JPH11225655A - 急速くん蒸方法及び設備 - Google Patents

急速くん蒸方法及び設備

Info

Publication number
JPH11225655A
JPH11225655A JP3878398A JP3878398A JPH11225655A JP H11225655 A JPH11225655 A JP H11225655A JP 3878398 A JP3878398 A JP 3878398A JP 3878398 A JP3878398 A JP 3878398A JP H11225655 A JPH11225655 A JP H11225655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
silo
fumigation
upper space
circulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3878398A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shimizu
洋志 清水
Yukinori Shimamoto
幸典 島本
Teru Ariake
輝 有明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KD CONSULTANTS KK
Original Assignee
KD CONSULTANTS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KD CONSULTANTS KK filed Critical KD CONSULTANTS KK
Priority to JP3878398A priority Critical patent/JPH11225655A/ja
Publication of JPH11225655A publication Critical patent/JPH11225655A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 臭化メチルを使用することなく、サイロ内に
収容した穀物を安全に且つ短時間でくん蒸する方法及び
設備を提供する。 【解決手段】サイロ10内に収容した穀物9をくん蒸す
る設備2は、ガス吸入口及びガス吐出口を有するブロワ
20、ブロワ20のガス吸入口とサイロ上部空間12を
連通する上方配管22、ブロワの吐出口とサイロ下部1
4のガス吹出口16を連通する下方配管24、CO2
ス吐出口32を有するCO2ガス添加器30、くん蒸ガ
ス吐出口52を有するくん蒸ガス添加器50、及びサイ
ロ上部空間12に配置されるエアバック80を備え、サ
イロ上部空間12、上方配管22、ブロワ20、下方配
管24、サイロ下部14、サイロ内部空間により形成さ
れるガス循環流路を含む。くん蒸ガス添加器50は、水
蒸気発生器により発生された水蒸気とくん蒸剤を反応さ
せて燐化水素ガスを発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイロ内に収容し
た穀物をくん蒸ガスにより急速にくん蒸する方法及びそ
の設備に関する。
【0002】
【従来の技術】輸入穀物は、サイロに一時的に保管さ
れ、植物防疫所により害虫付着が認められると、指定薬
剤による消毒が行われる。指定薬剤は、臭化メチルや燐
化アルミニウム製剤・炭酸ガスがあり、臭化メチルは、
沸点が4.5℃と低く低温でもガス化が可能であり、非
爆発性で安全かつ安定な殺虫力が得られるので、現在、
主流である。しかしながら、近年、臭化メチルのオゾン
層への影響から、その使用の制限又は使用全廃が国際的
に合意されたことを背景として、新たな代替薬剤の開発
や他のくん蒸方法によるくん蒸技術の開発が急務となっ
ている。また、米、小麦、大麦等の食糧穀物のくん蒸に
おいては、臭化メチルは、残留毒性の観点から使用が制
限されている。即ち、臭化メチルを使用するくん蒸にお
いては、臭素が穀物に残留するが、その残留臭素量は、
50ppm以下に規制されており、この残留を極力低く
抑えるためにくん蒸も1回限りに制限されている。
【0003】また、付着の認められた害虫の種類によっ
ては、燐化アルミニウム製剤によるくん蒸が行われてい
る。燐化アルミニウム製剤は、空気中の水分を吸収して
分解し、発生した燐化水素によりくん蒸を行うものであ
り、残留毒性の問題はないが、分解後に金属アルミニウ
ムの残渣が残ること、低温度においての分解速度が遅い
ためにくん蒸時間が長くなること、燐化水素は爆発性が
