JPH11215897A - 励磁装置 - Google Patents

励磁装置

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Publication number
JPH11215897A
JPH11215897A JP10017492A JP1749298A JPH11215897A JP H11215897 A JPH11215897 A JP H11215897A JP 10017492 A JP10017492 A JP 10017492A JP 1749298 A JP1749298 A JP 1749298A JP H11215897 A JPH11215897 A JP H11215897A
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JP
Japan
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field
synchronous machine
field winding
thyristors
discharge
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JP10017492A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yokota
浩 横田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで、簡潔で、保守の容易な同期機の
励磁装置を得る。 【解決手段】 同期機1を停止させる場合、まず主回路
遮断器31を開放し、同時にサイリスタブリッジ3のサ
イリスタ3a〜3fを一斉に点弧して、界磁巻線1aに
貯えられた界磁エネルギーを、全サイリスタ3a〜3f
を通して放電させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は同期機の励磁装置
に関するもので、特に同期機を停止する場合の同期機の
消磁を行う励磁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば特公平1−61037号公
報に示された従来の励磁装置を示す図であり、初期励磁
回路として、バッテリーによるDC励磁方式を採用した
ものである。図7において、1は同期機、1aは同期機
1の界磁巻線、2は自励用励磁変圧器、3は複数のサイ
リスタ3a、3b、3c、3d、3e、3fにより構成
されたサイリスタブリッジ、4は界磁巻線1aとサイリ
スタブリッジ3との間にに接続された2極の界磁遮断器
(主極)、5は界磁放電抵抗、6は界磁遮断器4に連動
して開閉する1極の界磁放電コンタクタ(放電極)、7
は界磁放電抵抗5と界磁放電コンタクタ6により構成さ
れ界磁巻線1aに並列に接続された界磁放電回路であ
る。
【0003】また21は初期励磁コンタクタ、22は逆
流防止ダイオード、23は初期励磁電流調整抵抗器、2
4はバッテリーであり、逆流防止ダイオード22、初期
励磁電流調整抵抗器23、バッテリー24により初期励
磁回路25を構成している。さらに、31は系統側との
接続を開閉する主回路遮断器である。
【0004】次に動作について説明する。同期機1が原
動機(図示せず)により同期速度近くまで加速される
と、初期励磁コンタクタ21を投入して、初期励磁回路
25により、界磁遮断器4を通して同期機1を励磁して
同期機1の電圧を確立する。電圧が規定値、例えば30
%まで確立すると、サイリスタブリッジ3のサイリスタ
3a〜3fを順次点弧制御して、自励用励磁変圧器2を
通して同期機1を励磁する。同時に初期励磁コンタクタ
21を開放する。同期機1の電圧、周波数、位相を系統
側と合わせて、主回路遮断器31を投入して系統側との
並列運転に入る。
【0005】同期機1を停止させる場合は、まず同期機
1を無負荷状態にし主回路遮断器31を開放する。次い
で界磁遮断器4の開放操作を行う。このとき、界磁遮断
器4の開放前に界磁放電コンタクタ6が投入され、同期
機1の界磁エネルギーは、界磁放電抵抗5と界磁放電コ
ンタクタ6で構成される界磁放電回路7を通して放電さ
れ、同期機1は消磁される。同期機1を消磁した後、同
期機1の保守、点検を行う。
【0006】このように界磁放電抵抗5を通して放電す
る場合、放電時定数T=L/R(L:放電回路のリアク
タンス、R:放電回路の抵抗)は、殆どが界磁巻線のリ
アクタンスと界磁放電抵抗5の抵抗値で決まり約2秒程
度である。
【0007】図8は他の従来の励磁装置を示す図であ
り、初期励磁回路としてAC励磁方式を採用したもので
ある。図8において、10は自励用励磁変圧器2とサイ
リスタブリッジ3の間に接続された自励用AC遮断器、
11は所内回路に接続された他励用励磁変圧器、12は
他励用励磁変圧器11とサイリスタブリッジ3の間に接
続された他励用AC遮断器であり、その他の図7と同一
符号は同等品を示す。
【0008】次に動作について説明する。同期機1が原
動機により同期速度近くまで加速すると、他励用AC遮
