JPH11226516A - カスタマバーコード印字郵便物上の宛名読み取り装置 - Google Patents

カスタマバーコード印字郵便物上の宛名読み取り装置

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JPH11226516A
JPH11226516A JP10039136A JP3913698A JPH11226516A JP H11226516 A JPH11226516 A JP H11226516A JP 10039136 A JP10039136 A JP 10039136A JP 3913698 A JP3913698 A JP 3913698A JP H11226516 A JPH11226516 A JP H11226516A
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JP
Japan
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reading
barcode
specifying
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JP10039136A
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English (en)
Inventor
Makoto Nishizono
誠 西園
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーコード読み取り失敗の際にも、高い精度
で迅速に宛名情報の読み取り処理を実現する宛名情報読
取装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 バーコードが印字された郵便物上の宛名
情報を読み取る宛名読取装置であり、郵便物上のバーコ
ードの位置情報を検出する検出部102と、位置情報に
基づきバーコードを読み取る読取部104と、バーコー
ドの読み取りに失敗した場合に特定部が特定したバーコ
ードの位置情報に基づき宛名情報の位置を特定する特定
部106,107と、特定された宛名情報の位置に基づ
き宛名情報を読み取る宛名読取部108をもつ宛名読取
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば郵便物自動
読み取り区分機のような宛名読み取り装置であって、特
にバーコードを読み取る読取部をもつ宛名読取装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の郵便物の増加に伴い、宛先の特定
をバーコードを使用して行う多くの自動宛名読み取り装
置が開発され利用されている。一般に、郵便物には、郵
便番号および宛先住所(宛名)の他にカスタマバーコー
ドが印字される場合がある。カスタマバーコードとは、
機械による自動読み取り区分を高速かつ高精度に行うこ
とを目的として、差出人があらかじめ宛名をコード化し
てバーコードとして印字したものである。カスタマバー
コードの参考資料として、「新郵便番号制導入につい
て」(郵便局発行)を挙げておく。
【0003】郵便物宛名読み取り装置では、まず郵便物
上にカスタマバーコードの存在を検知し、カスタマバー
コードが存在した場合はカスタマバーコードを読み取っ
て宛名情報を得る。カスタマバーコードが存在しない、
またはカスタマバーコードの読み取りに失敗した場合は
光学的文字読み取り装置(OCR)を用いて宛名を読み
取って宛名情報を得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の郵便物宛
名読み取り装置においては、カスタマバーコードの存在
が検知された場合でも、カスタマバーコードの印字不良
や郵便物の汚れなどの理由によりカスタマバーコードの
読み取りに失敗することがある。従来はカスタマバーコ
ードの読み取りに失敗した場合、カスタマバーコードの
位置や方向などの情報がOCRに反映されることがな
い。従ってOCRでは宛名が記載されている位置や方向
の検出を改めて行わなければならず、特に宛名記載面に
差出人住所や広告などが記載されているような宛名記載
位置の特定が困難な郵便物に対しては、宛名読み取り成
功率が低く、差し出し人住所を誤って読んでしまう、ま
