JPH11225986A - Mri内視鏡及びmri用rfコイル - Google Patents

Mri内視鏡及びmri用rfコイル

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JPH11225986A
JPH11225986A JP10034997A JP3499798A JPH11225986A JP H11225986 A JPH11225986 A JP H11225986A JP 10034997 A JP10034997 A JP 10034997A JP 3499798 A JP3499798 A JP 3499798A JP H11225986 A JPH11225986 A JP H11225986A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切な感度領域を有するRFコイルを被検体
内に安全に挿入し、高画質の被検体内MRI画像を得
る。 【解決手段】 先端部16及び順次これに連なる湾曲部
17、可撓部18よりなり被検体内に導入可能な挿入部
11を有する内視鏡本体3と、湾曲部17の少なくとも
一部に内設されたMRI画像を得るための可撓性RFコ
イル2と、を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、核磁気共鳴による
画像情報を得るための感度分布の高い核磁気共鳴検出プ
ローブを容易に被検体内に導入でき、かつ信号雑音比の
高い画像を得る手段を備えたMRI内視鏡及びMRI用
RFコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被検体の体腔部に存在する表皮癌
等の検出診断には、核磁気共鳴映像装置の磁場中に置い
た被検体に、先端部あるいは湾曲部にRFコイルを設け
た内視鏡を挿入し、RFコイルより核磁気共鳴信号を検
出して核磁気共鳴映像を作成していた。
【0003】この分野の第1の従来例としては、特開昭
63−270038号公報記載の内視鏡が知られてい
る。これによれば、RFコイルは内視鏡挿入部先端部の
フード部分に設けられている。また、第2の従来例とし
て、特開平2−200244号公報記載の磁気共鳴画像
撮影装置用体腔内コイルが知られている。
【0004】さらに、第3の従来例として、特開平6−
7320号公報記載のMR内視鏡装置が知られている。
これにおいては、RFコイル(前記公報の中では核磁気
共鳴用アンテナまたは高周波アンテナと記載されてい
る)を装備したバルーンを体腔内で膨脹させる。そし
て、バルーン膨脹状態の一定でないことに伴って発生す
るRFコイルのマッチング状態の変化を回避するため
に、バルーン膨脹途中でのRFコイルのマッチング状態
を観察し、所定のマッチング状態となったところでバル
ーン膨脹を停止させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来例の構造では、以下に説明する第1ないし第3
の問題点があった。 第1の問題点:MRI画像による病変診断の際には、例
えば悪性腫瘍の浸潤の広がり度合いを観察するなど、あ
る程度広い感度領域が必要である。しかしながら第1の
従来例の構造では、内視鏡挿入方向に短いフード部分に
RFコイルが設けられているため、RFコイルは自ずと
挿入方向に対して短いものとなり、これはRFコイルの
感度分布もその方向に自ずと短いことを意味する。従っ
て、その感度領域の大きさが不十分であり、上記病変診
断に効果的な画像が得られない。
【0006】第2の問題点:また、この第1の従来例で
は、(これに限らず多くの他の公知例でも)RFコイル
近傍にバリアブルコンデンサによるインピーダンス整合
回路が設けられている。しかしながら、被検体性状や被
検体とRFコイルとの位置関係により変化するRFコイ
ルのインピーダンスを所定のインピーダンスに変換する
ためにどのようにバリアブルコンデンサを制御するか述
べられていない。具体的にはおそらくバラクタダイオー
ドに印加するバイアス電圧により可変容量を制御するの
であろうが、これは、バイアス電圧供給線をそれでなく
ても混んだ内視鏡挿入部に実装しなければならない。
【0007】第3の問題点:また、この第1の従来例で
は(これに限らず多くの他の公知例でも)、インピーダ
ンス変換回路の出力が内視鏡挿入部の外部にある前置増
幅器(本従来例では明示されていない)に届くまでに数
メートルの伝送線を通らねばならず、この伝送線で1〜
2dBの信号減衰を起こし、これは得られるMRI画像
の信号雑音比が低下することを意味する。特に挿入部内
に用いる伝送線は可撓性に優れた細い同軸ケーブルとな
るであろうが、このような同軸ケーブルは信号減衰が著
しいのは周知である。さらに、インピーダンス変換回路
によってもRFコイルと伝送線とのインピーダンス整合
が十分正確にはとれないことがしばしばであるが、その
ような場合は定在波損失によって、さらに伝送線路内で
の信号減衰が増大し、得られるMRI画像の品質を低下
させる。
【0008】また上記第2の従来例においては、RFコ
イルは、挿入方向に沿って長いRFコイルとなってお
り、第1の従来例などにおける感度領域が狭いという第
1の問題点は回避できる。しかし、前記第3の問題点が
未解決であるばかりでなく、下記の第4ないし第6の問
題点がある。
【0009】第4の問題点:RFコイルは、可撓性に対
する考慮がなされておらず、その部分は屈曲できず、屈
曲の著しい体内に挿入するのに困難が発生する。 第5の問題点:内視鏡構造を伴っていないので、被検体
内を目視しながらRFコイルを導入していくことが出来
ず、目標病変部近傍にRFコイルを位置させることが困
難であり、さらに導入過程で被検体に損傷を与える危険
もある。
【0010】第6の問題点:送信信号阻止回路として、
ダイオードとソレノイドコイルからなる並列共振回路を
開示しているが、このようなパッシブトラップ(我々は
このような回路形式をパッシブトラップと呼んでいる)
では、磁場強度の高い即ちラーモア周波数の高い(例え
ば1.5テスラでのプロトンは63.9MHz)場合は
回路損失が大きく、得られる信号雑音比が著しく低下す
ることを我々は経験上知っている。
【0011】また第3の従来例においては、第1の従来
例のような、RFコイルの感度領域が著しく短いという
第1の問題点は解決される。しかし、下記に示す第7な
いし第10の問題点がある。 第7の問題点:バルーン膨脹状態は、マッチング最適と
なった状態が実使用に際して最適とは限らない。バルー
