JPH11220927A - サトウキビ梢頭部の収穫装置および収穫方法 - Google Patents

サトウキビ梢頭部の収穫装置および収穫方法

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JPH11220927A
JPH11220927A JP4119898A JP4119898A JPH11220927A JP H11220927 A JPH11220927 A JP H11220927A JP 4119898 A JP4119898 A JP 4119898A JP 4119898 A JP4119898 A JP 4119898A JP H11220927 A JPH11220927 A JP H11220927A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分蜜糖や黒砂糖の原料となるサトウキビの梢頭
部を収穫する装置および方法に関し、サトウキビの梢頭
部のみを収穫可能とすることで、牛馬などの飼料を大量
に確保可能とし、しかも梢頭部が砂糖の原料となる茎部
に混入するのを抑制することにある。 【0000】 【解決手段】基端側を支点にして左右旋回と上下回動が
可能に車体に支持されたアームに、その先端側から基端
側に梢頭部を搬送する搬送手段を配設し、前記アームの
先端側に、梢頭部の下端を切断するカッターを設けると
共に該カッターより前方に、逆八の字状に開いたかき集
め手段を配設し、車体には、前記の基端側に移送されて
来た梢頭部を、細断装置側に取り込む取り込み手段を設
けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分蜜糖や黒砂糖の原料
となるサトウキビの梢頭部を収穫する装置および方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】サトウキビの収穫には、手作業で1本ず
つ刈り取る方法と、ハーベスターなどと呼ばれる収穫機
で収穫する方法がある。手作業の場合は、梢頭部を集め
て牛や馬などの餌として利用することもできるが、収穫
できる量が限られているため、多数の牛馬を飼育してい
る畜産農家の需要を満たすことができない。
【0003】これに対し、機械で収穫する場合は、梢頭
部のみを、サトウの原料となる茎の部分と分離して収穫
することができないため、そのまま圃場に放置し、肥料
にしているのが実情であり、家畜の飼料としては利用で
きない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】多数の牛馬などを飼育
している畜産農家に対する需要を満たすには、ハーベス
ターなどで収穫する前に、梢頭部のみを機械式に収穫可
能にすることが不可欠であるが、現在、このような要望
を満たせる機械が実現されていない。
【0005】また、ハーベスターでは梢頭部の切除機構
の自由度が欠けるため、梢頭部が茎部に混入し、その結
果、砂糖の製品歩留りが低下する。したがって、砂糖の
原料となる茎部への梢頭部の混入を低減できることは、
砂糖の製品歩留りの向上のためにも、有効なことであ
る。
【0006】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、サトウキビの梢頭部のみを収穫可能とすること
で、牛馬などの飼料を大量に確保可能とし、しかも梢頭
部が砂糖の原料となる茎部に混入するのを抑制すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項1は、基端側
を支点にして左右旋回と上下回動が可能に車体に支持さ
れたアームに、その先端側から基端側に梢頭部を搬送す
る搬送手段を配設し、前記アームの先端側に、梢頭部の
下端を切断するカッターを設け、車体には、前記の基端
側に移送されて来た梢頭部を、細断装置側に取り込む取
り込み手段を設けてなるサトウキビの梢頭部収穫装置で
ある。
【0008】このように、カッターを有しているアーム
先端を左右に振ることができるので、サトウキビの右
