JPH11229452A - 水道用保温管及びその保温管の接続方法 - Google Patents

水道用保温管及びその保温管の接続方法

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JPH11229452A
JPH11229452A JP4446098A JP4446098A JPH11229452A JP H11229452 A JPH11229452 A JP H11229452A JP 4446098 A JP4446098 A JP 4446098A JP 4446098 A JP4446098 A JP 4446098A JP H11229452 A JPH11229452 A JP H11229452A
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water pipe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地上敷設管路全体の保温を管の接合部だ
けで済ませ、この作業に掛かる労力と時間を削減する。
また管が凍結した場合簡単解凍できるようにする。 【解決手段】 地上敷設管として、通水管(7)と、通
水管(7)を覆う保温層(9)と、保温層(9)を覆う
保護管(8)と、通水管(7)を加熱するヒーター
(H)とで構成し、保温機能及び解凍機能を最初から持
つ水道用保温管(6)を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水道用地上敷設管路
の凍結対策に関する。
【0002】
【従来の技術】上記管路の凍結対策として従来では、配
管作業後管路全体をグラスウールやウレタンフォーム等
の保温材で管(金属製)を覆い、さらにステンレス製の
保護カバー等で保温材を覆っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記保温方法は作業に
多大な労力と時間が掛かると共に、管が凍結した場合保
護カバー及び保温材を取外して管を露出させ、ガスバー
ナを用いて管を加熱する等の面倒な解凍作業を行う必要
がある等の問題があった。
【0004】そこで本発明は、上記管路全体の保温を管
の接続部だけで済ませ、この作業に掛かる労力と時間を
削減し、また管が凍結した場合簡単に解凍できるように
した水道用保温管及びその保温管の接続方法を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の水道用保温管は、通水管と、通水管を覆う保
温層と、保温層を覆う保護管とで構成する。この保温機
能を最初から持つ水道用保温管を地上敷設管として用い
ることにより、管路全体の保温を管の接続部だけで済ま
せ、この作業に掛かる労力と時間を削減する。また通水
管が凍結した場合簡単に通水管を加熱して解凍できるよ
うに、保温管には予めヒーターを組込んでおき、解凍機
能も最初から与えておく。
【0006】上記保温管は、通水管同士を通水管継手を
用いて接続すると共に、ヒーター同士を接続し、この後
保護管同士を保護管継手を用いて接続し、この後保護管
継手内部に保温層の成形原料を充填注入して保温層を形
成する方法で接続することができ、これによって管路全
体に保温機能と解凍機能を与える。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
いて詳述する。図1は水道用(給水)の配管図であり、
図中(1)は河川(2)の両サイドまで配管される水道
用地中埋設管路(3A)(3B)を連通接続させるため
に河川(2)を渡して配管される水道用地上敷設管路で
あり、この地上敷設管路(1)の両端は河川(2)の両
サイドの地中部分で地中埋設管路(3A)(3B)の端
部と接続され、また通常川幅が数メートルと狭い場合地
上敷設管路(1)は自身の剛性だけで河川(2)の一側
から他側に張架され、川幅が数十メートルと広い場合地
上敷設管路(1)は橋(4)の横側に図示しない管ささ
えを用いて固定支持されて河川(2)の一側から他側に
張架される。また長い地上敷設管路(1)の途中には通
常空気弁(5)が取付けられる。
【0008】そして地上敷設管路(1)を構成する地上
敷設管として図2及び図3に示す水道用保温管(6)を
用いる。保温管(6)は樹脂又は金属製の定尺管(4メ
ートルの直管)である通水管(7)と、通水管(7)を
覆う保温(断熱)材より成る保温(断熱)層(9)と、
保温層(9)を覆う比較的肉薄の樹脂製の保護管(8)
とで3層構造に構成し、また通水管(7)を加熱するヒ
−ター(H)を予め組込み、通水管(7)及びヒーター
(H)の両端部を保護管(8)及び保温層(9)の両端
部から所定寸法突出させている。
【0009】またヒ−ター(H)として通電によって熱
を発する導電線(H1)(H2)を用い、保温管(6)
1本当たり通水管(7)と略同じ長さの導電線(H1)
(H2)を2本組込んでいる。2本の導電線(H1)
(H2)は接触又は若干離した略平行状態で、通水管