ンが十分膨脹して被検体に押し当てられるまでになれ
ば、被検体が体動によって動くことを阻止でき安定なM
RI画像が得られるが、被検体が遠ければこのような膨
脹状態になる前に、マッチング状態最適となってしま
う。また、被検体が近過ぎれば、マッチング状態最適と
する程度にバルーンを膨脹せしめると、バルーンが被検
部を過度に抑圧し、正常な血行状態などが保たれていな
い異常な生理状態で被検部を観察することになる。
【0012】第8の問題点:開示されている内容によれ
ばマッチング回路は挿入部の外側にある。この状態で
は、RFコイルからマッチング回路までの伝送線は、伝
送線固有の特性インピーダンスから大きく逸脱した信号
源インピーダンスで駆動されることになり、大幅な信号
損失は免れない。
【0013】第9の問題点:バルーンとともに膨脹収縮
あるいは折り曲げ自在の導体でRFコイルは形成されて
いる。RFコイルに用いる導体は導電率が著しく高い例
えば銅のような良導体でなければ、抵抗損失による雑音
が著しく、高い信号雑音比のMRI画像は得られない。
一般にRFコイルに用いられる導体は銅であるが、銅線
あるいは銅板と本従来例に用いれば、バルーンの膨脹収
縮に伴い、金属疲労で破断するであろう。あるいは、折
り曲げ性の良い何らかの導体を用いてもそれは導電率が
不十分であり抵抗損失による信号雑音比の低下を生じる
であろう。
【0014】第10の問題点:膨脹させて使用するRF
コイルであるから、その面積はかなり大きなものであ
り、外部の送信RFコイルから送信される高周波磁場に
よってRFコイルに誘起される誘導起電力は大きなもの
となる。この誘導起電力によりRFコイルに電流が流れ
ると、その電流が作る高周波磁場が、もとの送信された
高周波磁場を乱す。従ってこのままでは送信高周波磁場
が不均一となり、正しいMRI画像が得られない。従っ
て第2の従来例で開示されている送信信号抑圧手段が必
要となる。しかし、勿論第2の従来例で開示されている
方法では第6の問題点として指摘した問題は残る。
【0015】なお、第2の従来例で使用している逆接続
されたダイオードの代わりに、PINダイオードを使用
し、外部RFコイルから高周波磁場を送信するときに該
PINダイオードに順方向直流電流を流すことで、低損
失の並列共振回路を形成し、この高インピーダンスでR
Fコイルに流れる誘導電流を最少にでき、かつMR信号
の回路損失も小さくできる。
【0016】しかし、該PINダイオードへ電流を供給
するバイアスラインにMR信号が漏れることが無いよう
に、該PINダイオードのすぐそば、即ちRFコイルの
すぐそばでバイアスライン上に直流は通すが高周波は通
さない回路を挿入する必要がある。一方、バルーン部を
細く柔軟にするには、バルーン部近傍の回路は最少にす
べきであり、PINダイオードによる方法は、この点不
利であり、これも最適ではない。さらに、挿入部に挿通
するコントロールラインも増えるので、挿入部を細くし
にくくなる点でも不利である。
【0017】本発明は上記の問題点に鑑みて成されたも
ので、その第1の課題は、適切な感度領域を有するRF
コイルを屈曲部を伴う被検体に安全に挿入することであ
る。
【0018】また本発明の第2の課題は、RFコイルか
ら前置増幅器までの信号減衰を最少にするとともに、外
部から送信される高周波磁場によってRFコイル内に誘
導される電流を最小に抑制して、高い画質の被検体内M
RI画像を得ることである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の構成を有する。すなわち、請求項1記
載のMRI内視鏡は、先端部と順次これに連なる湾曲部
及び可撓部よりなり被検体内に導入可能な挿入部を有す
る内視鏡本体と、前記湾曲部の少なくとも一部に内設さ
れたMRI画像を得るための可撓性RFコイルと、を備
えたことを要旨とする。
【0020】請求項1記載のMRI内視鏡は、湾曲部の
少なくとも一部に内設されたRFコイルが可撓性を有す
るため、挿入部を被検体内部へ導入する際に湾曲部を被
検体の体腔部の屈曲状況に合わせて湾曲させることがで
き、安全に被検体内部へ導入することができる。
【0021】また請求項2記載のMRI内視鏡は、先端
部と順次これに連なる湾曲部及び可撓部よりなり被検体
内に導入可能な挿入部を有する内視鏡本体と、前記湾曲
部の内部または近傍に設けられたMRI画像を得るため
の可撓性RFコイルと、前記湾曲部の断面形状を保持す
るように互いに連結されて該湾曲部に内設され、少なく
とも一部分は絶縁体から構成された複数の関節駒と、を
備えたことを要旨とする。
【0022】請求項2記載のMRI内視鏡は、関節駒の
少なくとも一部分が絶縁体から構成されているので、湾
曲状態の変化による関節駒が可撓性RFコイルに及ぼす
影響を避けることができる。
【0023】また請求項3記載のMRI内視鏡は、請求
項1または請求項2において、前記湾曲部の最外部に膨
脹可能手段を備え、該膨脹可能手段の内側に前記可撓性
RFコイルが設けられたことを要旨とする。
【0024】この膨脹可能手段は、例えばゴム等の弾性
に富む材料で構成され、内視鏡制御部から空気などの気
体または水等の液体を送り込むことにより膨脹させて、
可撓性RFコイルがMRI画像を得るための信号を受信
する際に、被検体内部でコイルの位置を固定することが
できる。
【0025】また請求項4記載のMRI内視鏡は、請求
項1ないし請求項3のいずれかにおいて、前記可撓性R
Fコイルの少なくとも一部は、フレキシブルプリント基
板により形成されたことを要旨とする。
【0026】また請求項5記載のMRI内視鏡は、請求
項1ないし請求項4のいずれかにおいて、前記可撓性R
Fコイルの少なくとも一部の部材の厚さは、使用周波数
における表皮厚さの10倍程度以下であることを要旨と
する。
【0027】また請求項6記載のMRI内視鏡は、請求
項1ないし請求項3のいずれかにおいて、前記可撓性R
Fコイルの少なくとも一部は、結束または編組された良
導体の細径の素線により形成されたことを要旨とする。
【0028】また請求項7記載のMRI内視鏡は、請求
項1ないし請求項6のいずれかにおいて、前記可撓性R
Fコイルの長手方向に用いられる少なくとも一部の部材
の幅は、前記湾曲部の直径の3分の1程度以下であるこ
とを要旨とする。
【0029】また請求項8記載のMRI内視鏡は、請求
項1ないし請求項7のいずれかにおいて、前記可撓性R
Fコイルは、略平板状に形成され、前記湾曲部の湾曲の
軸が該可撓性RFコイルと略平行であることを要旨とす
る。
【0030】また請求項9記載のMRI内視鏡は、請求