側、左側のどちらからでも梢頭部を収穫できる。また、
アーム先端を自由に上下できるので、カッターを梢頭部
の下端に位置決めして、梢頭部の下端をねらってカット
できる。
【0009】したがって、従来の大型収穫機などのよう
に、梢頭部が茎部に混入するのを防止でき、砂糖の製品
歩留りの向上に寄与できる。カットされた梢頭部と梢頭
部についている葉は、搬送手段によって、車体に搭載さ
れている細断装置側に取り込み手段によって取り込まれ
て、細断されるので、梢頭部を連続的かつ効率的に、し
かも大量に収穫処理できる。
【0010】請求項2は、請求項1記載の細断装置が、
前記アームの基端側と一緒に左右旋回する構造となって
いるサトウキビの梢頭部収穫装置である。「アームの基
端側」とは、アームの基端の近傍でもよいし、アームの
基端を、旋回軸の反対側(車体側)まで延長し、この延
長部において、アーム基端寄りの位置でもよい、という
意味である。
【0011】このように、細断装置がアームの基端側と
一緒に左右旋回する構造になっていると、搬送手段と細
断装置との間で、搬送されて来た梢頭部が引っ掛かった
りするのを防止でき、円滑に収穫処理できる。また、構
造も簡素化され、安価に製造できる。
【0012】請求項3は、請求項1または請求項2に記
載のカッターより前方に、逆八の字状に開いたかき集め
手段を有し、しかもカッター近傍の上側に、カットされ
た梢頭部の下端側を前記のアーム基端側に移動させる下
端移動手段を有し、その上側に、梢頭部の上端側が移動
するのを阻止するストッパーを有しているサトウキビの
梢頭部収穫装置である。
【0013】このように、カッターより前方に、逆八の
字状に開いたかき集め手段を有しているので、分散して
立っている梢頭部を、かき集め手段でカッターの位置に
確実にかき集めて一斉にカットできる。
【0014】また、カッターの上側に配設されている下
端移動手段によって、カットされた梢頭部の下端側がア
ーム基端側に移動され、葉の付いている上側は、ストッ
パーに阻止されるため、梢頭部はその下端側がアーム基
端側に向いて倒され、次いで寝かされた状態となる。そ
の結果、カットされた梢頭部は、引っ掛かったりするこ
となく円滑に、細断装置に向けて搬送される。
【0015】請求項4は、請求項1、請求項2または請
求項3に記載の搬送手段として、カットされた梢頭部を
立ったまま挟持して搬送する手段が用いられ、該搬送手
段の先端は、逆八の字状に開いた状態に配設してかき集
め手段を構成しているサトウキビの梢頭部収穫装置であ
る。
【0016】請求項3のように、梢頭部を寝かした状態
で搬送することもできるが、請求項4のように、梢頭部
を立ったままの状態で搬送する手段を用いると、カット
された梢頭部を一定方向に倒して寝かせる手段が不必要
となり、また搬送機構とその前方の梢頭部のかき集め手
段とを一体に連続させることができるので、構造を簡素
化でき、装置のコストダウンが可能となる。
【0017】請求項5はサトウキビの梢頭部収穫方法の
発明であり、サトウキビを収穫する前に、サトウキビの
生えている畝に沿って車体を走行させ、かつ該車体らか
アームをサトウキビの梢頭部の位置に延ばし、アーム先
端のカッターを梢頭部の下端に位置決めしながら梢頭部
下端をカットした後、車体に搭載されている細断装置側
に梢頭部を搬送し収穫する。
【0018】このように、車体からアームをサトウキビ
の梢頭部の位置に延ばし、梢頭部下端をカットし収穫す
るため、梢頭部を大量に収穫して、畜産農家における牛
馬などの飼料を確保できる。また、機械などでサトウキ
ビを収穫する前に、アーム先端のカッターを梢頭部の下
端に位置決めして、梢頭部の下端をカットし収穫するの
で、砂糖の原料となる茎部への梢頭部の混入量を低減で
き、砂糖の品質製品歩留りを向上できる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明によるサトウキビ梢頭
部の収穫装置および収穫方法が実際上どのように具体化
されるか実施形態を説明する。図は本発明によるサトウ
