JPH11215430A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JPH11215430A
JPH11215430A JP2782598A JP2782598A JPH11215430A JP H11215430 A JPH11215430 A JP H11215430A JP 2782598 A JP2782598 A JP 2782598A JP 2782598 A JP2782598 A JP 2782598A JP H11215430 A JPH11215430 A JP H11215430A
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JP
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aperture
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image data
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JP2782598A
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English (en)
Inventor
Masakazu Oyamada
応一 小山田
Kazuko Miyauchi
和子 宮内
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絞りを介して撮像した画像を圧縮符号化する
に際して、当該画像の画質に適した圧縮率を調整する。 【解決手段】 画像入力装置1の画像入力部2では、レ
ンズ11及び絞り13を介してCCD15により画像を
撮像し、撮像した画像データをA/D変換器16により
デジタル化してフレームメモリ17に格納する。合焦器
12はレンズ11の位置を調節し、絞り制御器14は撮
像の際の絞り13の口径の大きさを画質設定器24に通
知する。また、画像符号化部3では、フレームメモリ1
7からの画像データを量子化テーブル23に基づいて離
散コサイン変換器21、量子化器22、ハフマン符号化
器25により例えばJPEG方式で圧縮符号化する。こ
の場合に、画質設定器24は、通知された絞り13の口
径が大きいことに応じて符号化の圧縮率を高めさせる一
方、当該絞り13の口径が小さいことに応じて符号化の
圧縮率を低めさせるように量子化テーブル23の設定値
を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞りを介して画像
を撮像し、撮像した画像データを圧縮符号化する画像入
力装置に関し、特に、絞りの口径の大きさに応じて符号
化処理の圧縮率を調整する画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばデジタルカメラ等といった画像入
力装置では、絞りを介して画像を撮像し、撮像した画像
データを圧縮符号化することが行われている。図7に
は、このような画像入力装置31の構成例を示してあ
り、この画像入力装置31には、画像を撮像する画像入
力部32と、撮像した画像データを例えばJPEG(Jo
int Photographic Experts Group:ITU-T T.81)方式に
より圧縮符号化する画像符号化部33とが備えられてい
る。
【0003】画像入力部32では、撮像対象となる被写
体やその背景の画像がレンズ41及び絞り43を介して
入力され、入力された画像がCCD45により撮像され
る。そして、撮像された画像データがA/D変換器46
によりデジタル画像データに変換され、変換されたデジ
タル画像データがフレーム毎にフレームメモリ47に格
納されて、格納されたデータが画像符号化部33へ出力
される。また、画像を撮像するに際して、画像入力部3
2に備えられた合焦器42では、レンズ41を移動させ
てその位置を調節することにより被写体の画像の焦点を
合わせること、すなわち、当該画像をCCD45の撮像
面に結像させることが行われる。
【0004】また、画像入力部32に備えられた絞り制
御器44では、絞り43の口径の大きさを制御すること
が行われる。なお、絞り制御器44としては、例えばユ
ーザの手動の操作に従って絞り43の口径の大きさを制
