JPH11230451A - ホース用金具及びブレーキホース - Google Patents

ホース用金具及びブレーキホース

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JPH11230451A
JPH11230451A JP10033135A JP3313598A JPH11230451A JP H11230451 A JPH11230451 A JP H11230451A JP 10033135 A JP10033135 A JP 10033135A JP 3313598 A JP3313598 A JP 3313598A JP H11230451 A JPH11230451 A JP H11230451A
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JP
Japan
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hose
seal
angle
socket
communication hole
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Application number
JP10033135A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Namekawa
義裕 滑川
Hideki Hagiwara
秀樹 萩原
Katsuhiro Aoyanagi
克弘 青柳
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11230451A publication Critical patent/JPH11230451A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L19/00Joints in which sealing surfaces are pressed together by means of a member, e.g. a swivel nut, screwed on or into one of the joint parts
    • F16L19/04Joints in which sealing surfaces are pressed together by means of a member, e.g. a swivel nut, screwed on or into one of the joint parts using additional rigid rings, sealing directly on at least one pipe end, which is flared either before or during the making of the connection

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints With Pressure Members (AREA)
  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール部におけるシール機能不良を低減して
信頼性の向上を図る。 【解決手段】 筒状のソケット部1とこのソケット部1
の内方に位置する筒状のニップル部2を一端側に備え、
ジョイント部材がねじ込まれるネジ部3とこのネジ部3
に向けて上記ニップル部2の中空部2aを連通する連通
孔5とこの連通孔5の開口縁部に形成された裁頭状のシ
ール部6とを他端側に備えるホース用金具であって、単
一の素材を塑性加工しておおよその形状が成形されると
ともに、上記シール部6の側面テーパー面6aのなす角
度が86.1〜89.4゜であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工業用ホースに使
用されるホース用金具及び本ホース用金具が使用された
ブレーキホースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のブレーキホースは図5に示すよう
にブレーキホース30の両端部にホース用金具31をそ
れぞれ取り付けて構成される。
【0003】このホース用金具31は、筒状のソケット
部1と、このソケット部1の内方に位置する筒状のニッ
プル部2を一端側に備え、例えばフレアナットのような
ジョイント部材(図示しない)がねじ込まれるネジ部3
が内面に形成された頭部4と、ネジ部3が形成された頭
部4の内側に向けて上記ニップル部2の中空部2aを連
通する連通孔5と、この連通孔5の開口縁部に形成され
た裁頭状のシール部6とを他端側に備え、円板状のフラ
ンジ部7と、このフランジ部7に連設された溝部8とを
中間部に備えている。
【0004】そして、ホース用金具31のソケット部1
にホース30の端部を差込み、外周側からソケット部1
を径方向内方に潰してカシメ加工を施すことで、ホース
30をニップル部2との間に挟み込み、ホース30とホ
ース用金具31とを一体的に固着する。
【0005】次いで、図6に示すように、ホース用金具
31の頭部4の内面側にフレア部材32を挿入しフレア
ナット33をそのネジ部33aをネジ部3にねじ込むこ
とにより車載の機器に気密性・液密性を持たせて接続さ
れる。上記フレア部材32は筒状部32bとその先端部
を折り返して円錐テーパー状の折返部32aとが形成さ
れ、上記フレアナット33のねじ込みにより当該折返部
32aをフレアナット33の先端面のテーパー面33b
とシール部6とで密着挟持してシール機能を発揮させる
