JPH1123031A - クリーンルームにおける局所クリーン度保持システム - Google Patents
クリーンルームにおける局所クリーン度保持システムInfo
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- JPH1123031A JPH1123031A JP17798097A JP17798097A JPH1123031A JP H1123031 A JPH1123031 A JP H1123031A JP 17798097 A JP17798097 A JP 17798097A JP 17798097 A JP17798097 A JP 17798097A JP H1123031 A JPH1123031 A JP H1123031A
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Abstract
ンテナンス時には装置内部を外部に暴露するため、装置
内部を汚染しないように装置周辺を高清浄度に維持しな
ければならない。またメンテナンスにより発生した汚染
物質が生産装置の周辺環境に拡散しないような対策を同
時に行う必要がある。 【解決手段】そこで本発明では、クリーンルームの天井
に、エアーカーテンを構成する空気吹出部5を格子状に
設置し、所望の空気吹出部から空気を吹き出して天井の
下方にエアーカーテン17で囲まれた空間Sを構成す
る。天井は、周囲にエアーカーテンを構成する空気吹出
部を構成した天井ユニット1を縦横に配置して構成する
ことができる。
Description
おける局所クリーン度保持システムに関するものであ
る。
おけるクリーンルームは、例えば、化学蒸着装置(CV
D)、物理蒸着装置(PVD)、エッチング装置等の生
産装置のメンテナンス時の清浄度確保を考慮して、生産
装置周辺の空間についても高清浄度となっている。ま
た、装置メンテナンス時の汚染物質の拡散については特
別考慮されていないが、クリーンルームの清浄度が高
く、層流気味となっているために、汚染物質のクリーン
ルームへの拡散が防止できている。
ームに関するイニシャル/ランニングコストが膨大にな
っており、コスト低減等を理由にクリーン局所化(ミニ
エンバイロメント)が重要な課題となっている。
局所空間のみを高清浄度にするというコンセプトのも
と、ウエハーをウエハーボックス等の内部に収納して直
接に高清浄度に保護するもので、このため通常時は装置
の周辺を低清浄度空間とすることができる。
ーン局所化では、装置メンテナンス時には装置内部を外
部に暴露するため、装置内部を汚染しないように装置周
辺を高清浄度に維持しなければならない。またメンテナ
ンスにより発生した汚染物質が生産装置の周辺環境に拡
散しないような対策を同時に行う必要がある。本発明
は、このような点に鑑みて創案されたもので、即ち、局
所クリーン環境における装置メンテナンス時のクリーン
度の維持管理及び汚染物質の拡散防止を計ることを目的
とするものである。
ために本発明では、クリーンルームの天井に、エアーカ
ーテンを構成する空気吹出部を格子状に設置し、所望の
空気吹出部から空気を吹き出して天井の下方にエアーカ
ーテンで囲まれた空間を構成するクリーンルームにおけ
る局所クリーン度保持システムを提案する。
を、天井ユニットを縦横に配置して構成するものとし、
各天井ユニットの周囲にエアーカーテンを構成する空気
吹出部を構成し、各天井ユニットの空気吹出部毎に空気
を吹き出し可能に構成するクリーンルームにおける局所
クリーン度保持システムを提案する。
空気吹出部の吹き出し面に整流板を設けることを提案す
る。
気吹出部から吹き出す空気の温度を周囲温度よりも低下
させることを提案する。
井の空気吹出部に対応してクリーンルームの床面に空気
吸引部を設置することを提案する。
の生産装置等のメンテナンス時においては、生産装置等
の上方に閉ループ状に配置された空気吹出部から空気を
吹き出して生産装置をエアーカーテンで囲み、その囲ま
れた空間のみを高清浄度に維持することができる。
した汚染物質の周辺への拡散を防止することができる。
照して説明する。図1〜図4は本発明システムの第1の
実施の形態を示すもので、図1はクリーンルームの天井
伏図であり、天井Cは複数の天井ユニット1を縦横に配
置して構成している。即ち、図1に示す天井Cの例で
は、24(=4×6)個の天井ユニット1を縦横に配置
している。そしてクリーンルームには、符号2a,2b
を付した生産装置が設置されている。図2は天井ユニッ
ト1の一つを示すもので、この天井ユニット1は、ヘッ
パ(HEPA)フィルター又はウルパ(ULPA)フィ
ルター等のフィルターユニット3を方形の支持枠4に支
持している。そして天井ユニット1には、支持枠4を囲
むように外周に空気吹出部5を構成している。図2に示
す天井ユニット1を縦横に配置して構成した図1に示す
天井Cでは、夫々の天井ユニット1の支持枠4の外周に
配置された空気吹出部5が隣接して格子状に配置され
る。
統の例を示すものである。符号6はフィルタユニット3
への空気供給装置で、この空気供給装置6は、ファン7
と空気冷却器8を備えており、この空気供給装置6から
各天井ユニット1のフィルタユニット3に至る空気ダク
ト9にダンパー10を設けている。ダンパー10は全て
の天井ユニット1毎に設けており、夫々独立に風量が調
節可能に構成されている。一方、11は空気吹出部5へ
の空気供給装置であり、この空気供給装置11は、ファ
ン12と空気冷却器13に加えて、ヘッパ(HEPA)
フィルター又はウルパ(ULPA)フィルター等のフィ
ルター14を備えており、この空気供給装置11から各