御する機能を備えている場合や、また、例えばユーザが
操作しなくとも自動的に当該制御を行う機能を備えてい
る場合等がある。また、画像を撮像する際の露出は、例
えばCCD45のデータ蓄積時間を制御して電気的にシ
ャッタースピードを変えることや絞り43の口径の大き
さ等により制御される。
【0005】このような構成から成る画像入力部32に
より撮像された画像では、一般に、例えば絞り値がF
2.0といったように絞り43の口径が大きい場合には
当該画像入力部32の近くに存在する被写体のみのピン
トが合う(低画質)一方、例えば絞り値がF11.0と
いったように絞り43の口径が小さい場合には当該画像
入力部32の近くに存在する被写体ばかりでなく遠くに
存在する風景(背景)についてもピントが合う(高画
質)といったことが生じる。すなわち、絞り43の口径
が大きい場合には撮像された画像中の被写体の画像部分
のみが比較的鮮明に得られる一方、他の画像部分はぼけ
てしまい、また、絞り43の口径が小さい場合には撮像
された画像の全体にわたって比較的鮮明な画像が得られ
る。なお、絞り値としてはFナンバーを用いて示してあ
り、この数値は、絞り43の口径が大きくなるに従って
小さくなる。
【0006】画像符号化部33では、画像入力部32か
ら出力されたフレーム毎のデジタル画像データが離散コ
サイン変換器51により離散コサイン変換(DCT変
換)された後に、量子化器52により量子化され、量子
化されたデータがハフマン符号化器55によりハフマン
符号化されて、符号化されたデータが例えば当該データ
を蓄積する蓄積メディアや当該データを通信する通信機
等へ出力される。なお、このような各処理器51、5
2、55により行われる符号化処理は、例えばフレーム
毎の画像データを8×8画素単位から構成されたブロッ
クデータに分割して、分割したブロックデータから成る
MCU(Minimum Coded Unit)毎にブロックデータを走
査して行われる。
【0007】ここで、上記した量子化器52では、量子
化テーブル53の設定値を用いて画像データを量子化す
ることが行われており、例えば当該設定値が小さい場合
には低圧縮率の符号化処理が行われる一方、当該設定値
が大きい場合には高圧縮率の符号化処理が行われる。具
体的には、例えば同一の画像データが符号化されるとす
れば、低圧縮率で符号化された画像データからは比較的
高画質の画像が再生される一方、高圧縮率で符号化され
た画像データからは比較的低画質の画像が再生される。
【0008】また、上記のような符号化処理に際して、
画像符号化部33に備えられた画質設定器54では、量
子化テーブル53の設定値を変更することにより符号化
処理における画質を制御することが行われる。具体的に
は、例えば画質設定器54や量子化テーブル53には予
め3段階(高画質、中位の画質、低画質)程度の画質の
種類に応じた量子化テーブル53の設定値が記憶されて
おり、ユーザの操作により選択された画質の種類に合わ
せて量子化テーブル53の設定値を変更することが行わ
れている。
【0009】以上のように、上記した画像入力装置31
では、画像入力部32により絞り43等を介して画像を
撮像し、撮像した画像を画像符号化部33により圧縮符
号化することが行われ、これにより、絞り43の口径の
大きさや符号化処理における圧縮率に応じた画質の符号
化画像データが得られていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような画像入力装置では、画像を撮像する際の絞りの口
径の大きさと、撮像した画像を符号化するのに用いられ
る符号化の圧縮率とが別個に調整されていたため、例え
ば撮像された画像データの画質に適さない符号化の圧縮
率が符号化処理に際して用いられてしまうことがあると
いった不具合があった。
【0011】具体的には、例えば絞りの口径を大きくし
て撮像された画像データでは被写体以外の画像部分につ
いてはピントがぼけてしまうことから、このような画像
データを低圧縮率で符号化してぼけた画像部分をも細部
にわたって再現性をよくしたとしても、符号化画像デー
タのデータ量が大きくなってしまう割には高画質な画像
が再生されず、例えば歪みの目立つ画像が再生されてし
まうといった不具合があった。また、例えば絞りの口径
を小さくして撮像された画像データでは画像全体のピン
トが合っているが、このような画像データを高圧縮率で
