JPH11219532A - 信号ピックアップ部の移送装置 - Google Patents
信号ピックアップ部の移送装置Info
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- JPH11219532A JPH11219532A JP2121598A JP2121598A JPH11219532A JP H11219532 A JPH11219532 A JP H11219532A JP 2121598 A JP2121598 A JP 2121598A JP 2121598 A JP2121598 A JP 2121598A JP H11219532 A JPH11219532 A JP H11219532A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】信号ピックアップ部の移送装置に関し、信号ピ
ックアップ部を円滑にかつ低消費電力で駆動することを
目的とする。 【解決手段】駆動手段1によりガイドレール2に沿って
互いに平行方向に独立に駆動され、かつ一方がガイドレ
ール2に対して所定角度回転可能な一対の可動子3、4
をバネ体5により連結するとともに、回転自在側の可動
子3に、信号ピックアップ部6を可動子3、4の移動方
向に直交する方向に駆動可能に搭載する。
ックアップ部を円滑にかつ低消費電力で駆動することを
目的とする。 【解決手段】駆動手段1によりガイドレール2に沿って
互いに平行方向に独立に駆動され、かつ一方がガイドレ
ール2に対して所定角度回転可能な一対の可動子3、4
をバネ体5により連結するとともに、回転自在側の可動
子3に、信号ピックアップ部6を可動子3、4の移動方
向に直交する方向に駆動可能に搭載する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は信号ピックアップ部
の移送装置に関するものである。
の移送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8、9に光ディスク装置の信号ピック
アップ部(光ピックアップ)の従来例を示す。この従来
例において、スピンドルモータ7により回転駆動される
ディスク70の半径方向に沿ってガイドレール2が配置
され、該ガイドレール2に沿って移動するキャリッジ8
上に対物レンズ(信号ピックアップ部6)を保持したレ
ンズホルダ60が搭載される。キャリッジ8は両側に矩
形筒状のキャリッジコイル80を有しており、キャリッ
ジ8駆動用の磁気回路81のヨーク81aに外嵌され
る。なお、図中81bは磁気回路81を構成する磁石を
示す。キャリッジ8内に配置されたキャリッジコイル8
0に通電するとキャリッジコイルに電磁力が発生し、キ
ャリッジ8は図8において矢印Aで示す方向、すなわち
ディスク70の半径方向(トラック方向)に駆動され
る。
アップ部(光ピックアップ)の従来例を示す。この従来
例において、スピンドルモータ7により回転駆動される
ディスク70の半径方向に沿ってガイドレール2が配置
され、該ガイドレール2に沿って移動するキャリッジ8
上に対物レンズ(信号ピックアップ部6)を保持したレ
ンズホルダ60が搭載される。キャリッジ8は両側に矩
形筒状のキャリッジコイル80を有しており、キャリッ
ジ8駆動用の磁気回路81のヨーク81aに外嵌され
る。なお、図中81bは磁気回路81を構成する磁石を
示す。キャリッジ8内に配置されたキャリッジコイル8
0に通電するとキャリッジコイルに電磁力が発生し、キ
ャリッジ8は図8において矢印Aで示す方向、すなわち
ディスク70の半径方向(トラック方向)に駆動され
る。
【0003】キャリッジ8に対してレンズホルダ60を
相対移動させるために、キャリッジ8上にレンズアクチ
ュエータ82が構成される。レンズアクチュエータ82
はレンズホルダ60の両端に固定される矩形筒状のフォ
ーカスコイル82aと、フォーカスコイル82aの表面
に配置される平板状のトラックコイル82bと、スプリ
ングワイヤ82cを介してレンズホルダ60を支持する
支持ブロック82dとを有し、フォーカスコイル82a
とトラックコイル82bとはヨーク83aと磁石83b
