JPH11223992A - 空間保持部材及びこれを用いたプロセスカートリッジ、現像装置、並びに、画像形成装置 - Google Patents

空間保持部材及びこれを用いたプロセスカートリッジ、現像装置、並びに、画像形成装置

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JPH11223992A
JPH11223992A JP10027133A JP2713398A JPH11223992A JP H11223992 A JPH11223992 A JP H11223992A JP 10027133 A JP10027133 A JP 10027133A JP 2713398 A JP2713398 A JP 2713398A JP H11223992 A JPH11223992 A JP H11223992A
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Teruhiko Sasaki
輝彦 佐々木
Satoshi Kurihara
敏 栗原
Tsutomu Nishiuwatoko
力 西上床
Yoshiya Nomura
義矢 野村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温条件下でも、圧延変形や摩耗し難いスペ
ーサーコロ(空間保持部材)を実現して、装置本体の小
型化、静粛化、コスト化を実現する上での課題を解決す
る。 【解決手段】 現像装置における像担持体に対して、現
像剤担持体が、その円筒形状部との間に0.2mmから
0.5mmの空間を維持するために、23℃から55℃
の範囲における曲げ弾性率が略同一でかつ2000Mp
a以上となる材質の絶縁材で構成され、少なくともその
一部が環状形状に形成され、前記環状形状の部分の外周
面の直径が、前記現像剤担持体の円筒形状部の外周面の
直径よりも大きく、かつ、前記現像剤担持体の円筒形状
部と略同軸にて、前記現像剤担持体に被嵌されるように
構成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いた、レーザープリンタ、複写機、ファクシミリなどの
画像形成装置、それに用いられる現像装置、プロセスカ
ートリッジ、並びに空間保持部材に関するものである。
【0002】
【従来例】電子写真技術を用いた、図2および図3に示
すような、通常の画像形成装置1では、帯電装置30に
て、一様かつ均一に帯電された像担持体(以下、感光ド
ラムと称す)20を、露光装置3にて選択的に露光する
ことで、感光ドラム20上に潜像を形成し、該潜像を現
像剤(トナー)Tで現像し、現像された像を記録媒体
(紙、OHTなど)Pに転写し、更に、定着装置9にて
記録媒体P上の転写像を加圧・加熱定着させて、画像記
録を行っている。なお、像の転写の工程を終えた感光ド
ラム20は、クリーニング装置50にて、残留トナーを
除去された後、再び、帯電から始まる画像形成プロセス
に供される。
【0003】このような画像形成装置に用いられる感光
ドラム20としては、図5に示されるような、基材21
としてアルミニウムなどの導電性の筒材を用い、これに
感光層22として、光導電材料をコーティングしたもの
が知られている。この光導電材料としては、セレン、硫
化カドニウム、酸化亜鉛などの無機光導電材料、あるい
は、ポリビニルカルバゾール、オキサジアゾール、フタ
ロシアニンなどの有機光導電材料が従来より用いられて
いる。特に、この有機光導電材料を用いる場合には、増
感のために、図6に示されるように電荷発生層22aと
電荷輸送層22bとを積層した機能分離型の感光層22
を用いることが知られている。ここで、表層となる電荷
輸送層22bとしては、ポリカーボネートをバインダー
として用いたものが実用化されている。
【0004】現像装置40としては、現像剤(トナー)
Tを内包したトナー室45と、現像剤供給室44と、現
像剤担持体(現像ローラ)41と、現像剤規制部材(現
像ブレード)42とで構成されてものが実用化されてい
る。
【0005】ここでは、現像ローラ41がアルミニウム
などの導電材質で形成され、感光ドラム20から所定の
ギャップ、好ましくは、0.2mmから0.5mmのギ
ャップをもって回転自在に保持される。現像ローラ41
は、更に、その内部に複数の磁極を有するマグネットロ
ーラ43を内蔵する。このマグネットローラ43は、現
像装置枠体46によって、回転不能に保持される。ま
た、現像ブレード42は、その一端側が現像ローラ41
の外周面に押圧されるように、現像装置枠体46に固定
されている。
【0006】トナー室45のトナーTは、自重、あるい
は、適切な搬送手段(図示せず)によって、トナー室4
5から現像剤供給室44へ搬送され、マグネットローラ
43の磁力によって、現像ローラ41近傍へ引き寄せら
れる。現像ローラ41近傍に搬送されたトナーTは、現
像ローラ41の回転によって現像ブレード42の方向に
搬送され、現像ブレード42によって、その層厚を規制
され、感光ドラム20方向に搬送される。ここで、層厚
規制されたトナーTには、現像ブレード42と現像ロー
ラ41とのニップを通過する際に、所定の電荷を付与さ
れる。
【0007】前述の現像装置40において、現像ローラ
41と感光ドラム20とを所定の間隔で安定的に保持す
る手段が考案され、実用化されている。この保持手段
は、例えば、ポリアセタールで形成され、図1、図4に
示すように、その肉厚が0.2mmから0.5mmの、
略筒形状の空間保持部材(スペーサーコロ)60を現像