キビの梢頭部収穫装置の実施形態であり、図1から図3
は構造を説明する図、図4、図5は動作を説明する図で
ある。
【0020】図1は平面図であり、矢印a1方向が正
面、矢印a2方向は左側面である。図2は矢印A2方向
から見た図(左側面図)である。1はトラクターの車
体、2は車輪である。車体1から突出した上下のブラケ
ット3a、3b間に軸4が固定されており、この軸4を
中心にして、矢印a3で示す左右に回動するフレーム5
a、5bに、アーム6が連結されている。
【0021】このアーム6は、上側アーム6aと下側ア
ーム6bとからなり、それぞれの基端側が、前記のフレ
ーム5a、5bの上下位置に、軸7、8で軸支されてい
る。また、上側アーム6aと下側アーム6bの先端に、
軸9、10を介して先端フレーム11a、11bが連結
されている。
【0022】上側アーム6aと車体1側との間には、油
圧シリンダーC1とピストンP1を介在させてあり、油
圧によってピストンP1を伸縮させると、軸7、8を支
点にして、アーム6が矢印a4で示す方向に上下回動す
る。このとき、上側アーム6aと下側アーム6bとは常
時平行となり、また車体1側のフレーム5a、5bに対
し、アーム先端側のフレーム11a、11bは常時平行
状態となる。したがって、平行リンクを構成している。
【0023】また、図1のように、車体1と回動フレー
ム5aとの間には、油圧シリンダーC2とピストンP2
を介在させてあり、油圧によってピストンP2を伸縮さ
せると、軸4を支点にして、アーム6全体が矢印a3で
示す左右方向に旋回する。
【0024】先端フレーム11a、11bには、梢頭部
のカット機構が搭載されており、カットされた梢頭部を
車体1側に搬送するベルトコンベアーBが、上側アーム
6aの上側に設置されている。ベルトコンベアーBの両
側には、搬送中の梢頭部が落下しないように、ガイド板
36、37などが設置されている。
【0025】先端フレーム11a、11bから、水平方
向の支持フレーム12a、12bが前方に延びている。
図1においては、水平フレーム12a、12bは、鎖線
で示されているが、矢印a1方向から見て左側の水平フ
レーム12aには、チェーンスプロケット13a、14
a、15aが支持されていて、チェーン16aが掛けら
れている。
【0026】また、回転カッター17aの回転軸に、チ
ェーンスプロケット18aが固定され、かつ駆動モータ
Maの出力軸が連結されている。前記のチェーンスプロ
ケット18aと、前記のコンベアーB側のチェーンスプ
ロケット19aとの間に、梢頭部の下端移動用のチェー
ン20aが掛けられている。
【0027】矢印a1方向から見て右側の水平フレーム
12b側も、全く同様にして、チェーンスプロケット1
3b、14b、15bにチェーン16bが掛けられてお
り、回転カッター17bの回転軸とチェーンスプロケッ
ト18bの軸に駆動モータMbの出力軸が連結されてい
る。また、このチェーンスプロケット18bと、コンベ
アーB側のチェーンスプロケット19bとの間に、梢頭
部の下端移動用のチェーン20bが掛けられている。
【0028】チェーン16a、16bには、外側に突出
するようにピン状の爪21a、21bを一定の間隔で固
定してあり、またチェーン20a、20bにも、外側に
突出するピン状の爪22a、22bを一定の間隔で固定
してある。
【0029】水平フレーム12a、12bに立てられた
曲尺状部材23a、23bには、一定間隔に孔24a、
24bが開けてあり、互いに対応する任意の孔24a、
24bを選んで、水平方向のストッパーバー25が挿入
支持される。
【0030】前記のように、上側アーム6a、下側アー
ム6bとフレーム5a、5b、先端フレーム11a、1
1bとは、互いに平行リンクを構成しているので、先端
フレーム11a、11bに支持されている水平フレーム
12a、12bやチェーン16a、16b、20a、2
0b、カッター17a、17bなどは、アーム6の傾き
と関係なく、常に水平状態に維持される。
【0031】図3に示すように、車体1には処理室26
が搭載されており、その入り口側に、外周にかき込み刃
