JPH11216197A - マルチリーフコリメータ及びこのマルチリーフコリメータを備えた放射線治療装置 - Google Patents

マルチリーフコリメータ及びこのマルチリーフコリメータを備えた放射線治療装置

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Publication number
JPH11216197A
JPH11216197A JP2167598A JP2167598A JPH11216197A JP H11216197 A JPH11216197 A JP H11216197A JP 2167598 A JP2167598 A JP 2167598A JP 2167598 A JP2167598 A JP 2167598A JP H11216197 A JPH11216197 A JP H11216197A
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JP
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leaf
block
leaf block
collimator
motor
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Application number
JP2167598A
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English (en)
Inventor
Koji Otani
浩司 大谷
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N5/1042X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy with spatial modulation of the radiation beam within the treatment head

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  • Radiation-Therapy Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーフブロックの支持及び駆動はリーフブロ
ックのある一面を共用していたため、リーフブロックの
支持用の部分と、リーフブロックの駆動用の部分とを同
じリーフブロックの同じ一面に別々に設けており、リー
フブロックの長さが長いものとなっていた。 【解決手段】 任意の端面に凸部を有する板状のリーフ
ブロックと、上記リーフブロックの凸部が緩挿され、上
記リーフブロックを複数並設させる複数の溝部を有する
ガイドブロックと、上記リーフブロックの凸部の端面に
刻設されたラック部と噛合する歯車を回転させるモータ
とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リーフブロックの
凸部をガイドブロックの溝部に緩挿してこのリーフブロ
ックを支持すると共に、凸部の上面にラック部を刻設
し、このラック部に歯車の付いたモータを接続してこの
リーフブロックを駆動させるマルチリーフコリメータに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】このようなマルチリーフコリメータは、
主として治療用のX線、陽子線、電子線等の放射線照射
装置に応用されている。このようなマルチリーフコリメ
ータの例としては、特開平6−300896号公報に示
されたものがあり、これを図16に示す。図16は、従
来のマルチリーフコリメータを示す構成図である。
【0003】図16において、10は放射線源である。
11は単体ブロック絞りであり、放射線源10から放射
された放射線を絞り込む。12はマルチリーフコリメー
タのリーフブロック群であり、単体ブロック絞り11を
通過した放射線をさらに絞り込む。13はリーフブロッ
クである。このリーフブロック13は板状のものであ
り、2枚のリーフブロック13の板状の面で互いに密接
積層することによりリーフブロック群12が構成され
る。このリーフブロック群12を構成する各リーフブロ
ック13は互いに摺動可能であり、その軌道面は円筒状
である。
【0004】14は照射野であり、リーフブロック群1
2を通過した放射線が照射する範囲を示す。なお、この
照射野14の形状は、例えば放射線治療が施される患者
の有するがん等の患部の形状に相似する。15は歯車
(ピニオン)であり、この歯車15はリーフブロック群
12を構成する各リーフブロック13に設けられたラッ
ク部(図示せず)に噛合する。
【0005】16は駆動軸であり、その両端に歯車15
が設けられ、その一方の歯車15はリーフブロック13
のラック部と噛合する。17はモータであり、その回転
子には歯車15が設けられる。18はチェーンであり、
モータ17の回転子に設けられた歯車15と、駆動軸1
6の一端に設けられた歯車15とを連結する。なお、チ
ェーン18が設けられる駆動軸16の歯車15は、リー
フブロック13と噛合する歯車15とは異なる方の歯車
15である。
【0006】このように、モータ17の駆動力がチェー
ン18、駆動軸16、及び歯車15と伝達され、リーフ
ブロック13が駆動する。なお、リーフブロック群12
を構成する各リーフブロック13は、それぞれ独立に動
作するため、各リーフブロック13毎に1対1で動作す
る駆動軸16やモータ17等が必要である。したがっ
て、リーフブロック13の枚数と同じ数の駆動軸16及
びモータ17が必要となる。また、このような図16に
示すマルチリーフコリメータが有するリーフブロックを
駆動させる方法は、ラック&ピニオン方式と呼ばれる。
【0007】次に、リーフブロック13の概要につい
て、図17を用いて説明する。図17はリーフブロック
13の全体図である。リーフブロック13は板状のもの
であり、それぞれ対向するA面、B面、及びC面を有す
る。A面はリーフブロック13の板状の平面部分を指
し、B面はA面に垂直な端面のうち長手方向の端面を指
す。そして、A面及びB面に対して垂直な端面をC面と
する。
【0008】リーフブロック群12は、このようなリー
フブロック13が複数枚集められ、これら複数のリーフ
ブロック13の互いのA面を密接させて構成される。こ
のようなリーフブロック群12を2群、対向配置させる
ことによりマルチリーフコリメータが得られる。これら
2つのリーフブロック群12は、このリーフブロック群
12を構成するリーフブロック13のC面が、互いのリ
ーフブロック群12で対向するように配置される。
【0009】これら各リーフブロック群12の任意のリ
ーフブロック13が所定の量だけ移動することにより、
照射野14を所定の形状に絞り、放射線が患者等に照射
される。また、リーフブロック13に設けられるラック
部は、このリーフブロック13のB面に刻設される。な
お、このリーフブロック13に設けられるラック部は、
対向するB面のどちら側でもよい。
【0010】次に、リーフブロック13の支持するリー
フブロック支持機構について、図18を用いて説明す
る。図18は、リーフブロック支持機構の側面図であ