断器12を投入し、サイリスタブリッジ3のサイリスタ
3a〜3fを順次点弧制御して、他励用励磁変圧器11
を通して同期機1を励磁し、同期機1の電圧を確立して
初期励磁を行う。電圧が既定値まで確立したら、自励用
AC遮断器10を投入し、自励用励磁変圧器2を通して
励磁する。同時に他励用AC遮断器12は開放する。こ
れ以後の並列運転、停止から消磁は、上記のDC励磁方
式の場合と同一であるため説明は省略する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の励磁装置は以上
のように構成されているので、界磁遮断器4の開閉頻度
が多いため寿命が短かくなったり、同期機1が大容量化
すると大容量のDCを遮断する界磁遮断器4を必要とす
るため非常に高価となる等の課題があった。
【0010】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、界磁遮断器4を設けずに界磁放電
回路を工夫したり、AC側の遮断器で代行したり、電流
を遮断しない界磁断路器で代行したり、界磁遮断器4を
設けても大容量のDCの界磁電流を遮断しないようにし
て、低コストで、簡潔で、保守の容易な励磁装置を得る
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る励磁装置
は、系統側と接続される同期機の界磁巻線を励磁する複
数のサイリスタにより構成されたサイリスタブリッジを
備えたものにおいて、上記同期機を停止する場合、上記
同期機を上記系統側から開放し、上記複数のサイリスタ
を一斉に点弧して、上記界磁巻線に貯えられた界磁エネ
ルギーを上記サイリスタを通して放電させるものであ
る。
【0012】この発明に係る励磁装置は、系統側と接続
される同期機の界磁巻線を励磁する複数のサイリスタに
より構成されたサイリスタブリッジと、界磁放電抵抗及
び両方向性を有する半導体素子からなり、上記界磁巻線
に並列に接続された界磁放電回路とを備えたものにおい
て、上記同期機を停止する場合、上記同期機を上記系統
側から開放し、上記複数のサイリスタを一斉に遮断し
て、上記界磁巻線に貯えられた界磁エネルギーを上記界
磁放電回路を通して放電させるものである。
【0013】この発明に係る励磁装置は、サイリスタブ
リッジへの電源を開閉するAC遮断器を備え、同期機を
停止する場合、界磁巻線に貯えられた界磁エネルギーを
放電させると共に、上記AC遮断器を開放するものであ
る。
【0014】この発明に係る励磁装置は、界磁巻線とサ
イリスタブリッジ間に接続された界磁断路器を備え、同
期機を停止する場合、界磁巻線に貯えられた界磁エネル
ギーを放電させると共に、上記界磁断路器を開放するも
のである。
【0015】この発明に係る励磁装置は、界磁巻線とサ
イリスタブリッジ間に接続された界磁遮断器を備え、同
期機を停止する場合、界磁巻線に貯えられた界磁エネル
ギーを放電させると共に、上記界磁遮断器を開放するも
のである。
【0016】この発明に係る励磁装置は、系統側と接続
される同期機の界磁巻線を励磁する複数のサイリスタに
より構成されたサイリスタブリッジと、上記界磁巻線と
上記サイリスタブリッジ間に接続された少なくとも3極
の界磁遮断器と、界磁放電抵抗及び上記界磁遮断器に連
動して動作する界磁放電コンタクタからなり、上記界磁
巻線に並列に接続された界磁放電回路とを備えたもので
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は実施の形態1による励磁装置を示
す図である。図1は、従来の図7から界磁遮断器4及び
界磁放電回路7を削除したものである。その他の図7と
同一符号は同等品を示す。この実施の形態の初期励磁は
DC励磁方式である。
【0018】次に動作について説明する。初期励磁によ
る電圧確立、並列運転は図7の従来方式と同一である。
同期機1の停止の場合は、まず同期機1を無負荷状態に
し主回路遮断器31を開放し、同時にサイリスタブリッ
ジ3のサイリスタ3a、3b、3c、3d、3e、3f
を一斉に点弧する。この場合、サイリスタブリッジ3の
全サイリスタ3a〜3fが点弧されるので、ダイオード
ブリッジと同様な回路となり、全サイリスタ3a〜3f
を通して界磁巻線1aに貯えられた界磁エネルギーを放
電させる。このときの界磁放電回路の抵抗は、殆どが界
磁巻線1aの抵抗値で決まり、従来の放電時定数の約2
秒程度に比べ、放電時定数は約10秒でゆっくりと放電
され、界磁電流が完全に消減するためには数十秒あるい
は分オーダの時間を要するが、実運用上は何ら問題はな
い。
【0019】同期機1が停止しても、界磁回路に界磁遮
断器4が無いため、回路は接続されたままであるが、点
検時には安全上、従来と同様、回路を接地装置で放電し
てから実施するため問題は無い。
【0020】この実施の形態では、初期励磁がDC励磁
の場合を示しているが、初期励磁回路がAC励磁方式の
場合も同様に動作する。
【0021】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、同期機1の界磁巻線1aとサイリスタブリッジ3の
