JPH11217705A - 靴 下 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 足首部や脚部の保護や疲労または汗等を吸収
できてズレ落ちることのない、着用感の良い靴下を提供
すること。 【解決手段】 係る靴下は、靴下本体１の脚部３の内面
に筒状締付体８を一体的に編成連設し、その連設部９か
ら下方を本体から遊離させて構成する。また筒状締付体
はレッグバンド機能・サポータ機能を有し、二重の袋編
みで編成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、靴下に筒状締付体
を設けてレッグバンド機能やサポータ機能を有する靴下
に関するもので、主として、動きの激しいテニス、バス
ケットボール、バレーボール、ハンドボール等各種のス
ポーツ時に着用するのに適した靴下の改良に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、スポーツを行なう時には、手首、
肘、足首、膝等手や足の関節部にサポータをはめて関節
部の保護を図ると共に、軽快な動きができるように、且
つ疲労がたまらない目的でサポータを嵌めてプレイして
いる。

【０００３】また、夏期にスポーツを行なう時には、手
首にリストバンドや足首にレッグバンドをはめて腕や脚
から流れる汗を吸収して手や足に伝わってプレイに支障
を来たないようにリストバンドやレッグバンドを嵌めて
プレイしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
サポータやリストバンド等のように手の関節部に嵌める
場合はよいが、足首に嵌めるレッグバンドの場合には、
レッグバンドを嵌めて靴下を履かなければならず、レッ
グバンドと靴下との２つを用意しなれければならない煩
わしさがあるばかりでなく、重ねて履くとその部分がゴ
ワつき履心地が悪く、俊敏な動きに対応できないと共
に、靴下がズレ落ちると言う問題点があった。

【０００５】本発明は上記の問題を解決することを課題
として研究開発されたもので、足首部や脚部の保護や疲
労または汗等を吸収できてズレ落ちることのない、着用
感の良い靴下を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、そ
の目的を達成する手段として、本発明では、靴下本体の
脚部の内面に筒状締付体を一体的に編成連設し、その連
設部から下方を本体から遊離させて構成したことを特徴
とする靴下を開発し、採用した。

【０００７】また、本発明は、靴下本体の脚部の内面に
別体の筒状締付体を設け、その筒状締付体の上部周縁を
縫着し、その縫着部から下方を本体から遊離させて構成
したことを特徴とする靴下を開発し、採用した。

【０００８】さらに、本発明では上記のように構成した
靴下において、筒状締付体がレッグバンド機能を有して
いる靴下、および筒状締付体がサポータ機能を有してい
る靴下、ならびに筒状締付体が二重の袋編みで編成され
ている靴下を開発し、採用した。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１〜３において、１は靴下本体
で、口ゴム部２、脚部３、甲部４、踵部５、底部６、爪
先部７を一連に編成してあり、脚部３の内面に筒状締付
体８が脚部３と一体に編成連設されている。

【００１０】あるいは、図４〜５に示すように、別体で
編まれた筒状締付体１８を靴下本体１１の脚部１３の内
面に入れ、その上部周縁を縫糸１９で縫着して取り付け
られる場合もある。

【００１１】この筒状締付体８、１８は、袋編みで二重
に編成された比較的厚く編まれたパイル組織のものが適
しているが、必ずしもそれに限定されるものではなく、
平編みの一重の場合でもよく、編み方、厚さ等は自由で
ある。

【００１２】上述のように、筒状締付体８、１８は上部
周縁部が脚部３の内面に一体に編成されていたり、ある
いは縫糸１９で脚部１３の内面に縫着されているが、他
の部分は遊離した状態に形成されており、内側面から下
端部を摘んで引き出せば反転して上方部に伸ばすことが
できる。