る。図18において19はシャフトである。20はベア
リングであり、シャフト19に設けられる。21はカラ
ーであり、各ベアリング20の外周に設けられ、リーフ
ブロック13と密接する。
【0011】このリーフブロック支持機構では、リーフ
ブロック13を3箇所で支持している。このリーフブロ
ック13の支持は、支持する対象のリーフブロック13
を、対向する複数のカラー21で挟み込み支持してい
る。そして、このリーフブロック支持機構は、リーフブ
ロック13それぞれに対して設けられるものであり、独
立した各リーフブロック13の駆動に対応している。
【0012】また、このリーフブロック支持機構の断面
図を、図19に示す。なお、この図19は、図16若し
くは図18に示す従来例の構成要素と同様であり、図1
6若しくは図18に示す構成要素と同一のものには、同
一符号を付して、その説明を省略した。
【0013】また、マルチリーフコリメータの他の例と
しては、特開平7−204284号公報に示されたもの
があり、これを図20に示す。図20は、従来の他のマ
ルチリーフコリメータを示す構成図である。図20にお
いて、30は送りねじであり、自在継手31を介して、
モータ17の駆動力を伝達する。
【0014】32は回転可能なナットであり、送りねじ
30が螺合される。33はナットホルダーであり、回転
可能なナット32が設けられる。34はL字金具であ
り、ナットホルダー33が設けられる。また、L字金具
34にはリーフブロック13が設けられる。35は荷重
支持軸であり、リーフブロック13を支持する。
【0015】次に、図20に示す従来のマルチリーフコ
リメータでリーフブロック13を駆動させるその動作に
ついて説明する。このマルチリーフコリメータにおい
て、リーフブロック13を駆動させる時には、まずモー
タ17の回転子を回転させる。このモータ17の回転子
による回転は、自在継手31を介して、送りねじ30に
伝達される。この送りねじ30の回転により、L字金具
34にナットホルダー33を介して設けられた回転可能
なナット32の位置が移動することになる。この回転可
能なナット32の位置が移動することにより、L字金具
34に固定されたリーフブロック13も移動する。な
お、このような図20に示すマルチリーフコリメータが
有するリーフブロックを駆動させる方法は、ネジ軸駆動
方式と呼ばれる。
【0016】また、ネジ駆動方式のマルチリーフコリメ
ータの例としては、他に特許公報第2543373号に
示されたものがあり、これを図21に示す。図21は、
特許公報第2543373号に示されたマルチリーフコ
リメータの断面図である。図21において、リーフブロ
ック13の形状はストレート形状の板である。40はネ
ジ切りシャフトであり、リーフブロック13のC面に設
けられる。なお、ネジ切りシャフト40が設けられるリ
ーフブロック13のC面は、他のリーフブロック13と
対向するC面とは異なる側の面である。
【0017】41はロッドであり、ネジ切りシャフト4
0が設けられたC面と同じC面に設けられる。42はリ
ーフ支持フレームであり、ネジ穴43とブッシング44
が設けられ、リーフブロック13を支持する。なお、こ
のネジ穴43にはネジ切りシャフト40が螺合され、ブ
ッシング44にはロッド41が洞貫される。45は柔軟
ケーブルであり、ネジ切りシャフト40の端部に設けら
れる。
【0018】次に、図22は、図21における断面A−
Aから得られるネジ駆動方式のマルチリーフコリメータ
の平面図である。図22において、モータ17には、柔
軟ケーブル45が接続される。なお、図22において、
図21と同一又は相当の部分には、同一符号を付してそ
の説明を省略し、図21と相違する部分について説明し
た。また、リーフブロック13は、モータ17から柔軟
ケーブル45を通じて駆動されるネジ切りシャフト40
を介して前後にモータ駆動される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のマ
ルチリーフコリメータでは、リーフブロック13の支
持、及び駆動を共にリーフブロック13のB面を利用す
る。このため、リーフブロック13を支持するために使
用する部分と、リーフブロック13を駆動させるために
使用する部分とを別々に設ける必要が生じ、リーフブロ
ック13のB面方向の長さが長いものとなる。このこと
から、リーフブロック13自体の重量が増し、またリー
フブロック13の製作に要するコストが上昇し、更にマ
ルチリーフコリメータ50を収納するための放射線治療
装置の照射ヘッド部分の外形が大きくなり、この照射ヘ
ッドと患者との距離が短縮され、放射線治療装置の治療
操作上に不都合が生じる。
【0020】また、マルチリーフコリメータの大きさを
大きくすることなく、マルチリーフコリメータより得ら
れる照射野14が、放射線を照射する被照射部の形状に
近似させ易くするため、リーフブロック13の厚みを薄
くすることが要求されている。つまり、例えば、従来の
マルチリーフコリメータでは、10mmのリーフブロッ
ク13が20枚で一組となり、これら20枚のリーフブ
ロックが対向してマルチリーフコリメータを構成してい
たとすると、最近要求されるマルチリーフコリメータ
は、全体の大きさが大きくならないように、しかも得ら
れる照射野14を精細に成形することが可能となるよう
に、5mmのリーフブロック13を40枚で一組とし、
これら40枚のリーフブロックが対向するように構成さ
れるマルチリーフコリメータが要求されている。
【0021】このような場合、図21〜21に示したネ
ジ軸駆動方式のマルチリーフコリメータでは、リーフブ
ロック13に直接設けるネジ切りシャフト40の製作が
非常に困難となる。リーフブロック13に直接設けるネ
ジ切りシャフト40の製作可能な径は、ネジ切りシャフ
ト40として必要な長さ100mm以上においては、3
〜4mmが限界であり、リーフブロック13の厚みがネ
ジ切りシャフト40の製作可能な径以下、例えば2.5
mm程度となった場合には、この方式のマルチリーフコ
リメータを作成しリーフブロック13を駆動させること
は非常に困難となる。
【0022】また、リーフブロック13の厚みを抑える
には、リーフブロック13の支持機構の強度が問題とな
り、所望のマルチリーフコリメータを得ることは非常に
困難となる。これは、マルチリーフコリメータの支持機
構を構成するベアリング20及びカラー21を小型化さ
せる必要が生じるためである。これらの小型化、特にベ
アリング20の小型化は非常に困難であり、ベアリング
を小型化させるために、ベアリングの内径をも小さくな
り、それに伴いシャフト19の外径も小さくせざるを得
なくなる。それ故、リーフブロック13の数が増加する
と共に、シャフト19のたわみ量が大きくなり、個々の
リーフブロック13に対する、リーフブロック13の支
持機構が有するカラー21の隙間調整が非常に困難とな
る。
【0023】本発明は、これらの問題を鑑みなされたも
のであり、小型・軽量化、及び低コスト化が図られ、そ
れと共に限定された設置スペースの中で、備え付け可能
なマルチリーフコリメータを得ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるマルチ
リーフコリメータは、任意の端面に凸部を有する板状の