を持った回転ドラム27、28が配設され、チェーン2
9と、ギヤボックス30中の傘歯車を介して、車体1の
出力軸31に連結されている。
【0032】処理室26中には、梢頭部を細断するカッ
ターと細断された梢頭部の細片を圧送するファンを兼ね
た回転カッター32を内蔵してあり、吹き出しダクト3
3の下側には、細断された細片を溜めるカゴ(容器)3
4を搭載している。
【0033】トラクターなどの車体1には、油圧発生装
置が搭載されているため、その油圧を利用して、各油圧
シリンダーC1、C2や油圧モータMa、Mb、ベルト
コンベアーBの駆動モータなどの油圧装置が駆動され
る。
【0034】次に、この装置の動作を、図4、図5を併
用して説明する。いま、図4に示すように、車体1の進
行方向左側にサトウキビ35の列が生えているものとす
ると、油圧シリンダーC2を駆動してそのピストンP2
を伸ばし、アーム6を鎖線で示すように左側に旋回させ
て、サトウキビ35の列が逆八の字状に開いたチェーン
16aと16bの間に入るようにする。
【0035】また、図5の油圧シリンダーC1を駆動し
てそのピストンP1を伸ばし、鎖線で示すように、アー
ム6を上昇回動させたり、下降回動させることによっ
て、回転カッター17a、17bを、サトウキビ35の
列の梢頭部35aの下端の位置に位置合わせする。
【0036】この状態で、ベルトコンベアーBを駆動す
ると共に、油圧モータMa、Mbを駆動すると、カッタ
ー17a、17bが矢印方向に回転し、かき集め用のチ
ェーン16a、16bと下端移動用のチェーン20a、
20bが矢印方向に回転する。
【0037】車体1が定速で前進すると共に、逆八の字
状に開いているかき集め用のチェーン16a、16bが
矢印方向に走行すると、ピン状の爪21a、21bによ
って、分散して立っているサトウキビ35の列の梢頭部
35aが、カッター17a、17b間にかき集められ、
一斉にカットされる。
【0038】カットされたサトウキビ35の幹の列は、
カッターから開放されて自由になるが、カットされた梢
頭部35aは、下側のかき集め用のチェーン16a、1
6bと上側の下端移動用のチェーン20a、20bによ
って、立ったままベルトコンベアーB側に送られる。
【0039】このようにして、梢頭部35aの下端側は
ベルトコンベアーB側に移動されるのに対し、上側はス
トッパーバー25に当たって前進が阻止されるため、梢
頭部35aはその下端がベルトコンベアーB側に向いた
状態で倒され、ベルトコンベアーB上に寝かされる。
【0040】したがって、カットされた梢頭部35a
は、ベルトコンベアーB上に、カットされた下端側を車
体1側にして寝かされた状態で、かき込み用の回転ドラ
ム27、28に向けて移送される。そして、梢頭部35
aは、その下端側から上下の回転ドラム27、28間に
送られ、処理室26中に取り込まれて、内部の回転カッ
ター32で細かくカットされ、かつダクト33に向け
て、回転カッター32の発する風力で送られ、カゴ34
中に溜められる。
【0041】このように、梢頭部35aのみを収穫して
細断し、カゴ34中に溜めていくが、梢頭部35aの高
さが波を打つようにして、一定していない場合は、油圧
シリンダーC1によって、カッター17a、17aの位
置を上下させ、梢頭部35aのカットすべき位置に高さ
を調節しながら、進行しカットする。そして、梢頭部3
5aをカットした後から、ハーベスターが追随してき
て、梢頭部35aが切除されたサトウキビ35の幹の部
分を収穫していく。
【0042】車体1が、サトウキビ35の列の終端に達
すると、車体1をUターンさせるが、このときは、車体
1の進行方向の右側にサトウキビ35の列が位置するの
で、油圧シリンダーC2のピストンP2を引っ込ませ
て、アーム6を右側に旋回させる。そして、前記の場合
と同様にして、かき集め用のチェーン16a、16bで
カッター17a、17bの位置に梢頭部35aをかき集
めてカットし、かつベルトコンベアーB上に梢頭部35
aを倒した状態で車体1側に搬送し、細断処理する。
【0043】次に、本発明による梢頭部収穫装置の他の