た処理時間を多く必要とするなどの問題がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
ので、バーコード読み取り失敗の際にも、高い精度で迅
速に宛名情報の読み取り処理を実現する宛名情報読み取
り装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、バーコードが
印字された郵便物上の宛名情報を読み取る宛名読取装置
であって、前記郵便物上の前記バーコードの位置情報を
特定する第1特定手段と、前記第1特定手段が特定した
位置情報に基づき前記バーコードを読み取る読取手段
と、前記読取手段が前記バーコードの読み取りに失敗し
たとき、前記郵便物上の画像情報を読み取り、前記第1
特定手段が特定した前記バーコードの位置情報に基づ
き、前記画像情報上の前記宛名情報の位置を特定する第
2特定手段と、前記第2特定手段が特定した前記宛名情
報の位置に基づき、前記宛名情報を読み取る宛名読取手
段とを有することを特徴とする宛名読取装置である。
【0007】本発明は、バーコード読み取りに失敗して
も、初めからOCR等で宛名を読み始めるのではなく、
すでに検出済みであるバーコードの位置やその方向を、
後の宛名行の検出に役立てようとするものである。つま
り、バーコード読み取り失敗後、一般に宛名行はバーコ
ードの位置に近い側にあるため、宛名行とバーコードと
の間隔を測定しこれに基づき判断することで、文字認識
等の処理によらなくとも、宛名行と広告等の領域との識
別を迅速に行うことができる。
【0008】更にバーコード行の方向と宛名行の方向と
は一致している場合が多く、これを用いれば、宛名行の
読出方向を特定することができる。更に、一般にバーコ
ード領域の上側にある宛名領域と、バーコードの下側に
ある広告等の領域とを、従来の文字識別処理を待たずに
直ちに判断することができ、非常に迅速に宛名領域を特
定することができる。
【0009】又本発明は、バーコードが印字された郵便
物上の宛名情報を読み取る宛名読取装置であって、前記
郵便物上の前記バーコードの位置情報を特定する第1特
定手段と、前記第1特定手段が特定した位置情報に基づ
き前記バーコードを読み取る読取手段と、前記読取手段
が前記バーコードの読み取りに失敗したとき、前記郵便
物上の画像情報を読み取り、複数の宛名候補行を検出す
る宛名候補行検出手段と、前記宛名候補行検出手段が検
出した複数の宛名候補行の検出位置と、前記第1特定手
段が特定した前記バーコードの位置との距離をそれぞれ
求め、この複数の距離に基づき複数の宛名候補行から前
記画像情報上の前記宛名情報の位置を特定する第2特定
手段と、前記第2特定手段が特定した前記宛名情報の位
置に基づき、前記宛名情報を読み取る宛名読取手段とを
有することを特徴とする宛名読取装置である。
【0010】又本発明は、バーコードが印字された郵便
物上の宛名情報を読み取る宛名読取装置であって、前記
郵便物上の前記バーコードの位置と方向とを特定する第
1特定手段と、前記第1特定手段が特定した前記位置と
方向とに基づき前記バーコードを読み取る読取手段と、
前記読取手段が前記バーコードの読み取りに失敗したと
き、前記第1特定手段が特定した前記バーコードの位置
と方向とに基づき、前記宛名情報の位置を特定する第2
特定手段と、前記第2特定手段が特定した前記宛名情報
の位置に基づき、前記宛名情報を読み取る宛名読取手段
とを有することを特徴とする宛名読取装置である。
【0011】又本発明は、バーコードが印字された郵便
物上の宛名情報を読み取る宛名読取装置であって、前記
郵便物上の前記バーコードの位置と方向とを特定する第
1特定手段と、前記第1特定手段が特定した前記位置と
方向とに基づき前記バーコードを読み取る読取手段と、
前記読取手段が前記バーコードの読み取りに失敗したと
き、前記郵便物上の画像情報を読み取り、複数の宛名候
補行を検出する宛名候補行検出手段と、前記第1特定手
段が特定した前記バーコードの方向に基づいて、前記宛
名候補行検出手段が検出した複数の宛名候補行から一部
を選択し、この選択された宛名候補行の検出位置と、前
記第1特定手段が特定した前記バーコードの位置との距
離をそれぞれ求め、この複数の距離に基づき前記宛名候
補行から前記画像情報上の前記宛名情報の位置を特定す
る第2特定手段と、前記第2特定手段が特定した前記宛
名情報の位置に基づき、更に前記第1特定手段が特定し
た前記バーコードの方向に基づいて前記宛名情報の方向
