JPH11221223A - アプリケータ装置 - Google Patents

アプリケータ装置

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JPH11221223A
JPH11221223A JP10024737A JP2473798A JPH11221223A JP H11221223 A JPH11221223 A JP H11221223A JP 10024737 A JP10024737 A JP 10024737A JP 2473798 A JP2473798 A JP 2473798A JP H11221223 A JPH11221223 A JP H11221223A
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JP
Japan
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liquid
applicator device
flexible tank
pool
fluid
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JP10024737A
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English (en)
Inventor
Kyojiro Nanbu
恭二郎 南部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波治療に用いられるアプリケータ装置に
おいて、フレキシブルタンク1の状態に拘わらず、人体
に接触する部分にかかる圧力が常に一定となるように維
持する。 【解決手段】 フレキシブルタンク1の底面1aと、プ
ール2内の液面とが一致するように両者を調整し、該フ
レキシブルタンク1とプール2とをパイプ3で接続す
る。これにより、フレキシブルタンク1の変形状態に応
じてフレキシブルタンク1内の液体がパイプ3を介して
プール2内に流入し、或いはプール2内の液体がパイプ
3を介してフレキシブルタンク1内に流入するため、人
体に接触しているフレキシブルタンク1の底面1aにか
かる圧力を常に一定に維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば超音波加熱
治療(超音波ホットナイフ)、結石破砕治療、超音波加
温治療等の超音波を用いて治療を行う超音波治療装置に
設けて好適な、超音波発生部と人体との間に介在させる
アプリケータ装置に関し、特に当該アプリケータ装置の
人体に接する部分の圧力を一定の圧力に制御可能とした
アプリケータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、治療部位に超音波を収束させ癌細
胞等を焼失させる超音波加熱治療を行う超音波ホットナ
イフ装置、人体内の結石に超音波を収束させ結石を破砕
治療する結石破砕装置、治療部位に超音波を収束させ、
正常細胞は耐えられるが癌細胞等の異常細胞は死滅する
温度に治療部位を加温する超音波加温治療を行うハイパ
ーサーミア装置等の超音波治療装置が知られている。
【0003】このような超音波治療装置において、人体
の所望の治療部位に対して超音波を有効に伝搬させるた
めに、超音波発生部(発射器)と人体との間の空隙を埋
めるアプリケータ装置が必要となる。このアプリケータ
装置は、図6に示すように人体の形状に応じて変形する
フレキシブルな弾性部材で形成された袋状のフレキシブ
ルタンク100内に例えば水等の液体を封入して形成さ
れている。
【0004】このようなアプリケータ装置を用いて超音
波治療を行う場合、図6に示すようにアプリケータ装置
を人体上に載置すると共に、この人体上に載置されたア
プリケータ装置を発射器101により押圧する。これに
より、アプリケータ装置が発射器101の形状に応じて
変形して該アプリケータ装置と発射器101とが密着す
ると共に、人体上に載置されたアプリケータ装置が人体
の形状に応じて変形して密着し、人体と発射器101と
の間の空隙が当該アプリケータ装置により埋められるこ