実施形態を説明する。図3に示すように、ベルトコンベ
アーBはアーム6と一緒に左右旋回するのに対し、ベル
トコンベアーBから送られて来た梢頭部を取り込み、細
断する細断装置は、車体1上に搭載されている。そのた
め、ベルトコンベアーB上から、取り込み用ドラム2
7、28への中継が円滑にいかず、梢頭部が引っ掛かっ
たりする恐れがある。
【0044】この問題を解消するために、細断装置を車
体1上に固定するのでなく、車体1から分離し、アーム
6の基端側に搭載し、アーム6と一緒に旋回させる。ア
ーム6の基端を軸4の反対側に延長し、その上に搭載し
てもよい。このような構造にすれば、ベルトコンベアー
Bの送り出し側が、細断装置の取り込み用ドラム27、
28に対し旋回せず、常に一定の関係となるので、ベル
トコンベアーBから細断装置への送りが円滑に行なわ
れ、引っ掛かったりしない。
【0045】また、図示の実施形態では、細断装置の駆
動のために、チェーン29やギヤボックス30を介し
て、車体1の出力軸31に連結しているが、車体1に搭
載されている油圧発生装置を利用して、油圧モータで駆
動する構造にすれば、構造が簡素化され、かつ軽量化さ
れる。
【0046】図4で説明したように、梢頭部の収穫作業
に際しては、アーム6を左または右に旋回させるが、そ
の結果、逆八の字状に開いた左右のかき集め用チェーン
16a・16b間の中心線L1が、車体1の進行方向に
対し傾くことになる。それでも、特に支障は生じていな
いが、アーム6の旋回方向および旋回角度の如何に係わ
らず、中心線L1が車体1の進行方向と一致しているこ
とが理想的である。
【0047】これを実現するには、チェーン16a・1
6b、チェーン20a、20b、カッター17a、17
bなどを実装支持している水平フレーム12a、12b
を、アーム6の先端のフレーム11a、11bに対し、
左右に旋回可能な構造とし、油圧モータなどで回動させ
る。
【0048】この構造によると、ベルトコンベアーBの
中心線L2に対し、かき集め用チェーン16a・16b
間の中心線L1が自由に変更できるので、ベルトコンベ
アーBがどの方向に何度向こうと、かき集め用チェーン
16a・16b間の中心線L1を常に車体1の進行方向
と一致させることができ、分散して立っている梢頭部を
円滑にカッター17a、17bの位置に集めることがで
きる。
【0049】また、別の実施形態として、図2の側面図
に現れているような平行リンク機構のアーム6の上に、
さらに平行リンク機構を搭載し、この後者の平行リンク
機構の先端に、水平フレーム12a、12bを取り付け
ることによっても実現できる。この場合、後者の平行リ
ンク機構は、平面図で見た場合に、図2のような平行リ
ンクを形成する構造とすることは言うまでもない。
【0050】図示実施形態は、アーム6の先端側から基
端側に梢頭部を搬送する手段として、ベルトコンベアー
Bを例示したが、公知の他の搬送手段でも差し支えな
い。
【0051】また、図6のような波形ベルト機構を用い
ることもできる。この実施形態は、図1、図2における
ベルトコンベアーBに対応する搬送機構の部分と、その
前方のかき集めチェーン16a・16bの部分に対応す
るかき集め手段とが、波形ベルト機構によって一体連続
にあるいは二段連結構造となっている。
【0052】波形ベルト機構は、チェーン38a、38
bの外側面に、波形ベルト39a、39bの谷の部分4
0を鋲41などで固定した構造になっており、チェーン
38a、38bがチェーンスプロケット42a〜44
a、42b〜44bにそれぞれ掛けられている。そし
て、旋回軸4側のチェーンスプロケット42a、42b
を油圧モータなどの駆動源に連結することで、波形ベル
ト39a、39bを矢印方向に走行させる。
【0053】この波形ベルト機構は、396の領域が、
図1、図2のベルトコンベアーBに対応する搬送手段を
構成しており、アーム6の上に搭載される。そして、搬
送機構部396において、一対の波形ベルト39aと3
9bとは、それぞれの谷に他方の山がちょうど入り込む
ように、同期されている。