ようにしている。上記フレアナット33はJASO規格
F402−90に形状寸法が規格化された部品であり、
その先端部に上記シール部6とでフレア部材32の折返
部32aを密着挟持する90±1゜のテーパー面33b
が形成されている。
【0006】かかるホース用金具の製造方法としては、
旋盤等を用いて切削加工により製造する方法や冷間鍛造
等の塑性加工により製造する方法がある。
【0007】切削加工によりホース用金具を製造する方
法では、切粉が発生し歩留まりも悪く、経済性に劣ると
いった問題があり、量産品の製造にはほとんど用いられ
ていない。
【0008】一方、塑性加工によりホース金具を製造す
る方法は、品質、性能、経済性のいずれを採っても優れ
ており、今後の普及が期待されるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記ホース用金具を塑
性加工により製造する場合には、シール部6の先端外縁
部の成形に際して金型の寿命を向上させる等の理由から
当該先端外縁部を金型で拘束しないで成形を行うことが
ある。これにより当該先端外縁部に曲面部Rが形成され
る。この部分に微細なしわが形成されることがある。
【0010】また、従来のホース用金具においてフレア
部材32及びフレアナット33を組み付ける際には、通
常の場合まったく問題がないが、フレアナット33の組
み付け時に大きな横荷重(ホース用金具31の軸線と交
差する方向)が加わるといったような悪い状態で組み付
けを行うと、図7に示すようにフレア部材32の折返部
32aがシール部6に片当たり状態となってシール機能
が不完全になることがある。このようにシール機能が低
下する原因の1つとしては、塑性加工により当該シール
部6は加工硬化して硬度が高くなっており変形し難いこ
と等が挙げられる。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、シール部におけるシール機能不良を低減して信頼性
の向上を図ることができるホース用金具及びこのホース
用金具を用いたブレーキホースを提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のホース用金具
は、筒状のソケット部とこのソケット部の内方に位置す
る筒状のニップル部を一端側に備え、ジョイント部材が
ねじ込まれるネジ部とこのネジ部に向けて上記ニップル
部の中空部を連通する連通孔とこの連通孔の開口縁部に
形成された裁頭状のシール部とを他端側に備えるホース
用金具であって、単一の素材を塑性加工しておおよその
形状が成形されるとともに、上記シール部の側面テーパ
ー面のなす角度が86.1〜89.4゜であることを特
徴とする。
【0013】本発明の他のホース用金具は、筒状のソケ
ット部とこのソケット部の内方に位置する筒状のニップ
ル部を一端側に備え、ジョイント部材がねじ込まれるネ
ジ部とこのネジ部に向けて上記ニップル部の中空部を連
通する連通孔とこの連通孔の開口縁部に形成された裁頭
状のシール部とを他端側に備えるホース用金具であっ
て、単一の素材を塑性加工しておおよその形状が成形さ
れるとともに、上記シール部の側面テーパー面のなす角
度が2段に形成され、上記シール部の基端側の上記角度
が82〜86゜であり、先端側の上記角度が86.1〜
89.4゜であることを特徴とする。
【0014】本発明の更に他のホース用金具は、筒状の
ソケット部とこのソケット部の内方に位置する筒状のニ
ップル部を一端側に備え、ジョイント部材がねじ込まれ
るネジ部とこのネジ部に向けて上記ニップル部の中空部
を連通する連通孔とこの連通孔の開口縁部に形成された
裁頭状のシール部とを他端側に備えるホース用金具であ
って、少なくとも上記ソケット部とシール部とネジ部を
単一の素材を塑性加工しておおよその形状が成形され、
上記シール部の側面テーパー面のなす角度が86.1〜
89.4゜であることを特徴とする。
【0015】本発明の更に他のホース用金具は、筒状の
ソケット部とこのソケット部の内方に位置する筒状のニ
ップル部を一端側に備え、ジョイント部材がねじ込まれ
るネジ部とこのネジ部に向けて上記ニップル部の中空部
を連通する連通孔とこの連通孔の開口縁部に形成された
裁頭状のシール部とを他端側に備えるホース用金具であ
って、少なくとも上記ソケット部とシール部とネジ部を
単一の素材を塑性加工しておおよその形状が成形され、
上記シール部の側面テーパー面のなす角度が2段に形成
され、上記シール部の基端側の上記角度が82〜86゜
であり、先端側の上記角度が86.1〜89.4゜であ
ることを特徴とする。
【0016】本発明のブレーキホースは、上記ホース用
金具のいずれかがホースの端部に取り付けられているこ
とを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態にか
かるホース用金具について添付図面に基づいて説明す
る。
【0018】本ホース用金具は、図1(a)に示すよう
に、その一端側に、筒状のソケット部1と、このソケッ
ト部1の内方に位置する筒状のニップル部2が形成さ
れ、他端側に、例えばフレアナットのようなジョイント
部材(図示しない)がねじ込まれるネジ部3が内面に形
成された頭部4と、ネジ部3が形成された頭部4の内側
に向けて上記ニップル部2の中空部2aを連通する連通
孔5と、この連通孔5の開口縁部に形成された裁頭状の
シール部6とが形成され、中間部に、円板状のフランジ
部7と、このフランジ部7に連設された溝部8とが形成
されている。上記フレアナットは、上述したように、J
ASO規格F402−90に形状寸法が規格化された部
品である。
