JPH11225843A - 椅子の座席体の自動復帰装置 - Google Patents

椅子の座席体の自動復帰装置

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JPH11225843A
JPH11225843A JP3001298A JP3001298A JPH11225843A JP H11225843 A JPH11225843 A JP H11225843A JP 3001298 A JP3001298 A JP 3001298A JP 3001298 A JP3001298 A JP 3001298A JP H11225843 A JPH11225843 A JP H11225843A
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JP
Japan
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seat body
pressing piece
interference
seat
storage position
Prior art date
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Withdrawn
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JP3001298A
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English (en)
Inventor
Hisatoshi Sato
尚俊 佐藤
Mitsutome Matsumoto
満留 松本
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Chuo Malleable Iron Co Ltd
Original Assignee
Chuo Malleable Iron Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 修理を行なわなくとも、長期間の使用が可能
となり、椅子のコストも低減できる椅子の座席体の自動
復帰装置を提供すること。 【解決手段】 自動復帰装置は、座席体Sが、着座位置
P1から収納位置P2まで背もたれ側寄りの部位を回動
中心として、フレーム1に回動可能に支持されるととも
に、ばねによって、着座位置P1から収納位置P2まで
自動的に復帰するように構成され、収納位置P2付近で
の座席体Sの復帰速度を低減させる緩衝装置Mを備え
る。座席体Sの収納位置P2に配置される直前位置での
座席体Sとフレーム1とに、それぞれ、緩衝装置Mを構
成する弾性変形可能な押圧片41と押圧片41に干渉す
る干渉体21と、が配設され、座席体Sの収納位置P2
への復帰時、押圧片41と干渉体21との干渉によっ
て、座席体Sの復帰速度が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、劇場・ホール等で
使用される椅子の座席体の自動復帰装置に関し、さらに
詳しくは、座席体の背もたれ側へ復帰する速度を低減さ
せるための緩衝装置を備えた自動復帰装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、劇場・ホール等で使用
される椅子では、座席体の自動復帰装置を備えており、
この自動復帰装置は、座席体が、略水平方向に配置され
る着座位置から略鉛直方向に配置される収納位置まで、
背もたれ側寄りの部位を回動中心として、フレームに回
動可能に支持されるとともに、付勢手段によって、着座
位置から収納位置まで自動的に復帰するように構成され
ていた(実公昭53−45784号公報等参照)。
【0003】さらに、この自動復帰装置では、付勢手段
によって収納位置まで復帰する際の座席体と座席体の周
囲の部材との干渉音の発生を防止するために、収納位置
付近での座席体の復帰速度を低減させる緩衝装置を備え
て構成されていた。
【0004】そして、従来の緩衝装置は、シリンダ内
に、復帰時の付勢手段としてのコイルばねを収納すると
ともに、オリフィスを有したピストンやエア等の流体を
封入して構成された流体圧ダンパが使用されていた。
【0005】しかし、流体圧ダンパを使用した従来の緩
衝装置では、長期間の使用によって、シールリング等の
劣化に伴うシリンダ内の流体の漏れが避けられず、緩衝
作用が得られなくなる場合を生じさせて、修理が必要と
なっていた。
【0006】また、緩衝装置に流体圧ダンパを使用する
場合には、流体圧ダンパ自体のコストが高く、椅子のコ
ストも上昇させることとなっていた。
