JPH11224564A - 押釦スイッチ装置 - Google Patents

押釦スイッチ装置

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Publication number
JPH11224564A
JPH11224564A JP10041015A JP4101598A JPH11224564A JP H11224564 A JPH11224564 A JP H11224564A JP 10041015 A JP10041015 A JP 10041015A JP 4101598 A JP4101598 A JP 4101598A JP H11224564 A JPH11224564 A JP H11224564A
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JP
Japan
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switch device
button switch
cover member
push button
push
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Pending
Application number
JP10041015A
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English (en)
Inventor
Hirohide Sato
博英 佐藤
Kenichi Miyajima
賢一 宮島
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd, Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロークが短く、かつ、クリック量も大き
く、装置全体として薄型化を図りつつ良好な操作感が得
られる押釦スイッチ装置を提供する。 【解決手段】 複数の固定接点11が設けられた回路基
板10と、固定接点11と接触可能な可動接点22を備
える複数の皿ばね部21が皿ばね的な弾性変形特性で変
形可能に形成されたクリック板20と、皿ばね部21を
押圧可能な押圧子32cを有するキートップ部32が薄
肉部33を介して支承部31に連続するカバー部材30
を備え、カバー部材30をショアA硬度が40〜70度
のゴムから成形するとともに、薄肉部33を環状の鍔部
分33aと筒部分33bから構成し、鍔部分33aの幅
寸法W1を筒部分33bの長さ寸法L2の2〜3倍に、
かつ、寸法W1と寸法L2の和を1mm以上に形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動体通信機器
等のデータ入力装置やスイッチ装置等として用いられる
押釦スイッチ装置、詳しくは、クリック感を損なうこと
なく薄型化を図った押釦スイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信機器等は、電話番号の入力等
に用いるデータ入力装置として押釦スイッチ装置が用い
られる。このような押釦スイッチ装置は、図6に示すよ
うに、回路基板10にカバー部材30を直接に組み付け
て構成される。そして、回路基板10は、表面に複数の
固定接点11が周知の回路素子(図示せず)とともに設
けられ、また、照光式に構成する場合はLED等の発光
体が設けられる。
【0003】カバー部材30は、支承部31に固定接点
11(皿ばね部21)と対応した複数のキートップ部
(可動部)32がそれぞれドーム状の薄肉部33を介し
て一体に膨出した略シート状の部材からなる。支承部3
1は回路基板10等と対応した大きさを有し、キートッ
プ部32は天面を押圧操作可能なボタン状(円柱形状
等)に、薄肉部33は皿ばね的な特性で変形可能なドー
ム形状に成形される。キートップ部32には裏面に凸部
32aが形成され、この凸部32aに導電性ゴム等から
なる可動接点34が固定接点11aと接触可能に形成さ
れる。
【0004】なお、図示と詳細な説明は割愛するが、カ
バー部材30はゴム組成物を用い射出成形や圧縮成形で
支承部31、薄肉部33およびキートップ部32を有す
る基体を成形し、この基体の表面に塗装や印刷を施し
て、具体的には、キートップ部32の天面等にキートッ
プ部32の種類や機能等を表示する表示部を形成して製
作される。基体を成形するゴム組成物としては、ウレタ
ンゴム、アクリルゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、
イソプレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン三元共
重合体(EPDM)等の合成ゴムや天然ゴム、ポリエス
テル系若しくはウレタン系の熱可塑性エラストマ等でシ
ョアA硬度が40〜70度程度のものが例示され、ま
た、表示部は、文字の印刷等で、あるいは、照光式に構