ローラ41の両端に回転自在に被嵌させ、付勢手段とし
ての圧縮バネ54で、現像ローラ41を感光ドラム20
方向に押圧した構成になっている。
【0008】また、図7に示すように、ポリアセタール
で形成した、現像ローラ41の外形より0.3mmから
1.0mm大きい外形を有するスペーサーコロ60を、
現像ローラ41のフランジ部41aに取り付けて、圧縮
バネ54で、現像ローラ41を感光ドラム20方向に押
圧したものも考案され、実用化されている。
【0009】このような画像形成装置1では、長時間に
及んで使用されると、トナーTの補給や、感光ドラム2
0を始めとする、各種プロセス手段の調整・清掃・交換
が必要となる。このような保守作業を行うのは、専門知
識を有するサービスマン以外では、実際上、困難であっ
た。
【0010】この点を解決するために、トナーTと、感
光ドラム20、現像装置40、帯電装置30、クリーニ
ング装置50などのプロセス手段とを、一体化して、プ
ロセスカートリッジ2の形でユニット化し、このプロセ
スカートリッジ2を画像形成装置1に着脱自在とするこ
とで、メンテナンス性を向上させるものが考案、実用化
されている。
【0011】
【発明が解決しようとしている課題】近年の画像形成装
置1の普及に伴い、画像形成装置(装置本体)1の小型
化や、静粛化、更に、ローコスト化が求められている。
これら静粛化、ローコスト化の手段としては、排気ファ
ンの省略、また、ローコスト化のその他の手段として
は、本体フレーム1aを板金から樹脂に変更すること
が、既に、研究、実用化されている。しかし、このよう
な装置本体1の小型化、静粛化、ローコスト化を実現す
るに当たり、従来のスペーサーコロ60を用いた画像形
成装置1では、下記のような問題があった。
【0012】即ち、装置本体1は、前述の定着装置9を
始めとする各種の発熱源を内包しており、装置本体1の
小型化を試みると、装置本体1内が昇温し易くなる。更
に、前述のような、排気ファンを備えない装置本体1に
おいては、装置本体1内の昇温が顕著となる。
【0013】一方、スペーサーコロ60には、繰り返し
の圧縮応力が負荷される。このため、装置本体1を小型
化したり、排気ファンを省略した場合に、スペーサーコ
ロ60には、高温条件下で、繰り返し圧縮応力が負荷さ
れる結果、図1に示すような現像ローラ41端部に被嵌
して、用いた場合には、スペーサーコロ60が圧延変形
されたり、摩耗し易いという問題があった。
【0014】また、スペーサーコロ60の外周側は、通
常、感光ドラム20の感光層22に押圧されるが、ここ
で、スペーサーコロ60と感光層22とは、繰り返し、
接触、剥離、摺擦し合うため、スペーサーコロ60の外
周面は、帯電し易い環境にある。一方、感光ドラム20
は、その感光層22が短い方が、製造工程上でも、ま
た、コスト的にも好ましいために、図6に示すように、
画像形成にかかわらない端部領域に感光層22を設けず
に、感光ドラム20の基材21を露出させるている。
【0015】このため、スペーサーコロ60表面が帯電
し、その電荷が感光ドラム20の基材露出面21aに放
電されて電界放射電圧が発生する場合があった。そのた
め、スペーサーコロ60と感光層22との組み合わせに
よっては、電界放射電圧が装置本体1外部に放射される
のを防止するために、装置本体1のフレーム1aを板金
で構成するなどの、電気的なシールドを施すことが必要
となり、装置本体1のフレーム1aを樹脂で構成する上
で、妨げとなっていた。
【0016】また、図7に示す、現像ローラ41のフラ
ンジ部41aに配置されるスペーサーコロ60を用いた
装置の場合には、その構成上、装置の長手方向の寸法短
縮が困難であり、小型化の妨げとなっていた。また、前
述の現像ローラ41に被嵌可能なスペーサーコロ60と
同様に、スペーサーコロ60の外周面が帯電して、感光
ドラム20の基材露出面41aに放電するような電界放
射電圧を発生するという問題があり、装置本体1の本体
フレーム1aを樹脂で構成する上で妨げとなっていた。
【0017】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
ので、高温条件下でも、圧延変形や摩耗し難いスペーサ
ーコロ(空間保持部材)を実現して、装置本体の小型
化、静粛化、コスト化を実現する上での課題を解決する
ことを目的とする。
【0018】また、本発明の第2の目的は、高温条件か
でも圧延変形・磨耗し難く、かつ、帯電し難いスペーサ
コロを実現することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
現像装置における像担持体に対して、現像剤担持体が、
その円筒形状部との間に0.2mmから0.5mmの空
間を維持するために、23℃から55℃の範囲における
曲げ弾性率が略同一、即ち、23℃から55℃における
曲げ弾性率が変化しないか、変化したとしても10%未
満でかつ2000Mpa以上となる材質の絶縁材で構成
され、少なくともその一部が環状形状に形成され、前記
環状形状の部分の外周面の直径が、前記現像剤担持体の
円筒形状部の外周面の直径よりも大きく、かつ、前記現
像剤担持体の円筒形状部と略同軸にて、前記現像剤担持
体に被嵌されるように構成されていることを特徴とする
空間保持部材を提供する。
【0020】この場合、前記絶縁材は、ポリフェニレン
サルファイドにて構成されていること、ポリフェニレン
サルファイド、チタン酸カリウムの複合材であること、
ポリフェニレンサルファイド、チタン酸カリウム、フッ
素の複合材であること、ポリフェニレンサルファイド、