間に界磁遮断器4を設けず、同期機1を停止させる場合
には、主回路遮断器31を開放した後、サイリスタブリ
ッジ3のサイリスタ3a〜3fを一斉に点弧させ、同期
機1の界磁巻線1aにチャージされた界磁エネルギーを
放電させることにより、従来の図7や図8に示したよう
な、界磁遮断器4、界磁放電抵抗5、界磁放電コンタク
タ6が不要となり、コスト低減、回路の簡潔化を実現で
きると共に、多頻度開閉による界磁遮断器4の保守が不
要となるという効果が得られる。
【0022】また界磁遮断の際に、界磁遮断器4や界磁
放電コンタクタ6のような機械的な動きをするものが無
く、回路が全て半導体化されているので、信頼性の高い
界磁遮断を実現できるという効果が得られる。
【0023】実施の形態2.図2は実施の形態2による
励磁装置を示す図である。図2は、実施の形態1の図1
に界磁放電抵抗5及び両方向性を有する半導体素子8か
らなる界磁放電回路9を界磁巻線1aに並列に追加した
ものであり、その他の図1と同一符号は同等品を示す。
この半導体素子8は、逆方向に並列に接続した一対のサ
イリスタ8a、8bにより構成されている。
【0024】次に動作について説明する。同期機1を停
止させる場合には、同期機1を無負荷状態にし主回路遮
断器31を開放した後、一対のサイリスタ8a、8bに
より構成された半導体素子8を点弧することにより、界
磁放電抵抗5と半導体素子8を直列に接続した界磁放電
回路9を介して、同期機1の界磁巻線1aに貯えられた
界磁エネルギーを放電すると共に、サイリスタブリッジ
3のサイリスタ3a〜3fは一斉にゲートを遮断する。
この場合、界磁エネルギーは界磁放電抵抗5を通して放
電するため、従来と同様に放電時定数は約2秒程度と早
い。
【0025】この実施の形態では、半導体素子8とし
て、逆方向に並列に接続した一対のサイリスタ8a、8
bを使用し、界磁放電回路9を両方向性にすることによ
り、例えば同期機1に事故が発生し、界磁巻線1aに逆
方向の電流が流れても放電することが可能となってい
る。
【0026】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、従来の図7、図8に示すような、界磁遮断器4が不
要となり、コスト低減を実現できると共に、多頻度開閉
を要する界磁遮断器4の保守が不要となるという効果が
得られる。また界磁遮断の際に、界磁遮断器4や界磁放
電コンタクタ6のような機械的な動きをするものが無
く、回路が全て半導体化されているので、信頼性の高い
界磁遮断を実現できるという効果が得られる。
【0027】さらに同期機1に事故が発生し、界磁巻線
1aに逆方向の電流が流れても消磁できるという効果が
得られる。
【0028】実施の形態3.図3は実施の形態3による
励磁装置を示す図である。この実施の形態は、従来の図
8と同様に、初期励磁回路として、他励用励磁変圧器1
1、他励用AC遮断器12によるAC励磁方式を採用
し、実施の形態2と同様に、界磁放電回路9として、界
磁放電抵抗5と半導体素子8を直列に接続したものであ
る。また図3で図2、図8と同一符号は同等品を示す。
【0029】次に動作について説明する。同期機1を停
止させる場合には、実施の形態2と同様に、同期機1を
無負荷状態にし主回路遮断器31を開放した後、半導体
素子8を点弧することにより、界磁放電抵抗5と半導体
素子8を直列に接続した界磁放電回路9を介して、同期
機1の界磁巻線1aに貯えられた界磁エネルギーを放電
させる。そして同期機1の停止後又は界磁エネルギー放
電後若しくは一定時間後に、自励用AC遮断器(AC遮
断器)10又は他励用AC遮断器(AC遮断器)12を
開放する。
【0030】励磁装置が自励式で運転されている場合
は、初期励磁後、他励用AC遮断器12を開放し、自励
用AC遮断器10を投入し運転しているので、停止指令
により自励用AC遮断器10を開放する。また励磁装置
が他励式で運転されている場合は、初期励磁後も引き続
き、自励用AC遮断器10を開放し、他励用AC遮断器
12を投入し運転しているので、停止指令により他励用
AC遮断器12を開放する。
【0031】この実施の形態では、界磁放電抵抗5と半
導体素子8の界磁放電回路9により消磁しているが、実
施の形態1のように、界磁放電抵抗5と半導体素子8を
設けず、サイリスタブリッジ3のサイリスタ3a〜3f
を一斉に点弧することにより消磁しても良い。
【0032】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、従来の図8に示したような、界磁遮断器4が不要と
なり、コスト低減を実現できると共に、多頻度開閉を要
する直流の界磁遮断器4の保守が不要となるという効果
が得られる。
【0033】また自励用AC遮断器10又は他励用AC
遮断器12で励磁回路を電源回路から切り離すことがで
きるため、励磁装置の点検も容易となるという効果が得
られる。
【0034】実施の形態4.図4は実施の形態4による
励磁装置を示す図である。図4は、実施の形態1の図1
に界磁断路器13を追加したものであり、その他の図1
と同一符号は同等品を示す。この実施の形態では、従来
の図7、図8の界磁遮断器4の代わりに界磁断路器13
が設けられている。
【0035】次に動作について説明する。同期機1を運
転開始する場合には、まず界磁断路器13を投入してか
ら、従来通りの方式で初期励磁を行い運転に入る。同期
機1を停止させる場合には、実施の形態1と同様に、サ
イリスタブリッジ3のサイリスタ3a〜3fを一斉に点
弧することにより、同期機1の界磁巻線1aに貯えられ
た界磁エネルギーを放電すると共に、界磁電流が十分に
消滅した、同期機1停止後又は界磁エネルギー放電後若
しくは一定時間後に、界磁断路器13を開放する。
【0036】放電時定数は約10秒でゆっくりと放電さ
れ、界磁電流が完全に消滅するためには数十秒あるいは
分オーダの時間を要するが、開放する目的が点検あるい
は安全上のためであるので、急ぐ必要はなく手動で必要
な時に開放しても良い。
【0037】この実施の形態では、サイリスタブリッジ
3のサイリスタ3a〜3fを一斉に点弧することにより
消磁しているが、実施の形態2のように、界磁放電抵抗
5と半導体素子8を設けて消磁しても良い。
【0038】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、界磁電流が十分に消滅した、同期機1停止後又は界
磁エネルギー放電後若しくは一定時間後に、界磁断路器
13を開放することにより、コンタクタの摩耗もなく、
経済的で、長寿命、高信頼度を持つことができるという
効果が得られる。
【0039】実施の形態5.図5は実施の形態5による
励磁装置を示す図であり、実施の形態2の図2に、従来
使用していた界磁遮断器4を追加したものである。この
ように、この実施の形態では、界磁エネルギーの消磁方
式を実施の形態2と同様にしている。
【0040】次に動作について説明する。同期機1を停
止させる場合には、実施の形態2と同様に、同期機1の
界磁巻線1aに貯えられた界磁エネルギーを放電させる
と共に、同期機1の停止後又は界磁エネルギー放電後若
しくは一定時間後に、界磁遮断器4を開放する。
【0041】この実施の形態では、界磁放電抵抗5と半
導体素子8の界磁放電回路9により消磁しているが、実
施の形態1のように、界磁放電抵抗5と半導体素子8を
設けず、サイリスタブリッジ3のサイリスタ3a〜3f
により消磁しても良い。
【0042】この実施の形態では、実施の形態4の界磁
断路器13の代わりに界磁遮断器4を使用している。界
磁断路器13の場合は界磁エネルギーが放電後に開放す
るが、界磁遮断器4の場合には、界磁エネルギーがある
程度減少した放電途中でも開放することができる。
【0043】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、従来方式と違い、界磁電流が消滅又は減少してから
界磁遮断器4を開放するため、大きな遮断容量を必要と
しないうえ、大容量の界磁電流を遮断しないため、コン
タクタの摩耗もなく、経済的で、長寿命、高信頼度をも
つことができるという効果が得られる。
【0044】実施の形態6.図6は実施の形態6による
励磁装置を示す図である。従来は図7、図8に示すよう
に、2極の界磁遮断器4と1極の界磁放電コンタクタ6
で構成されているが、この実施の形態では、図6に示す
ように、3極の界磁遮断器14と1極の界磁放電コンタ
クタ6で構成している。多重切とした場合の界磁遮断器
14の遮断電圧は、単極での遮断電圧の極数倍になるの
で、界磁遮断器14を2極から3極にすることにより、
2極の場合の遮断電圧の1.5倍にすることができる。
発電機が最近大容量化し、遮断電圧も高電圧化してい
る。これに対応するために工夫された界磁遮断器であ
る。
【0045】この実施の形態では、界磁遮断器14を3
極で構成しているが、3極以上の多数極で構成しても良
い。
【0046】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、界磁遮断器14を3極以上で構成することにより、
高い遮断電圧に対応できる励磁装置を実現できるという
効果が得られる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、同期
機を停止させる場合、複数のサイリスタを一斉に点弧さ
せ、界磁巻線に貯えられた界磁エネルギーを放電させる
ことにより、コスト低減、回路の簡潔化を実現できると
共に、多頻度開閉による界磁遮断器の保守が不要となる
という効果がある。
【0048】この発明によれば、同期機を停止する場
合、複数のサイリスタを一斉に遮断して、界磁巻線に貯
えられた界磁エネルギーを、界磁放電抵抗及び両方向性
を有する半導体素子からなる界磁放電回路を通して放電
させることにより、コスト低減を実現でき、多頻度開閉
を要する界磁遮断器の保守が不要となるという効果があ
ると共に、さらに同期機に事故が発生し、界磁巻線に逆
方向の電流が流れても消磁できるという効果がある。
【0049】この発明によれば、界磁遮断器を少なくと
も3極で構成することにより、高い遮断電圧に対応でき
る励磁装置を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による励磁装置の構
成を示す回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による励磁装置の構
成を示す回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による励磁装置の構
成を示す回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による励磁装置の構
成を示す回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態5による励磁装置の構
成を示す回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態6による励磁装置の構
成を示す回路図である。
【図7】 従来の励磁装置の構成を示す回路図である。
【図8】 従来の他の励磁装置の構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 同期機、1a 界磁巻線、3 サイリスタブリッ
ジ、3a〜3f,8a,8b サイリスタ、4,14
界磁遮断器、5 界磁放電抵抗、6 界磁放電コンタク
タ、7,9 界磁放電回路、8 半導体素子、10 自
励用AC遮断器(AC遮断器)、12 他励用AC遮断
器(AC遮断器)、13 界磁断路器。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 系統側と接続される同期機の界磁巻線を
    励磁する複数のサイリスタにより構成されたサイリスタ
    ブリッジを備えた励磁装置において、 上記同期機を停止する場合、上記同期機を上記系統側か
    ら開放し、上記複数のサイリスタを一斉に点弧して、上
    記界磁巻線に貯えられた界磁エネルギーを上記サイリス
    タを通して放電させることを特徴とする励磁装置。
  2. 【請求項2】 系統側と接続される同期機の界磁巻線を
    励磁する複数のサイリスタにより構成されたサイリスタ
    ブリッジと、 界磁放電抵抗及び両方向性を有する半導体素子からな
    り、上記界磁巻線に並列に接続された界磁放電回路とを
    備えた励磁装置において、 上記同期機を停止する場合、上記同期機を上記系統側か
    ら開放し、上記複数のサイリスタを一斉に遮断して、上
    記界磁巻線に貯えられた界磁エネルギーを上記界磁放電
    回路を通して放電させることを特徴とする励磁装置。
  3. 【請求項3】 サイリスタブリッジへの電源を開閉する
    AC遮断器を備え、 同期機を停止する場合、界磁巻線に貯えられた界磁エネ
    ルギーを放電させると共に、上記AC遮断器を開放する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の励磁装
    置。
  4. 【請求項4】 界磁巻線とサイリスタブリッジ間に接続
    された界磁断路器を備え、 同期機を停止する場合、界磁巻線に貯えられた界磁エネ
    ルギーを放電させると共に、上記界磁断路器を開放する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の励磁装
    置。
  5. 【請求項5】 界磁巻線とサイリスタブリッジ間に接続
    された界磁遮断器を備え、 同期機を停止する場合、界磁巻線に貯えられた界磁エネ
    ルギーを放電させると共に、上記界磁遮断器を開放する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の励磁装
    置。
  6. 【請求項6】 系統側と接続される同期機の界磁巻線を
    励磁する複数のサイリスタにより構成されたサイリスタ
    ブリッジと、 上記界磁巻線と上記サイリスタブリッジ間に接続された
    少なくとも3極の界磁遮断器と、 界磁放電抵抗及び上記界磁遮断器に連動して動作する界
    磁放電コンタクタからなり、上記界磁巻線に並列に接続
    された界磁放電回路とを備えたことを特徴とする励磁装
    置。
JP10017492A 1998-01-29 1998-01-29 励磁装置 Pending JPH11215897A (ja)

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JP10017492A Pending JPH11215897A (ja) 1998-01-29 1998-01-29 励磁装置

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JP (1) JPH11215897A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105679511A (zh) * 2014-11-17 2016-06-15 中国电力工程顾问集团华北电力设计院工程有限公司 高压厂用变压器励磁绕组结构

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