項1ないし請求項8のいずれかにおいて、前記可撓性R
Fコイルは、被検体内への導入方向に位置する一端が湾
曲部に固着され、他端が固着されず滑動可能であること
を要旨とする。
【0031】また請求項10記載のMRI用RFコイル
は、被検体内に導入可能な湾曲部及びこれに連なる可撓
部と、前記湾曲部の少なくとも一部に内設されたMRI
画像を得るための可撓性RFコイルと、を備えたことを
要旨とする。
【0032】また請求項11記載のMRI用RFコイル
は、被検体内に導入可能な湾曲部及びこれに連なる可撓
部と、前記湾曲部の内部または近傍に設けられたMRI
画像を得るための可撓性RFコイルと、前記湾曲部の断
面形状を保持するように互いに連結されて該湾曲部に内
設され、少なくとも一部分は絶縁体から構成された複数
の関節駒と、を備えたことを要旨とする。
【0033】また請求項12記載のMRI用RFコイル
は、請求項10または請求項11において、前記湾曲部
の最外部に膨脹可能手段を備え、該膨脹可能手段の内側
に前記可撓性RFコイルが設けられたことを要旨とす
る。
【0034】また請求項13記載のMRI用RFコイル
は、請求項10または請求項11において、前記可撓性
RFコイルの少なくとも一部は、フレキシブルプリント
基板により形成されたことを要旨とする。
【0035】また請求項14記載のMRI用RFコイル
は、請求項10または請求項11において、前記可撓性
RFコイルの少なくとも一部は、結束または編組された
良導体の細径の素線により形成されたことを要旨とす
る。
【0036】また請求項15記載のMRI用RFコイル
は、請求項10または請求項11において、前記可撓性
RFコイルの少なくとも一部の部材の厚さは、使用周波
数における表皮厚さの10倍程度以下であることを要旨
とする。
【0037】また請求項16記載のMRI用RFコイル
は、請求項10または請求項11において、前記可撓性
RFコイルの長手方向に用いられる少なくとも一部の部
材の幅は、前記湾曲部の直径の3分の1程度以下である
ことを要旨とする。
【0038】また請求項16記載のMRI用RFコイル
は、請求項10または請求項11において、前記可撓性
RFコイルは、略平板状に形成され、前記湾曲部の湾曲
の軸が該可撓性RFコイルと略平行であることを要旨と
する。
【0039】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1ないし図6、図10、
図14及び図15は、本発明に係る第1の実施の形態で
あるMRI内視鏡を示すもので、図1はMRI内視鏡装
置の全体構成図、図2はMRI内視鏡の挿入部の先端側
の湾曲部の構成を示す説明図、図3は湾曲チューブを膨
脹させない通常の状態を示す説明図、図4は制御装置の
構成を示すブロック図、図5は切換弁の設定状態を示す
断面図、図6は、RFコイルの形状を示す斜視図、図1
0は可撓部に内蔵される回路部の構成を示す回路図、図
12はチューニング回路の構成を示す回路図、図14は
湾曲部の湾曲状態を示す説明図、図15は関節駒の連結
状態を示す側面図及び平面図である。
【0040】図1に示すように第1の実施の形態のMR
I内視鏡装置1は、MRI画像を得るためのRFコイル
2を有するMRI内視鏡3と、このMRI内視鏡3に照
明光を供給する光源装置4と、MRI内視鏡3の撮像手
段に対する信号処理を行う映像信号処理装置5と、この
映像信号処理装置5の出力信号を表示するモニタ6と、
湾曲部への送気・排気の制御を行うとともにMRI内視
鏡3に設けたRFコイル2のチューニング等を行う制御
装置7と、核磁気共鳴のための磁場と高周波を発生させ
RFコイル2から受信した核磁気共鳴信号からMRI画
像を構成するMRI装置8とから構成される。
【0041】MRI内視鏡3は、被検体の体腔内に挿入
可能な細長で可撓性の挿入部11を備え、この挿入部1
1の後端に太幅の操作部本体12が連設されている。こ
の操作部本体12の後部からは可撓性のユニバーサルコ
ード13が延設され、このユニバーサルコード13は第
1のコード13aと、第2のコード13bとに分岐さ
れ、第1のコード13aの先端のコネクタ14aは制御
装置7に接続され、第2のコード13bの先端のコネク
タ14bは光源装置4に接続される。コネクタ14bは
さらに信号ケーブル15を介して映像信号処理装置5に
接続される。
【0042】上記挿入部11は、硬質の先端部16と、
この先端部16の後端に隣接して形成された湾曲可能な
湾曲部17と、この湾曲部17の後端から操作部本体1
2まで形成された長尺の可撓部18とから構成されてい
る。湾曲部17は、操作部本体12に設けられた湾曲操
作ノブ19を回動することによって図示しない湾曲操作
用ワイヤーが引張られ、上下、左右方向に湾曲できるよ
うになっている。
【0043】又、操作部本体12の基端近くには処置具
を挿入する鉗子チャンネル挿入口20が設けてあり、こ
の鉗子チャンネル挿入口20は挿入部11内の図示しな
いチャンネルに連通しており、先端部16で開口するチ
ャンネル出口から鉗子等の処置具を突出することができ
る。
【0044】挿入部11内には図2に示すように、照明
光を伝送するライトガイド21が挿通され、このライト
ガイド21は操作部本体12から延出されたユニバーサ
ルコード13及び第2のコード13bを経て光源装置4
に着脱自在で接続される。光源装置4から供給された照
明光はこのライトガイド21で伝送され、先端部16に
設けられた照明窓から前方に出射される。
【0045】この照明窓から出射された照明光によって
照射された患部等の被写体は、観察窓に取り付けられた
対物レンズ22によってその焦点面に配置固定されたC
CD23の撮像面に結像され、このCCD23によって
光電変換される。このCCD23に接続された信号線2
4は挿入部11、操作部本体12、ユニバーサルコード
13、第2のコード13b及び信号ケーブル15を経て
映像信号処理装置5に接続され、この映像信号処理装置
5内部のドライブ回路からのドライブ信号の印加により
光電変換された撮像信号が読み出され、映像信号処理装
置5により標準的な映像信号が生成され、モニタ6に表
示される。
【0046】上記先端部16において、対物レンズ2
2、CCD23等のハウジングとなる先端部本体33の
後端には、第1の関節駒26aの先端側が固定され、こ
の第1の関節駒26aの後端には第2の関節駒26bの
先端側が連結軸25により上下に回動自在に接続され、
この第2の関節駒26bの後端には第3の関節駒26a
の先端側が連結軸25により左右に回動自在に接続され
るという具合で互い違いに2種の略円筒状の関節駒26