ととなる。
【0005】次に、この状態で発射器101を移動台1
02により移動制御し、照射する超音波の焦点Pを所望
の治療部位に合焦させ超音波の照射を行う。発射器10
1からの超音波は、図6中点線で示すようにアプリケー
タ装置のフレキシブルタンク100内を伝搬して人体内
に搬入し、治療部位の焦点Pに収束する。これにより、
超音波ホットナイフ装置においては、前記焦点Pに位置
する癌細胞等を超音波加熱治療により焼失させることが
でき、また、結石破砕装置においては、人体内の結石を
破砕することができる。さらには、ハイパーサーミア装
置においては、正常細胞は耐えられるが癌細胞等の異常
細胞は死滅する温度に治療部位を加温することができ、
癌細胞のみを死滅させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のアプリ
ケータ装置は、超音波の照射位置の位置決めのために発
射器101を移動制御するとフレキシブルタンク100
内の内圧が変化し、この内圧の変化で人体も変形し、超
音波ホットナイフ装置及び結石破砕装置においては、所
望の治療部位に前記焦点Pを合わせ難くなる問題があっ
た。また、ハイパーサーミア装置においては、フレキシ
ブルタンク100内の水の厚み、すなわち、発射器10
1と人体との間に介在する水の厚みにより、治療部位に
照射する超音波を最適な強度に減弱させるのであるが、
前記発射器101を移動制御すると水の厚みも変化する
ことから、超音波が予定した強度に減弱されない問題が
あった。
【0007】ここで、このような超音波治療装置を脳部
位の治療に用いる場合、図7に示すように頭皮と頭蓋骨
105を切開し、脳を覆う硬膜106にアプリケータ装
置のフレキシブルタンク100を密着させて超音波の照
射を行うこととなる。硬膜106を切開しなければ、フ
レキシブルタンク100等が直接、脳に触れることがな
いため、細菌等の感染を防止することができ安全に治療
を行うことができる。しかし、前述のように発射器10
1を移動制御することでフレキシブルタンク100内の
内圧が変化すると、予定外の圧力で硬膜106が圧迫さ
れる場合があり、これにより脳が圧迫され、組織の破壊
や術後に脳が腫れる(脳浮腫)虞がある。
【0008】このようなことから、発射器101は自由
に移動制御可能である反面、フレキシブルタンク100
における人体との接触部分の圧力を所定の一定の圧力に
維持可能なアプリケータ装置の開発が望まれている。
【0009】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、フレキシブルタンクに密着させた超音波発生
部を移動制御しても、これに拘わらずフレキシブルタン
クにおける人体との接触部分の圧力を所定の一定の圧力
に維持することができるようなアプリケータ装置の提供
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアプリケー
タ装置は、上述の課題を解決するために変形自在な部材
で形成され、超音波が伝搬可能な液体又は流動体が封入
された袋体と、前記液体又は流動体を貯蔵する貯蔵手段
と、前記袋体及び貯蔵手段を接続するように設けられ、
袋体の変形状態に応じて袋体からの前記液体又は流動体
を貯蔵手段に流入させ、或いは袋体の変形状態に応じて
貯蔵手段からの前記液体又は流動体を袋体に流入させる
接続手段とを有する。
【0011】このようなアプリケータ装置は、袋体の変
形状態に応じて該袋体内の液体又は流動体を貯蔵手段に
流入させ、或いは袋体の変形状態に応じて貯蔵手段内の
液体又は流動体を袋体に流入させることで、袋体の変形
状態に拘わらず、該袋体の底面にかかる圧力を一定に調
整する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るアプリケータ
装置の好ましい実施の形態について図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0013】まず、本発明の第1の実施の形態のアプリ
ケータ装置は、図1に示すように人体の形状に応じて変