により構成されるアクチュエータ磁気回路83の磁界に
浴する。フォーカスコイル82aはアクチュエータ磁気
回路83のヨーク83aに上下移動自在に遊嵌されてお
り、フォーカスコイル82aに通電すると、フォーカス
コイル82aは図9(b)において矢印Bで示す方向、
すなわち上下方向の力を受けてレンズホルダ60を上下
方向に駆動し、対物レンズ6とディスク70との間隔が
調整される(フォーカシング)。また、トラックコイル
82bに通電するとレンズホルダ60は図9(a)にお
いて矢印Cで示す水平方向、すなわちトラック方向に移
動する(トラッキング)。
相対移動させるために、キャリッジ8上にレンズアクチ
ュエータ82が構成される。レンズアクチュエータ82
はレンズホルダ60の両端に固定される矩形筒状のフォ
ーカスコイル82aと、フォーカスコイル82aの表面
に配置される平板状のトラックコイル82bと、スプリ
ングワイヤ82cを介してレンズホルダ60を支持する
支持ブロック82dとを有し、フォーカスコイル82a
とトラックコイル82bとはヨーク83aと磁石83b
により構成されるアクチュエータ磁気回路83の磁界に
浴する。フォーカスコイル82aはアクチュエータ磁気
回路83のヨーク83aに上下移動自在に遊嵌されてお
り、フォーカスコイル82aに通電すると、フォーカス
コイル82aは図9(b)において矢印Bで示す方向、
すなわち上下方向の力を受けてレンズホルダ60を上下
方向に駆動し、対物レンズ6とディスク70との間隔が
調整される(フォーカシング)。また、トラックコイル
82bに通電するとレンズホルダ60は図9(a)にお
いて矢印Cで示す水平方向、すなわちトラック方向に移
動する(トラッキング)。
【0004】レンズアクチュエータ82だけではディス
ク70半径全域にわたって光スポットを移動させること
ができないために、トラック方向への移動はキャリッジ
8とレンズアクチュエータ82の二段構成により行わ
れ、数トラック〜数十トラックの移動に対してはレンズ
アクチュエータ82のみを動かし、それ以上の大きな移
動に対しては、まずキャリッジ8をおおまかに目標トラ
ック近傍まで移動させた後、レンズアクチュエータ82
で精密な位置決めを行う。
ク70半径全域にわたって光スポットを移動させること
ができないために、トラック方向への移動はキャリッジ
8とレンズアクチュエータ82の二段構成により行わ
れ、数トラック〜数十トラックの移動に対してはレンズ
アクチュエータ82のみを動かし、それ以上の大きな移
動に対しては、まずキャリッジ8をおおまかに目標トラ
ック近傍まで移動させた後、レンズアクチュエータ82
で精密な位置決めを行う。
【0005】以上の構成の下、光学系61からディスク
70の半径方向に照射された光ビーム61aはキャリッ
ジ8内に導入された後、キャリッジ8内に配置された立
ち上げミラー(図示せず)により垂直方向に光路変更し
た後、対物レンズ6によりディスク70裏面の所定位置
に集焦される。
70の半径方向に照射された光ビーム61aはキャリッ
ジ8内に導入された後、キャリッジ8内に配置された立
ち上げミラー(図示せず)により垂直方向に光路変更し
た後、対物レンズ6によりディスク70裏面の所定位置
に集焦される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例には以下の欠点がある。すなわち、トラック方向への
移動は独立した駆動系により駆動されるキャリッジ8と
レンズアクチュエータ82を使用して行われるため、対
物レンズ6、すなわち、光スポットの滑らかな移動を行
わせるためには、制御が複雑になる。例えば、キャリッ
ジ8駆動時にレンズアクチュエータ82は慣性力を受け
るために、これを制御系で補正する必要がある。また、
キャリッジ8は比較的大掛かりなために質量が大きくな
り、消費電力が大きくなるうえに、アクセスの高速化に
も限界がある。
例には以下の欠点がある。すなわち、トラック方向への
移動は独立した駆動系により駆動されるキャリッジ8と
レンズアクチュエータ82を使用して行われるため、対
物レンズ6、すなわち、光スポットの滑らかな移動を行
わせるためには、制御が複雑になる。例えば、キャリッ
ジ8駆動時にレンズアクチュエータ82は慣性力を受け
