JP3761704B2 - くん蒸剤の薬害防止法及び設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、くん蒸剤から発生するくん蒸ガスで満たされるくん蒸空間内の物品に対するくん蒸剤の薬害を防止する方法及び設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
かび、虫等による穀物、生植物、木材、たばこ等の損傷を防ぐため、従来からそれらをくん蒸用ガスによりくん蒸することが行われている。また、虫や黴等による美術工芸品等の損傷防止としてもくん蒸処理が行われる。これらのくん蒸処理は、くん蒸処理の専用倉庫で行われるだけでなく、くん蒸ガスに触れると変質したり、錆を発生したり、劣化する等の性質のある物品が存在する場所においても必要になる場合がある。
【0003】
くん蒸剤の薬害は、例えば、次の場合に生じる。くん蒸用ガスとして燐化水素を含むガスが使用される場合は、銅及び銅合金が燐化水素により腐食されるので、銅及び銅合金を使用する電気製品、文化財等に故障や損傷が生じる。また、臭化メチルを含むガスや臭化メチル・酸化エチレン混合剤が使用される場合は、生植物、青果物の一部、写真材料、羊毛、草、ゴム製品等に変質が生じる薬害がある。くん蒸剤の薬害を避けるため、従来、薬害を受ける可能性のある物品は、くん蒸場所から事前に撤去したり、ビニールシートで被覆し保護したりしているが、撤去作業の手数や保護が完全にされない問題があった。
【0004】
特公平7−99987号公報は、密閉したくん蒸体(くん蒸空間)内にエアーバッグを設け、くん蒸体内が常圧に保持されるように、エアーバッグ内の空気をくん蒸体外へ抜きながらくん蒸体内へくん蒸ガスを供給し、くん蒸体から有毒性のくん蒸ガスが漏洩することを防止する方法及び装置を開示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来のくん蒸剤の薬害防止方法における問題を解決し、くん蒸剤の薬害を確実に防止する方法及び設備を提供することであり、そのため、くん蒸空間内に位置される物品をガス非透過性の被覆材で覆ってその物品の周りに隔離空間を区画し、その隔離空間がくん蒸処理中確実に非腐食性ガスで満たされるようにしてくん蒸剤の薬害を確実に防止する方法及び設備を提供することである。本発明の他の目的は、くん蒸空間内に非腐食性ガスを充填したエアバックを配置し、このエアバック内の非腐食性ガスを隔離空間へ少量ずつ供給することにより、隔離空間へ非腐食性ガスを供給するにかかわらず、くん蒸空間全体と外部との間にガスの出入を生じさせることがなく、それ故、くん蒸空間から有毒性のくん蒸ガスが外部もれることがない方法及び設備を提供することである。本発明の別の目的は、隔離空間からくん蒸空間へくん蒸処理中常に少量の非腐食性ガスを排出することにより、隔離空間内を確実に非腐食性ガスで満たされるようにすることである。本発明のその他の目的及び利点は、以下の説明から明らかにされる。
【0006】
【解決するための手段】
本発明のくん蒸空間内に位置される物品に対するくん蒸剤の薬害を防止する方法は、くん蒸空間内に位置される物品をガス非透過性の被覆材で覆ってこの物品の周りに隔離空間を区画する工程、くん蒸空間内に非腐食性ガスを充填したエアバックを配置する工程、及びくん蒸空間を密閉しくん蒸ガスで満たすとき、エアバック内の非腐食性ガスを隔離空間へ少量ずつ供給する工程を含み、更に、次の構成を含むことができる。
【0007】