符号化してしまうと画像の再現性が劣化してしまい、ま
た、このようにして符号化した画像データを例えば復号
化しても、復号化した画像が全体的に歪みの目立った画
像となってしまうといった不具合があった。
【0012】ここで、実際には、例えば絞りの口径を大
きくして撮像された画像データについては符号化の圧縮
率を高めて画像の歪みを目立たないようにすることが必
要であり、また、例えば絞りの口径を小さくして撮像さ
れた画像データについては符号化の圧縮率を低めて画像
全体の再現性のよさ等を確保することが必要である。従
来では、このような絞りの口径と符号化の圧縮率との適
した組合せはユーザに殆ど知られておらず、また、例え
ばユーザが絞りの口径に適した符号化の圧縮率を調整し
ようとする場合であっても、上記したように絞りの口径
の調整と符号化の圧縮率の調整とが別個に行われていた
ため、このような調整がユーザにとって非常に面倒であ
り、装置の利便性が乏しいといった不具合があった。
【0013】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、絞りを介して画像を撮像し、
撮像した画像データを圧縮符号化するに際して、絞りの
口径の大きさに適した符号化の圧縮率を調整することが
できる画像入力装置を提供することを目的とする。更に
具体的には、本発明の画像入力装置では、例えばユーザ
が操作を行わずとも、絞りの口径の大きさに応じて符号
化処理の圧縮率を適した設定に調整することを行う。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る画像入力装置では、撮像手段により絞
りを介して画像を撮像し、符号化手段により撮像した画
像データを圧縮符号化するに際して、次のようにして符
号化の圧縮率を調整する。すなわち、画質制御手段が前
記絞りの口径が大きいことに応じて前記符号化手段に圧
縮率を高めさせる一方、前記絞りの口径が小さいことに
応じて前記符号化手段に圧縮率を低めさせる。
【0015】従って、例えば絞りの口径を大きくして撮
像された画像データについては比較的高圧縮率で符号化
されるため、ピントが合った被写体の画像部分について
は鮮明さを保持するとともに、ピントがぼけて相関性の
大きな被写体以外の背景の画像部分についてはデータ量
を減少させて、歪みの目立たない符号化画像データを得
ることができる。この場合、被写体の画像部分に比較的
多くのデータ量が割り当てられる一方、被写体以外の背
景の画像部分にはそれ程多くのデータ量が割り当てられ
ないため、圧縮効率のよい符号化画像データを得ること
ができる。また、例えば絞りの口径を小さくして撮像さ
れた画像データについては比較的低圧縮率で符号化され
るため、全体としてピントが合った画像データに歪みを
生じさせることなく、再現性のよい符号化画像データを
得ることができる。
【0016】以上のように、本発明の画像入力装置で
は、画像を撮像した際の絞りの口径の大きさに応じて適
した符号化の圧縮率を調整することができ、これによ
り、符号化画像データの画質の良さ等を確保することが
できる。また、例えばユーザが操作をしなくとも上記の
ような圧縮率の調整処理が行われるため、ユーザによる
圧縮率の調整といった面倒な操作を解消することがで
き、これにより、装置の利便性を向上させることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面を参照し
て説明する。図1には、本発明に係る画像入力装置1の
一例を示してあり、この画像入力装置1は例えばデジタ
ルカメラ等といった装置に備えられる。同図に示した画
像入力装置1には、画像を撮像する画像入力部2と、撮
像した画像データを例えばJPEG方式により圧縮符号
化する画像符号化部3とが備えられている。なお、本例
では、画像入力装置1にはCPUやROM等が備えられ
ており、CPUがROMに格納された制御プログラムを
RAMに展開して実行することにより、画像入力部2や
画像符号化部3における各種の処理が制御されて行われ
る。
【0018】画像入力部2には、レンズ11と、当該レ
ンズ11の位置を調節する合焦器12と、絞り13と、
当該絞り13の口径の大きさを制御する絞り制御器14
と、画像を撮像するCCD15と、アナログ−デジタル
変換処理を行うA/D変換器16と、画像データを格納
するフレームメモリ17とが備えられている。レンズ1