るために、これを制御系で補正する必要がある。また、
キャリッジ8は比較的大掛かりなために質量が大きくな
り、消費電力が大きくなるうえに、アクセスの高速化に
も限界がある。
【0007】本発明は以上の欠点を解消するためになさ
れたもので、信号ピックアップ部を円滑にかつ低消費電
力で駆動できる信号ピックアップ部の移送装置の提供を
目的とする。
れたもので、信号ピックアップ部を円滑にかつ低消費電
力で駆動できる信号ピックアップ部の移送装置の提供を
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、駆動手段1によりガイドレール2に沿って互いに平
行方向に独立に駆動され、かつ一方がガイドレール2に
対して所定角度回転可能な一対の可動子3、4をバネ体
5により連結するとともに、回転自在側の可動子3に、
信号ピックアップ部6を可動子3、4の移動方向に直交
する方向に駆動可能に搭載した信号ピックアップ部の移
送装置を提供することにより達成される。
は、駆動手段1によりガイドレール2に沿って互いに平
行方向に独立に駆動され、かつ一方がガイドレール2に
対して所定角度回転可能な一対の可動子3、4をバネ体
5により連結するとともに、回転自在側の可動子3に、
信号ピックアップ部6を可動子3、4の移動方向に直交
する方向に駆動可能に搭載した信号ピックアップ部の移
送装置を提供することにより達成される。
【0009】一対の可動子3、4は各々駆動手段1によ
り独立して駆動可能であり、相互にバネ体5により連結
される。可動子3、4を同一方向に同一速度で駆動する
と一対の可動子3、4は並走状態で通常トラック方向に
沿って配置されるガイドレール2に沿って駆動され、い
ずれか一方に搭載された信号ピックアップ部6を所定位
置に移動させる。また、可動子3、4を逆方向に微少量
移動させると、バネ体5により連結された一対の可動子
3、4には偶力が発生し、所定角度範囲で回動可能な信
号ピックアップ部6を搭載した可動子3はガイドレール
2に対して所定角度回動する。可動子3の回動により信
号ピックアップ部6はガイドレール2走行方向に微少量
変位して目標トラック位置に導かれる。信号ピックアッ
プ部6は可動子3の移動方向に直交する方向に移動可能
であり、可動子3、4のガイドレール2に沿った移動、
一方の可動子3の回動、および信号ピックアップ部6の
直交方向への移動を組み合わせることにより信号ピック
アップ部6を所望の位置に円滑に移動させることができ
る。
り独立して駆動可能であり、相互にバネ体5により連結
される。可動子3、4を同一方向に同一速度で駆動する
と一対の可動子3、4は並走状態で通常トラック方向に
沿って配置されるガイドレール2に沿って駆動され、い
ずれか一方に搭載された信号ピックアップ部6を所定位
置に移動させる。また、可動子3、4を逆方向に微少量
移動させると、バネ体5により連結された一対の可動子
3、4には偶力が発生し、所定角度範囲で回動可能な信
号ピックアップ部6を搭載した可動子3はガイドレール
2に対して所定角度回動する。可動子3の回動により信
号ピックアップ部6はガイドレール2走行方向に微少量
変位して目標トラック位置に導かれる。信号ピックアッ
プ部6は可動子3の移動方向に直交する方向に移動可能
であり、可動子3、4のガイドレール2に沿った移動、
一方の可動子3の回動、および信号ピックアップ部6の
直交方向への移動を組み合わせることにより信号ピック
アップ部6を所望の位置に円滑に移動させることができ
る。
【0010】本移送装置を光ディスク70の光ピックア
ップ装置に適用した場合には、ガイドレール2をディス
ク70の半径方向、すなわちトラック方向に沿って配置
しておけば、まず、双方の可動子3、4を同一方向に同
一速度で駆動することにより所定のトラック位置に高速
で移動させることができ、この後、一方の可動子3を回
動駆動させることによりトラック位置の微調整を行うこ
とができる。また、信号ピックアップ部6を構成する対
物レンズを上下駆動させることにより、ディスク70と
の間隔調整、すなわち、フォーカシングも行うことがで
きる。
ップ装置に適用した場合には、ガイドレール2をディス
ク70の半径方向、すなわちトラック方向に沿って配置