a,26b,26a,26b,…が相互に回動自在に
(挿入部11の長手方向に)縦列接続されて湾曲部17
の基本構造が構成されている。
【0047】この湾曲部17を構成する関節駒26a,
26b,26a,26b,…の周囲は、湾曲し易い柔ら
かい特性を有し且つ膨脹及び収縮し易いゴム等の弾性が
大きく絶縁性を有する湾曲チューブ27で覆われ、この
湾曲チューブ27の前後の端部は、糸巻き等の固定部材
28で先端部本体33及び固定部材32に固定されてい
る。
【0048】この湾曲部17の後端は、固定部材32を
介して可撓部18を構成する可撓性チューブ29に接続
され、この可撓性チューブ29の内側には、CCD23
の信号線24、ライトガイド21、送気チューブ31、
回路部50、伝送線51、コントロール線52等が収納
されている。
【0049】この湾曲部17の後端には送気チューブ3
1の先端が固定部材32に固定されており、この送気チ
ューブ31の先端は湾曲部17の内部で開口している。
このため、この送気チューブ31によって送気される
と、湾曲部17を形成する湾曲チューブ27は膨らむよ
うになる。この場合、可撓部18側は固定部材32によ
って仕切られているので、可撓部18を構成する可撓性
チューブ29は膨らまない。
【0050】この湾曲チューブ27の内側にはRFコイ
ル2が設けられている。RFコイル2の片端は先端部本
体33に固定され、他端は固定部材には固定されておら
ず、湾曲チューブ内で自由に滑動可能となっている。R
Fコイル2は例えば図6のように、サドルコイル状にな
っていて、その詳細は後述される。
【0051】尚、MRI内視鏡3は、RFコイル2、先
端部16、関節駒26等の少なくとも挿入部11を形成
する挿入部構成部材が少なくとも強磁性体でない材料を
用いて形成され、MRI画像を得るために強い静磁場中
に配置された状態における磁場の影響を小さくなるよう
にしている。
【0052】上記RFコイル2の端部は信号線34と接
続され、信号線34は一部はRFコイル2のコイルパタ
ーンを相互連結し、一部はRFコイル2と可撓部18の
先端部に配設された回路部50とを連結する。そして、
回路部50の出力は伝送線51を経由して制御装置7へ
送られ、チューニング回路46に接続されている。
【0053】送気チューブ31は、コネクタ14a内で
口金35と接続され、この口金35は制御装置7側の口
金受けが設けられたパイプ36に接続される。このパイ
プ36には切換弁37を経て送気ポンプ38と吸引ポン
プ39と接続される。この送気ポンプ38と吸引ポンプ
39は制御回路41によりドライバ42,43をそれぞ
れ介してその動作が制御される。又、切換弁37も制御
回路41によりドライバ44を介してその切換動作が制
御される。
【0054】この制御回路41はマニュアル送気ボタン
45a、マニュアル吸引ボタン45bの操作に応じて、
送気ポンプ38、吸引ポンプ39、切換弁37の動作を
制御する。例えば、マニュアル送気ボタン45aが操作
された場合には、送気ポンプ38を動作状態に設定する
と共に、送気ポンプ38による空気を送気できるように
切換弁37を切り換える。この場合には図4又は図5
(a)に示す切換弁37の状態にする。このマニュアル
送気ボタン45aの操作による送気は、内視鏡湾曲部1
7を被検体内の関心領域近傍に挿入し他後、湾曲チュー
ブ27を膨脹させて湾曲部17を被検体内で固定し、湾
曲部17に内蔵したRFコイル2でMRI画像を得る場
合に行われる。
【0055】又、マニュアル吸引ボタン45bが操作さ
れた場合には、吸引ポンプ39を動作状態に設定すると
共に、吸引ポンプ39による空気の吸引を行うことがで
きるように切換弁37を切り換える。この場合には図5
(b)に示す切換弁37の状態にする。このマニュアル
吸引ボタン45bは、RFコイル2でMRI画像を得た
後に、湾曲チューブ27を収縮させて被検体内から挿入
部11を引き出す場合等に使用される。
【0056】又、マニュアル送気ボタン45a及びマニ
ュアル吸引ボタン45bが操作された後、さらにマニュ
アル送気ボタン45a及びマニュアル吸引ボタン45b
が操作されると、送気と吸引とがストップされた状態と
なり、この場合には図5(c)に示す状態になる。
【0057】回路部50の出力を伝送する伝送線51お
よび回路部50をコントロールするコントロール線52
は、コネクタ14aを介して、制御装置7のチューニン
グ回路46と接続される。このチューニング回路46
は、RFコイル2が検出し、回路部50の中にある前置
増幅器(PA)501で増幅したMR信号が最大となる
ように、回路部50の中にある同調用可変容量(可変容
量ダイオード又はバラクタダイオードD1)を制御する
バイアス電圧を発生し、コントロール線52により回路
部50へ供給するものである。なお、MR信号は、MR
I装置8より被検体に高周波磁場を照射した後、被検体
より発生する。この調整は、MRI画像撮影に先立ち、
RFコイル2を被検体の関心領域近傍に設定し、湾曲チ
ューブ27を膨脹させて被検体との位置関係を固定させ
た後に行う。
【0058】この後、MRI画像撮影に伴って発生した
MR信号は、チューニング回路46を経由してMRI装
置8に送られ、画像再構成に供される。
【0059】図6は、RFコイル2の形状を示す斜視図
である。図6に示すように、RFコイル2の形状は、フ
レキシブルプリント基板100上に薄い導体パターン1
01が形成された2つの分離された鞍型コイルからなっ
ている。そして、2つの鞍型コイルを図6の上下に分離
する平面が、図2の紙面に垂直な平面となるような向き
で、湾曲部17の内部に実装されている。RFコイル2
の前縁部と後縁部の各々二つの円弧状構造は、前縁部の
二つの円弧状構造のみ、図2のように、固定部材33に
固定されており、後縁部の二つの円弧状構造は、固定部
材32には固定されず、湾曲部17の湾曲に応じて湾曲
チューブ27の内部を滑動できるようになっている。
【0060】RFコイル2の薄い導体パターン101を
形成する導体の材質は、抵抗率が小さい必要があり、一
般に銅が適当である。挿入部11を被検体導入時に湾曲
部17とともに湾曲しても、導体が疲労破断しないよう
に、フレキシブルプリント基板100の導体パターン1
01は薄くしてある。過度に薄くては抵抗損失が増大
し、MRI画像の信号雑音比が低下する。高周波抵抗
は、導体厚さがスキンデプス(表皮厚さ)の3倍程度で
あれば、それ以上厚くても殆ど低減しない。
【0061】一般にMRI画像撮影の対象にするのは水
素原子核であり、MRI装置8の典型的な磁場強度0.