(a)エアバックは、可撓性材料により形成され且つエアバックから隔離空間へ供給される非腐食性ガスの量に応じ体積が減少されるものである。(b)ガス非透過性の被覆材は、可撓性シートである。(c)エアバック内の非腐食性ガスを隔離空間へ少量ずつ供給する工程は、非腐食性ガスを送風ポンプにより隔離空間へ供給する工程から成る。(d)送風ポンプは、くん蒸空間の外に配置され、エアバックと送風ポンプを連通するホース、及び送風ポンプと隔離空間を連通するホースが、それぞれくん蒸空間と外界との間の仕切壁を貫通して配置される。(e)くん蒸ガスは、青酸ガス又は燐化水素である。(f)くん蒸空間内に位置される物品は、金属表面を有するものである。(g)非腐食性ガスが空気である。(h)隔離空間へ供給された非腐食性ガスは、隔離空間からくん蒸空間中へ少量ずつ排出される。(h)隔離空間へ供給された非腐食性ガスは、逃がしチューブを介し隔離空間からくん蒸空間中へ少量ずつ排出される。(i)隔離空間は、くん蒸空間と外界との仕切壁及び被覆材により画成される。(j)隔離空間は、被覆材を袋状にすることにより画成される。
【0008】
本発明のくん蒸剤から発生されるくん蒸ガスで満たされるくん蒸空間内の物品に対するくん蒸剤の薬害を防止する設備は、くん蒸空間内に位置される物品を覆ってその物品の周りに隔離空間を区画するためのガス非透過性の被覆材、くん蒸空間内に配置され且つ非腐食ガスを充填可能なエアバック、エアバックに吸引口を連通される送風ポンプ、送風ポンプの吐出口に連通されるガス分岐管、レギュレター、及び前記隔離空間とガス分岐管を連通する分配通路を備える。レギュレターは、分配通路に配置され、送風ポンプによりエアバックから隔離空間へ供給される非腐食性ガスの流量を調節するものである。本発明の設備は、次の構成を備えることができる。
【0009】
(k)エアバックは、可撓性材料により形成され且つエアバックから隔離空間へ供給される非腐食性ガスの量に応じ体積が減少されるものである。(l)ガス非透過性の被覆材は、可撓性シートである。(m)送風ポンプは、くん蒸空間の外に配置され、エアバックと送風ポンプを連通するホース、及び送風ポンプと隔離空間を連通するホースが、それぞれくん蒸空間と外界との間の仕切壁を貫通して配置される。(n)くん蒸ガスは、青酸ガス又は燐化水素である。(o)非腐食性ガスが空気である。(p)隔離空間へ供給された非腐食性ガスは、逃がしチューブを介し隔離空間からくん蒸空間中へ少量ずつ排出される。
【0010】
【発明の作用】
くん蒸空間内に位置される物品は、ガス非透過性の被覆材で覆われ、物品の周りに隔離空間が区画されるから、物品は、被覆材及び隔離空間に満たされる非腐食性ガスによりくん蒸ガスから確実に隔離され、薬害の発生が避けられる。くん蒸空間内に配置され非腐食性ガスを充填したエアバックは、エアバック内の非腐食性ガスを隔離空間供給し、隔離空間を非腐食性ガスで満たし続けて薬害の防止を確実にする。くん蒸空間に一定量のくん蒸ガスが維持されるくん蒸処理工程において、エアバック内の非腐食性ガスが隔離空間へ移動されるとき、隔離空間の体積増加は、くん蒸空間内のエアバックの体積減少により相殺される。それ故、くん蒸空間のくん蒸ガスの体積変化や圧力変化が生ぜず、くん蒸空間から有毒性のくん蒸ガスが外部へ漏れない。
【0011】
隔離空間へ供給された非腐食性ガスは、逃がしチューブを介し隔離空間からくん蒸空間中へ少量ずつ排出される。逃がしチューブは、隔離空間の非腐食性ガスを少量ずつ排出し入れ替えることにより隔離空間におけるくん蒸ガス濃度を最小に維持し、隔離空間内の物品に対するくん蒸ガスの薬害防止を確実とする。
【0012】
送風ポンプをくん蒸空間の外に配置する場合、エアバックと送風ポンプを連通するホース、及び送風ポンプと隔離空間を連通するホースが、それぞれくん蒸空間と外界との間の仕切壁を貫通される構造となるが、送風ポンプの調節等がくん蒸空間へ入ることなく行うことができる。
【0013】
【発明の実施の態様】
図1は、本発明の方法を実施する設備の透視図であり、図2は、図1の設備の部分断面配置図である。図1及び図2の設備は、くん蒸空間20内に位置される物品11、11に対するくん蒸剤の薬害を防止するため、くん蒸空間20内に位置される物品11、11を覆ってその周りに隔離空間30を区画するためのガス非透過性の被覆材29、29、くん蒸空間20内に配置され且つ非腐食ガスを充填可能なエアバック21、エアバック21と送風ポンプ23の吸込口を連通する吸込管22、送風ポンプ23の吐出口と分岐管25とを連通する吐出管24、分岐管25と隔離空間30を連通する分配通路28、28、各分配通路28、28に配置したレギュレター26を備える。
【0014】
分岐管25は、エア溜を兼用するよう構成される。くん蒸空間20は、仕切壁19により区画された密閉空間により構成される。くん蒸ガス、例えば、青酸ガス又は燐化水素ガスは、図示しない手段によりくん蒸空間20へ供給され、くん蒸すべき対象物品をくん蒸する。エアバックに充填され隔離空間30へ供給される非腐食性ガスは、典型的には、空気である。レギュレター26は、エアバック21から隔離空間30へ流れる非腐食性ガスの流量を調節する。エアバック21は、ビニールシート、ポリエチレンシート等のガス非透過性の可撓性材料により形成される。
【0015】
エアバック21は、エアバック21から隔離空間30へ供給される非腐食性ガスの量に応じ体積が減少される。送風ポンプ23は、くん蒸空間20内に配置される場合(図1、図2)及びくん蒸空間20の外に配置される場合(図3)がある。隔離空間30へ供給される非腐食性ガスは、逃がしチューブ12を介し隔離空間30からくん蒸空間20中へ少量ずつ排出される。それ故、隔離空間30内は、被覆材の隙間から隔離空間内へ入り込む僅かのくん蒸ガスも隔離空間内に留まらず、隔離空間30内は、常に非腐食性ガスが充満するから、隔離空間内の物品は、くん蒸剤の影響を受けない。
【0016】
図3は、本発明の方法を実施する別の設備の透視図であり、この設備においては、送風ポンプ23及び関連機器が、くん蒸空間20の外に配置される。図1、図2及び図3において、同じ符号は、同様の部材を示し、重複説明が省略される。図3の設備においては、エアバック21と送風ポンプ23を連結する吸込管22、レギュレータ26と隔離空間30を連結する複数の分配管28、28が、仕切壁19を貫通している。
【0017】
図3の設備は、くん蒸剤源40及び気化器42を備え、くん蒸剤源40から供給されるくん蒸剤が気化器42で気化され、くん蒸ガスとしてくん蒸空間20へ供給される。くん蒸空間20へ供給されるくん蒸ガス量に相当するエアバック21内の非腐食性ガスをくん蒸空間20の外へ排出することにより、くん蒸空間20内のガス量の合計を一定とし圧力増加を防止し、くん蒸空間20から外部へ有毒性のくん蒸ガスの漏洩を最少にすることができる。くん蒸処理のためくん蒸ガスがくん蒸空間20に満たされ維持されるとき、エアバック21内の空気が送風ポンプ23により少量ずつ各隔離空間30へ供給される。
【0018】
また、図3の設備は、安全弁26を備える。安全弁26は、隔離空間30内の圧力がくん蒸空間20の圧力より過大になるとき、吐出作動して分岐管25内のガスをくん蒸空間20へ吐出し、隔離空間の密封の破断を防止する。また、安全弁26の吐出作動が生じたときは、そのことを示す信号が導線33を介し制御器32へ伝達され、制御器32から導線34を介し、送風ポンプ23に運転停止信号が送られる。