しておけば、まず、双方の可動子3、4を同一方向に同
一速度で駆動することにより所定のトラック位置に高速
で移動させることができ、この後、一方の可動子3を回
動駆動させることによりトラック位置の微調整を行うこ
とができる。また、信号ピックアップ部6を構成する対
物レンズを上下駆動させることにより、ディスク70と
の間隔調整、すなわち、フォーカシングも行うことがで
きる。
【0011】したがって本発明において、トラック方向
への大きな範囲での移動も微小な移動も同一の駆動手段
1で行われるために、駆動手段1の切り替えが不要とな
る。このため制御が簡単になり、しかも移動動作も円滑
になる。さらに、駆動手段の数も少なくなるために、構
造が簡単となり、軽量化を図ることができる。
への大きな範囲での移動も微小な移動も同一の駆動手段
1で行われるために、駆動手段1の切り替えが不要とな
る。このため制御が簡単になり、しかも移動動作も円滑
になる。さらに、駆動手段の数も少なくなるために、構
造が簡単となり、軽量化を図ることができる。
【0012】この場合、請求項2に係る発明のように、
両可動子の合成重心位置が駆動力の合成作用位置にほぼ
一致させると、可動子の駆動を円滑にすることができ
る。また、請求項3に係る発明のように、同一方向に独
立駆動可能な一対の可動子3、4をバネ体5により連結
し、一対の可動子3、4を同一方向で、かつ同一速度で
駆動することによりいずれか一方の可動子3上に搭載さ
れた信号ピックアップ部6を所定位置に移送した後、一
対の可動子3、4を偶力発生方向に駆動して信号ピック
アップ部6の位置を微調整する信号ピックアップ部の移
送方法を使用すれば、簡単な構造でアクセス速度を向上
させることができる。
両可動子の合成重心位置が駆動力の合成作用位置にほぼ
一致させると、可動子の駆動を円滑にすることができ
る。また、請求項3に係る発明のように、同一方向に独
立駆動可能な一対の可動子3、4をバネ体5により連結
し、一対の可動子3、4を同一方向で、かつ同一速度で
駆動することによりいずれか一方の可動子3上に搭載さ
れた信号ピックアップ部6を所定位置に移送した後、一
対の可動子3、4を偶力発生方向に駆動して信号ピック
アップ部6の位置を微調整する信号ピックアップ部の移
送方法を使用すれば、簡単な構造でアクセス速度を向上
させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1〜6に光ディスク装置に適用
した本発明の実施の形態を示す。光ディスク装置はスピ
ンドルモータ7と、スピンドルモータ7に装着されるデ
ィスク70の半径方向に光ビーム61aを照射する光学
系61とを有する。光ビーム61aの光路に平行に2本
のガイドレール2、2が配置され、各ガイドレール2に
沿ってヨーク10aと磁石10bとから構成される1組
もしくは2組の磁気回路10、10が配置される。これ
ら磁気回路10と後述するトラックコイル11により駆
動手段1が構成される。
した本発明の実施の形態を示す。光ディスク装置はスピ
ンドルモータ7と、スピンドルモータ7に装着されるデ
ィスク70の半径方向に光ビーム61aを照射する光学
系61とを有する。光ビーム61aの光路に平行に2本
のガイドレール2、2が配置され、各ガイドレール2に
沿ってヨーク10aと磁石10bとから構成される1組
もしくは2組の磁気回路10、10が配置される。これ
ら磁気回路10と後述するトラックコイル11により駆
動手段1が構成される。
【0014】上記ガイドレール2には各々可動子3、4
が装着される。可動子3、4はガイド孔30、40を貫
通するガイドレール2に沿って移動自在であり、一方の
可動子3に形成されるガイドレール2のガイド孔30は
一端が開放されてガイドレール2に対して所定角度範囲
での回動が許容される。上記両可動子3、4のヨーク1
0a対応部位には中空矩形断面形状のトラックコイル1
1が固定され、ヨーク10aに遊嵌される。
が装着される。可動子3、4はガイド孔30、40を貫
通するガイドレール2に沿って移動自在であり、一方の
可動子3に形成されるガイドレール2のガイド孔30は
一端が開放されてガイドレール2に対して所定角度範囲
での回動が許容される。上記両可動子3、4のヨーク1