あること等の短所がある。飼料原料となる穀物について
は、サイロに穀物を搬入するとき燐化アルミニウム製剤
を手撒きや自動搬入器を使用して投薬してくん蒸し、製
剤の残渣は穀物中に混入したままサイロから搬出されて
いる。
【0004】他方、炭酸ガスを使用するくん蒸方法は、
液化炭酸ガスを気化器を通じてサイロへ通し、炭酸ガス
濃度を40%以上とし、20℃〜40℃の温度領域で1
0〜20日間かけてくん蒸処理するものであり、くん蒸
の日数が多く、炭酸ガスの使用量が多量である短所を有
する。
【0005】特公平7−99987号公報は、くん蒸空
間から外部へくん蒸ガスが漏れ、それにより中毒事故が
生じる等の問題に対処するため、くん蒸空間の圧力上昇
を防止する燻蒸方法及びその装置を開示する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、サイ
ロ内に収容した穀物をくん蒸ガスによりくん蒸する方法
において、臭化メチルを使用することなく、比較的短時
間で殺虫効果が得られるくん蒸方法及び設備を提供する
ことである。本発明の他の目的は、そのようなくん蒸方
法及び設備において、有毒性のくん蒸ガスがサイロ内か
ら外部へ漏れることがないようにすることである。本発
明の別の目的は、くん蒸ガスにCO2を添加することに
よりくん蒸効果を向上させ且つくん蒸ガスの爆発性を減
少させることである。本発明の更に別の目的は、水蒸気
発生器を使用し燐化水素ガスの発生速度を大きくし且つ
燐化水素ガスの爆発性を減少させることである。本発明
のその他の目的及び利点は、以下の説明において明らか
にされる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のサイロ内に収容
した穀物をくん蒸ガスによりくん蒸する方法は、サイロ
内に穀物を収容しサイロを密閉する工程、密閉されたサ
イロ上部空間のガスをブロワを介しサイロ下部へ供給し
穀物中を通過させサイロ上部空間へ戻すことによりガス
を循環流動させる工程、循環流動するガス中へCO2
スを添加する工程、循環流動するガス中へくん蒸ガスを
添加する工程、ガスの循環流動を停止し所定くん蒸時間
だけサイロを密閉保持する工程、及びサイロ上部空間に
配置したエアバックによりサイロ内部をほぼ大気圧に維
持する工程を含む。本発明において、炭酸ガスは、燐化
水素の補助的薬剤として添加される。
【0008】本発明の方法は、次の構成を含むことがで
きる。(a)循環流動するガス中へCO2ガスを添加す
る工程は、循環流動するガス中へくん蒸ガスを添加する
工程より早く開始される。(b)循環流動するガス中へ
くん蒸ガスを添加する工程は、くん蒸ガス発生器におい
て発生させた燐化水素ガスをサイロ上部空間へ供給する
工程を含む。(c)くん蒸ガス発生器は、水蒸気発生器
により発生される水蒸気とくん蒸剤を反応させて燐化水
素ガス(PH3)を発生させるものである。(d)くん
蒸ガス発生器は、停電時にCO2ボンベと連通されCO2
ガスで充満されるものである。(e)サイロ上部空間に
配置したエアバックによりサイロ内をほぼ大気圧に維持
する工程は、サイロを密閉する前にエアバック内へ空気
を導入しエアバックの体積を膨張させる工程、及び循環
流動するガス中へ添加されるCO2ガスの量及びくん蒸
ガスの量に応じエアバックの体積を減少するようにエア
バック内の空気をサイロ外へ排出する工程を含む。
(f)本発明の方法は、サイロ内へ追加のCO2ガスを
添加する工程、及び追加のCO2ガスの量に応じエアバ
ック内の空気をサイロ外へ排出する工程を更に含む。
【0009】本発明のサイロ内に収容した穀物をくん蒸
する設備は、ガス吸入口及びガス吐出口を有するブロ
ワ、ブロワのガス吸入口とサイロ上部を連通する上方配
管、ブロワの吐出口とサイロ下方のガス吹出口を連通す
る下方配管、CO2ガス吐出口を有するCO2ガス添加
器、くん蒸ガス吐出口を有するくん蒸ガス発生器、及び
サイロ上部に配置されるエアバックを備え、CO2ガス
吐出口及びくん蒸ガス吐出口は、それぞれ上方配管、下
方配管又はサイロ上部空間のいずれかに連通され、サイ
ロ上部空間に配置されるエアバックは、エアバック内部
へ空気を吹込む手段及びエアバック内部の空気をサイロ
外へ吹出す吹出し手段を備える。
【0010】本発明の設備は、次の構成を含むことがで
きる。(g)くん蒸ガス発生器は、くん蒸ガス発生槽、
くん蒸ガス発生槽とサイロ上部空間を連通する吸気通
路、くん蒸ガス発生槽とくん蒸ガス吐出口を連通する排
気通路、及び吸気通路又は排気通路に配置された循環フ
ァンを備える。(h)サイロ上部空間のガスがくん蒸ガ