天井ユニット1の空気吹出部5に至る空気ダクト15に
ダンパー16を設けている。ダンパー16も全ての天井
ユニット1毎に設けており、夫々の天井ユニット1の空
気吹出部5からの空気の吹き出しを独立に調節可能に構
成している。
生産装置2a,2bのメンテナンスを行わない通常時
は、空気供給装置6のみを動作させてクリーンルーム内
のクリーン度を維持する。クリーン度の調節はダンパー
10の開度を調節して行う。
ンテナンスを行う場合には、空気供給装置11を動作さ
せ、生産装置2aの上方の天井ユニット1の空気吹出部
5に対応するダンパー16を開とする。この動作におい
ては、フィルター14を通って清浄化された空気は空気
ダクト15を通り、開のダンパー16を経て天井ユニッ
ト1の周囲の空気吹出部5に至り、ここから下方に吹き
出して、生産装置2aの周囲に閉じたエアーカーテン1
7を形成する。このことから、生産装置2aの周囲に
は、エアーカーテン17により、クリーン度において外
側の空間S′と遮蔽された空間Sを構成することができ
る。一方、図1に示す生産装置2bのように、生産装置
が一つの天井ユニット1により形成されるエアーカーテ
ン17の範囲よりも広い範囲を占める場合には、その占
める範囲に対応して複数の天井ユニット1の空気吹出部
5から空気を吹き出して夫々のエアーカーテンを同時に
形成することにより、生産装置2bの周囲に、クリーン
度において外側の空間S′と遮蔽された空間Sを構成す
ることができる。尚、図3、図4において、空気を吹き
出している空気吹出部5には他と区別するために便宜上
ハッチングを付している。
2a,2bの周囲にエアーカーテン17を形成している
状態において、それらの天井ユニット1のフィルタユニ
ット3に対応するダンパー10の開度を大きくして、フ
ィルタユニット3を通して下方に吹き出す清浄空気の風
量を増加することにより、空間S内のクリーン度を、外
側の空間S′と比較してより高清浄度に維持することが
できる。例えば、生産装置の稼働時においては、クリー
ンルーム内を0.3μclass1000程度のクリーン度に維持
し、生産装置のメンテナンス時には、エアーカーテンに
より構成する空間S内のクリーン度を向上させて0.1μc
lass100程度のクリーン度とする。またこの時には、温
度も低下させる。このため、メンテナンスを行っている
生産装置2a,2bが外側の空間S′の低清浄度の空気
に曝されて内部が汚染されることがない。また生産装置
2a,2bのメンテナンスにおいて、汚染物質が発生し
ても、この汚染物質は図4中の破線に示すようにエアー
カーテン17に遮られ、空間Sの外側に拡散しない。
出し面に整流板(図示省略)を設置することにより、下
降する気流の乱れを抑制してエアーカーテンの性状を良
くすることができる。また空気吹出部5から吹き出す空
気の温度を周辺環境の温度よりも下げれば、下降気流が
スムーズに流れるようにすることができ、このことから
もエアーカーテンの性状を良くすることができる。ま
た、クリーンルームの床面19に、天井の空気吹出部5
に対応して空気吸引部20を設置して、下降空気を吸引
することにより、さらにエアーカーテンの性状を良くす
ることができる。しかしながら、以上は必要に応じて行
えば良く、必須ではない。
すもので、図5は図1と同様なクリーンルームの天井伏
図の一部の拡大図、図6はこの実施の形態における空気
供給系統の例を示すものである。この実施の形態では、
天井ユニット1毎に、その周囲に空気吹出部5を構成す
る上述の実施の形態とは異なり、空気吹出部は縦横に配
置した隣接の天井ユニット101間毎に共通の空気吹出
部105として構成する。例えば天井ユニット101b
の周囲には、隣接の天井ユニット101a,101c,
101d,…との間に、夫々独立して空気を吹き出し可
能な空気吹出部105a〜105mを設置する。
統の例を示すもので、図4と同様な構成要素には同一の
符号を付して重複する説明は省略する。この実施の形態
では、独立して空気を吹き出し可能な空気吹出部105
a〜105mの夫々に対応してダンパー16を設置す
る。
置2bのように、生産装置が一つの天井ユニット1の周
囲に形成されるエアーカーテンの範囲よりも広い範囲を
占める場合には、その占める範囲に対応する複数の天井
ユニット1の周囲に対応する空気吹出部、即ち空気吹出
部105dを除く空気吹出部105a〜105mから空
気を吹き出してエアーカーテン117を形成することに
より、生産装置2bの周囲に、クリーン度において外側
の空間S′と遮蔽された空間Sを構成することができ
る。この場合には、図3の右下の状態とは異なり、図
5、図6に示すようにエアーカーテン形成用の吹き出し
空気を生産装置2bに衝突させないようにすることがで
きる。
態では、天井ユニットは、FU(Fan Unit)方式を適用
しているが、FFU(Fan Filter Unit)方式を適用し
ても良いことは勿論である。この方式を適用した場合に
は、クリーンルーム内の生産装置のメンテナンスを行わ
ない通常時、即ち、高清浄度を必要としない時点にはF
FU方式の天井ユニットを間引き運転して省エネルギを
計り、一方、生産装置のメンテナンスを行う場合には、
エアーカーテンにより囲まれた空間に対応する天井ユニ
ットの運転を行って、空間内を高清浄度にすることがで
きる。
ような効果がある。 a.クリーン局所化において、クリーンルーム内のクリ
ーン度は低くても、生産装置等の周囲を必要に応じて高
清浄度に維持することができるので、生産装置等のメン
テナンス時に、生産装置等の内部の汚染や、メンテナン
スにより発生した汚染物質が生産装置の周辺環境に拡散