0a対応部位には中空矩形断面形状のトラックコイル1
1が固定され、ヨーク10aに遊嵌される。
【0015】ガイドレール2に対して回動自在な可動子
3は図4に示すように、中空状のレンズホルダ収容部3
1を有し、光学系61に正対する壁面には光学系61か
らの光ビーム61aをレンズホルダ収容部31内に導く
ための導光孔33が穿孔される。レンズホルダ収容部3
1の最奥部には光ビーム61aの光路を上方に反射させ
るための立ち上げミラー32が固定される。
3は図4に示すように、中空状のレンズホルダ収容部3
1を有し、光学系61に正対する壁面には光学系61か
らの光ビーム61aをレンズホルダ収容部31内に導く
ための導光孔33が穿孔される。レンズホルダ収容部3
1の最奥部には光ビーム61aの光路を上方に反射させ
るための立ち上げミラー32が固定される。
【0016】上記レンズホルダ収容部31内にはレンズ
ホルダ60が収容される。レンズホルダ60は垂下片6
0aと水平片60bとを有して断面L字形状に形成さ
れ、水平片60bに対物レンズ6が固定される。レンズ
ホルダ60の垂下片60aにはレンズホルダ60が上下
移動しても光ビーム61aを遮ることのないように、縦
長の長円形状に形成された導光孔60cが形成される。
さらに、レンズホルダ収容部31の上端部には小型磁石
62a、62a’、ヨーク62bから構成されるフォー
カス磁気回路62が固定され、レンズホルダ60には小
型磁石62a、62a’に対面して平板状のフォーカス
コイル60dが固定される。図5に示すように、小型磁
石62a、62a’はフォーカスコイル60dにS極と
N極が対面するように2個配置されており、ヨーク62
bと小型磁石62a、62a’からなるフォーカス磁気
回路62とフォーカスコイル60dによりフォーカス駆
動手段63が構成される。なお、図においては2個の磁
石を使用する場合を示したが、2極着磁した1個の磁石
を使用することもできる。
ホルダ60が収容される。レンズホルダ60は垂下片6
0aと水平片60bとを有して断面L字形状に形成さ
れ、水平片60bに対物レンズ6が固定される。レンズ
ホルダ60の垂下片60aにはレンズホルダ60が上下
移動しても光ビーム61aを遮ることのないように、縦
長の長円形状に形成された導光孔60cが形成される。
さらに、レンズホルダ収容部31の上端部には小型磁石
62a、62a’、ヨーク62bから構成されるフォー
カス磁気回路62が固定され、レンズホルダ60には小
型磁石62a、62a’に対面して平板状のフォーカス
コイル60dが固定される。図5に示すように、小型磁
石62a、62a’はフォーカスコイル60dにS極と
N極が対面するように2個配置されており、ヨーク62
bと小型磁石62a、62a’からなるフォーカス磁気
回路62とフォーカスコイル60dによりフォーカス駆
動手段63が構成される。なお、図においては2個の磁
石を使用する場合を示したが、2極着磁した1個の磁石
を使用することもできる。
【0017】フォーカスコイル60dに電流iを通電す
ると、上下方向(フォーカス方向)の電磁力Fが発生
し、レンズホルダ60が駆動される。このレンズホルダ
60は一端縁をレンズホルダ60の垂下片60a先端に
係止させて該レンズホルダ収容部31の底部開口31a
を閉塞する底部板バネ64aと、一端縁をレンズホルダ
60に形成された段部60eに係止させてレンズホルダ
収容部31の上部開口31bを閉塞する上部板バネ64
bに上下を挟まれて保持される。
ると、上下方向(フォーカス方向)の電磁力Fが発生
し、レンズホルダ60が駆動される。このレンズホルダ
60は一端縁をレンズホルダ60の垂下片60a先端に
係止させて該レンズホルダ収容部31の底部開口31a
を閉塞する底部板バネ64aと、一端縁をレンズホルダ
60に形成された段部60eに係止させてレンズホルダ
収容部31の上部開口31bを閉塞する上部板バネ64
bに上下を挟まれて保持される。
【0018】上記一対の可動子3、4は板状の2枚のバ
ネ体5、5により連結される。バネ体5は延長線上で互
いに交叉するように各可動子3、4に固定され、当該姿
勢でバネ体5を端部に固定するために、各可動子3、4
には傾斜面からなる固定面3a、4aが形成される。図
