JPH11225424A - ケーブルの接続構造 - Google Patents

ケーブルの接続構造

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JPH11225424A
JPH11225424A JP10025432A JP2543298A JPH11225424A JP H11225424 A JPH11225424 A JP H11225424A JP 10025432 A JP10025432 A JP 10025432A JP 2543298 A JP2543298 A JP 2543298A JP H11225424 A JPH11225424 A JP H11225424A
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JP
Japan
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connection
cable
conductor
conductor connector
connection hole
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JP10025432A
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English (en)
Inventor
Koji Miura
浩二 三浦
Hideyuki Maruyama
英之 丸山
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CVケーブル1の接続作業の際に金属粉を発
生させるおそれのないケーブルの接続構造を提供する。 【解決手段】 CVケーブル1の導体1aにマルチコン
タクト4を接続固定すると共に、このマルチコンタクト
4を導体接続子2の接続孔に挿入して接続し、係止リン
グ8のピン8aを押出リング7の押出部7aで押し出し
て接続孔の凹部2aに嵌め込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中送電線として
用いられるCVケーブルを接続するための接続箱等のよ
うなケーブルの接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】地中送電線は、地中に埋設した管路にC
Vケーブルを通したものが多い。管路上には、適当な間
隔でマンホールを設けて、CVケーブルの接続等を行う
ようになっている。CVケーブルの接続は、ノーマルジ
ョイントの接続箱を用いて、1本のCVケーブルをさら
に次のCVケーブルに繋いで直接接続する場合と、分岐
接続箱を用いて、1本のCVケーブルを2本以上のCV
ケーブルに接続し分岐させる場合とがある。
【0003】1本のCVケーブルを2本のCVケーブル
にY字状に分岐させる従来のY分岐接続箱の構造を図9
に基づいて説明する。Y分岐接続箱内には、ソケット状
の接続孔が3箇所開口された導電性金属からなる導体接
続子2が配置されている。また、3本のCVケーブル1
は、それぞれ接続端部にプレモールド絶縁体11が外嵌
されると共に、接続端で露出させた導体1aにプラグ状
の導体接続端子18が接続固定されている。そして、各
CVケーブル1の導体接続端子18を導体接続子2の接
続孔にそれぞれ挿入し接続することによりY分岐とな
る。
【0004】導体接続端子18は、導電性金属からなる
筒状の先部18aと後部18bとで構成される。先部1
8aは、テーパ外周面を有し、軸方向に多数のスリット
が形成された筒状であり、後部18bは、外周部に雄ね
じが形成されると共に、後端のフランジ部に工具溝が形
成された筒状である。また、導体接続子2の接続孔は、
内径の奥側に先部18aのテーパ外周面と密接するテー
パ内周面が形成されると共に、手前側に後部18bの雄
ねじと螺合する雌ねじが形成されている。そして、これ
らの先部18aと後部18bをCVケーブル1の導体1
aに外嵌して、後部18bの雄ねじを導体接続子2の接
続孔の雌ねじに螺合し、工具溝に工具を嵌め込んで締め
付けると、先部18aのテーパ外周面を接続孔のテーパ
内周面に押し付けることができるので、これによってス
リットを形成された先部18aの径が圧縮されて導体1
aが強く挟持される。従って、CVケーブル1の導体1
aは、導体接続端子18の先部18aに挟持固定される