(7)の一端側から他端側に管軸と略平行になるように
直線状に、通水管(7)の外面に接触又は可及的に接近
させて張設している。導電線(H1)(H2)の両端に
は電気接続用端子(50)を取付けている。導電線(H
1)(H2)は図15に示すように通電によって抵抗熱
を発するニッケル線(51)を絶縁性及び耐熱性を有す
る内外2層の樹脂層(52)(53)で被覆した被覆線
であり、端子(50)はニッケル線(51)の両端に取
付ている。
【0010】保温管(6)の製造方法の一例を図4及び
図5に示しており、先ず2本の導電線(H1)(H2)
を上記のように通水管(7)の外面に張設し、その導電
線(H1)(H2)の上から通水管(7)の外面に絶縁
性を有する接着テープ(54)を螺旋状に巻付け、導電
線(H1)(H2)を通水管(7)の外面に張設固定す
る。この導電線(H1)(H2)の固定は保温層(9)
で覆う通水管(7)の外面に対して行い、保護管(8)
及び保温層(9)から突出させる導電線(H1)(H
2)の両端部は固定しないようにする。そして通水管
(7)及び導電線(H1)(H2)の両端部が保護管
(8)の両端部から同じ所定寸法突出するように、保護
管(8)の中に通水管(7)を挿入配置する。この時保
護管(8)の中に複数の軸受(10)が等間隔に挿入配
置されるように、通水管(7)には予め軸受(10)を
嵌合固定しておく。軸受(10)は通水管(7)と共に
導電線(H1)(H2)も通すことができる形状の内孔
(10a)を有するボス(10A)と、保護管(8)の
中が完全に独立した複数の部屋に仕切られないように、
ボス(10A)の外面から半径方向に等間隔に一体延出
する複数のアーム(10B)からなり、各アーム(10
B)の先端が保護管(8)の内面に当接することによ
り、ボス(10A)を保護管(8)の軸芯上に配置し、
ボス(10A)に導電線(H1)(H2)と共に挿通さ
せている通水管(7)を保護管(8)の軸芯上に挿通支
持する。
【0011】次に軸受(10)と同様に通水管(7)と
共に導電線(H1)(H2)も通すことができる形状の
挿通孔(11A)を中心に有する栓(11)を保護管
(8)の両端に嵌合し、保護管(8)の両端を閉鎖した
後、押さえバンド(12)を栓(11)から突出する通
水管(7)の両端部にボルト・ナット(12A)で締付
固定し、各栓(11)の抜止めと通水管(7)の軸方向
の位置決めを行い、通水管(7)及び導電線(H1)
(H2)の両端部を除く通水管(7)の中間部外側に両
端を閉鎖した円筒形状の型枠(13)を形成する。
【0012】栓(11)は挿通孔(11A)と共にこの
外側に軸孔(11B)を有し、一方の栓(11)は軸孔
(11B)が挿通孔(11A)の下側に位置するように
保護管(8)に嵌合し、他方の栓(11)は軸孔(11
B)が挿通孔(11A)の上側に位置するように保護管
(8)に嵌合し、挿通孔(11A)の下側に位置する軸
孔(11B)を型枠(13)内への保温層(9)の成形
原料の注入孔として用い、挿通孔(11A)の上側に位
置する軸孔(11B)を注入孔(11B)から見て最深
部にある栓(11)と軸受(10)間の型枠室(13
A)の最深側上部に開設する空気抜孔として用いる。ま
た最深部の型枠室(13A)より手前にある軸受(1
0)間及び栓(11)と軸受(10)間の各型枠室(1
3B)(13C)(13D)の最深側上部に対応する保
護管(8)の上面位置にそれぞれ空気抜孔(14B)
(14C)(14D)を開設する。これら空気抜孔(1
4B)(14C)(14D)は予め保護管(8)に開設
しておいても、型枠(13)の形成後に保護管(8)に
開設してもよい。
【0013】次に発泡成形で成形できる気泡性樹脂製の
保温(断熱)材の成形原料を型枠(13)の中に充填注
入し、保温(断熱)層(9)を成形する。保温材の材質
及びその成形原料の充填注入方法は適当なものを適宜選
択して採用すればよいが、一例を挙げると(株)イノア
ックコーポレーション製の「クイックライト2」を用い
ることによって保温材であるウレタンフォームより成る
保温層(9)を成形できる。これは2液式で主に樹脂
(A)を充填したエアゾール缶(15A)と、主に発泡
剤(B)を充填したエアゾール缶(15B)をY字ホー
ス(16)を介してスプレーガン(17)に接続させ、
スプレーガン(17)の噴出ノズル(17A)から発泡
剤(B)を加えた樹脂(A)であるフォームを噴出させ
る。このフォームを型枠(13)の中に充填注入する時
は、噴出ノズル(17A)を注入孔(11B)から型枠
(13)の底部でその最深部の型枠室(13A)まで挿
入した後、フォームの噴出を開始し、フォームを噴出さ
せながら噴出ノズル(17A)を引抜いて行き、各空気
抜孔(11B)(14B)(14C)(14D)からフ
ォームが噴出するのを確認しながら型枠(13)の最深
部の型枠室(13A)から順次手前の各型枠室(13
B)(13C)(13D)へフォームを充填注入して行
く。そして型枠(13)の中に充填注入したフォームを
常温でフリー発泡・硬化させ、クラックや空洞がなく、
且つ、フォーム密度が均一なウレタンフォームより成る