【0019】上記ホース用金具は例えば次のような方法
で製造される。
【0020】第1工程として、上記ソケット部1に対応
する第1筒状部と、ニップル部2に対応する円柱状の突
起部と、後工程でネジ部3が形成される内面を有する第
2筒状部と、上記シール部6に対応する裁頭部と、裁頭
部に形成された円柱状の凹部とを有する中間成形品を製
造する。
【0021】この中間成形品は、コイル状に巻かれた加
工用素材を切断して得られた円柱状の出発部材を例えば
多段式のパーツフォーマー等の加工設備により塑性加工
して得られる。中間成形品の形状までの加工度が大きい
ので、なるべく加工回数が多く採れる方がよい。
【0022】ここで、加工用素材の材質としては、塑性
加工、特に冷間鍛造にて成形されるため、脆化防止のた
め冷間圧造用炭素鋼線か若しくはこれと相当品を選定し
ている。例えば、JIS規格(JIS G 3539)
のSWCH6Aが採用される。これは材料を球状化焼鈍
後、表面被覆処理(例えばボンデ処理)が施され、伸線
され、コイル体とされたものであり、JIS Z 22
41に記載された金属材料の引張試験方法における絞り
が75%以上となっている。鋼以外の他の材質として
は、アルミニウム又はその合金、銅又はその合金等を採
用し得る。
【0023】第2工程として、上記中間成形品にさらに
塑性加工を施して図1(a)に示すような最終製品であ
るホース用金具を製造する。
【0024】すなわち、上記突起部の外周に金型を配置
し突起部を後方からプレス塑性変形させて筒状のニップ
ル部2を形成する。この際、中空部2aと連通孔5とを
同時に又は連続的に形成する。さらに、プレスによりフ
ランジ部7及び溝部8を形成する。頭部の内面に転造加
工によりネジ部3を形成する。シール部6に対応する円
錐部は実質的にほとんど加工されないようにする。同じ
くソケット部1に対応する第1筒状部も実質的にほとん
ど加工されないようにする。
【0025】ここで、上記第2工程でシール部6の先端
外縁部の加工が行われない場合は第1工程で又は第2工
程で当該先端外縁部の加工が行われる場合は当該第2工
程で、図1(b)に示すように、シール部6の先端外縁
部に曲面状の面取部Rが形成される。この面取部Rは、
当該先端外縁部に臨んで配置される金型(図示せず)の
内面に成形すべき曲率半径に対応する曲面部を設けると
ともに、当該金型にシール部に対応する裁頭部を押圧し
て面取部Rを金型の曲面部により拘束しつつ形成される
ものである。
【0026】この面取部Rの成形により形成されるシー
ル部6の形状を図1(b)に示すとともに、図中の寸法
関係を表1に示す。表中『比較例』とあるのは本願発明
の効果を判定するために製造されたもの、『本実施例』
とあるものは本実施の形態により製造されたものを示
す。
【0027】
【表1】
【0028】次に本発明の実施の形態のホース用金具の
作用について説明する。
【0029】本実施の形態のホース用金具では、表1に
示すように、シール部6の側面テーパー面のなす角度S
が89.0°と比較例の84.0°よりも大きくしてあ
る。
【0030】比較例のホース用金具と本実施例のホース
用金具とについてエアー漏れ試験を行った。エアー漏れ
試験はホース用金具を水没させて4.0kgf/cm2
のエアー圧を適時時間シール部に加え、エアー漏れがあ
るかどうかを確認を行うものとした。
【0031】この場合、ホース用金具とフレア部材3
2、フレアナット33とを組み付ける際にフレア部材3
2に対して図5のフレアナット33の左端から7cm離
れた位置に10kgfの横荷重(曲げモーメントして7
0kgf・cm)を作用させた場合と作用させない場合
とを試験の対象とした。その結果を図2に示す。
【0032】図2は、ホース用金具のシール部6にフレ
ア部材32が当たった時点を0とし、締付トルク1.
0、1.6、2.0,2.4kgf・mにおいて、フレ
アナット33が停止するまで回転させ、どれだけ回転し
たかその回転角度について表すものである。この場合フ
レアナットはM10でピッチ1.0mmであるので36
0゜回転すれば1.0mmだけ押し込まれることにな
る。
【0033】試料数は各条件とも10本とし、回転角度
は10本の最小値をプロットした。図2に示すように、
締付トルクの増大とともに回転角度が上昇する傾向にあ
り、横荷重を受けた場合には受けない場合に比べて回転
角度が小さくなる傾向にある。
【0034】上記実験では、比較例で横荷重ありの場合
で締付トルク1.0kgf・mのとき(回転角度60
゜)にはエアー漏れが発生した。このものにエアー圧の
代わりに水圧350kgf/cm2 を15分間作用させ
る水圧試験を行ったがもれは発生しなかった。したがっ
て、このものでも実用上問題がないことがわかるが、上
記エア漏れ試験はより厳しい条件で判定するという意味
で意義があり水圧試験よりも優れている。
【0035】比較例の場合にエアー漏れが生じた理由は
フレア部材32の折返部32aが図7に示すように片当
たりしたからであると考えられる。横荷重を受けたとき
になぜ片当たりが生ずるのかについて検討した。図7に
示すように、シール部6の側面テーパー面6aのなす角
度をS、フレア部材32の折返部32aのなす角度をF
とすると、フレア部材32の折返部32aがシール部6
の側面テーパー面6aの片方に偏って当接したときに、
反対側の倒れ角度DはD=F−Sとなる。
【0036】ここで、フレア部材32の折返部32aの
角度はJASO402−90に示されるようにFは90
±1゜であればよく、本実施の形態では90±0.5゜
で管理され、Sは84.0±2゜で管理されている。し
たがって、片当たりした場合に最大倒れ角度は、90.