と共に、この先部18aが接続孔に圧接されることによ
り導体接続子2に確実に接続される。しかも、導体接続
端子18の後部18bは、導体接続子2の接続孔に螺着
されるので、先部18aが後方に戻るのを防ぐと共に、
この先部18aで導体1aを挟持固定することにより、
CVケーブル1が後方に引かれても抜け落ちないように
することができる。CVケーブル1は、布設場所の温度
変化に応じて熱膨張により伸縮するので、Y分岐接続箱
は、接続後に長尺なCVケーブル1が低温により収縮し
た際に引き抜き力を受ける場合があり、この引き抜き力
に耐え得るように接続する必要がある。3本のCVケー
ブル1は、接続端の導体接続端子18をこのようにして
導体接続子2の接続孔にそれぞれ接続固定することによ
りY分岐の接続を行うことができる。
【0005】導体接続子2は、エポキシ樹脂等からなる
絶縁成形物3で覆われている。この絶縁成形物3には、
導体接続子2の接続孔の周囲に、各CVケーブル1の接
続端部を挿入するための開口部が形成され、この開口部
のテーパ内周面に各CVケーブル1に外嵌されたプレモ
ールド絶縁体11が圧接される。また、この絶縁成形物
3の周囲は、金属製の保護ケース13で覆われると共
に、この保護ケース13の端部は、絶縁成形物3の各開
口部の周縁部を塞ぐように取り付けられた金属製の端部
フランジ12の周縁部に絶縁筒14を介して接続固定さ
れている。
【0006】上記各CVケーブル1に外嵌されたプレモ
ールド絶縁体11は、FRP樹脂(ガラス繊維にポリカ
ーボネートを含浸させたもの)等からなる筒状の押しパ
イプ15によって、絶縁成形物3の開口部のテーパ内周
面に押圧される。この押しパイプ15は、後方側に配置
されたコイルばね等からなる圧縮装置16によって接続
部側に付勢されることにより、プレモールド絶縁体11
を押圧するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のY分
岐接続箱は、CVケーブル1の接続作業の際に、導体接
続端子18の後部18bを導体接続子2の接続孔に螺合
させる必要があるので、金属同士が擦れ合ってバリやね
じ山の端等が削り取られて金属粉となって出ることがあ
る。そして、このような金属粉が周囲に散ると、絶縁成
形物3とプレモールド絶縁体11との間等に入り込む等
して絶縁破壊を起こすおそれがあるという問題が生じて
いた。また、この導体接続端子18の後部18bをねじ
込むには、比較的大きなトルクが必要となり、工具も金
属製のものを使用するので、この工具を後部18bの工
具溝に嵌め込んで回す際にも金属粉が発生するおそれが
ある。さらに後部18bを螺合する際にプレモ−ルド絶
縁体11を一旦後退させる必要があり、その際の戻し作
業代が必要となるため作業スペ−スが広くなってしまう
という問題があった。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、導体接続子の接続孔とCVケーブルの導体の
導体接続端子との接続にマルチコンタクトを用いると共
に、この導体接続端子の抜け落ちを防止するために係止
リングを用いることにより、接続作業の際に金属粉を発
生させるおそれのないケーブルの接続構造を提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ケー
ブルの接続端に露出させた導体を絶縁成形物内に埋め込
まれた導体接続子の接続孔に挿入して接続すると共に、
このケーブルの接続端部に外嵌させたプレモールド絶縁
体の接続端側のテーパ外周面を、導体接続子の接続孔の
手前側に形成された絶縁成形物の開口孔のテーパ内周面
に押圧して絶縁を行うケーブルの接続構造において、ケ
ーブルの接続端に露出する導体を内径部に挿入して接続
固定すると共に、外径部を導体接続子の接続孔に挿入し
て、外周面に取り付けた導電弾性体により接続を行うマ
ルチコンタクトと、このマルチコンタクトの後方から導
体接続子の接続孔に挿入するものであり、内周側の部位
を押すことにより他の部位が外周側に突出する可動部が
設けられた係止部材と、この係止部材に後方から挿入す
ると共に、挿入した先端部で可動部の内周側の部位を押
す押出部が設けられた押出部材とを備え、導体接続子の
接続孔の内周面の開口端部付近に、係止部材の可動部の
外周側に突出した部位が嵌入可能な凹部が形成されたこ
とを特徴とする。請求項1の発明によれば、ケーブルの
導体は、マルチコンタクトに挿入されて接続固定され、