1は、例えば入射された光を焦点距離で集束させる機能
を有している。合焦器12は、レンズ11を移動させて
その位置を調節することにより被写体の画像の焦点を合
わせる機能を有しており、本例では、この合焦機能によ
り、被写体の画像がCCD15の撮像面に結像させられ
る。
【0019】絞り13は、例えばその口径の大きさに応
じて光束を制限する機能を有しており、本例では、レン
ズ11を介して入射された光束を制限することを行う。
絞り制御器14は、絞り13の口径の大きさを制御する
機能を有しており、本例では、画像を撮像した際の絞り
13の口径の大きさを後述する画像符号化部3に備えら
れた画質設定器24に通知する機能を有している。
【0020】なお、絞り制御器14が絞り13の口径の
大きさを通知する仕方としてはどのような仕方であって
もよく、例えば当該口径の大きさを直接的に通知する仕
方や、また、例えば絞り値(Fナンバー)を通知するこ
とにより当該口径の大きさを間接的に通知する仕方等を
用いることができる。また、上記した絞り制御器14と
しては、例えばユーザの操作に従って絞り13の口径を
制御する機能から構成されてもよく、また、例えばユー
ザにより操作されなくとも撮像時の状況等に応じて絞り
13の口径を自動的に制御する機能から構成されてもよ
い。
【0021】CCD15は、入射された光により画像を
撮像する機能を有しており、本例では、上記した絞り1
3を介して画像を撮像する撮像手段を構成する。また、
CCD15は撮像した画像データをA/D変換器16へ
出力する機能を有している。A/D変換器16は、アナ
ログデータをデジタルデータへ変換する機能を有してお
り、本例では、CCD15から入力された画像データを
デジタル画像データへ変換し、変換したデジタル画像デ
ータをフレームメモリ17へ出力する機能を有してい
る。
【0022】フレームメモリ17は、フレーム毎の画像
データを格納する機能を有しており、本例では、A/D
変換器16から入力されたデジタル画像データをフレー
ム毎に格納し、また、格納した画像データを後述する画
像符号化部3に備えられた離散コサイン変換器21へ出
力する機能を有している。
【0023】このような構成により、画像入力部2で
は、撮像対象となる被写体やその背景の画像をレンズ1
1及び絞り13を介してCCD15により撮像し、撮像
した画像データをデジタル化して画像符号化部3へ出力
することが行われ、また、画像データを撮像した際の絞
り13の口径の大きさを後述する画像符号化部3に備え
られた画質設定器24に通知することが行われる。な
お、画像を撮像する際の露出は、例えばCCD15のデ
ータ蓄積時間を制御して電気的にシャッタースピードを
変えることにより制御される。
【0024】ここで、上記のような画像入力部2により
撮像された画像では、例えば絞り値がF2.0といった
ように絞り13の口径が大きい場合には当該画像入力部
2の近くに存在する被写体のみのピントが合う一方、例
えば絞り値がF11.0といったように絞り13の口径
が小さい場合には当該画像入力部2の近くに存在する被
写体ばかりでなく遠くに存在する風景(背景)について
もピントが合うといったことが生じる。すなわち、絞り
13の口径が大きい場合には撮像された画像中の被写体
の画像部分のみが比較的鮮明に得られる一方、他の画像
部分はぼけてしまい、また、絞り13の口径が小さい場
合には撮像された画像の全体にわたって比較的鮮明な画
像が得られる。なお、絞り値としてはFナンバーを用い
て示してある。
【0025】画像符号化部3には、離散コサイン変換処
理を行う離散コサイン変換器21と、量子化処理を行う
量子化器22と、当該量子化処理において参照される量
子化テーブル23と、当該量子化テーブル23を制御し
て符号化処理の圧縮率を制御する画質設定器24と、ハ
フマン符号化処理を行うハフマン符号化器25とが備え
られている。
【0026】離散コサイン変換器21は、画像データに
離散コサイン変換処理を施す機能を有しており、本例で
は、上記した画像入力部2に備えられたフレームメモリ
17から入力された画像データを離散コサイン変換して
量子化器22へ出力する。なお、本例では、符号化対象
となるフレーム毎の画像データが8×8画素単位から構
成された複数のブロックデータに分割されて、分割され
たブロックデータから成るMCU毎にブロックデータが
走査されて符号化処理が行われる。
