に
よりフィルムFが巻戻方向に給送される。また、スラス
トモードはフィルムローディングを行うためのモード
で、モータ19の駆動力が駆動力切換伝達機構21を介
してフォーク22及び駆動ギヤ24に伝達され、フィル
ムカートリッジ12のスプールの回転によりフィルムF
がフィルムカートリッジ12から押し出されるととも
に、巻取スプール13にニップされた後は、上記スプー
ルと巻取スプール13との回転により先頭コマFaの露
光領域が所定の露光位置に至るまでフィルムFが巻上方
向に給送される。
【0066】制御部25は、フィルムFの給送を制御す
るとともに、フィルム情報のフィルムFへの書込みを制
御するもので、マイクロコンピュータで構成されてい
る。制御部25は、駆動力切換伝達機構21にカムの切
換制御信号を出力してフィルム給送モードを制御すると
ともに、モータドライバ20に駆動制御信号を出力して
モータ19の駆動を制御する。特に、各コマFaの撮影
後のコマ送りでは、フォトセンサ16のパーフォレーシ
ョンFb,Fb′の検出信号に基づきモータ16の停止
タイミングを制御して次のコマFaの露光領域を所定の
露光位置まで給送する。
【0067】また、制御部25は、フォーマット設定ス
イッチ10及びトリミング設定スイッチ11から入力さ
れるプリントフォーマット及びトリミング倍率の情報を
3ビットのデータに変換するデータ変換回路26を有し
ている。このデータ変換回路26で生成されたデータ
は、LED発光制御部27に出力される。そして、LE
D発光制御部27は、このデータに基づき発光素子17
及び発光素子18の発光を制御することで、プリントフ
ォーマット及びトリミング倍率からなるフィルム情報が
フィルムFの各コマFaに対応して光学的に書き込まれ
る。
【0068】データ変換回路26は、フォーマット設定
スイッチ10及びトリミング設定スイッチ11から入力
されるプリントフォーマット及びトリミング倍率の情報
を、例えば下記表2に示す所定のビット配列からなるデ
ータに変換する。
【0069】
【表2】
【0070】フィルム情報は、プリントフォーマットと
トリミング倍率とを組み合わせた合計6種類の情報であ
るので、表2に示すデータは、各フィルム情報を3ビッ
トデータ(A,B,C)における6通りのビット配列に
割り当てたものである。ビット配列の割り当ては任意に
行うことができるが、本実施の形態では、トリミング情
報が2種類であるので、表2から明らかなように、Aビ
ットが「1」となるビット配列をトリミング倍率が設定
されたものに割り当て、プリントフォーマットが同一の
ものは(B,C)の2ビット配列を同一としている。す
なわち、3ビットデータ(A,B,C)をトリミング倍
率用のAビットとプリントフォーマット用の(B,C)
の2ビットとの並列データのように扱い、Aビットはト
リミング倍率が設定されているか否かの識別ビットとす
るようにしている。
【0071】そして、Aビットは、発光素子17の発光
制御用とし、(B,C)の2ビットは、発光素子18の
発光制御用とすることで、隣接するコマFaのパーフォ
レーションFb,Fb′間にトリミング倍率設定の識別
ビットを書き込み、フィルムFの各コマFaの下側のエ
ッジ部にプリントフォーマットの構成ビットを書き込む
ようにしている。これは、新写真システムにおけるフォ
ーマット情報の光学的な書込方法の規格に適合させつ
つ、トリミング倍率に関する情報を追加的に書き込める
ようにするためである。
【0072】図6は、表2のNo.1〜No.6のデー
タがフィルム面に書き込まれた状態を示す図で、同図
(a)〜(c)は、それぞれNo.1、No.3、N
o.5に対応し、同図(d)〜(f)は、それぞれN
o.2、No.4、No.6に対応している。
【0073】図6において、領域PAは、露光領域Fa
に撮影された画像のうち、プリント処理やCRT等の表
示装置への表示処理においてプリント又は再生される領
域である。また、矩形のマーク28〜30は、データを
構成するA,B,Cの各ビットの書込位置を示し、白抜
きの矩形は、未露光状態(すなわち、「0」の書込み)
を示し、黒で塗り潰した矩形は、露光状態(すなわち、
「1」の書込み)を示している。なお、マーク28〜3
0の括弧内の記号は、それぞれ対応するビットを示して
いる。また、「0」と「1」の書込状態を白黒、逆にす
るようにしてもよい。
【0074】表2におけるNo.1は、図6(a)に示
すように、フィルムFには、マーク28〜30が全く書
き込まれないが、この場合は、トリミング倍率が書き込
まれていない通常の現像済フィルムと同様で、トリミン
グ調整を行うことなくHフォーマットでプリント等が行
われることになる。従って、図6(a)の領域PAは、
そのコマのプリント領域でコマ画像の全体となってい
る。
【0075】なお、図6(b)の領域PAは、トリミン
グ調整を行うことなくPフォーマットでプリント等を行
うPフォーマットのプリント領域を示している。同図
(b)のプリント領域PAは、同図(a)のプリント領
域PAに対してコマ画像の上下がそれぞれ25%ずつカ
ットされたサイズとなっている。また、図6(c)のプ
リント領域PAは、トリミング調整を行うことなくCフ
ォーマットでプリント等を行うCフォーマットのプリン
ト領域を示している。同図(c)のプリント領域PA
は、同図(a)のプリント領域PAに対してコマ画像の
左右がそれぞれ略12%ずつカットされたサイズとなっ
ている。更に、図6(d)〜(f)の各領域PAはそれ
ぞれH,P,Cの各プリントフォーマットにおけるトリ
ミング領域を示し、各トリミング領域は、1.4倍のト
リミング調整を行ってプリント等を行うものであるか
ら、それぞれ同図(a)〜(c)の各プリント領域PA
に対してコマ画像の中央の略72%(≒(100/1.