5−82.0゜=8.6゜となる。倒れ角度Dが大きい
ほど片当たりの程度が大きくなると考えられる。
【0037】本実施の形態のホース用金具では、比較例
に比べて側面テーパー面6aのなす角度Sを大きくして
フレア部材32の折返部32のなす角度の近い89゜と
なっているので、最大倒れ角度Dは小さくなる。すなわ
ち、側面テーパー面のなす角度Sは89゜であるから、
フレア部材32の折返部32aが管理範囲の上限の9
0.5゜であった場合でも最大倒れ角度Dは90.5−
89.0=1.5゜となり、表1の比較例の場合に比べ
て約1/5.5に改善されている。したがって片当たり
の程度が小さくなってエアー漏れが生じなかったものと
考えらる。
【0038】このように側面テーパー面6aのなす角度
Sをフレア部材32の折返部32aのなす角度に近くす
ることによりシール機能の低下を防止することができる
ことがわかったが、どのような範囲であればよいのかに
ついて考えてみる。
【0039】すなわち、フレア部材32とシール部6と
のシール性保持はシール部6の開口外縁部で行うことが
基本設計である。したがって、シール部6の側面テーパ
ー面6aのなす角度がフレア部材32の折返部32aの
なす角度未満であれば良いことになる。上述のようにフ
レア部材32の折返部32aのなす角度の最小値89.
5゜であるので、側面テーパー面6aのなす角度Sは最
大で89.4゜であればよいことになる。同様に当該角
度Sの最小は86.1であればよい。これについては、
比較例(従来例)における側面テーパー面6aのなす角
度Sは84±2℃であり、最大でも86℃であることか
ら、これより大きくして効果的なものにするという理由
から、当該角度Sの最少を86.1℃としたものであ
る。したがって、上記側面テーパー面6aのなす角度が
86.1〜89.4゜であれば同様にシール機能の低下
を防止することができることがわかる。
【0040】また、本実施の形態では、単一の素材から
主として塑性加工により製造するものなので、別体の部
品をロ−付けにより一体化したものとは異なり、液漏れ
の発生する余地がなく、高い信頼性を確保することがで
きる。
【0041】部品が1点であり部品管理が容易になり、
加工時間や加工工程を大幅に短縮することができ、塑性
加工により製造するので基本的に切粉の発生がなく、材
料歩留まりが良く、したがって製品コストを低減でき
る。また、液漏れの発生がなく、シール部6のシール機
能の低下を防止することができ、信頼性の高いホース用
金具を得ることができる。
【0042】なお、第1工程と第2工程との間で上記中
間成形品を成形する際に中間成形品に生じた加工硬化を
緩和又は除去するために熱処理を施してもよい。例えば
熱処理としては中間成形品を740℃で30分保持する
焼なましがある。
【0043】図3に本発明の実施の他の形態にかかるホ
ース用金具のシール部6を示す図である。このものは、
上記シール部6の側面テーパー面6aのなす角度を2段
に形成したものであり、基端側の角度S1は上記比較例
と同じ84゜±2゜に、先端側の角度S2を89゜とし
たものである。本ホース用金具においても、上記と同様
にエアー漏れ試験を行ったがエアー漏れは認められなか
った。
【0044】本ホース用金具においては基端側の角度S
は82〜86゜、先端側の角度S2は86.1〜89.