形するフレキシブルな弾性部材で形成された袋状のフレ
キシブルタンク1と、所定の容積を有するプール2と、
フレキシブルタンク1及びプール2を接続するパイプ3
とで構成されている。フレキシブルタンク1及びプール
2には、例えば水等の超音波を伝搬可能な液体(或いは
ゼリー状の流動体でもよい。)が充填されている。ま
た、パイプ3は、フレキシブルタンク1の部材と同様の
弾性部材で形成されておりフレキシブルな動きが可能と
なっている。
【0014】なお、この第1の実施の形態のアプリケー
タ装置におけるパイプ3としては、必ずしもフレキシブ
ルな動きを可能とする部材で形成する必要はなく、例え
ばABS樹脂等のプラスチック部材で形成するようにし
てもよい。ただ、フレキシブルな動きを可能とする部材
で形成すれば、フレキシブルタンク1やプール2等の不
意の動きにも柔軟に対応可能とすることができる。
【0015】プール2は、該プール2内の液体上面の高
さとフレキシブルタンク1の底面1aの高さとが、図1
中点線で示すように一致するように設けられている。こ
のため、フレキシブルタンク1の底面1aにかかる圧力
は1気圧となっている。そして、フレキシブルタンク1
が変形すると、この変形量に応じた液体がフレキシブル
タンク1からパイプ3を介してプール2内に流れ込み、
或いは変形量に応じた液体がプール2からパイプ3を介
してフレキシブルタンク1内に流れ込み、該フレキシブ
ルタンク1の底面1aにかかる圧力を一定(例えば前記
1気圧)に維持するようになっている。
【0016】図2に、このような第1の実施の形態のア
プリケータ装置を脳の超音波治療に用いた場合の模式図
を示す。この図2において、フレキシブルタンク1は、
頭皮と頭蓋骨8を切開し、脳を覆う硬膜9上に載置され
ている。硬膜9を切開しなければ、フレキシブルタンク
1等が直接、脳に触れることがないため、細菌等の感染
を防止することができる。この状態で、超音波発生部4
(発射器)は、フレキシブルタンク1上に載置される。
これにより、フレキシブルタンク1が発射器4及び硬膜
9の形状に応じて変形し、発射器4がフレキシブルタン
ク1に密着すると共にフレキシブルタンク1が硬膜9に
密着するのであるが、この際、フレキシブルタンク1が
変形することで余分となった内部の液体がパイプ3を介
してプール2内に流れ込み、硬膜9と接するフレキシブ
ルタンク1の底面1aにかかる圧力(この場合、硬膜9
にかかる圧力に相当。)を前記1気圧に維持する。
【0017】すなわち、フレキシブルタンク1が変形す
ることで流動する液体の重力加速度をg「m/s2」、
フレキシブルタンク1やプール2内の液体の密度をd
「kg/m3」、フレキシブルタンク1の前記変形前後
におけるプール2内の液体上面の高低差をh「m」とす
ると、フレキシブルタンク1の硬膜9に接する部分にか
かる圧力Pは、「P=gdh」となる。この式からわか
るように、発射器4を移動制御しても、フレキシブルタ
ンク1の前記変形前後におけるプール2内の液体上面の
高低差である「h」を一定に維持すれば前記圧力Pを一
定に維持することができる。そして、このためには、プ
ール2の断面積「A」を、フレキシブルタンク1の容積
変化に対して十分大きくしておけばよい。
【0018】これにより、フレキシブルタンク1の容積
がΔVだけ変化したときのプール2の液体上面の高さは
Δh=ΔV/Aとなり、液体上面の高さの変化を少なく
することができ、h≒h+Δhとしてフレキシブルタン
ク1の変形前後におけるプール2内の液体上面の高低差
を略々一定とすることができる。このため、液体上面の
高さhを略々一定とすることができるため、移動台5に
より発射器4を移動制御してフレキシブルタンク1の変
形状態が変化しても、フレキシブルタンク1の硬膜9に
接する部分にかかる圧力を一定に維持することができ
る。
【0019】従って、当該アプリケータ装置を脳部位の
治療に用いた場合、フレキシブルタンク1内の内圧の変
化により、予定外の圧力で硬膜9が圧迫される不都合を
防止することができ、脳を圧迫することによる組織の破
壊や術後に脳が腫れる(脳浮腫)不都合を防止して安全
性の高い超音波治療装置を提供可能とすることができ
る。
