JPH11230210A - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

車両用ブレーキ装置

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JPH11230210A
JPH11230210A JP4429698A JP4429698A JPH11230210A JP H11230210 A JPH11230210 A JP H11230210A JP 4429698 A JP4429698 A JP 4429698A JP 4429698 A JP4429698 A JP 4429698A JP H11230210 A JPH11230210 A JP H11230210A
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JP
Japan
Prior art keywords
brake
pin
wheel hub
rotor
clutch
Prior art date
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Pending
Application number
JP4429698A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Furukawa
仁 古川
Yoshihisa Iwasa
嘉久 岩佐
Shinjiro Masuko
真二郎 増子
Minoru Masuko
実 増子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akebono Research and Development Centre Ltd
Original Assignee
Akebono Research and Development Centre Ltd
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Publication date
Application filed by Akebono Research and Development Centre Ltd filed Critical Akebono Research and Development Centre Ltd
Priority to JP4429698A priority Critical patent/JPH11230210A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両ブレーキ装置に関し、制動効果を向上さ
せ、またブレーキ引き摺りによるエネルギー損失を低減
するために制動時だけブレーキロータを回転させられる
ようにブレーキロータの機構、構造を工夫することをそ
の課題とする。 【解決手段】ブレーキロータ21、31、41をホイー
ルハブ2、38、46に対して回転自在にし、クラッチ
によってブレーキロータ21、31、41をホイールハ
ブ2、38、46に係、脱可能にし、制動動作によって
上記クラッチを係合させるようにした車両用ブレーキ装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両ブレーキ装置に関
するものであり、制動効果を向上させ、またブレーキ引
き摺りによるエネルギー損失を低減することができるも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動車用ブレーキ装置においては、ディ
スクロータ、ブレーキドラム等のブレーキロータが車輪
とともに常時回転していて、これにブレーキパッド、ブ
レーキシューを圧接させて制動するものである。このよ
うな従来のディスクブレーキの一例が特開平8ー105
468号公報に記載されている。その概要を図9を参照
しつつ説明する。車軸1に嵌合、固定されたホイールハ
ブ2にハブボルト3によりディスクロータ4の内周結合
部3aが固定されており、またホイールハブ2が軸受5
を介してサスペンション部材6に回転自在に支承されて
いる。サスペンション部材6に固定されたサポート7に
軸方向に摺動自在にキャリパ8が支持されており、この
キャリパ8とディスクロータ4との間に内外のブレーキ
パッド12、12が挟持されている。車輪のディスクホ
イール10がホイールハブ2にハブボルト3によって固
定されているのでディスクロータ4が車輪とともに回転
する。キャリパ8のブレーキシリンダ11にブレーキ作
動用が圧入されると、ブレーキパッド12、12がディ
スクロータ4の制動面に圧接されて、ディスクロータ4
を制動する。このような従来のブレーキ装置においては
非制動状態においてもブレーキパッド、ブレーキシュー
がブレーキロータの制動面に軽く接触して引き摺りを生
じ、この引き摺りによる無駄なエネルギー損失があり、
またブレーキロータ(ディスクロータやブレーキドラム
の総称)の回転慣性のためにその分だけブレーキ装置に
対する負荷が大きく、またこのブレーキロータの慣性が
車両の加速時の負荷になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の問題を
可及的に解消することを目的とし、そのために制動時だ
けブレーキロータを回転させられるようにブレーキロー
タの機構、構造を工夫することをその課題とするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた手段は、次の要素(イ)及び(ロ)によって構
成されるものである。 (イ)ブレーキロータをホイールハブに対して回転自在
にし、クラッチによってブレーキロータをホイールハブ
に係、脱可能にしたこと、(ロ)制動動作によって上記
クラッチを係合させるようにしたこと。
【0005】