【0027】このような離散コサイン変換処理の一例と
して、上記した離散コサイン変換器21では、例えば図
2(a)に示されるようなMCUの1成分(ブロックデ
ータ)が入力された場合には、入力されたブロックデー
タを離散コサイン変換し、これにより得られた図2
(b)に示される各周波数成分から成るデータを量子化
器22へ出力する。なお、離散コサイン変換器21によ
り離散コサイン変換される前の画像データ(原画像デー
タ)を構成する各画素データは例えば8ビットから構成
されており、この場合、8×8画素から構成されたブロ
ックデータは512ビットから構成される。また、上記
図2(b)では、離散コサイン変換処理により得られた
周波数成分をジグザグスキャン順に示してあり、例えば
左上の成分”260”のみが直流(DC)成分であり、
他の成分は交流(AC)成分である。
【0028】量子化器22は、後述する量子化テーブル
23に設定された値に基づいてデータを量子化する機能
を有しており、本例では、離散コサイン変換器21から
入力されたデータを量子化してハフマン符号化器25へ
出力する機能を有している。ここで、具体的には、量子
化器22により行われる量子化処理は、例えば離散コサ
イン変換器21から入力された各周波数成分の値を量子
化テーブル23中の対応した設定値で除算等することに
より行われる。量子化テーブル23は、例えば上記した
量子化処理において各周波数成分を量子化する基準とし
て用いられる設定値を記憶したメモリ等から構成されて
おり、本例では、当該設定値は後述する画質設定器24
により変更可能に保持されている。
【0029】上記した量子化器22により行われる量子
化処理の一例として、例えば量子化テーブル23が図2
(c)に示されるように設定されている場合には、上記
した量子化器22では、例えば離散コサイン変換器21
から入力された上記図2(b)の各周波数成分を量子化
テーブル23中の対応した設定値で除算等し、これによ
り得られた図2(d)に示される量子化後の各周波数成
分のデータをハフマン符号化器25へ出力する。なお、
上記図2(c)では上記図2(b)の場合と同様に、量
子化テーブル23の設定値をジグザグスキャン順に示し
てある。
【0030】画質設定器24は、絞り制御器14から通
知された絞り13の口径の大きさに応じて、量子化テー
ブル23の設定値を量子化対象となる画像データが撮像
された際の絞り13の口径の大きさに適した値に変更す
る機能を有している。具体的には、本例の画質設定器2
4では、例えば絞り値がF11.0といったように通知
された絞り13の口径の大きさが小さかった場合(高画
質モード)には図3に示した設定値を量子化テーブル2
3に設定し、また、例えば絞り値がF2.0といったよ
うに通知された絞り13の口径の大きさが大きかった場
合(低画質モード)には図4に示した設定値を量子化テ
ーブル23に設定することが行われる。
【0031】ここで、上記図3(a)や上記図4(a)
には、一例として、量子化対象となる画像データ中の輝
度信号を構成するデータを量子化するのに用いられる量
子化テーブル23の設定例を示してあり、また、上記図
3(b)や上記図4(b)には、一例として、量子化対
象となる画像データ中の色差信号を構成するデータを量
子化するのに用いられる量子化テーブル23の設定例を
示してある。このように、本例では、量子化テーブル2
3には輝度信号用の設定値と色差信号用の設定値とが設
定され、両信号が異なった設定値を基準として量子化さ
れる。
【0032】また、上記図4(a)に示した量子化テー
ブル23の設定値は上記図3(a)に示した各周波数成
分の設定値を一様に4倍程度したものであり、また、上
記図4(b)に示した量子化テーブル23の設定値は上
記図3(b)に示した各周波数成分の設定値を一様に4
倍程度したものである。このように、量子化テーブル2
3の設定値としては、例えば各周波数成分の設定値を一
様に等倍(1より小さな数で等倍する場合も含む)する
ことにより変更される。ここで、量子化処理では、上記
したように量子化対象となる画像データの各周波数成分
が対応した量子化テーブル23の設定値で除算されるた
め、当該量子化テーブル23の設定値が大きくなるに従
って高圧縮率での符号化処理が行われる。このことか
ら、本例では、上記図3に示した高画質モードでは比較
的低圧縮率での符号化処理が行われる一方、上記図4に