を特定して、前記宛名情報を読み取る宛名読取手段とを
有することを特徴とする宛名読取装置である。
【0012】又本発明は、バーコードが印字された郵便
物上の宛名情報を読み取る宛名読取装置であって、前記
郵便物上の前記バーコードの方向を特定する第1特定手
段と、前記第1特定手段が特定した前記バーコードの方
向に基づき前記バーコードを読み取る読取手段と、前記
読取手段が前記バーコードの読み取りに失敗したとき、
前記郵便物上の画像情報を読み取り、前記第1特定手段
が特定した前記バーコードの方向に基づき、前記画像情
報上の前記宛名情報の位置を特定する第2特定手段と、
前記バーコードの方向に応じて前記第2特定手段が特定
した前記宛名情報の方向を特定し、この方向と前記第2
特定手段が特定した前記宛名情報の位置に基づき、前記
第2特定手段が特定した前記宛名情報を読み取る宛名読
取手段とを有することを特徴とする宛名読取装置であ
る。
【0013】又本発明は、バーコードが印字された郵便
物上の宛名情報を読み取る宛名読取装置において行われ
る宛名読み取り方法であって、前記郵便物上の前記バー
コードの位置情報を特定する第1特定工程と、前記第1
特定工程において特定した位置情報に基づき前記バーコ
ードを読み取る読取工程と、前記読取工程において前記
バーコードの読み取りに失敗したとき、前記郵便物上の
画像情報を読み取り、前記第1特定工程において特定し
た前記バーコードの位置情報に基づき、前記画像情報上
の前記宛名情報の位置を特定する第2特定工程と、前記
第2特定工程において特定した前記宛名情報の位置に基
づき、前記宛名情報を読み取る宛名読取工程とを有する
ことを特徴とする宛名読み取り方法である。
【0014】方法の発明においても、宛名読取装置の場
合と同様の趣旨で、既に知られているバーコードの位置
やその方向を用いれば、従来の文字画像の識別処理のみ
での処理よりも非常に迅速に宛名領域を識別し、宛名を
読み出すことが可能になる。
【0015】又本発明は、バーコードが印字された郵便
物上の宛名情報を読み取る宛名読取装置において行われ
る宛名読み取り方法であって、前記郵便物上の前記バー
コードの位置情報を特定する第1特定工程と、前記第1
特定工程において特定した位置情報に基づき前記バーコ
ードを読み取る読取工程と、前記読取工程において前記
バーコードの読み取りに失敗したとき、前記郵便物上の
画像情報を読み取り、複数の宛名候補行を検出する宛名
候補行検出工程と、前記宛名候補行検出工程において検
出した複数の宛名候補行の検出位置と、前記第1特定工
程において特定した前記バーコードの位置との距離をそ
れぞれ求め、この複数の距離に基づき複数の宛名候補行
から前記画像情報上の前記宛名情報の位置を特定する第
2特定工程と、前記第2特定工程において特定した前記
宛名情報の位置に基づき、前記宛名情報を読み取る宛名
読取工程とを有することを特徴とする宛名読み取り方法
である。
【0016】又本発明は、バーコードが印字された郵便
物上の宛名情報を読み取る宛名読取装置において行われ
る宛名読み取り方法であって、前記郵便物上の前記バー
コードの位置と方向とを特定する第1特定工程と、前記
第1特定工程において特定した前記位置と方向とに基づ
き前記バーコードを読み取る読取工程と、前記読取工程
において前記バーコードの読み取りに失敗したとき、前
記第1特定工程において特定した前記バーコードの位置
と方向とに基づき、前記宛名情報の位置を特定する第2
特定工程と、前記第2特定工程において特定した前記宛
名情報の位置に基づき、前記宛名情報を読み取る宛名読
取工程とを有することを特徴とする宛名読み取り方法で
ある。
【0017】又本発明は、バーコードが印字された郵便
物上の宛名情報を読み取る宛名読取装置において行われ
る宛名読み取り方法であって、前記郵便物上の前記バー
コードの位置と方向とを特定する第1特定工程と、前記
第1特定工程において特定した前記位置と方向とに基づ
き前記バーコードを読み取る読取工程と、前記読取工程
において前記バーコードの読み取りに失敗したとき、前
記郵便物上の画像情報を読み取り、複数の宛名候補行を
検出する宛名候補行検出工程と、前記第1特定工程にお
いて特定した前記バーコードの方向に基づいて、前記宛
名候補行検出工程において検出した複数の宛名候補行か
ら一部を選択し、この選択された宛名候補行の検出位置
と、前記第1特定工程において特定した前記バーコード