このマルチコンタクトは、導体接続子の接続孔に挿入さ
れて導電弾性体により接続される。ただし、マルチコン
タクトは、導電弾性体のばね性によって接続孔に挿入保
持されているだけなので、このままではケーブルが簡単
に抜け落ちるおそれがある。しかし、本発明は、導体接
続子の接続孔にマルチコンタクトの後方から係止部材が
挿入されると共に、この係止部材には押出部材の押出部
が後方から挿入される。そして、押出部材の押出部が挿
入されると、この押出部の先端部によって係止部材の可
動部の内周側の部位が押されて他の部位が外周側に突出
し、導体接続子の接続孔の凹部に嵌まり込むので、係止
部材を引き出すことができなくなる。このため、導体接
続子の接続孔の奥にあるマルチコンタクトは、係止部材
に係止されて接続孔から抜け出すことができず、ケーブ
ルの抜け落ちを防止することができるようになる。しか
も、このケーブルの接続作業の際には、マルチコンタク
トと係止部材と押出部材を挿入するだけでよいので、螺
着等によって金属同士が削れ合って金属粉が発生するよ
うなおそれがなくなる。なお、ケーブルの導体とマルチ
コンタクトとを接続固定する手段は特に限定しない。
【0010】請求項2の発明は、前記係止部材が筒状体
であって、前記可動部が内周側の端を円錐形に形成され
た1本以上のピンであり、これらのピンが係止部材の筒
状体の半径方向に摺動自在に取り付けられ、かつ、前記
押出部材の押出部が、この係止部材の内径に後方から挿
入することにより、テーパ外周面でピンの円錐形の部位
を外周側に押し出す筒状部であることを特徴とする。請
求項2の発明によれば、係止部材の可動部が摺動するピ
ンであり、押出部材の押出部がテーパ外周面を有する筒
状部であるため、可動部の押し出し機構を簡単な構造に
することができる。
【0011】請求項3の発明は、前記係止部材の可動部
に、この可動部の外周側に突出する部位を内周側に付勢
して引き戻す付勢手段が設けられたことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、付勢手段によって可動部が常
時は外周側に突出しないようになるので、係止部材を導
体接続子の接続孔に挿入する際に、この可動部を引っ込
めておく手間が軽減されるようになる。また、一旦接続
したケーブルを外す際にも、押出部材の押出部を係止部
材から引き戻せば、付勢手段によって可動部も外周側に
突出しないようになるので、このケーブルの引き抜き作
業が容易となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0013】図1〜図8は本発明の一実施形態を示すも
のであって、図1はCVケーブルをY分岐接続箱に接続
した接続部を示す部分拡大縦断面図、図2はY分岐接続
箱の構造を示す縦断面図、図3は係止リングと押出リン
グの斜視図、図4は押出リングの押出部を係止リングに
ほとんど挿入していな状態の縦断面図、図5は押出リン
グの押出部を係止リングに最後まで挿入した状態の縦断
面図、図6は押出リングの押出部を係止リングに最後ま
で挿入した状態の斜視図、図7は押出リングの押出部を
係止リングにほとんど挿入していな状態の正面図、図8
は押出リングの押出部を係止リングに最後まで挿入した
状態の正面図である。なお、図9に示した従来例と同様
の機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0014】本実施形態は、Y分岐接続箱で用いられる
CVケーブル1の接続構造について説明する。このY分
岐接続箱内には、図2に示すように、導体接続子2とこ
れを覆う絶縁成形物3が配置されている。導体接続子2
は、図示上下に長い銅等の導電性金属のブロックであ
り、左側の面には中央部にソケット状の接続孔が開口さ
れると共に、右側の面には上下にソケット状の接続孔が
2箇所開口されている。なお、図では、後に説明するマ
ルチコンタクト4が挿入された部分がこの接続孔とな
る。これらの接続孔は、図9に示したテーパ内周面の従
来例と異なり、円筒内周面状に形成されている。ただ
し、図1に示すように、開口端部付近には、内周の径を
全周にわたって大きくした環状溝の凹部2aが形成され
ている。
【0015】Y分岐接続箱に接続される3本のCVケー
ブル1は、それぞれ接続端で架橋ポリエチレン絶縁体を
剥がして露出させた導体1aにプラグ状のマルチコンタ
クト4が接続固定されている。マルチコンタクト4は、