【0019】
本発明のくん蒸空間内に位置される物品に対するくん蒸剤の薬害を防止する方法は、図1乃至図3の設備により実施されるものであり、くん蒸空間20内に位置される物品11をガス非透過性の被覆材29で覆ってこの物品の周りに隔離空間30を区画する工程、くん蒸空間20内に非腐食性ガス、例えば、くん蒸ガスを含有しない空気を充填したエアバック21を配置する工程、及びくん蒸空間20を密閉しくん蒸ガスで満たすとき、エアバック21内の非腐食性ガスを隔離空間30へ少量ずつ供給する工程を含む。
【0020】
本発明の方法において、エアバック21内の非腐食性ガスを隔離空間30へ少量ずつ供給する工程は、非腐食性ガスを送風ポンプ23により隔離空間30へ供給する工程から成る。隔離空間へ供給された非腐食性ガスは、隔離空間からくん蒸空間中へ少量ずつ排出される。そのため、隔離空間とくん蒸空間を連通する小径の逃がしチューブが設けられる。隔離空間30は、くん蒸空間と外界との仕切壁及び被覆材により画成される外、被覆材を物品11を収容する袋の形態にすることにより画成される。
【0021】
【発明の効果】
本発明の薬害防止方法又は設備によれば、くん蒸ガスにより腐食される等の影響を受ける物品が隔離空間を画成する被覆材によりくん蒸ガスから隔離され、非腐食性ガスが物品を収容する隔離空間へ供給され隔離空間を正圧状態とするため、くん蒸ガスの隔離空間への侵入を確実に阻止できる。物品は、設置場所から移動されることなく保護される。くん蒸処理工程の前にくん蒸空間に設置した体積可変のエアバック内の非腐食性ガスがくん蒸空間内の体積可変の隔離空間へ供給され、非腐食性ガスの供給に拘わらずくん蒸空間のガス量の変化がなく、くん蒸空間の圧力を高めることがないから、くん蒸空間の密封が破壊されることなく密封が容易であり、くん蒸空間から周囲へ漏れる有毒性のくん蒸ガス量を最少にすることができる。送風ポンプをくん蒸空間の外に配置する場合は、ポンプ駆動用原動機とくん蒸ガスとの間の相互作用を回避し、運転制御等をくん蒸空間の外から行うことができる等の利点がある。隔離空間に逃がしチューブを設ける場合は、隔離空間の非腐食性ガスを入替えることにより隔離空間内の物品に対するくん蒸ガスの作用を一層確実に阻止することができる。また、エア溜まりを配置する場合は、大小の異なる体積の隔離空間へ一定圧力の非腐食性ガスを供給することができ、隔離空間に収容された物品の薬害防止を確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する設備の透視図である。
【図2】本発明の方法を実施する設備の部分断面配置図である。
【図3】本発明の方法を実施する別の設備の透視図である。
【符号の説明】
11:物品、12:逃がしチューブ、20:くん蒸空間、21:エアバック、22:吸込管、23:送風ポンプ、25:分岐管、26:安全弁、27:レギュレター、28:分配管、29:被覆材、30:隔離空間、40:くん蒸剤源、42:気化器。

Claims (12)

  1. くん蒸空間内に位置される物品に対するくん蒸剤の薬害を防止する方法であって、くん蒸空間内に位置される物品をガス非透過性の被覆材で覆って該物品の周りに隔離空間を区画する工程、くん蒸空間内に非腐食性ガスを充填したエアバックを配置する工程、及びくん蒸空間を密閉しくん蒸ガスで満たすとき、前記エアバック内の非腐食性ガスを前記隔離空間へ少量ずつ供給する工程を含み、
    前記エアバックは、可撓性材料により形成され且つエアバックから隔離空間へ供給される非腐食性ガスの量に応じ体積が減少されるものであり、前記ガス非透過性の被覆材は、可撓性シートであり、前記エアバック内の非腐食性ガスを前記隔離空間へ少量ずつ供給する工程は、非腐食性ガスを送風ポンプにより前記隔離空間へ供給する工程から成る方法。