の位置との距離をそれぞれ求め、この複数の距離に基づ
き前記宛名候補行から前記画像情報上の前記宛名情報の
位置を特定する第2特定工程と、前記第2特定工程にお
いて特定した前記宛名情報の位置に基づき、更に前記第
1特定工程において特定した前記バーコードの方向に基
づいて前記宛名情報の方向を特定して、前記宛名情報を
読み取る宛名読取工程とを有することを特徴とする宛名
読み取り方法である。
【0018】又本発明は、バーコードが印字された郵便
物上の宛名情報を読み取る宛名読取装置において行われ
る宛名読み取り方法であって、前記郵便物上の前記バー
コードの方向を特定する第1特定工程と、前記第1特定
工程において特定した前記バーコードの方向に基づき前
記バーコードを読み取る読取工程と、前記読取工程にお
いて前記バーコードの読み取りに失敗したとき、前記郵
便物上の画像情報を読み取り、前記第1特定工程におい
て特定した前記バーコードの方向に基づき、前記画像情
報上の前記宛名情報の位置を特定する第2特定工程と、
前記バーコードの方向に応じて前記第2特定工程におい
て特定した前記宛名情報の方向を特定し、この方向と前
記第2特定工程において特定した前記宛名情報の位置に
基づき、前記第2特定工程において特定した前記宛名情
報を読み取る宛名読取工程とを有することを特徴とする
宛名読み取り方法である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を用いて詳細に以下に説明する。図1は、宛名読
み取り装置の構成を示すブロック図である。図1におい
て、宛名およびカスタマバーコードが記載されている郵
便物101が示される。これに接続されるカスタマバー
コード位置特定部102は、郵便物の画像101を走査
してカスタマバーコードを検出し、位置を特定する処理
を行なうものである。更にこれに接続されるカスタマバ
ーコード方向特定部103は、検出されたカスタマバー
コードの方向を特定する。更にこれに接続されるカスタ
マバーコード読み取り部104は、位置と方向が特定さ
れたカスタマバーコードを読み取り、さらにカスタマバ
ーコード内のチェックディジットを用いてカスタマバー
コードが正しく読めたかを判断するものである。更にこ
れに接続される宛名候補検出部105は、郵便物画像か
ら宛名の候補を検出する。更にこれに接続される宛名位
置特定部106は、カスタマバーコードの位置が既知の
場合に宛名の位置を特定する。更にこれに接続される宛
名方向特定部107は、カスタマバーコードの方向が既
知の場合に宛名の方向を特定する。更にこれに接続され
る宛名読み取り部108は、宛名候補を読み取る。更に
これに接続される宛名情報出力部109は、カスタマバ
ーコードの読み取り結果もしくは宛名の読み取り結果を
該当郵便物の宛名情報として出力するものである。
【0020】図4は、宛名読み取り装置の動作を示すフ
ローチャートである。このフローチャートを用いて、上
記した宛名読み取り装置の動作を以下に説明する。まず
郵便物の画像がカスタマバーコード位置特定部に入力さ
れると(S201)、カスタマバーコードの検出と位置
の特定が試みられる(S202)。カスタマバーコード
が検出されなかった、すなわち位置が特定できなかった
場合、ステップS210へ進む(S203)。カスタマ
バーコードの位置が特定できた場合は、次にカスタマバ
ーコードの方向の特定を行う(S204)。カスタマバ
ーコードの方向の特定は、先頭側にスタートコード、末
尾側にストップコードを検出することによって行われ
る。次にカスタマバーコードの方向の特定に失敗したら
ステップS210へ進む(S205)。カスタマバーコ
ードの方向が特定できた場合は、カスタマバーコードの
読み取りが行われる(S206)。カスタマバーコード
の読み取りは、バーコードを分解してバーコード用キャ
ラクタに変換することにより行う。この際、バーコード
に含まれるチェック用のコードを用いて、正しく読み取
りが行われたかがチェックできる(S207)。正しく
カスタマバーコードの読み取りが行われた場合は、読み
取り結果を該当郵便物の宛名情報として出力され(S2
08)、全ての処理が終了(S209)となる。
【0021】しかしここで、なんらかの理由で(カスタ
マバーコードの存在が検知できない、カスタマバーコー
ドの方向が特定できない、カスタマバーコードの読み取
りに失敗のいずれか)、最終的にカスタマバーコードの
読み取りが行われなかった場合は、光学的文字認識手法