ス発生器へ導入されくん蒸ガスと混合され循環ファンの
作用によりくん蒸ガス吐出口から吐出される。(i)く
ん蒸ガス発生器は、水蒸気発生器、及び水蒸気発生器に
より発生される水蒸気とくん蒸剤を反応させて燐化水素
ガスを発生させる反応室を収容する。(j)くん蒸ガス
発生器は、CO2充填器を備え、CO2充填器は、レギュ
レータを介しCO2ボンベを反応室へ連通し、停電時に
反応室へCO2ガスを充填するものである。
【0011】
【作用】本発明において、サイロ内に穀物及びエアバッ
クが収容された後サイロが密閉される。密閉されたサイ
ロ内の穀物中を燐化水素を主成分とするくん蒸ガスがサ
イロ下部からサイロ上部ブロワを介し循環流動され、穀
物全体に平均に且つ急速に接触され、また、くん蒸ガス
へCO2ガスが添加され、くん蒸ガスのくん蒸効果が高
められ、短期間のくん蒸処理が可能にされる。くん蒸ガ
スの循環流動中及びくん蒸ガスの循環流動が停止され所
定くん蒸時間だけサイロが密閉保持される間、サイロ上
部空間に配置したエアバックの体積が減少され、サイロ
内部がほぼ大気圧に維持され、サイロ内部から有毒性の
くん蒸ガスがサイロ外へ漏洩することが防止される。
【0012】くん蒸ガスは、くん蒸ガス発生器におい
て、水蒸気発生器により発生された水蒸気とくん蒸剤を
反応させて発生される燐化水素ガスを主成分とする。く
ん蒸ガス発生器は、停電時や緊急運転停止時にCO2
ンベと連通されてCO2ガスで充満され、燐化水素ガス
が希釈されてその濃度が減少され且つ温度が低下され
て、爆発限界となることが防止される。
【0013】
【発明の実施の態様】図1は、本発明の方法を実施する
設備の配置図である。サイロ10内に収容した穀物9を
くん蒸する設備2は、ガス吸入口及びガス吐出口を有す
るブロワ20、ブロワ20のガス吸入口とサイロ上部空
間12を連通する上方配管22、ブロワの吐出口とサイ
ロ下部14のガス吹出口16を連通する下方配管24、
CO2ガス吐出口32を有するCO2ガス添加器30、く
ん蒸ガス吐出口52を有するくん蒸ガス添加器50、及
びサイロ上部空間12に配置されるエアバック80を備
え、サイロ上部空間12、上方配管22、ブロワ20、
下方配管24、サイロ下部14、サイロ内部空間により
形成されるガス循環流路を含む。図1において、配管に
関連する矢印は、概ねガスの流動方向を示す。
【0014】図1の設備において、CO2ガス吐出口3
2は、下方配管22へ連通され、くん蒸ガス吐出口52
は、サイロ上部空間12へ連通されるが、これらは、そ
のような配置に代えて、ガス循環流路の他の適当な個所
にそれぞれ開口可能である。CO2ガス添加器30は、
CO2源35、CO2気化器34、及び下方配管24に連
通されるCO2ガス吐出口32を有する。また、循環流
路のガスから塵埃を除去するため、集塵器(ダストサイ
クロン)36が上方配管22の途中に配置される。
【0015】上方配管22の途中に循環弁38が配置さ
れ、ブロワ20ヘ吸入される循環ガス流量が制御可能に
される。循環弁38とブロワ20の間の上方配管22へ
空気取入れ弁37を介し空気取入れ口42が連結され
る。サイロ下部14付近の下方配管24にサイロ下弁4
0が配置され、サイロ下部14へ供給されるガス流量が
制御可能にされる。サイロ下弁40とブロワ20との間
に循環流路のガスを他のサイロへ導くサイロ下分岐管4
3が接続される。図1の配置においては、サイロ下分岐
管43は、CO2ガス吐出口32とサイロ下弁40との
間の下方配管24に接続される。
【0016】図1の配置において、サイロ上弁41が、
サイロ上部付近の上方配管22に配置され、サイロ上部
空間12から流出するガス流量が調整される。サイロ上
弁41と循環弁38との間の上方配管22にサイロ上分
岐管45及び排気管46がそれぞれが接続される。サイ
ロ上分岐管45は、循環流路のガスを他のサイロへ導く
ものであり、排気管46は、循環流路のガスを流路外へ
排出するため、排気弁39及び排気口44を備える。サ
イロ上部空間12に配置されるエアバック80は、エア
バック内部へ空気を吹込むファン90及びエアバック内
部の空気をサイロ外へ排出する排気弁89を備える。エ
アバック80は、複数個とすることができる(図4)。
【0017】くん蒸ガス発生器50は、くん蒸ガス吐出
口52、くん蒸ガス発生槽54、くん蒸ガス発生槽54
とサイロ上部空間12を連通する吸気通路51、くん蒸
ガス発生槽54とくん蒸ガス吐出口52を連通するガス
通路53、及び吸気通路51又はガス通路53に配置さ
れる循環ファン55を備える。循環ファン55を運転す
ることによりサイロ上部空間12のガスがくん蒸ガス発