保温層(9)を成形する。
【0014】最後に各押さえバンド(12)及び各栓
(11)を取外すと共に、保護管(8)に開設した各空
気抜き孔(14B)(14C)(14D)に、例えばシ
ール材を介してキャップを嵌合したり、保護管(8)と
同材質の溶融樹脂を流し込む孔埋作業を行い、上記保温
管(6)の製品に仕上げる。
【0015】上記製造方法は、工場は無論のこと地上敷
設管路(1)の配管現場でも保温管(6)を製造できる
こと、新たな設備投資が殆ど不要ないこと、保護管
(8)が型枠(13)部品を兼ねること、通水管(7)
及び保護管(8)及び導電線(H1)(H2)への保温
層(9)の密着性が極めて高くなること、通水管(7)
と保護管(8)の間の形状変化がある空間でも隙間なく
保温層(9)を注入発泡により適正に成形できること、
通水管(7)以外の付加構成要素でる保護管(8)及び
軸受(10)及び保温層(9)が全て樹脂製で、また導
電線(H1)(H2)の重量も無視できる程度のもの
で、保温管(6)の重量が余り重くならないこと、通水
管(7)の切断具があれば保温管(6)を任意の長さに
切断して使用できること、軸受(10)が保温層(9)
内に埋設されて製品である保温管(6)に残り、保温管
(6)の強度を高め、外側から加えられる衝撃及び保温
管(6)のたわみなどによる保温層(9)の剥離及び圧
縮変形及び引張破損により、通水管(7)及び保護管
(8)及び導電線(H1)(H2)と保温層(9)との
間に保温効果を低下させる隙間ができ難いこと、保温層
(9)の両端部が保護管(8)の両端部より内側に退入
し、保護管(8)の両端部に後述する理由で有効な栓
(11)の嵌合跡である保温層未成形部(18)ができ
ること、等があるので有効である。
【0016】保温管(6)は上記製造方法の他にも、通
水管(7)及び保護管(8)及び保温層(9)をそれぞ
れ別々に成形(製造)した後、通水管(7)の外面又は
保温層(9)の内面に導電線(H1)(H2)を張設固
定し、これら各管(7)(8)(9)を相互に圧入嵌合
させて製品に組立てる方法等で製造できるが、この方法
でも軸受(10)及び保温層未成形部(18)を製品に
設ける方が好ましい。
【0017】また保温管(6)を任意の長さに切断して
使用する時も、通水管(7)及び導電線(H1)(H
2)の両端部が保温管(8)及び保温層(9)の両端部
より所定寸法突出するように、通水管(7)及び保護管
(8)及び保温層(9)及び導電線(H1)(H2)を
通水管(7)の管軸に直角な一平面内で切断した後、保
護管(8)及び保温層(9)をさらに切断すると共に、
保温層(9)の両端部が保護管(8)の両端部より内側
に退入するように、保温層(9)の切断面を掘下げ加工
し、保温層未成形部(18)を設ける方が好ましい。
【0018】地上敷設管路(1)の曲がり部及び分岐部
に用いる直管以外の水道用保温管である各種曲がり管
(6A)の一例であるベンド管を図6に示し、各種分岐
管(6B)の一例であるチーズ管を図7に示しており、
これら曲がり管(6A)及び分岐管(6B)も直管であ
る保温管(6)と同様の構造を有し、同じ符号を付して
その構造説明を省略する。尚、分岐管(6B)の場合だ
けヒーター(H)として3本の導電線(H1)(H2)
(H3)を用い、1本は分岐管(6B)の主管側の一端
側から他端側にこの主管側の管軸と略平行になるように
直線状に延ばし、1本は主管側の一方の端部から枝管側
との分岐部に主管側の管軸と略平行になるように直線状
に延ばし、分岐部で直角に曲げ、分岐部から枝管側の端
部に枝管側の管軸と略平行になるように直線状に延ば
し、1本は主管側の他方の端部から枝管側との分岐部に
主管側の管軸と略平行になるように直線状に延ばし、分
岐部で直角に曲げ、分岐部から枝管側の端部に枝管側の
管軸と略平行になるように直線状に延ばし、分岐管(6
B)の主管側と枝管側に導電線(H1)(H2)(H
3)を2本ずつ接触又は若干離した略平行状態で、分岐
管(6B)の主管側と枝管側の外面に接触又は可及的に
接近させて張設固定し、各端部からそれぞれ2本ずつ導
電線(H1)(H2)(H3)の端部を出すようにして
いる。
【0019】曲がり管(6A)及び分岐管(6B)の製
造方法は、直管である保温管(6)と同様に導電線(H
1)(H2)(H3)を接着テープ(54)を用いて外
面に張設固定した通水管(7)を保護管(8)の端部か
らこの中に挿通配置できるものは、直管である保温管
(6)の製造方法を採用できるが、それができないもの
は、例えば2つ割りにした保護管(8)を通水管(7)
の外側で融着接続して保護管(8)を組立てた後、直管
である保温管(6)と同様に保温層(9)を成形する方
法等で曲がり管(6A)及び分岐管(6B)を製造する
ことができる。
【0020】各保温管(6)(6A)(6B)を配管現
場に持込み、ソッケト型のスリーブ形状の樹脂又は金属
製の通水管継手(19)と、ソケット型のスリーブ形状
の樹脂製の保護管継手(20)と、電線接続部材である
コネクタ(55)とを用い、保温管(6)(6A)(6