による宛名の認識が行われる。
【0022】つまり、郵便物の画像を画像処理の手法で
解析し、図2に示すように宛名である可能性のある宛名
候補行302,304を検出しこれらの位置と方向をす
べて検出する(S210)。ここで宛名候補行302の
方向検出では図3に示すように1つの宛名候補領域に対
して宛名候補1と宛名候補2との二通りの方向を検出す
る。次に、カスタマバーコードの位置が既知ならば(S
211)、バーコードの位置座標303を用いて、宛名
候補の中からカスタマバーコードへの距離が近いものだ
けを選び出し宛名位置を特定する(S212)。カスタ
マバーコードの位置が不明ならば宛名位置の特定は行わ
れない。次に、カスタマバーコードの位置に加えて方向
も既知ならば(S213)、宛名候補(例えば図3の宛
名候補1〜4)の中から方向がカスタマバーコードの読
み取り方向と同じものだけを選び出し、宛名方向の特定
を行う(S214)。すなわちバーコードの方向が左を
先頭とする場合は、図3の宛名候補1〜4の中から宛名
候補1と4が選出される。バーコード方向が右を先頭と
する場合は、図3の宛名候補1〜4の中から宛名候補
2,3が選出され、後工程の文字認識工程(S215)
にてバーコードの方向と同方向から宛名候補の認識処理
が施される。しかしカスタマバーコードの方向が不明な
らば宛名方向の特定は行われない。ステップS215で
は候補として残った宛名候補をそれぞれ光学的文字認識
手法で読み取り(S215)、読み取りが成功か失敗か
にかかわらず、該当郵便物の宛名情報として出力されて
(S208)、処理が終了となる(S209)。
【0023】図5は、更に詳細に説明された宛名読み取
り装置の動作を示すフローチャートである。このフロー
チャートにおいて、ステップ210での宛名候補行を検
出以降の実施形態を詳細に説明する。つまり、バーコー
ドの位置も方向も不明である場合は、単に従来の光学的
な識別処理がなされ、検出された宛名候補行全てに対し
て宛名の認識処理を施す(S224、S215)。
【0024】バーコード位置を用いて、例えばバーコー
ド領域の重心と各候補行の重心とをそれぞれ求め、これ
らの重心間の距離をそれぞれ求める(S222)。つま
り、バーコードと宛名領域とは近い距離にあることを重
心間のデータとして検出しようとする処理である。これ
により、各候補行の評価付けが定まれば、これに基づい
て宛名領域を特定することができる。
【0025】更に、バーコードの方向が解っている場合
(S223)、一般にバーコードの方向と宛名情報の方
向は同一の方向を向くように予めバーコードは宛名領域
の下部に設けられるため、バーコードの方向を参考にし
てバーコードの上下方向を判断することができる。そし
て、バーコード領域を境にバーコードの情報に記載され
ている候補行とバーコードの下方に記載されている候補
行とに複数の候補行を二分することができ、バーコード
の下部の候補行を広告等の領域であると判断でき宛名候
補行から除去する(S225)。このようにバーコード
の情報のみ宛名候補として後工程の文字認識を施すこと
で、広告等の領域について文字認識等の時間の係る処理
を行う必要がなくなる。
【0026】以上のような工程に基づき宛名領域を特定
することができ、特定された領域につき宛名読み取り処
理が行われる(S215)。図2は、カスタマバーコー
ドが記載された郵便物の例である。この例では、郵便物
301において、宛名302、カスタマバーコード30
3、差し出し人住所や広告などの宛名とは関係の無い郵
便物情報の記載物304が存在する。
【0027】又以下に、更に具体的な画像領域の分布の
例を用いて、上記の処理を以下に説明したい。図3は、
図2の郵便物に対する宛名候補の種類である。図2の郵
便物に対して通常の宛名読み取りを行った場合、初期段
階では図2の領域302が宛名であるのか、領域304
が宛名であるのか特定できない。さらに、1つの宛名位
置に対してそれぞれ考え得る宛名の読み取り方向が2通
りあるので、図3の4通りの宛名候補401,402,
403,404が存在する。矢印405は、宛名の1行
目の読み取り方向である。従って、座標情報の与えられ
ない通常の宛名読み取りではこれら4つの候補に対して
それぞれ読み取りを行う必要がある。これに対して、カ
スタマバーコードの座標情報が与えられた宛名読み取り
では、図2の領域303の位置と方向にカスタマバーコ
ードが存在することがわかっている。「カスタマバーコ