【0020】また、超音波ホットナイフ装置や結石破砕
装置においては、移動台5により発射器4を自由に移動
制御することができるため、超音波の焦点を所望の治療
部位に合わせ易くすることができる。また、ハイパーサ
ーミア装置においては、発射器4を自由に移動制御可能
であることから、発射器4と人体との間に介在する液体
の厚みを予定した厚みとすることができ、照射する超音
波を確実に予定した強度に減弱することを可能とするこ
とができる。
【0021】次に、本発明の第2の実施の形態のアプリ
ケータ装置の説明をする。上述の第1の実施の形態のア
プリケータ装置は、フレキシブルタンク1の容積変化を
吸収可能な大きな容積を有するプール2を設けるもので
あったが、この第2の実施の形態のアプリケータ装置は
プールの小型化を可能としたものである。なお、第1の
実施の形態と第2の実施の形態とではこの点のみが異な
るため、この第2の実施の形態の説明において、第1の
実施の形態と同じ動作を示す箇所には同じ符号を用いる
こととし、重複説明を省略したうえで前記差異の説明の
み行うこととする。
【0022】すなわち、この第2の実施の形態のアプリ
ケータ装置は、図3に示すようにフレキシブルタンク1
からのパイプ3に接続された吊り下げ形のプール15を
有している。このプール15の底面15aには前記パイ
プ3が接続されており、この底面15aに対向する上面
15bには、プール15内の液体量の変動に応じた空気
の送排気を行うための空気孔16が設けられている。ま
た、このプール15の上面15bにはバネ17及びダン
パ18の各一端が接続されており、このバネ17及びダ
ンパ18の各他端を天井に接続することで、当該プール
15を天井から吊り下げた状態で保持するようになって
いる。なお、上述の第1の実施の形態と同様に、フレキ
シブルタンク1を変形させない状態(初期状態)におい
て、プール15内の液体の上面の高さは、フレキシブル
タンク1の底面1aの高さと同じ高さとなっており、こ
れによりフレキシブルタンク1の底面1aには前記初期
状態において1気圧の圧力がかかるようになっている。
従って、バネ17及びダンパ18は、天井からプール1
5を吊り下げた状態で、プール15内の液体の上面の高
さとフレキシブルタンク1の底面1aの高さとが同じ高
さとなるように、その全体的な長さや弾性力等が調整さ
れていることとなる。
【0023】このような第2n実施の形態のアプリケー
タ装置において、発射器4を移動制御することでフレキ
シブルタンク1の容積が「ΔV(m3)」減少した場
合、フレキシブルタンク1内におけるΔV(m3)分の
液体がパイプ3を介してプール15内に流入し、プール
15は、dΔV(kg)だけ重くなる(dは、液体の密
度)。そして、この重くなった分だけバネ17が伸びる
こととなる。ダンパ18は、パイプ3中を流れる液体の
慣性により過剰にプール15内に液体が流入した際に、
バネ17が過剰に伸びる等の原因で、前記初期状態時に
おけるプール15の全体的な高さが変動する不都合を防
止する。
【0024】具体的には、バネ17の前記初期状態にお
ける長さを「x0」とし、液体の重力加速度をg「m/
2」とし、バネ定数を「k」とすると、前記dΔV
(kg)分だけ重くなることによるバネ17の長さ
「x」は、はフックの法則により「x=x0+g(dΔ
V)/k」となる。そして、プール15の液面の高さ
は、プール15内の液体の断面積を「A」として「Δh
=ΔV/A−(x−x0)」だけ上昇する(Δhは液面
の上昇量)。
【0025】ここで、この液面の上昇量であるΔhを0
(Δh=0)とするためには、プール15内の液体の断
面積Aに対する該プール15内の液体の変動量ΔV(m
3)に対応する値と、この液体の変動によりバネ17の
伸び分に対応する値とが等しい関係となればよい。すな
わち、ΔV/A=x−x0の関係が成り立てばよい。従
って、バネ17として「Adg」のバネ常数k(k=A
dg)を有するものを用いればプール15内の液面の高
さhを一定に維持することができることとなる。
【0026】当該第2の実施の形態のアプリケータ装置
は、前記バネ17としてこのバネ定数kを有するものを
設けているため、プール15内の液面の高さhを一定に