【0054】搬送機構部396より前方の部分は、図
1、図2のかき集めチェーン16a・16bの部分と対
応しており、逆八の字状に開いているので、車体の前進
と波形ベルト39a、39bの矢印方向の走行によっ
て、分散して立っている梢頭部がカッター17の位置に
集められ、カッター17で梢頭部の下端がカットされ
る。
【0055】梢頭部は、カットされる時点においては、
波形ベルト39aと39bとの間に挟まれ、カット以後
も立ったままの状態で、旋回軸4の位置まで搬送され、
次いで図3のかき込み用の回転ドラム27・28間に移
され、細断処理される。なお、波形ベルト39aと39
bは、ゴム質で柔軟性を有していて、梢頭部の位置や本
数に柔軟に追従して変形するので、多数の梢頭部を立っ
たまま挟持して搬送できる。
【0056】このように立ったまま搬送するので、カッ
トされた梢頭部を一定方向に倒して寝かせる手段が不必
要となり、また搬送機構とその前方の梢頭部のかき集め
手段とを一体に連続させることができるので、構造を簡
素化でき、装置のコストダウンが可能となる。
【0057】図6(1)のように搬送機構部396と逆
八の字状のかき集め手段の波形ベルトが連続している場
合は、チェーンを二段にして、波形ベルトが付いていな
い方のチェーンを、ピンチスプロケット45a、45b
によって屈曲部のチェーンスプロケット43a、43b
に外側から押しつける必要がある。
【0058】あるいは、図6(2)のように、搬送機構
部396側の波形ベルト39a、39bと逆八の字状の
かき集め手段側の波形ベルト39a、39bとを分離
し、屈曲部のチェーンスプロケット43a、43bにお
いて二段重ねにした構造にすると、ピンチスプロケット
は不要となる。
【0059】カッター17は、波形ベルト39a、39
bとは独立して回転駆動するのがよい。また、図1〜図
5において、一対のカッター17a、17bを用いた
が、図6のように、1個のカッター17だけでもよい。
【0060】なお、かき集め手段や搬送手段として各種
実施形態を示したが、これらの実施形態以外の各種の実
施形態が可能である。
【0061】
【発明の効果】請求項1によると、カッターを有してい
るアーム先端を左右に振ることができるので、サトウキ
ビの右側、左側のどちらからでも梢頭部を収穫できる。
また、アーム先端を自由に上下できるので、カッターを
梢頭部の下端に位置決めして、梢頭部の下端をねらって
カットできる。
【0062】したがって、従来の大型収穫機などのよう
に、梢頭部が茎部に混入するのを防止でき、砂糖の製品
歩留りの向上に寄与できる。カットされた梢頭部と梢頭
部についている葉は、搬送手段によって、車体に搭載さ
れている細断装置側に取り込み手段によって取り込まれ
て、細断されるので、梢頭部を連続的かつ効率的に、し
かも大量に収穫処理できる。
【0063】請求項2のように、細断装置がアームの基
端側と一緒に左右旋回する構造になっていると、搬送手
段と細断装置との間で、搬送されて来た梢頭部が引っ掛
かったりするのを防止でき、円滑に収穫処理できる。ま
た、構造も簡素化され、安価に製造できる。
【0064】請求項3によると、カッターより前方に、
逆八の字状に開いたかき集め手段を有しているので、分
散して立っている梢頭部を、かき集め手段でカッターの
位置に確実にかき集めて一斉にカットできる。
【0065】また、カッターの上側に配設されている下
端移動手段によって、カットされた梢頭部の下端側がア
ーム基端側に移動され、葉の付いている上側は、ストッ
パーに阻止されるため、梢頭部はその下端側がアーム基
端側に向いて倒され、次いで寝かされた状態となる。そ
の結果、カットされた梢頭部は、引っ掛かったりするこ
となく円滑に、細断装置に向けて搬送される。
【0066】請求項4のように、梢頭部を立ったままの
状態で搬送する手段を用いると、カットされた梢頭部を
一定方向に倒して寝かせる手段が不必要となり、また搬
送機構とその前方の梢頭部のかき集め手段とを一体に連
続させることができるので、構造を簡素化でき、装置の
コストダウンが可能となる。