図1に示すように、先端部にねじ孔が形成された導電性
金属のキャップ状の外周面に多数の導電弾性体4aを取
り付けたものである。従って、このマルチコンタクト4
を導体接続子2の接続孔に挿入すれば、外周面の多数の
導電弾性体4aがばね圧で接続孔の内周面に圧接される
ので、確実な接続を行うことができる。CVケーブル1
の導体1aは、このマルチコンタクト4の内径孔に挿入
される。そして、マルチコンタクト4の先端部のねじ孔
からクサビ5を打ち込んで止めねじ6を螺着することに
より、導体1aを確実に接続固定する。なお、この導体
1aには、予め外部でマルチコンタクト4を接続固定し
ておくので、クサビ5の打ち込みや止めねじ6の螺着作
業の際に金属同士が擦れ合って金属粉が出たとしても、
CVケーブル1の接続作業を行う前にこれを除去してお
くことができる。
【0016】上記CVケーブル1の導体1aにマルチコ
ンタクト4を接続固定する際に、先に導体1aに押出リ
ング7と係止リング8を外嵌しておく。係止リング8
は、図3に示すように、短い筒状の金属リングであり、
周囲4箇所に形成された半径方向の貫通孔にそれぞれピ
ン8aが摺動自在となるように取り付けられている。ピ
ン8aは、図4及び図5に示すように、内周側の端部が
円錐形状をなし、この端部が係止リング8の貫通孔内を
半径方向に摺動するようになっている。また、係止リン
グ8の外周面には、ピン8aの摺動部を覆うように蓋板
8bがねじ止めされ、ピン8aの外周側の小径の端部の
みが突出できるようになっている。また、このピン8a
の円錐形状の端部と蓋板8bとの間にはコイルばね8c
が挿入されて、ピン8aを常に内周側に付勢するように
なっている。
【0017】押出リング7は、図3に示すように、短い
筒状の金属リングであり、前方側に小径筒状であり先端
部にテーパ外周面が形成された押出部7aが突出してい
る。そして、図6に示すように、この押出リング7の押
出部7aは、係止リング8の内径に後方から挿入され
る。また、図4及び図5に示すように、この押出リング
7には、係止リング8側からボルト9が螺着され、この
ボルト9の螺着位置の範囲内で押出リング7の押出部7
aが係止リング8内を摺動できるようになっている。即
ち、図4の状態では、押出部7aがほとんど挿入されな
いので、この押出部7aのテーパ外周面がピン8aの円
錐形状の端部を押し出さず、図7に示すように、ピン8
aの外周側の端部が係止リング8の外周面から突出しな
い。ただし、このテーパ外周面は、ピン8aがコイルば
ね8cに付勢されて内周側に抜け落ちるのを防止する。
また、図5の状態では、押出部7aが最後まで挿入され
るので、この押出部7aのテーパ外周面がピン8aの円
錐形状の端部を押し出して、図8に示すように、外周側
の端部を係止リング8の外周面よりも突出させる。しか
も、ボルト9は、コイルばね10を介して押出リング7
に螺着されるので、この押出リング7は常に後方に付勢
され、常時は図4に示した状態となる。
【0018】図1に示すように、上記導体接続子2の接
続孔に、CVケーブル1の導体1aを接続固定したマル
チコンタクト4を挿入すると、多数の導電弾性体4aが
ばね圧で導体接続子2の接続孔の内周面に圧接されて確
実に接続を行うことができる。また、マルチコンタクト
4の挿入時には、ピン8aが引っ込んでいるので、係止
リング8も導体接続子2の接続孔の開口端部側に挿入さ
れる。しかし、押出リング7が接続部側に押されると、
図1に示したように、ピン8aが係止リング8の外周面
から突出して導体接続子2の接続孔の凹部2a内に嵌ま
り込むので、この係止リング8が接続孔から抜け出せな
いようになる。そして、マルチコンタクト4もこの係止
リング8に遮られるので、CVケーブル1も引き抜くこ
とができないようになる。3本のCVケーブル1は、接
続端の導体1aをこのようにして導体接続子2の接続孔
にそれぞれ接続固定することによりY分岐の接続を行う
ことができる。なお、押出リング7を押して押出部7a
を係止リング8に挿入するために、本実施形態では、次
に説明するプレモールド絶縁体11を用いる。ただし、
押出リング7に係止機構を設けておけば、この押出リン
グ7を手や工具で押すだけで、押出部7aを係止リング
8に挿入した状態を維持することができる。
【0019】図2に示すように、絶縁成形物3は、導体
接続子2を埋め込んで成形した絶縁性のエポキシ樹脂等
からなり、導体接続子2の周囲全体を覆っている。ただ
し、この絶縁成形物3における、導体接続子2の各接続
