JPH11220529A

JPH11220529A - コードレス電話システム

Info

Publication number: JPH11220529A
Application number: JP10282478A
Authority: JP
Inventors: Paul Grandvigg Jeffrey; ポールグランドヴィッグジェフリィ; W Maclellan Scott; ダブリュ．マックレランスコット; P Vesch John; ピー．ヴェスチジョン
Original assignee: Lucent Technologies Inc
Current assignee: Nokia of America Corp
Priority date: 1997-10-03
Filing date: 1998-10-05
Publication date: 1999-08-10
Also published as: KR19990036813A; US6061435A; TW408536B

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】改良されたコードレス電話システムを提供す
る。【解決手段】コードレス電話システムのコードレス電
話のハンドセットは、ユーザ入力ユニット１０７、信号
プロセッサ１１１及び出力ドライバ１１３を含み、信号
プロセッサはユーザ入力ユニットに接続される。信号プ
ロセッサはユーザ入力ユニットを経て受信したユーザ入
力を処理する。出力ドライバは信号プロセッサからの処
理された情報を受信し、また複数の出力装置１１５、１
１７で処理された情報を選択的に出力する。ユーザ入力
ユニットはキーパッド１０７で、信号プロセッサはユー
ザ入力を電話制御情報及びテレビ制御情報として選択的
に処理する。コードレス電話内の着信呼びを受信する方
法は、着信電話信号を受信するステップ、及び着信呼び
電話信号に応答してテレビ制御信号を出力するステップ
を含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はコードレス電話の分
野に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】コードレス電話は一般的にはベースユニ
ットおよびハンドセットから構成される。ベースユニッ
トは一般的には電話回線インターフェースを介して電話
ネットワークに接続されている。ハンドセットは一般的
にはＲＦリンクを経てベースユニットと接続している。
例えば、従来のコードレス電話は４６−４９ＭＨｚの周
波数範囲のＲＦリンクを有しており、ごく最近のコード
レス電話は９００ＭＨｚに近い周波数帯のＲＦリンクを
有している。ハンドセットとベースユニットとの間のＲ
Ｆリンクは一般的には、４６ＭＨｚのような、第１の周
波数においてハンドセットからベースユニットへのアッ
プリンク、および４９ＭＨｚのような、第２の周波数に
おいてベースユニットからハンドセットへのダウンリン
クのような、２つの部分に分割される。

【０００３】コードレス電話のハンドセットには、キー
パッドのような、ユーザの入力機構が一般的には組み込
まれており、これを介してユーザは、発信電話呼びに対
応する電話番号のような、情報を入力する。ハンドセッ
ト内のマイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッ
サ（ＤＳＰ）、特定用途向け専用ＩＣ（ＡＳＩＣ）、あ
るいはロジックのようなプロセッサは、ユーザ入力を解
釈し、またベースユニットへのアップリンクを経てユー
ザと通信し、またユーザ入力は処理されおよび／または
電話回線インターフェースを通って電話ネットワークに
送出される。よって、発信電話呼びを行う場合、ユーザ
は一般的には、キーパッドにより、発呼される電話番号
を入力する。ハンドセット内のプロセッサは一般的には
ユーザ入力を処理し、またアップリンクを経て入力され
た電話番号をベースユニットに伝達する。ベースユニッ
トは一般的には、マイクロプロセッサ、ＤＳＰ、あるい
はＡＳＩＣのような、プロセッサを含んでおり、デュア
ルトーンマルチフリーケンシー（ＤＴＭＦ）信号のよう
な信号を生成し、この信号はユーザにより操作されたキ
ーパッドのキーに対応するものであり、また電話回線イ
ンターフェースを介して電話ネットワークに出力され
る。一連のＤＴＭＦ信号を受信することで、電話ネット
ワークにはユーザの発信呼びを開始する意向が喚起さ
れ、また発信呼びされる番号が伝達される。

【０００４】コードレス電話のハンドセットはまた、送
話器口および受話器口の内部にそれぞれ位置されたマイ
クロホンおよびスピーカを一般的に含んでいる。電話呼
びの間に通信する際、ユーザは送話器口内のマイクロホ
ンに話し、受話器口内のスピーカにより生成される可聴
音を聞く。一般的には、ユーザにより生成される音はマ
イクロホンによって電気信号に変換される。「アナロ
グ」の構成においては、これらの電気信号は次いで一般
的にはアップリンクを介してベースユニットに送信され
る。他方、「デジタル」の構成においては、電気信号は
アナログ−デジタル（Ａ／Ｄ）変換器によりデジタル化
され、ハンドセット内のプロセッサにより処理され、ま
たアップリンクを介してデジタル信号としてベースユニ
ットに送信される。アナログの構成においては、ベース
ユニットは電話回線インターフェースを介して電話ネッ
トワークに電気信号を送信する。他方、デジタルの構成
においては、ベースユニットのプロセッサはデジタル信
号を処理し、次いでデジタル−アナログ（Ｄ／Ａ）変換
器によりアナログ信号に変換され、次いで電話回線イン
ターフェースを介して電話ネットワークに送信される。