【0067】請求項5によると、車体からアームをサト
ウキビの梢頭部の位置に延ばし、梢頭部下端をカットし
収穫するため、梢頭部を大量に収穫して、畜産農家にお
ける牛馬などの飼料を確保できる。また、機械などでサ
トウキビを収穫する前に、アーム先端のカッターを梢頭
部の下端に位置決めして、梢頭部の下端をカットし収穫
するので、砂糖の原料となる茎部への梢頭部の混入量を
低減でき、砂糖の製品歩留りを向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるサトウキビの梢頭部収穫装置の
平面図である。
【図2】 図1のサトウキビの梢頭部収穫装置の左側面
図である。
【図3】 図1のサトウキビの梢頭部収穫装置の細断装
置側の左側面図である。
【図4】 図1のサトウキビの梢頭部収穫装置の動作を
説明する平面図である。
【図5】 図1のサトウキビの梢頭部収穫装置の動作を
説明する左側面図である。
【図6】 波形ベルト機構を用いた搬送手段と梢頭部か
き集め手段の実施形態を示す平面図と左側面図である。
【符号の説明】
1 車体 4 軸 6 アーム B ベルトコンベアー 11a、11b 先端フレーム 12a、12b 水平フレーム 13a、13b、14a、14b、15a、15b チ
ェーンスプロケット 16a、16b かき集め用のチェーン 17a、17b カッター 18a、18b、19a、19b チェーンスプロケッ
ト 20a、20b 梢頭部の下端移動用のチェーン 21a、21b ピン状の爪 22a、22b ピン状の爪 25 ストッパーバー 26 処理室 27、28 かき込み刃を持った回転ドラム 32 圧送ファンを兼ねた回転カッター 33 吹き出しダクト 34 カゴ 35 サトウキビ 35a サトウキビの梢頭部 38a、38b チェーン 39a、39b 波形ベルト 396 搬送機構部 42a〜44a、42b〜44b チェーンスプロケッ
ト 17 カッター

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端側を支点にして左右旋回と上下回動
    が可能に車体に支持されたアームに、その先端側から基
    端側に梢頭部を搬送する搬送手段を配設し、 前記アームの先端側に、梢頭部の下端を切断するカッタ
    ーを設け、 車体には、前記の基端側に移送されて来た梢頭部を、細
    断装置側に取り込む取り込み手段を設けてなることを特
    徴とするサトウキビの梢頭部収穫装置。
  2. 【請求項2】 前記の細断装置が、前記のアームの基端
    側と一緒に左右旋回する構造となっていることを特徴と
    する請求項1記載のサトウキビの梢頭部収穫装置。
  3. 【請求項3】 前記のカッターより前方に、逆八の字状
    に開いたかき集め手段を有し、しかもカッター近傍の上
    側に、カットされた梢頭部の下端側を前記のアーム基端
    側に移動させる下端移動手段を有し、その上側に、梢頭
    部の上端側が移動するのを阻止するストッパーを有して
    いること、 を特徴とする請求項1または請求項2に記載のサトウキ
    ビの梢頭部収穫装置。
  4. 【請求項4】 前記の搬送手段として、カットされた梢
    頭部を立ったまま挟持して搬送する手段が用いられ、該
    搬送手段の先端部は、逆八の字状に開いた状態に配設し
    てかき集め手段を構成していることを特徴とする請求項
    1、請求項2または請求項3に記載のサトウキビの梢頭
    部収穫装置。
  5. 【請求項5】 サトウキビを収穫する前に、サトウキビ
    の生えている畝に沿って車体を走行させ、かつ該車体ら
    かアームをサトウキビの梢頭部の位置に延ばし、アーム
    先端のカッターを梢頭部の下端に位置決めしながら梢頭
    部下端をカットした後、車体に搭載されている細断装置
    側に梢頭部を搬送し収穫することを特徴とするサトウキ
    ビの梢頭部収穫方法。
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