ードは宛名の下部に存在する」という性質を利用するこ
とにより、宛名候補は図3の領域401であると特定で
きる。そこで領域401の宛名候補のみを読み取るか、
もしくは領域401の宛名候補を最優先で読み取ること
により、宛名読み取りの手間を軽減することが可能であ
る。従って座標情報を用いた宛名読み取りは通常の宛名
読み取りに比較して高速である。また、例えば領域40
4が差し出し人住所であった場合に、差し出し人住所を
間違って宛名情報であると読み取り誤りをおこす可能性
を減らすことができる。
【0028】
【発明の効果】以上本発明によれば、カスタマバーコー
ドが検出されたが読み取りに失敗した場合にも、バーコ
ードの位置情報や方向を後の光学的な宛名情報の特定処
理に役立てることができるため、より高い精度で宛名情
報を読み取ることができる。特に、差し出し人住所や広
告などが宛名記載面に存在する郵便物は宛名の記載位置
を特定することが困難であるが、本発明の方法を用いて
バーコードの方向情報を利用することで、広告等と宛名
等の区別が容易になり、高い精度で宛名記載位置・向を
特定することが可能となる。従って、宛名読み取りの対
象となる郵便物上の候補行が絞り込まれるため、宛名読
み取り処理量が軽減し、高速な宛名読み取りが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の宛名読み取り装置の構成を示すブロッ
ク図。
【図2】カスタマバーコードが記載された郵便物の例を
示す図。
【図3】カスタマバーコードが記載された郵便物の例を
示す図。
【図4】本発明の宛名読み取り装置の動作を示すフロー
チャート。
【図5】本発明の宛名読み取り装置の動作を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
101 … バーコードを伴う郵便物 102 … カスタマバーコード位置検出部 103 … カスタマバーコード方向検出部 104 … カスタマバーコード読み取り部 105 … 宛名候補検出部 106 … 宛名位置特定部 107 … 宛名方向特定部 108 … 宛名読み取り部 109 … 宛名情報出力部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーコードが印字された郵便物上の宛名
    情報を読み取る宛名読取装置であって、 前記郵便物上の前記バーコードの位置情報を特定する第
    1特定手段と、 前記第1特定手段が特定した位置情報に基づき前記バー
    コードを読み取る読取手段と、 前記読取手段が前記バーコードの読み取りに失敗したと
    き、前記郵便物上の画像情報を読み取り、前記第1特定
    手段が特定した前記バーコードの位置情報に基づき、前
    記画像情報上の前記宛名情報の位置を特定する第2特定
    手段と、 前記第2特定手段が特定した前記宛名情報の位置に基づ
    き、前記宛名情報を読み取る宛名読取手段と、 を有することを特徴とする宛名読取装置。
  2. 【請求項2】 バーコードが印字された郵便物上の宛名
    情報を読み取る宛名読取装置であって、 前記郵便物上の前記バーコードの位置情報を特定する第
    1特定手段と、 前記第1特定手段が特定した位置情報に基づき前記バー
    コードを読み取る読取手段と、 前記読取手段が前記バーコードの読み取りに失敗したと
    き、前記郵便物上の画像情報を読み取り、複数の宛名候
    補行を検出する宛名候補行検出手段と、 前記宛名候補行検出手段が検出した複数の宛名候補行の
    検出位置と、前記第1特定手段が特定した前記バーコー
    ドの位置との距離をそれぞれ求め、この複数の距離に基
    づき複数の宛名候補行から前記画像情報上の前記宛名情
    報の位置を特定する第2特定手段と、 前記第2特定手段が特定した前記宛名情報の位置に基づ
    き、前記宛名情報を読み取る宛名読取手段と、 を有することを特徴とする宛名読取装置。
  3. 【請求項3】 前記第2特定手段は、前記宛名候補行検
    出手段が検出した複数の宛名候補行のそれぞれの重心を
    求め、前記第1特定手段が特定した前記バーコードの位
    置情報に応じたバーコードの重心と前記複数の宛名候補
    行の重心との距離をそれぞれもとめ、この複数の距離に
    基づき複数の宛名候補行から前記画像情報上の前記宛名