維持することができ、発射器4を移動制御してもフレキ
シブルタンク1の底面1aにかかる圧力を一定に維持す
ることができる他、上述の第1の実施の形態のアプリケ
ータ装置と同じ効果を得ることができる。そして、これ
に加え、前記バネ17でプール15を吊り下げる構成と
したことでプール15の小型化を図ることができる。
【0027】次に、本発明の第3の実施の形態のアプリ
ケータ装置の説明をする。上述の第1、第2の実施の形
態のアプリケータ装置は、フレキシブルタンク1の底面
1aの高さとプール2、15内の液面の高さとを、バネ
17でプール15を吊る等して一致させる必要があった
が、この第3の実施の形態のアプリケータ装置は、両者
の高さ調整を不要としたうえで、フレキシブルタンク1
の底面1aにかかる圧力を一定に維持可能としたもので
ある。なお、上述の第1、第2の実施の形態と当該第3
の実施の形態とではこの点のみが異なるため、この第3
の実施の形態の説明において、第1、第2の実施の形態
と同じ動作を示す箇所には同じ符号を用いることとし、
重複説明を省略したうえで前記差異の説明のみ行うこと
とする。
【0028】すなわち、この第3の実施の形態のアプリ
ケータ装置は、図4に示すようにフレキシブルタンク1
の底面1aにかかる圧力を検出するように設けられた底
面圧力センサ21と、外部の圧力を検出するように設け
られた外部圧力センサ22と、フレキシブルタンク1か
らのパイプ3に接続されたシリンダ23と、このシリン
ダ23のピストン24を駆動するモータ25と、各圧力
センサ21、22からの検出出力に応じてモータ25を
介してピストン24を駆動してフレキシブルタンク1の
底面1aにかかる圧力が一定となるように制御するコン
トローラ26とを有している。
【0029】このような第3の実施の形態のアプリケー
タ装置は、底面圧力センサ21がフレキシブルタンク1
の底面1aにかかる圧力を検出し、この検出出力をコン
トローラ26に供給する。また、これと共に外部圧力セ
ンサ22が外部の圧力を検出し、この検出出力をコント
ローラ26に供給する。フレキシブルタンク1の底面1
aにかかる圧力と外部の圧力との通常時における差分値
はコントローラ26内に予め記憶されており、コントロ
ーラ26は、フレキシブルタンク1の状態に拘わらず、
常にこの差分値が一定値に維持されるように、各圧力セ
ンサ21、22からの各検出出力に基づいてモータ25
を介してピストン24を駆動制御する。
【0030】具体的には、フレキシブルタンク1の底面
1aにかかる圧力が向上した場合、コントローラ26
は、ピストン24が図4の紙面上におけるモータ25側
に移動するようにモータ25を駆動制御する。これによ
り、フレキシブルタンク1の底面1aにかかる圧力の前
記向上分に応じた量の液体がフレキシブルタンク1から
パイプ3を介してシリンダ23内に流入し、該圧力の向
上が緩和されフレキシブルタンク1の底面1aにかかる
圧力を一定に維持することができる。
【0031】また、この逆に、フレキシブルタンク1の
底面1aにかかる圧力が下降した場合、コントローラ2
6は、ピストン24が図4の紙面上におけるフレキシブ
ルタンク1側に移動するようにモータ25を駆動制御す
る。これにより、フレキシブルタンク1の底面1aにか
かる圧力の前記下降分に応じた量の液体がシリンダ23
からパイプ3を介してフレキシブルタンク1内に流入
し、該圧力の下降が緩和されフレキシブルタンク1の底
面1aにかかる圧力を一定に維持することができる。
【0032】そして、当該第3の実施の形態のアプリケ
ータ装置は、このようにしていわばシリンダ23の容積
を変化させてフレキシブルタンク1の底面1aにかかる
圧力を一定に維持することができることから、フレキシ
ブルタンク1の底面1aの高さとプール内の液面の高さ
との一致調整を不要とすることができる他、上述の第1
の実施の形態のアプリケータ装置と同じ効果を得ること
ができる。
【0033】次に、本発明の第4の実施の形態のアプリ
ケータ装置の説明をする。上述の第2の実施の形態のア
プリケータ装置は、バネ17でプール15を吊り下げる
等してフレキシブルタンク1の底面1aの高さとプール