【０００５】従来のコード付き電話と比べた場合におけ
る、コードレス電話の特長は、ユーザが電話呼びに入っ
たり電話をかけながら「歩き回る」ことができることに
ある。ユーザが歩き回ることができる範囲はＲＦリンク
により制限される。一般的には、ＲＦリンクの範囲によ
って、ユーザはＲＦリンクを介してのベースユニットと
の接続性を維持しながら家の中やその周囲の領域を歩き
回ることができる。ごく最近のコードレス電話の範囲は
１キロメートルにも拡張されている。ユーザがベースユ
ニットの範囲内にいる限り、ユーザはハンドセットを介
して電話呼びを行ったり受信することができる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】電話のハンドセットを
持って歩き回ることができる機能は特有の問題がある。
例えば、電話呼びが完了した際にユーザは歩き回った結
果ベースユニットから離れており、電話呼びを完了した
後にユーザはハンドセットを都合の良い場所に置く。後
で、ユーザが発信電話呼びをしたいときに、ユーザはハ
ンドセットを置いた場所を忘れてしまい、ハンドセット
を見付けることができない。この問題を解消するため
に、「ページ／検出」機能を含むコードレス電話もあ
り、この機能によりユーザはベースユニット（電話回線
インターフェースに接続されており、固定式であるの
で、ユーザはその位置を常に知ることができる）上のボ
タンを押すことにより、ハンドセットは可聴音を発生
し、これによってユーザはハンドセットを見付けること
ができる。

【０００７】しばしば、コードレス電話のユーザは、電
話しながらテレビの見える範囲で歩き回ることがある。
電話での会話が終わったとき、ユーザはハンドセット
を、電話での会話の間に座っていたカウチや椅子の近く
のコーヒーテーブルやエンドテーブルの上面のような手
近な場所に置く。この手近な場所は、テレビ、ステレ
オ、ビデオかセットレコーダ（ＶＣＲ）あるいは他の音
響／ビデオ装置のような家庭の娯楽装置に関連した１つ
以上のリモートコントロールユニットがある場所でもあ
る。このような場合には多くの問題がある。

【０００８】例えば、新しい着信電話呼びが入ったこと
による電話の呼び出しのような音による呼び出しをユー
ザが受けたとき、ユーザはリモートコントロールユニッ
トおよびコードレス電話のハンドセットの中からどれが
コードレス電話のハンドセットであるのかを見分けなけ
ればならない。これは、特に薄暗い照明で夜間のテレビ
を見ている場合には特に、難しい作業である。同様に、
テレビあるいはステレオの音量がユーザが電話のハンド
セットを介しての会話を行うには大きすぎる設定になっ
ている場合がある。このような場合、ユーザは、電話の
会話へのテレビあるいはステレオの影響を減じるために
テレビあるいはステレオのスピーカから離れる必要があ
る。あるいは、ユーザはテレビあるいはステレオの音量
設定を低くしたり消音する選択を行う。このような音量
調節を行うため、ユーザは、コードレス電話のハンドセ
ットを見つけるのと同時にテレビあるいはステレオに関
連したリモートコントロールユニットを見つける必要が
ある。さらに、ユーザは、（一般的にはコードレス電話
のハンドセット上のボタンを押すことにより）着信電話
呼びに応答しながら、（一般的にはリモートコントロー
ルユニット上の１以上のボタンを押すことにより）リモ
ートコントロールユニットを介してテレビあるいはステ
レオの音量設定を調節している。これは難しい操作であ
り、ユーザは電話呼びが偶発的に切断されることもあ
る。