【００１３】この筒状締付体８、１８はレッグバンド機
能を有したり、サポータ機能を有するもので、レッグバ
ンドとして使用する場合には、比較的細い伸縮性の弱い
糸で編成された、あまり締付力が強くなく且つ汗を良く
吸収する糸で編成され、また、サポータとして使用する
場合には、比較的太い伸縮性の強い糸で編成された、緊
締力の強いサポート機能の有するもので編成されてい
る。

【００１４】このように構成した靴下は、着用した場
合、常態においては、図２に示すように、筒状締付体８
が連設部９から下方が遊離されていて、下方に垂下した
状態で着用するので、足首部の上部に筒状締付体８が位
置することによって足首部を保護し、捻挫や骨折を未然
に防ぐことができると共に、脚部３にも密着してよく馴
染み足の疲れをなくすことができるものである。

【００１５】また、図３に示すように、筒状締付体８を
連設部９より上方に伸ばした状態として着用すると、口
ゴム部２の下方も締付部となり、口ゴム部２と相俟って
密着性がよくなり激しく動いたり、ジャンプなどしても
靴下のズレ落ちを防止できて履心地も良好となる。

【００１６】

【発明の効果】以上のように、本発明は、靴下本体の脚
部の内面に筒状締付体を一体的に編成連設し、その連設
部から下方を本体から遊離させて構成したことを特徴と
する靴下、および靴下本体の脚部の内面に別体の筒状締
付体を設け、その筒状締付体の上部周縁を縫着し、その
縫着部から下方を本体から遊離させて構成したことを特
徴とする靴下に係るものであるから、次に述べるような
優れた効果を達成できる。

【００１７】筒状締付体により足首部や脚部を保護する
ことができ、足を傷めるのを防止でき、その筒状締付体
を上方位置または下方位置に自由に代えることができ、
上方位置にした時には、口ゴム部と近くなって２箇所で
締め付けることになり、密着性が良く激しい動きをして
も脚部からズレ落ちることがなくなる。

【００１８】また、下方位置にした時には、特に足首部
を保護できることから、捻挫や骨折を未然に防いだり、
軽度に止めることができると共に、足首部をよく締め脚
部の疲れをとることができて履心地がよくなる。

【００１９】そして、請求項３に記載の発明によれば、
レッグバンドも兼ねているので、従来のようなレッグバ
ンドと靴下を用意しなくてもよく、脚部から流れる汗を
吸収して、靴下および靴内への汗の侵入を防ぐことがで
き、靴下および靴がビショビショに濡れるのを防止でき
る

【００２０】さらに、請求項４に記載の発明によれば、
サポータを別に必要とすることがなく、サポータ機能を
有していることから、軽快な動きができて、脚部の疲労
がとれると共に、靴下のズレ落ちも防止できる。

【００２１】また、請求項５に記載の発明によれば、脚
部に柔らかくフイットして肌触りがよく、弾力性もあっ
てよく馴染みその部分が厚くなっているので脚部を充分
に保護できて履心地がよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の靴下の側面図である

【図２】その縦断面図である。

【図３】筒状締付体を上方にした状態の縦断面図であ
る。

【図４】別な靴下の縦断面図である。

【図５】別な筒状締付体の斜視図である。

【符号の説明】

１、１１ 靴下本体 ３、１３ 脚部 ８、１８ 筒状締付体

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 靴下本体の脚部の内面に筒状締付体を一
   体的に編成連設し、その連設部から下方を本体から遊離
   させて構成したことを特徴とする靴下。
2. 【請求項２】 靴下本体の脚部の内面に別体の筒状締付
   体を設け、その筒状締付体の上部周縁を縫着し、その縫
   着部から下方を本体から遊離させて構成したことを特徴
   とする靴下。
3. 【請求項３】 筒状締付体がレッグバンド機能を有して
   いる請求項１または２に記載の靴下。
4. 【請求項４】 筒状締付体がサポータ機能を有している
   請求項１または２に記載の靴下。
5. 【請求項５】 筒状締付体が二重の袋編みで編成されて
   いる請求項１または２に記載の靴下。