B)同士を導電線(H1)(H2)を接続した状態で接
続させ、その接続部に保温材より成る保温層(9A)を
成形し、樹脂又は金属製の通水管路(7)(19)と、
通水管路(7)(19)を覆う保温(断熱)材より成る
保温層(9)(9A)と、保温層(9)(9A)を覆う
比較的肉薄の樹脂製の保護管路(8)(20)との3層
構造で、通水管路(7)(19)を加熱するヒ−ター
(H)が組込まれた地上敷設管路(1)を構成する。
【0021】保温管(6)(6A)(6B)の接続方法
及びその接続部の保温方法を図8に示しており、先ず接
続する2本の保温管(6)(6A)(6B)のいずれか
一方の保護管(8)の外面に保護管継手(20)を嵌合
させる。この状態で通水管(7)同士を通水管継手(1
9)を用いて接続した後、導電線(H1)同士及び導電
線(H2)同士をコネクタ(55)を用いて接続する。
この導電線(H1)(H2)の接続を通水管接続部の上
面側で簡単に行えるように、通水管(7)を導電線(H
1)(H2)及びコネクタ(55)が通水管(7)及び
通水管継手(19)の上面側に位置する状態で接続する
ことが好ましい。導電線(H1)(H2)の接続間違い
を防止するため、各導電線(H1)(H2)を色分け
し、コネクタ(55)の接続端子部に接続する導電線
(H1)(H2)の色を表示する等の表示手段を設ける
ことが好ましい。通水管(7)及び導電線(H1)(H
2)の接続後、コネクタ(55)を通水管継手(19)
の外面上部に接着テープ(54)を用いて固定すると共
に、コネクタ(55)と保温層(9)間の未固定の導電
線(H1)(H2)の接続端部を通水管(7)の接続端
部の外面上部及び通水管継手(19)の外面上部に接着
テープ(54)を用いて固定する。
【0022】次に一方の保護管(8)に予め嵌合させて
おいた保護管継手(20)を通水管接続部にスライド移
動させ、この保護管継手(20)を用いて保護管(8)
同士を接続することにより、保温管(6)(6A)(6
B)同士が導電線(H1)(H2)を接続した状態で接
続され、またこの接続によって保温層(9)が未成形の
通水管(7)の端である通水管接続部の外側に両端を閉
鎖した円筒形状の型枠(13E)が形成される。
【0023】次に保温管(6)(6A)(6B)の接続
部に保温(断熱)材より成る保温(断熱)層(9A)を
成形する。予め保護管継手(20)の上面両側部に開設
するか、型枠(13E)の成形後に保護管継手(20)
の上面両側部に開設する注入孔(21)及び空気抜孔
(22)の注入孔(21)から保温管(6)(6A)
(6B)の保温層(9)と同材質の保温材の成形原料を
型枠(13E)の中に充填注入し、図9及び図10に示
すように、外面上部に導電線(H1)(H2)を接続張
設固定した通水管接続部とこの通水管接続部を軸芯上に
挿通させる保護管接続部との間に保温材より成る保温層
(9A)を成形する。
【0024】保温層(9A)の成形原料の充填注入方法
は適当なものを適宜選択して採用すればよいが、一例を
挙げると上記(株)イノアックコーポレーション製の
「クイックライト2」を用いることによって保温管
(6)(6A)(6B)と同質材の保温(断熱)材であ
るウレタンフォームより成る保温層(9A)を成形でき
る。この場合もフォームを型枠(13E)の中に充填注
入する時は、注入孔(21)から見て最奥部となる型枠
(13E)の底部から注入充填して行き、空気抜孔(2
2)からフォームが噴出するのを確認して充填注入を終
了し、そして型枠(13E)の中に充填注入したフォー
ムを常温でフリー発泡・硬化させ、クラックや空洞がな
く、且つ、フォーム密度が均一なウレタンフォームより
成る保温層(9A)を成形する。
【0025】最後に保護管継手(20)に開設した注入
孔(21)及び空気抜孔(22)に、例えばシール材を
介してキャップを嵌合したり、保護管継手(20)と同
材質の溶融樹脂を流し込む孔埋作業を行う。
【0026】上記保温管(6)(6A)(6B)の接続
方法及びその接続部の保温方法は、地上敷設管路(1)
の配管現場でしか行えない保温管(6)(6A)(6
B)の接続及び保温作業が簡単に行えること、保護管継
手(20)が型枠(13E)を兼ねること、通水管
(7)及び通水管継手(19)及び保護管(8)及び保
護管継手(20)及び導電線(H1)(H2)及びコネ
クタ(55)への保温層(9A)の密着性が極めて高く
なること、外面上部に導電線(H1)(H2)を接続張
設固定した通水管接続部と通水管接続部を軸芯上に挿通
させる保護管接続部との間で、接続した保温管(6)
(6A)(6B)の保温層(9)間の形状変化がある空
間でも隙間なく保温層(9A)を注入発泡により適正に
成形できること、その保温層(9A)が通水管接続部の
漏れを防止するシール材を兼ね、導電線接続部に水が回
るのを防止すること、等があるので有効である。
【0027】保温管(6)(6A)(6B)の通水管
(7)が金属管の時は、周知の金属製の例えばねじ込み
式のソケット型の管継手(図示省略)を用い、通水管
(7)がポリエチレンなどの熱可塑性樹脂管の時は、図