5〜1.5テスラでの水素原子核のラーモア周波数は2
1〜64MHzである。この周波数では、銅のスキンデ
プスは10ミクロン前後である。従って導体パターン1
01の厚さは数10ミクロンが適正である。
【0062】また挿入部11の挿入方向に沿って、導体
パターン101、フレキシブル基板100ともに、その
幅を細くしてある。幅が広いと、被検体導入時に湾曲さ
せられたときに、自然に湾曲せずに挫屈状態で不自然に
曲がり、疲労破断の可能性が増すためである。なお、挿
入方向全長にわたり細くするのではなく、数カ所部分的
に細くすることでも、疲労破断の可能性は低減できる。
【0063】図14は、挿入部11の先端部16および
湾曲部17近傍の、湾曲させた状態を示すものである。
互いに連結された関節駒26a,26bは、連結軸25
を軸にして上下または左右に相互に傾くことにより、湾
曲部17を断面形状がつぶれることなく上下左右に湾曲
させることができる。湾曲部17を湾曲させるに当た
り、湾曲操作ノブ19に連設されたプーリーによりワイ
ヤ牽引するなどの手段が必要だが、周知の手段であるの
で図示しない。湾曲部17の湾曲に伴い、RFコイル2
の片端は固定部材32に固定していないので、多少の変
形を伴いつつ関節駒26に沿って摺動し、もって湾曲を
容易としている。
【0064】なお、この状態で湾曲チューブ27を膨脹
させることも可能であり、さらにその状態でMRI画像
を得ることも可能である。この場合、RFコイル2の形
状寸法は、通常時(湾曲部を湾曲させない状態)とくら
べて殆ど変化していないので、RFコイル2のインダク
タンスも殆ど変化しておらず、チューニングが著しくず
れることは生じないのでチューニングの再調整は不要で
ある。
【0065】図10は、回路部50の構成を示す回路説
明図である。同図において、信号線34、および伝送線
51、コントロール線52との接続関係も示されてい
る。回路部50は、ある程度の可撓性があるようにフレ
キシブルプリント基板に実装する。これにより、回路部
50を内蔵する可撓性チューブ29の撓みやねじれを可
能とする。Ct1の容量と、Ct2の容量とバラクタダ
イオードD1の静電容量の並列容量と、Ct2と、の合
成容量が、RFコイル2と信号線34との合成インダク
タンスと、ラーモア周波数で共振するように、Ct1、
Ct2、D1、の回路定数が選ばれている。バラクタダ
イオードD1の両端に接続された抵抗R1,R2は、例
えば1Mオームの高抵抗であり、コントロール線52を
経由して、チューニング回路46からバラクタダイオー
ドバイアス電圧を供給するラインに挿入され、MR信号
がコントロールラインに漏れることを防いでいる。
【0066】前置増幅器(PA)501は、FETと少
数の受動素子で構成された入力インピーダンスの低い増
幅器である。前置増幅器501は、信号源インピーダン
スが特定の値付近であれば雑音指数を低くできる。従っ
て前置増幅器501から、RFコイル2側を見込んだ信
号源インピーダンスが、該特定インピーダンス近傍とな
るような制約をCt1,Ct2,C1,L1の定数選択
にあたっては考慮する必要がある。そのようにしても、
使用の都度バラクタダイオードD1のバイアス電圧の変
化あるいは被検体とRFコイル2との位置関係の変化に
より、該信号源インピーダンスは変動する。しかし、適
正なFETを選べば、該特定インピーダンスから多少は
ずれても妥当な雑音指数を維持できるので、インピーダ
ンスマッチングを使用の都度調整するようなことは不要
である。
【0067】さらに、C1とインダクタンスL1とはラ
ーモア周波数付近で共振するような定数に選ばれてい
る。このような構成は、P.B.Roemer,“Th
e NMR Phased Array”,Journ
al of MagneticResonance i
n Medicine,Vol.16,Number
2,Nov.,1990に詳述されている。Roeme
rらはこの回路をプリダンプ回路と呼んでいる。この回
路の特徴は、RFコイル2側から見て共振周波数におい
て、C1とL1と前置増幅器501とのなす合成インピ
ーダンスが高くなることである。この技術は、複数のR
Fコイルを併設したときにRFコイル間の電磁誘導結合
を減殺することに用いられている公知技術である。
【0068】一般の場合、外部RFコイルによって送信
される高周波磁場がRFコイルに誘起する誘導起電力
は、大きいので、これによりRFコイル2に流れる誘導
電流を十分抑圧するには、特開平2−200244号公
報で開示されている送信信号抑圧手段に相当する回路、
あるいは特開平2−200244号公報で開示されてい
る送信信号抑圧手段の逆接続されたダイオードの代わり
にPINダイオードを用いた回路、あるいはその他の、
送信信号抑圧効果の高い手段が必要となる。しかし、本
発明におけるRFコイル2は小型であり、外部RFコイ
ルによって送信される高周波磁場がRFコイル2に誘起
する誘導起電力は比較的小さい。したがって、プリダン
プ回路でも、RFコイル2に流れる誘導電流を妥当なレ
ベルに抑圧できる。
【0069】なお、前置増幅器501の入力インピーダ
ンスが純抵抗でない場合、あるいはCt1,Ct2のリ
アクタンスが十分小さくない場合は、RFコイル2に誘
起する誘導起電力を最少にするためにはC1とL1との
定数は、C1とL1とがラーモア周波数で共振する条件
から少しずれたところに最適値があることを、発明者は
見いだしたことを付記しておく。
【0070】伝送線51には同軸ケーブルを用いてお
り、その中心導体には前置増幅器501用の直流電源電
圧、例えば+12Vが印加されている。その外部導体に
は制御装置7の基準電位0Vが接続されている。これら
直流電位はL3,L4を経由して前置増幅器501に接
続されており、もって、前置増幅器501の電源となっ
ている。
【0071】L2とC2とはラーモア周波数で並列共振
する値に選ばれており、さらにL2/C2の平方根は伝
送線51の特性インピーダンスの値と等しい値にしてあ
る。また前置増幅器501の出力インピーダンスも伝送
線51の特性インピーダンスの値と等しい値にしてあ
る。このように回路定数が選ばれたL2とC2のブリッ
ジ型回路は平衡不平衡変換回路の一例であり、RFコイ
ル2と制御装置7との間に挿入することにより、制御装
置7の基準電位からRFコイル2を高周波的に隔離で
き、RFコイル2の平衡動作を確保している。RFコイ
ル2の平衡動作を確保するということは、不要な電界に
よる被検体の誘電損失を最少にするということであり、
従って得られるMR信号の信号雑音比を向上させられ
る。さらに、外来雑音に対する感受性を低減できる。
【0072】C3とL3と、およびC4はL4と、ラー
モア周波数付近での並列共振回路を構成しており、従っ
てラーモア周波数では高いインピーダンスを形成してお
り、平衡不平衡変換回路により高周波的に制御装置7か
ら隔離されたRFコイル2が、再び高周波的に電源線を
通じて高周波的に制御装置7につながることはない。か
かる平衡不平衡変換回路は、なるべくRFコイル2に近
いところに位置させたほうが効果的であり、例えば図1
2の増幅器510の後に位置させたのでは無効である。
【0073】Cbは、前置増幅器501の電源インピー
ダンスが低くなるようにするためのバイパスコンデンサ
である。Cc1とCc2とは、直流電位を有する伝送線
51に前置増幅器501の出力を接続するための結合コ
ンデンサである。
【0074】図12はチューニング回路46の構成を示