することを防止することができる。 b.クリーンルーム内のクリーン度を、生産時と、生産
装置のメンテナンス時とで切り換えを可能としたので、
省エネルギによるランニングコストの低減を計ることが
できると共に、建設費を低減することができる。
ンルームの天井伏図である。
る。
である。
面図である。
ンルームの天井伏図の要部拡大図である。
面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 クリーンルームの天井に、エアーカーテ
ンを構成する空気吹出部を格子状に設置し、所望の空気
吹出部から空気を吹き出して天井の下方にエアーカーテ
ンで囲まれた空間を構成することを特徴とするクリーン
ルームにおける局所クリーン度保持システム - 【請求項2】 クリーンルームの天井を、天井ユニット
を縦横に配置して構成するものとし、各天井ユニットの
周囲にエアーカーテンを構成する空気吹出部を構成し、
各天井ユニットの空気吹出部毎に空気を吹き出し可能に
構成することを特徴とするクリーンルームにおける局所
クリーン度保持システム - 【請求項3】 空気吹出部の吹き出し面に整流板を設け
ることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリーンル
ームにおける局所クリーン度保持システム - 【請求項4】 空気吹出部から吹き出す空気の温度を周
囲温度よりも低下させることを特徴とする請求項1〜3
までのいずれか1項に記載のクリーンルームにおける局
所クリーン度保持システム - 【請求項5】 天井の空気吹出部に対応してクリーンル
ームの床面に空気吸引部を設置することを特徴とする請
求項1〜3までのいずれか1項に記載のクリーンルーム
における局所クリーン度保持システム
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17798097A JP3799538B2 (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | クリーンルームにおける局所クリーン度保持システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17798097A JP3799538B2 (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | クリーンルームにおける局所クリーン度保持システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1123031A true JPH1123031A (ja) | 1999-01-26 |
JP3799538B2 JP3799538B2 (ja) | 2006-07-19 |
Family
ID=16040441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17798097A Expired - Fee Related JP3799538B2 (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | クリーンルームにおける局所クリーン度保持システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3799538B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6840594B2 (en) | 2002-04-10 | 2005-01-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Work working method and apparatus, cassette, and unit for printing apparatus |
JP2010112646A (ja) * | 2008-11-07 | 2010-05-20 | Panasonic Corp | クリーンルーム |
JP2019219119A (ja) * | 2018-06-21 | 2019-12-26 | 株式会社日本医化器械製作所 | クリーンブース、クリーンブースセット、及びエアシャワーブース |
-
1997
- 1997-07-03 JP JP17798097A patent/JP3799538B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6840594B2 (en) | 2002-04-10 | 2005-01-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Work working method and apparatus, cassette, and unit for printing apparatus |
JP2010112646A (ja) * | 2008-11-07 | 2010-05-20 | Panasonic Corp | クリーンルーム |
JP2019219119A (ja) * | 2018-06-21 | 2019-12-26 | 株式会社日本医化器械製作所 | クリーンブース、クリーンブースセット、及びエアシャワーブース |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3799538B2 (ja) | 2006-07-19 |
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