カーボンの複合材であること、ポリフェニレンサルファ
イド、カーボン、フッ素の複合材であること、更には、
ポリフェニレンサルファイドを、少なくとも50%以上
含む材質で構成されていることが好ましい。
【0021】また、本発明では、現像剤供給室に配置し
た現像剤担持体を回転駆動し、その周面を像担持体周面
に転接して、前記現像剤担持体周面に担持した現像剤
を、前記像担持体周面の静電潜像に転移するように、前
記現像室、現像剤担持体、像担持体、帯電手段、クリー
ニング手段を含む現像部をカートリッジ本体に組み込ん
で、画像形成装置本体に着脱自在に装填するように構成
したプロセスカートリッジにおいて、前記現像剤担持体
の周面と前記像担持体の周面との隙間を一定に保持する
ための環状の空間保持部材を、前記現像剤担持体の両端
部に回転自在に被嵌せてなり、かつ、前記空間保持部材
の材質をポリフェニレンサルファイドにしたこと、チタ
ン酸カリウムを添加したポリフェニレンサルファイドに
したこと、カーボンを添加したポリフェニレンサルファ
イドにしたこと、更には、フッ素を添加したポリフェニ
レンサルファイドにしたことを特徴とする。
【0022】なお、本発明の他の特徴は、以下に述べる
実施の形態において詳細に説明することになる。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)先ず、本発
明に係わる画像形成装置、および、これに用いるプロセ
スカートリッジの全体構成について説明し、続いて、現
像装置、および、これに用いる空間保持部材について説
明する。
【0024】図2には、本発明に係わる画像形成装置
1、及び、プロセスカートリッジ2の概略が示されてい
る。この画像形成装置1は、プロセスカートリッジ2を
着脱自在に装着した、電子写真技術を利用したレーザー
プリンタである。ここで、プロセスカートリッジ2が画
像形成装置本体1に装着された時、プロセスカートリッ
ジ2の上側には、露光装置(レーザースキャナユニッ
ト)3が配置され、また、前記プロセスカートリッジ2
の奥側(図1において右側)には、画像形成対象となる
記録媒体(シート材)Pを収容したシートトレイ4が配
置されている。
【0025】更に、前記画像形成装置本体1には、シー
ト材Pの搬送方向に沿って、給紙ローラー5、転写ガイ
ド6、転写用帯電ローラー7、搬送ガイド8、定着装置
9、排紙ローラー対10、排紙トレイ11などが、樹脂
製の装置本体フレーム1a上に配置されている。
【0026】プロセスカートリッジ2は、図3、図4に
示すように、像担持体(感光ドラム)20と、帯電装置
30と、現像装置40と、クリーニング装置50との4
種のプロセス装置を一体的に収容している。感光ドラム
20と帯電装置30は、クリーニング装置50のクリー
ニング枠体51に取り付けられており、クリーニング枠
体51の両端の側板部には、孔51aが設けられてい
る。
【0027】現像装置40は、その両端部付近に、結合
孔48aを穿った結合アーム48を有する。孔21aと
結合孔48aとには、結合軸70が貫通され、これによ
って、現像装置40は、クリーニング枠体51に回転自
在に取り付けられる。更に、現像装置40とクリーニン
グ枠体51との間には、付勢手段である圧縮バネ54が
配置され、現像装置40は、図4において時計方向回り
に付勢される。なお、プロセスカートリッジ2は、少な
くとも感光体20と、現像装置40とを備えていればよ
い。
【0028】次に、画像形成の概略を説明する。プリン
トスタート信号に基づいて、感光体20は、矢印R1の
方向に、所定の周速度(プロセススピード)をもって、
回転駆動される。感光体20の外周面には、バイアス電
圧が印加された帯電装置30が接触していて、その帯電
装置30によって、感光体20の外周面は、一様、均一
に帯電される。
【0029】また、レーザースキャナユニット3から
は、目的の画像情報を時系列的に得るために、電気デジ
タル画素信号に対応して変調されたレーザー光Lが出力
され、プロセスカートリッジ1の上面の露光窓部53か
ら、プロセスカートリッジ1内部に入光され、感光体2
0の外周面(感光層22)を走査露光することで、感光
体20の外周面(感光層)には、目的の画像情報に対応
した静電潜像が形成されて行く。この静電潜像は、現像
装置40にある現像剤規制部材(現像ブレード)43に
よって層厚が規制されて現像剤担持体(現像ローラ4
1)42上に塗布された現像剤(トナー)Tによって、
トナー像として現像される。
【0030】一方、レーザー光Lの出力するタイミング
と合わせて、給紙ローラ5が働き、これによって、シー
ト材Pが、シートトレイ4から給紙され、転写ガイド6
を経由して、感光ドラム20と転写用帯ローラ7との間
の転写位置へ、所要のタイミングで供給される。この転
写位置において、トナー像は、感光ドラム20からシー
ト材Pに順次、転写されて行く。
【0031】トナー像が転写されたシート材Pは、感光
ドラム20から分離されて、搬送ガイド8に沿って、定
着器9に搬送され、定着ローラ9aと加圧ローラ9bと
のニップ部を通過するが、このニップ部で、加圧・加熱
定着処理が行われて、トナー像はシート材Pに定着され
る。次いで、トナー像の定着処理を受けたシート材P
は、排紙ローラ対10まで搬送され、排紙トレイ11に
排紙される。
【0032】一方、転写後の感光体20は、クリーニン
グ装置50により、外周面上の残留トナーを除去され、
再び、帯電から始まる作像作業に供される。
【0033】次に、図5を参照して、感光ドラム20の
構成について説明する。感光ドラム20は、アルミニウ