生槽54へ導入され、くん蒸ガス発生器内のくん蒸ガス
と混合され循環ファン55により圧力を高められ、くん
蒸ガス吐出口52からサイロ上部空間12へ吐出され
る。くん蒸ガス発生器50は、レギュレータ74を介し
CO2ボンベ72をくん蒸ガス発生槽54の反応室58
へ連通するCO2充填器70を含む。
【0018】図2は、くん蒸ガス発生器50及び関連機
器の配置図であり、くん蒸ガス発生槽54は、天板及び
くん蒸剤を除いた状態で示されている。図3は、くん蒸
ガス発生槽54の斜視図であり、くん蒸剤57を配置
し、天板を除いた状態で示されている。図3に示すよう
に、くん蒸ガス発生槽54は、水蒸気発生器56、及び
反応室58を収容する。反応室58は、水蒸気発生器5
6により発生された水蒸気とくん蒸剤57を反応させて
燐化水素ガス(PH3)を発生させる。くん蒸剤57
は、燐化アルミニウムくん蒸剤又は燐化マグネシウムく
ん蒸剤であり、水蒸気発生器56の上方の金網等の支持
具59上に配置される。
【0019】図1及び図2に示すように、くん蒸ガス発
生槽54は、CO2充填器70を備える。CO2充填器7
0は、レギュレータ74を介しCO2ボンベ72を反応
室58へ連通する。レギュレータ74は、停電時又は緊
急停止時に反応室58へCO2ガスを充填するように構
成される。図2において、2つのCO2ボンベ72は、
それぞれ流量調節弁76、手元弁77、及びレギュレー
タ74を介し、反応室58へ連通される。レギュレータ
74は、停電又は緊急停止時に開放され、CO2をボン
ベ72から反応室58へ通過させ、反応室58をCO2
により充満させ、燐化水素濃度が爆発限界(1.79体
積%)となることを回避する。
【0020】図1及び図2において、同じ符号は、同様
の機器を表し、重複した説明は、省略される。水蒸気発
生器56は、ヒータ65及び温度センサ66を備え、燐
化水素ガスの必要時に水蒸気を発生する。水蒸気発生器
56は、常開弁68を介して温水タンク67に連通さ
れ、運転停止時に水蒸気発生器56内の温水が常開弁6
8を介して温水タンク67へ移動される。温水タンク6
7は、機密ドレン弁69を介し排水可能である。
【0021】図4は、本発明において使用可能なエアバ
ック80及び関連機器の配置図である。図1と同じ符号
は、同じ部材を表し、重複説明が省略される。図4にお
いて、4個のエアバック80は、下端が閉鎖され周囲に
多数の孔を有する中心管81の周りにゴム又は合成樹脂
等の可撓性材料の薄膜82が配置された構造を有する。
中心管81は、空気弁84を有する空気管83を介しフ
ァン90の吐出口と連結される。空気弁84とファン9
0の間の空気管83から排気管88が分岐され、排気管
88は、排気弁89、排気ノズル92を介し、排気管8
3内の空気を排出可能にされる。ファン90の吸入口
は、遮断弁87を備える吸入管85に接続される。導入
管93が空気管83と吸入管85を連通可能に配置され
る。即ち、導入管93の一端が中心管81と空気弁84
の間の空気管83に連結され、他端がファン90の吸入
口と遮断弁87の間の吸入管87に連結される。導入管
93は、循環ガスの圧力が所定値以上で開放される遮断
弁94を備える。
【0022】エアバック80は、遮断弁87及び空気弁
84をそれぞれ開放し、遮断弁94及び排気弁89をそ
れぞれ閉じ、ファン90を作動させることにより、空気
を供給され、サイロ上部空間において体積が膨張され
る。エアバック80は、サイロ内へくん蒸ガスが供給さ
れる前、又は循環ガスの圧力が大気圧より高くなる前に
膨張され、それにより、サイロ上部空間の循環流動ガス
の占める容積を減少させる。くん蒸運転中は、循環流動
ガス圧力の増大に応じ、エアバック80の内部の空気を
排出しエアバックの体積を減少させることにより、循環
流動するガス圧力を制限し、サイロ内部からサイロ外部
へ毒性ガスが漏れることが防止される。エアバック80
の内部の空気の排出は、空気弁84及び排気弁89をそ
れぞれ開放し、エアバック80に外から循環流動ガス圧
力を作用させることにより可能であり、また、サイロ内
部又はその他の循環流路において循環流動ガス圧力を検
出し、空気弁84及び遮断弁87をそれぞれ閉じ、遮断
弁94を開放し、ファン90を運転することにより行う
ことができる。
【0023】図1の設備において、サイ10内に収容し
た穀物9をくん蒸ガスによりくん蒸する方法は、サイロ
10内に穀物9を収容しサイロを密閉する工程、密閉さ
れたサイロ上部空間12のガスをブロワ20を介しサイ
ロ下部14へ供給し穀物9中を通過させ再びサイロ上部
空間12へ戻すことによりガスを循環流動させる工程、