    情報の位置を特定することを特徴とする請求項2に記載
    の宛名読み取り装置。
  4. 【請求項4】 バーコードが印字された郵便物上の宛名
    情報を読み取る宛名読取装置であって、 前記郵便物上の前記バーコードの位置と方向とを特定す
    る第1特定手段と、 前記第1特定手段が特定した前記位置と方向とに基づき
    前記バーコードを読み取る読取手段と、 前記読取手段が前記バーコードの読み取りに失敗したと
    き、前記第1特定手段が特定した前記バーコードの位置
    と方向とに基づき、前記宛名情報の位置を特定する第2
    特定手段と、 前記第2特定手段が特定した前記宛名情報の位置に基づ
    き、前記宛名情報を読み取る宛名読取手段と、 を有することを特徴とする宛名読取装置。
  5. 【請求項5】 バーコードが印字された郵便物上の宛名
    情報を読み取る宛名読取装置であって、 前記郵便物上の前記バーコードの位置と方向とを特定す
    る第1特定手段と、 前記第1特定手段が特定した前記位置と方向とに基づき
    前記バーコードを読み取る読取手段と、 前記読取手段が前記バーコードの読み取りに失敗したと
    き、前記郵便物上の画像情報を読み取り、複数の宛名候
    補行を検出する宛名候補行検出手段と、 前記第1特定手段が特定した前記バーコードの方向に基
    づいて、前記宛名候補行検出手段が検出した複数の宛名
    候補行から一部を選択し、この選択された宛名候補行の
    検出位置と、前記第1特定手段が特定した前記バーコー
    ドの位置との距離をそれぞれ求め、この複数の距離に基
    づき前記宛名候補行から前記画像情報上の前記宛名情報
    の位置を特定する第2特定手段と、 前記第2特定手段が特定した前記宛名情報の位置に基づ
    き、更に前記第1特定手段が特定した前記バーコードの
    方向に基づいて前記宛名情報の方向を特定して、前記宛
    名情報を読み取る宛名読取手段と、 を有することを特徴とする宛名読取装置。
  6. 【請求項6】 バーコードが印字された郵便物上の宛名
    情報を読み取る宛名読取装置であって、 前記郵便物上の前記バーコードの方向を特定する第1特
    定手段と、 前記第1特定手段が特定した前記バーコードの方向に基
    づき前記バーコードを読み取る読取手段と、 前記読取手段が前記バーコードの読み取りに失敗したと
    き、前記郵便物上の画像情報を読み取り、前記第1特定
    手段が特定した前記バーコードの方向に基づき、前記画
    像情報上の前記宛名情報の位置を特定する第2特定手段
    と、 前記バーコードの方向に応じて前記第2特定手段が特定
    した前記宛名情報の方向を特定し、この方向と前記第2
    特定手段が特定した前記宛名情報の位置に基づき、前記
    第2特定手段が特定した前記宛名情報を読み取る宛名読
    取手段と、 を有することを特徴とする宛名読取装置。
  7. 【請求項7】 バーコードが印字された郵便物上の宛名
    情報を読み取る宛名読取装置において行われる宛名読み
    取り方法であって、 前記郵便物上の前記バーコードの位置情報を特定する第
    1特定工程と、 前記第1特定工程において特定した位置情報に基づき前
    記バーコードを読み取る読取工程と、 前記読取工程において前記バーコードの読み取りに失敗
    したとき、前記郵便物上の画像情報を読み取り、前記第
    1特定工程において特定した前記バーコードの位置情報
    に基づき、前記画像情報上の前記宛名情報の位置を特定
    する第2特定工程と、 前記第2特定工程において特定した前記宛名情報の位置
    に基づき、前記宛名情報を読み取る宛名読取工程と、 を有することを特徴とする宛名読み取り方法。
  8. 【請求項8】 バーコードが印字された郵便物上の宛名
    情報を読み取る宛名読取装置において行われる宛名読み
    取り方法であって、 前記郵便物上の前記バーコードの位置情報を特定する第
    1特定工程と、 前記第1特定工程において特定した位置情報に基づき前
    記バーコードを読み取る読取工程と、 前記読取工程において前記バーコードの読み取りに失敗
    したとき、前記郵便物上の画像情報を読み取り、複数の
    宛名候補行を検出する宛名候補行検出工程と、 前記宛名候補行検出工程において検出した複数の宛名候
    補行の検出位置と、前記第1特定工程において特定した