リーフブロックと、リーフブロックの凸部が緩挿され、
リーフブロックを複数並設させる複数の溝部を有するガ
イドブロックと、リーフブロックの凸部の端面に刻設さ
れたラック部と噛合する歯車を回転させるモータとを備
えたものである。
【0025】また、この発明にかかるマルチリーフコリ
メータは、ガイドブロックの複数の溝部にそれぞれ緩挿
されたリーフブロックが並設され、隣り合うリーフブロ
ック間に間隙を設けたものである。
【0026】さらに、この発明にかかるマルチリーフコ
リメータのリーフブロックは長手方向両端面に凸部を有
し、ガイドブロックはリーフブロックの長手方向両端面
に設けられた凸部が緩挿される溝部を有するものであ
る。
【0027】また、この発明にかかるマルチリーフコリ
メータは、リーフブロックの凸部に刻設されるラック部
が、ガイドブロックが有する溝部の底面と対向する面に
刻設され、溝部の底面とラック部との間に間隙を設けた
ものである。
【0028】さらに、この発明にかかるマルチリーフコ
リメータのモータは、歯車を回転させ、歯車に噛合する
ラック部を有するリーフブロックを摺動させるものであ
る。
【0029】また、この発明にかかるマルチリーフコリ
メータは、モータの回転子と、リーフブロックが有する
ラック部に噛合する歯車との間に複数の歯車を介在させ
たものである。
【0030】さらに、この発明にかかるマルチリーフコ
リメータは、リーフブロックの端面に対して垂直な両平
面を貫通する穴を設け、穴に棒を横貫させたものであ
る。
【0031】また、この発明にかかるマルチリーフコリ
メータは、モータの所定の回転数に応じた単位パルスを
出力するエンコーダと、単位パルス当たりに摺動するリ
ーフブロックの摺動距離のデータに基づき、リーフブロ
ックに設けられた穴に横貫された棒で制限されたリーフ
ブロックの位置を原点として、リーフブロックの移動を
制御する制御部とを設けたものである。
【0032】さらに、この発明にかかるマルチリーフコ
リメータは、減速比が大きく、大きな逆回転トルクをモ
ータに与える減速機を設けたものである。
【0033】また、この発明にかかるマルチリーフコリ
メータは、リーフブロックの端面を形成するエッジを面
取りしたものである。
【0034】さらに、この発明にかかるマルチリーフコ
リメータは、ガイドブロックの端面を形成するエッジを
面取りしたものである。
【0035】また、この発明にかかるマルチリーフコリ
メータは、リーフブロックの端面に対して垂直な両平面
が、放射線源から照射される放射線の光軸に対して平行
であるものである。
【0036】さらに、この発明にかかるマルチリーフコ
リメータは、リーフブロックの端面に対して垂直な両平
面が、放射線源から照射される放射線の光軸に対して垂
直方向の段差を有し、隣り合うリーフブロックが、互い
のリーフブロックが有する段差を介して係合させたもの
である。
【0037】また、この発明にかかるマルチリーフコリ
メータは、一方の端面にラック部が刻設された板状のリ
ーフブロックと、複数のリーフブロックを他方の端面か
ら支持するガイドブロックと、ガイドブロックと共にリ
ーフブロックを挟圧し、リーフブロックのラック部に噛
合してリーフブロックを摺動させる、モータに設けられ
た歯車とを備えたものである。
【0038】さらに、この発明にかかるマルチリーフコ
リメータは、複数のリーフブロックがそれぞれの係合部
を介して係合するリーフブロック群と、リーフブロック
群を咬持するガイドブロックと、リーフブロックの端面
に設けられたラック部に噛合し、リーフブロックを摺動
させる歯車を回転させるモータとを備えたものである。
【0039】この発明にかかる放射線治療装置は、請求
項1〜15に記載のマルチリーフコリメータを備えたも
のである。
【0040】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明によるマル
チリーフコリメータの一実施形態を、図1〜6を用いて
説明する。まず、図1は、本実施形態のマルチリーフコ
リメータの一部を示す概念図である。50はマルチリー
フコリメータであり、放射線源10から出力された放射
線を所定の形状に変形させて出力させる。なお、このマ
ルチリーフコリメータ50により変形される所定の形状
は、放射線が照射される患者等の被照射体が有する患部
等の被照射部の形状に即して変形される。
【0041】51はリーフ駆動機構であり、複数のリー
フブロック13を有する。このリーフ駆動機構51が2
つ対向して、マルチリーフコリメータ50が形成され
る。なお、本実施形態のリーフ駆動機構51が有するリ
ーフブロック13は、円弧状の板ではなくストレート形
状の板である。
【0042】52は照射面であり、放射線源10から出
力され、マルチリーフコリメータ50でその形状が成形
された照射野14の放射線が照射されるエリアである。
なお、図1において、図16に示す従来例と同一又は相
当の部分には、同一符号を付してその説明を省略し、図
16と異なる部分について説明した。
【0043】次に、本実施形態のリーフブロック13の
概要について、図2を用いて説明する。図2はリーフブ
ロック13の全体図である。リーフブロック13は板状
のものであり、それぞれ対向するA面、B面、及びC面
を有する。A面はリーフブロック13の板状の平面部分
を指し、B面はA面に垂直な端面のうち長手方向の端面
を指す。そして、A面及びB面に対して垂直な端面をC
面とする。
【0044】そして、B面には歯車15と噛合するラッ
ク部が設けられる凸部を有する。なお、この凸部の幅、
つまりD面の幅xは、リーフブロック13の厚みである
B面の幅yよりも狭いものとする。このD面に、歯車1
5と噛合するラック部が刻設される。また、A面に平行
で、B面及びD面に垂直な凸部の面をE面とする。
【0045】次に、図3は、本実施形態のリーフ駆動機
構51の構成を示す正面図である。図3において、リー
フブロック13は板状である。53はラック部であり、
リーフブロック13のD面に刻設され、歯車15と噛合
する。54はガイドブロックであり、リーフブロック1
3の凸部が緩挿される溝部を有する。なお、ガイドブロ
ック54が有する溝部は、複数のリーフブロック13が
A面で対向し、隣り合うリーフブロック13の摺動を妨
げないように形成される。なお、図3において、図16
に示す従来例と同一又は相当の部分には、同一符号を付
してその説明を省略し、図16と異なる部分について説
明した。
【0046】また、図4は、本実施形態のリーフ駆動機
構51の構成を示す上面図である。図4において、モー
タ7は、歯車15を介してリーフブロック13を駆動さ
せる。このモータ17及び歯車15を有するリーフ駆動
機構51は、リーフブロック13を支持する2つのガイ
ドブロック54の間に設けられる。なお、このリーフ駆
動機構51は、あるガイドブロック54の一部に組み込
まれ、形成されてもよい。なお、図4において、図3に
示す実施形態1と同一又は相当の部分には、同一符号を
付してその説明を省略し、図3と異なる部分について説
明した。
【0047】さらに、図5は、本実施形態のリーフ駆動
機構51の構成を示す側面図である。図5において、5
5はリーフブロック13の高さであり、A面の幅、若し
くは対向するB面の距離を示す。また、この高さ55