【作 用】ホイールハブは自動車の車輪とともに常時回
転するが、ディスクロータやブレーキドラム等のブレー
キロータはホイールハブに対して回転自在であり、非制
動時には上記クラッチが離脱しているので、ブレーキロ
ータは回転しない。ブレーキ操作が行われると、ブレー
キ油圧や制動作用によって上記クラッチが係合し、ブレ
ーキロータがホイールハブに一体に結合されて車輪とと
もに回転するようになり、ブレーキパッドまたはブレー
キシューによる制動力によって車輪が制動されるように
なる。なお、上記の「制動作動」はブレーキペダルの踏
み込み動作、ブレーキシリンダの制動動作等のブレーキ
制動時のブレーキ系の各種動作を意味する。
【0006】
【実 施 例】次いで図面を参照しつつ実施例を説明す
る。
【0007】
【実施例1】図1、図2及び図3に示す実施例はディス
クブレーキに本発明を適用した実施例である。この実施
例の基本構造は上記従来例と同じであるが、ディスクロ
ータ21がサスペンション部材6の円筒部に回転自在に
支承されていて、ホイールハブ2に対しては連結されて
いない。ディスクロータ21の内周部外側面にピン係合
穴22が同心円上に多数設けられており、ホイールハブ
2のピン保持穴に係合磁石ピン23が軸方向に摺動自在
に保持されている。サスペンション部材6に電磁石24
が係合磁石ピン23に対向する位置に設けられている。
係合磁石ピン23は少数でよいが、ホイールハブ2の高
速回転時の回転バランスを損なわないように、車軸1の
軸心に対して対称に係合磁石ピン23を複数個設けるこ
とが望ましい。係合磁石ピン23は電磁石24の磁力に
反発してホイールハブ2の上記ピン保持穴に押し込まれ
てピン係合穴22から離脱している(図2参照)。電磁
石24の通電方法を反対にすると、その左端の磁極が反
転(S極、N極の反転)するので、係合磁石ピン23が
吸引されてピン係合穴22に係合して、ディスクロータ
21をホイールハブ2に係合させる(図3参照)。ブレ
ーキの非作動状態においては、係合磁石ピン23がピン
係合穴22から外れていて、ディスクロータ21は回転
しないが、ブレーキペダルが踏まれてブレーキ作動状態
になると、電磁石24の通電方法が反対となり係合磁石
ピン23が吸引されてピン係合穴22に係合し、ディス
クロータ21がホイールハブ2と結合されて車輪ととも
に回転するようになる。
【0008】
【実施例2】図4、図5に示す実施例はディスクブレー
キに本発明を適用した他の実施例である。ディスクロー
タ31はサスペンション部材32の外周円筒部33に回
転自在に支承され、ストッパ34によって軸方向への移
動が一定の範囲に規制されている。ディスクロータ31
はディスク31aと31bとからなり、両ディスク31
a、31bの対向面に設けた穴にスリーブ35の両端が
嵌合されており、またこのスリーブ35にばね36が介
在していて、このばね36により両ディスク31a、3
1bが互いに離間する方向に付勢されている。ディスク
31a、31bの半径方向内周部の側面はテーパー面に
なっていて、このテーパー面にクラッチ歯37が形成さ
れている。他方、ホイールハブ38の円筒部の先端外周
に傘歯車39が設けられている。ブレーキ非作動状態で
はディスク31a、31bが互いに離間し、そのクラッ
チ歯37がホイールハブ38の傘歯車39の歯面から離
間しているので、ディスクロータ31はホイールハブ3
8に対してフリーである。したがって、ブレーキの非作
動状態においてはディスクロータ31が車輪とともに回
転することはない。キャリパ8のブレーキシリンダ15
にブレーキ作動油が圧入されると、ディスクロータ31
が内外のブレーキパッド12、12によって挟圧され
る。このとき内外のディスク31a、31bがばね36
に抗して互いに圧接される。このときそのクラッチ歯3
7、37がホイールハブ38の傘歯車39の歯面に噛み
合って係合する。したがって、ディスクロータ31は、
クラッチ歯37、37と傘歯車39からなる噛合クラッ
チによってホイールハブ38に係合されて、車輪ととも
に回転するようになる。
【0009】
【実施例3】図6、図7及び図8に示す実施例はドラム
ブレーキに本発明を適用した実施例である。ブレーキド
ラム41がドラムブレーキのバッキングプレート42の
外周部に設けた円筒部43に軸受44を介して回転自在
に支承されており、その半径方向内周部にピン孔45が
設けられ、ホイールハブ46の円筒部46aにカムリン
グ47が軸方向に摺動自在に嵌合されている。このカム
リング47の外側面に、ブレーキドラム41の上記ピン
孔45に係合する係合ピン48を突設している。このカ
ムリング47に傾斜カム面49が設けられており、この
傾斜カム面49に対抗して、カムローラ50がホイール
シリンダ18の半径方向内側に設けられている。このカ
ムローラ50はピストン51に取り付けられており、こ
のピストン51はホイールシリンダ18に設けた半径方
向内方のシリンダに嵌合されている。ブレーキ非作動状
態においては、ピストン51が引っ込んでいるので、カ
ムローラ50はカムリング47の傾斜カム面49から離
間しており、カムリング47は戻しばね52によって不
作動位置に保持されている(図6、図8参照)。ブレー
キ作動油がホイールシリンダ18のブレーキシリンダ1
5に圧入されると、このときその作動油圧によってピス
トン51が半径方向内方に押し出されてカムローラ50
をカムリング47の傾斜カム面49に押し付ける。カム
ローラ50が傾斜カム面49に押し付けられると、傾斜
カム面49をカム作用によってカムリング47が戻しば
ね52に抗して左方(図において左方)に押し出され、
その係合ピン48がブレーキドラム41のピン孔45に
係合して、ブレーキドラム41をホイールハブ46に結
合させる(図7参照)。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、ブレーキロータをホ