15内の液面の高さとを一致させるものであったが、こ
の第4の実施の形態のアプリケータ装置は、フレキシブ
ルタンク1の状態に応じてプール内の液体を排液或いは
供給することで、フレキシブルタンク1の底面1aに係
る圧力を一定に維持可能としたものである。なお、上述
の第1、第2の実施の形態と当該第4の実施の形態とで
はこの点のみが異なるため、この第4の実施の形態の説
明において、第1、第2の実施の形態と同じ動作を示す
箇所には同じ符号を用いることとし、重複説明を省略し
たうえで前記差異の説明のみ行うこととする。
【0034】すなわち、この第4の実施の形態のアプリ
ケータ装置は、図5に示すようにプール30と、このプ
ール30に液体を供給する供給プール31とを有してい
る。プール30は、パイプ3によりフレキシブルタンク
1と接続されており、フレキシブルタンク1からの液体
がプール30内に流入し、或いはプール30からの液体
がフレキシブルタンク1内に流入するようになってい
る。初期状態におけるプール30の液面は、図5中点線
で示すようにフレキシブルタンク1の底面1aと一致す
るように調整されている。また、このプール30には排
液パイプ34が設けられており、フレキシブルタンク1
からの液体がプール30に流入することで液面が前記初
期状態の位置(初期位置)以上となった際に、この余分
な液体を排液して前記液面の初期位置を維持するように
なっている。
【0035】供給プール31は、プール30に液体を供
給するための供給パイプ32及び供給プール31内の液
面以上に突出されたエアパイプ33を有している。この
供給パイプ32及びエアパイプ33は、その液出口32
a及び空気取り込み口33aがそれぞれ前記液面の初期
位置と一致するように設けられている。なお、空気取り
込み口33aの位置のみ、前記液面の初期位置と一致す
るように設けるようにしてもよい。
【0036】このような第4の実施の形態のアプリケー
タ装置は、フレキシブルタンク1の変形状態に応じてフ
レキシブルタンク1からの液体がパイプ3を介してプー
ル30内に流入すると、プール30内の液体の液面が前
記初期位置以上となる。この際、この初期位置以上の液
面となった液体は不要な液体として排液パイプ34を介
してプール30外に排液される。これにより、フレキシ
ブルタンク1からプール30に流入してきた不要な液体
をプール30外に排液することができ、フレキシブルタ
ンク1の変形状態に拘わらず、フレキシブルタンク1の
底面1aとプール30内の液面の位置を前記初期状態に
維持することができる。
【0037】次に、フレキシブルタンク1の変形状態に
応じてプール30からの液体がパイプ3を介してフレキ
シブルタンク1内に流入すると、プール30内の液体の
液面は前記初期位置以下となる。空気取り込み口33a
の位置は前記初期位置に調整されているため、プール3
0内の液体の液面が前記初期位置以下となることで、こ
のエアパイプ30を介して供給プール31内に空気が取
り込まれ、これにより、供給プール31からの液体が供
給パイプ32を介してプール30に供給される。この供
給プール31からの液体は、前記初期位置に調整されて
いる空気取り込み口33aの位置にプール30内の液体
の液面が位置するまで供給される。言い換えれば、プー
ル30内の液体により空気取り込み口33aが塞がれる
まで、供給プール31からの液体がプール30に供給さ
れる。これにより、プール30内の液体がフレキシブル
タンク1に流入することで不足したプール30内の液体
を補充することができ、フレキシブルタンク1の変形状
態に拘わらず、フレキシブルタンク1の底面1aとプー
ル30内の液面の位置を前記初期状態に維持することが
できる。
【0038】そして、当該第4の実施の形態のアプリケ
ータ装置は、このようにフレキシブルタンク1の底面1
aとプール30内の液面の位置を前記初期状態に維持す
ることができるため、フレキシブルタンク1の変形状態
に拘わらず、フレキシブルタンク1の底面1aにかかる
圧力を常に一定とすることができ、上述の第1の実施の
形態のアプリケータ装置と同じ効果を得ることができ
る。
【0039】次に、本発明の第5の実施の形態のアプリ