【０００９】さらに、ユーザが、着信電話呼びに対する
関連する情報が提供される、発呼者ＩＤサービスに加入
している場合でも、発呼者ＩＤ情報はベースユニットの
場所に表示されるし、あるいは薄暗い照明でテレビを見
ている間に見ることは困難である。この状況下では、ユ
ーザは呼びに対して応答したり、あるいは応答しないと
いう問題がある。さらに、呼びに応答した場合にはテレ
ビの重要な見る瞬間が不必要に中断されてしまう。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の実施形態
において、コードレス電話システムのコードレス電話の
ハンドセットはユーザ入力ユニット、信号プロセッサお
よび出力ドライバを含んでいる。信号プロセッサはユー
ザ入力ユニットに接続されている。信号プロセッサはユ
ーザ入力ユニットを介してのユーザ入力を処理する。出
力ドライバは信号プロセッサからの処理された情報を受
信し、また複数の出力装置の少なくとも１つに処理され
た情報を出力する。例えば、１つの実施形態において、
ユーザ入力ユニットはキーパッドであり、また信号プロ
セッサは電話制御情報として、およびテレビ制御情報と
して、ユーザ入力を選択的に処理する。

【００１１】本発明の第２の実施形態において、コード
レス電話内の着信呼びを受信する方法は、着信呼び電話
信号を受信するステップ、および着信電話信号に応答し
てテレビ制御信号を出力するステップを含んでいる。

【００１２】

【発明の実施の形態】図１には、コードレス電話のハン
ドセット１０５の簡略化されたブロック図を示されてい
る。コードレス電話のハンドセット１０５は、キーパッ
ド１０７のようなユーザ入力ユニット、モードセレクタ
１０９、信号プロセッサ１１１、および出力ドライバ１
１３を含んでいる。信号プロセッサ１１１はユーザ入力
ユニット１０７およびモードセレクタ１０９に接続され
ている。信号プロセッサ１１１は、モードセレクタ１０
９により提供されるモードに基づいて、ユーザ入力ユニ
ット１０７を介して受信されるユーザ入力を処理する。
出力ドライバ１１３は信号プロセッサからの処理された
情報を受信し、またモードに基づいて複数の出力装置に
少なくとも１つに処理された情報を選択的に出力する。

【００１３】例えば、コードレス電話のハンドセット１
０５は第１および第２の出力装置１１５および１１７を
含んでいる。例示した実施形態では、第１の出力装置１
１５はテレビ出力装置であり、第２の出力装置１１７は
電話出力装置である。電話出力装置は、例えば、コード
レス電話のハンドセット１０５とコードレス電話のベー
スユニットとの間のＲＦリンクのアップリンク部の送信
側構成要素である。電話出力装置は、好適には、アップ
リンク部の送信側構成要素およびダウンリンク部の受信
側構成要素の両方を含むＲＦリンクのインターフェース
ユニットの一部としてパッケージ化され、よって、入力
／出力装置あるいはその一部として実現される。この装
置を「入力／出力」装置としてみなした場合には、当然
であるが、ドライバ１１３も同様に「入力／出力」ドラ
イバとみなされる。上述したように、ＲＦリンクは当業
者には良く知られており、また多くのタイプのＲＦリン
クが従来のコードレス電話システムにはある。

【００１４】テレビ出力装置は、例えば、従来のテレビ
のリモートコントロールユニット内に組み込まれた赤外
線信号ユニットと類似した赤外線信号ユニットである。
電話出力装置のように、テレビ出力装置は入力／出力装
置の一部とすることができる。もちろん、テレビ出力装
置としての赤外線信号ユニットの使用および電話出力装
置としてのＲＦアップリンク送信側構成要素の使用は、
本明細書においては単なる一例であって、非限定的なも
のとして説明されている。他のタイプの信号および／ま
たは通信ユニットをこれらの出力装置として機能させる
ことができ、本発明の範囲内に含まれる。

【００１５】ユーザ入力ユニット１０７は、本例におい
てはキーパッドとして説明されており、例えば格子状に
構成された複数のキーを含んでいる。キーパッド内の各
キーは、特定の数字あるいは特定の機能に関連してい
る。一例として、１２のキーがキーパッドの格子内に示
されている。当然であるが、本発明によれば、いかなる
数のキーを使用することができる。使用されるキーの数
は、コードレス電話のハンドセット１０５により駆動さ
れる用途により同様に規定される。例えば、電話のキー
パッドは、従来は、１２のキー、つまり０−９の各数字
に対してそれぞれ１つ、＃キーおよび＊キーに対してそ
れぞれ１つを含んでいる。同様に、テレビのリモートコ
ントロールユニットは、従来は、少なくとも同様に１２
もキーを含んでおり、また別のキーを含むこともある。
テレビのリモートコントロールのために必要な場合に
は、より多くの数のキーがキーパッド１０７内に含まれ
る。

【００１６】モードセレクタ１０９は、本例において
は、スイッチのような、二位置装置である。本発明によ
れば、モードセレクタ１０９がテレビ位置にあるときに
は、キーパッド１０７の操作によってプロセッサ１１１
はキーパッド１０７から受信した情報をテレビ制御情報
として処理するようになり、また出力ドライバ１１３は
テレビ制御情報を第２の出力装置１１７に駆動するよう
になる。