9に示すように、同材質の樹脂製の通水管継手(19)
を用い、さらに保護管(8)も例えばポリエチレンなど
の熱可塑性樹脂管であり、図9に示すように、同材質の
樹脂製の保護管継手(20)を用いる。そして樹脂製の
通水管継手(19)及び保護管継手(20)は、保温管
(6)(6A)(6B)の接続作業をより少ない労力及
び時間で簡単に行い、また通水管(7)及び保護管
(8)との接続面の密封を確実に行うために、エレクト
ロフュージョン継手を用いるものである。
【0028】エレクトロフュージョン継手である樹脂製
の通水管継手(19)及び保護管継手(20)は、図1
1に示すように、ニッケル線(23A)をガラス繊維編
組の絶縁層(23B)で被覆し、さらに絶縁層(23
B)の上に接続する管(7)(8)(3a)(3b)と
同材質の樹脂層(23C)で被覆した導電線(23)を
2つ折りにして円柱面上で螺旋状に巻き、樹脂層(23
C)を部分的に加熱・溶融(23D)してスリーブ形状
に保形した発熱体(24)を、接続する管(7)(8)
(3a)(3b)と同材質の樹脂製の継手(19)(2
0)の管(7)(8)(3a)(3b)との接続面に埋
込んだもので、継手(19)(20)の端面に設けて発
熱体(24)の導電線(23)の両端に接続する接続端
子(25)に融着コントローラ(26)を介して電源
(27)を接続させ、継手(19)(20)の発熱体
(24)に所定時間、所定電気量で通電することによ
り、継手(19)(20)と管(7)(8)(3a)
(3b)の接続面の樹脂を加熱・溶融させ、継手(1
9)(20)と管(7)(8)(3a)(3b)を融着
させ、樹脂製の通水管(7)同士及び樹脂製の通水管
(7)と樹脂製の地中埋設管(3a)(3b)及び樹脂
製の保護管(8)同士を接続させる。
【0029】エレクトロフュージョン継手である樹脂製
の通水管継手(19)及び保護管継手(20)の発熱体
(24)は、予め継手成形時にインサートして一体に設
ける場合と、継手本体と別体で設けておき、接続時に予
め継手本体の内面に設けてある発熱体装着溝に装着して
使用する場合がある。
【0030】地中埋設管路(3A)(3B)の端部の樹
脂又は金属製の地中埋設管(3a)(3b)の端部と接
続する保温管(6)(6A)(6B)の端部(末端)
を、保護管継手(20)と、地中埋設管(3a)(3
b)又は地中埋設管(3a)(3b)と接続する通水管
(7)を挿通させる挿通孔(28A)を中心に設け、ま
た保護管継手(20)の端部に嵌合してこの端面を閉鎖
する保護管継手(20)と同材質の樹脂製のエンドキャ
ップ(28)とを用いて、処理するもので、その処理方
法を図12に示しており、先ず地中埋設管(3a)(3
b)に前記エンドキャップ(28)を挿通孔(28A)
を介して嵌合た後、地中埋設管(3a)(3b)又はこ
の管(3a)(3b)と接続する保温管(6)(6A)
(6B)の保護管(8)の外面に保護管継手(20)を
嵌合させる。この状態で地中埋設管(3a)(3b)と
通水管(7)をエレクトロフュージョン継手である樹脂
製の通水管継手(19)又は金属製の管継手又は保温管
(6)(6A)(6B)の通水管(7)が樹脂製で地中
埋設管(3a)(3b)が金属製の場合、一方の管接続
部がエレクトロフュージョン継手で他方の管接続部が金
属製のねじ込み式の管継手に構成された継手を用いて接
続する。
【0031】次に地中埋設管(3a)(3b)又はこの
管(3a)(3b)と接続する保温管(6)(6A)
(6B)の保護管(8)の外面に予め嵌合させておいた
保護管継手(20)を地中埋設管(3a)(3b)と通
水管(7)の接続部にスライド移動させた後、地中埋設
管(3a)(3b)に予め嵌合させておいたエンドキャ
ップ(28)を保護管継手(20)の端部に嵌合させ、
地上敷設管路(1)の末端の保護管(8)の端部に保護
管継手(20)を接続させると共に、保護管継手(2
0)の端部にエンドキャップ(28)を接続させること
により、地上敷設管路(1)の末端の地中埋設管(3
a)(3b)との通水管接続部の外側に両端を閉鎖した
円筒形状の末端型枠(13F)を形成する。
【0032】次に保温管(6)(6A)(6B)の接続
部と同様の保温方法で、図13及び図14に示すよう
に、地中埋設管(3a)(3b)との通水管接続部に保
温(断熱)材より成る末端保温層(9B)を成形し、保
温区間の通水管路(7)(19)及びその保温層(9)
(9A)(9B)を、端部をエンドキャップ(28)で
閉鎖した保護管路(8)(20)の中に密封するように
処理する。
【0033】末端保温層(9B)は地中埋設管(3a)
(3b)と通水管(7)の接続端部に成形する他、その
接続端部より一方の通水管(7)の外面にだけ成形する
場合がある。
【0034】また地上敷設管路(1)の途中に保温管で
ある分岐管(6B)を介して取付ける空気弁(5)との
接続端部など、地中埋設管路(3A)(3B)との接続
端部以外の地上敷設管路(1)からの分岐管路の末端も
上記の方法で処理する。
【0035】保温管(6)(6A)(6B)の接続部の
保温層(9A)及び末端保温層(9B)は、保温管