循環流動するガス中へCO2ガス添加器30によりCO2
ガスを添加する工程、循環流動するガス中へくん蒸ガス
を添加する工程、ガスの循環流動を停止し所定くん蒸時
間だけサイロを密閉保持する工程、及びサイロ上部空間
に配置したエアバック80によりサイロ内部をほぼ大気
圧に維持する工程を含む。
【0024】循環流動するガス中へCO2ガスを添加す
る工程は、循環流動するガス中へくん蒸ガスを添加する
工程より早い時期に開始される。循環流動するガス中へ
くん蒸ガスを添加する工程は、くん蒸ガス発生器50に
おいて発生させた燐化水素ガスをサイロ上部空間12へ
供給する工程から成る。くん蒸ガス発生器50は、水蒸
気発生器56により発生された水蒸気とくん蒸剤57を
反応させて燐化水素ガスを発生させるものである。くん
蒸ガス発生器50は、停電時にCO2ボンベ72と連通
されCO2ガスで充満されるものである。サイロ上部空
間に配置されるエアバック80によりサイロ内をほぼ大
気圧に維持する工程は、サイロを密閉する前にエアバッ
ク内へ空気を導入しエアバックの体積を膨張させる工
程、及び循環流動するガス中へ添加されるCO2ガスの
量及びくん蒸ガスの量に応じエアバック80の体積を減
少するようにエアバック内の空気をサイロ外へ排出する
工程を含む。
【0025】本発明の方法は、サイロ内へ追加のCO2
ガスを添加する工程、及び追加のCO2ガスの量に応じ
エアバック内の空気をサイロ外へ排出する工程を更に含
むことができる。
【0026】
【発明の効果】本発明のくん蒸方法及び設備によれば、
環境保護、残留毒性等に関し問題を有する臭化メチルを
使用することなく、穀物をくん蒸することができ、その
くん蒸時間は、臭化メチルを使用する場合と同程度に短
くすることができる。本発明の方法及び設備は、くん蒸
ガスとして、環境保護、残留毒性の問題のない燐化水素
ガス及び炭酸ガスを使用し、燐化水素ガスの発生をくん
蒸ガス発生器を使用し比較的早い速度で行うことによ
り、長期間を要することなく、サイロ内に収容した穀物
をくん蒸処理することができる。くん蒸ガスは、ブロワ
により穀物中を強制循環され、くん蒸処理期間が短縮さ
れると共に、サイロ内の穀物中にくん蒸ガスが一様に分
布され、効果的なくん蒸処理を行うことができる。
【0027】本発明は、くん蒸ガスをブロワで強制循環
させくん蒸処理を行うと共に、サイロ上部に体積可変の
エアバックを配置し、ブロワ運転中にエアバックの体積
をサイロ内のガス圧力に応じて減少させることにより、
サイロ内部から有毒性のくん蒸ガスが周囲へ漏洩するこ
とが防止される。また、停電時等にくん蒸ガス発生器を
CO2ガスで充満させることにより燐化水素ガス濃度を
低下させ爆発を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する設備の配置図である。
【図2】くん蒸ガス発生器及び関連機器の配置図であ
る。
【図3】くん蒸ガス発生槽の斜視図である。
【図4】エアバック及び関連機器の配置図である。
【符号の説明】
9:穀物、10:サイロ、12:サイロ上部空間、1
4:サイロ下部、16:サイロ下吹出口、20:ブロ
ワ、30:CO2添加器、34:CO2気化器、35:C
2源、36:集塵器、37:空気取入れ弁、40:サ
イロ下弁、41:サイロ上弁、43:サイロ下分岐、4
5:サイロ上分岐管、50:くん蒸ガス発生器、52:
くん蒸ガス吐出口、53:ガス通路、55:送風ファ
ン、56:水蒸気発生器、57:くん蒸剤、58:反応
室、59:支持具、65:ヒータ、66:温度センサ、
67:温水タンク、70:CO2充填器、74:レギュ
レータ、76:流量調節弁、77:手元弁、82:薄
膜、83:空気管、84:空気弁、85:吸入管、8
7、94:遮断弁、89:排気弁、90:ファン、9
3:導入管。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サイロ内に収容した穀物をくん蒸ガスによ
    りくん蒸する方法であって、サイロ内に穀物を収容しサ
    イロを密閉する工程、密閉されたサイロ上部空間のガス
    をブロワを介しサイロ下部へ供給し穀物中を通過させサ
    イロ上部空間へ戻すことによりガスを循環流動させる工
    程、循環流動するガス中へCO2ガスを添加する工程、
    循環流動するガス中へくん蒸ガスを添加する工程、ガス
    の循環流動を停止し所定くん蒸時間だけサイロを密閉保
    持する工程、及びサイロ上部空間に配置したエアバック
    によりサイロ内部をほぼ大気圧に維持する工程を含む方
    法。