ム製の筒材の基材21と、前記基材21の外周面にコー
ティングされた感光層22とで構成される。感光ドラム
20には、その一端にドラムギア23が固定され、その
他端にドラムフランジ24が固定される。ドラムフラン
ジ24には、接地板金25が取り付けられている。この
接地板金25は、その一部が基材21に接触しており、
更には、ドラム軸26と接地手段(図示せず)によっ
て、電気的に接地される。
【0034】次に、図3を参照して、現像装置40を説
明する。現像装置40は、現像剤(トナー)Tを内包し
たトナー室45と、現像剤供給室44と、現像剤担持体
(現像ローラ)41と、現像剤規制部材(現像ブレー
ド)42とで構成される。現像ローラ41は、アルミニ
ウム製筒材にカーボンコート(図示せず)を施したもの
であり、一端側にスリーブギア47を取り付け、また、
現像装置枠体46に対して回転自在に保持される。
【0035】この現像ローラ41の両端部には、スペー
サーコロ(空間保持部材)60が回転自在に被嵌され
る。現像ローラ41の内部には複数の磁極を有するマグ
ネットローラ43が配置され、このマグネットローラ4
3は現像装置枠体46に対して回転不能に保持される。
一方、現像ブレード42は、その一端側が上述の現像ロ
ーラ41の外周面に押圧されるように、現像装置枠体4
6に固定されている。
【0036】現像ローラ41の両端に回転自在に取り付
けられるスペーサーコロ60は、ポリフェニレンサルフ
ァイド(PPS)にて構成されており、図1に示すよう
に、感光ドラム20と当接する当接部61と、現像ロー
ラ41の端面に突き当たって現像ローラ41に対するス
ラスト方向の位置を規制するための位置規制部62とを
具備している。特に、この実施の形態におけるスペーサ
ーコロ60は、薄肉成形体であり、当接部61の肉厚
は、例えば、0.2mmから0.5mm、この実施の形
態では、約0.3mmとなっている。
【0037】このようなプロセスカートリッジ2の状態
において、現像ローラ41は、圧縮バネ54の作用で、
感光ドラム20方向に押圧されるが、この際に、スペー
サーコロ60の当接部61が、現像ローラ41と感光ド
ラム20との間に挟み込まれ、現像ローラ41と感光ド
ラム20との空間を、安定した所定値に維持する。そし
て、ここでは、スペーサーコロ60の当接部61が感光
ドラム20の感光層22に当接する。また、スリーブギ
ア47とドラムギア23とは、互いにかみ合い、伝動ギ
ア列を形成する。
【0038】画像形成装置の稼動時には、駆動ギア手段
(図示せず)によって、感光ドラム20は、k1の方向
に回転駆動され、現像ローラ41は、ギア列によって、
k2の方向に回転駆動されるが、この際、スペーサーコ
ロ60は、感光ドラム20の、k1の方向の回転と、現
像ローラ41の、k2の方向の回転に伴って、k2の方
向に回転する。一方、画像形成装置の稼動時には、定着
装置9、レーザースキャナユニット3、コントローラ
(図示せず)などが発熱するが、この熱は、装置本体1
内部に蓄熱される。このため、スペーサーコロ60の当
接部61には、高温条件下(この実施の形態における画
像形成装置では、40℃〜50℃)で、繰り返し、圧縮
応力が印加されるが、本発明のPPS製のスペーサーコ
ロ60では、従来のポリアセタール(POM)のスペー
サーコロに比べて、下記のように、耐圧延性・耐摩耗性
を大幅に向上させている。
【0039】表1は、耐久性についての実験例を示すも
ので、この実施の形態の画像形成装置1にて、レター紙
を2,500枚、印刷した際の、PPS製のスペーサー
コロ60とPOM製のスペーサーコロ60との、変形の
有無と、その当接部61の肉厚の変化量を記載したもの
である。この表1にあるように、従来のPOM製のスペ
ーサーコロ60では5.5μmの肉厚の変化に加えて、
変形が認められたが、本発明のPPS製のスペーサーコ
ロ60では、肉厚の変化量が1.5μmに留められ、変
形も認められない。
【0040】
【表1】 また、表2は、本発明のプロセスカートリッジ2を、4
5℃の環境下で、レター紙を10,000枚、印刷する
際、相当の時間、単独稼動した場合の、PPS製のスペ
ーサーコロ60の変形の有無と、その当接部61の肉厚
の変化量とを記載したものであるが、ここでも、PPS
製のスペーサーコロ60の変形は認められず、当接部6
1の肉厚の変化量も3.2μmに留められている。
【0041】
【表2】 次に、POMで形成したスペーサーコロと、PPSで形
成したスペーサーコロとの肉厚の変化量を計算した結果
について説明する。図8は、POM材の温度と見かけ弾
性率の関係を模式化したグラフ、図9は、PPS材の温
度と見かけ弾性率の関係を模式化したグラフである。ま
た、表3は、スペーサーコロ60がクリープ変形するも
のとみなして、ヘルツ面圧の式と、常温(23℃)での
弾性率を35℃環境に補正した見かけ弾性率とを用い、
35℃の環境下で、本発明の画像形成装置1で、レター
紙を48,000枚、印刷した際の、肉厚の変化量を計
算した結果を示したものである。
【0042】表3に記載するように、理論上も、従来の
POM製のスペーサーコロ60では4.2μmの肉厚の
変化量が計算されるのに対して、PPS製のスペーサー
コロ60では、肉厚の変化量の計算値が2.7μmに留
められる。
【0043】
【表3】 なお、この実施例では、PPSで形成されたスペーサー
コロを示したが、本発明では、これに限定されるもので
はなく、弾性率の温度依存性が低い材質、具体的には、
常温から55℃の範囲での見かけ弾性率が略同一となる
材料で、かつ、前記温度範囲における初期の弾性率が2
