JPH11224588A - プライマリヒューズカットアウトスイッチ - Google Patents

プライマリヒューズカットアウトスイッチ

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JPH11224588A
JPH11224588A JP2597498A JP2597498A JPH11224588A JP H11224588 A JPH11224588 A JP H11224588A JP 2597498 A JP2597498 A JP 2597498A JP 2597498 A JP2597498 A JP 2597498A JP H11224588 A JPH11224588 A JP H11224588A
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JP
Japan
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arc
porcelain
electric wire
switch unit
opening
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Application number
JP2597498A
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English (en)
Inventor
Takeshi Iga
健 伊賀
Kazuhiro Makabe
和弘 真壁
Yoshio Sugaya
芳雄 菅谷
Hiroshi Takahashi
高橋  宏
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AIZU GAISHI KK
Kitashiba Electric Co Ltd
Original Assignee
AIZU GAISHI KK
Kitashiba Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過電流によるヒューズエレメントの溶断時に
発生するガス圧およびスイッチ機構の開放時に発生する
スパーク熱の影響を磁器本体が直接受けることがない耐
雷または耐塩プライマリヒューズカットアウトスイッチ
を得る。 【解決手段】 磁器本体40は上端面を上部カバー46にて
閉塞する。磁器本体40の中空部41に嵌挿した消弧筒50は
電線60を接続した電源側接触片66を内側上部に配設す
る。消弧筒50の電源側接触片66を配設した上部を封止す
る。消弧筒50に嵌挿するスイッチユニット70は電源側接
触片66に接離する導電部73を上端側に形成するとともに
導電部73に接続したヒューズエレメント76を内部に配設
する。ヒューズエレメント76に接続した電線77を磁器本
体40の負荷側電線接続部94に接続する。ヒューズエレメ
ント76の切断で磁器本体40内に保持したスイッチユニッ
ト70を下方に移動する付勢手段82を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高圧配電線
から一般家庭に低圧で電力を供給するために設置される
柱上変圧器を過電流から保護するとともにこの柱上変圧
器を高圧線から切り離すために用いられる耐雷または耐
塩性能を有するプライマリヒューズカットアウトスイッ
チに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通常6.6Vの高圧配電線から一般需
要者に100Vないし200Vの低圧で電力を供給するために柱
上に取付けられた変圧器を過電流から保護するとともに
この変圧器を高圧線から切り離すために用いられるプラ
イマリヒューズカットアウトスイッチは、図6に示す構
造が採られている。
【0003】このプライマリヒューズカットアウトスイ
ッチは、磁器本体1の上端部に高圧配電線から分岐した
電線2を接続する接続子3を導出する挿通孔4を形成
し、この接続子3を挿通孔4から前記磁器本体1の下端
面に開口した中空部5に突出させ、この接続子3を前記
磁器本体1の中空部5の上部に配設したスイッチ機構6
に接続し、この磁器本体1の上端部に嵌合したブチルゴ
ム系の合成樹脂にて成型したモールドコーン7を接着に
より取付けてこの磁器本体1の中空部5の上端面に開口
した挿通孔4を封止している。
【0004】そして、このモールドコーン7に貫通した
電線導入孔8から導入された電源側電線2を前記接続子
3に捩じ込み接続するようにしている。
【0005】また、前記磁器本体1の中空部5の上部に
設けた前記スイッチ機構6の電源側接触片10の下端位置
より下方に位置してこの中空部5に樹脂にて成型した消
弧筒11を挿入保持し、前記電源側接触片10に接離されて
スイッチ機構6を構成する電源側導電部12を形成したス
イッチユニットのヒューズ筒体13を前記消弧筒11を案内
として前記磁器本体1の中空部5に下方から挿入し、こ
のヒューズ筒体13の電源側導電部12を前記電源側接触片
10に接触させて導通している。
【0006】また、前記ヒューズ筒体13の下端部は、前
記磁器本体1の中空部5の下部に形成した拡径部14に保
持されている消弧筒保持体15に支持された支持筒16に進
退自在に嵌合され、この支持筒16内に巻装したコイルば
ね17にて前記ヒューズ筒体13は下方に付勢されるととも
に前記スイッチ機構6部に設けたコイルばね18にて下方
に付勢されている。
【0007】また、前記スイッチユニットのヒューズ筒
体13内に配設されている前記電源側導電部12に接続した
ヒューズエレメント19に導線20を接続し、この導線20を
前記支持筒16の外側にねじ21にてコイルばね17,18を圧
縮した状態で締着する。
【0008】また、前記磁器本体1の下部に設けた負荷
側電線接続部22は、前記磁器本体1の下部外周面に基部
を接着したコーン状絶縁体23を有し、このコーン状絶縁
体23の基部に磁器本体1の内周側から螺合した電極ねじ
部を螺合し、この電極ねじ部に前記ヒューズエレメント
19に接続してねじ21に接続した導線20が図示しない導線
にて接続され、前記コーン状絶縁体23に挿通した負荷側
電線24は前記コーン状絶縁体23の電極ねじ部に接続され
るようになっている。
【0009】さらに、前記磁器本体1の下部開口部を閉
塞するポリエチレン樹脂にて形成された略筒状の下部カ
バー25の底面開口部にはポリエチレン樹脂にて形成した
蓋体26が嵌着され、この蓋体26と前記下部カバー25とは
ナイロン樹脂にて形成した紐条体27にて連結されてい
る。
【0010】また、前記磁器本体1の下部外周には限流
素子30の基部が接着され、この限流素子30の基部に突設
した電極ねじ部を前記磁器本体1の内周部に突設し、こ
の電極ねじ部に磁器本体1の内周側からナットで締め付
け、この電極ねじ部に前記ヒューズエレメント19に接続
した図示しない導線を接続し、さらに、前記磁器本体1
の外周に取付けた支持バンド31には限流素子30に対向し
たアークホーン32が取付けられている。
【0011】そして、高圧配電線から過電流が電線2に
流れたとき、ヒューズ筒体13のヒューズエレメント19が
溶断すると、電線2によりコイルばね17,18の付勢力に
抗して保持されていたヒューズ筒体13はコイルばね17,
18にてヒューズ筒体13は下方に押圧され、ヒューズ筒体
13の電源側導電部12がスイッチ機構6の電源側接触片10
から離反してスイッチ機構6は開放される。また、ヒュ
ーズ筒体13の下端部が蓋体26を押圧してこの蓋体26を下
部カバー25から外し、下部カバー25の底面開口部を開放
する。この下部カバー25の底面開口部からヒューズエレ
メント19の溶断時に発生する高圧ガスは噴出される。
【0012】また、下部カバー25の底面開口部を開口し
た蓋体26は紐条体27にて吊り下げられ、この状態を地上
から確認することによりヒューズエレメント19が溶断さ
れていることを視認できるようになっている。
【0013】さらに、襲雷時に発生した誘導雷インパル
スは限流素子30とアークホーン32とによるバイパス回路
により地中に放電され、負荷側電線接続部22に接続され
ている変圧器を保護するようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記図6に示す従来の
構造のプライマリヒューズカットアウトスイッチでは、
磁器本体1の中空部5にヒューズ筒体13の電源側導電部
12と電源側接触片10とにて形成されるスイッチ機構6が
露出されているため、ヒューズエレメント19の溶断時に
発生する高圧ガス圧および電源側導電部12と電源側接触
片10との離反時に発生するスパークによるアーク熱の熱
衝撃を磁器本体1が直接に受け、磁器本体1が損傷し易
い問題を有している。
【0015】また、磁器本体1の中空部5の上端に開口
した挿通孔4はブチルゴム系の合成樹脂にて成型したモ
ールドコーン7をこの磁器本体1に嵌着して接着により
取付けてこの磁器本体1の上端に開口した挿通孔4を封
止しているため、耐トラッキング性とともに耐候性が低
く、耐久性に欠ける問題があった。
【0016】さらに、磁器本体1の下端部開口部を閉塞
する下部カバー25とこの下部カバー25の底面開口部を閉
塞する蓋体26とをポリエチレン樹脂にて成型し、蓋体26
と下部カバー25とを連結する紐条体27をナイロン樹脂に
て成型したため、海岸に近い地域では、塩分の付着によ
り漏洩電流が誘導され、高圧配電線の供給障害が発生す
るとともに漏洩電流で燃焼して炭化されるなど汚損され
易い問題を有している。
【0017】また、ヒューズエレメント19が溶断された
ときに、蓋体26の吊り下がり状態を視認し易いように、
蓋体26と下部カバー25とを連結する紐条体27を長くする
と、紐条体27が電線などに接触して絡んだりして漏洩電
流が誘導され易く、高圧配電線の供給障害が発生する問
題があった。
【0018】さらに、磁器本体1の下部側にスイッチユ
ニットのヒューズエレメント19に接続された限流素子30
を取付けたため、襲雷時に誘導雷インパルスにより限流
素子30が損傷されると、限流素子30は磁器本体1に接着
されているため、磁器本体1を含めて全体を交換しなく
てはならない不経済性の問題があった。
【0019】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、高圧配電線からの過電流によるヒューズエレメント
の溶断時に発生するガス圧およびスイッチ機構の開放時
に発生するスパーク熱の影響を磁器本体が直接受けるこ
とがないようにして磁器本体の耐熱衝撃性を高めた耐雷
または耐塩プライマリヒューズカットアウトスイッチを
提供するものである。
【0020】また、磁器本体の高圧配電線からの分岐電
線の導入部の耐トラッキング性とともに耐候性を高め、
水密性を向上し、耐久性に優れた耐雷または耐塩プライ
マリヒューズカットアウトスイッチを提供するものであ
る。
【0021】さらに、磁器本体の下端面の開口部を閉塞
する下部カバーとこの下部カバーの底面開口部を密閉す
る蓋体の難燃性を高め、塩害などによる漏洩電流の誘導
で損傷されることがないように耐トラッキング性を向上
したプライマリヒューズカットアウトスイッチを提供す
るものである。
【0022】また、磁器本体の下端面の開口部を閉塞す
る下部カバーとこの下部カバーの底面開口部を密閉する
蓋体を連結する紐条体が電線などに絡むおそれがなく、
吊り下がった状態では紐条体が伸びてヒューズエレメン
トの溶断を視認し易くするとともに漏洩電流の誘導で損
傷されることがないようにした耐雷または耐塩プライマ
リヒューズカットアウトスイッチを提供するものであ
る。
【0023】さらに、限流素子の絶縁を簡略化できるよ
うにするとともに限流素子の劣化するおそれをなくし、
交換が容易にできる耐雷型のプライマリヒューズカット
アウトスイッチを提供するものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のプ
ライマリヒューズカットアウトスイッチは、上端面の開
口部を電源側電線挿通部を有する上部カバーにて閉塞す
るとともに下端面を開口しかつ下部に負荷側電線接続部
を形成しかつ前記上端面の開口部に連通して下端面の開
口部に貫通した中空部を有する磁器本体と、この磁器本
体の中空部に嵌挿され電源側電線を接続した電源側接触
片を内側上部に配設した消弧筒と、この電源側接触片に
接離される導電部を上端側に形成しかつこの導電部に接
続されたヒューズエレメントを内部に配設するとともに
このヒューズエレメントに接続され前記磁器本体の負荷
側電線接続部に接続される電線を下端側から導出して前
記消弧筒内に挿脱されるスイッチユニットと、このスイ
ッチユニットのヒューズエレメントの過電流による溶断
で前記磁器本体の中空部に保持されていたスイッチユニ
ットを下方に移動させて前記導電部を消弧筒の電源側接
触片から離反させる付勢手段とを備え、前記電源側接触
片とこの電源側接触片に導電部が接離されるスイッチユ
ニット導電部を配設した消弧筒の上端面開口部を封止し
たものである。
【0025】そして、通常時は高圧配電線から分岐され
た電源側電線に供給された電流は電源側接触片を経てス
イッチユニットの導電部に流れ、さらに、電流はこの導
電部からヒューズエレメントを経て負荷側電線接続部か
ら変圧器に流れる。
【0026】高圧配電線から過電流が電源側電線に流れ
ると、スイッチユニットのヒューズエレメントが溶断さ
れる。このヒューズエレメントの溶断で付勢手段により
磁器本体の中空部に保持されていたスイッチユニットが
下方に移動され、スイッチユニットの導電部は電源側接
触片から離反される。このとき、消弧筒は上端面の開口
部が封止されているため、ヒューズエレメントの溶断時
に発生する高圧ガス圧および電源側導電部と電源側接触
片との離反時に発生するスパークによるアーク熱の影響
を磁器本体が直接受けることがなく、磁器本体に対する
熱衝撃を緩和でき、磁器本体の劣化、破損を防止でき、
磁器本体の肉厚を厚くする必要がなく軽量化が図られ
る。
【0027】請求項2記載の発明のプライマリヒューズ
カットアウトスイッチは、上端面の開口部を電源側電線
挿通部を有する上部カバーにて閉塞するとともに下端面
を開口しかつ下部に負荷側電線接続部を形成しかつ前記
上端面の開口部に連通して下端面の開口部に貫通した中
空部を有する磁器本体と、この磁器本体の中空部に嵌挿
され電源側電線を接続した電源側接触片を内側上部に配
設した消弧筒と、この電源側接触片に接離される導電部
を上端側に形成しかつこの導電部に接続されたヒューズ
エレメントを内部に配設するとともにこのヒューズエレ
メントに接続され前記磁器本体の負荷側電線接続部に接
続される電線を下端側から導出して前記消弧筒内に挿脱
されるスイッチユニットと、このスイッチユニットのヒ
ューズエレメントの過電流による溶断で前記磁器本体の
中空部に保持されていたスイッチユニットを下方に移動
させて前記導電部を消弧筒の電源側接触片から離反させ
る付勢手段とを備え、前記上部カバーは、前記磁器本体
の上端部の外周面に密着嵌合される嵌合部を一体に形成
した熱収縮性樹脂にて成型したものである。
【0028】そして、磁器本体の上端面の開口部を電源
側電線挿通部を有する上部カバーは熱収縮性樹脂にて成
型したため、上部カバーは熱収縮により嵌合部が磁器本
体に密着され、上部カバーは磁器本体との密着性が高め
られ、上部カバーが磁器本体から離脱することを防止で
きる。
【0029】請求項3記載の発明のプライマリヒューズ
カットアウトスイッチは、上端面の開口部を電源側電線
挿通部を有する上部カバーにて閉塞するとともに下端面
を開口しかつ下部に負荷側電線接続部を形成しかつ前記
上端面の開口部に連通して下端面の開口部に貫通した中
空部を有する磁器本体と、この磁器本体の中空部に嵌挿
され電源側電線を接続した電源側接触片を内側上部に配
設した消弧筒と、この電源側接触片に接離される導電部
を上端側に形成しかつこの導電部に接続されたヒューズ
エレメントを内部に配設するとともにこのヒューズエレ
メントに接続され前記磁器本体の負荷側電線接続部に接
続される電線を下端側から導出して前記消弧筒内に挿脱
されるスイッチユニットと、このスイッチユニットのヒ
ューズエレメントの過電流による溶断で前記磁器本体の
中空部に保持されていたスイッチユニットを下方に移動
させて前記導電部を消弧筒の電源側接触片から離反させ
る付勢手段と、前記磁器本体の中空部の下端面の開口部
を閉塞し前記ヒューズエレメント溶断時にスイッチユニ
ットにて押圧開口される蓋体とを備え、前記蓋体はエチ
レン酢酸ビニル共重合体にて成型され、この蓋体は前記
磁器本体の中空部の下端部の内周に嵌着されたエチレン
酢酸ビニル共重合体にて成型した略筒状の下部カバーの
下端開口部に着脱自在に嵌着したものである。
【0030】そして、高圧配電線から過電流が電源側電
線に流れてスイッチユニットのヒューズエレメントが溶
断されたとき、付勢手段により磁器本体の中空部に保持
されていたスイッチユニットが下方に移動されると、磁
器本体の下端面開口部を閉塞している下部カバーの中心
孔に嵌着されている蓋体は、スイッチユニットにて押圧
されて落下し、過電流が流れてヒューズエレメントが溶
断されていることを視認できる。
【0031】また、通常時には、海岸に近い地域などで
磁器本体の表面に塩分が付着することにより、磁器本体
の表面に沿って漏洩電流が流れても、磁器本体の下端面
開口部を閉塞した下部カバーおよびこの下部カバーに嵌
着した蓋体はエチレン酢酸ビニル共重合体にて成型した
ので、難燃性、耐トラッキング性、撥水性に優れ、漏洩
電流による電圧誘導で下部カバーおよび蓋体は炭化燃焼
することがなく、高圧配電線の供給障害が生じることが
なく、耐汚損特性を向上させることができる。
【0032】請求項4記載の発明のプライマリヒューズ
カットアウトスイッチは、請求項3記載のプライマリー
ヒューズカットアウトスイッチにおいて、下部カバーと
蓋体とをエチレン酢酸ビニル共重合体にて成型し螺旋状
に巻回した紐条体にて連結したものである。
【0033】そして、磁器本体の下端面開口部を閉塞し
た下部カバーおよびこの下部カバーに嵌着した蓋体を連
結する紐条体はエチレン酢酸ビニル共重合体にて成型し
たので、難燃性、耐トラッキング性、撥水性に優れてい
るため、漏洩電流による電圧誘導で紐条体は炭化燃焼す
ることがなく、しかも、紐条体は螺旋状に巻回したた
め、通常時は長く垂れ下がることがないため、電線など
に絡むことがなく、高圧配電線の供給障害が生じること
がなく、耐汚損特性を向上させることができる。
【0034】請求項5記載の発明のプライマリヒューズ
カットアウトスイッチは、上端面の開口部を電源側電線
挿通部を有する上部カバーにて閉塞するとともに下端面
を開口しかつ下端部に負荷側電線接続部を形成しかつ前
記上端面の開口部に連通して下端面の開口部に貫通した
中空部を有する磁器本体と、この磁器本体の中空部に嵌
挿され電源側電線を接続した電源側接触片を内側上部に
配設した消弧筒と、この電源側接触片に接離される導電
部を上端側に形成しかつこの導電部に接続されたヒュー
ズエレメントを内部に配設するとともにこのヒューズエ
レメントに接続され前記磁器本体の負荷側電線接続部に
接続される電線を下端側から導出して前記消弧筒内に挿
脱されるスイッチユニットとを備え、前記磁器本体の下
部に前記スイッチユニットのヒューズエレメントに接続
されたアークホーンを取付け、前記磁器本体に取付けた
支持バンドに前記アークホーンに対向する限流素子を取
付け、耐雷性能を有するものである。
【0035】そして、襲雷時に誘導雷インパルスが発生
すると、アークホーンから限流素子に放電され、限流素
子から大地に放電されて変圧器を保護できる。
【0036】また、アークホーンを磁器本体に直接取付
けるとともに限流素子は磁器本体に支持バンドにて取付
けたため、限流素子の絶縁被覆を簡略化できるとともに
限流素子には常時は無充電のため、限流素子の劣化がな
く、長期使用に耐え得る品質の安定を図ることができ
る。さらに、襲雷時に誘導雷インパルスにより限流素子
が損傷されたときには、限流素子は支持バンドにて磁器
本体に取付けられているため、磁器本体に取付けた支持
バンドから限流素子を取り外すのみで全体を交換するこ
となく限流素子を交換するのみで経済的になる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の耐雷プライマリヒューズ
カットアウトスイッチの一実施の形態を図面に基いて説
明する。
【0038】図1において、40は上下端面を開口した中
空部41を有する略円筒状の磁器本体で、この磁器本体40
の上半部の外周部には外周側に向って下方に傾斜した複
数のフランジ状部42が突出形成され、この複数のフラン
ジ状部42の中間部でこの磁器本体40の上下方向の中心よ
りやや上側に肉厚のバンド巻回部43が形成されている。
また、この磁器本体40の下半部は前記フランジ状部42の
外周の略同径に外周を拡径し中空部41の下部は拡径室部
44に形成され、この拡径室部44の内周面の中間部には係
止凹部45が環状に形成されている。
【0039】また、図1において、46は上部カバーでエ
チレン酢酸ビニル共重合体などの熱収縮性樹脂にて成型
され、この上部カバー46には高圧配電線に接続した電線
60を挿通する電源側電線挿通部47が貫通され、電源側電
線挿通部47の下部には下端面に開口した拡径孔部48が形
成されている。さらに、この上部カバー46の下部には前
記磁器本体40の上端部外周に嵌着される嵌着部49が一体
に形成されている。
【0040】また、上部カバー46の電源側電線挿通部47
とこの電源側電線挿通部47に挿通された電線60との間お
よび磁器本体40と嵌着部49との間にはシーリング材を介
在させ、この上部カバー46のエチレン酢酸ビニル共重合
体などの熱収縮性樹脂を熱収縮させ、この上部カバー46
と電線60および磁器本体40とを密着させる。
【0041】また、図1および図2において、50は前記
磁器本体40の中空部41に嵌挿された消弧筒で、この消弧
筒50はポリフェニレンサルファイド樹脂にて略筒状に成
型した消弧筒保持部材51とこの消弧筒保持部材51の内側
に嵌合されるユリア樹脂にて略筒状に成型した消弧筒本
体部材52および前記消弧筒保持部材51の上端開口部に嵌
着されてこの消弧筒保持部材51の上端開口部を閉塞する
ポリフェニレンサルファイド樹脂にて成型された蓋栓体
53とにて形成されている。
【0042】前記消弧筒保持部材51は、上部外周部は前
記磁器本体40の中空部41の内周面と略同径に形成され、
この消弧筒保持部材51の上端部内周には拡径された被嵌
着拡径部54が形成されている。さらに、この消弧筒保持
部材51の下部内周には環状の受段部55が形成され、この
受段部55の下端部には前記磁器本体40の下部拡径室部44
の内周面と略同径の拡径段部56が形成され、この拡径段
部56の内周面両側には拡径凹部57が形成されている。
【0043】なお、前記磁器本体40と消弧筒50の消弧筒
保持部材51との間に接着剤を充填してこの消弧筒保持部
材51を固定する。
【0044】また、前記消弧筒本体部材52の外径は前記
消弧筒保持部材51の内径と略同径に形成され、この消弧
筒本体部材52は前記消弧筒保持部材51に嵌挿され、この
消弧筒本体部材52の下端部は前記消弧筒保持部材51の受
段部55に当接されるようになっている。また、この消弧
筒本体部材52の上端部の内側は拡径されたスイッチ機構
配設部58に形成されている。さらに、この消弧筒本体部
材52の内周面の下端部は下方に向って拡径された挿入案
内部59が形成されている。
【0045】さらに、前記蓋栓体53は、前記上部カバー
46の拡径孔部48に嵌挿される電源側電線60の挿通筒部61
が形成され、この挿通筒部61の下部には前記消弧筒保持
部材51の被嵌着拡径部54に嵌着されてこの消弧筒保持部
材51の上端面開口部を封止する封止部62が拡径形成され
ている。
【0046】そして、この蓋栓体53に設けられ前記上部
カバー46に挿通された電線60を接続する接続アダプター
63は挿通筒部61内に配設され、この接続アダプター63に
接続した導電ボルト64には前記消弧筒本体部材52のスイ
ッチ機構配設部58に配設されるスイッチ基板65が取付け
られ、このスイッチ基板65の両側に一対の電源側接触片
66が下方に向けて突設されている。
【0047】また、図2および図4において、67はユリ
ア樹脂とポリアミド樹脂とにて成型された消弧棒で、こ
の消弧棒67の上端部両側には前記一対の電源側接触片66
間に配設される絶縁突部68が突設されている。
【0048】また、この消弧棒67の上端面と前記スイッ
チ基板65の下面とに消弧棒67を下方に付勢するコイル状
のばね69の両端が係止されている。そして、この消弧棒
67は絶縁突部68の下面が前記消弧筒本体部材52のスイッ
チ機構配設部58の内端拡径段部58a に当接して下方へ抜
け外れが防止される。
【0049】次に、図1および図2において、70は前記
消弧筒50の消弧筒本体部材52内に挿脱されるスイッチユ
ニットで、棒状に形成された可動体71とこの可動体71を
進退自在に支持する支持筒72とに形成されている。
【0050】このスイッチユニット70の可動体71は、上
部に前記消弧棒67を進退自在に嵌合する上端面を開口し
た筒状の導電部73が形成され、この導電部73の外周面は
前記電源側接触片66に摺動自在に接離され、この導電部
73と電源側接触片66とにてスイッチ機構74を形成してい
る。
【0051】また、このスイッチユニット70の可動体71
の導電部73の下部は絶縁筒部75にて形成され、この絶縁
筒部75の内部上側には前記導電部73に接続され過電流で
溶断されるヒューズエレメント76が設けられている。こ
のヒューズエレメント76に接続した電線77はこの絶縁筒
部75の下端に螺合された標識筒部78の下端開口部から導
出されている。
【0052】さらに、前記支持筒72は導電材にて成型さ
れ、この支持筒72に前記可動体71の絶縁筒部75が進退自
在に嵌合され、この支持筒72の上部は拡径された導電接
触部79が形成され、この接触部79の内周にはばね受環部
80が突設されている。
【0053】さらに、この支持筒72の外周には前記ヒュ
ーズエレメント76に接続した電線77を接続する端子ねじ
81が螺合されている。
【0054】また、前記スイッチユニット70の絶縁筒部
75の下部に巻装した付勢手段のコイル状のばね82の下端
はこの絶縁筒部75の下部に形成した縮径段部75a に係止
され、このばね82の上端は前記支持筒72のばね受環部80
に係止され、このばね82により前記スイッチユニット70
は下方に付勢されている。
【0055】そして、前記支持筒72に嵌挿したスイッチ
ユニット70の絶縁筒部75をばね82の付勢力に抗して圧縮
した状態で前記ヒューズエレメント76に接続した電線77
を前記支持筒72の端子ねじ81に締め付け接続し、このヒ
ューズエレメント76が溶断したときに、ばね82によりス
イッチユニット70の絶縁筒部75が下方に移動されるよう
になっている。
【0056】次に、図1および図2において、85は消弧
筒押え体でポリアセタール樹脂にて略筒状に成型され、
この消弧筒押え体85の下部外周に前記磁器本体40の拡径
室部44の内周面に形成した係止凹部45に係止される環状
の係止突部86が突設され、さらに、この消弧筒押え体85
の下端から内側に上方に向って傾斜した案内面部87が形
成され、この案内面部87によって前記スイッチユニット
70が案内されて前記消弧筒50の消弧筒保持部材51の下端
部に嵌挿され、さらに、このスイッチユニット70は前記
消弧筒本体部材52の挿入案内部59に案内されてこの消弧
筒本体部材52に嵌挿されるようになっている。
【0057】また、図1および図2において、90は環状
の導電基板で、この導電基板90の上面両側には前記スイ
ッチユニット70の支持筒72に形成した導電接触部79に接
触される負荷側接触片91の基部が固着され、この両負荷
側接触片91の前記支持筒72の導電接触部79に接触する接
触片部92は導電基板90の中心孔93a から突出するように
下方に折り曲げられ、この接触片部92の下端には前記支
持筒72の導電接触部79の下端段部93を係止する係止段部
94a が形成されている。
【0058】そして、前記磁器本体40に嵌挿された消弧
筒50の消弧筒保持部材51の下面に前記導電基板90を当接
し、この状態で、消弧筒押え体85の下部外周に形成した
係止突部86を前記磁器本体40の係止凹部45に係止し、こ
の消弧筒押え体85にて前記消弧筒50の消弧筒保持部材51
と導電基板90を磁器本体40内に保持するようになってい
る。
【0059】また、図1において、前記磁器本体40の下
部に負荷側電線接続部94の基部が取付けられ、前記磁器
本体40の拡径室部44の一側面に開口した挿通孔95に、負
荷側電線接続部94のエチレン酢酸ビニル共重合体などの
熱収縮性樹脂の被覆管96にて被覆された接続端子97を外
側から嵌挿し、この接続端子97のねじ部に前記磁器本体
40の拡径室部44の内側からナット99を螺合して固着し、
前記被覆管96に挿通した電線100 を接続端子97に接続す
るとともにこの接続端子97を前記負荷側接触片91に導電
板101 にて接続し、この導電板101 を前記導電基板90に
接続する。
【0060】さらに、図1において、前記磁器本体40の
拡径室部44の一側面に開口した挿通孔102 に、エチレン
酢酸ビニル共重合体などの熱収縮性樹脂の被覆管103 に
て被覆されたアークホーン104 の基部に設けた端子部10
5 を外側から嵌挿し、この端子部105 のねじ部に前記磁
器本体40の拡径室部44の内側からナット107 を螺合して
固着し、この端子部105 を前記負荷側接触片91に導電板
101 にて接続する。この被覆管103 の外周には複数の鍔
状部103aを形成し、アークホーン104 の放電部113 と磁
器本体40との沿面距離を長くして磁器本体40を放電部11
3 から放電されるアークから保護するようになってい
る。
【0061】また、前記磁器本体40のバンド巻回部43に
巻回して止着した支持バンド110 にZnO 限流素子111 の
先端導電部112 を前記アークホーン104 の先端放電部11
3 に対向させて取付ける。そして、このZnO 限流素子11
1 はエチレン酢酸ビニル共重合体などの熱収縮性樹脂の
絶縁カバー111aにて被覆する。
【0062】図1において、前記磁器本体40の中空部41
に形成した拡径室部44の下端面開口部にエチレン酢酸ビ
ニル共重合体にて成型した下部カバー115 の嵌合筒部11
6 を嵌着してこの下部カバー115 をこの磁器本体40の拡
径室部44の内面に接着剤117にて接着する。この下部カ
バー115 は嵌合筒部116 の下縁部から下方に向って拡径
状に傾斜した蓋嵌合部118 を有し、この蓋嵌合部118 の
下縁の複数箇所に係止突部119 が内方に向って突設され
ている。なお、この下部カバー115 の嵌合筒部116 の外
周面には接着剤117 による嵌合筒部116 の接着が確実に
なるように環状突条部120 が突設されている。
【0063】さらに、前記下部カバー115 の蓋嵌合部11
8 の開口部に、この蓋嵌合部118 の拡径状の傾斜面に合
致する拡径状の傾斜面状の周面121 を有するエチレン酢