  2. 【請求項2】前記循環流動するガス中へCO2ガスを添
    加する工程は、前記循環流動するガス中へくん蒸ガスを
    添加する工程より早く開始され、前記循環流動するガス
    中へくん蒸ガスを添加する工程は、くん蒸ガス発生器に
    おいて発生させた燐化水素ガスをサイロ上部空間へ供給
    する工程を含む請求項1の方法。
  3. 【請求項3】前記くん蒸ガス発生器は、水蒸気発生器に
    より発生された水蒸気とくん蒸剤を反応させて燐化水素
    ガスを発生させるものであり、且つ停電時にCO2ボン
    ベと連通されCO2ガスで充満されるものである請求項
    2の方法。
  4. 【請求項4】前記サイロ上部空間に配置したエアバック
    によりサイロ内をほぼ大気圧に維持する工程は、サイロ
    を密閉する前にエアバック内へ空気を導入しエアバック
    の体積を膨張させる工程、及び循環流動するガス中へ添
    加されるCO2ガスの量及びくん蒸ガスの量に応じエア
    バックの体積を減少するようにエアバック内の空気をサ
    イロ外へ排出する工程を含む請求項1乃至3のいずれか
    1項の方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項の方法であ
    って、サイロ内へ追加のCO2ガスを添加する工程、及
    び追加のCO2ガスの量に応じエアバック内の空気をサ
    イロ外へ排出する工程を更に含む方法。
  6. 【請求項6】サイロ内に収容した穀物をくん蒸する設備
    であって、ガス吸入口及びガス吐出口を有するブロワ、
    ブロワのガス吸入口とサイロ上部を連通する上方配管、
    ブロワの吐出口とサイロ下方のガス吹出口を連通する下
    方配管、CO2ガス吐出口を有するCO2ガス添加器、く
    ん蒸ガス吐出口を有するくん蒸ガス発生器、及びサイロ
    上部に配置されるエアバックを備え、CO2ガス吐出口
    及びくん蒸ガス吐出口は、それぞれ上方配管、下方配管
    又はサイロ上部空間のいずれかに連通され、サイロ上部
    空間に配置されるエアバックは、エアバック内部へ空気
    を吹込む手段及びエアバック内部の空気をサイロ外へ吹
    出す吹出し手段を備える設備。
  7. 【請求項7】前記くん蒸ガス発生器は、くん蒸ガス発生
    槽、くん蒸ガス発生槽とサイロ上部空間を連通する吸気
    通路、くん蒸ガス発生槽とくん蒸ガス吐出口を連通する
    排気通路、及び吸気通路又は排気通路に配置された循環
    ファンを備え、サイロ上部空間のガスがくん蒸ガス発生
    槽へ導入されくん蒸ガスと混合され循環ファンの作用に
    よりくん蒸ガス吐出口から吐出される請求項6の設備。
  8. 【請求項8】前記くん蒸ガス発生槽は、水蒸気発生器、
    及び水蒸気発生器により発生された水蒸気とくん蒸剤を
    反応させて燐化水素ガスを発生させる反応室を収容し、
    且つCO2充填器を備えるものであり、該CO2充填器
    は、レギュレータを介しCO2ボンベを反応室へ連通
    し、停電時に反応室へCO2ガスを充填するものである
    請求項7の設備。
JP3878398A 1998-02-20 1998-02-20 急速くん蒸方法及び設備 Pending JPH11225655A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3878398A JPH11225655A (ja) 1998-02-20 1998-02-20 急速くん蒸方法及び設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3878398A JPH11225655A (ja) 1998-02-20 1998-02-20 急速くん蒸方法及び設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11225655A true JPH11225655A (ja) 1999-08-24

Family

ID=12534904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3878398A Pending JPH11225655A (ja) 1998-02-20 1998-02-20 急速くん蒸方法及び設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11225655A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108157503A (zh) * 2018-03-23 2018-06-15 郑州龙威电子科技有限公司 一种高效率的粮食杀虫熏蒸设备