【0007】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、修理を行なわなくとも、長期間の使用が可能とな
り、椅子のコストも低減できる椅子の座席体の自動復帰
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動復帰装
置は、座席体が、略水平方向に配置される着座位置から
略鉛直方向に配置される収納位置まで、背もたれ側寄り
の部位を回動中心として、フレームに回動可能に支持さ
れるとともに、付勢手段によって、着座位置から収納位
置まで自動的に復帰するように構成され、さらに、収納
位置付近での前記座席体の復帰速度を低減させる緩衝装
置を備えて構成された椅子の座席体の自動復帰装置であ
って、前記座席体の収納位置に配置される直前位置での
前記座席体と前記フレームとに、それぞれ、前記緩衝装
置を構成する弾性変形可能な押圧片と該押圧片に干渉す
る干渉体と、が配設されて、前記座席体の収納位置への
復帰時、前記押圧片と前記干渉体との干渉によって、前
記座席体の復帰速度が低減されることを特徴とする。
【0009】前記押圧片として、前記干渉体の両側面に
弾性変形しつつ当接して前記両側面を挟持する一対の挟
持片を備えるように構成して、前記一対の挟持片と前記
干渉体との少なくとも一方が、前記干渉体の前記一対の
挟持片間への挿入が容易となるように、挿入方向の端部
に、テーパ状の案内面を備えるように構成しても良い。
【0010】また、前記押圧片は、金属製の板ばねから
形成しても良く、さらに、前記押圧片を前記座席体側に
配設させ、前記干渉体を前記フレーム側に配設させるこ
とが望ましい。
【0011】さらに、前記座席体を、前記座席体を貫通
して前記フレーム側に固定される支持軸に回動可能に支
持させ、該支持軸に前記干渉体を固定させ、前記座席体
内における前記支持軸の周囲の部位に、前記干渉体に対
応させて前記押圧片を配設させても良い。
【0012】
【発明の効果】本発明に係る自動復帰装置では、座席体
が、着座位置から収納位置に復帰する際には、押圧片と
干渉体とが干渉して、押圧片が弾性変形して座席体の復
帰速度を低減させることとなる。
【0013】そして、本発明の自動復帰装置では、緩衝
装置を構成する部材が、流体を利用するものでなく、弾
性変形可能な押圧片と、押圧片に干渉する干渉体と、で
構成されており、流体の漏れ等が発生しないことから、
修理を行なわなくとも、長期間の使用が可能となり、さ
らに、押圧片を、金属製の板ばねや弾性を有したゴム片
や樹脂片、あるいは、ゴム等の高分子弾性体を干渉体と
の当接部位に配置させた板材から構成したり、さらに、
別途、コイルばね等の弾性変形する付勢手段により板材
を支持して、その付勢手段を利用した板材で、弾性変形
する押圧片を形成しても、低コストで緩衝装置を形成で
きることから、椅子のコストも低減できることとなる。
【0014】また、押圧片として、干渉体の両側面に当
接して挟持可能に、相互に接近可能な一対の挟持片を備
えるように構成する場合には、押圧片と干渉体との配置
位置に組付誤差があっても、その誤差を吸収して一定の
緩衝作用に得ることができる。すなわち、干渉体が一対
の挟持片の内の一方の挟持片から離れるように、誤差を
生じて組み付けられても、干渉体が他方の挟持片と接触
できれば、緩衝作用を得ることができるからである。こ
れに対し、例えば、干渉体の一方の片面だけに押圧片が
当接するような構成では、干渉体と押圧片とが離れるよ
うに誤差を生じて組み付けられれば、緩衝作用を得られ
ず、組付誤差を吸収できない。
【0015】さらに、一対の挟持片と干渉体との少なく
とも一方が、干渉体の一対の挟持片間への挿入が容易と
なるように、挿入方向の端部に、テーパ状の案内面を備
えるように構成されておれば、押圧片と干渉体とが滑ら
かに干渉し始めるため、座席体の移動が円滑となる。
【0016】また、押圧片は、金属製の板ばねから形成
すれば、曲げ加工等の簡単な加工で製造でき、一層、緩
衝装置を簡便に製造することができ、また、耐久性も十
分確保できる。
【0017】さらに、押圧片を座席体側に配設させ、干
渉体をフレーム側に配設させる場合には、フレーム側に
押圧片を配設させる場合に比べて、座席体のスペースを
小さくすることができる。すなわち、押圧片は、弾性変
形させる必要があることから、干渉体より大きな部材と
なり易く、その大きな部材の押圧片がフレーム側に配設
される場合には、座席体側に、干渉体の配設スペースを
設け、さらに、座席体回動時における弾性変形時も含め
た押圧片の相対移動の軌跡分のスペースを確保する必要
が生ずる。これに対し、押圧片自体を座席体側に配設さ
せる場合には、座席体側に、押圧片の配設スペースの他