【００１７】よって、例えば、ユーザがテレビのチャン
ネルを３２チャンネルに変えたい場合には、モードセレ
クタ１０９をテレビモードにしたままで３のキーを操作
し次いで２のキーを動作し、信号プロセッサ１１１はキ
ーパッド１０７からの、電気信号のような、指示を受信
し、信号プロセッサ１１１にこれらのキーが操作された
ことが通知される。信号プロセッサ１１１はまた、モー
ドセレクタ１０９から、ハンドセット１０５がテレビモ
ードであり、キーパッド１０７からの指示をテレビ制御
の指示として処理するという指示を受信し、あるいは先
に通知されている。信号プロセッサ１１１は、第２の出
力装置１１７が、赤外線信号を受信するテレビにユーザ
が３のキーと２のキーを操作したことを通知する赤外線
信号を出力するために適切な出力信号を作製する。出力
ドライバ１１３は信号プロセッサ１１３からこれらの信
号を受信し、またこれらの出力信号を第２の出力装置１
１７に送信する。第２の出力装置１１７は適切な赤外線
信号を出力し、テレビは従来の方法でそのチャンネルを
３２チャンネルに変える。

【００１８】あるいは、ユーザが発信電話呼びをしたい
場合には、ユーザはモードセレクタ１０９を電話モード
にする。次いで、ユーザは、例えば、キーを操作して電
話をオフフックの状態にすることで、コードレス電話の
ハンドセット１０５を従来のコードレス電話のハンドセ
ットのように操作し、次に発呼する電話番号をキーパッ
ド１０７を介して入力する。信号プロセッサ１１１はキ
ーパッド１０７からの操作されたキーの指示を受信し、
またこの指示を電話の制御指示として処理する。出力ド
ライバ１１３は信号プロセッサ１１３により生成された
出力信号を受信し、またこれらの信号を第１の出力装置
１１５に出力する。第１の出力装置１１５はよって、電
話のベースユニットに制御信号を出力する。例えば、第
１の出力装置１１５はアップリンク上でＲＦ信号をベー
スユニットに出力する。上述したように、第１の出力装
置１１５はまた、ベースユニットからのＲＦダウンリン
ク情報を受信するとともにこの情報を信号プロセッサ１
１１にパスする。

【００１９】モードセレクタ１０９、信号プロセッサ１
１１、出力ドライバ１１３、および出力装置１１５と１
１７の一部は単一の集積回路内に一体化させることがで
きる。あるいは、これらの装置はチップセットの一部と
しての個々の集積回路とすることができる。モードセレ
クタ１０９は、例えば、キーパッド１０７を介して供給
されまた信号プロセッサ１１１により処理されるユーザ
入力として、ユーザ入力により制御することができる。
モードセレクタ１０９は同様に信号プロセッサ１１１に
より実行されるプログラムにしたがってプログラム制御
により制御される。このプログラムは、信号プロセッサ
１１１としての同じ集積回路の一部としての、あるいは
別々の集積回路の一部としての、信号プロセッサ１１１
の内部メモリ内に記憶させることができ、あるいは信号
プロセッサ１１１の外部のメモリ内に記憶させることが
できる。

【００２０】本発明の上記した実施形態では、コードレ
ス電話システムのユーザ制御およびテレビのユーザ制御
の両方のために同じユーザ入力ユニット（つまり、キー
パッド１０７）を使用するコードレス電話のハンドセッ
トを説明している。当然のことであるが、１以上のキー
パッドのような、ユーザ入力の１以上の部分をコードレ
ス電話システムのためだけ、あるいはテレビの制御のた
めだけに使用することもできる。例えば、本発明による
コードレス電話のハンドセットはテレビおよび電話のそ
れぞれのための別々のユーザ入力ユニットを含めること
ができ、ハンドセットの内部回路は適切な装置を制御す
るためにユーザ入力ユニットのそれぞれにより及びこれ
らに応じて好ましくは共用される。２つの装置を制御す
るために２つの入力ユニットを使用することは、もちろ
ん、純粋に一例であり、非限定的なものであり、本発明
の範囲内においていずれかの数の装置に関連してユーザ
入力ユニットの数をどのようにすることも可能である。

【００２１】本発明による別の実施形態において、モー
ドセレクタ１０９のモードは、ユーザ入力以外の外部イ
ベントにより影響されるプログラムにより制御される。
例えば、本発明の１つのプログラムによれば、例えば、
ＲＦリンクのダウンリンク部を介しての、着信電話呼び
の開始を示す信号の受信により、電話およびテレビの両
方の統合された制御をするために、モードセレクタは電
話モードとテレビモードの間で切換えることができる。