4)%)の領域となっている。
【0076】上記構成において、撮影者が撮影の際にフ
ォーマット設定スイッチ10及びトリミング設定スイッ
チ11を操作して所望のプリントフォーマットとトリミ
ング倍率とを設定し、シャッタボタン7を操作してレリ
ーズを指示すると、測光及び測距、AF制御、露光領域
Faへの被写体光像の露光等の一連の撮影動作が開始さ
れるとともに、そのプリントフォーマット及びトリミン
グ倍率の情報が制御部25に入力され、データ変換回路
26で3ビットのデータに変換されてLED発光制御部
27に出力される。そして、一連の撮影処理における所
定のタイミング(例えば、露光と同時乃至露光終了後の
タイミング)でLED発光制御部27により発光素子1
7,18の発光が行われてデータがフィルムFの所定の
位置(図6のマーク28〜30の位置参照)に光学的に
書き込まれる。
【0077】なお、上記実施の形態では、マーク28の
書込位置は、図7に示すように、隣接する一方のコマF
aの後端位置を示すパーフォレーションFbと他方のコ
マFaの先頭位置を示すパーフォレーションFb′との
間の領域AR2に設けているが、これは、同一コマFa
に設けられたパーフォレーションFb,Fb′間の領域
AR3に設けた場合にその領域AR3に潜像として記録
される他の情報との混同や読取ミス、あるいはフィルム
Fの下側のエッジ部のマーク29,30が記録される領
域AR4に隣接する領域AR1に設けた場合の当該マー
ク29,30との混乱や読取ミスを防止し、フィルム情
報の読み書きの確実性を高めるようにしたものである。
【0078】従って、図8に示すように、マーク28の
書込位置を、同一コマFaの先頭位置を示すパーフォレ
ーションFbと後端位置を示すパーフォレーションF
b′との間の領域AR3に設けてもよく、図9に示すよ
うに、マーク28の書込位置を、マーク30に隣接する
領域AR1に設けてもよい。図9の書込方法では、3個
のマーク28〜30が一列に並んでいるので、発光素子
17が不要になり、発光素子数を低減できるメリットが
ある。
【0079】更に、上記実施の形態では、新写真システ
ムにおけるプリントフォーマットの光学的な書込方法の
互換性を考慮してトリミング倍率に関する情報の識別ビ
ットに対応するAビットをフィルムFの上側のエッジ部
に追加的に書き込むようにしていたが、図10に示すよ
うに、マーク28に代えてフィルムFの上側のエッジ部
に2個のマーク31,32を書込可能にしても同様の効
果を得ることができる。
【0080】図10に示すフィルム情報の書込方法は、
プリントフォーマット情報を構成するBビット(又はC
ビット)をトリミング情報の識別ビットとして利用する
ものである。このため、マーク31,32に対応するビ
ットをXビット、Yビットとすると、トリミング倍率が
設定されていないときは、(B,C)の2ビットで3種
類のプリントフォーマットが識別され、トリミング倍率
が設定されているときは、(X,Y)の2ビットで3種
類のプリントフォーマットが識別されるようになってい
る。
【0081】従って、この実施の形態でもトリミング情
報が設定されていないときは、新写真システムにおける
プリントフォーマット情報の光学的な書込方法の互換性
が保持される。なお、図10に対応するデータのビット
構成は、下記表3のようになっている。
【0082】
【表3】
【0083】ところで、上記実施の形態では、トリミン
グ倍率の設定値を1個としているので、トリミング設定
スイッチ11を「ON」に設定することは、等価的にト
リミング倍率nの設定であるとともに、トリミング調整
有りの設定となっていた。このため、上述の説明では、
トリミング情報の書込位置をトリミング調整の有無の識
別ビットの書込位置として説明したが、より一般的な2
個以上のトリミング倍率nが設定可能な場合では、ビッ
ト数を2以上とすることで、その書込位置にトリミング
倍率nを構成するビット(ビット数は2以上)を書き込
むことができる。
【0084】この場合は、図11に示すように、プリン
トフォーマットの設定部材及びトリミング倍率の設定部
材を2接点式スイッチからなるモード切換用のファンク
ションスイッチ10′とモーメンタリースイッチからな
るフォーマット及びトリミング倍率の選択設定用の選択
スイッチ11′とで構成するとともに、図略の表示部
に、ファンクションスイッチ10′によりフォーマット
設定モードとトリミング倍率設定モードとを交互に表示
可能に、また、選択スイッチ11′により予め設定され
た複数のフォーマットもしくはトリミング倍率を、[プ
リントフォーマット設定モード;C→H→P→C]、
[トリミング倍率設定モード;1.0→1.4→…→
1.0]のようにサイクリックに変化させて表示可能に
するとよい。
【0085】撮影者は、ファンクションスイッチ10′
を操作して表示部にフォーマット設定モード又はトリミ
ング倍率設定モードを表示させることで、所望のモード
を設定することができるとともに、選択スイッチ11′
を操作して表示部に対応するモードのいずれかのモード
もしくは倍率を表示させることで、所望のプリントフォ
ーマット及びトリミング倍率を設定することができる。
【0086】表4は、トリミング倍率nの情報を(D,
E)の2ビットで構成した場合の設定可能なフォーマッ
ト情報とトリミング情報との組合せの一例を示すもので
ある。
【0087】表4から明らかなように、(D,E)=
(0,0)のときは、「トリミング調整なし」を示し、
(D,E)=(1,0)のときは、トリミング倍率nが
1.4倍であることを示している。また、(D,E)=
(0,1)のときは、トリミング倍率nが2.0倍であ
ることを示し、(D,E)=(1,1)のときは、トリ
ミング倍率nが2.8倍であることを示している。
【0088】表4に示すデータのビット構成において
は、図12に示すように、フィルムFの領域AR3に2
個のマーク31,32が書込可能になされ、各マーク3
1,32の書込制御がそれぞれD,Eのビットデータに
基づいて行われる。マーク31,32は、領域AR1に
書き込むようにしてもよく、領域AR2と領域AR3と
にそれぞれ分離して書き込むようにしてもよい。
【0089】
【表4】
【0090】なお、表4の例では、(D,E)ビットの
ビット配列を全て利用して各フォーマット毎に4種類の
トリミング倍率n(n=1.0を含む)を設定可能にし
ているが、トリミング倍率nを大きくすると、引き伸ば
しによる画質低下が目立ち、大きいトリミング倍率nは
実質的に活用されないことになるので、例えば設定可能
なトリミング倍率nの最大値を2.0倍以下に制限する
ようにしてもよい。すなわち、表4において、n=2.
8のもの(No.4,No.8,No.12のもの)を
除外するようにしてもよい。
【0091】図13は、表4において、設定可能なトリ
ミング倍率nの最大値Nを2.0倍以下に制限した場合
のプリント情報のフィルムFへの書込位置を示したもの
である。図13では、プリント倍率nに対応するデータ
がフィルムFの領域AR3に書き込まれ、(a)〜
(c)は、それぞれ表3のNo.1,No.5,No.
9に対応し、(d)〜(f)は、それぞれ表4のNo.
2,No.6,No.10に対応し、(g)〜(i)
は、それぞれ表4のNo.3,No.7,No.11に
対応している。
【0092】なお、上記表4に示すビット構成も、新写
真システムのおけるプリントフォーマットの光学的な書
込方法の互換性を考慮して(B,C)ビットをプリント
フォーマットを構成するビットに割り当てていたが、か
かる互換性を考慮しないのであれば、4ビット構成でプ
リントフォーマット及びトリミング倍率を組み合わせて
なる複数のフィルム情報を表すものとし、(B,C,
D,E)のビット配列をプリントフォーマット及びトリ
ミング倍率の各組合せに適当に割り当てるようにしても
よい。
【0093】ところで、上述のように、プリントフォー
マット及びトリミング倍率nの情報をそれぞれ2ビット
データで表示する場合、プリントフォーマットの選択数
Kp及びトリミング倍率nの選択数Kt(n=1.0を含
む)がそれぞれ2ビットデータで識別可能な数K(=
4)より小さいときは、未使用のビット配列が生じる。
また、引き伸ばしによる画質低下の観点からトリミング
倍率nを所定の倍率以下に制限した場合も未使用のビッ
ト配列が生じることになる。
【0094】上記実施の形態は、フィルムFへの書込位
置の観点から3ビットもしくは4ビットのビット配列か
らなるフィルム情報の取扱方法を説明したが、次に、未
使用のビット配列の有効利用の観点からフィルム情報の
取扱方法を説明する。
【0095】まず、未使用のビット配列を利用してトリ
ミング倍率nの選択数を増加する方法について説明す
る。
【0096】プリント情報を4ビットデータで表現する
場合、16(=24)個のプリント情報を識別すること
ができる。これは4ビットデータを一纏めにして単純に
プリント情報に割り当てた場合の識別可能な数である。
【0097】しかし、プリント情報は、上述のように、
プリントフォーマットの情報とトリミング倍率n(n=
1.0を含む)の情報とから構成され、しかもプリント
フォーマットの情報については新写真システムでフィル
ムFにおける書込位置が規定されているので、プリント
情報のフィルムFへの書込位置における新写真システム
との互換性を考慮すると、プリント情報のデータ構成
は、プリントフォーマットの情報に対する2ビットデー
タとトリミング倍率nの情報に対する2ビットデータと
の結合と考える必要がある。
【0098】このように考えると、2ビットデータから
なるトリミング倍率nは、各プリントフォーマット毎に
4種類の倍率nしか選択できないので、設定可能なトリ
ミング倍率nの数は12(=3×4)個に減少すること
になる。トリミング倍率nに対するデータのビット数を
3ビット以上にすれば、トリミング倍率nの数を増加す
ることは容易であるが、プリントフォーマットに対する
(B,C)ビットのビット配列に未使用のビット配列が
1個生じるにも拘らず、この未使用のビット配列を有効
に利用することなく安易にトリミング倍率nに対するデ
ータのビット数を増加することは、その分、露光用の発
光素子の数を増加させコスト的に不利を招くので好まし
くない。
【0099】そこで、本実施の形態では、(B,C)ビ