(6)(6A)(6B)の保温層(9)との接続端部
が、保温管(6)(6A)(6B)の保護管(8)の端
部に保温層未成形部(18)があるために、その保護管
(8)の端部の中に食込んだ状態で成形され、管のたわ
みなどにより、保温管(6)(6A)(6B)の保温層
(9)と接続部の保温層(9A)及び末端保温層(9
B)との接続面に隙間などを発生させるのを防止できる
こと、保温管(6)(6A)(6B)の保護管(8)と
保護管継手(20)との融着を、保温層未成形部(1
8)を設けた保護管(8)の端部で行い、その後で保温
管(6)(6A)(6B)の接続部の保温層(9A)及
び末端保温層(9B)を成形するから、保温管(6)
(6A)(6B)の保護管(8)と保護管継手(20)
との融着時に融着部の保温層が熱破損するのを防止でき
ること、等があるので有効である。
【0036】上記地上敷設管路(1)の末端処理時にそ
の部分の導電線(H1)(H2)の末端も同時に処理す
るもので、何れか一方の地中埋設管路(3B)の端部の
地中埋設管(3b)と接続する保温管(6)(6A)の
端部の導電線(H1)(H2)の末端処理と、空気弁
(5)と接続する保温管である分岐管(6B)の枝管側
の端部の導電線(H1)(H3)の末端処理は同じであ
るので、前者の処理を説明して後者の処理を省略する。
【0037】何れか一方の地中埋設管路(3B)の端部
の地中埋設管(3b)と接続する保温管(6)(6A)
の端部の導電線(H1)(H2)の末端は、図12、図
13及び図16に示すように、地中埋設管(3b)と通
水管(7)の接続工程後で末端型枠(13F)の形成工
程前に、導電線(H1)の端部と導電線(H2)の端部
をコネクタ(55A)を用いて通水管継手(19)の上
面側で相互の接続し、コネクタ(55A)を通水管継手
(19)の外面上部に接着テープ(54)を用いて固定
すると共に、コネクタ(55)と保温層(9)間の未固
定の導電線(H1)(H2)の接続端部を通水管(7)
の接続端部の外面上部及び通水管継手(19)の外面上
部に接着テープ(54)を用いて固定し、地上敷設管路
(1)を構成する各保温管(6)(6A)(6B)の導
電線(H1)(H2)(H3)を地上敷設管路(1)の
内部で一本化する処理を行う。
【0038】また残りの地中埋設管路(3A)の端部の
地中埋設管(3a)と接続する保温管(6)(6A)の
端部の導電線(H1)(H2)の処理は、図12、図1
4及び図16に示すように、地中埋設管(3a)と通水
管(7)の接続工程後に、保温管(6)(6A)に組込
まれた導電線(H1)(H2)の端部と電源接続用とし
て別に用意した2本の導電線(H11)(H22)の一
端をコネクタ(55)を用いて通水管継手(19)の上
面側で接続し、コネクタ(55)を通水管継手(19)
の外面上部に接着テープ(54)を用いて固定すると共
に、コネクタ(55)と保温層(9)間の未固定の導電
線(H1)(H2)の接続端部を通水管(7)の接続端
部の外面上部及び通水管継手(19)の外面上部に接着
テープ(54)を用いて固定し、また電源接続用導電線
(H11)(H22)のコネクタ(55)との接続端部
を通水管継手(19)の外面上部に接着テープ(54)
を用いて固定し、その電源接続用導電線(H11)(H
22)の他端側をエンドキャップ(28)の挿通孔(2
8A)の上部に開設する導電線引出孔(56)に通し、
エンドキャップ(28)の外面に電源接続用導電線(H
11)(H22)を引出した状態で末端型枠(13F)
の形成工程から末端保温層(9B)の成形工程を行い、
上記処理で地上敷設管路(1)の内部で一本化された導
電線(H1)(H2)(H3)の両端部を電源接続用導
電線(H11)(H22)を介して地上敷設管路(1)
の一端側から引出す処理を行うと共に、末端保温層(9
B)の成形後に行う保護管継手(20)に開設した注入
孔(21)及び空気抜孔(22)の孔埋作業と同時に同
じ方法で電源接続用導電線(H11)(H22)と引出
孔(56)間の隙間を埋める孔埋作業を行う。
【0009】上記のように地上敷設管路(1)の導電線
(H1)(H2)(H3)の各末端を処理することによ
り、図16に示すように、地上敷設管路(1)の一方の
末端から他方の末端まで、通水管路(7)(19)の管
軸に沿って通水管路(7)(19)の外面上部に接触し
た状態で配線接続される各保温管(6)(6A)(6
B)の一方の導電線(H1)(H3)と、この導電線
(H1)(H3)と略平行に、地上敷設管路(1)の一
方の末端から他方の末端まで、通水管路(7)(19)
の管軸に沿って通水管路(7)(19)の外面上部に接
触した状態で配線接続される各保温管(6)(6A)
(6B)の他方の導電線(H2)とが、地上敷設管路
(1)の一方の末端側で接続されて一本化されると共
に、地上敷設管路(1)の他方の末端側で電源接続用導
電線(H11)(H22)を介して保護管路(8)(2
0)(28)外側に引出され、これによって各保温管
(6)(6A)(6B)の各導電線(H1)(H2)
(H3)が、中間部が地上敷設管路(1)の一方の末端