【００２２】本発明による統合された制御の一例は、着
信電話呼びの開始を示す信号の樹林に応答してテレビの
音量設定を制御するために、出力ドライバ１１３を介し
て第２の出力装置１１７から出力される信号を生成する
ために信号プロセッサに対するものである。例えば、テ
レビの音量設定消音にする、消音信号が出力される。あ
るいは、テレビの音量設定を小さいレベルにする、小音
量設定信号が出力できる。統合された制御のこの形態に
より、ユーザは、着信電話呼びに応答しながらがテレビ
の音量設定を独立して低減したり消音する必要をなくす
ことができる。

【００２３】他の一例として、テレビの音量制御あるい
は消音は、並列の電話がオフフック状態に変更したこと
を示す並列セット検出に基づいて終了し、またＲＦリン
クを介してコードレス電話のハンドセットに対応する信
号を供給することができる。この信号に応答して、本実
施形態による、コードレス電話のハンドセットは、テレ
ビの音量制御を終了する。

【００２４】本発明による統合された制御の他の例は、
信号プロセッサが、着信呼びに関連した呼び情報をテレ
ビに表示するために出力ドライバ１１３を介して第２の
出力装置１１７から信号が出力されるようにすることで
ある。例えば、着信呼びを開始する電話に関連した電話
番号や名前のような発呼者ＩＤ情報は、ユーザが着信の
発呼者との電話での会話をするためにテレビを見ること
を中断かどうかを決定するためにテレビ上に表示され
る。ユーザは、例えば、着信呼びを受諾するためにキー
パッド上の特定のキーを操作し、また特定のキーが所定
の時間期間内に操作されない場合に着信呼びが受諾され
る（そしておそらくは電話応答装置により処理される）
ようにデフォルトされる。あるいは、ユーザが呼びを受
諾するために特定のキーを操作し、また呼びを電話応答
装置に送り、所定の時間期間内に特定のキーが操作され
ない場合にはテレビは消音されて呼びがつながるように
デフォルトされるようにシステムを構成できる。

【００２５】テレビ上に表示される他のタイプの情報
は、並列セットのオフフック状態への移行の表示であ
る。この表示は、例えば、電話をかけているユーザに誰
か他の電話（並列セット）から会話を聞いている事実を
警告するために、テレビ画面上に提供される。このよう
な画面は、例えば、電話がオフフック状態になったこと
を識別することができる。例えば、主寝室内の並列セッ
トがオフフック状態になったときには、コードレス電話
のベースユニットはこのことを従来の方法で検知し、ま
たＲＦリンクを介して対応する表示をコードレス電話の
セットに提供する。この表示により並列セットが現在オ
フフックであることを単に通知され、あるいはオフフッ
クであるセットを特別に識別される。ハンドセットは、
並列セットの状態を表示してテレビを制御するためにこ
の表示を適切な赤外線信号を生成することにより応答す
ることができる。例えば、テレビは二階の電話のオフフ
ックを表示できる。可聴信号のような他の信号とするこ
とも同様に可能である。

【００２６】上記の各例は、キーパッド１０７として構
成されたユーザ入力ユニットを介してユーザ制御が行わ
れる場合を説明したものである。他の形態のユーザ入力
も同様に可能である。例えば、音声作動形のユーザ入力
を採用することができ、この場合にはユーザは呼びを受
諾したい場合には「はい」のような、特定の単語ないし
語句を発音し、また呼びを受諾したくない場合には「い
いえ」のような他の特定の単語を発音する。この例にお
いて、ユーザ入力ユニットは、ユーザ入力を翻訳するた
めに特別にプログラムされた音声認識モジュールの形態
を採ることができる。好ましくは、音声認識モジュール
は、スペクトル分析あるいは近接性分析により、ユーザ
の声とテレビから出る音を識別する機能を含んでいる。

【００２７】テレビに発呼者のデータを表示するととも
にテレビの音量を調節することに加えて、ユーザに着信
呼びが受信されたことを警告するために、第２の出力装
置１１７からの制御信号によってテレビに、音のような
電話の呼び警告信号を出力させることもできる。この警
告信号は。従来の電話の呼出信号あるいはコードレス電
話のハンドセット１０５に特有の他の警告機構の代わり
に、あるいはこの機構に加えて、設けることができる。