4゜であれば同様な効果を発揮する。
【0045】図4に本発明の実施の更に他の形態のホー
ス用金具を示す。このものは、少なくとも上記ソケット
部1とシール部6とネジ部3を単一の素材を塑性加工し
て形状を形成し、ニップル部2をソケット部1等とは別
体の管状部材22により形成し、ロウ付けして製造した
ものである。シール部6の側面テーパー面6aのなす角
度は上記記実施の形態と同様に86.1〜89.4゜で
ある。したがって、本実施の形態のものでも同様にシー
ル機能の低下が生じにくい。
【0046】図5は、本発明の実施の形態の製造方法に
より得られたホース用金具を用いたブレーキホースを示
す断面図である。当該ブレーキホースはホース30の両
端部に上記ホース用金具をそれぞれ取り付けて構成され
る。ホース用金具のソケット部1にホース30の端部を
差込み、外周側からソケット部1を径方向内方に潰して
カシメ加工を施すことで、ホース30をニップル部2と
の間に挟み込み、ホース30とホース用金具とを一体的
に固着する。ここでは2つのホース用金具を用いた例を
示したが、これは1つのみでも構わないし、例えば三又
状ホース等において3以上用いることも可能である。
【0047】また、本ブレーキホースは頭部4の内面側
にフレア部材32を挿入しフレアナット33をネジ部3
にねじ込むことにより車載の機器と接続されるが、上記
したようにホース用口金具の品質は改良されているの
で、ねじ込み時又はその後のシール機能の低下が防止さ
れる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のホース用
金具及びこれを用いたブレーキホースでは、シール部に
おけるシール機能不良を低減して信頼性の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のホース用金具を示す図
である。
【図2】図1のホース用金具の作用効果を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施の他の形態のホース用金具の要部
を示す図である。
【図4】本発明の実施の更に他の形態のホース用金具を
示す図である。
【図5】ホース用金具を取り付けたブレーキホースを示
す図である。
【図6】従来のホース用金具にフレア部材及びフレアナ
ットを組み付けた状態を示す図である。
【図7】従来のホース用金具における問題点を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 ソケット部 2 ニップル部 3 ネジ部 4 頭部 5 連通孔 6 シール部 6a 側面テーパー面 F フレア部材の折返部のなす角度 S,S1,S2 側面テーパー面のなす角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のソケット部とこのソケット部の内
    方に位置する筒状のニップル部を一端側に備え、ジョイ
    ント部材がねじ込まれるネジ部とこのネジ部に向けて上
    記ニップル部の中空部を連通する連通孔とこの連通孔の
    開口縁部に形成された裁頭状のシール部とを他端側に備
    えるホース用金具であって、単一の素材を塑性加工して
    おおよその形状が成形されるとともに、上記シール部の
    側面テーパー面のなす角度が86.1〜89.4゜であ
    ることを特徴とするホース用金具。
  2. 【請求項2】 筒状のソケット部とこのソケット部の内
    方に位置する筒状のニップル部を一端側に備え、ジョイ
    ント部材がねじ込まれるネジ部とこのネジ部に向けて上
    記ニップル部の中空部を連通する連通孔とこの連通孔の
    開口縁部に形成された裁頭状のシール部とを他端側に備
    えるホース用金具であって、単一の素材を塑性加工して
    おおよその形状が成形されるとともに、上記シール部の
    側面テーパー面のなす角度が2段に形成され、上記シー
    ル部の基端側の上記角度が82〜86゜であり、先端側
    の上記角度が86.1〜89.4゜であることを特徴と
    するホース用金具。
  3. 【請求項3】 筒状のソケット部とこのソケット部の内
    方に位置する筒状のニップル部を一端側に備え、ジョイ
    ント部材がねじ込まれるネジ部とこのネジ部に向けて上
    記ニップル部の中空部を連通する連通孔とこの連通孔の
    開口縁部に形成された裁頭状のシール部とを他端側に備
    えるホース用金具であって、少なくとも上記ソケット部
    とシール部とネジ部を単一の素材を塑性加工しておおよ
    その形状が成形され、上記シール部の側面テーパー面の
    なす角度が86.1〜89.4゜であることを特徴とす
    るホース用金具。
  4. 【請求項4】 筒状のソケット部とこのソケット部の内
    方に位置する筒状のニップル部を一端側に備え、ジョイ
    ント部材がねじ込まれるネジ部とこのネジ部に向けて上
    記ニップル部の中空部を連通する連通孔とこの連通孔の
    開口縁部に形成された裁頭状のシール部とを他端側に備
    えるホース用金具であって、少なくとも上記ソケット部
    とシール部とネジ部を単一の素材を塑性加工しておおよ
    その形状が成形され、上記シール部の側面テーパー面の
    なす角度が2段に形成され、上記シール部の基端側の上
    記角度が82〜86゜であり、先端側の上記角度が8
    6.1〜89.4゜であることを特徴とするホース用金
    具。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のホース用金具のいずれか
    がホースの端部に取り付けられていることを特徴とする
    ブレーキホース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005315420A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Nabtesco Corp 継ぎ手

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