側で折返され、両端部が地上敷設管路(1)の他方の末
端側から保護管路外側に引出される1本の導電線(H
1)(H2)(H3)(H11)(H22)に配線接続
される。
【0040】そして図16に示すように、電源接続用導
電線(H11)(H22)を引出した地上敷設管路
(1)の一方の末端側近傍の地表面にコネクタボックス
(57)を埋設し、地表面と面一に設けるコネクタボッ
クス(57)の上面に開閉自在に上蓋(57A)を設
け、コネクタボックス(57)の内部にコネクタ(55
B)を固定設置し、そのコネクタ(55B)に地上敷設
管路(1)の一方の末端側から引出した電源接続用導電
線(H11)(H22)の端部を配線接続しておく。
【0041】以上のように保温管(6)(6A)(6
B)を用いて地上敷設管路(1)を構成することによ
り、通水管路(7)(19)及び導電線(H1)(H
2)(H3)全体を途切れることなく保温材より成る保
温層(9)(9A)(9B)で保温(断熱)でき、通水
管路(7)(19)を凍結し難くすることができると共
に、低温による導電線(H1)(H2)(H3)の通水
管路(7)(19)の加熱(解凍機能)効率の低下及び
断線(解凍不能)等を防止でき、また通水管路及び保温
層(9)(9A)(9B)を保護管路(8)(20)
(28)内に密封でき、通水管路(7)(19)及び導
電線(H1)(H2)(H3)及び保温層(9)(9
A)(9B)が外気から完全に遮断され、通水管路
(7)(19)及び導電線(H1)(H2)(H3)の
耐久(候)性と保温機能及び解凍機能を高めることがで
き、その与えられた耐久性と保温機能及び解凍機能を経
時的に低下させることなくいつまでも維持でき、また外
観的にも見栄えがよく、その見栄えも経時的に悪化させ
ることなくいつまでも維持できる。そして地上敷設管路
(1)全体の保温が保温管(6)(6A)(6B)の接
続部及び末端だけで済むため、この作業に掛かる労力と
時間を削減することができる。
【0042】また地上敷設管路(1)の通水管路(7)
(19)が凍結してしまった場合には、コネクタボック
ス(57)内部のコネクタ(55B)に解凍コントロー
ラ(58)を接続ケーブル(59A)(59B)を介し
て接続すると共に、解凍コントローラ(58)の電源ケ
ーブル(60)を商用電源等の電源(61)に接続し、
地上敷設管路(1)の1本化された導電線(H1)(H
2)(H3)に解凍コントローラ(58)を介して通電
制御することにより、導電線(H1)(H2)(H3)
から発する熱により通水管路(7)(19)を加熱して
解凍することができる。このように地上敷設管路(1)
に全く手を触れることなく簡単に解凍を行うことがで
き、また地上から安全に解凍操作を行える。
【0043】解凍コントローラ(58)の通電制御はこ
のコントローラ(58)に設けた温度センサ(62)に
より検出した外気温に基づいて行われ、導電線(H1)
(H2)(H3)、つまり通水管路(7)(19)を例
えば摂氏20度程度に加熱する制御を行う。尚、加熱温
度及び加熱時間は外気温及び凍結状態及び解凍時間等を
考慮して適宜最適温度に調節設定することができる。解
凍コントローラ(58)はエレクトロフュージョン継手
である通水管継手(19)及び保護管継手(20)の発
熱体(24)を構成する導電線(23)への通電制御を
行う融着コントローラ(26)と制御内容は同じであ
り、ただ制御目標である加熱温度及び時間が高いか低い
か及び長いか短いかだけの差であるため、融着コントロ
ーラ(26)を解凍コントローラ(58)として使用す
ることもできる。
【0044】上記地上敷設管路(1)の解凍機能は通水
管(7)が凍結した場合に用いたが、厳寒期の間、解凍
コントローラ(58)をコネクタボックス(57)の内
部に常設し、また電源(61)に接続しておき、外気温
度が所定温度(例えば摂氏1度)以下に下がった時、地
上敷設管路(1)の導電線(H1)(H2)(H3)に
通電し、通水管(7)を所定温度(例えば摂氏2度)に
保温する通電制御を行うことにより、凍結防止装置とし
て機能させることも行える。さらに地上敷設管路(1)
の解凍機能及び凍結防止機能の電源(61)として太陽
電池によりバッテリに蓄積した電源を使用することによ
り、省エネルギー化に寄与できると共に、電源確保が困
難な例えば山間部でも使用できる。
【0045】保温管(6)(6A)(6B)に組込むヒ
ーター(H)である導電線の本数は1本又は3本以上で
もよいが、要求される解凍機能を経済的に、また簡単に
得るためには2本が好ましい。このことから導電線は1
本ずつ別に取扱うものの他、2本1組で取扱える平行線
を用いてもよい。また導電線の張設形態は通水管路
(7)(19)の外面に螺旋状に巻付けてもよいが、通
水管路(7)(19)の全体を加熱して解凍する必要は
なく、少しでも水が流れる管路を通水管(7)(19)
の内部に確保するだけでよく、上記理由から通水管路
(7)(19)の外面に直線状に張設することが好まし
い。
【0046】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、通水管(7)と、通水管(7)を覆う保温層(9)