000MPa以上で、かつ、絶縁性の材料で形成された
スペーサーコロであればよい。
【0044】(第2の実施の形態)以下に、本発明の第
2の実施の形態について説明する。この実施の形態に係
わるプロセスカートリッジ2は、先述の実施の形態と同
様に、感光ドラム20と、帯電装置30と、現像装置4
0と、クリーニング装置50との4種のプロセス装置を
一体的に収容しており、現像装置40は、クリーニング
枠体51に回転自在に取り付けられ、更に、現像装置4
0とクリーニング枠体51との間に配置された圧縮バネ
54の作用によって、図4の時計方向回りに付勢されて
いる。
【0045】感光ドラム20は、アルミニウム製の筒材
の基材21と、基材21の外周面にコーティングされた
感光層22とで構成される。感光層22は、ポリビニル
カルバゾール、オキサジアゾール、フタロシアニンなど
の有機光導電材料を用いた電荷発生層22aと、ポリカ
ーボネートをバインダーとして用いた電荷輸送層22b
とを積層したものである。
【0046】この実施の形態において、感光層22は、
図6のように、画像形成領域とスペーサーコロ60の当
接部とを含む領域にのみ施され、感光ドラム20の両端
部には、基材の露出部20aがある。なお、感光ドラム
20には、先述の実施の形態と同様に、その一端にドラ
ムギア23が固定され、また、その他端にドラムフラン
ジ24が固定される。ドラムフランジ24には、接地板
金25が取り付けられており、その接地板金25は、一
部が基材21とドラム軸26とに接触しており、更に
は、画像形成装置1に設けられた接地手段(図示せず)
によって、電気的に接地される。
【0047】また、スペーサーコロ60は、ポリフェニ
レンサルファイド(PPS)にチタン酸カリウムとフッ
素とを、それぞれ10〜20%添加した材料にて構成さ
れていて、図1のように、当接部61と位置規制部62
とを有する環状体である。
【0048】ここで示すように、感光ドラム20の端部
に基材露出部20aが設けられている画像形成装置にお
いては、スペーサーコロ60の当接部61が感光ドラム
20の感光層22の電荷輸送層22bに当接、摺擦する
ことで、スペーサーコロ60の当接部61の表面が帯電
し、更に、その電荷が、感光ドラム20の基材露光面2
1aに向けて縁面放電されて電界放射電圧が生ずる場合
がある。
【0049】そこで、この実施の形態では、スペーサー
コロ60の当接部61から基材露光面21aまでの距離
が2.0mmから2.5mm程度となっており、実験的
に約560MHzを中心とした周波数帯の電界放射電圧
を発生する可能性があるので、スペーサーコロ60を、
PPSにチタン酸カリウムとフッ素とを添加した材料で
構成することで、摩擦帯電による表面電位の上昇を抑え
て放電しにくくすることで電界放射電圧値を抑制するの
である。
【0050】具体的には、表4に示すように、560M
Hz近傍の電界放射電圧のピーク値が、PPSで形成し
たスペーサーコロ60の場合には、約48dBuV/m
となるのに対して、PPSにチタン酸カリウムとフッ素
とを添加した材料で形成したスペーサーコロ60の場合
には、約33dBuV/mに抑制される。なお、PPS
で形成したスペーサーコロの場合であっても、フレーム
を金属で形成した画像形成装置1に用いた場合には、図
11のように、電界放射電圧は測定限界値以下(背景ノ
イズ値の20dBuV/m以下)となる。
【0051】
【表4】 この実施例の、PPSにチタン酸カリウムとフッ素とを
添加した材料で構成されたスペーサーコロ60が用いら
れたプロセスカートリッジ2について、45℃の環境下
で、レター紙を10,000枚、印刷するに足る相当の
時間、単独稼動した場合、表5に示すように、スペーサ
ーコロ60の変形は認められず、また、肉厚の変化量も
0.8μmに留められる。
【0052】
【表5】 (第3の実施の形態)以下に、本発明の第3の実施の形
態に係わる、スペーサーコロについて説明する。この実
施の形態では、プロセスカートリッジが、先述の第1及
び第2の実施の形態と同様に、感光ドラム20と、帯電
装置30と、現像装置40と、クリーニング装置50と
の4種のプロセス装置を一体的に収容しており、現像装
置40は、クリーニング枠体21aに回転自在に取り付
けられ、更に、現像装置40とクリーニング枠体51a
との間に配置された圧縮バネ54の作用によって、図4
の時計方向回りに付勢されている。
【0053】感光ドラム20は、第2の実施の形態と同
様に、図6のように、画像形成領域とスペーサーコロ6
0の当接部を含む領域にのみに施されている。一方、こ
こでは、スペーサーコロ60が、ポリフェニレンサルフ
ァイド(PPS)にカーボンを10%以下、フッ素を2
5%以下添加した材料にて構成されている。なお、カー
ボンの添加量は、素材の体積抵抗が1010Ω・cm以下
にならないように調合するのが好ましい。
【0054】ここでも、第2の実施の形態と同様に、ス
ペーサーコロ60の当接部61から基材露光面21aま
での距離が2.0mmから2.5mm程度となってお
り、スペーサーコロ60の当接部61が帯電して、この
電荷が基材露光面21aに放電された場合には、約56
0MHzを中心とした周波数帯の電界放射電圧を発生す
る可能性がある。従って、ここでは、スペーサーコロ6
0を、PPSにカーボンとフッ素とを添加した材料で構
成することにより、スペーサーコロ60の当接部61の
表面電位の上昇を抑えることで放電を起こしにくくし、
電界放射電圧値を抑制可能としている。
【0055】具体的な効果は、表4と図10に示すよう
に、560MHz近傍の電界放射電圧のピーク値が、P