に、座席体回動時における小さな部材の干渉体の相対移
動の軌跡分のスペースを設けるだけで良く、干渉体の相
対移動における軌跡分のスペースが、押圧片の相対移動
における軌跡分のスペースより小さくなるため、座席体
をコンパクトにすることができる。
【0018】さらに、上記の場合、座席体を、座席体を
貫通してフレーム側に固定される支持軸に回動可能に支
持させ、この支持軸に干渉体を固定させ、座席体内にお
ける支持軸の周囲に、干渉体に対応させて押圧片を配設
させれば、フレーム側に固定される干渉体も座席体の内
部に配置させることができて、フレーム側もコンパクト
にすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0020】実施形態の自動緩衝装置Rが使用される椅
子Cは、図1・2・4に示すように、複数並設されるよ
うに構成され、それぞれ、座席体S、背もたれB、及
び、肘掛けA、を備え、さらに、隣り合う椅子C間で、
脚Lを共用して使用するように、構成されている。
【0021】なお、脚Lは、各椅子Cの背もたれBの下
部で水平方向に長く配設されて各椅子Cのフレーム1の
一部を構成する水平杆2から、適宜、下方へ延びるよう
に形成されている。
【0022】各椅子Cのフレーム1は、水平杆2の他、
水平杆2に固定されて、各座席体Sの両側の肘掛けA内
に配設される略長方形板状の鋼板製の縦板3を備えて構
成されている。なお、この縦板3も、隣り合う椅子C間
では、共用されている。
【0023】そして、各縦板3には、図1・3に示すよ
うに、背もたれBの下部の前方側における座席体Sを間
にする対向面に、間にした座席体Sを中心とした線対称
となるように、略U字状の軸支材4が固着されている。
各軸支材4には、座席体Sを回動可能に支持する支持軸
11をねじ8止めするためのねじ孔4aが形成されてい
る。
【0024】また、各軸支材4は、背もたれB側に延び
る部位を備え、この部位は、座席体Sを着座位置P1で
停止させるさせるためのストッパ5を構成することとな
る。さらに、各縦板3には、軸支材4の下方付近に四角
柱状に突出するストッパ6が形成されている。このスト
ッパ6は、座席体Sを収納位置P2で停止させるための
ものである。なお、座席体Sのストッパ5・6に当接す
る部位は、止片34としている。また、ストッパ5・6
を利用して、着座位置P1と収納位置P2とで座席体S
を停止させる理由は、複数並設された椅子Cにおける各
座席体Sの着座位置P1と収納位置P2とを揃えるため
である。
【0025】さらに、各縦板3には、各縦板3を水平杆
2に固定させるための複数の取付孔7aを備えた断面逆
U字形のブラケット7が固着されている。
【0026】なお、各縦板3は、軸支材4・ストッパ5
・6・ブラケット7を含めて、肘掛けAや背もたれBを
覆う装飾布等の所定の表皮Dで覆われている。
【0027】座席体Sを回動可能に支持する支持軸11
は、鋼管から形成されて、図1・4・12・13に示す
ように、座席体S内における背もたれB寄りの部位を左
右方向に貫通し、ねじ8を利用して、両端を、左右の縦
板3の軸支材4に固定させている。また、支持軸11
は、座席体S内の所定位置にブラケット12を固着させ
ている。ブラケット12は、座席体Sを収納位置P2側
へ付勢するための付勢手段としての引張コイルばね51
を、係止孔12a(図12参照)を使用して係止するも
のである。さらに、支持軸11の所定位置には、押圧片
41とで自動緩衝装置Mを構成する干渉体21を取り付
けるためのブラケット13が固着されている。また、支
持軸11における座席体Sの後述する枠体31の内側に
は、座席体Sに対する支持軸11の軸方向のずれを防止
するための止輪14がねじ15止めされている。
【0028】なお、引張コイルばね51は、後述する干
渉体21に押圧片41が干渉しても、座席体Sを収納位
置P2まで移動させることができる付勢力を有してい
る。
【0029】干渉体21は、図5〜8に示すように、ポ
リアセタール等の耐摩耗性を有した合成樹脂から形成さ
れて、略半円板状の本体22と、本体22の元部側で凹
部23を介在させて対向する突片24・25と、を備え
て構成されている。本体22内には、凹部23側を開口
させて、ブラケット13を嵌合させる嵌合孔22gが形
成されている。そして、凹部23は、支持軸11を挿通
させる部位となり、嵌合孔22gにブラケット13を嵌
合させ、かつ、凹部23に支持軸11を配置させた状態
で、突片24・25に設けられている貫通孔24a・2
5aにねじ17を挿通させてナット18止めすることに
より、ブラケット13に嵌合された干渉体21が、ねじ
17によって外れを防止されて、支持軸11に固定され
ることとなる。