ットのプリントフォーマットとして未使用のビット配列
をトリミング倍率nの補助情報として利用することによ
りトリミング倍率nの選択数を増加するようにしてい
る。
【0100】(B,C)ビットのプリントフォーマット
として未使用のビット配列(0,1)と(D,E)ビッ
トとの組み合わせによりトリミング倍率nを表すとする
と、トリミング倍率nを表すデータ構成が(D,E)ビ
ットからなるものと(0,1,D,E)ビットからなる
ものの2種類となる。(0,1,D,E)ビットからな
るトリミング倍率nのデータにはプリントフォーマット
の情報が含まれていないので、本実施の形態では、C,
H,Pのいずれか1つのプリントフォーマットについ
て、通常のトリミング倍率n((D,E)ビットのみで
表されるトリミング倍率)に追加的にトリミング倍率を
増加し、その増加したトリミング倍率nに対して(0,
1,D,E)ビットからなるデータを割り当てるように
している。すなわち、上述の表4において、C,H,P
のいずれか1つのプリントフォーマットに対して(0,
1,D,E)ビットからなる4種類のトリミング倍率n
のデータを追加するようにしている。
【0101】表4の例では選択可能な通常のトリミング
倍率nとして公比がおよそ1.4の等比数列をなすよう
に設定されているので、追加するトリミング倍率も等比
数列をなすように設定することが考えられるが、あまり
大きいトリミング倍率nを設定可能にしても引き伸ばし
による画質低下を考慮すると、実用的でない。
【0102】そこで、本実施の形態では、表4の例にお
ける通常のトリミング倍率nを基準倍率nrとし、この基
準倍率nrに所定の係数kを乗ずることによってトリミ
ング倍率nの選択値を増加するようにしている。従っ
て、この方法は、等比数列からなる基準倍率nrの公比
を小さくして所定の範囲内でのトリミング倍率の選択数
を増加する方法に類似したものである。
【0103】下記表5は、k=1.2とした場合のトリ
ミング倍率nの選択値を示すものである。同表におい
て、*印は係数kを乗じないことを示し、n=k・nr
で表されるトリミング倍率nが追加されたものである。
なお、*印は係数k=1.0である考えてもよい。
【0104】
【表5】
【0105】また、下記表6は、Hフォーマットに対し
てトリミング倍率nの選択数を上記表5に示すように増
加させた場合のデータのビット構成を示したものであ
る。なお、選択可能なトリミング倍率nの最大値を不必
要に大きくしても、引き伸ばしによる画質低下が目立
ち、実質的に選択されないことになるから、表6では、
有効に活用し得るトリミング倍率nの範囲内(例えばn
=2.5以下)で選択値の幅を広くするようにトリミン
グ倍率nの選択値を増加させている。このため、表6
は、表4において、No.4,No.8,No.12を
除外し、リトミング倍率n=1.2,1.68,2.4
のものを(網掛け部分参照)を追加した構成となってい
る。従って、表6の例では、Hフォーマットにおいて、
図14に示すように、コマ画像A内の5個のトリミング
領域A′についてトリミング処理を行うことができる。
【0106】表6に示すように、追加したトリミング倍
率nのデータ構成は、(D,E)ビットは基準倍率nr
を表すビット配列とし、プリントフォーマットとして未
使用の(B,C)=(0,1)を係数kに相当するビッ
ト配列としている。従って、係数kに定義される具体的
な数値(<2)を変更するだけで、1.0≦n<3の範
囲にある所定の配列の6種類のトリミング倍率nを簡単
に設定することができる。また、係数k及び基準倍率n
rをそれぞれ適当に変更することによりトリミング倍率
nを任意の公比(<2)を有する等比数列群とすること
ができる。
【0107】
【表6】
【0108】表6の例では、図11に示すカメラ1の構
成で、ファンクションスイッチ10′と選択スイッチ1
1′とによりHフォーマットが設定された後、トリミン
グ倍率設定モードが設定されると、選択スイッチ11′
を押す毎に6種類のトリミング倍率nが1.0→1.2
→1.4…2.4→1.0の順にサイクリックに変化
し、所望の倍率nを選択することでそのトリミング倍率
nを設定することができる。一方、Cフォーマット又は
Pフォーマットが設定された場合は、選択スイッチ1
1′を押す毎に3種類のトリミング倍率nが1.0→
1.4→2.0→1.0の順にサイクリックに変化し、
この中から所望のトリミング倍率nを設定することがで
きる。
【0109】なお、(B,C,D,E)=(0,1,
D,E)をCフォーマット又はPフォーマットにおける
トリミング倍率nの選択値とすれば、これらのフォーマ
ットにおいて、トリミング倍率値の選択数を増加するこ
とができる。
【0110】次に、未使用のビット配列を利用して同一
のトリミング倍率nでトリミング領域の異なるものを複
数個、選択可能にする方法について説明する。
【0111】図16は、Cフォーマットにおけるトリミ
ング倍率n=1.4のトリミング領域A′をコマ画像A
の左端部としたものであり、図17は、Cフォーマット
におけるトリミング倍率n=1.4のトリミング領域
A′をコマ画像Aの右端部としたものである。
【0112】表5及び表6では、表4の例において未使
用のビット倍列を利用してトリミング倍率nの選択数を
増加するようにしたが、図15,図16に示すようにコ
マ画像の中央部以外にトリミング領域を有する特定のト
リミング倍率nを未使用のビット配列に割り当てること
により、当該トリミング倍率において複数のトリミング
領域を選択可能にすることができる。
【0113】表4の例で、(B,C)ビットでは(0,
1)ビットが未使用であり、トリミング倍率nの最大値
Nを2以下に制限すると、(D,E)ビットでは(1,
1)ビットが未使用となるから、(B,C,D,E)の
4ビット配列では、(0,1,D,E)の4種類のビッ
ト配列と(B,C,1,1)の4種類のビット配列の合
計8種類のビット配列が未使用となる。
【0114】表7は、上述の未使用の(B,C,D,
E)のビット配列をコマ画像の左右の端部にトリミング
領域を有するトリミング倍率nのデータに割り当てた一
例を示したものである。同表に示すように、複数のトリ
ミング領域が選択可能なトリミング倍率nは1.4倍で
あるが、これ以外のトリミング倍率nで複数のトリミン
グ領域を選択可能にしてもよい。
【0115】
【表7】
【0116】表7において、「領域」の「右」は、コマ
画像A内のトリミング領域A′が右端部であること(図
16参照)を示し、「領域」の「左」は、コマ画像A内
のトリミング領域A′が左端部であること(図15参
照)を示している。また、「―」のビット配列は未使用
であることを示している。
【0117】トリミング領域の選択は、例えば図11に
示すカメラ1の構成で、選択スイッチ11′によるトリ
ミング倍率の選択内容を[1.0,1.4(中),1.
4(左),1.4(右),2.0]とすることにより可
能となるが、トリミング領域を左端部もしくは右端部に
切換設定するための2接点式のスライドスイッチを新た
に設けるようにしてもよい。
【0118】なお、表7において、未使用のビット配列
(1,1,1,1),(0,1,0,1)を、例えばC
フォーマットのn=2.0における左右のトリミング領
域に割り当て、Cフォーマットにおけるトリミング領域
の選択数を他のフォーマットより多くするようにしても
よい。
【0119】図17は、本発明に係るカメラの第2の実
施形態の背面図である。第1の実施の形態は、3種類の
プリントフォーマットと2種類乃至それ以上のトリミン
グ倍率n(n=1.0を含む)とをそれぞれ独立に設定
可能にしたものであったが、第2の実施の形態は、3種
類のトリミング倍率n(n=1.0を含む)を各プリン
トフォーマットに従属させて設定するようにしたもので
ある。このようにプリントフォーマットに従属してトリ
ミング倍率nを設定可能にしているのは、プリントフォ
ーマットとトリミング倍率nとの任意の組合わせの中に
は、引き伸ばしによる画質低下によりトリミング調整の
効果を十分に発揮し得ない場合があり、しかもトリミン
グ倍率nの設定可能な最大値Nがプリントフォーマット
間で異なるので、そのような組合せの選択を除外するこ
とで、プリントフォーマット及びトリミング倍率の設定
の操作性を向上するためである。
【0120】図17は、図2において、レバー部材から
なるフォーマット設定スイッチ10を円形ボタンからな
るフォーマット設定スイッチ33に置き換え、2接点式
スライドスイッチからなるトリミング設定スイッチ11
を3接点式スライドスイッチからなるトリミング設定ス
イッチ34に置き換えたものである。
【0121】フォーマット設定スイッチ10とフォーマ
ット設定スイッチ33とは操作部材の形状が異なるのみ
で、電気的なスイッチ機能は同一である。また、トリミ
ング設定スイッチ11とトリミング設定スイッチ34も
接点数が異なるのみで、電気的なスイッチ機能は同一で
ある。
【0122】本実施の形態では、プリントフォーマット
に従属してトリミング倍率を予め設定した倍率のみ選択
し得るようにしているので、操作上は、トリミング設定
スイッチ34をフォーマット設定スイッチ33と独立に
操作し得るが、トリミング設定スイッチ34から入力さ
れるトリミング情報は、制御部25で、例えば下記表8
に示す○印の場合のみが有効となるようになっている。
なお、トリミング設定スイッチ34が機械的にフォーマ
ット設定スイッチ33に従属して操作可能な構成にして
もよい。
【0123】
【表8】
【0124】表8において、Pフォーマットでトリミン
グ調整を行わないようにしているのは、パノラマ撮影で
は横長画面全体に被写体が広がっているので、画面中央
の一部のみを拡大してプリントするトリミング調整の効
果が十分に発揮されないと考えられるからである。ま
た、Hフォーマットでトリミング倍率nを2倍以上に設
定できないようにしているのも、引き伸ばしによる画質
低下が大きくなるため、トリミング調整の有効活用は少
ないと考えられるからである。
【0125】表8に示すプリントフォーマットとトリミ
ング倍率とを組み合わてなるフィルム情報は、データ変
換回路26により、例えば下記表9に示す3ビットのデ
ータに変換される。
【0126】
【表9】
【0127】なお、上記表9は、表2において、No.