は、放射線遮蔽方向の厚みをも示す。56はリーフブロ
ック13の凸部のD面に刻設されたラック部53の幅を
示す。これらリーフブロック13の高さ55、リーフブ
ロック13の厚みであるB面の幅y、及びラック部53
の幅56とにより、ガイドブロック54の形状は規制さ
れ並設される。そして、この規制されたガイドブロック
54によりリーフブロック13は並設され支持される。
【0048】このガイドブロック54に設けられる溝部
は、隣り合うリーフブロック13間に例えば0.05m
m以下の間隙が生じるように設けられ、隣り合うリーフ
ブロック13間から漏れうる放射線を抑えると共に、リ
ーフブロック13の摺動を容易にする。また、このガイ
ドブロック54が有する溝部の深さhは、凸部の高さz
よりも大きい。なお、リーフブロック13の凸部の高さ
zとは、リーフブロック13のB面とD面との最短距
離、E面の幅である。
【0049】さらに、リーフブロック13のB面に対向
するガイドブロック54の上面57、及びリーフブロッ
ク13のE面に対向するガイドブロック54の側面58
には、二流化モリブテンなどの固体潤滑剤が塗布され
る。一般に、リーフブロック13の材料には、放射線の
遮蔽能力が大きい、リーフブロック13の高さ方向が短
縮できる、つまり比重が大きいヘビメタル(タングステ
ン)等が使用される。このように、リーフブロック13
に用いられる材料の硬度が高いために、この材料から得
られるリーフブロック13を摺動させるガイドブロック
54の作成にも同様の硬度の高い堅い材料が必要とされ
る。
【0050】仮に、ガイドブロック54の材料として、
アームスブロンズのような硬度の低い銅系の材料を用い
ると、ガイドブロック54とリーフブロック13とのな
じみが良くなるのだが、このような硬度の低い材料をガ
イドブロック54に用いることは、ガイドブロック54
の摩耗による摩耗粉の処置に関する問題が生じる。この
ため、ガイドブロック54に用いられる材料には、摩耗
粉の発生を抑える鉄系のSCM材に焼き入れを加えたよ
うな堅い材料が好ましいとされる。
【0051】但し、このような硬度の高い材料がガイド
ブロック54に用いられることは、ガイドブロック54
とリーフブロック13とのなじみを悪くするため、ガイ
ドブロック54とリーフブロック13との間の摺動部分
には、潤滑材が塗布される。なお、図5において、図3
に示す実施形態1と同一又は相当の部分には、同一符号
を付してその説明を省略し、図3と異なる部分について
説明した。
【0052】次に、図1〜5に示す本実施形態のリーフ
駆動機構51によるリーフブロック13の駆動動作につ
いて、図6を用いて説明する。まず、照射面52に放射
線が照射される被照射部を有する被照射体が載置され
る。そして、本実施形態のリーフ駆動機構51を有する
放射線治療装置では、照射面52に載置された被照射部
の形状が検知される。
【0053】そして、この検知された被照射部の形状に
即して、リーフ駆動機構51は各リーフブロック13を
駆動させる。このリーフ駆動機構51、延いてはマルチ
リーフコリメータ50による各リーフブロック13の駆
動により、このマルチリーフコリメータ50から出力さ
れる放射線の照射野14は、照射面52における被照射
部の形状に即した形状に調節され、被照射部以外への放
射線の放射が抑制された効率的な放射線照射が行われ
る。
【0054】なお、本実施形態では、リーフブロック1
3の形状が直線的なものを明示したが、その形状が円弧
状のリーフブロック13でもよい。また、本実施形態の
マルチリーフコリメータが有するリーフブロック13
は、B面及びC面の厚さが一定であるが、B面及びC面
の厚さが異なる複数種類のリーフブロック13を複数枚
積層させてもよい。
【0055】さらに、本実施形態のガイドブロック54
はリーフブロック13をリーフブロック13の両B面か
ら挟圧して支持し、このガイドブロック54とは別に設
けられている歯車15でリーフブロック13を摺動させ
ているが、ガイドブロック54と歯車15とでリーフブ
ロック13を挟圧して支持するようにして、このリーフ
ブロック13を支持している歯車15でリーフブロック
13の摺動も実施させるようにしてもよい。なお、ガイ
ドブロック54と歯車15とでリーフブロック13を挟
圧して支持する時、ガイドブロック54と歯車15はリ
ーフブロック13を挟んで対向する位置に設けられる。
【0056】このように、本実施形態のリーフ駆動機構
51では、リーフブロック13の凸部を側面(E面)か
らガイドブロック54で支持し、この凸部の上面(D
面)でモータ17に設けられた歯車15と噛合し、リー
フブロック13を摺動させるため、リーフブロック13
を支持するための機構と、リーフブロック13を摺動さ
せるための機構とを別々に設ける必要がなく、2つのガ
イドブロック54の間にリーフブロック13を摺動させ
るための機構を設けることができ、リーフブロック13
の長さlを短いものに抑えることができ、リーフ駆動機
構51延いてはマルチリーフコリメータ全体を小型化さ
せることができる。
【0057】また、ラック部をリーフブロック13の両
D面に刻設し、このラック部に噛合する歯車15を有す
るモータ17をこれら両D面に分設することができ、こ
れらモータ17等を設けるために必要とされるスペース
を抑制することが容易となり、リーフ駆動機構51延い
てはマルチリーフコリメータ50全体を小型化させるこ
とが容易となる。
【0058】なお、最近ではモータのコンパクト化が進
み、特にDCサーボモータにおいては、モータの外径方
向をコンパクト化するのに優位性を示し、リーフブロッ
ク13の駆動に必要なトルクから、モータの外径を十数
mm程度に抑えることが可能となった。このことから
も、リーフブロック13のラック部と噛合する歯車15
を有するモータ17を高密度に設置することが容易にな
り、このモータ17等を有するリーフ駆動機構51延い
てはマルチリーフコリメータ全体を小型化させることが
容易となる。リーフ駆動機構51の高さについては、リ
ーフブロック13の高さ55にモータ17の外径(数十
mm)を加えた程度の高さに収めることができ、その高
さが非常に小さく抑えられたリーフ駆動機構51が得ら
れる。
【0059】実施の形態2.本発明によるリーフ駆動機
構51の他の実施形態を、図7及び図8を用いて説明す
る。図7は、本実施形態のリーフ駆動機構51の構成を
示す正面図である。また、図8は、本実施形態のリーフ
駆動機構51の構成を示す上面図である。図7及び図8
において、60は歯車であり、駆動軸16に設けられ
る。駆動軸16には歯車15と歯車60とが設けられ、
歯車15はリーフブロック13のラック部と噛合する。
61はモータ17に設けられたアイドラ歯車であり、駆
動軸16に設けられた歯車60と噛合する。なお、図7
及び図8において、図3に示す実施形態1と同一又は相
当の部分には、同一符号を付してその説明を省略し、図
3と異なる部分について説明した。
【0060】本実施形態のリーフ駆動機構51では、駆
動軸16の長さ、及び歯車60やアイドラ歯車61の大
きさを変えて、モータ17の位置を変化させることがで
きる。このように、駆動軸16の長さ、及び歯車60や
アイドラ歯車61の大きさを変えることによりモータ1
7の位置を変化させ、モータ17の大きさにより決定さ