【0030】そして、干渉体21の本体22の外形は、
支持軸11と平行な断面形状を図6・8に示すように、
略長円形状としている。図6・8の上部側は、下部側に
比べて鋭角のテーパ状となる形状としている。図6・8
に示す上部側の上端部22aは、座席体Sが着座位置P
1から収納位置P2へ移動する際に、後述する押圧片4
1と最初に干渉し始める側となって、徐々にかつ円滑に
復帰速度を低減できるように、鋭角状の案内面22b・
22bを備え、下端部22cは、座席体Sが収納位置P
2から着座位置P1へ移動する際に、最初に押圧片41
と干渉する側となって、上端部22aに比べて広い交差
角度の案内面22d・22dを備えている。
【0031】座席体Sは、図1・4・12に示すよう
に、略四角筒形状の枠体31を備えて構成され、枠体3
1の左右両側における内外周面に固着させた軸受プレー
ト32・33にフレーム1側の支持軸11を挿通・支持
させることにより、フレーム1に回動可能に支持されて
いる。軸受プレート32・33は、支持軸11との間に
図示しないブシュを介在させ、図示しないねじを利用し
て枠体31に対して共締めされている。また、枠体31
の外周面側に固定された軸受プレート33には、ストッ
パ5・6と当接する断面L字形の止片34が溶接されて
いる。止片34には、ストッパ5・6と当接する部位
に、干渉音を発生させないように、ゴム材34aが固着
されている。
【0032】また、枠体31の内周面側には、図4・1
2に示すように、座席体Sの先端側に、ブラケット35
が固着されている。このブラケット35には、座席体S
を収納位置P2へ付勢する引張コイルばね51の端部が
係止孔35aを利用して係止されている。
【0033】さらに、座席体Sは、背もたれB側の内周
面に、干渉体21の本体22と干渉する押圧片41が固
着されている。押圧片41は、図4・9〜13に示すよ
うに、金属製の板ばねから形成されて、枠体31にねじ
止めされる長方形板状の基部42と、基部42の左右両
側から座席体Sの先端側へ延びて先端相互を接近させる
一対の挟持片43・44と、を備えて構成されている。
【0034】基部42には、枠体31にねじ止めさせる
取付孔42a・42aが形成されている。
【0035】一対の挟持片43・44の各先端には、挟
持片43・44の幅方向の縁が、三角板状に外開きに開
いており、これらの面が、干渉体21と干渉し始める際
の案内面43a・44aとなる。
【0036】なお、干渉体21と押圧片41との大き
さ、干渉体21の支持軸11への固定位置、押圧片41
の枠体31に対する固定位置等は、図13に示すよう
に、座席体Sが着座位置P1に配置されている時、干渉
体本体22の上端部22aに対して、押圧片41の挟持
片43・44における下部側の案内面43a・44a
が、僅かに外装する状態として、座席体Sが収納位置P
2に配置されている時、干渉体本体22の下端部22c
に対して、押圧片41の挟持片43・44における上部
側の案内面43a・44aが、僅かに外装する状態とし
ている。
【0037】また、座席体Sは、枠体31内に所定数の
シートスプリング39や図示しないクッション材を収納
させて、表皮Dでくるまれて構成されている。
【0038】そして、このように構成された実施形態の
椅子Cでは、着座する際、略鉛直方向の収納位置P2に
配置された座席体Sを、付勢手段としてのばね51の付
勢力に抗して下方へ回動させて、止片34をストッパ5
に当接させるまで支持軸11を回動中心として回動させ
れば、着座位置P1に配置できることとなって、着座す
ることができる。
【0039】その後、座席体Sから下りれば、座席体S
が、ばね51の付勢力により、止片34をストッパ6に
当接させるまで回動させて、着座位置P1から収納位置
P2に復帰することとなる。
【0040】復帰する際、実施形態の場合には、緩衝装
置Mを構成する押圧片41の挟持片43・44と干渉体
21の本体22とが干渉して、挟持片43・44が先端
相互を離すように弾性変形して、座席体Sの復帰速度を
低減させることとなる。
【0041】そして、実施形態の自動復帰装置Rでは、
緩衝装置Mを構成する部材が、流体を利用するものでな
く、弾性変形可能な押圧片41と、押圧片41に干渉す
る干渉体21と、で構成されており、流体の漏れ等が発
生しないことから、修理を行なわなくとも、長期間の使
用が可能となり、さらに、押圧片41を、金属製の板ば
ねで構成する他、弾性を有したゴム片や樹脂片、あるい
は、ゴム等の高分子弾性体を干渉体との当接部位に配置
させた板材から構成したり、さらに、別途、コイルばね
等の弾性変形する付勢手段により板材を支持して、その
付勢手段を利用した板材で、弾性変形する押圧片を形成
しても、低コストで緩衝装置Mを形成できることから、