PSで形成したスペーサーコロ60の場合の、約48d
BuV/mに対して、PPSにカーボンとフッ素とを添
加した材料で形成したスペーサーコロ60の場合には、
約35dBuV/mに抑制される。
【0056】また、表5に示すように、プロセスカート
リッジ2を、45℃の環境下で、レター紙を10,00
0枚、印刷するのに相当の時間、単独に稼動した場合で
も、PPSにカーボンとフッ素とを添加した材料で構成
したスペーサーコロ60の変形が認められず、当接部6
1の肉厚の変化量も1.4μmに留められている。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、現像
装置における像担持体に対して、現像剤担持体が、その
円筒形状部との間に0.2mmから0.5mmの空間を
維持するために、23℃から55℃の範囲における曲げ
弾性率が略同一でかつ2000Mpa以上となる材質の
絶縁材で構成され、少なくともその一部が環状形状に形
成され、前記環状形状の部分の外周面の直径が、前記現
像剤担持体の円筒形状部の外周面の直径よりも大きく、
かつ、前記現像剤担持体の円筒形状部と略同軸にて、前
記現像剤担持体に被嵌されるように構成されている空間
保持部材を提供することで、比較的高温の環境下でも圧
延変形・摩耗を起こし難い空間保持部材を実現してお
り、その効果として、画像形成装置本体の小型化、静粛
化、ローコスト化を可能としている。
【0058】また、本発明では、像形成装置において、
前記像担持体と前記現像剤担持体との間の空間を所定値
に維持する手段として、ポリフェニレンサルファイドに
チタン酸カリウムとフッ素とを添加した材料にて構成さ
れて、前記現像剤担持体の両側端部領域に回転自在に被
嵌可能な空間保持部材を提供することで、比較的高温の
環境下でも圧延変形・摩耗を起こし難く、更には、電気
放射電圧の発生し難い空間保持部材を実現しており、そ
の効果は、上述の発明の効果に加えて、装置本体の本体
フレームを樹脂で形成することも可能としている。
【0059】同様に、本発明では、前記画像形成装置
の、前記像担持体と前記現像剤担持体との間の空間を所
定値に維持する手段として、ポリフェニレンサルファイ
ドにカーボンとフッ素とを添加した材料にて構成され
て、前記現像剤担持体の両側端部領域に回転自在に被嵌
可能な空間保持部材を提供することで、上述のような効
果を得ることができる。
【0060】なお、本発明は、前記現像剤担持体の両側
端部領域に回転自在に被嵌可能な空間保持部材に限定さ
れるものでなく、例えば、図7のような、現像剤担持体
のフランジ部に取り付け可能なスペーサーコロとして構
成されても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる空間保持部材の形態を示す斜視
図である。
【図2】同じく、本発明に係わる画像形成装置を示す断
面図である。
【図3】同じく、プロセスカートリッジを示す断面図で
ある。
【図4】同じく、プロセスカートリッジを示す側面図で
ある。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示す像担持体と現
像剤担持体との断面図である。
【図6】同じく、第2の実施の形態を示す像担持体と現
像剤担持体との断面図である。
【図7】その他の形態の空間保持部材を用いた現像剤担
持体を示す断面図である。
【図8】ポリアセタールの温度と見かけ弾性率の関係を
模式化したグラフである。
【図9】ポリフェニレンサルファイドの温度と見かけ弾
性率の関係を模式化したグラフである。
【符号の説明】
1 画像形成装置(装置本体) 1a 本体フレーム 2 プロセスカートリッジ 3 露光装置(レーザースキャナユニット) 4 シートトレイ 5 給紙ローラ 6 転写ガイド 7 転写用帯電ローラ 8 搬送ガイド 9 定着器 9a 定着ローラ 9b 加圧ローラ対 10 排紙ローラ 11 排紙トレイ 20 感光ドラム 21 基材 21a 基材露出部 22 感光層 22a 電荷発生層 22b 電荷輸送層 23 ドラムギア 24 ドラムフランジ 25 接地板金 26 ドラム軸 30 帯電装置 40 現像装置 41 現像剤担持体(現像ローラ) 41a フランジ部 42 現像剤規制部材(現像ブレード) 43 マグネットローラ 44 現像剤供給室 45 トナー室 46 現像装置枠体 47 スリーブギア 48 結合アーム 48a 結合孔 50 クリーニング装置 51 クリーニング枠体 51a 孔 53 露光窓部 54 圧縮バネ 60 空間保持部材(スペーサーコロ) 61 当接部 62 位置規制部 70 結合軸、 L レーザ光 P 記録媒体(シート材) T 現像剤(トナー)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 義矢 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも像担持体と、その主要部が円
    筒形状である現像剤担持体とを有するが画像形成装置に
    おいて、前記像担持体と前記現像剤担持体の前記円筒形
    状部との間に0.2mmから0.5mmの空間を維持す
    るための空間保持部材で、前記空間保持部材が;23℃
    から55℃の範囲における曲げ弾性率が略同一でかつ2
    000Mpa以上となる樹脂で形成されて、少なくとも
    その一部が環状形状を形成し、かつ、前記環状形状の外
    周面の直径が、前記現像剤担持体の前記円筒形状部の直
    径よりも大きく、 かつ、前記現像剤担持体の前記