4のビット配列をCフォーマットにおける2倍のトリミ
ング調整の場合(表9のNo.6の場合)に割り当てた
ものである。従って、表9に対応するデータの書込状態
は、例えば図6に示す態様でデータをフィルムFを書き
込む場合は、図6(e)が図18に示すものに変更され
る点を除いて図6と同一となる。なお、図8〜図10に
示すように、AビットをフィルムFの領域AR1又はA
R3に書き込むようにしてもよい。
【0128】また、表10は、表8の例よりもトリミン
グ倍率nの設定数を増加したもので、表4におけるHフ
ォーマットにおけるトリミング倍率nの設定可能な最大
値Nhを2.0以下に制限し、Pフォーマットにおける
トリミング倍率nの設定可能な最大値Npを1.4以下
に制限したものである。従って、表10においては、
(B,C,D,E)=(0,0,1,1),(1,0,
0,1),(1,0,1,1)のビット配列は未使用と
なっている。
【0129】
【表10】
【0130】表10の例では、図11に示すカメラ1の
構成で、モード設定スイッチ10′により設定されプリ
ントフォーマットモードに応じて選択スイッチ11′に
より選択可能なトリミング倍率nの数を異ならせること
で、トリミング倍率nの設定値をプリントフォーマット
モードに従属させることができる。すなわち、Hフォー
マットではトリミング倍率nを[1.0→1.4→2.
0→1.0]の順にサイクリックに変化させ、Pフォー
マットではトリミング倍率nを1.0と1.4とで交互
に変化させ、Cフォーマットではトリミング倍率nを
[1.0→1.4→2.0→2.8→1.0]の順にサ
イクリックに変化させることにより、トリミング倍率n
の設定値をプリントフォーマットモードに従属させるこ
とができる。
【0131】ところで、トリミング処理ではコマ画像を
プリントする際、コマ画像内の一部の画像をトリミング
倍率nで拡大する処理があるので、トリミングを行わな
いプリント処理(以下、通常のプリント処理という。)
に比べて画質が低下する(すなわち解像度が低下する)
ことになる。引き伸ばしによる画質低下を抑制する観点
から選択し得るトリミング倍率nに一定の上限を設ける
ことは上述したが、現行のカメラシステムではC,H,
Pのプリントフォーマットによって通常のプリント処理
時の引伸し量(倍率m)が異なるので、各プリントフォ
ーマットのトリミング倍率nの上限値を同一にしてもト
リミングにより最も低下した画質状態はプリントフォー
マット間で相違することとなる。
【0132】すなわち、図19,図20は、それぞれコ
マ画像A(すなわち、Hフォーマットのプリント領域A
H)に対するCフォーマットのプリント領域ACとPフォ
ーマットのプリント領域APとを示し、図21は、C,
H,Pの各プリントフォーマットにおけるプリントサイ
ズ(印画紙のサイズ)PC,PH,PPを示すものである
が、Hフォーマットのプリント領域AHとCフォーマッ
トのプリント領域ACとの関係(縦寸法が同一で、横寸
法L,LCのみが異なる関係)はHフォーマットのプリ
ントサイズPHとCフォーマットのプリントサイズPC
の関係と同一であるから、Cフォーマットのプリント処
理では、プリント領域ACの画像をHフォーマットの引
伸し倍率mH(プリントサイズPHに対するプリント領域
Hの画像の倍率)と同一の引伸し倍率mCで引き伸ばせ
ば、プリントサイズPCのプリントが可能となる。
【0133】一方、Pフォーマットのプリント処理で
は、プリントサイズPPの縦寸法とHフォーマットのプ
リントサイズPHの縦寸法とは同一であるが、プリント
領域APの縦寸法WPはHフォーマットのプリント領域A
Hの縦寸法Wより短い(WP/W≒0.6)ので、プリン
ト領域APの画像をプリントサイズPPに拡大するには、
当該画像をHフォーマットの引伸し倍率mHで引き伸ば
した後、更に倍率W/WP(≒1.67)で引き伸ばさ
なければならず、Pフォーマットの引伸し倍率mPはmH
×(W/WP)となっている。
【0134】従って、C,H,Pの各プリントフォーマ
ットの通常のプリント処理における引伸し倍率mC
H,mPはmC:mH:mP=1:1:1.67の関係と
なっているから、各プリントフォーマットのトリミング
倍率nの最大値Nを同一とすると、この最大値Nでトリ
ミングを行ったプリント画像の画質は、Pフォーマット
のものが最も悪くなる。
【0135】各プリントフォーマットで複数のトリミン
グ倍率nを設定可能にするに当たり、引き伸ばしによる
画質低下を抑制する観点からトリミング倍率nに上限を
設ける場合、プリントフォーマット間でトリミング倍率
nの最大値Nにおけるプリント画像の画質が著しく相違
することは好ましくないから、プリントフォーマット間
で最大のトリミング倍率nでトリミングを行ったプリン
ト画像の画質に差が生じないように(すなわち、プリン
トフォーマット間でのトリミングによる画質低下の下限
値のバラツキを抑制するように)、C,H,Pの各プリ
ントフォーマットのトリミング倍率nの最大値NC
H,NPを設定することが望ましい。
【0136】この場合、C,H,Pの各プリントフォー
マットのトリミング倍率の最大値NC,NH,NPを同一
とした場合、トリミング倍率nの最大値Nでトリミング
を行ったプリント画像ではPフォーマットのものが最も
画質が悪くなるから、トリミングによる画質低下の許容
範囲からPフォーマットのトリミング倍率nの最大値N
Pで決定すると、C,Hの各プリントフォーマットのト
リミング倍率の最大値NC,NHは、この最大値NPに対
してNC≦NP・(mC/mP)=NP・(1/1.6
7)、NH≦NP・(mH/mP)=NP・(1/1.6
7)を満足するように設定すればよい。すなわち、
C,NH≦1.7・NPを満足するように、Cフォーマ
ット及びHフォーマットのトリミング倍率nの最大値N
C,NHを設定すればよい。
【0137】なお、トリミング倍率nの最大値Nでのト
リミング画像の画質をプリントフォーマット間で略同一
にするのであれば、C,Hの各プリントフォーマットの
トリミング倍率の最大値NC,NHは、NC:NH:NP
1:1:(1/1.67)≒1.7:1.7:1.0を
満足するように設定すればよい。また、NC,NH≦1.
7・NPを満足するのであれば、NC>NH>NPの関係で
各最大値NC,NH,NPを設定してもよい。
【0138】上記表10の例では、C,H,Pの各プリ
ントフォーマットのトリミング倍率の最大値NC,NH
Pを互いに異ならせているが、これらの比率はNC:N
H:NP=2.8:2.0:1.4≒2.0:1.4:
1.0であるから、Cフォーマットにおいて、トリミン
グ倍率NCを設定すると、プリント画像の画質は画質低
下の許容範囲を超えることになる。従って、Cフォーマ
ットのトリミング倍率nの最大値NCは、1.4×1.