2、3に示すように、バネ体5にはガイドレール2との
干渉を防止するための開口50が開設されるとともに、
光学系61に面したバネ体5には光ビーム61aを通過
させるための導光用開口51が開設される。
ネ体5、5により連結される。バネ体5は延長線上で互
いに交叉するように各可動子3、4に固定され、当該姿
勢でバネ体5を端部に固定するために、各可動子3、4
には傾斜面からなる固定面3a、4aが形成される。図
2、3に示すように、バネ体5にはガイドレール2との
干渉を防止するための開口50が開設されるとともに、
光学系61に面したバネ体5には光ビーム61aを通過
させるための導光用開口51が開設される。
【0019】したがってこの実施の形態において、ディ
スク70上の所定のトラックに光ビーム61aを集焦す
るには、まず各々の磁気回路10の磁界に浴している両
可動子3、4のトラックコイル11に通電し、可動子
3、4をガイドレール2に沿って同一方向に駆動する。
トラックコイル11への給電は両可動子3、4が等しい
速度で移動するように決定される。バネ体5により連結
された可動子3、4の合成重心位置をトラックコイル1
1による駆動力の合力作用位置とを一致させておくと、
両可動子3、4を円滑に並進駆動することができる。可
動子3、4の移動により対物レンズ6は目標トラック位
置近傍まで移送される。この後、トラックコイル11へ
の通電を停止し、次いで、両可動子3、4が反対方向に
駆動されるようにトラックコイル11に通電する。図7
に示すように、一方の可動子3に矢印D方向の駆動力を
付加し、他方の可動子4に方向が反対で、かつ、同一の
大きさの駆動力Eを付加したとすると、ガイドレール2
に沿う方向の駆動力は相殺されて偶力Mのみが残留す
る。偶力Mによりガイドレール2に対して回動が許容さ
れる一方の可動子3はバネ体5の延長線上の交叉位置F
を回動中心として鎖線で示す位置から実線位置まで回動
し、これに伴い対物レンズ6はトラック方向に微小距離
δだけ移動してターゲットトラック位置に正確に正対す
る(トラッキング)。
スク70上の所定のトラックに光ビーム61aを集焦す
るには、まず各々の磁気回路10の磁界に浴している両
可動子3、4のトラックコイル11に通電し、可動子
3、4をガイドレール2に沿って同一方向に駆動する。
トラックコイル11への給電は両可動子3、4が等しい
速度で移動するように決定される。バネ体5により連結
された可動子3、4の合成重心位置をトラックコイル1
1による駆動力の合力作用位置とを一致させておくと、
両可動子3、4を円滑に並進駆動することができる。可
動子3、4の移動により対物レンズ6は目標トラック位
置近傍まで移送される。この後、トラックコイル11へ
の通電を停止し、次いで、両可動子3、4が反対方向に
駆動されるようにトラックコイル11に通電する。図7
に示すように、一方の可動子3に矢印D方向の駆動力を
付加し、他方の可動子4に方向が反対で、かつ、同一の
大きさの駆動力Eを付加したとすると、ガイドレール2
に沿う方向の駆動力は相殺されて偶力Mのみが残留す
る。偶力Mによりガイドレール2に対して回動が許容さ
れる一方の可動子3はバネ体5の延長線上の交叉位置F
を回動中心として鎖線で示す位置から実線位置まで回動
し、これに伴い対物レンズ6はトラック方向に微小距離
δだけ移動してターゲットトラック位置に正確に正対す
る(トラッキング)。
【0020】一方、ファーカス磁気回路62の磁界に浴
しているレンズホルダ60上のフォーカスコイル60d
に通電すると、上述したように電磁力Fによりレンズホ
ルダ60は底部、および上部板バネ64a、64bが弾
性変形しつつ上下に移動する。フォーカスコイル60d
への供給電流を調整することにより、レンズホルダ60
上の対物レンズ6とディスク70表面との間隔を調整す
ることができ、立ち上げミラー32により反射した光ビ
ーム61aをディスク70表面上に正確に集焦させるこ
とができる(フォーカシング)。
しているレンズホルダ60上のフォーカスコイル60d
に通電すると、上述したように電磁力Fによりレンズホ
ルダ60は底部、および上部板バネ64a、64bが弾
性変形しつつ上下に移動する。フォーカスコイル60d
への供給電流を調整することにより、レンズホルダ60