成した場合は印刷や塗装により形成された遮光性の皮膜
をレーザー加工等により文字等の形状に除去して構成さ
れる。
【0005】この押釦スイッチ装置は、携帯電話機等の
機器ケーシング内にカバー部材30のキートップ部32
の先端部分を機器ケーシングから突出させて組み込み、
キートップ部32をキーとして用いる。そして、オペレ
ータがキートップ部32を押圧操作すると、キートップ
部32が薄肉部33を変形させて回路基板10側へ変位
し、すなわち、薄肉部33がキートップ部32を下方に
変位させるように皿ばね的な弾性変形特性で弾性変形
し、可動接点34が回路基板10の固定接点11と接触
して回路を開閉する。
【0006】ここで、この押釦スイッチ装置におけるキ
ートップ部32への押圧荷重とストローク(変位)は、
一般に、図7に細線で示すような特性、すなわち、2カ
所のストロークs1,s2位置に極値(ピーク荷重f
1、メーク荷重f2)を有する特性で示され、このピー
ク荷重f1とメーク荷重f2の差(クリック量)Δfに
よりクリック感が発現する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の押釦スイッチ装置にあっては、カバー部材30
の薄肉部33の皿ばね的な弾性変形特性によりクリック
感を得るため、すなわち、ショアA硬度が40〜70度
程度の柔軟なシリコーンゴムの変形でクリック感を得る
ため、図7中に細線で示すように、ピーク荷重f1を発
生するストローク(ピークストロークs1)およびメー
ク荷重f2を発生するストローク(メークストロークs
2)が大きくなり、これらの大きなストロークを許容す
る空間を機器ケーシング内に確保しなければならず、装
置としての大型化を招き携帯電話機等に適さないという
問題、また、操作感としても過度に柔軟で、いわゆるメ
リハリに欠けるという問題があった。
【0008】一方、メリハリのある操作感を得るため
に、皿ばね的な弾性変形で変形する複数の皿ばね部をキ
ートップ部32に対応して備えるクリック板を樹脂等で
形成し、このクリック板を回路基板10とカバー部材3
0との間に介装した押釦スイッチ装置も提案されている
が、カバー部材30の薄肉部33自体も固有の特性で変
形するため、薄肉部33が操作感に影響を及ぼし、満足
すべき操作感を得ることができなかった。
【0009】すなわち、クリック板を有する押釦スイッ
チ装置は、全体としての押圧加重−ストローク特性(以
下、全体特性と称する)をクリック板の皿ばね部の特性
(図7中、破線)に一致させることが望まれるが、キー
トップ部32の変位系に皿ばね部と薄肉部を直列に備え
るため、全体特性が薄肉部33の弾性変形の影響を受
け、依然としてピーク荷重f1を発生するストローク
(ピークストロークs1)およびメーク荷重f2を発生
するストローク(メークストロークs2)が大きくなる
傾向を有する。この発明は、上記問題に鑑みてなされた
もので、カバー部材の薄肉部による影響が極めて小さ
く、ストロークを短くでき、かつ、メリハリのある操作
感が得られる押釦スイッチ装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、複数の固定接点が設けら
れた回路基板と、可動接点が設けられた複数の皿ばね部
を弾性変形可能に備え、前記可動接点が前記固定接点と
接触可能に前記回路基板に設けられたクリック部材と、
押圧子が設けられた複数の可動部、支承部および前記可
動部をそれぞれ前記支承部に変位可能に連続する薄肉部
をゴム弾性体で一体成形してなり、前記押圧子が前記皿
ばね部を押圧可能に前記クリック部材に設けられたカバ
ー部材と、を有する押釦スイッチ装置において、前記カ
バー部材をショアA硬度40〜70度のゴム弾性体から
成形するとともに、前記カバー部材の薄肉部を前記支承
部と平行に延在する幅寸法が1mm以上で肉厚が0.1
5〜0.25mmの環状に構成した。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、複数の固
定接点が設けられた回路基板と、可動接点が設けられた
複数の皿ばね部を弾性変形可能に備え、前記可動接点が
前記固定接点と接触可能に前記回路基板に設けられたク
リック部材と、押圧子が設けられた複数の可動部、支承
部および前記可動部をそれぞれ前記支承部に変位可能に
連続する薄肉部をゴム弾性体で一体成形してなり、前記
押圧子が前記皿ばね部を押圧可能に前記クリック部材に
設けられたカバー部材と、を有する押釦スイッチ装置に
おいて、前記カバー部材の薄肉部に、前記支承部と平行
に連続する環状の鍔部分と、該鍔部分の内周縁から立ち
上がり前記可動部に連続する筒状の筒部分とを形成し
た。
【0012】そして、請求項2に記載の発明にかかる押
釦スイッチ装置は、前記鍔部分の幅寸法を前記筒部分の
長さ寸法の2倍以上3倍以下とする態様(請求項3)
に、また、前記鍔部分の肉厚寸法を前記筒部分の肉厚寸
法以下とする態様(請求項4)に、さらに、前記カバー
部材がショアA硬度40〜70度のゴム弾性体からな
り、前記鍔部分が0.5〜0.75mmの幅寸法、0.
15〜0.25mmの肉厚寸法であって、前記筒部分が
0.25〜0.50mmの長さ寸法、0.20〜0.3
0mmの肉厚寸法である態様(請求項5)に、またさら
に、前記鍔部分の幅寸法と前記筒部分の長さ寸法との和
が1mm以上である態様(請求項6)に構成することが
できる。
【0013】また、この発明にかかる押釦スイッチ装置
は、前記押圧子を前記カバー部材よりも高硬度の樹脂あ
るいはゴム弾性体から形成する態様(請求項7)に、さ
らに、前記可動部上に前記カバー部材よりも高硬度の樹
脂あるいはゴム弾性体からなるキートップ部材を固着し
た態様(請求項8)に構成することができる。
【0014】
【作用】この発明にかかる押釦スイッチ装置は、カバー
部材の薄肉部が小さな力で容易に変形するため、可動部
に加えられる操作力は抵抗を受けることなく押圧子から
クリック板の皿ばね部に伝達される。したがって、図7
の太線に示すように、全体特性がクリック板の皿ばね部
に近似し、ストロークを短く、すなわち、装置全体とし
て小型化かつ薄型化が図れ、また、クリック量ΔFが大
きく、メリハリのある操作感が得られる。特に、請求項
2に記載の発明にかかる押釦スイッチ装置は、押圧子を
近接して配置でき、平面方向に小型化が図れる。
【0015】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1および図2はこの発明の第1の実
施の形態にかかる押釦スイッチ装置を示し、図1が一部
を拡大した模式断面図、図2が図1の一部拡大図であ
る。なお、前述した図に示す従来の押釦スイッチ装置と
同一の部分には同一の番号を付して一部の説明を省略す
る。
【0016】この第1の実施の形態は、回路基板10に
クリック板20を介してカバー部材30を組み付ける。
クリック板20は、表面側にドーム状に膨出する複数の
皿ばね部21が固定接点11と対応して弾性変形可能に
形成され、皿ばね部21の裏面に導電性の可動接点22
が固着される。このクリック板20は、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の
可撓性を有する樹脂や金属薄板等からなり、裏面にPE
T等からなるスペーサ25が粘着剤により貼合される。
なお、スペーサ25は、必要に応じて設けられ、省略す
ることも可能である。
【0017】カバー部材30は、前述した図6のものと
同様に、ゴムやエラストマ、すなわち、ショアA硬度が
40〜70度(硬度と対応する弾性係数が20〜65k
g/cm2)のシリコーンゴム等からなり、支承部3
1、キートップ部32および薄肉部33を一体に有す
る。キートップ部32は裏面に押圧子32cが一体に形
成され、この押圧子32cが皿ばね部21を回路基板1
0側に押圧する。薄肉部33は、表面が支承部31の表
面と同一の平面をなし、外周縁が支承部31と、内周縁
がキートップ部32と連続する平面視環板状に構成され
る。図2に示すように、この薄肉部33は、その幅寸法
Wが下式(1)により算出される値Pが限りなく0に近
くなるように定められ、具体的には、幅寸法Wが1mm
以上、好ましくは、2mm以上であって、肉厚寸法Tが
0.15〜0.25mmに成形される。 P=(W2+S021/2−W … 式(1) なお、式(1)中、S0はクリック板20の皿ばね部2
1のストロークである。
【0018】この第1の実施の形態は、全体特性が図7
の太線で示すようにクリック板20の特性とほぼ一致
し、ピークストロークS1とメークストロークS2を短
く、かつ、ピーク荷重F1とメーク荷重F2の差である
クリック量ΔF(ΔF=F1−F2)を大きくでき、操
作感の指標であるクリック率Cや単位クリック率C0も
大きく、具体的には、クリック率Cに25以上、概ね4
0以上の値が得られ、メリハリのある操作感が得られ
る。なお、クリック率Cは下式(2)により、単位クリ
ック率C0は下式(3)により算出される。 C ={(F1−F2)/F1}×100 … 式(2) C0={(F1−F2)/(S2−S1)}×100 … 式(3)
【0019】図3および図4はこの発明の第2の実施の
形態にかかる押釦スイッチ装置を示し、図3が一部を拡
大した模式断面図、図4が図3の一部拡大図である。こ
の第2の実施の形態は、カバー部材30の薄肉部33が
環状の鍔部分33aと円筒状の筒部分33bを有し、第
1の実施の形態と同様に、キートップ部32の裏面には
押圧子32cがクリック板20の皿ばね部21を押圧可
能に形成される。なお、筒部分33bは外周面あるいは
内周面の少なくとも一方を傾斜したテーパ面とすること
も可能であり、この場合の後述する肉厚寸法T2は平均
値あるいは中間値を採用する。
【0020】図4に示すように、鍔部分33aは幅寸法
W1が0.5〜0.75mm、肉厚寸法T1が0.15
〜0.25mmで、筒部分33bは軸方向長さL2が
0.25〜0.50、肉厚寸法T2が0.20〜0.3
0mmである。そして、鍔部分33aの肉厚寸法T1は
筒部分33bの肉厚寸法T2以下に定められ、また、鍔
部分33aの幅寸法W1が筒部分33bの長さ寸法L2
の2倍〜3倍で、かつ、下式(4)により算出される値
Pが限りなく0に近い正の値、若しくは負の値となるよ
うに定められ、具体的には、寸法W1と寸法L2との和
が1mm以上、好ましくは、2mm以上となるように定
められる。 P=(W12+S021/2−(W1+L2) … 式(4)
【0021】なお、図5に示すように、カバー部材30
には、台座状の可動部32上に別個に成形したキートッ
プ部材39を、また同様に、可動部32の裏面に別個に
成形した押圧子38を固着することも可能である。そし
て、キートップ部材39は、カバー部材30よりも硬質
の樹脂やゴムから、例えば、アクリル樹脂等からなり、
射出成形等で成形して接着剤等で、あるいは、二色成形
等で可動部32上に固着される。このキートップ部材3
9には天面等に表示部が形成される。押圧子38も、カ
バー部材30よりも硬質の樹脂やゴム等からなり、接着
剤等により固着される。この押圧子38は、キートップ
部材39の押圧操作によりクリック板20の皿ばね部2
1を押圧する。
【0022】この第2の実施の形態も、図7中の太線で
示す全体特性、すなわち、クリック板20の皿ばね部2
1の特性とほぼ一致する全体特性が得られ、ピークスト
ロークS1とメークストロークS2を短く、かつ、ピー
ク荷重F1とメーク荷重F2の差であるクリック量ΔF
を大きくできる。特に、この実施の形態は、鍔部分33
aの寸法W1を小さくできるため、可動部32を近接し
て形成でき、全体として平面方向に小型化が図れる。
【0023】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。 ・実施例1 シリコーンゴムKE−951U(信越化学工業(株)製
商品名)100重量部に加硫剤C−8(信越化学工業
(株)製商品名)を2重量部添加、混練したシリコーン
ゴムパウンドを金型内に充填し、180゜C、200k
g/cm2 に加熱、加圧して第1の実施の形態に相当す
るカバー部材30(図1,2)、すなわち、キートップ
部32、薄肉部33,支承部31を有するカバー部材
(基体)を成形した。薄肉部33の幅寸法Wは1.0m
m、肉厚寸法Tは0.20mmであり、また、押圧子3
8の直径は3mmである。
【0024】次に、直径5mmのドーム体、ドーム体中
央部の裏面にカーボン系導電インクで直径2.5mmの
接点部を形成した樹脂製クリック板20であるPETド