す回路図である。伝送線51の出力は直流カットのコン
デンサC6を経由して増幅器510に接続されており、
増幅器510の出力はMR信号を検波する検波回路51
1に接続しており、検波回路511の出力はA/D変換
器512によりディジタル信号に変換されてコントロー
ラ513に取り込まれる。コントローラ513はMRI
装置8の制御を受けながら、A/D変換器512の出力
をサンプリングする。
【0075】そしてサンプリングした検波器511出力
のピークレベルをチェックし、D/A変換器514へバ
ラクタダイオードD1へのバイアス電圧コントロール信
号を変更し、それに応じて、D/A変換器514はL
7,C7の並列共振回路を経由してバラクタダイオード
D1へ変更された直流バイアス電圧を送り、バラクタダ
イオードD1の静電容量を変更する。コントローラ51
3はこれを繰り返し、検波器511出力のピークレベル
が最大となったときのバラクタダイオード電圧を判定
し、以後その電圧に固定し、チューニング過程を終了す
る。L7とC7とはラーモア周波数付近で共振するよう
に回路定数が選ばれており、高周波的に高いインピーダ
ンスとなっている。L8とC8も同様である。
【0076】L5とC5とはラーモア周波数付近で共振
するように回路定数が選ばれており、高周波的に高いイ
ンピーダンスとなっている。これを経由して、同軸ケー
ブルである伝送線51の中心導体へ電源電圧12Vを供
給している。伝送線51の外部導体はチューニング回路
の基準電位即ち制御装置7の基準電位へ接続されてい
る。
【0077】検波器511はMR信号のピークレベルを
検出できる程度の簡易なものでよい。チューニング終了
後のMRI撮影時のMR信号は、この簡易な検波器51
1でなく、MRI装置8内の高度な検波回路へ、増幅器
510より出力される。
【0078】図15(a)は、関節駒26a,26bの
連結状態を示す側面図であり、図3と同じ角度(図3の
紙面と垂直な方向)から見たものである。図15(b)
は、同平面図であり、図3の紙面内の上方から見たもの
である。
【0079】一般の内視鏡装置においては、関節駒26
a,26bは、金属でつくられている。この場合、RF
コイル2に仮に電流を流したとしてその電流が作る磁束
は、連結された関節駒が作る閉ループと鎖交する。即
ち、関節駒のつくる閉ループとRFコイル2との間に相
互インダクタンスが存在することを意味する。
【0080】これにより二つの問題が発生する。第1
に、湾曲部の湾曲状態によって、回路部50からRFコ
イル2を見たインダクタンスが変化し、従ってチューニ
ング状態が不安定になる。特に連結軸25と関節駒26
a,26bとの電気的接続状態が不安定な場合は、この
問題が著しい。第2に、関節駒26a,26bの作る閉
ループの電気抵抗がRFコイル2の負荷となり、RFコ
イル2の出力信号の信号雑音比を低下せしめることであ
る。これらは、例えばプリダンプ回路の採用により、即
ち、RFコイル2と回路部50との形成するループイン
ピーダンスを高めることにより、相当程度その影響が緩
和されることが期待されるが、それでも不十分の可能性
がある。
【0081】よって本発明においては、図15の関節駒
26a,26bを電気的絶縁体で形成している。関節駒
の全体でなくても、その一部、例えば図16に示すよう
な関節駒の長手方向を弧状に湾曲させた板200と、I
型連結肢201と、Y型連結肢202とのいずれかを絶
縁体にするだけでも問題の殆どは解消される。この場
合、板200を絶縁体にするのが効果的である。なぜな
らある程度の大きさを持った導体面はその面内にRFコ
イル2と誘導結合する閉ループを形成するからである。
【0082】なお、RFコイル2の近傍に十分小さくな
い閉ループが存在することによる障害は、前記チューニ
ング状態の不安定と信号雑音比の低下との他に、図示し
ない傾斜磁場の変動による誘導電流の問題がある。即ち
MRI画像撮影においては、MR信号に位置情報を付与
するために、MR信号観測中およびその前に、静磁場分
布を空間的に変調することを目的として傾斜磁場を印加
する。この傾斜磁場のスイッチングに伴い、被検体近傍
に存在する閉ループに低周波の誘導電流が発生し、これ
は静磁場分布を暫時歪ませる。この結果MR信号の位相
が変調され、MR信号の位置情報は乱される。この結
果、画像の歪みやアーチファクトをもたらす。この点に
おいても、閉ループを極力無くすことは重要である。
【0083】以上説明した第1の実施の形態によれば、
次のことが可能になる。モニタ6に投影された内視鏡画
像を観察しながら挿入部を被検体内部へ前進させ、屈曲
部通過の際は、湾曲し得ない先端部16は十分に短いの
で、湾曲部17を湾曲することで通過容易となり、もっ
てMRI画像を得るべき場所まで、RFコイル2を安全
に送り込める。
【0084】RFコイル2は、先端部からさほど遠くな
いところに位置するので、内視鏡画像で確認したMRI
画像化対象部付近からRFコイル2が遠く行きすぎた
り、行き足りなかったりすることが起きにくく、MRI
画像化対象部付近にRFコイル2を位置させることが容
易である。
【0085】RFコイル2は挿入方向に十分長いので、
感度領域が広い。即ち、一回のMRI撮影で撮れる範囲
が広いのでRFコイル2を数カ所に前後させてMRI撮
影を繰り返す必要性が減る。RFコイル2の近傍にチュ
ーニング回路と前置増幅器(PA)を配置してあるの
で、伝送線による信号損失がなく、高品質のMRI画像
が得られる。
【0086】外部のRFコイルから送信する高周波磁場
を、RFコイル2に誘導される電流が発生する高周波磁
場が乱すことがないので、高品質のMRI画像が得られ
る。
【0087】湾曲部支持構造がRFコイル2と電気的に
干渉することが無いので、高品質のMRI画像が得られ
る。前置増幅器PAへの電源供給を伝送線51に重畳し
て行っており、その分挿入部に挿通する電線が減るので
挿入部が太くならない。RFコイル2が外部の電位と高
周波的に隔離されているので、高品質のMRI画像が安
定に得られる。
【0088】次に、本発明の第1の実施の形態の変形例
を詳細に説明する。図7ないし図9は、それぞれRFコ
イル2の変形例の構造を示す斜視図である。図7は、R
Fコイル2を平板のフレキシブルプリント基板で形成し
た第1の変形例を示すものである。このRFコイルは撓
み方向に軸がRFコイルのなす平面内に位置する限り、
挫屈の危険無く撓み得る。したがって、このRFコイル
を、RFコイルのなす平面が図2の紙面に直交するよう
に、湾曲部内に実装すれば、湾曲部湾曲方向と、RFコ
イルが自由に撓める方向が一致するので、この場合挿入
部長手方向に送部材は細くする必要は無い。よって、幅
広の導体を使えるので、導体抵抗による損失が減らせ
る。
【0089】図8は、RFコイル2を、フレキシブルな
母材400に印刷された導体パターン401と、該フレ
キシブル母材に結紮糸403で固定された、細径の銅線
を束ねた細径銅線束402とで構成したものである。導
体パターン401と細径銅線束403とは、半田付けな
どの手段で電気的接続されている。長手方向導体が細い
銅線で構成されているので、銅線の疲労破断の心配なく
湾曲可能である。
【0090】図9は、細径銅線束402の代わりに、細
径の銅線からなる撚線502に置き換えたものであり、
他は図8と同様である。これも銅線の疲労破断の心配な
く湾曲可能である。さらに、図示しないが、細径銅線束
402や、撚り線502のかわりに、細径の素線を編組