【００２８】図２は、本発明による一実施形態による信
号プロセッサ１１１の動作のフローチャートである。ス
テップ２０２において、信号プロセッサ１１１は、入力
／出力ドライバ１１３および第１の入力／出力ユニット
１１５からの着信呼び電話信号の受信によりモードセレ
クタ１０９をテレビにする。ステップ２０４において、
信号プロセッサ１１１は入力／出力ドライバ１１３およ
び第２の入力／出力ユニット１１７を介してテレビ制御
信号を出力する。上記したように、テレビ制御信号に
は、例えば、テレビ音量調節信号、テレビ音量消音信
号、テレビ呼び警告信号、テレビ発呼者ＩＤ表示信号、
並列セットベースの非消音信号、および並列セットの警
告信号などを含ませることができる。次に、ステップ２
０６において、ユーザによる呼びの応答を可能とするた
めに、信号プロセッサ１１１はモードセレクタ１０９電
話モードにする。

【００２９】図３は他のフローチャートを示したもので
あり、信号プロセッサ１１１はまず、モードセレクタを
テレビモードにするために、テレビモードが可能である
かどうかを決定する。この実施形態によれば、ユーザ
は、着信呼びによりテレビに影響を及ぼしたいかによっ
てテレビの制御モードを使用可能あるいは使用不能にす
ることができる。この概念は、ユーザに、特定の呼び資
源から受信した呼びだけに対してテレビの制御モードを
使用可能とすることまでさらに拡張することができる。
この概念によれば、テレビモードを使用可能とするかど
うかの決定には、テレビの制御が希望される呼び資源の
テーブルを備えた着信呼びで受信される発呼者ＩＤデー
タを比較することも含まれる。

【００３０】例えば、ユーザはテレビ制御を使用可能と
することができ、またユーザの家族構成員から受信した
呼びに対する、テレビの視聴の中断は、キーパッド１０
７を介しての家族構成員に対応する発呼者ＩＤ情報で信
号プロセッサ１１１のメモリ部を先にプログラムするこ
とに基づくものである。このプログラミングプロセス
は、プログラミングプロセスの間にプロセッサ１１１が
ユーザにフィードバックすることができるコードレス電
話のハンドセット１０５内の表示に組み込むことで強化
することができる。プログラミングプロセスをフィード
バックする他の方法は、ユーザにプログラミング情報を
表示してテレビ画面を利用するために出力ドライバ１１
３、および第２の出力装置１１７を介する構成を採るこ
とである。

【００３１】上記の例のいくつかは、当然であるが、テ
レビがコードレス電話のハンドセット１０５と互換性が
あり、テレビがコードレス電話のハンドセット１０５か
らの信号を受信し処理する機能を有していることを前提
としている。本発明の基本的な例においては、コードレ
ス電話のハンドセットはユーザにモードセレクタ１０９
をテレビモードにし、次いでキーパッド１０７を操作す
ることでテレビのチャンネルを制御することができ、特
別な用途のテレビは必要でない。この実施形態において
必要な機能は、少なくとも１つの実施形態において、テ
レビが、例えば赤外線信号方式により遠隔制御のハンド
セットにより操作できることである。同様に、本発明の
実施形態においては着信呼びが受信されたときに音調設
定が制御され消音されることが必要であり、特別な用途
のテレビは必要でない。

【００３２】テレビが発呼者ＩＤ情報のような呼びに関
連する情報あるいは並列検出情報を表示する例において
は、しかしながら、テレビはハンドセット１０５から受
信した信号を処理できる機能が必要であり、また表示ス
クリーン上で呼びに関連した情報を生成する機能を有し
ていなければならない。このようなテレビは図３を参照
して上記したインテリジェンスのいくつかを含ませるよ
うに変更することができる。例えば、テレビ制御が可能
である着信呼びハンドセット１０５のプロセッサをプロ
グラミングすることに代えて、着信呼びに関連する発呼
者ＩＤデータをテレビ制御のための指定された資源のテ
ーブルと比較することが可能である機能を特定のテレビ
に含ませることができる。したがって、ハンドセット１
０５はそれぞれの呼びに対してテレビ制御信号を送信す
るように構成され、テレビは次いで、テレビ制御信号を
備えたハンドセットからテレビに供給される発呼者ＩＤ
の分析に基づいて、それぞれの着信呼びに対するテレビ
を見ている瞬間を中断するかどうかを決定する。