イールハブに対してフリーにし、クラッチによってブレ
ーキロータをホイールハブに結合させるようにしたこと
によって、通常の走行状態ではブレーキロータが車輪と
一緒に回転せず、ブレーキ作動時だけブレーキロータが
車輪と一緒に回転するようになるので、ブレーキロータ
に対するブレーキパッドやブレーキシューの引き摺りに
よるエネルギー損失を減少させ、また、ブレーキロータ
の回転エネルギーが制動装置に対する負荷にならず、む
しろ制動初期においてブレーキロータが車輪の回転エネ
ルギーを吸収する回転負荷として機能するので、ブレー
キ装置の初期制動効果が高くなる。また、通常の走行状
態ではブレーキロータは回転していないので、操向車輪
のブレーキについては、回転慣性が小さくなり、車輪の
転向操作に対する負荷がそれだけ低減される。この効果
は大型車両の高速走行状態において特に顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の断面図である。
【図2】係合磁石ピンがピン係合穴から離脱している図
1の一部拡大図である。
【図3】係合磁石ピンがピン係合穴に係合している図1
の一部拡大図である。
【図4】本発明の第2実施例の断面図である。
【図5】図4の一部拡大図である。
【図6】本発明の第3実施例におけるカムローラがカム
リングから離脱している状態の断面図である。
【図7】本発明の第3実施例におけるカムローラがカム
リングに係合している状態の断面図である。
【図8】図6の一部拡大図である。
【図9】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1・・・車軸 2、38、46・・・ホイールハブ 3・・・ハブボルト 3a・・・内周結合部 4、21、31・・・ディスクロータ 5・・・軸受 6、32・・・サスペンション部材 7・・・サポート 8・・・キャリパ 10・・・ディスクホイール 11・・・ブレーキシリンダ 12・・・ブレーキパッド 15・・・ブレーキシリンダ 18・・・ホイールシリンダ 22・・・ピン係合穴 23・・・係合磁石ピン 24・・・電磁石 31a、31b・・・ディスク 33・・・外周円筒部 34・・・ストッパ 35・・・スリーブ 36・・・ばね 37・・・クラッチ歯 39・・・傘歯車 41・・・ブレーキドラム 42・・・バッキングプレート 43・・・円筒部 44・・・軸受 45・・・ピン孔 46a・・・円筒部 47・・・カムリング 48・・・係合ピン 49・・・傾斜カム面 50・・・カムローラ 51・・・ピストン 52・・・戻しばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増子 実 埼玉県羽生市東5丁目4番71号 株式会社 曙ブレーキ中央技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキロータをホイールハブに対して回
    転自在にし、クラッチによってブレーキロータをホイー
    ルハブに係、脱可能にし、制動動作によって上記クラッ
    チを係合させるようにした車両用ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】上記クラッチが係合ピンによるピンクラッ
    チである請求項1記載の車両用ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】上記クラッチが噛合クラッチである請求項
    1記載の車両用ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】上記クラッチが電磁的に係脱操作される電
    磁クラッチである請求項1記載の車両用ブレーキ装置。
  5. 【請求項5】上記クラッチがブレーキ作動油油圧によっ
    て係脱操作される油圧クラッチである請求項1記載の車
    両用ブレーキ装置。
JP4429698A 1998-02-12 1998-02-12 車両用ブレーキ装置 Pending JPH11230210A (ja)

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JP4429698A JPH11230210A (ja) 1998-02-12 1998-02-12 車両用ブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP4429698A JPH11230210A (ja) 1998-02-12 1998-02-12 車両用ブレーキ装置

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JPH11230210A true JPH11230210A (ja) 1999-08-27

Family

ID=12687556

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JP4429698A Pending JPH11230210A (ja) 1998-02-12 1998-02-12 車両用ブレーキ装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101045936B1 (ko) 2004-08-03 2011-07-01 한국델파이주식회사 너클 가이드를 구비한 디스크 타입 브레이크 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101045936B1 (ko) 2004-08-03 2011-07-01 한국델파이주식회사 너클 가이드를 구비한 디스크 타입 브레이크 장치

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