孔の周囲には、それぞれテーパ内周面を有する開口部が
形成されている。また、3本のCVケーブル1には、そ
れぞれ接続端部にプレモールド絶縁体11が外嵌されて
いる。そして、絶縁成形物3のこれらの開口部を通し
て、CVケーブル1の接続端の導体1aが導体接続子2
の接続孔に接続されると共に、これらの開口部のテーパ
内周面にプレモールド絶縁体11の接続端側のテーパ外
周面が圧接される。プレモールド絶縁体11は、紡錘形
の筒状のゴムからなるストレス・リリース・コーンであ
り、接続部側は絶縁性ゴムからなるが、後方は半導電性
ゴム部が形成されて電界傾度を緩和するようになってい
る。また、このプレモールド絶縁体11は、絶縁成形物
3の開口部に圧接されて密着することにより、CVケー
ブル1の導体1aの露出部を密閉し、空気層による絶縁
破壊を防ぐようになっている。さらに、このプレモール
ド絶縁体11は、上記のように、圧接の際に先端部が押
出リング7を押して、押出部7aを導体接続子2の接続
孔に挿入された係止リング8に挿入するようになってい
る。なお、このプレモールド絶縁体11の先端部は、直
接押出リング7を押圧せずに、スペーサ等を介して押圧
するようにしてもよい。
【0020】上記絶縁成形物3の各開口部の周縁部に
は、端部フランジ12が固着されている。端部フランジ
12は、絶縁成形物3の図示左右の両端面を、各開口部
のみを残して塞ぐように取り付けられた金属板であり、
絶縁成形物3に埋め込まれた金属製のねじ孔部に外側か
らボルトを螺着することにより固定される。また、この
絶縁成形物3の周囲を少し隙間を開けて金属製の保護ケ
ース13で覆うと共に、この保護ケース13の両端部を
それぞれエポキシ樹脂等からなる絶縁筒14を介して端
部フランジ12に固定している。この絶縁筒14と保護
ケース13や端部フランジ12とは、この絶縁筒14に
埋め込まれた金属製のねじ孔部にボルトを螺着すること
により固定される。
【0021】上記各CVケーブル1に外嵌されたプレモ
ールド絶縁体11は、FRP樹脂等からなる筒状の押し
パイプ15によって、絶縁成形物3の開口部に押圧され
る。また、押しパイプ15は、後方側に配置されたコイ
ルばね等からなる圧縮装置16によって接続部側に付勢
される。そして、接続された各CVケーブル1の圧縮装
置16の周囲をケーブル保護金具17で覆うと共に、こ
れらのケーブル保護金具17と各CVケーブル1との繋
ぎ部分や本体全体を防水処理層等で覆うことによりY分
岐接続箱の接続作業を完了する。なお、導体接続子2の
3箇所の接続孔のいずれかにCVケーブル1を接続しな
い場合には、代わりに図示しない分岐絶縁栓を挿入し
て、この導体接続子2が気中に露出しないようにしてお
く必要がある。
【0022】本実施形態のY分岐接続箱は、上記のよう
に、CVケーブル1の接続端の導体1aがマルチコンタ
クト4に挿入されてクサビ5によって確実に接続固定さ
れるので、このマルチコンタクト4を介して導体接続子
2の接続孔に確実に接続される。また、押出リング7を
押すだけで、係止リング8のピン8aが突出し導体接続
子2の接続孔の凹部2aに嵌まり込むので、マルチコン
タクト4が抜け出るのを防ぎ、CVケーブル1が引き抜
かれるのを確実に防止することができる。しかも、接続
作業時には、マルチコンタクト4と係止リング8と押出
リング7を挿入するだけでよいので、金属同士が強く擦
れ合って金属粉が発生するようなこともなくなる。
【0023】なお、上記実施形態では、地中送電線に用
いるY分岐接続箱について説明したが、本発明は必ずし
も地中送電線に限るものではない。また、上記実施形態
では、Y分岐接続箱について説明したが、例えばノーマ
ルジョイントの接続箱やその他のCVケーブル1の接続
部にも同様に実施可能である。さらに、上記実施形態で
は、電力ケーブルとしてCVケーブル1を用いた場合に
ついて説明したが、本発明はこれに限らず、用途に適し
た任意のケーブルを用いることができる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のケーブルの接続構造によれば、ケーブルの導体をマル
チコンタクトに接続固定して導体接続子の接続孔に挿入
し接続すると共に、係止部材の可動部を押出部材の押出
部によって接続孔の凹部に嵌入し係止するので、ケーブ
ルの抜け落ちを防止することもできるようになる。しか
も、このケーブルの接続作業の際には、マルチコンタク