示した低画質モードでは比較的高圧縮率での符号化処理
が行われる。
【0033】ハフマン符号化器25は、データをハフマ
ン符号化処理する機能を有しており、本例では、量子化
器22から入力されたデータをハフマン符号化して、符
号化したデータを例えば外部の蓄積メディアや通信機等
へ出力する機能を有している。なお、蓄積メディアでは
入力された符号化画像データが蓄積されて保存等され、
また、通信機では入力された符号化画像データが他の通
信機等へ送信される。
【0034】本例では、上記した量子化テーブル23の
設定値に基づいて、離散コサイン変換器21や量子化器
22やハフマン符号化器25が画像入力部2から入力さ
れた画像データを圧縮符号化することにより、撮像した
画像データを圧縮符号化する符号化手段が構成される。
また、本例では、上記したように画質設定器24が絞り
制御器14から通知された絞り13の口径の大きさに応
じて量子化テーブル23の設定値を変更して符号化処理
の圧縮率を調整することにより、上記した符号化手段に
絞りの口径が大きいことに応じて圧縮率を高めさせる一
方、絞りの口径が小さいことに応じて圧縮率を低めさせ
る画質制御手段が構成される。
【0035】このような構成により、画像符号化部3で
は、画像入力部2から画像データを入力するとともに当
該画像データが撮像された際の絞り13の口径の大きさ
の通知を受け、通知された絞り13の口径の大きさに応
じて符号化処理の圧縮率を変更して、このようにして変
更設定した圧縮率を用いて当該画像データを例えばJP
EG方式により圧縮符号化することが行われる。以上の
ようにして、本例の画像入力装置1では、画像入力部2
により絞り13等を介して画像を撮像し、画像符号化部
3により当該絞り13の口径の大きさに適した圧縮率で
撮像した画像データを圧縮符号化することが行われる。
【0036】具体的には、例えば絞り値がF11.0と
いったように絞り13の口径を小さくして撮像された画
像では、上記図3に示した高画質モード用の量子化テー
ブルが設定され、これにより、当該画像データが低圧縮
率で圧縮符号化されて、例えば比較的多くの高周波成分
が削除されずに符号化画像データ中に残る。この場合、
撮像された画像(原画像)は被写体ばかりでなく画像全
体の隅々にわたってピントの合った鮮明な画像であり、
当該画像データが低圧縮率で符号化された符号化画像デ
ータとしては、原画像の鮮明さを損なうことなく、歪み
の少ない再現性のあるデータが得られる。
【0037】また、例えば絞り値がF2.0といったよ
うに絞り13の口径を大きくして撮像された画像では、
上記図4に示した低画質モード用の量子化テーブルが設
定され、これにより、当該画像データが高圧縮率で圧縮
符号化される。この場合、撮像された画像(原画像)は
被写体のみがピントの合った比較的鮮明な画像であり、
被写体以外の背景の画像部分はぼけて相関性が大きくな
る。このような原画像データを高圧縮率で符号化した場
合には、ぼけて細かい情報が失われている背景の画像部
分に割り当てられるデータ量が少なくなる一方、原画像
で鮮明に撮像された被写体の画像部分に多くのデータ量
が割り当てられることとなるため、圧縮効率のよい符号
化画像データを得ることができ、また、例えば再生した
場合に被写体の画像部分が鮮明で歪みの目立たない画像
データを得ることができる。
【0038】ここで、例えば絞り13の口径を比較的小
さくして撮像された高画質な画像(原画像)の一例を図
5に示してあり、また、例えば上記した低画質モードに
おいて得られる符号化画像データを再生した場合の画像
の一例を図6に示してある。なお、図5及び図6に示し
た画像の被写体は、フレームの中央に位置した動物
(牛)である。これらの図に示されるように、上記した
低画質モードで得られる画像では、原画像に比べて背景
の画像部分が多少ぼけてはいるものの、最も鮮明な画像
とすることが要求される被写体の画像部分については原
画像と同程度に鮮明さが保持されており、歪みも殆ど目
立たない。このように、上記した低画質モードでは、撮
像された画像データを高圧縮率で符号化してはいるもの
の、被写体の画像部分については鮮明な画像を得ること
ができ、歪みの目立たない画像を得ることができる。ま
た、低画質モードでは上記したように圧縮効率のよい符
号化画像データを得ることができ、原画像に比べて非常
にデータ量が少ない符号化画像データを得ることができ
る。