れていた駆動軸16のピッチを小さくさせることが容易
になり、モータ17の設置位置をリーフブロック13の
長さ方向lに小型化させることが容易となり、リーフ駆
動機構51延いてはマルチリーフコリメータ全体をリー
フブロック13の長さ方向lに小型化させることが容易
となる。なお、隣り合う駆動軸16のピッチは、歯車1
5、歯車60、アイドラ歯車61のサイズにまで狭める
ことができる。
【0061】実施の形態3.本発明によるリーフ駆動機
構51の他の実施形態を、図9を用いて説明する。図9
は、本実施形態のリーフ駆動機構51の構成を示す正面
図である。図9において、62は長穴であり、リーフブ
ロック13に設けられる。63〜64はストッパーであ
り、リーフブロック13の長穴62に挿入され横貫され
る。このストッパー63〜64は、制御系の暴走などに
対するリーフブロック13の最終的なストッパーとして
使用される。
【0062】ストッパー63は、対向するリーフブロッ
ク13のC面の側に設けられ、リーフブロック13が開
く方向の最終的なストッパーとして使用される。また、
ストッパー64は、ストッパー63よりも対向するリー
フブロック13のC面から離れた位置に設けられ、リー
フブロック13が閉じる方向の最終的なストッパーとし
て使用される。このように、ストッパー63〜64によ
り、リーフブロック13の動きが制約される。
【0063】なお、リーフブロック13の長穴62の大
きさは、放射線を遮蔽するために必要とされる高さを損
なわない程度としなければならない。つまり、長穴62
の高さの分だけ放射線を遮蔽するために必要とされる高
さが不足すると考えられる。それ故、リーフブロック1
3に対する放射線の遮蔽範囲は、長穴62にかからない
位置であることが望ましいとも言える。なお、図9にお
いて、図3に示す実施形態1と同一又は相当の部分に
は、同一符号を付してその説明を省略し、図3と異なる
部分について説明した。
【0064】このように、リーフブロック13に長穴6
2を設け、その長穴62に2本のストッパー63〜64
を通すことにより、制御系の暴走などによって生じるリ
ーフブロック13及びリーフ駆動機構51の損壊を防止
することができる。また、リーフブロック13に長穴6
2を設けることにより、リーフブロック13延いてはマ
ルチリーフコリメータの軽量化が図られる。
【0065】実施の形態4.本発明によるリーフ駆動機
構51の他の実施形態を、図10を用いて説明する。図
10は、本実施形態のリーフ駆動機構51の構成を示す
正面図である。図10において、65は原点出し用スト
ッパーである。なお、この原点出し用ストッパー65
は、制御系の暴走などによるリーフブロック13の最終
ストッパーを兼用する。
【0066】66はセンターストッパーであり、工場で
の初期組立時にのみ設けられる。67はリーフブロック
13からセンターストッパー66までの距離である。な
お、図10において、図9に示す実施形態3と同一又は
相当の部分には、同一符号を付してその説明を省略し、
図9と異なる部分について説明した。
【0067】マルチリーフコリメータは、その使用後及
び停電時になると通常、それまで供給されていた電力供
給が遮断される。このような供給電力の遮断時には、リ
ーフブロック13を駆動させるモータ17が有するエン
コーダによるリーフブロック13の位置検出機能が使用
不可能となる。このような事態を防止するためには、エ
ンコーダをアブソリュート型にすればよいのだが、価
格、サイズ、及び耐放射線性を考慮すると、インクリメ
ンタル型のエンコーダの使用が多い。よって、マルチリ
ーフコリメータでの電源の立ち上げ時には、その都度、
原点出し処理を実施し、各リーフブロック13の位置を
初期化する必要が生じる。
【0068】その原点出し処理を実施するためには、ま
ず、マルチリーフコリメータの工場での組み立て時に、
リーフブロック13をセンターストッパー66に接触さ
せる。なお、このセンターストッパー66は、マルチリ
ーフコリメータの組み立て時にのみ設けられる。そし
て、センターストッパー66に接するリーフブロック1
3を原点出し用ストッパー65に当たるまで移動させ
る。このリーフブロック13の移動により、センタース
トッパー66から原点出し用ストッパー65に当たるま
でのリーフブロック13の移動距離67が測定される。
【0069】この移動距離67の測定には、モータ17
が有するエンコーダが用いられ、このエンコーダから出
力されるパルス数により、その移動距離67が算出され
る。この移動距離67はリーフブロック13の加工精度
及びマルチリーフコリメータの組立精度等により、各リ
ーフブロック13毎にばらつきを持つものであり、測定
された移動距離67を各リーフブロック13毎に理論距
離と比較補正して、エンコーダから出力されたパルス数
に基づくリーフブロック13の移動距離67がマルチリ
ーフコリメータ内に記録される。
【0070】そして、組み立て出荷されたマルチリーフ
コリメータにおいて電源を立ち上げると、自動的若しく
は所定のボタン操作により、リーフブロック13は原点
出し用ストッパー65に接触するよう移動する。なお、
リーフブロック13を原点出し用ストッパー65に接触
させる時は、リーフブロック13や原点出し用ストッパ
ー65を損壊させないようにリーフブロック13の移動
スピード及びトルクを規制する。そして、リーフブロッ
ク13が原点出し用ストッパー65に接触した点をエン
コーダが検出認定するゼロ点とする。そして、マルチリ
ーフコリメータ内に記録されたエンコーダから出力され
たパルス数によるリーフブロック13の移動距離に基づ
き、リーフブロック13の移動位置が制御される。
【0071】このように、リーフブロック13が原点出
し用ストッパー65に接触した点を原点とし、エンコー
ダから出力されたパルス数によるリーフブロック13の
移動距離に基づき、リーフブロック13が移動制御され
るため、マイクロスイッチを各リーフブロック13に取
り付けて原点出しするといった必要が無くなり、部品点
数の少ないリーフ駆動機構51延いてはマルチリーフコ
リメータが得られる。
【0072】実施の形態5.本発明によるリーフ駆動機
構51の他の実施形態を、図11を用いて説明する。図
11は、本実施形態のリーフ駆動機構51の構成を示す
上面図である。図11において、68は減速機であり、
モータ17に設けられる。なお、図11において、図4
に示す実施形態1と同一又は相当の部分には、同一符号
を付してその説明を省略し、図4と異なる部分について
説明した。
【0073】実施形態1に示したリーフ駆動機構51に
おいて、リーフブロック13を駆動させるために必要な
モータ17は、例えば2.5W程度のものである。それ
故、リーフブロック13を駆動させるために必要なトル
クから判断すると、減速機68の減速比は数分の1で可
能であったが、本実施形態では減速比の逆回しトルクを
確保するという意味から百数十分の1の減速比を使用す
る。
【0074】このため、リーフブロック13のC面が地
面と対向して、リーフブロック13が鉛直方向に直立し
ている時に、停電等により電源断となっても、減速機6
8の減速比が上げられ逆回しトルクが確保されているこ
とから、リーフブロック13が落下することによるリー
フブロック13及びリーフ駆動機構51の破損を防止す