線に加工したものを用いても良い。さらに、編組線の中
でも、各素線が編組の外周部と内周部と交番に通るよう
に編組したリッツ線とよばれるものを使用すれば、各素
線に高周波電流が均等に分布するので、抵抗損失が減
り、信号雑音比が多少向上する。
【0091】以上の実施の形態及びその変形例の説明に
おいて、RFコイル2は、湾曲部17とほぼ同じ長さで
あることを想定したが、不要に感度領域が長すぎる場合
は、湾曲部の途中までの長さとしても良い。
【0092】また、これまでRFコイル2の実装位置
は、湾曲部にほぼ一致するものとしてきたが、RFコイ
ル2の前端部の位置は、極力先端部16の先端に近づけ
るほうが、内視鏡画像で被検部の位置を確認した後、被
検部へRFコイル2を近づけるときに位置誤差が少なく
なり得るので、好ましい。
【0093】これまで、RFコイル2は、いわゆるリニ
アコイルを想定して説明したきた。これらリニアコイル
を直交方向に二つ配置していわゆるQD(quardr
ature)コイルとすれば、さらに信号雑音比の優れ
たものとなること、およびその実施手段詳細は、当業者
には周知のことであるから詳述しないが、これも本発明
の変形例となる。
【0094】これまで、RFコイル2は、長手方向の複
数の導体パターンは平行に走行するものとしてきたが、
斜めに走行する例えばクロス楕円と呼ばれるようなコイ
ルパターンを採用してもよい。
【0095】図11及び図13は、それぞれ回路部50
とチューニング回路46の変形例の構成を示す回路図で
ある。この変形例は、固定チューニングとし、いわゆる
アクティブトラップを設け、アクティブトラップを駆動
する電流を伝送線51に重畳して供給するものである。
【0096】図11の変形例と図10と実施の形態との
相違を説明する。図11の回路部50は、チューニング
微調整用のバラクタダイオードD1を有しない。前置増
幅器(PA)501は、特に入力インピーダンスの低く
ない普通の前置増幅器である。Ct1,Ct2,C1
は、合計容量が、典型的使用状態において、信号線34
とRFコイル2との合計リアクタンスとラーモア周波数
付近で共振するような値であり、かつ前置増幅器501
にとって雑音指数が低くなるような信号源インピーダン
ス付近となるように選ばれる。平衡不平衡変換回路は、
回路スペース低減のため省略したが、あっても良い。C
9は、低周波分をカットするためのコンデンサである。
前置増幅器501の電源は、コントロール線52で供給
される。L10とCt2とはラーモア周波数付近で共振
するような値に選ぶことができる。
【0097】D2はPINダイオードであり、順方向に
直流バイアス電流が流れているとき、高周波的に短絡状
態となる。PINダイオードのバイアスは伝送線51に
重畳されており、並列共振回路C11とL11およびC
12とL12とを経由して供給されている。並列共振回
路でなくとも高周波的に十分インピーダンスの高いイン
ダクタンスであってもよい。このようにすると、外部R
Fコイルによる送信時にPINダイオードD2に順電流
が供給されると、RFコイル2にとって、高いインピー
ダンスが挿入されたことになり、RFコイル2に誘導電
流が流れず、送信高周波磁場を乱さない。PINダイオ
ードD2とCt2とL10とで構成された回路はいわゆ
るアクティブトラップとして公知である。
【0098】図13の変形例と図12のと実施の形態と
の相違を説明する。図13において、チューニングは使
用毎に調整しないので、「チューニング回路」と本回路
は名付けられているけれどもチューニング機能はこの場
合存在しない。検波器、A/D,D/A、コントローラ
は無く、増幅器510の出力はそのままMRI装置8に
供給される。PIN順電源はPINダイオードD2に順
電流を供給するための直流電源である。PIN逆電源
は、PINダイオードD2に逆バイアスを供給するため
の直流電源である。R3は、PINダイオードD2の順
方向電流を所定値にするための電流リミッター抵抗であ
る。MRI装置8は、外部RFコイルにより送信してい
る期間中、本回路のドライバ521に信号(ゲーティン
グ信号と称する)を送る。ドライバ521はゲーティン
グ信号を受けて、その間、R3がPIN順電源につなが
るようにスイッチ520を駆動する。ゲーティング信号
が来ていないときは、R3はPIN逆電源につながる。
【0099】このようにして、送信高周波磁場による誘
導電流を効果的に抑制する回路を実装し、そのバイアス
供給用の導線を増やさないで済む。なお、アクティブト
ラップを用いるのではなく、PINダイオードD2をR
Fコイル2やCt1,Ct2と直列に入れることによっ
ても、送信高周波磁場による誘導電流を効果的に抑制し
得、この方法も公知であり、この場合にもPINダイオ
ードバイアス電流は、本発明におけるように伝送線に重
畳できる。この場合、外部RFコイルによる送信時は、
スイッチは、PIN逆電源につなぎ、非送信時はPIN
順電源につながるよう制御する。
【0100】さらに、回路部50及びチューニング回路
46の変形例を説明する。これまで、伝送線51に前置
増幅器501の電源を重畳させる方法と、PINダイオ
ードD2のバイアス電流を重畳させる方法とを説明し
た。もはや図示の必要は無いと思うが、チューニング用
のバラクタダイオードD1のバイアス電圧を伝送線51
に重畳させることも可能である。その他、取り扱うMR
信号と周波数が著しく異なるかぎり、電源でも電気的信
号でも伝送線に重畳して供給することが可能であり、こ
れにより、コントロール線を増やして細い挿入部に実装
する困難を回避できる。
【0101】さらに、これまでは、伝送線に重畳する信
号あるいは電源として、RFコイル2の機能に直接関わ
るものについて述べたが、内視鏡機能に関わるもの、例
えば、CCD23の制御信号あるいは出力信号である信
号線24の一部を伝送線に重畳してもよい。あるいは、
先端部にマイクロモータやアクチュエータなどの機械的
力の発生源を実装することもあり得るが、その電源ある
いは制御信号を伝送線に重畳させても良い。
【0102】さらなる変形例としては、被検部を挿入部
に対して固定する必要がない場合は、湾曲チューブ27
を膨脹させることなくMRI画像を得ることも当然可能
である。特開平6−7320号公報記載の従来例とは異
なり、RFコイル2の寸法形状およびインダクタンスは
湾曲チューブ27の膨脹状態には依存しないからであ
る。従って、膨脹可能な湾曲チューブ27の存在や、送
気チューブ31の存在は、本発明にとって必須ではな
い。
【0103】次に、本発明の第2の実施の形態として、
内視鏡の観察機構を備えないMRI用コイルを説明す
る。これまで第1の実施の形態として、内視鏡装置でR
Fコイル2を被検部近傍まで誘導するものとしたが、安
全に挿入できる部位においては、内視鏡装置の存在は必
須ではなく、これまでの説明から内視鏡での観察機能に
かかわるものを全て、例えば、光源装置4、映像処理装
置5、モニタ6、ライトガイド21、対物レンズ22、
CCD23等を削除したMRI用RFコイルでも本発明
の目的を達成できることは明らかである。
【0104】なお、第1の実施の形態において説明した
全ての変形例は、第2の実施の形態においても同様に適
用できる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
十分感度領域の長いRFコイルを湾曲可能な状態で挿入
部に実装でき、MR信号以外の信号あるいは電源を伝送
線に重畳することにより挿入部の径の増大を避けること