【００３３】上記の発明の種々の実施形態では、テレビ
あるいは他の装置を制御するために、赤外線送信のよう
な種々の装置を使用することができる。あるいは、家庭
の６０Ｈｚのグリッドのようなパワーグリッドを、制御
信号を目的の装置に伝達するための手段として使用する
ことができる。例えば、コードレス電話のハンドセット
はコードレス電話のベースユニットに制御信号を第１の
形態で伝達することができる。ベースユニットはこの制
御信号を第２の形態に変換でき、またこの制御信号をパ
ワーグリッド上で交流電流（ＡＣ）のコンセントに、電
源コードのような接続部を通って送る。テレビのよう
な、パワーグリッドから電力を受信している、目的の装
置は、そのパワーグリッドへの接続部を通って制御信号
を受信できる。この方式では、装置がパワーグリッドを
監視するアドレス手法を好ましくは採用されており、当
該装置はそれにアドレスされた制御信号だけに応答す
る。

【００３４】上記した例示的な実施形態は、コードレス
電話のハンドセットから出力されまたテレビにより受信
される、赤外線信号のような、信号によりテレビを制御
している。これに代えて、赤外線信号は、ＲＦリンク上
でコードレス電話のハンドセットから受信した制御信号
に応答して、コードレス電話のベースユニットから送信
することができ、またテレビの制御信号として翻訳可能
である。この例において、好ましくはテレビの視線内に
位置される、コードレス電話のベースユニットは、着信
ＲＦ信号が電話関連の信号であるかあるいはテレビ関連
の信号であるかを決定する。着信ＲＦ信号がテレビ関連
の信号である場合、コードレス電話のベースユニット
は、着信ＲＦ信号の一部を赤外線信号に変換すること
で、着信ＲＦ信号に基づいて赤外線信号を生成し出力
し、またこの赤外線信号をテレビを制御するために出力
する。この実施形態の特長は、コードレス電話のハンド
セットのユーザが、ハンドセットとテレビとの間で視線
を最初に確立することなくテレビを制御することができ
る。

【００３５】上記の実施形態はまた、テレビを目的の装
置として説明したものである。もちろん、これは単なる
一例で非限定的なものである。目的の装置は、ステレ
オ、ＶＣＲ、ＣＤプレーヤーなどの、直接的あるいはベ
ースユニットおよび／またはパワーグリッドを介してコ
ードレス電話のハンドセットにより遠隔制御できる、い
ずれかの家庭の娯楽装置である。さらに、装置は家庭の
娯楽装置である必要はないが、ランプ、ガレージのドア
開口機、皿洗い機などの、制御が必要な他の用途あるい
は他の装置である。例えば、１つの実施形態において、
ユーザはコードレス電話のハンドセットを介して、赤外
線信号手法などにより、天井扇風機を直接制御すること
ができる。あるいは、天井扇風機は、天井扇風機に電力
を供給する、ベースユニットおよびパワーグリッドを介
するなどして、間接的に制御することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるコードレス電話のハンドセットの
簡略化されたブロック図である。

【図２】本発明によるコードレス電話のハンドセットの
操作方法を示したフローチャートである。

【図３】本発明によるコードレス電話のハンドセットの
別の操作方法を示したフローチャートである。

【符号の説明】

１０５ハンドセット１０７キーパッド１０９モードセレクタ１１１信号プロセッサ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者スコットダブリュ．マックレランアメリカ合衆国 19529 ペンシルヴァニア，ケンプトン，ホワイトオークコート 40 (72)発明者ジョンピー．ヴェスチアメリカ合衆国 18051 ペンシルヴァニア，フォーゲルスヴィル，オーククノールストリート 8468