トと係止部材と押出部材を挿入するだけでよいので、金
属粉が散って絶縁破壊が発生するようなこともなくな
る。さらに、プレモ−ルド絶縁体のもどし作業代が不要
となるため接続部寸法を小さくすることができ、結果と
してマンホ−ルの縮小化が図れるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、CV
ケーブルをY分岐接続箱に接続した接続部を示す部分拡
大縦断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、Y分
岐接続箱の構造を示す縦断面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであって、係止
リングと押出リングの斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すものであって、押出
リングの押出部を係止リングにほとんど挿入していな状
態の縦断面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示すものであって、押出
リングの押出部を係止リングに最後まで挿入した状態の
縦断面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すものであって、押出
リングの押出部を係止リングに最後まで挿入した状態の
斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態を示すものであって、押出
リングの押出部を係止リングにほとんど挿入していな状
態の正面図である。
【図8】本発明の一実施形態を示すものであって、押出
リングの押出部を係止リングに最後まで挿入した状態の
正面図である。
【図9】従来例を示すものであって、Y分岐接続箱の構
造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 CVケーブル 1a 導体 2 導体接続子 2a 凹部 3 絶縁成形物 4 マルチコンタクト 7 押出リング 7a 押出部 8 係止リング 8a ピン 8c コイルばね 11 プレモールド絶縁体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルの接続端に露出させた導体を絶
    縁成形物内に埋め込まれた導体接続子の接続孔に挿入し
    て接続すると共に、このケーブルの接続端部に外嵌させ
    たプレモールド絶縁体の接続端側のテーパ外周面を、導
    体接続子の接続孔の手前側に形成された絶縁成形物の開
    口孔のテーパ内周面に押圧して絶縁を行うケーブルの接
    続構造において、 ケーブルの接続端に露出する導体を内径部に挿入して接
    続固定すると共に、外径部を導体接続子の接続孔に挿入
    して、外周面に取り付けた導電弾性体により接続を行う
    マルチコンタクトと、 このマルチコンタクトの後方から導体接続子の接続孔に
    挿入するものであり、内周側の部位を押すことにより他
    の部位が外周側に突出する可動部が設けられた係止部材
    と、 この係止部材に後方から挿入すると共に、挿入した先端
    部で可動部の内周側の部位を押す押出部が設けられた押
    出部材とを備え、 導体接続子の接続孔の内周面の開口端部付近に、係止部
    材の可動部の外周側に突出した部位が嵌入可能な凹部が
    形成されたことを特徴とするケーブルの接続構造。
  2. 【請求項2】 前記係止部材が筒状体であって、前記可
    動部が内周側の端を円錐形に形成された1本以上のピン
    であり、これらのピンが係止部材の筒状体の半径方向に
    摺動自在に取り付けられ、かつ、 前記押出部材の押出部が、この係止部材の内径に後方か
    ら挿入することにより、テーパ外周面でピンの円錐形の
    部位を外周側に押し出す筒状部であることを特徴とする
    請求項1に記載のケーブルの接続構造。
  3. 【請求項3】 前記係止部材の可動部に、この可動部の
    外周側に突出する部位を内周側に付勢して引き戻す付勢
    手段が設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項
    2のいずれかに記載のケーブルの接続構造。
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