酸ビニル共重合体などの熱収縮性樹脂の蓋体122 を着脱
自在に嵌合し、この蓋体122の周面121 の下縁を前記下
部カバー115 の蓋嵌合部118 に突設した係止突部119に
係合する。そして、この蓋体122 は前記ヒューズエレメ
ント76の溶断時に下方に移動するスイッチユニット70に
て押圧され、下部カバー115 の下面を開口させる。
【0064】さらに、前記下部カバー115 の蓋嵌合部11
8 の下縁に外側に向って突設した突片部123 に紐条体12
5 の一端を係止し、この紐条体125 の他端の球状係止突
部126 を前記蓋体122 に係止する。そして、この紐条体
125 はエチレン酢酸ビニル共重合体などの熱収縮性樹脂
にて成型した管状体に螺旋状の切溝を形成して螺旋状に
巻回されている。
【0065】次に、この実施の形態の作用を説明する。
【0066】磁器本体40の中空部41に形成した拡径室部
44の下端面開口部に嵌合筒部116 を嵌着接着した下部カ
バー115 の開口部から蓋体122 を開いてスイッチユニッ
ト70を下部カバー115 の下面開口部から挿通し、このス
イッチユニット70を消弧筒押え体85の案内面部87を案内
として挿入し、さらに、このスイッチユニット70を消弧
筒50の消弧筒本体部材52の挿入案内部59を案内としてこ
の消弧筒本体部材52に挿入すると、このスイッチユニッ
ト70の導電部73に消弧棒67が嵌挿され、この消弧棒67の
突部68が導電部73の上縁に係合されて上昇し、ばね69を
圧縮して導電部73は電源側接触片66に接触され、スイッ
チユニット70の支持筒72の導電接触部79が負荷側接触片
91に接触されてこの接触片部92の係止段部94a に支持筒
72の導電接触部79の下端段部93が係止される。そして、
蓋体122 を下部カバー115 に嵌合保持する。
【0067】なお、消弧筒50の蓋栓体53には接続アダプ
ター63が取付けられ、この接続アダプター63に接続した
導電ボルト64には前記消弧筒本体部材52のスイッチ機構
配設部58に配設されるスイッチ基板65が取付けられ、こ
のスイッチ基板65に一対の電源側接触片66を取付けてい
るため、スイッチユニット70を挿入することによりこの
スイッチユニット70の導電部73が電源側接触片66に接離
自在に接触されてスイッチ機構74が構成され、組み込み
が容易にできるとともに組み立てが確実にでき、品質の
向上が図られる。
【0068】この状態で、図1および図2に示すよう
に、支持筒72に嵌挿したスイッチユニット70はヒューズ
エレメント76に接続した電線77がばね82を付勢力に抗し
て圧縮して支持筒72の端子ねじ81に締め付け接続されて
いるため、スイッチユニット70は支持筒72内に上方に移
動した状態に保持され、このスイッチユニット70の下端
に取付けた標識筒部78が磁器本体40内に保持されてい
る。
【0069】また、上部カバー46の電源側電線挿通部47
から導出した電源側電線60を高圧配電線に接続するとと
もに電線100 を柱上変圧器の電源接続側に接続し、限流
素子111 を接地線に接続する。
【0070】通常時は高圧配電線から分岐された電源側
電線60に供給された電流は電源側接触片66を経てスイッ
チユニット70の導電部73に流れ、さらに、電流はこの導
電部73からヒューズエレメント76を経て負荷側接触片91
に流れて、導電板101 から電線100 を経て変圧器に流れ
る。
【0071】この状態で、高圧配電線から過電流が電源
側電線60に流れると、スイッチユニット70のヒューズエ
レメント76が溶断される。このヒューズエレメント76の
溶断で電線77が緩み、図3に示すように、ばね82が伸張
して消弧筒50内に保持されていたスイッチユニット70に
取付けた標識筒部78が下方に付勢されてスイッチユニッ
ト70の可動体71が下方に移動され、スイッチユニット70
の導電部73は電源側接触片66から離反される。このと
き、消弧棒67がばね69により付勢され、消弧棒67により
電源側接触片66間に位置してアーク発生が抑制される。
【0072】そして、消弧筒50の消弧筒保持部材51の上
端開口部は蓋栓体53にて封止されているため、ヒューズ
エレメント76の溶断時に発生する高圧ガス圧および電源
側導電部73と電源側接触片66との離反時に発生するスパ
ークによるアーク熱の影響を磁器本体40が直接受けるこ
とがなく、消弧筒50内で熱衝撃を受けるため、磁器本体
40に対する熱衝撃を緩和でき、消弧筒50と磁器本体40と
で二重構造により、磁器本体40の劣化、破損を防止でき
るとともに耐衝撃性が高められ、磁器本体40自体の厚さ
を厚くする必要がなく軽量化が図られる。
【0073】また、図3に示すように、スイッチユニッ
ト70の可動体71が下方に移動されると、磁器本体40の下
部開口部を閉塞している下部カバー115 に嵌着されてい
る蓋体122 は、スイッチユニット70の可動体71に取付け
た標識筒部78にて押圧されて落下し、標識筒部78が磁器
本体40の下端面開口部から突出され、標識筒部78が地上
から視認でき、過電流が流れてヒューズエレメント76が
溶断されていることを確認できる。
【0074】このとき、下部カバー115 から外れた蓋体
122 は紐条体125 にて連結されているため吊り下がり、
この紐条体125 は螺旋状に巻回されているため、標識筒
部78が蓋体122 にて押圧されたとき伸張して確実に蓋体
122 は下部カバー115 から外れて磁器本体40の下面面開
口部を開口する。
【0075】また、襲雷時に誘導雷インパルスが発生す
ると、アークホーン104 から限流素子111 に放電され、
限流素子111 から大地に放電されて変圧器を保護でき
る。
【0076】また、限流素子111 は磁器本体40に支持バ
ンド110 にて取付けたため、限流素子111 が襲雷時に誘
導雷インパルスにより損傷されたときには、限流素子11
1 を支持バンド110 から取り外して交換できる。
【0077】また、磁器本体40の負荷側電線接続部94の
接続端子97とこの接続端子97に接続した負荷側電線100
はエチレン酢酸ビニル共重合体などの熱収縮性樹脂の被
覆管96にて被覆されて補強され、接続端子97は磁器本体
40の拡径室部44の内側からナット99を螺合して固着し、
この被覆管96と磁器本体40との接触面にはシーリング剤
を塗布することにより水密性、気密性が確保される。
【0078】また、磁器本体40のアークホーン104 およ
び端子部105 はエチレン酢酸ビニル共重合体などの熱収
縮性樹脂の被覆管103 にて被覆されて補強され、端子部
105は磁器本体40の拡径室部44の内側からナット107 を
螺合して固着し、この被覆管103 と磁器本体40との接触
面にはシーリング剤を塗布することにより水密性、気密
性が確保される。
【0079】また、アークホーン104 に対向するZnO 限
流素子111 は磁器本体40の上下方向の中心よりやや上側
に肉厚のバンド巻回部43に巻回して取付けた支持バンド
110に取付けたため、電界分布の分散化により電界密度
の緩和を図ることができる。
【0080】そして、ZnO 限流素子111 は磁器本体40に
直接に組み込まないで、支持バンド110 に取付けている
ため、常時は充電されず、絶縁被覆の簡略化が図ること
ができるとともにZnO 限流素子111 が劣化されることが
なく、また、ZnO 限流素子111 の交換も磁器本体40を交
換することなく行うことができる。
【0081】また、磁器本体40の下部開口部を閉塞する
下部カバー115 、蓋体122 および紐条体125 はエチレン
酢酸ビニル共重合体などの熱収縮性樹脂にて成型し、ま
た、負荷側電線接続部94およびアークホーン104 を被覆
する被覆管96,103 およびZnO 限流素子111 を被覆する
絶縁カバー111aはエチレン酢酸ビニル共重合体などの熱
収縮性樹脂にて形成したので、下部カバー115 、蓋体12
2 および紐条体125 、被覆管96,103 および絶縁カバー
111aは難燃性、耐トラッキング性、撥水性に優れ、漏洩
電流による電圧誘導で下部カバーおよび蓋体は炭化燃焼
しにくいため、耐汚損特性を向上させることができ、海
岸に近くなど磁器本体40に塩分が付着し易い地域でも高
圧配電線の供給障害が生じることがないので長期の使用
に耐え得る。
【0082】次に本発明の他の実施の形態を図5に基づ
いて説明する。
【0083】前記実施の形態では、耐雷プライマリヒュ
ーズカットアウトスイッチについて説明したが、耐雷プ
ライマリヒューズカットアウトスイッチに限られるもの
ではなく、耐塩プライマリヒューズカットアウトスイッ
チにも適用できる。
【0084】この耐塩プライマリヒューズカットアウト
スイッチは、図5に示すように、前記図1に示す耐雷プ
ライマリヒューズカットアウトスイッチにおいて、誘導
雷インパルスが発生したときに、アークホーン104 から
限流素子111 に放電する機能を備えずに、海岸に近くな
ど磁器本体40に塩分が付着し易い地域でも高圧配電線の
供給障害が生じることがない機能を備えたもので、前記
図1に示す耐雷プライマリヒューズカットアウトスイッ
チと同一構成部分は同一符号で示して詳細な説明を省略
する。
【0085】図5において、上下端面に開口した中空部
41を有する磁器本体40の上半部の外周部には複数のフラ
ンジ状部42が突出形成され、この複数のフランジ状部42
の中間部には肉厚のバンド巻回部43が形成され、また、
この磁器本体40の中空部41の下部は拡径室部44に形成さ
れている。
【0086】また、図5において、エチレン酢酸ビニル
共重合体などの熱収縮性樹脂にて成型された上部カバー
46には、電線60を挿通する電源側電線挿通部47が貫通さ
れ、電源側電線挿通部47の下部には前記磁器本体40の上
端部外周に嵌着される嵌着部49が一体に形成されてい
る。
【0087】また、図5において、前記磁器本体40の中
空部41に嵌挿された消弧筒50はポリフェニレンサルファ
イド樹脂にて略筒状に成型した消弧筒保持部材51とこの
消弧筒保持部材51の内側に嵌合されるユリア樹脂にて略
筒状に成型した消弧筒本体部材52および前記消弧筒保持
部材51の上端開口部に嵌着されてこの消弧筒保持部材51
の上端開口部を閉塞するポリフェニレンサルファイド樹
脂にて成型された蓋栓体53とにて形成されている。
【0088】前記消弧筒保持部材51の上端部内周には被
嵌着拡径部54が形成され、この消弧筒保持部材51と前記
磁器本体40との間に接着剤を充填してこの消弧筒保持部
材51を固定する。
【0089】また、前記消弧筒本体部材52は前記消弧筒
保持部材51に嵌挿され、この消弧筒本体部材52の上端部
の内側にはスイッチ機構配設部58が拡径形成されてい
る。
【0090】さらに、前記蓋栓体53は、電源側電線60の
挿通筒部61が形成され、この挿通筒部61の下部には前記
消弧筒保持部材51の被嵌着拡径部54に嵌着されてこの消
弧筒保持部材51の上端面開口部を封止する封止部62が拡
径形成されている。
【0091】そして、この蓋栓体53に設けられた接続ア
ダプター63に前記電線60を接続するとともにこの接続ア
ダプター63に接続した導電ボルト64には前記消弧筒本体
部材52のスイッチ機構配設部58に配設されるスイッチ基
板65が取付けられ、このスイッチ基板65の両側に一対の
電源側接触片66が下方に向けて突設されている。
【0092】また、図5において、ユリア樹脂とポリア
ミド樹脂とにて成型された消弧棒67の上端面と前記スイ
ッチ基板65の下面とに消弧棒67を下方に付勢するコイル
状のばね69の両端が係止されている。この消弧棒67は絶
縁突部68の下面が前記消弧筒本体部材52のスイッチ機構
配設部58の内端拡径段部58a に当接して下方へ抜け外れ
が防止される。
【0093】次に、図5において、70は前記消弧筒50の
消弧筒本体部材52内に挿脱されるスイッチユニットで、
棒状に形成された可動体71とこの可動体71を進退自在に
支持する導電性支持筒72とに形成されている。
【0094】このスイッチユニット70の可動体71は、上
部に前記消弧棒67を進退自在に嵌合する上端面を開口し
た筒状の導電部73が形成され、この導電部73の外周面は
前記電源側接触片66に摺動自在に接離され、この導電部
73と電源側接触片66とにてスイッチ機構74を形成してい
る。
【0095】また、このスイッチユニット70の可動体71
の導電部73の下部は絶縁筒部75にて形成され、この絶縁
筒部75の内部には前記導電部73に接続され過電流で溶断
されるヒューズエレメント76が設けられ、このヒューズ
エレメント76に接続した電線77はこの絶縁筒部75の下端
に螺合された標識筒部78の下端開口部から導出されてい
る。
【0096】さらに、前記支持筒72に前記可動体71の絶
縁筒部75が進退自在に嵌合され、この支持筒72の上部は
拡径された導電接触部79が形成され、この接触部79の内
周にはばね受環部80が突設されている。
【0097】さらに、この支持筒72の外周には前記ヒュ
ーズエレメント76に接続した電線77を接続する端子ねじ
81が螺合されている。
【0098】また、前記スイッチユニット70の絶縁筒部
75の下部に巻装した付勢手段のコイル状のばね82により
前記スイッチユニット70は下方に付勢されている。
【0099】そして、前記支持筒72に嵌挿したスイッチ
ユニット70の絶縁筒部75をばね82の付勢力に抗して圧縮
した状態で前記ヒューズエレメント76に接続した電線77
を前記支持筒72の端子ねじ81に締め付け接続し、このヒ
ューズエレメント76が溶断したときに、ばね82によりス
イッチユニット70の絶縁筒部75が下方に移動されるよう
になっている。
【0100】次に、図5において、ポリアセタール樹脂
にて略筒状に成型された消弧筒押え体85の下端から内側
に上方に向って傾斜した案内面部87が形成され、この案
内面部87によって前記スイッチユニット70が案内されて
前記消弧筒50の消弧筒保持部材51の下端部に嵌挿される
ようになっている。
【0101】また、図5において、導電基板90の上面両
側には前記スイッチユニット70の支持筒72に形成した導
電接触部79に接触される負荷側接触片91の基部が固着さ
れ、この両負荷側接触片91の前記支持筒72の導電接触部
79に接触する接触片部92は導電基板90の中心孔93a から
突出するように下方に折り曲げられ、この接触片部92の
下端には前記支持筒72の導電接触部79の下端段部93を係
止する係止段部94a が形成されている。
【0102】そして、前記磁器本体40に嵌挿された消弧
筒50の消弧筒保持部材51の下面に前記導電基板90を当接
し、この状態で、消弧筒押え体85の下部外周に形成した
係止突部86を前記磁器本体40の係止凹部45に係止し、こ
の消弧筒押え体85にて前記消弧筒50の消弧筒保持部材51
と導電基板90を磁器本体40内に保持するようになってい
る。
【0103】また、図5において、前記磁器本体40の下
部に負荷側電線接続部94の基部が取付けられ、前記磁器
本体40の拡径室部44の一側面に開口した挿通孔95に、負
荷側電線接続部94のエチレン酢酸ビニル共重合体などの
熱収縮性樹脂の被覆管96にて被覆された接続端子97を外
側から嵌挿し、この接続端子97のねじ部に前記磁器本体
40の拡径室部44の内側からナット99を螺合して固着し、
前記被覆管96に挿通した電線100 を接続端子97に接続す
るとともにこの接続端子97を前記負荷側接触片91に導電
板101 にて接続し、この導電板101 を前記負荷側接触片
91に接続する。
【0104】さらに、前記磁器本体40のバンド巻回部43
に巻回して止着した支持バンド110にて磁器本体40を変
台などに取付けるようにする。
【0105】また、図5において、前記磁器本体40の中
空部41に形成した拡径室部44の下端面開口部にエチレン
酢酸ビニル共重合体にて成型した下部カバー115 の嵌合
筒部116 を嵌着してこの下部カバー115 をこの磁器本体
40の拡径室部44の内面に接着剤117 にて接着する。この
下部カバー115 は嵌合筒部116 の下縁部から下方に向っ
て拡径状に傾斜した蓋嵌合部118 を有し、この蓋嵌合部
118 の下縁の複数箇所に係止突部119 が内方に向って突
設されている。
【0106】さらに、前記下部カバー115 の蓋嵌合部11
8 の開口部に、この蓋嵌合部118 の拡径状の傾斜面に合
致する拡径状の傾斜面状の周面121 を有するエチレン酢
酸ビニル共重合体などの熱収縮性樹脂の蓋体122 を着脱
自在に嵌合する。
【0107】そして、この蓋体122 は前記ヒューズエレ
メント76の溶断時に下方に移動するスイッチユニット70
にて押圧され、下部カバー115 の下面を開口させる。
【0108】さらに、前記下部カバー115 の蓋嵌合部11
8 の下縁に外側に向って突設した突片部123 に紐条体12
5 の一端を係止し、この紐条体125 の他端の球状係止突
部126 を前記蓋体122 に係止する。そして、この紐条体
125 はエチレン酢酸ビニル共重合体などの熱収縮性樹脂
にて成型した管状体に螺旋状の切溝を形成して螺旋状に
巻回されている。
【0109】次にこの実施の形態の作用を説明する。
【0110】磁器本体40の中空部41に形成した拡径室部
44の下端面開口部に嵌着接着した下部カバー115 の開口
部から蓋体122 を開いてスイッチユニット70を下部カバ
ー115 の下面開口部から挿通すると、このスイッチユニ
ット70の導電部73に消弧棒67が嵌挿され、ばね69を圧縮
して導電部73は電源側接触片66に接触され、スイッチユ
ニット70の支持筒72の導電接触部79が負荷側接触片91に
接触されてこの接触片部92の係止段部94a に支持筒72の
導電接触部79の下端段部93が係止される。そして、蓋体
122 を下部カバー115 に嵌合保持する。
【0111】この状態で、図5に示すように、支持筒72
に嵌挿したスイッチユニット70はヒューズエレメント76
に接続した電線77がばね82を付勢力に抗して圧縮して支
持筒72の端子ねじ81に締め付け接続されているため、ス
イッチユニット70は支持筒72内に上方に移動した状態に
保持され、このスイッチユニット70の下端に取付けた標
識筒部78が磁器本体40内に保持されている。また、電源
側電線挿通部47から導出した電源側電線60を高圧配電線
に接続する。
【0112】通常時は高圧配電線から分岐された電源側
電線60に供給された電流は電源側接触片66を経てスイッ
チユニット70の導電部73に流れ、さらに、電流はこの導
電部73からヒューズエレメント76を経て負荷側接触片91
に流れて、導電板101 から電線100 を経て変圧器に流れ
る。
【0113】この状態で、高圧配電線から過電流が電源
側電線60に流れると、スイッチユニット70のヒューズエ
レメント76が溶断され、このヒューズエレメント76の溶
断で電線77が緩み、ばね82が伸張して消弧筒50内に保持
されていたスイッチユニット70に取付けた標識筒部78が
下方に付勢されてスイッチユニット70の可動体71が下方
に移動され、スイッチユニット70の導電部73は電源側接
触片66から離反される。このとき、消弧棒67がばね68に
より付勢され、消弧棒67により電源側接触片66間に位置
してアーク発生が抑制される。
【0114】そして、消弧筒50の消弧筒保持部材51の上
端開口部は蓋栓体53にて封止されているため、ヒューズ
エレメント76の溶断時に発生する高圧ガス圧および電源
側導電部73と電源側接触片66との離反時に発生するスパ
ークによるアーク熱の影響を磁器本体40が直接受けるこ
とがなく、消弧筒50内で熱衝撃を受けるため、磁器本体
40に対する熱衝撃を緩和でき、消弧筒50と磁器本体40と
で二重構造により、磁器本体40の劣化、破損を防止でき
るとともに耐衝撃性が高められ、磁器本体40自体の厚さ
を厚くする必要がなく軽量化が図られる。
【0115】また、スイッチユニット70の可動体71が下
方に移動されると、磁器本体40の下部開口部を閉塞して
いる下部カバー115 に嵌着されている蓋体122 は、スイ
ッチユニット70の可動体71に取付けた標識筒部78にて押
圧されて落下し、標識筒部78が磁器本体40の下端面開口
部から突出され、標識筒部78が地上から視認でき、過電
流が流れてヒューズエレメント76が溶断されていること
を確認できる。
【0116】このとき、下部カバー115 から外れた蓋体
122 は紐条体125 にて連結されているため吊り下がり、
この紐条体125 は螺旋状に巻回されているため、標識筒
部78が蓋体122 にて押圧されたとき伸張して確実に蓋体
122 は下部カバー115 から外れて磁器本体40の下面面開
口部を開口する。
【0117】また、磁器本体40の負荷側電線接続部94の
接続端子97とこの接続端子97に接続した負荷側電線100
はエチレン酢酸ビニル共重合体などの熱収縮性樹脂の被
覆管96にて被覆されて補強され、この被覆管96と磁器本
体40との接触面にはシーリング剤を塗布することにより
水密性、気密性が確保される。
【0118】また、磁器本体40の下部開口部を閉塞する
下部カバー115 、蓋体122 および紐条体125 はエチレン
酢酸ビニル共重合体などの熱収縮性樹脂にて成型し、ま
た、負荷側電線接続部94およびアークホーン104 を被覆
する被覆管96,103 およびZnO 限流素子111 を被覆する
絶縁カバー111aはエチレン酢酸ビニル共重合体などの熱
収縮性樹脂にて形成したので、下部カバー115 、蓋体12
2 および紐条体125 、被覆管96,103 および絶縁カバー
111aは難燃性、耐トラッキング性、撥水性に優れ、漏洩
電流による電圧誘導で下部カバーおよび蓋体は炭化燃焼
しにくいため、耐汚損特性を向上させることができ、海
岸に近くなど磁器本体40に塩分が付着し易い地域でも高
圧配電線の供給障害が生じることがないので長期の使用
に耐え得る。
【0119】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、高圧配電
線から過電流が流れてスイッチユニットのヒューズエレ
メントが溶断されたとき、ヒューズエレメントの溶断時
に発生する高圧ガス圧および電源側導電部と電源側接触
片との離反時に発生するスパークによるアーク熱の影響
を磁器本体が直接受けることがなく、磁器本体に対する
熱衝撃を緩和でき、磁器本体の劣化、破損を防止でき、
磁器本体を薄く形成することができるとともに軽量化が
図られる。
【0120】請求項2記載の発明によれば、磁器本体の
上端開口部を閉塞する上部カバーにより、上部カバーは
磁器本体との密着性が高められ、上部カバーが磁器本体
から離脱することを防止できる。
【0121】請求項3記載の発明によれば、高圧配電線
から過電流がスイッチユニットのヒューズエレメントが
溶断されたときに、磁器本体の下部開口部を閉塞してい
る下部カバーに嵌着されている蓋体は、スイッチユニッ
トにて押圧されて落下し、過電流が流れてヒューズエレ
メントが溶断されていることを視認できる。
【0122】また、通常時には、海岸に近い地域などで
塩分の付着により漏洩電流が流れても、磁器本体の下部
開口部を閉塞した下部カバーおよびこの下部カバーに嵌
着した蓋体はエチレン酢酸ビニル共重合体にて成型した
ので、難燃性、耐トラッキング性、撥水性に優れ、漏洩
電流による電圧誘導で下部カバーおよび蓋体は炭化燃焼
することがなく、高圧配電線の供給障害が生じることが
なく、耐汚損特性を向上させることができる。
【0123】請求項4に記載の発明によれば、磁器本体
の下部開口部を閉塞した下部カバーおよびこの下部カバ
ーに嵌着した蓋体を連結する紐条体はエチレン酢酸ビニ
ル共重合体にて成型したので、難燃性、耐トラッキング
性、撥水性に優れ、漏洩電流による電圧誘導で紐条体は
炭化燃焼することがなく、しかも、紐条体は螺旋状に巻
回したため、通常時は長く垂れ下がることがないため、
電線などに絡むことがなく、高圧配電線の供給障害が生
じることがなく、耐汚損特性を向上させることができ
る。
【0124】請求項5記載の発明によれば、襲雷時に誘
導雷インパルスが発生すると、アークホーンから限流素
子に放電され、限流素子から大地に放電されて変圧器を
保護でき、アークホーンを磁器本体に直接取付けるとと
もに限流素子は磁器本体に支持バンドにて取付けたた
め、限流素子の絶縁被覆を簡略化できるとともに限流素
子には常時は無充電のため、限流素子の劣化がなく、長
期使用に耐える品質の向上を図ることができ、さらに、
磁器本体から支持バンドから限流素子を取外すのみで全
体を交換することなく限流素子を交換するのみで経済化
を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐雷プライマリヒューズカットアウト
スイッチの一実施の形態を示す縦断正面図である。
【図2】同上一部の拡大縦断正面図である。
【図3】同上ヒューズエレメントが溶断したときの状態
を示す拡大縦断正面図である。
【図4】同上消弧棒の斜視図である。
【図5】本発明の耐塩プライマリヒューズカットアウト
スイッチの一実施の形態を示す縦断正面図である。
【図6】従来のプライマリーヒュズカットアウトスイッ
チの縦断正面図である。
【符号の説明】 40 磁器本体 41 中空部 46 上部カバー 47 電源側電線挿通部 50 消弧筒 60 電源側電線 66 電源側接触片 70 スイッチユニット 73 導電部 76 ヒューズエレメント 82 付勢手段のばね 94 負荷側電線接続部 100 電線 104 アークホーン 110 支持バンド 111 限流素子 115 下部カバー 122 蓋体 125 紐条体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅谷 芳雄 福島県福島市方木田字西畑5番地4 (72)発明者 高橋 宏 福島県福島市森合字下り5番地1

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端面の開口部を電源側電線挿通部を有
    する上部カバーにて閉塞するとともに下端面を開口しか
    つ下部に負荷側電線接続部を形成しかつ前記上端面の開
    口部に連通して下端面の開口部に貫通した中空部を有す
    る磁器本体と、 この磁器本体の中空部に嵌挿され電源側電線を接続した
    電源側接触片を内側上部に配設した消弧筒と、 この電源側接触片に接離される導電部を上端側に形成し
    かつこの導電部に接続されたヒューズエレメントを内部
    に配設するとともにこのヒューズエレメントに接続され
    前記磁器本体の負荷側電線接続部に接続される電線を下
    端側から導出して前記消弧筒内に挿脱されるスイッチユ
    ニットと、 このスイッチユニットのヒューズエレメントの過電流に
    よる溶断で前記磁器本体の中空部に保持されていたスイ
    ッチユニットを下方に移動させて前記導電部を消弧筒の
    電源側接触片から離反させる付勢手段とを備え、 前記電源側接触片とこの電源側接触片に導電部が接離さ
    れるスイッチユニット導電部を配設した消弧筒の上端面
    開口部を封止したことを特徴とするプライマリヒューズ
    カットアウトスイッチ。
  2. 【請求項2】 上端面の開口部を電源側電線挿通部を有
    する上部カバーにて閉塞するとともに下端面を開口しか
    つ下部に負荷側電線接続部を形成しかつ前記上端面の開
    口部に連通して下端面の開口部に貫通した中空部を有す
    る磁器本体と、 この磁器本体の中空部に嵌挿され電源側電線を接続した
    電源側接触片を内側上部に配設した消弧筒と、 この電源側接触片に接離される導電部を上端側に形成し
    かつこの導電部に接続されたヒューズエレメントを内部
    に配設するとともにこのヒューズエレメントに接続され
    前記磁器本体の負荷側電線接続部に接続される電線を下
    端側から導出して前記消弧筒内に挿脱されるスイッチユ
    ニットと、 このスイッチユニットのヒューズエレメントの過電流に
    よる溶断で前記磁器本体の中空部に保持されていたスイ
    ッチユニットを下方に移動させて前記導電部を消弧筒の
    電源側接触片から離反させる付勢手段とを備え、 前記上部カバーは、前記磁器本体の上端部の外周面に密
    着嵌合される嵌合部を一体に形成した熱収縮性樹脂にて
    成型したことを特徴とするプライマリヒューズカットア
    ウトスイッチ。
  3. 【請求項3】 上端面の開口部を電源側電線挿通部を有
    する上部カバーにて閉塞するとともに下端面を開口しか
    つ下部に負荷側電線接続部を形成しかつ前記上端面の開
    口部に連通して下端面の開口部に貫通した中空部を有す
    る磁器本体と、 この磁器本体の中空部に嵌挿され電源側電線を接続した
    電源側接触片を内側上部に配設した消弧筒と、 この電源側接触片に接離される導電部を上端側に形成し
    かつこの導電部に接続されたヒューズエレメントを内部
    に配設するとともにこのヒューズエレメントに接続され
    前記磁器本体の負荷側電線接続部に接続される電線を下
    端側から導出して前記消弧筒内に挿脱されるスイッチユ
    ニットと、 このスイッチユニットのヒューズエレメントの過電流に
    よる溶断で前記磁器本体の中空部に保持されていたスイ
    ッチユニットを下方に移動させて前記導電部を消弧筒の
    電源側接触片から離反させる付勢手段と、 前記磁器本体の中空部の下端面の開口部を閉塞し前記ヒ
    ューズエレメント溶断時にスイッチユニットにて押圧開
    口される蓋体とを備え、 前記蓋体はエチレン酢酸ビニル共重合体にて成型され、 この蓋体は前記磁器本体の中空部の下端部の内周に嵌着
    されたエチレン酢酸ビニル共重合体にて成型した略筒状
    の下部カバーの下端開口部に着脱自在に嵌着したことを
    特徴とするプライマリヒューズカットアウトスイッチ。
  4. 【請求項4】 下部カバーと蓋体とをエチレン酢酸ビニ
    ル共重合体にて成型し螺旋状に巻回した紐条体にて連結
    したことを特徴とする請求項3記載のプライマリヒュー
    ズカットアウトスイッチ。
  5. 【請求項5】 上端面の開口部を電源側電線挿通部を有
    する上部カバーにて閉塞するとともに下端面を開口しか
    つ下端部に負荷側電線接続部を形成しかつ前記上端面の
    開口部に連通して下端面の開口部に貫通した中空部を有
    する磁器本体と、 この磁器本体の中空部に嵌挿され電源側電線を接続した
    電源側接触片を内側上部に配設した消弧筒と、 この電源側接触片に接離される導電部を上端側に形成し
    かつこの導電部に接続されたヒューズエレメントを内部
    に配設するとともにこのヒューズエレメントに接続され
    前記磁器本体の負荷側電線接続部に接続される電線を下
    端側から導出して前記消弧筒内に挿脱されるスイッチユ
    ニットとを備え、 前記磁器本体の下部に前記スイッチユニットのヒューズ
    エレメントに接続されたアークホーンを取付け、 前記磁器本体に取付けた支持バンドに前記アークホーン
    に対向する限流素子を取付け、 耐雷性能を有することを特徴とするプライマリヒューズ
    カットアウトスイッチ。
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