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ハンドセットを含むコードレス電話シス
テムにおいて、ハンドセットが、ユーザ入力ユニット（１０７）、ユーザ入力ユニット（１０７）に接続され、またユーザ
入力ユニット（１０７）を経て受信されたユーザ入力を
処理するために適合された信号プロセッサ（１１１）、
および信号プロセッサ（１１１）からの処理された情報
を受信するために適合され、また複数の出力装置の少な
くとも１つに処理された情報を選択的に出力する出力ド
ライバ（１１３）を含んでなる、コードレス電話システ
ム。
【請求項２】信号プロセッサ（１１１）および出力ド
ライバ（１１３）に接続され、また、電話モードが識別
されたときには電話制御情報として、テレビモードが識
別されたときにはテレビ制御情報として信号プロセッサ
（１１１）がユーザ入力を処理するように、電話モード
とテレビモードを識別するために適合されたモードセレ
クタ（１０９）をさらに含んでなる請求項１記載のコー
ドレス電話システム。
【請求項３】電話モードが識別されたときに出力ドラ
イバにより駆動されるように適合された第１の出力装置
（１１７）としてのアンテナ、およびテレビモードが識
別されたときに出力ドライバにより駆動されるように適
合された第２の出力装置（１１５）としてのテレビ信号
ユニットをさらに含んでなる請求項２記載のコードレス
電話システム。
【請求項４】テレビ信号ユニットが赤外線送信機を含
んでなる請求項３記載ののコードレス電話システム。
【請求項５】ハンドセット（１０５）を有するコード
レス電話システムにおいて、ハンドセット（１０５）
が、着信呼び電話信号を受信するために適合された受信機、着信呼び電話信号内の発呼者ＩＤデータを処理するため
に適合されたプロセッサ（１１１）、および着信呼び電
話信号に応答してテレビ制御信号を出力するように適合
されたテレビ信号ユニット（１１５）を含んでなるコー
ドレス電話システム。
【請求項６】テレビ制御信号がテレビの音量を制御す
るように構成されている請求項５記載のコードレス電話
システム。
【請求項７】プロセッサは、着信呼び電話信号内の並
列セット検出データを処理するためにさらに適合されて
おり、またテレビ信号ユニット（１１５）が並列セット
検出データに応答して他のテレビ制御信号を出力するよ
うにさらに適合されている請求項６記載のコードレス電
話システム。
【請求項８】テレビ制御信号がテレビに発呼者のＩＤ
データを表示させるように構成されている請求項５記載
のコードレス電話システム。
【請求項９】テレビ制御信号がテレビに並列セット検
出データを表示させるように構成されている請求項５記
載のコードレス電話システム。
【請求項１０】モードセレクタ（１０９）をさらに含
み、着信呼び電話信号の受領によりモードセレクタ（１
０９）がテレビモードになり、またテレビ制御信号の出
力後にモードセレクタ（１０９）が電話モードになるよ
うにプロセッサ（１１１）が適合されている請求項５記
載のコードレス電話システム。
【請求項１１】テレビモードが使用可能な場合にはモ
ードセレクタ（１０９）をテレビモードにし、またテレ
ビ制御信号の出力後にモードセレクタをテレビモードに
するために、着信呼びの受領によりテレビモードが使用
可能かどうかを決定するために適合されたモードセレク
タをさらに含んでなる請求項５記載のコードレス電話シ
ステム。
【請求項１２】ベースユニットおよびハンドセットを
含むコードレス電話システムにおいて、ベースユニット
とハンドセットの少なくとも一方が、着信電話呼びに応
答してテレビ制御信号を出力するために適合されている
テレビ制御ユニットを含んでいるコードレス電話システ
ム。
【請求項１３】テレビ制御ユニットが、ベースユニッ
ト内にあり、またハンドセットから受信したユーザ入力
信号に応答してテレビ制御信号を出力するために適合さ
れた赤外線信号ユニットを含んでなる請求項１２記載の
コードレス電話システム。
【請求項１４】テレビ制御信号がテレビの音量設定を
制御するように構成されている請求項１２記載のコード
レス電話システム。
【請求項１５】テレビ制御信号がテレビに発呼者ＩＤ
データを表示させるように構成されている請求項１２記
載のコードレス電話システム。
【請求項１６】（ａ）着信呼び電話信号を受信するス
テップ、（ｂ）着信呼び電話信号に応答してハンドセットおよび
ベースユニットの一方からテレビ制御信号を出力するス
テップを含んでなるコードレス電話における着信呼びを
受信する方法。
【請求項１７】（ｂ）のステップの前にテレビモード
が使用可能かどうかを決定するステップをさらに含んで
なり、テレビモードが使用可能でない場合にはテレビ制
御信号が出力されない請求項１６記載の着信呼びを受信
する方法。
【請求項１８】テレビ制御信号がテレビの音量設定を
制御するように構成されている請求項１６記載の着信呼
びを受信する方法。
【請求項１９】テレビ制御信号がテレビに着信呼びに
関連した発呼者ＩＤデータを表示させるように構成され
ている請求項１６記載の着信呼びを受信する方法。
【請求項２０】テレビ制御信号がテレビに着信呼び警
告信号を提供するように構成されている請求項１６記載
の着信呼びを受信する方法。
【請求項２１】着信呼び電話信号を受信するための受
信手段、および着信呼び電話信号に応答してテレビ制御
信号を供給する信号手段（１１３、１１５）を含んでな
るコードレス電話システム。
【請求項２２】テレビ制御信号がテレビの音量を制御
するように構成されている請求項２１記載のコードレス
電話システム
【請求項２３】テレビ制御信号が、テレビに着信する
呼び警告信号を提供するように構成されている請求項２
１記載のコードレス電話システム。
【請求項２４】着信呼び電話信号内の発呼者ＩＤデー
タを処理するために適合された処理手段（１１１）をさ
らに含んでなり、テレビ制御信号がテレビに発呼者ＩＤ
データを表示させるように構成されている請求項２１記
載のコードレス電話システム。