ができるので、屈曲部を伴う被検体内部へ安全に挿入す
ることができるという効果がある。
【0106】また被検体の関心領域近傍へ容易にRFコ
イルを位置させることができ、著しいインピーダンス変
化が使用の都度起きることが無く、また前置増幅器を挿
入部に設置しているので、被検体内部の高品質なMR画
像を安定に得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るMRI内視鏡装置の実施の形態を
示す全体構成図である。
【図2】本発明に係るMRI内視鏡の挿入部の先端側の
構成を示す部分断面図である。
【図3】湾曲チューブを膨脹させない状態を示す部分断
面図である。
【図4】制御装置の構成図である。
【図5】切換弁の設定状態を示す断面図である。
【図6】本発明に係るMRI内視鏡の湾曲部に内蔵され
るRFコイルの形状を示す斜視図である。
【図7】RFコイルの変形例を示す斜視図である。
【図8】RFコイルの変形例を示す斜視図である。
【図9】RFコイルの変形例を示す斜視図である。
【図10】本発明に係るMRI内視鏡の湾曲部の近傍に
配設される回路部の構成を示す回路説明図である。
【図11】回路部の変形例の構成を示す回路説明図であ
る。
【図12】本発明に係るMRI内視鏡の操作部に内蔵さ
れるチューニング回路の構成を示す回路説明図である。
【図13】チューニング回路の変形例の構成を示す回路
説明図である。
【図14】湾曲部の湾曲状態を説明する部分断面図であ
る。
【図15】湾曲部を構成する関節駒の連結を説明する
(a)側面図及び(b)平面図である。
【図16】関節駒の変形例を説明する(a)側面図及び
(b)平面図である。
【符号の説明】
1…MRI内視鏡装置、2…RFコイル、3…MRI内
視鏡、4…光源装置、5…映像処理装置、6…モニタ、
7…制御装置、8…MRI装置、11…挿入部、12…
操作部、13…ユニバーサルコード、14…コネクタ、
15…信号ケーブル、16…先端部、17…湾曲部、1
8…可撓部、19…湾曲操作ノブ。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部と順次これに連なる湾曲部及び可
    撓部よりなり被検体内に導入可能な挿入部を有する内視
    鏡本体と、 前記湾曲部の少なくとも一部に内設されたMRI画像を
    得るための可撓性RFコイルと、 を備えたことを特徴とするMRI内視鏡。
  2. 【請求項2】 先端部と順次これに連なる湾曲部及び可
    撓部よりなり被検体内に導入可能な挿入部を有する内視
    鏡本体と、 前記湾曲部の内部または近傍に設けられたMRI画像を
    得るための可撓性RFコイルと、 前記湾曲部の断面形状を保持するように互いに連結され
    て該湾曲部に内設され、少なくとも一部分は絶縁体から
    構成された複数の関節駒と、 を備えたことを特徴とするMRI内視鏡。
  3. 【請求項3】 前記湾曲部の最外部に膨脹可能手段を備
    え、該膨脹可能手段の内側に前記可撓性RFコイルが設
    けられたことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    のMRI内視鏡。
  4. 【請求項4】 前記可撓性RFコイルの少なくとも一部
    は、フレキシブルプリント基板により形成されたことを
    特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
    MRI内視鏡。
  5. 【請求項5】 前記可撓性RFコイルの少なくとも一部
    の部材の厚さは、使用周波数における表皮厚さの10倍
    程度以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれかに記載のMRI内視鏡。
  6. 【請求項6】 前記可撓性RFコイルの少なくとも一部
    は、結束または編組された良導体の細径の素線により形
    成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のい
    ずれかに記載のMRI内視鏡。
  7. 【請求項7】 前記可撓性RFコイルの長手方向に用い
    られる少なくとも一部の部材の幅は、前記湾曲部の直径
    の3分の1程度以下であることを特徴とする請求項1な
    いし請求項6のいずれかに記載のMRI内視鏡。
  8. 【請求項8】 前記可撓性RFコイルは、略平板状に形
    成され、前記湾曲部の湾曲の軸が該可撓性RFコイルと
    略平行であることを特徴とする請求項1ないし請求項7
    のいずれかに記載のMRI内視鏡。
  9. 【請求項9】 前記可撓性RFコイルは、被検体内への
    導入方向に位置する一端が湾曲部に固着され、他端が固
    着されず滑動可能であることを特徴とする請求項1ない
    し請求項8のいずれかに記載のMRI内視鏡。
  10. 【請求項10】 被検体内に導入可能な挿入部と、 該挿入部の前部に設けられた上下及びまたは左右に湾曲
    可能な湾曲部と、 該湾曲部の内部または近傍に設けられたMRI画像を得
    るための可撓性RFコイルと、 を備えたことを特徴とするMRI用RFコイル。
  11. 【請求項11】 被検体内に導入可能な挿入部と、 該挿入部の前部に設けられた上下及びまたは左右に湾曲
    可能な湾曲部と、 該湾曲部の内部または近傍に設けられたMRI画像を得
    るための可撓性RFコイルと、 前記湾曲部の断面形状を保持するように互いに連結され
    て該湾曲部に内設され、少なくとも一部分は絶縁体から
    構成された複数の関節駒と、 を備えたことを特徴とするMRI用RFコイル。
  12. 【請求項12】 前記湾曲部の最外部に膨脹可能手段を
    備え、該膨脹可能手段の内側に前記可撓性RFコイルが
    設けられたことを特徴とする請求項10または請求項1
    1記載のMRI用RFコイル。
  13. 【請求項13】 前記可撓性RFコイルの少なくとも一
    部は、フレキシブルプリント基板により形成されたこと
    を特徴とする請求項10ないし請求項12のいずれかに
    記載のMRI用RFコイル。
  14. 【請求項14】 前記可撓性RFコイルの少なくとも一
    部の部材の厚さは、使用周波数における表皮厚さの10
    倍程度以下であることを特徴とする請求項10ないし請
    求項13のいずれかに記載のMRI用RFコイル。
  15. 【請求項15】 前記可撓性RFコイルの少なくとも一
    部は、結束または編組された良導体の細径の素線により
    形成されたことを特徴とする請求項10ないし請求項1
    3のいずれかに記載のMRI用RFコイル。
  16. 【請求項16】 前記可撓性RFコイルの長手方向に用
    いられる少なくとも一部の部材の幅は、前記湾曲部の直
    径の3分の1程度以下であることを特徴とする請求項1
    0ないし請求項15のいずれかに記載のMRI用RFコ
    イル。
  17. 【請求項17】 前記可撓性RFコイルは、略平板状に
    形成され、前記湾曲部の湾曲の軸が該可撓性RFコイル
    と略平行であることを特徴とする請求項10ないし請求
    項16のいずれかに記載のMRI用RFコイル。
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