ることができる。また、減速機68の減速比が上げられ
逆回しトルクが確保されていることにより、無励磁タイ
プのブレーキを取り付ける必要がなく、少ない部品数で
リーフ駆動機構51を得ることができる。
【0075】実施の形態6.本発明によるリーフ駆動機
構51が有するリーフブロック13の他の実施形態を、
図12を用いて説明する。図12は、リーフ駆動機構5
1が有するリーフブロック13の形状を示す正面図及び
上面図である。図12において、69はCカットであ
り、リーフブロック13のA面とB面、A面とC面、C
面とE面、及びD面とE面とのエッジが欠切若しくは面
取りされる。なお、このCカットは、放射線の漏れを抑
えるために、エッジからの距離が0.5mm以下で欠切
若しくは面取りすることが望ましい。
【0076】また、図12において、図9に示す実施形
態3と同一又は相当の部分には、同一符号を付してその
説明を省略し、図9と異なる部分について説明した。リ
ーフブロック13にCカットを設けることは、対向する
リーフブロック13間でのいれこ構造が容易に実施され
る。なお、従来は、リーフブロック13のA面が地面と
平行で、リーフブロック群12が水平横向きとなり、対
向するリーフブロック群12でオーバーライドさせてい
れこ構造にしようとも、各リーフブロック13の厚み
(B面及びC面の幅y)が薄くなると、各リーフブロッ
ク13のたわみ量が大きくなり、オーバーライドするリ
ーフブロック13間で互いに干渉して、いれこ構造を実
施することが非常に困難となることがあった。
【0077】実施の形態7.本発明によるリーフ駆動機
構51が有するリーフブロック13の他の実施形態を、
図13を用いて説明する。図13は、リーフ駆動機構5
1が有するリーフブロック13の形状を示す側面図であ
る。なお、図13において、図1又は図5に示す実施形
態1と同一の部分には、同一符号を付してその説明を省
略する。
【0078】本実施形態のリーフブロック13は、放射
線源10を中心として、照射野14に対してテーパの角
度を有する。つまり、リーフブロック13のB面におい
て、放射線源10に近いB面の幅yは、放射線源10か
ら遠いB面の幅y’よりも狭いものとなる。そして、リ
ーフブロック13のA面は、放射線源10から照射され
た放射線の光軸と平行になるように傾斜角を有してい
る。
【0079】このように、リーフブロック13が放射線
源10を中心とした照射野14に対するテーパ角度を有
することにより、ストレートタイプのリーフブロックよ
りも照射野14でのリーフブロックの半影を小さくする
ことができ、放射線の照射精度の高いマルチリーフコリ
メータを得ることができる。
【0080】実施の形態8.本発明によるリーフ駆動機
構51が有するリーフブロック13の他の実施形態を、
図14を用いて説明する。図14は、リーフ駆動機構5
1が有するリーフブロック13の形状を示す側面図であ
る。図14において、リーフブロック13は、そのA面
上に少なくとも一段の段差を有し、段の上面と下面とは
互いに平行であり、又これら上面と下面との段差部分の
断面は、ほぼB面に平行となる。なお、このリーフブロ
ック13のA面に設けられた段差は、隣り合うリーフブ
ロック13の段差と係合する。また、このリーフブロッ
ク13は、放射線源10を中心として照射野14に対す
るテーパの角度を有してもよい。
【0081】なお、リーフブロック13が段差や突起等
の係合部を有し、このような係合部を有するリーフブロ
ック13が複数枚咬合してリーフブロック群12が形成
される場合、ガイドブロック54は、互いに咬合して形
成されたリーフブロック群12を、リーフブロック群1
2の周りから咬持するように形成してもよい。つまり、
隣り合うリーフブロック13間の相対的な位置関係は互
いの係合部による係合により決定され、また一体に咬合
されたリーフブロック群12の絶対的な位置を決定する
ため、またリーフブロック群12を構成する各リーフブ
ロック13の位置がずれないようにするため、ガイドブ
ロック54は少なくともリーフブロック群12の対角の
2地点から咬持すればよい。
【0082】このように、ガイドブロック54がリーフ
ブロック群12全体を咬持するように形成され、個々の
リーフブロック13の支持のための部位を設けないこと
から、構成の簡易なガイドブロック54が得られ、ま
た、個々のリーフブロック13に関しても、各リーフブ
ロック13に凸部を設ける必要が無くなり、各リーフブ
ロック13の構成も簡易になる。なお、各リーフブロッ
ク13に設けられるラック部はリーフブロック13のB
面に直接刻設されればよい。
【0083】このように、リーフブロック13のA面に
段差を設け、隣り合うリーフブロック13のA面に設け
られた段差と係合させることにより、隣り合うリーフブ
ロック13間の間隙に入射される放射線が照射野14へ
の漏れ出ることを防止することができ、照射精度の高い
マルチリーフコリメータが得られる。また、隣り合うリ
ーフブロック13間に隙間を設けることにより、隣り合
うリーフブロック13間での干渉(こぜること)を防止
することができる。
【0084】実施の形態9.本発明によるリーフ駆動機
構51の他の実施形態を、図15を用いて説明する。図
15は、リーフ駆動機構51を構成するガイドブロック
54の形状を示す側面図である。図15において、Cカ
ット69は、リーフブロック13のB面に対向する上面
57と、リーフブロック13のE面に対向する側面58
とのエッジが欠切若しくは面取りされる。なお、図15
において、図5に示す実施形態1と同一又は相当の部分
には、同一符号を付してその説明を省略し、図5と異な
る部分について説明した。
【0085】このように、ガイドブロック54の上面5
7と側面58とのエッジにCカット69を施すことによ
り、ガイドブロック54のエッジ面とリーフブロック1
3の凸部との干渉を抑制することができ、リーフブロッ
ク13の摺動を容易にすることができる。
【0086】
【発明の効果】この発明にかかるマルチリーフコリメー
タは、任意の端面に凸部を有する板状のリーフブロック
と、リーフブロックの凸部が緩挿され、リーフブロック
を複数並設させる複数の溝部を有するガイドブロック
と、リーフブロックの凸部の端面に刻設されたラック部
と噛合する歯車を回転させるモータとを備え、リーフブ
ロックの凸部を側面からガイドブロックで支持し、この
凸部の端面でモータに設けられた歯車と噛合し、リーフ
ブロックを摺動させるため、リーフブロックを支持する
ための機構と、リーフブロックを摺動させるための機構
とを別々に設ける必要がなく、リーフブロックの長さを
短縮させることができ、マルチリーフコリメータの小型
化を図ることができる。
【0087】また、この発明にかかるマルチリーフコリ
メータは、ガイドブロックの複数の溝部にそれぞれ緩挿
されたリーフブロックが並設され、隣り合うリーフブロ
ック間に間隙を設けたことにより、隣り合うリーフブロ
ック間での干渉を防止することができる。
【0088】さらに、この発明にかかるマルチリーフコ
リメータのリーフブロックは長手方向両端面に凸部を有
し、ガイドブロックはリーフブロックの長手方向両端面
に設けられた凸部が緩挿される溝部を有し、ラック部が
リーフブロックの長手方向両端面に刻設され、このラッ
ク部に噛合する歯車を有するモータをこれら長手方向両
端面に分設することができ、これらモータ等を設けるた
めに必要とされるスペースを抑制することが容易とな
り、マルチリーフコリメータを小型化させることが容易
となる。
【0089】また、この発明にかかるマルチリーフコリ
メータは、リーフブロックの凸部に刻設されるラック部
が、ガイドブロックが有する溝部の底面と対向する面に
刻設され、溝部の底面とラック部との間に間隙を設けた
ものであり、リーフブロックの凸部を側面からガイドブ
ロックで支持し、この凸部の端面でモータに設けられた
歯車と噛合し、リーフブロックを摺動させるため、リー
フブロックを支持するための機構と、リーフブロックを
摺動させるための機構とを別々に設ける必要がなくな
り、リーフブロックの長さを短いものに抑えることがで
き、マルチリーフコリメータを小型化させることができ
る。
【0090】さらに、この発明にかかるマルチリーフコ
リメータのモータは、歯車を回転させ、歯車に噛合する
ラック部を有するリーフブロックを摺動させるものであ
り、モータをラック部に直結させることにより、モータ
の設置位置を小型化させることが容易となり、マルチリ
ーフコリメータを小型化させることが容易となる。
【0091】また、この発明にかかるマルチリーフコリ
メータは、モータの回転子と、リーフブロックが有する
ラック部に噛合する歯車との間に複数の歯車を介在させ
たものであり、駆動軸の長さ及び歯車の大きさを変える
ことによりモータの位置を変化させ、モータの大きさに
より決定されていた駆動軸のピッチを小さくさせること
が容易になり、モータの設置位置をリーフブロックの長
さ方向に小型化させることが容易となり、マルチリーフ
コリメータをリーフブロックの長さ方向に小型化させる
ことが容易となる。
【0092】さらに、この発明にかかるマルチリーフコ
リメータは、リーフブロックの端面に対して垂直な両平
面を貫通する穴を設け、穴に棒を横貫させたものであ
り、制御系の暴走などによって生じるリーフブロック及
びマルチリーフコリメータの損壊を防止することができ
る。
【0093】また、この発明にかかるマルチリーフコリ
メータは、モータの所定の回転数に応じた単位パルスを
出力するエンコーダと、単位パルス当たりに摺動するリ
ーフブロックの摺動距離のデータに基づき、リーフブロ
ックに設けられた穴に横貫された棒で制限されたリーフ
ブロックの位置を原点として、リーフブロックの移動を
制御する制御部とを設けたものであり、マイクロスイッ
チ等を各リーフブロック13に取り付けて原点出しする
といった必要が無くなるため、部品点数の少ないマルチ
リーフコリメータが得られる。
【0094】さらに、この発明にかかるマルチリーフコ
リメータは、減速比が大きく、大きな逆回転トルクをモ
ータに与える減速機を設けたものであるため、リーフブ
ロックが鉛直方向に直立している時に、停電等により電
源断となっても、リーフブロックが落下することによる
リーフブロック及びマルチリーフコリメータの破損を防
止することができる。
【0095】また、この発明にかかるマルチリーフコリ
メータは、リーフブロックの端面を形成するエッジを面
取りしたため、リーフブロックのガイドブロックに対す
る引っ掛かりが抑えられ、リーフブロックが滑らかに摺
動する。
【0096】さらに、この発明にかかるマルチリーフコ
リメータは、ガイドブロックの端面を形成するエッジを
面取りしたため、ガイドブロックのリーフブロックに対
する引っ掛かりが抑えられ、リーフブロックを滑らかに
摺動させる。
【0097】また、この発明にかかるマルチリーフコリ
メータは、リーフブロックの端面に対して垂直な両平面
が、放射線源から照射される放射線の光軸に対して平行
であるものであり、ストレートタイプのリーフブロック
よりも照射野でのリーフブロックの半影を小さくするこ
とができ、放射線の照射精度の高いマルチリーフコリメ
ータを得ることができる。
【0098】さらに、この発明にかかるマルチリーフコ
リメータは、リーフブロックの端面に対して垂直な両平
面が、放射線源から照射される放射線の光軸に対して垂
直方向の段差を有し、隣り合うリーフブロックが、互い
のリーフブロックが有する段差を介して係合させたもの
であるため、隣り合うリーフブロック間の間隙に入射さ
れる放射線が照射野への漏れ出ることを防止することが
でき、照射精度の高いマルチリーフコリメータが得られ
る。
【0099】また、この発明にかかるマルチリーフコリ
メータは、一方の端面にラック部が刻設された板状のリ
ーフブロックと、複数のリーフブロックを他方の端面か
ら支持するガイドブロックと、ガイドブロックと共にリ
ーフブロックを挟圧し、リーフブロックのラック部に噛
合してリーフブロックを摺動させる、モータに設けられ
た歯車とを備えたものであり、モータに設けられた歯車
とガイドブロックとでリーフブロックを挟圧して、また
このモータに設けられた歯車でリーフブロックを摺動さ
せるため、構成が簡易な構成要素の点数が少ない構成の
簡易なマルチリーフコリメータが得られる。
【0100】さらに、この発明にかかるマルチリーフコ
リメータは、複数のリーフブロックがそれぞれの係合部
を介して係合するリーフブロック群と、リーフブロック
群を咬持するガイドブロックと、リーフブロックの端面
に設けられたラック部に噛合し、リーフブロックを摺動
させる歯車を回転させるモータとを備えたものであり、
複数のリーフブロックが互いに係合し、その係合したリ
ーフブロック群全体を一体として、少なくともリーフブ
ロック群の対角の2点をガイドブロックで咬持するた
め、ガイドブロック及びリーフブロックの形状を簡易に
することができ、これら簡易な形状の部品が簡易に組み
合わされて構成されるマルチリーフコリメータが得られ
る。
【0101】この発明にかかる放射線治療装置は、請求
項1〜15に記載のマルチリーフコリメータを備えたも
のであり、マルチリーフコリメータ全体の小型化が容易
であり、またマルチリーフコリメータを構成するリーフ
ブロックの薄板可も可能であることから、装置全体の小
型化を実現すると共に、照射精度の高い治療効率の高い
放射線治療装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1のマルチリーフコリメータの一部
を示す概念図である。
【図2】 実施形態1のマルチリーフコリメータが有す
るリーフブロック13の全体図である。
【図3】 実施形態1のリーフ駆動機構51の構成を示
す正面図である。
【図4】 実施形態1のリーフ駆動機構51の構成を示
す上面図である。
【図5】 実施形態1のリーフ駆動機構51の構成を示
す側面図である。
【図6】 実施形態1のリーフブロック13の駆動動作
を示す概念図である。
【図7】 実施形態2のリーフ駆動機構51の構成を示
す正面図である。
【図8】 実施形態2のリーフ駆動機構51の構成を示
す上面図である。
【図9】 実施形態3のリーフ駆動機構51の構成を示
す正面図である。
【図10】 実施形態4のリーフ駆動機構51の構成を
示す正面図である。
【図11】 実施形態5のリーフ駆動機構51の構成を
示す上面図である。
【図12】 実施形態6のリーフ駆動機構51が有する
リーフブロック13の形状を示す正面図及び上面図であ
る。
【図13】 実施形態7のリーフ駆動機構51が有する
リーフブロック13の形状を示す側面図である。
【図14】 実施形態8のリーフ駆動機構51が有する
リーフブロック13の形状を示す側面図である。
【図15】 実施形態9のリーフ駆動機構51を構成す
るガイドブロック54の形状を示す側面図である。
【図16】 従来のマルチリーフコリメータを示す構成
図である。
【図17】 従来のマルチリーフコリメータが有するリ
ーフブロック13の全体図である。
【図18】 従来のマルチリーフコリメータが有するリ
ーフブロック支持機構の側面図である。
【図19】 従来のマルチリーフコリメータが有するリ
ーフブロック支持機構の断面図である。
【図20】 従来の他のマルチリーフコリメータを示す
構成図である。
【図21】 従来の他のネジ駆動方式のマルチリーフコ
リメータの断面図である。
【図22】 図21における断面A−Aから得られるネ
ジ駆動方式のマルチリーフコリメータの平面図である。
【符号の説明】
10 放射線源、11 単体ブロック絞り、12 リー
フブロック群、13 リーフブロック、14 照射野、
15 歯車、16 駆動軸、17 モータ、18チェー
ン、19 シャフト、20 ベアリング、21 カラ
ー、30 送りねじ、31 自在継手、32 回転可能
なナット、33 ナットホルダー、34L字金具、35
荷重支持軸、40 ネジ切りシャフト、41 ロッ
ド、42リーフ支持フレーム、43 ネジ穴、44 ブ
ッシング、45 柔軟ケーブル、50 マルチリーフコ
リメータ、51 リーフ駆動機構、52 照射面、53
ラック部、54 ガイドブロック、55 リーフブロッ
ク13の高さ、56 ラック部53の幅、57 ガイド
ブロック54の上面、58 ガイドブロック54の側
面、60 歯車、61 モータ17のアイドラ歯車、6
2 長穴、63〜64 ストッパー、65 原点出し用
ストッパー、66 センターストッパー、67 リーフ
ブロック13からセンターストッパー66までの距離、
68 減速機、69 Cカット。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意の端面に凸部を有する板状のリーフブ
    ロックと、 上記リーフブロックの凸部が緩挿され、上記リーフブロ
    ックを複数並設させる複数の溝部を有するガイドブロッ
    クと、 上記リーフブロックの凸部の端面に刻設されたラック部
    と噛合する歯車を回転させるモータとを備えたことを特
    徴とするマルチリーフコリメータ。
  2. 【請求項2】ガイドブロックの複数の溝部にそれぞれ緩
    挿されたリーフブロックが並設され、隣り合うリーフブ
    ロック間に間隙を設けたことを特徴とする請求項1に記
    載のマルチリーフコリメータ。
  3. 【請求項3】リーフブロックは長手方向両端面に凸部を
    有し、 ガイドブロックは上記リーフブロックの長手方向両端面
    に設けられた凸部が緩挿される溝部を有することを特徴
    とする請求項1又は2に記載のマルチリーフコリメー
    タ。
  4. 【請求項4】リーフブロックの凸部に刻設されるラック
    部は、ガイドブロックが有する溝部の底面と対向する面
    に刻設され、 上記溝部の底面と上記ラック部との間に間隙を設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマルチ
    リーフコリメータ。
  5. 【請求項5】モータは、歯車を回転させ、上記歯車に噛
    合するラック部を有するリーフブロックを摺動させるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマルチ
    リーフコリメータ。
  6. 【請求項6】モータの回転子と、リーフブロックが有す
    るラック部に噛合する歯車との間に複数の歯車を介在さ
    せたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    マルチリーフコリメータ。
  7. 【請求項7】リーフブロックの端面に対して垂直な両平
    面を貫通する穴を設け、 上記穴に棒を横貫させたことを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載のマルチリーフコリメータ。
  8. 【請求項8】モータの所定の回転数に応じた単位パルス
    を出力するエンコーダと、 上記単位パルス当たりに摺動するリーフブロックの摺動
    距離のデータに基づき、上記リーフブロックに設けられ
    た穴に横貫された棒で制限された上記リーフブロックの
    位置を原点として、上記リーフブロックの移動を制御す
    る制御部とを設けたことを特徴とする請求項7に記載の
    マルチリーフコリメータ。
  9. 【請求項9】モータに逆回転トルクを与える減速機を設
    けたことを特徴する請求項1〜8のいずれかに記載のマ
    ルチリーフコリメータ。
  10. 【請求項10】リーフブロックの端面を形成するエッジ
    を面取りしたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか
    に記載のマルチリーフコリメータ。
  11. 【請求項11】ガイドブロックの端面を形成するエッジ
    を面取りしたことを特徴とする請求項1〜10のいずれ
    かに記載のマルチリーフコリメータ。
  12. 【請求項12】リーフブロックの端面に対して垂直な両
    平面は、放射線源から照射される放射線の光軸に対して
    平行であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか
    に記載のマルチリーフコリメータ。
  13. 【請求項13】リーフブロックの端面に対して垂直な両
    平面は、放射線源から照射される放射線の光軸に対して
    垂直方向の段差を有し、 隣り合うリーフブロックは、互いのリーフブロックが有
    する段差を介して係合させたことを特徴とする請求項1
    〜12のいずれかに記載のマルチリーフコリメータ。
  14. 【請求項14】一方の端面にラック部が刻設された板状
    のリーフブロックと、 複数の上記リーフブロックを他方の端面から支持するガ
    イドブロックと、 上記ガイドブロックと共に上記リーフブロックを挟圧
    し、上記リーフブロックのラック部に噛合して上記リー
    フブロックを摺動させる、モータに設けられた歯車とを
    備えたことを特徴とするマルチリーフコリメータ。
  15. 【請求項15】複数のリーフブロックがそれぞれの係合
    部を介して係合するリーフブロック群と、 上記リーフブロック群を咬持するガイドブロックと、 上記リーフブロックの端面に設けられたラック部に噛合
    し、上記リーフブロックを摺動させる歯車を回転させる
    モータとを備えたことを特徴とするマルチリーフコリメ
    ータ。
  16. 【請求項16】請求項1〜15に記載のマルチリーフコ
    リメータを備えたことを特徴とする放射線治療装置。
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