椅子Cのコストも低減することができる。
【0042】ちなみに、実施形態のように、押圧片41
を金属製の板ばねから形成すれば、曲げ加工等の簡単な
加工で製造でき、一層、緩衝装置Mを簡便に製造するこ
とができ、また、耐久性も十分確保できる。
【0043】また、実施形態のように、押圧片41とし
て、干渉体本体22の両側面22e・22fに当接して
挟持可能に、相互に接近可能な一対の挟持片43・44
を備えるように構成する場合には、押圧片41と干渉体
21との配置位置に組付誤差があっても、その誤差を吸
収して一定の緩衝作用に得ることができる。
【0044】すなわち、干渉体21が一対の挟持片43
・44の内の一方の挟持片43から離れるように誤差を
生じて(干渉体21が押圧片41に対して相対的に座席
体Sの左右方向にずれて)、組み付けられても、干渉体
本体22が他方の挟持片44と接触できれば、緩衝作用
を得ることができるからである。これに対し、例えば、
干渉体21の一方の片面22eだけに押圧片が当接する
ような構成では、干渉体21と押圧片とが離れるように
誤差を生じて組み付けられれば、緩衝作用を得られず、
組付誤差を吸収できない。
【0045】但し、干渉体21の一方の片面だけに押圧
片が当接するような構成としても、干渉体と押圧片との
組み付け誤差が生じなければ、請求項1の作用・効果を
得ることができることから、干渉体21の一方の片面だ
けに押圧片が当接するような構成としても良い。
【0046】さらに、実施形態では、一対の挟持片43
・44と干渉体本体22とが、干渉体本体22の一対の
挟持片43・44間への挿入が容易となるように、挟持
片43・44と干渉体本体22とのそれぞれの挿入方向
の端部に、テーパ状の案内面22b・22d・43a・
44aが形成されている。そのため、座席体Sの収納位
置P2への復帰時や収納位置P2から着座位置P1への
移動時、挟持片43・44間への干渉体本体22の侵入
が円滑となって、押圧片41と干渉体22とが滑らかに
干渉し始めるため、座席体Sの移動が円滑となる。
【0047】なお、実施形態では、一対の挟持片43・
44と干渉体本体22とのそれぞれの両端部に案内面2
2b・22d・43a・44aを設けた場合を示した
が、一対の挟持片43・44と干渉体本体22との一方
だけが、干渉体本体22の一対の挟持片43・44間へ
の挿入が容易となるように、挿入方向の端部に、テーパ
状の案内面を備えるように構成しても良い。
【0048】さらに、実施形態では、干渉体21の本体
22が、支持軸11と平行な断面形状として、上端部2
2a側の案内面22b・22bが、下端部22c側の案
内面22d・22dに比べて鋭角のテーパ状となる形状
としており、収納位置P2への復帰時、一層、押圧片4
1における挟持片43・44相互の間隔の広がる弾性変
形が円滑になされるため、一層、座席体Sの移動を円滑
にしつつ移動速度を低減することができる。
【0049】さらに、実施形態のように、押圧片41を
座席体S側に配設させ、干渉体21をフレーム1側に配
設させる場合には、フレーム1側に押圧片41を配設さ
せる場合に比べて、座席体Sのスペースを小さくするこ
とができる。すなわち、押圧片41は、弾性変形させる
必要があることから、干渉体21より大きな部材となり
易く、その大きな部材の押圧片41がフレーム1側に配
設される場合には、座席体S側に、干渉体21の配設ス
ペースを設け、さらに、座席体Sの回動時における弾性
変形時も含めた押圧片41の相対移動の軌跡分のスペー
スを確保する必要が生ずる。これに対し、押圧片41自
体を座席体S側に配設させる場合には、座席体S側に、
押圧片41の配設スペースの他に、座席体Sの回動時に
おける小さな部材の干渉体21の相対移動の軌跡分のス
ペースを設けるだけで良く、干渉体21の相対移動にお
ける軌跡分のスペースが、押圧片41の相対移動におけ
る軌跡分のスペースより小さくなるため、座席体Sをコ
ンパクトにすることができる。
【0050】ちなみに、座席体Sをコンパクトにしなく
とも良い場合には、押圧片41をフレーム1側に配設さ
せ、干渉体21を座席体S1側に配設させても良い。
【0051】さらに、実施形態の場合には、座席体S
を、座席体Sを貫通してフレーム1側に固定される支持
軸11に回動可能に支持させ、この支持軸11に干渉体
21を固定させ、座席体S内における支持軸11の周囲
に、干渉体21に対応させて押圧片41を配設させてお
り、フレーム1側に固定される干渉体21も座席体Sの
内部に配置させることができて、フレーム1側もコンパ
クトにすることができる。
【0052】なお、実施形態では、座席体Sを復帰させ
る付勢手段として、引張コイルばね51を使用した場合
を示したが、勿論、圧縮コイルばねや、ねじりばね等の
付勢手段を使用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の椅子の概略側面図であ
る。
【図2】同実施形態の椅子の概略正面図である。
【図3】同実施形態で使用する縦板を示す図である。
【図4】同実施形態の座席体の部分省略底面図である。
【図5】同実施形態の干渉体の正面図である。
【図6】同実施形態の干渉体の側面図である。
【図7】同実施形態の干渉体の平面図である。
【図8】図5のVIII−VIII部位の端面図である。
【図9】同実施形態の押圧片の側面図である。
【図10】同実施形態の押圧片の正面図である。
【図11】同実施形態の押圧片の底面図である。
【図12】同実施形態の座席体の回動時を示す概略断面
図である。
【図13】同実施形態の座席体回動時の押圧片と干渉体
との関係を示す図である。
【符号の説明】
1…フレーム、 5・6…ストッパ、 11…支持軸、 21…干渉体、 22b・22d…案内面、 41…押圧片、 51…(付勢手段)引張コイルばね、 R…自動復帰装置、 M…緩衝装置、 C…椅子、 S…座席体、 B…背もたれ、 P1…着座位置、 P2…収納位置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座席体が、略水平方向に配置される着座
    位置から略鉛直方向に配置される収納位置まで、背もた
    れ側寄りの部位を回動中心として、フレームに回動可能
    に支持されるとともに、付勢手段によって、着座位置か
    ら収納位置まで自動的に復帰するように構成され、 さらに、収納位置付近での前記座席体の復帰速度を低減
    させる緩衝装置を備えて構成された椅子の座席体の自動
    復帰装置であって、 前記着座体の収納位置に配置される直前位置での前記着
    座体と前記フレームとに、それぞれ、前記緩衝装置を構
    成する弾性変形可能な押圧片と該押圧片に干渉する干渉
    体と、が配設されて、 前記着座体の収納位置への復帰時、前記押圧片と前記干
    渉体との干渉によって、前記着座体の復帰速度が低減さ
    れることを特徴とする椅子の座席体の自動復帰装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧片が、前記干渉体の両側面に弾
    性変形しつつ当接して前記両側面を挟持する一対の挟持
    片を備え、 前記一対の挟持片と前記干渉体との少なくとも一方が、
    前記干渉体の前記一対の挟持片間への挿入が容易となる
    ように、挿入方向の端部に、テーパ状の案内面を備えて
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の椅子の
    座席体の自動復帰装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧片が、金属製の板ばねから形成
    されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2
    記載の椅子の座席体の自動復帰装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧片が前記座席体側に配設され、
    前記干渉体が前記フレーム側に配設されていることを特
    徴とする請求項1若しくは請求項3記載の椅子の座席体
    の自動復帰装置。
  5. 【請求項5】 前記座席体が、前記座席体を貫通して前
    記フレーム側に固定される支持軸に回動可能に支持さ
    れ、 該支持軸に前記干渉体が固定され、 前記座席体内における前記支持軸の周囲の部位に、前記
    干渉体に対応して前記押圧片が配設されていることを特
    徴とする請求項4記載の椅子の座席体の自動復帰装置。
JP3001298A 1998-02-12 1998-02-12 椅子の座席体の自動復帰装置 Withdrawn JPH11225843A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6719370B2 (en) 2001-09-11 2004-04-13 Viscount Plastics (Nsw) Ltd. Stadium seat

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6719370B2 (en) 2001-09-11 2004-04-13 Viscount Plastics (Nsw) Ltd. Stadium seat

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