    円筒形状部と略同軸に前記現像剤担持体に被嵌可能であ
    ることを特徴とする、空間保持部材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空間保持部材で、前記
    空間保持部材を形成する樹脂が;ポリフェニレンサルフ
    ァイドにて構成されていることを特徴とする、空間保持
    部材。
  3. 【請求項3】 少なくとも像担持体と、その主要部が円
    筒形状である現像剤担持体とを有するが画像形成装置に
    おいて、前記像担持体と前記現像剤担持体の前記円筒形
    状部との間に0.2mmから0.5mmの空間を維持す
    るための空間保持部材で、前記空間保持部材が;23℃
    から55℃の範囲における曲げ弾性率が略同一でかつ2
    000Mpa以上であり、かつ、帯電防止性の、樹脂で
    形成されて、少なくともその一部が環状形状を形成し、
    かつ、前記環状形状の外周の直径が、前記現像剤担持体
    の前記円筒形状部の直径よりも大きく、かつ、前記現像
    剤担持体の前記円筒形状部と略同軸に前記現像剤担持体
    に被嵌可能であることを特徴とする、前記空間保持部
    材。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の空間保持部材で、前記
    空間保持部材を形成する材質が;ポリフェニレンサルフ
    ァイドとチタン酸カリウムとフッ素の混練材であること
    を特徴とする、前記空間保持部材。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の空間保持部材で、前記
    空間保持部材を形成する材質が;ポリフェニレンサルフ
    ァイドとカーボンとフッ素の混練材であることを特徴と
    する、前記空間保持部材。
  6. 【請求項6】 少なくとも像担持体と、その主要部が円
    筒形状である現像剤担持体とを有するが画像形成装置に
    おいて、前記像担持体と前記現像剤担持体の前記円筒形
    状部との間に0.2mmから0.5mmの空間を維持す
    るための空間保持部材で、前記空間保持部材が;ポリフ
    ェニレンサルファイドを少なくとも50%以上含む材質
    で形成されて、少なくともその一部が環状形状を形成
    し、かつ、前記環状形状の外周面の直径が、前記現像剤
    担持体の前記円筒形状部の直径よりも大きく、かつ、前
    記現像剤担持体の前記円筒形状部と略同軸に前記現像剤
    担持体に被嵌可能であることを特徴とする、前記空間保
    持部材。
  7. 【請求項7】 少なくとも枠体と、その主要部が円筒形
    状である現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当接可能
    な現像剤規制部材と、で構成されて像担持体に作用可能
    な現像装置において、前記現像装置が、20℃から55
    ℃の範囲における曲げ弾性率の変化が10パーセント未
    満でかつ2000Mpa以上となる樹脂で形成され、か
    つ、少なくともその一部が環状形状を形成し、かつ、前
    記環状形状の外周面の直径が、前記現像剤担持体の前記
    円筒形状部の直径よりも大きい、空間保持部材を、前記
    現像剤担持体の両端部領域において、前記現像剤担持体
    の前記円筒形状部と略同軸に、かつ、回転自在に有する
    ことを特徴とする前記現像装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の現像装置で;前記空間
    保持部材を形成する前記樹脂がポリフェニレンサルファ
    イドであることをを特徴とする、前記現像装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも枠体と、その主要部が円筒形
    状である現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当接可能
    な現像剤規制部材と、で構成されて像担持体に作用可能
    な現像装置において、前記現像装置が、20℃から55
    ℃の範囲における曲げ弾性率の変化が10パーセント未
    満でかつ2000Mpa以上となり、かつ、帯電防止性
    の樹脂で形成され、かつ、少なくともその一部が環状形
    状を形成し、かつ、前記環状形状の外周面の直径が、前
    記現像剤担持体の前記円筒形状部の直径よりも大きい、
    空間保持部材を、前記現像剤担持体の両端部領域におい
    て、前記現像剤担持体の前記円筒形状部と略同軸に、か
    つ、回転自在に有することを特徴とする前記現像装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の現像剤装置におい
    て、前記空間保持部材を形成する前記樹脂がポリフェニ
    レンサルファイドとチタン酸カリウムとフッ素とを含む
    混練材であることを特徴とする、前記現像装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の現像剤装置におい
    て、前記空間保持部材を形成する前記樹脂が、ポリフェ
    ニレンサルファイドとカーボンとフッ素を含む混練材で
    あることを特徴とする、前記現像装置。
  12. 【請求項12】 少なくとも枠体と、その主要部が円筒
    形状である現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当接可
    能な現像剤規制部材と、で構成されて像担持体に作用可
    能な現像装置において、前記現像装置が、ポリフェニレ
    ンサルファイドを、少なくとも50%以上含む材料で形
    成され、かつ、少なくともその一部が環状形状を形成
    し、かつ、前記環状形状の外周面の直径が、前記現像剤
    担持体の前記円筒形状部の直径よりも大きい、空間保持
    部材を、前記現像剤担持体の両端部領域において、 前記現像剤担持体の前記円筒形状部と略同軸に、かつ、
    回転自在に有することを特徴とする前記現像装置。
  13. 【請求項13】 現像剤供給室に配置した現像剤担持体
    を回転駆動し、その周面を像担持体周面に転接して、前
    記現像剤担持体周面に担持した現像剤を、前記像担持体
    周面の静電潜像に転移するように、前記現像室、現像剤
    担持体、像担持体、帯電手段、クリーニング手段を含む
    現像部をカートリッジ本体に組み込んで、画像形成装置
    本体に着脱自在に装填するように構成したプロセスカー
    トリッジにおいて、前記現像剤担持体の周面と前記像担
    持体の周面との隙間を一定に保持するための空間保持部
    材として、23℃から55℃の範囲における曲げ弾性率
    が略同一でかつ2000Mpa以上となる樹脂で形成さ
    れて、少なくともその一部が環状形状を形成し、かつ、
    前記環状形状の外周面の直径が、前記現像剤担持体の前
    記円筒形状部の直径よりも大きい空間保持部材を、前記
    現像剤担持体の両端部に回転自在に被嵌せてたことを特
    徴とする、前記プロセスカートリッジ。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のプロセスカートリ
    ッジにおいて、前記空間保持部材を形成する前記樹脂を
    ポリフェニレンサルファイドにしたことを特徴とする、
    前記プロセスカートリッジ。
  15. 【請求項15】 現像剤供給室に配置した現像剤担持体
    を回転駆動し、その周面を像担持体周面に転接して、前
    記現像剤担持体周面に担持した現像剤を、前記像担持体
    周面の静電潜像に転移するように、前記現像室、現像剤
    担持体、像担持体、帯電手段、クリーニング手段を含む
    現像部をカートリッジ本体に組み込んで、画像形成装置
    本体に着脱自在に装填するように構成したプロセスカー
    トリッジにおいて、前記現像剤担持体の周面と前記像担
    持体の周面との隙間を一定に保持するための環状の空間
    保持部材として、23℃から55℃の範囲における曲げ
    弾性率が略同一でかつ2000Mpa以上となり、帯電
    防止性を有する樹脂で形成されて、少なくともその一部
    が環状形状を形成し、かつ、前記環状形状の外周面の直
    径が、前記現像剤担持体の前記円筒形状部の直径よりも
    大きい空間保持部材を、前記現像剤担持体の両端部に回
    転自在に被嵌せてたことを特徴とする、前記プロセスカ
    ートリッジ。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のプロセスカートリ
    ッジで、前記空間保持部材を形成する前記樹脂を、チタ
    ン酸カリウムを添加したポリフェニレンサルファイドに
    チタン酸カリウムとフッ素とを混練した樹脂としたこと
    を特徴とするプロセスカートリッジ。
  17. 【請求項17】 請求項15に記載のプロセスカートリ
    ッジで、前記空間保持部材を形成する前記樹脂を、チタ
    ン酸カリウムを添加したポリフェニレンサルファイドに
    カーボンとフッ素とを混練した樹脂としたことを特徴と
    するプロセスカートリッジ。
  18. 【請求項18】 前記空間保持部材は、前記像担持体の
    周面と当接する当接部の幅が6mm以下であり、かつ、
    その厚みが0.2mmから0.5mmであることを特徴
    とする、請求項13〜17の何れかに記載のプロセスカ
    ートリッジ。
JP10027133A 1998-02-09 1998-02-09 空間保持部材及びこれを用いたプロセスカートリッジ、現像装置、並びに、画像形成装置 Pending JPH11223992A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1102131A2 (en) * 1999-11-19 2001-05-23 Canon Kabushiki Kaisha Space securing member, developing device, charging device and process cartridge
KR100704813B1 (ko) 2003-12-22 2007-04-10 캐논 가부시끼가이샤 현상제 공급 용기

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1102131A2 (en) * 1999-11-19 2001-05-23 Canon Kabushiki Kaisha Space securing member, developing device, charging device and process cartridge
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