ーム(東京特殊印刷工業(株)製商品名)を用意した。
このものはPET製のスペーサー25(厚み125μ
m)を粘着剤(厚み25μm)で張り合わせ、スイッチ
用のストロークを0.5mmに調整してあり、ドーム体
の位置は押釦スイッチ用カバー部材30押圧子32cと
対応している。このドーム体の特性は表1のクリック板
の項に示す通りである。
【0025】
【表1】
【0026】さらに、くし歯状の対向電極(電極幅0.
5mm、電極ピッチ1.0mm、金フラッシュめっき)
が形成されたガラスエポキシ基板10を用意し、基板1
0上にPETドーム20とカバー部材30を順に配置
し、図3に示す押釦スイッチ装置を得た。そして、この
ようにして得られた押釦スイッチ装置をひずみゲージ付
きXYレコーダーにて荷重特性を測定した。
【0027】・実施例2 カバー部材30の薄肉部33は、幅寸法Wが2.0mm
である。その他は実施例1と同様である。
【0028】・実施例3 図3,4の第2の実施の形態に相当するものであって、
カバー部材30は薄肉部33が鍔部分33aと筒部分3
3bを有する。鍔部分33aは、幅寸法W1が0.5m
m、肉厚寸法T1が0.2mmであり、また、筒部分3
3bは長さ寸法L2が0.25mm、肉厚寸法T2を
0.2mmである。 ・実施例4 カバー部材30は、筒部分33bの長さ寸法L2が0.
5mmであり、その他は実施例4と同一である。 ・実施例5 カバー部材30は、鍔部分33aの幅寸法W1が0.7
5mm、筒部分33bの長さ寸法L2が0.25mmと
した。
【0029】・比較例 比較例として、第1の実施の形態に相当する押釦スイッ
チ装置であって、カバー部材30の薄肉部33の幅寸法
Wが0.5mmのものを作成した。その他は、実施例1
と同様である。
【0030】実施例1〜5およびの測定結果を表1に示
す。同表1から明らかなように、実施例はいずれも満足
すべき特性、すなわち、クリック板20の特性とほぼ一
致する特性が得られた。これに対して、比較例はピーク
ストロークとメークストロークが大きくなり、また、ピ
ーク荷重とメーク荷重の差であるクリック量も小さく、
満足すべき特性が得られなかった。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、支承部と可動部が支承部と平行に延在す
る幅寸法が1mm以上の環状の薄肉部で連続するカバー
部材をゴム硬度が40〜70度のゴム弾性体から成形
し、カバー部材をクリック部材を介して回路基板に取り
付けて構成するため、ストロークを小さく、かつ大きな
クリック量が得られ、優れた操作感が得られ、また、小
型化、特に、薄型化が図れる。
【0032】また、請求項2に記載の発明によれば、カ
バー部材の薄肉部が支承部と平行に延在する環状の鍔部
分と鍔部分の内周から一体に立ち上がる筒部分を備え、
鍔部分の外周縁を支承部に、筒部分の端部を可動部に連
続させるため、ストロークを小さく、かつ大きなクリッ
ク量が得られ、優れた操作感が得られ、また、薄型化と
ともに平面方向の小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態にかかる押釦スイ
ッチ装置の一部を模式的に示す断面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態にかかる押釦スイ
ッチ装置の一部を模式的に示す断面図である。
【図4】図3の一部拡大図である。
【図5】同押釦スイッチ装置の他の態様を示す模式断面
図である。
【図6】従来の押釦スイッチ装置を模式的に示す断面図
である。
【図7】押釦スイッチ装置における押圧荷重とストロー
クとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 回路基板 11 固定接点 20 クリック板 21 皿ばね部 30 カバー部材 31 支承部 32 可動部(キートップ部) 33 薄肉部 33a 鍔部分 33b 筒部分 33c 押圧子 38 押圧子 39 キートップ部材 W,W1 幅寸法 L2 長さ寸法 T1,T2 肉厚寸法

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の固定接点が設けられた回路基板
    と、 可動接点が設けられた複数の皿ばね部を弾性変形可能に
    備え、前記可動接点が前記固定接点と接触可能に前記回
    路基板に設けられたクリック部材と、 押圧子が設けられた複数の可動部、支承部および前記可
    動部をそれぞれ前記支承部に変位可能に連続する薄肉部
    をゴム弾性体で一体成形してなり、前記押圧子が前記皿
    ばね部を押圧可能に前記クリック部材に設けられたカバ
    ー部材と、を有する押釦スイッチ装置において、 前記カバー部材をショアA硬度が40〜70度のゴム弾
    性体から成形するとともに、前記カバー部材の薄肉部を
    前記支承部と平行に延在する幅寸法が1mm以上で肉厚
    寸法が0.15〜0.25mmの環状に構成したことを
    特徴とする押釦スイッチ装置。
  2. 【請求項2】 複数の固定接点が設けられた回路基板
    と、 可動接点が設けられた複数の皿ばね部を弾性変形可能に
    備え、前記可動接点が前記固定接点と接触可能に前記回
    路基板に設けられたクリック部材と、 押圧子が設けられた複数の可動部、支承部および前記可
    動部をそれぞれ前記支承部に変位可能に連続する薄肉部
    をゴム弾性体で一体成形してなり、前記押圧子が前記皿
    ばね部を押圧可能に前記クリック部材に設けられたカバ
    ー部材と、を有する押釦スイッチ装置において、 前記カバー部材の薄肉部が、前記支承部と平行に連続す
    る環状の鍔部分と、該鍔部分の内周縁から立ち上がり前
    記可動部に連続する筒状の筒部分とを備えることを特徴
    とする押釦スイッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記鍔部分の幅寸法が前記筒部分の長さ
    寸法の2倍以上3倍以下である請求項2に記載の押釦ス
    イッチ装置。
  4. 【請求項4】 前記鍔部分の肉厚寸法が前記筒部分の肉
    厚寸法以下である請求項2または請求項3に記載の押釦
    スイッチ装置。
  5. 【請求項5】 前記カバー部材がショアA硬度40〜7
    0度のゴム弾性体からなり、前記鍔部分が0.5〜0.
    75mmの幅寸法、0.15〜0.25mmの肉厚寸法
    であって、前記筒部分が0.25〜0.50mmの長さ
    寸法、0.20〜0.30mmの肉厚寸法である請求項
    2、請求項3または請求項4に記載の押釦スイッチ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記鍔部分の幅寸法と前記筒部分の長さ
    寸法との和が1mm以上である請求項5に記載の押釦ス
    イッチ装置。
  7. 【請求項7】 前記押圧子を前記カバー部材よりも高硬
    度の樹脂あるいはゴム弾性体から形成した請求項1から
    請求項6のいずれか1項に記載の押釦スイッチ装置。
  8. 【請求項8】 前記可動部上に前記カバー部材よりも高
    硬度の樹脂あるいはゴム弾性体からなるキートップ部材
    を固着した請求項1から請求項7のいずれか1項に記載
    の押釦スイッチ装置。
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