ケータ装置の説明をする。上述の各実施の形態のアプリ
ケータ装置は、フレキシブルタンク1外から発射器4を
押し当て、これを移動台5により移動させるものであっ
たが、この第5の実施の形態のアプリケータ装置は、フ
レキシブルタンク1内に発射器を設け、これをフレキシ
ブルタンク1内において移動させるようにしたものであ
る。なお、上述の各実施の形態と当該第5の実施の形態
とではこの点のみが異なるため、この第5の実施の形態
の説明において、上述の各実施の形態と同じ動作を示す
箇所には同じ符号を用いることとし、重複説明を省略し
たうえで前記差異の説明のみ行うこととする。
【0040】図6は、この第5の実施の形態のアプリケ
ータ装置の構成を示す図である。この図6は、図2を用
いて説明した第1の実施の形態のアプリケータ装置に対
して当該第5の実施の形態のアプリケータ装置を応用し
た例を示すものであるが、当該第5の実施の形態のアプ
リケータ装置は、上述の第2〜第4の実施の形態のアプ
リケータ装置にも応用可能である。
【0041】この第5の実施の形態のアプリケータ装置
は、図6に示すようにフレキシブルタンク1内に、超音
波を発生する発射器42と、フレキシブルタンク1内に
おいてこの発射器42を移動可能とする移動レール41
と、移動レール41及び発射器42を支持する支持部材
40とを有している。
【0042】支持部材40は、フレキシブルタンク1の
上面側に設けられた支持部材挿入孔1bを介して該フレ
キシブルタンク1外に突出するかたちで設けられてい
る。また、この支持部材40と支持部材挿入孔1bとの
接触箇所は、フレキシブルタンク1内の液体が漏れ出さ
ないように漏れ防止加工が施されている。
【0043】このような第5の実施の形態のアプリケー
タ装置は、移動レール41が、フレキシブルタンク1の
例えば長手方向に沿って設けられており、発射器42
が、この移動レール41に沿ってフレキシブルタンク1
内を前記長手方向に沿って移動する。この発射器42の
移動によりフレキシブルタンク1の底面1aにかかる圧
力の変動は、上述のようにプール2による液体の流入出
動作により吸収される。これにより、フレキシブルタン
ク1の底面1aにかかる圧力を所定の圧力に維持するこ
とができる等、上述の各実施の形態と同じ効果を得るこ
とができる。
【0044】なお、移動レール41をフレキシブルタン
ク1内における所望の位置に複数設けることにより(移
動レール41を張り巡らせることにより)、発射器42
をフレキシブルタンク1内の所望の位置に移動可能とす
ることができる。
【0045】この第5の実施の形態の説明では、移動レ
ール41を発射器42と共にフレキシブルタンク1内に
設けることとしたが、これは、移動レール41をフレキ
シブルタンク1外に設けるようにしてもよい。この場
合、フレキシブルタンク1の上面側に、発射器42の移
動経路に沿った長手孔が必要となるが、この長手孔の漏
れ防止加工は簡単に施すことができる。
【0046】また、この第5の実施の形態の説明では、
発射器42の移動手段として移動レール41を用いるこ
ととしたが、これは、例えば磁力を用いて発射器42を
移動制御するもの等のように他の移動手段を用いるよう
にしてもよい。
【0047】最後に、上述の各実施の形態は本発明のほ
んの一例である。このため、本発明は、上述の各実施の
形態に限定されることはなく、本発明に係る技術的思想
を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更
が可能であることは勿論である。
【0048】
【発明の効果】本発明に係るアプリケータ装置は、袋体
の変形状態に拘わらず、袋体と人体との接触部分にかか
る圧力を所定の一定の圧力に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のアプリケータ装置
の構成を示す図である。
【図2】前記第1の実施の形態のアプリケータ装置を脳
部位の治療に用いている様子を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のアプリケータ装置
の構成を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態のアプリケータ装置
の構成を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態のアプリケータ装置
の構成を示す図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態のアプリケータ装置
の構成を示す図である。
【図7】従来のアプリケータ装置の構成を示す図であ
る。
【図8】従来のアプリケータ装置を脳部位の治療に用い
た場合の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1…フレキシブルタンク、1a…フレキシブルタンクの
底面、3…パイプ 2、15、31…プール、4、42…超音波発生部(発
射器)、5…移動台 17…バネ、18…ダンパ、21…底面圧力センサ、2
2…外部圧力センサ 23…シリンダ、24…ピストン、25…モータ、26
…コントローラ 31…供給プール、32…供給パイプ、33…エアパイ
プ、34…排液パイプ 40…支持部材、41…移動レール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変形自在な部材で形成され、超音波が伝
    搬可能な液体又は流動体が封入された袋体と、 前記液体又は流動体を貯蔵する貯蔵手段と、 前記袋体及び貯蔵手段を接続するように設けられ、袋体
    の変形状態に応じて袋体からの前記液体又は流動体を貯
    蔵手段に流入させ、或いは袋体の変形状態に応じて貯蔵
    手段からの前記液体又は流動体を袋体に流入させる接続
    手段とを有することを特徴とするアプリケータ装置。
  2. 【請求項2】 前記貯蔵手段は、貯蔵している前記液体
    又は流動体の上面の位置が、前記袋体の底面の位置と一
    致する位置である初期位置に設けられることを特徴とす
    る請求項1記載のアプリケータ装置。
  3. 【請求項3】 前記貯蔵手段は、貯蔵している前記液体
    又は流動体の上面の位置を、当該プール手段に流入出す
    る液体又は流動体の量に拘わらず前記初期位置とするバ
    ネ定数を有するバネ部材により吊り下げられていること
    を特徴とする請求項2記載のアプリケータ装置。
  4. 【請求項4】 前記貯蔵手段は、前記初期位置を越える
    不要な液体又は流動体を排出するための排出口を有する
    第1の貯蔵手段と、 前記液体又は流動体が封入されると共に、この封入され
    た液体又は流動体を前記第1の貯蔵手段に供給するため
    の供給パイプと、一端が前記第1の貯蔵手段の初期位置
    に位置し、他端が封入された液体又は流動体の上面より
    も上に位置するように設けられた空気取り込み用パイプ
    とを備える第2の貯蔵手段とを有することを特徴とする
    請求項2記載のアプリケータ装置。
  5. 【請求項5】 前記袋体の底面にかかる圧力を検出する
    第1の圧力検出手段と、 前記袋体の外部の圧力を検出する第2の圧力検出手段
    と、 前記第1、第2の圧力検出手段からの各検出出力の差分
    値が所定の一定値となるように前記貯蔵手段内の液体又
    は流動体の流入出量を調整する流入出量調整手段とを有
    することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のアプ
    リケータ装置。
  6. 【請求項6】 前記袋体内に設けられた超音波発生手段
    と、 前記超音波発生手段を移動する移動手段とを有すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項
    記載のアプリケータ装置。
  7. 【請求項7】 前記接続手段は、変形自在な部材で形成
    されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のう
    ちいずれか1項記載のアプリケータ装置。
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