【0039】以上のように、本例の画像入力装置1で
は、絞りを介して画像を撮像して当該画像を圧縮符号化
するに際して、画像を撮像した際の絞りの口径の大きさ
に応じて適した符号化の圧縮率を調整することができ、
これにより、符号化画像データの画質の良さ等を確保す
ることができる。また、本例の画像入力装置1では、例
えばユーザが操作をしなくとも上記のような圧縮率の調
整処理が行われるため、ユーザによる圧縮率の調整とい
った面倒な操作を必要とせず、これにより、装置の利便
性を向上させることができる。
【0040】ここで、上記実施例では、量子化テーブル
の設定値として上記図3に示した高画質モードでの設定
値や上記図4に示した低画質モードでの設定値が切り替
えられて圧縮符号化処理が行われる場合を示したが、量
子化テーブルの設定値の態様としては必ずしも上記実施
例の態様に限られず、要は、符号化対象となる画像が撮
像された際の絞りの口径が大きかった場合には符号化の
圧縮率が高められる一方、当該絞りの口径が小さかった
場合には圧縮率が低められる態様であれば、どのような
量子化テーブルの設定が行われてもよく、例えば光学系
のレンズやCCDの性能等といったものにも応じて量子
化テーブルの設定が行われてもよい。
【0041】また、上記実施例では、量子化テーブルの
設定例として高画質モードでの設定例と低画質モードで
の設定例といった2種類の設定例を示したが、絞りの口
径の大きさに応じて設定される量子化テーブルの設定値
の種類の数としては複数であれば特に限定はなく、例え
ば上記実施例で示した画質設定器24や量子化テーブル
23に複数種類の量子化テーブルの設定値を複数種類の
絞り13の口径の大きさに対応させて記憶させておくこ
とにより、これら複数種類の設定値の中から絞り13の
口径の大きさに適した設定値を選択して設定するといっ
た構成を用いることもできる。
【0042】また、量子化テーブルの設定値を変更する
仕方としては特に限定はなく、例えば上記実施例で示し
た画質設定器24が通知された絞り13の口径の大きさ
に応じて適した量子化テーブル23の設定値を演算して
書き換えるといった構成を用いることもでき、この場合
には、例えば画質設定器24に絞り13の口径の大きさ
に適した圧縮率を演算する演算式等を記憶させておくこ
とにより、演算された設定値に量子化テーブル23が設
定されるといった構成を用いることもできる。
【0043】なお、上記実施例で示した画質設定器24
としては、例えば画像入力部2に備えられてもよく、要
は、絞り13の口径の大きさに応じて量子化テーブル2
3の設定値を調整することができれば、必ずしも上記実
施例のように画像符号化部3に備えられていなくともよ
い。
【0044】また、上記実施例では、量子化テーブルの
設定値を調整することにより、撮像した画像データを符
号化処理する際の圧縮率を調整する構成としたが、この
ような圧縮率を調整する仕方としては、例えば絞りの口
径の大きさに応じてハフマン符号化の処理におけるパラ
メータを変更する等といった仕方が用いられてもよく、
要は、符号化対象となる画像が撮像された際の絞りの口
径が大きかった場合には符号化の圧縮率が高められる一
方、当該絞りの口径が小さかった場合には当該圧縮率が
低められる構成であれば、どのような圧縮率の調整の仕
方が用いられてもよい。
【0045】また、撮像した画像データを圧縮符号化す
る方式としては、必ずしも上記実施例で示したJPEG
方式が用いられなくともよく、要は、絞りの口径の大き
さに応じて圧縮率を変更することができるものであれ
ば、どのような圧縮符号化方式が用いられてもよい。
【0046】ここで、撮像した画像を圧縮符号化する際
の圧縮率を調整する基礎となる絞りの口径の大きさとし
ては、必ずしも当該画像が撮像された時刻と同時刻での
絞りの口径の大きさが用いられなくともよく、要は、撮
像した画像を圧縮符号化するに際して実用上で有効な程
度で当該画像の画質等に適した圧縮率を調整することが
できる構成であれば、例えば画像を撮像した時刻の直前
や直後等における絞りの口径の大きさが当該画像を撮像
した際の絞りの口径の大きさとみなされて圧縮率の調整
が行われるといった構成が用いられてもよい。
【0047】また、絞りを介して画像を撮像する撮像手
段としては、必ずしも上記実施例に示したようにCCD
が用いられなくともよく、要は、撮像した画像データを
圧縮符号化することができるものであれば、どのような