  2. くん蒸空間内に位置される物品に対するくん蒸剤の薬害を防止する方法であって、くん蒸空間内に位置される物品をガス非透過性の被覆材で覆って該物品の周りに隔離空間を区画する工程、くん蒸空間内に非腐食性ガスを充填したエアバックを配置する工程、及びくん蒸空間を密閉しくん蒸ガスで満たすとき、前記エアバック内の非腐食性ガスを前記隔離空間へ少量ずつ供給する工程を含み、
    前記隔離空間へ供給された非腐食性ガスは、逃がしチューブを介し隔離空間からくん蒸空間中へ少量ずつ排出される方法。
  3. くん蒸空間内に位置される物品に対するくん蒸剤の薬害を防止する方法であって、くん蒸空間内に位置される物品をガス非透過性の被覆材で覆って該物品の周りに隔離空間を区画する工程、くん蒸空間内に非腐食性ガスを充填したエアバックを配置する工程、及びくん蒸空間を密閉しくん蒸ガスで満たすとき、前記エアバック内の非腐食性ガスを前記隔離空間へ少量ずつ供給する工程を含み、
    前記隔離空間は、被覆材を袋状にすることにより画成される方法。
  4. 前記隔離空間へ供給された非腐食性ガスは、逃がしチューブを介し隔離空間からくん蒸空間中へ少量ずつ排出される請求項1又は3の方法。
  5. 前記隔離空間は、くん蒸空間と外界との仕切壁及び被覆材により画成される請求項1又は2の方法。
  6. 前記送風ポンプは、くん蒸空間の外に配置され、エアバックと送風ポンプを連通するホース、及び送風ポンプと隔離空間を連通するホースが、それぞれくん蒸空間と外界との間の仕切壁を貫通して配置されるものである請求項1乃至5のいずれか1項の方法。
  7. 前記くん蒸ガスは、青酸ガス又は燐化水素ガスであり、くん蒸空間内に位置される物品は、金属表面を有するものであり、非腐食性ガスが空気である請求項1乃至のいずれか1項の方法。
  8. 前記隔離空間へ供給された非腐食性ガスは、隔離空間からくん蒸空間中へ少量ずつ排出される請求項1乃至のいずれか1項の方法。
  9. くん蒸剤から発生するくん蒸ガスで満たされるくん蒸空間内の物品に対するくん蒸剤の薬害を防止する設備であって、くん蒸空間内の物品を覆って該物品の周りに隔離空間を区画するガス非透過性の被覆材、くん蒸空間内に配置され且つ非腐食ガスを充填可能なエアバック、エアバックに吸引口を連通される送風ポンプ、送風ポンプの吐出口に連通されるガス分岐管、レギュレター、及び前記隔離空間とガス分岐管を連通する分配通路を備え、レギュレターは、分配通路に配置され、送風ポンプによりエアバックから隔離空間へ供給される非腐食性ガスの流量を調節するものである設備。
  10. 前記エアバックは、可撓性材料により形成され且つエアバックから隔離空間へ供給される非腐食性ガスの量に応じ体積が減少されるものであり、前記ガス非透過性の被覆材は、可撓性シートである請求項9の設備。
  11. 前記送風ポンプは、くん蒸空間の外に配置され、エアバックと送風ポンプを連通するホース、及び送風ポンプと隔離空間を連通するホースが、それぞれくん蒸空間と外界との間の仕切壁を貫通して配置される請求項9又は10の設備。
  12. 前記くん蒸ガスは、青酸ガス又は燐化水素ガスであり、非腐食性ガスが空気であり、前記隔離空間へ供給された非腐食性ガスは、逃がしチューブを介し隔離空間からくん蒸空間中へ少量ずつ排出される請求項9乃至請求項11のいずれか1項の設備。
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