67≒2.3程度に制限することが望ましい。
【0139】表11は、トリミングによる画質低下を考
慮して表10のトリミング倍率nの設定値を修正したも
のである。同表は、表10において、各プリントフォー
マットで選択可能な一群のトリミング倍率nを公比がお
よそ1.3の等比数列となるように変更するとともに、
Pフォーマットのトリミング倍率nの最大値NPを1.
3に制限し、この最大値NPに基づきNC,NH≦1.7
・NPを満足するように、C,Hの各プリントフォーマ
ットのトリミング倍率nの最大値NC,NHを決定したも
のである。なお、表11では、表10のものからHフォ
ーマットのトリミング倍率nの選択数を1個増加し、最
大値NPを2.0倍にしているが、No.4を削除して
最大値NPを1.7倍に制限するようにしてもよい。
【0140】
【表11】
【0141】上記のように、プリントフォーマット及び
トリミング倍率の情報をフィルムFのエッジ部に光学的
に書き込むようにしたので、簡単な構成でプリントフォ
ーマットと疑似ズームの情報であるトリミング倍率とを
フィルムFに書き込むことができる。特に、新写真シス
テムにおけるプリントフォーマット情報の光学的な書込
方法を包含する態様でトリミング情報を追加的に書き込
めるようにしているので、新写真システムにおいては、
互換性を保持しつつ拡張的にトリミング情報を書き込む
ことができるようになる。
【0142】また、トリミング倍率の設定をプリントフ
ォーマットに従属させるようにしているので、各プリン
トフォーマットに対する有効なトリミング倍率を簡単に
設定できるようなっている。
【0143】図22は、フィルムFに書き込まれたフィ
ルム情報を読み取るフィルム情報読取装置を備えたフィ
ルム画像再生装置の一実施の形態を示すブロック構成図
である。
【0144】同図に示すフィルム画像再生装置は、フィ
ルムFの各コマに撮影された画像をCRT等の表示装置
に再生するものである。
【0145】フィルム画像再生装置35は、フィルムF
の各コマの画像情報を読み取るとともに、光学的に書き
込まれたフィルム情報を読み取る情報読取部36、この
情報画像読取部36で読み取られた画像をフィルム情報
に基づいて所定の画像処理を施す画像処理部37、この
画像処理部37から出力される画像データに基づいて各
コマの画像を再生する表示部38、これら各部の動作を
集中的に制御するシステムコントローラ39及び入力部
40から構成されている。
【0146】情報読取部36は、フィルムFの各コマを
照明する照明部361、各コマ画像を所定の読取位置に
給送するフィルム給送部362、各コマの撮影画像を読
み取る画像読取部363及びフィルムFの各コマ毎に光
学的に書き込まれているフィルム情報を読み取るフィル
ム情報読取部364を備えている。
【0147】照明部361は、ランプ361a、反射鏡
361b及びこのランプ361aの発光を制御する発光
制御回路361cを有し、システムコントローラ39か
らの制御信号に基づいてフィルムFを所定の発光量で照
明する。フィルム給送部362は、給送ローラ362
a、この給送ローラ362aを駆動するモータ362b
及びこのモータ362bの駆動を制御するモータドライ
バ362cとを有し、各コマ画像の読取りに際し、シス
テムコントローラ39からの制御に基づいて1コマずつ
フィルムFを所定の読取位置に給送する。
【0148】画像情報読取部363は、所定の読取位置
に設定されたコマの撮影画像を読み取るカラーCCDか
らなるエリアセンサ363a、このエリアセンサ363
aの駆動を制御するCCDドライバ363b及びエリア
センサ363aの撮像面に各コマ画像の光像を結像する
光学系363cを有している。画像読取部363は、各
コマの撮影画像を電気画像に光電変換して取り込む。C
CDドライバ363b及び光学系363cの駆動は、シ
ステムコントローラ39により制御される。
【0149】フィルム情報読取部364は、一対のフォ
トセンサ364a,364bとシステムコントローラ3
6に内蔵されたフィルム情報判別回路391とにより構
成される。フォトセンサ364a,364bは、図23
に示すように、例えばフォトインターラプタにより構成
され、それぞれフィルムFの上側のエッジ部に書き込ま
れたマーク28の移動経路上とフィルムFの下側のエッ
ジ部に書き込まれたマーク29,30の移動経路上とに
設けられている。マーク28〜30がフォトインターラ
プタ364a,364bを通過すると、フォトインター
ラプタ364a,364bの受光レベルが変化し、これ
によりフィルムFに書き込まれたマーク28〜30が検
出される。
【0150】なお、フィルムFの下側のエッジ部のみに
マーク28〜30が書き込まれるものでは、フォトセン
サ364bを省略することができる。また、フォトセン
サ364a,364bは、フォトインターラプタに代え
てフォトリフレクタを用いてもよい。
【0151】フォトセンサ364a,364bの検出信
号(すなわち、データの検出信号)はシステムコントロ
ーラ39に入力され、フィルム情報判別回路391でデ
ータの内容が判別される。すなわち、データが図6の態
様でフィルムFに書き込まれている場合は、表2に示し
たデータのビットパターンからプリントフォーマットと
トリミング倍率とがそれぞれ判別される。この判別結果
は、画像処理部37に出力され、再生すべき範囲の画像
の生成に利用される。
【0152】画像処理部37は、画像読取部363から
入力される画像にホワイトバランス、γ補正等の所定の
画像処理を施すとともに、システムコントローラ39か
ら入力されるプリントフォーマット及びトリミング倍率
に従って所定のトリミング領域の画像を抽出し、その抽
出画像のデータをトリミング倍率で電子的に拡大して表
示部38及びシステムコントローラ39に出力するもの
である。
【0153】表示部38は、入力された画像データに基
づいて各画素位置の発光を制御することで、再生すべき
画像を表示するものである。
【0154】システムコントローラ39は、情報読取部
36、画像処理部37及び表示部38の駆動を集中制御
してフィルムFの各コマに撮影された画像を表示部38
に再生表示するもので、マイクロコンピュータで構成さ
れている。システムコントローラ39は、フォトセンサ
364a,364bの検出信号からフィルムFに記録さ
れたプリントフォーマット情報及びトリミング情報を判
別するフィルム情報判別回路391と画像処理部37で
生成された再生用の画像を記憶する画像メモリ392を
備えている。
【0155】入力部40は、各コマの撮影画像の再生に
関する各種条件(例えば再生すべきコマ番号や再生開始
信号等)を入力するものである。
【0156】上記構成において、フィルムFをフィルム
給送部362に装填し、入力部40から再生開始信号が
入力されると、フィルムFの先頭コマが所定の画像読取
位置に給送され、この給送によりフォトセンサ364
a,364bをフィルムFの両エッジ部に対して相対移
動させて先頭コマに対するデータが読み取られる。この
データの内容は、フィルム情報判別回路391で判別さ
れ、その判別結果(プリントフォーマットとトリミング
倍率の情報)が画像処理部37に出力される。
【0157】続いて、画像読取部363で先頭コマに撮
影された画像が取り込まれる。この画像は画像処理部3
7でホワイトバランス、γ補正等の所定の画像処理が行
われた後、システムコントローラ39から入力されたプ
リントフォーマット及びトリミング倍率のデータに基づ
いて所定のトリミング調整が行われる。すなわち、例え
ばシステムコントローラ39から表2のNo.2のデー
タが入力されていると、図6(d)に示すように、画像
データのうち、コマ画像中央の略72%の部分の画像が
抽出され、この抽出画像を1.4倍に拡大した画像デー
タ(抽出画像を元のコマ画像のサイズにまで拡大した画
像のデータ)が生成される。そして、この画像データが
表示部38及びシステムコントローラ39に出力され、
トリミング調整後の画像が表示部38に表示されるとと
もに、システムコントローラ39内の画像メモリ392
に記憶される。
【0158】2番目以降のコマについても同様の手順
で、順次、表示部39に再生表示され、入力部40から
指示された全てのコマについて再生処理が完了すると、
再生動作を停止する。
【0159】なお、同一の条件でフィルムFの各コマの
撮影画像を表示部38に表示させるときは、上述のフィ
ルムFからのフィルム情報及び画像の読取並びに画像処
理を行うことなく並画像メモリ392に記憶された画像
データを表示部38に読み出すことにより行われる。こ
のため、画像メモリ392に代えて外部記憶装置を設
け、画像処理37から出力される再生用の画像を記憶さ
せるようにしてもよい。
【0160】上記実施の形態では、各コマの撮影画像全
体を画像読取部363で読み取った後、フィルム情報に
基づき画像処理部37でトリミング領域の画像を抽出す
るようにしていたが、フィルム情報に基づき画像読取部
363で各コマの撮影画像のトリミング領域の画像を読
み取り、その画像に対して画像処理部37でトリミング
処理を行うようにしてもよい。このようにすると、画像
処理部37で処理すべき画像データのデータ数が少なく
なり、処理の高速化が可能となる。
【0161】また、上記実施の形態では、フィルム画像
再生装置としてCRT等の表示装置にコマ画像を再生す
る装置を説明したが、スクリーン上にコマ画像を再生す
るものでもよい。
【0162】更に、上記実施の形態では、フィルムFに
書き込まれたフィルム情報を読み取るフィルム情報読取
装置を備えた装置としてフィルム画像再生装置について
説明したが、フィルム情報読取装置を具備し得る装置
は、フォトプレイヤー等のフィルム画像再生装置に限定
されものではなく、例えばフィルムの各コマに撮影され
た画像や複数のコマの画像をマトリックス状に配置して
なるインデックス用の画像を印画紙に焼き付けたり、普
通紙に画像形成を行うプリント装置等のフィルムの各コ
マの撮影画像から観賞用の画像を生成する装置について
も適用することができる。この場合は、例えば図22に
おいて、表示部38に代えてプリンタ等の像形成装置を
設ければ、プリント装置を構成することができる。
【0163】また、例えば図22において、表示部38
に代えて外部記憶装置を設け、再生用の画像を可視化す
ることなく磁気ディスクや光ディスク等の外部記録媒体
に記録するだけの装置にも適用することができる。
【0164】更に、フィルムの各コマの画像を直接、再
生表示したり、プリントしたりするものではないが、一
旦、パーソナルコンピュータに取り込んで、所望の加工
を施して表示装置やスクリーン上に再生したり、印画紙
や普通紙に画像形成を行うシステムにおけるフィルムス
キャナ等の画像取込装置にも適用することできる。
【0165】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリントフォーマット情報及びトリミング情報からなる
フィルム情報をフィルムに書き込むフィルム情報書込装
置において、フォーマット設定手段及びトリミング情報
設定手段で設定されたプリントフォーマット及びトリミ
ング倍率の情報をそれぞれビット配列からなる所定のデ
ータに変換し、このデータに基づきフィルム情報をフィ
ルム面に書き込むようにしたので、フィルム情報の書込
部材を大型化することなく簡単な構造でプリントフォー
マット及びトリミング倍率の両情報をフィルムに書き込
むことができる。
【0166】特にプリントフォーマット情報とトリミン
グ情報とを独立に選択可能にしたので、両情報の設定操
作が簡単になる。また、トリミング情報をプリントフォ
ーマット情報に従属して設定可能にしたので、各プリン
トフォーマットに対して有効なトリミング情報を簡単に
設定することができる。更にはプリントフォーマット情
報毎に設定可能なトリミング情報の数を異なるようにし
たので、各プリントフォーマットに対する有効なトリミ
ング情報の設定がより簡単となる。
【0167】また、トリミング情報設定手段で設定可能
なトリミング倍率からなるトリミング情報を当該トリミ
ング倍率が所定の変化率で変化する数列を構成するよう
にしたので、撮影者は所望のトリミング領域を容易に選
択することができる。
【0168】また、プリントフォーマット情報のデータ
を構成するビット配列で識別可能な情報の数は設定可能
なプリントフォーマット情報の数よりも大きく、かつ、
トリミング情報のデータを構成するビット配列で識別可
能な情報の数は設定可能なトリミング倍率の数よりも小
さくし、設定可能なトリミング情報の一部はプリントフ
ォーマット情報のデータを構成するビット配列のうち、
当該プリントフォーマットに使用されないビット配列と
トリミング情報のデータを構成するビット配列とを組み
合わせたビット配列からなるデータに変換するようにし
たので、ビット数を増加することなくトリミング倍率の
選択数を増加することができる。これにより、データを
フィルムに書き込むための部材を不必要に増加させるこ
とがなく、装置の簡素化、コスト低減に寄与する。
【0169】また、トリミング情報設定手段で設定可能
なトリミング倍率を所定の変化率で変化する数列を構成
するような第1のトリミング倍率とこの第1のトリミン
グ倍率に所定の係数を乗じて得られる第2のトリミング
倍率とし、第1のトリミング倍率はトリミング情報のデ
ータを構成するビット配列からなるデータに変換し、第
2のトリミング倍率はトリミング情報のデータを構成す
るビット配列とプリントフォーマット情報のデータを構
成するビット配列のうち、当該プリントフォーマット情
報に使用されないビット配列とを組み合わせたビット配
列からなるデータに変換するようにしたので、新写真シ
ステムのプリントフォーマットの書込規格の互換性を保
持しつつ簡単にプリントフォーマット情報に追加してト
リミング情報をフィルム面に書き込むことができる。
【0170】また、設定可能なトリミング倍率の数はト
リミング情報のデータを構成するビット配列で識別可能
な情報の数よりも小さくし、かつ、原画像の中央部にの
みトリミング領域を有するトリミング倍率と原画像の中
央部を含む少なくとも2つの領域にトリミング領域を有
するトリミング倍率とを設定可能にし、原画像の中央部
にトリミング領域を有するトリミング倍率はトリミング
情報のデータを構成する所定のビット配列からなるデー
タに変換し、原画像の中央部以外にトリミング領域を有
するトリミング倍率は上記所定のビット配列以外のビッ
ト配列からなるデータに変換するようにしたので、トリ
ミング情報のデータを構成するビット配列を有効に利用
して同一のトリミング倍率でトリミング領域の異なるも
のを設定することができる。これにより設定可能なトリ
ミング条件の幅が広がり、装置の操作性が向上する。
【0171】また、フィルム情報は、各コマ毎にフィル
ムの当該コマの撮影領域外に書き込むようにしたので、
撮影画像を損なうことなくフィルム情報をフィルム面に
書き込むことができる。特にプリントフォーマット情報
はロールフィルムの長手方向の一方の側部に書き込み、
トリミング情報はロールフィルムの長手方向の両側部も
しくは他方の側部に書き込むようにしたので、プリント
フォーマット情報の書込規格の互換性を保持しつつ新写
真システムのカメラにも容易に適用することができると
ともに、プリントフォーマット情報とトリミング情報と
をそれぞれ明確かつ確実に書き込むことができる。
【0172】また、トリミング情報を各コマに対応して
設けられた一対のパーフォレーションの間に書き込むよ
うにしたので、トリミング情報読取時の当該パーフォレ
ーションとの混乱も少なく、確実にトリミング情報の読
み/書きを行うことができる。更にはプリントフォーマ
ット情報の書込位置の近傍にトリミング情報を書き込む
ようにしたので、プリントフォーマット情報の情報書込
部材とトリミング情報の情報書込部材との一体構成化若
しくは共通化が可能となり、情報書込部材のコンパクト
化、低コスト化に寄与する。特にフィルム情報を光学的
にフィルム面に書き込むようにしたので、情報書込部材
の小型化が可能になる。
【0173】また、本発明によれば、カメラに本発明に
係るフィルム情報の書込機能を備えたので、カメラを大
型化することなくプリントフォーマット情報とトリミン
グ情報からなるフィルム情報をフィルムに書き込むこと
のできるカメラを提供することができる。
【0174】また、本発明によれば、フィルムに書き込
まれたプリントフォーマット情報とトリミング情報とを
それぞれ読み取るとともに、プリントフォーマット情報
の内容とトリミング情報の内容とをそれぞれ判別するよ
うにしたので、本発明に係るフィルム情報書込装置でフ
ィルムに書き込まれたフィルム情報を簡単かつ正確に読
み取ることができる。
【0175】また、フィルムの各コマの画像を読み取る
とともに、各コマに対応するプリントフォーマット情報
及びトリミング情報を読み取り、このプリントフォーマ
ット情報及びトリミング情報に基づき読取画像からトリ
ミング領域の画像を抽出して鑑賞用の画像を作成し、あ
るいは各コマに対応するプリントフォーマット情報及び
トリミング情報を読み取り、このプリントフォーマット
情報及びトリミング情報に基づき各コマの撮影画像のう
ちの一部画像(トリミング領域の画像)を読み取って鑑
賞用の画像を作成するようにしたので、フィルムに書き
込まれたプリントフォーマット情報及びトリミング情報
を用いて鑑賞用の画像を簡単に作成することができる。
【0176】また、鑑賞用の画像の記録紙への記録、記
録手段への保存及び表示装置への再生表示等を行うよう
にしたので、鑑賞画像のモニタ等を簡単に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルム情報書込装置を備えたカ
メラの第1の実施形態の正面図である。
【図2】本発明に係るフィルム情報書込装置を備えたカ
メラの第1の実施形態の背面図である。
【図3】トリミング調整におけるトリミング領域とトリ
ミング倍率との関係を示す図である。
【図4】カメラに設けられたフィルム情報書込装置の概
略構成を示す図である。
【図5】フィルム情報書込用の発光素子の形状とフィル
ムに対する配置関係を示す要部斜視図である。
【図6】表2に示すデータがフィルム面に書き込まれた
状態を示す図で、(a)〜(c)はそれぞれNo.1,
No.3,No.5のデータがフィルム面に書き込まれ
た状態を示す図であり、(d)〜(f)はそれぞれN
o.2,No.4,No.6のデータがフィルム面に書
き込まれた状態を示す図である。
【図7】フィルムのトリミング情報の書込領域を示す図
である。
【図8】同一コマに対する一対のパーフォレーションの
間にトリミング倍率のデータを書き込む場合の一例を示
す図である。
【図9】図6におけるフィルムの上側のエッジ部に設け
られたトリミング倍率のデータの書込位置をフィルムの
下側のエッジ部に変更した一例を示す図である。
【図10】表3に示すデータがフィルム面に書き込まれ
た状態を示す図で、(a)〜(c)はそれぞれNo.
1,No.3,No.5のデータがフィルム面に書き込
まれた状態を示す図であり、(d)〜(f)はそれぞれ
No.2,No.4,No.6のデータがフィルム面に
書き込まれた状態を示す図である。
【図11】図2において、プリントフォーマット設定ス
イッチとトリミング設定スイッチとをそれぞれファンク
ションスイッチと選択スイッチとに変更した図である。
【図12】2ビット配列からなるトリミング倍率のデー
タをフィルムの領域AR3に書き込む場合の一例を示す
図である。
【図13】表4において設定可能なトリミング倍率の最
大値を2.0倍以下に制限した場合のトリミング倍率の
フィルムへの書込位置を示す図で、(a)〜(c)はそ
れぞれNo.1,No.5,No.9のデータがフィル
ム面に書き込まれた状態を示す図であり、(d)〜
(f)はそれぞれNo.2,No.6,No.10のデ
ータがフィルム面に書き込まれた状態を示す図であり、
(g)〜(i)はそれぞれNo.3,No.7,No.
11のデータがフィルム面に書き込まれた状態を示す図
である。
【図14】Hフォーマットにおけるトリミング倍率とト
リミング領域との関係を示す図である。
【図15】Cフォーマットにおいてトリミング領域がコ
マ画像の左端部に設けられた図である。
【図16】Cフォーマットにおいてトリミング領域がコ
マ画像の右端部に設けられた図である。
【図17】本発明に係るフィルム情報書込装置を備えた
カメラの第2の実施形態の背面図である。
【図18】表9のNo.6のデータがフィルム面に書き
込まれた状態を示す図である。
【図19】コマ画像のCフォーマットのプリント領域を
示す図である。
【図20】コマ画像のPフォーマットのプリント領域を
示す図である。
【図21】C,H,Pの各プリントフォーマットのプリ
ントサイズを示す図である。
【図22】本発明に係るフィルム情報読取装置を備えた
フィルム画像再生装置の一実施の形態を示すブロック構
成図である。
【図23】フィルム情報読取装置におけるフォトセンサ
の配設位置を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 カメラ(フィルム情報取扱装置) 2 撮影レンズ 3 AF測距部 4 ファインダ光学系 5 内蔵フラッシュ 6 グリップ部 7 シャッタボタン 8 ファインダ窓 9 電源スイッチ 10,33 フォーマット設定スイッチ(フォーマット
情報設定手段) 10′ ファンクションスイッチ(フォーマット情報設
定手段,トリミング情報設定手段) 11,34 トリミング設定スイッチ(トリミング情報
設定手段) 11′ 選択スイッチ(フォーマット情報設定手段,ト
リミング情報設定手段) 12 フィルムカートリッジ 13 巻取スプール 14 露光枠体 15 露光窓 16 フォトセンサ 17 発光素子(第1のデータ書込手段) 18 発光素子(第2のデータ書込手段) 19 モータ 20 モータドライバ 21 駆動力切換伝達機構 22 フォーク 23 ギヤ 24 駆動ギヤ 25 制御部 26 データ変換回路(データ変換手段) 27 LED発光制御部 28,29,30,31,32 マーク 35 フィルム画像再生装置 36 情報読取部 361 照明部 362 フィルム給送部 363 画像読取部(画像読取手段) 364 フィルム情報読取部 364a フォトセンサ(第1のデータ読取手段) 364b フォトセンサ(第2のデータ読取手段) 37 画像処理部(鑑賞画像作成手段) 38 表示部(表示装置) 39 システムコントローラ 391 フィルム情報判別回路(情報判別手段) 392 画像メモリ 40 入力部

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリントのフォーマットに関するプリン
    トフォーマット情報と原画像のトリミング領域に関する
    トリミング情報とからなるフィルム情報をフィルムに書
    き込むフィルム情報書込装置であって、 予め設定された複数のプリントフォーマット情報が選択
    的に設定可能なフォーマット情報設定手段と、 予め設定された複数のトリミング情報が選択的に設定可
    能なトリミング情報設定手段と、 上記フォーマット情報設定手段及び上記トリミング情報
    設定手段で設定されたフィルム情報をビット配列からな
    る所定のデータに変換するデータ変換手段と、 上記データ変換手段から出力されるプリントフォーマッ
    ト情報に対応するデータをフィルムに書き込む第1のデ
    ータ書込手段と、 上記データ変換手段から出力されるトリミング情報に対
    応するデータをフィルムに書き込む第2のデータ書込手
    段と、を備えたことを特徴とするフィルム情報書込装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフィルム情報書込装置に
    おいて、 フォーマット情報設定手段とトリミング情報設定手段と
    は互いに独立してプリントフォーマット情報とトリミン
    グ情報とが設定可能になされていることを特徴とするフ
    ィルム情報書込装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のフィルム情報書込装置に
    おいて、 トリミング情報設定手段は、フォーマット情報設定手段
    で設定されるプリントフォーマット情報に従属してトリ
    ミング情報が設定可能になされていることを特徴とする
    フィルム情報書込装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のフィルム情報書込装置に
    おいて、 トリミング情報設定手段で設定可能なトリミング情報の
    数は、フォーマット情報設定手段で設定されるプリント
    フォーマット情報によって異なることを特徴とするフィ
    ルム情報書込装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のフィル
    ム情報書込装置において、 トリミング情報は、原画像のトリミング領域をトリミン
    グ倍率で規定したものであり、 トリミング情報設定手段で設定可能な複数のトリミング
    倍率は、当該トリミング倍率が所定の変化率で変化する
    数列を構成するように予め設定されているものであるこ
    とを特徴とするフィルム情報書込装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のフィル
    ム情報書込装置において、 プリントフォーマット情報のデータを構成するビット配
    列で識別可能な情報の数はフォーマット情報設定手段で
    設定可能なプリントフォーマット情報の数よりも大き
    く、かつ、トリミング情報のデータを構成するビット配
    列で識別可能な情報の数はトリミング情報設定手段で設
    定可能なトリミング倍率の数よりも小さくなされ、 データ変換手段は、トリミング情報設定手段で設定され
    る一部のトリミング情報をプリントフォーマット情報の
    データを構成するビット配列の当該プリントフォーマッ
    ト情報に使用されないビット配列とトリミング情報のデ
    ータを構成するビット配列とを組み合わせてなるビット
    配列からなるデータに変換するものであることを特徴と
    するフィルム情報書込装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のフィルム情報書込装置に
    おいて、 トリミング情報設定手段で設定可能なトリミング倍率
    は、倍率値が所定の変化率で変化する数列を構成するよ
    うに予め設定された第1のトリミング倍率とこの第1の
    トリミング倍率に所定の係数を乗じて得られる第2のト
    リミング倍率とからなり、 データ変換手段は、上記第1のトリミング倍率をトリミ
    ング情報のデータを構成するビット配列のみからなるデ
    ータに変換し、上記第2のトリミング倍率をプリントフ
    ォーマット情報のデータを構成するビット配列の当該プ
    リントフォーマット情報に使用されないビット配列とト
    リミング情報のデータを構成するビット配列とを組み合
    わせてなるビット配列からなるデータに変換するもので
    あることを特徴とするフィルム情報書込装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のフィルム情報書込装置に
    おいて、 データ変換手段は、第2のトリミング倍率を構成する第
    1のトリミング倍率をトリミング情報のデータを構成す
    るビット配列からなるデータに変換し、第2のトリミン
    グ倍率を構成する所定の係数をプリントフォーマット情
    報のデータを構成するビット配列の当該プリントフォー
    マット情報に使用されないビット配列からなるデータに
    変換するものであることを特徴とするフィルム情報書込
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項5記載のフィルム情報書込装置に
    おいて、 設定可能なトリミング倍率の数はトリミング情報のデー
    タを構成するビット配列で識別可能な情報の数より小さ
    く、かつ、トリミング情報設定手段は原画像の中央部に
    のみトリミング領域を有する複数のトリミング倍率と原
    画像の中央部を含む少なくとも2つの領域にトリミング
    領域を有するトリミング倍率とが設定可能になされ、 データ変換手段は、上記トリミング情報設定手段で設定
    された原画像の中央部にトリミング領域を有するトリミ
    ング倍率を上記トリミング情報のデータを構成する所定
    のビット配列に変換し、上記トリミング情報設定手段で
    設定された原画像の中央部以外にトリミング領域を有す
    るトリミング倍率を上記トリミング情報のデータを構成
    するビット配列のうち、上記所定のビット配列以外のビ
    ット配列に変換するものであることを特徴とするフィル
    ム情報書込装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載のフィ
    ルム情報書込装置において、 フィルムは、一方の側部に各コマに対応してコマ送りを
    制御するための一対のパーフォレーションが穿設された
    ロールフィルムからなり、 フィルム情報は、コマ毎にロールフィルムの各コマの撮
    影領域外に書き込まれることを特徴とするフィルム情報
    書込装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のフィルム情報書込装
    置において、プリントフォーマット情報に対応するデー
    タは、ロールフィルムの長手方向の一方の側部の撮影領
    域外に書き込まれ、トリミング情報に対応するデータ
    は、ロールフィルムの長手方向の両側部の撮影領域外に
    書き込まれることを特徴とするフィルム情報書込装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載のフィルム情報書込装
    置において、プリントフォーマット情報に対応するデー
    タは、ロールフィルムの長手方向の一方の側部の撮影領
    域外に書き込まれ、トリミング情報に対応するデータ
    は、ロールフィルムの長手方向の他方の側部の撮影領域
    外に書き込まれることを特徴とするフィルム情報書込装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のフィルム情報書込装
    置において、トリミング情報に対応するデータは、ロー
    ルフィルムのパーフォレーションが設けられた側部であ
    って各コマに対応して設けられた一対のパーフォレーシ
    ョンの間に書き込まれることを特徴とするフィルム情報
    書込装置。
  14. 【請求項14】 請求項10記載のフィルム情報書込装
    置において、プリントフォーマット情報に対応するデー
    タは、ロールフィルムの長手方向の一方の側部の撮影領
    域外に書き込まれ、トリミング情報に対応するデータ
    は、上記プリントフォーマット情報のデータの書込位置
    の近傍位置に書き込まれることを特徴とするフィルム情
    報書込装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のフィルム情報書込装
    置において、第1のデータ書込手段は第2のデータ書込
    手段を兼用するものであることを特徴とするフィルム情
    報書込装置。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれかに記載のフ
    ィルム情報書込装置において、第1及び第2のデータ書
    込手段は、フィルム情報を光学的にフィルムに書き込む
    べくデータ変換手段から出力されるデータに基づきフィ
    ルムを露光する露光手段からなることを特徴とするフィ
    ルム情報書込装置。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれかに記載のフ
    ィルム情報書込装置を備え、プリントフォーマット情報
    とトリミング情報とからなるフィルム情報を取り扱うフ
    ィルム情報取扱装置であって、撮影毎に設定されたフィ
    ルム情報をフィルムに書き込むカメラであることを特徴
    とするフィルム情報取扱装置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜16のいずれかに記載のフ
    ィルム情報書込装置によりフィルムに書き込まれたフィ
    ルム情報を読み取るフィルム情報読取装置であって、 上記フィルムに書き込まれたプリントフォーマット情報
    に対応するデータを読み取る第1のデータ読取手段と、 上記フィルムに書き込まれたトリミング情報に対応する
    データを読み取る第2のデータ読取手段と、 上記第1及び第2のデータ読取手段で読み取られたデー
    タからプリントフォーマット情報とトリミング情報とを
    それぞれ判別する情報判別手段と、を備えたことを特徴
    とするフィルム情報読取装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載のフィルム情報読取装
    置を備え、プリントフォーマット情報とトリミング情報
    とからなるフィルム情報を取り扱うフィルム情報取扱装
    置であって、 フィルムの各コマに撮影された画像を読み取る画像読取
    手段と、 上記画像読取手段で読み取られた画像から上記フィルム
    情報読取装置で読み取られたプリントフォーマット情報
    及びトリミング情報に基づき所定のトリミング領域の画
    像を抽出して所定の鑑賞用の画像を作成する鑑賞画像作
    成手段と、を備えたことを特徴とするフィルム情報取扱
    装置。
  20. 【請求項20】 請求項18記載のフィルム情報読取装
    置を備え、プリントフォーマット情報とトリミング情報
    とからなるフィルム情報を取り扱うフィルム情報取扱装
    置であって、 上記フィルム情報読取装置で読み取られたプリントフォ
    ーマット情報及びトリミング情報に基づきフィルムの各
    コマに撮影された画像から所定のトリミング領域の画像
    を読み取る画像読取手段と、 上記画像読取手段で読み取られた画像を用いて所定の鑑
    賞用の画像を作成する鑑賞画像作成手段と、を備えたこ
    とを特徴とするフィルム情報取扱装置。
  21. 【請求項21】 請求項19又は20記載のフィルム情
    報取扱装置において、 画像を表示する表示手段と、 鑑賞画像作成手段で作成された鑑賞用の画像を上記表示
    手段に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴
    とするフィルム情報取扱装置。
  22. 【請求項22】 請求項19又は20記載のフィルム情
    報取扱装置において、 画像を記録する記憶手段と、 鑑賞画像作成手段で作成された鑑賞用の画像を上記記憶
    手段に記録する記録制御手段と、を備えたことを特徴と
    するフィルム情報取扱装置。
  23. 【請求項23】 請求項19又は20記載のフィルム情
    報取扱装置において、 記録紙に画像を形成する画像形成手段と、 鑑賞画像作成手段で作成された鑑賞用の画像を上記記録
    紙に形成させる画像形成制御手段と、を備えたことを特
    徴とするフィルム情報取扱装置。
JP10249674A 1997-12-12 1998-09-03 フィルム情報書込装置、フィルム情報読取装置及びフィルム情報取扱装置 Pending JPH11231403A (ja)

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JP10249674A JPH11231403A (ja) 1997-12-12 1998-09-03 フィルム情報書込装置、フィルム情報読取装置及びフィルム情報取扱装置
US09/208,006 US6205296B1 (en) 1997-12-12 1998-12-09 Film information writing device, film information reading device and film information handling device

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JP34294297 1997-12-12
JP9-342942 1997-12-12
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