撮像手段が用いられてもよい。また、上記実施例では、
CPU等といったプロセッサやメモリ等を備えたハード
ウェア資源において、CPUが制御プログラムを実行す
ることにより、上記した絞りの口径の大きさに応じた符
号化の圧縮率の調整処理を制御する構成としたが、本発
明では、当該処理を実行するための各機能手段を独立し
たハードウェア回路として構成してもよい。
【0048】以上のように、本発明に係る画像入力装置
では、必ずしも上記実施例に示した装置構成が用いられ
る必要はなく、要は、絞りを介して画像を撮像して当該
画像を圧縮符号化するに際して、当該絞りの口径が大き
いことに応じて圧縮率を高める一方、当該絞りの口径が
小さいことに応じて圧縮率を低めることができる構成で
あれば、どのような装置構成が用いられてもよい。ま
た、本発明が適用される分野としては、上記実施例で示
したようなデジタルカメラ等といった分野に限られるこ
とはなく、本発明は、絞りを介して画像を撮像して当該
画像を圧縮符号化するものであれば、種々な分野に適用
されて上記実施例で示したような効果を発揮することが
できるものである。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
入力装置によると、絞りを介して画像を撮像し、撮像し
た画像データを圧縮符号化するに際して、前記絞りの口
径が大きいことに応じて圧縮符号化における圧縮率を高
めて符号化処理を行う一方、前記絞りの口径が小さいこ
とに応じて圧縮符号化における圧縮率を低めて符号化処
理を行うようにしたため、画像を撮像した際の絞りの口
径の大きさに応じて適した符号化の圧縮率を調整するこ
とができ、これにより、符号化画像データの画質の良さ
等を確保することができ、また、例えばユーザが操作を
しなくとも上記のような圧縮率の調整処理が行われるた
め、ユーザによる圧縮率の調整といった面倒な操作を必
要とせず、装置の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像入力装置の構成例
である。
【図2】離散コサイン変換処理及び量子化処理の一例を
説明するための図である。
【図3】高画質モードにおける量子化テーブルの一例で
ある。
【図4】低画質モードにおける量子化テーブルの一例で
ある。
【図5】撮像された原画像の一例を示す図面代用写真で
ある。
【図6】低画質モードにおいて得られた符号化画像デー
タを再生した画像の一例を示す図面代用写真である。
【図7】従来例に係る画像入力装置の構成例である。
【符号の説明】
1・・画像入力装置、 2・・画像入力部、 3・・画
像符号化部、11・・レンズ、 12・・合焦器、 1
3・・絞り、 14・・絞り制御器、15・・CCD、
16・・A/D変換器、 17・・フレームメモリ、
21・・離散コサイン変換器、 22・・量子化器、2
3・・量子化テーブル、 24・・画質設定器、25・
・ハフマン符号化器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞りを介して画像を撮像する撮像手段
    と、撮像した画像データを圧縮符号化する符号化手段と
    を備えた画像入力装置において、 前記符号化手段に前記絞りの口径が大きいことに応じて
    圧縮率を高めさせる一方、前記絞りの口径が小さいこと
    に応じて圧縮率を低めさせる画質制御手段を備えたこと
    を特徴とする画像入力装置。
JP2782598A 1998-01-26 1998-01-26 画像入力装置 Pending JPH11215430A (ja)

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JP2782598A JPH11215430A (ja) 1998-01-26 1998-01-26 画像入力装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019057908A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019057908A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法

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