CN109819966A (zh) * 2019-03-19 2019-05-31 穗港(广州)生物科技有限公司 一种可实现熏蒸剂循环再利用的熏蒸系统
CN111670697A (zh) * 2020-07-17 2020-09-18 中国储备粮管理集团有限公司西安分公司 一种房式仓综合储粮系统
CN111758773A (zh) * 2020-07-17 2020-10-13 中国储备粮管理集团有限公司西安分公司 一种房式仓粮食储藏方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108157503A (zh) * 2018-03-23 2018-06-15 郑州龙威电子科技有限公司 一种高效率的粮食杀虫熏蒸设备
CN109819966A (zh) * 2019-03-19 2019-05-31 穗港(广州)生物科技有限公司 一种可实现熏蒸剂循环再利用的熏蒸系统
CN111670697A (zh) * 2020-07-17 2020-09-18 中国储备粮管理集团有限公司西安分公司 一种房式仓综合储粮系统
CN111758773A (zh) * 2020-07-17 2020-10-13 中国储备粮管理集团有限公司西安分公司 一种房式仓粮食储藏方法
CN111758773B (zh) * 2020-07-17 2023-06-06 中国储备粮管理集团有限公司西安分公司 一种房式仓粮食储藏方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7908791B1 (en) Fumigation apparatus
US3899862A (en) Sterilization of containers
CN101133273B (zh) 熏蒸室端口装置、熏蒸组件及对材料进行熏蒸处理的方法
JP2005505349A5 (ja)
US4059048A (en) Means of fumigating raw and finished agricultural products
US6047497A (en) Gas fumigation method and system
JPH11225655A (ja) 急速くん蒸方法及び設備
US3097916A (en) Fumigation of grain
CN110063324B (zh) 一种储藏杀虫系统
JP3029044B2 (ja) ホスフィン燻蒸方法及び装置
US20050232810A1 (en) Method and apparatus for fumigation
JP3761704B2 (ja) くん蒸剤の薬害防止法及び設備
ES2424501T3 (es) Aparato y método para la generación rápida y continua de gas de fosfina
JP2004065073A (ja) 穀物貯蔵方法およびその装置
JP3099200B2 (ja) 過酸化水素ガス供給装置の滅菌方法
JP2863998B2 (ja) 穀物の燻蒸処理方法
JP6454616B2 (ja) オゾン処理装置
JP3502111B2 (ja) 薫蒸装置及びその薫蒸装置を用いたオゾン薫蒸方法
JP2001000514A (ja) 滅菌装置
JPH0788285B2 (ja) 貯蔵玄米害虫の殺虫法
JPH05236857A (ja) 燻蒸方法とその装置
CN109819966A (zh) 一种可实现熏蒸剂循环再利用的熏蒸系统
KR100851626B1 (ko) 소독제 투약 장치 및 밀폐된 포장 내부의 소독 방법
JPH0757151B2 (ja) くん蒸装置
JPH1189526A (ja) 米粒の連続殺菌方法及び連続殺菌装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040401

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050829

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050906

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060105

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02