    前記バーコードの位置との距離をそれぞれ求め、この複
    数の距離に基づき複数の宛名候補行から前記画像情報上
    の前記宛名情報の位置を特定する第2特定工程と、 前記第2特定工程において特定した前記宛名情報の位置
    に基づき、前記宛名情報を読み取る宛名読取工程と、 を有することを特徴とする宛名読み取り方法。
  9. 【請求項9】 バーコードが印字された郵便物上の宛名
    情報を読み取る宛名読取装置において行われる宛名読み
    取り方法であって、 前記郵便物上の前記バーコードの位置と方向とを特定す
    る第1特定工程と、 前記第1特定工程において特定した前記位置と方向とに
    基づき前記バーコードを読み取る読取工程と、 前記読取工程において前記バーコードの読み取りに失敗
    したとき、前記第1特定工程において特定した前記バー
    コードの位置と方向とに基づき、前記宛名情報の位置を
    特定する第2特定工程と、 前記第2特定工程において特定した前記宛名情報の位置
    に基づき、前記宛名情報を読み取る宛名読取工程と、 を有することを特徴とする宛名読み取り方法。
  10. 【請求項10】 バーコードが印字された郵便物上の宛
    名情報を読み取る宛名読取装置において行われる宛名読
    み取り方法であって、 前記郵便物上の前記バーコードの位置と方向とを特定す
    る第1特定工程と、 前記第1特定工程において特定した前記位置と方向とに
    基づき前記バーコードを読み取る読取工程と、 前記読取工程において前記バーコードの読み取りに失敗
    したとき、前記郵便物上の画像情報を読み取り、複数の
    宛名候補行を検出する宛名候補行検出工程と、 前記第1特定工程において特定した前記バーコードの方
    向に基づいて、前記宛名候補行検出工程において検出し
    た複数の宛名候補行から一部を選択し、この選択された
    宛名候補行の検出位置と、前記第1特定工程において特
    定した前記バーコードの位置との距離をそれぞれ求め、
    この複数の距離に基づき前記宛名候補行から前記画像情
    報上の前記宛名情報の位置を特定する第2特定工程と、 前記第2特定工程において特定した前記宛名情報の位置
    に基づき、更に前記第1特定工程において特定した前記
    バーコードの方向に基づいて前記宛名情報の方向を特定
    して、前記宛名情報を読み取る宛名読取工程と、 を有することを特徴とする宛名読み取り方法。
  11. 【請求項11】 バーコードが印字された郵便物上の宛
    名情報を読み取る宛名読取装置において行われる宛名読
    み取り方法であって、 前記郵便物上の前記バーコードの方向を特定する第1特
    定工程と、 前記第1特定工程において特定した前記バーコードの方
    向に基づき前記バーコードを読み取る読取工程と、 前記読取工程において前記バーコードの読み取りに失敗
    したとき、前記郵便物上の画像情報を読み取り、前記第
    1特定工程において特定した前記バーコードの方向に基
    づき、前記画像情報上の前記宛名情報の位置を特定する
    第2特定工程と、 前記バーコードの方向に応じて前記第2特定工程におい
    て特定した前記宛名情報の方向を特定し、この方向と前
    記第2特定工程において特定した前記宛名情報の位置に
    基づき、前記第2特定工程において特定した前記宛名情
    報を読み取る宛名読取工程と、 を有することを特徴とする宛名読み取り方法。
JP10039136A 1998-02-20 1998-02-20 カスタマバーコード印字郵便物上の宛名読み取り装置 Pending JPH11226516A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4630509B2 (ja) * 2001-09-28 2011-02-09 株式会社東芝 宛先認識装置、区分機、宛先認識方法及び区分方法

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JP4630509B2 (ja) * 2001-09-28 2011-02-09 株式会社東芝 宛先認識装置、区分機、宛先認識方法及び区分方法

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