と、保温層(9)を覆う保護管(8)と、通水管(7)
を加熱するヒーター(H)とで構成する水道用保温管
(6)(6A)(6B)を地上敷設管として用いること
により、地上敷設管路(1)全体の保温を保温管(6)
(6A)(6B)の接続部だけで済ませ、この作業に掛
かる労力と時間を削減でき、また通水管(7)が凍結し
た場合簡単に通水管(7)を加熱して解凍できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 水道用の配管図
【図2】 水道用保温管の断面図
【図3】 水道用保温管の断面図
【図4】 水道用保温管の製造方法を示す説明図
【図5】 水道用保温管の製造方法を示す説明図
【図6】 他の水道用保温管の断面図
【図7】 他の水道用保温管の断面図
【図8】 水道用保温管の接続方法及びその接続部の
保温方法を示す説明図
【図9】 水道用保温管の接続部の断面図
【図10】 水道用保温管の接続部の断面図
【図11】 エレクトロフュージョン継手の発熱体の説
明図
【図12】 水道用保温管の末端処理方法を示す説明図
【図13】 水道用保温管の末端の断面図
【図14】 水道用保温管の末端の断面図
【図15】 解凍用の導電線の説明図
【図16】 解凍用の導電線の配線図
【符号の説明】
(1)水道用地上敷設管路 (3A)(3B)水道用地中埋設管路 (6)(6A)(6B)水道用保温管 (7)通水管 (8)保護管 (9)(9A)(9B)保温層 (19)通水管継手 (20)保護管継手 (24)発熱体 (26)融着コントローラ (28)エンドキャップ (H)ヒーター (H1)(H2)(H3)(H11)(H22)導電線 (55)(55A)(55B)コネクタ (58)解凍コントローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項通水管(7)と保護管(8)との間の左
右両端を栓(11)で閉鎖して型枠(13)を形成する
と共に、一方の栓(11)に保温層(9)の成形原料の
注入孔(11B)を、他方の栓(11)に空気抜孔(1
1B)を形成したことを特徴とする請求項1記載の水道
用保温管。
【請求項】 通水管(7)同士を通水管継手(19)
を用いて接続する工程と、ヒーター(H)同士を接続す
る工程と、通水管(7)及びヒーター(H)の接続工程
後保護管(8)同士を保護管継手(20)を用いて接続
する工程と、保護管(8)の接続工程後保護管継手(2
0)内部に保温層(9)の成形原料を充填注入する保温
層形成工程とを有する請求項1記載の水道用保温管の接
続方法。
【請求項通水管(7)と通水管継手(19)及び
保護管(8)と保護管継手(20)との各接続部に発熱
体(24)を介設させ、通水管(7)と継手(19)及
び保護管(8)と継手(20)とをそれぞれ融着固定さ
せたことを特徴とする請求項3記載の水道用保温管の接
続方法。
【請求項通電によって発熱させる2本の導電線
(H1)(H2)を通水管(7)の外面に張設させてヒ
ーター(H)を形成すると共に、導電線(H1)(H
2)同士を通水管継手(19)外面に固定するコネクタ
(55)で接続させたことを特徴とする請求項3記載の
水道用保温管の接続方法。
【請求項発熱体(24)を1本の導電線(23)
で形成し、導電線(23)の中間部を管(7)(8)の
末端側で折返すと共に、導電線(23)の両端を継手
(19)(20)末端より外側に引出したことを特徴と
する請求項4記載の水道用保温管の接続方法。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通水管と、通水管を覆う保温層と、保温
    層を覆う保護管と、通水管を加熱するヒーターとで構成
    する水道用保温管。
  2. 【請求項2】 通水管及びヒーターの端部が保温層及び
    保護管の端部から突出する請求項1記載の水道用保温
    管。
  3. 【請求項3】 ヒーターとして通電によって熱を発する
    導電線を用い、通水管の外面に接触張設する請求項1記
    載の水道用保温管。
  4. 【請求項4】 導電線を2本設ける請求項3記載の水道
    用保温管。
  5. 【請求項5】 通水管同士を通水管継手を用いて接続す
    る工程と、ヒーター同士を接続する工程と、通水管及び
    ヒーターの接続工程後保護管同士を保護管継手を用いて
    接続する工程と、保護管の接続工程後保護管継手内部に
    保温層の成形原料を充填注入する保温層形成工程とを有
    する請求項1又は2又は3又は4記載の水道用保温管の
    接続方法。
  6. 【請求項6】 中間部が管路の一方の末端側で折返さ
    れ、両端部が管路の他方の末端側から引出す一本の導電
    線を形成するように、請求項4記載の水道用保温管の導
    電線を接続する請求項5記載の水道用保温管の接続方
    法。
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