上の対物レンズ6とディスク70表面との間隔を調整す
ることができ、立ち上げミラー32により反射した光ビ
ーム61aをディスク70表面上に正確に集焦させるこ
とができる(フォーカシング)。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、信号ピックアップ部を円滑にかつ低消費電力
で駆動することができる。
によれば、信号ピックアップ部を円滑にかつ低消費電力
で駆動することができる。
【図1】本発明を示す図である。
【図2】図1の要部を示す図で、(a)は図1の2A方
向矢視図、(b)は図1の2B−2B線断面図である。
向矢視図、(b)は図1の2B−2B線断面図である。
【図3】図1の要部斜視図である。
【図4】一方の可動子の分解斜視図である。
【図5】フォーカスコイルの作用を示す図で、(a)は
要部斜視図、(b)は側面図である。
要部斜視図、(b)は側面図である。
【図6】他の可動子を示す斜視図である。
【図7】トラック方向への微小変位操作を示す図であ
る。
る。
【図8】従来例を示す図である。
【図9】レンズアクチュエータを示す図で、(a)は平
面図、(b)は(a)の9B−9B線断面図である。
面図、(b)は(a)の9B−9B線断面図である。
1 駆動手段 2 ガイドレール 3、4 可動子 5 バネ体 6 信号ピックアップ部
Claims (3)
- 【請求項1】駆動手段によりガイドレールに沿って互い
に平行方向に独立に駆動され、かつ一方がガイドレール
に対して所定角度回転可能な一対の可動子をバネ体によ
り連結するとともに、 回転自在側の可動子に、信号ピックアップ部を可動子の
移動方向に直交する方向に駆動可能に搭載した信号ピッ
クアップ部の移送装置。 - 【請求項2】前記両可動子の合成重心位置が駆動力の合
成作用位置にほぼ一致する請求項1記載の信号ピックア
ップ部の移送装置。 - 【請求項3】同一方向に独立駆動可能な一対の可動子を
バネ体により連結し、一対の可動子を同一方向で、かつ
同一速度で駆動することによりいずれか一方の可動子上
に搭載された信号ピックアップ部を所定位置に移送した
後、 一対の可動子を偶力発生方向に駆動して信号ピックアッ
プ部の位置を微調整する信号ピックアップ部の移送方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2121598A JPH11219532A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 信号ピックアップ部の移送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2121598A JPH11219532A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 信号ピックアップ部の移送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11219532A true JPH11219532A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12048795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2121598A Pending JPH11219532A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 信号ピックアップ部の移送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11219532A (ja) |
-
1998
- 1998-02-02 JP JP2121598A patent/JPH11219532A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050308 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050628 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |